JP2003241769A - コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、並びに、コンテンツ配信システムで用いるコンテンツ配信サーバおよび再生機 - Google Patents

コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、並びに、コンテンツ配信システムで用いるコンテンツ配信サーバおよび再生機

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JP2003241769A
JP2003241769A JP2002041727A JP2002041727A JP2003241769A JP 2003241769 A JP2003241769 A JP 2003241769A JP 2002041727 A JP2002041727 A JP 2002041727A JP 2002041727 A JP2002041727 A JP 2002041727A JP 2003241769 A JP2003241769 A JP 2003241769A
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JP2002041727A
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Yoshio Omori
良夫 大森
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Denon Ltd
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Denon Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ネットワークに接続された小容量のメモリを搭
載した複数のコンテンツ再生機に対し、コンテンツ配信
サーバから、コンテンツデータを、円滑に配信できるよ
うにする。 【解決手段】コンテンツ配信サーバに各再生機のメモリ
内の未再生コンテンツを監視する手段と、送信済みコン
テンツデータの終了ポイントを記憶する手段とを設け、
コンテンツ配信サーバは、監視結果に基づき、次にコン
テンツを配信する再生機を決定し、終了ポイント以降の
コンテンツデータを送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークを介
してコンテンツデータを配信する技術に関し、特に、複
数の再生機がそれぞれ要求するコンテンツデータを配信
するのに好適な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば通信カラオケシステムなどの、コ
ンテンツ配信サーバに複数のコンテンツ再生機が接続さ
れて構成されたコンテンツ配信システムが、カラオケボ
ックスや結婚披露宴式場などで利用されている。
【0003】このようなコンテンツ配信システムにおい
て、コンテンツ再生機は、ユーザの楽曲の指定を受け付
けると、コンテンツ配信サーバに、指定された楽曲デー
タの配信要求を行う。コンテンツ配信サーバは、コンテ
ンツ再生機から配信要求された楽曲のデータを、この配
信要求元のコンテンツ再生機に配信する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のコンテンツ配信
システムにおいて、コンテンツ再生機からコンテンツ配
信サーバへ送信される配信要求が1曲以上の楽曲単位で
あるため、コンテンツ配信サーバは、楽曲単位でデータ
をコンテンツ再生機に配信している。このため、コンテ
ンツ再生機には、最低1曲以上の楽曲データを記憶する
ための記憶装置が要求される。
【0005】ところが、電源を落とした場合にデータが
消去される揮発性メモリを、楽曲1曲分(例えば5分の
オーディオデータ)全てを記憶することが可能な容量分
搭載すると、コストが嵩む。
【0006】また、上述したように、従来のコンテンツ
配信システムでは、コンテンツ配信サーバは、楽曲単位
でデータをコンテンツ再生機に配信しているので、複数
のコンテンツ再生機から長時間の楽曲の配信要求が短期
間に集中した場合、コンテンツ再生機の中には、一時的
に、コンテンツ配信サーバからの送信を長時間待たなけ
ればならないというような事態が発生することもある。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、本発明の目的は、小容量(例えば楽曲1曲分を
全て記憶することができない容量)のメモリを搭載した
複数のコンテンツ再生機に対して、コンテンツ配信サー
バからコンテンツデータを、円滑に配信できるようにす
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、複数のコンテンツ再生機各々に、コン
テンツ配信サーバにコンテンツデータの配信要求を送信
する配信要求手段と、前記コンテンツ配信サーバより配
信されたコンテンツデータを一時的に蓄積するメモリ
と、を設けている。ここで、メモリは、例えば楽曲1曲
分を全て記憶することができない小容量のものでもかま
わない。
【0009】また、本発明では、コンテンツ配信サーバ
に、配信要求を登録する配信要求登録手段と、配信要求
の対象となるコンテンツデータを、当該配信要求元の前
記再生機へ配信するコンテンツ配信手段と、前記配信要
求登録手段に配信要求が登録されている前記再生機のう
ち、次にコンテンツデータを配信すべき前記再生機を決
定する配信順序決定手段と、を設けている。
【0010】ここで、前記配信要求登録手段は、登録さ
れている配信要求毎に、当該配信要求の対象となるコン
テンツデータのうち、当該配信要求元の前記再生機に送
信済みのデータの最後尾ポイントをも登録する。
【0011】また、前記配信順序決定手段は、前記配信
要求登録手段に配信要求が登録されている前記再生機各
々より、当該再生機に送信済みのデータのうち未再生部
分のデータ量を取得し、取得した前記再生機各々の未再
生部分のデータ量に基づいて、次にコンテンツデータを
配信すべき前記再生機を決定する。
【0012】そして、前記コンテンツ配信手段は、前記
配信順序決定手段により決定された前記再生機に対し、
前記配信要求登録手段に登録されている当該再生機の配
信要求の対象となるコンテンツデータのうち、当該配信
要求と共に登録されている最後尾ポイントに続く部分の
データを、当該再生機のメモリ容量と未再生部分のデー
タ量とにより定まるデータ量分送信する。
【0013】以上の構成により、本発明によれば、コン
テンツ再生機のメモリに格納されている未再生部分のデ
ータ残量に基づいて、この未再生分のデータがなくなる
前に、当該コンテンツ再生機に対して、メモリがデータ
で満たされるように、当該コンテンツ再生機が配信を要
求するコンテンツデータの未配信部分のデータを配信す
ることができる。したがって、小容量のメモリを搭載し
た複数のコンテンツ再生機に対して、コンテンツ配信サ
ーバからコンテンツデータを、円滑に配信することがで
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、以
下に説明する。なお、本実施の形態においては、配信す
るコンテンツデータをCDに録音された楽曲と仮定し、
楽曲再生システムを例にあげ、説明する。もちろん、本
発明を適用したコンテンツ配信・再生システムにおい
て、配信可能なコンテンツデータは、CDに録音された
楽曲に限らない。また、後述する楽曲配信サーバは、コ
ンテンツデータを記憶する大容量記憶装置(例えば、ハ
ードディスクドライブ(HDD))を備え、その大容量
記憶装置に記憶されたコンテンツデータを配信するよう
にしてもよい。
【0015】本実施形態の楽曲再生システムは、結婚式
場のように、同じ楽曲を複数の会場で同じ時間帯に再生
する可能性の高い場所での使用を想定している。本実施
形態の楽曲再生システムは、各会場に配置され楽曲を再
生する複数の再生機と、楽曲を配信するサーバとを備え
る。再生機は、配信された楽曲を一時的に保持するバッ
ファと、バッファに保持された楽曲を再生する機能と、
楽曲を配信するサーバに、リクエストする楽曲名および
楽曲名が複数の場合その再生順からなる楽曲配信要求デ
ータを楽曲配信要求として送信する機能とを有する。そ
して、楽曲を配信するサーバは、各再生機から受けた楽
曲配信要求を登録する機能と、各再生機のバッファ内の
未再生の楽曲データの量(以後、データ残量と呼ぶ)を
モニタする機能と、最もバッファ内のデータ残量が少な
い再生機を次のコンテンツデータ配信再生機と決定する
機能と、その再生機の要求した楽曲データ(圧縮データ
やMIDIデータに比べて情報量が多いデータ)をCD
から読み出し、その再生機に送信する機能と、送信する
データ量が再生機の空きバッファ量より大きい場合、送
信済みデータの終了ポイントを保持する機能とを有す
る。この構成により、本実施形態の楽曲再生システムに
おいて、楽曲を配信するサーバは複数の再生機に効率よ
く円滑に楽曲データを配信でき、各再生機は、送られて
きた楽曲データをほぼリアルタイムに再生することがで
きる。
【0016】さらに、楽曲を配信するサーバに、各再生
機がバッファ容量内の全データを再生し切る前に必ず2
回目の配信ができる程度のCD読み出し能力を持たせて
おけば、再生機は音の途切れもなく楽曲データを再生で
きる。
【0017】このように、本実施形態のコンテンツデー
タ配信システムにおいては、ネットワークに接続された
バッファリングできるデータ量の小さい複数の再生機
に、順序よく効率的にコンテンツ配信サーバからコンテ
ンツデータを配信することができる。
【0018】また、結婚披露宴のような場では、一旦リ
クエストされた曲が、その順番どおりに再生されないこ
とも多い。各会場においてリクエストされた楽曲の順番
どおりに再生する以外の場合、例えば、現在再生してい
る曲を停止して次曲の再生開始の指示やリクエストされ
ている楽曲以外の再生開始の指示などが割り込みで行わ
れる場合(以下、「例外処理」と呼ぶ)がある。具体的
には、結婚披露宴などでは、歓談中のBGMを停止し
て、新郎・新婦の入場の曲を再生するなどの場合などで
ある。
【0019】このように配信コンテンツの変更が頻繁に
行われる可能性のある場合、単に順番にコンテンツを再
生機のバッファ容量分送信するシステムでは、突然の変
更に対応することは難しい。例えば、20台の再生機が
接続され、15台目の再生機において、ある楽曲を再生
中に、突然、ユーザから別の楽曲の再生開始の指示を受
けた場合(楽曲を配信するサーバが15台目の再生機に
再生中の楽曲と異なる楽曲データを送信しなければなら
ない場合)、楽曲を配信するサーバは、1台目から順に
楽曲データを送信しているため、15台目の再生機に楽
曲データを送信するまでに時間がかかり、その会場で
は、所望の曲の再生を待たせてしまうという事態とな
る。
【0020】本実施形態の楽曲再生システムでは、再生
機は、ユーザから別の楽曲の再生などの指示を受け付け
た場合には、バッファ内に記憶している現在再生中の楽
曲のデータを消去し、楽曲を配信するサーバに、その再
生中の楽曲に関する楽曲配信要求データとその他の既に
登録されている楽曲配信要求データとを消去することな
どを通知する。そして、新たに受け付けた楽曲に関する
楽曲配信要求データを楽曲配信要求として送信する。な
お、例えば、予め複数の楽曲が楽曲配信要求として送信
され、このような状況で再生中止となった楽曲のみを飛
ばして次の楽曲を再生する場合は、再生中止となった楽
曲に関する楽曲配信要求データのみを消去することを、
楽曲を配信するサーバに通知すればよく、再生中止とな
った楽曲以外の既に登録されている楽曲配信要求データ
を消去するとともに改めて楽曲配信要求を送信する必要
はない。
【0021】これにより、この再生機は、バッファ内の
未再生のデータ量が0になるため、楽曲を配信するサー
バからの次の問い合わせ時に、バッファ内のデータ残量
が最も少ない再生機となる。本実施形態の楽曲再生シス
テムでは、楽曲を配信するサーバが、再生機のバッファ
内の未再生のデータ量をモニタし、最もデータ残量の少
ない再生機を次に配信する再生機とするため、複数の再
生機のうち、例外処理を行った再生機に優先的に楽曲デ
ータが送信される。
【0022】このように、本実施形態の楽曲再生システ
ムでは、ユーザの任意の指示により、再生機において再
生するコンテンツが変更になった場合でも、再生機は、
ユーザの再生指示の入力の受け付け後、短時間で指示さ
れたコンテンツを再生することができる。
【0023】以下に、本発明の第一の実施形態の楽曲再
生システムの詳細について、図面を用いて説明する。
【0024】図1は第一の実施形態の楽曲再生システム
の基本構成を説明するためのブロック図である。本図に
示すように、本実施形態の楽曲再生システムは、楽曲配
信サーバ10と、複数の再生機20−1〜20−n(以
下、これらを総称して単に再生機20と呼ぶ)と、ネッ
トワーク網(LAN)30とを備え、楽曲配信サーバ1
0は、ネットワーク網30を介して、複数の再生機20
と接続している。
【0025】再生機20は、ネットワーク網30と接続
するインタフェースであるI/F部240と、楽曲配信
サーバ10から送信された楽曲データを一時的蓄積する
ためのバッファ部230と、送信された楽曲データをア
ナログ信号に変換し、増幅するための、D/A変換部2
20と、中央処理装置(CPU)によって各機能部の動
作を制御する制御部210とを備える。制御部210
は、ユーザから受け付けた楽曲配信要求データを楽曲配
信要求として楽曲配信サーバ10へ送信する配信要求部
211を備える。配信要求部211は、さらに、楽曲配
信サーバ10に送信され登録された楽曲配信要求データ
の削除の指示の送信も行う。
【0026】なお、再生機は、D/A変換部220を介
して図示しない外部スピーカと接続している。また、こ
のバッファ部230を構成しているメモリは、データの
再生のための一時蓄積メモリであり、電源を切ればデー
タも消滅してしまう、揮発性の記憶素子で構成されてい
る。
【0027】更に、図示はしないが、再生機20には、
ユーザからの楽曲のリクエストを受け付けることを支援
するために楽曲配信サーバ10が保有している楽曲情報
を表示するモニタなどの出力装置と、ユーザからの楽曲
の選択・登録の入力を受け付けるためのキーボードなど
の入力装置とが接続されている。これらの入力装置およ
び出力装置は、選択・登録を受け付けた楽曲配信要求デ
ータを楽曲配信要求として楽曲配信サーバ10へ送信す
る指示、楽曲配信サーバ10から転送された楽曲データ
の再生タイミングの指示、再生中の楽曲データの再生中
止の指示、一旦楽曲配信サーバ10に送信し登録された
楽曲配信要求データを削除する指示などにも用いられ
る。
【0028】制御部210は、これらの指示を受け付
け、各々、配信要求部211による処理に加え、バッフ
ァ部230内に格納されている楽曲を再生し、楽曲の再
生を停止すると共にバッファ部230内のそのデータを
消去するなどの処理を行う。
【0029】ここで、再生機20から楽曲配信要求とし
て楽曲配信サーバ10へ送信される楽曲配信要求データ
は、前述のように楽曲名と再生順とを備える。再生順
は、1つの楽曲配信要求に含まれる楽曲配信要求データ
で示される楽曲の再生の順番を示すデータであり、一度
に一つの楽曲配信要求データを楽曲配信要求として楽曲
配信サーバ10に送信する場合は、自動的に1番始めに
再生されることを示すデータが付与され、一度に複数の
楽曲配信要求データをまとめて楽曲配信要求として送信
する場合、つまり、ユーザから受け付けた複数の楽曲の
リクエストをまとめて楽曲配信サーバ10に送信する場
合は、ユーザによって入力装置を介して指定されたもの
が付与される。再生機20は、楽曲配信サーバ10か
ら、楽曲配信サーバ10が配信可能な楽曲データとして
後述する楽曲情報データベース140のデータの提供を
受け、そのデータをユーザに提示することによって、リ
クエストを受け付ける。
【0030】楽曲配信サーバ10は、再生機20とのデ
ータのやりとりを行うインタフェースであるインタフェ
ース部120と、配信コンテンツ制御部110とを備え
る。配信コンテンツ制御部110は、記憶部1101と
制御部1102とを備え、記憶部1101には、後述す
る楽曲情報データベース140と、リクエストデータベ
ース150と、制御部1102の機能を実現するプログ
ラム130とを備える。
【0031】制御部1102は、再生機20からの楽曲
配信要求を記憶部1101のデータベースに登録するな
ど記憶部1101のデータベースにアクセスし処理を行
う配信要求登録部180と、配信要求の対象となる楽曲
データを配信要求元に送信するコンテンツ配信部160
と、データベースに楽曲配信要求が登録されている再生
機の中から、それらの再生機のバッファ部230のデー
タ残量をモニタすることで、次に楽曲データを配信すべ
き再生機を決定する配信順序決定部170とを備える。
【0032】本実施形態の場合、配信するコンテンツデ
ータがCDに録音された楽曲であるため、配信コンテン
ツ制御部110は、CPUとメモリとCDチェンジャと
を備える。メモリ内に記憶部1101の楽曲情報データ
ベース140、リクエストデータベース150およびプ
ログラム130が格納され、CPUが記憶部1101内
のプログラム130を実行することで、上記制御部11
02の各機能である配信要求登録部180、コンテンツ
配信部160、および、配信順序決定部170の機能を
実現する。
【0033】楽曲情報データベース140は、CDチェ
ンジャに挿入されているCDの位置を示すCDチェンジ
ャ識別番号1404、CD識別番号1405、トラック
識別番号1406と、その楽曲情報であるアーティスト
名1402、楽曲名1401、再生時間1403とを管
理している。図2は、楽曲情報データベース140のデ
ータ構造の一例を示す図である。楽曲情報データベース
140は、各再生機20から送信される楽曲名が指定さ
れている楽曲配信要求データから、リクエストデータベ
ース150を構築する際に用いられる。また、配信コン
テンツ制御部110は、再生機20からの要求に応じ、
楽曲情報データベース140で管理しているデータを各
再生機20に送信し、リクエストを受け付けることがで
きる環境を各再生機に提供する。もちろん、楽曲情報デ
ータベース140に管理されている項目はこれらに限ら
ない。
【0034】リクエストデータベース150は、配信要
求登録部180において作成され、楽曲配信要求として
受け付けた各再生機20からの楽曲配信要求データを構
成する楽曲名と再生順とを、その受け付け時間、楽曲情
報データベース140から抽出したデータとともに登録
し、管理するものである。図3はリクエストデータベー
ス150のデータ構造の一例を説明するための図であ
る。
【0035】本図に示すように、リクエストデータベー
ス150は、その送信元再生機20の再生機識別番号1
501ごとに、受け付け時間1502と再生順番150
3とCDチェンジャ識別番号1504とCD識別番号1
505とトラック識別番号1506と再生機20に配信
した際の最終読み出し位置1507とを備えるリクエス
トデータ1510を管理するものである。
【0036】リクエストデータベース150において、
受け付け時間1502は、配信要求登録部180が、再
生機20から送信された楽曲配信要求データを基にリク
エストデータ1510を構成し、リクエストデータベー
ス150に格納した時間である。受付時間1502は、
配信順序決定部170が、次のコンテンツデータ配信先
の再生機20を決定する際に、各再生機20から取得し
た各々のバッファ部230のデータ残量が同じだった場
合に用いられるものである。この場合、楽曲配信要求を
受け付けた時間の早い方を次の配信先の再生機20と決
定する。
【0037】再生順番1503は、再生機20から送信
される楽曲配信要求データから取得するものである。
【0038】CDチェンジャ識別番号1504とCD識
別番号1505とトラック識別番号1506とは楽曲配
信要求データとして受け付けた楽曲名を基に、楽曲情報
データベース140の楽曲名1401を照合し、そこか
ら取得するものである。
【0039】最終読み出し位置1507には、各リクエ
ストデータ1510毎のコンテンツ配信部160が前回
送信した楽曲データの最終読み出し位置のアドレスが格
納されている。これは、送信する楽曲のデータがバッフ
ァ部230の空き容量以上の場合、一度に全楽曲分のデ
ータを送信することができないため保持されているもの
である。コンテンツ配信部160は、次回の送信時にこ
の情報を用い、その楽曲データの送信を開始する位置を
特定し、未送信分を配信する。
【0040】もちろん、リクエストデータベース150
に管理されている項目はこれらに限らない。
【0041】配信要求登録部180は、再生機20から
楽曲配信要求を受け付けると、その楽曲配信要求に含ま
れる楽曲名と楽曲情報データベース140に格納されて
いる楽曲名1401とを照合し、リクエストデータベー
ス150を構築する。また、コンテンツ配信部160が
楽曲の配信を終えると、当該楽曲の全データの配信を終
えた場合、リクエストデータベース150からその楽曲
に関するリクエストデータ1510を削除し、当該楽曲
の全データの配信を終えていない場合、つまり、データ
に関し未送信データがある場合、送信済みデータの最後
尾ポイントをリクエストデータベース150に登録す
る。また、再生機20から楽曲配信要求データを削除す
る指示を受け付けると、該当するリクエストデータ15
10を削除する。
【0042】コンテンツ配信部160は、定期的にリク
エストデータベース150をモニタし、リクエストデー
タ1510が一つもない状態で再生機20からの楽曲配
信要求がリクエストデータ1510として新たに登録さ
れると起動する。リクエストデータベース150を参照
し、配信順序決定部170から指示された再生機20に
関するリクエストデータ1510を抽出し、該当する楽
曲データをCDチェンジャによってCDから所定量読み
出し、要求元の再生機20に送信するものである。
【0043】ここで、再生する楽曲データの量は、該当
再生機20のバッファの空き容量、または、その楽曲デ
ータの未送信のデータ量の少ない方である。そして、楽
曲データの未送信のデータ量とは、再生中の楽曲データ
のリクエストデータベース150の最終読み出し位置1
507にアドレスが保持されている場合は、前回送信時
にその楽曲データが全て送信されていないため、その楽
曲データのうち、最終読み出し位置以降のデータ、つま
り、前回未送信分のデータのことであり、最終読み出し
位置1507にアドレスが保持されていない場合は、そ
のリクエストデータ1510で示される楽曲データの全
データである。
【0044】コンテンツ配信部160は、送信後、配信
要求登録部180にどちらのデータ量を送信したかを通
知し、また、配信順序決定部170に次の配信先の再生
機20を問い合わせる。
【0045】配信順序決定部170は、コンテンツ配信
部160から、配信先の再生機決定の指示を受け付ける
と、リクエストデータベース150を参照し、その時点
で楽曲配信要求としてリクエストデータ1510が登録
されている再生機20を抽出し、それらの再生機20の
バッファ部230のデータ残量を問い合わせる。問い合
わせの結果、最もデータ残量の少ない再生機20を特定
し、その再生機20を次に楽曲データを配信すべき再生
機20として、コンテンツ配信部160に通知する。こ
こで、最もデータ残量の少ない再生機20が複数あった
場合は、再度リクエストデータベース150を参照し、
データ残量が最小の再生機20の中で楽曲配信要求の受
け付け時間の最も早い再生機20を次の楽曲データを配
信すべき再生機20としてコンテンツ配信部160に通
知する。
【0046】なお、配信順序決定部170は、各再生機
20のバッファ部230のデータ残量を、当該バッファ
部230に送信したデータの最後のアドレスから、現在
読み出しを行っているデータのアドレスを差し引いた
「差分」を用いて求めることで計測する。
【0047】また、コンテンツ配信部160が、各再生
機20に楽曲データを配信するにあたって、その送信先
再生機20のバッファ部230の空き容量を前もって知
っておく必要がある。送信先再生機20の空き容量は、
配信順序決定部170によって、各再生機20に空き容
量の問合せを行った時に検出されたものが、送信先再生
機20の通知とともに、配信順序決定部170からコン
テンツ配信部160に通知される。もちろん通知される
データは、データ残量そのものであってもよいし、デー
タ残量から算出した、そのデータ残量を再生する時間で
あってもよい。
【0048】ここで、コンテンツ配信部160におい
て、複数の再生機20に途切れなく楽曲データを配信す
るためには、CDチェンジャのデータ読み出し時間は、
接続されている再生機の台数分の1未満であることが必
須条件となる。例えば、施設内に10台の再生機20を
設置した場合、CDチェンジャは、10倍より早い読み
出し速度が必要となる。実際には、さらに、CDチェン
ジャ内でディスクの交換に費やすオーバーヘッドも考慮
する必要も出てくるため、複数の再生機20が楽曲デー
タを途切れなく再生するためには、CDチェンジャの読
み出し速度は、再生機20のバッファ容量をM(byt
e)、再生機20の数をn台、CD(楽曲データ)の再
生速度をVplay(byte/sec)、CDチェンジャにおける楽
曲データの読み出し速度をVread(byte/sec)、CDチェ
ンジャにおけるディスク交換時間をTex(sec)とすると、
以下の式を満たす必要がある。
【0049】 (M/Vread+Tex)×n<M/Vplay ・・・・・・(1)
【0050】このように、本実施の形態のCDチェンジ
ャは、接続されている再生機の台数分倍以上であり、な
おかつ、ディスク交換のオーバーヘッド時間も考慮され
た、十分大きな速度でCDの楽曲データを読み出すこと
のできるものとする。
【0051】言い換えれば、(1)式の条件を満たすシ
ステムであれば、楽曲配信サーバは、容量の小さいバッ
ファを備えた複数の再生機各々にスムーズにデータの配
信を行い、各再生機は、楽曲のデータをスムーズに効率
よく再生を行うことができる。
【0052】もちろん、ディスク交換のオーバーヘッド
時間に関しては、それを短くするために、種々の工夫が
可能である。例えば、CDチェンジャを増設し、コンテ
ンツ配信部160が、1つのCDチェンジャで楽曲デー
タを読み出している間に、次に楽曲データを配信すべき
CDを確定し、他のCDチェンジャの再生部に確定した
CDをセットし、現在再生中の楽曲の再生が終了すると
同時に、次の楽曲データの再生が始まるよう制御するな
どである。
【0053】なお、ディスク交換のオーバーヘッド時間
を考慮しなくてもよい場合は、複数の再生機20が楽曲
データを途切れなく再生するためには、CDチェンジャ
の読み出し速度Vread(byte/sec)は、再生機20の数を
n台、CD(楽曲データ)の再生速度をVplay(byte/se
c)とすると、 Vread > n × Vplay ・・・・・・(2) を満たせばよい。
【0054】さらに、各CDチェンジャが複数の再生部
を有する構成とし、同じCDチェンジャ内で、コンテン
ツ配信部160が、1つの再生部でCDを再生している
間に、別の再生部に次に再生するCDをセットするよう
制御することで、ディスク交換のオーバーヘッド時間を
軽減することもできる。
【0055】もちろん、配信するコンテンツデータの種
類によって、例えば、途中多少の途切れがあっても、問
題ないものの場合は、上記のようなコンテンツデータの
読出し時間の条件およびコンテンツ配信部160の制御
などは不要となる。
【0056】次に、本実施形態の楽曲再生システムの動
作につき説明する。本実施形態の楽曲再生システムで
は、再生機20から楽曲配信サーバ10へ楽曲の配信要
求が送信され、楽曲配信サーバ10では、その楽曲配信
要求に基づきリクエストデータベース150を構築し、
構築されたリクエストデータベース150に基づき、要
求元の再生機20に要求された楽曲を配信し、配信を受
けた再生機20でその楽曲データは再生される。
【0057】再生機20から楽曲配信サーバ10への楽
曲配信要求は、再生機20の制御部210によって以下
のように行われる。まず、制御部210が楽曲配信サー
バ10へ楽曲情報入手のためにアクセスし、楽曲配信サ
ーバ10は、そのアクセスに応え、楽曲情報データベー
ス140で管理しているデータを楽曲情報として要求元
の再生機20に送信する。それを受け取った制御部21
0は、再生機20の表示装置に受け取った楽曲情報の一
覧表示を行う。送信される楽曲情報には、楽曲名だけで
なくアーティスト名などの補助情報も含まれるので、制
御部210は、これらを利用してアーティスト別や楽曲
名の五十音順、または、これまでのリクエストの多い順
など披露宴ならではのメニュー画面を作成し、表示する
ことも可能である。
【0058】再生機20は、キーボードなどの入力装置
を介してユーザからの登録を受け付け、受け付けた楽曲
名を登録する。複数の楽曲のリクエストを連続して受け
付ける場合は、再生順番の希望も受け付け、楽曲名とと
もに楽曲配信要求データとして登録する。登録された楽
曲配信要求データは、一時的に再生機20に保存され、
ユーザの指示に従い、再生機20の配信要求部221に
よって楽曲配信サーバ10に楽曲配信要求として送信さ
れる。また、一旦楽曲配信サーバ10に送信された楽曲
配信要求データの削除の指示をユーザから受け付けた場
合、再生機20は、その指示を楽曲配信サーバ10に送
信する。
【0059】また、楽曲配信サーバ10から楽曲データ
の配信を受けた再生機20は、受け取った楽曲データを
すぐに再生してもよいし、所望の時間まで待ってから再
生してもよい。再生開始、待機、一旦停止などの指示
は、ユーザからキーボードなどの入力装置を介して入力
され、再生機20によって受け付けられる。また、ある
楽曲データの再生を中止することも可能である。ユーザ
から入力装置を介して楽曲再生中止の指示があった場
合、再生機20は、バッファ部230内の未再生データ
を消去し、次に優先的に楽曲データの配信を受けられる
ようにする。この時、再生機20は、再生中止になった
楽曲に関する楽曲配信要求データおよび必要ならばその
他の既に登録されている楽曲に関する楽曲配信要求デー
タを削除する指示を楽曲配信サーバ10に送信する。
【0060】次に、上記の楽曲配信要求を受け付けた楽
曲配信サーバ10の配信コンテンツ制御部110の動作
について説明する。配信コンテンツ制御部110の処理
動作は、受け付けた楽曲配信要求をリクエストデータベ
ース150に登録する配信要求登録部180によるリク
エストデータベース構築処理と、構築されたリクエスト
データベース150に基づいて、楽曲データを各要求元
の再生機20に配信するコンテンツ配信部160による
コンテンツデータ配信処理と、リクエストデータベース
150に管理されているデータと、各再生機20のバッ
ファ部230のデータ残量に基づいて次に楽曲データを
配信する再生機20を決定する配信順序決定部170に
よる配信再生機決定処理とからなる。以下に各々につき
説明する。
【0061】リクエストデータベース構築処理におい
て、配信要求登録部180は、楽曲配信要求を受け付け
ると、受け付けた要求を構成する楽曲配信要求データの
楽曲名を元に、楽曲情報データベース140を参照し、
対応する楽曲名1401のCDチェンジャ識別番号14
04と、CD識別番号1405と、トラック識別番号1
406とを読み出す。そして、読み出したデータを、楽
曲配信要求データを受け付けた時間と、楽曲配信要求デ
ータに含まれている再生順と共に、要求元の再生機20
毎にリクエストデータベース150に格納する。
【0062】図4は配信再生機決定処理の流れを示すフ
ローチャートである。
【0063】配信順序決定部170は、コンテンツ配信
部160から、配信再生機選択の指示を受け付けると、
リクエストデータベース150を参照し、リクエストデ
ータ1510が格納されている再生機20を全て抽出す
る(S401)。抽出した全ての再生機20に関し、各
バッファ部230のデータ残量を問合せる(S40
2)。問合せ結果から、データ残量が最少の再生機20
を選択する(S403)。ここで、ステップS403で
選択した再生機20が1つであった場合(S404)、
その再生機20を、楽曲データを配信する再生機20と
してコンテンツ配信部160に通知する(S406)。
また、ステップS403で選択した再生機20が複数で
あった場合、つまり、データ残量が最少でありかつ同量
である再生機20が複数あった場合、ステップS403
で選択した全再生機20に関し、リクエストデータベー
ス150を参照し、受け付け時間1502の最も早い再
生機20を選択する(S405)。そしてステップS4
05で選択した再生機を楽曲データを配信する再生機2
0としてコンテンツ配信部160に通知する(S40
6)。
【0064】図5は、コンテンツデータ配信処理の流れ
を示すフローチャートである。
【0065】コンテンツ配信部160は、定期的にリク
エストデータベース150をモニタし、リクエストデー
タ1510が登録されると処理を開始する。まず、配信
順序決定部170に配信再生機選択の指示を出し、楽曲
データを配信する再生機20を選択させる(S50
1)。選択された再生機20からのリクエストデータ1
510をリクエストデータベース150から取得し(S
502)、リクエストされている楽曲のCDを、送信先
バッファ部230が満杯になるまで、または、その楽曲
データの未送信のデータ全ての少ない方だけ再生し、要
求元の再生機20に送信する(S503)。
【0066】その後、コンテンツ配信部160は、当該
楽曲データを全て再生し送信したかどうか判断する(S
504)。全て再生し送信したと判断した場合、リクエ
ストデータベース150から、そのリクエストデータ1
510を削除し(S505)、リクエストデータベース
150を参照し、未処理のリクエストデータ1510が
あるかどうか確認する(S506)。未処理のリクエス
トデータ1510がなければ、処理を終了する。未処理
のリクエストデータ1510があれば、ステップS50
1へ行く。コンテンツ配信部160は、当該楽曲データ
を全て再生し送信していないと判断した場合、再生され
た当該楽曲データの最終のアドレスを、リクエストデー
タベース150の最終読み出し位置1507に格納する
よう配信要求登録部180に通知する(S507)。そ
してステップS501に行く。
【0067】以下、具体例で説明する。
【0068】ここでは、再生機を5台とし、CDチェン
ジャの読み出し速度を20倍速、CDチェンジャがディ
スク交換に要する時間を10秒とする。また、各再生機
20のバッファ部230の容量を30MBとする。これ
は、CDの楽曲データの1分に相当する量が約10MB
であるため、ほぼ3分に相当する量ということである。
また、ネットワーク30上の送信速度は、上記読出し速
度以上とする。
【0069】図7は、各再生機からの楽曲配信要求であ
るリクエスト状況を示したものである。本図に示すよう
に、再生機20−1は、3分の曲であるdisk#1と
3分の曲であるdisk#5をこの順でリクエストして
いる。再生機20−2は、5分の曲であるdisk#2
と2分の曲であるdisk#3を、再生機20−3は、
2分の曲であるdisk#3と4分の曲であるdisk
#2をこの順に、再生機20−4は、3分の曲であるd
isk#1を、そして、再生機20−5は、4分の曲で
あるdisk#4をリクエストしている。また、楽曲配
信サーバ10は、再生機20−1から再生機20−5の
順にリクエストを取得したとする。また、例外処理とし
て、再生開始2分後に再生機20−2においてdisk
#2の再生を中断し、次のリクエストの曲であるdis
k#3の再生を行うこととする。
【0070】このような状況で、楽曲配信サーバ10が
どのような配信処理をしているか、図8に基づき説明す
る。図8は、楽曲配信サーバ10から各再生機20−1
〜5へのデータ配信を時系列に示した図である。
【0071】図8において、横軸が時間軸を示し、縦軸
が楽曲配信サーバ10が各再生機20に楽曲を配信する
処理を各々の再生機に対する配信処理毎に示している。
また、本図において各再生機20−1〜5における四角
形の幅は、各再生機20−1〜5がデータを再生してい
る時間を示す。
【0072】楽曲配信サーバ10は、データの配信対象
の再生機の選択(各再生機20−1〜5のバッファ部2
30のデータの残量の問い合わせ等)を行い、対象とな
る曲が記録されたディスクの交換、データの配信対象の
再生機へのデータ転送の動作を繰り返し行う。
【0073】再生機20−1から再生機20−5は、楽
曲サーバ10へ楽曲配信要求データを転送し、楽曲配信
要求を行う。これらの楽曲配信要求データが楽曲配信サ
ーバ10のリクエストデータベース150に格納された
時点では、どの再生機のバッファ部230にもデータが
ない状態なので、楽曲サーバ10は、楽曲配信要求を時
間的に一番早く受け付けた再生機20−1にデータ転送
の処理を開始する。
【0074】図8(a)の配信処理において、楽曲配信
サーバ10は、再生機20−1のリクエストであるdi
sk#1をCDチェンジャに10秒かけてセットする。
再生機20−1は3分に相当する量のバッファを持って
おり、disk#1の曲のデータは3分であるため、楽
曲配信サーバ10は、再生機20−1のバッファ部23
0にdisk#1の全データを転送する。3分の楽曲の
読み出し転送時間は、9秒である。データ転送後、楽曲
配信サーバ10は、リクエストデータベース150から
disk#1の曲のデータを削除し、再生機20−1
は、すぐに再生を開始する。
【0075】再生機20−1に転送終了後、楽曲配信サ
ーバ10は、各再生機にバッファ部230のデータの残
量を問い合わせる。ここで、バッファ部230のデータ
の残量は、残りの再生時間で示される。再生機20−1
以外は、どの再生機バッファにもデータが無い状態なの
で、楽曲配信サーバ10は、残りの再生機の中で、楽曲
配信要求を時間的に一番早く受け付けた再生機20−2
にデータ転送の処理を開始する。
【0076】図8(b)の配信処理において、再生機2
0−2のリクエストは、disk#2の5分の曲であ
る。楽曲配信サーバ10は、disk#1からdisk
#2に10秒かけて交換し、再生機20−2のバッファ
部230のバッファサイズに合わせ、disk#2の楽
曲データ5分のうち、3分に相当する量の楽曲データを
9秒かけて再生機20−2に転送する。そして、3分に
相当する量のデータを送信したことをリクエストデータ
ベース150の最終読み出し位置欄に記憶させておく。
データ転送終了後、再生機20−2はすぐに再生を開始
し、楽曲配信サーバ10は、各再生機のバッファ部23
0のデータ残量、つまり、残り再生時間を、各再生機に
問い合わせる。
【0077】この時点で、各再生機の残り再生時間は、
再生機20−1が2分41秒であり、再生機20−2が
3分であり、再生機20−3から再生機20−5は0分
である。従って、楽曲配信サーバ10は、最もデータ残
量が少ない再生機20−3から再生機20−5までのう
ち、楽曲配信要求を一番早く受け付けた再生機20−3
にデータ転送の処理を開始する。
【0078】図8(c)の配信処理において、再生機2
0−3のリクエストは、disk#3の2分の曲であ
る。再生機20−3は3分に相当する量のバッファを持
っている。楽曲配信サーバ10は、disk#2からd
isk#3に10秒かけて交換し、リクエストされたd
isk#3の2分の曲のデータ全てを再生機20−3に
6秒かけて転送する。データ転送終了後、再生機20−
3はすぐに再生を開始し、楽曲配信サーバ10は、リク
エストデータベース150の再生機20−3のdisk
#3の曲のデータを削除し、各再生機にバッファ部23
0のデータの残量、つまり、残りの再生時間を問い合わ
せる。
【0079】この時点で、各再生機の残り再生時間は、
再生機20−1が2分25秒であり、再生機20−2が
2分44秒であり、再生機20−3が2分であり、再生
機20−4及び再生機20−5は0分である。従って、
楽曲配信サーバ10は、最もデータ残量が少ない再生機
20−4および再生機20−5のうち、楽曲配信要求を
一番早く受け付けた再生機20−4にデータ転送の処理
を開始する。
【0080】図8(d)の配信処理において、再生機2
0−4のリクエストは、disk#1の3分の曲であ
る。再生機20−4は3分に相当する量のバッファを持
っている。楽曲配信サーバ10は、disk#3からd
isk#1に10秒かけて交換し、リクエストされたd
isk#1の3分の曲のデータ全てを再生機20−4に
9秒かけて転送する。データ転送終了後、再生機20−
4はすぐに再生を開始し、楽曲配信サーバ10は、リク
エストデータベース150の再生機20−4のdisk
#1の曲のデータを削除し、各再生機にバッファ部23
0のデータの残量、つまり、残りの再生時間を問い合わ
せる。
【0081】この時点で、各再生機の残り再生時間は、
再生機20−1が2分06秒であり、再生機20−2が
2分25秒であり、再生機20−3が1分41秒であ
り、再生機20−4が3分であり、再生機20−5は0
分である。従って、楽曲配信サーバ10は、最もデータ
残量が少ない再生機20−5にデータ転送の処理を開始
する。
【0082】図8(e)の配信処理において、再生機2
0−5のリクエストは、disk#4の4分の曲であ
る。再生機20−5は3分に相当する量のバッファを持
っている。楽曲配信サーバ10は、disk#1からd
isk#4に10秒かけて交換し、再生機20−5のバ
ッファ部230のバッファサイズに合わせ、disk#
4の楽曲データ4分のうち、3分に相当する量の楽曲デ
ータを9秒かけて再生機20−5に転送する。そして、
3分に相当する量のデータを送信したことをリクエスト
データベース150の最終読み出し位置欄に記憶させて
おく。データ転送終了後、再生機20−5はすぐに再生
を開始する。
【0083】ここで、楽曲配信サーバ10は、5台の再
生機20−1〜再生機20−5のリクエストに対して1
回ずつデータ転送の処理を行ったことになる。
【0084】楽曲配信サーバ10は、再生機20−5へ
のデータ転送が終了した後、各再生機のバッファ部23
0のデータ残量、つまり、残り再生時間を、各再生機に
問い合わせる。
【0085】この時点で、各再生機の残り再生時間は、
再生機20−1が1分47秒(107秒)であり、再生
機20−2が2分06秒であり、再生機20−3が1分
22秒(82秒)であり、再生機20−4が2分41秒
(161秒)であり、再生機20−5が3分(180
秒)である。楽曲配信サーバ10は、最もデータ残量が
少ない再生機20−3にデータ転送の処理を開始する。
【0086】図8(f)の配信処理において、再生機2
0−3の2番目のリクエストは、disk#2の4分の
曲である。楽曲配信サーバ10は、disk#4からd
isk#2に10秒かけて交換する。再生機20−3は
3分に相当する量のバッファを持っているため、再生機
20−5のデータ転送終了後時点(図8(e))でのバ
ッファ部230の空き容量は98秒に相当する量であ
る。その後、ディスクの交換のための10秒分再生が進
むため、送信開始時点での再生機20−3のバッファ部
230の空き容量は108秒に相当する量となる。した
がって、楽曲配信サーバ10は、再生機20−3のバッ
ファ部230の空き容量に合わせ、disk#2の4分
の曲のデータのうち、108秒に相当する量の楽曲デー
タを5.4秒かけて再生機20−3に転送する。データ
転送終了後、楽曲配信サーバ10は、108秒に相当す
る量のデータ送信したことをリクエストデータベース1
50の最終読み出し位置欄に記憶させ、各再生機にバッ
ファ部230のデータの残量、つまり、残りの再生時間
を問い合わせる。
【0087】この時点で、再生機20−1が1分31.
6秒(91.6秒)であり、再生機20−2が1分5
0.6秒(110.6秒)であり、再生機20−3が3
分であり、再生機20−4が2分25.6秒(145.
6秒)であり、再生機20−5が2分44.6秒(16
4.6秒)であり、楽曲配信サーバ10は、最もデータ
残量が少ない再生機20−1にデータ転送の処理を開始
する。
【0088】図8(g)の配信処理において、再生機2
0−1の2番目のリクエストは、disk#5の3分の
曲である。楽曲配信サーバ10は、disk#2からd
isk#5に10秒かけて交換する。再生機20−1は
3分に相当する量のバッファを持っているため、再生機
20−3へのデータ転送終了後時点(図8(f))での
再生機20−1のバッファ部230の空き容量は88.
4秒に相当する量である。その後、ディスクの交換のた
めの10秒分再生が進むため、送信開始時点での再生機
20−1のバッファ部230の空き容量は98.4秒に
相当する量となる。したがって、楽曲配信サーバ10
は、再生機20−1のバッファ部230の空き容量に合
わせ、disk#5の楽曲データ3分のうち、98.4
秒に相当する量の楽曲データを4.9秒かけて再生機2
0−1に転送する。そして、98.4秒に相当する量の
データを送信したことをリクエストデータベース150
の最終読み出し位置欄に記憶させておく。
【0089】以下、上述した処理の繰り返しにより、楽
曲配信サーバ10は、再生機20−1〜再生機20−5
へのデータ転送を行う。
【0090】次に、例外処理が発生した場合の処理につ
いて説明する。
【0091】具体的には、再生機20−3への2回目の
リクエストに対するデータ転送が終了し(図8
(f))、再生機20−1への2回目のリクエストに対
するデータ転送の処理中(図8(g))に、すなわち、
リクエストを受けデータ転送の処理を開始後2分が経過
したとき、再生機20−2において、現在再生中のdi
sk#2を停止する指示、および、次のリクエストの楽
曲であるdisk#3の再生要求を受け付けるという例
外処理が発生したとして説明する。
【0092】なお、例外処理がなかったとすると、図8
(h)の配信処理において、再生機20−1へのデータ
転送終了後、楽曲配信サーバ10が、各再生機にデータ
の残量を問い合わせ、最もデータ残量の少ない再生機2
0−2に1回目のリクエストのdisk#2の5分の楽
曲データにおける3分の曲のデータを転送した後の残り
2分のデータのうち、94.3秒分のデータを転送する
ことになる。
【0093】図8(g)の配信処理中に、再生機20−
2で例外処理が発生すると、再生機20−2は、例外処
理が発生した旨を楽曲配信サーバ10に通知し、バッフ
ァに記憶されている楽曲データのうち、停止要求したd
isk#2のデータを消去する。具体的には、disk
#2の再生終了アドレスをバッファ内のdisk#2の
楽曲データの最終アドレスに変更するなど、楽曲配信サ
ーバ10からの問合せに対し、バッファ部230のデー
タ残量が0となるようにする操作を行う。
【0094】楽曲配信サーバ10は、リクエストデータ
ベース150の再生機20−2の1回目のリクエストで
あるdisk#2が再生停止要求があった旨の通知を受
け、リクエストデータベース150の再生機20−2の
1回目のリクエストであるdisk#2のデータを削除
する。
【0095】図8(i)の配信処理において、再生機2
0−2による2回目のリクエストは、disk#3の2
分の曲である。再生機20−2は3分に相当する量のバ
ッファを持っている。楽曲配信サーバ10は、disk
#5からdisk#3に10秒かけて交換し、disk
#3の楽曲データ2分の楽曲データを6秒かけて再生機
20−2に転送する。データ転送終了後、再生機20−
2はすぐに再生を開始し、楽曲配信サーバ10は、リク
エストデータベース150の再生機20−2のdisk
#3の曲のデータを削除し、各再生機にバッファ部23
0のデータの残量、つまり、残りの再生時間を問い合わ
せる。
【0096】この時点で、各再生機の残り再生時間は、
再生機20−1が2分39.1秒(159.1秒)であ
り、再生機20−2が2分(120秒)であり、再生機
20−3が2分23.7秒(143.7秒)であり、再
生機20−4が1分54.7秒(114.7秒)であ
り、再生機20−5が2分13.7秒(133.7秒)
である。再生機20−4は、残り再生時間が114.7
秒で一番少ないが、リクエストデータベースに登録され
ている再生機20−4の次のリクエストはない。従っ
て、楽曲配信サーバ10は、次に最もデータ残量が少な
い再生機20−5にデータ転送の処理を開始する。この
時点で、再生機20−5のバッファ部230の空き容量
は、46.3秒である。
【0097】図8(j)の配信処理において、楽曲配信
サーバ10は、disk#3からdisk#2に10秒
かけて交換する。その間、再生機20−5の再生は進む
ため、楽曲配信サーバ10は、再生機20−5のリクエ
ストのdisk#4の4分の曲のデータにおいて既にデ
ータ転送した3分を除く残り1分のデータのうち、再生
機20−5に56.3秒に相当する量のデータを転送す
る。すなわち、楽曲配信サーバ10は、再生機20−5
のバッファサイズに合わせ、disk#4の4分の楽曲
データにおいて既にデータ転送した3分を除く残りのデ
ータ1分のデータのうちの56.3秒に相当する量の楽
曲データを2.8秒かけて再生機20−5に転送する。
そして、3分56.3秒に相当する量送信したことをリ
クエストデータベース150の最終読み出し位置欄に記
憶させておく。
【0098】以下、上述した処理の繰り返しにより、楽
曲配信サーバ10は、例外処理が発生した場合でも再生
機20−1〜再生機20−5にデータ転送を行う。
【0099】ここでは、全ての再生機が楽曲の転送を受
け、すぐに再生を開始すると仮定したが、前述したよう
に、楽曲の再生はデータの転送を受けて、すぐに行わな
くてもよい。その場合、待機した時間だけ、バッファ内
の未再生データの減りが少なくなるため、次の配信順は
後となる。
【0100】また、楽曲配信サーバ10から再生機20
へのデータ転送は、再生機20のバッファ部230の空
き容量か、リクエストされた楽曲データの未送信データ
量の少ない方と仮定したが、1つの再生機20からのリ
クエストデータ1510が複数ある場合であり、かつ、
そのとき転送しようとしている楽曲データの未送信分の
データ量がバッファ部230の空き容量より少ない場合
は、まず、その楽曲データの未送信分のデータを転送
し、CDを交換し、合計してバッファ部230の空き容
量になるまで、次にリクエストされている楽曲データを
続けて転送するようにしてもよい。
【0101】このように、本実施形態においては、楽曲
配信サーバ10が、各再生機20のバッファ部230の
データ残量を常に監視し、そのデータ残量が最も少ない
再生機20に、次にリクエストされた楽曲のデータを、
バッファ容量の空き分以下だけ転送するよう制御を行っ
ている。このため、本実施の形態のように、送信された
楽曲データを一時的に蓄積できるバッファ容量が小さい
再生機であっても、スムーズに楽曲の配信を受けること
ができる。
【0102】次に、第二の実施形態について、説明す
る。
【0103】第一の実施の形態では、楽曲配信サーバ1
0が、各再生機20に対し未再生時間(データ残量)を
問い合わせ、未再生時間が最少の再生機20に対し、当
該再生機のバッファ空き容量に相当する量のデータを転
送する。そのため、楽曲再生システムにおいて、稼動し
ている再生機20の数が全数に満たないような場合で
も、楽曲配信サーバ10は、最も残りデータ容量(未再
生時間)が少ない再生機20に対して、随時データ転送
を行う。
【0104】例えば、稼動している再生機20の数が全
数に満たないような場合、全ての再生機20がバッファ
に記憶したデータの読み出し再生に要する時間よりも、
楽曲配信サーバ10が各再生機へのバッファのデータ残
量の問い合わせ、ディスク交換及びデータ転送に要する
時間が短くなる。すなわち、再生機20においてデータ
転送後から次にデータが転送されるまでに要する時間が
短い(再生機20が再生するデータ量が少ない)ため、
楽曲配信サーバ10は、楽曲配信サーバ10が再生機2
0に転送するデータ量が徐々に少なくなる。このような
場合、楽曲配信サーバ10から再生機にデータを転送す
る回数が多くなる。
【0105】そこで、本発明の第二の実施形態では、楽
曲配信サーバ10は、各再生機に未再生時間の問い合わ
せを行い、各再生機の未再生時間(残りデータ容量)が
最も短い再生機20を選択する。そして、その選択され
た再生機20における未再生時間を予め定められた設定
時間と比較し、未再生時間が設定時間以下の場合のみ、
その再生機20にデータを転送する。
【0106】ここで、設定時間は、楽曲配信サーバ10
が全ての再生機20に問合せを行い、かつ、全ての再生
機20にデータの送信を行う時間の合計よりも長い時間
とする。例えば、前述した(1)式の条件を満たすシス
テムにおいて、次式に示す条件を上限値とする時間であ
る。
【0107】再生機20のバッファ容量をM(byte)、
再生機20の数をn台、CD(楽曲データ)の再生速度
をVplay(byte/sec)、CDチェンジャにおける楽曲デー
タの読み出し速度をVread(byte/sec)、CDチェンジャ
におけるディスク交換時間をTex(sec)とすると、設定時
間(sec)は、 設定時間=(M/Vplay)−(M/Vread+Tex)×n ・・・(3) となる。
【0108】なお、比較するものを各再生機20のバッ
ファ部230内の未再生時間としたが、これを、データ
残量とし、予め定められた設定値と比較するよう構成し
てもよい。
【0109】また、本実施形態における楽曲再生システ
ムの構成は、第一の実施形態と同じである。そして、
(1)式の条件は、本実施形態においても、配信するコ
ンテンツデータの種類によって、例えば、途中多少の途
切れがあっても問題のないコンテンツデータの場合は、
不要である。楽曲配信サーバ10は、(3)式を満たす
値を上限値とした設定時間を用い、再生機の未再生時間
が当該設定時間より短くなった場合に、データ転送を行
うようにすることにより、楽曲配信サーバ10から再生
機にデータを転送する回数を減らすことができる。
【0110】第一の実施形態とその働きが異なるものは
配信順序決定部170である。
【0111】第二の実施形態においては、配信順序決定
部170は、コンテンツデータ配信部160から、配信
先の再生機決定の指示を受け付けると、リクエストデー
タベース150を参照し、その時点で楽曲配信要求とし
てリクエストデータ1510が登録されている再生機2
0を抽出する。そして抽出した再生機20各々のバッフ
ァ部230のデータの未再生時間を問い合わせる。問合
せの結果、最もデータ残量の少ない再生機20を特定
し、その再生機20の未再生時間各再生機20のバッフ
ァ部230の未再生時間を問い合わせ、最も未再生時間
が短い再生機を特定し、当該再生機の未再生時間が設定
時間より短いときに、再生機20の中で一番リクエスト
タイミングの早い再生機20を、次に楽曲データを配信
する再生機20としてコンテンツ配信部160に通知す
るものである。
【0112】図6は、第二の実施形態における上述の配
信順序決定部170による配信再生機決定処理の流れを
示すフローチャートである。
【0113】配信順序決定部170は、コンテンツ配信
部160から、配信再生機選択の指示を受け付けると、
リクエストデータベース150を参照し、リクエストデ
ータ1510が格納されている全ての再生機20を抽出
する(S601)。抽出した全ての再生機20の各バッ
ファ部230の未再生時間を問い合わせる(S60
2)。そして、問い合わせ結果から、未再生時間が最も
短い再生機20を選択し(S603)、その/それらの
再生機20の未再生時間と設定時間とを比較する(S6
04)。未再生時間の方が短いときは、その/それらの
再生機20の数が1つであるならば(S605)、その
再生機20を、楽曲データを配信する再生機20として
コンテンツ配信部160に返す(S607)。ステップ
S605において、その再生機20が複数の場合、リク
エストデータベース150を参照し、受付時間1502
の最も速い再生機20を選択する(S606)。そし
て、その再生機20を、楽曲データを配信する再生機2
0としてコンテンツ配信部160に返す(S607)。
【0114】ステップS604において、未再生時間の
方が、設定時間より長い場合、所定のタイミングで、ス
テップS601に戻り(S610)、再度処理を繰り返
す。ここで、所定のタイミングでステップS601に戻
るというのは、設定時間より短い予め定めた任意の時間
(以後、待機時間と呼ぶ)待機して、ステップS601
に戻り、そこからの処理を開始するということである。
なお、ステップS604の比較において、未再生時間と
設定時間の差が、その待機時間より短い場合は、ステッ
プS610において、差の時間のみ待機するよう構成し
てもよい。
【0115】このように、本実施形態においては、楽曲
配信サーバ10が、各再生機20のバッファ部230の
データ残量(未再生時間)を監視し、そのデータ残量
(未再生時間)が所定のデータ量(設定時間)より少な
くなるまでデータ転送を待機し、データ残量が所定のデ
ータ量より少なくなったときに、次に送信すべき楽曲デ
ータを当該再生機のバッファ空き容量に相当する量転送
するように制御を行っている。このため、本実施形態の
ように、稼動している再生機の数が全数に満たないよう
な場合でも、楽曲配信サーバ10から再生機にデータを
転送する回数が少なく、送信された楽曲データを一時的
に蓄積できるバッファ容量が小さい再生機であっても、
スムーズに楽曲の配信を受けることができる。
【0116】以上の説明のとおり、本発明によれば、楽
曲配信サーバから配信された楽曲を、ネットワークに接
続されたバッファリングできるデータ量の小さい簡単な
システムの再生機において、スムーズに効率よく再生す
ることが可能となる。
【0117】なお、本発明は上記の実施形態に限定され
るものではなく、その要旨の範囲内で様々な変形が可能
である。例えば、上記の実施形態では、楽曲データを取
り扱う場合を例にとり説明したが、本発明は、これに限
定されない。本発明は、様々なコンテンツデータを複数
のクライアントに配信するシステムに広く適用できる。
【0118】また、上記の実施形態では、各再生機のバ
ッファ容量を同じと仮定して説明したが、個々の再生機
ごとにバッファ容量が異なっていてもよい。この場合、
例えば、コンテンツ配信サーバ側に、各再生機のバッフ
ァ容量に関するデータを持たせるなどして対応する。
【0119】
【発明の効果】本発明によれば、ネットワークに接続さ
れた、小容量のメモリを搭載した複数のコンテンツ再生
機に対し、コンテンツ配信サーバから、コンテンツデー
タを、円滑に配信できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第一の実施形態における楽曲再
生システムの基本構成を説明するためのブロック図であ
る。
【図2】図2は楽曲情報データベース140のデータ構
造の一例を示す図である。
【図3】図3はリクエストデータベース150のデータ
構造の一例を説明するための図である。
【図4】図4は第一の実施形態における配信再生機決定
処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】図5はコンテンツデータ配信処理の流れを示す
フローチャートである。
【図6】図6は第二の実施形態における配信再生機決定
処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】図7は各再生機からのリクエスト状況を示す図
である。
【図8】図8は楽曲配信サーバから各再生機へのデータ
転送を時系列に示した図である。
【符号の説明】
10・・・楽曲配信サーバ、 20-1・・・再生機、 20-n・
・・再生機、 30・・・ネットワーク網、 110・・・配
信コンテンツ制御部、 1101・・・記憶部、 1102・・・
制御部、 120・・・インタフェース部、 130・・・プロ
グラム、 140・・・楽曲情報データベース、 150・・・
リクエストデータベース、 160・・・コンテンツ配信
部、 170・・・配信順序決定部、 180・・・配信要求登
録部、 210・・・制御部、 211・・・配信要求部、 220
・・・D/A変換部、 230・・・バッファ部、 240・・
・インタフェース部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンテンツ配信サーバと、複数の再生機と
    を有するコンテンツ配信システムであって、 前記再生機は、 前記コンテンツ配信サーバにコンテンツデータの配信要
    求を送信する配信要求手段と、 前記コンテンツ配信サーバより配信されたコンテンツデ
    ータを一時的に蓄積するメモリとを有し、 前記コンテンツ配信サーバは、 配信要求を登録する配信要求登録手段と、 配信要求の対象となるコンテンツデータを、当該配信要
    求元の前記再生機へ配信するコンテンツ配信手段と、 前記配信要求登録手段に配信要求が登録されている前記
    再生機のうち、次にコンテンツデータを配信すべき前記
    再生機を決定する配信順序決定手段とを有し、 前記配信要求登録手段は、 登録されている配信要求毎に、当該配信要求の対象とな
    るコンテンツデータのうち、当該配信要求元の前記再生
    機に送信済みのデータの最後尾ポイントをも登録し、 前記配信順序決定手段は、 前記配信要求登録手段に配信要求が登録されている前記
    再生機各々より、当該再生機に送信済みのデータのうち
    未再生部分のデータ量を取得し、取得した前記再生機各
    々の未再生部分のデータ量に基づいて、次にコンテンツ
    データを配信すべき前記再生機を決定し、 前記コンテンツ配信手段は、 前記配信順序決定手段により決定された前記再生機に対
    し、前記配信要求登録手段に登録されている当該再生機
    の配信要求の対象となるコンテンツデータのうち、当該
    配信要求と共に登録されている最後尾ポイントに続く部
    分のデータを送信することを特徴とするコンテンツ配信
    システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載のコンテンツ配信システムで
    あって、 前記配信順序決定手段は、 未再生部分のデータ量が最も少ない前記再生機を抽出
    し、次にコンテンツデータを配信すべき前記再生機と決
    定することを特徴とするコンテンツ配信システム。
  3. 【請求項3】請求項2記載のコンテンツ配信システムで
    あって、 前記配信順序決定手段は、 未再生部分のデータ量が最も少ない前記再生機を抽出し
    た場合であっても、前記未再生部分のデータ量が予め定
    められたデータ量以上の場合は、次にコンテンツデータ
    を配信すべき再生機と決定しないことを特徴とするコン
    テンツ配信システム。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3記載のコンテンツ配
    信システムであって、 前記コンテンツ配信手段は、 前記再生機のコンテンツ再生速度に、前記コンテンツ配
    信再生システムを構成する前記再生機の数を掛け合わせ
    たものよりも速い送信速度で、コンテンツデータを配信
    することを特徴とするコンテンツ配信システム。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3または4記載のコンテン
    ツ配信システムであって、 前記コンテンツデータはCDに記録された楽曲であり、 前記コンテンツ配信手段は、 少なくとも1台のCDチェンジャ装置を備えることを特
    徴とするコンテンツ配信システム。
  6. 【請求項6】請求項1、2、3、4または5記載のコン
    テンツ配信システムで用いるコンテンツ配信サーバ。
  7. 【請求項7】請求項1、2、3、4または5記載のコン
    テンツ配信システムで用いる再生機。
  8. 【請求項8】複数の再生機各々に対して、前記再生機が
    要求するコンテンツデータを配信するコンテンツ配信方
    法であって、 前記再生機より送られてきた配信要求を登録する配信要
    求登録ステップと、 配信要求が登録されている前記再生機のうち、次にコン
    テンツデータを配信すべき前記再生機を決定する決定ス
    テップと、 決定された前記再生機に対して、当該再生機の配信要求
    の対象となるコンテンツデータを配信する配信ステップ
    と、 決定された前記再生機に対応付けて、当該再生機の配信
    要求の対象となるコンテンツデータのうち、当該再生機
    に送信済みのデータの最後尾ポイントを登録する最後尾
    ポイント登録ステップと、を有し、 前記決定ステップは、 配信要求が登録されている前記再生機各々より、当該再
    生機に送信済みのデータのうち未再生部分のデータ量を
    取得し、取得した前記再生機各々の未再生部分のデータ
    量に基づいて、次にコンテンツデータを配信すべき前記
    再生機を決定し、 前記配信ステップは、 決定された前記再生機に対して、当該再生機の配信要求
    の対象となるコンテンツデータのうち、当該再生機に送
    信済みのデータの最後尾ポイントに続く部分のデータを
    送信することを特徴とするコンテンツ配信方法。
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