JP2003239699A - トンネル内の換気装置 - Google Patents
トンネル内の換気装置Info
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Abstract
除去効率を高めることにより、視界不良による弊害や塵
肺などの危険を少なくするトンネル内の換気装置を提供
する。 【解決手段】 掘削装置10には、換気装置1が取り付
けられている。換気装置1は、ブーム15に切削ドリル
18とともに取り付けられた上方噴射装置2と、走行部
13の側方に設けられた下方噴射装置3を備えている。
上方噴射装置2は、切削ドリル18による切削で粉塵が
発生する切削位置における粉塵を除去する。一方、下方
噴射装置3は、切削ドリル18で切削してトンネルの切
羽から落下した切削ずりによって発生する粉塵を除去す
る。
Description
ているトンネル内における粉塵濃度を低減するためのト
ンネル内の換気装置に関する。
を行う際には、掘削作業に伴い切羽を掘削した位置から
大量の粉塵が発生する。発生した粉塵は、作業者の視界
を妨げたり、健康を害したりするおそれがあるので、切
羽を切削したときに発生した粉塵は極力速やかに除去さ
せる必要がある。このような粉塵の除去を行うにあた
り、従来においては、散水やウォータージェットを使用
して、粉塵を水滴粒子により捕捉する方法や、送気式や
排気式などの強制換気による方法があった。
気方式では、いずれもトンネル内の粉塵を除去する能力
は低いので、トンネル内の粉塵を十分に除去することが
できなかった。このため、トンネル内の作業者は十分な
視界を得ることが困難であった。その結果、切羽の切削
部の視認が不正確になり、トンネル縁部のプロフィール
をオーバーする余掘りが発生し不経済となる問題があっ
た。また、視界不良により、切削部における岩の肌落
ち、吹付コンクリートの剥落などの安全確認が困難とな
るという問題があった。
粉塵にさらされることになるので、塵肺の危険性が増し
たり、坑内の換気の悪化により、ずり処理など坑内車両
運行の危険が増したりするなどの問題もあった。
り、トンネル内に集塵機を持ち込んで、粉塵を集塵する
ことも行われている。ここで、掘削作業で発生する粉塵
量は多大であるため、大型の集塵機を用いなければ粉塵
を十分に除去することができない。ところが、トンネル
内に大型の集塵機を設けたとしても、トンネルの掘削を
進むにつれて、その都度集塵機を移動させなければなら
ず、集塵機が大型であるために、その移動は非常に手間
の掛かるものとなる。
装置に集塵機を搭載して、掘削が進行するとともに集塵
機も移動させることが考えられる。ところが、掘削装置
の搭載量には限度があるため、大型の集塵機を搭載する
ことができず、小型の集塵機しか搭載することができな
い。このため、結局十分な集塵能力を得ることができな
いものであった。
を掘削する際に生じる粉塵の除去効率を高めることによ
り、視界不良による弊害や塵肺などの危険を少なくする
トンネル内の換気装置を提供することにある。
明に係るトンネル内の換気装置は、トンネルの切羽を切
削手段により切削する掘削装置に設置される換気装置に
おいて、切削手段による切削位置における切削によって
発生する粉塵を除去する上方粉塵除去手段と、切削位置
から落下した切削ずりによって発生する粉塵を除去する
下方粉塵除去手段と、を備えることを特徴とする。
ては、切削手段による切削位置における切削によって発
生する粉塵を除去する上方粉塵除去手段と、切削位置か
ら落下した切削ずりによって発生する粉塵を除去する下
方粉塵除去手段とを備えている。このため、切削手段に
よる切削で発生した粉塵と、切削ずりの落下によって発
生した粉塵との両方を除去することができ、効果的に粉
塵除去が行える。なお、本発明において、上方粉塵除去
手段は、切削手段による切削で発生した粉塵を主に除去
するが、切削ずりの落下によって発生した粉塵やその他
の粉塵もわずかに除去するものであってもよい。また、
下方粉塵除去手段は、切削ずりの落下によって発生した
粉塵を主に除去するものであるが切削手段による切削で
生じた粉塵やその他の粉塵もわずかに除去するものであ
ってもよい。
移動するブームを備えており、上方粉塵除去手段が、切
削手段とともにブームに取り付けられており、ブームの
移動により、上方粉塵除去手段が切削手段に伴って移動
する態様とするのが好適である。
おける切削位置を移動するブームを備える自由断面切削
手段が好適に用いられている。このとき、切削手段はブ
ームに取り付けられるが、本発明では、上方粉塵除去手
段を切削手段とともにブームに取り付けている。そし
て、ブームの移動により、切削手段の移動に伴って上方
粉塵除去手段が移動するので、切削手段による切削に伴
って発生する粉塵を、上方粉塵除去手段により、確実に
除去することができる。
走式掘削装置であり、下方粉塵除去手段は、走行手段の
側方に形成されているのが好適である。
大量に発生し、通常、自走式掘削装置における走行手段
が設けられている高さ位置において大量に発生する。し
たがって、本発明においては、下方粉塵除去手段を自走
式掘削装置における走行手段の高さ位置にくるように、
走行手段の側方に設けている。このため、切削ずりの落
下によって発生する粉塵を下方粉塵除去手段によって好
適に除去することができる。
去手段が、空気を吐出する吐出手段、または空気とこの
空気に含まれる粉塵を吸引する吸引手段である態様とす
ることができる。
粉塵除去手段として、空気を吐出する吐出手段、または
空気およびこの空気に含まれる粉塵を吸引する吸引手段
とすることにより、切削または切削ずりの落下によって
発生した粉塵を効果的に除去することができる。ここ
で、上方粉塵除去手段および下方粉塵除去手段の両方を
吐出手段とすることができる。この場合は、切削や切削
ずりによって生じた粉塵は、吐出手段から吐出される空
気によって走行手段よりも後方に吹き飛ばすことによ
り、粉塵を除去することができる。また、上方粉塵除去
手段および下方粉塵除去手段の両方を吸引手段とするこ
ともできる。この場合には、切削や切削ずりによって生
じた粉塵は、周囲の空気とともに吸引手段によって吸引
することにより、粉塵を除去することができる。さらに
は、上方粉塵除去手段および下方粉塵除去手段の一方を
吐出手段、他方を吸引手段とすることもできる。この場
合には、吐出手段によって吐出された空気によって粉塵
が切羽近傍から排除され、吐出手段から吐出された空気
に含まれる粉塵が空気とともに吸引手段に吸引されるこ
とにより、粉塵を除去することができる。
去手段が、それぞれ吐出手段または吸引手段のいずれか
に切替え可能である態様とすることもできる。
行われている切羽の状態やトンネル工事の規模等に応じ
て、適切な状態で粉塵の除去を行うことができる。
ンネル内の換気装置は、トンネルの切羽を切削する切削
手段を有する掘削装置と、集塵機に接続され、切削手段
によるトンネルの切羽の切削により生じる粉塵を除去す
る粉塵除去手段と、を備え、掘削装置は走行手段を有す
る自走式掘削装置であり、集塵機は、自走式掘削装置か
ら独立した集塵機搭載車両に搭載されていることを特徴
とするものである。
立した集塵機搭載車両に搭載されていることにより、大
型の集塵機を自走式掘削装置とともに移動させることが
できる。したがって、自走式掘削装置に粉塵除去手段を
設けた際、粉塵除去手段によって除去された粉塵を大量
に集塵機によって集塵しながらトンネルの掘削作業を継
続することができる。
に連結されているのが好適である。集塵機搭載車両が、
自走式掘削装置に連結されていることにより、自走式掘
削装置とともに集塵機搭載車両を移動させることができ
る。
のが好適である。集塵機搭載車両が自走式であることに
より、集塵機搭載車両をトンネル内に搬送する際の手間
を軽減することができ、また、自走式掘削装置の走行の
ための動力の負担を軽減することができる。
に対して非連結状態とされている態様とすることもでき
る。このように、集塵機搭載車両が自走式掘削装置に対
して非連結状態とされていることにより、たとえばリモ
コン操作によって、集塵機搭載車両を自走式掘削装置か
ら独立させて、自由に移動させることができる。
段が、クローラ式であるのがさらに好適である。集塵機
搭載車両に設けられた走行手段がクローラ式であること
により、トンネル工事を行っているトンネルが悪路であ
った場合でも、円滑に集塵機搭載車両を移動させること
ができる。
フレキシブル管を介して接続されているのが好適であ
る。集塵機が粉塵除去手段にフレキシブル管を介して接
続されていることにより、自走式掘削装置と集塵機搭載
車両の離間距離が変動した際にも、集塵機と粉塵除去手
段を接続する風管の破損を防止することができる。
ンを生成するエアカーテン生成手段が設けられているの
が好適である。このように、掘削装置の後方にエアカー
テンを生成することにより、エアカーテンを境として、
エアカーテンよりも前方側と後方側で、独立した空気領
域を形成することができる。この独立した空気領域内、
特にエアカーテンよりも前方位置における空気領域内
で、粉塵除去手段により粉塵の除去を行うことにより、
計画的かつ効率的に粉塵の除去を行うことができる。
カーテン生成位置に向けて空気を吹き出す吹出口が形成
された送気風管を備え、送気風管には、内部を通風する
空気を分流させる分岐路が形成されているとともに、ト
ンネル内のうちのエアカーテン生成位置を避けた位置
に、分流された空気を吹き出す分岐吹出口が形成されて
いるものを用いることができる。
アカーテン生成位置に向けて空気を吹き出す吹出口が形
成された短尺送気風管と、短尺送気風管における吹出口
から吹き出された空気をトンネルの坑口側に送気する通
風路を形成する排気風管を備え、短尺送気風管には、内
部を通風する空気を分流させる分岐路が形成されている
とともに、トンネル内のうちのエアカーテン生成位置を
避けた位置に、分流された空気を吹き出す分岐吹出口が
形成されているものを用いることができる。
集塵機が取り付けられているのが好適である。このよう
な集塵機が取り付けられていることによりエアカーテン
が形成されている位置よりも後方位置の作業場所の空気
を清浄に保つことができる。
面を参照しながら具体的に説明する。なお、同一要素に
は同一符号を用いるものとし、重複する説明は省略す
る。
気装置の側面図、図2はその平面図、図3はその正面図
である。
に係るトンネル内の換気装置1は、上方噴射装置2およ
び下方噴射装置3を有しており、これらは自由断面掘削
装置(以下「掘削装置」という)10に取り付けられて
いる。
に、まず掘削装置10の構造について説明する。
本体部12を備えている。本体部12の下方位置には、
走行手段、本実施形態では、クローラ式の走行部13が
設けられており、自走可能な自走式となっている。ま
た、走行部13の前方であって、その最前の位置には、
土砂を避けるためのアウトリガースカート14が取り付
けられている。
取り付けられている。ブーム15は、本体部12に対し
て、鉛直軸周りおよび水平軸周りにそれぞれ回動可能に
取り付けられている。また、本体部12およびブーム1
5には、一対の水平移動シリンダ16A,16B、およ
び連動して駆動する一対の鉛直移動シリンダ17A,1
7Bがそれぞれ取り付けられている。水平移動シリンダ
16A,16Bの一方を伸長させ他方を収縮させること
により、ブーム15が鉛直軸周りに揺動する。また、鉛
直移動シリンダ17A,17Bを伸縮させることによ
り、ブーム15が水平軸周りに揺動する。さらに、ブー
ム15には、自らを伸縮自在とするためのシリンダ機構
(図示なし)が設けられている。
切削ドラム18が取り付けられている。切削ドラム18
は、図示しないモータによってブーム15の長手方向に
沿った軸周りに回転可能とされている。また、ブーム1
5の移動により、切羽Kの切断位置を前後上下左右に自
由に移動させることができるようになっている。そし
て、ブーム15を移動させながら、切削ドラム18を回
転させることにより、切羽Kの切削が行われる。
置1が設けられている。換気装置1は、切削ドラム18
よる切削位置における切削によって発生する粉塵を除去
する上方粉塵除去手段である上方噴射装置2を備えてい
る。上方噴射装置2は、2本の空気噴射部材2A,2A
と、空気噴射部材2A,2Aまで空気を案内する風管2
B,2Bとを有している。空気噴射部材2A,2Aは、
ブーム15の先端部に水平方向に併設されて固定されて
おり、ブーム15の移動に伴い、切削ドラム18ととも
に移動するようになっている。このため、空気噴射部材
2A,2Aは、常に切削ドラム18の近傍に位置するこ
とになる。風管2Bは、フレキシブルな材料によって形
成されており、空気噴射部材2Aがブーム15の移動に
伴って移動する際にその移動に追従する。風管2Bにお
ける一端部は、空気噴射部材2Aに接続されており、他
端部はエアチャンバ5に接続されている。そして、エア
チャンバ5からは風管2Bを介して空気噴射部材2Aに
空気が供給される。供給された空気は、空気噴射部材2
A,2Aから噴射され、その空気の風力によって周囲の
粉塵が後方に吹き飛ばされる。
た切削ずりによって発生する粉塵を除去する下方粉塵除
去手段である下方噴射装置3を備えている。下方噴射装
置3は、掘削装置10における走行部13の左右両側方
にそれぞれ1つずつ設けられており、それらは平面視し
て左右対称の形状をなす以外は同一の構成を有してい
る。その一方について説明すると、下方噴射装置3は、
略L字形状をなす鋼管または樹脂製のパイプ管からな
り、直線部3A、湾曲部3B、および鉛直部3Cを備え
ている。直線部3Aは、走行部13に沿って配置され、
その高さ位置が走行部13と同じとなるようにされてい
る。また、走行部13の側方には、板状の部材からな
り、前後方向に延在するダクトサポート4が配設されて
おり、下方噴射装置3における直線部3Aは、ダクトサ
ポート4によって支持されている。直線部3Aの一端側
には噴射口3Dが形成されており、この噴射口3Dから
空気が噴射され、切削ずりに伴って生じる粉塵を吹き飛
ばして除去する。湾曲部3Bは、中心角が90度の円弧
状をなしており、一端部が直線部3Aと、他端部が鉛直
部3Cと、それぞれ連続している。鉛直部3Cは、鉛直
方向に沿って延在しており、下端部が湾曲部3Bと連続
している。
ンバからなるエアチャンバ5が設けられている。エアチ
ャンバ5には、排出ポートが4ポート、吸入ポートが1
ポートそれぞれ形成されており、4つの排出ポートのう
ち、2つの排出ポートには、上方噴射装置2における風
管2B,2Bの他端部がそれぞれ接続されている。ま
た、他の2つの排出ポートには、下方噴射装置3,3に
おける鉛直部3C,3Cの上端部がそれぞれ接続されて
いる。
通管6が接続されている。この連通管6は、集塵機搭載
車両20に搭載された大型の集塵機7に接続されてお
り、エアチャンバ5と集塵機7は、連通管6を介して連
通しており、空気の流通が可能となっている。集塵機搭
載車両20は、掘削装置10の後方に配置されており、
けん引部材21によって掘削装置10と接続されてい
る。このけん引部材21を介して、掘削装置10の走行
に伴って集塵機搭載車両20が移動可能となっている。
なお、けん引部材としては、集塵機搭載車両20が掘削
機10の前後進に追従できるように、剛性のあるものが
好ましい。また、連通管6は、フレキシブル管によって
構成されている。このため、掘削装置10と集塵機搭載
車両20の間の離間距離が変動した場合には、連通管6
が伸縮することにより、連通管6の破損が防止されてい
る。
が設置されており、吐出部7Aと吸入部7Bを備えてい
る。本実施形態では、吐出部7Aに連通管6が接続され
ており、連通管6およびエアチャンバ5を介して上方噴
射装置2および下方噴射装置3に連通している。そし
て、集塵機7におけるファンを駆動することにより、吐
出部7Aから空気が吐出され、エアチャンバ5を介して
上方噴射装置2および下方噴射装置3に対して空気が供
給される。また、吸入部7Bでは、吹き飛ばされた粉塵
(汚染空気)を集塵機7の後方より集塵し、清浄化して
いる。
カーテンACを生成するため、図4に模式的に示すエア
カーテン生成装置30が設けられている。エアカーテン
生成装置30は、いわゆる排気式の換気システムを応用
したものであり、短尺の送気風管31を備えている。送
気風管31は、トンネルの坑道に沿って配設されてお
り、坑口側端部における空気導入口には、送風機32が
接続されている。この送風機32を駆動することによ
り、送気風管31のエアカーテン生成位置AC側に清浄
な空気が供給される。送気風管31におけるエアカーテ
ン生成位置AC側の端部には、制御風管33が形成され
ている。制御風管33は、エアカーテン生成位置ACに
向けて空気を案内する本管33Aと、内部通風する空気
を分流させる分岐路が形成され、側方に空気を案内する
分岐路が形成された分岐管33Bを備えている。制御風
管33の内部には分岐路が形成されており、送気風管3
1から供給された空気を本管33Aと分岐管33Bに振
り分けている。本管33Aの吹出口は、エアカーテン生
成位置ACに空気を吹き出す吹出口である。一方、分岐
管33Bの吹出口には、本管33Aから分流された空気
が供給され、その吹出口は、エアカーテン生成位置を避
けた位置に空気を吹き出す分岐吹出口である。本管33
Aから吐出される空気は、トンネルの坑道に沿った方
向、換言すれば、エアカーテン生成位置ACに直交する
方向に移動する。一方、分岐管33Bから吐出される空
気は、エアカーテン生成位置ACを避けて、その側方に
向けて移動する。
管31に設けられた制御風管33の本管33Aと、集塵
機7における後端部との間の距離は、たとえば20〜6
0mの範囲内とするのが好ましく、さらには、20〜3
0mの範囲内とするのが好ましい。
トンネルの坑道に沿って配置されている。排気風管34
におけるエアカーテン生成位置AC側の端部には、排気
用ファン35が取り付けられている。この排気用ファン
35を駆動することにより、制御風管33から吐出され
た空気およびその周囲の空気が排気風管34内に導かれ
る。そして、排気風管34を通過した空気は、その坑口
側の端部から排出される。このように、制御風管33に
おける本管33Aおよび分岐管33Bから吐出される空
気の吐出方向および排気用ファン35で空気が吸入され
る際の吸引力などを適宜調整することにより、エアカー
テン生成位置ACにおいてちょうど空気が折り返すよう
になる空気の層が形成され、エアカーテン生成位置AC
には、エアカーテンACが生成された状態となる。この
エアカーテンACの存在により、掘削装置10に設けら
れた換気装置1の噴射装置2,3によって後方に吹き飛
ばされた粉塵を含む空気は、集塵機7の方向に折り返す
ようになる。
装置1の動作および作用について説明する。
が乗車し、掘削装置10を操作して、トンネルの切羽K
の切削を行う。切削を行っているときには、切削ドラム
18によって切羽Kを切削する際に、その切削位置で多
量の粉塵が発生する。また、切削ドラム18によって切
削を行うと、切削ずりが生じる。この切削ずりによる随
伴流に伴い、切削ドラム18で切削している位置の下方
には、やはり多量の粉塵が発生する。これに対して、本
実施形態に係る換気装置1では、切削ドラム18による
切削が行われる位置の近傍に上方噴射装置2が設けら
れ、その下方位置には、下方噴射装置3が設けられてい
る。上方噴射装置2および下方噴射装置3には、集塵機
7から吐出された空気が供給されており、それぞれ空気
噴射部材2Aおよび噴射口3Dから清浄な空気が噴射さ
れ、この空気の風力によって粉塵が後方に吹き飛ばされ
る。したがって、切羽Kの近傍の粉塵を十分に除去し、
トンネル内を好適に換気することができる。また、清浄
な空気が噴射されているので、粉塵が除去された後の切
羽Kの近傍は清浄な空気が残るようになる。
は、エアカーテン生成装置30によってエアカーテンA
Cが形成されている。このエアカーテンACが生成され
ていることにより、噴射装置2,3から噴射された空気
によって、空気とともに後方に吹き飛ばされた粉塵を含
む汚染空気は、エアカーテンACに跳ね返り、集塵機7
の方向へと移動する。このとき、集塵機7の吸入部7B
は後方を向いているので、エアカーテンACによって跳
ね返された汚染空気を良好に導入することができる。そ
して、汚染空気に含まれる粉塵が集塵機7によって除去
される。
とともにブーム15に取り付けられているので、切削ド
ラム18の移動に伴って移動する。このため、上方噴射
装置2を常に切削ドラム18の近傍に配置しておくこと
ができるので、より好適に粉塵の除去を行うことができ
る。
とにより、トンネル内における粉塵発生エリアをエアカ
ーテンACによって仕切って考えることができる。この
ため、たとえば、エアカーテンACよりも前方であっ
て、切羽作業を行っているエリアAでは、大型の集塵機
7で粉塵を集塵し、エアカーテンACよりも後方のエリ
アBでは、通常の排気式または送気式の換気を行って粉
塵を除去することができる(図4参照)。このため、粉
塵が多量に発生するエリアAでは、大型の集塵機を使用
し、粉塵の発生量が少ないエリアBでは、小型の集塵機
を用いたり、坑道の外にそのまま排出したりするなどの
対策を施すことができる。
において粉塵の除去を行うので、その噴射口3Dは、切
羽Kに近い方が、高い除去能力を発揮することができ
る。この点、本実施形態に係る下方噴射装置3では、噴
射口3Dがアウトリガースカート14よりも前方に突出
しているので、より切羽Kに近い位置で粉塵の除去を行
うことができる。
業で発生した粉塵は集塵機7で捕捉されるが、本実施形
態に係る換気装置1では、大型の集塵機7、具体的には
1200m3/min以上の集塵機7を用いているの
で、切羽Kの掘削作業で発生した多量の粉塵を十分に集
塵することができる。このような集塵機を用いるにあた
り、たとえば掘削装置10とともに移動させるのが好適
であるが、集塵機が大型であると、掘削装置10に搭載
することができず、集塵機を移動させるのは困難であっ
た。従来、掘削装置10に搭載することができる集塵機
としては、掘削装置10に搭載するものとしての大きさ
の制限から300〜500m3/minのものが限界で
あった。
機搭載車両20に搭載されている。このため、大型の集
塵機7を移動させることができるので、切羽Kの切削に
よって発生する大量の粉塵も、十分に集塵できるように
なった。また、集塵機搭載車両20は、掘削装置10と
けん引部材21で接続されているので、集塵機搭載車両
20を掘削装置10とともに移動させるのが容易であ
る。ここで用いられる集塵機7としては、切羽Kの掘削
工事が行われているトンネル内空壁をフードとみなし、
トンネル断面風速≒捕集制御風速と考えて、粉塵の捕集
制御風速が0.2〜0.3m/sとなる容量のものを用
いるのが好適である。
生じる粉塵の除去効率を高めることができる。その結
果、視界不良による弊害や塵肺などの危険を少なくする
ことができる。
明する。
気装置を平面視した模式図である。図5に示すように、
本実施形態に係る換気装置40は、上記の第1の実施形
態における換気装置1と比較して、エアカーテン生成装
置41のみが異なっている。このエアカーテン生成装置
41について説明すると、エアカーテン生成装置41
は、送気風管42を備えている。送気風管42は、トン
ネルの坑道に沿って配設されており、その坑口側端部に
は送風機43が接続されている。この送風機43によっ
て送気風管42内に清浄な空気が通風される。
置AC側の端部には、制御風管44が形成されている。
制御風管44は、エアカーテン生成位置ACに向けて空
気を案内する本管44Aと、その側方に空気を案内する
分岐管44Bを備えている。制御風管44内には、送気
風管42から供給される空気が導入される。制御風管4
4における本管44Aから吐出される空気は、トンネル
の坑道に沿った方向に移動する。一方、分岐管44Bか
ら吐出される空気は、エアカーテン生成位置ACを避け
て、その側方に向けて移動する。
は、上記の第1の実施形態と比較して、エアカーテン生
成装置41が異なる。本実施形態におけるエアカーテン
生成装置41では、排気風管が設けられていないが、送
気風管42におけるエアカーテン生成位置側の端部に接
続された制御風管44における本管44Aから吐出する
空気の風量と、分岐管44Bから吐出する空気の風量を
適宜調整することにより、空気の層を形成し、その結
果、エアカーテン生成位置にエアカーテンACを生成す
ることができる。本実施形態に係るエアカーテン生成装
置41では、上記第1の実施形態と比べると、排気風管
および排気用ファンなどが設けられていないので、その
分装置構成が簡素なものとなり、コストの低減を図るこ
とができる。
エアカーテン生成位置にエアカーテンACを生成するこ
とができる。このエアカーテンACにより、前記第1の
実施形態と同様に、噴射装置2,3で後方に吹き飛ばさ
れた空気およびこの空気に含まれる粉塵を前方に跳ね返
す。そして、跳ね返された空気および粉塵を集塵機7で
集塵することにより、切羽Kの近傍の粉塵を十分に除去
し、トンネル内の換気を好適に行うことができる。
説明する。
気装置を平面視した模式図である。
装置50は、前記第1の実施形態と比較して、やはりエ
アカーテン生成装置51のみが異なる。エアカーテン生
成装置51は、送気風管52を備えている。送気風管5
2における坑口側端部には、送風機が内蔵された集塵機
53が取り付けられている。また、送気風管52のエア
カーテン生成位置AC側の端部には、制御風管54が接
続されている。制御風管54は、上記の各実施形態と同
様に、本管54Aと分岐管54Bを備えており、それぞ
れエアカーテン生成位置ACおよびエアカーテン生成位
置ACを避けた側方に空気を吹き出している。また、送
気風管52の側方には、排気風管55がトンネルの坑道
に沿って配置されている。排気風管55におけるエアカ
ーテン生成位置AC側の端部には、排気用ファン56が
取り付けられている。この排気用ファン56を駆動する
ことにより、制御風管54から吐出された空気およびそ
の周囲の空気が排気風管55内に導かれる。
ネルの換気装置では、第1の実施形態に比較して、送気
風管52の導入口側に集塵機53が取り付けられている
点のおいて異なる。この集塵機53を設けることによ
り、送気風管52および制御風管54には清浄な空気が
導入され、制御風管54からは清浄な空気が吹き出され
る。したがって、たとえばエアカーテン生成位置ACの
近傍で作業員が作業を行っている場合でも、この作業員
に対して清浄な空気を供給することができる。
エアカーテン生成位置にエアカーテンACを生成するこ
とができる。このエアカーテンACにより、前記第1の
実施形態と同様に、噴射装置2,3で後方に吹き飛ばさ
れた空気およびこの空気に含まれる粉塵を前方に跳ね返
す。そして、跳ね返された空気および粉塵を集塵機7で
集塵することにより、切羽Kの近傍の粉塵を十分に除去
し、トンネル内の換気を好適に行うことができる。
説明する。
気装置を平面視した模式図である。
装置60は、上記各実施形態で示した換気装置1,4
0,50と同様の部材で構成されているが、掘削装置1
0に搭載される車載部61の使用態様が異なる。また、
集塵機7は、集塵機搭載車両20において、上記第1の
実施形態とは前後に反転した状態で配設されており、連
通管6が、集塵機7における吐出部7Aに接続されてい
る点において異なる。そのため、上方噴射装置2に相当
する部材は、空気とこの空気に含まれる粉塵を吸引する
上方吸引装置62となっており、下方噴射装置3に相当
する部材は、やはり空気およびこの空気に含まれる粉塵
を吸引する下方吸引装置63となっている。また、エア
チャンバ5においては、上記第1の実施形態における4
つの排出ポートは、本実施形態では4つの吸入ポートと
して用いられ、1つの吸入ポートは排出ポートとして用
いられる。また、排出ポートには、排出管8が接続され
ており、集塵機7によって粉塵を集塵されて清浄となっ
た空気は、排出管8を介して後方に排出される。そし
て、上方吸引装置62では、集塵機7における図示しな
いファンによる吸引力により、切削ドラム18による切
削位置における粉塵を空気とともに吸引して除去してい
る。また、下方吸引装置63では、切削位置から落下し
た切削ずりによって発生する粉塵を空気とともに吸引し
て除去している。さらに、集塵機7によって粉塵を集塵
され、清浄な空気となって排出管8から排出される。排
出管8から排出された清浄な空気は、エアカーテンAC
に跳ね返されて、切羽Kの方向に移動する。こうして、
切羽Kの付近には、清浄な空気が供給されるので、作業
者の塵肺や視界不良による事故などを防止することがで
きる。
を吸引する態様のものを用いることができる。このよう
に、吸引装置62,63で粉塵を吸引する場合、吸引装
置62,63や連通管6(図1)内に粉塵が残留して、
これらを閉塞してしまうことを防止する必要がある。そ
のために、集塵機7から、比較的大きな吸引力で空気お
よび粉塵を吸引することが好適であり、具体的には、た
とえば連通管6内の流速が20m/s以上となるように
調整するのが好適である。
明する。
気装置を平面視した模式図である。
装置66は、上記第4の実施形態と同様に、車載部61
において、吸引装置62,63を備えるものであり、切
羽Kの近傍における粉塵を空気とともに吸引することに
よって除去するものである。また、エアカーテン生成位
置ACの後方に配置されているエアカーテン生成装置4
1は、上記第2の実施形態に用いたものと同一のもので
ある。このように、換気装置66として粉塵を吸引して
除去するものを用いたときに、いわゆる送気式の換気装
置を応用したエアカーテン生成装置41を用いることも
できる。
説明する。
気装置を平面視した模式図である。
装置67は、上記第4の実施形態と同様に、車載部61
において、吸引装置62,63を備えるものであり、切
羽Kの近傍における粉塵を空気とともに吸引することに
よって除去するものである。また、エアカーテン生成位
置ACの後方に配置されているエアカーテン生成装置5
1は、上記第3の実施形態に用いたものと同一のもので
ある。このように、換気装置66として粉塵を吸引して
除去するものを用いたときに、いわゆる排気式の換気装
置を応用したエアカーテン生成装置51を用いることも
できる。この場合にも、上記第3の実施形態と同様に、
エアカーテンACの後方における作業領域に、清浄な空
気を供給することができる。
説明する。
ける掘削装置および集塵機搭載車両に搭載された部分を
示す側面図である。
気装置70は、上記各実施形態に用いられた掘削装置1
0におけるブーム15に取り付けられた上方噴射装置7
1を備えている。この上方噴射装置71は、風管72の
一端部に接続されており、風管72の他端部は、集塵機
搭載車両20に搭載された集塵機7に接続されている。
また、風管72は、第1フレキシブル部72A、鋼管部
72B、および第2フレキシブル部72Cを備えてい
る。このうちの第1フレキシブル部72Aの一端部が上
方噴射装置71に接続され、第1フレキシブル部72A
の他端部が鋼管部72Bの一端部に接続されている、ま
た、鋼管部72Bの他端部が、第2フレキシブル部72
Cの一端部に接続されている。そして、第2フレキシブ
ル部72Cの他端部が集塵機7の吐出部7Aに接続され
ている。
実施形態で用いたものと同一のものを用いており、集塵
機搭載車両20はけん引部材21を介して掘削装置10
と接続されている。さらに、集塵機搭載車両20の後方
である坑口側には、図10には図示しないが、たとえば
第1〜第3の実施形態で用いたエアカーテン形成手段な
どが設けられている。
装置においては、上方噴射装置71が設けられている
が、下方噴射装置が設けられておらず、そのためエアチ
ャンバも設けられていない。かかる態様では、切削ずり
に伴う粉塵の除去性能が低下するものの、切削ドラム1
8による切削位置における切削によって発生する粉塵を
良好に除去することができる。この切削位置において
も、やはり多量の粉塵が発生しており、集塵機7として
は大型のものを用いるのが好適であるが、本実施形態で
は、集塵機7が集塵機搭載車両20に搭載されているの
で、切羽Kの切削によって発生する大量の粉塵も、十分
に集塵できる。また、集塵機搭載車両20は、掘削装置
10とけん引部材21で接続されているので、集塵機搭
載車両20を掘削装置10とともに移動させるのが容易
である。
明する。
ける掘削装置および集塵機搭載車両に搭載された部分を
示す側面図である。
気装置1は、第1の実施形態で説明したものと同一の構
成を有しており、集塵機搭載車両が自走式でない非自走
式集塵機搭載車両22である点で上記第1の実施形態と
異なる。また、非自走式集塵機搭載車両22は、けん引
部材としてロッド23を介して掘削装置10と接続され
ている。
式のものを用いることもできる。この場合には、集塵機
搭載車両の運転をする作業者が不要となる。
説明する。
換気装置を平面視した模式図である。
気装置80においては、掘削装置10に対して、上方噴
射装置81と下方吸引装置82が設けられている。上方
噴射装置81および下方吸引装置82は、いずれもエア
チャンバ5および図示しない連通管を介して、図示しな
い集塵機搭載車両に搭載された集塵機7に接続されてい
る。このように、本実施形態に係る換気装置80では、
粉塵除去手段として、上方に噴射装置8、下方に吸引装
置82を用いている。このため、切削ドラム18で切削
した部分には空気が噴射され、切削による切削ずりが生
じた下方位置の粉塵は吸引手段で吸引される。このよう
に、噴射と吸引を適宜使い分けることにより、切羽Kの
掘削の状況に応じて、換気態様を変えて、効率的に粉塵
を除去するようにできる。たとえば、切削ドラム18の
視認のみを優先させたい場合には、上方粉塵除去手段を
噴射装置81とし、下方粉塵除去手段を吸引装置82と
することができる。
装置、下方粉塵除去装置を吸引装置としているが、逆に
上方粉塵除去手段を吸引装置、下方粉塵除去手段を噴射
装置とすることもできる。また、これらの上方粉塵除去
手段および下方粉塵除去手段に接続されるエアチャンバ
として、吸入ポートと排出ポートの切替が可能なものを
用いることにより、掘削が進行し、切羽Kの状況が変化
した場合において、適切に吸引、噴射を交換可能とする
態様とすることもできる。
明したが、本発明は、上記各実施形態に限定されるもの
ではない。たとえば、噴射装置あるいは吸引装置の設置
数は適宜選択することができる。集塵機搭載車両におけ
る走行部としては、車輪を用いているが、これをクロー
ラ式のものとすることができる。クローラ式とすること
により、坑道内が悪路であった場合でも、円滑に移動す
ることができる。
における吹出口と分岐吹出口の分岐路に、風量調整手段
が設けられているのが好適である。このような風量調整
手段を設けることにより、切羽の形状や粉塵の量に応じ
て、上方粉塵除去手段および下方粉塵除去手段から噴射
され、または吸引される空気の流量を、風量調整手段に
よって調整することができる。
のと非自走式のものについて説明したが、集塵機搭載車
両が自走式のものである場合、リモコン式で集塵機搭載
車両を走行させて、掘削装置に追従させる態様とするこ
ともできる。
ルの切羽を掘削する際に生じる粉塵の除去効率を高める
ことにより、視界不良による弊害や塵肺などの危険を少
なくするトンネル内の換気装置を提供することができ
る。
気装置の側面図である。
る。
る。
模式図である。
平面視した模式図である。
平面視した模式図である。
平面視した模式図である。
平面視した模式図である。
平面視した模式図である。
装置および集塵機搭載車両に搭載された部分を示す側面
図である。
装置および集塵機搭載車両に搭載された部分を示す側面
図である。
を平面視した模式図である。
装置、2…上方噴射装置、2A…空気噴射部材、2B…
風管、3…下方噴射装置、3A…直線部、3B…湾曲
部、3C…鉛直部、3D…噴射口、4…ダクトサポー
ト、5…エアチャンバ、6…連通管、7,53…集塵
機、7A…吐出部、7B…吸入部、10…掘削装置、1
3…走行部、14…アウトリガースカート、15…ブー
ム、18…切削ドラム、20…集塵機搭載車両、22…
非自走式集塵機搭載車両、30,41,51…エアカー
テン生成装置、31,42,52…送気風管、32,4
3…送風機、33,44,54…制御風管、33A,4
4A,54A…本管、33B,44B,54B…分岐
管、34,55…排気風管、35,56…排気用ファ
ン、62…上方吸引装置、63…下方吸引装置、AC…
エアカーテン(生成位置)、K…切羽。
Claims (15)
- 【請求項1】 トンネルの切羽を切削手段により切削す
る掘削装置に設置される換気装置において、 前記切削手段による切削位置における切削によって発生
する粉塵を除去する上方粉塵除去手段と、 前記切削位置から落下した切削ずりによって発生する粉
塵を除去する下方粉塵除去手段と、 を備えることを特徴とするトンネル内の換気装置。 - 【請求項2】 前記掘削装置が前記切羽における切削位
置を移動するブームを備えており、 前記上方粉塵除去手段が、前記切削手段とともに前記ブ
ームに取り付けられており、 前記ブームの移動により、前記上方粉塵除去手段が前記
切削手段に伴って移動する請求項1に記載のトンネル内
の換気装置。 - 【請求項3】 前記掘削装置は、走行手段を有する自走
式掘削装置であり、 前記下方粉塵除去手段は、前記走行手段の側方に配置さ
れている請求項1または請求項2に記載のトンネル内の
換気装置。 - 【請求項4】 前記上方粉塵除去手段および前記下方粉
塵除去手段が、空気を吐出する吐出手段、または空気と
この空気に含まれる粉塵を吸引する吸引手段である請求
項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載のトンネ
ル内の換気装置。 - 【請求項5】 前記上方粉塵除去手段および前記下方粉
塵除去手段が、それぞれ吐出手段または吸引手段のいず
れに切替え可能である請求項4に記載のトンネル内の換
気装置。 - 【請求項6】 トンネルの切羽を切削する切削手段を有
する掘削装置と、 前記掘削装置に設けられた粉塵除去手段と、 前記粉塵除去手段によって切羽から除去された粉塵を集
塵する集塵機とを備え、 前記掘削装置は、走行手段を有する自走式掘削装置であ
り、 前記集塵機は、前記自走式掘削装置から独立した集塵機
搭載車両に搭載されていることを特徴とするトンネル内
の換気装置。 - 【請求項7】 前記集塵機搭載車両が、前記自走式掘削
装置に連結されている請求項6に記載のトンネル内の換
気装置。 - 【請求項8】 前記集塵機搭載車両が、自走式である請
求項6または請求項7に記載のトンネル内の換気装置。 - 【請求項9】 前記集塵機搭載車両が前記自走式掘削装
置に対して非連結状態とされている請求項8に記載のト
ンネル内の換気装置。 - 【請求項10】 前記集塵機搭載車両に設けられた走行
手段が、クローラ式である請求項8または請求項9に記
載のトンネル内の換気装置。 - 【請求項11】 前記集塵機が、前記粉塵除去手段に対
してフレキシブル管を介して接続されている請求項6か
ら請求項10のうちのいずれか1項に記載のトンネル内
の換気装置。 - 【請求項12】 前記掘削装置の後方位置に、エアカー
テンを生成するエアカーテン生成手段が設けられている
請求項1から請求項11のうちのいずれか1項に記載の
トンネル内の換気装置。 - 【請求項13】 前記エアカーテン生成手段が、エアカ
ーテン生成位置に向けて空気を吹き出す吹出口が形成さ
れた送気風管を備え、 前記送気風管には、内部を通風する空気を分流させる分
岐路が形成されているとともに、前記トンネル内のうち
の前記エアカーテン生成位置を避けた位置に、分流され
た空気を吹き出す分岐吹出口が形成されている請求項1
2に記載のトンネル内の換気装置。 - 【請求項14】 前記エアカーテン生成手段が、前記エ
アカーテン生成位置に向けて空気を吹き出す吹出口が形
成された送気風管と、 前記送気風管における吹出口から吹き出された空気をト
ンネルの坑口側に送気する通風路を形成する排気風管を
備え、 前記送気風管には、内部を通風する空気を分流させる分
岐路が形成されているとともに、前記トンネル内のうち
の前記エアカーテン生成位置を避けた位置に、分流され
た空気を吹き出す分岐吹出口が形成されている請求項1
2に記載のトンネル内の換気装置。 - 【請求項15】 前記送気風管における空気導入口側
に、集塵機が取り付けられている請求項14に記載のト
ンネル内の換気装置。
Priority Applications (1)
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JP2002039229A JP3922933B2 (ja) | 2002-02-15 | 2002-02-15 | トンネル内の換気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005068950A (ja) * | 2003-08-28 | 2005-03-17 | Shimizu Corp | トンネル坑内換気用集塵機及び坑内換気方法 |
JP2009155996A (ja) * | 2007-12-28 | 2009-07-16 | Ryuki Engineering:Kk | 掘削システム |
CN113482694A (zh) * | 2021-08-10 | 2021-10-08 | 国能神东煤炭集团有限责任公司 | 煤矿除尘通风装置 |
EP3437711B1 (en) * | 2017-07-31 | 2023-04-19 | Fanca Technologies Pty Ltd | Mobile dust extraction device |
JP7440096B2 (ja) | 2021-08-31 | 2024-02-28 | 島工業Hd株式会社 | トンネルの施工時におけるトンネル内の換気方法 |
-
2002
- 2002-02-15 JP JP2002039229A patent/JP3922933B2/ja not_active Expired - Fee Related
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