JP2003242846A - 通信ケーブル、通信ケーブルの製造方法、通信ケーブル用の撚り合わせ装置及び撚り合わせ方法 - Google Patents

通信ケーブル、通信ケーブルの製造方法、通信ケーブル用の撚り合わせ装置及び撚り合わせ方法

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JP2003242846A
JP2003242846A JP2002038019A JP2002038019A JP2003242846A JP 2003242846 A JP2003242846 A JP 2003242846A JP 2002038019 A JP2002038019 A JP 2002038019A JP 2002038019 A JP2002038019 A JP 2002038019A JP 2003242846 A JP2003242846 A JP 2003242846A
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twisting
core wire
insulating
communication cable
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Yukihiro Sakamoto
幸弘 坂本
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の絶縁心線を撚り返し無しで撚り合わせ
た場合でも、比較的良好なインピーダンスとリターンロ
スとを得ること。 【解決手段】 線状導体を伸線してから、軟化し、さら
にその外周に絶縁被覆を施して絶縁心線を形成する。こ
の絶縁心線を複数撚り合わせて集合芯を形成し、この外
周囲に外皮を施す。軟化工程では、被覆後における絶縁
心線の線状導体の伸びが24パーセント以下となる範囲
で、線状導体を軟化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、LAN(ローカ
ルエリアネットワーク)通信等に用いられる通信ケーブ
ルに係る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、通信ケーブルの一種として、絶縁
心線を対撚りした対撚り線(ツイストペアともいう)を
備えたものがある。
【0003】このような通信ケーブルに対して、例え
ば、EIA(米国電子工業会)及びTIA(米国通信工
業会)が定めるカテゴリー6では、1〜250MHzの
周波数帯域での仕様が定められており、当該周波数帯域
においてより安定したインピーダンス(Z0)とより少
ないリターンロス(RL)とが要求されている。
【0004】従来、上述のような要求に応えるため、絶
縁心線を撚り合わせる際に、各絶縁心線にも回転を与え
る撚り返し(撚り戻しともいう)が有効であると知られ
ている。この理由は次の通りである。
【0005】図14(a)〜図14(c)は、対撚り線
110A,110B,110Cの長さ方向における一対
の絶縁心線101の接触態様の変化を示している。
【0006】ここで絶縁心線101は、銅等の線状の導
体102を中心としてその周囲に絶縁被覆103を被覆
することにより形成されるが、実際には、導体102は
偏心している。なお、図14(a)〜図14(c)の各
絶縁心線101の断面図において、外周部に付された太
線は、絶縁心線101の外周部の所定位置を示す目印で
ある。
【0007】図14(b)は、一対の絶縁心線101を
撚り返し無しで撚り合わせた際における両絶縁心線10
1の接触態様を示している。この場合、1回転分撚り合
わせる度に、各絶縁心線101も1回弱捻られることと
なる。従って、同図に示すように、両絶縁心線101
は、その周方向の接触位置が変化しない状態で撚り合わ
せられる。この場合、両導体102の間隔寸法は、その
長手方向に沿って変化しない。
【0008】ところが、実際には、撚り合わせのための
回転数と、それにより各絶縁心線が捻られる回転数とは
正確には対応していない。このため、実際には、図14
(c)に示すように、一対の絶縁心線101を撚り返し
無しで撚り合わせた場合でも、両絶縁心線101の周方
向の接触位置は、その長手方向に沿って若干変化してし
まう。そして、上述のように導体102が偏心している
ことと相俟って、一対の導体102の間隔がその長手方
向に沿って変化することになる。この場合、両導体10
2の間隔がその長手方向に沿って変化する周期は、比較
的長い。
【0009】図14(a)は、一対の絶縁心線101を
撚り返し有りで撚り合わせた際における両絶縁心線10
1の接触態様を示している。この場合、撚り合わせに伴
って各絶縁心線101にそれに捻れが加わらないように
意図的に回転させつつ撚り合わせるので、両絶縁心線1
01の周方向の接触位置は、その長手方向に沿って比較
的短周期で変化する。そして、上述のように導体102
が偏心していることと相俟って、一対の導体102の間
隔がその長手方向に沿って変化することになる。この場
合、両導体102の間隔がその長手方向に沿って変化す
る周期は、比較的短い。
【0010】通常、導体102の間隔がその長手方向に
沿って変化すると、インピーダンス(Z0)とリターン
ロス(RL)とを悪化させることとなる。
【0011】一般的には、両導体102の間隔がその長
手方向に沿って変化する周期が長ければ、例えば1〜数
十MHz等の比較的低い周波数帯域でインピーダンス
(Z0)とリターンロス(RL)とが悪化し、当該周期
が短ければ、比較的高い周波数帯域でインピーダンス
(Z0)とリターンロス(RL)とが悪化することとな
る。
【0012】従って、図14(c)に示すように、撚り
返し無しで撚り合わせた場合には、実用上問題を生じ易
い比較的低い周波数でインピーダンス(Z0)とリター
ンロス(RL)の悪化を生じ易い。一方、図14(a)
に示すように、撚り返し有りで撚り合わせた場合には、
実用上問題を生じ難い比較的高い周波数でインピーダン
ス(Z0)とリターンロス(RL)の悪化を生じ易い。
【0013】即ち、図14(a)では、一対の絶縁心線
101を撚り返し有りで撚り合わせることによって、一
対の導体102の間隔をその長手方向に沿って比較的短
い周期で変化させることにより、実用上問題のない比較
的高い周波数でのみインピーダンス(Z0)とリターン
ロス(RL)の悪化を生じさせ、比較的低い実用周波数
では、比較的良好なインピーダンス(Z0)とリターン
ロス(RL)を得られるようにしている。
【0014】このように、一対の絶縁心線101を撚り
返し有りで撚り合わせる装置として、例えば、特開平5
−344924号公報に開示のものがある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に絶縁心線101を撚り合わせるためには、撚り合わせ
装置として、導体102の供給側のボビンを導体102
の供給ラインを中心にして回転させる機構や撚り返し弓
機構等の撚り返しを行うための機構を備えたものが必要
となり、製造設備の複雑化を招いていた。また、撚り返
しの工程が、撚り合わせの際の線速の上昇を妨げる要因
ともなっていた。
【0016】そこで、この発明の課題は、複数の絶縁心
線を撚り返し無しで撚り合わせた場合でも、比較的良好
なインピーダンスとリターンロスとを得ることができる
通信ケーブル、通信ケーブルの製造装置、通信ケーブル
用の撚り合わせ装置及び撚り合わせ方法を提供すること
にある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
請求項1記載の通信ケーブルの製造方法は、線状導体を
伸線する伸線工程と、前記伸線された線状導体を軟化す
る軟化工程と、前記軟化された線状導体の外周に絶縁被
覆を施して絶縁心線を形成する被覆工程と、前記絶縁心
線を複数撚り合わせる撚り合わせ工程と、を含み、前記
軟化工程では、前記被覆工程後における絶縁心線の線状
導体の伸びが24パーセント以下となるように、前記線
状導体を軟化するものである。
【0018】また、請求項2記載の通信ケーブルは、線
状導体の外周に絶縁被覆を施して絶縁心線を形成し、こ
の絶縁心線を複数撚り合わせることにより形成された通
信ケーブルであって、前記絶縁被覆が施される線状導体
は、絶縁被覆を施した後の状態で、線状導体の伸びが2
4パーセント以下となるように軟化されたものである。
【0019】また、請求項3記載の通信ケーブル用の撚
り合わせ装置は、それぞれ絶縁心線が巻回収容され、所
定の撚り合わせライン周りに配設された複数の絶縁心線
供給部と、前記各絶縁心線供給部から供給される各絶縁
心線を、前記撚り合わせライン上の集合点で集合させる
ための集合コア部と、前記各絶縁心線供給部から前記集
合コア部を経由して供給される各絶縁心線を巻取るため
の巻取部と、前記撚り合わせライン周りに回転して、前
記集合点において前記各絶縁心線を撚り合わせるための
撚り合わせ回転付与部と、前記各絶縁心線供給部と前記
集合コア部との各間に設けられ、前記各絶縁心線の送給
に伴って間欠的に、前記各絶縁心線の周方向への捻れ回
転を抑制可能な複数の捻れ抑制手段と、を備えたもので
ある。
【0020】なお、請求項4記載のように、前記各捻れ
抑制手段としては、前記各絶縁心線供給部から前記集合
コア部に向けて供給される前記各絶縁心線に接離自在な
ローラを有し、前記各絶縁心線に圧接しつつ前記各絶縁
心線の送給に伴って従動回転することで、前記各絶縁心
線の送給を許容しつつその周方向の捻れ回転を抑制する
ものを用いるとよい。
【0021】さらに、請求項5記載の発明は、所定の撚
り合わせライン周りに配設された複数の絶縁心線供給部
から供給される各絶縁心線を、前記撚り合わせライン上
の集合点で撚り合わせる通信ケーブル用の撚り合わせ方
法であって、前記各絶縁心線供給部と前記集合点との各
間で、前記各絶縁心線の送給に伴って間欠的に、前記各
絶縁心線の周方向への捻れ回転を抑制するものである。
【0022】また、請求項6記載の通信ケーブルは、所
定の撚り合わせライン周りに配設された複数の絶縁心線
供給部から供給される各絶縁心線を、前記撚り合わせラ
イン上の集合点で撚り合わせる際に、前記各絶縁心線供
給部と前記集合点との各間で、前記各絶縁心線の送給に
伴って間欠的に、前記各絶縁心線の周方向への捻れ回転
を抑制することにより形成されたものである。
【0023】
【発明の実施の形態】{第1の実施の形態}以下、第1
の実施の形態に係る通信ケーブル及びその製造方法につ
いて説明する。
【0024】まず、通信ケーブルの基本的構成について
概略的に説明する。図1に示すように、通信ケーブル1
0は、複数本(ここでは4本)の対撚り線12と、これ
ら各対撚り線12を覆う外皮18とを備えている。この
通信ケーブル10は、例えばカテゴリー6に規定される
LAN用の高速伝送用ケーブルとして使用される。
【0025】各対撚り線12は、銅又は銅合金等より形
成された導体13の外周囲に樹脂等による被覆部14を
被覆した絶縁心線15を、2本撚り合わせることにより
形成されている。これら複数の対撚り線12は所定の中
心軸(通信ケーブルの中心軸)周りに集合配置される。
【0026】各対撚り線12は、上記のように集合配置
された形態で、樹脂等の絶縁材料により形成される外皮
18により覆われている。
【0027】次のこの通信ケーブル10の製造方法につ
いて説明する。
【0028】通信ケーブル10は、複数の対撚り線12
を製造する工程と、複数の対撚り線12を集合配置し
て、その外周囲に外皮18を押出し被覆等する工程とを
経て製造される。
【0029】このうち各対撚り線12を製造する工程
は、図2に示す工程に細分化される。
【0030】即ち、対撚り線12を製造する工程は、線
状導体13を伸線する伸線工程(ステップT1)と、伸
線された線状導体13を軟化する軟化工程(ステップT
2)と、軟化された線状導体13の外周に被覆部14を
施して絶縁心線15を形成する被覆工程(ステップT
3)と、前記絶縁心線15を複数撚り合わせる撚り合わ
せ工程(ステップT4)とを含んでいる。
【0031】上記伸線工程(ステップT1)では、予め
準備された線状導体13を引き伸して、所望の導体径と
なるまで細くする。例えば、2.6mm径の母線となる
導体13を、小さな孔が形成された伸線ダイスに引き通
して、より細い0.5mm径の導体13となるように伸
線する。この際、母線となる導体13を、2.6mm径
の孔が形成された伸線ダイス、2.0mm径の孔が形成
された伸線ダイス・・・・0.5mm径の孔が形成され
た伸線ダイスに順次通す等して、徐々に導体径を細くし
ていくのが一般的である。
【0032】軟化工程(ステップT2)では、伸線され
た線状導体13に所定の軟化処理を施す。特に、被覆工
程(ステップT3)後における絶縁心線15の線状導体
13の伸びが24パーセント以下となるように、線状導
体13を軟化する。即ち、上記通信ケーブル10では、
被覆部14が施される線状導体13は、被覆部14を施
した後の状態で、伸びが24パーセント以下となるよう
に軟化されたものといえる。
【0033】なお、本明細書において導体の伸びは、J
ISC3002に規定される導体引張り試験を行った場
合の伸びである。
【0034】ここで、線状導体13を軟化処理する理由
は、次の通りである。即ち、上記伸線工程(ステップT
1)において、線状導体13を伸線すると、当該線状導
体13は硬化してしまう。例えば、銅或は銅合金により
形成された2.6mm径の線状導体13を、0.5mm
径となるまで伸線すると、硬銅となってしまう。そし
て、線状導体13が極端に硬いと、後の被覆工程(ステ
ップT3)等で線状導体13が引きちぎれ易くなってし
まう。そこで、軟化処理を行っている。ここでも後の被
覆工程(ステップT3)等を円滑に行うため、絶縁心線
15の線状導体13の伸びが20パーセント以上となる
程度に軟化することが好ましい。なお、JISC310
2では、例えば導体径が0.5mmの場合、導体伸びが
20パーセント以上のものを電気用軟銅線として分類し
ている。
【0035】また、かかる軟化処理は、例えば、線状導
体13に電流を流して加熱することにより行われる。こ
の際、線状導体13に流す電流の態様(電流の大きさ、
時間等)により、線状導体13の軟化の度合をコントロ
ールできる。所望の伸びを得るために、どのような軟化
処理を行えばいいか、ここでは、どのような態様で電流
を流せばよいかについては、導体径、導体素材に応じて
実験的・経験的に得ることができる。
【0036】このように軟化を行う際、被覆工程(ステ
ップT3)後における絶縁心線15の線状導体13の伸
びが24パーセント以下となるように、線状導体13を
軟化する理由、即ち、線状導体13の伸びを比較的低め
に抑える理由は、次の通りである。
【0037】即ち、後の被覆工程で導体13に加わる力
変動や撚り合わせ工程で該導体13に加わる張力変動、
撚り合わせ自体による撚り伸び等により、線状導体13
が大きく引き伸されてしまい、その導体径が変化してし
まう。そして、伸びが大きい程、導体径の変化が大きく
なると考えられるところ、従来では、一般的に、線状導
体13は、その伸びが28パーセントを超える程度まで
軟化されていたため、導体径の変化が大きくなってい
た。
【0038】ところで、比較的良好なインピーダンス
(Z0)やリターンロス(RL)を得るためには、ケー
ブル10の長手方向で導体径や被覆部径の変化を小さく
抑えることが好ましい。
【0039】そこで、線状導体13の伸びを24パーセ
ント以下となるように比較的低めに抑えることにより、
ケーブル10の長手方向で導体径や被覆部径の変化を小
さく抑え、もって、通信ケーブル10について比較的良
好なインピーダンス(Z0)やリターンロス(RL)を
得られるようにしている。より具体的には、線状導体1
3の伸びが実質的に22パーセントとなるように、導体
13を軟化することが好ましい。
【0040】被覆工程(ステップT3)では、樹脂等の
絶縁材料を上記軟化された線状導体13に被覆して絶縁
心線15を製造する。具体的には、軟化された樹脂を線
状導体13に押出被覆等して絶縁心線15を製造する。
【0041】そして、撚り合わせ工程(ステップT4)
において、複数(ここでは2本)の絶縁心線15を撚り
合わせることにより、対撚り線12が製造される。この
際、上述した理由により、比較的良好なインピーダンス
(Z0)やリターンロス(RL)を得ることができるた
め、複数の絶縁心線15を撚り返し無しで撚り合わせて
も、問題はない。
【0042】以上のように、この通信ケーブルの製造方
法及び通信ケーブルによると、軟化工程(ステップT
2)では、被覆工程(ステップT3)後における絶縁心
線15の線状導体13の伸びが24パーセント以下とな
るように、線状導体13を軟化しているため、導体径の
変化や絶縁被覆径の変化を小さく抑えることができる。
従って、複数の絶縁心線15を撚り返し無しで撚り合わ
せた場合でも、製造後の通信ケーブル10において、比
較的良好なインピーダンスとリターンロスを得ることが
できる。
【0043】特に、撚り返し無しで製造すると、比較的
簡易かつ安価な製造設備で、比較的迅速に通信ケーブル
10を製造できるという利点がある。
【0044】実施例.実際に、上記実施の形態1に係る
製造方法に従って、絶縁心線15の伸びが実質的に22
パーセントとなるように導体13を軟化し、通信ケーブ
ル10を製造した。そのインピーダンス(Z0)とリタ
ーンロス(反射減衰量)(RL)を測定したところ、図
3及び図4に示すようになった。
【0045】また、比較例として、絶縁心線15の伸び
が30パーセントとなるように導体13を軟化して、通
信ケーブル10を製造した。そのインピーダンス(Z
0)とリターンロス(RL)を測定したところ、図5及
び図6に示すようになった。
【0046】これらの測定の結果、カテゴリー6で規定
される1〜250MHzの周波数帯域において、本発明
に係る通信ケーブル10は、比較例に係る通信ケーブル
よりも、安定したインピーダンス(Z0)を得ることが
できると共に、比較的低いリターンロス(RL)を得ら
れることが実証された。
【0047】{第2の実施の形態}次に、第2の実施の
形態に係る通信ケーブル及び通信ケーブル用の撚り合わ
せ装置及び撚り合わせ方法について説明する。
【0048】この通信ケーブルの基本的構成は、図1に
示すものと同様であるが、複数の各絶縁心線15が次の
撚り合わせ装置及び撚り合わせ方法により撚り合わされ
る結果、各絶縁心線15の撚り合わせ態様という点で相
違している。
【0049】この撚り合わせ装置は、図7に示すよう
に、複数の絶縁心線供給部20と、集合コア部25と、
巻取回転部30と、複数の捻れ抑制手段40とを備えて
いる。
【0050】各絶縁心線供給部20は、それぞれ絶縁心
線15が巻回収容されたリール体であり、所定の撚り合
わせラインXの上流側において当該撚り合わせラインX
周りに配設されている。本実施の形態では、2本の絶縁
心線15を撚り合わせるので、2つの絶縁心線供給部2
0を、撚り合わせラインXを挟んで上下に配設してい
る。
【0051】集合コア部25は、各絶縁心線供給部20
から供給される絶縁心線15を上記撚り合わせラインX
上の所定の集合点Pで集合させる機能を有している。具
体的には、本体部に2本の絶縁心線15を挿通可能な集
合孔が形成され、該集合孔が前記集合点Pで撚り合わせ
ラインX上に配設された構成とされている。
【0052】巻取回転部30は、各絶縁心線供給部20
から集合コア部25を経由して供給される各絶縁心線1
5を巻取るための巻取部としての機能と、撚り合わせラ
インX周りに回転して、集合点Pにおいて各絶縁心線1
5を撚り合わせるための撚り合わせ回転付与部としての
機能を有している。
【0053】本実施の形態では、巻取回転部30とし
て、2度撚り(ダブルツイスター)可能な構成のものを
用いている。
【0054】より具体的には、巻取回転部30は、内部
が中空の回転ゲージ体31と、回転ゲージ体31内に配
設されたリール体35とを有している。
【0055】回転ゲージ体31は、撚り合わせラインX
周りに回転可能に支持されており、図示省略のモータ等
の駆動手段により回転駆動可能とされている。また、回
転ゲージ体31には、その軸方向一端部外側の中央から
導入される各絶縁心線15を、その回転ゲージ体31の
周胴部の一側を経由して、その軸方向他端部内側の中央
に導く複数のローラ32が設けられている。この回転ゲ
ージ体31が、主として回転付与部としての機能を果
す。
【0056】また、リール体35は、上記回転ゲージ体
31内に配設されており、前記撚り合わせラインXと直
交する回転軸35a周りを中心に回転可能とされてい
る。そして、図示省略のモータ等の回転駆動手段の駆動
により回転して、撚り合わされた絶縁心線15を巻取収
容する。このリール体35が、主として巻取部としての
機能を果す。
【0057】そして、上記各絶縁心線供給部20から供
給される各絶縁心線15は、集合コア部25の集合孔を
通って、回転ゲージ体31の一端部に導かれ、そこから
複数のローラ32により案内されて回転ゲージ体31の
周胴部の一側部を通って回転ゲージ体31の他端側の内
部に導かれ、回転ゲージ体31内でリール体35により
巻取収納される。
【0058】この際、回転ゲージ体31が撚り合わせラ
インXを中心にして回転すると、各絶縁心線15が集合
点Pで撚り合わせられる。また、回転ゲージ体31は、
リール体35に対して相対的に撚り合わせラインX周り
に回転しているので、一旦撚り合わされた各絶縁心線1
5がさらに回転ゲージ体31の他端側の内部からリール
体35に案内される部分P2でも撚り合わせられる。従
って、各絶縁心線15は、2度撚り合わされた形態で、
リール体35に巻取収容される。
【0059】なお、本実施の形態では、各絶縁心線15
を2度撚りするため、回転可能な回転ゲージ体31内に
リール体35を設けた構成としているが、1度撚りで十
分な場合には、回転ゲージ体31を省略し、リール体3
5を撚り合わせラインXを中心にして回転させる構成で
あってもよい。この場合、リール体35自体が撚り合わ
せ回転付与部としての機能を有する。また、これらのよ
うに回転ゲージ体31やリール体35を回転させる代り
に或は加えて、複数の絶縁心線供給部20を撚り合わせ
ラインX周りに回転させるようにしてもよい。この場
合、回転する複数の絶縁心線供給部20が撚り合わせ回
転付与部としての機能を有する。
【0060】また、複数の捻れ抑制手段40は、図7及
び図8に示すように、各絶縁心線供給部20と集合コア
部25との各間に設けられており、それぞれ絶縁心線1
5の送給に伴って間欠的に、該絶縁心線15の周方向へ
の捻れ回転を抑制する機能を有している。
【0061】具体的には、捻れ抑制手段40は、各絶縁
心線供給部20から集合コア部25に向けて供給される
各絶縁心線15に接離自在に支持されたローラ41を有
している。このローラ41は、エアシリンダ又はモータ
機構等を用いた駆動部43によって、各絶縁心線15に
対して接離自在とされている。
【0062】そして、ローラ41は、絶縁心線15に向
けて移動して絶縁心線15に圧接された状態で、絶縁心
線15の送給に伴って従動回転する(捻れ回転抑制状
態)。この状態では、ローラ41は、該絶縁心線15の
送給を許容しつつその周方向の捻れ回転を抑制する。ま
た、ローラ41が絶縁心線15から離隔移動した非圧接
状態では、該ローラ41は、絶縁心線15の周方向への
捻れ回転を抑制しない(捻れ回転非抑制状態)。
【0063】さらに、このローラ41に対して、絶縁心
線15を挟んで反対側であって、該ローラ41を絶縁心
線15の送給方向に沿って挟む位置に、一対の補助ロー
ラ45が配設されている。つまり、上記ローラ41は、
一対の補助ローラ45間で絶縁心線15に接離自在とさ
れている。これにより、ローラ41がより強い力で、絶
縁心線15に圧接されるように構成されている。
【0064】また、この捻れ抑制手段40の接近及び離
隔動作は、図示省略の制御部により制御され、ローラ4
1は、各絶縁心線15の送給に伴って間欠的に絶縁心線
15に接近移動し、また、絶縁心線15から離隔移動す
る動作を繰返し行う。これにより、各絶縁心線15の送
給に伴って間欠的に、絶縁心線の周方向への捻れ回転を
抑制する。
【0065】勿論、各絶縁心線供給部20の回転動作や
巻取回転部30の回転動作等に連動するリンク機構等を
利用して、絶縁心線15の送給に伴う捻れ抑制手段40
の接近及び離隔動作を行わせるようにしてもよい。
【0066】このように構成された撚り合わせ装置の動
作について説明する。
【0067】まず、予め、各絶縁心線供給部20に巻回
収容された絶縁心線15を、集合コア部25の集合孔内
に通して、回転ゲージ体31を経由してリール体35に
引回しておく。
【0068】そして、リール体35を回転させると共
に、回転ゲージ体31を回転させる。すると、各絶縁心
線供給部20から引出される絶縁心線15が、集合点P
及び部分P2で撚り合わせられつつ、リール体35に向
けて引取られて、該リール体35に巻取られる。
【0069】この状態では、回転ゲージ体31がN回回
転すると、集合点Pにおいて、各絶縁心線15にn回の
捩れ回転が加わる。なお、nは、Nに撚り合わせピッ
チ、絶縁心線15に応じた係数を乗算して得られる値で
あるが、一般的に常用されている範囲では、nはNに近
似している。
【0070】そして、集合点Pにおいて各絶縁心線15
を撚り合わせながら、各ローラ41に接近移動又は離隔
移動を繰返し行わせて、各捻れ抑制手段40に間欠的に
捻れ抑制動作を行わせる。
【0071】この場合、各絶縁心線15の撚り合わせ形
態は、次のようになる。
【0072】まず、各ローラ41が絶縁心線15から離
隔した捻れ非抑制状態では、次のようになる。
【0073】即ち、回転ゲージ体31がN回回転する
と、当該集合点Pにおいて絶縁心線15をn回捩れ回転
させようとする力が加わる。そして、捻れ非抑制状態で
は、集合点Pと各絶縁心線供給部20との間において、
絶縁心線15の周方向の捻れ回転が自由な状態であるか
ら、上記n回の捩れ回転は、集合点Pと各絶縁心線供給
部20との各間の各絶縁心線15全体に分散して伝わ
る。従って、集合点Pにおける各絶縁心線15の実際の
捻れ回転数n(a)は、nよりも小さい。このように捻
れ非抑制状態で撚り合わされた各絶縁心線15の捻れ形
態は、図14(a)に示すように撚り返し有りで撚り合
わせた形態に近く、従って、導体13の間隔寸法が比較
的短い周期で変化することになる。
【0074】なお、上記捻れ非抑制状態において、各絶
縁心線供給部20と集合点Pとの各間において各絶縁心
線15の全体に伝わった捻れ回転は、捻れ抑制手段40
を経て当該捻れ回転状態を維持したまま集合点Pに向け
て送られる。そして、捻れ回転が殆ど無い絶縁心線15
がそれぞれ新たに各絶縁心線供給部20より引出され
る。このようにして、各絶縁心線供給部20と集合点P
との各間における各絶縁心線15の捩れ回転は解消され
るから、上記動作を妨げる程の捻れ回転が、各絶縁心線
供給部20と集合点Pとの各間における各絶縁心線15
に残留することはない。
【0075】次に、各ローラ41が絶縁心線15に圧接
された捻れ抑制状態では、次のようになる。
【0076】即ち、この場合でも、回転ゲージ体31が
N回回転すると、当該集合点Pにおいて絶縁心線15を
n回捩れ回転させようとする力が加わる。そして、捻れ
抑制状態では、集合点Pと各絶縁心線供給部20との各
間において、各絶縁心線15の周方向の捻れ回転が抑制
された状態であるから、当該集合点Pにおいて絶縁心線
15に加わるn回の捩れ回転は、集合点Pと各絶縁心線
供給部20との各間において、捻れ抑制手段40よりも
各絶縁心線供給部20側に伝わることなく、捻れ抑制手
段40よりも集合点P側に集中して加わる。従って、集
合点Pにおける各絶縁心線15の実際の捻れ回転数n
(b)は、nに比較的近い値であり、少なくとも上記n
(a)よりも大きい。このように、捻れ抑制状態で撚り
合わされた各絶縁心線15の捻れ形態は、図14(c)
に示す形態に近く、従って、導体13の間隔寸法が比較
的長い周期で変化することになる。
【0077】従って、上記動作を繰返して、各捻れ抑制
手段40に間欠的に捻れ抑制動作を行わせると、対撚り
線12の長手方向に沿って、導体13の間隔寸法が比較
的長い周期で変化する部分と、導体13の間隔寸法が比
較的短い周期で変化する部分とが交互に現れることとな
る。
【0078】このように撚り合わされた対撚り線12を
複数集合させて、その周りに外皮18を被覆すると、通
信ケーブル10が製造されることとなる。
【0079】図9(a)は、撚り返し有りで各絶縁心線
15を撚り合わせた場合、図9(b)は撚り返し無しで
各絶縁心線15を撚り合わせた場合、図9(c)は撚り
返し無しで本発明の撚り合わせ方法により各絶縁心線1
5を撚り合わせた場合、のそれぞれにおける導体13の
間隔寸法の変動周期及びそのインピーダンス(Z0)を
概念的に示している。なお、各図において下方に指向す
る矢印は、導体13の間隔寸法の1変動周期を示してい
る。
【0080】図9(a)に示すように、撚り返し有りの
場合では、導体13の間隔寸法の変動周期が短く、実用
上問題のない比較的高い周波数でインピーダンス(Z
0)の悪化を生じる。
【0081】また、図9(b)に示すように、撚り返し
無しの場合では、導体13の間隔寸法の変動周期が長
く、実用上支障を生じる比較的低い周波数でインピーダ
ンス(Z0)の悪化を生じる。
【0082】さらに、図9(c)に示すように、本撚り
合わせ方法による場合では、導体13の間隔寸法の変動
周期が比較的短い部分と、導体13の間隔寸法の変動周
期が比較的長い部分とが、交互に現れる。この場合、全
体としてみれば、導体13の間隔寸法の変動周期は撚り
返し無しの場合よりも短く、従って、比較的高い周波数
でインピーダンス(Z0)の悪化を生じることとなる。
【0083】従って、上記の撚り合わせ装置及び撚り合
わせ方法による通信ケーブル10によると、各絶縁心線
15の送給に伴って間欠的に、各絶縁心線15の周方向
への捻れ回転を抑制しているため、全体としてみれば、
通信ケーブル10の長手方向における各絶縁心線15の
導体13間隔寸法の変化周期を小さくすることができ
る。従って、複数の絶縁心線15を撚り返し無しで撚り
合わせた場合でも、比較的良好なインピーダンス(Z
0)とリターンロス(RL)とを得ることができる。
【0084】特に、撚り返し無しで製造すると、比較的
簡易かつ安価な製造設備で、比較的迅速に通信ケーブル
10を製造できるという利点がある。
【0085】実施例.実際に、上記実施の形態2に係る
撚り合わせ方法に従って、通信ケーブル10を製造し
た。そのインピーダンス(Z0)とリターンロス(R
L)を測定したところ、図10及び図11に示すように
なった。
【0086】また、比較例として、絶縁心線15を撚り
返し無しで撚り合わせて、通信ケーブル10を製造し、
そのそのインピーダンス(Z0)とリターンロス(R
L)を測定したところ、図12及び図13に示すように
なった。
【0087】これらの測定結果から、1〜100MHz
の周波数帯域において、本発明に係る通信ケーブル10
は、比較例に係る通信ケーブルよりも、安定したインピ
ーダンス(Z0)を得ることができると共に、比較的低
いリターンロス(RL)を得ることができることが実証
された。
【0088】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1記載
の通信ケーブルの製造方法によれば、軟化工程では、被
覆工程後における絶縁心線の線状導体の伸びが24パー
セント以下となるように、線状導体を軟化しているた
め、導体径の変化や絶縁被覆径の変化を小さく抑えるこ
とができる。従って、比較的良好なインピーダンスとリ
ターンロスを得ることができる。
【0089】また、請求項2記載の通信ケーブルによれ
ば、絶縁被覆が施される線状導体は、絶縁被覆を施した
後の状態で、伸びが24パーセント以下となるように軟
化されたものであるため、導体径の変化や絶縁被覆径の
変化が比較的小さい。従って、比較的良好なインピーダ
ンスとリターンロスを得ることができる。
【0090】さらに、請求項3又は請求項4記載の通信
ケーブル用の撚り合わせ装置によると、各絶縁心線の送
給に伴って間欠的に、各絶縁心線の周方向への捻れ回転
を抑制できるため、全体としてみれば、通信ケーブルの
長手方向における各絶縁心線の導体間隔寸法の変化周期
を小さくすることができる。従って、比較的低い実用周
波数で、比較的良好なインピーダンスとリターンロスを
得ることができる。
【0091】また、請求項5記載の通信ケーブル用の撚
り合わせ方法によると、各絶縁心線の送給に伴って間欠
的に、各絶縁心線の周方向への捻れ回転を抑制している
ため、全体としてみれば、通信ケーブルの長手方向にお
ける各絶縁心線の導体間隔寸法の変化周期を小さくする
ことができる。従って、比較的低い実用周波数で、比較
的良好なインピーダンスとリターンロスを得ることがで
きる。
【0092】また、請求項6記載の通信ケーブルによる
と、絶縁心線供給部と集合点との各間で、各絶縁心線の
送給に伴って間欠的に、各絶縁心線の周方向への捻れ回
転を抑制することにより形成されているため、全体とし
てみれば、通信ケーブルの長手方向における各絶縁心線
の導体間隔寸法の変化周期を小さくすることができる。
従って、比較的低い実用周波数では、比較的良好なイン
ピーダンスとリターンロスを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】通信ケーブルを示す断面図である。
【図2】この発明の第1の実施の形態に係る製造方法を
示す工程図である。
【図3】この発明の第1の実施の形態に係る通信ケーブ
ルのインピーダンスを示す図である。
【図4】同上の通信ケーブルのリターンロスを示す図で
ある。
【図5】比較例に係る通信ケーブルのインピーダンスを
示す図である。
【図6】比較例に係る通信ケーブルのリターンロスを示
す図である。
【図7】この発明の第2の実施の形態に係る撚り合わせ
装置を示す概略図である。
【図8】同上の撚り合わせ装置の要部拡大図である。
【図9】各種通信ケーブルの導体の間隔寸法の変動周期
及びそのインピーダンスを概念的に説明するための図で
ある。
【図10】この発明の第2の実施の形態に係る通信ケー
ブルのインピーダンスを示す図である。
【図11】同上の通信ケーブルのリターンロスを示す図
である。
【図12】比較例に係る通信ケーブルのインピーダンス
を示す図である。
【図13】比較例に係る通信ケーブルのリターンロスを
示す図である。
【図14】対撚り線の長さ方向における一対の絶縁心線
の接触態様の変化を示す図である。
【符号の説明】
10 通信ケーブル 12 対撚り線 13 線状導体 13 導体 14 被覆部 15 絶縁心線 18 外皮 20 絶縁心線供給部 25 集合コア部 30 巻取回転部 31 回転ゲージ体 35 リール体 40 抑制手段 41 ローラ 43 駆動部 45 補助ローラ P 集合点

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線状導体を伸線する伸線工程と、 前記伸線された線状導体を軟化する軟化工程と、 前記軟化された線状導体の外周に絶縁被覆を施して絶縁
    心線を形成する被覆工程と、 前記絶縁心線を複数撚り合わせる撚り合わせ工程と、 を含み、 前記軟化工程では、前記被覆工程後における絶縁心線の
    線状導体の伸びが24パーセント以下となるように、前
    記線状導体を軟化する、通信ケーブルの製造方法。
  2. 【請求項2】 線状導体の外周に絶縁被覆を施して絶縁
    心線を形成し、この絶縁心線を複数撚り合わせることに
    より形成された通信ケーブルであって、 前記絶縁被覆が施される線状導体は、絶縁被覆を施した
    後の状態で、前記線状導体の伸びが24パーセント以下
    となるように軟化されたものである、通信ケーブル。
  3. 【請求項3】 それぞれ絶縁心線が巻回収容され、所定
    の撚り合わせライン周りに配設された複数の絶縁心線供
    給部と、 前記各絶縁心線供給部から供給される各絶縁心線を、前
    記撚り合わせライン上の集合点で集合させるための集合
    コア部と、 前記各絶縁心線供給部から前記集合コア部を経由して供
    給される各絶縁心線を巻取るための巻取部と、 前記撚り合わせライン周りに回転して、前記集合点にお
    いて前記各絶縁心線を撚り合わせるための撚り合わせ回
    転付与部と、 前記各絶縁心線供給部と前記集合コア部との各間に設け
    られ、前記各絶縁心線の送給に伴って間欠的に、前記各
    絶縁心線の周方向への捻れ回転を抑制可能な複数の捻れ
    抑制手段と、 を備えた通信ケーブル用の撚り合わせ装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の通信ケーブル用の撚り合
    わせ装置であって、前記各捻れ抑制手段は、 前記各絶縁心線供給部から前記集合コア部に向けて供給
    される前記各絶縁心線に接離自在なローラを有し、前記
    各絶縁心線に圧接しつつ前記各絶縁心線の送給に伴って
    従動回転することで、前記各絶縁心線の送給を許容しつ
    つその周方向の捻れ回転を抑制する、通信ケーブル用の
    撚り合わせ装置。
  5. 【請求項5】 所定の撚り合わせライン周りに配設され
    た複数の絶縁心線供給部から供給される各絶縁心線を、
    前記撚り合わせライン上の集合点で撚り合わせる通信ケ
    ーブル用の撚り合わせ方法であって、 前記各絶縁心線供給部と前記集合点との各間で、前記各
    絶縁心線の送給に伴って間欠的に、前記各絶縁心線の周
    方向への捻れ回転を抑制する、通信ケーブル用の撚り合
    わせ方法。
  6. 【請求項6】 所定の撚り合わせライン周りに配設され
    た複数の絶縁心線供給部から供給される各絶縁心線を、
    前記撚り合わせライン上の集合点で撚り合わせる際に、
    前記各絶縁心線供給部と前記集合点との各間で、前記各
    絶縁心線の送給に伴って間欠的に、前記各絶縁心線の周
    方向への捻れ回転を抑制することにより形成された、通
    信ケーブル。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011514649A (ja) * 2008-03-17 2011-05-06 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 耐圧潰性導体絶縁体
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WO2015190581A1 (ja) * 2014-06-13 2015-12-17 矢崎総業株式会社 ツイスト線製造装置、及び、ツイスト線製造方法
KR102247556B1 (ko) * 2020-11-13 2021-05-04 주식회사 에너피아 온수관 열선 삽입 장치

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