JP2003243641A - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置

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JP2003243641A
JP2003243641A JP2002036727A JP2002036727A JP2003243641A JP 2003243641 A JP2003243641 A JP 2003243641A JP 2002036727 A JP2002036727 A JP 2002036727A JP 2002036727 A JP2002036727 A JP 2002036727A JP 2003243641 A JP2003243641 A JP 2003243641A
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JP2002036727A
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English (en)
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Makoto Shizukuishi
誠 雫石
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Fujifilm Holdings Corp
Fujifilm Microdevices Co Ltd
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Fujifilm Microdevices Co Ltd
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全画素読み出し可能な固体撮像素子におい
て、微細化した場合でも転送電極の電気抵抗を下げ、電
荷の高速転送を可能にする。 【解決手段】 ある受光部105に隣接する受光部を水
平及び垂直方向の画素ピッチの半分ずらした位置に配
し、受光部105の画素配列をハニカム状にしたいわゆ
るハニカムCCDにおいて、2層のポリシリコン電極に
よる転送電極111〜114に対して、より比抵抗の小
さい電極材料である金属配線125をそれぞれ転送電極
111〜114と交差して横切るように各VCCD12
2に沿って縦方向に積層して配設し、各転送電極111
〜114に対応してコンタクトホール126で接続する
ように構成する。これにより、転送電極111〜114
のポリシリコン層を厚くすることなく、電気抵抗を下げ
るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は固体撮像装置に関
し、特に固体撮像装置における信号電荷転送電極の構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】電子スチルカメラ等によって静止画の撮
像を行う場合には、テレビジョン信号に対応させたいわ
ゆる飛び越し走査を行うものではなく、全画素(プログ
レッシブ)読み出し方式の固体撮像素子が撮像素子とし
て適している。
【0003】CCD型の固体撮像素子としては、図14
に示すようにP型低濃度不純物領域(P-well)とN型高
濃度不純物層51a及び表面のP型高濃度不純物層51
bからなる埋め込みフォトダイオードを有する受光部5
1を正方格子状に配置した正方格子配列のCCD撮像素
子(以下、正方格子CCDという)が広く用いられてい
る。従来のインターライン転送型CCD(以下、IT−
CCDという)において、正方格子配列のもので全画素
読み出しを行うためには、一画素あたり少なくとも3つ
の電極(3相の転送パルスφ1,φ2,φ3)を必要と
する。このため、正方格子配列の全画素読み出し型のI
T−CCDでは、転送電極に第1層61、第2層62、
第3層63のポリシリコン電極を積層形成した3層ポリ
シリコン構造を採用し、画素間の無効領域(電極配線部
分)をできるだけ小さくしてこれを実現している。
【0004】従来の正方格子CCDにおいては、各受光
部の縦方向の境界、即ち素子分離領域上は、ポリシリコ
ン電極の配線のためのスペースであり、感度を犠牲にし
ないためにはできる限りその幅を狭くすることが求めら
れる。この素子分離領域の幅を狭くすると、ポリシリコ
ン電極の幅が狭まり、電気抵抗の増大をもたらす。その
ため、従来はこの素子分離領域のポリシリコン電極の幅
を狭くし、逆に厚さを増加させて電気抵抗を下げるよう
にしている。一般に、このポリシリコン電極の厚さは
0.4μm〜0.7μm程度であり、この厚さによって
転送電極の電気抵抗を許容されるレベルに下げている。
しかし、ポリシリコン電極の膜厚を厚くすることは微細
化の妨げになり、厚さを増加させるのにも限界がある。
将来CCDの多画素化(例えば500万画素以上)ある
いはCCDイメージサイズの大型化(APSサイズや1
35サイズなど)が進むと、このポリシリコン電極によ
る転送電極の電気抵抗成分が問題となり、電荷転送時に
高い転送効率を維持することが困難になっている。
【0005】また、全画素読み出し可能な固体撮像素子
を用いて、機械的なシャッタを使わないいわゆるメカレ
ス電子シャッタの実現が求められている。このようなメ
カレス電子シャッタの場合は、固体撮像素子に常に光が
当たっているため、機械的なシャッタを使用する場合に
比べてスミア(太陽等の高輝度被写体を撮影したときに
画像中に現れる縦方向の光のにじみ等)を抑制すること
が重要である。スミアレベルを下げることを目的に、図
15に示すようなフレームインターライン転送型CCD
(以下、FIT−CCDという)が開発されている。F
IT−CCDは、受光部51及び垂直CCD(VCC
D)52が配設された受光領域53の隣接領域、すなわ
ちVCCDの端部に遮光された蓄積部を有する蓄積領域
54を設けた構造のものである。このようなFIT−C
CDでは、高速に電荷を蓄積領域54へ移動させること
でスミアの低減を図るようになっている。そのためVC
CDの高速動作が求められるので、高速駆動に対応した
転送電極の低抵抗化の必要がある。
【0006】固体撮像素子における転送電極の電気抵抗
を下げるには、前述したポリシリコン電極の厚さを増加
させることの他には、ポリシリコン電極中のリンやヒ素
のドーパントを増加させて比抵抗を下げることも考えら
れる。しかし、この方法では不純物の固溶限界以上に濃
度を高めても比抵抗は下がらないため、厚さ増加の場合
と同様に多画素化や大型化、高速駆動などの対応におい
て限界がある。そこで、転送電極の電気抵抗を減少させ
る他の方法として、特開2001−223352号公報
などに開示されているようなポリシリコン電極上に裏打
金属配線、いわゆるメタル裏打ちを設けた構造が提案さ
れている。
【0007】正方格子CCDにメタル裏打ちを設ける場
合、図16に示すように、VCCD52の上部に縦方向
に金属配線55を延設し、コンタクトホール56を介し
て金属配線55と各相のポリシリコン電極とを接続する
構造となる。このような正方格子CCDでは、構造的に
金属配線の配置及び金属配線とポリシリコン電極とを電
気接続するコンタクトホールの配置が限定されてしま
う。また、全画素読み出し可能な3層ポリシリコン構造
の転送電極では、3層の電極が重なっており、各層の電
極を十分に露呈させることが困難なため、全ての層の電
極に対してメタル裏打ちを設けるのは困難である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の固体撮像素子では、転送電極の電気抵抗を減少させる
ために、ポリシリコン電極の厚さを増加させたり、ポリ
シリコン電極中のリンやヒ素のドーパントを増加させる
などの方法が採られていたが、これらの方法ではさらな
る多画素化や大型化、高速駆動などに対応させるのは困
難であった。また、メタル裏打ちを用いる場合、正方格
子CCDではその構造上、金属配線の配置及び金属配線
とポリシリコン電極とを電気接続するコンタクトホール
の配置が限定されてしまい、多画素化に対応するための
微細化(高密度化)が困難であった。特に、全画素読み
出し可能な3層ポリシリコン構造の転送電極では、構造
的に全層の電極にメタル裏打ちを設けるのは困難であっ
た。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、全画素読み出し可能な固体撮像素子に
おいて、微細化した場合でも転送電極の等価的な電気抵
抗を下げることができ、電荷の高速転送を可能とした固
体撮像装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、半導体基板上
に一定のピッチで行方向とこれに直交する列方向とに配
列された多数個の受光部であって、ある受光部の画素に
隣接する受光部の画素を前記行方向及び列方向における
画素ピッチの約半分それぞれずれた位置に配置した受光
部と、前記受光部に隣接して前記列方向に延設され前記
受光部で発生した電荷を転送する垂直電荷転送路と、前
記垂直電荷転送路上を覆うように前記行方向に延設され
前記垂直電荷転送路の電位を制御するための転送パルス
を供給するポリシリコン電極からなる転送電極とを有す
る垂直電荷転送部と、前記転送電極の上部に各電極に対
応して設けられ、前記垂直電荷転送部に沿うように前記
列方向に延設された金属配線と、前記ポリシリコン電極
と前記金属配線とを電気的に接続するコンタクト部と、
を備えたことを特徴とする。
【0011】また本発明は、前記転送電極は、2層のポ
リシリコン電極により構成されることを特徴とする。
【0012】本発明では、転送電極において、複数相の
転送パルスに対応するそれぞれの層の電極に対して、こ
れらの全ての電極に対応して垂直電荷転送部に沿ってそ
れぞれ列方向(例えば縦方向)に金属配線を配設するこ
とが可能となる。また、転送電極と金属配線とを電気的
に接続するコンタクト部は、配置するレイアウト上の自
由度が高く、例えば受光部の1画素あたりに1つ設ける
ことが可能である。このため、全画素読み出し可能な固
体撮像素子においても、転送電極の電気抵抗を容易かつ
確実に低減させることが可能となり、微細化にも容易に
対応可能である。
【0013】また本発明は、前記転送電極は、一つの受
光部に対して4本のポリシリコン電極が対応し、それぞ
れ2本ずつのポリシリコン電極が受光部を取り囲むよう
に形成されるものであり、前記金属配線は前記各ポリシ
リコン電極に対して設けられることを特徴とする。
【0014】また本発明は、前記転送電極は、前記垂直
電荷転送路に4n相(ただし、nは1以上の整数)の転
送パルスを供給して駆動するものであることを特徴とす
る。
【0015】本発明では、金属配線を全てのポリシリコ
ン電極に対してそれぞれ同様のパターンで設けることが
可能であるため、全画素読み出し可能な固体撮像素子に
おいても各相の転送パルスに対応する転送電極の電気抵
抗を容易かつ確実に低減可能となる。
【0016】また本発明は、前記受光部及び前記垂直電
荷転送部を含む撮像領域の一端部に、前記垂直電荷転送
路によって転送された電荷を蓄積する蓄積部を備えたこ
とを特徴とする。
【0017】本発明では、蓄積部を備えた全画素読み出
し型のフレームインターライン転送型CCD(FIT−
CCD)を容易に構成可能であり、この固体撮像装置に
おける転送電極の電気抵抗を容易かつ確実に低減可能と
なる。
【0018】また本発明は、前記転送電極は、前記受光
部の前記行方向1画素ごとに電気的に分離する分離部を
有し、2つの前記受光部列ごとに独立に駆動可能に構成
されることを特徴とする。あるいは、前記転送電極は、
前記受光部の前記行方向2画素ごとに電気的に分離する
分離部を有し、4つの前記受光部列ごとに独立に駆動可
能に構成されることを特徴とする。
【0019】また本発明は、前記金属配線は、前記分離
部により分離された転送電極に対応する前記受光部列の
一単位毎に前記垂直電荷転送部において逆方向に電荷を
転送する転送パルスを供給するように前記転送電極と接
続されることを特徴とする。
【0020】本発明では、垂直電荷転送部の所定単位ご
とに交互に逆方向に電荷を転送することが可能であり、
この構成によって、特に高画素化した場合の水平電荷転
送部の水平方向における配置の制限が緩和され、さら
に、消費電力の大半を占める水平電荷転送部の低消費電
力化に有効である。
【0021】また本発明は、前記受光部及び前記垂直電
荷転送部を含む撮像領域の両端部に、前記垂直電荷転送
部によって転送された電荷をそれぞれ蓄積する蓄積部を
備えたことを特徴とする。
【0022】本発明では、垂直電荷転送部の所定単位ご
とに交互に逆方向に電荷を転送する構成においても、蓄
積部を備えた全画素読み出し型のフレームインターライ
ン転送型CCD(FIT−CCD)を容易に構成可能で
あり、この固体撮像装置における転送電極の電気抵抗を
容易かつ確実に低減可能となる。
【0023】また本発明は、前記金属配線は、前記撮像
領域と前記蓄積部とにおいて同じ転送パルスによって垂
直電荷転送部を駆動するように同一配線のもので構成さ
れることを特徴とする。
【0024】本発明では、金属配線を撮像領域と蓄積部
とで共通とすることにより、金属配線の敷設、接続など
のレイアウト構成を簡略化できる。
【0025】また本発明は、前記金属配線は、Al、
W、Cu、Ti、Co、Ni、Pd、Pt、あるいはこ
れらの窒化物、シリサイド、合金、化合物、複合物によ
り構成されることを特徴とする。
【0026】本発明では、2層のポリシリコン電極から
なる転送電極に対してそれぞれ金属配線を配設すること
が可能であるため、ポリシリコン電極の厚さを厚くする
必要がなく、微細化にも有効である。金属配線としてA
lの代わりにWを用いた場合は、ポリシリコンとの間で
合金が形成されにくくなる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の実施形態に用いる
CCD撮像素子の概略構成を示す図である。本実施形態
では、フォトダイオードなどの光電変換素子による受光
部を備えた撮像領域(受光領域)において、ある受光部
に隣接する受光部を水平及び垂直方向の画素ピッチの半
分ずらした位置に配した、すなわち受光部の画素配列を
ハニカム状に配置したいわゆるハニカム配列のCCD撮
像素子(以下、ハニカムCCDという)を固体撮像素子
として用いる。このハニカムCCDの詳細構成は、特開
平10−136391号公報などに開示されている。
【0028】受光部105は、隣接する受光部に対して
水平及び垂直方向において画素ピッチの半分ずらした状
態で配列される。すなわち、ある受光部において水平及
び垂直方向に形成される正方格子の中心点の位置にそれ
ぞれ隣接する受光部が配置される。これにより、水平及
び垂直方向における画素ピッチの1/√2のピッチの正
方格子を45度傾けた状態に受光部が配列された撮像領
域が構成される。
【0029】これらの受光部105は、P型低濃度不純
物領域(P-well)とN型高濃度不純物層105a及び表
面のP型高濃度不純物層105bからなる埋め込みフォ
トダイオードにより構成される。受光部105の周囲の
隣接した領域には、垂直方向(図中縦方向)に蛇行して
延在した形で、受光部105において蓄積した電荷を転
送するN型高濃度不純物による電荷転送路106が配設
されている。電荷転送路106の上部には、第1層10
1と第2層102の2層構造のポリシリコン電極による
転送電極111,112,113,114が形成されて
いる。2層ポリシリコン電極は、第1層101を形成し
た後、端部が重なるように絶縁膜109を介して第2層
102を形成したものである。これらの転送電極11
1,112,113,114によって例えばφ1,φ
2,φ3,φ4の4相の転送パルスを印加して電荷転送
路106を駆動し、全画素読み出しが可能である。
【0030】受光部105の外周の一側部には、光電変
換により蓄積された電荷を電荷転送路106へ読み出す
読み出しゲート107が設けられ、他方の側部には上下
方向にわたって隣の画素列の電荷転送路に電荷が流れな
いように堰き止めるP型高濃度不純物による素子分離領
域(チャネルストップ)108が形成されている。ま
た、受光部105及び電荷転送路106、第1層ポリシ
リコン電極101、第2層ポリシリコン電極102の表
面には、それぞれSiO2 等の酸化膜による絶縁膜10
9が形成され、この絶縁膜109によって互いに電気的
に絶縁されている。
【0031】このようなハニカムCCDでは、転送電極
を2層ポリシリコン構造としても全画素読み出しに対応
できるため、製造プロセスを簡略化できる。また、一画
素あたり4電極を配置することができる。この場合、4
相の転送パルスで駆動することによって、扱う電荷量を
3相駆動の場合の約1.5倍大きくすることができる。
ハニカムCCDの構造では、従来の正方格子CCDに比
べて、受光部の面積を相対的に大きくでき、しかも水平
・垂直の解像度が高いことから、微細化(高密度化、多
画素化)していった場合でも高感度の固体撮像素子が得
られる。
【0032】しかし、固体撮像素子の多画素化、チップ
の大型化に伴い、VCCDの転送電極長が電極幅、電極
厚に対し相対的に長くなると、その電気抵抗が無視でき
なくなる。従来の固体撮像素子は、外部より転送パルス
を供給する場合、撮像領域を水平方向に伸びる転送電極
に対しては端部のみから給電する構成となり、途中で給
電する部分は設けられていない。そのため、特に撮像領
域の大きさ(イメージサイズ)の大きなCCDあるい
は、単位画素を微細化した高画素のCCDでは、最初の
給電箇所から離れた場所における転送パルスは横方向に
長い電極の抵抗成分及び容量成分によりパルスの波形が
なまり、また駆動電圧が低下するため、転送効率が低下
するという問題がある。
【0033】そこで、本実施形態では、転送電極の電気
抵抗を下げるために、ポリシリコン等からなる転送電極
に対して、より比抵抗の小さい電極材料を絶縁膜を介し
て転送電極と交差して横切るような縦方向に積層するこ
とにより、転送電極のポリシリコン層を厚くすることな
く、電気抵抗を下げるようにする。また、ポリシリコン
電極自体の膜厚を薄くできるので、ゲート酸化膜、ポリ
シリコン層間酸化膜等の厚さを従来より薄くすることが
でき、結果的にCCD撮像素子の駆動電圧を下げること
ができる。
【0034】図2は本発明の第1実施形態に係る固体撮
像装置の撮像部の構成を拡大して示す平面図、図3は第
1実施形態に係る固体撮像装置の全体構成を示す構成説
明図、図4はポリシリコン電極と金属配線とを電気接続
するコンタクト部の構成を示す断面図である。
【0035】本実施形態におけるハニカムCCDは、前
述したように、受光部105と、それに隣接する電荷転
送路106及び転送電極111〜114からなる垂直電
荷転送部(VCCD)122とが二次元平面状に配置さ
れている。受光部105における一水平画素行は隣接す
る画素行に対して水平方向に水平画素ピッチの1/2だ
け互いにずれており、また一垂直画素列は隣接する画素
列に対して垂直方向(縦方向)に垂直画素ピッチの1/
2だけずれて配列されていわゆるハニカム配列を構成し
ている。VCCD122は、一画素に対して4相の転送
パルスφ1〜φ4を供給するための転送電極111〜1
14が配設されている。各転送電極111〜114は水
平方向(横方向)に延在しており、受光部105を避け
るようにしながら蛇行して形成されている。
【0036】入射光を受光することにより受光部105
で発生した信号電荷は、図において右下方に設けられた
読み出しゲート107から電荷転送路106に読み出さ
れる。各画素の受光部105に隣接する電荷転送路10
6は、図において上部から下部に向かって縦方向に連な
っており、ハニカム状に配列した受光部105の間を蛇
行しながら垂直方向(縦方向)に延在し、転送電極11
1〜114とともにVCCD122を形成している。
【0037】図3に示すように、受光部105及びVC
CDの電荷転送路106などが設けられる撮像領域13
5の下部には、遮光された2相駆動の水平電荷転送部
(HCCD)123が設けられ、各VCCDの端部がH
CCD123に接続されている。さらにHCCD123
の末端には、フローティングディフュージョンアンプ
(FDA)等を有してなる信号読み出し回路124が接
続され、この信号読み出し回路124より信号電荷がC
CD素子外部に読み出される。
【0038】本実施形態では、VCCDの転送電極11
1〜114として使用しているポリシリコン電極の電気
抵抗を下げるために、ポリシリコンより比抵抗が小さい
電極材料、例えばAl(アルミニウム)やW(タングス
テン)を金属配線125としてポリシリコン電極上に絶
縁膜を介して積層したいわゆるメタル裏打ち構造を形成
している。この金属配線125はコンタクトホール12
6を介してそれぞれの転送電極111〜114に電気接
続されている。金属配線125は、2層構造のポリシリ
コン電極に対して交差して横切るように、すなわち図に
おいて縦方向に電荷転送路106に沿うように蛇行しな
がら各転送路ごとに1本ずつ敷設され、4本ずつの金属
配線125が各相の転送電極111〜114に対応して
それぞれポリシリコン電極と接続される。
【0039】図4に示すように、各転送電極111〜1
14の間、及び転送電極111〜114の上部にはSi
2 による絶縁膜160が設けられ、その上部に金属配
線125が配設されている。絶縁膜160の所定位置に
はコンタクトホール126が形成され、このコンタクト
ホール126によって転送電極111〜114と金属配
線125とをそれぞれ導通させて電気的に接続してい
る。コンタクトホール126の位置は、対応するポリシ
リコン電極上に1個または複数個設けられる。この金属
配線125は、図において縦方向に延出され、撮像領域
上部においてその末端が素子外部より供給される駆動用
の転送パルスφ1〜φ4を伝送するための配線パターン
130と電気接続されている。
【0040】なお図示しないが、本実施形態の固体撮像
素子の表面には保護膜(平坦化膜)が設けられる。この
表面保護膜上には、通常のCCD撮像素子と同様に遮光
膜、カラーフィルタ、マイクロレンズ等が形成されてお
り、高感度のカラー固体撮像素子を構成している。
【0041】従来の固体撮像素子においても、メタル裏
打ち構造として金属材料を積層した例があるが、正方格
子CCDの場合は空いたスペースが受光部の横のVCC
Dの上部にしかないため、図16に示したように金属材
料の配置に大きな制約があった。また、全画素読み出し
型の正方格子CCDではポリシリコン電極が3層構造と
なるため、全ての相の転送電極に対して金属材料を設け
てコンタクトをとって接続するのは困難であり、メタル
裏打ち構造を設ける場合はインターレース読み出し型の
2層ポリシリコン電極から構成されるFIT−CCDに
限られていた。これに対し、本実施形態のようなハニカ
ムCCDでは、全画素読み出し型のCCDであっても転
送電極を2層ポリシリコン構造にでき、容易に全ての相
(層)の転送電極に対して金属材料を縦方向に延在させ
て設けることができる。また、ポリシリコン電極と金属
配線とを導通させて電気接続するためのコンタクトホー
ルの位置も自由に設定できる。
【0042】電極材料としては、Al、W、Cu
(銅)、Ti(チタン)、Co(コバルト)、Ni(ニ
ッケル)、Pd(パラジウム)、Pt(白金)、あるい
はこれらの窒化物(WSi(タングステンシリコン)な
ど)、シリサイド(TiSi(チタンシリコン)な
ど)、合金、化合物、複合物が適する。Alは加工が容
易で扱いやすく、電気抵抗が小さいので裏打金属配線に
よく用いられる。電極材料にW(タングステン)、Wと
WN(窒化タングステン)あるいはWとTiN(チタン
ナイトライド)の積層膜を用いることで、ポリシリコン
との間で合金を形成しないので、合金によるポテンシャ
ルシフト(ポテンシャルの部分的な変化)が起こりにく
く、VCCDにおいて効率の良い電荷転送が可能であ
る。また、Wは固体撮像素子の遮光膜に用いられるた
め、遮光膜部分と合わせて使用すればよい。
【0043】このメタル裏打ち構造によって、転送電極
の抵抗成分を低下させつつも、ポリシリコン電極自体の
膜厚は厚くする必要がなくなる。従来のCCDにおいて
ポリシリコン電極の厚さは0.4μm〜0.7μm程度
であったが、本実施形態の構成によれば、ポリシリコン
電極の膜厚を0.3μm以下とした場合においても正常
な高速電荷転送が可能である。ポリシリコン電極の厚さ
を薄くすることにより、電極形成時のエッチング精度を
向上でき、微細化が容易である。
【0044】2層、あるいは3層ポリシリコン電極を転
送電極とする多層ポリシリコンCCDでは、各ポリシリ
コン電極形成のためにポリシリコン膜のデポジション、
フォトリソグラフィー、エッチング等の加工プロセスを
少なくとも積層すべき層数だけ繰り返す必要がある。こ
のとき、各ポリシリコン電極を互いに絶縁するために、
ポリシリコン表面を熱酸化しシリコン酸化膜を形成す
る。このためCCDの場合には、シリコン基板表面に形
成するゲート酸化膜はCMOS論理IC等に比べて厚く
形成されている。これは、ポリシリコンのエッチング工
程において、シリコン表面を保護するゲート酸化膜が減
少するために予めゲート酸化膜を厚く形成する必要があ
るためである。ゲート酸化膜が厚くなると、転送電極に
加える転送パルスの印加電圧は高く設定する必要があ
る。従って、ポリシリコン電極の厚さを薄くすることが
できれば、相対的にゲート酸化膜を薄くでき、これによ
ってCCDの駆動電圧を下げることができる。
【0045】このように本実施形態では、VCCDに転
送パルスを供給するための2層ポリシリコン電極からな
る転送電極の厚さを増大させることなく、全画素読み出
し可能な固体撮像素子においても転送電極の電気抵抗を
容易に低減できる。したがって、CCDを大型化、高密
度化した場合でも各画素の受光部が配列された撮像領域
全体にわたって駆動パルスの電位をほぼ同レベルで変化
させることができ、高速駆動に十分に対応可能となる。
また、各受光部上の段差形状が緩和されると同時に、熱
酸化および拡散工程処理時間が短くなり、微細化が容易
になる効果も得られる。
【0046】図5は本発明の第2実施形態に係る固体撮
像装置の全体構成を示す構成説明図である。第2実施形
態は、第1実施形態の構成に加えて蓄積領域を設けた例
を示す。
【0047】受光部105及びVCCDの電荷転送路1
06などが設けられる撮像領域135の下部には、遮光
された蓄積部を有する蓄積領域136が設けられ、ハニ
カム構造の全画素読み出し型FIT−CCDを構成して
いる。蓄積領域136は、例えば全画素数に対応した電
荷蓄積容量を有しており、この蓄積領域136の端部に
遮光された2相駆動のHCCD123が接続され、さら
にHCCD123の末端にFDA等を有してなる信号読
み出し回路124が接続されている。この蓄積領域13
6は、フォトダイオードが無い構造であるので、VCC
Dは蛇行せず従来の正方格子CCDと同様に直線状に形
成されたものとなっている。
【0048】また、詳細は図示しないが、蓄積領域のV
CCDに転送パルスを供給するポリシリコン電極には、
撮像領域と同様に電気抵抗の小さい金属配線が積層され
ている。この金属配線は縦方向または横方向に延在させ
て配設され、撮像領域のVCCDと同様に末端が外部か
らの転送パルスを伝送する配線パターン137と接続さ
れ、例えば4相の転送パルスφs1〜φs4で駆動され
る。なお、撮像領域のVCCDと蓄積領域のVCCDと
は同じ駆動パルスで駆動することも可能であり、この場
合は双方の領域の金属配線は互いに同一配線で共通とす
ることができる。
【0049】前述したように、本実施形態のようなハニ
カムCCDでは、ポリシリコン電極による転送電極の電
気抵抗を下げるために、全画素読み出し可能な固体撮像
素子においても全層(相)の転送電極に対して容易に金
属配線を設けることができ、電荷の高速転送が可能であ
る。このため、全画素読み出し型のFIT−CCDを構
成した場合でも、撮像領域から高速に電荷を移動させ、
遮光された蓄積領域に信号電荷を一時収容できるので、
スミアを大幅に低減させることができる。
【0050】図6は本発明の第3実施形態に係る固体撮
像装置の撮像部の構成を拡大して示す平面図、図7は転
送パルス供給源に接続される配線パターンと金属配線と
を電気接続するコンタクト部の構成を示す断面図、図8
は第3実施形態に係るポリシリコン電極の平面構成を拡
大して示す平面図、図9は第3実施形態に係る固体撮像
装置の全体構成を示す構成説明図である。第3実施形態
は、撮像領域におけるVCCDの所定単位毎に転送電極
を分離して交互に上下方向に電荷を転送するようにした
第1の例を示す。
【0051】電荷転送路106は、受光部105に隣接
して図において縦方向に延設されて転送電極111〜1
14とともにVCCD122を構成している。転送電極
111〜114を構成するポリシリコン電極141は、
VCCD122の2本おきにチャネルストップ108の
位置において分離部142が形成され、VCCD2本ず
つ、すなわち受光部105の垂直画素列において1画素
ごとに電気的に分離されている。これにより、各画素の
受光部105を取り囲む電荷転送路106上のポリシリ
コン電極141を独立に駆動することができる。
【0052】VCCD122のポリシリコン電極141
上には、1本のVCCDに対してそれぞれ2本の金属配
線143が絶縁膜を介してポリシリコン電極141を横
断する方向に設けられている。すなわち、金属配線14
3は、2層構造のポリシリコン電極141に対して交差
して横切るように、図において縦方向にVCCD122
に沿うように蛇行しながら各転送路ごとに2本ずつ敷設
され、4本ずつの金属配線143が各転送電極111〜
114に対応してそれぞれポリシリコン電極141と接
続される。そして、これらの金属配線143は、図にお
いて縦方向に延出され、その末端が素子外部より供給さ
れる駆動用の転送パルスφ1〜φ4を伝送するための配
線パターン130と電気接続されている。
【0053】なお、配線パターン130は、図6のよう
に撮像領域下部に配設してもよいし、図3のように撮像
領域上部に配設したり、図9のように撮像領域の上下両
端部に分けて配設するなど、適宜構成可能である。この
図6の例では、金属配線143をW、配線パターン13
0をAlで形成している。この場合、図7に示すよう
に、金属配線143を形成した後、その上にプラズマC
VD膜(例えばSiO2)などの絶縁膜161を積層す
る。そして、配線パターン130と電気的なコンタクト
をとるためにコンタクトホール162を形成する。さら
に、絶縁膜161の上に配線パターン130を形成する
ことにより、金属配線143と配線パターン130とを
導通させ、配線パターン130から必要な駆動パルスを
VCCD122の転送電極111〜114に供給できる
ようにする。
【0054】VCCD2列ごとに分離独立したポリシリ
コン電極各4本の組は、図6に示すように、横方向に隣
り合う組で転送パルスの相φ1〜φ4が反転するように
金属配線143と接続されており、隣接する各組交互に
異なる位相で駆動される。したがってこの場合、電荷転
送方向がVCCD2列ごとに互いに逆方向になるよう
に、金属配線とポリシリコン電極とを接続するコンタク
ト部144が形成される。図8は、分離されたポリシリ
コン電極141の各組の単位をわかりやすくするため
に、金属配線等を除いてポリシリコン電極141(転送
電極111〜114)のみを示したものである。
【0055】図9に示すように、受光部105及びVC
CDの電荷転送路106などが設けられる撮像領域13
5の上下両端部には、それぞれ遮光された2相駆動のH
CCD145,146が設けられ、各VCCDの転送方
向の端部がそれぞれのHCCD145,146に接続さ
れている。そして、各HCCD145,146の末端に
はFDA等を有してなる信号読み出し回路147,14
8が接続されている。すなわち、VCCD2本おきに上
側または下側のHCCDに接続され、上下方向に交互に
転送電荷が読み出されるように構成されている。その他
の部分の構成は第1実施形態と同様である。
【0056】このように本実施形態では、ハニカムCC
Dにおいて縦方向に金属配線を配設したメタル裏打ち構
造によって、VCCD2本ずつで電気的に分離して異な
る位相で駆動し、信号電荷を上下方向へ交互に逆方向に
転送することができる。上下両端部のそれぞれのHCC
Dにおいては、一端のみにHCCDを設ける場合に比べ
て転送周波数が約1/2になるため、VCCDの高速転
送に伴うHCCDの高速駆動の要求が緩和され、低消費
電力、高転送効率が得られる。また、動画モード等の間
引画像の読み出しにも適しており、この場合、一方のH
CCDのみからの出力を読み出し、他方のHCCDを休
止することができる。
【0057】また、本実施形態の構成によれば、固体撮
像素子を多画素化、高密度化した場合にHCCDの水平
方向における集積密度が緩和され、さらに、消費電力の
大半を占めるHCCDの低消費電力化に有効である。
【0058】図10は本発明の第4実施形態に係る固体
撮像装置の撮像部の構成を拡大して示す平面図、図11
は第4実施形態に係るポリシリコン電極の平面構成を拡
大して示す平面図、図12は第4実施形態に係る固体撮
像装置の全体構成を示す構成説明図である。第4実施形
態は、撮像領域におけるVCCDの所定単位毎に転送電
極を分離して交互に上下方向に電荷を転送するようにし
た第2の例を示す。
【0059】第4実施形態は、第3実施形態の変形例で
あり、転送電極をVCCDの4本ずつで分離した構成と
なっている。2層のポリシリコン電極141は、VCC
D122の4本おきにチャネルストップ108の位置に
おいて分離部142が形成され、VCCD4本ずつ、す
なわち受光部105の垂直画素列において2画素ごとに
電気的に分離されている。よって、第4実施形態は第3
実施形態に比べて、ポリシリコン電極の横方向の長さが
約2倍長くなっている。
【0060】VCCD122のポリシリコン電極141
上には、第1実施形態と同様に、1本のVCCDに対し
てそれぞれ1本の金属配線125が絶縁膜を介してポリ
シリコン電極141を横断する方向に設けられている。
すなわち、金属配線125は、2層構造のポリシリコン
電極141に対して交差して横切るように、図において
縦方向にVCCD122に沿うように蛇行しながら各転
送路ごとに1本ずつ敷設され、4本ずつの金属配線12
5が各転送電極111〜114に対応してそれぞれポリ
シリコン電極と接続される。
【0061】VCCD4列ごとに分離独立したポリシリ
コン電極各4本の組は、図10に示すように、第1実施
形態と同様に各組で4相の転送パルスφ1〜φ4により
駆動される。したがってこの場合、電荷転送方向がVC
CD4列ごとに互いに逆方向になるように、金属配線と
ポリシリコン電極とを接続するコンタクト部144が形
成される。図11は、分離されたポリシリコン電極14
1の各組の単位をわかりやすくするために、金属配線等
を除いてポリシリコン電極141(転送電極111〜1
14)のみを示したものである。
【0062】図12に示すように、受光部105及びV
CCDの電荷転送路106などが設けられる撮像領域1
35の上下両端部には、第3実施形態と同様、それぞれ
遮光された2相駆動のHCCD145,146が設けら
れ、各VCCDの転送方向の端部がそれぞれのHCCD
145,146に接続されている。第4実施形態では、
VCCD4本おきに上側または下側のHCCDに接続さ
れ、上下方向に交互に転送電荷が読み出されるように構
成されている。その他の部分の構成は第3実施形態と同
様である。
【0063】このように本実施形態では、VCCD4本
ずつで電気的に分離して信号電荷を上下方向へ交互に逆
方向に転送することができるため、第3実施形態と同様
に、VCCDの高速転送に伴うHCCDの高速駆動の要
求が緩和され、低消費電力、高転送効率が得られる。ま
た、動画モード等の間引画像の読み出しにも適してお
り、この場合、一方のHCCDのみからの出力を読み出
し、他方のHCCDを休止することができる。加えて、
各VCCD上に配置される金属配線は2本から1本にな
るため、電極形成か容易になる。
【0064】図13は本発明の第5実施形態に係る固体
撮像装置の全体構成を示す構成説明図である。第5実施
形態は、第3実施形態または第4実施形態の構成に加え
て第2実施形態と同様に蓄積領域を設けた例を示す。
【0065】受光部105及びVCCDの電荷転送路1
06などが設けられる撮像領域135の上部及び下部に
は、遮光された蓄積領域151,152がそれぞれ設け
られ、ハニカム構造の全画素読み出し型FIT−CCD
を構成している。各蓄積領域151,152は、例えば
全画素数の約半分に対応した電荷蓄積容量を有してお
り、これらの蓄積領域151,152の端部にそれぞれ
遮光された2相駆動のHCCD153,154が接続さ
れ、さらに各HCCD153,154の末端にFDA等
を有してなる信号読み出し回路155,156が接続さ
れている。その他の部分の構成は第2〜第4実施形態と
同様である。
【0066】この第5実施形態では、第3及び第4実施
形態と同様に、HCCDの高速駆動の要求が緩和され、
低消費電力、高転送効率が得られる。また、動画モード
等の間引画像の読み出しにも適しており、この場合、一
方のHCCDのみからの出力を読み出し、他方のHCC
Dを休止することができる。加えて、全画素読み出し型
のFIT−CCDを構成した場合でも、フレームインタ
ーライン転送動作により、撮像領域から高速に電荷を移
動させて蓄積領域に一時収容できるので、低スミアの撮
像が可能になる。
【0067】上述したように、本実施形態の構成によれ
ば、全画素読み出し可能な固体撮像素子において、微細
化等を行った場合でもVCCDを構成する2層ポリシリ
コン電極からなる転送電極の厚さを増大させることな
く、転送電極の等価的な電気抵抗を容易に下げることが
可能である。これにより、VCCD等において電荷の高
速転送が可能であり、スミア特性を改善することができ
る。また、ポリシリコン電極、ゲート酸化膜、ポリシリ
コン層間酸化膜等を薄くできるので、素子の微細化及
び、CCDの低電圧駆動、低消費電力駆動、及び高速駆
動が可能であり、多画素化、高密度化にも容易に対応で
きる。
【0068】さらに、VCCDの所定単位ごとに交互に
逆方向に電荷を転送することにより、動画モード等にお
ける間引き読み出しに適したCCDを構成できる。ま
た、HCCDの駆動周波数を低減し、低消費電力の駆動
が可能となる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、全
画素読み出し可能な固体撮像素子において、微細化した
場合でも転送電極の等価的な電気抵抗を下げることがで
き、電荷の高速転送を可能とした固体撮像装置を提供で
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に用いるハニカムCCDの概
略構成を示す図であり、(A)は平面図、(B)はA−
A断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る固体撮像装置の撮
像部の構成を拡大して示す平面図である。
【図3】第1実施形態に係る固体撮像装置の全体構成を
示す構成説明図である。
【図4】ポリシリコン電極と金属配線とを電気接続する
コンタクト部の構成を示す断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る固体撮像装置の全
体構成を示す構成説明図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る固体撮像装置の撮
像部の構成を拡大して示す平面図である。
【図7】転送パルス供給源に接続される配線パターンと
金属配線とを電気接続するコンタクト部の構成を示す断
面図である。
【図8】第3実施形態に係るポリシリコン電極の平面構
成を拡大して示す平面図である。
【図9】第3実施形態に係る固体撮像装置の全体構成を
示す構成説明図である。
【図10】本発明の第4実施形態に係る固体撮像装置の
撮像部の構成を拡大して示す平面図である。
【図11】第4実施形態に係るポリシリコン電極の平面
構成を拡大して示す平面図である。
【図12】第4実施形態に係る固体撮像装置の全体構成
を示す構成説明図である。
【図13】本発明の第5実施形態に係る固体撮像装置の
全体構成を示す構成説明図である。
【図14】従来の正方格子CCDの主要部を示す図であ
り、(A)は平面図、(B)はA−A断面図である。
【図15】従来のフレームインターライン転送型CCD
の構成を示す平面図である。
【図16】従来の正方格子CCDに設けられるメタル裏
打ち構造を示す平面図である。
【符号の説明】
101 第1層(ポリシリコン電極) 102 第2層(ポリシリコン電極) 105 受光部 106 電荷転送路 107 読み出しゲート 108 素子分離領域(チャネルストップ) 109 絶縁膜 111,112,113,114 転送電極(ポリシリ
コン電極) 122 垂直電荷転送部(VCCD) 123,145,146,153,154 水平電荷転
送部(HCCD) 124,147,148,155,156 信号読み出
し回路 125,143 金属配線 126 コンタクトホール 130,137 配線パターン 135 撮像領域 136,151,152 蓄積領域 141 ポリシリコン電極 142 分離部 144 コンタクト部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4M118 AB01 BA12 BA13 CA02 CA03 DB06 DB08 DD09 FA06 FA07 FA26 FA33 GB03 GC07 5C024 AX01 CY33 GX03 GX18 GY05 GY06 GY07 GZ01 GZ11 HX35 JX25

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に一定のピッチで行方向と
    これに直交する列方向とに配列された多数個の受光部で
    あって、ある受光部の画素に隣接する受光部の画素を前
    記行方向及び列方向における画素ピッチの約半分それぞ
    れずれた位置に配置した受光部と、 前記受光部に隣接して前記列方向に延設され前記受光部
    で発生した電荷を転送する垂直電荷転送路と、前記垂直
    電荷転送路上を覆うように前記行方向に延設され前記垂
    直電荷転送路の電位を制御するための転送パルスを供給
    するポリシリコン電極からなる転送電極とを有する垂直
    電荷転送部と、 前記転送電極の上部に各電極に対応して設けられ、前記
    垂直電荷転送部に沿うように前記列方向に延設された金
    属配線と、 前記ポリシリコン電極と前記金属配線とを電気的に接続
    するコンタクト部と、 を備えたことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記転送電極は、2層のポリシリコン電
    極により構成されることを特徴とする請求項1に記載の
    固体撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記転送電極は、一つの受光部に対して
    4本のポリシリコン電極が対応し、それぞれ2本ずつの
    ポリシリコン電極が受光部を取り囲むように形成される
    ものであり、 前記金属配線は前記各ポリシリコン電極に対して設けら
    れることを特徴とする請求項1または2に記載の固体撮
    像装置。
  4. 【請求項4】 前記転送電極は、前記垂直電荷転送路に
    4n相(ただし、nは1以上の整数)の転送パルスを供
    給して駆動するものであることを特徴とする請求項3に
    記載の固体撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記受光部及び前記垂直電荷転送部を含
    む撮像領域の一端部に、前記垂直電荷転送部によって転
    送された電荷を蓄積する蓄積部を備えたことを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれかに記載の固体撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記転送電極は、前記受光部の前記行方
    向1画素ごとに電気的に分離する分離部を有し、2つの
    前記受光部列ごとに独立に駆動可能に構成されることを
    特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の固体撮像装
    置。
  7. 【請求項7】 前記転送電極は、前記受光部の前記行方
    向2画素ごとに電気的に分離する分離部を有し、4つの
    前記受光部列ごとに独立に駆動可能に構成されることを
    特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の固体撮像装
    置。
  8. 【請求項8】 前記金属配線は、前記分離部により分離
    された転送電極に対応する前記受光部列の一単位毎に前
    記垂直電荷転送部において逆方向に電荷を転送する転送
    パルスを供給するように前記転送電極と接続されること
    を特徴とする請求項6または7に記載の固体撮像装置。
  9. 【請求項9】 前記受光部及び前記垂直電荷転送部を含
    む撮像領域の両端部に、前記垂直電荷転送部によって転
    送された電荷をそれぞれ蓄積する蓄積部を備えたことを
    特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の固体撮像装
    置。
  10. 【請求項10】 前記金属配線は、前記撮像領域と前記
    蓄積部とにおいて同じ転送パルスによって垂直電荷転送
    部を駆動するように同一配線のもので構成されることを
    特徴とする請求項5または9に記載の固体撮像装置。
  11. 【請求項11】 前記金属配線は、Al、W、Cu、T
    i、Co、Ni、Pd、Pt、あるいはこれらの窒化
    物、シリサイド、合金、化合物、複合物により構成され
    ることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の
    固体撮像装置。
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WO2022131077A1 (ja) * 2020-12-16 2022-06-23 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 固体撮像素子および電子機器

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