JP2003239656A - 防火用閉鎖装置の閉鎖側先端部構造 - Google Patents

防火用閉鎖装置の閉鎖側先端部構造

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JP2003239656A JP2002035258A JP2002035258A JP2003239656A JP 2003239656 A JP2003239656 A JP 2003239656A JP 2002035258 A JP2002035258 A JP 2002035258A JP 2002035258 A JP2002035258 A JP 2002035258A JP 2003239656 A JP2003239656 A JP 2003239656A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 閉鎖側先端部が加熱されても、この閉鎖側先
端部が接触する相手部材との間で許容できない大きさの
隙間が発生するのを抑制できる防火用閉鎖装置の閉鎖側
先端部構造を提供すること。 【解決手段】 火災発生時に閉鎖動作を行う防火用シャ
ッター装置のシャッターカーテン7の閉鎖側先端部は座
板20となっており、この座板20は、立上部21Aが
火災で加熱される露出した加熱面となっている第1部材
としての化粧部材21と、立上部21Aで少なくとも一
部が覆われた第2部材としての芯部材22〜24とから
なり、立上部21Aの加熱で化粧部材21がシャッター
カーテン閉鎖方向へ湾曲変形しようとするのを、厚さが
大きい芯部材22〜24の曲げ強度で抑える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火災発生時に防火
区画を形成するための閉鎖動作を行う防火用閉鎖装置に
おける閉鎖体の閉鎖側先端部の構造に係り、例えば、防
火用シャッター装置におけるシャッターカーテンの座板
部分や、防火戸装置における防火戸本体の先端部等に利
用できるものである。
【0002】
【背景技術】建物には、建物内で火災が発生した際に建
物内に防火区画を形成するための防火用閉鎖装置である
防火用シャッター装置を設置することが求められてい
る。この防火用シャッター装置では、火災が発生する
と、天井裏に配置された巻取軸に巻き取られているシャ
ッターカーテンが巻取軸から繰り出されることにより閉
鎖動作を行い、シャッターカーテンの閉鎖側先端部とな
っている座板が、この座板の相手部材である床に接触す
ることにより、防火性、防煙性を有する閉鎖体となって
いるシャッターカーテンによって防火区画が形成され
る。
【0003】座板は、一般的には、化粧材となっている
金属製の第1部材と、この第1部材の内側に配置され、
芯材となっている金属製の第2部材との組み合わせで形
成され、共に座板の長さ方向に延びる第1部材と第2部
材は連結されている。より具体的に説明すると、座板
は、シャッターカーテンの閉鎖方向と座板の長さ方向と
に角度をなすシャッターカーテンの厚さ方向における火
災発生側の加熱面が露出している第1部材と、座板の化
粧材となっているこの第1部材と連結され、第1部材に
よって加熱側の少なくとも一部が覆われ、座板の芯材と
なっている第2部材とを含んで形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、火災
が発生すると、シャッターカーテンの閉鎖動作により座
板が床に接触して防火区画が形成されるが、このときの
火災発生場所がシャッターカーテンに近い場所であった
り、火災の火力が強い場合には、座板が加熱されて高温
になる。これによると、座板は第1部材と第2部材の連
結構造や火災発生側に向いた第1部材の面積等の各種状
況、条件に応じた熱変形を生じ、この熱変形の状態によ
っては、座板と、この座板が接触している相手部材であ
る床との間に許容できない大きさの隙間が発生する場合
がある。
【0005】これと同様な問題は、防火用シャッター装
置と同じく建物内に防火用閉鎖装置として設置される防
火戸装置等についても生ずる。
【0006】本発明の目的は、防火用閉鎖装置における
閉鎖側先端部が加熱されても、この閉鎖側先端部が接触
する相手部材との間で許容できない大きさの隙間が発生
するのを抑制できるようになる防火用閉鎖装置の閉鎖側
先端部構造を提供するところにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る防火用閉鎖
装置の閉鎖側先端部構造は、閉鎖動作を行う閉鎖体を有
し、この閉鎖体の閉鎖側先端部が相手部材に接触するこ
とにより防火区画を形成するとともに、前記閉鎖側先端
部が、前記閉鎖方向と前記閉鎖側先端部の長さ方向とに
角度をなす加熱面が露出している第1部材と、この第1
部材と連結されているとともに、第1部材によって加熱
側の少なくとも一部が覆われた第2部材とを含んで形成
されている防火用閉鎖装置において、前記閉鎖側先端部
が、加熱による第1部材の前記閉鎖方向への湾曲変形強
度よりも第2部材の前記閉鎖方向への曲げ強度が大きい
曲げ強度強大構造となって形成されていることを特徴と
するものである。
【0008】この防火用閉鎖装置の閉鎖側先端部構造に
よると、閉鎖方向と閉鎖側先端部の長さ方向とに角度を
なしている第1部材の加熱面が加熱されることにより、
加熱初期において、この第1部材が第2部材に対して閉
鎖方向に凸形状又は凹形状に湾曲変形しようとした場合
に、この湾曲変形強度よりも同方向への第2部材の曲げ
強度が大きくなっているため、閉鎖側先端部全体では閉
鎖方向に凸形状又は凹形状に変形することが抑えられる
ことになり、これにより、火災発生からある時間が経過
するまでの間、例えば、避難時間を確保するまでの間
は、閉鎖側先端部と、この閉鎖側先端部が接触した相手
部材との間で防火上許容できない大きさの隙間が発生す
るのを抑制できる。
【0009】また、本発明に係る防火用閉鎖装置の閉鎖
側先端部構造は、閉鎖動作を行う閉鎖体を有し、この閉
鎖体の閉鎖側先端部が相手部材に接触することにより防
火区画を形成するとともに、前記閉鎖側先端部が、前記
閉鎖方向と前記閉鎖側先端部の長さ方向とに角度をなす
加熱面が露出して配置された第1部材と、この第1部材
と連結されているとともに、第1部材によって加熱側の
少なくとも一部が覆われた第2部材とを含んで形成され
ている防火用閉鎖装置において、前記閉鎖側先端部に、
前記閉鎖方向と前記閉鎖側先端部の長さ方向とに角度を
なす方向への曲げ強度を低下させる曲げ強度低下手段が
設けられていることを特徴とするものである。
【0010】この防火用閉鎖装置の閉鎖側先端部構造に
よると、閉鎖方向と閉鎖側先端部の長さ方向とに角度を
なしている第1部材の加熱面が加熱されることにより、
加熱初期において、第1部材が第2部材に対して閉鎖側
先端部の長さ方向に伸び変形しようとし、これに対して
第1部材と連結されている第2部材はこの伸びを抑え込
もうとし、このため、これらの互いに逆方向となった伸
び力と抑制力の関係で第1部材が部分的に座屈して閉鎖
側先端部は複雑に変形しようとするが、閉鎖側先端部に
は、閉鎖方向と閉鎖側先端部の長さ方向とに角度をなす
方向への閉鎖側先端部全体の曲げ強度を低下させる曲げ
強度低下手段が設けられているため、第1部材の上記加
熱によって閉鎖側先端部は閉鎖方向と閉鎖側先端部の長
さ方向とに角度をなす方向へ湾曲変形することになる。
【0011】この結果、火災発生からある時間が経過す
るまでの間、例えば、避難時間を確保するまでの間にお
いて、第1部材に部分的な座屈が生ずることが防止さ
れ、閉鎖側先端部と、この閉鎖側先端部が接触する相手
部材との間に許容できない大きさの隙間が生ずるのを抑
制できることになる。
【0012】また、本発明に係る防火用閉鎖装置の閉鎖
側先端部構造は、閉鎖動作を行う閉鎖体を有し、この閉
鎖体の閉鎖側先端部が相手部材に接触することにより防
火区画を形成するとともに、前記閉鎖側先端部が、前記
閉鎖方向と前記閉鎖側先端部の長さ方向とに角度をなす
加熱面が露出している第1部材と、この第1部材と連結
されているとともに、第1部材によって加熱側の少なく
とも一部が覆われた第2部材とを含んで形成されている
防火用閉鎖装置において、前記閉鎖側先端部が、加熱に
よる第1部材の前記閉鎖方向への湾曲変形強度よりも第
2部材の前記閉鎖方向への曲げ強度が大きい曲げ強度強
大構造となって形成され、かつ、前記閉鎖側先端部に、
前記閉鎖方向と前記閉鎖側先端部の長さ方向とに角度を
なす方向への曲げ強度を低下させる曲げ強度低下手段が
設けられていることを特徴とするものである。
【0013】この防火用閉鎖装置の閉鎖側先端部構造
は、前述した本発明に係る2つの防火用閉鎖装置の閉鎖
側先端部構造を組み合わせたものである。したがって、
第1部材の加熱面が加熱されることにより、加熱初期に
おいて、言い換えると、火災発生からある時間が経過す
るまでの間、例えば、避難時間を確保するまでの間にお
いて、第1部材が第2部材に対して閉鎖方向に凸形状又
は凹形状に湾曲変形しようとするとともに、閉鎖側先端
部の長さ方向に伸び変形しようとした場合に、閉鎖側先
端部と、この閉鎖側先端部が接触する相手部材との間に
許容できない大きさの隙間が生ずるのを抑制できること
になる。
【0014】以上の本発明において、閉鎖側先端部を、
加熱による第1部材の閉鎖方向への湾曲変形強度よりも
第2部材の閉鎖方向への曲げ強度が大きい曲げ強度強大
構造とするための構成は任意であり、例えば、第2部材
の閉鎖方向への曲げ強度を大きくすることにより、閉鎖
側先端部を、加熱による第1部材の閉鎖方向への湾曲変
形強度よりも第2部材の閉鎖方向への曲げ強度が大きい
曲げ強度強大構造としてもよく、第1部材の閉鎖方向へ
の湾曲変形強度を低下させることにより、閉鎖側先端部
を、加熱による第1部材の閉鎖方向への湾曲変形強度よ
りも第2部材の閉鎖方向への曲げ強度が大きい曲げ強度
強大構造としてもよい。
【0015】これらの具体的な第1例は、閉鎖方向と閉
鎖側先端部の長さ方向とに角度をなす方向における第2
部材の厚さを第1部材よりも大きくすることを含むもの
とすることである。
【0016】具体的な第2例は、閉鎖方向と閉鎖側先端
部の長さ方向とに角度をなす方向に複数並設された第2
部材の個数を第1部材よりも多くすることを含むものと
することである。
【0017】具体的な第3例は、第1部材に閉鎖方向へ
の長さ成分を有するスリットを形成することを含むもの
とすることである。
【0018】具体的な第4例は、第1部材を閉鎖側先端
部の長さ方向に分割された複数の分割片で形成すること
を含むものとすることである。
【0019】これらの第1例〜第4例は、それぞれを単
独で採用することもでき、これらのうちの少なくとも2
つを複合して採用することもできる。
【0020】また、以上の本発明において、閉鎖側先端
部に、閉鎖方向と閉鎖側先端部の長さ方向とに角度をな
す方向への曲げ強度を低下させる曲げ強度低下手段を設
けるための構成は任意であり、この曲げ強度低下手段
は、第1部材だけに設けてもよく、第2部材だけに設け
てもよく、第1部材と第2部材の両方に設けてもよい。
【0021】曲げ強度低下手段の具体的な第1例は、第
2部材を閉鎖側先端部の長さ方向に分割された複数の分
割片で形成することを含むものとすることである。
【0022】具体的な第2例は、第2部材が閉鎖方向と
閉鎖側先端部の長さ方向とに角度をなす方向に複数並設
されている場合には、これらの第2部材のうちの少なく
とも1個を閉鎖側先端部の長さ方向に分割された複数の
分割片で形成することを含むものとすることである。
【0023】具体的な第3例は、第1部材と第2部材の
連結がこれらの第1部材と第2部材に挿入された挿入部
材によってなされている場合には、この挿入部材が貫通
する第1部材の孔を前記閉鎖側先端部の長さ方向の成分
を有する長孔とすることを含むものとすることである。
【0024】具体的な第4例は、第3例と同じく、第1
部材と第2部材の連結がこれらの第1部材と第2部材に
挿入された挿入部材によってなされている場合には、こ
の挿入部材が貫通する第2部材の孔を閉鎖側先端部の長
さ方向の成分を有する長孔とすることを含むものとする
ことである。
【0025】具体的な第5例は、第2部材に閉鎖方向へ
の長さ成分を有するスリットを形成することを含むもの
とすることである。そして、この第5例の場合におい
て、第2部材が閉鎖方向と閉鎖側先端部の長さ方向とに
角度をなす方向に複数並設されている場合には、これら
の第2部材のうちの少なくとも1個にスリットを形成す
ることが含まれる。
【0026】これらの第1例〜第5例も、それぞれを単
独で採用することもでき、これらのうちの少なくとも2
つを複合して採用することもできる。
【0027】なお、第1部材と第2部材とを連結するた
めの挿入部材は、第1部材と第2部材に挿入されてこれ
らの第1部材と第2部材を連結できるものであれば任意
なものでよく、例えば、ボルト、ピン、リベット、ねじ
等でもよい。
【0028】以上説明した本発明において、閉鎖方向と
閉鎖側先端部の長さ方向とに角度をなす方向に複数の第
2部材を並設する場合には、それぞれの第2部材の閉鎖
方向に延びる寸法を同じにしてもよく、これらの第2部
材のうちの少なくとも1個の同方向に延びる寸法を他の
第2部材の寸法と異ならせてもよい。
【0029】また、閉鎖方向と閉鎖側先端部の長さ方向
とに角度をなす方向に複数の第2部材を並設する場合に
は、それぞれの第2部材の閉鎖方向と閉鎖側先端部とに
角度をなす方向における厚さを異ならせてもよく、これ
らの第2部材のうちの少なくとも1個の厚さを他の第2
部材の厚さと異ならせてもよい。
【0030】また、以上説明した本発明に係る防火用閉
鎖装置の閉鎖側先端部構造は、閉鎖体がシャッターカー
テンとなっている防火用シャッター装置のそのシャッタ
ーカーテンの座板にも適用でき、閉鎖体が防火戸本体と
なっている防火戸装置のその防火戸本体の先端部にも適
用でき、任意な防火用閉鎖装置の閉鎖側先端部に適用で
きる。本発明に係る防火用閉鎖装置の閉鎖側先端部構造
が、防火戸装置の防火戸本体の先端部に適用される場合
には、この先端部が接触する相手部材は、防火戸が開閉
自在に配置される開口部をその内部に形成する外枠組み
となる。
【0031】本発明に係る防火用閉鎖装置の閉鎖側先端
部構造が防火用シャッター装置のシャッターカーテンの
座板に適用される場合において、座板を除くそのシャッ
ターカーテンの全部又は主要部は、防火性と防煙性のう
ちの少なくとも防火性を有するシートで形成されていて
もよく、スラットの連設で形成されていてもよく、パネ
ルの連設で形成されていてもよく、その構成部材は任意
であり、また、少なくとも2つの異種構成部材の複合で
形成されていてもよい。
【0032】また、本発明に係る防火用閉鎖装置の閉鎖
側先端部構造が防火用シャッター装置のシャッターカー
テンの座板に適用される場合には、シャッターカーテン
が閉鎖しているときでも避難者がシャッターカーテンを
通過して避難できるようにする脱出口がシャッターカー
テンに設けられていてもよく、設けられていなくてもよ
い。
【0033】また、防火用シャッター装置の座板を除く
シャッターカーテンのカーテン本体が、開口面積を有す
る脱出口やスリットタイプの脱出口が形成されたカーテ
ン本体主部材と、この脱出口の全体を覆いかつ少なくと
も座板側の部分がカーテン本体主部材からめくり自在と
なっている脱出口覆い部材とを有しており、この脱出口
覆い部材をめくることにより脱出口を通ってシャッター
カーテンを通過できるようになっている場合には、閉鎖
方向と座板の長さ方向とに角度をなす方向、すなわち座
板の厚さ方向に複数並設されている第2部材のうちの少
なくとも1個、好ましくは複数並設されている第2部材
のうちの中央に配置されている1個についての脱出口覆
い部材側への寸法を大きくし、これにより、第2部材と
脱出口覆い部材とが、座板の厚さ方向に対面するように
構成することが望ましい。
【0034】これによると、少なくとも座板側の部分が
カーテン本体主部材からめくり自在となっている脱出口
覆い部材におけるその座板側の部分を、めくるとき以外
は脱出口覆い部材側への寸法が大きくなった第2部材に
対面させておくことができ、これにより、カーテン本体
主部材の脱出口を通ってシャッターカーテンを通過する
とき以外は、脱出口覆い部材で脱出口を塞いでおくこと
ができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。本実施形態に係る防火用閉鎖装置は
防火用シャッター装置であり、初めにこの防火用シャッ
ター装置の全体構造を、この装置の全体正面図である図
1によって説明する。
【0036】防災用シャッター装置の巻取軸1は、天井
部材2で室内空間3から仕切られた天井裏空間4に水平
方向を軸方向として配置され、巻取軸1の軸方向両端部
は保持部材である左右一対のブラケット5で回転自在に
保持されている。これらのブラケット5は、天井裏空間
4に存在する建物躯体6に結合されている。巻取軸1に
はシャッターカーテン7の上端部が結合されており、こ
のシャッターカーテン7は、カーテン本体7Aと、この
カーテン本体の下端に閉鎖側先端部として設けられた金
属製の座板20とを有する。カーテン本体7Aの全部又
は大部分は、ガラスクロス又はシリカクロスによる防火
性と防煙性を有するシート又はこのシートに耐火塗料等
を塗布及び/又は含侵させて形成され、このようにシー
ト式となっているシャッターカーテン7は、平常時には
巻取軸1に巻き取られている。
【0037】巻取軸1からのシャッターカーテン7の繰
り出し、巻き取りは巻取軸1の正逆回転によってなさ
れ、シャッターカーテン7の幅方向両端部は、室内空間
3の左右両側に形成された柱、壁等の建物躯体8に取り
付けられているガイドレール9に図示しない抜け止め部
材で抜け止めされて摺動自在に挿入されているため、巻
取軸1の正逆回転によって天井部材2に配設されている
まぐさ10を通過して閉鎖、開放の上下動を行うシャッ
ターカーテン7の移動は、これらのガイドレール9で案
内されながら行われる。
【0038】左右一対のブラケット5のうち一方のブラ
ケット5には、モータとブレーキの組み合わせからなる
開閉機11が取り付けられ、この開閉機11は巻取軸1
とチェーン、スプロケット等からなる伝動手段12を介
して連結されている。火災発生によって図示しない手動
レバーが操作されることにより、又は図示しないセンサ
が煙あるいは熱等を検出してこの検出信号が開閉機11
の制御装置に送られることにより、開閉機11のブレー
キが解除され、これによりシャッターカーテン7は座板
20の重量を含む自重で巻取軸1を回転させながら下降
する閉鎖動作を行い、座板20が相手部材である床13
に接触することにより、閉鎖体となっているシャッター
カーテン7により室内空間3に防火区画が形成される。
【0039】また、図示しないスイッチを操作すると、
開閉機11のモータが駆動され、これにより、巻取軸1
の回転でシャッターカーテン7が巻取軸1に巻き取られ
る。
【0040】図2は、シャッターカーテン7の閉鎖側先
端部である座板20の構造を示す断面斜視図である。座
板20は、第1部材である化粧部材21と、第2部材で
ある3個の芯部材22〜24との組み合わせからなる。
化粧部材21はステンレス又はスチールの板金の折り曲
げ品であり、芯部材22〜24はスチールの厚板材又は
角材からなる。また、3個の芯部材22〜24は、シャ
ッターカーテン7の閉鎖方向と座板20の長さ方向とに
角度をなす方向、すなわちこの実施形態ではシャッター
カーテン7の厚さ方向に並設されている。
【0041】化粧部材21は、上部が開口した上向きの
チャンネル形状であるとともに、上部に設けられた一対
の立上部21Aの下部には、段部21Bを介して一対の
立上部21Cが設けられ、これらの立上部21Cの下端
部同士は底面部21Dで結合されている。この実施形態
の化粧部材21はビス等の止着具21Eで連結された2
つの部材で形成されているが、化粧部材21を一つの部
材による一体品として形成してもよい。
【0042】シャッターカーテン7のカーテン本体7A
の下部には袋部7Bが形成され、この袋部7Bに3個の
芯部材22〜24のうちの中央の芯部材23が挿入配置
されており、この芯部材23のシャッターカーテン7の
厚さ方向両側に2個の芯部材22,24が配置されてい
る。
【0043】化粧部材21における上部の一対の立上部
21Aの間には、シャッターカーテン7の閉鎖方向の寸
法、すなわち上下方向の寸法がこれらの立上部21Aと
同じ又は略同じとなっている3個の芯部材22〜24が
組み込まれ、一方の立上部21Aからボルト25が、一
対の立上部21Aと3個の芯部材22〜24と上記袋部
7Bとに貫通形成されている孔に挿入され、上記一方の
立上部21Aに頭部25Aが露出するこのボルト25の
軸部の先端は他方の立上部21Aから突出し、この突出
した軸部の先端にナットを螺合して締め付ける(図11
参照)ことにより、化粧部材21と芯部材22〜24が
連結されるとともに、これらの化粧部材21と芯部材2
2〜24からなる座板20は、シャッターカーテン7の
閉鎖側先端部となってシャッターカーテン7のカーテン
本体7Aと一体化される。
【0044】このため、ボルト25は化粧部材21と芯
部材22〜24とに挿入されてこれらを連結する挿入部
材となっており、この挿入部材は、座板20の長さ方向
に等間隔で複数設けられている。
【0045】以上の構造により、化粧部材21のそれぞ
れの立上部21A,21Cは、火災が発生したときに加
熱される露出した加熱面となっており、また、芯部材2
2〜24のうちの両側の芯部材22,24の加熱側の面
となっている外側面22A,24Aの大部分は、一対の
立上部21Aで覆われている。
【0046】また、それぞれの芯部材22〜24の厚
さ、すなわちシャッターカーテン7の厚さ方向における
寸法は、化粧部材21の同方向における寸法よりも大き
くなっている。
【0047】以上において、火災26が発生し、シャッ
ターカーテン7が閉鎖動作を行うことにより座板20が
図1で示した床13に接触して防火区画が形成される
と、化粧部材21の露出面となっているそれぞれ一対設
けられている立上部21Aと21Cのうち、火災26側
に向いている一方の立上部21Aと21Cが加熱され
る。この加熱による熱は、この一方の立上部21Aを介
して加熱側の面となっている芯部材22の外側面22A
にもいずれは伝達されるが、この立上部21Aにも厚さ
があるため短時間にこの外側面22Aに伝達されないこ
と、これらの立上部21Aと外側面22Aとの間に僅か
ではあるが断熱層となっている隙間があること、芯部材
22の厚さは立上部21Aの厚さよりも大きいこと、厚
さが大きい芯部材は3個22〜24あること、中央の芯
部材23は断熱効果を有するシャッターカーテン7のカ
ーテン本体7Aの材料であるシートによる袋部7Bに収
納されていて芯部材22,24と直接接触していないこ
とのため、加熱初期では、上記一方の立上部21A,2
1Cが高温になり、芯部材22〜24の温度はそれ程上
昇しない。
【0048】このため、加熱初期において、火災26に
よる加熱量が多い箇所が化粧部材21における上部の立
上部21Aか、下部の立上部21Cかに応じて、化粧部
材21は下向きに凸形状又は下向きに凹形状に湾曲変形
しようとする(図2の2点鎖線は、上部の立上部21A
の加熱量が多いため、化粧部材21が下向きに凹形状に
湾曲変形しようとすることを示している。)が、芯部材
22〜24はこの湾曲変形を抑えるように働く。
【0049】そして、それぞれの芯部材22〜24の厚
さは化粧部材21の厚さよりも大きく、かつ、これらの
芯部材が3個22〜24並設されているため、これらの
芯部材22〜24についてのシャッターカーテン7の厚
さ方向に延びる水平軸を中心とする断面2次モーメント
は大きくなっており、このため、加熱による化粧部材2
1のシャッターカーテン閉鎖方向への湾曲変形強度より
も、芯部材22〜24のシャッターカーテン閉鎖方向へ
の曲げ強度は大きくなっている。
【0050】したがって、この実施形態に係る座板20
の構造は、加熱による化粧部材21のシャッターカーテ
ン閉鎖方向への湾曲変形強度よりも芯部材22〜24の
シャッターカーテン閉鎖方向への曲げ強度が大きくなっ
ている曲げ強度強大構造になっている。
【0051】このため、加熱初期では、言い換えると、
火災発生からある時間が経過するまでの間、例えば、避
難時間を確保するまでの間では、化粧部材21が加熱さ
れても座板20全体は大きくシャッターカーテン閉鎖方
向に変形することはなく、これにより、座板20と床1
3との間に許容できない大きさの隙間が発生することは
なく、シャッターカーテン7による所定の防火性能が確
保された防火区画を形成できることになる。
【0052】図3は、第2実施形態に係る曲げ強度強大
構造を備えた座板30を示す。この座板30の第1部材
である化粧部材31は、一対の立上部31Aと、これら
の立上部31Aの下端同士を連結する底面部31Bとか
らなる上向きに開口したチャンネル材からなる。一対の
立上部31Aの間に、シャッターカーテン7の厚さ方向
に並設された3個の第2部材である芯部材22〜24が
挿入配置され、化粧部材31と芯部材22〜24は、こ
れらの化粧部材31と芯部材22〜24に貫通挿入され
たボルト25で連結されている。
【0053】座板30の長さ方向に複数設けられている
ボルト25同士の間において、それぞれの立上部31A
には、上端からシャッターカーテン閉鎖方向へ延びる1
個のスリット31Cが形成されている。このため、これ
らのスリット31Cによって化粧部材31のシャッター
カーテン閉鎖方向への曲げ強度は、図2の実施形態より
も低下しており、この実施形態では、化粧部材31は上
下方向へ湾曲変形しやすくなっている。
【0054】また、この実施形態でも、化粧部材31の
立上部31Aよりもそれぞれの厚さが大きくなった3個
の芯部材22〜24がその厚さ方向に並設されているた
め、座板30の構造は、加熱による化粧部材31のシャ
ッターカーテン閉鎖方向への湾曲変形強度よりも芯部材
22〜24のシャッターカーテン閉鎖方向への曲げ強度
が大きくなっている曲げ強度強大構造になっているとと
もに、この曲げ強度強大構造には、スリット31Cによ
って化粧部材31の湾曲変形強度を芯部材22〜24の
曲げ強度に対して相対的に低下させたという構造が含ま
れている。ボルト25の軸部と、この軸部が貫通挿入さ
れた化粧部材31の立上部31Aの孔や芯部材22〜2
4の孔との間に隙間があって、化粧部材31の立上部3
1Aにこの化粧部材31の曲げ強度を低下させるスリッ
ト31Cが形成されているため、火災の発生で立上部3
1Aが加熱されたときには、立上部31Aは下向きに凸
形状又は下向きに凹形状に湾曲変形するが、この湾曲変
形は芯部材22〜24に伝達されない又は殆ど伝達され
ない。
【0055】これにより、火災発生からある時間が経過
するまでの間、例えば、避難時間を確保するまでの間に
おいて、化粧部材31が加熱されても座板30全体は大
きくシャッターカーテン閉鎖方向に変形せず、座板30
と床13との間に許容できない大きさの隙間が発生する
ことを防止できる。
【0056】図4は、第3実施形態に係る曲げ強度強大
構造を備えた座板40を示す。この座板40の第1部材
である化粧部材41も、一対の立上部41Aと、これら
の立上部41Aの下端同士を連結する底面部41Bとか
らなる上向きに開口したチャンネル材からなる。そし
て、一対の立上部41Aの間に、シャッターカーテン7
の厚さ方向に並設された3個の第2部材である芯部材2
2〜24が挿入配置され、化粧部材41と芯部材22〜
24は、これらの化粧部材41と芯部材22〜24に貫
通挿入されたボルト25で連結されている。
【0057】化粧部材41は、座板40の長さ方向に連
続する長寸法のものとなっておらず、座板40の長さ方
向に分割された複数の分割片45によって形成されてお
り、それぞれの分割片45についてのボルト25の個数
は、1個となっている。このため、化粧部材41のシャ
ッターカーテン閉鎖方向への曲げ強度は、実質的に零に
なっている。
【0058】また、この実施形態でも、化粧部材41の
立上部41Aよりもそれぞれの厚さが大きくなった3個
の芯部材22〜24がその厚さ方向に並設されているた
め、座板40の構造には、化粧部材41を複数の分割片
45で形成することにより化粧部材41の湾曲変形強度
が実質的に零になっているという構造と、加熱による化
粧部材41のシャッターカーテン閉鎖方向への湾曲変形
強度よりも芯部材22〜24のシャッターカーテン閉鎖
方向への曲げ強度が大きくなっている構造とが含まれ、
これらの構造により、座板40の構造は、加熱による化
粧部材41のシャッターカーテン閉鎖方向への湾曲変形
強度よりも芯部材22〜24のシャッターカーテン閉鎖
方向への曲げ強度が大きい曲げ強度強大構造となってい
ることになる。そして、火災の発生で立上部41Aが加
熱されても、立上部41Aは湾曲変形しないため、芯部
材22〜24が湾曲変形することはない。
【0059】これにより、少なくとも火災発生からある
時間が経過するまでの間、例えば、避難時間を確保する
までの間において、化粧部材41が加熱されても座板4
0全体はシャッターカーテン閉鎖方向に変形せず、座板
40と床13との間に許容できない大きさの隙間が発生
することを防止できる。
【0060】以上は、シャッターカーテンの閉鎖方向に
ついての座板の曲げ強度強大構造の実施形態であった
が、次に、図5〜図8により、シャッターカーテンの閉
鎖方向と座板の長さ方向とに角度をなす方向、すなわち
シャッターカーテンの厚さ方向についての座板の曲げ強
度低下手段の各実施形態を説明する。
【0061】すなわち、このような曲げ強度低下手段
が、ボルトで連結された第1部材である化粧部材と第2
部材である芯部材との組み合わせによる座板に設けられ
ていない場合には、化粧部材の露出している加熱面が火
災の発生で加熱されたとき、化粧部材は座板の長さ方向
に伸びようとするが、この伸びが、化粧部材と芯部材と
を連結するために座板の長さ方向に間隔を開けて複数配
設されかつ化粧部材と芯部材とに挿入されているボルト
を介して芯部材で阻止されることになり、このため、ボ
ルトとボルトとの間において化粧部材の加熱面が充分に
伸び変形できずに座屈する現象が生じ、この結果、座板
が外観上複雑に変形することにより、座板の長さ方向に
おいて、座板が床と接触する部分と接触しない部分とが
でき、床に接触しない部分において許容できない大きさ
の隙間が発生するおそれがあるため、図5〜図8の実施
形態は、座板にシャッターカーテンの厚さ方向について
の曲げ強度低下手段を設けることにより、化粧部材の加
熱面が加熱されたときに、座板をシャッターカーテンの
厚さ方向へ積極的に湾曲変形させることにより、座板と
床との間に許容できない大きさの隙間が発生するのを抑
制しようとするものである。
【0062】図5は、第1実施形態に係る曲げ強度低下
手段が設けられた座板50を示す。化粧部材51は、一
対の立上部51Aと、これらの立上部51Aの下端同士
を連結する底面部51Bとからなる上向きに開口したチ
ャンネル材からなる。そして、一対の立上部51Aの間
に、シャッターカーテン7の厚さ方向に並設された3個
の芯部材52〜54が挿入配置され、化粧部材41と芯
部材52〜54は、これらの化粧部材51と芯部材52
〜54に貫通挿入され、座板50に長さ方向に複数設け
られたボルト25で連結されている。化粧部材51の立
上部51Aは、火災発生時に加熱される露出した加熱面
であり、芯部材52,54の外側面52A,54Aは、
これらの立上部51Aで少なくとも一部が覆われた芯部
材52,54における加熱側の面となっている。
【0063】3個の芯部材52〜54のうち、シャッタ
ーカーテン7のカーテン本体7Aの袋部7Bに収納され
た中央の芯部材53は、座板50の長さ方向に連続する
長さを有しているが、両側の芯部材52,54は、座板
50の長さ方向に分割された複数の分割片55からな
る。それぞれ1個の分割片55についてのボルト25の
個数は、1個である。
【0064】この実施形態によると、火災が発生するこ
とにより化粧部材51における火災発生側の一方の立上
部51Aが加熱され、この結果、この一方の立上部51
Aが座板50の長さ方向に伸び変形して、化粧部材51
がシャッターカーテン7の厚さ方向に湾曲変形しようと
したとき、芯部材52〜54のうち、芯部材52と54
は座板50の長さ方向に分割された複数の分割片55か
らなるため、これらの芯部材52〜54の部分におい
て、座板50にはシャッターカーテン7の厚さ方向への
曲げ強度を低下させた曲げ強度低下手段が設けられてい
ることになり、したがって、加熱初期に、座板50の全
体は、図6の2点鎖線で示すように、化粧部材51にお
ける火災26の発生側の立上部51Aが凸面となるよう
に大きな曲率半径でシャッターカーテン7の厚さ方向に
湾曲する。
【0065】これにより、少なくとも火災発生からある
時間が経過するまでの間、例えば、避難時間を確保する
までの間において、座板50が複雑に変形することが防
止され、座板50と床13との間に許容できない大きさ
の隙間が発生するのを抑制できる。
【0066】なお、3個の芯部材52〜54のうちの1
個の芯部材53は座板50の長さ方向に連続する長さを
有するものとなっているとともに、この芯部材53の厚
さは化粧部材51の立上部51Aの厚さよりも大きいた
め、この実施形態の座板50の構造は、シャッターカー
テン7の閉鎖方向への大きな曲げ強度を有する曲げ強度
強大構造ともなっている。
【0067】図7は、第2実施形態に係る曲げ強度低下
手段が設けられた座板60を示す。この実施形態の化粧
部材61も、一対の立上部61Aと、これらの立上部6
1Aの下端同士を連結する底面部61Bとからなる上向
きに開口したチャンネル材からなる。そして、図5の実
施形態と同じく、一対の立上部61Aの間に、シャッタ
ーカーテン7の厚さ方向に並設された3個の芯部材62
〜64が挿入配置され、化粧部材61と芯部材62〜6
4は、これらの化粧部材61と芯部材62〜64に貫通
挿入されていて座板60に長さ方向に複数設けられたボ
ルト25で連結されている。化粧部材61の立上部61
Aは、火災発生時に加熱される露出した加熱面であり、
芯部材62,64の外側面62A,64Aは、これらの
立上部61Aで少なくとも一部が覆われた芯部材62,
64における加熱側の面となっている。
【0068】3個の芯部材62〜64の全部は、座板5
0の長さ方向に連続する長さを有している。また、ボル
ト25が挿入された化粧部材61の立上部61Aの孔6
5は、座板60の長さ方向に長い長孔となっている。
【0069】この実施形態によると、火災が発生した場
合、化粧部材61における火災発生側の一方の立上部6
1Aが加熱され、この結果、この一方の立上部61Aが
座板60の長さ方向に伸び変形して、化粧部材61がシ
ャッターカーテン7の厚さ方向に湾曲変形しようとした
とき、長孔65によって化粧部材61と芯部材62〜6
4とは座板60の長さ方向に拘束されていないため、長
孔65により、座板60にはシャッターカーテン7の厚
さ方向への曲げ強度を低下させた曲げ強度低下手段が設
けられていることになり、したがって、加熱初期に、座
板60の全体は、図6の2点鎖線で示したと同様に、化
粧部材61における火災の発生側の立上部61Aが凸面
となるように大きな曲率半径でシャッターカーテン7の
厚さ方向に湾曲する。これにより、図5と同様の効果を
達成できることになる。
【0070】図8は、第3実施形態に係る曲げ強度低下
手段が設けられた座板70を示す。この実施形態におけ
る化粧部材は図5の化粧部材51と同じである。また、
並設されている3個の芯部材72〜74は座板70の長
さ方向連続する長さを有するとともに、これらの芯部材
72〜74におけるそれぞれのボルト25を挿入する箇
所において、座板70の長さ方向に長い長孔75が形成
され、これらの長孔75に挿入されたボルト25によっ
て化粧部材51の立上部51Aと芯部材72〜74とが
連結されている。
【0071】この実施形態では、長孔75が図7の実施
形態の長孔65の代わりとなって、座板70にシャッタ
ーカーテン7の厚さ方向への曲げ強度を低下させる曲げ
強度低下手段が設けられていることになり、これによ
り、図7と同じ作用効果を達成できることになる。
【0072】以上説明した図2〜図4の第1、第2、第
3の各実施形態に係る曲げ強度強大構造と、図5〜図8
で示した第1、第2、第3の各実施形態に係る曲げ強度
低下手段は、それぞれ任意な組み合わせで座板に適用で
きる。
【0073】図9〜図11は、シャッターカーテン7に
脱出口を設けることにより、シャッターカーテン7の閉
鎖動作で防火区画が形成されているときに、この脱出口
によってシャッターカーテン7を通過して避難できるよ
うにした場合の実施形態を示す。
【0074】図9で示すように、この実施形態に係るシ
ャッターカーテン7のカーテン本体7Aは、シャッター
カーテン7の閉鎖動作によって防火区画が形成されてい
るときにおいてカーテン本体7Aを通過できるようにす
るための脱出口91Aが形成されたカーテン本体主部材
91と、シャッターカーテン7の座板80まで下端が達
しているこの脱出口91Aの全体を覆い、かつ、上辺の
みがカーテン本体主部材91と結合されてカーテン本体
主部材91からめくり自在となっている脱出口覆い部材
92とにより形成されている。脱出口覆い部材92の材
料は、カーテン本体主部材91と同じく、ガラスクロス
又はシリカクロスによる防火性と防煙性を有するシート
又はこのシートに耐火塗料等を塗布及び/又は含侵させ
たものである。
【0075】図10は図9の一部拡大図で、図11は図
10のS11−S11線断面図である。図11で示すと
おり、座板80の化粧部材81は、一対の立上部81A
と、これらの立上部81Aの下端同士を連結する底面部
81Bとからなる上向きに開口したチャンネル材からな
る。そして、一対の立上部81Aの間に、シャッターカ
ーテン7の厚さ方向に並設された3個の芯部材82〜8
4が挿入配置され、化粧部材81と芯部材82〜84
は、これらの化粧部材81と芯部材82〜84に貫通挿
入されて座板80の長さ方向に複数設けられたボルト2
5で連結されている。
【0076】3個の芯部材82〜84のうちの中央の芯
部材83はカーテン本体主部材91の下部の袋部91B
に収納されており、この袋部91Bは脱出口91Aの部
分で切除されているため、この芯部材83は脱出口91
Aの部分では露出している。また、中央の芯部材83は
他の芯部材82,84よりも上下寸法が大きくなってい
る。すなわち、3個の芯部材82〜84の下端同士は同
じ高さ位置となっているが、中央の芯部材83の上端は
他の芯部材82,84よりも上方の位置に達し、言い換
えると、中央の芯部材83は他の芯部材82,84より
も脱出口覆い部材92側へ延びる長さを有している。こ
のため、カーテン本体主部材91の厚さ方向両側に設け
られている脱出口覆い部材92の下部と、中央の芯部材
83の上部は、脱出口91Aが脱出口覆い部材92で覆
われているときに、言い換えると、脱出口91Aが脱出
口覆い部材92で閉じられているときに、シャッターカ
ーテン7の厚さ方向に対面している。
【0077】このため、脱出口覆い部材92がめくり上
げられないときには脱出口91Aは脱出口覆い部材92
で塞がれており、この脱出口覆い部材92の下部が対面
している芯部材83は、シャッターカーテン7の厚さ方
向に3個並設されている芯部材82〜84のうちの中央
の芯部材83であって、この芯部材83は、脱出口覆い
部材92が取り付けられているカーテン本体主部材91
の下端に配置されているため、脱出口覆い部材92は芯
部材83に近接しており、このため、脱出口91Aを脱
出口覆い部材92でより確実に塞ぐことができる。
【0078】脱出口91Aを通って避難するときは、脱
出口覆い部材92をめくり上げ、これにより露出した脱
出口91Aを通って避難する。
【0079】3個の芯部材82〜84のうちの2個の芯
部材82,84は、芯部材82について示している図1
0のとおり、座板80の長さ方向に分割された複数の分
割片85からなり、ボルト25の個数は1個の分割片8
5について1個となっている。
【0080】このため、この実施形態でも、芯部材8
2,84が複数の分割片85で形成されていることか
ら、座板80には、シャッターカーテン7の厚さ方向へ
の曲げ強度を低下させた曲げ強度低下手段が設けられて
いることになる。また、3個の芯部材82〜84のうち
の中央の芯部材83は座板80の長さ方向に連続した長
さを有するとともに、この芯部材83の厚さは化粧部材
81の立上部81Aの厚さよりも大きいため、座板80
の構造は、加熱による化粧部材81のシャッターカーテ
ン閉鎖方向への湾曲変形強度よりも芯部材83のシャッ
ターカーテン閉鎖方向への曲げ強度が大きい曲げ強度強
大構造となっている。そして、この芯部材83の上下寸
法は大きいため、シャッターカーテン7の厚さ方向に延
びる水平軸を中心する断面2次モーメントは大きく、し
たがって座板80の構造は大きな曲げ強度を備えたもの
となっている。
【0081】
【発明の効果】本発明によると、防火用閉鎖装置におけ
る閉鎖側先端部が加熱されても、この閉鎖側先端部が接
触する相手部材との間で許容できない大きさの隙間が発
生するのを抑制できるという効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る防火用閉鎖装置となっ
ている防火用シャッター装置の全体を示す正面図であ
る。
【図2】シャッターカーテンの閉鎖側先端部である座板
の曲げ強度強大構造についての第1実施形態を示す断面
斜視図である。
【図3】シャッターカーテンの閉鎖側先端部である座板
の曲げ強度強大構造についての第2実施形態を示す断面
斜視図である。
【図4】シャッターカーテンの閉鎖側先端部である座板
の曲げ強度強大構造についての第3実施形態を示す断面
斜視図である。
【図5】シャッターカーテンの閉鎖側先端部である座板
の曲げ強度低下手段についての第1実施形態を示す断面
斜視図である。
【図6】図5の座板が火災発生による加熱でシャッター
カーテンの厚さ方向に曲げ強度低下手段で湾曲変形する
ことを示す平面図である。
【図7】シャッターカーテンの閉鎖側先端部である座板
の曲げ強度低下手段についての第2実施形態を示す断面
斜視図である。
【図8】シャッターカーテンの閉鎖側先端部である座板
の曲げ強度低下手段についての第3実施形態を示す断面
斜視図である。
【図9】脱出口が設けられているシャッターカーテンの
実施形態を示す正面図である。
【図10】図9の一部拡大図である。
【図11】図10のS11−S11線断面図である。
【符号の説明】
1 巻取軸 7 閉鎖体であるシャッターカーテン 7A カーテン本体 13 相手部材である床 20,30,40,50,60,70,80 シャッタ
ーカーテンの閉鎖側先端部である座板 21,31,41,51,61,81 第1部材である
化粧部材 21A,31A,41A,51A,61A 第1部材の
加熱面 22〜24,52〜54,62〜64,72〜74,8
2〜84 第2部材である芯部材 25 挿入部材であるボルト 26 火災 45,55,85 分割片 65,75 長孔 91 カーテン本体主部材 91A 脱出口 92 脱出口覆い部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堤 貴洋 東京都板橋区板橋1丁目53番2号 文化シ ヤッター株式会社内 (72)発明者 三宅 孝治 東京都板橋区板橋1丁目53番2号 文化シ ヤッター株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閉鎖動作を行う閉鎖体を有し、この閉鎖
    体の閉鎖側先端部が相手部材に接触することにより防火
    区画を形成するとともに、前記閉鎖側先端部が、前記閉
    鎖方向と前記閉鎖側先端部の長さ方向とに角度をなす加
    熱面が露出している第1部材と、この第1部材と連結さ
    れているとともに、第1部材によって加熱側の少なくと
    も一部が覆われた第2部材とを含んで形成されている防
    火用閉鎖装置において、前記閉鎖側先端部が、加熱によ
    る第1部材の前記閉鎖方向への湾曲変形強度よりも第2
    部材の前記閉鎖方向への曲げ強度が大きい曲げ強度強大
    構造となって形成されていることを特徴とする防火用閉
    鎖装置の閉鎖側先端部構造。
  2. 【請求項2】 閉鎖動作を行う閉鎖体を有し、この閉鎖
    体の閉鎖側先端部が相手部材に接触することにより防火
    区画を形成するとともに、前記閉鎖側先端部が、前記閉
    鎖方向と前記閉鎖側先端部の長さ方向とに角度をなす加
    熱面が露出している第1部材と、この第1部材と連結さ
    れているとともに、第1部材によって加熱側の少なくと
    も一部が覆われた第2部材とを含んで形成されている防
    火用閉鎖装置において、前記閉鎖側先端部に、前記閉鎖
    方向と前記閉鎖側先端部の長さ方向とに角度をなす方向
    への曲げ強度を低下させる曲げ強度低下手段が設けられ
    ていることを特徴とする防火用閉鎖装置の閉鎖側先端部
    構造。
  3. 【請求項3】 閉鎖動作を行う閉鎖体を有し、この閉鎖
    体の閉鎖側先端部が相手部材に接触することにより防火
    区画を形成するとともに、前記閉鎖側先端部が、前記閉
    鎖方向と前記閉鎖側先端部の長さ方向とに角度をなす加
    熱面が露出している第1部材と、この第1部材と連結さ
    れているとともに、第1部材によって加熱側の少なくと
    も一部が覆われた第2部材とを含んで形成されている防
    火用閉鎖装置において、前記閉鎖側先端部が、加熱によ
    る第1部材の前記閉鎖方向への湾曲変形強度よりも第2
    部材の前記閉鎖方向への曲げ強度が大きい曲げ強度強大
    構造となって形成され、かつ、前記閉鎖側先端部に、前
    記閉鎖方向と前記閉鎖側先端部の長さ方向とに角度をな
    す方向への曲げ強度を低下させる曲げ強度低下手段が設
    けられていることを特徴とする防火用閉鎖装置の閉鎖側
    先端部構造。
  4. 【請求項4】 請求項1又は3に記載の防火用閉鎖装置
    の閉鎖側先端部構造において、前記曲げ強度強大構造
    は、前記閉鎖方向と前記閉鎖側先端部の長さ方向とに角
    度をなす方向における第2部材の厚さが第1部材よりも
    大きくなっていることを含む構造であることを特徴とす
    る防火用閉鎖装置の閉鎖側先端部構造。
  5. 【請求項5】 請求項1,3,4のいずれに記載の防火
    用閉鎖装置の閉鎖側先端部構造において、前記曲げ強度
    強大構造は、前記閉鎖方向と前記閉鎖側先端部の長さ方
    向とに角度をなす方向に複数並設された第2部材の個数
    が第1部材よりも多くなっていることを含む構造である
    ことを特徴とする防火用閉鎖装置の閉鎖側先端部構造。
  6. 【請求項6】 請求項1,3〜5のいずれかに記載の防
    火用閉鎖装置の閉鎖側先端部構造において、前記曲げ強
    度強大構造は、第1部材に前記閉鎖方向への長さ成分を
    有するスリットが形成されていることを含む構造である
    ことを特徴とする防火用閉鎖装置の閉鎖側先端部構造。
  7. 【請求項7】 請求項1,3〜6のいずれかに記載の防
    火用閉鎖装置の閉鎖側先端部構造において、前記曲げ強
    度強大構造は、第1部材が前記閉鎖側先端部の長さ方向
    に分割された複数の分割片で形成されていることを含む
    構造であることを特徴とする防火用閉鎖装置の閉鎖側先
    端部構造。
  8. 【請求項8】 請求項2又は3に記載の防火用閉鎖装置
    の閉鎖側先端部構造において、前記曲げ強度低下手段
    は、第2部材が前記閉鎖側先端部の長さ方向に分割され
    た複数の分割片で形成されていることを含む手段である
    ことを特徴とする防火用閉鎖装置の閉鎖側先端部構造。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の防火用閉鎖装置の閉鎖
    側先端部構造において、第2部材は前記閉鎖方向と前記
    閉鎖側先端部の長さ方向とに角度をなす方向に複数並設
    され、これらの第2部材のうちの少なくとも1個が前記
    複数の分割片で形成されていることを特徴とする防火用
    閉鎖装置の閉鎖側先端部構造。
  10. 【請求項10】 請求項2,3,8,9のいずれかに記
    載の防火用閉鎖装置の閉鎖側先端部構造において、第1
    部材と第2部材の連結はこれらの第1部材と第2部材に
    挿入された挿入部材によってなされ、前記曲げ強度低下
    手段は、この挿入部材が貫通する第1部材の孔が前記閉
    鎖側先端部の長さ方向の成分を有する長孔となっている
    ことを含む手段であることを特徴とする防火用閉鎖装置
    の閉鎖側先端部構造。
  11. 【請求項11】 請求項2,3,8〜10のいずれかに
    記載の防火用閉鎖装置の閉鎖側先端部構造において、第
    1部材と第2部材の連結はこれらの第1部材と第2部材
    に挿入された挿入部材によってなされ、前記曲げ強度低
    下手段は、この挿入部材が貫通する第2部材の孔が前記
    閉鎖側先端部の長さ方向の成分を有する長孔となってい
    ることを含む手段であることを特徴とする防火用閉鎖装
    置の閉鎖側先端部構造。
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JP2012071777A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Nippon Plast Co Ltd 蓋装置及び収納装置
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