JP2003243535A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JP2003243535A
JP2003243535A JP2002037814A JP2002037814A JP2003243535A JP 2003243535 A JP2003243535 A JP 2003243535A JP 2002037814 A JP2002037814 A JP 2002037814A JP 2002037814 A JP2002037814 A JP 2002037814A JP 2003243535 A JP2003243535 A JP 2003243535A
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conductive layer
lower electrode
semiconductor memory
memory device
dielectric film
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Eiji Hasunuma
英司 蓮沼
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Mitsubishi Electric Corp
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    • H01L28/40Capacitors
    • H01L28/60Electrodes
    • H01L28/82Electrodes with an enlarged surface, e.g. formed by texturisation
    • H01L28/90Electrodes with an enlarged surface, e.g. formed by texturisation having vertical extensions
    • H01L28/91Electrodes with an enlarged surface, e.g. formed by texturisation having vertical extensions made by depositing layers, e.g. by depositing alternating conductive and insulating layers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/02Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having at least one potential-jump barrier or surface barrier; including integrated passive circuit elements with at least one potential-jump barrier or surface barrier
    • H01L27/04Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having at least one potential-jump barrier or surface barrier; including integrated passive circuit elements with at least one potential-jump barrier or surface barrier the substrate being a semiconductor body
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B12/00Dynamic random access memory [DRAM] devices
    • H10B12/30DRAM devices comprising one-transistor - one-capacitor [1T-1C] memory cells
    • H10B12/31DRAM devices comprising one-transistor - one-capacitor [1T-1C] memory cells having a storage electrode stacked over the transistor
    • H10B12/315DRAM devices comprising one-transistor - one-capacitor [1T-1C] memory cells having a storage electrode stacked over the transistor with the capacitor higher than a bit line

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイズが小さくてもキャパシタ容量が十分に
大きいキャパシタを有する半導体記憶装置を提供する。 【解決手段】 半導体記憶装置はコンタクトホール12
を充填する導電層11と、導電層11に電気的に接続さ
れた凹部24を有する下部電極21と、下部電極21上
に凹部24に沿って形成された誘電体膜22と、誘電体
膜22上に形成された上部電極23を備える。導電層1
1と誘電体膜22とは、導電層11の頂面において直接
接触している。導電層11は、多結晶シリコンと、濃度
が相対的に小さい不純物を含み、下部電極21は、多結
晶シリコンと、濃度が相対的に大きい不純物を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一般的には、半
導体記憶装置に関するものであり、より特定的には、十
分かつ安定したキャパシタ容量を得ることを目的として
改良されたキャパシタを有する半導体記憶装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ダイナミックランダムアクセスメモリ
(Dynamic Random Access Me
mory;DRAM)は1個のトランジスタと1個のキ
ャパシタからなるメモリセルを集積した構造を有してお
り、比較的容易に小型化を実現することができる。しか
し、最近のDRAMの高集積化に伴い、より小さなサイ
ズで大容量のキャパシタの提供が要求されており、その
実現の手段としてはキャパシタの表面積を大きくするこ
とが挙げられる。また、DRAMの信頼性を確保するた
め、キャパシタ容量のばらつきが小さいキャパシタを提
供することも必要である。
【0003】このように容量値が大きく、かつ容量値の
ばらつきが小さいキャパシタを有する半導体記憶装置
が、例えば特開平5−304267号公報および特開平
3−127859号公報に開示されている。図13は特
開平5−304267号公報で開示されている半導体記
憶装置を示す断面図である。
【0004】図13を参照して、従来の半導体記憶装置
では、シリコン基板111上に層間絶縁膜112が形成
されている。層間絶縁膜112には、シリコン基板11
1に達する容量コンタクト孔113が形成されている。
容量コンタクト孔113を充填するように、かつ層間絶
縁膜112の表面を覆うように多結晶シリコン膜115
bが形成されている。層間絶縁膜112上には、別の多
結晶シリコン膜115aおよび115cが形成されてい
る。多結晶シリコン膜115bと多結晶シリコン膜11
5aとの間および多結晶シリコン膜115bと多結晶シ
リコン膜115cとの間では層間絶縁膜112の表面1
17が露出している。多結晶シリコン膜115bと多結
晶シリコン膜115aとの間、および多結晶シリコン膜
115bと多結晶シリコン膜115cとの間には、これ
らの多結晶シリコン膜を分割する分割溝118が形成さ
れている。分割溝118の表面と、多結晶シリコン膜1
15aから115cとを覆うように別の多結晶シリコン
膜119が形成されている。これらの多結晶シリコン膜
115aから115cおよび119が下部電極120を
形成する。下部電極120上に容量絶縁膜121が形成
されており、さらにその容量絶縁膜121上に上部電極
122が多結晶シリコンにより形成されている。
【0005】図14は、図13で示す半導体記憶装置の
製造方法の工程を示す断面図である。図13および14
を参照して従来の半導体記憶装置の製造工程を説明す
る。
【0006】図14を参照して、シリコン基板111上
の層間絶縁膜112を形成する。層間絶縁膜112にシ
リコン基板111に達する容量コンタクト孔113を形
成する。容量コンタクト孔113を充填するように、か
つ層間絶縁膜112の表面を覆うように第1の多結晶シ
リコン膜を形成する。層間絶縁膜112の表面に達する
分割溝118によって第1の多結晶シリコン膜は複数個
のパターンに分割されて、第1の多結晶シリコン膜11
5aから115cが形成される。第1の多結晶シリコン
膜115bは容量コンタクト孔113の内部から層間絶
縁膜112の上面にかけて一体に形成される。分割され
た第1の多結晶シリコン膜115a、115bおよび1
15cの表面と、分割溝118により露出する層間絶縁
膜112の表面117には、第2の多結晶シリコン膜1
19を形成する。第1の多結晶シリコン膜115aから
115cおよび第2の多結晶シリコン膜119が下部電
極120を構成する。
【0007】図13を参照して、下部電極120を構成
する第2の多結晶シリコン膜119の表面上に容量絶縁
膜121を形成し、さらにその上に上部電極122を多
結晶シリコンにより形成する。
【0008】このように、第1の多結晶シリコン膜を分
割溝118により分割し、その上に第2の多結晶シリコ
ン膜119を形成して、これらを下部電極120とする
ことで、下部電極120が容量絶縁膜121と接する面
積が分割溝118によって大きくなる。このため、分割
溝を形成しない下部電極を有するキャパシタよりも大き
なキャパシタ容量を得ることができる。また、分割溝1
18を層間絶縁膜112上に形成するため、層間絶縁膜
112の表面117までの深さの分割溝118を常に形
成することができる。このため、第2の多結晶シリコン
膜119の膜厚を制御することによって、キャパシタ容
量のばらつきは小さくなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来技術においては、
上述のように容量コンタクト孔113の内部から層間絶
縁膜112の上面にかけて多結晶シリコンにより一体に
形成していた。このように同一材料により一体に第1の
多結晶シリコン膜115bを形成した場合には、以下の
ような問題が生じる。
【0010】通常下部電極120としては、不純物をド
ープした多結晶シリコンまたはアモルファスシリコンが
用いられる。しかし、ドープする不純物の濃度が高い場
合、容量コンタクト孔113の内部の多結晶シリコンま
たはアモルファスシリコンにドープした不純物がシリコ
ン基板111内に拡散する。このため、メモリセルのト
ランスジスタ特性を悪化させるという問題が生じる。特
にDRAMでは、リフレッシュ機能を悪化させるため、
このような問題は深刻である。
【0011】また、ドープする不純物濃度が低い場合、
下部電極120と容量絶縁膜121との境界部分におい
て下部電極120に空乏層が発生するという問題が生じ
る。図15を参照して、下部電極120上に容量絶縁膜
121が形成されている。容量絶縁膜121上に上部電
極122が形成されている。下部電極120と上部電極
122はn型の不純物であるリン(P)をドープした多
結晶シリコンにより形成されている。下部電極120に
は上部電極122よりも高い電位が与えられている。
【0012】ここで、下部電極120にはn型の不純物
であるリン(P)をドープしているため、下部電極12
0内には、キャリアとしての電子131が多く存在す
る。この電子131は相対的に電位の低い上部電極12
2から遠ざかるので容量絶縁膜121と接する下部電極
120の部分には、キャリアが存在しない空乏層120
aが生じる。従って、下部電極120と上部電極122
との間には容量絶縁膜121と空乏層120aの2つの
誘電体が存在することとなる。このため、空乏層120
aの存在によって、実際のキャパシタ容量は予定されて
いるキャパシタ容量よりも小さくなる。
【0013】また、従来技術においては、層間絶縁膜1
12の表面117までの所定深さの分割溝118を得る
ため、第1の多結晶シリコン膜に設ける分割溝118を
層間絶縁膜112上に形成している。しかし、この場
合、分割溝118によって新たに形成される第1の多結
晶シリコン膜115aおよび115cは層間絶縁膜11
2上に位置することとなり、シリコン基板111の主表
面114側から見たキャパシタの投影面積が大きくな
る。このことは、キャパシタの小型化が求められている
今日の実情に即していない。
【0014】そこで本発明の目的は、上記の課題を解決
することであり、サイズが小さくてもキャパシタ容量が
十分に大きいキャパシタを有する半導体記憶装置を提供
することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの局面に従
った半導体記憶装置は、主表面を有する半導体基板と、
半導体基板の主表面上に形成され、かつ半導体基板に達
する孔を有する層間絶縁膜と、孔を充填する導電層と、
導電層に電気的に接続され、かつ凹部を有する下部電極
と、下部電極上に凹部に沿って形成された誘電体膜と、
誘電体膜上に形成された上部電極とを備えている。導電
層は、シリコンと、濃度が相対的に小さい不純物とを含
み、下部電極は、シリコンと、濃度が相対的に大きい不
純物とを含む。
【0016】このように構成された半導体記憶装置によ
れば、下部電極は凹部を有し、凹部に沿って誘電体膜が
形成されている。このため、凹部のない下部電極を備え
ているキャパシタよりも広いキャパシタの表面積を得る
ことができ、キャパシタ容量の増大を図ることができ
る。また、不純物濃度が相対的に大きい下部電極によ
り、下部電極と誘電体膜とが接する部分に生じる空乏層
の幅が狭くなり、空乏層の存在に起因するキャパシタ容
量の減少を抑制することができる。また、不純物濃度が
相対的に小さい導電層により、半導体基板への不純物の
拡散が抑制され、メモリセルのトランジスタ特性の維持
を図ることができる。
【0017】また好ましくは、導電層での不純物濃度が
1×1021cm-3未満であり、下部電極での不純物濃度
が1×1021cm-3以上である。このように構成された
半導体記憶装置によれば下部電極の不純物濃度が高く設
定されている。このため、下部電極と誘電体膜とが接す
る部分にキャリアが十分に存在し、この部分に生じる空
乏層の幅を狭くすることができる。そして、空乏層の存
在に起因するキャパシタ容量の減少を抑制することがで
きる。また、導電層の不純物濃度は低く設定されてい
る。このため、導電層内部の不純物が半導体基板へ拡散
することを抑制し、メモリセルのトランジスタ特性の維
持を図ることができる。
【0018】また好ましくは、導電層と誘電体膜とは直
接接触する。このように構成された半導体記憶装置によ
れば、下部電極の有する凹部の底が導電層の頂面と接す
る。このため、凹部は最も深くなり、その凹部に沿って
誘電体膜が形成される。そして、誘電体膜と下部電極と
が接する面積は著しく大きくなり、大きいキャパシタ容
量を得ることができる。
【0019】また好ましくは、導電層の頂面と層間絶縁
膜の頂面とは、ほぼ同一平面にある。このように構成さ
れた半導体記憶装置によれば、ほぼ同一平面にある導電
層の頂面と層間絶縁膜の頂面上に下部電極用の薄膜を形
成する。このため、写真製板とエッチング時の加工精度
の向上および、転写マージンの向上を図ることができ
る。
【0020】また好ましくは、下部電極は複数の部分を
含み、複数の部分の各々は、ほぼ同一形状を有する。こ
のように構成された半導体記憶装置によれば、下部電極
の複数の部分をパターン形成する時に、隣のパターンか
らの光の反射の影響を小さくしたり、レジストの収縮性
の影響を小さくすることができ、転写マージンの向上を
図ることができる。
【0021】また好ましくは、半導体基板に形成された
不純物領域をさらに備え、導電層は不純物領域に直接接
触する。このように構成された半導体記憶装置によれ
ば、導電層内部の不純物が不純物領域に拡散することを
抑制することができ、メモリセルのトランジスタ特性の
維持を図ることができる。
【0022】また好ましくは、不純物領域は、一方端と
他方端とを含み、導電層は、一方端と他方端とに直接接
触する。このように構成された半導体記憶装置によれ
ば、半導体基板の主表面側の不純物領域表面は全面にわ
たって導電体である導電層と接触する。このため、不純
物領域と導電層間のコンタクト抵抗の減少を図ることが
できる。
【0023】本発明の別の局面に従った半導体記憶装置
は、主表面を有する半導体基板と、半導体基板の主表面
上に形成され、かつ半導体基板に達する孔を有する層間
絶縁膜と、孔を充填する導電層と、導電層に電気的に接
続され、かつ凹部を有する下部電極と、下部電極上に凹
部に沿って形成された誘電体膜と、誘電体膜上に形成さ
れた上部電極とを備えている。下部電極は金属を含む。
【0024】このように構成された半導体記憶装置によ
れば、下部電極は凹部を有し、凹部に沿って誘電体膜が
形成されている。このため、凹部のない下部電極を備え
ているキャパシタよりも広いキャパシタの表面積を得る
ことができ、キャパシタ容量の増大を図ることができ
る。また、金属を含む下部電極には、豊富に電子が存在
する。このため、下部電極と誘電体膜とが接する部分に
生じる空乏層の発生を防止することができる。そして、
空乏層の発生に起因するキャパシタ容量値の減少を防止
することができる。
【0025】また好ましくは、導電層はシリコンと不純
物とを含む。このように構成された半導体記憶装置によ
れば、導電層内部の金属が導電層から半導体基板へ拡散
するのを防止し、メモリセルのトランジスタ特性の維持
を図ることができる。
【0026】また好ましくは、金属は、窒化チタン(T
iN)、ルテニウム(Ru)および白金(Pt)からな
る群より選ばれた少なくとも一種を含む。このように構
成された半導体記憶装置によれば、これら金属は、半導
体記憶装置の製膜工程に適した性質を備えており、かつ
豊富にキャリアを有している。このため、下部電極と誘
電体膜とが接する部分に生じる空乏層の発生を防止する
ことができる。そして、空乏層の発生に起因するキャパ
シタ容量値の減少を防止することができる。
【0027】また好ましくは、導電層と誘電体膜とは直
接接触する。このように構成された半導体記憶装置によ
れば、下部電極の有する凹部の底が導電層の頂面と接す
る。このため、凹部は最も深くなり、その凹部に沿って
誘電体膜が形成される。そして、誘電体膜と下部電極と
が接する面積は著しく大きくなり、大きいキャパシタ容
量を得ることができる。
【0028】また好ましくは、導電層の頂面と層間絶縁
膜の頂面とは、ほぼ同一平面にある。このように構成さ
れた半導体記憶装置によれば、ほぼ同一平面にある導電
層の頂面と層間絶縁膜の頂面上に下部電極用の薄膜を形
成する。このため、写真製板とエッチング時の加工精度
の向上および、転写マージンの向上を図ることができ
る。
【0029】また好ましくは、下部電極は複数の部分を
含み、複数の部分の各々は、ほぼ同一形状を有する。こ
のように構成された半導体記憶装置によれば、下部電極
の複数の部分をパターン形成する時に、隣のパターンか
らの光の反射の影響を小さくしたり、レジストの収縮性
の影響を小さくすることができ、転写マージンの向上を
図ることができる。
【0030】また好ましくは、半導体基板に形成された
不純物領域をさらに備え、導電層は不純物領域に直接接
触する。このように構成された半導体記憶装置によれ
ば、導電層内部の不純物が不純物領域に拡散することを
抑制することができ、メモリセルのトランジスタ特性の
維持を図ることができる。
【0031】また好ましくは、不純物領域は、一方端と
他方端とを含み、導電層は、一方端と他方端とに直接接
触する。このように構成された半導体記憶装置によれ
ば、半導体基板の主表面側の不純物領域表面は全面にわ
たって導電体である導電層と接触する。このため、不純
物領域と導電層間のコンタクト抵抗の減少を図ることが
できる。
【0032】本発明のさらに別の局面に従った半導体記
憶装置は、主表面を有する半導体基板と、半導体基板の
主表面上に形成され、かつ半導体基板に達する孔を有す
る層間絶縁膜と、孔を充填する導電層と、導電層に電気
的に接続され、かつ凹部を有する下部電極と、下部電極
上に凹部に沿って形成された誘電体膜と、誘電体膜上に
形成された上部電極とを備えている。凹部は下部電極の
一部分を所定のエッチャントで除去することにより形成
され、導電層は所定のエッチャントに対して相対的に小
さいエッチング速度を有し、下部電極は所定のエッチャ
ントに対して相対的に大きいエッチング速度を有する。
【0033】このように構成された半導体記憶装置によ
れば、下部電極は凹部を有し、凹部に沿って誘電体膜が
形成されている。このため、凹部のない下部電極を備え
ているキャパシタよりも広いキャパシタの表面積を得る
ことができ、キャパシタ容量の増大を図ることができ
る。
【0034】また、導電層は所定のエッチャントに対し
て相対的に小さいエッチング速度を有し、下部電極は所
定のエッチャントに対して相対的に大きいエッチング速
度を有する。下部電極の凹部を所定のパターンに形成す
るエッチャントは、導電層を容易にエッチングしないた
め、導電層の頂面と接する凹部が容易に形成される。こ
のため、凹部は最も深くなり、その凹部に沿って誘電体
膜が形成される。そして、誘電体膜と下部電極とが接す
る面積は著しく大きくなり、大きいキャパシタ容量を得
ることができる。
【0035】また好ましくは、導電層は、シリコンと不
純物とを含み、下部電極は、窒化チタン、ルテニウムお
よび白金からなる群より選ばれた少なくとも一種を含
む。このように構成された半導体記憶装置によれば、下
部電極の凹部を所定のパターンに形成するエッチャント
は、導電層を容易にエッチングしないため、導電層の頂
面と接する凹部が容易に形成される。このため、凹部は
最も深くなり、その凹部に沿って誘電体膜が形成され
る。そして、誘電体膜と下部電極とが接する面積は著し
く大きくなり、大きいキャパシタ容量を得ることができ
る。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
面を参照して説明する。
【0037】(実施の形態1)図1は、この発明の実施
の形態1における半導体記憶装置を示す断面図である。
図2は図1中の矢印IIで示す方向から見た半導体記憶
装置の平面図である。図3から図7は、この発明の実施
の形態1における半導体記憶装置の製造方法の工程を示
す断面図である。
【0038】図1を参照して、この発明の実施の形態1
に従った半導体記憶装置は、主表面25を有する半導体
基板としてのシリコン基板1と、シリコン基板1の主表
面25上に形成され、かつシリコン基板1に達する孔と
してのコンタクトホール12を有する層間絶縁膜10a
および10bと、コンタクトホール12を充填する導電
層11と、導電層11に電気的に接続され、かつ凹部2
4を有する下部電極21と、下部電極21上に凹部24
に沿って形成された誘電体膜22と、誘電体膜22上に
形成された上部電極23とを備えている。
【0039】導電層11は、多結晶シリコンまたはアモ
ルファスシリコンと、濃度が相対的に小さい不純物とし
て濃度1×1021cm-3未満のリン(P)またはヒ素
(As)とを含む。下部電極21は、多結晶シリコンま
たはアモルファスシリコンと、濃度が相対的に大きい不
純物として濃度1×1021cm-3以上のリン(P)また
はヒ素(As)を含む。
【0040】導電層11と誘電体膜22とは直接接触す
る。導電層11の頂面と層間絶縁膜10bの頂面とは、
ほぼ同一平面にある。下部電極21は複数の部分21a
および21bを含み、複数の部分21aおよび21bの
各々は、ほぼ同一形状を有する。
【0041】不純物領域2a、2bおよび2cがシリコ
ン基板1の主表面25に互いに所定の距離を隔てて形成
されている。シリコン基板1上に分離酸化膜9が形成さ
れている。ゲート電極5は、シリコン基板1上であって
不純物領域2aおよび2cと不純物領域2bとに挟まれ
る領域にゲート酸化膜4を介して形成されている。酸化
膜6がゲート電極5を覆うように形成されている。ここ
で、シリコン基板1上には不純物領域2a、2bおよび
2cとゲート電極5とゲート酸化膜4とを有するトラン
ジスタ3が形成されている。トランジスタ3を覆うよう
に層間絶縁膜10aが形成されている。層間絶縁膜10
aの上面に接するビット線7が不純物領域2bと接触す
るように形成されている。層間絶縁膜10aとビット線
7を覆うように層間絶縁膜10bが形成されている。層
間絶縁膜10aおよび10bには、不純物領域2aおよ
び2cに達するコンタクトホール12が形成されてい
る。導電層11がコンタクトホール12を充填するよう
に、かつ導電層11の頂面と層間絶縁膜10bの頂面が
ほぼ同一平面上にあるように形成されている。層間絶縁
膜10bおよび導電層11の頂面上に下部電極21が形
成されている。下部電極21は導電層11に達する凹部
24により、複数の部分21aおよび21bに分割して
形成されている。下部電極21を覆うように誘電体膜2
2が形成されている。誘電体膜22を覆うように上部電
極23が形成されている。下部電極21と誘電体膜22
と上部電極23によりキャパシタ20が形成されてい
る。
【0042】図2を参照して、下部電極21は長方形の
同一形状を有する複数の部分21aおよび21bから構
成され、ゲート電極5の長手方向と並列して所定の間隔
で複数の部分21aおよび21bが形成されている。複
数の部分21aおよび21bは各々の一部が導電層11
と重なるように形成されている。
【0043】層間絶縁膜10aおよび10bは例えばシ
リコン窒化膜(SiN膜)またはTEOS(tetraethyl
orthosilicate)を原料とした酸化膜からなる。層間絶
縁膜10aおよび10bの膜厚は例えば100〜100
0nmとする。誘電体膜22は、例えばシリコン窒化膜
(SiN膜)、またはTa25やBST((Ba、Sr)
TiO3)等の高誘電体膜からなる。誘電体膜22の膜
厚は例えば1〜50nmとする。上部電極23は不純物
濃度1×1021cm-3以上のリン(P)またはヒ素(A
s)をドープした多結晶シリコンまたはアモルファスシ
リコンからなる。
【0044】図3を参照して、シリコン基板1上に分離
酸化膜9を形成する。シリコン基板1の主表面25にゲ
ート酸化膜4および導電体からなるゲート電極5を形成
する。シリコン基板1にゲート電極5をマスクとして不
純物イオンを注入し、ソース/ドレイン領域である不純
物領域2a、2bおよび2cを形成する。ゲート電極5
を覆うように酸化膜6を形成する。
【0045】図4を参照して、層間絶縁膜10aを形成
した後にビット線7を形成する。ビット線7を形成した
後に層間絶縁膜10bを形成する。層間絶縁膜10aお
よび10bにコンタクトホール12を形成する。
【0046】図5を参照して、コンタクトホール12を
充填するように、かつ層間絶縁膜10bの表面26全体
を覆うように、所定の厚みで導電体である多結晶シリコ
ン膜またはアモルファスシリコンを形成する。多結晶シ
リコンまたはアモルファスシリコンには不純物濃度1×
1021cm-3未満のリン(P)またはヒ素(As)をド
ープしておく。層間絶縁膜10b上に蒸着した多結晶シ
リコンまたはアモルファスシリコンを除去し、導電層1
1を形成するドライエッチングの後、層間絶縁膜10b
をCMP(化学機械的研磨)により平坦化する。
【0047】図6を参照して、コンタクトホール12を
充填した導電層11および層間絶縁膜10bの表面26
を覆うように、所定の厚みで導電体膜27を多結晶シリ
コンまたはアモルファスシリコンにより形成する。ここ
で、多結晶シリコンまたはアモルファスシリコンには不
純物濃度1×1021cm-3以上のリン(P)またはヒ素
(As)をドープしておく。
【0048】図7を参照して、導電体膜27の表面全体
にフォトレジストを塗布し、露光処理などにより所定の
形状のレジストパターン201を形成する。レジストパ
ターン201をマスクとして導電体膜27をエッチング
することによって、多結晶シリコンまたはアモルファス
シリコンからなる下部電極21を形成する。その後レジ
ストパターン201を除去する。
【0049】図1を参照して、下部電極21を覆うよう
に誘電体膜22を形成する。次に誘電体膜22を介して
下部電極21を被覆するように導電体である多結晶シリ
コンまたはアモルファスシリコンからなる上部電極23
を形成する。ここで、多結晶シリコンまたはアモルファ
スシリコンには不純物濃度1×1021cm-3以上のリン
(P)またはヒ素(As)をドープしておく。
【0050】 このような半導体記憶装置においては、下
部電極21は凹部24を有し、凹部24に沿って誘電体
膜22が形成されている。このため、凹部24を有して
いない下部電極を備えているキャパシタよりも広い面積
で下部電極21が誘電体膜22と接触する。そして、キ
ャパシタ20を小さいサイズとしたままキャパシタ容量
の増大を図ることができる。
【0051】下部電極21を形成する多結晶シリコンま
たはアモルファスシリコンは不純物濃度1×1021cm
-3以上のリン(P)またはヒ素(As)をドープしたも
のであり不純物濃度を高くしている。このため、下部電
極21と誘電体膜22とが接する部分にキャリアが十分
に存在し、この部分に生じる空乏層の幅を狭くすること
ができる。そして、空乏層の存在に起因するキャパシタ
容量の減少を抑制することができる。なお、上部電極2
3を形成する多結晶シリコンまたはアモルファスシリコ
ンも不純物濃度1×1021cm-3以上のリン(P)また
はヒ素(As)をドープしたものであり不純物濃度を高
くしている。このため、上部電極23と誘電体膜22と
が接する部分にキャリアが十分に存在する。そして、こ
の部分に生じる空乏層の幅を狭くすることができ、上述
と同様の効果を得ることができる。
【0052】導電層11を形成する多結晶シリコンまた
はアモルファスシリコンは不純物濃度1×1021cm-3
未満のリン(P)またはヒ素(As)をドープしたもの
であり、不純物濃度が低く抑えられている。このため、
シリコン基板1へのリン(P)またはヒ素(As)の拡
散を抑制し、メモリセルのトランジスタ3の特性を維持
することができる。
【0053】導電層11と誘電体膜22は、直接接触す
る部分を有する。このため、凹部24は最も深くなり、
その凹部24に沿って誘電体膜22が形成される。そし
て、誘電体膜22と下部電極21とが接する面積は著し
く大きくなり、大きいキャパシタ容量を得ることができ
る。
【0054】導電層11の頂面と層間絶縁膜10bの頂
面がほぼ同一平面にある。このため、ほぼ平面上に下部
電極用の導電体膜27を形成することとなり、その後の
写真製板、エッチング時の加工精度の向上および、転写
マージンの向上を図ることができる。
【0055】複数の部分21aおよび21bは互いにほ
ぼ同一形状を有する。このため、下部電極21の所定の
パターン形成時において、隣のパターンからの光の反射
の影響や、レジストの収縮性の影響を小さくすることが
でき、その結果、転写マージンの向上を図ることができ
る。
【0056】(実施の形態2)図8は、この発明の実施
の形態2における半導体記憶装置を示す平面図である。
なお、図8で示す平面図は、図2で示す平面図に対応す
る。
【0057】実施の形態2においては、下部電極21は
図8に示す形状に形成されている。図8を参照して、下
部電極21は長方形の同一形状を有する複数の部分21
cから21fにより構成されている。ゲート電極5の長
手方向に複数の部分21cと21eが所定の間隔で形成
され、ゲート電極5の長手方向にこれらと並列して複数
の部分21dと21fが所定の間隔で形成されている。
複数の部分21cから21fは各々の一部が導電層11
と重なるように形成されている。
【0058】このような半導体記憶装置においては、ま
ず実施の形態1による半導体記憶装置と同様の効果を得
ることができる。また、下部電極21が有する凹部24
が複数の部分21cと21d、21eと21f、21c
と21eおよび21dと21fの間に形成され、この凹
部24に沿って誘電体膜22が形成される。このため、
凹部のない下部電極を備えているキャパシタよりも広い
キャパシタの表面積を得ることができ、キャパシタ容量
の増大を図ることができる。
【0059】(実施の形態3)図9は、この発明の実施
の形態3における半導体記憶装置を示す平面図である。
なお、図9で示す平面図は、図2で示す平面図に対応す
る。
【0060】実施の形態3においては、下部電極21は
図9に示す形状に形成されている。図9を参照して、下
部電極21は長方形の同一形状を有する複数の部分21
gから21mにより構成されている。ゲート電極5の長
手方向に複数の部分21g、21iおよび21kが所定
の間隔で形成され、ゲート電極5の長手方向にこれらと
並列して複数の部分21h、21jおよび21mが所定
の間隔で形成されている。複数の部分21gから21m
は各々の一部が導電層11と重なるように形成されてい
る。
【0061】このような半導体記憶装置においては、ま
ず実施の形態1による半導体記憶装置と同様の効果を得
ることができる。また、下部電極21が有する凹部24
が複数の部分21gと21i、21iと21k、21h
と21j、21jと21m、21gと21h、21iと
21jおよび21kと21mの間に形成され、この凹部
24に沿って誘電体膜22が形成される。このため、よ
り一層広いキャパシタの表面積を得ることができ、キャ
パシタ容量の増大を図ることができる。
【0062】(実施の形態4)図10は、この発明の実
施の形態4における半導体記憶装置を示す断面図であ
る。
【0063】実施の形態4においては、図10を参照し
て、下部電極210および上部電極230を窒化チタン
(TiN)で構成し、導電層110をリン(P)がドー
プされた多結晶シリコンで構成する。
【0064】下部電極210は金属を含む。金属は窒化
チタン、ルテニウムおよび白金からなる群より選ばれた
少なくとも一種としての窒化チタンを含む。導電層11
0はシリコンとしての多結晶シリコンと不純物としての
リン(P)とを含む。
【0065】次に図10で示す半導体記憶装置の製造方
法について説明する。まず、実施の形態1の図3から図
6で示す工程に従い、シリコン基板1上にトランジスタ
3、層間絶縁膜10aおよび10b、コンタクトホール
12、ならびにリン(P)をドープした多結晶シリコン
からなる導電層110等を形成する。導電層110およ
び層間絶縁膜10bの表面26を覆うように、所定の厚
みで導電体膜27を窒化チタン(TiN)により形成す
る。
【0066】図7を参照して、導電体膜27の表面全体
にフォトレジストを塗布し、露光処理などにより所定の
形状のレジストパターン201を形成する。レジストパ
ターン201をマスクとして導電体膜27をエッチング
する。エッチャントとして、Cl2およびBCl3の混合
ガスを用いる。その後レジストパターン201を除去す
る。導電層110としてのリン(P)を含む多結晶シリ
コンは、所定のエッチャントとしてのCl2およびBC
3の混合ガスに対して相対的に小さいエッチング速度
を有し、下部電極210としての窒化チタンは、所定の
エッチャントであるCl2およびBCl3の混合ガスに対
して相対的に大きいエッチング速度を有する。
【0067】図10を参照して、下部電極210を覆う
ように誘電体膜22を形成する。次に誘電体膜22を介
して下部電極210を被覆するように、窒化チタン(T
iN)からなる上部電極230を形成する。
【0068】このような半導体記憶装置においては、下
部電極210は凹部24を有し、凹部24に沿って誘電
体膜22が形成されている。このため、凹部24を有し
ていない下部電極を備えているキャパシタよりも広い面
積で下部電極210が誘電体膜22と接触する。そし
て、キャパシタ20を小さいサイズとしたままキャパシ
タ容量の増大を図ることができる。
【0069】導電層110と誘電体膜22は、直接接触
する部分を有する。このため、凹部24は最も深くな
り、その凹部24に沿って誘電体膜22が形成される。
そして、誘電体膜22と下部電極210とが接する面積
は著しく大きくなり、大きいキャパシタ容量を得ること
ができる。
【0070】導電層110の頂面と層間絶縁膜10bの
頂面がほぼ同一平面にある。このため、ほぼ平面上に下
部電極用の導電体膜27を形成することとなり、その後
の写真製板、エッチング時の加工精度の向上および、転
写マージンの向上を図ることができる。
【0071】複数の部分210aおよび210bは互い
にほぼ同一形状を有する。このため、下部電極210の
所定のパターン形成時において、隣のパターンからの光
の反射の影響や、レジストの収縮性の影響を小さくする
ことができ、その結果、転写マージンの向上を図ること
ができる。
【0072】下部電極210は金属である窒化チタン
(TiN)から形成される。このため、下部電極210
と誘電体膜22とが接する部分にキャリアが十分に存在
し、この部分に生じる空乏層の幅を狭くすることができ
る。そして、空乏層の存在に起因するキャパシタ容量の
減少を抑制することができる。なお上部電極230は金
属である窒化チタン(TiN)から形成される。このた
め、上部電極230と誘電体膜22とが接する部分にキ
ャリアが十分に存在する。そして、この部分に生じる空
乏層の幅を狭くすることができ、上述と同様の効果を得
ることができる。
【0073】また、導電層110としてのリン(P)を
含む多結晶シリコンは所定のエッチャントとしてのCl
2およびBCl3の混合ガスに対して相対的に小さいエッ
チング速度を有し、下部電極210としての窒化チタン
は所定のエッチャントであるCl2およびBCl3の混合
ガスに対して相対的に大きいエッチング速度を有する。
下部電極210の凹部24を所定のパターンに形成する
エッチャントのCl2およびBCl3の混合ガスは、導電
層110を容易にエッチングしないため、導電層110
の頂面と接する凹部24が容易に形成される。このた
め、凹部24は最も深くなり、その凹部24に沿って誘
電体膜22が形成される。そして、誘電体膜22と下部
電極210とが接する面積は著しく大きくなり、大きい
キャパシタ容量を得ることができる。また、凹部24を
導電層110上部に形成することにより、凹部24を層
間絶縁膜10b上部に形成した場合と比較して、図1中
のIIから見たキャパシタの投影面積を小さくすること
が可能となる。
【0074】なお、実施の形態2および3に実施の形態
4の条件を適用した場合にあっても上述と同様の効果を
得ることができる。
【0075】(実施の形態5)図11は、この発明の実
施の形態5における半導体記憶装置を示す平面図であ
る。なお、図11で示す平面図は、図2で示す平面図に
対応する。図12は図11中のXII−XII線に沿っ
た断面図である。
【0076】実施の形態5においては、導電層11は図
11に示す形状に形成されている。図11を参照して、
不純物領域2cはその領域の両端に、ゲート電極5の長
手方向と垂直に交わる一方端51と他方端52を有して
いる。不純物領域2bおよび2cは能動領域30を形成
している。導電層11はゲート電極5の長手方向に長軸
を有する楕円形状に形成されている。図12を参照し
て、不純物領域2cのシリコン基板1の主表面25側表
面は、導電層11のシリコン基板1の主表面25側表面
と全面にわたって接触している。
【0077】シリコン基板1に形成された不純物領域2
cをさらに備え、導電層11は不純物領域2cに直接接
触する。不純物領域2cは、一方端51と他方端52と
を含み、導電層11は、一方端51と他方端52とに直
接接触する。
【0078】このような半導体記憶装置においては、ま
ず実施の形態1による半導体記憶装置と同様の効果を得
ることができる。また、シリコン基板1の主表面25側
の不純物領域2cは全面にわたって導電層11と接触し
ている。このため、不純物領域2cと導電層11のコン
タクト抵抗の減少を図ることができる。
【0079】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に従え
ば、サイズが小さくてもキャパシタ容量値が十分に大き
いキャパシタを有する半導体記憶装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における半導体記憶装
置を示す断面図である。
【図2】 図1中の矢印IIで示す方向から見た半導体
記憶装置の平面図である。
【図3】 図1で示す半導体記憶装置の製造方法の第1
工程を示す断面図である。
【図4】 図1で示す半導体記憶装置の製造方法の第2
工程を示す断面図である。
【図5】 図1で示す半導体記憶装置の製造方法の第3
工程を示す断面図である。
【図6】 図1で示す半導体記憶装置の製造方法の第4
工程を示す断面図である。
【図7】 図1で示す半導体記憶装置の製造方法の第5
工程を示す断面図である。
【図8】 本発明の実施の形態2における半導体記憶装
置を示す平面図である。
【図9】 本発明の実施の形態3における半導体記憶装
置を示す平面図である。
【図10】 本発明の実施の形態4における半導体記憶
装置を示す断面図である。
【図11】 本発明の実施の形態5における半導体記憶
装置を示す平面図である。
【図12】 図11中のXII−XIIに沿った断面図
である。
【図13】 特開平5−304267号公報で開示され
ている半導体記憶装置を示す断面図である。
【図14】 図13で示す半導体記憶装置の製造方法の
工程を示す断面図である。
【図15】 図13で示す半導体記憶装置において、下
部電極に空乏層が発生することを説明するための断面図
である。
【符号の説明】
1 シリコン基板、2a、2b、2c 不純物領域、1
0 層間絶縁膜、11導電層、12 コンタクトホー
ル、21 下部電極、21a、21b 複数の部分、2
2 誘電体膜、23 上部電極、24 凹部、25 主
表面、51 一方端、52 他方端。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主表面を有する半導体基板と、 前記半導体基板の主表面上に形成され、かつ前記半導体
    基板に達する孔を有する層間絶縁膜と、 前記孔を充填する導電層と、 前記導電層に電気的に接続され、かつ凹部を有する下部
    電極と、 前記下部電極上に前記凹部に沿って形成された誘電体膜
    と、 前記誘電体膜上に形成された上部電極とを備え、 前記導電層は、シリコンと、濃度が相対的に小さい不純
    物とを含み、 前記下部電極は、シリコンと、濃度が相対的に大きい不
    純物とを含む、半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記導電層での不純物濃度が1×1021
    cm-3未満であり、前記下部電極での不純物濃度が1×
    1021cm-3以上である、請求項1に記載の半導体記憶
    装置。
  3. 【請求項3】 前記導電層と前記誘電体膜とは直接接触
    している、請求項1または2に記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記導電層の頂面と前記層間絶縁膜の頂
    面とは、ほぼ同一平面である、請求項1から3のいずれ
    か1項に記載の半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記下部電極は複数の部分を含み、前記
    複数の部分の各々は、ほぼ同一形状を有する、請求項1
    から4のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記半導体基板に形成された不純物領域
    をさらに備え、前記導電層は前記不純物領域に直接接触
    する、請求項1から5のいずれか1項に記載の半導体記
    憶装置。
  7. 【請求項7】 前記不純物領域は、一方端と他方端とを
    含み、前記導電層は、前記一方端と前記他方端とに直接
    接触する、請求項6に記載の半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 主表面を有する半導体基板と、 前記半導体基板の主表面上に形成され、かつ前記半導体
    基板に達する孔を有する層間絶縁膜と、 前記孔を充填する導電層と、 前記導電層に電気的に接続され、かつ凹部を有する下部
    電極と、 前記下部電極上に前記凹部に沿って形成された誘電体膜
    と、 前記誘電体膜上に形成された上部電極とを備え、 前記下部電極は金属を含む、半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記導電層は、シリコンと不純物とを含
    む、請求項8に記載の半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記金属は、窒化チタン、ルテニウム
    および白金からなる群より選ばれた少なくとも一種を含
    む、請求項8または9に記載の半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記導電層と前記誘電体膜とは直接接
    触している、請求項8から10のいずれか1項に記載の
    半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 前記導電層の頂面と前記層間絶縁膜の
    頂面とは、ほぼ同一平面である、請求項8から11のい
    ずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】 前記下部電極は複数の部分を含み、前
    記複数の部分の各々は、ほぼ同一形状を有する、請求項
    8から12のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  14. 【請求項14】 前記半導体基板に形成された不純物領
    域をさらに備え、前記導電層は前記不純物領域に直接接
    触する、請求項8から13のいずれか1項に記載の半導
    体記憶装置。
  15. 【請求項15】 前記不純物領域は、一方端と他方端と
    を含み、前記導電層は、前記一方端と前記他方端とに直
    接接触する、請求項14に記載の半導体記憶装置。
  16. 【請求項16】 主表面を有する半導体基板と、 前記半導体基板の主表面上に形成され、かつ前記半導体
    基板に達する孔を有する層間絶縁膜と、 前記孔を充填する導電層と、 前記導電層に電気的に接続され、かつ凹部を有する下部
    電極と、 前記下部電極上に前記凹部に沿って形成された誘電体膜
    と、 前記誘電体膜上に形成された上部電極とを備え、 前記凹部は前記下部電極の一部分を所定のエッチャント
    で除去することにより形成され、 前記導電層は前記所定のエッチャントに対して相対的に
    小さいエッチング速度を有し、 前記下部電極は前記所定のエッチャントに対して相対的
    に大きいエッチング速度を有する、半導体記憶装置。
  17. 【請求項17】 前記導電層は、シリコンと不純物とを
    含み、前記下部電極は、窒化チタン、ルテニウムおよび
    白金からなる群より選ばれた少なくとも一種を含む、請
    求項16に記載の半導体記憶装置。
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