JP2003243647A - 量子ドットデバイスの製造方法及び製造装置 - Google Patents

量子ドットデバイスの製造方法及び製造装置

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JP2003243647A
JP2003243647A JP2002044577A JP2002044577A JP2003243647A JP 2003243647 A JP2003243647 A JP 2003243647A JP 2002044577 A JP2002044577 A JP 2002044577A JP 2002044577 A JP2002044577 A JP 2002044577A JP 2003243647 A JP2003243647 A JP 2003243647A
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Japan
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electrode
substrate
forming
microcrystal
manufacturing
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Application number
JP2002044577A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Morizaki
弘 森崎
Kazuo Uchida
和男 内田
Shinji Nozaki
眞次 野崎
Shuichi Kato
修一 加藤
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Nanoteco Corp
Original Assignee
Nanoteco Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 量子ドットを適切な密度、及び間隔で形成す
る技術を提供する。 【解決手段】 基板(1)の上に、第1電極(2)と第
2電極(3)とを形成する工程と、第1電極(2)と第
2電極(3)との間に電圧を印加しながら、基板(1)
の上に、半導体材料で形成された微結晶を形成する工程
とを備えている。微結晶の形成は、第1電極(2)と第
2電極(3)との間に流れる電流に基づいて停止され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、量子ドットを含む
量子ドットデバイスを製造する製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、単電子トランジスタのように、量
子ドットを含む新規デバイスの開発が進められている。
量子ドットは、3次元的に連続した膜とは異なる特異な
電導性、例えばクーロンブロケード現象を示す。クーロ
ンブロケード現象とは、ある状況下において、量子ドッ
トへの電子のトンネリングが禁止されることをいう。量
子力学により示されているように、エネルギー障壁に囲
まれた量子ドットには、トンネル現象により、電子が移
動し得る。一の電子が量子ドットに移動すると、その量
子ドットの静電ポテンシャルは大きくなる。量子ドット
の静電容量は極めて小さいため、一の電子の移動による
量子ドットの静電ポテンシャルの変化は大きい。この静
電ポテンシャルの変化が、周辺の熱エネルギーに比べて
大きい場合には、他の電子が量子ドットに移動すること
が禁止される。このようにして量子ドットへの電子の移
動が禁止されることをクーロンブロケードという。クー
ロンブロケード現象のような量子ドットが示す特異な電
導性を利用した、新規なデバイスの開発が検討されてい
る。
【0003】量子ドットを含むデバイスを形成する場
合、量子ドットは、適切な密度、及び間隔で形成する必
要がある。量子ドットの間隔、及び密度が不適切である
ことは、量子ドットがその特異な電導性を発現する妨げ
となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、量子
ドットを適切な密度、及び間隔で形成する技術を提供す
ることにある。
【0005】本発明の他の目的は、量子ドットが示す特
異な電導性を利用した様々なデバイスの形成の際、量子
ドットを適切な密度、及び間隔で形成することを可能に
する技術を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以下に、[発明の実施の
形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決す
るための手段が説明される。これらの番号・符号は、
[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載と
の対応関係を明らかにするために付加されている。但
し、付加された番号・符号は、[特許請求の範囲]に記載
されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならな
い。
【0007】本発明による量子ドットデバイスの製造方
法は、基板(1)の上に、第1電極(2)と第2電極
(3)とを形成する工程と、第1電極(2)と第2電極
(3)との間に電圧を印加しながら、基板(1)の上
に、半導体材料で形成された微結晶(4)を形成する工
程とを備えている。微結晶(4)の形成は、第1電極
(2)と第2電極(3)との間に流れる電流に基づいて
停止される。微結晶(4)の形成が、第1電極(2)と
第2電極(3)との間に流れる電流に基づいて停止され
ることにより、量子ドットとなる微結晶(4)の形成が
厳密に制御され、量子ドットを適切な密度、及び間隔で
形成することが可能になる。
【0008】微結晶(4)は、クラスタービーム蒸着法
により形成されることが好ましい。クラスタービーム蒸
着法の使用により、半導体材料が島状に成長し、量子ド
ットとなる微結晶(4)が互いに物理的に接触しにくく
なる。
【0009】微結晶(4)の形成は、第1電極(2)と
第2電極(3)との間に流れる電流が所定の基準電流に
到達すると停止されることが好ましい。
【0010】本発明による量子ドットデバイスの製造装
置は、基板(1)を保持する基板ホルダ(17)と、基
板(1)の上に形成された第1電極(2)と第2電極
(3)との間に電圧を印加する電源(20)と、基板
(1)の上に、半導体材料で形成された微結晶を成長す
る微結晶形成装置(12)と、第1電極(2)と第2電
極(3)との間に微結晶(4)を介して流れる電流を計
測する電流計(21)とを備えている。微結晶(4)の
成長は、第1電極(2)と第2電極(3)との間に流れ
る電流に基づいて停止される。当該製造装置は、量子ド
ットとなる微結晶(4)の形成が厳密な制御が可能であ
り、量子ドットを適切な密度、及び間隔で形成すること
が可能である。
【0011】微結晶形成装置(12)は、半導体材料の
クラスタービーム(13)を基板(1)に照射して微結
晶(4)を成長することが好ましい。クラスタービーム
(13)が基板(1)に照射されると、半導体材料が島
状に成長する。これにより、量子ドットとなる微結晶
(4)が互いに物理的に接触しにくくなる。
【0012】本発明によるスイッチングデバイスの製造
方法は、基板(1)の上に、第1電極(2)と第2電極
(3)とを形成する工程と、第1電極(2)と第2電極
(3)との間に電圧を印加しながら、基板(1)の上
に、半導体材料の微結晶(4)を形成する工程と、第1
電極(2)と第2電極(3)と微結晶(4)とを被覆す
る絶縁膜(5)を形成する工程と、絶縁膜(5)の上
に、ゲート電極(6)を形成する工程とを備えている。
微結晶(4)の形成は、第1電極(2)と第2電極
(3)との間に流れる電流に基づいて停止される。第1
電極(2)と第2電極(3)との間の電流−電圧特性
は、ゲート電極(6)の電位に依存し、当該スイッチン
グデバイスは、この依存性を利用してスイッチング動作
が可能である。
【0013】本発明によるメモリデバイスの製造方法
は、基板(1)の上に、第1電極(2)と第2電極
(3)とを形成する工程と、第1電極(2)と第2電極
(3)との間に電圧を印加しながら、基板(1)の上
に、半導体材料の微結晶(4)を形成する工程とを備え
ている。微結晶(4)の形成は、第1電極(2)と第2
電極(3)との間に流れる電流に基づいて停止される。
第1電極(2)と第2電極(3)との間の電流−電圧特
性は、ヒステリシスを示し、当該メモリデバイスは、こ
のヒステリシスを利用してメモリ動作が可能である。
【0014】本発明による光検出器の製造方法は、基板
(1)の上に、光電流を測定するための第1電極(2)
と第2電極(3)とを形成する工程と、第1電極(2)
と第2電極(3)との間に電圧を印加しながら、基板
(1)の上に、半導体材料の微結晶(4)を形成する工
程とを備えている。微結晶(4)の形成は、第1電極
(2)と第2電極(3)との間に流れる電流に基づいて
停止される。第1電極(2)と第2電極(3)との電流
−電圧特性は、光の照射によって変化する。この変化を
利用して当該光検出器は、光の検出が可能である
【0015】本発明による発光デバイスの製造方法は、
基板(1)の上に、p型半導体である第1電極(2’)
を形成する工程と、基板(1)の上に、n型半導体であ
る第2電極(3’)を形成する工程と、第1電極
(2’)と第2電極(3’)との間に電圧を印加しなが
ら、基板(1)の上に、半導体材料の微結晶(4)を形
成する工程とを備えている。微結晶(4)の形成は、第
1電極(2)と第2電極(3)との間に流れる電流に基
づいて停止される。当該発光デバイスでは、第1電極
(2)から微結晶(4)に正孔が注入され、第2電極
(3)から微結晶(4)に電子が注入され、注入された
正孔と電子との再結合により発光が実現される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明による量子ドットデバイスの製造方法の実施の一
形態を説明する。
【0017】本発明による量子ドットデバイスの製造方
法の実施の一形態では、図1(a)に示されているよう
に、表面に絶縁層1aが形成された基板1の上に電極
2、3が形成される。より詳細には、まず、基板1の表
面に絶縁層1aが形成される。基板1がシリコン基板で
ある場合には、絶縁層1aは、酸化シリコンで形成され
る。更に、絶縁層1aの上にフォトレジストが塗付さ
れ、そのフォトレジストに電子ビーム描画によって、電
極2、3を形成するための電極パターンが描かれる。電
極パターンが描かれたフォトレジストは現像され、フォ
トレジストのうち、電極2、3を形成する位置に対応す
る部分以外の部分が除去される。更に、基板1の表面側
の全体に、金薄膜が蒸着により形成される。更に、リフ
トオフ法により、金薄膜のうちのフォトレジストの上に
形成された部分が除去され、基板1の上に金で形成され
た電極2、3が残される。
【0018】図1(b)に示されているように、電極2
の端2aは、電極3に近づくほど幅が狭められており、
電極3の端3aは、電極2に近づくほど幅が狭められて
いる。
【0019】続いて、図2(a)、(b)に示されてい
るように、電極2、3が形成された基板1の上に、ゲル
マニウムで形成されたGeナノクリスタル4が、クラス
タービーム法によって形成される。形成されたGeナノ
クリスタル4は、4〜5nm程度の粒径を有している。
Geナノクリスタル4の表面部には、ゲルマニウムの自
然酸化膜(図示されない)が形成され、Geナノクリス
タル4は、それぞれ、量子ドットになる。
【0020】図3は、Geナノクリスタル4を形成する
クラスタービーム成膜装置10を示す。クラスタービー
ム成膜装置10は、基板1を収容する基板ホルダー室1
1と、クラスタービーム13を発生するビーム発生室1
2とを含む。基板ホルダー室11とビーム発生室12と
は、ゲートバルブ14により接続されている。基板ホル
ダー室11は、バルブ15を介して排気系(図示されな
い)に接続され、ビーム発生室12は、バルブ16を介
して排気系(図示されない)に接続され、基板ホルダー
室11とビーム発生室12とは、いずれも10−4Pa
のオーダまで減圧される。基板1を基板ホルダー室11
に出し入れするときにはゲートバルブ14が閉じられ、
ビーム発生室12の真空度を大気圧に落とすことなく、
基板1の出し入れが可能である。
【0021】基板ホルダー室11には、基板1を保持す
る基板ホルダー17が設けられる。基板ホルダー17に
は液体窒素(LN)が供給され、Geナノクリスタル
4の形成の間、基板1は、液体窒素温度に維持される。
基板ホルダー室11には、基板1に形成された電極2、
3の間に電圧を印加するためのリード線18、19が挿
入されている。リード線18、19は、直列に接続され
た直流電源20と電流計21とに接続されている。直流
電源20は、リード線18、19を介して電極2、3の
間に直流電圧を印加し、電流計21は、電極2、3の間
に流れる電流を測定する。
【0022】ビーム発生室12には、直径1mmの穴
(ノズル)が開けられているカーボンるつぼ22と、交
流電源24に接続されたタングステンフィラメント23
とが収納されている。カーボンるつぼ22の中には、G
eナノクリスタル4を形成する原料であるゲルマニウム
塊が入れられる。そのゲルマニウム塊には、その抵抗率
が40−50Ω・cmになるように、不純物が添加され
ている。カーボンるつぼ22は直流電源25に接続さ
れ、カーボンるつぼ22には直流電源25により正のバ
イアス電圧が印加される。
【0023】クラスタービーム成膜装置10によるGe
ナノクリスタル4の形成は、以下のようにして行われ
る。交流電源24によってタングステンフィラメント2
3に電流が流され、更に、直流電源25によってカーボ
ンるつぼ22に正のバイアス電圧が印加される。タング
ステンフィラメント23に電流が流されると、タングス
テンフィラメント23から電子が放出される。放出され
た電子は、カーボンるつぼ22に印加されたバイアス電
圧によってカーボンるつぼ22に衝突する。電子の衝突
によりカーボンるつぼ22は加熱され、カーボンるつぼ
22の中にあるゲルマニウム塊は気化され、数百〜数千
のゲルマニウム原子が結合されたクラスターが形成され
る。カーボンるつぼ22の内部の圧力はゲルマニウム塊
の気化により上昇し、形成されたクラスターは、カーボ
ンるつぼ22に設けられたノズルから、クラスタービー
ム13となって噴出される。噴出したクラスタービーム
13が基板1に照射されると、ゲルマニウムが基板1の
上に島状に成長し、Geナノクリスタル4が基板1に形
成される。
【0024】Geナノクリスタル4が基板1の上に成長
される間、電極2と電極3との間には、直流電源20に
より電圧が印加され、更に、電極2と電極3との間に流
れる電流が電流計21によりモニターされる。印加され
る電圧は、典型的には、1.3Vである。基板1の上に
Geナノクリスタル4が島状に成長すると、電極2と電
極3との間には、成長したGeナノクリスタル4を介し
て電流が流れる。流れる電流は、Geナノクリスタル4
が、基板1の上に成長するにつれて増加する。
【0025】電極2と電極3との間に流れる電流が、所
定の基準電流に到達すると、クラスタービーム13の基
板1への照射は停止され、Geナノクリスタル4の成長
が停止される。基準電流は、典型的には、10−7Aの
オーダである。電極2と電極3との間に流れる電流がモ
ニタされ、その電流が基準電流に到達したときに、Ge
ナノクリスタル4の成長が停止されることにより、Ge
ナノクリスタル4の形成が厳密に制御され、量子ドット
を適切な密度、及び間隔で形成することが可能である。
【0026】このような製造方法により形成された量子
ドットデバイスは、クーロンブロケード現象によるクー
ロンステアケースが発現された電流−電圧特性を示す。
当該量子ドットデバイスに印加される印加電圧が0Vか
ら増加されると、電極2、3の間のコンダクタンスがス
テップ状に変化し、電極2、3の間に流れる電流が不連
続的に増加する。電流の不連続的な増加が発生する電圧
間では、電極2、3の間のコンダクタンスは一定であ
る。その後、印加電圧が0Vに戻される間にも同様に、
電極2、3の間に流れる電流が不連続的に減少する。こ
のような電流−電圧特性は、当該量子ドットデバイス
に、クーロンブロケード現象によるクーロンステアケー
スが発生していることを示している。
【0027】図1(b)に示されているように、電極2
の端2aが電極3に近づくほど幅が狭められ、電極3の
端3aが電極2に近づくほど幅が狭められることは、電
極2、3の間に流れる電流の経路の数を制限することが
できる点で好ましい。電流の経路の数が制限されている
ことにより、クーロンステアケースによる電極2、3の
間の電流の不連続的な変化が発現しやすくなる。
【0028】このような製造方法によってクーロンステ
アケースが発現されるように形成された量子ドットデバ
イスは、スイッチングデバイスに適用可能である。この
場合、図4に示されているように、電極2、3及びGe
ナノクリスタル4は、絶縁膜5により被覆され、絶縁膜
5の上にゲート電極6が形成される。クーロンブロケー
ドが破れる電極2、3の間の電圧は、ゲート電極6の電
圧に応じて変化する。これを利用して、スイッチングデ
バイスを構成することが可能である。
【0029】また、上述の製造方法により形成された量
子ドットデバイスは、メモリデバイスに適用可能であ
る。形成された量子ドットデバイスは、印加電圧の増大
時と減少時とで不連続な電流変化が発生する電圧が異な
り、その電流−電圧特性は、ヒステリシス特性(履歴特
性)を示す。即ち、当該量子ドットデバイスは、一の印
加電圧に対して2つの状態が存在し得る。このヒステリ
シス特性を利用して、メモリデバイスを構成することが
可能である。
【0030】また、上述の製造方法により形成された量
子ドットデバイスは、光検出器に適用可能である。この
場合、電極2、3及びGeナノクリスタル4は、図5に
示されているように、検出される光を透過する絶縁保護
膜7により被覆される。図5に示された光検出デバイス
に光を照射すると、その電流−電圧特性は、変化する。
この変化を利用して、光が検出可能である。
【0031】更に、上述の製造方法により形成された量
子ドットデバイスは、発光デバイスに適用可能である。
この場合、図6に示されているように、金で形成された
電極2、3の代わりに、それぞれp型半導体、n型半導
体で形成された電極2’、3’が形成される。更に、電
極2’、3’とGeナノクリスタル4は、光を透過する
絶縁膜8により被覆される。更に、Geナノクリスタル
4には、不純物がドープされない。電極2’、3’とし
ては、例えば、p−GaAs、n−GaAsが使用可能
である。この場合、基板1の代わりに、半絶縁性のGa
As基板が使用される。
【0032】電極3’に対して電極2’に正の電圧が印
加されると、電極2’からGeナノクリスタル4に正孔
が注入され、更に、電極3’からGeナノクリスタル4
に電子が注入される。注入された正孔と電子とは、Ge
ナノクリスタル4において再結合し、光が発生される。
バルクのゲルマニウムは、一般に、間接遷移型であり、
発光しない。しかし、4〜5nmの粒径のGeナノクリ
スタル4は、ダイヤモンド構造を有するバルクのゲルマ
ニウムとは異なり、ST−12と呼ばれるテトラゴナル
構造の準安定構造を有する。ST−12構造を有するG
eナノクリスタル4では、再結合による発光が可能であ
る。
【0033】以上に説明されているように、本実施の形
態の量子ドットデバイスの製造方法は、Geナノクリス
タル4の形成の厳密な制御が可能であり、良好な特性を
示す量子ドットデバイスの形成を実現する。
【0034】なお、本実施の形態では、Geナノクリス
タル4の形成に、クラスタービーム蒸着法が使用されて
いるが、他の方法により、Geナノクリスタル4が形成
されることも可能である。但し、本実施の形態のよう
に、クラスタービーム蒸着法が使用されることが望まし
い。クラスタービーム蒸着法では、島状にゲルマニウム
が形成されやすく、互いに接触せずにGeナノクリスタ
ル4を形成することが容易になる。
【0035】また、本実施の形態では、Geナノクリス
タル4が形成されているが、その代りにGaAs、In
Pのような、他の半導体材料のナノクリスタルが形成さ
れることが可能である。
【0036】
【発明の効果】本発明により、量子ドットを適切な密
度、及び間隔で形成する技術が提供される。
【0037】また、本発明により、量子ドットが適切な
密度、及び間隔で形成された、クーロンブロケード現象
を利用した様々なデバイスが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明による量子ドットデバイ
スの製造方法の実施の一形態を示す断面図であり、図1
(b)は平面図である。
【図2】図2(a)は、本発明による量子ドットデバイ
スの製造方法の実施の一形態を示す断面図であり、図2
(b)は平面図である。
【図3】図3は、Geナノクリスタル4を形成するクラ
スタービーム装置を示す。
【図4】図4は、本発明による量子ドットデバイスの製
造方法の実施の一形態が適用されたスイッチングデバイ
スを示す。
【図5】図5は、本発明による量子ドットデバイスの製
造方法の実施の一形態が適用された光検出器を示す。
【図6】図6は、本発明による量子ドットデバイスの製
造方法の実施の一形態が適用された発光デバイスを示
す。
【符号の説明】
1:ガラス基板 2、3:電極 4:Geナノクリスタル 10:クラスタービーム成膜装置 11:基板ホルダー室 12:ビーム発生室 13:クラスタービーム 14:ゲートバルブ 15:バルブ 16:バルブ 17:基板ホルダー 18、19:リード線 20:直流電源 21:電流計 22:カーボンるつぼ 23:タングステンフィラメント 24:交流電源 25:直流電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 31/10 H01L 29/78 618C H01S 5/34 622 31/10 A (72)発明者 野崎 眞次 神奈川県川崎市多摩区枡形6丁目5番2− 308号フローラルガーデン向ヶ丘遊園 (72)発明者 加藤 修一 神奈川県鎌倉市今泉台二丁目6番5号 Fターム(参考) 4M118 AA10 AB10 BA01 CA19 CA40 CB20 5F049 MB04 PA06 PA20 SS03 5F073 AA75 CA24 CB04 DA07 5F083 FZ01 5F110 BB13 GG03 GG11 GG21 GG42

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の上に、第1電極と第2電極とを形
    成する工程と、 前記第1電極と前記第2電極との間に電圧を印加しなが
    ら、前記基板の上に、半導体材料の微結晶を形成する工
    程とを備え、 前記微結晶の形成は、前記第1電極と前記第2電極との
    間に流れる電流に基づいて停止される量子ドットデバイ
    スの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の量子ドットデバイスの
    製造方法において、 前記微結晶は、クラスタービーム蒸着法により形成され
    る量子ドットデバイスの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の量子ドットデバイスの
    製造方法において、 前記微結晶の形成は、前記電流が所定の基準電流に到達
    すると停止される量子ドットデバイスの製造方法。
  4. 【請求項4】 基板を保持する基板ホルダと、 前記基板の上に形成された第1電極と第2電極との間に
    電圧を印加する電源と、 前記基板の上に、半導体材料の微結晶を成長する微結晶
    形成装置と、 前記第1電極と前記第2電極との間に前記微結晶を介し
    て流れる電流を計測する電流計とを備え、 前記微結晶の成長は、前記電流に基づいて停止される量
    子ドットデバイスの製造装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の量子ドットデバイスの
    製造装置において、 前記微結晶形成装置は、前記半導体材料のクラスタービ
    ームを前記基板に照射して前記微結晶を成長する量子ド
    ットデバイスの製造装置。
  6. 【請求項6】 基板の上に、第1電極と第2電極とを形
    成する工程と、 前記第1電極と前記第2電極との間に電圧を印加しなが
    ら、前記基板の上に、半導体材料の微結晶を形成する工
    程と、 前記第1電極と前記第2電極と前記微結晶を被覆する絶
    縁膜を形成する工程と、 前記絶縁膜の上に、ゲート電極を形成する工程とを備
    え、 前記微結晶の形成は、前記第1電極と前記第2電極との
    間に流れる電流に基づいて停止されるスイッチングデバ
    イスの製造方法。
  7. 【請求項7】 基板の上に、第1電極と第2電極とを形
    成する工程と、 前記第1電極と前記第2電極との間に電圧を印加しなが
    ら、前記基板の上に、半導体材料の微結晶を形成する工
    程とを備え、 前記微結晶の形成は、前記第1電極と前記第2電極との
    間に流れる電流に基づいて停止されるメモリデバイスの
    製造方法。
  8. 【請求項8】 基板の上に、光電流を測定するための第
    1電極と第2電極とを形成する工程と、 前記第1電極と前記第2電極との間に電圧を印加しなが
    ら、前記基板の上に、半導体材料の微結晶を形成する工
    程と、とを備え、 前記微結晶の形成は、前記第1電極と前記第2電極との
    間に流れる電流に基づいて停止される光検出器の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 基板の上に、p型半導体である第1電極
    を形成する工程と、 前記基板の上に、n型半導体である第2電極を形成する
    工程と、 前記第1電極と前記第2電極との間に電圧を印加しなが
    ら、前記基板の上に、半導体材料の微結晶を形成する工
    程とを備え、 前記微結晶の形成は、前記第1電極と前記第2電極との
    間に流れる電流に基づいて停止される発光デバイスの製
    造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009521680A (ja) * 2005-12-21 2009-06-04 シーレイト リミテッド ライアビリティー カンパニー 多段式波形検出器
JP2012230952A (ja) * 2011-04-25 2012-11-22 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 注入方法

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