本発明は、ログ情報を収集し、管理するログ情報管理システム、ログ情報収集装置、ログ情報管理装置、ログ情報管理方法、ログ情報収集プログラム及び記憶媒体に関する。
近年のログ情報管理において、印刷データのセキュリティを確保する目的で、ログ情報として一般の印刷装置で記録される情報に加えて、印刷データに相当する画像データを含めた画像ログ情報を残すことが求められている。そこで従来では、ログ情報収集装置がクライアントの印刷要求に基づき生成された印刷ログを、印刷される画像データと共に収集し、管理するシステムが開示されている。
特開2003−330677号公報(特許文献1)には、クライアント側からの印刷データを全てサーバ経由で印刷して印刷ログを取得し、取得した印刷ログ及び印刷データを蓄積保管することにより、情報の漏洩が起こった際に追跡可能とする印刷データ管理システム、方法、プログラム及び記録媒体が開示されている。
特開2002−149371号公報(特許文献2)には、印刷ログ及び印刷データを保存することにより、セキュリティを管理するセキュリティ管理システムが開示されている。
特開2003−330677号公報
特開2002−149371号公報
しかしながら、上記従来の技術では、画像ログ情報に画像データが含まれるため、管理対象となる情報のデータ量が大きくなり、その管理が困難となる。さらに、画像ログ情報のデータ量が大きい場合、システムの通信回線にかかる負荷が大きくなる。このため画像形成装置で生成された画像ログ情報は即時に管理装置であるサーバへ送信されず、通信回線が空いた時間に送信される。このため画像ログ情報を即時に管理装置の管理下におくことができず、情報漏洩が発生した場合にこれを検知するまでに時間がかかる。
本発明は、これらを鑑みて、上記従来の問題を解決すべくなされたものであり、管理対象となる情報のデータ量を削減しつつ、管理対象となる情報を速やかに管理下におくことが可能なログ情報管理システム、ログ情報収集装置、ログ情報管理装置、ログ情報管理方法、ログ情報収集プログラム、記憶媒体を提供することを目的としている。
本発明は、上記目的を達成するために、以下のような構成とした。
本発明のログ情報管理システムは、画像形成装置により生成された画像ログ情報を収集するログ情報収集装置と、前記ログ情報収集装置が収集した前記画像ログ情報を管理するログ情報管理装置とからなるログ情報管理システムにおいて、前記ログ情報収集装置は、収集した前記画像ログ情報から、第一の所定条件に基づき管理対象となる前記画像ログ情報の一部である部分情報を抽出する抽出手段を有し、前記ログ情報管理装置は、前記抽出手段により抽出された前記部分情報から、第二の所定条件に基づき前記部分情報または該部分情報を含む画像ログ情報を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された前記部分情報または該部分情報を含む画像ログ情報を収集する収集手段を有する構成とすることができる。
係る構成によれば、管理対象となる情報のデータ量を削減しつつ、管理対象となる情報を速やかに管理下におくことが可能となる。
また、本発明の前記第一及び第二の所定条件は、予め設定された条件であって、前記部分情報または該部分情報を含む画像ログ情報の重要度に関する条件であっても良い。
係る構成によれば、前記第一及び第二の所定条件は、ユーザにより任意に設定することができる。
また、本発明の前記ログ情報収集装置は、収集した前記部分情報を加工する加工手段を有し、前記加工手段は、前記抽出手段により抽出された前記部分情報に対し、前記第一の所定条件に基づき前記部分情報の重要度を示す情報を付加し、前記選択手段は、前記加工手段により前記重要度を示す情報が付加された前記部分情報から、前記重要度を示す情報に基づき前記部分情報または該部分情報を含む画像ログ情報を選択する構成としても良い。
係る構成によれば、より重要な前記部分情報または該部分情報を含む画像ログ情報から順に前記ログ情報管理装置の管理下におくことができる。
また、本発明の前記選択手段は、前記第二の所定条件が変更されたとき、変更された前記第二の所定条件に合致する前記部分情報を選択する構成としても良い。
係る構成によれば、前記ログ情報管理装置において管理対象とされる前記部分情報または該部分情報を含む画像ログ情報に変更があった場合に、この変更に対応した前記部分情報または該部分情報を含む画像ログ情報が収集される。
また、本発明の前記加工手段は、前記抽出手段により抽出された前記部分情報または該部分情報を含む画像ログ情報に対し、前記部分情報が前記ログ情報管理装置に収集される収集期限を示す情報を付加し、前記選択手段は、前記加工手段により付加された前記収集期限を示す情報に基づき前記部分情報または該部分情報を含む画像ログ情報を選択する構成とすることができる。
また、本発明の前記選択手段は、前記加工手段により付加された前記収集期限を示す情報に基づき、前記収集期限が経過した前記部分情報または該部分情報を含む画像ログ情報を優先的に選択する構成とすることができる。
係る構成によれば、収集されるべき前記部分情報または該部分情報を含む画像ログ情報であって、未だ収集されていない前記部分情報または該部分情報を含む画像ログ情報を優先的に収集することができる。
また、前記ログ情報管理装置は、所定の情報に基づき、前記部分情報または該部分情報が含まれる画像ログ情報を収集する前記ログ情報収集装置の順序を決定する構成としても良い。
また、前記所定の情報は、前記ログ情報収集装置の装置状態に係る情報である構成としても良い。
係る構成によれば、前記ログ情報収集装置の状態に応じて、効率的に情報を収集することができる。
本発明のログ情報収集装置は、画像形成装置により生成された画像ログ情報を収集するログ情報収集装置において、収集した前記画像ログ情報から、所定条件に基づき管理対象となる前記画像ログ情報の一部である部分情報を抽出する抽出手段と、前記所定条件は前記部分情報の重要度に関する条件であって、前記所定条件を設定する設定手段と、前記抽出手段により抽出された前記部分情報に対し、前記設定手段により設定された前記所定条件に基づき前記部分情報の重要度を示す情報を付加する加工手段とを有する構成とすることができる。
係る構成によれば、より重要な前記部分情報から順に前記ログ情報管理装置へ送出することができる。
また、本発明のログ情報収集装置は、前記加工手段により付加された前記前記部分情報の重要度を示す情報に基づき、該部分情報を含む前記画像ログ情報の重要度を決定する構成とすることができる。
係る構成によれば、より重要な前記画像ログ情報から順に前記ログ情報管理装置へ送出することができる。
本発明のログ情報管理装置は、ログ情報収集装置に収集された画像ログ情報を管理するログ情報管理装置において、前記ログ情報収集装置に収集された前記画像ログ情報から抽出された、管理対象となる前記画像ログ情報の一部である部分情報または該部分情報を含む前記画像ログ情報の重要度に関する所定条件を設定する設定手段と、前記部分情報または該部分情報を含む画像ログ情報から、前記所定条件に基づき前記部分情報または該部分情報を含む画像ログ情報を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された前記部分情報または該部分情報を含む画像ログ情報を収集する収集手段とを有する構成とすることができる。
係る構成によれば、より重要な前記部分情報または該部分情報を含む画像ログ情報を速やかに収集することができる。
本発明のログ情報収集方法は、画像形成装置により生成された画像ログ情報を収集するログ情報収集装置と、前記ログ情報収集装置が収集した前記画像ログ情報を管理するログ情報管理装置とからなるログ情報管理システムにおけるログ情報管理方法において、前記ログ情報収集装置による、収集した前記画像ログ情報から、第一の所定条件に基づき管理対象となる前記画像ログ情報の一部である部分情報を抽出する抽出手順と、ログ情報管理装置による、前記抽出手段により抽出された前記部分情報から、第二の所定条件に基づき前記部分情報または該部分情報を含む画像ログ情報を選択する選択手順と、ログ情報管理装置による、前記選択手順により選択された前記部分情報または該部分情報を含む画像ログ情報を収集する収集手順を有する方法とすることができる。
係る方法によれば、管理対象となる情報のデータ量を削減しつつ、管理対象となる情報を速やかに管理下におくことが可能となる。
本発明のログ情報収集プログラムは、画像形成装置により生成された画像ログ情報を収集するログ情報収集装置におけるログ情報収集プログラムであって、コンピュータに、所定条件に基づき前記画像ログ情報の一部である部分情報を抽出する抽出手順と、前記所定条件は前記部分情報の重要度に関する条件であって、前記所定条件を設定する設定手順と、前記抽出手順により抽出された前記部分情報に対し、前記所定条件に基づき前記部分情報の重要度を示す情報を付加する加工手順とを実行させるプログラムとすることができる。
係るプログラムによれば、より重要な前記部分情報から順に前記ログ情報管理装置側へ送出することができる。
また、本発明の記憶媒体は、上記のログ情報収集プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。
本発明によれば、管理対象となる情報のデータ量を削減しつつ、管理対象となる情報を速やかに管理下におくことが可能となる。
本発明では、ログ情報収集装置において収集された画像ログ情報から、抽出手段により管理対象となり得る前記画像ログ情報の一部である部分情報を抽出する。また、ログ情報管理装置では、選択手段により、ログ情報収集装置の抽出手段に抽出された部分情報の中から、管理対象となる前記部分情報を選択する。そして、ログ情報管理装置は、収集手段により、選択された部分情報またはこの部分情報を含む画像ログ情報を収集して管理する。
以下に図面を参照して本発明の実施例1について説明する。図1はログ情報管理システム100の構成の一例を説明する図である。
ログ情報管理システム100は、ログ情報管理装置400、ログ情報収集装置300、
300A、画像形成装置210、210A、220、220A、230、230A、印刷要求端末240、240Aが、それぞれネットワークを介して接続されて構成されている。
ログ情報管理システム100では、印刷要求端末240により生成された印刷要求指示に基づき、画像形成装置210、220、230のいずれかにおいて印刷処理が実行される。そして、印刷処理を行った画像形成装置は、この印刷処理の履歴情報である印刷ログと、印刷されて出力された画像データとからなる画像ログ情報を生成する。ログ情報収集装置300は、この画像ログ情報を収集する。
ログ情報収集装置300では、収集した画像ログ情報から、後述するように、管理対象となり得る情報を抽出し、抽出されなかった情報をログ情報収集装置300内のデータ格納部へ格納する。ログ情報管理装置400は、ログ情報収集装置300で抽出された情報の中から、後述するように重要度の高い情報を選択して収集し、ログ情報管理装置400内のデータ格納部へ格納する。
ログ情報収集装置300A、画像形成装置210A、220A、230A、印刷要求端末240Aにおいても、上述したログ情報収集装置300、画像形成装置210、220、230、印刷要求端末240における動作と同様であるから、以下では主にログ情報管理装置400、ログ情報収集装置300、画像形成装置210、220、230、印刷要求端末240における動作について説明する。
図2は、ログ情報管理システム100の機能構成の一例を説明する図である。
画像形成装置210、220、230は、印刷要求端末240より印刷要求指示を受けると、例えばユーザにより印刷要求端末240で作成された印刷データとなる画像データを印刷する処理を実行する。そして、画像形成装置210、220、230では、印刷処理の実行の際に印刷処理の履歴に関する印刷ログを生成し、これを印刷データである画像データに付加した画像ログ情報を生成する。画像形成装置210、220、230では、印刷処理を実行する度に、この画像ログ情報を生成している。
ここで、画像形成装置210、220、230は、例えば印刷機能の他にもスキャン機能やコピー機能、FAX機能などを有する複合機であっても良いし、印刷機能のみを有するレーザプリンタなどでもよく、印刷要求端末240より印刷要求指示による印刷処理を実行可能であれば良い。また、印刷要求端末240は、例えば入力装置と表示装置を備えるコンピュータなどであり、ユーザにより印刷データとなる画像データが作成され、画像形成装置に対する印刷指示を出す。
ログ情報収集装置300は、画像形装置210、220、230、240で生成された画像ログ情報を収集する。ログ情報収集装置300は、例えばCPU等の制御手段とメモリ等の記憶手段を有するコンピュータ等であっても良い。ログ情報収集装置300は、設定部310、記憶部320、収集部330、抽出部340、加工部350、データ格納部370を備えている。
設定部310では、ログ情報収集装置300において予め設定されるユーザ定義などの条件を設定する。設定部310は、例えばキーボードなどの入力手段であっても良い。設定部310において設定される条件については後に詳細に述べる。記憶部320は、設定部310で設定された条件が記憶されるメモリなどである。記憶部320では、その他にもログ情報収集装置300において実行される演算処理の処理結果などが一時的に保持されても良い。
収集部330は、画像形成装置210、220、230において生成された画像ログ情報を収集する。抽出部340は、設定部310により設定された条件に基づき、収集部330により収集された画像ログ情報から、画像ログ情報の一部である部分情報を抽出する。ここで、本実施例では、画像ログ情報から抽出された部分情報をログアイテムと呼ぶ。ログアイテムについては、後に詳細に述べる。
加工部350は、抽出部340で抽出されたログアイテムに対し、設定部310で設定された条件に基づいて加工を施す。データ格納部370は、抽出部340において部分情報が抽出された後の画像ログ情報や、ログ情報管理装置400に収集されなかったログアイテムが格納される。
ログ情報管理装置400は、ログ情報収集装置300において収集された画像ログ情報のうち、管理対象となる情報を収集して格納する。ログ情報管理装置400も、ログ情報収集装置300と同様に、例えばCPU等の制御手段とメモリ等の記憶手段を有するコンピュータ等であっても良い。ログ情報管理装置400は、設定部410、記憶部420、選択部430、収集部440、検出部450、データ格納部470を備えている。
設定部410は、ログ情報管理装置400において予め設定されるユーザ定義などの条件を設定する。設定部410は、例えばキーボードなどの入力手段であっても良い。設定部410において設定される条件については後に詳細に述べる。記憶部420は、設定部410で設定された条件が記憶されるメモリなどである。記憶部420では、その他にもログ情報管理装置400において実行される演算処理の処理結果などが一時的に保持されても良い。
選択部430は、設定部410で設定された条件に基づき、ログ情報収集装置300の抽出部340により抽出されたログアイテムの中から管理対象としてログ情報管理装置400に収集するログアイテムを選択する。収集部440は、選択部430により選択されたログアイテムをログ情報収集装置300より収集する。検出部450は、ログ情報管理装置400に接続されたログ情報収集装置の装置状態を検出する。検出部450については実施例2で詳細に説明する。
データ格納部470は、収集部440により収集されたログアイテムを格納する。ここで、ログ情報管理装置400は例えばディスプレイなどの図示しない表示手段を有し、この表示手段においてデータ格納部470に格納された情報が閲覧可能となっていても良い。また、ログ情報管理装置400は例えばキーボードなどの図示しない入力手段を有し、データ格納部470に格納された情報は、この入力手段により入力された任意のキーワードなどにより検索可能であっても良い。
次に、図3を参照して、ログ情報収集装置300における部分情報の抽出について説明する。図3は、ログ情報収集装置300における部分情報の抽出について説明する図の例である。
抽出部340では、設定部310において設定された条件に基づいてログアイテムの抽出を行う。ここで設定部310において設定された条件を第一の所定条件と言い、この第一の所定条件について以下に説明する。
第一の所定条件は、設定部310により、ログ情報管理システム100の管理者などにより予め設定される。本実施例における第一の所定条件は、画像ログ情報に含まれる情報の中で、セキュリティ上重要であり、管理・保護対象となる情報を抽出するための条件である。
例えば第一の所定条件において、管理・保護対象となる情報がテキストデータであることが設定されていた場合、ログ情報収集装置300は、画像ログ情報に含まれる画像データにOCR(Optical Character Reader)処理を施し、抽出部340は、その結果をログアイテムとして抽出しても良い。
この他にも、例えば第一の所定条件に住所が記載された表が設定されていた場合は、抽出部340は、画像ログ情報より該当する表のみを抽出してログアイテムとする。この第一の所定条件は、例えば設計図やサムネイルなどの図、頻出する語句などであっても良い。
また、第一の所定条件には、複数の項目が設定されていても良く、さらに第一の所定条件には、この複数の項目の重要度が設定されていても良い。例えば第一の所定条件に、「テキストデータ」「表」「図」の3つの項目が設定され、この3つの項目の重要度が「図」、「テキストデータ」、「表」の順に設定されていた場合について説明する。
抽出部340は、この第一の所定条件に基づき、画像ログ情報よりテキストデータを抽出する。この「テキストデータ」という条件に基づいて抽出されたログアイテムを例えば図3に示すログアイテム1とする。同様に抽出部340により「表」という条件に基づいて抽出されたログアイテムをログアイテム2とする。そして、抽出部340により、「図」という条件に基づいて抽出されたログアイテムをログアイテム3とする。
ここで、加工部350は、第一の所定条件で設定された重要度に基づき、抽出された各ログアイテムに重要を示す情報を付加する処理を実行する。よって、ここでは、最も重要なログアイテムは、「図」を抽出したログアイテム3であり、「テキストデータ」を抽出したログアイテム1、「表」を抽出したログアイテム2の順に加工部350により重要度を示す情報が付加される。
ログ情報管理装置400は、加工部350により付加された重要度と、ログ情報管理装置400の設定部410において設定された条件に基づき、より重要度の高いログアイテムを選択して収集する。
ここで、設定部410において設定される条件を第二の所定条件と言う。第二の所定条件は、設定部410により、ログ情報管理システム100の管理者などにより予め設定される。本実施例における第二の所定条件は、ログ情報管理装置400の収集対象となるログアイテムまたはこのログアイテムを含む画像ログ情報の重要度に関する条件である。
例えば、第二の所定条件において、収集対象となるログアイテムが、最も重要度の高いログアイテムと設定されていた場合、ログ情報収集装置300において重要度を示す情報が付加されログアイテムのうち、最も重要度の高いログアイテムのみが選択部430により選択されて、収集部440により収集される。
図4は、ログ情報管理装置400によるログアイテムの収集を説明する図の例である。ログ情報収集装置300において、抽出部340により、画像ログ情報Aから7つのログアイテムが抽出され、加工部350により重要度を示す情報が付加されている。ログ情報管理装置400では、第二の所定条件として最も重要度の高いログアイテム及びその次に重要度の高いログアイテムと設定されていたとする。
この場合、選択部350は、ログ情報収集装置300において重要度を示す情報が付加されたログアイテムのうち、最も重要度の高い(重要度A)ログアイテム3と、次に重要度の高い(重要度B)ログアイテム2、ログアイテム5を選択する。そして、収集部440は、このログアイテム3、ログアイテム2、ログアイテム5を収集し、データ格納部470へ格納する。
ここで、ログ情報収集装置300では、データ格納部370に7つのログアイテムが抽出された後の画像ログ情報Aが格納されて保管される。また、このとき、ログ情報管理装置400に収集されずに残された4つのログアイテムをデータ格納部370に格納して保管しても良い。
ログ情報管理システム100では、このように、画像ログ情報の中からセキュリティ上重要であり、管理・保護の対象となり得る情報をログアイテムとして抽出し、このログアイテムの中から管理・保護対象となるログアイテムを選択し収集して管理することで、管理対象となるデータ量の削減し、通信時の負荷の軽減を実現している。
また、本実施例では、ログ情報収集装置300における第一の所定条件が設定部310により変更された場合、加工部350は各ログアイテムに付加した重要度を示す情報を変更することができる。
図5は、第一の所定条件が変更された場合を説明する図の例である。例えば図5に示すように、第一の所定条件が変更される前は、ログアイテム3が重要度Aとされていた。ここで、第一の所定条件がこれまで重要度Cであったログアイテムを重要度Aとするように変更されると、加工部350は変更後の第一の所定条件にあわせて各ログアイテムに重要度を示す情報を付加し直す。この場合、図5に示すように変更前は重要度Cであったログアイテム4、ログアイテム1の重要度が重要度Aに変更される。
このように、設定部310により第一の所定条件を任意に変更可能とすれば、この第一の所定条件をログ情報収集装置固有の設定条件とすることができる。すなわち、ログ情報収集装置の利用環境などを考慮してログアイテムを抽出することができる。
また、本実施例では、例えばログ情報管理装置400における第二の所定条件が設定部410により変更された場合、変更後の第二の所定条件にあわせて再度ログアイテムを選択し収集することができる。
図6は、第二の所定条件が変更された場合を説明する図の例である。図6に示すように、変更前の第二の所定条件において「重要度A、重要度Bのログアイテム」と設定されていたとする。この第二の所定条件が、「重要度A、重要度B、重要度Cのログアイテム」という設定に変更された場合、選択部430は、ログ情報収集装置300に保持されたログアイテムの中からさらに重要度Cのログアイテムを選択する。そして、収集部440はこれを収集する。
尚ここで、ログ情報収集装置300において抽出された各ログアイテムには、このログアイテムの抽出元となる画像ログ情報Aを識別するための識別情報が含まれている。選択部430は、変更前の第二の所定条件に基づき収集されたログアイテムに含まれる識別情報に基づき、ログ情報収集装置300に保持されている画像ログ情報Aから抽出されたその他のログアイテムを識別して選択することができる。
係る構成であれば、例えばログ情報管理システム100における安全面の強化として、第二の所定条件の変更があった場合でも柔軟に対応することができる。
また、ログ情報管理装置400では、図7に示すように、任意のタイミングでログ情報収集装置300に残されているログアイテムを参照することができる。図7は、ログ情報収集装置300に残されているログアイテムの参照を説明する図の例である。
このときも、上述したように、ログ情報管理装置400は、収集したログアイテムに含まれる、画像ログ情報Aを示す識別情報から、ログ情報収集装置300において保持されている画像ログ情報Aから抽出されたその他のログアイテムを識別して参照することができる。
また、ログ情報管理装置400では、例えば第二の所定条件が変更されなかった場合でも、ログ情報管理システム100の管理者などにより発せられた収集要求や参照要求に基づき、ログ情報収集装置300において保持されているログアイテムを収集、参照しても良い。
また、ログ情報収集装置300に抽出されたログアイテムのうち、ログ情報管理装置400による収集対象となるログアイテムに、収集期限を示す情報が付加されても良い。図8は、ログアイテムの収集期限と重要度について説明する図の例である。
図8な示す例では、第二の所定条件が「重要度A及び重要度Bのログアイテム」となっている。そして、ログ情報収集装置300おいて、第二の所定条件を満たし、ログ情報管理装置400の収集対象となる3つのログアイテムのうち、2つのログアイテムが既にログ情報管理装置400へ収集された状態となっている。
ここで、ログ情報収集装置300は、ログ情報管理装置400で設定された第二の所定条件を参照し、ログ情報収集装置300に保持されているログアイテムの中から、第二の所定条件を満たし、ログ情報管理装置400への収集対象となるログアイテム、すなわち重要度Aまたは重要度Bのログアイテムを識別する。
図8の示す場合では、ログアイテム2が該当するログアイテムとして識別される。そこで、加工部350は、ログアイテム2がログ情報管理装置400に収集される収集期限を示す情報をログアイテム2に付加する。尚ここで、収集期限は設定部310により予め設定されていても良い。
そして、ログ情報収集装置300において、この収集期限が経過して尚このログアイテム2がログ情報管理装置400に収集されずに保持されている場合、加工部350は、ログアイテム2の重要度を重要度Bから重要度Aに変更する。
係る構成によれば、ログ情報収集装置300において、新規のログアイテムの生成等により、本来収集されるべきログアイテムがログ情報収集装置300上に保持されたままの状態が続いた場合でも、収集期限の過ぎたログアイテムから優先的にログ情報管理装置400に収集することができる。
尚ここでは、ログ情報収集装置300において抽出され、かつログ情報管理装置400の収集対象となるログアイテムにのみ収集期限を示す情報を付加したが、ログ情報収集装置300において抽出されたログアイテム全てに収集期限を示す情報を付加しても良い。その場合、例えば第一の所定条件を、この収集期限に基づく設定としても良く、例えば収集期限がより近いログアイテムから優先的に高い重要度を示す情報を付加しても良い。
以上に説明したように、本実施例では画像ログ情報の一部であって、管理・保護対象となる部分情報を用いて画像ログ情報の管理を行うため、ログ情報管理システム100において管理対象となる情報量を削減することができる。また、管理対象となる情報量を削減することにより、この情報をログ情報管理システム上で取り扱う際の通信回線に係る負荷が軽減させる。よって、ログ情報管理システム100では、より速やかに効率良く管理・保護対象となる情報を管理下におくことができる。このため、情報の漏洩が発生した場合でも、情報漏洩を素早く検知することができる。
以下に図面を参照して本発明の実施例2について説明する。本発明の実施例2におけるログ情報管理システム100の構成は、実施例1と同様であるので説明を省略する。本発明の実施例2は、ログ情報管理装置400に収集される情報が、ログアイテムではなく画像ログ情報である点で実施例1と異なる。
すなわち、実施例2のログ情報管理装置400の選択部430は、ログ情報収集装置300の収集した画像ログ情報を選択するものであり、収集部440は、選択部430が選択した画像ログ情報を収集する。
実施例2において、ログ情報管理装置400に収集される画像ログ情報は、ログ情報収集装置300において、実施例1で説明したログアイテムに付加された重要度を示す情報に基づき決定される。
図9は、ログ情報管理装置400による画像ログ情報の収集を説明する図の例である。図9の状態では、ログ情報収集装置300において収集された画像ログ情報A、画像ログ情報Bから、抽出部340によりそれぞれ7つのログアイテムが抽出されている。そして、加工部350により、各ログアイテムに、第一の所定条件に基づき重要度を示す情報が付加されている。
画像ログ情報Aから抽出された各ログアイテムの重要度は、ログアイテムA3は重要度A、ログアイテムA2、ログアイテムA5は重要度B、ログアイテムA1、ログアイテムA4、ログアイテムA6、ログアイテムA7は重要度C、となっている。また、画像ログ情報Bから抽出された各ログアイテムの重要度は、ログアイテムB2、ログアイテムB4、ログアイテムB6、ログアイテムB7は重要度A、ログアイテムB1、ログアイテムB3、ログアイテムB5は重要度Bとなっている。
ここで画像ログ情報Aと画像ログ情報Bを比較すると、画像ログ情報Bの方が画像ログ情報Aに比べて重要度が高いログアイテムが含まれている。よって、ログ情報収集装置300では、画像ログ情報Bを最も重要度の高い画像ログ情報と決定する。
ログ情報管理装置400の選択部430は、予め設定された第二の所定条件に基づき、収集対象となる画像ログ情報を選択する。第二の所定条件では、画像ログ情報に関する重要度について定めている。本実施例では、第二の所定条件は、例えば「最も重要度の高い画像ログ情報」と設定されていても良いし、例えば「重要度aのログアイテムを3つ以上、重要度Bのログアイテムを2つ以上含む画像ログ情報」などと設定されていても良い。
本実施例においては、第二の所定条件を「最も重要度の高い画像ログ情報」とした。よって、選択部430は第二の所定条件に基づき、ログ情報収集装置300において最も重要度が高い画像ログ情報Bを選択する。そして、収集部440はこの画像ログ情報Bを収集してデータ格納部470へ格納する。
このように、画像ログ情報から抽出されたログアイテムの重要度に基づいて、画像ログ情報の重要度を決定することにより、より重要度の高い画像ログ情報のみを効率的に管理・保護することができる。また、このように重要度の高い画像ログ情報のみをログ情報管理システム100上で取り扱うようにすれば、ログ情報管理システム100の通信回線の負荷を軽減することができ、より速やかに重要度の高い画像ログ情報をログ情報管理装置の管理下におくことが可能となる。このため、情報の漏洩が発生した場合でも、ログ情報管理装置400において情報漏洩を素早く検知することができる。
次に、ログ情報収集装置300における画像ログ情報の重要度の決定について具体的に説明する。図10は、画像ログ情報の重要度の決定について説明する図の例である。
本実施例のログ情報収集装置300では、画像形成装置より収集した各画像ログ情報に対し、各画像ログ情報から抽出されたログアイテムに付加された重要度に基づき点数をつけ、この点数の合計点で各画像ログ情報の重要度を決定している。
ログ情報収集装置300において、例えば重要度Aのログアイテム1つにつき100点、重要度Bのログアイテム1つにつき80点、重要度Cのログアイテム1つにつき60点、というように、各ログアイテムの重要度に応じた点数を予め設定しておく。ここで、この点数に関する設定は、設定部310により設定されても良く、この設定値は記憶部320に格納されていても良い。
ログ情報収集装置300では、この点数設定に基づき、画像ログ情報毎に、抽出されたログアイテムの点数を加算する処理を行い、この加算結果を画像ログ情報の点数とした。尚、本実施例では画像ログ情報の点数が高いものほど重要度の高い画像ログ情報とされる。
図10に示すように、例えば画像ログ情報Aは、重要度Aのログアイテムを1つ、重要度Bのログアイテムを2つ、重要度Cのログアイテムを4つ含んでいる。画像ログ情報Aの点数は、これらの各ログアイテムの点数の合計であるから、100点×1と80点×2と60点×4との合計点となり、500点となる。
画像ログ情報Bも同様に、重要度Aのログアイテムを4つ、重要度Bのログアイテムを3つ含んでいる。よって画像ログ情報Bの点数は、100点×4と80点×3との合計点の640点となる。これより明らかなように、画像ログ情報Bの点数の方が、画像ログ情報Aの点数より高いため、ログ情報収集装置300は、画像ログ情報Bをより重要度の高い画像ログ情報と判断することができる。
また、このような演算処理によれば、例えばログ情報収集装置300において、第一の所定条件の変更により、ログアイテムに付加する重要度の設定が変更された場合でも図10で説明した処理と同様に画像ログ情報の重要度を決定できる。
図11は、ログアイテムの重要度の設定が変更した場合の画像ログ情報の重要度の決定について説明する図の例である。ここでは、例えば図10において重要度Aとされていたログアイテムの重要度が重要度Cに変更され、重要度Cとされていたログアイテムの重要度が重要度Aに変更されたとする。
すると、画像ログ情報Aの点数は、100点×4と、80点×2と、60点×1の合計点となり、620点となる。そして、画像ログ情報Bの点数は、80点×3と60点×4の合計点となり、480点となる。よって、変更後の第一の所定条件によれば、より重要度の高い画像ログ情報は、画像ログ情報Aとなる。
このように、ログ情報収集装置300において、第一の所定条件を変更することにより、ログ情報収集装置300において重要度の高い画像ログ情報とされる情報を変更することが可能である。よって、ログ情報収集装置300に接続された画像形成装置の利用環境などに応じて、適切な画像ログ情報を重要度の高い情報とすることが可能となる。このため、効率よく速やかに重要度の高い情報をログ情報管理装置400の管理下に置くことが可能となる。
また、本実施例の設定部310では、ログ情報収集装置300に収集された画像ログ情報のうち、ログ情報管理装置400の収集対象となる画像ログ情報に対し、画像ログ情報が収集されるまでの収集期限を示す情報を設定可能であっても良い。この収集期限が設定されると、加工部350は、該当する画像ログ情報に収集期限を示す情報を付加する。そして、ログ情報収集装置300は、この収集期限が経過した後、なお収集されずにログ情報収集装置300に保持されている画像ログ情報の重要度を変更させても良い。
図12は、画像ログ情報の収集期限を説明する図の例である。ログ情報収集装置300において、ログ情報管理装置400の収集対象であり、重要度Bとされた画像ログ情報Bに対して設定部310により収集期限が設定される。なお、この収集期限は、例えばログ情報管理システム100の管理者などにより設定されても良い。そして、加工部350により、画像ログ情報Bに対し、画像ログ情報Bの収集期限を示す情報が付加される。
ログ情報収集装置300では、画像ログ情報Bの収集期限が経過すると、その重要度を重要度Aに変更する。すると、画像ログ情報Bはログ情報管理装置400に優先的に収集されるようになる。
係る構成によれば、例えばログ情報収集装置300において新たに画像ログ情報が蓄積されていった場合でも、収集されるべき画像ログ情報がログ情報管理装置400に収集されずにログ情報収集装置300へ残されるという状態を回避することができる。
次に本発明のログ情報管理システム100において、ログ情報管理装置400に複数台のログ情報収集装置が接続された場合について説明する。図13は、ログ情報管理装置400に複数のログ情報収集装置が接続された場合を説明する図の例である。
図13に示すログ情報管理システム100では、ログ情報管理装置400に対し、3台のログ情報収集装置300、300A、300Bが接続されている。ログ情報収集装置300A、300Bは、上で説明したログ情報収集装置300と同様の構成であるから説明を省略する。
ログ情報管理装置400は、ログ情報管理装置400に接続された複数のログ情報収集装置から、各ログ情報収集装置の装置状態に基づき、ログアイテムまたは画像ログ情報を収集する順序を決定する。そして、この決定された順序に従って、ログ情報収集装置にアクセスし、ログアイテムまたは画像ログ情報の収集を行う。
ログ情報管理装置400の有する検出部450は、ログ情報収集装置の装置状態を検出する。なお、ここで言う装置状態とは、例えばログ情報収集装置の有するデータ格納部の空き容量の状態、ログ情報収集装置に蓄積された画像ログ情報のうち、重要度の高い画像ログ情報の蓄積量の状態、ログ情報収集装置に接続された画像形成装置の設置場所等の利用環境の状態などを意味している。
以下に、図13に示すログ情報管理装置400におけるログ情報収集装置からの情報収集の順序決定について説明する。
例えば、ログ情報管理装置400において、ログ情報収集装置に備えられたデータ格納部の空き容量が小さい順に情報を収集するように設定されていたとする。ここで、この設定はログ情報管理システム100の管理者などにより設定部410において予め設定され、この設定情報が記憶部420に格納されていても良い。
ログ情報管理装置400は、この設定情報に基づき検出部450に各ログ情報収集装置のデータ格納部の空き容量を検出させる。そして、検出部450の検出結果に基づき情報を収集するログ情報収集装置の順序を決定する。
例えば図13において、検出された各ログ情報収集装置のデータ格納部の空き容量のうち、ログ情報収集装置300Aのデータ格納部の空き容量が最も小さい場合、ログ情報管理装置400は、まずログ情報収集装置300Aにアクセスする。そして、ログ情報収集装置300Aに蓄積された情報のうち、ログ情報管理装置400の収集対象であるログアイテム、またはこのログアイテムを含む画像ログ情報を収集する。
そして、次にデータ格納部の空き容量の小さいログ情報収集装置が、ログ情報収集装置300Bであった場合には、ログ情報収集装置300Aにおける収集処理が終了した後、次にログ情報収集装置300Bへアクセスし、ログ情報収集装置300Bにおいて同様に収集処理を行う。
このようにすれば、ログ情報収集装置においてデータ格納部の空き容量不足となることがなく、ログ情報収集装置において、空き容量不足のために画像ログ情報が収集できなくなる事態を回避できる。
また、ログ情報管理装置400において、例えばログ情報収集装置に蓄積された情報のうち、重要度の高い情報の蓄積量が大きい順に情報を収集するように設定されていたとする。
すると、ログ情報管理装置400は、検出部450に、各ログ情報収集装置に蓄積された重要度の高い情報の蓄積量を検出させる。ここで例えばログ情報収集装置300のデータ格納部370に最も多くの重要度の高い情報が蓄積されていた場合、ログ情報管理装置400は、最初にログ情報収集装置300にアクセスし、ログ情報管理装置400の収集対象となる情報を収集する。そして、ログ情報管理装置400は、ログ情報収集装置300での収集処理を終了すると、次に重要度の高い情報の蓄積量が多いとされているログ情報収集装置へアクセスして収集処理を実行する。
このようにすれば、より重要度の高い情報を効率的に収集することができ、より速やかに重要度の高い情報をログ情報管理装置400の管理下におくことができる。
また、ログ情報管理装置400において、例えばログ情報収集装置に接続された画像形成装置の設置場所等の利用環境に基づき情報を収集するように設定されていたとする。このときの設置場所について具体的に説明する。
画像形成装置は、その設置場所によって取り扱う情報の種類に差異が生じる場合がある。例えば会議室などに設置された画像形成装置では、会議の際に使用する機密性の高い重要な情報が取り扱われることが想定される。また、人事部に設置された画像形成装置では、個人情報を含み保護対象となる情報が取り扱われることが想定される。
このように、機密性の高い重要な情報が取り扱われることが想定される場所に設置された画像形成装置では、ログ情報管理装置400の収集対象となる重要度の高い画像ログ情報が生成される可能性が高い。よって、このような場所に設置された画像形成装置が接続されたログ情報収集装置では、保護対象となる重要度の高い情報が収集される可能性が高くなる。
そこで、ログ情報管理装置400は、検出部450に、各ログ情報収集装置に接続された画像形成装置の設置場所を検出させる。なお、画像形成装置の設置場所は、ログ情報収集装置が取得する画像形成装置のIPアドレスなどにより検出しても良い。また、ログ情報管理装置400において、設置場所ごとに重要度が予め設定されていることが好ましい。例えば最も重要度が高い設置場所を人事部、次に重要度が高い場所を会議室、などとしても良い。
ここで検出部450は、例えばログ情報収集装置300Bに接続された画像形成装置の設置場所が人事部であることを検出する。すると、ログ情報管理装置400は、最初にログ情報収集装置300Bに蓄積された、ログ情報管理装置400の収集対象である情報を収集する。そして、ログ情報収集装置300Bでの収集処理が終了すると、ログ情報管理装置400は、次に重要度の高い設置場所にある画像形成装置と接続されたログ情報収集装置にアクセスし収集処理を実行する。
このようにすれば、より重要度の高い情報を効率的に収集することができ、より速やかに重要度の高い情報をログ情報管理装置400の管理下におくことができる。
また、以上に説明した実施例における各機能を実現する手順は、コンピュータに読み取り可能な画像形成プログラムとして記憶媒体に記録されていても良い。
図14は実施例で説明した各機能を実現させるログ情報収集プログラムが記録された記憶媒体を説明する図の例である。記憶媒体600に記録されたプログラムが、コンピュータ500に読み込まれて実行されることにより、本実施例で説明した各機能を実現することができる。
例えばコンピュータ500は、CPU510、ハードディスク520、メモリ530、表示部540、入力部550、通信部560、記憶媒体読み込み部570を備えている。CPU510は演算処理装置であって、コンピュータ500において実行される演算や処理を実行する。ハードディスク520は、データを格納する記憶手段であって、コンピュータ500上で動作するアプリケーションや、このアプリケーションにより作成されたデータなどが格納されている。メモリ530には、コンピュータ500に係る各種の設定値や、CPU510での演算結果などが格納される。
表示部540はディスプレイなどであり、コンピュータ500において作成されたデータなどをユーザに閲覧可能に表示する。入力部550は例えばキーボードやマウスであって、ユーザの操作により各種データが入力される。通信部560は例えばネットワークコントロールユニットなどであり、コンピュータ500が外部の装置と通信を行うためのものである。記憶媒体読み込み部570は、各種記憶媒体に記録されたデータやプログラムなどを読み込むものであり、例えばフロッピー(登録商標)ディスクドライバなどである。
記憶媒体600は、本実施例の各機能を実現させるログ情報収集プログラム610が記録されている。このログ情報収集プログラム610は、記憶媒体読み込み部570により読み込まれてCPU510において実行される。記憶媒体600は、例えばフロッピー(登録商標)ディスクやCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)等であっても良く、コンピュータ500において読み取り可能なに媒体であれば良い。また、ログ情報収集プログラム610はネットワークを介して通信部560により受信されて、ハードディスク520等に格納されても良い。
以上、各実施例に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施例に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
本発明は、画像形成装置により生成されるログ情報を収集し、管理するログ情報管理システム、ログ情報収集装置、ログ情報管理装置、ログ情報管理方法、ログ情報収集プログラム、記憶媒体に応用可能である。
ログ情報管理システム100の構成の一例を説明する図である。
ログ情報管理システム100の機能構成の一例を説明する図である。
ログ情報収集装置300における部分情報の抽出について説明する図である。
ログ情報管理装置400によるログアイテムの収集を説明する図である。
第一の所定条件が変更された場合を説明する図である。
第二の所定条件が変更された場合を説明する図である。
ログ情報収集装置300に残されているログアイテムの参照を説明する図である。
ログアイテムの収集期限と重要度について説明する図である。
ログ情報管理装置400による画像ログ情報の収集を説明する図である。
画像ログ情報の重要度の決定について説明する図である。
ログアイテムの重要度の設定が変更した場合の画像ログ情報の重要度の決定について説明する図である。
画像ログ情報の収集期限を説明する図である。
ログ情報管理装置400に複数のログ情報収集装置が接続された場合を説明する図である。
実施例で説明した各機能を実現させるログ情報収集プログラムが記録された記憶媒体を説明する図である。
符号の説明
100 ログ情報管理システム
210、220、230 画像形成装置
240 印刷要求端末
300、300A、300B ログ情報収集装置
310、410 設定部
320、420 記憶部
330、440 収集部
340 抽出部
350 加工部
370、470 データ格納部
400 ログ情報管理装置
430 選択部
450 検出部
600 記憶媒体
610 ログ情報収集プログラム