JP2003240655A - ボルト・ナット締結体の締付け力検出方法 - Google Patents

ボルト・ナット締結体の締付け力検出方法

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JP2003240655A JP2002043062A JP2002043062A JP2003240655A JP 2003240655 A JP2003240655 A JP 2003240655A JP 2002043062 A JP2002043062 A JP 2002043062A JP 2002043062 A JP2002043062 A JP 2002043062A JP 2003240655 A JP2003240655 A JP 2003240655A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】検出誤差が小さく、かつ構造が簡単となるボル
ト・ナット締結体の締付け力検出方法を提案する。 【解決手段】被締結体の挿通孔hにボルト2を挿入し、
挿通孔hを貫通したボルト2の雄ねじ部3にナット5を
螺合緊締することにより、被締結体を挟圧するボルト・
ナット締結体1にあって、ナット5上面に対して、該上
面から突出するボルト2の雄ねじ部3を引張して、ボル
トのばね定数Cbの変移点を検出し、該変移点での引張
力を締付け力Fとしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボルトの破断事故
を防止する等のために行われるボルト・ナット締結体の
締付け力検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車などの機械や、橋梁などの構造物
の組立てには、ボルト・ナットによる締結が欠かせな
い。ボルト・ナットの締結体としての強度は、締付け力
に大きく依存する。一方、ボルト締結体における締付け
力の管理は、トルクや回転角を用いて一般に締付け時に
行われるだけで、締付け後については、現状ではほとん
ど行われていない。しかし、機械の作動中に予期しない
外力の作用によってボルトがゆるみ、締付け力が低下し
た場合には、疲労破断の危険性が著しく増加する。した
がって、ボルトの破断事故を防止し、ボルト締結体の信
頼性を向上するためには、締結後のボルトの締付け力の
検出にも注意を払う必要がある。かかる締付け力検出方
法としては、超音波を用いた方法がよく知られている。
この方法は、締付け前後で、ボルトの軸方向に超音波を
発信し、ねじ先端で反射して戻るまでの時間から締付け
力を求めるものである。したがって、締付け力を直接測
定できるが、専用のボルトと高価な測定器を要するの
で、使用箇所が限られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、ボルト・ナット
締結体のナットから突出したボルトの先端部を引張るこ
とで、締付け力を直接検出する方法(特開平10-17036
2)が提案されている。この方法は、ボルトに負荷する
引張力が締付け力に達したとき、ナット座面と被締結物
座面が離間し、ボルトの見かけ上のばね定数が変化する
ことから締付け力を検出するものである。この方法は簡
便であり、すでに締結状態にあるボルト・ナットにも適
用が可能である。
【0004】ところで、特開平10-170362に開示された
発明は、被締結体に締結されたボルト端部を、被締結体
に対して引張して、その引張力と、変位とを検出して、
これらの値に基づきボルト・ナット締結体の締付け力の
検出を行うものである。ところが、この方法にあって
は、締付け力が実際の締付け力よりも、高くなる傾向に
あり、検出誤差が大きいことが試験により確認された。
また、この方法では、検出時にナット座面を離間させる
ので、ナット周囲の被締結物表面を、ナットを包み込む
ように押えなければならず、この方法を具体化するため
の装置が複雑となるという問題もある。本発明は、検出
誤差が小さく、かつ構造が簡単となるボルト・ナット締
結体の締付け力検出方法を提案することを目的とするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、被
締結体の挿通孔にボルトを挿入し、挿通孔を貫通したボ
ルトの雄ねじ部にナットを螺合緊締することにより、被
締結体を挟圧するボルト・ナット締結体にあって、ナッ
ト上面に対して、該上面から突出するボルトの雄ねじ部
を引張して、ボルトのばね定数の変移点を検出し、該変
移点での引張力を締付け力とすることを特徴とするボル
ト・ナット締結体の締付け力検出方法である。
【0006】また、請求項2は、ナットから突出する雄
ねじ部に、引張回転軸に形成した雌ねじ孔を螺合して、
該引張回転軸を回転し、その回転に伴って雄ねじ部を引
張し、かつ引張回転軸の回転角θを変位δとして検出す
ると共に、ナット上面に対する引張回転軸の引張力Fを
検出し、 Cb=F/δ (ここでF;引張力 Cb;ばね定数 δ;変位)に基
づき、Cbの変移点を検出して、該変移点の引張力Fを
締付け力とする請求項1記載のボルト・ナット締結体の
締付け力検出方法である。
【0007】請求項3の発明は、ナット上面に座定され
る受圧部と、ナットから突出する雄ねじ部に螺合する雌
ねじ孔を具備し、モータの駆動軸に連係して回動する引
張回転軸と、引張回転軸の周囲に形成された係止縁と受
圧部との間に介装されるロードセルと、該ロードセルと
引張回転軸の係止縁間に配設されるスラストベアリング
とからなる締付け力検出部を用い、 Cb=F/δ (ここでF;引張力 Cb;ばね定数 δ;変位)にあ
って、引張力Fをロードセルで検出し、変位δを引張回
転軸の回転角により検出して、Cbの変移点を検出し、
該変移点の引張力Fを締付け力とするようにしたもので
ある。さらに請求項4は、ナット上面に対して、該上面
から突出するボルトの雄ねじ部を引張してdF/dθの値の
最大値となったときのバネ定数をCbAとし、その後、急
激に減少した後、dF/dθが急激に減少して安定し始める
ときのバネ定数をCbBとした場合に、CbAとCbBの値の
中間値Cmを変移点として、そのときの引張力Fの値を
締付け力としたものである。すなわち、CbAとCbBは、
実際には、緩徐に変化するから、その中間点を変移点と
したものである。試験によれば、かかる手段により求め
た変移点は、検出誤差の少ない、実用に足るものであっ
た。
【0008】「本発明の理論」本発明は、上述の特開平
10-170362の方法の原理を基に、ナット座面を離間させ
る代わりに、ねじ部のバックラッシュを利用してねじ面
を離間させる検出方法を提案するものである。
【0009】本発明の方法は、ナット上面を押えるので
被締結物表面を押える必要がなく、特開平10-170362に
開示された方法よりも検出部を小さくすることができ
る。また、座面を離間させないので、ばね座金を用いた
場合もその影響をうけることはない。本発明では、本発
明の方法と特開平10-170362に開示されたが提案した方
法を用いて、予め締結したボルト・ナット締結体の締付
け力を検出し、本発明方法の有効性を示す。また、ばね
座金を用いた場合についても、本方法と特開平10-17036
2に開示された方法で試験を行い、比較・検討を行う。
【0010】<測定原理>図1に、ボルト・ナット締結
体1の概要図を示す。ここでボルト・ナット締結体1
は、被締結体I,II(図中Clamped PartI,IIと表記)
の挿通孔hにボルト2を挿入し、挿通孔hを貫通したボ
ルト2の雄ねじ部3にナット5を螺合緊締することによ
り、被締結体I,IIを挟圧してなる。このボルト・ナッ
ト締結体1にあって、ボルト2とナット5により被締結
物I,IIが締付け力Fiで締付けられると、図1に示す
ように、Fiはボルト2に引張力として作用し、被締結
物I,IIには圧縮力として作用する。このようなボルト
・ナット締結体の締付け力Fiの検出方法について、特
開平10-170362に開示された方法を以下に説明する。
【0011】図2に、特開平10-170362に開示されたが
提案した締付け力検出方法の概要図を示している。図2
におけるボルト・ナット締結体1は、あらかじめ締付け
力Fiで締付けられた状態にある。ここで締付け力Fi
は、ボルト2とナット5が噛合うボルト2側の第1ねじ
山(点A)を最大として分布する。しかし、ここでは便宜
上Fiは点Aに集中的に作用すると仮定して考える。
【0012】図2において、ボルト2の首下長さをL、
締結後の被締結物I(図2のClampedpartI)の上面(点A)
からボルト2の先端までのねじ部長さをle(図中lext
raと表記)とする。この検出方法では、まず被締結物を
押さえて、ナット5からはみ出したボルト2の先端部分
(点O)を引張力Fで引張る。ここで、点OをFで引張ると
き、被締結物I,IIにはFに相当する圧縮力が作用す
る。しかし、点Oの変位に寄与する量としては、被締結
物I,IIの圧縮量に比べて、ボルト2の伸び量が支配的
になるので、点Oの変位をボルト2の伸びとして考え
る。
【0013】点OをFで引張ると、Fが締付け力Fiより小
さい間は、主にボルト2は点Aを基点として着力点Oまで
の長さleの部分で伸びる。 ここで、ボルト2がleで
伸びるときのボルト2のばね定数をCbAとすると、Fと
点Oの変位δとの関係は、 F=CbA・δ (F<Fi) (1) となる。このとき、ナット座面6は、ProcessI(図2)
のように、被締結物と接触した状態である。その後Fを
増加させて、Fが締付け力Fiに達すると、ナット座面6
と被締結物Iの座面が離間するProcessII(図2)の状態
となる。このとき、ボルト2は点Bを基点としたボルト
2の首下全体の長さLで伸びることになる。ボルト2が
Lで伸びるときのボルト2のばね定数をCbBとすると、
Fとδとの関係は、 F=CbB・δ (F>Fi) (2) となる。ここで、ProcessIからProcessIIへ移行すると
き、ボルト2が伸びる長さはleからLへ急激に増加す
る。すなわち、ボルト2のばね定数がCbAからCbBへと
急激に変化する。この方法では、ボルト2のばね定数が
CbA からCbBへ急激に変化するときの変位点でのFの値
を検出してFiとする。
【0014】図3は、ボルト2先端の点Oに引張力Fを負
荷したときの着力点変位δとFの関係を示した概略図で
ある。図3において、横軸は着力点Oの変位δであり、
縦軸は引張力Fである。図3中のProcessIとProcessII
は、図2のProcessIとProcessIIに対応している。図3
におけるProcessIでは、FはCbAなる勾配で増加する。
FがFiに達すると、座面が離間してボルト2のばね定数
がCbA からCbBへ変化する。ProcessIからProcessII
への移行である。ProcessIIでは、ボルト2は首下全体
の長さLで伸びるので、FはCbAに比べて小さな勾配Cb
Bで増加する。この方法では、このように勾配が変化す
るときのFを検出して締付け力とする。
【0015】ところで、特開平10-170362で提案された
方法は、締付け力検出時に、被締結物表面を押えて引張
力を作用させるものである。したがって、締付け力検出
のためにナット5周囲の被締結物表面を、ナット5を包
む込むように押えなければならない。また、ナット5座
面と被締結物座面を離間させるので、ばね座金等を用い
ている場合には、座面間が完全に離間せずに測定誤差を
生じることも考えられる。
【0016】本発明では、特開平10-170362に開示され
た方法の測定原理を基に、被締結物表面の代わりにナッ
ト5上面を押えて、締付け力の検出を行う方法を提案す
る。図4に、本発明の締付け力検出方法の概要図を示
す。ここで、締付け力Fiは便宜上、特開平10-170362に
開示された方法(図2)と同様に、点Aに集中的に作用す
ると仮定して考える。ボルト2の首下長さをL、締結後
の被締結物(図4のClamped partI)の上面(点A)からボ
ルト2の先端までのねじ部長さをleとする。締結後の
ボルト・ナット締結体1のねじ面では、図4(a)のよう
にボルト2の雄ねじとナット5の雌ねじの間にバックラ
ッシュが存在する。この状態で、図2のように被締結物
を押える代わりに、ナット5の上面部を押さえて、ナッ
ト5からはみ出したボルト2の先端部分(点O)を引張力F
で引張る。ここでFは、被締結物とナット5に圧縮力と
して作用するので、点Oの変位にはボルト2の伸び量だ
けでなく、被締結物とナット5の圧縮量も含まれる。し
かし、点Oの変位に寄与する量としては、特開平10-1703
62に開示された方法と同様に、ボルト2の伸び量が支配
的になるので、点Oの変位をボルト2の伸びとして考え
ることにする。引張力Fが締付け力Fiより小さい間は、
ボルト2は点Aを基点として着力点Oまでの長さleの部
分で伸びる。このとき、ねじ面はProcessI(図4(a))の
状態であり、ボルト2のばね定数はCbAである。その
後、Fを増加させて、FがFiに達すると、ねじ面間のバ
ックラッシュにより、雄ねじと雌ねじのねじ面が離間
し、ProcessII(図4(a))の状態となる。そのときボルト
2は、点Bを基点としてボルト2の首下全体の長さLで
伸び、ボルト2のばね定数がCbAからCbBに変化する。
【0017】この一連の過程におけるFとδとの関係
は、図3と同じである。本発明の方法は、特開平10-170
362に開示された方法と同じく、ボルト2のばね定数が
CbA からCbBへ急激に変化するときのFの値を締付け力
Fiとして検出する。このように、本発明方法では、特
開平10-170362に開示された方法の基本原理をもとに、
ねじ面間のバックラッシュを利用してねじ面を離間させ
ることで、締付け力の検出を行う。以下の試験では、予
め所定の締付け力で締結されたボルト・ナット締結体1
を用いて、本発明方法と特開平10-170362に開示された
方法で検出試験を行い、本発明方法の有効性を検証す
る。
【0018】<試験装置>本発明方法は、ナット5から
はみ出したボルト2の雄ねじ部3の先端部分6を、締付
け力Fi以上で引張らなければならない。しかし、通常
ボルト2の締付け力はボルト2の降伏軸力の70%程度に
設定されることが多く、Fi以上の引張力を生じさせる
ことは必ずしも容易ではない。たとえば、M10×1.5、強
度区分4Tのボルト2の場合では、通常の締付け力は10 k
N程度となる。そこで本試験では、容易に引張力Fを負荷
するために、ボルト2の雄ねじ部3を利用する。
【0019】図5,6に、試験装置の概略図を示す。図
6はボルト・ナット締結体1の締付け力検出装置の外観
図である。図5は、締付け力を測定するためにあらかじ
め締結されたボルト・ナット締結体1と締付け力検出部
10を示すものである。図5の下側が、ボルト・ナット
締結体1であり、上側が締付け力検出部10である。そ
して、ナット5からはみ出したボルト2の先端部分6
に、締付け力検出部10の雌ねじ孔13を噛み合わせ、
モータ20を駆動して引張回転軸12を回転させること
で、ボルト2を引張る。このようにすることで、容易に
大きな引張力を発生させることができる。
【0020】ここで、この締付け力検出部10は、ナッ
ト5の上面に座定される受圧部11と、ナット5から突
出する雄ねじ部3の先端部分6に螺合する雌ねじ孔13
を具備し、モータ20の駆動軸に連係して回動する引張
回転軸12と、引張回転軸12の周囲に形成された係止
縁14と受圧部5との間に介装されるロードセルBと、
該ロードセルBと引張回転軸12の係止縁14間に配設
される自動調心式のスラストベアリング17とからな
る。ここで引張回転軸12の材質は、S55Cである。検出
部において、ボルト2の先端に負荷する引張力Fは、ロ
ードセルBにより測定される。
【0021】図5において、ボルト・ナット締結体1
は、被締結物I、IIとロードセル8およびボルト2とナ
ット5から構成されている。被締結物IとIIの材質は、S
55Cである。締結体は、ロードセルAを被締結物IとIIで
挟み、ボルト2とナット5で締結する。ここで締付けの
際、ロードセルAにねじりトルクが作用しないように、
被締結物IとIIにあけた穴に丸棒を通して、ナット5を
回転させて締付けが行われる。また、締結時の締付け力
の管理はロードセルAで行い、目標締付け力Fi=10 kNで
締結を行う。ここで、ボルト2のねじ面およびナット5
の座面は二硫化モリブデン配合リチューム石鹸基グリー
スによる潤滑状態とした。
【0022】さらに図6の全体構成にあって、ボルト・
ナット締結体1は、架台30に保持される。また、締付
け力検出部10は、架台30から立設したフレーム31
に、リニアガイド32により昇降案内される装架板33
に固定される。また引張回転軸12は、図6のフレキシ
ブルカップリング34を介してトルク変換器35および
モータ20に取付けられている。モータ20の上端部に
は、回転角検出のためにロータリエンコーダ21が取付
けられている。
【0023】<試験方法>本試験で用いたボルト2は、
市販の六角ボルト2M10×1.5であり、長さは100mm、強
度区分は4T、等級は6gである。今回の試験では、ナット
5からはみ出したねじ部3の先端部分6を安定して引張
るために、通常用いられる長さよりも長いボルト2を用
いた。本試験で用いたナット5は、市販の歯付きフラン
ジナット5である。このナット5は、座面にゆるみ防止
のために円周方向に歯がついている。試験に用いる際
は、座面の歯を旋盤で削り、通常のフランジナット5と
して用いた。本発明で提案する締付け力検出方法では、
ボルト2の雄ねじとナット5の雌ねじのバックラッシュ
を利用する。したがって、バックラッシュの量が締付け
力の検出精度に影響を及ぼす可能性がある。そこで今回
の試験では、バックラッシュの量が検出精度に及ぼす影
響についても調べるために、バックラッシュの量を変え
た3種類の試験を行った。バックラッシュの量は、有効
径D2の異なる3種類のナット5を準備し、ナット5を
変えることで変更した。1種類目は購入品のままの雌ね
じを持つナット5であり、ねじ部の有効径はJIS B 0209
より許容差の平均でD2=9.12 mmである。このナット5
を以下Size-0とする。2種類目は、通常のサイズよりも
有効径D2が0.2 mmだけ大きなタップを用いて、雌ねじ
部を加工したナット5であり、ねじ部の有効径はD2=
9.32mmである。このナット5を以下Size-0.2とする。3
種類目は、D2が0.3 mm大きなタップを用いて加工した
ナット5であり、ねじ部の有効径はD2=9.42 mmであ
る。このナット5を以下Size-0.3とする。また、ボルト
2の有効径は、d2=8.93 mmである。
【0024】本試験は、あらかじめ目標締付け力Ftで
締結しておいたボルト・ナット締結体1に、締付け力検
出部10の雌ねじを噛み合わせ、モータを回転させて行
った。モータの回転速度は、ω = 10 rpmであり、ボル
ト2の引張速度としては、0.25 mm/secとなる。ここ
で、今回の試験における着力点変位δは、ロータリエン
コーダで測定した回転角θを用いた。
【0025】上記試験において、ボルト2に引張力を負
荷するねじ部は、二硫化モリブデン配合リチューム石鹸
基グリースによる潤滑状態とした。試験は、3種類の雌
ねじサイズを持つナット5に対して、それぞれ10回づつ
行った。なお、特開平10-170362に開示された方法によ
る検出試験については、Size-0のナット5を用いて、本
発明方法と同様の手順で10回行った。その際、被締結物
はロードセルBで直接押え、ボルト2先端のねじ部と雌
ねじ部の噛合い長さは、雌ねじ部を加工して本方法の試
験と同じにした。また、ばね座金を用いた場合の試験で
は、ボルト・ナット締結体1のナット5側にばね座金を
用いて、本発明方法と特開平10-170362に開示された方
法により検出試験を行った。なお、両者の試験は、Size
-0のナット5を用いて、同じ条件かつ同様の手順で10回
づつ行った。
【0026】<試験結果と考察>図7に、試験結果一例
として、購入品のままの雌ねじを持つナット5Size-0を
用いて、試験を行った結果を示す。図7において、横軸
は着力点変位δに相当する回転角θであり、縦軸は引張
力Fである。なお、図7中のProcessIとProcessIIは、
図4で示したProcessIとProcessIIに対応している。図
7を見ると、明らかに締付け力Fi付近で、θに対するF
の勾配dF/dθが減少していることがわかる。図7におい
て、図中に細線で示したProcessIにおいてボルト2の
ばね定数CbAなる勾配を持つ直線Aと、ProcessIIにおい
てCbBなる勾配を持つ直線Bの交点におけるFが検出され
た締付け力になる。一方、図7からだけでは、直線Aと
直線Bの交点を精度良く検出することは難しい。そこで
本方法では、直線AとBの交点の検出に、θとdF/dθの関
係を用いる。図8に、図7の試験におけるθに対するF
の勾配dF/dθとθの関係を、10個づつ平均化した値とし
て示している。図8において、横軸は検出部の雌ねじの
回転角θであり、縦軸はdF/dθである。図8において、
実際のdF/dθの値は大きく変動するので、直線AとBの交
点を安定して検出することが難しい。そこで本試験で
は、dF/dθの値を10個づつ平均化することで対応した。
図8を見ると、dF/dθはまず急激に上昇し、dF/dθの値
が安定し始めると急激に減少している。dF/dθの値は直
線的に減少した後、安定してほぼ一定となる。そこで、
図8におけるdF/dθの値の最大値をCbAとし、その後、
急激に減少した後、dF/dθが急激に減少して安定し始め
るときの値をCbBと定義した。なお、各試験におけるC
bAとCbBの検出は、予備試験から検出条件を決定して行
った。ProcessIからProcessIIへ移行する境界値は、C
bAとCbBの値の中間値Cmを変移点として、そのときの
回転角θmとし、θmに対応する引張力Fの値を締付け
力とした。図7と図8に示した試験の締付け力検出結果
は、次のとおりである。CbAおよびCbBは、次のように
なった。 CbA = 0.255 kN/deg (3) CbB = 0.154 kN/deg (4) CbAとCbBの中間値Cmおよび、Cmにおける回転角θ
は、次のようになった。 Cm = 0.204 kN/deg (5) θm = 198.5 deg (6) これらの結果から、θmのときの引張力Fの値は、 F = 10.1 kN (7) であり、この値を締付け力とした。なお、ボルト・ナッ
ト締結体1を締付けた際の締付け力FiはFi=10.2 kNで
あり、この試験における締付け力の検出誤差は-1.0%で
あった。
【0027】なお本試験方法では、締付け力Fiを測定
する際に、一時的にボルト2とナット5のねじ面が離間
するので、この作業の影響で、Fiが変化することも考
えられる。そこで、締付け力を検出した後、ボルト2の
先端に作用させていた引張力を0にして、ボルト・ナッ
ト締結体1の締付け力を、図5に示すロードセルAによ
り調べた。その結果、図7および図8に示した試験の場
合には、締付け力検出後のFiの値は、Fi= 9.99 kNで
あった。これは、検出前のFiよりもわずか2.0%程度の
減少であり、本方法を用いて締付け力の検出を行って
も、検出後の締付け力にはほとんど影響を与えないこと
がわかる。
【0028】図9に、バックラッシュの量を変化させた
有効径の異なる3種類のナット5を用いて、締付け力の
検出を行った結果を示している。図9において、縦軸は
ボルト・ナット締結体1の締付け力Fiに対する検出誤
差を示している。横軸は、それぞれSize-0、Size-0.2、
Size-0.3を示している。なお、図9において、実線で表
した範囲が、検出誤差のばらつき幅を示しており、実線
中の○印はばらつきの平均値を示している。また、図9
中の破線は、特開平10-170362に開示された方法を用い
て締付け力を検出したときの検出誤差のばらつきを示し
ている。
【0029】図9を見ると、特開平10-170362に開示さ
れた方法では、締付け力が実際の締付け力よりも高く評
価されていることがわかる。それに対して、本方法の場
合では、3種類のナット5すべてにおいて、検出誤差が
±10%以下であり、平均値でもほぼ締付け力を的確に得
ていることがわかる。この結果から、本発明の検出方法
は、高い検出精度を有していることがわかる。また、バ
ックラッシュが大きくなるほど、検出誤差のばらつき幅
は減少しており、締付け力Fiの検出精度が上がること
がわかる。なお、バックラッシュが最も大きいSize-0.3
の検出誤差は、ほぼ±5%程度であった。
【0030】ここで、特開平10-170362に開示された方
法において、締付け力が実際よりも高く評価された原因
について考察する。ボルト・ナット締結体において、被
締結物は締付け力Fiでボルト2とナット5により圧縮
されている。その際、ナット5と接触している被締結物
の座面部では、図10に示すような局所的な圧縮変形δ
cIを生じている。この状態におけるボルト頭部座面とナ
ット5の座面の間隔(グリップ長さ)を、lkとする。特
開平10-170362に開示された方法では、締付け力を検出
する際、ナット5の周囲を押えるので、座面が離間する
ときδcIは解放される。そのときlkは、ナット5の周
囲を押えたことで被締結物の圧縮変形が座面部にも影響
するので、δcIの一部がlkに追加されてlk'となる。
すなわち、特開平10-170362に開示された方法で締付け
力を検出するとき、ボルト2は検出前の状態からすでに
(lk'-lk)だけ伸びており、(lk'-lk)に相当する軸力
が締付け力に追加された状態となっている。その結果、
特開平10-170362に開示された方法では、締付け力を大
きく評価したと考えられる。一方、本発明方法では、ナ
ット5上面を押さえるので、締付け力検出時に、被締結
物の圧縮状態に変化はない。したがって、正確な締付け
力を検出することができる。
【0031】次に、ボルト・ナット締結体のナット5側
に、ばね座金を用いた場合の検出結果について示す。図
11に、本発明方法を用いて、ばね座金を有した締結体
の締付け力を測定した一つの試験結果における引張力F
とθの関係と、dF/dθとθの関係を示している。図11
において、横軸は回転角θ、左側の縦軸はFであり、右
側の縦軸はdF/dθである。図11において、Fの値は太
い実線で示しており、dF/dθの値は図8と同様に10個づ
つ平均した値を○で示している。図11におけるFのグ
ラフを見ると、直線AとBの勾配の変化が明確に現れてい
ることがわかる。また、図11のdF/dθのグラフにおい
ても、CbAと CbBの値がほぼ水平に現れている。本発
明方法を用いて、ばね座金を有した締結体の締付け力を
測定した結果、締付け力の検出誤差は、-13.2%〜7.3%
であり、ばらつきの平均値で-4.3%であった。このこと
から、本方法は、ばね座金を有した締結体においても、
締付け力を正確に検出できることがわかる。
【0032】図12には、特開平10-170362に開示され
た方法を用いて、ばね座金を有した締結体の締付け力を
測定した一つの試験結果における引張力Fとθの関係
と、dF/dθとθの関係を示している。図12において
も、図11と同様に、横軸は回転角θ、左側の縦軸はF
であり、右側の縦軸はdF/dθである。また、Fの値は太
い実線で示しており、dF/dθの値は10個づつ平均した値
を○で示している。図12を見ると、直線AからBへの勾
配の変化は明確に現れず、CbAの値は検出できたとして
も CbBの値の検出が困難であることがわかる。
【0033】特開平10-170362に開示された方法を用い
て、ばね座金を有した締結体の締付け力を測定した結
果、10回の試験のうち4回がCbBの検出ができないため
に締付け力の検出ができなかった。残りの6回について
は、-0.7%から-14.0%の範囲で測定することができた
が、確実な締付け力の検出は困難である。ここで、特開
平10-170362に開示された方法の試験におけるCbAと C
bBの値の検出は、本発明方法と同じ条件で行ったが、特
開平10-170362に開示された方法に則した検出条件で行
うことで、検出不能を防ぐことができるかもしれない。
しかし、締付け力の検出に誤差を生じることは止むを得
ないと考えられる。
【0034】最後に、本発明で提案する検出方法におい
て、ねじ面間のバックラッシュの量を大きくすること
で、検出精度が向上した理由について考察する。本発明
で提案した方法は、ボルト・ナット締結体1におけるボ
ルト2の雄ねじとナット5の雌ねじのバックラッシュを
利用する。引張力Fが締付け力Fiに達したとき、原理的
には、ボルト2の雄ねじとナット5の雌ねじは接触して
いないはずである。一方、 M10のボルト2とナット5の
ねじ面間のバックラッシュは、通常軸方向で50μm程度
と非常に小さい。たとえば、ナット5の座面とナット5
の雌ねじの中心軸が直角でない場合、雌ねじと雄ねじの
中心軸は傾いてしまう。そのような場合、FがFiに達し
たときに離間しているはずのねじ面が接触している可能
性がある。
【0035】図13に、ボルト2の雄ねじとナット5の
雌ねじの模式図を示している。図13 (a)は、雄ねじと
雌ねじの中心軸が一致している場合のねじ部の詳細図で
あり、図13 (b)は雄ねじと雌ねじの中心軸が傾いた場
合のねじ部の詳細図である。図13 (a)のように、雄ね
じの中心軸と雌ねじの中心軸がほぼ一致している場合
は、本方法でFがFiに達したとき、Fiを検出するのに
十分なバックラッシュが存在する。一方、図13 (b)の
ように、雄ねじの中心軸と雌ねじの中心軸が傾いている
場合は、バックラッシュがほとんど存在しない部分が生
じてしまう。このような場合では、本方法の検出精度に
誤差を生じる可能性がある。今回の試験結果において、
バックラッシュが大きいほど検出精度が向上した理由
は、バックラッシュを大きくすることで、ナット5の形
状誤差を吸収したためと考えられる。なお、雄ねじと雌
ねじの中心軸が傾いていても、FがFiに達したときに、
ボルト2のばね定数にわずかでも変化が現れれば、図8
に示すθに対するdF/dθの関係には明確に差が生じるの
で、Fiの検出は可能である。
【0036】一方、本発明方法の実用化を考えた場合、
省スペースかつ低コストで実現することができる。すな
わち、図5、6の試験装置で明らかなように、特開平10
-170362に開示された方法のごとく、ナット周囲の被締
結物表面を、ナットを包み込む必要が無く、検出部の構
造は非常に単純なものとなる。しかも、検出時に必要な
トルクTは、主にねじ面の摩擦トルクだけなので、締結
時の締付けトルクに比べて小さくてよい。したがって、
本方法の実用化は容易であり、コンパクトな検出装置の
製作が可能となる。
【0037】
【発明の効果】本発明は、特開平10-170362に開示され
た方法の基本原理を用いて、ナット5座面を離間させる
代わりに、ねじ面間のバックラッシュを利用して、ねじ
面を離間させる方法であり、以下に示す効果がある。 1)締結体のナット5から突出したボルト2の先端部分
を引張ることで、ねじ面間のバックラッシュにより変化
する着力点の変位と引張力の関係から締付け力の検出を
行うものであり、締結後のボルト・ナット締結体1の締
付け力を±10%以下の高精度で検出することができる。 2)ボルト2とナット5のねじ面間のバックラッシュを
大きくすることで、締付け力の検出精度を±5%程度ま
で向上することができる。 3)特開平10-170362に開示されたが提案した方法を用
いて、締結後のボルト・ナット締結体1の締付け力を検
出した結果、かかる方法では、実際の値よりも大きな締
付け力となるが、本発明は、真の締付け力と近似する値
を得ることができる。 4)本発明は、ボルト・ナット締結体1にばね座金を用
いた場合にも締付け力を的確に検出することができる。 5)特開平10-170362に開示されたが提案した方法は、
ボルト・ナット締結体1にばね座金を用いた場合には、
締付け力を検出することはできない場合があるが、本発
明によれば、現在使用状態にある締結体の締付け力を検
出することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ボルト・ナット締結体1を示す縦断側面図であ
る。
【図2】締付け力Fiで締付けられた状態の力関係を示
すボルト・ナット締結体1を示す縦断側面図である。
【図3】ボルト2先端の点Oに引張力Fを負荷したときの
着力点変位δとFの関係を示すグラフである。
【図4】本発明の締付け力検出方法を示す概要図であ
る。
【図5】ボルト・ナット締結体1と締付け力検出部10
を示す縦断側面図である。
【図6】締付け力検出装置の外観図である。
【図7】試験結果を示すグラフであり、横軸は着力点変
位δに相当する回転角θであり、縦軸は引張力Fであ
る。
【図8】θに対するFの勾配dF/dθとθの関係を、10個
づつ平均化した値として示したグラフである。
【図9】バックラッシュの量を変化させた有効径の異な
る3種類のナット5を用いて、締付け力の検出を行った
結果を示し、縦軸はボルト・ナット締結体1の締付け力
Fiに対する検出誤差を示し、横軸はナット5の種類を
示している。
【図10】従来の締付け力検出方法を示す概念図であ
る。
【図11】、本発明方法を用いた試験結果における、引
張力Fとθの関係と、dF/dθとθの関係を示し、横軸は
回転角θ、左側の縦軸はFであり、右側の縦軸はdF/dθ
である。
【図12】従来方法の試験結果における、引張力Fとθ
の関係と、dF/dθとθの関係を示し、横軸は回転角θ、
左側の縦軸はFであり、右側の縦軸はdF/dθである。
【図13】(a)は、雄ねじと雌ねじの中心軸が一致して
いる場合のねじ部の詳細図であり、(b)は雄ねじと雌ね
じの中心軸が傾いた場合のねじ部の詳細図である。
【符号の説明】
1 ボルト・ナット締結体 2 ボルト 3 雄ねじ部 5 ナット 10 締付け力検出部 11 受圧部 12 引張回転軸 13 雌ねじ孔 14 係止縁 17 スラストベアリング 20 モータ B ロードセル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被締結体の挿通孔にボルトを挿入し、挿通
    孔を貫通したボルトの雄ねじ部にナットを螺合緊締する
    ことにより、被締結体を挟圧するボルト・ナット締結体
    にあって、ナット上面に対して、該上面から突出するボ
    ルトの雄ねじ部を引張して、ボルトのばね定数の変移点
    を検出し、該変移点での引張力を締付け力とすることを
    特徴とするボルト・ナット締結体の締付け力検出方法。
  2. 【請求項2】ナットから突出する雄ねじ部に、引張回転
    軸に形成した雌ねじ孔を螺合して、該引張回転軸を回転
    し、その回転に伴って雄ねじ部を引張し、かつ引張回転
    軸の回転角θを変位δとして検出すると共に、ナット上
    面に対する引張回転軸の引張力Fを検出し、 Cb=F/δ (ここでF;引張力 Cb;ばね定数 δ;変位)に基
    づき、Cbの変移点を検出して、該変移点の引張力Fを
    締付け力とする請求項1記載のボルト・ナット締結体の
    締付け力検出方法。
  3. 【請求項3】ナット上面に座定される受圧部と、ナット
    から突出する雄ねじ部に螺合する雌ねじ孔を具備し、モ
    ータの駆動軸に連係して回動する引張回転軸と、引張回
    転軸の周囲に形成された段面と受圧部との間に介装され
    るロードセルと、該ロードセルと引張回転軸の係止縁間
    に配設されるスラストベアリングとからなる締付け力検
    出部を用い、 Cb=F/δ (ここでF;引張力 Cb;ばね定数 δ;変位)にあ
    って、引張力Fをロードセルで検出し、変位δを引張回
    転軸の回転角により検出して、Cbの変移点を検出し、
    該変移点の引張力Fを締付け力とするようにした請求項
    2記載のボルト・ナット締結体の締付け力検出方法。
  4. 【請求項4】ナット上面に対して、該上面から突出する
    ボルトの雄ねじ部を引張してdF/dθの値の最大値となっ
    たときのバネ定数をCbAとし、その後、急激に減少した
    後、dF/dθが急激に減少して安定し始めるときのバネ定
    数をCbBとした場合に、CbAとCbBの値の中間値Cmを
    変移点として、そのときの引張力Fの値を締付け力とし
    た請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のボルト・ナ
    ット締結体の締付け力検出方法。
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