JP2003239436A - 段差付きコンクリートスラブ - Google Patents

段差付きコンクリートスラブ

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JP2003239436A
JP2003239436A JP2002043481A JP2002043481A JP2003239436A JP 2003239436 A JP2003239436 A JP 2003239436A JP 2002043481 A JP2002043481 A JP 2002043481A JP 2002043481 A JP2002043481 A JP 2002043481A JP 2003239436 A JP2003239436 A JP 2003239436A
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JP
Japan
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board
concrete
truss
boards
slab
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JP2002043481A
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English (en)
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Teruaki Tanaka
輝明 田中
Osamu Saga
修 佐賀
Keigo Sasamoto
啓吾 笹本
Keiichi Nakamura
敬一 中村
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Fujimori Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Fujimori Sangyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 段差部に梁形補強構造を必要とせず、かつ十
分な強度を有する段差付きコンクリートスラブを提供す
ることである。 【解決手段】 段違いに配置される2枚のPC基板3
a、3bのうちの下段側のPC基板3bに植え込まれた
トラス筋1bを、上段側PC基板3aに近接する下段側
PC基板3bの側端部まで延ばして、下段側PC基板3
bの側端部上に形成されるコンクリート4の段差部5を
補強することにより、段差部5内に梁形補強構造を形成
する必要がなく、かつ十分な強度が得られるようにした
のである。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、集合住宅の床等
に用いられる鉄筋コンクリート製のスラブにおいて、段
差を有するものに関する。 【0002】 【従来の技術】近年、集合住宅やオフィスビル等の建築
物の床材や天井材に用いられるコンクリートスラブに
は、工場で予めトラス筋を植え込んだPC(プレキャス
トコンクリート)基板を形成しておき、これらのPC基
板を施工現場で並べて配置し、コンクリートを打設して
一体に接合するものが多い。その中でも、工場で各PC
基板のトラス筋間にボイド型枠を載せておき、これらの
ボイド型枠を現場打ちコンクリート内に埋め込んで遮音
性を高めた中空タイプのものが多用されている。また、
この種のコンクリートスラブが集合住宅の水回り等に用
いられる場合には、配管スペース等を確保するため、段
差が形成されることが多い。 【0003】図3は上述したような中空タイプの段差付
きコンクリートスラブの一例を、図4はその施工途中の
状態をそれぞれ示す。このコンクリートスラブは、図3
および図4に示すように、コンクリート薄板の上面にト
ラス筋51a、51bが植え込まれ、ボイド型枠52
a、52bが載せられた2枚のPC基板53a、53b
を一体に接合したものである。各PC基板53a、53
bは、トラス筋51a、51bが延びる方向に並べられ
て側端部どうしを近接させた状態で段違いに配置されて
いる。そして、各PC基板53a、53b上に打設され
た現場打ちコンクリート54により、トラス筋51a、
51bおよびボイド型枠52a、52bが覆われるとと
もに、下段側PC基板53bの側端部上にコンクリート
54の段差部55が形成され、両PC基板53a、53
bが一体に接合されている。なお、施工上でのみ必要な
配筋は、図示を省略している。 【0004】前記段差部55は、両PC基板53a、5
3bに差し渡した補強筋56、下段側PC基板53b上
に配した補強筋57および段差部55内に形成した梁形
補強構造58によって補強されている。 【0005】この段差部55補強の中心となる梁形補強
構造58は、多数の矩形枠状のスターラップ58aを所
定の間隔で配し、それぞれのコーナ部を4本の連結筋5
8bに固定して一体に連結したもので、施工現場で各P
C基板53a、53bの配置完了後に、各補強筋56、
57や上端筋59a、59bとともに配筋される。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】上述した従来の段差付
きコンクリートスラブは、施工現場において多数のスタ
ーラップと連結筋の配筋作業を行って梁形補強構造を形
成する必要があるので、両面が平坦なスラブに比べて施
工に手間がかかる。 【0007】また、下段側PC基板のトラス筋が梁形補
強構造と干渉しないように段差部の手前までしか植え込
まれていないので、施工後に段差部のコンクリート打継
部に亀裂が生じたり、支保工を形成する際に支柱をPC
基板のトラス筋がない部分に配置するとPC基板が割れ
たりすることがあり、強度の面でも必ずしも十分とは言
えない。 【0008】そこで、この発明の課題は、段差部に梁形
補強構造を必要とせず、かつ十分な強度を有する段差付
きコンクリートスラブを提供することである。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、コンクリート薄板の上面にトラス筋を
所定の間隔で平行に植え込んだ複数のPC基板を、トラ
ス筋が延びる方向に並べて側端部どうしを近接させた状
態で段違いに配置し、各PC基板上にコンクリートを打
設してトラス筋を覆い、下段側PC基板の側端部上にコ
ンクリートの段差部を形成して各PC基板を一体に接合
した段差付きコンクリートスラブにおいて、前記下段側
PC基板に植え込まれたトラス筋を下段側PC基板の側
端部まで延ばして、前記段差部内にスターラップを巻い
た梁形補強構造を形成することなく、前記段差部を補強
できるようにしたのである。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、この発明の
実施形態を説明する。図1は実施形態の段差付きコンク
リートスラブを、図2はその施工途中の状態をそれぞれ
示す。このコンクリートスラブは、図1および図2に示
すように、コンクリート薄板の上面にトラス筋1a、1
bが所定の間隔で平行に植え込まれ、その間にボイド型
枠2a、2bが載せられた2枚のPC基板3a、3bを
一体に接合した中空タイプのものである。各PC基板3
a、3bは、トラス筋1a、1bが延びる方向に並べら
れて側端部どうしを近接させた状態で段違いに配置され
ている。そして、各PC基板3a、3b上に打設された
現場打ちコンクリート4により、トラス筋1a、1bお
よびボイド型枠2a、2bが覆われるとともに、下段側
PC基板3bの側端部上にコンクリート4の段差部5が
形成され、両PC基板3a、3bが一体に接合されてい
る。なお、施工上でのみ必要な配筋は、図示を省略して
いる。 【0011】前記トラス筋1a、1bは、工場で予め各
PC基板3a、3bを形成する際に、各PC基板3a、
3bの側端近傍まで延びるように植え込まれており、下
段側PC基板3bの側端部上に延びた部分が段差部5を
補強するようになっている。 【0012】また、前記段差部5は、上述のように下段
側PC基板3bのトラス筋1bで補強されるほかに、両
PC基板3a、3bに差し渡した屈曲した補強筋6およ
び下段側PC基板3b上に配したL字状の補強筋7によ
っても補強されている。これらの各補強筋6、7は、そ
れぞれ施工現場で各PC基板3a、3bの配置完了後に
上端筋8a、8bとともに配筋される。 【0013】すなわち、この段差付きコンクリートスラ
ブは、施工現場での配筋作業が各補強筋6、7と上端筋
8a、8bの配筋だけですみ、従来のように多数のスタ
ーラップと連結筋を配筋して梁形補強構造を形成する必
要がないので、両面が平坦なスラブと同程度の作業量で
施工することができる。 【0014】なお、両PC基板3a、3bは側端部どう
しが上下方向で僅かにラップするように配置されてお
り、これらの側端部のラップ部分の間に現場打ちコンク
リート4が入り込んでのみ込み部9が形成されている。
こののみ込み部9は、上段側PC基板3aの側端に沿っ
て垂直方向に伸びる亀裂の発生を防止するためのもの
で、強度面からは形成した方が好ましいが、必ずしも形
成しなくてもよい。 【0015】この実施形態の段差付きコンクリートスラ
ブと、のみ込み部を含めた外形形状および寸法が同じで
梁形補強構造を有する従来スラブとについて、それぞれ
の両端部を支持して上面側から負荷を徐々にかけていく
実験を行ったところ、従来スラブでは荷重増加途中で割
れおよび段差部のコンクリート打継面の開きが発生した
のに対し、実施形態のコンクリートスラブは、従来スラ
ブより大きい荷重をかけても割れや打継面の開きが発生
せず、十分な強度を有することが確認された。 【0016】なお、この発明は、上述の実施形態のよう
に2枚のPC基板を段違いに配置した段差付きコンクリ
ートスラブだけでなく、3枚以上のPC基板を並べ、そ
のうちの少なくとも2枚の間に段差がつくように配置し
た段差付きスラブにも適用できる。この場合は、各PC
基板が、階段状にあるいは凹部や凸部を形成するように
配置されていてもよいし、同じ高さで配置された複数の
PC基板を含んでいてもよい。 【0017】また、ボイド型枠を載せないPC基板を接
合して形成する段差付きスラブにも、もちろん適用でき
る。 【0018】 【発明の効果】以上のように、この発明の段差付きコン
クリートスラブは、段違いに配置されるPC基板のうち
の下段側のPC基板に植え込まれたトラス筋を、上段側
PC基板に近接する下段側PC基板の側端部まで延ばし
て、下段側PC基板の側端部上に形成されるコンクリー
トの段差部を補強するようにしたものであるから、段差
部内にスターラップを巻いた梁形補強構造を形成する必
要がない。従って、施工現場での配筋作業が従来よりも
簡単になって施工性が大幅に改善されるとともに、スタ
ーラップ等の梁形補強構造用の部材も不要となって施工
コストが抑えられる。 【0019】また、建築物の構造部材として十分な強度
を得ることができるので、施工後に段差部のコンクリー
ト打継部に亀裂が生じたり、支保工を形成する際にPC
基板が割れたりするおそれが少ない。
【図面の簡単な説明】 【図1】実施形態のコンクリートスラブの要部縦断面図 【図2】図1のコンクリートスラブの施工途中の状態を
示す要部斜視図 【図3】従来のコンクリートスラブの要部縦断面図 【図4】図3のコンクリートスラブの施工途中の状態を
示す要部斜視図 【符号の説明】 1a、1b トラス筋 2a、2b ボイド型枠 3a、3b PC基板 4 現場打ちコンクリート 5 段差部 6、7 補強筋 8a、8b 上端筋 9 のみ込み部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笹本 啓吾 神奈川県海老名市中新田780番地の1 (72)発明者 中村 敬一 大阪府東大阪市西堤本通西2丁目1番35号

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 コンクリート薄板の上面にトラス筋を所
    定の間隔で平行に植え込んだ複数のPC基板を、トラス
    筋が延びる方向に並べて側端部どうしを近接させた状態
    で段違いに配置し、各PC基板上にコンクリートを打設
    してトラス筋を覆い、下段側PC基板の側端部上にコン
    クリートの段差部を形成して各PC基板を一体に接合し
    た段差付きコンクリートスラブにおいて、前記下段側P
    C基板に植え込まれたトラス筋を下段側PC基板の側端
    部まで延ばして、前記段差部内にスターラップを巻いた
    梁形補強構造を形成することなく、前記段差部を補強で
    きるようにしたことを特徴とする段差付きコンクリート
    スラブ。
JP2002043481A 2002-02-20 2002-02-20 段差付きコンクリートスラブ Pending JP2003239436A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105113690A (zh) * 2015-09-08 2015-12-02 深圳市中邦(集团)建设总承包有限公司 一种楼板边缘花池及其施工方法
CN107476476A (zh) * 2017-09-12 2017-12-15 中建五局第三建设有限公司 一种大跨钢筋桁架楼承板与钢筋混凝土梁组合施工方法

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