JP2003242889A - プラズマ表示装置 - Google Patents
プラズマ表示装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高い歩留まりで製造することが可能なプラズ
マ表示装置を提供する。 【解決手段】 前面ガラス基板11と誘電体層20との
間には剥離防止層19Aが設けられ、誘電体層20と保
護層21の間には剥離防止層19Bが設けられている。
剥離防止層19は、誘電体層20とは異質な誘電体から
構成され、誘電体層20と他の構成要素との間の接合界
面における密着性を向上させる。剥離防止層19は、例
えば原子密度が6.1×1022atoms/cm3 以上
であるSiO2 からなり、その厚みは誘電体層20の厚
みの2分の1以下、好ましくは10分の1以下と十分に
薄く形成される。
マ表示装置を提供する。 【解決手段】 前面ガラス基板11と誘電体層20との
間には剥離防止層19Aが設けられ、誘電体層20と保
護層21の間には剥離防止層19Bが設けられている。
剥離防止層19は、誘電体層20とは異質な誘電体から
構成され、誘電体層20と他の構成要素との間の接合界
面における密着性を向上させる。剥離防止層19は、例
えば原子密度が6.1×1022atoms/cm3 以上
であるSiO2 からなり、その厚みは誘電体層20の厚
みの2分の1以下、好ましくは10分の1以下と十分に
薄く形成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマ放電を利
用して表示を行うプラズマ表示装置に関する。
用して表示を行うプラズマ表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在主流の陰極線管(CRT)に代わる
画像表示装置として、フラットパネルディスプレイが種
々検討されている。そのうち、プラズマディスプレイ
(PDP:Plasma Display Panel)は、ガス放電により
発生した真空紫外線を蛍光体に照射させて発光させるこ
とにより画像表示を行うものである。PDPは、CRT
では実現が難しいとされる薄型・大画面化に加え、広視
野角化が比較的容易であること、温度、磁気、振動等の
環境要因に対する耐性に優れること、長寿命であること
などの長所を有し、家庭用の壁掛けテレビの他、大型デ
ィスプレイへの今後の展開が期待されている。
画像表示装置として、フラットパネルディスプレイが種
々検討されている。そのうち、プラズマディスプレイ
(PDP:Plasma Display Panel)は、ガス放電により
発生した真空紫外線を蛍光体に照射させて発光させるこ
とにより画像表示を行うものである。PDPは、CRT
では実現が難しいとされる薄型・大画面化に加え、広視
野角化が比較的容易であること、温度、磁気、振動等の
環境要因に対する耐性に優れること、長寿命であること
などの長所を有し、家庭用の壁掛けテレビの他、大型デ
ィスプレイへの今後の展開が期待されている。
【0003】従来のAC型プラズマ表示装置では、表示
面側にあたる前面ガラス基板の上に、対をなして並列す
る維持電極が形成され、更にその上から、シリコン酸化
物からなる誘電体層,酸化マグネシウム(MgО)から
なる保護層が順に形成されている。通常は、維持電極に
電圧を印加し、この誘電体層上に電荷を蓄積することに
より、電極間の放電開始電圧を制御するようになってい
る。
面側にあたる前面ガラス基板の上に、対をなして並列す
る維持電極が形成され、更にその上から、シリコン酸化
物からなる誘電体層,酸化マグネシウム(MgО)から
なる保護層が順に形成されている。通常は、維持電極に
電圧を印加し、この誘電体層上に電荷を蓄積することに
より、電極間の放電開始電圧を制御するようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように誘電体層
は、一面側で前面ガラス基板および維持電極に接し、他
面側で保護層と接するようになっている。その形成方法
としては、ペースト印刷の後焼成してシリコン酸化物と
して形成するのが一般的であるが、明るさや発光効率を
改善する方策として、スパッタリング法,蒸着法,CV
D(Chemical VaporDeposition )法などの真空成膜法
を用いることも提案されている。しかしながら、いずれ
の方法においても、製造中に誘電体層とガラス基板ある
いは保護層との接合界面に剥がれが生じることがあり、
歩留まりを低下させていた。
は、一面側で前面ガラス基板および維持電極に接し、他
面側で保護層と接するようになっている。その形成方法
としては、ペースト印刷の後焼成してシリコン酸化物と
して形成するのが一般的であるが、明るさや発光効率を
改善する方策として、スパッタリング法,蒸着法,CV
D(Chemical VaporDeposition )法などの真空成膜法
を用いることも提案されている。しかしながら、いずれ
の方法においても、製造中に誘電体層とガラス基板ある
いは保護層との接合界面に剥がれが生じることがあり、
歩留まりを低下させていた。
【0005】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、高い歩留まりで製造することが可能
なプラズマ表示装置を提供することにある。
ので、その目的は、高い歩留まりで製造することが可能
なプラズマ表示装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるプラズマ表
示装置は、誘電体層とは異質な誘電体からなり、誘電体
層と基板との間および誘電体層と保護層との間の少なく
とも一方に形成される剥離防止層を備えたものである。
示装置は、誘電体層とは異質な誘電体からなり、誘電体
層と基板との間および誘電体層と保護層との間の少なく
とも一方に形成される剥離防止層を備えたものである。
【0007】本発明によるプラズマ表示装置では、剥離
防止層を介して誘電体層を基板または保護層と密着さ
せ、その界面における剥離を抑制する。
防止層を介して誘電体層を基板または保護層と密着さ
せ、その界面における剥離を抑制する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
て図面を参照して詳細に説明する。
【0009】〔第1の実施の形態〕図1は、本発明の一
実施の形態に係るプラズマ表示装置の概略を示す構成図
であり、図2は、前面ガラス基板側の構成を示す部分断
面図である。表示面側に位置する前面ガラス基板11
は、プラズマ表示装置内部で生じた光を透過させて外部
へ取り出すために透明性の高い材料からなる必要があ
り、例えば高歪点ガラスやソーダライムガラスが用いら
れる。この前面ガラス基板11の上には、線形状の維持
電極17(17X,17Y)が対をなして並列するよう
に配置され、各維持電極17の長手方向の一方の縁部に
は、抵抗低減のためのバス電極18が付設されている。
維持電極17は、例えば透明電極材料であるITOから
なり、バス電極18は例えばAl膜、Cr/Cu/Cr
膜などの金属薄膜からなる。
実施の形態に係るプラズマ表示装置の概略を示す構成図
であり、図2は、前面ガラス基板側の構成を示す部分断
面図である。表示面側に位置する前面ガラス基板11
は、プラズマ表示装置内部で生じた光を透過させて外部
へ取り出すために透明性の高い材料からなる必要があ
り、例えば高歪点ガラスやソーダライムガラスが用いら
れる。この前面ガラス基板11の上には、線形状の維持
電極17(17X,17Y)が対をなして並列するよう
に配置され、各維持電極17の長手方向の一方の縁部に
は、抵抗低減のためのバス電極18が付設されている。
維持電極17は、例えば透明電極材料であるITOから
なり、バス電極18は例えばAl膜、Cr/Cu/Cr
膜などの金属薄膜からなる。
【0010】ここでは、維持電極17およびバス電極1
8の上には、剥離防止層19Aを介して誘電体層20が
設けられ、更に、誘電体層20の上に剥離防止層19B
を介して保護層21が設けられている。
8の上には、剥離防止層19Aを介して誘電体層20が
設けられ、更に、誘電体層20の上に剥離防止層19B
を介して保護層21が設けられている。
【0011】誘電体層20は、壁電荷を蓄積する機能、
過剰な放電電流を制限する抵抗体としての機能、放電状
態を維持するメモリ機能を有しており、例えば低融点ガ
ラスあるいはSiO2 を塗布もしくは印刷するか、Si
O2 を真空成膜することにより形成される。保護層21
は、従来同様、例えばMgОからなる。
過剰な放電電流を制限する抵抗体としての機能、放電状
態を維持するメモリ機能を有しており、例えば低融点ガ
ラスあるいはSiO2 を塗布もしくは印刷するか、Si
O2 を真空成膜することにより形成される。保護層21
は、従来同様、例えばMgОからなる。
【0012】一方、剥離防止層19(19A,19B)
は、誘電体層20をその他の構成要素(前面ガラス基板
11,維持電極17および保護層21)と密着させるた
めに、前面ガラス基板11側と保護層21側の少なくと
も一面側(ここでは両面)に形成されるようになってい
る。この剥離防止層19は、これら他の構成要素に対し
て誘電体層20よりも親和性が高く、しかも、装置の放
電特性には影響を与えないよう、誘電体層20とは異質
な誘電体から構成されている。剥離防止層19の材料と
してはSiO2 を用いることができるが、その場合に
は、原子密度が6.1×1022atoms/cm3 以上
であることが望ましい。ちなみに、誘電体層20を密度
6.1×1022atoms/cm3 未満のSiO2 薄膜
とすると、放電開始電圧が低下するので好ましく、こう
した誘電体層20と剥離防止層19とで材質を異なるも
のとすることができる。
は、誘電体層20をその他の構成要素(前面ガラス基板
11,維持電極17および保護層21)と密着させるた
めに、前面ガラス基板11側と保護層21側の少なくと
も一面側(ここでは両面)に形成されるようになってい
る。この剥離防止層19は、これら他の構成要素に対し
て誘電体層20よりも親和性が高く、しかも、装置の放
電特性には影響を与えないよう、誘電体層20とは異質
な誘電体から構成されている。剥離防止層19の材料と
してはSiO2 を用いることができるが、その場合に
は、原子密度が6.1×1022atoms/cm3 以上
であることが望ましい。ちなみに、誘電体層20を密度
6.1×1022atoms/cm3 未満のSiO2 薄膜
とすると、放電開始電圧が低下するので好ましく、こう
した誘電体層20と剥離防止層19とで材質を異なるも
のとすることができる。
【0013】すなわち、誘電体としての機能は誘電体層
20のみが担うものとし、剥離防止層19は専ら誘電体
層20をその他の構成要素との界面を密着させるものと
して機能する。よって、装置の放電特性については、従
来通り、誘電体層として誘電体層20のみを考慮すれば
良い。また、そのため、剥離防止層19は誘電体層20
に比べて十分に薄く形成され、その厚みは誘電体層20
の2分の1以下、更に好ましくは10分の1以下とされ
る。
20のみが担うものとし、剥離防止層19は専ら誘電体
層20をその他の構成要素との界面を密着させるものと
して機能する。よって、装置の放電特性については、従
来通り、誘電体層として誘電体層20のみを考慮すれば
良い。また、そのため、剥離防止層19は誘電体層20
に比べて十分に薄く形成され、その厚みは誘電体層20
の2分の1以下、更に好ましくは10分の1以下とされ
る。
【0014】これにより、誘電体層20の下面を剥離防
止層19Aを介して前面ガラス基板11,維持電極17
に密着させると共に、その上面を剥離防止層19Bを介
して保護層21に密着させることができる。
止層19Aを介して前面ガラス基板11,維持電極17
に密着させると共に、その上面を剥離防止層19Bを介
して保護層21に密着させることができる。
【0015】より具体的には、剥離防止層19および誘
電体層20を、電子ビーム蒸着法,スパッタリング法,
蒸着法等の真空成膜法により形成された単層のSiO2
薄膜とし、剥離防止層19は密度が6.1×1022at
oms/cm3 以上、厚みが0.1μm〜1μm、誘電
体層20は密度が6.1×1022atoms/cm3未
満、厚みが1μm〜10μmとする。
電体層20を、電子ビーム蒸着法,スパッタリング法,
蒸着法等の真空成膜法により形成された単層のSiO2
薄膜とし、剥離防止層19は密度が6.1×1022at
oms/cm3 以上、厚みが0.1μm〜1μm、誘電
体層20は密度が6.1×1022atoms/cm3未
満、厚みが1μm〜10μmとする。
【0016】なお、維持電極17は、背面基板12の側
のアドレス電極13に対して、互いの長手方向を表示面
側から見て直交させる向きに並列しており、両者により
電極マトリクスが形成されている。これらの対となった
維持電極17とアドレス電極13とが直交して形成され
る個々の領域が、画素に相当する発光領域となってい
る。
のアドレス電極13に対して、互いの長手方向を表示面
側から見て直交させる向きに並列しており、両者により
電極マトリクスが形成されている。これらの対となった
維持電極17とアドレス電極13とが直交して形成され
る個々の領域が、画素に相当する発光領域となってい
る。
【0017】背面ガラス基板12は、例えば前面ガラス
基板11と同様の材料からなり、その上には、例えばア
ルミニウム(Al)などの金属薄膜からなる線形状のア
ドレス電極13が並列して配設されている。更に、アド
レス電極13の上には、例えばSiO2 からなる誘電体
層14が設けられ、その上には、放電空間を発光領域毎
に区画するための隔壁15が設けられている。隔壁15
は、例えばストライプ状に形成され、アドレス電極13
毎に空間を区画するようになっている。これにより、ア
ドレス電極13の幅方向に隣接する各発光領域は、互い
の発光のクロストークが防止される。また、隔壁15と
誘電体層14の放電空間に面する部分には、例えば、赤
(R),緑(G)および青(B)の3原色の蛍光体16
が周期的に配列するように設けられており、各発光領域
はこの配色で発光するようになっている。
基板11と同様の材料からなり、その上には、例えばア
ルミニウム(Al)などの金属薄膜からなる線形状のア
ドレス電極13が並列して配設されている。更に、アド
レス電極13の上には、例えばSiO2 からなる誘電体
層14が設けられ、その上には、放電空間を発光領域毎
に区画するための隔壁15が設けられている。隔壁15
は、例えばストライプ状に形成され、アドレス電極13
毎に空間を区画するようになっている。これにより、ア
ドレス電極13の幅方向に隣接する各発光領域は、互い
の発光のクロストークが防止される。また、隔壁15と
誘電体層14の放電空間に面する部分には、例えば、赤
(R),緑(G)および青(B)の3原色の蛍光体16
が周期的に配列するように設けられており、各発光領域
はこの配色で発光するようになっている。
【0018】蛍光体16の材料としては、公知の材料の
中から量子効率が高く、真空紫外線に対する飽和が少な
い蛍光体材料を適宜選択して用いることができる。カラ
ー表示の場合は、色純度がNTSCで規定される3原色
に近い材料であって、3色を混合した際に白バランスが
とれ、残光時間が短く、かつ、3色の残光時間がほぼ等
しくなる蛍光体材料を組み合わせて用いることが好まし
い。真空紫外線の照射によって赤色に発光する蛍光材料
として、例えば(Y2 O3 :Eu),(YBO 3 :E
u),(YVO4 :Eu),(Y0.96P0.60V
0.40O4 :Eu0.04),[(Y,Gd)BO3 :E
u],(GdBO3 :Eu),(ScBO3 :Eu),
(3.5 MgO・0.5 MgF2 ・GeO2 :Mn)が挙げ
られる。真空紫外線の照射によって緑色に発光する蛍光
材料として、例えば(ZnSiO2 :Mn),(BaA
l12O19:Mn),(BaMg2 Al16O27:Mn),
(MgGa2 O4:Mn),(YBO3 :Tb),(L
uBO3 :Tb),(Sr4 Si3 O8 Cl4 :Eu)
が挙げられる。また、真空紫外線の照射によって青色に
発光する蛍光材料として、例えば(Y2 SiO5 :C
e),(CaWO4 :Pb),(BaMgAl14O23:
Eu),(Sr2 P2 O7 :Eu),(Sr2 P
2 O7 :Sn)を挙げることができる。
中から量子効率が高く、真空紫外線に対する飽和が少な
い蛍光体材料を適宜選択して用いることができる。カラ
ー表示の場合は、色純度がNTSCで規定される3原色
に近い材料であって、3色を混合した際に白バランスが
とれ、残光時間が短く、かつ、3色の残光時間がほぼ等
しくなる蛍光体材料を組み合わせて用いることが好まし
い。真空紫外線の照射によって赤色に発光する蛍光材料
として、例えば(Y2 O3 :Eu),(YBO 3 :E
u),(YVO4 :Eu),(Y0.96P0.60V
0.40O4 :Eu0.04),[(Y,Gd)BO3 :E
u],(GdBO3 :Eu),(ScBO3 :Eu),
(3.5 MgO・0.5 MgF2 ・GeO2 :Mn)が挙げ
られる。真空紫外線の照射によって緑色に発光する蛍光
材料として、例えば(ZnSiO2 :Mn),(BaA
l12O19:Mn),(BaMg2 Al16O27:Mn),
(MgGa2 O4:Mn),(YBO3 :Tb),(L
uBO3 :Tb),(Sr4 Si3 O8 Cl4 :Eu)
が挙げられる。また、真空紫外線の照射によって青色に
発光する蛍光材料として、例えば(Y2 SiO5 :C
e),(CaWO4 :Pb),(BaMgAl14O23:
Eu),(Sr2 P2 O7 :Eu),(Sr2 P
2 O7 :Sn)を挙げることができる。
【0019】なお、前面ガラス基板11と背面ガラス基
板12は、放電空間を介して対向配置され、周縁部にお
いてフリットガラスにより気密封止されている。放電空
間には、例えばHe,Ne,Ar,Xe,Krの希ガス
のうちの1種以上からなる放電ガスが封入されている。
板12は、放電空間を介して対向配置され、周縁部にお
いてフリットガラスにより気密封止されている。放電空
間には、例えばHe,Ne,Ar,Xe,Krの希ガス
のうちの1種以上からなる放電ガスが封入されている。
【0020】このプラズマ表示装置は、剥離防止層19
を設けたことを除けば通常と同様に作製することがで
き、例えば以下のようにして製造される。
を設けたことを除けば通常と同様に作製することがで
き、例えば以下のようにして製造される。
【0021】まず、前面ガラス基板11を用意し、その
上に、例えば、ITO等の透明電極材料をスパッタリン
グあるいは真空蒸着によって成膜してパターン形成を行
い、対をなす維持電極17をストライプ状に形成する。
続いて、これら維持電極17の対をなす側と反対側の縁
部において、所定の幅のバス電極18を所定位置に形成
する。バス電極18は、例えば、Ag,Al,Ni,C
u,MoまたはCr等の良導性の金属材料を、単体、も
しくはMo/Alのように積層させて成膜することによ
り形成される。なお、その成膜方法としては、スクリー
ン印刷法のほか、スパッタリング法、真空蒸着法または
CVD法等を用いることができる。
上に、例えば、ITO等の透明電極材料をスパッタリン
グあるいは真空蒸着によって成膜してパターン形成を行
い、対をなす維持電極17をストライプ状に形成する。
続いて、これら維持電極17の対をなす側と反対側の縁
部において、所定の幅のバス電極18を所定位置に形成
する。バス電極18は、例えば、Ag,Al,Ni,C
u,MoまたはCr等の良導性の金属材料を、単体、も
しくはMo/Alのように積層させて成膜することによ
り形成される。なお、その成膜方法としては、スクリー
ン印刷法のほか、スパッタリング法、真空蒸着法または
CVD法等を用いることができる。
【0022】そののち、例えば、スパッタリング法等の
真空成膜またはスクリーン印刷法によりSiO2 からな
る剥離防止層19A,誘電体層20、および剥離防止層
19Bを連続して形成する。ここでは、スパッタリング
を用い、成膜装置の雰囲気中の酸素濃度を、例えば、剥
離防止層19の形成時には20wt%、誘電体層20の
形成時には0wt%と変化させる。これにより、剥離防
止層19,誘電体層20をそれぞれ、密度が6.1×1
022atoms/cm3 以上のものと、この値より低い
ものとに分けて形成することができる。なお、このと
き、剥離防止層19は0.1μm〜1μmの厚みに形成
し、誘電体層20は1μm〜10μmの厚みに形成す
る。形成された誘電体層20は、剥離防止層19Aを介
して前面ガラス基板11および維持電極18等に接する
ので、その界面における密着性が向上し、剥がれが防止
される。
真空成膜またはスクリーン印刷法によりSiO2 からな
る剥離防止層19A,誘電体層20、および剥離防止層
19Bを連続して形成する。ここでは、スパッタリング
を用い、成膜装置の雰囲気中の酸素濃度を、例えば、剥
離防止層19の形成時には20wt%、誘電体層20の
形成時には0wt%と変化させる。これにより、剥離防
止層19,誘電体層20をそれぞれ、密度が6.1×1
022atoms/cm3 以上のものと、この値より低い
ものとに分けて形成することができる。なお、このと
き、剥離防止層19は0.1μm〜1μmの厚みに形成
し、誘電体層20は1μm〜10μmの厚みに形成す
る。形成された誘電体層20は、剥離防止層19Aを介
して前面ガラス基板11および維持電極18等に接する
ので、その界面における密着性が向上し、剥がれが防止
される。
【0023】更に、剥離防止層19Bの上に、電子ビー
ム蒸着法によりMgОからなる保護層21を形成する。
保護層21と誘電体層20は、剥離防止層19Bを介し
て接するので、その界面における密着性が向上し、剥が
れが防止される。
ム蒸着法によりMgОからなる保護層21を形成する。
保護層21と誘電体層20は、剥離防止層19Bを介し
て接するので、その界面における密着性が向上し、剥が
れが防止される。
【0024】次に、背面ガラス基板12を用意し、その
上に、例えばバス電極18と同様の良導性の金属材料、
具体的にはAl,Mnを、バス電極18と同様の方法に
より成膜して積層させ、ストライプ状にパターン形成を
行い、アドレス電極13を形成する。次に、例えばSi
O2 を蒸着法または印刷法により成膜し、誘電体層14
を形成する。次に、誘電体層14の上の所定の領域にガ
ラスペーストをパターニングし、これを焼成することに
より所定形状の隔壁15を形成する。具体的には、ペー
スト状の低融点ガラスをスクリーン印刷法により塗布形
成した後、サンドブラスト法によりストライプ状に整形
し、焼成する。次に、隣り合う隔壁15の側面からその
間の誘電体層14にかけて、例えば蛍光体スラリーを印
刷することにより、蛍光体16を所定の配置で形成す
る。
上に、例えばバス電極18と同様の良導性の金属材料、
具体的にはAl,Mnを、バス電極18と同様の方法に
より成膜して積層させ、ストライプ状にパターン形成を
行い、アドレス電極13を形成する。次に、例えばSi
O2 を蒸着法または印刷法により成膜し、誘電体層14
を形成する。次に、誘電体層14の上の所定の領域にガ
ラスペーストをパターニングし、これを焼成することに
より所定形状の隔壁15を形成する。具体的には、ペー
スト状の低融点ガラスをスクリーン印刷法により塗布形
成した後、サンドブラスト法によりストライプ状に整形
し、焼成する。次に、隣り合う隔壁15の側面からその
間の誘電体層14にかけて、例えば蛍光体スラリーを印
刷することにより、蛍光体16を所定の配置で形成す
る。
【0025】次に、前面ガラス基板11および背面ガラ
ス基板12を組み立てる。例えば、スクリーン印刷によ
り前面ガラス基板11の周縁部に低融点ガラスからなる
シール層を形成する。その後、維持電極17とアドレス
電極13の向きが直交するように前面ガラス基板11と
背面ガラス基板12とを貼り合わせ、焼成してシール層
を焼成・硬化させる。更に、2つの基板11,12の間
に設けられ、隔壁15によって区切られた放電空間に対
し、排気、混合ガスの封入を行う。これにより、本実施
の形態のプラズマ表示装置が完成する。
ス基板12を組み立てる。例えば、スクリーン印刷によ
り前面ガラス基板11の周縁部に低融点ガラスからなる
シール層を形成する。その後、維持電極17とアドレス
電極13の向きが直交するように前面ガラス基板11と
背面ガラス基板12とを貼り合わせ、焼成してシール層
を焼成・硬化させる。更に、2つの基板11,12の間
に設けられ、隔壁15によって区切られた放電空間に対
し、排気、混合ガスの封入を行う。これにより、本実施
の形態のプラズマ表示装置が完成する。
【0026】このプラズマ表示装置は、サブフィールド
駆動法により以下のように動作させることができる。す
なわち、一般的な画像表示における1フィールドの表示
画面を、発光時間により輝度の重み付けをしたサブフィ
ールドで構成し、サブフィールド毎の発光制御により中
間調を表示する。また、サブフィールドは、リセット期
間,アドレス期間および表示期間の3つの動作期間に分
けられる。
駆動法により以下のように動作させることができる。す
なわち、一般的な画像表示における1フィールドの表示
画面を、発光時間により輝度の重み付けをしたサブフィ
ールドで構成し、サブフィールド毎の発光制御により中
間調を表示する。また、サブフィールドは、リセット期
間,アドレス期間および表示期間の3つの動作期間に分
けられる。
【0027】まず、リセット期間中に全ての維持電極1
7に電圧を印加して予備放電を行うと、全ての発光領域
の保護層20上に電荷(壁電荷)が一様に形成される。
次に、アドレス期間において、発光させない画素に対応
する維持電極17Y,アドレス電極13に駆動電圧を印
加し、アドレス放電を行うと、発光させない画素の発光
領域から選択的に壁電荷が消去される。これにより、発
光させたい画素位置にのみ壁電荷が残り、表示画素の選
択が行なわれる。次に、表示期間において、対をなす維
持電極17の間に交流パルスの駆動電圧を印加すると、
壁電荷が残っている発光領域では、パルスに壁電荷の電
位が重畳されて、維持電極17の対間で放電開始電圧に
達し、放電が生じる。この放電は高周波放電であり、同
時に電荷の蓄積が行なわれるために持続的に放電が発生
し、放電状態が維持される(維持放電)。この放電によ
って放電ガスが放つ紫外線が蛍光体16に照射され、蛍
光体16が発光し、この発光領域に対応する画素が点灯
する。このようにして、1つのサブフィールド内におい
て所定のパターンとなるように発光が生じ、このサブフ
ィールドが時系列的に重ね合わせられることにより、階
調制御された1フィールドの画像が表示される。
7に電圧を印加して予備放電を行うと、全ての発光領域
の保護層20上に電荷(壁電荷)が一様に形成される。
次に、アドレス期間において、発光させない画素に対応
する維持電極17Y,アドレス電極13に駆動電圧を印
加し、アドレス放電を行うと、発光させない画素の発光
領域から選択的に壁電荷が消去される。これにより、発
光させたい画素位置にのみ壁電荷が残り、表示画素の選
択が行なわれる。次に、表示期間において、対をなす維
持電極17の間に交流パルスの駆動電圧を印加すると、
壁電荷が残っている発光領域では、パルスに壁電荷の電
位が重畳されて、維持電極17の対間で放電開始電圧に
達し、放電が生じる。この放電は高周波放電であり、同
時に電荷の蓄積が行なわれるために持続的に放電が発生
し、放電状態が維持される(維持放電)。この放電によ
って放電ガスが放つ紫外線が蛍光体16に照射され、蛍
光体16が発光し、この発光領域に対応する画素が点灯
する。このようにして、1つのサブフィールド内におい
て所定のパターンとなるように発光が生じ、このサブフ
ィールドが時系列的に重ね合わせられることにより、階
調制御された1フィールドの画像が表示される。
【0028】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、誘電体層20と前面ガラス基板11との間および誘
電体層20と保護層21との間に、誘電体層20とは異
質な誘電体からなる剥離防止層19A,19Bをそれぞ
れ形成するようにしたので、誘電体層20は前面ガラス
基板11,保護層21と剥離防止層19を介して密着
し、その界面での剥離が抑制される。よって、装置の製
造歩留まりを向上させることができる。また、剥離防止
層19を誘電体、とりわけ誘電体層20とは異質な誘電
体により構成するようにしたので、剥離防止層19は、
装置の放電特性に影響を与えることなく、誘電体層20
と他の構成要素との接合界面の剥離を防止することがで
きる。更に、剥離防止層19および誘電体層20は、雰
囲気ガスの組成を変化させるだけでスパッタリングによ
り共にSiO2 薄膜として形成することができ、剥離防
止層19は極めて簡便に誘電体層20の両面に付設する
ことができる。
ば、誘電体層20と前面ガラス基板11との間および誘
電体層20と保護層21との間に、誘電体層20とは異
質な誘電体からなる剥離防止層19A,19Bをそれぞ
れ形成するようにしたので、誘電体層20は前面ガラス
基板11,保護層21と剥離防止層19を介して密着
し、その界面での剥離が抑制される。よって、装置の製
造歩留まりを向上させることができる。また、剥離防止
層19を誘電体、とりわけ誘電体層20とは異質な誘電
体により構成するようにしたので、剥離防止層19は、
装置の放電特性に影響を与えることなく、誘電体層20
と他の構成要素との接合界面の剥離を防止することがで
きる。更に、剥離防止層19および誘電体層20は、雰
囲気ガスの組成を変化させるだけでスパッタリングによ
り共にSiO2 薄膜として形成することができ、剥離防
止層19は極めて簡便に誘電体層20の両面に付設する
ことができる。
【0029】
【実施例】更に、本発明の具体的な実施例について詳細
に説明する。
に説明する。
【0030】(実施例)実施例として、まず、ガラス基
板上にITOの維持電極、Alのバス電極を形成し、次
にその上から、SiO2 ターゲットを用いたRFスパッ
タによりSiO 2 薄膜を10μmの厚みで成膜し、誘電
体層とした。その際、Ar雰囲気、圧力3.3×10-1
Paとし、雰囲気中にO2 ガスは導入しなかった。ま
た、RFパワー900W,成膜速度0.5μm/hとし
た。
板上にITOの維持電極、Alのバス電極を形成し、次
にその上から、SiO2 ターゲットを用いたRFスパッ
タによりSiO 2 薄膜を10μmの厚みで成膜し、誘電
体層とした。その際、Ar雰囲気、圧力3.3×10-1
Paとし、雰囲気中にO2 ガスは導入しなかった。ま
た、RFパワー900W,成膜速度0.5μm/hとし
た。
【0031】次に、誘電体層の上から更にSiO2 ター
ゲットを用いたRFスパッタによりSiO2 薄膜を0.
1μmの厚みで成膜し、剥離防止層を形成した。このと
きには、O2 /(O2 +Ar)が20wt%となるよう
にArと共にO2 を導入しながら行った。Ar分圧は
2.9×10-1Pa、O2 分圧は7.2×10-2Paで
あった。また、RFパワー900W,成膜速度0.12
μm/hとした。
ゲットを用いたRFスパッタによりSiO2 薄膜を0.
1μmの厚みで成膜し、剥離防止層を形成した。このと
きには、O2 /(O2 +Ar)が20wt%となるよう
にArと共にO2 を導入しながら行った。Ar分圧は
2.9×10-1Pa、O2 分圧は7.2×10-2Paで
あった。また、RFパワー900W,成膜速度0.12
μm/hとした。
【0032】次に、誘電体層の上に、電子ビーム蒸着法
によりMgO薄膜を0.6μmの厚みに成膜し、保護層
を形成した。このようにして前面ガラス基板を複数作製
し、表面の剥離の有無を観察し、剥離についての評価を
行った。更に、これらの前面ガラス基板を、別途作製し
た背面ガラス基板と重ね合わせてプラズマ表示装置を完
成させ、各々に対しその放電特性を評価した。
によりMgO薄膜を0.6μmの厚みに成膜し、保護層
を形成した。このようにして前面ガラス基板を複数作製
し、表面の剥離の有無を観察し、剥離についての評価を
行った。更に、これらの前面ガラス基板を、別途作製し
た背面ガラス基板と重ね合わせてプラズマ表示装置を完
成させ、各々に対しその放電特性を評価した。
【0033】(比較例)上記実施例の比較例として、剥
離防止層を形成しなかったことを除いては実施例と同様
にして、前面ガラス基板を複数作製し、表面の剥離の有
無を調べると共に、放電特性の評価を行った。
離防止層を形成しなかったことを除いては実施例と同様
にして、前面ガラス基板を複数作製し、表面の剥離の有
無を調べると共に、放電特性の評価を行った。
【0034】比較例では、保護層の剥離が認められた基
板が発生したが、実施例では全てのサンプルにおいて剥
離は認められなかった。これにより、剥離防止層は、保
護層が誘電体層から剥離するのを防止する効果を有して
いることが明らかとなった。
板が発生したが、実施例では全てのサンプルにおいて剥
離は認められなかった。これにより、剥離防止層は、保
護層が誘電体層から剥離するのを防止する効果を有して
いることが明らかとなった。
【0035】更に、実施例のプラズマ表示装置は、比較
例のうち保護層の剥離していないもの(従来の装置)と
比較して、放電特性に変化は見られなかった。これによ
り、剥離防止層は、装置の放電特性に影響を与えないこ
とがわかった。従って、剥離防止層を設けたプラズマ表
示装置は、誘電体層などの設計を変更する必要がなく、
剥離防止層がない場合と同等の放電特性を有するものと
なることがわかる。
例のうち保護層の剥離していないもの(従来の装置)と
比較して、放電特性に変化は見られなかった。これによ
り、剥離防止層は、装置の放電特性に影響を与えないこ
とがわかった。従って、剥離防止層を設けたプラズマ表
示装置は、誘電体層などの設計を変更する必要がなく、
剥離防止層がない場合と同等の放電特性を有するものと
なることがわかる。
【0036】なお、本発明は、上記実施の形態および実
施例に限定されず種々の変形実施が可能である。例え
ば、上記実施の形態では、誘電体層20は単層として説
明したが、多層膜であってもよい。その場合には、最外
層とこれに接する前面ガラス基板,保護層との接合界面
のうち少なくとも一方に、剥離防止層を挿入するように
して形成するとよい。
施例に限定されず種々の変形実施が可能である。例え
ば、上記実施の形態では、誘電体層20は単層として説
明したが、多層膜であってもよい。その場合には、最外
層とこれに接する前面ガラス基板,保護層との接合界面
のうち少なくとも一方に、剥離防止層を挿入するように
して形成するとよい。
【0037】また、上記実施の形態では、剥離防止層1
9,誘電体層20の厚みをそれぞれ0.1μm〜1μ
m,1μm〜10μmとする具体例を挙げたが、これら
の数値はあくまで一例であって、両者の厚みを限定する
ものではない。
9,誘電体層20の厚みをそれぞれ0.1μm〜1μ
m,1μm〜10μmとする具体例を挙げたが、これら
の数値はあくまで一例であって、両者の厚みを限定する
ものではない。
【0038】また、上記実施の形態では、一般的な構造
のプラズマ表示装置に本発明を適用した場合について説
明したが、本発明は、前面ガラス基板に誘電体層と保護
層とを備えたプラズマ表示装置について適用可能であ
り、装置のその他の構成については何ら限定することも
のではない。
のプラズマ表示装置に本発明を適用した場合について説
明したが、本発明は、前面ガラス基板に誘電体層と保護
層とを備えたプラズマ表示装置について適用可能であ
り、装置のその他の構成については何ら限定することも
のではない。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るプラズ
マ表示装置によれば、誘電体層とは異質な誘電体からな
り、誘電体層と基板との間および誘電体層と保護層との
間の少なくとも一方に形成される剥離防止層を備えるよ
うにしたので、放電特性を低下させたり、誘電体層の設
計を変更することなく、誘電体層と基板もしくは保護層
との接合界面における剥離が抑制される。従って、簡便
に製造歩留まりの向上を図ることができる。
マ表示装置によれば、誘電体層とは異質な誘電体からな
り、誘電体層と基板との間および誘電体層と保護層との
間の少なくとも一方に形成される剥離防止層を備えるよ
うにしたので、放電特性を低下させたり、誘電体層の設
計を変更することなく、誘電体層と基板もしくは保護層
との接合界面における剥離が抑制される。従って、簡便
に製造歩留まりの向上を図ることができる。
【図1】本発明の一実施の形態に係るプラズマ表示装置
の構成を示す斜視図である。
の構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示したプラズマ表示装置の要部構成を示
す断面図である。
す断面図である。
11…前面ガラス基板、12…背面ガラス基板、13…
アドレス電極、14…誘電体層、15…隔壁、16…蛍
光体、17…維持電極、18…バス電極、19,19
A,19B…剥離防止層、20…誘電体層、21…保護
層。
アドレス電極、14…誘電体層、15…隔壁、16…蛍
光体、17…維持電極、18…バス電極、19,19
A,19B…剥離防止層、20…誘電体層、21…保護
層。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 5C040 FA01 FA04 GB03 GD02 GD07
GD10 GE10 JA07 KB19 KB30
MA22
Claims (6)
- 【請求項1】 基板と、 前記基板の一面側に並列するよう配置されている維持電
極と、 前記基板および前記維持電極の上に形成されている誘電
体層と、 前記誘電体層の上に形成されている保護層と、 前記誘電体層とは異質な誘電体からなり、前記誘電体層
と前記基板との間および前記誘電体層と前記保護層との
間の少なくとも一方に形成される剥離防止層を備えたこ
とを特徴とするプラズマ表示装置。 - 【請求項2】 前記剥離防止層の厚みは、前記誘電体層
の厚みの2分の1以下であることを特徴とする請求項1
記載のプラズマ表示装置。 - 【請求項3】 更に、前記剥離防止層の厚みは、前記誘
電体層の厚みの10分の1以下であることを特徴とする
請求項2記載のプラズマ表示装置。 - 【請求項4】 前記剥離防止層は、二酸化珪素(SiO
2 )からなることを特徴とする請求項1記載のプラズマ
表示装置。 - 【請求項5】 前記剥離防止層の原子密度は、6.1×
1022atoms/cm3 以上であることを特徴とする
請求項1記載のプラズマ表示装置。 - 【請求項6】 前記剥離防止層は、真空成膜法により形
成された薄膜からなることを特徴とする請求項1記載の
プラズマ表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002035819A JP2003242889A (ja) | 2002-02-13 | 2002-02-13 | プラズマ表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002035819A JP2003242889A (ja) | 2002-02-13 | 2002-02-13 | プラズマ表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003242889A true JP2003242889A (ja) | 2003-08-29 |
Family
ID=27777897
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002035819A Pending JP2003242889A (ja) | 2002-02-13 | 2002-02-13 | プラズマ表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003242889A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007072542A1 (ja) * | 2005-12-19 | 2007-06-28 | Fujitsu Hitachi Plasma Display Limited | プラズマディスプレイパネル用基板構体,プラズマディスプレイパネル |
-
2002
- 2002-02-13 JP JP2002035819A patent/JP2003242889A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007072542A1 (ja) * | 2005-12-19 | 2007-06-28 | Fujitsu Hitachi Plasma Display Limited | プラズマディスプレイパネル用基板構体,プラズマディスプレイパネル |
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