JP2003240492A - 熱交換装置の制御方法及び燃料電池発電システム - Google Patents

熱交換装置の制御方法及び燃料電池発電システム

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JP2003240492A
JP2003240492A JP2002032614A JP2002032614A JP2003240492A JP 2003240492 A JP2003240492 A JP 2003240492A JP 2002032614 A JP2002032614 A JP 2002032614A JP 2002032614 A JP2002032614 A JP 2002032614A JP 2003240492 A JP2003240492 A JP 2003240492A
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Katsuki Yagi
克記 八木
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  • Details Of Fluid Heaters (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、燃料流量の変動に対して遅れが少な
い制御を実現して、燃焼温度の安定な制御を実現するこ
とを課題とする。 【解決手段】燃料ガスと空気の予混合ガス31を燃焼さ
せる燃焼触媒部と、燃焼によって発生した熱を回収する
熱交換器21とが一体化された熱交換装置の制御方法に
おいて、予混合ガス31の入口側近傍の温度により燃料
ガスの流量あるいは空気流量の少なくともいずれか一方
を制御することを特徴とする熱交換装置の制御方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に燃焼によって
得られる熱を利用してメタノール等の液体燃料と水を蒸
発、若しくは更に過熱する熱交換装置を制御する方法に
関する。本発明方法は、分散電源用燃料電池発電システ
ム等に適用可能である。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、燃焼触媒部と熱交換部を一
体化した技術例は少ない。本出願人は、従来より燃焼触
媒部と熱交換部が一体化された技術について研究を重
ね、先に図6(A)〜(F)に示すような燃焼触媒一体
蒸発装置を提案した(特開2001−208487)。
【0003】図6(A)は燃焼触媒一体蒸発装置に係る
ラミネート熱交換器の基本構造を示す全体図、図6
(B)は同熱交換器の一構成であるラミネートプレート
の平面図、図6(C)は図6(B)の側面図、図6
(D)は図6(C)の要部Xの拡大図、図6(E)は同
熱交換器の一構成であるインナーフィンの説明図、図6
(F)はアウターフィン及びラミネートチューブへの燃
焼触媒の付着状況を示す説明図である。なお、図6
(E)において、符号Pはフィンピッチを、符号Hはフ
ィン高さを示す。
【0004】図中の付番11は、ラミネートチューブを
示す。このラミネートチューブ11は、2枚のステンレ
ス製のラミネートプレート12を、その間にインナーフ
ィン13を入れてNiロー及びかしめ工法を用いて貼り
合せて形成したものである(図6(A)参照)。ここ
で、ラミネートプレート12は、2枚の板状部材12
a,12bを上下端で折り曲げて両者間に空洞部を作
り、この空洞部に波形の支持板12cを介在させた構成
となっている(図6(D)参照)。
【0005】前記ラミネートチューブ11同士の間は、
例えば20Cr−5Alステレンレス製のアウターフィ
ン14を設置して、Niローでラミネートチューブに貼
り付ける。前記アウターフィン14には、ウィスカー処
理した後、燃焼触媒15を塗布する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術によれば、燃焼触媒の燃焼温度制御に用いる温度計の
設置位置に関する明確な指針がなく、燃料流量や空気流
量の増加に対する対応遅れを原因とした燃焼温度の異常
上昇によって、熱交換装置の溶損や破損が生じる問題が
あった。
【0007】本発明はこうした事情を考慮してなされた
もので、燃料ガスと空気の予混合ガスを燃焼させる燃焼
触媒部と、燃焼によって発生した熱を回収する熱交換部
とが一体化された熱交換装置において、前記予混合ガス
の入口側近傍の温度に基づいて前記燃料ガスの流量ある
いは空気流量を制御することにより、燃料流量の変動に
対して遅れが少ない制御を実現して、燃焼温度の安定な
制御が可能な熱交換装置の制御方法を提供することを目
的とする。
【0008】また、本発明は、熱交換器と、この熱交換
器と改質器を介して接続される燃料電池と、前記熱交換
器に電気的に接続され,前記燃料電池からの改質ガス戻
りガスの流量を調節するバルブと、前記予混合ガスの入
口側近傍のフィン表面温度を測定する温度計と、前記温
度計の測定値に基づいて前記バルブを開閉し、改質ガス
戻りガスの流量の制御を行う制御部とを具備する構成と
することにより、燃料流量の変動に対して遅れが少ない
制御を実現して、燃焼温度の安定な制御が可能な燃料電
池発電システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、燃料ガスと空
気の予混合ガスを燃焼させる燃焼触媒部と、燃焼によっ
て発生した熱を回収する熱交換部とが一体化された熱交
換装置の制御方法において、前記予混合ガスの入口側近
傍の温度に基づいて前記燃料ガスの流量あるいは空気流
量の少なくともいずれか一方を制御することを特徴とす
る熱交換装置の制御方法である。
【0010】また、本発明は、燃料ガスと空気の予混合
ガスを燃焼させる燃焼触媒部と、燃焼によって発生した
熱を回収する熱交換部とが一体化された熱交換装置を有
した燃料電池発電システムであり、前記熱交換部は、熱
を受ける側の流体が通る流路を有した複数のプレート
と、これらプレート間に配置されたフィンとからなるプ
レートフィン型熱交換器であり、熱交換器と、この熱交
換器と改質器を介して接続される燃料電池と、前記熱交
換器に電気的に接続され,前記燃料電池からの改質ガス
戻りガスの流量を調節するバルブと、前記予混合ガスの
入口側近傍のフィン表面温度を測定する温度計と、前記
温度計の測定値に基づいて前記バルブを開閉し、改質ガ
ス戻りガスの流量の制御を行う制御部とを具備すること
を特徴とする燃料電池発電システムである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明について更に詳しく
説明する。本発明において、前記熱交換部としては、例
えば流体(液体燃料)が通る流路を有した複数のプレー
トと、これらプレート間に配置されたフィンからなるプ
レートフィン型熱交換器が挙げられる。また、この場
合、前記予混合ガスの入口側近傍の温度としてはフィン
の入口側近傍の表面温度であることが好ましい。
【0012】本発明において、燃焼触媒部とは、例えば
前記プレートフィン型熱交換器を例にとれば、プレート
とフィンで囲まれた領域及びフィン表面に形成された触
媒の両者を示す。
【0013】前記プレートとしては、2枚のプレートが
ろう付けされて構成され、少なくとも一方のプレートに
仕切り部材を介して逆U字型の流路が形成され、しかも
プレートの底部側に流体用の入口部及び出口部を有して
いるものが挙げられる。ここで、液体燃料はプレート内
で蒸気化して蒸気として取り出すもので、液体燃料の液
面から出口部までの距離はできるだけ長い方が好ましい
(図4参照)。この理由は、蒸発の後、液体燃料の温度
(例えば100℃)を蒸気の温度(例えば300℃)ま
で加熱する為に必要な伝熱面積を多くとるためである。
【0014】本発明において、前記予混合ガスの入口側
近傍の温度は、フィン表面のうち最高の温度となる位置
(最高温度位置)の温度であることが好ましい。これ
は、後述するように、実験の結果、使用流量範囲で最高
温度位置が略一定であることを把握しているからであ
る。従って、最高温度位置を把握してその温度をモニタ
ーすることにより、溶損等の事故を回避することができ
る。
【0015】また、本発明において、予混合ガス(燃料
+空気)における空気比(燃料/空気)と予混合ガスの
入口近傍付近の測定点の温度Tとの関係を調べたとこ
ろ、条件によっては、Tは断熱燃焼温度に近い温度まで
上昇することがあり、金属製部材の耐熱性を考慮し、断
熱燃焼温度<850℃となる空気比で燃焼させる必要が
ある。従って、空気比=1、つまり燃料過剰燃焼、ある
いは空気比>1、つまり空気過剰燃焼を行う必要があ
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。 (実施例1)図1は、プレートフィン型熱交換器21の
一例を示す。プレートフィン型熱交換器21は、複数の
ステンレス製のプレート22と、これらのプレート22
間に配置された波形状の、例えば20Cr−5Alステ
ンレス製のフィン23とから構成されている。前記プレ
ート22とフィン23は、両者の接触部を例えばNiロ
ーにより接合されている。また、前記プレート22に
は、図1に示すように、底部側に液体燃料(水及びメタ
ノール)24を供給するための入口部25が形成されて
いるとともに、予混合ガス31との熱交換作用によりプ
レート22内で蒸気化した蒸気26を取り出すための出
口部27が形成されている。
【0017】前記プレート22は、例えば図4(B)に
示すように2枚のプレート材22a,22bを接合面2
8にろう付けして接合することにより構成されている。
ここで、図4(A)はプレート22の概略的な正面図、
図4(B)はプレート22の平面図を示す。一方のプレ
ート材22aの内側には、液体燃料24あるいは蒸気2
6を流すための平面形状がU字型の流路29が、接合面
側に仕切り30を介して形成されている。ここで、液体
燃料24はプレート22内で蒸気化して蒸気26として
取り出すが、液体燃料24の液面Sから出口部27まで
の距離L(図4(A)中の点線)はできるだけ長い方が
好ましい。この理由は、蒸発の後、液体燃料の温度(例
えば100℃)を蒸気の温度(例えば300℃)まで加
熱する為に必要な伝熱面積を多くとるためである。
【0018】前記プレート22及びフィン23には、ウ
ィスカー処理によりPt等の燃焼触媒(図示せず)が塗
布されている。ここで、ウィスカー処理とは、プレート
22及びフィン23表面に数ミクロンの針状Al
を形成して、燃焼触媒が付着しやすい状態にすることを
意味する。前記プレート22とフィン23で囲まれた領
域及びフィン23表面に塗布された図示しない燃焼触媒
により、燃焼触媒部が構成されている。燃料と空気を予
め混合した予混合ガス31がこの燃焼触媒によって燃焼
する。そして、本発明においては、図1中の例えば点P
において、予混合ガス31が流入する入口側近傍の温
度,例えば、入口側近傍のフィン23の表面温度を測定
し、その温度をある所定値に保持するように燃料流体又
は空気流量を制御する。
【0019】予混合ガス31の流れ方向に沿う方向の温
度測定位置は、安全な装置運転上の観点から、最高温度
に近くなるように決める必要があるが、これは燃料の種
類とフィンピッチによって決定できる。フィンピッチは
製作コストの観点から1mm程度が最小ピッチである
が、触媒燃焼は非常に高速な現象であり、この程度のフ
ィンピッチでは燃料が触媒表面に到達するまでの拡散が
律速となるため、予混合ガ(燃料+空気)31流量の変
化に対して、最高温度位置がほとんど変化しないことが
実験により明らかである。図5は、燃料として水素を用
いた場合の、水素濃度と予混合ガス31の入口側からの
距離で表した最高温度位置との関係を、加湿の有無、空
気(Air)量を変えて調べた特性である。図5より、
最高温度位置が約2.5〜3.8mmの間のほぼ一定の
範囲に収まることが明らかである。
【0020】従って、燃料の拡散係数が、予混合ガス3
1の流入する入口部近傍の温度測定位置を決めるための
重要な因子となり、この拡散係数に基づき燃料種に応じ
て最高温度測定位置が変化するが、熱伝達と物質伝達の
アナロジーから得られる次式(1)、(2)によって簡
易的に決定できる。
【0021】 GC(Ti+1−T)=h・2W・dx・(Cfuel−0)・Q …(1) h(D/Dfuel)=Sh =5.364[1+{220・(x/πDeReSc)-9/103/10] …(2) 上記式(1)、(2)において、G[kg/s]:質量
流量、C[J/kg/K]:定圧比熱、h[m/
s]:物質伝達係数、W[m]:触媒壁幅、Cfuel[m
ol/m]:燃焼熱、Dfuel[m/s]:拡散係
数、D[m]:等価直径、Sh[−]:シャーウッド
数、Re[−]:レイノルズ数、Sc[−]:シュミッ
ト数である。なお、式(1)で「0」という数値は、触
媒表面の燃料濃度が「0」であることを示す。
【0022】上記式(2)において、D,Dfuelは既
知であるので、予混合ガスの流入口から温度測定点Pま
で距離xの値を代入すれば、物質伝達係数hが求ま
る。次に、物質伝達係数hの値を式(1)に代入する
ことにより、温度が何度上昇するかが分かる。例えば、
フィ23ンの入口部の温度T(初期条件)をT=5
0℃とすると、入口部から出口側へ1mm進むと温度が
何度上昇するかが算出される。従って、こうした考え方
に基づいてTが分かればTi+1が算出されるため、
予混合ガス31の流れ方向に沿ったフィン23の温度分
布が求められ、最高温度とその位置が得られる。そし
て、種々の触媒条件・熱交換器の製作条件でシミュレー
ションした結果、予混合ガス31の入口側近傍において
常に最高温度となっている実験事実が得られた。
【0023】上記実施例1によれば、予混合ガスが最高
温度となる該予混合ガスの入口側近傍のフィン表面温度
を測定し、その温度をある所定値に保持するように燃料
流量及び空気流量を制御することにより、燃料流量や空
気流量の変動による異常温度変化に対して遅れが少ない
燃料・空気流量制御が可能となり、燃焼温度の安定な制
御を実現することができる。
【0024】なお、上記実施例1では、熱交換器がプレ
ートとフィンからなる場合について述べたが、これに限
らず、複数回蛇行させた内管及び外管からなる二重管構
造のパイプを用い、内管に内側に液体燃料を流し、内管
と外管間に予混合ガスを流すような構成の熱交換器でも
よい。図7は、上記二重管構造のパイプの概略図を示す
もので、符番41は外周面に燃焼触媒が塗布され、内部
に蒸発する流体(液体燃料)が流れる内管、符番42は
外管を示し、内管41と外管42間に燃焼する流体(燃
焼する流体)が流れる。
【0025】(実施例2)図2は、本発明に係る熱交換
器としての蒸発器等を組み込んだ分散電源用燃料電池発
電システムの一例を示す。図中の符番32は、熱交換器
としての蒸発器を示す。この蒸発器32には、改質器3
3を介して燃料電池34に接続されている。前記蒸発器
32には、配管35aから、例えば25℃のメタノール
及び水を含む改質器33用原燃料としての液体燃料が供
給され、また配管35bよりメタノールガス(又は都市
ガス)が供給される。前記燃料電池34の燃料極からの
配管35cは、前記配管35bの途中に接続され、燃料
電池34からの微量の水素を含む改質ガス戻りガスが配
管35bに供給されるようになっている。また、配管3
5cから分岐して開閉弁36aが設けられ、燃料電池3
4から配管35cを介して配管35bに送られる改質ガ
ス戻りガスの流量を調整できるようになっている。
【0026】前記配管35bには、該配管35bに空気
を送るための配管35dが接続されている。また、蒸発
器32寄りの配管35bには開閉弁36bを介装した配
管35eが接続され、配管35bからのメタノール及び
改質ガス戻りガス、配管35dからの空気の量が調整で
きるようになっている。図示しないが、前記蒸発器32
の一構成であるフィンの入口部近傍の表面にはその表面
温度を検知する温度計が配置され、この温度計と前記開
閉弁36aとは電気的に接続されている。
【0027】こうした分散電源用燃料電池発電システム
においては、メタノール等の液体燃料及び水を含む原料
を蒸発器32に供給しながら、メタノール等の燃料ガス
と空気の予混合ガスを蒸発器32に供給すると、蒸発器
32と一体化した燃焼触媒によって燃焼した予混合ガス
の熱エネルギーによって、蒸発器32を通過する液体原
料が25℃から約250℃まで加熱されて過熱蒸気とな
り、改質器33に送られる。
【0028】改質器33ではメタノールが水素リッチの
改質ガスに改質され、この改質ガスが燃料電池34の燃
料極に燃料として送られる。一方、燃料電池34の空気
極には空気が送られ、燃料電池34で水素と空気による
化学反応がおこり、電気が生成される。そして、前記蒸
発器32の温度変化に応じた開閉弁36bの開閉によ
り、蒸発器32へ流入する、燃料電池34(配管35
c)からの改質戻りガス、配管35bからのメタノール
及び配管35dからの空気のトータルの供給量を調整す
る。
【0029】上記実施例2に係る分散電源用燃料電池シ
ステムによれば、蒸発器32の一構成であるフィンの入
口側近傍の表面温度を測定し、その温度をある所定値に
保持するようにメタノール等の燃料流量及び空気流量を
制御することにより、特に燃料電池34からの改質ガス
戻りガス(燃料)の流量変動に対して遅れが少ない燃料
・空気流量制御を実現して、燃焼温度の安定な制御を実
現することができ、蒸発器32に異常温度による溶損等
の自己を回避することができる。また、燃料電池34へ
水素リッチガス(改質ガス)を安定して供給することが
でき、燃料電池34において安定な化学反応を起こすこ
とができ、頻繁に軌道・停止が行われる燃料電池におい
て、一定の電力を発生することができる。
【0030】なお、上記実施例2では、本発明方法を分
散電源用燃料電池に適用した場合について述べたが、こ
れに限らず、車載用の燃料電池に適用することも可能で
ある。
【0031】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、燃
料ガスと空気の予混合ガスを燃焼させる燃焼触媒部と、
燃焼によって発生した熱を回収する熱交換部とが一体化
された熱交換装置において、前記予混合ガスの入口側近
傍の温度に基づいて前記燃料ガスの流量あるいは空気流
量を制御することにより、燃料流量の変動に対して遅れ
が少ない制御を実現して、燃焼温度の安定な制御が実現
でき、分散電源用燃料電池システムにおいても安定した
パワーを車両等に供給が可能な熱交換装置の制御方法を
提供できる。
【0032】また、本発明によれば、熱交換器と、この
熱交換器と改質器を介して接続される燃料電池と、前記
熱交換器に電気的に接続され,前記燃料電池からの改質
ガス戻りガスの流量を調節するバルブと、前記予混合ガ
スの入口側近傍のフィン表面温度を測定する温度計と、
前記温度計の測定値に基づいて前記バルブを開閉し、改
質ガス戻りガスの流量の制御を行う制御部とを具備する
構成とすることにより、燃料流量の変動に対して遅れが
少ない制御を実現して、燃焼温度の安定な制御が可能な
燃料電池発電システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る熱交換器の説明図。
【図2】図2は、熱交換器としての蒸発器等を車両用と
して組み込んだ分散電源用燃料電池システムの説明図。
【図3】図3は、図2の熱交換器の一構成であるプレー
トにおける燃料流体の流れを説明するための図。
【図4】図4は、図2の熱交換器の一構成であるプレー
トの説明図。
【図5】図5は、水素濃度と(テスト材先端位置から
の)最高温度位置との関係を、加湿の有無、空気(Ai
r)量を変えて調べた特性図。
【図6】図6は、従来の燃焼触媒一体蒸発装置の説明
図。
【図7】図7は、実施例1で用いた熱交換器とは別の熱
交換器の説明図。
【符号の説明】
21…熱交換器(熱交換部)、 22…プレート、 23…フィン、 24…液体燃料、 25…入口部、 26…蒸気、 27…出口部、 29…流路、 30…仕切り、 32…蒸発器、 33…改質器、 34…燃料電池、 35a〜35e…配管、 36a,36b…開閉弁、 41…内管、 42…外管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 8/04 H01M 8/04 N 8/06 8/06 A Fターム(参考) 3K017 BA02 BD01 BE06 BE11 BF03 BG01 3L036 AA41 AA46 3L103 AA33 AA37 AA44 BB50 CC18 CC27 DD54 DD68 5H027 AA02 BA01 KK41 MM13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料ガスと空気の予混合ガスを燃焼させ
    る燃焼触媒部と、燃焼によって発生した熱を回収する熱
    交換部とが一体化された熱交換装置の制御方法におい
    て、前記予混合ガスの入口側近傍の温度に基づいて前記
    燃料ガスの流量あるいは空気流量の少なくともいずれか
    一方を制御することを特徴とする熱交換装置の制御方
    法。
  2. 【請求項2】 前記熱交換部は、熱を受ける側の流体が
    通る流路を有した複数のプレートと、これらプレート間
    に配置されたフィンとからなるプレートフィン型熱交換
    器であり、かつ前記予混合ガスの入口側近傍の温度はフ
    ィンの入口側近傍の表面温度であることを特徴とする請
    求項1記載の熱交換装置の制御方法。
  3. 【請求項3】 前記プレートは、2枚のプレートがろう
    付けされて構成され、少なくとも一方のプレートに仕切
    り部材を介して逆U字型の流路が形成され、しかも前記
    プレートの底部側に流体用の入口部及び出口部を有して
    いることを特徴とする請求項2記載の熱交換装置の制御
    方法。
  4. 【請求項4】 前記予混合ガスの入口側近傍の温度は、
    前記フィン表面の最高の温度を示す位置の温度であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
    記載の熱交換装置の制御方法。
  5. 【請求項5】 燃料ガスと空気の予混合ガスを燃焼させ
    る燃焼触媒部と、燃焼によって発生した熱を回収する熱
    交換部とが一体化された熱交換装置を有した燃料電池発
    電システムであり、 前記熱交換部は、熱を受ける側の流体が通る流路を有し
    た複数のプレートと、これらプレート間に配置されたフ
    ィンとからなるプレートフィン型熱交換器であり、 熱交換器と、この熱交換器と改質器を介して接続される
    燃料電池と、前記熱交換器に電気的に接続され,前記燃
    料電池からの改質ガス戻りガスの流量を調節するバルブ
    と、前記予混合ガスの入口側近傍のフィン表面温度を測
    定する温度計と、前記温度計の測定値に基づいて前記バ
    ルブを開閉し、改質ガス戻りガスの流量の制御を行う制
    御部とを具備することを特徴とする燃料電池発電システ
    ム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007506060A (ja) * 2003-09-16 2007-03-15 モーディーン・マニュファクチャリング・カンパニー 改質装置式燃料電池システムのための燃料気化装置
KR100748547B1 (ko) 2006-05-25 2007-08-14 엘지전자 주식회사 열교환모듈 및 이를 구비한 연료전지시스템
KR101061448B1 (ko) 2008-11-11 2011-09-02 한국전력공사 고체 산화물 연료전지 발전시스템용 일체형 열교환 장치

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