JP2003238080A - ロープテンショナー装置 - Google Patents

ロープテンショナー装置

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JP2003238080A
JP2003238080A JP2002033274A JP2002033274A JP2003238080A JP 2003238080 A JP2003238080 A JP 2003238080A JP 2002033274 A JP2002033274 A JP 2002033274A JP 2002033274 A JP2002033274 A JP 2002033274A JP 2003238080 A JP2003238080 A JP 2003238080A
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Japan
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measuring
tension
rope
cylinder
wire
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Mikio Majima
幹雄 間島
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Universal Shipbuilding Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐久性が高く、誤動作の監視やメンテナンスを
容易に行える。 【解決手段】テンション用ラムシリンダ23に一定の進
展力を付与し、スパンウインチ5に巻き取られるスパン
ワイヤ6を、複数の固定シーブ25と、テンション用ラ
ムシリンダ23により固定シーブ25に接近離間される
複数の可動シーブ27との間に複数回巻回して繰り出す
ロープテンショナー装置21において、可動シーブ27
の位置を検出する可動シーブ位置検出装置31に、テン
ション用ラムシリンダ23の出力端に連結された計測用
ワイヤ33をシリンダ本体側で巻き取る計測用ドラム3
5と、計測用ドラム35を巻取り方向に回転付勢して計
測用ワイヤ33に一定の張力を付与する張力付与機構
と、計測用ドラム35の回転数を検出する回転検出器と
を具備したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば補給船か
ら受給船に掛け渡され補給ホースを吊り下げて支持する
スパンワイヤに一定張力を付与するロープテンショナー
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】補給船から受給船に掛け渡されるスパン
ワイヤは、船体揺動によりその張力が変化し、吊り下げ
た補給ホースが緩んで着水したり、引っ張られて損傷す
る恐れがあるため、一定の張力を付与することが不可欠
である。
【0003】従来、船舶上に設置されてロープの伸縮を
吸収するロープテンショナー装置は、たとえば特開平5
−270795号公報に開示されるように、テンション
用ラムシリンダの基端側に固定シーブ群を配置し、ラム
シリンダの出力端に可動シーブ群を配置し、基端側がウ
インチに巻き取られるワイヤを固定シーブと可動シーブ
との間に複数回巻回し、ワイヤの先端を支柱の滑車を介
して荷に連結したものが知られている。
【0004】前記ラムシリンダにはアキュムレータに接
続され、アキュムレータの蓄圧に応じた進展力で、可動
シーブ群を固定シーブ群から離間する方向に付勢し、荷
の荷重に応じて伸縮される。
【0005】ところで、一定距離離れた船舶間でスパン
ワイヤを張設する場合、船体揺動によりスパンワイヤが
引っ張られて張力が変動するため、これに応じてラムシ
リンダが伸縮される。しかし、船舶間距離が大きく変動
すると、ラムシリンダのストロークではスパンワイヤの
張力変動に対応できなくなるため、可動シーブの位置を
常時監視し、シーブ間距離が長くなると、ウインチによ
りスパンワイヤを巻き取ってシーブ間距離を適性範囲ま
で小さくし、反対にシーブ間距離が短くなると、ウイン
チによりスパンワイヤを繰出してシーブ間距離を大きく
し、これによりシーブ間距離を適性範囲に保持してい
る。
【0006】このように、可動シーブの位置検出につい
て、上記従来例には開示されていないが、目視によるほ
か、ラムシリンダのラムの位置を磁気センサやリミット
スイッチなどの検出器で検出することが考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、目視による確
認は、夜間や厳しい海象環境下では誤認するおそれがあ
り、安定性に欠ける。また一般的な検出器を設けたもの
は、船舶上で激しい海象条件にさらされるため、耐久性
の点で問題があり、さらにラムシリンダに組み込まれた
検出器では、誤作動が生じても確認しにくく、またメン
テナンスが難しいという問題があった。
【0008】本発明は上記問題点を解決して、耐久性が
高く、誤動作の監視やメンテナンスが容易なロープテン
ショナー装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、テンション用単動シリンダに
一定の進展力を付与し、ウインチに巻き取られるワイヤ
ロープを、複数の固定シーブと、前記テンション用単動
シリンダにより前記固定シーブに対して接近離間される
複数の可動シーブとの間に巻回して繰り出すロープテン
ショナー装置において、前記可動シーブの位置を検出す
る可動シーブ位置検出装置に、テンション用単動シリン
ダの出力端に連結された計測用索体をシリンダ本体側で
巻き取る計測用ドラムと、前記計測用ドラムを巻取り方
向に回転付勢して計測用索体に一定の張力を付与する張
力付与機構と、計測用ドラムの回転数を検出する回転検
出器とを具備したものである。
【0010】上記構成によれば、可動シーブに連結した
計測用索体を計測ドラムに巻取り、張力付与機構により
計測用ドラムを介して計測用索体に一定の張力を付与
し、計測用ドラムの回転数を検出して計測用索体の繰出
し量を計測し、可動シーブの位置を検出するので、駆動
系統が単純で目視により確認することができ、船舶上の
雨、風、雪などの過酷な環境でも、十分な耐久性を確保
しつつ、正常な計測動作が行われているかどうかを容易
に確認することができ、ストロークの大きいテンション
用単動シリンダであっても、また夜間や厳しい海象条件
下であっても、安定した計測が可能となる。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の構
成において、張力付与機構は、計測用ドラムに連結され
た入力軸を回転自在に支持する計測ボックスと、計測用
アキュムレータの蓄圧ガスにより一定圧力の油圧が供給
される付勢用単動シリンダと、前記計測ボックス内に設
けられて前記付勢用単動シリンダにより回転付勢される
入力軸と前記出力軸の間に介在された増速ギヤ機構とを
具備したものである。
【0012】上記構成によれば、計測ボックスに、付勢
用単動シリンダにより増速ギヤ機構を介して計測用ドラ
ムを回動付勢する張力付与機構を設け、付勢用単動シリ
ンダを計測用アキュムレータの蓄圧ガスにより油圧を介
して駆動するように構成したので、小さい伸縮ストロー
クの付勢用単動シリンダでも、増速ギヤ機構により、計
測ドラムの回転付勢範囲を広く確保することができて、
計測用索体の長い巻取り範囲で計測用索体に一定の張力
を付与することができる。したがって、計測範囲を十分
に拡大できて、ストロークの大きいテンション用単動シ
リンダであっても対応することができる。また計測ボッ
クスと増速ギヤ機構により、可動シーブ位置検出装置を
耐久性を高めつつ全体をコンパクトに構成することがで
きる。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項2記載の構
成において、増速ギヤ機構の入力軸に、遊端部が付勢用
単動シリンダの出力端に連結された入力レバー部と扇形
ギヤ部を一体に形成した入力変向部材を設けたものであ
る。
【0014】上記構成によれば、入力変向部材により、
計測ボックス内の空間を有効に利用して計測ボックスの
コンパクト化を図ることができる。請求項4記載の構成
は、張力付与装置に、ばね部材により出力軸を計測用ド
ラム巻取り方向に回動する補助付勢機構を設けたもので
ある。
【0015】上記構成によれば、計測用アキュムレータ
のガス漏れにより計測用単動シリンダによる付勢力が得
られない場合でも、補助付勢機構により、ばね部材で計
測用索体を張るのに必要な付勢力を得ることができ、測
定を安定して継続することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】ここで、本発明に係るロープテン
ショナー装置の実施の形態を図1〜図11に基づいて説
明する。
【0017】図3に示すように、補給船1から受給船2
に給油ホース3を介して燃料(または水)を補給する船
舶の補給設備4に設けられるもので、補給船1のスパン
ウインチ5から繰出されたスパンワイヤ(ワイヤロー
プ)6は、ロープテンショナー装置21から補給用支柱
7のシーブ7aを介して受給船2に連結され、スパンワ
イヤ6に一定の張力を付与するように構成されている。
【0018】前記スパンワイヤ6には、補給船1の給油
装置の送出口8に接続された補給ホース3が複数箇所で
吊下支持されており、複数のホース継手(サドル部)1
1がそれぞれ動滑車12を介してスパンワイヤ6に移動
自在に支持されている。また、これらホース継手11に
は、サドルウインチ13にそれぞれ巻き取られるサドル
ワイヤ14がそれぞれ連結されている。
【0019】ロープテンショナー装置21は、図1,図
2に示すように、基台部24上に、テンション用高圧エ
アタンク22に蓄圧された高圧エア(高圧ガス)によ
り、一定圧力の油圧が供給されて進展されるテンション
用ラムシリンダ(テンション用単動シリンダ)23が立
設されており、基台部24には、同一軸心上に複数たと
えば2個の固定シーブ(固定シーブ群)25が支持され
ている。またラムシリンダ23の出力端23aに取り付
けられた支持ブラケット26には、固定シーブ25と平
行に同一軸心周りに複数たとえば3個の可動シーブ(可
動シーブ群)27が回転自在に支持されている。
【0020】このロープテンショナー装置21には、ス
パンワイヤ6の繰出し量を調整するために、固定シーブ
25と可動シーブ27との離間距離を測定する可動シー
ブ位置検出装置31が設けられている。この可動シーブ
位置検出装置31により計測された可動シーブ27の検
出値はウインチ制御部32に入力され、ウインチ制御装
置32によりスパンウインチ5を操作してスパンワイヤ
6の繰出し量を調整するように構成される。また、可動
シーブ位置検出装置31により計測された可動シーブ2
7の検出値を、操作室28の表示装置28に表示し、作
業員により表示装置の測定値に基づいて可動シーブ27
が適正範囲に位置するように、操作盤29を操作してス
パンウインチ5を制御してもよい。
【0021】次に図4〜図10を参照して可動シーブ位
置検出装置31を説明する。図4,図5に示すように、
この可動シーブ位置検出装置31には、先端部が可動シ
ーブ27を有する支持ブラケット26に連結された計測
用ワイヤ(計測用索体)33と、テンション用ラムシリ
ンダ23の本体23a下部に設置された検出ボックス3
4と、検出ボックス34の背面に設けられて計測用ワイ
ヤ33を巻き取る計測用ドラム35と、計測ボックス3
4内に設置されて計測用ドラム35を巻取り方向に回転
付勢して計測用ワイヤ33に一定の張力を付与する張力
付与機構(図6,図7)36と、計測用ドラム35の回
転数を検出する回転検出器37とが具備されている。
【0022】すなわち、計測ボックス34には、水平方
向の出力軸41が軸受を介して回転自在に支持され、こ
の出力軸41の一端突出部に、巻取り溝が形成された計
測用ドラム35が固定され、他端部に回転検出器37が
取り付けられている。
【0023】また張力付与機構36には、計測ボックス
34の下部に貫通して突設された付勢用ラムシリンダ
(付勢用単動シリンダ)42と、計測ボックス34に出
力軸41と平行に支持された入力軸43とと出力軸41
の間に介装されて付勢用ラムシリンダ42により回転付
勢される増速ギヤ機構44と、蓄圧ガスにより付勢用ラ
ムシリンダ42に供給される圧油を一定圧力で加圧する
計測用アキュムレータ45と、前記計測用アキュムレー
タ45のガス圧の低下などのに対応する保証装置とし
て、入力軸43を計測用ドラム35の巻取り方向に回動
する補助付勢機構46とが設けられている。
【0024】図6〜図9に示すように、増速ギヤ機構4
4には、計測ボックス34に出力軸41と平行に配設さ
れた入力軸43に、入力レバー51aと扇形ギヤ51b
が同一平面上に一体に形成された付勢用変向部材(入力
変向部材)51が回転自在に支持され、付勢用ラムシリ
ンダ42の出力端に設けられた長穴52と入力レバー5
1aの遊端部とがピン53を介して連結されている。計
測ボックス34に軸受を介して回転自在に支持された中
間軸54には、小径の中間入力ギヤ55と大径の中間出
力ギヤ56とが取り付けられ、中間入力ギヤ55と入力
変向部材51の扇形ギヤ51bとが噛合されている。さ
らに中間出力ギヤ56は、出力軸41に固定された小径
の受動ギヤ57に噛合されている。
【0025】したがって、計測用アキュムレータ45の
ガス圧により付勢用ラムシリンダ42の出力端は矢印A
1で示す進展方向に常時付勢されており、付勢用変向部
材51の入力レバー51aを介して扇形ギヤ51bが矢
印A2方向に回動付勢されている。そして扇形ギヤ51
bにより、中間入力ギヤ55を介して中間軸54が矢印
A3方向に回動付勢され、中間出力ギヤ56により受動
ギヤ57を介して出力軸41および計測用ドラム35が
矢印A4で示す巻取り方向に回動付勢され、計測ワイヤ
33に一定の張力を付与している。
【0026】計測用アキュムレータ45と付勢用ラムシ
リンダ42の油室との間に接続された油圧管58には、
油圧を検出する圧力検出器59と給油用開閉弁60が設
けられており、圧力検出器59により計測用アキュムレ
ータ45のガスの漏れを検査することができる。
【0027】前記補助付勢機構46は、計測ボックス3
4に出力軸41と平行に配設された枢支軸63に、入力
レバー61aと扇形ギヤ61bが同一平面上に一体に形
成された補助用変向部材(入力変向部材)61および入
力レバー62とがそれぞれ取り付けられ、入力レバー6
1a,62の遊端部に矢印C1で示す引っ張り方向に付
勢するコイルばね64がそれぞれ連結されている。そし
て、補助用変向部材61の扇形ギヤ61bが、付勢用変
向部材51に一体に形成された補助入力ギヤ51cに噛
合され、付勢用変向部材51をA2方向に回動付勢する
ことにより、前述の通り計測用ドラム35を矢印A4で
示す巻取り方向に回動付勢するように構成され、計測用
アキュムレータ45のガス漏れなどの減圧された場合で
も、計測ワイヤ33に所定の張力を付与することができ
る。
【0028】上記構成において、スパンワイヤ6が引っ
張られると、可動シーブ27を介してテンション用ラム
シリンダ23が収縮され、可動シーブ27が固定シーブ
25側に接近される。これにより計測用ワイヤ33が緩
み、付勢用ラムシリンダ42により増速ギヤ機構44の
部材がA1→A2→A3→A4の順に駆動されて計測用
ドラム35が回転され、計測用ワイヤ33が計測用ドラ
ム35に巻き取られて一定の張力に戻される。
【0029】スパンワイヤ6が緩むと、テンション用ラ
ムシリンダ23が進展されて、可動シーブ27が固定シ
ーブ25から離間される。これにより計測用ワイヤ33
が引っ張られ、計測用ドラム35および増速ギヤ機構4
4の部材がB4→B3→B2→B1の順に駆動されて付
勢用ラムシリンダ42が進展され、計測用ワイヤ33が
一定の張力に保持される。
【0030】上記張力制御時に、計測用ドラム35の回
転数は出力軸41を介して回転検出器37により検出さ
れており、ウインチ制御部32では、計測用ドラム35
の回転数から計測用ワイヤ33の繰出量、すなわち可動
シーブ27の位置が計測されている。そして、ウインチ
制御部32により、可動シーブ27の位置がテンション
用ラムシリンダ23の有効ストローク内の設定範囲にな
るように、スパンウインチ5が駆動制御されてスパンワ
イヤ6の繰出し量が調整される。すなわち、計測用ワイ
ヤ33の繰出量が多くなって可動シーブ27の位置が固
定シーブ25から離れすぎると、ウインチ制御部32に
より、スパンウインチ5が巻取り駆動されてスパンワイ
ヤ6が巻き取られ、可動シーブ27が固定シーブ25に
接近するように制御される。反対に計測用ワイヤ33の
繰出量が少なくなって可動シーブ27の位置が固定シー
ブ25に接近すると、ウインチ制御部32により、スパ
ンウインチ5が繰出し駆動されてスパンワイヤ6が繰出
され、可動シーブ27が固定シーブ25から離間するよ
うに制御される。
【0031】上記構成によれば、可動シーブ27に連結
した計測用ワイヤ33を計測ドラム35に巻取り、張力
付与機構36により計測用ドラム35を介して計測用ワ
イヤ33に一定の張力を付与し、計測用ドラム35の回
転数により計測用ワイヤ33の繰出し量を検出して可動
シーブ27の位置を検出するように構成したので、ワイ
ヤー式の可動シーブ位置検出装置31により、ストロー
クの大きいテンション用ラムシリンダ23であっても、
有効ストロークの範囲内で可動シーブ27の位置を正確
に計測することができる。また計測用ワイヤ33と計測
用ドラム35とを、目視により確認することができ、船
舶上の雨、風、雪などの過酷な環境でも、十分な耐久性
を確保しつつ、夜間でも正常な動作が行われているかど
うかを容易に確認することができ、安定した計測が可能
となる。
【0032】また張力付与機構36を、計測ボックス3
4とこれに付設された計測用アキュムレータ45と、計
測用ボックス34に設けられて計測用アキュムレータ4
5の蓄圧ガスにより一定圧力の油圧が供給される付勢用
ラムシリンダ42と、計測ボックス34内に設けられて
付勢用ラムシリンダ42により回転付勢される入力軸4
3と出力軸41の間に介在された増速ギヤ機構44とを
設けたので、小さい伸縮ストロークの付勢用ラムシリン
ダ42でも、増速ギヤ機構により、計測ドラムの回転付
勢範囲を広くして、計測用ワイヤ33を付勢用ラムシリ
ンダ42のストロークの5〜10倍の範囲で長く巻取る
ことができ、この巻取り範囲で計測用ワイヤ33に一定
の張力を付与することができるので、長いストロークの
転職用ラムシリンダ23であっても、そのストロークの
範囲を十分に計測することができ、また計測ボックス3
4と増速ギヤ機構44とにより、可動シーブ位置検出装
置31を耐久性を高めつつ全体をコンパクトに構成する
ことができる。
【0033】さらに、計測ボックス34内に、入力レバ
ー51a,61aと扇形ギヤ51b,61bが同一平面
上に一体に形成された付勢用変向部材51および補助用
変向部材61を設けたので、計測ボックス34のコンパ
クト化を図ることができる。
【0034】補助付勢機構64により、計測用アキュム
レータ45のガス漏れにより計測用ラムシリンダ42に
適正な付勢力が得られない場合でも、コイルばね64に
より計測用ワイヤ33を張るのに必要な最低限の付勢力
を得ることができ、測定を継続することができる。また
この計測用アキュムレータ45のガス漏れは、圧力検出
器59を監視することにより、迅速に対応することがで
きる。
【0035】
【発明の効果】以上に述べたごとく請求項1記載の発明
によれば、可動シーブに連結した計測用索体を計測ドラ
ムに巻取り、張力付与機構により計測用ドラムを介して
計測用索体に一定の張力を付与し、計測用ドラムの回転
数を検出して計測用索体の繰出し量を計測し、可動シー
ブの位置を検出するので、駆動系統が単純で目視により
確認することができ、船舶上の雨、風、雪などの過酷な
環境でも、十分な耐久性を確保しつつ、正常な計測動作
が行われているかどうかを容易に確認することができ、
ストロークの大きいテンション用単動シリンダであって
も、また夜間や厳しい海象条件下であっても、安定した
計測が可能となる。
【0036】請求項2記載の構成によれば、計測ボック
スに、付勢用単動シリンダにより増速ギヤ機構を介して
計測用ドラムを回動付勢する張力付与機構を設け、付勢
用単動シリンダを計測用アキュムレータの蓄圧ガスによ
り油圧を介して駆動するように構成したので、小さい伸
縮ストロークの付勢用単動シリンダでも、増速ギヤ機構
により、計測ドラムの回転付勢範囲を広く確保すること
ができて、計測用索体の長い巻取り範囲で計測用索体に
一定の張力を付与することができる。したがって、計測
範囲を十分に拡大できて、ストロークの大きいテンショ
ン用単動シリンダであっても対応することができる。ま
た計測ボックスと増速ギヤ機構により、可動シーブ位置
検出装置を耐久性を高めつつ全体をコンパクトに構成す
ることができる。
【0037】請求項3記載の構成によれば、入力変向部
材により、計測ボックス内の空間を有効に利用して計測
ボックスのコンパクト化を図ることができる。請求項4
記載の構成によれば、計測用アキュムレータのガス漏れ
により計測用単動シリンダによる付勢力が得られない場
合でも、補助付勢機構により、ばね部材で計測用索体を
張るのに必要な付勢力を得ることができ、測定を安定し
て継続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る船舶用補給装置に設けられるロー
プテンショナー装置の実施の形態を示す構成図である。
【図2】同ロープテンショナー装置の斜視図である。
【図3】同ロープテンショナー装置を有する船舶用補給
装置の説明図である。
【図4】同ロープテンショナー装置の可動シーブ位置検
出装置を示す平面図である。
【図5】同可動シーブ位置検出装置を示す正面図であ
る。
【図6】図4に示すa−a断面図である。
【図7】図4に示すb−b断面図である。
【図8】図5に示すc−c断面図である。
【図9】図5に示すd−d断面図である。
【図10】同可動シーブ位置検出装置の駆動機構を示す
構成図である。
【符号の説明】
1 補給船 2 受給船 3 補給ホース 4 補給設備 5 スパンウインチ 6 スパンワイヤ 21 ロープテンショナー装置 22 テンション用高圧エアタンク 23 テンション用ラムシリンダ 25 固定シーブ 27 可動シーブ 28 表示装置 31 可動シーブ位置検出装置 32 ウインチ制御部 33 計測用ワイヤ 34 検出ボックス 35 計測用ドラム 36 張力付与機構 37 回転検出器 41 出力軸 42 付勢用ラムシリンダ 43 入力軸 44 増速ギヤ機構 45 計測用アキュムレータ 46 補助付勢機構 51 付勢用変向部材 51a 入力レバー 51b 扇形ギヤ 61 補助用変向部材 61a 入力レバー 61b 扇形ギヤ 64 コイルばね

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テンション用単動シリンダに一定の進展力
    を付与し、ウインチに巻き取られるワイヤロープを、複
    数の固定シーブと、前記テンション用単動シリンダによ
    り前記固定シーブに対して接近離間される複数の可動シ
    ーブとの間に巻回して繰り出すロープテンショナー装置
    において、 前記可動シーブの位置を検出する可動シーブ位置検出装
    置に、 テンション用単動シリンダの出力端に連結された計測用
    索体をシリンダ本体側で巻き取る計測用ドラムと、 前記計測用ドラムを巻取り方向に回転付勢して計測用索
    体に一定の張力を付与する張力付与機構と、 計測用ドラムの回転数を検出する回転検出器とを具備し
    たことを特徴とするロープテンショナー装置。
  2. 【請求項2】張力付与機構は、 計測用ドラムに連結された入力軸を回転自在に支持する
    計測ボックスと、 計測用アキュムレータの蓄圧ガスにより一定圧力の油圧
    が供給される付勢用単動シリンダと、 前記計測ボックス内に設けられて前記付勢用単動シリン
    ダにより回転付勢される入力軸と前記出力軸の間に介在
    された増速ギヤ機構とを具備したことを特徴とする請求
    項1記載のロープテンショナー装置。
  3. 【請求項3】増速ギヤ機構の入力軸に、遊端部が付勢用
    単動シリンダの出力端に連結された入力レバー部と扇形
    ギヤ部を一体に形成した入力変向部材を設けたことを特
    徴とする請求項2記載のロープテンショナー装置。
  4. 【請求項4】張力付与装置に、ばね部材により出力軸を
    計測用ドラム巻取り方向に回動する補助付勢機構を設け
    たことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の
    ロープテンショナー装置。
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