JP2003238491A - 液晶性フルオレン誘導体およびその重合体 - Google Patents

液晶性フルオレン誘導体およびその重合体

Info

Publication number
JP2003238491A
JP2003238491A JP2002317433A JP2002317433A JP2003238491A JP 2003238491 A JP2003238491 A JP 2003238491A JP 2002317433 A JP2002317433 A JP 2002317433A JP 2002317433 A JP2002317433 A JP 2002317433A JP 2003238491 A JP2003238491 A JP 2003238491A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
hydrogen
compound
fluorene derivative
independently
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002317433A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003238491A5 (ja
JP4036076B2 (ja
Inventor
Tatsuji Harufuji
龍士 春藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JNC Corp
JNC Petrochemical Corp
Original Assignee
Chisso Petrochemical Corp
Chisso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chisso Petrochemical Corp, Chisso Corp filed Critical Chisso Petrochemical Corp
Priority to JP2002317433A priority Critical patent/JP4036076B2/ja
Priority to US10/317,093 priority patent/US6824709B2/en
Publication of JP2003238491A publication Critical patent/JP2003238491A/ja
Publication of JP2003238491A5 publication Critical patent/JP2003238491A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4036076B2 publication Critical patent/JP4036076B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K19/00Liquid crystal materials
    • C09K19/04Liquid crystal materials characterised by the chemical structure of the liquid crystal components, e.g. by a specific unit
    • C09K19/38Polymers
    • C09K19/3833Polymers with mesogenic groups in the side chain
    • C09K19/3842Polyvinyl derivatives
    • C09K19/3852Poly(meth)acrylate derivatives
    • C09K19/3861Poly(meth)acrylate derivatives containing condensed ring systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K19/00Liquid crystal materials
    • C09K19/04Liquid crystal materials characterised by the chemical structure of the liquid crystal components, e.g. by a specific unit
    • C09K19/06Non-steroidal liquid crystal compounds
    • C09K19/32Non-steroidal liquid crystal compounds containing condensed ring systems, i.e. fused, bridged or spiro ring systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K19/00Liquid crystal materials
    • C09K19/04Liquid crystal materials characterised by the chemical structure of the liquid crystal components, e.g. by a specific unit
    • C09K2019/0444Liquid crystal materials characterised by the chemical structure of the liquid crystal components, e.g. by a specific unit characterized by a linking chain between rings or ring systems, a bridging chain between extensive mesogenic moieties or an end chain group
    • C09K2019/0448Liquid crystal materials characterised by the chemical structure of the liquid crystal components, e.g. by a specific unit characterized by a linking chain between rings or ring systems, a bridging chain between extensive mesogenic moieties or an end chain group the end chain group being a polymerizable end group, e.g. -Sp-P or acrylate
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K2323/00Functional layers of liquid crystal optical display excluding electroactive liquid crystal layer characterised by chemical composition
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K2323/00Functional layers of liquid crystal optical display excluding electroactive liquid crystal layer characterised by chemical composition
    • C09K2323/02Alignment layer characterised by chemical composition

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Polarising Elements (AREA)
  • Liquid Crystal Substances (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】公知のアクリレート化合物の重合体を用いた光
学異方体は、耐熱性や機械的強度において十分な特性を
持っていなかった。本発明の目的はこの問題点を解決す
ることである。 【解決手段】式(1)で表されるフルオレン誘導体。式
(1)において、A〜Aの少なくとも1つは式
(2)で表される基である。そして他は1,4−シクロ
へキシレンまたは1,4−フェニレンであることが好ま
しい;m、nおよびpは独立して0または1であり、こ
れらの合計は1〜3である;Rの好ましい例はアルキ
ル、アルコキシ、アルコキシアルキルおよび(メタ)ア
クリロイルオキシまたはビニルオキシを有する基であ
る;Rは水素またはメチルである;Z〜Zの好ま
しい例は単結合、−O−、−COO−、−OCO−およ
び−CHCH−である;qは0〜10の整数であ
る;rは0または1である。式(2)中のXは水素、
フッ素およびメチルである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重合性と液晶性を
兼ね備えたフルオレン誘導体、その組成物およびその重
合体に関する。これらは、液晶表示素子の構成要素であ
る位相差フィルム、偏光板、液晶配向膜、反射防止膜、
視野角補償膜などに利用できる。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開平8−3111号公報
【特許文献2】特開平7−17910号公報
【特許文献3】特開平9−316032号公報重合性を
示す液晶化合物を、配向させた状態で光重合させると、
均一な配向状態が固定化され、光学異方性を示す重合体
が得られることが特許文献1に記載されている。そし
て、特許文献2または特許文献3によれば、反応性の高
さや得られる重合体の透明性などの点から、重合性を示
す液晶化合物としてアクリレート化合物が用いられてい
る。重合性の液晶性アクリレート化合物の好ましい例
は、シクロヘキサン環およびベンゼン環によって構成さ
れる化合物(a)〜(c)である。
【0003】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、公知の
アクリレート化合物の重合体を用いた光学異方性薄膜
は、耐熱性、表面硬度などの機械的物性において十分な
特性を持っていなかった。本発明の課題は、この従来技
術の問題点を解決することであり、そのために用いるこ
とができる新規な液晶性化合物を提供することである。
即ち、本発明の第1の目的は、液晶相の広い温度範囲、
高い透明点、大きい光学異方性、小さい粘度、他の液晶
性化合物との高い相溶解性、優れた配向性、高い光重合
性、有機溶媒への高い溶解度などの物性の多くを充足す
る重合性の液晶性化合物を提供することである。そし
て、本発明の第2の目的は、この化合物から調製され、
そして耐熱性、表面硬度、大きな光学異方性、低い透水
性(高い吸湿寸法安定性)、高いガスバリアー性、最適
な熱収縮性(最適な熱膨張係数)、小さなヘイズ値、高
い透明性、好適な屈折率、高い耐溶媒性、高い耐候性、
高いガラス転移点、大きな光透過度(低い光損失)、高
いぬれ性、最適な熱弾性などの物性の多くを充足する重
合体を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、次の各項によ
って構成される。 [1]式(1)で表されるフルオレン誘導体。 式(1)において、A、AおよびAは独立して、
式(2)で表される基、1,4−シクロへキシレン、
1,4−シクロへキセニレン、1,4−フェニレン、ピ
リジン−2,5−ジイル、ピリダジン−3,6−ジイ
ル、ピリミジン−2,5−ジイル、ジオキサン−2,5
−ジイル、任意の水素がフッ素で置き換えられた1,4
−シクロへキシレン、または任意の水素がフッ素および
/または塩素で置き換えられた1,4−フェニレンであ
り、A、AおよびAの少なくとも1つは式(2)
で表される基である;m、nおよびpは独立して0また
は1であり、これらの合計は1〜3である;Rは−C
N、−CF、−CFH、−CFH、−OCF
−OCFH、−N=C=O、−N=C=S、−F、−
Clまたは炭素数1〜20のアルキルであり、このアル
キルにおいて、1つの水素は(メタ)アクリロイルオキ
シまたはビニルオキシで置き換えられてもよく、任意の
−CH−は、−O−、−S−、−CF−、−CH=
CH−、−COO−、−OCO−、または−CO−で置
き換えられてもよい;Rは水素またはメチルである;
、ZおよびZは独立して、単結合、−O−、−
COO−、−OCO−、−CFO−、−OCF−、
−CHO−、−OCH−、−CH CH−、−
(CH−、−CH=CH−、−CF=CF−、ま
たは−C≡C−である;qは0〜10の整数である;r
は0または1である。 式(2)中の2つのXは、独立して水素、フッ素また
は炭素数1〜8のアルキルである。 [2]式(2)における2つのXが共に水素である、
[1]項に記載のフルオレン誘導体。 [3]式(2)における2つのXが共にフッ素であ
る、[1]項に記載のフルオレン誘導体。 [4]式(1)におけるRが水素である、[1]項に
記載のフルオレン誘導体。 [5]式(1)におけるRがメチルである、[1]項
に記載のフルオレン誘導体。 [6]式(1)において、Rがアルキルまたはアルコ
キシであり、Rが水素である、[1]項に記載のフル
オレン誘導体。 [7]式(1)において、Rがアルキルまたはアルコ
キシであり、Rがメチルである、[1]項に記載のフ
ルオレン誘導体。 [8]式(1)において、Rがアルキルまたはアルコ
キシであり、Rが水素であり、式(2)における2つ
のXが共に水素である、[1]項に記載のフルオレン
誘導体。 [9]式(1)において、Rがアルキルまたはアルコ
キシであり、Rがメチルであり、式(2)における2
つのXが共にフッ素である、[1]項に記載のフルオ
レン誘導体。 [10]式(2)において、少なくとも1つのXがメ
チルである、[1]項に記載のフルオレン誘導体。 [11]式(1)中のA、AおよびAにおいて、
これらの1つが式(2)で表される基であり、他の基が
独立して1,4−シクロへキシレン、1,4−フェニレ
ン、任意の水素がフッ素で置き換えられた1,4−シク
ロへキシレン、または任意の水素がフッ素および/また
は塩素で置き換えられた1,4−フェニレンである、
[1]項に記載のフルオレン誘導体。 [12]Rが(メタ)アクリロイルオキシまたはビニ
ルオキシを有する基である、[1]項に記載のフルオレ
ン誘導体。 [13]式(1)中のA、AおよびAにおいて、
これらの1つが式(2)で表される基であり、他の基が
独立して1,4−シクロへキシレン、1,4−フェニレ
ン、任意の水素がフッ素で置き換えられた1,4−シク
ロへキシレン、または任意の水素がフッ素および/また
は塩素で置き換えられた1,4−フェニレンであり、R
が(メタ)アクリロイルオキシまたはビニルオキシを
有する基である、[1]項に記載のフルオレン誘導体。 [14]式(1)において、Aが式(2)で表される
基であり、AおよびAが独立して1,4−シクロへ
キシレン、1,4−フェニレン、任意の水素がフッ素で
置き換えられた1,4−シクロへキシレン、または任意
の水素がフッ素および/または塩素で置き換えられた
1,4−フェニレンであり、Rが式(LT)で表され
る基であり、Zが−O−であり、qが2〜10の整数
である、請求項1に記載のフルオレン誘導体。 式(LT)において、Rは水素またはメチルであり、
r1は0または1であり、q1は2〜10の整数であ
る。 [15]式(1)において、Aが式(2)で表される
基であり、AおよびAが独立して1,4−シクロへ
キシレン、1,4−フェニレン、または任意の水素がフ
ッ素で置き換えられた1,4−フェニレンであり、R
が式(LT−1)で表される基であり、Rが水素であ
り、ZおよびZが独立して単結合、−CHCH
−、−COO−または−OCO−であり、Zが−O−
であり、rが1であり、qが2〜10の整数である、請
求項1に記載のフルオレン誘導体。 式(LT−1)において、q1は2〜10の整数であ
る。 [16]式(1)において、Aが式(2)で表される
基であり、AおよびAが独立して1,4−シクロへ
キシレン、1,4−フェニレン、または任意の水素がフ
ッ素で置き換えられた1,4−フェニレンであり、R
が式(LT−2)で表される基であり、Rが水素であ
り、ZおよびZが独立して単結合、−CHCH
−、−COO−または−OCO−であり、Zが−O−
であり、rが0であり、qが2〜10の整数である、請
求項1に記載のフルオレン誘導体。 式(LT−2)において、q1は2〜10の整数であ
る。 [17][1]項に記載の式(1)においてZおよび
が共に単結合であり、[1]項に記載の式(2)に
おいて2つのXが独立して水素またはメチルである、
[15]または[16]項に記載のフルオレン誘導体。 [18][1]項に記載の式(1)においてZおよび
が共に−CHCH−であり、[1]項に記載の
式(2)において2つのXが独立して水素またはメチ
ルである、[15]または[16]項に記載のフルオレ
ン誘導体。 [19][1]項に記載の式(1)においてZが−C
OO−であり、Zが−OCO−であり、[1]項に記
載の式(2)において2つのXが独立して水素または
メチルである、[15]または[16]項に記載のフル
オレン誘導体。 [20][1]〜[19]のいずれか1項に記載のフル
オレン誘導体の少なくとも1つと他の液晶性化合物の少
なくとも1つとを含有する液晶組成物。 [21][1]〜[19]のいずれか1項に記載のフル
オレン誘導体の少なくとも1つと他の単量体の少なくと
も1つとを含有する重合性組成物。 [22]式(3)で表される構成単位を有する重合体。 式(3)中のA、A、A、m、n、p、R、R
、Z、Z、Z、qおよびrは、請求項1に記載
の式(1)におけるこれらの記号とそれぞれ同様に定義
される。 [23][21]項に記載の重合性組成物から得られ
る、[22]項に記載の重合体。 [24][22]項に記載の重合体を用いて得られる光
学異方体フィルム。 [25][22]項に記載の重合体を用いて得られる配
向膜。 [26][22]項に記載の重合体を用いて得られる反
射防止フィルム。 [27][22]項に記載の重合体を用いて得られる位
相差フィルム。 [28][22]項に記載の重合体を用いて得られる視
野角補償フィルム。 [29][22]項に記載の重合体を用いて得られる偏
光素子。 [30][22]項に記載の重合体を含有する液晶表示
素子。 [31][23]項に記載の重合体を含有する液晶表示
素子。 [32][20]項に記載の液晶組成物、[24]項に
記載の光学異方体フィルム、[25]項に記載の配向
膜、[26]項に記載の反射防止フィルム、[27]項
に記載の位相差フィルム、[28]項に記載の視野角補
償フィルムおよび[29]項に記載の偏光素子の少なく
とも1つを含有する液晶表示素子。
【0006】
【発明の実施の形態】まず始めに、本発明で用いる用語
について説明する。本発明における用語「液晶性」の意
味は、液晶相を有することだけに限定されない。それ自
体は液晶相を持たなくても、他の液晶化合物と混合した
ときに、液晶組成物の成分として使用できる特性も、液
晶性の意味に含まれる。「任意の」は、位置だけではな
く個数についても任意であることを示す。但し、個数が
0である場合を含まない。アルキルおよびアルコキシ
は、どちらも直鎖の基であってもよく、分岐された基で
あってもよい。このことは、これらの基において任意の
−CH−が−O−、−CH=CH−などで置き換えら
れた場合も同様である。(メタ)アクリロイルオキシ
は、アクリロイルオキシまたはメタクリロイルオキシを
意味する。(メタ)アクリレートは、アクリレートまた
はメタクリレートを意味する。(メタ)アクリル酸は、
アクリル酸またはメタクリル酸を意味する。式(1)で
表される化合物を化合物(1)で表記することがある。
他の式で表される化合物についても同様である。
【0007】本発明の化合物は式(1)で表される。化
合物(1)の第1の特徴は、フルオレン骨格をその化学
構造中に有することである。フルオレン骨格を有するこ
とにより、化合物(1)を用いて得られる重合体は、機
械的強度や耐熱性などにおいて極めて高い特性を示す。
化合物(1)の第2の特徴は高い液晶性を示すことであ
る。フルオレン骨格は、化合物(1)が液晶相の広い温
度範囲および他の液晶性化合物との好適な相溶性を有す
ることに寄与していると考えられる。
【0008】 式(1)において、A、AおよびAの少なくとも
1つは、式(2)で表されるフルオレン基である。そし
て、m、nおよびpは独立して0または1であり、そし
てこれらの合計は1〜3である。 式(2)中の2つのXは、独立して水素、フッ素また
は炭素数1〜8のアルキルである。
【0009】従って、化合物(1)は、より具体的には
式(1−1)〜式(1−6)で示される。 これらの式において、A〜A、R、R、Z
、qおよびrは、式(1)におけるこれらの記号と
それぞれ同様に定義され、Xは式(2)におけるX
と同様に定義される。
【0010】式(1)中のA、AおよびAは、式
(2)で表されるフルオレン基でない場合は、独立し
て、1,4−シクロへキシレン、1,4−シクロへキセ
ニレン、1,4−フェニレン、ピリジン−2,5−ジイ
ル、ピリダジン−3,6−ジイル、ピリミジン−2,5
−ジイル、ジオキサン−2,5−ジイル、任意の水素が
フッ素で置き換えられた1,4−シクロへキシレン、ま
たは任意の水素がフッ素および/または塩素で置き換え
られた1,4−フェニレンである。
【0011】フルオレン基以外のA、AまたはA
の好ましい例は、1,4−シクロへキシレン、2,2−
ジフルオロ−1,4−シクロへキシレン、3,3−ジフ
ルオロ−1,4−シクロへキシレン、1,4−フェニレ
ン、2−フルオロ−1,4−フェニレン、3−フルオロ
−1,4−フェニレン、2,3−ジフルオロ−1,4−
フェニレン、3,5−ジフルオロ−1,4−フェニレ
ン、ピリジン−2,5−ジイル、ピリダジン−3,6−
ジイル、ピリミジン−2,5−ジイルなどである。これ
らのうち更に好ましい例は、1,4−シクロへキシレ
ン、2,2−ジフルオロ−1,4−シクロへキシレン、
3,3−ジフルオロ−1,4−シクロへキシレン、1,
4−フェニレン、2−フルオロ−1,4−フェニレン、
3−フルオロ−1,4−フェニレン、2,3−ジフルオ
ロ−1,4−フェニレン、および3,5−ジフルオロ−
1,4−フェニレンである。
【0012】式(1)中のRは水素またはメチルであ
り、rは0または1である。即ち、式(1)の右側の末
端基は、rが0のときビニルオキシまたはイソプロペニ
ルオキシであり、rが1のときアクリロイルオキシまた
はメタクリロイルオキシである。重合反応性を考慮した
場合、Rが水素であることが好ましい。
【0013】式(1)中のZ、ZおよびZは独立
して、単結合、−O−、−COO−、−OCO−、−C
O−、−OCF−、−CHO−、−OCH
−、−CHCH−、−(CH−、−CH=
CH−、−CF=CF−、または−C≡C−である。Z
、ZまたはZが−COO−、−OCO−、−CF
O−、−OCF−、−CH=CH−、または−C≡
C−であるときには、化合物(1)は広い温度範囲で液
晶相を示す。Z、ZまたはZが−CFO−また
は−OCF−であるときには、化合物(1)は比較的
小さい粘度を有する。そして、式(1)中のqは0〜1
0の整数である。qが0のとき、式(1)中の末端基
(RT)に接続するZ、ZまたはZは単結合であ
る。
【0014】式(1)中のRは、−CN、−CF
−CFH、−CFH、−OCF 、−OCFH、
−N=C=O、−N=C=S、−F、−Cl、または炭
素数1〜20のアルキルである。このアルキルにおい
て、1つの水素は(メタ)アクリロイルオキシまたはビ
ニルオキシで置き換えられてもよく、任意の−CH
は、−O−、−S−、−CF−、−CH=CH−、−
COO−、−OCO−、または−CO−で置き換えられ
てもよい。但し、連続する複数の−CH−が、−O
−、−S−、−COO−、−OCO−、または−CO−
で置き換えられた基は好ましくない。Rの好ましい例
は、−CN、−CF、−CFH、−CFH、−O
CF、−OCFH、炭素数1〜10の直鎖のアルキ
ル、炭素数1〜10の直鎖のアルコキシ、炭素数2〜1
0の直鎖のアルコキシアルキル、およびこれらのアルキ
ル、アルコキシおよびアルコキシアルキルにおいて1つ
の水素が(メタ)アクリロイルオキシまたはビニルオキ
シで置き換えられた基である。この1つの水素が(メ
タ)アクリロイルオキシまたはビニルオキシで置き換え
られた基の例は、式(LT)で示される基である。 式(LT)において、Rは水素またはメチルであり、
r1は0または1であり、q1は2〜10の整数であ
る。
【0015】Rの更に好ましい具体例は、−CN、−
CF、−CFH、−CFH、−OCF、−OC
H、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチ
ル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、
メトキシ、エトキシ、プロピルオキシ、ブチルオキシ、
ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オ
クチルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキシ、メトキシ
メチル、メトキシエチル、式(LT−1)で表される
基、式(LT−2)で表される基などである。これらの
中で特に好ましい基は、アルキル、アルコキシ、式(L
T−1)で表される基および式(LT−2)で表される
基である。 これらの式におけるq1は2〜10の整数である。
【0016】Rが式(LT)で表される基である化合
物の好ましい例は、下記の式で表される化合物である。 この式において、AおよびAは、独立して、1,4
−シクロへキシレン、1,4−フェニレン、任意の水素
がフッ素で置き換えられた1,4−シクロへキシレン、
または任意の水素がフッ素および/または塩素で置き換
えられた1,4−フェニレンである;RおよびR
独立して水素またはメチルである;ZおよびZは、
独立して、単結合、−O−、−COO−、−OCO−、
−CFO−、−OCF−、−CHO−、−OCH
−、−CHCH−、−(CH −、−CH=
CH−、−CF=CF−、または−C≡C−である;q
およびq1は独立して2〜10の整数である;rおよび
r1は独立して0または1である;2つのXは独立し
て水素またはメチルである。
【0017】Rが式(LT−1)で表される基である
化合物の好ましい例、およびRが式(LT−2)で表
される基である化合物の好ましい例を次に示す。 これらの式において、AおよびAは、独立して、
1,4−シクロへキシレン、1,4−フェニレン、また
は任意の水素がフッ素で置き換えられた1,4−フェニ
レンである;qおよびq1は独立して2〜10の整数で
ある;2つのXは独立して水素またはメチルである。
【0018】次に、式(1)で表されるフルオレン誘導
体の製造方法について説明する。化合物(1)は、ホー
ベン−ワイル(Houben-Wyle, Methods of Organic Chem
istry, Georg Thieme Verlag, Stuttgart)、オーガニ
ック・シンセシーズ(Organic Syntheses, John Wily &
Sons, Inc.)、オーガニック・リアクションズ(Organ
ic Reactions, John Wily & Sons Inc.)、コンプリヘ
ンシブ・オーガニック・シンセシス(Comprehensive Or
ganic Synthesis, Pergamon Press)、新実験化学講座
(丸善)などに記載の公知の反応方法を適時組み合わせ
ることによって容易に製造することができる。その際、
2−ブロモフルオレン、2,7−ジブロモフルオレン、
2−ブロモ−7−ペンチルフルオレン、2−アミノ−7
−ブロモフルオレンなどについては、市販品を利用する
ことができる。また、2−ブロモ−7−ヒドロキシフル
オレンや7−ブロモフルオレン−2−カルボン酸につい
ては、その製造方法が報告されている(Mol. Cryst. Li
q. Cryst., 1987, 150B, 361-73)。これらの化合物を
原料とする製造方法を具体的に説明する。
【0019】式(1)において、Aがフルオレン−
2,7−ジイルであり、Zが単結合であり、rが1で
あるフルオレン誘導体は、スキーム1によって合成する
ことができる。 <スキーム1>
【0020】2−アミノ−7−ブロモフルオレン(4)
に、アルキル等の置換基Rを導入し、2−置換−7−
アミノフルオレン(5)を得る。化合物(5)をジアゾ
ニウム塩にしてから、臭素等のハロゲンを作用させるこ
とによって、2−置換−7−ブロモフルオレン(6)が
得られる。化合物(6)と臭化物(7)とのクロス・カ
ップリング反応により化合物(8)が得られる。水酸基
の保護基はTHP(テトラヒドロピラニルオキシ)基
等、有機合成化学において一般的に用いられているもの
でよいが、クロス・カップリング反応の条件に最適な保
護基を選択する必要がある。酸性条件下で化合物(8)
から保護基を外すことによって、化合物(9)が得られ
る。化合物(9)を種々のアクリル酸化合物と脱水縮合
させることにより、化合物(1−11)が得られる。脱
水縮合反応においては、ジシクロヘキシルカルボジイミ
ド(DCC)等の縮合剤を用いることができる。アクリ
ル酸化合物の酸クロリドが入手可能な場合は、塩基性条
件下で化合物(9)と酸クロリドを反応させることによ
って、エステル化してもよい。
【0021】式(1)において、Aがフルオレン−
2,7−ジイルであり、Zが−COO−であり、rが
1であるフルオレン誘導体は、スキーム2によって合成
することができる。 <スキーム2>
【0022】前記のスキーム1に記載の方法により、7
−ブロモフルオレン−2−カルボン酸 エチルエステル
(10)に置換基Rを導入する。得られた化合物(1
1)を塩基性条件下で加水分解することにより、対応す
る化合物(12)が得られる。スキーム1に記載の方法
を用いて、化合物(12)と化合物(13)とを脱水縮
合させると化合物(14)が得られる。化合物(14)
の保護基を除去することにより化合物(15)が得られ
る。化合物(15)は、アクリル酸化合物と反応させる
ことにより、化合物(1−12)へ誘導される。
【0023】式(1)において、Aがフルオレン−
2,7−ジイルであり、Zが−OCO−であり、rが
1であるフルオレン誘導体は、スキーム3によって合成
することができる。 <スキーム3>
【0024】前述の方法でブロミド(16)に置換基R
を導入した後、化合物(18)と反応させて化合物
(19)とする。化合物(19)の保護基を外して化合
物(20)とした後、これとアクリル酸化合物とを脱水
縮合させることによって化合物(1−13)が得られ
る。化合物(17)のような水酸基を持つフルオレン誘
導体は、フリーデル・クラフツ反応によってフルオレン
をアセチル化し、ついで過酸化物によるバイヤー・ビリ
ガー反応を行い、最後に加水分解するよっても製造する
ことができる。この方法の一例を、後述の実施例1で説
明した。
【0025】式(1)において、Aがフルオレン−
2,7−ジイルであり、Zが−CF O−であり、r
が1であるフルオレン誘導体は、スキーム4によって合
成することができる。 <スキーム4>
【0026】前記のカルボン酸(12)を、文献(Ange
w. Chem. Int. Engl., 2001, 40(8), 1480)の方法に従
い、1,3−プロパンジチオールおよびトリフルオロメ
タンスルホン酸と反応させることにより、室温で安定な
中間体(21)が得られる。これを塩基性条件下で化合
物(13)と反応させ、得られたジチアン化合物をDA
ST((ジエチルアミノ)サルファー トリフルオリ
ド)またはHF/トリエチルアミン錯体等の求核性のフ
ッ素化剤と反応させることにより、化合物(22)が得
られる。この化合物の保護基を外して化合物(23)と
したのち、この化合物とアクリル酸化合物とを脱水縮合
させることにより、化合物(1−14)が得られる。
【0027】式(1)において、Aがフルオレン−
2,7−ジイルであり、Zが−OCF−であり、r
が1であるフルオレン誘導体は、スキーム5によって合
成することができる。 <スキーム5>
【0028】塩基性条件下で、前記の化合物(17)と
化合物(24)とを反応させて化合物(25)とする。
酸性条件下で化合物(25)の保護基を外し、得られた
化合物(26)とアクリル酸化合物と反応させることに
より、化合物(1−15)が得られる。
【0029】式(1)において、Aがフルオレン−
2,7−ジイルであり、Zが−CH O−であり、r
が1であるフルオレン誘導体は、スキーム6によって合
成することができる。 <スキーム6>
【0030】水素化リチウムアルミニウム等の還元剤に
より、前記の化合物(11)を化合物(27)に誘導す
る。化合物(27)の水酸基をハロゲン化剤を用いてハ
ロゲン化する。ハロゲン化剤として例えば臭化水素を用
いれば、化合物(28)が得られる。化合物(28)を
化合物(13)と塩基性条件下で反応させて、化合物
(29)とする。化合物(29)は、保護基を外した後
アクリル酸化合物と脱水縮合させることにより、化合物
(1−16)へ誘導される。
【0031】式(1)において、Aがフルオレン−
2,7−ジイルであり、Zが−OCH−であり、r
が1であるフルオレン誘導体は、スキーム7によって合
成することができる。 <スキーム7>
【0032】前記の化合物(17)と化合物(31)を
塩基性条件下で反応させると、化合物(32)が得られ
る。化合物(32)から酸性条件下で保護基を外した
後、得られた化合物(33)とアクリル酸化合物との脱
水縮合により、化合物(1−17)が得られる。
【0033】式(1)において、Aがフルオレン−
2,7−ジイルであり、Zが−CH=CH−であり、
rが1であるフルオレン誘導体は、スキーム8によって
合成することができる。 <スキーム8>
【0034】DIBAL(水素化ジイソブチルアルミニ
ウム)等の還元剤により、前記の化合物(11)を還元
すると化合物(34)が得られる。化合物(34)を化
合物(35)と反応させると、化合物(36)が得られ
る。酸性条件下で、化合物(36)の保護基を外すとア
ルコール(37)が得られる。化合物(37)とアクリ
ル酸化合物との脱水縮合によって、化合物(1−18)
が得られる。
【0035】式(1)において、Aがフルオレン−
2,7−ジイルであり、Zが−CF=CF−であり、
rが1であるフルオレン誘導体は、スキーム9によって
合成することができる。 <スキーム9>
【0036】前記のブロミド(6)をn−BuLiで処
理して対応するリチウム化合物とした後、テトラフルオ
ロエチレンを反応させると、化合物(38)が得られ
る。化合物(7)をn−BuLiで処理して対応するリ
チウム化合物とした後、化合物(38)と反応させる
と、化合物(39)が得られる。酸性条件下で化合物
(39)の保護基を外して化合物(40)とする。化合
物(40)とアクリル酸化合物との脱水縮合により、化
合物(1−19)が得られる。
【0037】式(1)において、Aがフルオレン−
2,7−ジイルであり、Zが−C≡C−であり、rが
1であるフルオレン誘導体は、スキーム10によって合
成することができる。 <スキーム10>
【0038】先に合成方法を示した化合物(34)にト
リフェニルホスフィンと四臭化炭素とを反応させると、
化合物(41)が得られる。化合物(41)をn−Bu
Li等の塩基で処理することにより、化合物(42)が
得られる。化合物(42)と化合物(7)とを、例えば
Castro反応またはSonogashira反応等を利用してクロス
カップリングさせることにより、化合物(43)が得ら
れる。酸性条件下で化合物(43)の保護基を外し、得
られた化合物(44)とアクリル酸化合物とを脱水縮合
させることによって、化合物(1−20)が得られる。
フルオレン環への連結基−C≡C−の導入はまた、対応
するフルオレンブロミド体と一方の水素原子がTMS
(トリメチルシリル)等で保護されたアセチレンとをカ
ップリング反応させ、次いで保護基を外すことによって
も可能である。
【0039】式(2)におけるXがフッ素であり、式
(1)におけるrが1であるフルオレン誘導体は、スキ
ーム11によって合成することができる。 <スキーム11>
【0040】塩基性条件下、化合物(45)を酸素で酸
化することにより、化合物(46)が得られる。化合物
(46)は、エタンジチオールを反応させることにより
化合物(47)に誘導される。化合物(47)を求核的
フッ素化剤でフッ素化することにより、化合物(48)
が得られる。酸性条件下で化合物(48)の保護基を外
し、得られた化合物(49)とアクリル酸化合物とを脱
水縮合させることにより、化合物(1−21)が得られ
る。なお、式(2)のXがアルキルであるフルオレン
誘導体は、化合物(46)に2当量のアルキルハライド
を反応させることによって得られる。
【0041】式(2)におけるXが共にメチルである
フルオレン誘導体は、スキーム12によって合成するこ
とができる。 <スキーム12>
【0042】前述のフルオレノン誘導体(46)に塩
基、特にラジカルアニオンの存在下で、2当量以上のヨ
ウ化メチルを反応させることにより化合物(50)を製
造することができる。反応が遅いときには、超音波場の
照射が有効である。この製造方法については、文献Tera
hedron Lett., 1990, 31(43), 6155を参照できる。メチ
ルの導入は如何なる段階でも行うことができる。例え
ば、市販のフルオレノンに上記の条件でメチルを導入
し、その後フルオレン環の2および7位を修飾して、化
合物(1)を製造することもできる。式(2)のX
炭素数2以上のアルキルである化合物(1)は、ヨウ化
メチルの代わりに炭素数2以上のヨウ化アルキルを使用
することにより製造することができる。
【0043】式(2)におけるXの一方がメチル、他
方が水素である化合物は、スキーム13によって合成す
ることができる。 <スキーム13>
【0044】前述のフルオレン誘導体(45)に塩基、
次いでヨウ化メチルを反応させることにより、化合物
(51)を製造することができる。フルオレンの9位の
水素原子は酸性度が高く、n−ブチルリチウム等の塩基
で容易に脱プロトン化されるので、如何なる段階でもメ
チルを導入することができる。例えば、市販のフルオレ
ンに上記の条件でメチルを導入し、その後フルオレン環
の2および7位を修飾して化合物(1)を製造すること
もできる。Xが炭素数2以上のアルキルである化合物
(1)は、ヨウ化メチルの代わりに炭素数2以上のヨウ
化アルキルを使用することにより製造することができ
る。この方法においては、2当量のnーブチルリチウム
を用いることにより、Xが共にアルキルのフルオレン
誘導体に導くことができる。
【0045】式(1)におけるrが0であるフルオレン
誘導体は、ビニルエーテルである。金属触媒の存在下
で、化合物(52)にビニルエーテルを作用させること
により、化合物(1−22)を製造することができる。 <スキーム14>
【0046】式(1)において、Aがフルオレン−
2,7−ジイルであるフルオレン誘導体物は、スキーム
15によって合成することができる。 <スキーム15>
【0047】市販のフルオレン誘導体(53)(YがB
r、OHまたはCOOHである化合物)を用いて、スキ
ーム1〜10に記載の方法を応用すれば、環Aを有す
る化合物(54)が得られる。化合物(54)のフルオ
レン環の9位にFを導入するには、スキーム11に記載
の方法を応用すればよい。化合物(54)のフルオレン
環の7位に、アミノ基、エトキシカルボニル基、ヒドロ
キシル基、またはヒドロカルボニル基を導入することに
よって、化合物(55)が得られる。アミノ基、エトキ
シカルボニル基、ヒドロキシル基、およびヒドロカルボ
ニル基は、公知の一般的な手法で導入できる。例えば、
発煙硝酸によるニトロ化とそれに続く還元反応によりア
ミノ基が導入できる。フリーデル・クラフツ反応による
アセチル化、次亜塩素酸ナトリウムによる酸化およびエ
ステル化を順に実施することにより、エトキシカルボニ
ル基が導入できる。アミノ基の亜硝酸ナトリウムによる
ジアゾニウム化とそれに続く硫酸による加水分解により
ヒドロキシル基が導入できる。エトキシアルボニ基の水
素化それに続くジイソブチルアルミニウムによる還元に
よりヒドロカルボニル基が導入できる。得られた化合物
(55)は、スキーム1〜14に記載の方法を応用する
ことにより、化合物(1)へ誘導できる。なお、A
フルオレン環である化合物(1)も、スキーム1〜14
に記載の方法を応用することにより合成することができ
る。
【0048】これらの製造方法によって得られるフルオ
レン誘導体のうち、特に好ましい特性を示す化合物を具
体的に例示する。
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】化合物(1)は、液晶相の広い温度範囲や
他の液晶性化合物との好適な相溶性など、液晶としての
高い特性を示す。従って、化合物(1)の少なくとも1
つと他の液晶性化合物とを組み合わせて、そのまま液晶
組成物として表示素子に用いることができる。このとき
他の液晶性化合物として重合性の化合物を用いることも
できる。化合物(1)は、液晶組成物の複屈折率や低温
における相溶性などを改善するために有用である。ま
た、目的に応じてこの組成物を重合させることもでき
る。本発明の組成物のもう一つは、化合物(1)の少な
くとも1つとその他の単量体とを含有する重合性組成物
である。重合性組成物は液晶相を示すことが好ましい
が、目的によっては液晶相を示さなくてもよい。この重
合性組成物に関する説明は、次の重合体に関する説明に
含まれる。
【0061】本発明の重合体は、式(3)で表される構
成単位の少なくとも1つの種類を含む重合体である。 式(3)で表される構成単位は、化合物(1)の末端の
二重結合が開いた化学構造を有する。従って、式(3)
中の記号の意味は、式(1)における場合と全く同じで
ある。重合の容易性の観点からは、式(3)におけるR
は、メチルであるよりも水素である方が好ましい。
【0062】そして、Rが(メタ)アクリロイルオキ
シまたはビニルオキシを有する基である場合の構成単位
の例は、式(3−1)で表される構成単位である。 式(3−1)において、A〜A、m、n、p、
、Z、Zおよびrの意味は式(1)における場
合と同じであり、qおよびq1は独立して2〜10の整
数であり、Rは水素またはメチルであり、r1は0ま
たは1である。
【0063】化合物(1)は、単独重合によってホモポ
リマーとすることができる。また、種類の異なる複数の
化合物(1)を用いて共重合させることができる。更
に、化合物(1)の少なくとも1つと他の単量体とを含
有する重合性組成物を重合させて共重合体としてもよ
い。他の単量体は、皮膜形成性および機械的強度を低下
させず、化合物(1)と共重合しうるものであれば特に
限定されない。他の単量体は液晶性を示しても示さなく
てもよい。
【0064】液晶性を示さない単量体の例は、ビニルエ
ステル、芳香族系ビニル化合物、α−置換スチレン化合
物、ハロゲン核置換スチレン、ビニルエーテル、アルキ
ルビニルケトン、(メタ)アクリル酸エステル、オレフ
ィン、ジエン、アルキルイタコナート、N−ビニルアセ
トアミド、α、β−ビニルナフタレンなどである。ビニ
ルエステルの具体例は、酢酸ビニル、ピバリン酸ビニ
ル、2,2−ジメチルブタン酸ビニル、2,2−ジメチ
ルペンタン酸ビニル、2−メチル−2−ブタン酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、2−エ
チル−2−メチルブタン酸ビニルなどである。芳香族系
ビニル化合物の具体例は、p−tert−ブチル安息香
酸ビニル、N,N−ジメチルアミノ安息香酸ビニル、安
息香酸ビニルなどである。α−置換スチレン化合物の具
体例は、スチレン、o−クロロメチルスチレン、m−ク
ロロメチルスチレン、p−クロロメチルスチレン、α−
メチルスチレンおよびその核置換体などである。ハロゲ
ン核置換スチレンの具体例は、o−クロロスチレン、m
−クロロスチレン、p−クロロスチレンなどである。ビ
ニルエーテルの具体例は、エチルビニルエーテル、ヒド
ロキシブチルモノビニルエーテル、tert−アミルビ
ニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールメチルビニ
ルエーテルなどである。アルキルビニルケトンの具体例
は、メチルビニルケトン、イソブチルビニルケトンなど
である。(メタ)アクリル酸エステルの具体例は、メチ
ル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート
などである。オレフィンの具体例は、プロペン、塩化ビ
ニル、フッ化ビニルなどである。ジエンの具体例は、ブ
タジエン、イソプレンなどである。アルキルイタコナー
トの具体例は、ジメチルイタコネート、ジエチルイタコ
ナート、ジブチルイタコナート、ジイソプロピルイタコ
ナートなどである。
【0065】他の単量体のうち液晶性を示す化合物の具
体例は、前記の化合物(a)〜(c)のような液晶性の
アクリル酸誘導体である。アクリル酸誘導体は透明で機
械的強度の大きいポリマーを与えるので好適である。液
晶性のアクリル酸誘導体は、重合性組成物の液晶相の温
度範囲を調製するために用いることもできる。化合物
(1)の少なくとも1つを含む重合性組成物から得られ
る共重合体は、ランダム共重合体、交互共重合体、ブロ
ック共重合体、グラフト共重合体等のいずれであっても
よい。
【0066】熱重合による重合体は、各種の保護膜や液
晶配向膜などへの応用が可能である。光重合において
は、偏光、特に偏光UV光を用いることにより、重合性
分子を偏光の方向に揃えた状態で重合することができ
る。従って、光重合による重合体は、各種の保護膜や液
晶配向膜などの他、ラビングを必要としない配向膜など
への応用も可能である。本発明の重合体は光学異方性を
有するため、単独で位相差フィルムとして使用するか、
または他の位相差フィルムと組み合わせることにより、
偏光素子、円偏光素子、楕円偏光素子、反射防止膜、色
補償板、視野角補償板等への応用が可能である。
【0067】位相差フィルムは、化合物(1)に適量の
光学活性化合物を添加して得られた組成物を、配向処理
した基板上に塗布し、重合することによって得られる。
光学活性化合物の添加により、化合物(1)を含む組成
物の組織はらせん構造を示す。化合物(1)の重合によ
ってこのらせん構造が固定され、位相差フィルムが形成
される。位相差フィルムの特性は、得られたらせん構造
のピッチ長に依存する。このピッチ長は、光学活性化合
物の種類および添加量により調整できる。この添加量
は、通常0.01〜10重量%、好ましくは0.01〜
5重量%である。添加する光学活性化合物は1つでもよ
い。ピッチ長の温度依存性を相殺する目的で複数の光学
活性化合物を添加してもよい。また、この化合物(1)
と光学活性化合物の他に、化合物(1)以外の単量体が
含まれてもよい。
【0068】本発明の重合体を製造するには、その用途
に適した重合法を選択することが好ましい。例えば、位
相差フィルムや偏光素子などの光学異方性膜を製造する
には、液晶状態を保持した状態で敏速に重合させること
が必要なため、紫外線あるいは電子線等のエネルギーを
照射する重合法が好ましい。その際には、化合物(1)
と任意成分である他の単量体とを、光ラジカル重合開始
剤の存在下で重合させる。光ラジカル重合開始剤の例
は、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパ
ン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニル
ケトン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒド
ロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、ベンジルジメ
チルケタール、および2−メチル−1−[4−(メチル
チオ)フェニル]−2−モルホリノプロパン−1、2,
4−ジエチルキサントンとp−ジメチルアミノ安息香酸
メチルとの混合物などである。
【0069】配向膜、反射防止膜、視野角補償膜などを
製造するには熱重合が好ましい。熱重合に際しては、化
合物(1)と任意成分である他の単量体とを、ラジカル
重合開始剤の存在下、0〜150℃の反応温度で1〜1
00時間程度重合させる。重合開始剤の例は、過酸化ベ
ンゾイル、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、
t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t
−ブチルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシ
ジイソブチレート、過酸化ラウロイル、2,2′−アゾ
ビスイソ酪酸ジメチル(MAIB)、アゾビスイソブチ
ロニトリル(AIBN)、およびアゾビスシクロヘキサ
ンカルボニトリル(ACN)等である。
【0070】この熱重合に際しては溶剤を用いることが
できる。溶剤は熱重合において一般的に用いられるもの
でよい。好ましい溶剤は、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、
テトラヒドロフラン、、N−メチルピロリドン等であ
る。なお、重合時の溶剤の使用割合を限定することには
あまり意味がない。重合体の用途によって必要とされる
重合体濃度が異なるし、この濃度は重合後の希釈によっ
て調節することもできるからである。重合時の溶剤の使
用割合は、重合効率、溶剤コスト、エネルギーコスト等
の経済的観点を考慮して、個々のケースごとに決定され
ればよい。なお、これらの溶剤は光重合に際して用いる
こともできる。配向膜、反射防止膜、視野角補償膜など
の製造を光重合によって行う場合には、溶剤に化合物
(1)または重合性組成物を溶解したものを基板上にス
ピンコートにより塗布し、溶剤を除去したのち光を照射
して重合を行うのが好ましい。
【0071】
【実施例】実施例により本発明を更に詳細を説明する
が、本発明はこれらの実施例によって制限されない。実
施例中に記載した相転移温度において、Cは融点、Sm
AはスメクチックA相、Nは液晶相、そしてIは等方性
液体を示す。相転移温度の単位は℃である。重量平均分
子量と数平均分子量の測定には、島津製作所製の島津L
C−9A型ゲル浸透クロマトグラフ(GPC)、昭和電
工製のカラムShodex GF−7M HQを用い
た。このとき、展開溶剤にはジメチルホルムアミド(D
MF)またはテトラヒドロフラン(THF)を用いた。
鉛筆硬度はJIS規格「JIS−K−5400 8.4
鉛筆引掻試験」の方法に従って求めた。単位リットル
およびミリリットルを、それぞれLおよびmLで表記し
た。1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)
カルボジイミドを記号EDCで表記した。4−ジメチル
アミノピリジンを記号DMAPで表記した。
【0072】実施例1 <2−ペンチルオキシ−7−(2−(3−フルオロ−4
−アクリロイルオキシフェニル)エチル)フルオレン
(化合物No.36)の製造> (第1段階)2−アセチルフルオレンの製造 フルオレン(150g)のジクロロメタン(1L)溶液
を0℃まで冷却し、無水塩化アルミニウム(126g)
を少しづつ加えた。つぎに、塩化アセチル(74g)の
ジクロロメタン(400mL)溶液を滴下し、0℃を保
ちながら1時間攪拌した。反応混合物を氷の入った6M
塩酸(1L)にそそぎ、析出した固形物を減圧濾過によ
り集めた。このものを乾燥した後、トルエンから再結晶
して無色針状結晶の2−アセチルフルオレン(165
g)を得た。このものの融点は129℃であった。
【0073】(第2段階)2−アセトキシフルオレンの
製造 2−アセチルフルオレン(165g)、ギ酸(320
g)、無水酢酸(120g)、ジクロロメタン(1L)
の混合物に硫酸(40mL)を加え、つぎに、過酸化水
素水(120mL)を滴下した。室温で30分攪拌した
のち、40℃まで加熱して更に5時間攪拌した。反応混
合物に水(1L)を加え、ジクロロメタン層を分液し
た。ジクロロメタン層を飽和炭酸ナトリウム水、亜硫酸
水素ナトリウム水、および水で順次洗浄した後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して固形物を得た。この
ものをヘプタン−酢酸エチル(1:1)の混合溶剤から
再結晶して、無色針状結晶の2−アセトキシフルオレン
(149g)を得た。融点は130℃であった。
【0074】(第3段階)2−ブロモ−7−アセトキシ
フルオレンの製造 酢酸(330mL)と無水酢酸(110mL)の混合物
に2−アセトキシフルオレン(70g)を加え、65℃
まで加熱して均一な溶液を得た。そこへ40分かけて臭
素(125g)を滴下し、さらに1時間攪拌した。反応
溶液を水(1L)に注いで析出した結晶を減圧濾過によ
り集めた。乾燥した結晶をエタノール(400mL)と
酢酸エチル(300mL)の混合溶液から再結晶を行い
無色針状の2−ブロモ−7−アセトキシフルオレン(6
9g)を得た。このものの融点は130℃であった。
【0075】(第4段階)2−ブロモ−7−ヒドロキシ
フルオレンの製造 2−ブロモ−7−アセトキシフルオレン(69g)、水
酸化リチウム(9g)、およびエチレングルコール(3
50mL)の混合物を、還流させながら1時間加熱し
た。反応混合物を6M塩酸(300mL)に注いで反応
を終了させ、生成物を酢酸エチル(350mL)で抽出
した。酢酸エチル層を飽和炭酸ナトリウム水で洗浄し
て、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧蒸留により
溶剤を留去した残留物から、クロロホルムを用いた再結
晶によって、無色針状結晶の2−ブロモ−7−ヒドロキ
シフルオレン(40g)を得た。融点は183〜184
℃であった。
【0076】(第5段階)2−ブロモ−7−ペンチルオ
キシフルオレンの製造 2−ブロモ−7−ヒドロキシフルオレン(18g)、臭
化ペンチル(15.1g)、炭酸カリウム(26.6
g)、およびジメチルホルムアミド(200mL)の混
合物を還流させながら3時間加熱した。反応液に6M塩
酸(100mL)を加え、トルエンで抽出した。トルエ
ン層を水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、減圧下で濃縮した。この濃縮物から、アセトンを用
いた再結晶によって、無色針状結晶の2−ブロモ−7−
ペンチルオキシフルオレン(20g)を得た。
【0077】(第6段階)2−ペンチルオキシ−7−エ
チニルフルオレンの製造 2−ブロモ−7−ペンチルオキシフルオレン(12
g)、トリメチルシリルアセチレン(7.1g)、ジク
ロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.
3g)、ヨウ化銅(0.08g)、トリフェニルホスフ
ィン(0.2g)、およびトリエチルアミン(200m
L)の混合物を、還流させながら3時間加熱した。反応
混合物から濾過により不溶物を取り除き、減圧下でトリ
エチルアミンを留去した。残留物をカラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル、溶出溶剤トルエン)で精製して、
6.5gの2−ペンチルオキシ−7−トリメチルシリル
エチニルフルオレンを得た。これをテトラヒドロフラン
(100mL)に溶解して−60℃までドライアイス−
アセトンバスで冷却した。そこへテトラエチルアンモニ
ウムフルオリドの1M溶液(46mL)を加えた後、ド
ライアイス−アセトンバスを外し、−10℃になるまで
攪拌した。−10℃になった時点で水(30mL)加
え、自然に室温になるまで攪拌した後、更に水を加えて
反応を終了させた。生成物をトルエンで抽出し、トルエ
ン層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶剤を留去し
て得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリ
カゲル、溶出溶剤:トルエン)で精製した。次いでエタ
ノールから再結晶して、無色針状結晶の2−ペンチルオ
キシ−7−エチニルフルオレン(5g)を得た。このも
のの融点は108℃であった。
【0078】(第7段階)2−ペンチルオキシ−7−
(2−(3−フルオロ−4−ベンジルオキシフェニル)
エチニル)フルオレンの製造 2−ペンチルオキシ−7−エチニルフルオレン(2.4
g)、4−ブロモ−2−フルオロベンジルオキシベンゼ
ン(2.5g)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィ
ン)パラジウム(0.07g)、ヨウ化銅(0.02
g)、トリフェニルホスフィン(0.05g)、および
トリエチルアミン(150mL)を仕込み、還流させな
がら3時間加熱した。反応混合物から濾過によって不溶
物を取り除き、減圧下でトリエチルアミンを留去した。
残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)で精
製し、さらにアセトンからの再結晶を2回繰り返して、
2−ペンチルオキシ−7−[2−(3−フルオロ−4−
ベンジルオキシフェニル)エチニル]フルオレン(1
g)を得た。このものは液晶相を示し、その相転移温度
は下記のようであった。C 143 SmA 190
N 224 I.
【0079】(第8段階)2−ペンチルオキシ−7−
(2−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)エチ
ル)フルオレンの製造 2−ペンチルオキシ−7−(2−(3−フルオロ−4−
ベンジルオキシフェニル)エチニル)フルオレン(1
g)、およびパラジウム炭素(0.02g)をテロラヒ
ドロフラン(30mL)中、水素雰囲気下常圧で攪拌し
た。2時間で水素の吸収が止まったので、反応混合物を
濾過して触媒を取り除き溶剤を留去した。残留物をアセ
トンから2回再結晶して無色粉末状結晶の2−ペンチル
オキシ−7−(2−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフ
ェニル)エチル)フルオレン(0.7g)を得た。
【0080】(第9段階)2−ペンチルオキシ−7−
(2−(3−フルオロ−4−アクリロイルオキシフェニ
ル)エチル)フルオレンの製造 2−ペンチルオキシ−7−(2−(3−フルオロ−4−
ヒドロキシフェニル)エチル)フルオレン(0.7
g)、およびアクリル酸(0.14g)をクロロホルム
(30mL)に溶解し、0℃まで冷却した。そこへ1−
エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジ
イミド塩酸塩(0.44g)、および4−ジメチルアミ
ノピリジン(0.01g)を加えた後、室温にもどして
24時間攪拌した。水を加えて分液し、クロロホルム層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。クロロホルムを留
去して得られた残査をカラムクロマトグラフィー(シリ
カゲル、溶出溶剤:トルエン)で精製し、さらに再結晶
して目的物の2−ペンチルオキシ−7−(2−(3−フ
ルオロ−4−アクリロイルオキシフェニル)エチル)フ
ルオレン(0.14g)を得た。
【0081】この化合物の相転移温度およびNMR分析
値を示す。 C 118 SmA 142.4 I. H−NMR(CDCl):δ(ppm);0.81
−1.95(m,9H)、2.98(s,4H)、3.
80(s,2H)、4.01(t,2H)、5.96−
6.60(m,3H)、6.83−7.72(m,9
H).
【0082】実施例2 <2−ペンチルオキシ−7−(2−(4−アクリロイル
オキシフェニル)エチル)−9,9−ジフルオロフルオ
レン(化合物No.63)の製造> (第1段)酢酸 4−(2−(2−ペンチルオキシフル
オレン−7−イル)エチル)フェニルの製造 実施例1の第1〜9段の工程に従い製造される4−(2
−(2−ペンチルオキシフルオレン−7−イル)エチ
ル)フェノール(5g)、およびピリジン(100m
L)の混合物に、0℃を維持しながら、無水酢酸(5m
L)をゆっくりと加え、同温度で2時間攪拌した。反応
混合物を氷水(200mL)に投入し、生成物をトルエ
ン(50mL)で抽出した。トルエン層を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した後減圧下で溶剤を除去した。得られ
た残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶
出溶剤:トルエン)で精製し、酢酸 4−(2−(2−
ペンチルオキシフルオレン−7−イル)エチル)フェニ
ル(5.1g)を得た。
【0083】(第2段)酢酸 4−(2−(2−ペンチ
ルオキシフルオレノン−7−イル)エチル)フェニルの
製造 酢酸 4−(2−(2−ペンチルオキシフルオレン−7
−イル)エチル)フェニル エステル(4.2g)、粉
末状の水酸化カリウム(1.0g)、および2−ブタノ
ン(80mL)からなる溶液を加熱還流しながら、溶液
中に酸素を1時間吹き込み、さらに室温で1時間攪拌し
た。塩酸水を加えてから、クロロホルムで生成物を抽出
し、クロロホルム層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。この有機層から溶剤を留去して得られた残査をカラ
ムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出溶剤:トルエ
ン)により精製し、酢酸 4−(2−(2−ペンチルオ
キシフルオレノン−7−イル)エチル)フェニル(2.
3g)を得た。
【0084】(第3段)酢酸 4−(2−(2−ペンチ
ルオキシフルオレノン−7−イル)エチル)フェニル
エステル エチレンジチオケタールの製造 酢酸 4−(2−(2−ペンチルオキシフルオレノン−
7−イル)エチル)フェニル エステル(2.0g)と
エタンジチオール(1mL)をジクロロメタン(35m
L)に溶かした溶液を0℃まで冷やし、そこへ三フッ化
ホウ素・ジエチルエーテル錯体(2mL)を加えた。室
温まで温度を上げて6時間攪拌した後、飽和炭酸ナトリ
ウム水溶液を加えた。ジクロルメタン層を分液後、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。トルエンを用いたカラム
クロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、酢
酸 4−(2−(2−ペンチルオキシフルオレノン−7
−イル)エチル)フェニル エステル エチレンジチオ
ケタール(1.5g)を得た。
【0085】(第4段)酢酸 4−(2−(2−ペンチ
ルオキシ−9,9−ジフルオロフルオレン−7−イル)
エチル)フェニルの製造 NIS(N−ヨードスクシイミド、1.48g)のジク
ロロメタン(20mL)溶液を−70℃まで冷やし、7
0%フッ化水素・ピリジン錯体(3mL)を滴下した。
−30℃まで内温を上げてから、酢酸 4−(2−(2
−ペンチルオキシフルオレノン−7−イル)エチル)フ
ェニル エステル エチレンジチオケタール(1.5
g)のジクロロメタン(10mL)溶液を滴下した。−
30℃で30分攪拌した後、反応混合物を飽和炭酸ナト
リウム水に注いで反応を終了させた。生成物をジクロル
メタンで抽出し、ジクロルメタン層を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。この有機層から溶剤を留去して得られ
た残査をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出
溶剤:トルエン)により精製し、さらに再結晶して、酢
酸 4−(2−(2−ペンチルオキシ−9,9−ジフル
オロフルオレン−7−イル)エチル)フェニル(1.1
g)を得た。
【0086】(第5段)2−ペンチルオキシ−7−(2
−(4−アクリロイルオキシフェニル)エチル)−9,
9−ジフルオロフルオレンの製造 酢酸 4−(2−(2−ペンチルオキシ−9,9−ジフ
ルオロフルオレン−7−イル)エチル)フェニル(1.
0g)とメタノール(30mL)の混合物に硫酸(3
滴)を加え、混合物を50℃で5時間攪拌した。室温で
減圧下にメタノールを除去し、残留物をカラムクロマト
グラフィー(シリカゲル、溶出溶剤:トルエン)により
精製して、4−(2−(2−ペンチルオキシ−9,9−
ジフルロロフルオレン−7−イル)エチル)フェノール
(0.65g)を得た。この化合物を実施例1の第9段
の方法に従ってアクリル酸エステルに変換し、2−ペン
チルオキシ−7−(2−(4−アクリロイルオキシフェ
ニル)エチル)−9,9−ジフルオロフルオレン(0.
44g)を得た。この化合物の相転移温度を示す。C
118 SmA 142.4 I.
【0087】実施例3 <2,7−ビス(4−(6−アクリロイルオキシヘキシ
ル)オキシベンゾイルオキシ)フルオレン(化合物N
o.59)の製造> (第1段)2−アセチル−7−アセトキシフルオレンの
製造 2−アセチル−7−ヒドロキシフルオレン(50g)、
ピリジン(200mL)、THF(200mL)の混合
物に28℃で無水酢酸(50mL)を添加した。ゆっく
りとした発熱によって61℃まで昇温し、黄色透明反応
混合物が得られた。クロロホルムで抽出して得られた有
機層を、3M−塩酸、飽和炭酸水素ナトリウムおよび水
を順次用いてよく洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。この有機層から減圧下で溶剤を除去して、得られ
た残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶
出液:トルエン)、および再結晶(エタノール/酢酸エ
チル)によって精製し、無色結晶の2−アセチル−7−
アセトキシフルオレン(47.3g)を得た。融点:1
25.5〜127.6℃.
【0088】(第2段)2,7−ジアセチルオキシフル
オレンの製造 2−アセチル−7−アセトキシフルオレン(45g)と
塩化メチレン(450mL)の混合物に無水酢酸(2
6.2g)、88%ギ酸(68g)を順次加えた。9℃
で36M−硫酸(9mL)をゆっくり加え、次いで34
%過酸化水素水(25.9g)を加えて、黄土色の反応
混合物を得た。この反応混合物を9時間過熱還流させた
後、室温まで冷却して水へ投入した。混合物を飽和炭酸
水素ナトリウムで中和した後、有機層を10%亜硫酸水
素ナトリウムで十分に洗浄して未反応の過酸化物を除去
した。分離した有機層を減圧下で濃縮し、得られた残留
物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出液:
酢酸エチル)で精製して、無色結晶の2,7−ジアセチ
ルオキシフルオレン(22.5g)を得た。融点:16
7.6〜168.3℃.
【0089】(第3段)2,7−ジヒドロキシフルオレ
ンの製造 2,7−ジアセチルオキシフルオレン(5g)、水酸化
リチウム(1.49g)、およびエチレングリコール
(50mL)の混合物を、6時間加熱還流した後放冷し
た。得られた反応混合物を6M−塩酸(1L)に投入し
て、2,7−ジヒドロキシフルオレン(3.4g)を褐
色固体として析出させた。融点:261.1〜265.
4℃.
【0090】(第4段)2,7−ビス(4−(6−アク
リロイルオキシヘキシル)オキシベンゾイルオキシ)フ
ルオレンの製造 2,7−ジヒドロキシフルオレン(0.5g)、4−
(6−アクリロイルオキシヘキシルオキシ)安息香酸
(1.62g)、EDC(1.06g)、DMAP
(6.16mg)、および塩化メチレン(30mL)の
混合物を室温で12時間攪拌した。反応混合物に水を加
えて有機層を分離させ、得られた有機層を水洗し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。これから減圧下で溶剤を
除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル、溶出液:トルエン/酢酸エチル[95/
5])、および再結晶(エタノール/酢酸エチル/トル
エン)によって精製して、無色結晶の2,7−ビス(4
−(6−アクリロイルオキシヘキシル)オキシベンゾイ
ルオキシ)フルオレン(0.42g)を得た。
【0091】この化合物の相転移温度およびNMR分析
値を示す。 C 133 N 280< I. H−NMR(CDCl):δ(ppm);1.47
−1.54(m,8H)、1.72−1.75(m,4
H)、1.83−1.86(m,4H)、3.95
(s,2H)、4.06(t,4H)、4.19(t,
4H)、5.82(dd,2H)、6.12(dd,2
H)、6.40(dd,2H)、6.97(d,4
H)、7.26(dd,2H)、7.39(d,2
H)、7.78(dd,2H)、8.16(d,4
H).
【0092】実施例4 <2,7−ビス(4−(6−アクリロイルオキシヘキシ
ル)オキシベンゾイルオキシ)−9−メチルフルオレン
(化合物No.77)の製造> (第1段)9−メチルフルオレンの製造 フルオレン(78.3g)およびTHF(700mL)
の混合物を−70℃に冷却し、−60℃以下を保ちなが
らn−BuLi(300mL,0.47mol相当)を
滴下した。次いで、ヨウ化メチル(66.8g)を加え
て徐々に室温に戻した。再び0℃に冷却し、3M−塩酸
(300mL)を加え、反応混合物をトルエンで抽出し
た。得られた有機層を、飽和炭酸水素ナトリウム、飽和
亜硫酸水素ナトリウムおよび水を順次用いてよく洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。この有機層から
減圧下で溶剤を除去し、残留物をカラムクロマトグラフ
ィー(シリカゲル、溶出液:トルエン/ヘプタン[40
/60])および再結晶(エタノール)によって精製し
て、淡黄色結晶の9−メチルフルオレン(57.4g)
を得た。融点:47.3〜48.8℃.
【0093】(第2段)2,7−ジアセチル−9−メチ
ルフルオレンの製造 0℃以下を保ちながら無水塩化アルミニウム(162.
7g)を、9−メチルフルオレン(55g)および塩化
メチレン(800mL)の混合物に加え、深緑色の反応
混合物を得た。この混合物に、0℃を保ちながら塩化ア
セチル(47.9g)の塩化メチレン(200mL)溶
液を滴下し、徐々に室温に戻して12時間攪拌した。反
応混合物を6M−塩酸と氷の混合物に投入して、有機層
を分離させた。この有機層を飽和炭酸水素ナトリウムお
よび水を順次用いて十分に洗浄して、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。この有機層から減圧下で溶剤を除去
し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(シリ
カゲル、溶出液:ヘプタン/酢酸エチル[7/3])およ
び再結晶(エタノール)によって精製して、黄色結晶の
2,7−ジアセチル−9−メチルフルオレン(30g)
を得た。融点:127.9〜129.0℃.
【0094】(第3段)2,7−ジアセチルオキシ−9
−メチルフルオレンの製造 2,7−ジアセチル−9−メチルフルオレン(30
g)、塩化メチレン(300mL)、無水酢酸(35
g)、および34%過酸化水素水(34.6g)の混合
物に、36M−硫酸(12mL)を3℃以下を保ちなが
らゆっくりと滴下した。得られた混合物を24℃で7時
間攪拌し、水に投入した。分離した有機層を飽和炭酸水
素ナトリウム、10%亜硫酸水素ナトリウムおよび水を
順次用いて十分に洗浄して、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。この有機層から減圧下で溶剤を除去し、得られ
た残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶
出液:ヘプタン/トルエン[6/4])および再結晶(エ
タノール)によって精製して、無色結晶の2,7−ジア
セチルオキシ−9−メチルフルオレン(12.4g)を
得た。融点:138.6〜139.7℃.
【0095】(第4段)2,7−ジヒドロキシ−9−メ
チルフルオレンの製造 2,7−ジアセチルオキシ−9−メチルフルオレン(1
2g)、水酸化リチウム・1水和物(3.42g)、お
よびエチレングリコール(120mL)の混合物を1時
間加熱還流した。反応混合物を6M−塩酸に投入して、
酢酸エチルで抽出した。有機層を十分水洗してから無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。この有機層から減圧下で
溶剤を除去して、淡褐色結晶の2,7−ジヒドロキシ−
9−メチルフルオレン(7.24g)を得た。融点:1
91.5〜196.3℃.
【0096】(第5段)2,7−ビス(4−(6−アク
リロイルオキシヘキシル)オキシベンゾイルオキシ)−
9−メチルフルオレンの製造 2,7−ジヒドロキシ−9−メチルフルオレン(0.5
g)、4−(6−アクリロイルオキシヘキシルオキシ)
安息香酸(1.52g)、EDC(0.99g)、DM
AP(5.76mg)、および塩化メチレン(30m
L)の混合物を室温で12時間攪拌した。反応混合物に
水を加え、分離した有機層を水洗してから無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。この有機層から減圧下で溶剤を除
去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(シ
リカゲル、溶出液:トルエン/酢酸エチル[95/
5])、および再結晶(エタノール/酢酸エチル)によ
って精製して、白色固体の2,7−ビス(4−(6−ア
クリロイルオキシヘキシル)オキシベンゾイルオキシ)
−9−メチルフルオレン(0.19g)を得た。
【0097】この化合物の相転移温度およびNMR分析
値を示す。 C 74.7 N 280< I. H−NMR(CDCl):δ(ppm);1.47
−1.54(m,8H)、1.58(s,3H)、1.
72−1.75(m,4H)、1.83−1.86
(m,4H)、4.05−4.07(m,5H)、4.
18(t,4H)、5.82(dd,2H)、6.12
(dd,2H)、6.40(dd,2H)、6.97
(d,4H)、7.27(dd,2H)、7.35
(d,2H)、7.75(dd,2H)、8.17
(d,4H).
【0098】実施例5 <2,7−ビス(4−(6−ビニルオキシヘキシルオキ
シ)ベンゾイルオキシ)−9−メチルフルオレン(化合
物No.89の製造)> (第1段)2,7−ビス(4−(6−ヒドロキシヘキシ
ルオキシ)ベンゾイルオキシ)−9−メチルフルオレン
の製造 2,7−ジヒドロキシ−9−メチルフルオレン(2.1
g)、4−(6−ヒドロキシヘキシル)オキシ安息香酸
(4.5g)、DCC(4.1g)、DMAP(125
mg)、および塩化メチレン(100mL)の混合物
を、室温で1時間攪拌した。析出した結晶を濾別除去
し、濾液を濃縮した。残留物を再結晶(トルエン)し
て、無色結晶の2,7−ビス(4−(6−ヒドロキシヘ
キシルオキシ)ベンゾイルオキシ)−9−メチルフルオ
レン(4.9g)を得た。
【0099】(第2段)2,7−ビス(4−(6−ビニ
ルオキシヘキシルオキシ)ベンゾイルオキシ)−9−メ
チルフルオレンの製造 ブチルビニルエーテル(70mL)およびクロロホルム
(15mL)の混合物に、ジアセト(1,10−フェナ
ントロリン)パラジウム(0.19g)を加え、室温で
10分間攪拌した。これに2,7−ビス(4−(6−ヒ
ドロキシヘキシルオキシ)ベンゾイルオキシ)−9−メ
チルフルオレン(2.1g)を加え、反応混合物を65
℃で24時間攪拌した。不溶物を濾別除去し、濾液を濃
縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル、溶出液:トルエン)により精製し、無色
結晶の2,7−ビス[4−(6−ビニルオキシヘキシル
オキシ)ベンゾイルオキシ]−9−メチルフルオレン
(1.04g)を得た。
【0100】相転移温度およびNMR分析値を示す。 C 119 N 228 I. H−NMR(CDCl):δ(ppm);1.47
−1.56(m,8H)、1.54(s,3H)、1.
72−1.75(m,4H)、1.83−1.87
(m,4H)、3.60−3.80(m,5H)、3.
98(dd,2H)、4.20(t,4H)、4.17
(dd,2H)、6.45(dd,2H)、6.98
(d,4H)、7.25(dd,2H)、7.36
(d,2H)、7.76(dd,2H)、8.19
(d,4H).
【0101】実施例6 <重合性組成物の調製と光学異方性フィルムの製造> (第1段)No.56の化合物を用いて、下記の組成物
を調製した。 この組成物は、室温で液晶相を示した。
【0102】(第2段)上記組成物(100mg)にチ
バガイギー社製イルガキュアー184(光重合開始剤、
4mg)を加えて重合性組成物Aとした。ラビング処理
した配向膜を有する2枚のガラス基板を、配向方向が平
行であり、セル間隔が5μmとなるように張り合わせて
セルを作製した。このセルに重合性組成物Aを40℃で
注入した。組成物Aを注入したセルを室温に戻し偏光顕
微鏡で観察したところ、液晶相の組織がラビング方向に
配向していることが認められた。室温を保持したまま、
波長365nmの4W紫外線ランプを用いて5分間紫外
線を照射した。照射後ガラスを剥離して光学異方性フィ
ルムを得た。偏光顕微鏡を用いた観察により、このフィ
ルムでは良好なホモジニアス配向が得られていることが
確認された。GPCによる重量平均分子量(Mw)は2
5,000、多分散度(Mw/Mn)は1.32であっ
た。融点(Tm)は200℃以上であり耐熱性に優れて
いた。また、この薄膜の鉛筆硬度は3Hであった。
【0103】実施例7 <重合性組成物の調製と位相差フィルムの製造> (第1段)No.56の化合物を用いて、下記の組成物
を調製した。 この組成物は室温でカイラル液晶相を示し、らせんピッ
チは1.1μmであった。
【0104】(第2段)上記組成物(100mg)に前
記のイルガキュアー184(4mg)を加えて重合性組
成物Bとした。ラビング処理した配向膜を有する2枚の
ガラス基板を、配向方向が平行であり、セル間隔が5μ
mとなるように張り合わせてセルを作製した。このセル
に重合性組成物Bを80℃で注入した。組成物Bを注入
したセルを室温に戻して偏光顕微鏡で観察したところ、
カイラル液晶相の組織がラビング方向に配向しているこ
とが認められた。室温に保持したまま、波長365nm
の4W紫外線ランプを用いて5分間紫外線を照射した。
照射後ガラスを剥離し、位相差フィルムを得た。偏光顕
微鏡を用いた観察により、得られたフィルムではツイス
テッドネマチック配向が均一に固定されていることが確
認された。GPCによる重量平均分子量(Mw)は3
1,000、多分散度(Mw/Mn)は1.22であっ
た。融点(Tm)は200℃以上であり耐熱性に優れて
いた。また、この薄膜の鉛筆硬度は3Hであった。
【0105】実施例8 <フルオレン誘導体のラジカル重合>化合物No.36
(0.2g)、前記のACN(0.01g)、およびベ
ンゼン(1mL)をガラス製アンプルにとり、−60℃
に冷却して真空ポンプで十分脱気を行い封管した。封管
したアンプルを70℃の水浴で24時間加熱した後、メ
タノール(150mL)で3回再沈殿を行い、重合体
(0.9g)を得た。GPCによる平均分子量(M
は12,000であった。
【0106】実施例9 <フルオレン誘導体の重合体を用いた配向膜>実施例8
で製造した重合体(0.5g)をNMP(N−メチルピ
ロリドン、10mL)に溶解し、十分に洗浄した2枚の
ガラス板上に塗布し、スピンコート法により均一な厚さ
とした。これらのガラス板を150℃で3時間加熱し、
溶剤を除去した。それぞれのガラス板上の重合体薄膜面
をラビングし、2枚のガラス板をラビング方向が同一に
なるように組み合わせて、セル間隔が10μmの空のセ
ルを製造した。このセルへ、毛細管現象を利用してメル
クAG製の液晶組成物ZLI−1132を注入し、液晶
セルを製造した。セル中の液晶が均一に配向しているこ
とが確認された。
【0107】実施例10 <フルオレン誘導体の重合体>化合物No.77(50
mg)およびイルガキュアー184(2mg)の混合物
をよく洗浄したガラス基板上に塗布した。このガラス基
板に窒素気流下波長365nmの4W紫外線ランプによ
り紫外光を30秒間照射し重合体を得た。この薄膜の鉛
筆硬度を測定したところ4Hであった。また、一部を剥
離しGPC分析を行った。Mwおよび多分散度は、それ
ぞれ9800および1.29であった。更に同サンプル
の相転移点をDSCで測定したところTg点が220℃
以上であることがわかった。
【0108】実施例11 <フルオレン誘導体の重合体を用いた反射防止膜>実施
例10で製造した重合体(15mg)をクロロホルムに
溶解し、濃度1重量%の溶液を調製した。よく洗浄した
ガラス基板をこの溶液に漬けてから、200mm/分の
速度で引き上げ、120℃で10分間乾燥して、ガラス
基板にフルオレン誘導体の重合体の薄膜を形成させた。
アクリル酸1H,1H,2H,2H−ペルフルオロデシ
ルエステルの重合体(Mw:11000)のトリフルオ
ロ酢酸エチル溶液(2重量%)に、このガラス基板を漬
け、同様にして二層薄膜を形成した。得られた積層薄膜
の鉛筆硬度は、3Hであった。また、600nmにおけ
る分光反射率は1%であった。
【0109】実施例12 <フルオレン誘導体の重合体とそれを用いた偏光素子>
化合物No.77(50mg)、イルガキュアー184
(2mg)、およびアントラキノン系ニ色性色素(2m
g)の混合物を、配向膜を形成させてからラビング処理
を施したガラス基板上に塗布した。偏光顕微鏡で観察し
たところ、ラビング方向に沿って均一にホモジニアス配
向した液晶相が認められた。このガラス基板に窒素気流
下波長365nmの4W紫外線ランプにより紫外光を3
0秒間照射し重合体を得た。重合体薄膜をガラス基板か
ら剥離し偏光素子を得た。
【0110】
【発明の効果】本発明の化合物であるフルオレン誘導体
は、液晶相の広い温度範囲、高い透明点、大きな光学異
方性、小さい粘度、他の液晶性化合物との高い相溶解
性、優れた配向性、高い光重合性、有機溶媒への高い溶
解度などの物性の多くを充足することができる。従っ
て、本発明のフルオレン誘導体は液晶組成物の成分とし
て用いられることができ、その液晶組成物の複屈折率値
および低温における相溶解性を特に改善することができ
る。またその重合体は、耐熱性、表面硬度、大きな光学
異方性、低い透水性(高い吸湿寸法安定性)、高いガス
バリアー性、最適な熱収縮性(最適な熱膨張係数)、小
さなヘイズ値、高い透明性、好適な屈折率、高い耐溶媒
性、高い耐候性、高いガラス転移点、大きな光透過度
(低い光損失)、高いぬれ性、最適な熱弾性などの物性
の多くを充足することができる。そして、従来の重合体
に比べ、機械的強度および耐熱性において特に優れてい
る。本発明の化合物の単独重合体あるいは共重合体は、
液晶表示素子の位相差板、配向膜、偏光素子、反射防止
膜、視野角補償フィルムの材料として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 20/18 C08F 20/18 C09K 19/32 C09K 19/32 19/34 19/34 G02B 5/30 G02B 5/30 G02F 1/13 500 G02F 1/13 500 1/1335 1/1335 510 510 1/13363 1/13363 Fターム(参考) 2H049 BA02 BA06 BA42 2H091 FA07X FA07Y FA07Z FA11X FA11Y FA11Z FA37X FA37Z FB02 KA10 LA02 LA04 LA30 4H006 AA01 AA03 AB46 AB64 BJ50 BM10 BM20 BM30 BM71 BM72 BP30 4H027 BD02 BD03 BD07 BD12 BD24 DM02 DM05 4J100 AL08P AL65P BA04P BA12P BA15P BC12P BC43P CA04 CA05 CA06 DA66 JA39

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(1)で表されるフルオレン誘導体。 式(1)において、A、AおよびAは独立して、
    式(2)で表される基、1,4−シクロへキシレン、
    1,4−シクロへキセニレン、1,4−フェニレン、ピ
    リジン−2,5−ジイル、ピリダジン−3,6−ジイ
    ル、ピリミジン−2,5−ジイル、ジオキサン−2,5
    −ジイル、任意の水素がフッ素で置き換えられた1,4
    −シクロへキシレン、または任意の水素がフッ素および
    /または塩素で置き換えられた1,4−フェニレンであ
    り、A、AおよびAの少なくとも1つは式(2)
    で表される基である;m、nおよびpは独立して0また
    は1であり、これらの合計は1〜3である;Rは−C
    N、−CF、−CFH、−CFH、−OCF
    −OCFH、−N=C=O、−N=C=S、−F、−
    Clまたは炭素数1〜20のアルキルであり、このアル
    キルにおいて、1つの水素は(メタ)アクリロイルオキ
    シまたはビニルオキシで置き換えられてもよく、任意の
    −CH−は、−O−、−S−、−CF−、−CH=
    CH−、−COO−、−OCO−、または−CO−で置
    き換えられてもよい;Rは水素またはメチルである;
    、ZおよびZは独立して、単結合、−O−、−
    COO−、−OCO−、−CFO−、−OCF−、
    −CHO−、−OCH−、−CH CH−、−
    (CH−、−CH=CH−、−CF=CF−、ま
    たは−C≡C−である;qは0〜10の整数である;r
    は0または1である。 式(2)中の2つのXは、独立して水素、フッ素また
    は炭素数1〜8のアルキルである。
  2. 【請求項2】式(2)における2つのXが共に水素で
    ある、請求項1に記載のフルオレン誘導体。
  3. 【請求項3】式(2)における2つのXが共にフッ素
    である、請求項1に記載のフルオレン誘導体。
  4. 【請求項4】式(1)におけるRが水素である、請求
    項1に記載のフルオレン誘導体。
  5. 【請求項5】式(1)におけるRがメチルである、請
    求項1に記載のフルオレン誘導体。
  6. 【請求項6】式(1)において、Rがアルキルまたは
    アルコキシであり、Rが水素である、請求項1に記載
    のフルオレン誘導体。
  7. 【請求項7】式(1)において、Rがアルキルまたは
    アルコキシであり、Rがメチルである、請求項1に記
    載のフルオレン誘導体。
  8. 【請求項8】式(1)において、Rがアルキルまたは
    アルコキシであり、Rが水素であり、式(2)におけ
    る2つのXが共に水素である、請求項1に記載のフル
    オレン誘導体。
  9. 【請求項9】式(1)において、Rがアルキルまたは
    アルコキシであり、Rがメチルであり、式(2)にお
    ける2つのXが共にフッ素である、請求項1に記載の
    フルオレン誘導体。
  10. 【請求項10】式(2)において、少なくとも1つのX
    がメチルである、請求項1に記載のフルオレン誘導
    体。
  11. 【請求項11】式(1)中のA、AおよびAにお
    いて、これらの1つが式(2)で表される基であり、他
    の基が独立して1,4−シクロへキシレン、1,4−フ
    ェニレン、任意の水素がフッ素で置き換えられた1,4
    −シクロへキシレン、または任意の水素がフッ素および
    /または塩素で置き換えられた1,4−フェニレンであ
    る、請求項1に記載のフルオレン誘導体。
  12. 【請求項12】Rが(メタ)アクリロイルオキシまた
    はビニルオキシを有する基である、請求項1に記載のフ
    ルオレン誘導体。
  13. 【請求項13】式(1)中のA、AおよびAにお
    いて、これらの1つが式(2)で表される基であり、他
    の基が独立して1,4−シクロへキシレン、1,4−フ
    ェニレン、任意の水素がフッ素で置き換えられた1,4
    −シクロへキシレン、または任意の水素がフッ素および
    /または塩素で置き換えられた1,4−フェニレンであ
    り、Rが(メタ)アクリロイルオキシまたはビニルオ
    キシを有する基である、請求項1に記載のフルオレン誘
    導体。
  14. 【請求項14】式(1)において、Aが式(2)で表
    される基であり、A およびAが独立して1,4−シ
    クロへキシレン、1,4−フェニレン、任意の水素がフ
    ッ素で置き換えられた1,4−シクロへキシレン、また
    は任意の水素がフッ素および/または塩素で置き換えら
    れた1,4−フェニレンであり、Rが式(LT)で表
    される基であり、Zが−O−であり、qが2〜10の
    整数である、請求項1に記載のフルオレン誘導体。 式(LT)において、Rは水素またはメチルであり、
    r1は0または1であり、q1は2〜10の整数であ
    る。
  15. 【請求項15】式(1)において、Aが式(2)で表
    される基であり、A およびAが独立して1,4−シ
    クロへキシレン、1,4−フェニレン、または任意の水
    素がフッ素で置き換えられた1,4−フェニレンであ
    り、Rが式(LT−1)で表される基であり、R
    水素であり、ZおよびZが独立して単結合、−CH
    CH−、−COO−または−OCO−であり、Z
    が−O−であり、rが1であり、qが2〜10の整数で
    ある、請求項1に記載のフルオレン誘導体。 式(LT−1)において、q1は2〜10の整数であ
    る。
  16. 【請求項16】式(1)において、Aが式(2)で表
    される基であり、A およびAが独立して1,4−シ
    クロへキシレン、1,4−フェニレン、または任意の水
    素がフッ素で置き換えられた1,4−フェニレンであ
    り、Rが式(LT−2)で表される基であり、R
    水素であり、ZおよびZが独立して単結合、−CH
    CH−、−COO−または−OCO−であり、Z
    が−O−であり、rが0であり、qが2〜10の整数で
    ある、請求項1に記載のフルオレン誘導体。 式(LT−2)において、q1は2〜10の整数であ
    る。
  17. 【請求項17】請求項1に記載の式(1)においてZ
    およびZが共に単結合であり、請求項1に記載の式
    (2)において2つのXが独立して水素またはメチル
    である、請求項15または16に記載のフルオレン誘導
    体。
  18. 【請求項18】請求項1に記載の式(1)においてZ
    およびZが共に−CHCH−であり、請求項1に
    記載の式(2)において2つのXが独立して水素また
    はメチルである、請求項15または16に記載のフルオ
    レン誘導体。
  19. 【請求項19】請求項1に記載の式(1)においてZ
    が−COO−であり、Zが−OCO−であり、請求項
    1に記載の式(2)において2つのXが独立して水素
    またはメチルである、請求項15または16に記載のフ
    ルオレン誘導体。
  20. 【請求項20】請求項1〜19のいずれか1項に記載の
    フルオレン誘導体の少なくとも1つと他の液晶性化合物
    の少なくとも1つとを含有する液晶組成物。
  21. 【請求項21】請求項1〜19のいずれか1項に記載の
    フルオレン誘導体の少なくとも1つと他の単量体の少な
    くとも1つとを含有する重合性組成物。
  22. 【請求項22】式(3)で表される構成単位を有する重
    合体。 式(3)中のA、A、A、m、n、p、R、R
    、Z、Z、Z、qおよびrは、請求項1に記載
    の式(1)におけるこれらの記号とそれぞれ同様に定義
    される。
  23. 【請求項23】請求項21に記載の重合性組成物から得
    られる、請求項22に記載の重合体。
  24. 【請求項24】請求項22に記載の重合体を用いて得ら
    れる光学異方体フィルム。
  25. 【請求項25】請求項22に記載の重合体を用いて得ら
    れる配向膜。
  26. 【請求項26】請求項22に記載の重合体を用いて得ら
    れる反射防止フィルム。
  27. 【請求項27】請求項22に記載の重合体を用いて得ら
    れる位相差フィルム。
  28. 【請求項28】請求項22に記載の重合体を用いて得ら
    れる視野角補償フィルム。
  29. 【請求項29】請求項22に記載の重合体を用いて得ら
    れる偏光素子。
  30. 【請求項30】請求項22に記載の重合体を含有する液
    晶表示素子。
  31. 【請求項31】請求項23に記載の重合体を含有する液
    晶表示素子。
  32. 【請求項32】請求項20に記載の液晶組成物、請求項
    24に記載の光学異方体フィルム、請求項25に記載の
    配向膜、請求項26に記載の反射防止フィルム、請求項
    27に記載の位相差フィルム、請求項28に記載の視野
    角補償フィルムおよび請求項29に記載の偏光素子の少
    なくとも1つを含有する液晶表示素子。
JP2002317433A 2001-12-12 2002-10-31 液晶性フルオレン誘導体およびその重合体 Expired - Lifetime JP4036076B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002317433A JP4036076B2 (ja) 2001-12-12 2002-10-31 液晶性フルオレン誘導体およびその重合体
US10/317,093 US6824709B2 (en) 2001-12-12 2002-12-12 Fluorene derivatives and their polymers

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001378508 2001-12-12
JP2001-378508 2001-12-12
JP2002317433A JP4036076B2 (ja) 2001-12-12 2002-10-31 液晶性フルオレン誘導体およびその重合体

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2003238491A true JP2003238491A (ja) 2003-08-27
JP2003238491A5 JP2003238491A5 (ja) 2005-08-25
JP4036076B2 JP4036076B2 (ja) 2008-01-23

Family

ID=27790734

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002317433A Expired - Lifetime JP4036076B2 (ja) 2001-12-12 2002-10-31 液晶性フルオレン誘導体およびその重合体

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6824709B2 (ja)
JP (1) JP4036076B2 (ja)

Cited By (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005097281A (ja) * 2003-08-29 2005-04-14 Chisso Corp 光学活性な液晶性化合物、組成物及びそれらの重合体
JP2005113131A (ja) * 2003-09-19 2005-04-28 Chisso Corp 光重合性液晶組成物、その重合体または重合体組成物及び光学異方性膜
JP2005206579A (ja) * 2003-12-25 2005-08-04 Chisso Corp 液晶性(メタ)アクリレート誘導体およびそれらを含む組成物
WO2006001096A1 (ja) * 2004-06-23 2006-01-05 Asahi Glass Company, Limited 重合性液晶化合物、液晶組成物、光学異方性材料、および光学素子
JP2006126757A (ja) * 2003-12-12 2006-05-18 Chisso Corp 有機ケイ素化合物含有重合性液晶組成物
JP2006232809A (ja) * 2005-01-28 2006-09-07 Chisso Corp 液晶性多官能アクリレート誘導体およびその重合体
JP2006307150A (ja) * 2005-03-29 2006-11-09 Chisso Corp 重合性液晶組成物および光学異方性薄膜
JP2007070302A (ja) * 2005-09-08 2007-03-22 Chisso Corp 重合性ジベンゾフラン誘導体およびそれを含む重合性液晶組成物
JP2008101102A (ja) * 2006-10-19 2008-05-01 Hokkaido Univ 光学活性な高分子化合物
JP2008519140A (ja) * 2004-11-03 2008-06-05 サメイション株式会社 新しい種類の架橋ビフェニリンポリマー
JP2008266550A (ja) * 2006-06-29 2008-11-06 Chisso Corp 重合性液晶組成物
WO2008136265A1 (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Chisso Corporation 重合性の液晶性化合物、液晶組成物および重合体
JP2009173893A (ja) * 2007-12-28 2009-08-06 Sumitomo Chemical Co Ltd 化合物、光学フィルムおよび光学フィルムの製造方法
JP2009269957A (ja) * 2008-05-01 2009-11-19 Chisso Corp 重合性液晶組成物およびその用途
JP2010031223A (ja) * 2007-12-28 2010-02-12 Sumitomo Chemical Co Ltd 化合物、光学フィルム及び光学フィルムの製造方法
JP2010077393A (ja) * 2008-08-29 2010-04-08 Chisso Corp 重合性液晶組成物およびそれを用いた光学異方性フィルム
US7985455B2 (en) 2007-04-26 2011-07-26 Jnc Corporation Polymerizable liquid crystal compound, liquid crystal composition, and polymer
KR20120031180A (ko) * 2009-05-22 2012-03-30 메르크 파텐트 게엠베하 액정 디스플레이
KR20120088587A (ko) 2011-01-31 2012-08-08 제이엔씨 주식회사 중합성 액정 조성물 및 광학 이방체
JP2012177087A (ja) * 2011-01-31 2012-09-13 Jnc Corp 重合性液晶組成物および光学異方体
WO2013011893A1 (ja) * 2011-07-20 2013-01-24 Dic株式会社 (メタ)アクリレート化合物、ラジカル重合性組成物、硬化物及びプラスチックレンズ
JP2013527259A (ja) * 2010-03-09 2013-06-27 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 重合性化合物ならびに液晶媒体および液晶ディスプレイにおけるその使用
US8568839B2 (en) 2008-09-30 2013-10-29 Fujifilm Corporation Liquid crystal composition and retardation film
WO2014192655A1 (ja) * 2013-05-29 2014-12-04 Dic株式会社 重合性組成物溶液、および、それを用いた光学異方体
CN106433690A (zh) * 2015-08-06 2017-02-22 旭硝子株式会社 液晶组合物以及液晶光学元件
JP2018070584A (ja) * 2016-10-20 2018-05-10 Jnc株式会社 フルオレンとcf2oを有する液晶性化合物、液晶組成物及び液晶表示素子
JP2018076491A (ja) * 2016-10-28 2018-05-17 Jnc株式会社 重合性液晶化合物、重合性液晶組成物および液晶重合膜類
JP2021047248A (ja) * 2019-09-17 2021-03-25 三菱ケミカル株式会社 異方性色素膜形成用組成物、異方性色素膜、および光学素子
JP2021047249A (ja) * 2019-09-17 2021-03-25 三菱ケミカル株式会社 異方性色素膜形成用組成物、異方性色素膜、および光学素子

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4507490B2 (ja) * 2002-12-26 2010-07-21 チッソ株式会社 光重合性液晶組成物および液晶フィルム
US20050146263A1 (en) * 2003-09-25 2005-07-07 Kelly Stephen M. Lighting elements, devices and methods
US7652126B2 (en) * 2003-10-07 2010-01-26 General Electric Company Monomers and polymers comprising conjugated groups and methods for making thereof
KR101025453B1 (ko) * 2004-06-01 2011-04-04 재단법인서울대학교산학협력재단 유기 전자발광 장치의 발광 화합물
US7381350B2 (en) * 2004-07-08 2008-06-03 Chisso Corporation Fluorene derivatives and polymers thereof
US7378135B2 (en) * 2005-03-29 2008-05-27 Chisso Corporation Polymerizable liquid crystal composition and optically anisotropic thin film
GB2424881B (en) * 2005-04-07 2010-11-24 Merck Patent Gmbh Halophenyl derivatives of bisalkylfluorene
JP4917400B2 (ja) * 2006-03-29 2012-04-18 富士フイルム株式会社 ホログラフィック記録用組成物及び光記録媒体、並びに光記録方法
EP2497763A4 (en) * 2009-11-02 2014-01-15 Asahi Glass Co Ltd FLUORINATED COMPOUND AND FLUORINATED POLYMER
JP7070429B2 (ja) 2016-12-08 2022-05-18 Jnc株式会社 リバースモードの液晶デバイス
TWI821234B (zh) 2018-01-09 2023-11-11 美商康寧公司 具光改變特徵之塗覆製品及用於製造彼等之方法
CN110922984A (zh) * 2018-09-20 2020-03-27 北京八亿时空液晶科技股份有限公司 一种含有新型可聚合化合物的液晶组合物及其应用
US20220009824A1 (en) 2020-07-09 2022-01-13 Corning Incorporated Anti-glare substrate for a display article including a textured region with primary surface features and secondary surface features imparting a surface roughness that increases surface scattering

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3355680B2 (ja) 1993-02-12 2002-12-09 大日本インキ化学工業株式会社 アクリレート化合物とそれを用いた液晶デバイス
JP3503753B2 (ja) 1993-06-30 2004-03-08 大日本インキ化学工業株式会社 アクリレート化合物とそれを用いた液晶デバイス
JPH083111A (ja) 1993-12-24 1996-01-09 Dainippon Ink & Chem Inc 重合性液晶組成物及びこれを用いた光学異方体
US5674576A (en) * 1994-09-21 1997-10-07 Nec Corporation Liquid crystalline optical device operable at a low drive voltage
KR0176331B1 (ko) * 1996-05-16 1999-04-01 박원훈 전계 발광 소자용 플로렌계 교대 공중합체 및 이를 발광재료로 사용한 전계 발광 소자
KR0176336B1 (ko) * 1996-12-31 1999-04-01 박원훈 아세틸렌기를 함유한 플로렌계 교대 공중합체 및 이를 이용한 전계발광소자
AU5648899A (en) * 1999-08-03 2001-03-05 Dainippon Ink And Chemicals Inc. Fused ring compound

Cited By (51)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4576928B2 (ja) * 2003-08-29 2010-11-10 チッソ株式会社 光学活性な液晶性化合物、組成物及びそれらの重合体
JP2005097281A (ja) * 2003-08-29 2005-04-14 Chisso Corp 光学活性な液晶性化合物、組成物及びそれらの重合体
JP2005113131A (ja) * 2003-09-19 2005-04-28 Chisso Corp 光重合性液晶組成物、その重合体または重合体組成物及び光学異方性膜
JP4595498B2 (ja) * 2003-12-12 2010-12-08 チッソ株式会社 有機ケイ素化合物含有重合性液晶組成物
JP2006126757A (ja) * 2003-12-12 2006-05-18 Chisso Corp 有機ケイ素化合物含有重合性液晶組成物
JP2005206579A (ja) * 2003-12-25 2005-08-04 Chisso Corp 液晶性(メタ)アクリレート誘導体およびそれらを含む組成物
JP4617838B2 (ja) * 2003-12-25 2011-01-26 チッソ株式会社 液晶性(メタ)アクリレート誘導体およびそれらを含む組成物
JPWO2006001096A1 (ja) * 2004-06-23 2008-04-17 旭硝子株式会社 重合性液晶化合物、液晶組成物、光学異方性材料、および光学素子
JP5012020B2 (ja) * 2004-06-23 2012-08-29 旭硝子株式会社 重合性液晶化合物、液晶組成物、光学異方性材料、および光学素子
US7442418B2 (en) 2004-06-23 2008-10-28 Asahi Glass Company, Limited Polymerizable liquid crystal compound, liquid crystal composition, optical anisotropic material and optical element
WO2006001096A1 (ja) * 2004-06-23 2006-01-05 Asahi Glass Company, Limited 重合性液晶化合物、液晶組成物、光学異方性材料、および光学素子
JP2008519140A (ja) * 2004-11-03 2008-06-05 サメイション株式会社 新しい種類の架橋ビフェニリンポリマー
KR101254351B1 (ko) * 2004-11-03 2013-04-12 수미토모 케미칼 컴퍼니 리미티드 신규 부류의 가교결합된 바이페닐렌 중합체
JP2006232809A (ja) * 2005-01-28 2006-09-07 Chisso Corp 液晶性多官能アクリレート誘導体およびその重合体
JP2006307150A (ja) * 2005-03-29 2006-11-09 Chisso Corp 重合性液晶組成物および光学異方性薄膜
JP2007070302A (ja) * 2005-09-08 2007-03-22 Chisso Corp 重合性ジベンゾフラン誘導体およびそれを含む重合性液晶組成物
JP2008266550A (ja) * 2006-06-29 2008-11-06 Chisso Corp 重合性液晶組成物
JP2008101102A (ja) * 2006-10-19 2008-05-01 Hokkaido Univ 光学活性な高分子化合物
JPWO2008136265A1 (ja) * 2007-04-26 2010-07-29 チッソ株式会社 重合性の液晶性化合物、液晶組成物および重合体
US7985455B2 (en) 2007-04-26 2011-07-26 Jnc Corporation Polymerizable liquid crystal compound, liquid crystal composition, and polymer
WO2008136265A1 (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Chisso Corporation 重合性の液晶性化合物、液晶組成物および重合体
JP5310548B2 (ja) * 2007-04-26 2013-10-09 Jnc株式会社 重合性の液晶性化合物、液晶組成物および重合体
JP2010031223A (ja) * 2007-12-28 2010-02-12 Sumitomo Chemical Co Ltd 化合物、光学フィルム及び光学フィルムの製造方法
JP2009173893A (ja) * 2007-12-28 2009-08-06 Sumitomo Chemical Co Ltd 化合物、光学フィルムおよび光学フィルムの製造方法
JP2009269957A (ja) * 2008-05-01 2009-11-19 Chisso Corp 重合性液晶組成物およびその用途
JP2010077393A (ja) * 2008-08-29 2010-04-08 Chisso Corp 重合性液晶組成物およびそれを用いた光学異方性フィルム
US8568839B2 (en) 2008-09-30 2013-10-29 Fujifilm Corporation Liquid crystal composition and retardation film
KR20120031180A (ko) * 2009-05-22 2012-03-30 메르크 파텐트 게엠베하 액정 디스플레이
US9096795B2 (en) 2009-05-22 2015-08-04 Merck Patent Gmbh Liquid crystal display
JP2012527495A (ja) * 2009-05-22 2012-11-08 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 液晶ディスプレイ
KR101709807B1 (ko) 2009-05-22 2017-02-23 메르크 파텐트 게엠베하 액정 디스플레이
JP2014133888A (ja) * 2009-05-22 2014-07-24 Merck Patent Gmbh 液晶ディスプレイ
JP2013527259A (ja) * 2010-03-09 2013-06-27 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 重合性化合物ならびに液晶媒体および液晶ディスプレイにおけるその使用
US9776952B2 (en) 2010-03-09 2017-10-03 Merck Patent Gmbh Polymerisable compounds and the use thereof in liquid-crystal media and liquid-crystal displays
US9567285B2 (en) 2010-03-09 2017-02-14 Merck Patent Gmbh Polymerisable compounds and the use thereof in liquid-crystal media and liquid-crystal displays
KR20120088587A (ko) 2011-01-31 2012-08-08 제이엔씨 주식회사 중합성 액정 조성물 및 광학 이방체
JP2012177087A (ja) * 2011-01-31 2012-09-13 Jnc Corp 重合性液晶組成物および光学異方体
JP2016074896A (ja) * 2011-01-31 2016-05-12 Jnc株式会社 重合性液晶組成物および光学異方体
JP5257805B1 (ja) * 2011-07-20 2013-08-07 Dic株式会社 (メタ)アクリレート化合物、ラジカル重合性組成物、硬化物及びプラスチックレンズ
WO2013011893A1 (ja) * 2011-07-20 2013-01-24 Dic株式会社 (メタ)アクリレート化合物、ラジカル重合性組成物、硬化物及びプラスチックレンズ
US9676959B2 (en) 2013-05-29 2017-06-13 Dic Corporation Polymerizable composition solution and optically anisotropic body including the same
WO2014192655A1 (ja) * 2013-05-29 2014-12-04 Dic株式会社 重合性組成物溶液、および、それを用いた光学異方体
GB2529349A (en) * 2013-05-29 2016-02-17 Dainippon Ink & Chemicals Polymerizable composition solution and optically anisotropic body using same
GB2529349B (en) * 2013-05-29 2020-10-14 Dainippon Ink & Chemicals Polymerizable composition solution and optically anisotropic body including the same
CN106433690A (zh) * 2015-08-06 2017-02-22 旭硝子株式会社 液晶组合物以及液晶光学元件
JP2018070584A (ja) * 2016-10-20 2018-05-10 Jnc株式会社 フルオレンとcf2oを有する液晶性化合物、液晶組成物及び液晶表示素子
JP2018076491A (ja) * 2016-10-28 2018-05-17 Jnc株式会社 重合性液晶化合物、重合性液晶組成物および液晶重合膜類
JP2021047248A (ja) * 2019-09-17 2021-03-25 三菱ケミカル株式会社 異方性色素膜形成用組成物、異方性色素膜、および光学素子
JP2021047249A (ja) * 2019-09-17 2021-03-25 三菱ケミカル株式会社 異方性色素膜形成用組成物、異方性色素膜、および光学素子
JP7467851B2 (ja) 2019-09-17 2024-04-16 三菱ケミカル株式会社 異方性色素膜形成用組成物、異方性色素膜、および光学素子
JP7467850B2 (ja) 2019-09-17 2024-04-16 三菱ケミカル株式会社 異方性色素膜形成用組成物、異方性色素膜、および光学素子

Also Published As

Publication number Publication date
US6824709B2 (en) 2004-11-30
US20030203128A1 (en) 2003-10-30
JP4036076B2 (ja) 2008-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4036076B2 (ja) 液晶性フルオレン誘導体およびその重合体
JP4608852B2 (ja) 液晶性ビニルケトン誘導体およびその重合体
KR102624959B1 (ko) 중합성 화합물, 조성물, 중합체, 광학 이방체, 액정 표시 소자 및 유기 el 소자
EP2001974B1 (en) Liquid crystal compositions, polymer networks derived therefrom and process for making the same
JP4923380B2 (ja) 低屈折率異方性化合物、組成物およびそれらの重合体または重合体組成物
JP5510045B2 (ja) 重合性化合物およびその重合体
JP4576832B2 (ja) 重合性化合物およびその重合体
JP2005015473A (ja) 不飽和結合を有する重合性液晶性化合物およびその重合体
JP5962965B2 (ja) 重合性ナフトエ酸フェニル化合物
JP4296821B2 (ja) マレイミド誘導体およびその重合体
KR20120036339A (ko) 액정 조성물
JP4296761B2 (ja) N−置換マレイミドおよびその重合体
JP4617641B2 (ja) 光学活性基を有する液晶性化合物および重合体
JP4165197B2 (ja) 液晶性α−トリフルオロメチルアクリレート誘導体およびその重合体
JP4617837B2 (ja) フッ化アルキレンを有する重合性を有する液晶性化合物およびその重合体
JP4165062B2 (ja) ジフルオロメチレンオキシを有する化合物およびその重合体
JP3925288B2 (ja) イタコン酸誘導体およびその重合体
JP7078089B2 (ja) 重合性化合物及び光学異方体
JP4645010B2 (ja) フルオロシクロプロパン化合物およびその重合体
JP4599948B2 (ja) α−フルオロアクリレート化合物、組成物およびその重合体
JP4016670B2 (ja) 液晶性ソルビン酸エステルおよびその重合体
JP4221995B2 (ja) 光学活性なビニルエーテル、それから誘導されるコレステリック液晶重合体
JP4039281B2 (ja) シクロプロパン化合物およびその重合体
JP4165096B2 (ja) ムコン酸ジエステルおよびその重合体
JP2003231666A (ja) フマル酸ジエステルおよびその液晶性ポリマー

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070717

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070719

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070911

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071009

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071022

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4036076

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101109

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111109

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111109

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121109

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121109

Year of fee payment: 5

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121109

Year of fee payment: 5

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121109

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121109

Year of fee payment: 5

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121109

Year of fee payment: 5

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121109

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121109

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131109

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term