JP2003238399A - ヒアルロニダーゼ活性阻害剤、これを含有する香料組成物、飲食品及び化粧品。 - Google Patents

ヒアルロニダーゼ活性阻害剤、これを含有する香料組成物、飲食品及び化粧品。

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裕之 巨海
Taichiro Fujimura
太一郎 藤村
Tetsuo Kawai
哲夫 川合
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Abstract

(57)【要約】 【構成】炭素数が1以上11以下の飽和脂肪酸および二
重結合を有する不飽和脂肪酸から選ばれた化合物からな
るヒアルロニダーゼ活性阻害剤および該活性阻害剤を含
有する香料組成物、飲食品、化粧品。 【効果】本発明の脂肪酸は我々が日常食する食品中に含
有しているので人体への安全性がきわめて高く、薬の服
用というイメージもなく人体に安心して摂取・適用で
き、抗アレルギー性と抗炎症性、更にはヒアルロン酸の
分解を抑制する作用を有する優れたヒアルロニターゼ活
性阻害剤である。また、これを用いて優れたヒアルロニ
ダーゼ活性阻害用の香料組成物、飲食品、化粧品(医薬
部外品)などを提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヒアルロニダーゼに
起因するアレルギー性炎症や食物アレルギーに基づくア
トピー性皮膚炎などの疾病を予防し防止するための新規
で安全性の高いヒアルロニダーゼ活性阻害剤およびそれ
を含有する香料組成物、飲食品、化粧品に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】気管
支喘息やアレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎などのア
レルギー疾患はヒアルロニダーゼがヒスタミン等の刺激
物質により活性化され引き起こされると考えられ、これ
を治療するために、クロモグリク酸ナトリウム、トラニ
ラストやアンレキサノクスなど化学伝達物質遊離抑制作
用を有する薬剤が数多く開発され使われている。しか
し、これらの化学伝達物質遊離抑制薬は、一般的に副作
用を示し易く使用上の注意が必要といわれている。ヒア
ルロニダーゼはヒアルロン酸を加水分解する酵素で人体
に広く分布し、血管系の浸透と炎症に関与していると考
えられている。この酵素の基質となるヒアルロン酸はム
コ多糖の一つであり、皮膚、靭帯、関節液、眼の水晶体
など動物組織に広く存在し、ヒアルロニダーゼも同じよ
うに、皮膚、関節や血管などの組織に広く分布してい
る。
【0003】ヒアルロニダーゼは、炎症時に活性化し、
ヒスタミンなどの遊離に深く関わっている。そのため、
ヒアルロニダーゼ活性の阻害は生体内のヒアルロン酸の
維持だけでなく、抗炎症性や抗アレルギー性と高い相関
関係をもつことが認められている。そこで、ヒアルロニ
ダーゼ活性阻害剤を化粧品および食品に添加して抗炎症
性や抗アレルギー性を発揮させる発明がなされている。
また、ヒアルロン酸の分解を抑制し、生体内ヒアルロン
酸量の維持に寄与するように、ヒアルロニダーゼ活性阻
害剤を化粧品等に添加する発明がなされている。しか
し、これらの発明は、いまだ十分なものとはいえない。
【0004】本発明の目的は、食品に広く存在し、人体
に安全で安心して摂取・適用でき、抗アレルギー性と抗
炎症性、更にはヒアルロン酸の分解を抑制する作用をも
った、ヒアルロニダーゼ活性阻害剤およびヒアルロニダ
ーゼ活性阻害用の香料組成物、飲食品、化粧品(医薬部
外品)などの提供にある。本発明者は食品中のヒアルロ
ニダーゼ活性阻害成分を研究し、世の東西の高齢者達が
酸臭を強く放つ食品を食し、これらの食品が健康によい
と考えている事に着眼して、これらの食品に含まれる脂
肪酸がヒアルロニダーゼ活性阻害作用をもつことを知見
し、本発明を完成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、炭素数が1以
上11以下の飽和脂肪酸および二重結合を有する不飽和
脂肪酸からなる群から選ばれた化合物からなるヒアルロ
ニダーゼ活性阻害剤である。また、本発明は、前記ヒア
ルロニダーゼ活性阻害剤を含有するヒアルロニダーゼ活
性阻害用香料組成物、ヒアルロニダーゼ活性阻害用飲食
品およびヒアルロニダーゼ活性阻害用化粧品である。
【0006】本発明の炭素数が1以上11以下の飽和脂
肪酸とは、ギ酸、酢酸、プロパン酸、ブタン酸、ペンタ
ン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン
酸、デカン酸、ウンデカン酸の直鎖脂肪酸および2−メ
チルプロパン酸、2−メチルブタン酸、3−メチルブタ
ン酸、2−エチルブタン酸、2−メチルペンタン酸、3
−メチルペンタン酸、4−メチルペンタン酸、2−メチ
ルへキサン酸、3−メチルへキサン酸、4−メチルヘキ
サン酸、5−メチルヘキサン酸、2−エチルへキサン
酸、2−メチルヘプタン酸、3−メチルヘプタン酸、6
−メチルヘプタン酸、2−エチルヘプタン酸、4−エチ
ルヘプタン酸、2−メチルオクタン酸、4−メチルオク
タン酸、6−メチルオクタン酸、7−メチルオクタン
酸、2−エチルオクタン酸、4−エチルオクタン酸、2
−メチルノナン酸、4−メチルノナン酸、8−メチルノ
ナン酸、2−メチルデカン酸、8−メチルデカン酸、9
−メチルデカン酸等の分枝脂肪酸が挙げられる。二重結
合を有する不飽和脂肪酸とは、2−ブテン酸、2−ペン
テン酸、3−ペンテン酸、4−ペンテン酸、2−ヘキセ
ン酸、3−ヘキセン酸、4−ヘキセン酸、5−ヘキセン
酸、2−ヘプテン酸、3−ヘプテン酸・4−ヘプテン
酸、5−ヘプテン酸、2−オクテン酸、3−オクテン
酸、4−オクテン酸、7−オクテン酸、2−ノネン酸、
3−ノネン酸、4−ノネン酸、2−デセン酸、3−デセ
ン酸、4−デセン酸、9−デセン酸、3−ウンデセン酸
等が挙げられる。
【0007】炭素数が5程度までの脂肪酸は、腸内細菌
が多量に産生する。また、ブタン酸、ヘキサン酸、オク
タン酸は一般的にチーズに多量に存在し、なかには数%
も含有するという例が報告されている。更に、本発明の
脂肪酸の殆どは、食品中に含有されている。ヘキサン
酸、オクタン酸、デカン酸は、豚および牛肉、脂からよ
く見出される香気成分でもある。このように本発明の脂
肪酸は、飲食品、香料さらには化粧品の使用材料として
きわめて安全性が高い。後記の実施例で示すように、本
発明の脂肪酸は、抗アレルギー薬として用いられるクロ
モグリク酸ナトリウムよりもヒアルロニダーゼ活性阻害
が強い、あるいは同等の効果を有している。また、本発
明の脂肪酸の中には、クロモグリク酸ナトリウムよりも
活性阻害が低いものもあるが、これらの脂肪酸は、前記
のように各種の食品に含有している化合物であるので人
体への安全性がきわめて高く、従って食品中に多量に加
える事が可能なので、非常に有用である。本発明のヒア
ルロニダーゼ活性阻害剤を含有するヒアルロニダーゼ活
性阻害用香料組成物について述べる。本発明の香料組成
物としては、チーズフレーバー、ファットフレーバー、
バターフレーバー、ポークフレーバー、チキンフレーバ
ー、ビーフフレーバー等の公知の食品香料組成物やロー
ズ香料、ヒノキ香料等の公知の化粧品香料組成物が挙げ
られ、ヒアルロニダーゼ活性阻害剤の含有量は、特に限
定はされていないが、1〜40重量%が好ましい。本発
明の香料組成物は、その香料組成物としての特徴香味を
有するとともにヒアルロニダーゼ活性阻害作用をも有す
る機能性香料組成物として有用である。また例えば、チ
ーズフレーバー、ビーフフレーバー、ファットフレーバ
ー、チキンフレーバー等に使用した場合チーズ、ビーフ
等の風味をも高めているので非常に優れていると言え
る。本発明のヒアルロニダーゼ活性阻害剤を含有するヒ
アルロニダーゼ活性阻害用飲食品について述べる。本発
明の飲食品は、ラーメン、シチュー、カレー、クリー
ム、飲料、ガム、キャンディ等の公知の飲食品が挙げら
れ、ヒアルロニダーゼ活性阻害剤の含有量は、特に限定
はされていないが、0.01から5重量%が好ましい。
これらの脂肪酸を含有する食品を摂取することによっ
て、上記の脂肪酸のヒアルロニダーゼ阻害作用の効果が
現れるので、薬を服用せずに大きな効果が期待される。
【0008】本発明のヒアルロニダーゼ活性阻害剤を含
有するヒアルロニダーゼ活性阻害用化粧品について述べ
る。本発明の化粧品は、乳液、ローション、クリーム等
の基礎化粧品、メークアップ化粧品、毛髪化粧品、歯磨
きおよび入浴剤等が挙げられ、医薬部外品も含む。この
場合、油分、保湿剤、増粘剤、アルコール、界面活性
剤、防腐剤、酸化防止剤、香料、色素、紫外線吸収剤、
ビタミン類、水等その製品に応じて通常用いられる適宜
な成分を配合することができる。ヒアルロニダーゼ活性
阻害剤の含有量は、特に限定はされていないが、0.0
01から2重量%が好ましい。本発明の化粧品は、化粧
品に広く用いられるヒアルロン酸の安定化、肌荒れ、皮
膚の乾燥の防止、抗炎症性および抗アレルギー性等の効
果が発揮される。
【0009】次に、試験例、実施例等により本発明を具
体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定される
ものではない。
【0010】実施例1 ヒアルロニダーゼ活性阻害(5
0%阻害濃度)の測定 1.測定法 特開平1−128933、特開平10−
28549等で既に知られたモルガン-エルソン法を改
変した方法に従ってヒアルロニダーゼ阻害率の測定をお
こなった。以下測定方法を順に追って説明する。試験
に供した脂肪酸の水希釈溶液0.2mLにヒアルロニダ
ーゼ希釈液(シグマ社製、ヒアルロニダーゼIV-S型で
牛の睾丸由来のもの16.7mgを、pH3.8に調製し
た酢酸緩衝液10mLに溶解した液)を0.1mL加
え、37℃で20分間反応させた。これに用いた酢酸緩
衝液の内容は、0.1Mの酢酸溶液を0.1Mの酢酸ナ
トリウム水溶液でpH3.8に調整したものである。
その後、この反応液に酵素活性剤48/80溶液(0.1
mg/1mL-酢酸緩衝液)を0.2mLを加え再び37℃
20分間反応させた。この酵素活性剤というのは、シグ
マ社商品名 Compound 48/80 で、N-メチル-p-メトキ
シフェニルエチルアミンとホルムアルデヒドの濃縮物
で、ヒスタミン遊離促進剤として使われているものであ
る。ついでこれにヒアルロン酸カリウム溶液(シグマ
社製のヒアルロン酸カリウム4.0mgを10mLの酢
酸緩衝液に溶解したもの)0.5mLを加え、37℃で
40分間反応させた。その後、0.4N-水酸化ナトリ
ウム液0.2mL加えて氷水で5分間冷却して反応を停
止させた。さらにホウ酸溶液(ホウ酸4.95gを水
50mLを加え、1N-水酸化ナトリウムでpH9.1に
調製した後、100mLに調製したもの)を0.2mL
加え、熱湯で3分間加熱して酵素を完全に失活させた
後、氷水で冷却した。この冷却液に、発色試薬1.2
mLを加えて37℃で20分間発色させたのち、比色計
で585nmにおける吸光度を測定した。この発色試薬
は、シグマ社製のp-ジメチルアミノベンズアルデヒド
10gを10N-塩酸12.5mLと酢酸87.5mLに
混合して希釈し、これを使用直前に酢酸で5倍に希釈し
て使用するものである。尚、脂肪酸の中で水難溶性のも
の(例えばオクタン酸、デカン酸等)は界面活性剤を用
いて溶解させ測定した。そして阻害率の算出は次式で行
なった。 阻害率(%)=[{(A−B)−(C−D)}/(A−
B)]×100 A:対照溶液;試験溶液を緩衝液のみで行ない、供試脂
肪酸を含まない。 B:対照溶液ブランク;試験溶液を緩衝液のみで行な
い、供試脂肪酸を含まず、酵素溶液も緩衝液のみで行な
ってヒアルロニダーゼも含まない。 C:実施例等の試験溶液;供試脂肪酸とヒアルロニダー
ゼを含める。 D:試験溶液ブランク;酵素溶液を緩衝液だけにしてヒ
アルロニダーゼを含まない。吸光度が高いほど阻害率が
高い結果となる。 2.測定結果 各々の脂肪酸について、種々の試料
濃度での阻害率から50%阻害を示す濃度、すなわちI
C50 を算出し、表1に示した。この数値が低いほ
ど、ヒアルロニダーゼ活性阻害が高いことを示す。尚、
比較として抗アレルギー剤として代表的なクロモグリク
酸ナトリウム(シグマ社)の結果も示す。
【0011】
【表1】 脂肪酸のIC50の測定結果 化合物名 IC50 (mg/ml) ギ酸 2.6 酢酸 8.5 プロパン酸 15 ブタン酸 16 ペンタン酸 8.3 ヘキサン酸 3.3 ヘプタン酸 1.6 オクタン酸 0.5 ノナン酸 0.52 デカン酸 2.2 ウンデカン酸 3.6 2−メチルプロパン酸 8.0 3−メチルブタン酸 7.8 4−ペンテン酸 6.8 3−ヘキセン酸 2.5 クロモグリク酸ナトリウム(対照) 1.7
【0012】実施例2及び比較例1(香料組成物)
【表2】チーズフレーバーペースト 配合成分 実施例 2 比較例 1 チーズテイストCT−100(四つ葉乳業) 30.0 30.0 ミルクフレーバーベース(塩野香料) 15.0 15.0 オクタン酸 4.0 − ゴルゴンゾーラチーズフレーバー (第一物産) 20.0 20.0 グリセリン 31.0 35.0 合計 100部 100部 この処方で調製したチーズフレーバーペーストの官能評
価の結果は、3人のパネリスト全員が、実施例2と比較
例1に顕著な違いが認められず、いずれもチーズの香ば
しい雰囲気を有しており、実施例2のほうが風味が良い
と判定した。
【0013】実施例3(香料組成物) 実施例2のオクタン酸4部に代えて、ヘキサン酸4部を
用いて、同様にチーズフレーバーペーストを調製した。
この処方で調製したチーズフレーバーペーストの官能評
価の結果は、3人のパネリスト全員が、実施例3と比較
例1に顕著な違いが認められず、いずれもチーズの香ば
しい雰囲気を有しており、実施例3のほうが風味が良い
と判定した。
【0014】実施例4及び比較例2(飲食品)
【表3】クリームシチュー 実施例4 比較例2 1.鶏肉 140 140 2.ニンジン 70 70 3.玉ねぎ 70 70 4.ジャガイモ 70 70 5.植物油 10 10 6.スープ 327 327 7.塩 5 5 8.コショー 2 2 9.小麦粉 4 4 10.ホワイトソース 300 302 11.オクタン酸 2 ― 合計 1000部 1000部 まず、1〜5までを良くいためた後、6〜8を加えてアク
を除きながら約30分加熱する。その後、9〜11を加
え、さらに弱火で煮込む。この処方で調製したクリーム
シチューを3名が試食した結果、3名とも実施例4及び
比較例2にはほとんど風味に差がなかったという結果が
得られた。
【0015】実施例5(飲食品) 実施例4のオクタン酸2部に代えて、3-メチルブタン
酸2部を用いて、同様にクリームシチューを調製した。
3名が試食した結果、3名とも実施例5と比較例2には
ほとんど風味に差がなかったという結果が得られた。
【0016】実施例6及び比較例3(飲食品)
【表4】インスタントラーメン(トンコツ風味) 実施例6 比較例3 1.ラーメンスープ 6 6 2.水 853 854 3.即席めん 140 140 4.ヘキサン酸 1 − 合計 1000 1000 水を沸騰させて、即席めんをいれて2〜3分加熱する。
その後、ラーメンスープとヘキサン酸を入れてよく攪拌
して加熱を止める。この処方で調製したラーメンを2名
が試食した結果、2名とも実施例6及び比較例3にはほ
とんど風味に差がなかったという結果が得られた。
【0017】実施例7及び比較例4(飲食品) 市販のカップラーメン(比較例4)に3−メチルブタン酸
(実施例7)を0.2%添加して2名が試食した結果、2
名とも実施例7及び比較例4にはほとんど風味に差がな
かったという結果が得られた。
【0018】実施例8及び比較例5(皮膚への効果) 50%エチルアルコール溶液にオクタン酸を0.1%に
なるように添加したもの(実施例8)およびオクタン酸
無添加のもの(比較例5)のそれぞれをアルコールに弱
い3名の腕に6時間湿布した。その結果、3名いづれも
比較例5を湿布したほうは、皮膚が赤くなったが、実施
例8は、ほとんど皮膚が赤くならなかった。このよう
に、本発明の脂肪酸は抗炎症効果を有している。
【0019】実施例9(ローション) 下記の処方でヒアルロニダーゼ活性阻害用ローションを
調製した。
【表5】エモリエントローション 配合成分 重量部 マイクロクリスタリンワックス 1.0 ミツロウ 2.0 ラノリン 2.0 流動パラフィン 19.9 スクワラン 10.0 デカン酸 0.1 プロピレングリコール 7.0 ソルビタンセスキオレイン酸エステル 4.0 POE(20)ソルビタン モノオレイン酸エステル 1.0 香料(塩野香料(株)製 フローラルベース)適量 精製水 53.0 合計 100
【0020】
【発明の効果】ヒアルロニダーゼ活性阻害剤を考えると
き、安全性という点が重要である。本発明の脂肪酸は我
々が日常食する食品中に含有しているので人体への安全
性がきわめて高く、薬の服用というイメージもなく人体
に安心して摂取・適用でき、抗アレルギー性と抗炎症
性、更にはヒアルロン酸の分解を抑制する作用を有する
優れたヒアルロニターゼ活性阻害剤である。また、これ
を用いて優れたヒアルロニダーゼ活性阻害用の香料組成
物、飲食品、化粧品(医薬部外品)などを提供すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/46 375 A61K 7/48 4C206 7/48 31/20 31/20 31/201 31/201 A61P 17/00 A61P 17/00 29/00 29/00 37/08 37/08 43/00 111 43/00 111 A23L 1/48 // A23L 1/48 2/00 F Fターム(参考) 4B017 LC03 LK08 LK09 LL09 4B018 LB02 LB09 MD09 MD10 ME07 4B036 LF19 LH07 LK06 4B047 LB02 LB09 LG08 LG09 4C083 AA082 AC012 AC022 AC122 AC241 AC242 AC251 AC352 AC442 AD512 CC04 DD23 DD27 EE13 4C206 AA01 AA02 DA02 DA03 DA04 MA01 MA04 MA83 ZA89 ZB11 ZB13 ZC20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭素数が1以上11以下の飽和脂肪酸およ
    び二重結合を有する不飽和脂肪酸からなる群から選ばれ
    た化合物からなるヒアルロニダーゼ活性阻害剤。
  2. 【請求項2】請求項1記載のヒアルロニダーゼ活性阻害
    剤を含有するヒアルロニダーゼ活性阻害用香料組成物。
  3. 【請求項3】請求項1記載のヒアルロニダーゼ活性阻害
    剤を含有するヒアルロニダーゼ活性阻害用飲食品。
  4. 【請求項4】請求項1記載のヒアルロニダーゼ活性阻害
    剤を含有するヒアルロニダーゼ活性阻害用化粧品。
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