JP2003239919A - 金属板部材の固定構造 - Google Patents

金属板部材の固定構造

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JP2003239919A
JP2003239919A JP2002042158A JP2002042158A JP2003239919A JP 2003239919 A JP2003239919 A JP 2003239919A JP 2002042158 A JP2002042158 A JP 2002042158A JP 2002042158 A JP2002042158 A JP 2002042158A JP 2003239919 A JP2003239919 A JP 2003239919A
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JP2002042158A
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Tomohiro Otsuki
智廣 大槻
Akihisa Daitoku
晃久 大徳
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Original Assignee
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成樹脂からなる被固定体と、この被固定体
に固定されている金属板部材との分離をより容易に行う
ことができるようにする。 【解決手段】 合成樹脂からなるケース10の表面に設
けた係止用凸部12を、アース板11に設けた係止孔1
3に挿通させ、係止孔13の内側に設けた係止片15を
弾性屈曲変形させることで係止用凸部12に係止させ
る。ケース10には、係止片15の基端部に対応する位
置に貫通孔14を設ける。そして、係止片15の基端部
を貫通孔14側に押圧することで、係止片15の基端部
が貫通孔14に入り込んでより大きく屈曲変形し、その
先端側がより大きく立ち上がるようにする。このため、
係止片15が係止用凸部12に係止しなくなり、係止孔
13から係止用凸部12を引き抜くことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば合成樹脂で
一体形成されたケースに対するアース板の固定構造等の
ように、合成樹脂からなる被固定体に対する金属板部材
の固定構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばプリンター等の電気機器で
は、合成樹脂で一体形成されたケースに対してアース用
金属板(以下、単にアース板という。)を固定し、この
アース板で回路基板等を接地させる手法が採用されてい
る。このような手法では、図14に示すように、ケース
70の表面に突出する係止用凸部71をアース板72に
設けられた係止孔73に挿通させることで、アース板を
ケースに固定する構造が採用されている。
【0003】詳述すると、図15(a),(b)に示す
ように、略円柱状の係止用凸部(ダボ部)71には、係
止孔73の内側に向かってアース板72に一体形成され
た係止片74が係止している。係止片74は、係止孔7
3に挿通される係止用凸部71によって弾性屈曲変形さ
れ、その先端部74aが係止用凸部71の周面71aに
対し係止される。このような固定構造では、係止用凸部
71を係止孔73に挿通させるようにアース板72をケ
ース70に押し付けるだけで、ケース70にアース板7
2を組み付けることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年、原料
を再使用(リサイクル)する必要が大きくなっている。
このため、製品には容易に分解でき、原料が異なる構成
部品毎に容易に分別回収できるものであることが要求さ
れている。しかしながら、上記のようなアース板の固定
構造では、一旦ケースに固定されたアース板を取り外す
ことは容易でなく、合成樹脂のケースと金属のアース板
とを分別回収することが容易でなかった。
【0005】本発明は前記課題を解決するためになされ
たものであって、その目的は、合成樹脂からなる被固定
体と、この被固定体に固定されている金属板部材との分
離をより容易に行うことができる金属板部材の固定構造
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、合成樹脂からなる被固定
体の表面に係止用凸部を突出させる一方、金属板部材に
設けた係止孔に前記係止用凸部を挿通させるとともに、
該係止孔の内側に設けた係止片を係止用凸部によって弾
性変形させて係止用凸部に係止させることで金属板部材
を被固定体に固定する金属板部材の固定構造において、
前記被固定体には、その基端部と対応する位置に凹部又
は貫通孔を設けたことを特徴とする。
【0007】請求項1に記載の発明によれば、係止片の
基端部を凹部又は貫通孔側に押圧すると、基端部が凹部
又は貫通孔に入り込んでより大きく屈曲変形され、その
先端側がより大きく立ち上がる。このため、係止片の先
端が凸部に係合しなくなり、係止孔から係止用凸部を引
き抜くことができる。従って、係止片の基端部を押圧す
るだけの簡単な作業で、金属板部材を被固定体から取り
外すことができる。
【0008】請求項2に記載の発明は、合成樹脂からな
る被固定体の表面に係止用凸部を突出させる一方、金属
板部材に設けた係止孔に前記係止用凸部を挿通させると
ともに、該係止孔の内側に設けた係止片を係止用凸部に
よって弾性変形させて係止用凸部に係止させることで金
属板部材を被固定体に固定する金属板部材の固定構造に
おいて、前記係止片には、その先端側に把持部を設けた
ことを特徴とする。
【0009】請求項2に記載の発明によれば、係止片の
先端側に設けられた把持部を把持して、より大きく立ち
上がらせるように係止片を屈曲変形させると、その先端
部が係止用凸部に係合しない状態となる。このため、係
止孔から係止用凸部を引き抜くことができる。従って、
先端部の把持部を把持して係止片を屈曲変形させるだけ
の簡単な作業で、金属板部材を被固定体から取り外すこ
とができる。
【0010】請求項3に記載の発明は、合成樹脂からな
る被固定体の表面に係止用凸部を突出させる一方、金属
板部材に設けた係止孔に前記係止用凸部を挿通させると
ともに、該係止孔の内側に設けた係止片を係止用凸部に
よって弾性変形させて係止用凸部に係止させることで金
属板部材を被固定体に固定する金属板部材の固定構造に
おいて、前記係止用凸部には、該係止用凸部を破断可能
な破断部を設けたことを特徴とする。
【0011】請求項3に記載の発明によれば、係止用凸
部に対し屈曲させるように力を加えると、係止用凸部が
破断部で破断する。このため、係止片が係止用凸部に係
止されなくなり、係止孔から係止用凸部を引き抜くこと
ができる。従って、係止用凸部を破断部で破断させるだ
けの簡単な作業で、金属板部材を被固定体から取り外す
ことができる。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求
項3のいずれか一項に記載の発明において、一組の前記
係止用凸部に対し、それぞれ1つずつの係止片を相対向
する向きに延びるように設けたことを特徴とする。
【0013】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項3のいずれか一項に記載の発明の作用に加え
て、一組の係止用凸部が一組の係止片によって相対向す
る方向に挟持される状態で金属板部材が固定されるとと
もに、両係止片によって金属板部材が挟持方向に位置決
めされる。しかも、各係止用凸部に係止するそれぞれ一
つずつの係止片を外すだけで、金属板部材を取り外すこ
とができる。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求
項4のいずれか一項に記載の発明において、前記合成樹
脂は、炭素含有強化樹脂であることを特徴とする。請求
項5に記載の発明によれば、請求項1〜請求項4のいず
れか一項に記載の発明の作用に加えて、炭素含有強化樹
脂で形成された被固定体に金属板部材を固定する固定構
造において、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載
の発明の効果がある。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
ケースに対するアース板の固定構造に具体化した第1実
施形態を図1〜図3に従って説明する。
【0016】図1に示すように、合成樹脂で一体形成さ
れた被固定体としてのケース10には、金属板材から形
成された金属板部材としてのアース板11が固定されて
いる。本実施形態では、ケース10は炭素含有強化プラ
スチックで形成され、アース板11はステンレス板から
形成されている。
【0017】アース板11は、ケース10の表面に一体
形成された係止用凸部12と、アース板11に設けられ
た係止孔13とによって、ケース10に対し機械的に固
定されている。
【0018】係止用凸部12は、ケース10の表面上で
の離れた位置に対をなすように設けられている。また、
各係止用凸部12は、それぞれ略円柱状に立設されてい
る。係止用凸部12の近くには、アース板11を取り外
すために用いられる貫通孔14が設けられている。
【0019】前記係止孔13は、各係止用凸部12に対
応する位置に設けられ、それぞれ係止用凸部12が挿通
されている。また、係止孔13は略矩形状に形成され、
その幅方向の両長辺13aで係止用凸部12を挟むこと
でアース板11をその幅方向に位置決めしている。
【0020】係止孔13の内側には、係止用凸部12に
向かって延びる係止片15が一体形成されている。係止
片15は、等幅で延びる板状に形成されている。係止片
15は、係止孔13に挿通した係止用凸部12によって
弾性屈曲変形され、その先端部15aが係止用凸部12
の周面12aに対して係止されることでアース板11を
ケース10に固定している。
【0021】係止片15は、一組の係止用凸部12に対
し、それぞれ1つずつの係止片15が相対向する向きに
延びるように設けられている。このことにより、一組の
係止用凸部12が一組の係止片15によって挟持される
状態でアース板11が固定されるとともに、両係止片1
5によってアース板11が挟持方向に位置決めされてい
る。即ち、アース板11は、両係止片15によって挟持
方向に位置決めされるとともに、各係止孔13によって
その直交方向にも位置決めされている。
【0022】前記貫通孔14は、各係止片15の基端部
15bに対応する位置に設けられている。貫通孔14
は、ドライバーD等によって係止片15の基端部を屈曲
変形させるために用いられる。
【0023】次に、以上のように構成された本実施形態
の作用について説明する。アース板11を組み付けるに
は、従来と同様、ケース10の各係止用凸部12を対応
する係止孔13にそれぞれ挿通させるように、アース板
11をケース10の表面に押し付ける。すると、各係止
用凸部12がそれぞれ係止片15を弾性屈曲変形させて
係止孔13に挿通し、係止片15の先端部15aがそれ
ぞれ係止用凸部12に係止される。このため、アース板
11がケース10の表面に固定される。このとき、アー
ス板11は、各係止用凸部12がそれぞれ係止孔13内
で両長辺13a間に挟まれることでその幅方向に位置決
めされる。また、一組の係止片15が一組の係止用凸部
12を挟持することで挟持方向にも位置決めされる。
【0024】アース板11をケース10の表面から取り
外すには、図3に示すように、ドライバーDの先端等で
係止片15の基端部15bを貫通孔14側に押圧する。
すると、係止片15の基端部15bが貫通孔14に入り
込んでより大きく屈曲変形し、その先端側がより大きく
立ち上がる。
【0025】このため、係止片15の先端部15aが係
止用凸部12に係止しなくなり、係止孔13から係止用
凸部12を引き抜くことができる。従って、各係止片1
5の基端部15bを押圧するだけの簡単な作業で、アー
ス板11をケース10から取り外すことができる。
【0026】次に、以上詳述した本実施形態が有する効
果を列記する。 (1) 上述したように、係止片15の基端部15bを
押圧するだけの簡単な作業でアース板11をケース10
から取り外すことができるので、アース板11をケース
10からより容易に取り外して分解することができる。
【0027】(2) 一組の係止用凸部12に対し、そ
れぞれ1つずつの係止片15を相対向する向きに延びる
ように設けた。このため、一組の係止用凸部12を一組
の係止片15が相対向する方向に挟持する状態でアース
板11がケース10に固定されるとともに、両係止片1
5によってアース板11が挟持方向に位置決めされる。
しかも、各係止用凸部12に係止するそれぞれ一つずつ
の係止片15を外すだけで、アース板11を取り外すこ
とができる。
【0028】(3) 各係止用凸部12を係止孔13の
両長辺13a間に挟むことにより、係止片15が延びる
方向に直交する方向でアース板11を位置決めした。こ
のため、一組の係止片15によって挟持する方向に加
え、その直交方向でもアース板11を位置決めすること
ができる。従って、一組の係止用凸部12と係止孔13
とだけで、ケース10に対しアース板11を位置決めす
ることができる。
【0029】(第2実施形態)次に、第1実施形態と同
様に、本発明をケースに対するアース板の固定構造に具
体化した第2実施形態を図4,5に従って説明する。
尚、本実施形態は、前記第1実施形態の係止用凸部1
2、係止孔13及び係止片15を、係止用凸部20、係
止孔21及び係止片22に変更したことと、貫通孔14
を設けないことのみが第1実施形態と異なる。従って、
第1実施形態と同一の構成については符号を同じにして
説明を省略し、係止用凸部20、係止孔21及び係止片
22のみについて詳述する。
【0030】図3,4に示すように、アース板11は、
ケース10の表面に設けられた係止用凸部20と、アー
ス板11に設けられた係止孔21とによって、ケース1
0に対し機械的に固定されている。
【0031】係止用凸部20は、前記第1実施形態の係
止用凸部12と同様、離れた位置に対をなすように設け
られている。但し、図3,4には、その一方のみを図示
している。また、係止用凸部20は、係止用凸部12と
同様、それぞれ略円柱状に立設されている。
【0032】前記係止孔21は、第1実施形態の係止孔
13と同様に形成され、それぞれ係止用凸部20が挿通
されている。また、係止孔21は、第1実施形態と同
様、略矩形状に形成され、その幅方向の両長辺21aで
係止用凸部20を挟むことでアース板11を同幅方向に
位置決めしている。
【0033】係止孔13の内側には、係止用凸部20に
向かって延びる係止片22が一体形成されている。各係
止片22は、等幅でのびる板状に形成されるとともにそ
の先端側が略直角に屈曲され、その屈曲部22aから先
端側に把持部22bが設けられている。この把持部22
bは、例えばラジオペンチ等で把持することができるよ
うに形成されている。
【0034】屈曲部22aの外面には、その幅方向に延
びる溝23が形成されている。溝23は、その開口部内
側が鋭角的に形成されている。係止片22は、係止孔2
1に挿通した係止用凸部20によって弾性屈曲変形さ
れ、その屈曲部22aが係止用凸部20の周面20aに
対し係止することでアース板11をケース10に固定し
ている。このとき、溝23の開口部両内側が係止用凸部
20の周面20aに係止されることで、アース板11が
ケース10に確実に固定される。
【0035】次に、以上のように構成された本実施形態
の作用について説明する。アース板11を組み付けるに
は、従来と同様、ケース10の各係止用凸部20を対応
する係止孔21にそれぞれ挿通させるように、アース板
11をケース10の表面に押し付ける。すると、各係止
用凸部20がそれぞれ係止片22を弾性屈曲変形させて
係止孔21に挿通し、係止片22の屈曲部22aがそれ
ぞれ係止用凸部20の周面20aに係止される。このた
め、アース板11がケース10の表面に固定される。こ
のとき、第1実施形態と同様に、一組の係止片22が一
組の係止用凸部20を相対向する方向に挟持することで
その挟持方向にも位置決めされる。
【0036】アース板11をケース10から取り外すに
は、ラジオペンチ等で各係止片22の把持部22bを把
持し、図5に二点鎖線で示すように、係止片22をより
立ち上がらせるように屈曲変形させる。このため、各係
止片22の屈曲部22aが係止用凸部20に係止されな
い状態となり、係止孔21から係止用凸部20を引き抜
くことができる。
【0037】従って、把持部22bを把持して係止片2
2を屈曲変形させるだけの簡単な作業で、アース板11
をケース10から取り外すことができる。以上詳述した
本実施形態も、前記第1実施形態の(1),(2)に記
載した各効果を有する。
【0038】(第3実施形態)次に、前記第1実施形態
と同様に、本発明をケースに対するアース板の固定構造
に具体化した第3実施形態を図6,7に従って説明す
る。尚、本実施形態は、前記第1実施形態の係止用凸部
12、係止孔13及び係止片15を、係止用凸部30、
係止孔31及び係止片33に変更したことと、貫通孔1
4を設けないことのみが第1実施形態と異なる。従っ
て、第1実施形態と同一の構成については符号を同じに
して説明を省略し、係止用凸部30、係止孔31及び係
止片33のみについて詳述する。
【0039】図6,7に示すように、アース板11は、
ケース10の表面に設けられた係止用凸部30と、アー
ス板11に設けられた係止孔31とによって、ケース1
0に対し機械的に固定されている。
【0040】係止用凸部30は、第1実施形態の係止用
凸部12と同様、離れた位置に対をなすように設けられ
ている。但し、図6,7には、その一方のみを図示す
る。また、係止用凸部30は、係止用凸部12と同様
に、それぞれ略円柱状に立設されている。係止用凸部3
0の周面30aには、係止用凸部30の先端部を破断さ
せるための破断部としての周溝(くびれ部)32が設け
られている。
【0041】前記係止孔31は、第1実施形態の係止孔
13と同様に形成され、それぞれ係止用凸部30が挿通
されている。また、係止孔31は、係止孔13と同様、
略矩形状に形成され、その幅方向の両長辺31aで係止
用凸部30を挟むことでアース板11を同幅方向に位置
決めしている。
【0042】係止孔31の内側には、係止用凸部30に
向かって延びる係止片33が一体形成されている。係止
片33は、前記第2実施形態の係止片22と同様に、等
幅で延びる板状に形成されるとともにその先端側が略直
角に屈曲され、その屈曲部33aから先端側に把持部3
3bが設けられている。この把持部33bは、例えばラ
ジオペンチ等で把持することができるように形成されて
いる。本実施形態は、前記第2実施形態の係止片22と
異なり溝23が設けられておらず、屈曲部33aの外面
は円弧状となっている。
【0043】係止片33は、係止孔31に挿通した係止
用凸部30によって弾性屈曲変形され、その屈曲部33
aが係止用凸部30の周溝32に係合することでアース
板11をケース10に固定している。即ち、係止片33
は、屈曲部33aが周溝32に係合することで、第2実
施形態のような溝23を必要とせずに係止用凸部30に
係止している。
【0044】次に、以上のように構成された本実施形態
の作用について説明する。アース板11を組み付けるに
は、従来と同様、ケース10の係止用凸部30を対応す
る係止孔31にそれぞれ挿通させるように、アース板1
1をケース10の表面に押し付ける。すると、係止用凸
部30がそれぞれ係止片33を弾性屈曲変形させて係止
孔31に挿通し、係止片33の屈曲部33aがそれぞれ
係止用凸部30の周溝32に係合する。このため、アー
ス板11がケース10の表面に固定される。このとき、
第1実施形態と同様に、一組の係止片33が一組の係止
用凸部30を係止孔31の長手方向に挟持することで同
長手方向にも位置決めされる。
【0045】アース板11をケース10から取り外すに
は、ラジオペンチ等で係止用凸部30の先端部を把持し
て屈曲させるように力を加えることで、図5に二点鎖線
で示すように、周溝32の部分で破断させる。
【0046】このため、係止片33の屈曲部33aが周
溝32に係止しなくなり、係止孔31から係止用凸部3
0を引き抜くことができる。従って、係止用凸部30に
力を加えて周溝32で破断させるだけの簡単な作業で、
アース板11をケース10から取り外すことができる。
【0047】以上詳述した本実施形態も、前記第1実施
形態の(1),(2)に記載した各効果を有する。 (第4実施形態)次に、前記第1実施形態と同様に、本
発明をケース10に対するアース板11の固定構造に具
体化した第3実施形態を図8,9に従って説明する。
尚、本実施形態は、前記第1実施形態の係止用凸部1
2、係止孔13及び係止片15を、係止用凸部40、係
止孔41及び係止片42に変更したことと、貫通孔14
を設けないことのみが第1実施形態と異なる。従って、
第1実施形態と同一の構成については符号を同じにして
説明を省略し、係止用凸部40、係止孔41及び係止片
42のみについて詳述する。
【0048】図8,9に示すように、アース板11は、
ケース10の表面に設けられた係止用凸部40と、アー
ス板11に設けられた係止孔41とによって、ケース1
0に対し機械的に固定されている。
【0049】係止用凸部40は、第1実施形態の係止用
凸部12と同一の構成であるが、単独で設けられてい
る。係止孔41は、略矩形状に形成されているが、前記
第1実施形態の係止孔13と異なり、係止用凸部40を
挟まないように形成されている。
【0050】係止孔41の内側には、それぞれ係止用凸
部40に向かって延びる一対の係止片42が一体形成さ
れている。各係止片42は、相対向する向きに延びるよ
うに設けられている。
【0051】各係止片42の先端部は略「T」時状に形
成され、先端部からその幅方向に突出する一対の把持部
42aが設けられている。この把持部42aは、例えば
ラジオペンチ等で把持して、係止片42を屈曲変形させ
ることができるように形成されている。
【0052】両係止片42は、係止孔41に挿通した係
止用凸部40によって弾性屈曲変形され、その先端が係
止用凸部40の周面40aに対しそれぞれ係止されるこ
とでアース板11をケース10に固定している。
【0053】次に、以上のように構成された本実施形態
の作用について説明する。アース板11を組み付けるに
は、従来と同様、係止用凸部40を係止孔41に挿通さ
せるようにアース板11をケース10の表面に押し付け
る。すると、係止用凸部40が両係止片42を弾性屈曲
変形させて係止孔41に挿通し、各係止片42の先端が
それぞれ係止用凸部40の周面40aに係止される。こ
のため、アース板11がケース10の表面に固定され
る。
【0054】アース板11をケース10から取り外すに
は、ラジオペンチ等で把持部42aを把持して係止片4
2に力を加え、図9に二点鎖線で示すように、係止片4
2をより大きく立ち上がらせるように屈曲変形させる。
【0055】このため、各係止片42が係止用凸部40
の周面40aに係止されなくなり、係止孔41から係止
用凸部40を引き抜くことができる。従って、把持部4
2aを把持して係止片42を屈曲変形するだけの簡単な
作業で、アース板11をケース10から取り外すことが
できる。
【0056】以上詳述した本実施形態も、前記第1施形
態の(1)に記載した効果を有する。 (変形例)次に、上記第1〜第4実施形態の変形例を列
挙する。
【0057】(変形例1) 前記第1実施形態で、一つ
の係止孔13の内側に一対の係止片15を相対向する向
きに延びるように設け、この両係止片15を一つの係止
用凸部12に対して係止させる構成とする。このような
構成によっても、前記第1実施形態の(1)に記載した
効果を得ることができる。
【0058】同様に、第2又は第3実施形態において実
施してもよい。 (変形例2) 前記第4実施形態で、一組の係止用凸部
40に対し、それぞれ一つずつの係止片42を相対向す
る向きに延びるように設けた構成とする。このような構
成によれば、前記第1実施形態の(2)に記載した効果
を得ることができる。
【0059】(変形例3) 前記第3実施形態で、破断
部を、周溝32に代えて、図10,11に示すように、
係止片の幅方向に延びる一対の溝50とする。このよう
な構成によっても、第3実施形態の効果を得ることがで
きる。
【0060】(変形例4) 前記第3実施形態で、係止
片33を、図10,11に示すように、等幅で延びる板
状の係止片51に変更する。そして、この係止片51の
先端を、上記(変形例3)の溝50に係止させる構成と
する。このような構成によっても、第3実施形態の効果
を得ることができる。
【0061】(変形例5) 前記第1実施形態で、一組
の係止用凸部12に対し、それぞれ一つずつの係止片1
5を相対向する向きに延びるように設ける代わりに、図
12,13に示すように、係止用凸部12を係止孔13
の短辺13bに当接させた状態で係止片15を係止させ
る。これによって、アース板11を係止片15の延長方
向に位置決めする。このような構成によっても、第1実
施形態の(1)に記載した効果を得ることができる。ま
た、第2又は第3実施形態でも同様である。
【0062】(変形例6) 前記第1実施形態で、貫通
孔14に代えて、係止片15の基端部15bと対応する
位置に開口する凹部を設けた構成とする。このような構
成によっても、第1実施形態の(1)の効果がある。
【0063】(変形例7) 前記各実施形態で、被固定
体を電気機器のハウジングとし、金属板部材をハウジン
グに固定される電磁遮蔽板又は熱遮蔽板とした構成とす
る。また、被固定体を各種機器のハウジングとし、金属
板部材をハウジングに固定され、回転軸を支持する座金
部材とする。
【0064】(変形例8) 前記各実施形態で、ケース
10を、炭素含有強化樹脂以外の合成樹脂で形成する。
また、アース板11を、銅板から形成する。 (その他の技術的思想)以下、前述した各実施形態から
把握される技術的思想を記載する。 (1) 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発
明において、一つの前記係止用凸部に対し、一対の係止
片を相対向する向きに延びるように設けたことを特徴と
する金属板部材の固定構造。このような構成によれば、
金属板部材を相対向する向きで挟持することで固定する
とともに、挟持方向で位置決めすることができる。
【0065】(2) 請求項4に記載の発明において、
前記アース板は、前記係止用凸部と前記係止孔とによっ
て、係止片が延びる方向に直交する方向に位置決めされ
ていることを特徴とする金属板部材の固定構造。このよ
うな構成によれば、一対の係止用凸部と係止孔とだけ
で、被固定体に対して金属板部材を位置決めすることが
できる。
【0066】(3) 請求項3に記載の発明において、
前記破断部は、くびれ部(周溝32)であることを特徴
とする金属板部材の固定構造。
【0067】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、合
成樹脂からなる被固定体と、この被固定体に固定されて
いる金属板部材との分離をより容易に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のアース板の固定構造を示す模式
平面図。
【図2】図1におけるA−A線での模式縦断面図。
【図3】図2における要部の模式拡大図。
【図4】第2実施形態のアース板の固定構造を示す模式
平面図。
【図5】図4におけるB−B線での模式縦断面図。
【図6】第3実施形態のアース板の固定構造を示す模式
平面図。
【図7】図6におけるC−C線での模式縦断面図。
【図8】第4実施形態のアース板の固定構造を示す模式
平面図。
【図9】図8におけるD−D線での模式縦断面図。
【図10】他のアース板の固定構造を示す模式平面図。
【図11】図10におけるE−E線での模式縦断面図。
【図12】他のアース板の固定構造を示す模式平面図。
【図13】図12におけるF−F線での模式縦断面図。
【図14】従来のアース板の固定構造を示す模式平面
図。
【図15】(a)は図14の要部の模式平面図、(b)
は(a)のG−G線での模式縦断面図。
【符号の説明】
10 被固定体としてのケース 11 金属板部材としてのアース板 12 係止用凸部 13 係止孔 14 貫通孔 15 係止片 15b 基端部 20 係止用凸部 21 係止孔 22 係止片 22b 把持部 23 溝 30 係止用凸部 31 係止孔 32 破断部としての周溝 33 係止片 33b 把持部 40 係止用凸部 41 係止孔 42 係止片 42a 把持部 50 破断部としての溝 51 係止片
フロントページの続き Fターム(参考) 3J001 FA02 GA01 GA06 GB01 HA02 HA07 JC02 JC06 JC12 KA19 KB06 3J022 DA11 EA18 EB02 EB12 EC02 EC12 EC22 ED02 ED26 FA01 FB04 FB08 FB12 HA03 HB02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂からなる被固定体の表面に係止
    用凸部を突出させる一方、金属板部材に設けた係止孔に
    前記係止用凸部を挿通させるとともに、該係止孔の内側
    に設けた係止片を係止用凸部によって弾性変形させて係
    止用凸部に係止させることで金属板部材を被固定体に固
    定する金属板部材の固定構造において、 前記被固定体には、その基端部と対応する位置に凹部又
    は貫通孔を設けたことを特徴とする金属板部材の固定構
    造。
  2. 【請求項2】 合成樹脂からなる被固定体の表面に係止
    用凸部を突出させる一方、金属板部材に設けた係止孔に
    前記係止用凸部を挿通させるとともに、該係止孔の内側
    に設けた係止片を係止用凸部によって弾性変形させて係
    止用凸部に係止させることで金属板部材を被固定体に固
    定する金属板部材の固定構造において、 前記係止片には、その先端側に把持部を設けたことを特
    徴とする金属板部材の固定構造。
  3. 【請求項3】 合成樹脂からなる被固定体の表面に係止
    用凸部を突出させる一方、金属板部材に設けた係止孔に
    前記係止用凸部を挿通させるとともに、該係止孔の内側
    に設けた係止片を係止用凸部によって弾性変形させて係
    止用凸部に係止させることで金属板部材を被固定体に固
    定する金属板部材の固定構造において、 前記係止用凸部には、該係止用凸部を破断可能な破断部
    を設けたことを特徴とする金属板部材の固定構造。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記
    載の発明において、一組の前記係止用凸部に対し、それ
    ぞれ1つずつの係止片を相対向する向きに延びるように
    設けたことを特徴とする金属板部材の固定構造。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記
    載の発明において、 前記合成樹脂は、炭素含有強化樹脂であることを特徴と
    する金属板部材の固定構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007198467A (ja) * 2006-01-25 2007-08-09 Thk Co Ltd ボールねじ
JP2015072160A (ja) * 2013-10-02 2015-04-16 株式会社デンソー エアフロメータ

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