JP2003239649A - 開口部装置 - Google Patents

開口部装置

Info

Publication number
JP2003239649A
JP2003239649A JP2002039408A JP2002039408A JP2003239649A JP 2003239649 A JP2003239649 A JP 2003239649A JP 2002039408 A JP2002039408 A JP 2002039408A JP 2002039408 A JP2002039408 A JP 2002039408A JP 2003239649 A JP2003239649 A JP 2003239649A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shoji
frame
guide
wheels
lower frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002039408A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Otsuka
保弘 大塚
Kan Ishizaki
敢 石崎
Michimasa Asai
道正 浅井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tostem Corp
Original Assignee
Tostem Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tostem Corp filed Critical Tostem Corp
Priority to JP2002039408A priority Critical patent/JP2003239649A/ja
Publication of JP2003239649A publication Critical patent/JP2003239649A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 障子閉鎖時の止水性および障子開閉時の操作
性を向上させる。 【解決手段】 上枠2a、下枠2bおよび左右の縦枠2
c,2dからなる枠体2内に複数枚の障子3A,3B,
3Cを開閉自在に設け、吊元側の障子3Cは固定され、
他の障子3A,3Bは前記上枠2aおよび下枠2bに設
けたガイド9,10に沿って可動とされ、その障子3
A,3Bの上部の戸先側と吊元側とには互いに反対側の
片側のみに上部被ガイド部材14a14bが設けられ、
前記上枠2aにおける障子閉鎖位置の前記上部被ガイド
部材14a、14bと対応する位置には上部被ガイド部
材14a,14bを介して障子3A,3Bを下方に押し
下げる規制ガイド17が設けられ、前記障子3A,3B
にはその押し下げを吸収可能に下部被ガイド部材21が
設けられていると共に押し下げにより下枠2aに密着さ
れて障子3A,3Bと下枠2bの隙間を塞ぐ止水部材2
2が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開口部装置に係
り、特に障子閉鎖時の止水性および障子開閉時の操作性
を向上させた開口部装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、浴室等の出入口開口部に設けら
れる開口部装置としては、上枠、下枠および左右の縦枠
からなる枠体内に複数枚の障子を開閉自在に設け、吊元
側の障子を固定し、他の障子を前記上枠および下枠に設
けたガイドに沿って可動とした引戸が知られている。ま
た、この種の引戸としては、障子の上部に設けた上部被
ガイド部材である車輪(吊車)により障子を吊った状態
でスライドさせる上部レールスライド方式(吊戸方式)
のものと、障子の下部に設けた下部被ガイド部材である
車輪(戸車)により障子をスライドさせる下部レールス
ライド方式のものとがある。
【0003】特に、浴室に使用される引戸においては、
浴室側から脱衣室側に水が漏れ出ないようにするため
に、また、バリアフリータイプの場合、浴室側から脱衣
室側へ水が漏れ易いことから、何れの方式においても種
々の止水対策が施されている。例えば、閉鎖時の障子と
下枠の間の隙間を塞ぐために、障子の下部には止水部材
が設けられている。この止水部材による止水性を高める
には、止水部材を下枠に密着させることが好ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記止
水部材が常時下枠に密着された状態であると、障子開閉
時に大きな抵抗となり、操作性が損なわれるという問題
がある。この問題を解消するために、障子開閉時には止
水部材が下枠に接触しないようにし、障子閉鎖時に止水
部材が下枠に密着するように構成することが望ましい。
このようにするためには、例えば障子の上部の戸先側と
吊元側とに車輪を設け、前記上枠における障子閉鎖位置
の前記車輪と対応する位置に車輪を介して障子を下方に
押し下げるための規制ガイドを設けることが考えられ
る。
【0005】しかしながら、この場合、戸先側の車輪と
吊元側の車輪とが同一軌道上ないし同一移動軌跡上を移
動するようになっているため、障子開閉時に戸先側の車
輪が吊元側の規制ガイドを通過する際に規制ガイドと干
渉して、操作性が損なわれるという問題がある。
【0006】本発明は、前記事情を考慮してなされたも
ので、障子閉鎖時の止水性および障子開閉時の操作性を
向上させることができ開口部装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のうち、請求項1
の発明は、上枠、下枠および左右の縦枠からなる枠体内
に複数枚の障子を開閉自在に設け、吊元側の障子は固定
され、他の障子は前記上枠および下枠に設けたガイドに
沿って可動とされ、その障子の上部の戸先側と吊元側と
には互いに反対側の片側のみに上部被ガイド部材が設け
られ、前記上枠における障子閉鎖位置の前記上部被ガイ
ド部材と対応する位置には上部被ガイド部材を介して障
子を下方に押し下げる規制ガイドが設けられ、前記障子
の下部にはその押し下げを吸収可能に下部被ガイド部材
が設けられていると共に押し下げにより下枠に密着され
て障子と下枠の隙間を塞ぐ止水部材が設けられているこ
とを特徴とする。
【0008】請求項2の発明は、上枠、下枠および左右
の縦枠からなる枠体内に複数枚の障子を開閉自在に設
け、吊元側の障子は固定され、他の障子は前記上枠およ
び下枠に設けたガイドに沿って可動とされ、上枠のガイ
ドは上下2段とされ、前記可動の障子の上部の戸先側と
吊元側とには車輪が設けられ、戸先側の車輪は上枠の一
方の段のガイドに、吊元側の車輪は他方の段のガイドに
配置され、前記上枠における障子閉鎖位置の前記車輪と
対応する位置には車輪を介して障子を下方に押し下げる
規制ガイドが設けられ、前記障子にはその押し下げによ
り下枠に密着されて障子と下枠の隙間を塞ぐ止水部材が
設けられていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を添
付図面に基いて詳述する。図1は本発明の第1の実施の
形態を示す引戸の概略的縦断面図、図2は同引戸の概略
的横断面図である。
【0010】これらの図において、1は例えば浴室の出
入口開口部に設けられる開口部装置である引戸で、この
引戸1は上枠2a、下枠2bおよび左右の縦枠2c,2
dからなる方形枠状の枠体2と、この枠体2内に開閉自
在に設けられた複数枚(図示例では3枚の)障子3A,
3B,3Cとを備えている。
【0011】前記枠体2は浴室と脱衣室を連通する出入
口開口部に取付けられる。上枠2a、下枠2bおよび左
右の縦枠2c,2dは、例えばアルミニウム合金の押出
形材からなっている。障子3A,3B,3Cは、上框4
a、下框4bおよび左右の縦框4c,4dからなる方形
の框体4と、この框体4内に装着された例えば不透明ガ
ラス、樹脂製パネル等からなる遮蔽体5とから主に構成
されている。上框4a、下框4b、左右の縦框4c,4
dは、例えばアルミニウム合金の押出形材からなってい
る。
【0012】前記引戸1は、下枠2bの上面が浴室の床
6および脱衣室の床7と略同じ高さとされ、通行の障害
とならないバリアフリーとなっている。浴室の床6は、
防水パンからなり、この防水パンの一側部(周縁の立上
り部を切除した部分)に前記下枠2bが取付部材8を介
して取付けられている。なお、下枠2bに排水樋等の排
水手段は設けられていない。このため、下枠2bの構造
が簡素化されている反面、浴室側から脱衣室側に水が漏
れ易いので、後述するような止水構造が採用されてい
る。
【0013】浴室側から見て最外側(すなわち脱衣室
側)に位置される吊元側の障子(吊元障子)3Cは、枠
体内の一側に止水材を介して固定、またはロック部材に
よって固定され、フィックスとされている。他の障子
(戸先障子と中間障子)3A,3Bは前記上枠2aおよ
び下枠2bに設けたガイドすなわち上部レール9および
下部レール10に沿ってそれぞれ可動とされている。浴
室側から見て最内側に位置される戸先側の障子(戸先障
子)3Aの戸先框(縦框)4cには把手11が設けらて
いる。また、各障子3A,3B,3Cの召し合せ部(縦
框)には、閉鎖時に互いに係合する係合片(煙り返し)
12や止水部材13が設けられている。中間障子3B
は、戸先障子3Aに追従して開閉移動される。
【0014】本実施の形態の引戸1は、戸先側および中
間の障子3A,3Bが上部に設けた上部被ガイド部材で
ある車輪(吊車)14a,14bを介して上部レール9
に沿ってスライドする上部レールスライド方式(吊戸方
式)とされている。この場合、これら可動の各障子3
A,3Bに対応して、上枠2aには左右一対からなる上
部レール9が設けられ、下枠2bには突条1本構造の下
部レール10が設けられている。上枠2aには、可動の
各障子3A,3Bに対応して、各障子3A,3Bの上端
部、上部レール9及び車輪14a,14bを収容可能な
断面逆U字状の溝15が形成されている。上部レール9
は、上枠の各溝15の対向面に形成されたレール取付溝
部16に嵌合されて取付けられている。
【0015】図4に示すように、可動の各障子3A,3
Bの上部の戸先側(前側)と吊元側(後側)とには互い
に反対側の片側のみに車輪14a,14bが設けられて
いる。すなわち、前後の車輪14a,14bは、左右一
対ずつではなく、例えば前側の車輪14aが右側、後側
の車輪14bが左側というように対角ないし千鳥状に配
置されており、これにより前後の車輪14a,14bが
同一軌道上を移動しないようになっている。
【0016】そして、前記上枠2aにおける障子閉鎖位
置の前記各車輪14a,14bと対応する位置には車輪
14a,14bを介して障子3A,3Bを下方に押し下
げるための戸先方向に向って下降傾斜した規制ガイド1
7が設けられている。各規制ガイド17は、上側規制ガ
イド17aと、下側規制ガイド(補助レールともいう)
17bとから構成されており、下側規制ガイド17bは
各上部レール9の先端部に接続されている。この場合、
各上部レール9は、障子閉鎖位置の前記各車輪14と対
応する位置の手前で切断されており、その切断箇所に下
側規制ガイド17bが接続されている。
【0017】上部レール9は例えばアルミニウム合金製
であり、下側規制ガイド(補助レール)17bは例えば
合成樹脂製である。これら上部レール9及び下側規制ガ
イド17bの上面には、図5に示すように、長手方向に
沿って車輪14a,14bを案内するためのガイド溝1
8が形成されている。下側規制ガイド17bは、上面に
上部レール9側から第1平面部19a、傾斜部19b、
第2平面部19cを有し、第1平面部19aが上部レー
ル9と同じ高さとされ、第2平面部19cが第1平面部
19aよりも所定の下げ幅hで低く形成されている。障
子閉鎖時に前記各車輪14が上部レール9から下側規制
ガイド17bに乗り移って第2平面部19cで停止する
ようになっている。
【0018】上側規制ガイド17aは、例えば合成樹脂
製であり、下側規制ガイド17bの上面と平行になるよ
うに、第1平面部19a、傾斜部19b、第2平面部1
9cと対応する第1平面部20a、傾斜部20b、第2
平面部20cを下面に有している。なお、上側規制ガイ
ド17aは、上枠2aの溝15の下面に固着具例えばネ
ジで取付けられるが、その取付性を考慮して溝15と略
同じ幅で形成されていることが好ましい。戸先障子3A
の戸先側車輪14aに対応する上側規制ガイド17a
は、例えば図6に示すように形成されている。戸先障子
3Aの吊元側車輪14bや中間障子3Bの吊元側車輪1
4bに対応する上側規制ガイド17aは、例えば図7に
示すように、下側規制ガイド17bと対応する片側(左
半分)のみに第1平面部20a、傾斜部20b、第2平
面部20cが形成され、右半分は戸先側車輪14aが干
渉せずに通過し得るように平坦面20dに形成されてい
る。中間障子3Bの戸先側車輪14aに対応する上側規
制ガイド17aは、例えば図7に示すものと左右対称形
状に形成されているが、図6に示すものと同じであって
もよい。
【0019】一方、前記可動の障子3A,3Bの下部
(下框)には、障子3A,3Bの下部を横振れ(下部レ
ール10と直交する左右方向に振れること)しないよう
に下部レール10に沿って案内するための振れ止めガイ
ド(下部被ガイド部材)21が障子3A,3Bの押し下
げを吸収可能(許容可能)に設けられていると共に、障
子3A,3Bの押し下げにより下枠2bに密着されて障
子3A,3Bと下枠2bの隙間を塞ぐ止水部材(下部止
水部材)22が設けられている。前記振れ止めガイド2
1は、障子3A,3Bの下部の戸先側と吊元側とにそれ
ぞれ設けられている。
【0020】前記振れ止めガイド21は、図3に示すよ
うに、下部レール10上を走行(転動)する車輪23を
内蔵した内ケース24と、この内ケース24を上下移動
可能に収容支持した外ケース25と、この外ケース25
内から内ケース24を下方へ突出させるように付勢する
バネ26とから主に構成されている。前記外ケース25
は、下框4bの下部に形成された断面逆U字状の溝27
内にネジで固定されている。前記内ケース24内には車
輪23が軸23aを介して軸支されていると共に、内ケ
ース24の下部には下部レール10に対して緩く係合す
るガイド溝28が形成されている。外ケース25の前後
の対向面には上下方向に長い開口部25aが設けられ、
内ケース24にはその開口部25aに上下移動可能に係
止される係止部24aが設けられている。
【0021】前記止水部材22は、弾性を有する例えば
軟質樹脂またはゴム系材料によりヒレ状に形成されてお
り、各障子3A,3Bの下部にその長手方向に沿って設
けられている。止水部材22は、それ自体が二重のヒレ
状に形成されていると共に、各障子3A,3Bの下部に
浴室側と脱衣室側とに二重に設けられていることが好ま
しい。前記止水部材22は、障子開閉時には摩擦抵抗を
なくして開閉操作の操作性を向上させるべく図3の
(a)に示すように下枠2bに非接触とされ、障子閉鎖
時には止水性を向上させるべく図3の(b)に示すよう
に障子3A,3Bの押し下げにより下枠2bに押し付け
られて密着されるようになっている。
【0022】次に以上の構成からなる引戸の作用を説明
する。引戸1は、戸先障子3Aを中間障子3Bと共に吊
元方向(開方向)に吊元障子3Cと重なるように引き寄
せると全開状態となり、戸先障子3Aを戸先方向(閉方
向)へ引き寄せると、係合片12を介して中間障子3B
も追従して引き寄せられ、枠体2内が固定の吊元障子3
Cと可動の戸先障子3A及び中間障子3Bにより閉鎖さ
れて全閉状態となる。障子開閉操作時(但し障子閉鎖時
を除く)には、可動の障子3A,3Bの上部に設けられ
ている車輪14a,14bが上部レール9上を走行し、
障子3A,3Bの下部の止水部材22が下枠2bと非接
触であるため、摩擦抵抗を受けることなく容易に開閉操
作を行うことができ、操作性の向上が図れる。
【0023】一方、障子閉鎖時には、戸先障子3A及び
中間障子3Bの上部に設けられている車輪14a、14
bが上部レール9上から規制ガイド17に移行して下降
することにより各障子3A,3Bが下方に押し下げら
れ、障子3A,3Bの下部の止水部材22が下枠2bに
押し付けられて密着するため、止水効果を発揮し、止水
性の向上が図れる。ところで、戸先側の車輪14aと吊
元側の車輪14bとが同一軌道上を移動するようになっ
ていると、障子開閉時に戸先側の車輪14aが吊元側車
輪用の規制ガイド17を通過する際に規制ガイド17と
干渉して、操作性が損なわれるが、本実施の形態の引戸
1においては、戸先側の車輪14aと吊元側の車輪14
bが千鳥状、すなわち互いに反対側の片側のみに設けら
れ、別々の軌道上を移動するように構成されていると共
に障子閉鎖位置の各車輪14a,14bと対応する位置
に規制ガイド17が設けられているため、障子開閉時に
戸先側の車輪14aが吊元側車輪用の規制ガイド17と
干渉することがなく、従って操作性の向上が図れる。
【0024】このように前記引戸1によれば、上枠2
a、下枠2bおよび左右の縦枠2c,2dからなる枠体
2内に複数枚の障子3A,3B,3Cを開閉自在に設
け、吊元側の障子3Cは固定され、他の障子3A,3B
は前記上枠2aおよび下枠2bに設けたガイドである上
部レール9及び下部レール10に沿って可動とされ、そ
の障子3A,3Bの上部の戸先側と吊元側とには互いに
反対側の片側のみに車輪14a,14bが設けられ、前
記上枠2aにおける障子閉鎖位置の前記車輪14a,1
4bと対応する位置には車輪14a,14bを介して障
子3A,3Bを下方に押し下げる規制ガイド17が設け
られ、前記障子3A,3Bの下部にはその押し下げを吸
収可能に振れ止めガイド21が設けられていると共に押
し下げにより下枠2aに密着されて障子3A,3Bと下
枠2bの隙間を塞ぐ止水部材22が設けられているた
め、障子閉鎖時の止水性および障子開閉時の操作性を共
に向上させることができる。
【0025】なお、第1の実施の形態において、下枠2
bに設けられるガイド10は、レールに限定されず、ガ
イド溝であってもよい。この場合、可動の障子の下部に
はガイド溝に沿って案内されるフィン状の下部被ガイド
部材を設ければよい。ガイド溝及び下部被ガイド部材が
障子の押し下げ移動を吸収し得る関係にあればよい。ま
た、前記実施の形態では、上部レールスライド方式が採
用されているが、下部レールスライド方式を採用しても
よい。この場合、上枠に設けられるガイドはレールでは
なくガイド溝とし、上部被ガイド部材は上方に突出した
棒等の突出部材であってもよい。また、ガイド溝には突
出部材を押し下げる規制ガイド(この場合、上側規制ガ
イドのみ)を設ければよい。前記突出部材の先端には摩
擦を軽減するために車輪が設けられていてもよい。
【0026】図8は本発明の第2の実施の形態を示す引
戸の要部概略的説明図、図9は同引戸の要部拡大概略的
断面図である。図8ないし図9の本実施の形態におい
て、前記第1の実施の形態と同一部分は同一参照符号を
付しまたは図示省略し、異なる部分について説明を加え
る。本実施の形態の引戸1Aにおいては、可動の各障子
(戸先障子と中間障子)3A,3Bに対応して上枠には
上下2段のレール(ガイド)9a,9bがそれぞれ設け
られており、可動の障子3A,3Bの上部の戸先側には
一方の段例えば下段のレール9bを走行する車輪14a
が、吊元側には他方の段例えば上段のレール9a上を走
行する車輪14bがそれぞれ設けられている。すなわ
ち、車輪14a,14bは同一軌道上ではなく、別の軌
道上を移動するようになっている。
【0027】各段のレール9a,9bは左右一対の構成
とされ、前記車輪14a,14bも左右一対の構成とさ
れており、走行安定性の向上が図られている。そして、
前記上枠2aにおける障子閉鎖位置の前記車輪14a,
14bと対応する位置には車輪14a,14bを介して
障子3A,3Bを下方に押し下げるための規制ガイド1
7が設けられている(規制ガイドの構成は前記第1の実
施の形態を参照)。以上の構成からなる本実施の形態の
引戸1Aによれば、前記第1の実施の形態の引戸1と同
様の作用効果を奏することができる。
【0028】すなわち、本実施の形態の引戸1Aによれ
ば、上枠2a、下枠2bおよび左右の縦枠2c,2dか
らなる枠体2内に複数枚の障子3A,3B,3Cを開閉
自在に設け、吊元側の障子3Cは固定され、他の障子3
A,3Bは前記上枠2aおよび下枠2bに設けたレール
(ガイド)9a,9b,10に沿って可動とされ、上枠
2aのレール9a、9bは上下2段とされ、前記可動の
障子3A,3Bの上部の戸先側と吊元側とには車輪14
a,14bが設けられ、戸先側の車輪14aは上枠2a
の一方の段のレール2bに、吊元側の車輪14bは他方
の段のレール2aに配置され、前記上枠2aにおける障
子閉鎖位置の前記車輪14a,14bと対応する位置に
は車輪14a,14bを介して障子3A,3Bを下方に
押し下げる規制ガイド17が設けられ、前記障子3A,
3Bの下部にはその押し下げを吸収可能に振れ止めガイ
ド21が設けられている(図3参照)と共に押し下げに
より下枠2aに密着されて障子3A,3Bと下枠2bの
隙間を塞ぐ止水部材22が設けられているため、障子閉
鎖時の止水性および障子開閉時の操作性を向上させるこ
とができる。
【0029】図10は本発明の他の実施の形態を示す引
戸の要部概略的説明図で、(a)は障子閉鎖位置手前の
図、(b)は障子閉鎖位置の図である。本実施の形態に
おいて、前記第1の実施の形態と同一部分は同一参照符
号を付しまたは図示省略し、異なる部分について説明を
加える。本実施の形態の引戸1Bは、可動の障子(中間
障子は図示省略)3Aの下部(例えば下框)に設けた下
部被ガイド部材である車輪(戸車)30により障子3A
(3Bは図示量略)をスライドさせる下部レールスライ
ド方式とされている。
【0030】上枠2aには可動の障子3Aの上部をスラ
イド自在に案内するガイド溝(ガイド)15が設けら
れ、下枠2bには車輪30を走行自在に案内する下部レ
ール(ガイド)10が設けられている。障子3Aの上部
の戸先側と吊元側とには上部被ガイド部材である車輪3
1a,31bが設けられ、戸先側の車輪31aは吊元側
の車輪31bよりも下方に配置されている。すなわち、
前後の車輪31a,31bは同一移動軌跡上ではなく、
別の移動軌跡上を移動するようになっている。
【0031】前記上枠2aにおける障子閉鎖位置の前記
車輪31a,31bと対応する位置には車輪31a,3
1bを介して障子3Aを下方に押し下げるための規制ガ
イド32a,32bが設けられている。規制ガイド32
a,32bは、車輪31a,31bを戸先方向斜め下方
に案内して押し下げる傾斜部33aと、車輪31a,3
1bを押し下げた位置に保持する平坦部33bとを有し
ている。吊元側の規制ガイド32bの下面は、障子開閉
時に戸先側の車輪31aが干渉することなく通過し得る
ように戸先側の規制ガイド32aの下面よりも上方に位
置されている。換言すれば、吊元側の規制ガイド32b
の下面と戸先側の規制ガイド32aの下面とには、吊元
側の車輪31bと戸先側の車輪31aとの高低差と同じ
高低差が設けられている。
【0032】前記障子3Aの下部の車輪30は、前記第
1の実施の形態における振れ止めガイド21と同様、障
子の押し下げを吸収可能に構成されている。以上の構成
からなる本実施の形態の引戸1Bによれば、前記第1の
実施の形態の引戸1と同様の作用効果を奏することがで
きる。
【0033】すなわち、本実施の形態の引戸1Bによれ
ば、上枠2a、下枠2bおよび左右の縦枠2c,2dか
らなる枠体2内に複数枚の障子3A,3B,3Cを開閉
自在に設け、吊元側の障子3Cは固定され、他の障子3
A,3Bは前記上枠2aおよび下枠2bに設けたガイド
であるガイド溝15および下部ガイド10に沿って可動
とされ、その障子3A,3Bの上部の戸先側と吊元側と
には車輪31a,31bが設けられ、戸先側の車輪31
aは吊元側の車輪31bよりも下方に配置され、前記上
枠2aにおける障子閉鎖位置の前記車輪31a,31b
と対応する位置には車輪31a,31bを介して障子3
A,3Bを下方に押し下げる規制ガイド32a,32b
が設けられ、吊元側の規制ガイド32bの下面は戸先側
の車輪31aと干渉しないように戸先側の規制ガイド3
2aの下面よりも上方に位置され、前記障子3A,3B
の下部にはその押し下げを吸収可能な車輪30が設けら
れていると共に、押し下げにより下枠2bに密着されて
障子3A,3Bと下枠2bの隙間を塞ぐ止水部材22が
設けられているため、障子閉鎖時の止水性および障子開
閉時の操作性を向上させることができる。
【0034】なお、本実施の形態において、上部被ガイ
ド部材は、車輪31a,31bに限定されず、上方に突
出した棒等の突出部材であってもよい。この場合、戸先
側の突出部材は吊元側の突出部材よりも突出高さが低く
される。また、突出部材の先端には規制ガイドとの摩擦
抵抗を軽減するために車輪が設けられていてもよい。
【0035】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、本発明は前記実施の形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の
設計変更等が可能である。
【0036】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な効果を奏することができる。
【0037】(1)請求項1の発明によれば、上枠、下
枠および左右の縦枠からなる枠体内に複数枚の障子を開
閉自在に設け、吊元側の障子は固定され、他の障子は前
記上枠および下枠に設けたガイドに沿って可動とされ、
その障子の上部の戸先側と吊元側とには互いに反対側の
片側のみに上部被ガイド部材が設けられ、前記上枠にお
ける障子閉鎖位置の前記上部被ガイド部材と対応する位
置には上部被ガイド部材を介して障子を下方に押し下げ
る規制ガイドが設けられ、前記障子の下部にはその押し
下げを吸収可能に下部被ガイド部材が設けられていると
共に押し下げにより下枠に密着されて障子と下枠の隙間
を塞ぐ止水部材が設けられているため、障子閉鎖時の止
水性および障子開閉時の操作性を向上させることができ
る。
【0038】(2)請求項2の発明によれば、上枠、下
枠および左右の縦枠からなる枠体内に複数枚の障子を開
閉自在に設け、吊元側の障子は固定され、他の障子は前
記上枠および下枠に設けたガイドに沿って可動とされ、
上枠のガイドは上下2段とされ、前記可動の障子の上部
の戸先側と吊元側とには車輪が設けられ、戸先側の車輪
は上枠の一方の段のガイドに、吊元側の車輪は他方の段
のガイドに配置され、前記上枠における障子閉鎖位置の
前記車輪と対応する位置には車輪を介して障子を下方に
押し下げる規制ガイドが設けられ、前記障子にはその押
し下げにより下枠に密着されて障子と下枠の隙間を塞ぐ
止水部材が設けられているため、障子閉鎖時の止水性お
よび障子開閉時の操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す引戸の概略的
縦断面図である。
【図2】同引戸の概略的横断面図である。
【図3】下部ガイドを示す図で、(a)は障子移動時の
断面図、(b)は障子閉鎖時の正面図、(c)は(a)
のA−A線断面図である。
【図4】障子の上部車輪と規制ガイドの関係を説明する
説明図である。
【図5】ガイドレールの端部に接続される補助レールの
斜視図である。
【図6】戸先位置に配置される規制ガイドの斜視図であ
る。
【図7】吊元位置に配置される規制ガイドの斜視図であ
る。
【図8】本発明の第2の実施の形態を示す引戸の要部概
略的説明図である。
【図9】同引戸の要部拡大概略的断面図である。
【図10】本発明の他の実施の形態を示す引戸の要部概
略的説明図で、(a)は障子閉鎖位置手前の図、(b)
は障子閉鎖位置の図である。
【符号の説明】
1,1A,1B 引戸 2 枠体 2a 上枠 2b 下枠 2c、2d 縦枠 3A,3B,3C 障子 9 上部レール(ガイド) 10 下部レール(ガイド) 14a,14b 車輪(上部被ガイド部材) 17 規制ガイド 21 振れ止めガイド(下部被ガイド部材) 22 止水部材 30 車輪(下部被ガイド部材) 31a,31b 車輪(上部被ガイド部材) 32a,32b 規制ガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅井 道正 東京都江東区大島2丁目1番1号 トステ ム株式会社内 Fターム(参考) 2E034 AA01 BA03 CA04 CB03 2E036 AA01 BA01 CA01 DA02 EB02 EB03 EC03 FB01 GA02 HA01 HB04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上枠、下枠および左右の縦枠からなる枠
    体内に複数枚の障子を開閉自在に設け、吊元側の障子は
    固定され、他の障子は前記上枠および下枠に設けたガイ
    ドに沿って可動とされ、その障子の上部の戸先側と吊元
    側とには互いに反対側の片側のみに上部被ガイド部材が
    設けられ、前記上枠における障子閉鎖位置の前記上部被
    ガイド部材と対応する位置には上部被ガイド部材を介し
    て障子を下方に押し下げる規制ガイドが設けられ、前記
    障子の下部にはその押し下げを吸収可能に下部被ガイド
    部材が設けられていると共に押し下げにより下枠に密着
    されて障子と下枠の隙間を塞ぐ止水部材が設けられてい
    ることを特徴とする開口部装置。
  2. 【請求項2】 上枠、下枠および左右の縦枠からなる枠
    体内に複数枚の障子を開閉自在に設け、吊元側の障子は
    固定され、他の障子は前記上枠および下枠に設けたガイ
    ドに沿って可動とされ、上枠のガイドは上下2段とさ
    れ、前記可動の障子の上部の戸先側と吊元側とには車輪
    が設けられ、戸先側の車輪は上枠の一方の段のガイド
    に、吊元側の車輪は他方の段のガイドに配置され、前記
    上枠における障子閉鎖位置の前記車輪と対応する位置に
    は車輪を介して障子を下方に押し下げる規制ガイドが設
    けられ、前記障子にはその押し下げにより下枠に密着さ
    れて障子と下枠の隙間を塞ぐ止水部材が設けられている
    ことを特徴とする開口部装置。
JP2002039408A 2002-02-18 2002-02-18 開口部装置 Pending JP2003239649A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002039408A JP2003239649A (ja) 2002-02-18 2002-02-18 開口部装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002039408A JP2003239649A (ja) 2002-02-18 2002-02-18 開口部装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003239649A true JP2003239649A (ja) 2003-08-27

Family

ID=27780433

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002039408A Pending JP2003239649A (ja) 2002-02-18 2002-02-18 開口部装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003239649A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102747940A (zh) * 2012-07-25 2012-10-24 苏州岸肯电子科技有限公司 静音室可移动隔音门的压紧装置
JP2013060698A (ja) * 2011-09-12 2013-04-04 Kayaba System Machinery Kk 吊り戸構造
WO2017073277A1 (ja) * 2015-10-26 2017-05-04 スガツネ工業株式会社 引戸用レール及び引戸装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013060698A (ja) * 2011-09-12 2013-04-04 Kayaba System Machinery Kk 吊り戸構造
CN102747940A (zh) * 2012-07-25 2012-10-24 苏州岸肯电子科技有限公司 静音室可移动隔音门的压紧装置
WO2017073277A1 (ja) * 2015-10-26 2017-05-04 スガツネ工業株式会社 引戸用レール及び引戸装置
JPWO2017073277A1 (ja) * 2015-10-26 2017-10-26 スガツネ工業株式会社 引戸用レール及び引戸装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20100015373A (ko) 슬라이딩 도어 디바이스
JP2003239649A (ja) 開口部装置
KR101303105B1 (ko) 출입공간을 조절할 수 있는 회전식 및 슬라이드 겸용 출입문
KR101310495B1 (ko) 창호용 호차
KR20180068250A (ko) 선루프의 리어 레일 먼지유입 방지장치
KR102099674B1 (ko) 벨트창호
JP3671036B2 (ja) 引戸構造
JPS6242075Y2 (ja)
KR102579851B1 (ko) 창호의 방풍 기능 향상을 위한 차폐기구와 미닫이 타입의 창문
KR20190068783A (ko) 기밀커버
JP2003314133A (ja) 引戸の支持装置
JP6669904B2 (ja) サンルーフ装置
JP3192368B2 (ja) スライディングドアの構造
JP2004316351A (ja) 収納ボックス
JPS5826814Y2 (ja) 開閉式屋根装置
KR20040075132A (ko) 슬라이딩 창문의 밀착 닫힘을 위한 가이드장치
JPS5817890Y2 (ja) 引違い建具の敷居枠
JPH0726544Y2 (ja) 引違い障子の気密装置
JPH0428821Y2 (ja)
JP2775598B2 (ja) 浴室の中折れ扉の止水構造
JPH0712605Y2 (ja) 引戸の開閉構造
KR20170029333A (ko) 차량의 슬라이드 도어 구조
KR101735455B1 (ko) 다단 슬라이딩 도어
KR100737575B1 (ko) 차량용 쿼터글래스 장치
KR102106891B1 (ko) 방풍장치를 구비한 3중 연동 도어

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20050218

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061117

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20061201

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070322