JP2003241497A - 容器枠体構成及びこれを用いた画像形成装置及びこれを用いたプロセスカートリッジ - Google Patents

容器枠体構成及びこれを用いた画像形成装置及びこれを用いたプロセスカートリッジ

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JP2003241497A
JP2003241497A JP2002043124A JP2002043124A JP2003241497A JP 2003241497 A JP2003241497 A JP 2003241497A JP 2002043124 A JP2002043124 A JP 2002043124A JP 2002043124 A JP2002043124 A JP 2002043124A JP 2003241497 A JP2003241497 A JP 2003241497A
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cap member
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process cartridge
container
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Tadashi Horikawa
直史 堀川
Koji Hashimoto
浩二 橋本
Susumu Shintani
進 新谷
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1.Dシールキャップのトナーシール性向
上。 2.Dシールキャップ挿入の際、D容器のDシールキャ
ップ挿入口からのグリスはみ出し防止。 【解決手段】 1.DシールキャップのD容器に接触す
る面に微小な凹凸を設ける。 2.D容器のDシールキャップ挿入口に段差を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真画像形成装
置及びその本体に着脱可能なプロセスカートリッジに関
する。
【0002】ここで、電子写真画像形成装置とは、電子
写真画像形成方式を用いて記録媒体に画像を形成する物
である。そして、電子写真画像形成装置の例としては、
例えば電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えばレー
ザービームプリンタ、LEDプリンタ等)ファクシミリ
装置及びワードプロセッサ等が含まれる。
【0003】また、プロセスカートリッジとは、帯電手
段、現像手段またはクリーニング手段と電子写真感光体
ドラムとを一体的にカートリッジ化し、このカートリッ
ジを画像形成装置本体に対して着脱可能とする物であ
る。及び帯電手段、現像手段、クリーニング手段の少な
くとも1つと電子写真感光体ドラムとを一体的にカート
リッジ化して画像形成装置本体に着脱可能とするもので
ある。更に、少なくとも現像手段と電子写真感光体ドラ
ムとを一体的にカートリッジ化して装置本体に着脱可能
とするものをいう。
【0004】
【従来の技術】電子写真プロセスを用いたプリンタ等の
画像形成装置は、像担持体である感光体ドラムを一様に
帯電させ、該感光体ドラムへの選択的な露光によって潜
像を形成し、該潜像を現像剤であるトナーで顕在化し、
該トナー像を記録媒体に転写し、更に、転写されたトナ
ー像に熱や圧力を加えることで該トナー像を記録媒体に
定着させることで画像記録を行う。
【0005】このような装置はトナー補給や各種プロセ
ス手段のメンテナンスを伴うが、このトナー補給作業や
メンテナンスを容易にする手段として前記感光体ドラ
ム、帯電手段、現像手段、クリーニング手段等を枠体内
にまとめてカートリッジ化したものも実用化されてい
る。
【0006】このようなプロセスカートリッジの現像装
置は、未使用状態でのトナーもれを防ぐために、トナー
シールと呼ばれるシール部材によってトナーを収納する
トナー容器がシールされており、ユーザーは、プロセス
カートリッジを使用する際、トナーシールを引い抜いた
後、画像形成装置本体にプロセスカートリッジを装着す
るようになっている。
【0007】また、トナーシール表面は、トナーで汚れ
ているため、プロセスカートリッジには、トナーシール
に付着したトナーを除去するための拭き取り部材が、ト
ナーシールを引き抜くためのトナーシール引き抜き口に
設けられている。この拭き取り部材には、発泡部材や、
植毛部材などが用いられるが、より確実にトナーシール
表面に付いたトナーを除去するために、トナーを拭き取
るための複数のリップ部を有する弾性部材が用いられて
いる。
【0008】この拭き取り部材により、トナーシール表
面に付着したトナーを確実に拭き取ることが可能とな
り、ユーザーは、手を汚すことなくトナーシールを引き
抜くことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術では、
次のような問題があった。
【0010】図2、3に示すように、先に述べた複数の
リップ部109を有する弾性部材をトナーシール拭き取
り部材に使用する際、弾性部材は、前記トナー容器とは
別体のキャップ部材101として、前記トナー容器25
に設けられたトナーシール引き抜き口102に、圧入に
よって取り付けられる。そして、ユーザーは、プロセス
カートリッジを画像形成装置に挿入する際、前記トナー
シール103を引き抜き、前記トナーシール103が引
き抜かれた後の前記キャップ部材101は、前記トナー
シール引き抜き口102からトナーがもれるのを防ぐ役
割を果たすことになる。
【0011】しかし、従来のプロセスカートリッジに使
用される現像剤は、「粉砕トナー」と呼ばれる比較的粒
径の大きなトナーであり、このようなトナーを用いた場
合は、前記トナー容器25に前記キャップ部材101を
圧入するのみで、前記トナーシール引き抜き口102か
らトナーがもれるのを防ぐことができたが、近年は、
「重合トナー」と呼ばれる、粉砕トナーより遥かに粒径
が小さいトナーが使われるようになった。このような重
合トナーをプロセスカートリッジの現像剤として用いた
場合は、単に前記キャップ部材101をトナー容器25
に圧入するだけでは、図4に示すように、前記キャップ
部材101と前記トナーシール引き抜き口102とが接
触する面Mの微小な隙間からトナーTがもれてしまう
(矢印F方向)。
【0012】このように、前記キャップ部材101から
トナーTがもれた状態で、前記プロセスカートリッジが
画像形成装置本体に装着されると、もれてしまった分の
トナーが足りないことで、実際の寿命まで前記プロセス
カートリッジが印刷できなかったり、画像形成装置本体
内にトナーTがもれることにより、最悪の場合、画像形
成装置本体の故障につながったりしてしまう。さらに、
トナーTがもれた状態のプロセスカートリッジをユーザ
ーが取り出すと、もれたトナーTでユーザーの手や着衣
を汚してしまうという問題が出てしまう。
【0013】そこで、図5に示すように、前記キャップ
部材101の、前記キャップ部材101と前記トナーシ
ール引き抜き口102とが接触する面Mに、グリスなど
の潤滑剤を塗布する方法が取られている。このような構
成にすることによって、前記キャップ部材101に塗布
されたグリスGが、前記キャップ部材101と前記トナ
ーシール引き抜き口102とが接触する面Mの微小な隙
間を埋めることになり、その結果、重合トナーなどの極
めて粒径が小さいトナーを用いた場合でも、前記キャッ
プ部材101よりトナーがもれるのを防ぐことが可能と
なる。
【0014】しかしながら、前記キャップ部材101に
グリスGを塗布する構成を取る際にも、以下の2つの問
題があった。
【0015】まず、第一の問題は、図6に示すように、
プロセスカートリッジの組み立ての際、前記キャップ部
材101にグリスGを塗布した状態で、前記トナーシー
ル引き抜き口102に前記キャップ部材101を圧入す
ると、前記トナーシール引き抜き口102の入口部10
2aでグリスが拭き取られてしまい、前記入口部102
aの手前にグリスGがはみ出してしまう(図中G´)。
【0016】プロセスカートリッジの組み立ての際、こ
のようなグリスGがはみ出した状態で、次の組み立ての
工程に移ってしまうと、作業者がはみ出したグリスG´
に触れてしまい、さらに、触れてしまったグリスG´
を、本来グリスが付着してはいけない箇所に付けてしま
う恐れがあり、これが例えば、現像ローラなどにグリス
G´を付着させてしまうと、画像形成装置本体の出力画
像上に重大な欠陥を起こす原因となってしまう。そのた
め、プロセスカートリッジの組み立てにおいて、はみ出
したグリスG´を拭き取る工程を入れると、今度は、余
分な作業が増えることにより、組み立ての効率が悪くな
るという問題が出てしまう。
【0017】次に、第二の問題は、図7に示すように、
プロセスカートリッジの組み立ての際、前記キャップ部
材101にグリスGを塗布した状態で、前記トナーシー
ル引き抜き口102に前記キャップ部材101を圧入す
ると、前記トナーシール引き抜き口102の入口部10
2aでグリスが拭き取られてしまい、前記キャップ部材
101が前記トナー容器に挿入されたとき、前記キャッ
プ部材101に塗布されたグリスGが全く付着していな
い状態か、もしくは、図8に示すように、前記入口部1
02a側にグリスGが偏った状態になってしまうことで
ある。
【0018】このような状態になってしまうと、せっか
く前記キャップ部材101にグリスGを塗布しても、前
記キャップ部材101と前記トナーシール取り付け口1
02とが接触する面Mの微小な隙間をグリスによって埋
めることができず、前述したように、前記キャップ部材
101からトナーがもれてしまい、それによって、前記
プロセスカートリッジの寿命を満足できなかったり、画
像形成装置本体内のトナーもれにより、画像形成装置本
体の故障が発生してしまったりする。さらに、トナーが
もれたプロセスカートリッジをユーザーが取り出すと、
もれたトナーでユーザーの手や着衣を汚してしまうとい
う問題が起きてしまう。
【0019】また、このような問題を解決する手段とし
て、前記キャップ部材101ではなく、前記トナーシー
ル引き抜き口102側にグリスを塗布する手段などが考
えられるが、そもそもグリスを塗布する箇所の面積は、
非常に小さく、さらに、トナーシール引き抜き口102
は、内側に入り込んだ形状になっているため、仮にトナ
ーシール引き抜き口102の内周面にグリスを塗るとし
ても、非常に困難であり、作業性も悪く、組み立ての効
率が落ちてしまう。この他にも、トナーシール引き抜き
口102よりグリスをはみ出して塗布してしまうと、前
記キャップ部材101のリップ部109にグリスが付着
して、前記トナーシール103に対する前記キャップ部
材101の拭き取り性が悪化してしまったり、トナー容
器25の内部にグリスが入り込むとグリスとトナーが混
ざってしまい、それにより画像形成装置本体の出力画像
上に重大な欠陥を起こす原因となってしまったりすると
いう別の問題が発生してしまう。
【0020】従って、本出願に係る発明の目的は、より
安価で、且つ単純な構成で、グリスを塗布した状態で前
記キャップ部材101を挿入する際、前記トナーシール
引き抜き口102からグリスがはみ出すことなく、且つ
キャップ部材101のグリス塗布面全域にグリスが行き
届いた状態で前記トナー容器25に前記キャップ部材1
01を取り付けることができるトナー容器構成、及びこ
れを用いた画像形成装置、及びこれを用いたプロセスカ
ートリッジを提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めの本発明に係る構成は、まず、前述した第一の問題点
を解決するための構成として、図9に示すように、前記
トナーシール引き抜き口102の入口部102aの部分
に、段差102bを設けることである。このような構成
とすることで、図10に示すように、グリスGを塗布し
た前記キャップ部材101を前記トナーシール引き抜き
口102より挿入する際、前記キャップ部材101に塗
布されたグリスGは、前記入口102aで拭き取られる
ことなく、前記トナーシール引き抜き口102に前記段
差102bを設けることによって生じる第二の入口部1
02cで拭き取られることになる。そして、前記第二の
入口部102cで拭き取られたグリスG´は、前記段差
102bの領域に溜まることになり、その結果、前記ト
ナーシール引き抜き口102からはみ出すことがなくな
る。
【0022】これにより、従来の構成における第一の問
題点であった、プロセスカートリッジ組み立ての際に、
前記トナーシール引き抜き口102よりグリスがはみ出
し、はみ出したグリスG´が作業者を介して、グリスが
付着してはいけないプロセスカートリッジの他部品に付
いてしまうのを防止することが可能となる。
【0023】次に、前述した第二の問題点を解決するた
めの構成として、図16に示すように、前記キャップ部
材101のグリスGを塗布する面Mに、微小な凹凸部1
06を設けることである。このような構成とすること
で、図17に示すように、グリスGを塗布した状態で、
前記キャップ部材101を前記トナーシール引き抜き口
102に挿入すると、前記キャップ部材101のグリス
塗布面Mの凸部に付着したグリスGは、前記入口部10
2a、もしくは前記第二の入口部102cで拭き取られ
てしまうが、前記キャップ部材101のグリス塗布面M
の凹部に付着したグリスGは、前記入口部102aに
も、前記第二の入口部102cにも拭き取られることな
く、前記キャップ部材101は、前記トナーシール引き
抜き口102の奥まで挿入される。
【0024】これにより、従来の構成における第二の問
題点であった、前記キャップ部材101に塗布されたグ
リスGが、前記キャップ部材101を前記トナーシール
引き抜き口102に挿入する際に、前記入口102a、
もしくは前記第二の入口102cにおいて、拭き取られ
てしまったり、前記キャップ部材101が前記トナーシ
ール引き抜き口102に挿入されたとき、グリスGが前
記トナー引き抜き口102の入口部102a側に偏った
状態になってしまったりするのを防止することが可能と
なる。そして、その結果、前記キャップ部材101にグ
リスGを塗ったにも関わらず、前記キャップ部材101
からトナーがもれるのを防ぐことができる。
【0025】以上述べた第一、第二の構成を取ることに
より、より安価で、且つ簡単な構成で、グリスGを塗布
した状態で前記キャップ部材101を挿入する際、前記
トナーシール引き抜き口102からグリスGがはみ出す
ことなく、且つ前記キャップ部材101のグリス塗布面
Mの全域にグリスGが行き届いた状態で前記トナー容器
25に前記キャップ部材101を取り付けることが可能
となる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る多色画像形
成装置の実施形態について図面により詳しく説明する。
【0027】[多色画像形成装置の全体構成]まず多色
画像形成装置の全体構成について、図1を参照して概要
説明する。なお、図1は多色画像形成装置の一態様であ
るフルカラーレーザービームプリンタ100の全体構成
を示す縦断面図である。
【0028】同図に示す多色画像形成装置100は、垂
直方向に並設された4個の感光ドラム1a,1b,1
c,1dを備えている。感光体ドラム1は、駆動手段
(不図示)によって、同図中、反時計回りに回転駆動さ
れる。感光体ドラム1の周囲には、その回転方向に従っ
て順に、感光体ドラム1表面を均一に帯電する帯電装置
2(2a、2b、2c、2d)、画像情報に基づいてレ
ーザービームを照射し感光体ドラム1上の静電潜像を形
成するスキャナユニット3(3a、3b、3c、3
d)、静電潜像にトナーを付着させてトナー像として現
像する現像装置4(4a、4b、4c、4d)、感光体
ドラム1上のトナー像を転写材Sに転写させる静電転写
装置5、転写後の感光体ドラム1表面に残った転写残ト
ナーを除去するクリーニング装置6(6a、6b、6
c、6d)等が配設されている。
【0029】ここで、感光体ドラム1と帯電装置2、現
像装置4、クリーニング装置6は一体的にカートリッジ
化されプロセスカートリッジ7を形成している。
【0030】以下、感光体ドラム1から順に詳述する。
【0031】感光体ドラム1は、例えば直径30mmの
アルミシリンダの外周面に有機光導伝体層(OPC感光
体)を塗布して構成したものである。感光体ドラム1
は、その両端部を支持部材によって回転自在に支持され
ており、一方の端部に駆動モータ(不図示)からの駆動力
が伝達されることにより、反時計周りに回転駆動され
る。
【0032】帯電装置2としては、接触帯電方式のもの
を使用することができる。帯電部材は、ローラ状に形成
された導電性ローラであり、このローラを感光体ドラム
1表面に当接させるとともに、このローラに帯電バイア
ス電圧を印加することにより、感光体ドラム1表面を一
様に帯電させるものである。
【0033】スキャナユニット3は、感光ドラム1の略
水平方向に配置され、レーザーダイオード(不図示)に
よって画像信号に対応する画像光が、スキャナモーター
(不図示)によって高速回転されるポリゴンミラー9
(9a、9b、9c、9d)に照射される。ポリゴンミ
ラー9に反射した画像光は、結像レンズ10(10a、
10b、10c、10d)を介して帯電済みの感光体ド
ラム1表面を選択的に露光して静電潜像を形成するよう
に構成している。
【0034】現像装置4a,4b,4c,4dはそれぞ
れイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナ
ーを夫々収納した現像器から構成される。
【0035】すべての感光体ドラム1a,1b,1c,
1dに対向し、接するように循環移動する静電転写ベル
ト11が配設される。静電転写ベルト11は1011〜1
014Ω・cmの体積固有抵抗を持たせた厚さ約150μm
のフィルム状部材で構成される。この静電転写ベルト1
1は、垂直方向に4軸でローラに支持され、図中左側の
外周面に転写材Sを静電吸着して上記感光体ドラム1に
転写材Sを接触させるべく循環移動する。これにより、
転写材Sは静電転写ベルト11により転写位置まで搬送
され、感光体ドラム1上のトナー像を転写される。
【0036】この静電転写ベルト11の内側に当接し、
4個の感光体ドラム1a,1b,1c,1dに対向した
位置に転写ローラ12(12a,12b,12c,12
d)が並設される。これら転写ローラ12から正極性の
電荷が静電転写ベルト11を介して転写材Sに印可さ
れ、この電荷による電界により、感光体ドラム1に接触
中の用紙に、感光体ドラム1上の負極性のトナー像が転
写される。
【0037】静電転写ベルト11は周長約700mm、
厚み150μmのベルトであり、駆動ローラ13、従動
ローラ14a、14b、テンションローラ15の4本の
ローラにより掛け渡され、図の矢印方向に回転する。こ
れにより、上述した静電転写ベルト11が循環移動して
転写材Sが従動ローラ14a側から駆動ローラ13側へ
搬送される間にトナー像を転写される。
【0038】給紙部16は、画像形成部に転写材Sを給
紙搬送するものであり、複数枚の転写材Sが給紙カセッ
ト17に収納されている。画像形成時には給紙ローラ1
8(半月ローラ)、レジストローラ対19が画像形成動
作に応じて駆動回転し、給紙カセット17内の転写材S
を1枚毎分離給送するとともに、転写材S先端はレジス
トローラ対19に突き当たり一旦停止し、ループを形成
した後静電転写ベルト11の回転と画像書出し位置の同
期をとって、レジストローラ対19によって静電転写ベ
ルト11へと給紙されていく。
【0039】定着部20は、転写材Sに転写された複数
色のトナー画像を定着させるものであり、回転する加熱
ローラ21aと、これに圧接して転写材Sに熱及び圧力
を与える加圧ローラ21bとからなる。
【0040】すなわち、感光体ドラム1上のトナー像を
転写した転写材Sは定着部20を通過する際に定着ロー
ラ対21で搬送されるとともに、定着ローラ対21によ
って熱及び圧力を与えられる。これによって複数色のト
ナー像が転写材S表面に定着される。
【0041】画像形成の動作としては、プロセスカート
リッジ7a、7b、7c、7dが、印字タイミングに合
わせて順次駆動され、その駆動に応じて感光体ドラム1
a、1b、1c、1dが、反時計回り方向に回転駆動さ
れる。そして、各々のプロセスカートリッジ7に対応す
るスキャナユニット3が順次駆動される。この駆動によ
り、帯電ローラ2は感光体ドラム1の周面に一様な電荷
を付与し、スキャナユニット3は、その感光体ドラム1
周面に画像信号に応じて露光を行って感光体ドラム1周
面上に静電潜像を形成する。現像装置4内の現像ローラ
は、静電潜像の低電位部にトナーを転移させて感光体ド
ラム1周面上にトナー像を形成(現像)する。
【0042】最上流の感光体ドラム1周面上におけるト
ナー像の先端が、静電転写ベルト11との対向点に回転
搬送されてくるタイミングで、その対向点に転写材Sの
印字開始位置が一致するように、レジローラ対19が回
転を開始して転写材Sを静電転写ベルト11へ給送す
る。
【0043】転写材Sは静電吸着ローラ22と静電転写
ベルト11とによって挟み込むようにして静電転写ベル
ト11の外周に圧接し、かつ静電転写ベルト11と静電
吸着ローラ22との間に電圧を印加することにより、誘
電体である転写材Sと静電転写ベルト11の誘電体層に
電荷を誘起し、転写材を静電転写ベルト11の外周に静
電吸着するように構成している。これにより、転写材S
は静電転写ベルト11に安定して吸着され、最下流の転
写部まで搬送される。
【0044】このように搬送されながら転写材Sは、各
感光体ドラム1と転写ローラ12との間に形成される電
界によって、各感光体ドラム1のトナー像を順次転写さ
れる。4色のトナー像を転写された転写材Sは、ベルト
駆動ローラ13の曲率により静電転写ベルト11から曲
率分離され、定着部20に搬入される。転写材Sは、定
着部20で上記トナー像を熱定着された後、排紙ローラ
対23によって、排紙部24から画像面を下にした状態
で本体外に排出される。
【0045】[プロセスカートリッジの枠体構成]次
に、プロセスカートリッジ7の枠体構成を、図11、1
5を用いて説明する。
【0046】図11に示すように、プロセスカートリッ
ジ7は、それぞれ別体であるクリーニングユニット26
と現像ユニット27とが一体となった枠体構成を取って
いる。
【0047】クリーニングユニット26は、感光体ドラ
ム1を回転可能に支持する枠体であるC容器28をメイ
ンに成り立っており、C容器28には、感光体ドラム1
の他に、感光体ドラム1表面に対して一様に帯電を行う
Cローラ29や、現像後の感光体ドラム1表面に残った
廃トナーを回収するためのクリーニングブレード30な
どが配設されている。
【0048】一方、現像ユニット27の枠体構成は、現
像剤であるトナーを収納するためのトナー容器25と、
トナー容器25内のトナーを感光体ドラム1表面に現像
するための現像ローラ31を回転可能に支持する枠体で
ある現像容器32とが超音波溶着等で結合されている。
【0049】なお、図15に示すように、クリーニング
ユニット26と現像ユニット27は、両端に平行ピン
(不図示)を差し込むことによって結合されており、現
像ユニット27は、この結合部33を中心に、クリーニ
ングユニット26に対して揺動可能に支持されている。
さらに、現像ユニット27は、図11に示すように、加
圧バネ34によって付勢されており、これにより、現像
ローラ31は、感光体ドラム1に突き当てられる構成と
なっている。
【0050】(実施例1)次に本発明の特徴部分である
トナーシール引き抜き部について図13を用いて述べ
る。
【0051】トナーTを収納するプロセスカートリッジ
7のトナー容器25の開口部108には、プロセスカー
トリッジ7の未使用状態において、透明のフィルム部材
からなるトナーシール103が開口部108の長手全域
に渡ってトナー容器25に溶着されている。また、トナ
ーシール103は、トナー容器25の一端において折り
返されており、折り返されたトナーシール103の先端
部110は、図14に示すように、トナーシール103
をトナー容器25から引き抜くためのトナーシール引き
抜き口102を通り、トナー容器25と一体に成形され
た把手部111に両面テープ112によって接着されて
いる。
【0052】プロセスカートリッジ7を使用する際、ユ
ーザーは、把手部111を折った後、折れた把手部11
1をつまんで、トナーシール引き抜き口102から前記
トナーシール103を引き抜く。そうすることで、トナ
ーシール102の溶着面がトナー容器25から剥がれ、
トナー容器25内のトナーTが、現像容器31側に行き
渡るようになる。そして、ユーザーは、トナーシール1
02を完全に引き抜いた後、プロセスカートリッジ7を
画像形成装置本体1に装着する手順となっている。
【0053】また、トナーシール103がトナー容器2
5から引き抜かれる際、トナーシール103の表面は、
トナーTが付着しており、このトナーを除去するため
に、図2、3で示すように、前記トナーシール引き抜き
口102には、前記トナー容器25とは、別体のキャッ
プ部材101が取り付けられている。前記キャップ部材
101は、エラストマーゴム等の弾性部材からなり、図
12に示すように、前記トナーシール103表面のトナ
ーを拭き取るための複数のリップ部108を有してい
る。前記トナーシール103が引き抜かれる際、前記リ
ップ部109により、前記トナーシール103表面に付
着したトナーが拭き取られる構成となっている。また、
前記キャップ部材101は、前記トナーシール引き抜き
口102に圧入されており、前記キャップ部材101と
前記トナーシール引き抜き口102の間からトナーがも
れない構成となっている。
【0054】しかし、従来のプロセスカートリッジに使
用される現像剤は、「粉砕トナー」と呼ばれる比較的粒
径の大きなトナーであり、このようなトナーを用いた場
合は、前記トナー容器25に前記キャップ部材101を
圧入するのみで、前記トナーシール引き抜き口102か
らトナーがもれるのを防ぐことができたが、近年は、
「重合トナー」と呼ばれる、粉砕トナーより遥かに粒径
が小さいトナーが使われるようになった。このような重
合トナーをプロセスカートリッジの現像剤として用いた
場合は、単に前記キャップ部材101をトナー容器25
に圧入するだけでは、図4に示すように、前記キャップ
部材101と前記トナーシール引き抜き口102とが接
触する面Mの微小な隙間からトナーTがもれてしまう。
【0055】そこで、図5に示すように、前記キャップ
部材101の、前記キャップ部材101と前記トナーシ
ール引き抜き口102とが接触する面Mに、グリスなど
の潤滑剤を塗布する方法が取られている。このような構
成にすることによって、前記キャップ部材101に塗布
されたグリスGが、前記キャップ部材101と前記トナ
ーシール引き抜き口102とが接触する面Mの微小な隙
間を埋めることになり、その結果、重合トナーなどの極
めて粒径が小さいトナーを用いた場合でも、前記キャッ
プ部材101よりトナーTがもれるのを防ぐことが可能
となる。
【0056】しかしながら、前記キャップ部材101に
グリスGを塗布する構成を取る際にも、2つの問題が発
生してしまう。
【0057】第一の問題は、図6に示すように、プロセ
スカートリッジの組み立ての際、前記キャップ部材10
1にグリスGを塗布した状態で、前記トナーシール引き
抜き口102に前記キャップ部材101を圧入すると、
前記トナーシール引き抜き口102の入口部102aで
グリスGが拭き取られてしまい、前記入口部102aの
手前にグリスGがはみ出してしまう(図中G´)ことで
あり、第二の問題として、図7に示すように、プロセス
カートリッジの組み立ての際、前記キャップ部材101
にグリスGを塗布した状態で前記トナーシール引き抜き
口102に前記キャップ部材101を圧入すると、前記
トナーシール引き抜き口102の入口部102aでグリ
スGが拭き取られてしまい、前記キャップ部材101が
前記トナー容器25に挿入されたとき、前記キャップ部
材101に塗布されたグリスGが全く付着していない状
態か、もしくは、図8に示すように、前記入口102a
側に偏った状態になってしまうことである。
【0058】第一の問題は、はみ出したグリスG´が、
プロセスカートリッジの組み立て工程の際、プロセスカ
ートリッジのグリスが付着してはいけない他部品に付い
てしまう恐れがあり、第二の問題は、せっかく前記キャ
ップ部材101にグリスGを塗布した状態で前記キャッ
プ部材101を前記トナーシール引き抜き口102に挿
入しても、前記キャップ部材101からトナーTがもれ
てしまう原因となる。
【0059】そこで前記第一、第二の問題を解決するた
めの本発明に係る構成は、まず、前述した第一の問題点
を解決するための構成として、図9に示すように、前記
トナーシール引き抜き口102の入口部102aの部分
に、段差102bを設けることである。このような構成
とすることで、図10に示すように、グリスGを塗布し
た前記キャップ部材101を前記トナーシール引き抜き
口102より挿入する際、前記キャップ部材101に塗
布されたグリスGは、前記入口102aで拭き取られる
ことなく、前記トナーシール引き抜き口102に前記段
差102bを設けることによって生じる第二の入口部1
02cで拭き取られることになる。そして、前記第二の
入口部102cで拭き取られたグリスG´は、前記段差
102bの領域に溜まることになり、その結果、前記ト
ナーシール引き抜き口102よりはみ出すことがなくな
る。
【0060】これにより、従来の構成における第一の問
題点であった、プロセスカートリッジ組み立ての際に、
前記トナーシール引き抜き口102よりグリスGがはみ
出し、はみ出したグリスG´が作業者を介して、プロセ
スカートリッジのグリスが付着してはいけない他部品に
付いてしまうのを防止することが可能となる。
【0061】次に、前述した第二の問題点を解決するた
めの構成として、図16に示すように、前記キャップ部
材101のグリスGを塗布する面Mに、微小な凹凸部1
06を設けることである。このような構成とすること
で、図17に示すように、グリスGを塗布した状態で、
前記キャップ部材101を前記トナーシール引き抜き口
102に挿入すると、前記キャップ部材101のグリス
塗布面Mの凸部に付着したグリスGは、前記入口部10
2a、もしくは前記第二の入口部102cで拭き取られ
てしまうが、前記キャップ部材101のグリス塗布面M
の凹部に付着したグリスGは、前記入口部102aに
も、前記第二の入口部102cにも拭き取られることな
く、前記キャップ部材101は、前記トナーシール引き
抜き口102の奥まで挿入される。
【0062】これにより、従来の構成における第二の問
題点であった、前記キャップ部材101に塗布されたグ
リスGが、前記キャップ部材101を前記トナーシール
引き抜き口102に挿入する際に、前記入口102a、
もしくは前記第二の入口102cにおいて、拭き取られ
てしまったり、前記キャップ部材101が前記トナーシ
ール引き抜き口102に挿入されたとき、グリスGが前
記トナー引き抜き口102の入口部102a側に偏った
状態になってしまったりするのを防止することが可能と
なる。そして、その結果、前記キャップ部材101にグ
リスGを塗ったにも関わらず、前記キャップ部材101
からトナーTがもれるのを防ぐことができる。
【0063】(実施例2)次に本発明の実施例2について
図13を用いて述べる。
【0064】トナーTを収納するプロセスカートリッジ
7のトナー容器25の開口部108には、プロセスカー
トリッジ7の未使用状態において、透明のフィルム部材
からなるトナーシール103が開口部108の長手全域
に渡ってトナー容器25に溶着されている。また、トナ
ーシール103は、トナー容器25の一端において折り
返されており、折り返されたトナーシール103の先端
部110は、図14に示すように、トナーシール103
をトナー容器25から引き抜くためのトナーシール引き
抜き口102を通り、トナー容器25と一体に成形され
た把手部111に両面テープ112によって接着されて
いる。
【0065】プロセスカートリッジ7を使用する際、ユ
ーザーは、把手部111を折った後、折れた把手部11
1をつまんで、トナーシール引き抜き口102から前記
トナーシール103を引き抜く。そうすることで、トナ
ーシール102の溶着面がトナー容器25から剥がれ、
トナー容器25内のトナーTが、現像容器31側に行き
渡るようになる。そして、ユーザーは、トナーシール1
02を完全に引き抜いた後、プロセスカートリッジ7を
画像形成装置本体1に装着する手順となっている。
【0066】また、トナーシール103がトナー容器2
5から引き抜かれる際、トナーシール103の表面は、
トナーTが付着しており、このトナーを除去するため
に、図2、3で示すように、前記トナーシール引き抜き
口102には、前記トナー容器25とは、別体のキャッ
プ部材101が取り付けられている。前記キャップ部材
101は、エラストマーゴム等の弾性部材からなり、図
12に示すように、前記トナーシール103表面のトナ
ーを拭き取るための複数のリップ部108を有してい
る。前記トナーシール103が引き抜かれる際、前記リ
ップ部109により、前記トナーシール103表面に付
着したトナーが拭き取られる構成となっている。また、
前記キャップ部材101は、前記トナーシール引き抜き
口102に圧入されており、前記キャップ部材101と
前記トナーシール引き抜き口102の間からトナーがも
れない構成となっている。
【0067】しかし、従来のプロセスカートリッジに使
用される現像剤は、「粉砕トナー」と呼ばれる比較的粒
径の大きなトナーであり、このようなトナーを用いた場
合は、前記トナー容器25に前記キャップ部材101を
圧入するのみで、前記トナーシール引き抜き口102か
らトナーがもれるのを防ぐことができたが、近年は、
「重合トナー」と呼ばれる、粉砕トナーより遥かに粒径
が小さいトナーが使われるようになった。このような重
合トナーをプロセスカートリッジの現像剤として用いた
場合は、単に前記キャップ部材101をトナー容器25
に圧入するだけでは、図4に示すように、前記キャップ
部材101と前記トナーシール引き抜き口102とが接
触する面Mの微小な隙間からトナーTがもれてしまう。
【0068】そこで、図5に示すように、前記キャップ
部材101の、前記キャップ部材101と前記トナーシ
ール引き抜き口102とが接触する面Mに、グリスなど
の潤滑剤を塗布する方法が取られている。このような構
成にすることによって、前記キャップ部材101に塗布
されたグリスGが、前記キャップ部材101と前記トナ
ーシール引き抜き口102とが接触する面Mの微小な隙
間を埋めることになり、その結果、重合トナーなどの極
めて粒径が小さいトナーを用いた場合でも、前記キャッ
プ部材101よりトナーTがもれるのを防ぐことが可能
となる。
【0069】しかしながら、前記キャップ部材101に
グリスGを塗布する構成を取る際にも、2つの問題が発
生してしまう。
【0070】第一の問題は、図6に示すように、プロセ
スカートリッジの組み立ての際、前記キャップ部材10
1にグリスGを塗布した状態で、前記トナーシール引き
抜き口102に前記キャップ部材101を圧入すると、
前記トナーシール引き抜き口102の入口部102aで
グリスGが拭き取られてしまい、前記入口部102aの
手前にグリスGがはみ出してしまう(図中G´)ことで
あり、次に、第二の問題として、図7に示すように、プ
ロセスカートリッジの組み立ての際、前記キャップ部材
101にグリスGを塗布した状態で前記トナーシール引
き抜き口102に前記キャップ部材101を圧入する
と、前記トナーシール引き抜き口102の入口部102
aでグリスGが拭き取られてしまい、前記キャップ部材
101が前記トナー容器25に挿入されたとき、前記キ
ャップ部材101に塗布されたグリスGが全く付着して
いない状態か、もしくは、図8に示すように、前記入口
102a側に偏った状態になってしまうことである。
【0071】第一の問題は、はみ出したグリスG´が、
プロセスカートリッジの組み立て工程の際、プロセスカ
ートリッジのグリスが付着してはいけない他部品に付い
てしまう恐れがあり、第二の問題は、せっかく前記キャ
ップ部材101にグリスGを塗布した状態で前記キャッ
プ部材101を前記トナーシール引き抜き口102に挿
入しても、前記キャップ部材101からトナーTがもれ
てしまう原因となる。
【0072】そこで前記第一、第二の問題を解決するた
めの本発明に係る構成は、まず、前述した第一の問題点
を解決するための構成として、図9に示すように、前記
トナーシール引き抜き口102の入口部102aの部分
に、段差102bを設けることである。このような構成
とすることで、図10に示すように、グリスGを塗布し
た前記キャップ部材101を前記トナーシール引き抜き
口102より挿入する際、前記キャップ部材101に塗
布されたグリスGは、前記入口102aで拭き取られる
ことなく、前記トナーシール引き抜き口102に前記段
差102bを設けることによって生じる第二の入口部1
02cで拭き取られることになる。そして、前記第二の
入口部102cで拭き取られたグリスG´は、前記段差
102bの領域に溜まることになり、その結果、前記ト
ナーシール引き抜き口102よりはみ出すことがなくな
る。
【0073】これにより、従来の構成における第一の問
題点であった、プロセスカートリッジ組み立ての際に、
前記トナーシール引き抜き口102よりグリスGがはみ
出し、はみ出したグリスG´が作業者を介して、プロセ
スカートリッジのグリスが付着してはいけない他部品に
付いてしまうのを防止することが可能となる。
【0074】次に、前述した第二の問題点を解決するた
めの構成として、図18に示すように、前記キャップ部
材101のグリスGを塗布する面Mに、グリス溜まり用
の複数の穴部113を設けることである。このような構
成とすることで、穴部113は、実施例1で示した凹凸
部106と同じ効果を発揮し、前記キャップ部材101
のグリス塗布面Mの穴部113に付着したグリスGは、
前記入口部102aにも、前記第二の入口部102cに
も拭き取られることなく、前記キャップ部材101は、
前記トナーシール引き抜き口102の奥まで挿入され
る。
【0075】これにより、従来の構成における第二の問
題点であった、前記キャップ部材101に塗布されたグ
リスGが、前記キャップ部材101を前記トナーシール
引き抜き口102に挿入する際に、前記入口102a、
もしくは前記第二の入口102cにおいて、拭き取られ
てしまったり、前記キャップ部材101が前記トナーシ
ール引き抜き口102に挿入されたとき、グリスGが前
記トナー引き抜き口102の入口部102a側に偏った
状態になってしまったりするのを防止することが可能と
なる。そして、その結果、前記キャップ部材101にグ
リスGを塗ったにも関わらず、前記キャップ部材101
からトナーTがもれるのを防ぐことができる。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、部品点数を増やすこと
なく、安価で、且つ簡単な構成で、グリスを塗布した状
態で前記キャップ部材を挿入する際、前記トナーシール
引き抜き口からグリスがはみ出すことなく、且つ前記キ
ャップ部材のグリス塗布面全域にグリスが行き届いた状
態で前記トナー容器に前記キャップ部材を取り付けるこ
とが可能となる。
【0077】尚、実施例では画像形成装置としてレーザ
ービームプリンタを例示したが、本発明はこれに限定す
る必要はなく、例えば、複写機、ファクシミリ装置、あ
るいはワードプロセッサ等の画像形成装置に使用するこ
とも当然可能であり、また、実施例で例示したプロセス
カートリッジに限定する必要もなく、例えばプロセスカ
ートリッジ方式を用いていない従来形式の画像形成装置
に使用することも当然可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多色画像形成装置の実施例を示す
断面図
【図2】キャップ部材の取り付けを示す全体斜視図
【図3】キャップ部材の取り付けを示す部分断面図
【図4】従来構成の問題点を示す部分断面図
【図5】従来構成を示す説明図
【図6】従来構成の第一の問題点を示す部分断面図
【図7】従来構成の第二の問題点を示す部分断面図
【図8】従来構成の第二の問題点を示す部分断面図
【図9】本発明の第一の構成に係る実施例を示す部分断
面図
【図10】本発明の第一の構成に係る実施例を示す部分
断面図
【図11】プロセスカートリッジの構成を示す部分断面
【図12】キャップ部材を示す全体斜視図
【図13】トナー容器のトナーシール引き抜き構成を示
す全体斜視図
【図14】トナー容器のトナーシール引き抜き構成を示
す全体斜視図
【図15】プロセスカートリッジの構成を示す全体斜視
【図16】本発明の第一の構成に係る実施例を示す説明
【図17】本発明の第一の構成に係る実施例を示す部分
断面図
【図18】本発明の第二の構成に係る実施例を示す全体
斜視図
【符号の説明】
1 感光ドラム 7 プロセスカートリッジ 25 トナー容器 101 キャップ部材 102 トナーシール引き抜き口 102a 入口部 102b 段差 102c 第二の入口部 103 トナーシール 104 窓抜き部 105 サイドカバー部材 106 凹凸部 108 トナー容器開口 109 リップ部 110 トナーシール折り返し先端部 111 把手部 112 両面テープ 113 穴部 T トナー M キャップ部材101とトナーシール引き抜き口の接
触面 G グリス F トナーもれ経路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新谷 進 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 Fターム(参考) 2H077 AA06 AA14 AB03 AB14 AC04 AD02 AD06 AD13 BA09 CA12 EA14 GA13

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器枠体において、少なくとも前記容器
    枠体に取り付けられる別体の弾性部材と、前記容器枠体
    に設けられた前記弾性部材の挿入口と、を有し、 前記弾性部材の、前記挿入口と前記弾性部材とが接触す
    る面の少なくとも1つには、潤滑剤が塗布されており、
    前記挿入口には、段差が設けられていることを特徴とす
    る容器枠体構成。
  2. 【請求項2】 請求項1の範囲において、前記弾性部材
    は、前記挿入口に圧入されており、前記弾性部材の潤滑
    剤が塗布される面には、微小な凹凸、又は穴のいずれか
    が設けられていることを特徴とする容器枠体構成。
  3. 【請求項3】 現像剤を収納可能な現像容器において、
    少なくとも前記現像容器をシールするためのシール部材
    と、前記シール部材を引き抜くために前記容器に設けら
    れたシール部材引き抜き口と、前記シール部材を拭き取
    るために前記シール部材引き抜き口に取り付けられる別
    体のキャップ部材と、を有し、 前記キャップ部材の、前記シール部材引き抜き口と前記
    キャップ部材とが接触する面には、潤滑剤が塗布されて
    おり、前記シール部材引き抜き口には、段差が設けられ
    ていることを特徴とする現像容器。
  4. 【請求項4】 請求項3の範囲において、前記キャップ
    部材は、弾性部材であり、前記現像容器に圧入されてお
    り、前記キャップ部材の潤滑剤が塗布される面には、微
    小な凹凸、又は複数の穴のいずれかが設けられているこ
    とを特徴とする現像容器。
  5. 【請求項5】 少なくとも請求項3〜4の現像容器を具
    備する画像形成装置。
  6. 【請求項6】 画像形成装置に対して着脱可能であり、
    少なくとも請求項3〜4の現像容器を具備するプロセス
    カートリッジ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1921512A3 (en) * 2006-11-09 2008-12-31 Ricoh Company, Ltd. Toner container and image forming apparatus
EP2169474A1 (en) * 2008-09-26 2010-03-31 Fuji Xerox Co., Ltd. Accommodating container and image forming apparatus using the same

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EP2169474A1 (en) * 2008-09-26 2010-03-31 Fuji Xerox Co., Ltd. Accommodating container and image forming apparatus using the same
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