JP2003243280A - 半導体デバイスの製造システム及び製造方法 - Google Patents

半導体デバイスの製造システム及び製造方法

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JP2003243280A
JP2003243280A JP2002035795A JP2002035795A JP2003243280A JP 2003243280 A JP2003243280 A JP 2003243280A JP 2002035795 A JP2002035795 A JP 2002035795A JP 2002035795 A JP2002035795 A JP 2002035795A JP 2003243280 A JP2003243280 A JP 2003243280A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体デバイス製造における露光層の回路パ
ターンの転写工程において、条件出し作業を省き、TA
Tの短縮,露光装置の稼動効率向上を図る。 【解決手段】 半導体デバイスの各露光層のパターン条
件データをデータベース111に、この半導体デバイス
の製造仕様データをデータベース121に、露光装置1
41,142の集光レンズ収差データをデータベース1
05に夫々保存する。露光条件算出ホスト100は、デ
ータベース111,121,105から夫々のデータを
読み出し、これらデータによる条件の基に、半導体デバ
イスの露光層に露光装置141,142でマスクを介し
て露光して形成される回路パターンの形状を露光パター
ン計算手段102で算出する。そして、この計算結果を
基に、使用する露光装置141,142の露光条件を露
光条件算出手段で算出し、露光装置141,142がこ
の露光条件で露光層を露光するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイスの
製造方法及び装置に係り、特に、露光工程において、半
導体デバイス製品やその露光層,露光装置毎に異なる露
光条件を設定する半導体デバイスの製造方法及び装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年の半導体デバイスの高集積化,高機
能化に伴い、これを実現するためのプロセスには、さら
なる高精度化が求められている。その一方、半導体デバ
イスの製造コストの低減も重要な課題となっている。
【0003】半導体デバイスの製造では、露光用マスク
(以下、単にマスクという)に形成されたパターンをフ
ォトレジストが塗布された半導体ウエハ(以下、単にウ
エハという)上に投影露光装置を用いて転写することに
より、半導体デバイスの回路パターンが形成される。半
導体デバイスは複数層の回路パターンにより構成され、
各層の回路パターンは、それよりも下層の回路パターン
に位置合わせ(アライメント)して露光が行なわれる。
【0004】この露光工程では、回路パターンを所定の
寸法で形成するために、露光装置の露光条件(露光量や
焦点位置(フォーカス))が制御される。露光条件は、
半導体デバイス製品やその露光層毎の回路パターンや使
用するレジストなどに応じて異なるため、その各々に応
じて設定する必要がある。また、半導体デバイスの生産
ラインには、通常、複数の露光装置が設置されるが、こ
れら露光装置には、レンズ収差など精度に固有差が存在
する。このため、異なる露光装置で作業を行なう場合、
夫々の露光装置で所定のパターン寸法が得られるように
するためには、同一半導体デバイス製品であっても、ま
た、同一露光層であっても、これに対して使用する露光
装置毎に露光条件を補正する必要が生じる場合がある。
【0005】かかる露光条件を求めるためには、一般に
は、半導体デバイス製品の製造に先立って、その露光層
毎に、また、使用する露光装置毎に条件出し作業を行な
う方法が取られている。条件出し作業としては、図12
(a)に示すように、対象とする半導体デバイス製品や
その露光層の実際のマスクを用いて露光装置の露光量及
びフォーカスを段階的に変化させることにより、取り得
る露光条件を網羅するように露光を行ない、図12
(b)に示すように、各々の露光条件で形成された回路
パターンの寸法や形状を走査型電子顕微鏡(SEM)な
どによって測定・観察して、図12(c)に示すよう
に、所望のパターンを得られるような露光条件を求める
ものである。このようにして求められた露光条件は、図
12(d)に示すように、各露光装置の対象とする半導
体デバイス製品やその露光層に対するレシピの中に設定
される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、新しい半導体
デバイス製品の着工毎、また新しい露光装置での着工毎
に上記の条件出し作業を行なうことは、半導体デバイス
製造におけるTAT(Turn Around Time)の増大をもたら
し、また、半導体デバイスの生産ラインでの露光装置の
稼動効率を低下させる原因となる。特に、近年、半導体
デバイスの生産は、従来のDRAMを中心とした少品種
大量生産からシステムLSI中心の多品種小量生産に移
行しつつあり、上記問題がより深刻化している。
【0007】本発明は、かかる問題を解消し、露光工程
において、デバイス製品や露光層,露光装置毎に異なる
露光条件設定の効率を向上させることができるようにし
た半導体デバイスの製造方法及び装置を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、基板(ウエハ)上に形成される露光層毎
に回路パターンの形成に必要な該露光層に関するデータ
(パターン条件データや製造仕様データ)を、また、該
露光層に回路パターンを形成するに必要な露光装置に関
するデータ(露光レンズ収差データ)を夫々保持し、該
露光層毎に、これら保持されているデータから該当する
データを読み取って回路パターンの形成に用いる該露光
装置の露光条件を算出し、算出された露光条件の基に、
該露光装置で該露光層をマスクを介して露光し、該露光
層に所定の回路パターンを転写するようにするものであ
る。
【0009】この露光条件としては、上記の読み取った
データを基に、露光量,フォーカスを段階的に変化させ
たときのパターン寸法を計算し、その計算結果からパタ
ーン寸法が許容範囲内にあるための露光量とフォーカス
との許容範囲(プロセスウインドウ)を算出し、このプ
ロセスウインドウでの露光量の中心値とフォーカスの中
心値からなるものとする。
【0010】これにより、従来行なわれていた製品毎,
露光層毎及び露光装置毎の露光の条件出し作業が不要と
なり、半導体デバイス製造におけるTATを短縮し、半
導体デバイス製造ラインでの露光装置の稼動効率を向上
を図ることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。図1は本発明による半導体デバイスの
製造システムの一実施形態を示す構成図であって、10
0は露光条件算出ホスト、101はデータ読込手段、1
02は露光パターン計算手段、103は露光条件算出手
段、104はデータ書込手段、105は露光レンズ収差
データベース、110はパターン条件データサーバ、1
11はパターン条件データベース、120は製造仕様デ
ータサーバ、121は製造仕様データベース、130は
露光装置レシピサーバ、131は装置レシピデータベー
ス、141,142は露光装置、001はネットワーク
である。
【0012】同図において、この第1の実施形態は、露
光レンズ収差データベース105を有する露光条件算出
ホスト100と、パターン条件データベース111を有
するパターン条件サーバ110と、製造しようデータベ
ース121を有する製造サーバ120と、装置レシピデ
ータベース131を有する露光装置レシピサーバ130
と、複数の露光装置141,142とがネットワーク0
01を介して相互に接続された構成をなしている。露光
装置141,142は、図示しない半導体ウエハに図示
しないマスクの回路パターンを転写するための装置であ
って、ここでは、2つの露光装置141,142を用い
るものとして説明するが、それ以上の露光装置を用いる
ようにしてもよい。
【0013】半導体デバイス製品に製造に際し、露光装
置141,142を用いて半導体ウエハにマスクの回路
パータンを転写する作業を行なう場合、露光条件算出ホ
スト100は、データ読込手段101により、各サーバ
110,120のデータベース11,121やデータベ
ース105からこの半導体デバイス製品やその露光層,
使用する露光装置に応じたデータを読み込み、かかるデ
ータを露光パターン計算手段102や露光条件算出手段
103で演算処理して使用する露光装置に対するレシピ
データを作成し、データ書込手段104により、かかる
レシピデータを露光装置レシピサーバ130に転送して
装置レシピデータベース131に書き込ませる。この装
置レシピデータベース131に書き込まれたレシピデー
タは、これを使用する露光装置141または142から
の要求により、露光装置レシピサーバ130によって読
み出され、これを使用する露光装置141または142
に転送される。
【0014】次に、各データベースに格納されるデータ
について説明する。
【0015】〔パターン条件データ〕これは、パターン
条件データベース111に格納されるデータであって、
図示しない入力装置から入力されてネットワーク001
に介して転送され、パターン条件サーバ110がこれを
パターン条件データベース111に書き込むものであ
り、その一具体例を図2により説明する。なお、同図
(a)は半導体デバイス製品のチップエリア200の概
略構成を示し、同図(b)はかかるチップエリア200
での1つの機能ブロックAでの回路パターン210〜2
12を模式的に示し、同図(c)はパターン条件データ
220の概要を示すものである。
【0016】図2(a)に示すように、半導体デバイス
製品Aのチップエリア200は、複数の機能ブロックA
〜Eからなり、また、複数の露光層a〜gが積層された
構成をなしている。そして、機能ブロックA〜E毎に回
路パターンが異なるし、また、同じ機能ブロックであっ
ても、露光層a〜g毎に回路パターンが異なる。従っ
て、機能ブロックA〜E毎に、かつ露光層a〜g毎にパ
ターン条件データが設定される。
【0017】パターン条件データ220は、図2(c)
に示すような内容を有するものであるが、ここでは、一
例として、露光層aの機能ブロックAについて示してい
る。このパターン条件データ220は、(1)機能ブロ
ックのエリア情報と(2)パターン情報とからなってい
る。
【0018】(1)機能ブロックのエリア情報 これは、チップエリア200(図2(a))での機能ブロ
ックの領域(エリア)を表わすものである。図2(a)に
おいて、チップエリア200に対して図示の横方向をx
軸,縦方向をy軸とする座標系が設定され、機能ブロッ
クの左上角の座標位置とそのx,y軸方向の幅によって
この機能ブロックの領域が規定される。いま、機能ブロ
ックAを例とし、その左上角の座標位置を(x,y)と
し、そのx,y軸方向の幅をWx,Wyとすると、機能
ブロックのエリア情報は、「チップ内での位置」をx,
yとし、「幅」をWx,Wyとする情報からなるもので
ある。
【0019】(2)パターン情報 これは、この機能ブロックでの回路パターンに関する情
報であり、回路パターンがラインからなるものか、ホー
ルからなるものかを表わす「形状」や「幅寸法」,「パ
ターンピッチ」などの情報からなるものである。いま、
図2(a)における機能ブロックAが図2(b)に示す
ようなラインの回路パターン210〜212からなるも
のとすると、「形状」はライン、「幅寸法」はW、「パ
ターンピッチ」はPということになる。勿論、これら以
外の情報が追加されるようにしてもよい。
【0020】〔製造仕様データ〕これは、半導体デバイ
ス製品とその露光層で一意に定められ、露光装置によっ
ては変化することのない製造条件であり、パターン条件
データ220と同様、図示しない入力装置から入力され
てネットワーク001に介して転送され、製造仕様サー
バ120がこれを製造仕様データベース121に書き込
むものであり、その一具体例を図3により説明する。
【0021】同図において、製造仕様データ300は、
「マスク条件」,「レジスタ塗布条件」,「露光光学系
条件」及び「レジスト現象条件」などのデータからなっ
ている。
【0022】「マスク条件」は、該当する露光層で使用
するマスクの種類(バイナリマスク/位相シフトマス
ク)とショット内チップ配列データからなるものであ
る。チップ配列データは、該当する露光層で使用するマ
スクのショットエリア内での図2で示すようなチップエ
リア200を持つチップの配列を示す情報を表わすもの
である。図4はその一具体例を模式的に示すものであっ
て、図2に示すチップエリア200の製品チップ401
〜406がマスクのショットエリア400内で配列され
ている様子を示しており、かかる様子をショット内チッ
プ配列条件が表わしている。
【0023】「レジスト条件」は、回路パターンを有す
るマスクを介して露光される半導体ウエハ上のレジスト
層の種類とその塗布膜厚、及び反射防止膜(BARC−Botto
m Anti Reflect Coating:レジスト下に形成される反射
防止膜,TARC−Top Anti Reflect Coating:レジスト層
上に形成される反射防止膜)の有無やそれらの種類,そ
れらの膜厚に関する情報からなるものである。
【0024】「露光光学系条件」は、対象となるマスク
の回路パターンを露光する際に用いる露光装置141,
142の光源波長や露光光学系のNA(Numerical Apatur
e:開口数)及び照明条件(σ:コヒーレントファクタある
いは変形照明の種類)の情報から成るものであり、レジ
スト現像条件は、PEB(Post Exposure Bake:露光後ベー
ク)の条件や現像条件(現像液の種類,現像時間)からな
るものである。
【0025】以上の情報は製品開発段階で定められるも
のであり、製品の量産時には、既に値として確定してい
るものである。
【0026】〔露光レンズ収差データ〕図5は図1にお
ける露光装置141,142の一具体例の要部を示す構
成図であって、501は照明光源、502は照明光学
系、503はマスク、504は露光光学系の露光レン
ズ、505は露光対象のレジスト(図示せず)が塗布さ
れた半導体ウエハ、506は半導体ウエハ505を搭載
したステージである。
【0027】同図において、照明光源501から発生し
た露光光は、照明光学系502を介してマスク503に
到る。マスク503は、石英ガラスなどの透明基板の上
に、クロムなどの遮光膜により、回路パターンが形成さ
れたものである。マスク503を通過した露光光は、露
光レンズ504を通って半導体ウエハ505に到る。こ
れにより、半導体ウエハ505に塗布されたレジストに
マスク503の回路パターンが転写される。
【0028】回路パターンを半導体ウエハ505上に所
定の寸法で形成するためには、露光光の強度(露光量)
を調整するとともに、露光レンズ504の焦点(フォー
カス)位置に半導体ウエハ505の表面を合わせるため
に、ステージ506の垂直方向の位置調整が必要とな
る。また、これら露光条件(露光量,フォーカス)は、
回路パターンに応じた最適値に設定する必要がある。
【0029】さらに、露光レンズ504には、誤差(即
ち、露光レンズの波面収差)があることから、場合によ
っては、同じ半導体デバイス製品の同じ露光層(同じパ
ターン)を露光する場合であっても、上記の露光条件を
露光装置141,142毎に設定する必要がある。露光
レンズ504を透過した露光光の波面は、理想的には、
図示する球面状の波面506となるべきものであるが、
実際の露光レンズ504では、硝材の不均一性や加工誤
差,組み立て誤差など各種の誤差があり、これをなくす
できない。このため、波面508で示すような波面の乱
れが発生する。
【0030】このような理想的な球面状の波面507と
実際の波面508との差は波面収差と呼ばれる。露光レ
ンズの波面収差は、例えば、米国特許明細書No.5,828,4
55に示されるような方法で測定することができる。前記
の技術はハルトマンテストの技術を応用したものであ
り、その内容の説明は、ここでは、省略するが、例え
ば、D.Malacara編「Optical Shop Testing」John Wiley
and Sons(米)などの文献にその詳細が示されている。
【0031】図6は波面収差の収差関数への展開を説明
する図である。
【0032】同図において、波面収差600は実測例で
あり、この波面収差そのものは不定形であるので、収差
関数という成分毎に展開して表現され、これら成分毎の
大きさをもって評価される。かかる波面収差の収差関数
への展開に関する詳細は、ここでは、省略するが、詳細
については、例えば、M.Born,E.Wolf共著「光学の原理
(Principle of Optics」東海大学出版会などの文献に詳
しく説明されている。
【0033】図6では、波面収差600が展開される主
な収差関数(成分)について示すものである。これらの
各成分は夫々の数式WAで表現されるものであり、その
形状は601〜608で示されるものである。各成分を
示す数式WAにおいて、係数anはその成分の大きさの
程度を示すものであり、Zernike係数と呼ばれる。波面
収差600はこのZernike係数anの値で定量的に表現す
ることが可能となる。
【0034】図7は露光レンズ収差データベース105
(図1)に保持される露光レンズ収差データについての
説明図であり、710は露光装置の露光フィールド、7
11〜719はこの露光フィールド710(図4に示す
マスクのショットエリア400)内での波面収差の測定
点、720は一例としての測定点711での測定結果で
ある収差測定データである。
【0035】同図において、露光レンズの波面収差は、
その露光フィールド内の各点で異なる値となるため、複
数点で測定することは有効である。ここでは、3×3=
9点の位置711〜719で測定した例を示すが、勿論
測定点数はこれよりも多くても、少なくてもよい。夫々
の測定点での収差測定データは、ここでは、一例として
の測定点711での収差測定データ720として示すよ
うに、横軸がZernike係数を、縦軸がそれら係数の大き
さを夫々示すものとして、27個の収差関数に展開され
るものとして、夫々の収差関数のZernike係数an(但
し、n=1〜27)からなる。かかる収差測定データ7
20は測定点711〜719毎に求められ、これらをま
とめて1つの露光装置の露光レンズ504に関する露光
レンズ収差データとして露光レンズ収差データベース1
05(図1)に保持される。かかる露光レンズ収差デー
タは露光装置毎に(図1に示す構成の実施形態では、露
光装置141,142毎に)求められ、露光レンズ収差
データベース105(図1)に保持される。
【0036】次に、かかる製造システムで用いる本発明
による半導体デバイスの製造方法の第1の実施形態につ
いて説明するが、製造する半導体デバイスを図2に示す
製品Aとし、この半導体デバイス製品Aを得る半導体ウ
エハ上に形成したレジスト層の露光層a〜g(以下、単
に半導体デバイス製品Aの露光層a〜gという)に露光
装置141で回路パターンを転写するものとする。な
お、かかる半導体デバイス製品Aでは、半導体ウエハ上
に露光層a,b,c,……,gの順に露光層が形成され
るものとする。
【0037】図1において、まず、露光装置141で半
導体デバイス製品Aの露光層aに回路パターンを転写す
るために、露光条件算出ホスト100は、データ読込手
段101により、パターン条件サーバ110及び製造仕
様サーバ120からこの目的とする半導体デバイス製品
Aの露光層aに関係するパターン条件データ220(図
2)及び製造仕様データ300(図3)を読み込み、こ
れに合わせて、露光レンズ収差データベース105から
このとき用いる露光装置141の露光レンズ収差データ
720(図7)を読み込んで、露光パターン寸法計算手
段102が読み込めるようなデータ形式に変換し、露光
パターン寸法計算手段102へ送る。露光パターン計算
手段102は、与えられたこれらのデータを基に、露光
によって形成されるパターン形状を計算によって求め
る。その計算工程を図8により説明する。
【0038】図8は半導体デバイス製品Aの露光層a〜
gに露光装置141によって形成される回路パターンの
形状を計算するための工程の流れを示すフローチャート
である。
【0039】まず、かかる半導体デバイス製品Aの露光
層aと露光装置141とに関する計算条件Caを読み込
む(工程801)。この計算条件Caは、半導体デバイ
ス製品Aの露光層aに関する上記のパターン条件データ
220や製造仕様データ300,露光装置141の露光
レンズ収差データ720とともに、露光量範囲とその範
囲内での露光量のステップ(このステップは露光量範囲
内での使用する露光量を決めるものであって、これら露
光量を、以下、露光量1,2,3,4ということにす
る),フォーカス範囲とその範囲内でのフォーカスのス
テップ(このステップはフォーカス範囲内での使用する
フォーカスを決めるものであって、これらフォーカス
を、以下、フォーカス1,2,3,4,5ということに
する)及び計算によって算出された露光パターンの良否
判定条件が含まれる。その判定方法の一具体例を図9で
説明する。
【0040】図9は計算して得られる露光パターン(レ
ジストパターン)901の断面形状を基板902ととも
に示すものであるが、この露光パターン901の幅寸法
をW、基板902上に塗布されたレジストの初期膜厚t
0、計算した露光パターン901の高さをtp、この露
光パターン901の側壁の傾斜角をθとすると、露光パ
ターンの良否判定条件は、幅寸法Wが、レジスト層の初
期膜厚t0と形成される露光パターン901の高さtp
との差tlossが、また、パターン化したレジスト層の側
壁の傾斜角θが夫々許容範囲にある条件である。
【0041】かかる計算条件Caが入力されると、上記
の露光量範囲とステップで決まる上記の露光量1〜4毎
に、かつ上記のフォーカス範囲とステップで決まる上記
のフォーカス1〜5毎に以下の工程802〜805が実
行される。
【0042】即ち、まず、パターン条件データ220
と、製造仕様データ300のうちのマスク条件,露光光
学系条件及びレジスト塗布条件と、レンズ収差条件とを
用い、露光量を露光量1,フォーカスをフォーカス1と
したときの光強度計算(露光のシミュレーション)を行
なう(工程802)。この計算で用いるレンズ収差条件
は、図4に示したショット内のチップ配列データと図7
に示したショット内各点の露光レンズ収差データ720
とを重ね合わせ、この重ね合わせから計算するパターン
の位置に対応したものが選択される。この工程802で
は、光強度計算により、レジスト層内の光強度分布が算
出される。従って、選択された各パターン位置での光強
度分布は、集光レンズの波面収差に応じて互いに異なる
ものであり、収差関数のZernike係数anの組み合わせ
(図6,図7)に応じたものとなる。
【0043】この光強度分布が算出されると、レジスト
層の現像計算(露光後のレジスト層の熱処置,現像のシ
ミュレーション)により、図9に示すような露光パター
ン(レジスト形状)901を算出する(工程803)。
ここで用いるデータは、製造仕様データ300のうちの
レジスト現像条件と先の計算によって求められたレジス
ト内の光強度分布である。レジスト層の現像計算によ
り、最終的な露光パターンの形状が算出される。かかる
露光パターンの形状は、光強度分布に応じて、パターン
の位置毎に異なるものである。
【0044】なお、上記の光強度計算及びレジスト現像
計算については、ここでは詳しく述べないが、例えば、
「Proceedings of SPIE」vol.538(1985) pp.207-220で
の論文「PROLITH : a comprehensive optical lithogra
phy model」などに詳しく述べられている。
【0045】算出された露光パターンは図9で説明した
ようなものであって、その寸法,形状(即ち、幅寸帽W
や基板902上に塗布されたレジスト層の初期膜厚t
0、露光パターンの高さtp、この露光パターンの側壁
の傾斜角θ、レジストの初期膜厚t0と露光パターンの
高さtpとの差tloss)を判定し(工程804)、その
判定結果Cbをそのときの露光量条件(即ち、露光量
1),フォーカス条件(即ち、フォーカス1)と関連付
けられて出力する(工程805)。
【0046】このようにして、露光量1,フォーカス1
という条件で判定結果Cbが得られるが、次に、フォー
カス条件をフォーカス1に維持したまま露光量を1ステ
ップ異ならせて露光量2とし、この露光量2で工程80
2からの一連の工程を実行する(工程806,80
7)。そして、上記の露光量範囲内での露光量1〜4に
対する判定結果Cbが得られると(工程806)、次
に、フォーカス条件をフォーカス範囲内で1ステップ変
化させて上記のフォーカス2とし(工程808,80
9)、同様にして、露光量1〜4での判定結果Cbを求
める。以下同様にして、各露光量1〜4,各フォーカス
1〜5毎の判定結果Cbが得られるが(工程808)、
これが上記の半導体デバイス製品Aの露光層aに露光装
置141で露光して形成される回路パターンに関する判
定結果である。
【0047】次に、露光レンズ収差データ720を露光
装置142に対する露光レンズ収差データに変更して計
算条件Caを用いて同様の工程802〜809を実行す
ることにより、半導体デバイス製品Aの露光層aに露光
装置142を用いて露光して形成される回路パターンに
関する判定結果Cbを得ることができ、同様にして、半
導体デバイス製品Aの各露光層a〜gに関する同様の判
定結果Cbを得ることができる。他の半導体デバイス製
品についても、同様である。
【0048】なお、各露光層に対して使用される露光装
置が予め決められる場合、同じ半導体デバイス製品の全
ての露光層が同じ露光装置で露光されるものであれば、
この使用される露光層に対する露光レンズ収差データを
のみを用いて判定結果Cbを求めるようにすればよい
が、同じ半導体デバイス製品であっても、その複数の露
光層が全て同じ露光装置で露光されるというものでない
はときには(例えば、半導体デバイス製品Aの露光層a
は露光装置141で露光されるが、露光層bは露光装置
142で露光される、といったような場合)、同じ半導
体デバイス製品に対して、設けられた全ての露光装置に
対する判定結果Cbを求めるようにする。
【0049】図1における露光条件算出ホスト100に
おいて、以上のようにして露光パターン計算手段102
で得られた各半導体デバイス製品Aの各露光層a〜gの
露光装置141,142毎の判定結果Cbは露光条件算
出手段103に送られ、露光装置141,142毎に、
各半導体デバイス製品の露光層毎の露光条件(露光量と
フォーカス)が計算される。
【0050】図10は露光条件算出手段103による計
算処理内容を示す図である。
【0051】露光パターン計算手段102で得られた半
導体デバイス製品Aの露光層aの露光装置141を用い
た場合の判定結果Cbをまとめると、フォーカス条件を
横軸に取り、判定されたパターン寸法を縦軸に取ると、
露光量1〜4毎のフォーカスの変化によるパターン寸法
の変化が図10(a)に示すように表わされる。他の露
光層b〜gや他の露光装置142についても同様であ
り、また、他の半導体デバイス製品についても同様であ
る。なお、これら露光量1,2,3,4に応じたパター
ン寸法を夫々1つの曲線で表わしているが、実際には、
集光レンズの波面収差による光強度分布の違いで生ずる
パターン寸法のバラツキにより、夫々の曲線はこのバラ
ツキに応じた寸法幅を有している。
【0052】この図10(a)に示す判定結果Cbを基
に、横軸をフォーカス条件、縦軸を露光量条件として、
パターン寸法が許容範囲内にあるときのフォーカスに対
する露光量の関係を示すと、図10(b)に示すように
なる(なお、図10(a)では、露光量が露光量1,
2,3,4とステップ上に表わされるが、これから図1
0(b)の特性を求める場合、これら露光量1,2,
3,4間の露光量を保管で求めるようにする)。ここ
で、CDUがパターン寸法がその許容範囲の上限寸法で
あるときの露光量、CDLが同じく下限寸法であるとき
の露光量であり、露光量CDU,CDL間がパターン寸法
を許容範囲内にするための露光量ということになる。ま
た、CD0は目標寸法に対する露光量である。この場
合、上記のパターン寸法のバラツキも考慮して露光量C
U,CDLを決めることになる。パターン寸法のバラツ
キがあっても、そのパターン寸法が露光量CDUに対す
る寸法と露光量CDLに対する寸法との間にあれば、許
容範囲内にあることになる。このようにして、露光レン
ズの波面収差を吸収することができるのである。
【0053】図10(b)において、上限露光量CDU
と下限露光量CDLとの間の露光量が半導体デバイス製
品Aの露光層aに露光装置141で露光した場合の許容
範囲のパターン寸法の回路パターンを形成するのに必要
な露光量ということになるが、さらに、かかる露光量許
容範囲CDU〜CDL内で面積が最大となる長方形の領域
を設定し、これを露光条件の許容範囲(プロセスウイン
ドウ)PWとする。そして、このプロセスウインドウP
Wの横幅をフォーカス条件の許容範囲(フォーカス裕
度)FPWとし、縦幅を露光量条件の許容範囲(露光量裕
度)EPWとする。対象となる露光装置141に設定すべ
き露光条件としては、例えば、プロセスウインドウPW
の中心で示されるフォーカス条件(フォーカスオフセッ
ト)FO,露光量条件(露光オフセット)EOを用いるこ
とにより、プロセスの裕度を最大にすることができる。
【0054】露光条件算出ホスト100の露光条件算出
手段103は、かかる露光条件を半導体デバイス製品の
露光層毎に、かつ露光装置141,142毎に算出する
ものであって、このようにして求められた露光条件は、
データ書込手段104により、露光装置レシピサーバ1
30に送られ、露光装置141,142のレシピデータ
として装置レシピデータベース131に書き込まれて保
存される。半導体デバイス製品Aの製造のために、その
半導体ウエハが露光装置141または142に設置さ
れ、その露光層aに回路パターンを転写する場合には、
この露光層aのこの露光装置141または142に対す
るレシピデータ(露光条件)が装置レシピデータベース
131から読み出され、この露光装置141または14
2に設定される。露光装置141または142では、こ
のレシピデータのフォーカス条件,露光量条件で露光を
行ない、使用されるマスクの回路パターンがこの露光層
aに転写される。このように、夫々の半導体デバイス製
品の各露光層は、露光装置141または142により、
装置レシピデータベース131に保存されているレシピ
データでのフォーカス条件,露光条件でマスクからの回
路パターンの転写が行なわれる。
【0055】このような工程により、半導体デバイス製
品Aの露光層aが露光装置141によって露光されて回
路パターンが転写されると、この露光層aを現像し、エ
ッチングしてこの回路パターンを形成する。次に、この
露光層a上に露光層bを形成し、この露光層bに露光し
て回路パターンを転写するのであるが、半導体デバイス
製品Aの各露光層を同じ露光装置、例えば、露光装置1
41で露光する場合には、この半導体デバイス製品Aの
各露光層に対して、上記のようにして、露光装置141
の露光レンズ収差データ720のみを用いて露光条件を
求めておけばよいが、上記のように、露光層aは露光装
置141で露光し、次の露光層bの露光を露光装置14
2で行なうというように、夫々の露光層a〜gのいくつ
かとその残りとの露光を異なる露光装置141または1
42で行なうようにする場合には、これら露光層a〜g
毎に露光装置141,142夫々の露光レンズ収差デー
タを用いた露光条件を求めておく。
【0056】なお、以上の説明では、露光条件算出ホス
ト100の露光条件算出手段103で得られた露光条件
を、全て装置レシピデータベース131に保存し、使用
する露光装置141または142からの要求により、要
求のあった露光装置に提供するものであったが、露光装
置141または142に半導体ウエハを設置してレシピ
データの要求操作をすると、露光条件算出ホスト100
が上記の動作を行なってこの露光装置141または14
2に該当する露光条件を算出し、この要求があった露光
装置141または142に直接送るようにしてもよい。
【0057】以上のように、この実施形態では、半導体
デバイス製品の各露光層毎に、露光層のパターン条件デ
ータと製造仕様データと使用する露光装置の露光レンズ
収差データを基に露光条件を算出し、これをレシピデー
タとしてこの露光装置の露光条件を決めるようにするも
のであるから、従来技術のような露光の条件出し作業が
不要となり、半導体デバイス製品の製造におけるTAT
(Turn Around Time)を短縮でき、半導体製造ラインで
の露光装置の稼動効率を向上させることができる。
【0058】図11は本発明による半導体デバイスの製
造方法の第2の実施形態を示すフローチャートである。
【0059】同図において、製造する半導体デバイス製
品の露光層に関する露光パターンデータ(パターン条件
データ),製造仕様データと、この露光層の回路パター
ンの転写に使用する露光装置の露光レンズ収差データと
が入力され(工程1201〜1203)、それらが保持
される(工程1204〜1206)。そして、これらデ
ータと併せて、露光量範囲とフォーカス範囲とそれらの
ステップ及び計算結果である露光パターンの判定条件1
207からなる計算条件Ca’を読み込み(工程120
7)、図8での工程802〜809と同様の計算を行な
い(工程1208〜1215)、先の第1の実施形態と
同様のこの露光層に関する判定結果Cbを得る。そし
て、この判定結果Cbから、図10で説明したように、
プロセスウインドウPWを算出し(工程1216)、そ
のプロセスオフセット(フォーカスオフセットFOと露
光量オフセットEO)を算出し(工程1217)、かか
る算出結果を露光装置のレシピに設定する(工程121
8)。露光装置では、設定されたレシピを基に、この露
光層での露光を実行してマスクの回路パターンをこの露
光層に転写する(工程1219)。かかる露光が終了す
ると、この露光した露光層を現像し(工程1220)、
エッチングを行なって露光層に転写した回路パターンを
形成する(工程1221)。しかる後、次の露光層のた
めのレジスト層を形成し、再び工程1201からの、あ
るいは、各露光層のデータが保持されている場合には、
工程1208からの処理を行なう。
【0060】このようにして、半導体ウエハの目的とす
る露光層で所望の回路パターンが形成されると、この露
光層の上に新たなレジスト層を形成し、これに新たな回
路パターンを形成するために、工程1201からの処理
を繰り返す。そして、レジスト層の形成とかかる回路パ
ターンの形成とを繰り返すことにより、各露光層に所望
とする回路パターンが形成された半導体デバイス製品が
得られる。
【0061】以上のように、この第2の実施形態におい
ても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
半導体デバイス製品の各露光層のパターン条件や製造仕
様条件のデータと、使用する露光装置の露光レンズの収
差データとを基に、この露光装置での露光量及びフォー
カスからなる露光条件を計算により求め、その計算結果
をこの露光装置のレシピに設定して露光を実施すること
ができるので、半導体デバイス製品毎やその露光層毎,
使用する露光装置毎の従来の手間が掛かる露光の条件出
し作業が不要となり、半導体デバイス製造におけるTA
Tの短縮や半導体デバイス製造ラインでの露光装置の稼
動効率を向上を実現できる。特に、システムLSIなど
の多品種小量生産において、有効となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による半導体デバイスの製造システムと
製造方法の第1の実施形態を示すブロック構成図であ
る。
【図2】図1におけるパターン条件データベースに保存
される半導体デバイスの各露光層毎のパターン条件デー
タに関する説明図である。
【図3】図1における製造仕様データベースに保存され
る半導体デバイスの製造仕様データに関する説明図であ
る。
【図4】図3に示すマスク条件でのショット内チップ配
列条件に関する説明図である。
【図5】図1における露光装置の一具体例の要部構成を
示す図である。
【図6】図5に示す露光装置における集光レンズの波面
収差の関数展開についての説明図である。
【図7】図6に示す波面収差の関数展開に基づく露光レ
ンズの収差データに関する説明図である。
【図8】図1に示す実施形態での半導体デバイスでの転
写される回路パターンの寸法の算出動作の一具体例を示
すフローチャートである。
【図9】図8に示す具体例で算出された回路パターンを
模式的に示す図である。
【図10】図8に示す具体例で算出された寸法から露光
装置での露光条件の算出方法についての説明図である。
【図11】本発明による半導体デバイスの製造方法の第
2の実施形態を示すフローチャートである。
【図12】従来の半導体デバイスの製造方法の一例につ
いての説明図である。
【符号の説明】
100 露光条件算出ホスト 101 データ読込手段 102 露光パターン計算手段 103 露光条件算出手段 104 データ書込手段 105 露光レンズ収差データベース 110 パターン条件サーバ 111 パターン条件データベース 120 製造仕様サーバ 121 製造仕様データベース 130 露光装置レシピサーバ 131 装置レシピデータベース 141,142 露光装置 200 チップエリア 210〜212 パターン 220 パターン条件データ 300 製造仕様データ 400 ショットエリア 401〜406 製品チップ 501 照明光源 502 照明光学系 503 マスク 504 露光光学系の集光レンズ 505 半導体ウエハ 506 ステージ 506 集光レンズの理想的な波面 507 集光レンズの実際の波面 600 波面収差 601〜608 収差関数の形状 710 ショットエリア 711〜719 収差測定点 901 露光パターン 902 基板

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光装置を備え、基板上に形成される露
    光層毎に該露光装置でマスクを介して露光し、該露光層
    夫々に所定の回路パターンを形成して半導体デバイスを
    製造するシステムにおいて、 該基板上に形成される露光層毎に、回路パターンの形成
    に必要な該露光層に関するデータを保持する第1のデー
    タ保持手段と、 該露光層に回路パターンを形成するに必要な該露光装置
    に関するデータを保持する第2のデータ保持手段と、 該露光層毎に、該第1,第2のデータ保持手段から該当
    するデータを読み取り、回路パターンの形成に用いる該
    露光装置の露光条件を算出する算出手段とを備え、該露
    光装置は、算出された該露光条件の基に、該当する該露
    光層のマスクを介した露光を行ない、該露光層に該マス
    クによる所定の回路パターンを転写することを特徴とす
    る半導体デバイスの製造システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記第1のデータ保持手段で保持する前記データは、前
    記半導体デバイスの前記露光層夫々に形成する回路パタ
    ーンのパターン条件データと、前記露光層夫々での回路
    パターンの製造仕様データであり、 前記第2のデータ保持手段で保持する前記データは、前
    記露光装置の露光レンズ収差データであることを特徴と
    する半導体デバイスの製造システム。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記露光レンズ収差データは、前記露光装置で用いられ
    る露光レンズの波面収差が展開される収差関数の係数で
    あるZernike係数によって表現されていることを特徴と
    する半導体デバイスの製造システム。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3において、 前記算出手段は、 前記第1のデータ保持手段から回路パターンを形成する
    露光層に関する前記データを読み込み、前記第2のデー
    タ保持手段から該露光層に該回路パターンを形成するた
    めに用いる前記露光装置に関する前記データを読み込む
    データ読込手段と、 該データ読込手段で読み込んだこれらデータを基に、露
    光量及びフォーカスとを段階的に変化させたときに形成
    される回路パターンの寸法を算出する露光パターン計算
    手段と、 該露光パターン計算手段による露光量及びフォーカス毎
    の算出結果を基に、該露光層を露光するときの該露光装
    置の露光条件を算出する露光条件算出手段ととからなる
    ことを特徴とする半導体デバイスの製造システム。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記露光条件算出手段は、該露光パターン計算手段によ
    る露光量及びフォーカス毎の算出結果を基に、前記露光
    層に形成される回路パターンの寸法の許容範囲に対する
    フォーカス及び露光量の許容範囲を求め、さらに、得ら
    れたフォーカス及び露光量の許容範囲内でプロセスウイ
    ンドウを求めて、該プロセスウインドウでの露光裕度の
    中心値,フォーカス裕度の中心値を前記露光装置の露光
    条件とすることを特徴とする半導体デバイスの製造シス
    テム。
  6. 【請求項6】 基板上に形成される露光層毎に露光装置
    でマスクを介して露光し、該露光層夫々に所定の回路パ
    ターンを形成して半導体デバイスを製造する方法におい
    て、 該基板上に形成される露光層毎に、回路パターンの形成
    に必要な該露光層に関するデータを保持する工程と、 該露光層に回路パターンを形成するに必要な該露光装置
    に関するデータを保持する工程と、 該露光層毎に、これら保持されているデータから該当す
    るデータを読み取り、回路パターンの形成に用いる該露
    光装置の露光条件を算出する工程と、 算出された露光条件の基に、該露光装置で該露光層をマ
    スクを介して露光し、該露光層に所定の回路パターンを
    転写することを特徴とする半導体デバイスの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記回路パターンの形成に必要な露光層に関する前記デ
    ータは、前記半導体デバイスの前記露光層夫々に形成す
    る回路パターンのパターン条件データと、前記露光層夫
    々での回路パターンの製造仕様データであり、 前記露光層に回路パターンを形成するに必要な前記露光
    装置に関する前記データは、前記露光装置の露光レンズ
    収差データであることを特徴とする半導体デバイスの製
    造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記露光レンズ収差データは、前記露光装置で用いられ
    る露光レンズの波面収差が展開される収差関数の係数で
    あるZernike係数によって表現されていることを特徴と
    する半導体デバイスの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項6,7または8において、 前記露光装置の露光条件を算出する工程は、 前記回路パターンを形成する露光層に関する前記データ
    と、前記露光層に前記回路パターンを形成するために用
    いる前記露光装置に関する前記データとを読み込工程
    と、 読み込んだこれらデータを基に、露光量及びフォーカス
    とを段階的に変化させたときに形成される回路パターン
    の寸法を算出する工程と、 露光量及びフォーカス毎の該回路パターンの寸法の算出
    結果を基に、該露光層を露光するときの該露光装置の露
    光条件を算出する工程ととからなることを特徴とする半
    導体デバイスの製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項9において、前記露光装置の露
    光条件を算出する工程での前記露光装置の露光条件を算
    出する工程は、露光量及びフォーカスとを段階的に変化
    させたときに形成される回路パターンの寸法の算出結果
    を基に、前記露光層に形成される回路パターンの寸法の
    許容範囲に対するフォーカス及び露光量の許容範囲を求
    め、さらに、得られたフォーカス及び露光量の許容範囲
    内でプロセスウインドウを求めて、該プロセスウインド
    ウでの露光裕度の中心値,フォーカス裕度の中心値を前
    記露光装置の露光条件とすることを特徴とする半導体デ
    バイスの製造方法。
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