JP2003237986A - 給紙装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

給紙装置及びそれを備えた画像形成装置

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JP2003237986A
JP2003237986A JP2002037253A JP2002037253A JP2003237986A JP 2003237986 A JP2003237986 A JP 2003237986A JP 2002037253 A JP2002037253 A JP 2002037253A JP 2002037253 A JP2002037253 A JP 2002037253A JP 2003237986 A JP2003237986 A JP 2003237986A
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JP2002037253A
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Tamiya Akimoto
民也 秋本
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙無しになる直前に底板上に数枚残った用紙
を直接検出して、無駄な画像を作像しなくて済むように
する。 【解決手段】 底板5の下部に、その底板5上に積載さ
れた用紙Pの最下位の用紙Penとその上の積載下位側
に位置する数枚の用紙のみを反給紙方向に逆送する戻し
ローラ7を設け、その戻しローラ7により逆送された最
下位の用紙Penを含む積載下位側の数枚の用紙Pを受
け入れる受入口8aを設けたエンドフェンス8と、受入
口8a内に送り込まれた用紙Pを検知するセンサ9と、
そのセンサ9が用紙を検知したときに用紙のニアエンド
検知を判断する用紙ニアエンド判断手段として機能する
制御装置50とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、底板上に積載し
た用紙の最上位の用紙を呼び出しローラにより給紙する
給紙装置及びそれを備えた複写機,ファクシミリ装置,
プリンタ,印刷機等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紙類等の搬送媒体を搬送した際
に、その搬送された媒体が1枚であるか、複数枚である
かを検知する装置が、例えば特開2000−34037
号公報に記載されている。この装置は、それぞれ対をな
す可視光発光素子と可視光受光素子、及び赤外発光素子
と赤外受光素子を設けると共に、その可視光受光素子が
受光した光の強度に応じて第1の信号を出力する可視光
受光回路と、赤外発光素子が受光した光の強度に応じて
第2の信号を出力する赤外受光回路を設け、上記第1の
信号と第2の信号を入力して演算した演算値が搬送媒体
の重ね合わせを示す閾値以下の場合に搬送された搬送媒
体が1枚であると判断し、閾値を越えていれば搬送媒体
が複数枚搬送されたと枚数識別回路が判断するようにし
ている。しかしながら、この搬送された搬送媒体を検知
する装置は、搬送された搬送媒体が1枚であるか、複数
枚であるかを検知する装置であるため、搬送前の収納状
態にある搬送媒体の枚数を検知することはできなかっ
た。また、従来の複写機やプリンタ等の画像形成装置の
給紙装置には、トレイ内に積載されている用紙の残量を
検知できるようにしたものもある。その残量検知は、例
えば画像形成装置を製造する上での生産性と、コスト面
を考慮して、トレイ内の底板上に積載した用紙を上昇さ
せて呼び出しローラに近づける上昇駆動部の付近に遮光
用のフィラー等を用紙の減少に伴って移動するように設
け、底板上の用紙が所定の量まで減ったときに上記フィ
ラーがセンサの検知部を遮光することにより、用紙が所
定の残量になったことを検知するものであり、それを操
作部上の表示部に表示したりしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の用紙の残量検知は、トレイ内に積載された用
紙を直接検知するものではなかったので、検出する残紙
枚数は正確なものではなかった。すなわち、その残量検
知に係る各部品の加工精度や組付け精度によって、用紙
の残量を検知するタイミングにバラツキが生じた。ま
た、積載されている用紙の紙厚が厚い紙であるか薄い紙
であるかによっても、数十枚の差が生じてしまうという
ことがあった。このように、従来の用紙の残量検知は、
おおよその残量枚数を知るものであって、底板上に積載
された用紙の残量枚数を正確に検知するものではなかっ
たので、この残量検知により紙無し直前となる数枚(ニ
アエンド)の用紙残量を検知しようとしても、それはで
きなかった。一方、近年ではモノクロ画像からフルカラ
ー画像化への移行が進み、そのカラー画像を形成可能な
カラー画像形成装置も、画質の向上と生産性の面から作
像部にて像担持体となる中間転写ベルト上に黒(B),シ
アン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)の4色の画像を
重ね合わすようにした電子写真式作像方式が主力になっ
てきている。
【0004】このような4色の画像を像担持体上に重ね
合わす作像方式では、装置全体の小型化を図るため、図
7に示すように一画像目(一色目の黒画像)の先端、すな
わち転写位置Pcから4色重ね画像を用紙に転写する転
写位置Poまでの作像長Lに対して、トレイが多段に配
設された給紙系62の最上段のトレイの積載用紙先端か
ら転写位置Poまでの搬送長Lが短くなっているもの
がある。この場合、作像する画像は、最上段から給紙さ
れる用紙に画像を転写可能にするために作像長Lを考慮
して、給紙に先がけて画像形成動作を開始させる必要が
ある。そのため、その最上段を選択したときにはトレイ
内に用紙が無くなっているにも関わらず、既に作像系で
は画像の形成を開始しているということが起きてしまう
ようになる。したがって、この場合には紙無しを検知し
た時点で画像の大半ができてしまっているということに
なる。このようになると、用紙に転写できなかった余分
な画像は、中間転写ベルトをクリーニングするクリーニ
ング装置により全て消去するようになるので、全く非生
産的な動作を行ってしまうことになると共に、トナーの
無駄使いにもなる。また、余分な画像をクリーニングす
ることにより大量のトナーを回収するようになるので、
クリーニング装置への負荷も増大するようになる。さら
に、その回収したトナーは、異なる色の混合トナーとな
るため再利用ができないので、不要な廃棄物を作り出し
てしまうということにもなる。この発明は、上記の問題
点に鑑みてなされたものであり、紙無しになる直前に底
板上に数枚残った残紙枚数(ニアエンド)を直接検出す
ることができ、それにより無駄な画像を作像しなくて済
むようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、用紙を積載する底板と、その底板上に積
載された用紙の最上位の用紙に接離可能に設けられて用
紙に接触状態でその用紙を給紙する呼び出しローラとを
備えた給紙装置において、上記底板の下部にその底板上
に積載された用紙の最下位の用紙の下面に接触した状態
でその用紙とその上の積載下位側に位置する数枚の用紙
のみを反給紙方向に逆送可能な搬送力を付与した戻しロ
ーラと、上記底板上に積載された用紙の後端位置を規制
すると共に上記戻しローラにより逆送された最下位の用
紙を含む積載下位側の数枚の用紙を受け入れる受入口を
設けたエンドフェンスと、上記逆送により上記受入口内
に送り込まれた用紙を検知する逆送用紙検知手段と、上
記呼び出しローラが最上位の用紙から離れているときに
上記戻しローラを逆送側に駆動させ、上記逆送用紙検知
手段が用紙を検知したときには用紙のニアエンド検知を
判断する用紙ニアエンド判断手段とを設けたものであ
る。
【0006】上記給紙装置において、呼び出しローラが
用紙を送る力をF、上側に位置する用紙がその下側に
位置する用紙に対して現状の位置を維持しようとする積
載枚数に応じて変化する力をFmax〜Fmin、
戻しローラが用紙を逆送方向に逆送しようとする力をF
、底板上の用紙が底板に対して現状の位置を維持しよ
うとする積載枚数に応じて変化する力をFmax〜F
minとしたときに、次の関係が成り立つようにする
とよい。F>Fmax≧Fmax>F>F
in≧Fminまた、上記いずれかの給紙装置におい
て、呼び出しローラにより用紙を給紙する給紙段を複数
設けると共に、その各給紙段に底板上に積載された用紙
の残量が予め設定した少数枚の残量少になったときにそ
れを検知する残量検知をそれぞれ設け、
【0007】上記用紙ニアエンド判断手段は、通常は前
記戻しローラの駆動を停止させておき、選択されている
給紙段の前記呼び出しローラによる給紙動作中に上記残
量検知が用紙残量少を検知しているかを判断し、そのと
き用紙残量少を検知しているときのみ戻しローラの逆送
駆動を行なって、他の選択されていない給紙段の上記残
量検知が用紙残量少を検知していても他の給紙段の戻し
ローラは停止状態のままに制御する手段であるようにす
るとよい。さらに、上記戻しローラによる用紙の逆送開
始タイミングは、呼び出しローラが用紙に当接してその
用紙を所定量搬送してその用紙から離れた後のタイミン
グとし、上記戻しローラの逆送駆動は呼び出しローラの
回転駆動が切れるまでの間に行なうようにするとよい。
また、上記用紙ニアエンド判断手段は、戻しローラによ
る用紙の逆送が完了した後に用紙のニアエンド検知の判
断をする手段であるようにするとよい。さらに、上記い
ずれかの給紙装置を備えた画像形成装置も提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1はこの発明による給紙装置
の一実施形態例を示す概略構成図、図2は同じくその給
紙装置を備えたカラーの画像形成装置の一例を示す全体
構成図である。図2に示すカラーの画像形成装置は、装
置本体1の下部に給紙系2を、その上方に作像系3をそ
れぞれ配置している。そして、その給紙系2には、多段
(この例では4段)に給紙装置4をそれぞれ配設し、そ
の選択された給紙段の給紙装置4のトレイ10内に載置
されている最上位の用紙Pを1枚ずつ作像系3に向けて
給紙するようにしている。その作像系3には、ブラッ
ク、マゼンタ、シアン、イエローの各色に対応した画像
を形成するためのドラム状の感光体41B,41M,4
1C,41Yをそれぞれ間隔を置いて回転可能に配設
し、その各感光体に接触しながら矢示A方向に回動可能
に中間転写ベルト45を設けている。その中間転写ベル
ト45は、複数のローラ間に張装されて回動する。
【0009】この作像系3の上方には、感光体41B,
41M,41C,41Yの表面にブラック、マゼンタ、
シアン、イエローの各色に対応した画像をそれぞれ書き
込んで、そこに静電潜像を形成する図示しない画像書込
系を設けている。作像系3の各感光体41B,41M,
41C,41Yの回りには、それぞれ感光体の表面を帯
電処理する帯電装置(図2では図示を省略している)
と、各感光体の表面に形成された静電潜像を各色のトナ
ーで可視像化する現像装置43B,43M,43C,4
3Yと、その各感光体上のトナー像(可視像)を中間転
写ベルト45に転写した後に各感光体上に残った残留ト
ナーを除去回収する各クリーニング装置44をそれぞれ
設けている。その中間転写ベルト45上のトナー像の用
紙への転写は、対のローラを有する転写部46により行
なわれる。その転写部46の用紙搬送方向下流側には、
転写したトナー像を用紙に定着する定着装置47が設け
られていて、その定着装置47によりトナー像が定着さ
れた用紙は、排紙ローラ48により排紙トレイ49上に
排出される。また、この画像形成装置は、転写部46の
用紙搬送方向上流側にレジストローラ17を設けてお
り、そのレジストローラ17により用紙を一端停止させ
てスキュー補正を行なうと共に、中間転写ベルト45上
の画像(トナー像)とタイミングをとって用紙を給紙す
るようにしている。
【0010】ところで、このカラーの画像形成装置は、
装置全体の小型化を図るため、一画像目となる黒画像の
先端、すなわち感光体41B上の黒画像を中間転写ベル
ト45に転写する転写位置から4色重ね画像を用紙に転
写する転写部46の転写位置までの作像長L(例えば1
143mm)に対して、トレイ10が多段に配設された
給紙系2の最上段のトレイ10の積載用紙先端から転写
位置までの搬送長L(例えば671mm)の方が短く
なっている(L>L)。したがって、この画像形成装
置では、4色重ねのフルカラー画像を形成するときに
は、最上段のトレイ10からの用紙の給紙に先がけて、
感光体上に画像を形成する動作を開始させる必要があ
る。すなわち作像系3のブラック(B)→マゼンタ
(M)→シアン(C)→イエロー(Y)の順に画像を作
像していく中で、MもしくはCもしくはY(搬送経路の
長さによって決まる)の画像を作像する頃にトレイ10
から用紙Pの給紙を開始するようにしている。
【0011】このカラーの画像形成装置は、フルカラー
の画像形成動作を開始させると、ブラック(B)、マゼ
ンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の各色の作
像を開始する。すなわち、作像系3の各帯電装置により
それぞれ帯電された感光体41B,41M,41C,4
1Y上の各帯電面が画像書込系によって、それぞれブラ
ック、マゼンタ、シアン、イエローの各色に対応した走
査光により露光され、そこにそれぞれ潜像が形成され
る。その各感光体上に形成された潜像は、現像装置43
B,43M,43C,43Yによりそれぞれ現像され
て、ブラック、マゼンタ、シアン、イエローの各色のト
ナー像となる。その各感光体上の4色のトナー像は、中
間転写ベルト45上に一色ずつ順次重ね合わせていくこ
とでフルカラー画像となる。そして、その4色重ね合わ
せの画像が、中間転写ベルト45の矢示A方向への回動
により転写部46まで移動すると、そのタイミングに一
致するように同期がとられて給紙系2から給紙された用
紙Pに、転写ローラ51により一括転写される。このよ
うに、このカラー画像形成装置は、中間転写ベルト45
が1回動して1つのカラー画像を形成する作像プロセス
を行なう。そして、その中間転写ベルト45上の4色重
ねのトナー像が用紙Pに一括転写された後は、その中間
転写ベルト45上に残留するトナーが中間転写クリーニ
ング装置52により除去回収される。転写部46で画像
が転写された用紙Pは、その画像(トナー像)が定着装
置47で定着され、排紙ローラ48により排紙トレイ4
9に排出される。
【0012】この画像形成装置の給紙系2には、前述し
たように給紙装置4が各給紙段ごとにそれぞれ設けられ
ている。その各給紙段の給紙装置4は、図1に示すよう
にトレイ10内に用紙を積載する底板5と、その底板5
上に積載された用紙Pの最上位の用紙Ptoに接離可能
に設けられてその用紙Ptoに接触状態でその用紙Pt
oを給紙する呼び出しローラ6とを備えている。そし
て、その呼び出しローラ6は、ソレノイド21により、
図1に実線で示す退避位置と仮想線で示す下降位置とに
移動されるようになっている。また、この給紙装置4
は、底板5の下部にその底板5上に積載された用紙Pの
最下位の用紙Penの下面に接触した状態でその用紙P
enとその上の積載下位側に位置する数枚の用紙のみを
図1で左方向となる反給紙方向に逆送可能な微小な搬送
力を付与した戻しローラ7を設けている。さらに、底板
5上に積載された用紙Pの後端位置を規制すると共に戻
しローラ7により逆送された最下位の用紙Penを含む
積載下位側の数枚の用紙Pを受け入れる受入口8aを設
けたエンドフェンス8と、上記逆送により受入口8a内
に送り込まれた用紙Pを検知する逆送用紙検知手段であ
るセンサ9とを設けている。
【0013】さらにまた、この給紙装置4は、呼び出し
ローラ6が最上位の用紙Ptoから離れているときに戻
しローラ7を逆送側に駆動させ、センサ9が用紙を検知
したときには用紙のニアエンド検知を判断する用紙ニア
エンド判断手段として機能する制御装置50を設けてい
る。また、各給紙装置4には、トレイ10内に積載され
た用紙の給紙方向に対して幅方向の位置を規制する図示
しないサイドフェンスも設けている。さらに、各給紙装
置4の呼び出しローラ6に対して給紙方向下流側には、
給紙ローラ14と、トルクリミッタを介して回転力が伝
達されて回転する分離ローラ15とからなるFRR給紙
方式の分離部を設けている。なお、給紙ローラ14は、
給紙クラッチ22を介して回転が制御される。
【0014】エンドフェンス8は、トレイ10内に積載
する用紙の長さに応じて図1で左右方向に移動が可能で
あり、そこにはセンサ9を一体に固定している。そのセ
ンサ9は、エンドフェンス8の下部でフェンス面よりも
後側の部分に配置してあり、エンドフェンス8の受入口
8a内に逆送で送り込まれた底板5上の最も下側となる
用紙Penと、それに近接する用紙P+nの数枚を検知
できるようにしてある。このように、エンドフェンス8
の受入口8aは、底板5の上面に沿って逆送される数枚
の用紙Pを受入れ可能にする高さ数mmのスリット状の
受入口である。なお、センサ9としては、非接触による
透過式や反射式のフォトインタラプタが近年価格が低く
なってきているので適しており、そのうち反射式のフォ
トインタラプタがスペース的にも有利であるため、図1
ではその反射式のフォトインタラプタを一例として示し
ているが、フィラーやアクチエータを用いたセンサやス
イッチを使用するようにしてもよい。
【0015】この給紙装置4の分離部の給紙方向下流側
には、その分離部を通過した用紙を検知する給紙センサ
25を設けており、そのさらに給紙方向下流側には給紙
された用紙Pを搬送するための搬送ローラ19を、最小
サイズの用紙であっても搬送できる位置に配設してい
る。なお、搬送ローラ19の直後には、そこに送られて
きた用紙Pの先端及び後端を検出する搬送センサ16を
設け、そこを通過する用紙のサイズや搬送状態をモニタ
するようにしている。また、図2に示したように、作像
系3の転写部46の直前には、そこに搬送されてきた用
紙Pの微妙な曲がりを補正すると共に、その用紙Pと中
間転写ベルト45上に担持された画像とを転写位置でタ
イミングを合わすためのレジストローラ17を設けてい
る。そのレジストローラ17の直前にはレジストセンサ
18を設け、そのレジストセンサ18により給紙系2か
ら送られてきた用紙の先端を検出し、そのレジストセン
サ18が検知した情報をレジストローラ17や搬送ロー
ラ19の回転・停止を制御するためにフィードバックし
ている。
【0016】図1に示した戻しローラ7は、底板5に回
転可能に取り付けられていて、同様に底板5に固定され
た駆動部11によって回転駆動される。そして、その戻
しローラ7と駆動部11は、図1に仮想線で示すように
底板5と一体で矢示B方向に回動する。その底板5の回
動は、上昇駆動部12の底板上昇アーム13を回動させ
ることにより行なうが、その上昇駆動部12についての
説明は後述する。戻しローラ7は、例えば円周の一部を
直線状にカットした半月ローラであり、回転を停止して
いる状態では、その直線状のカット面が図1に示したよ
うに底板5上に積載されている用紙Pの紙面に平行する
位置となる。そして、その戻しローラ7を回転させたと
きに、そのローラの円弧部分が最下位の用紙Penの下
面に接触して、ローラの円弧部分が底板5の上面から若
干突出するようになる。したがって、戻しローラ7を図
1で反時計回り方向に回転させると、その戻しローラ7
の円弧部分により最下位の用紙Penが同図で左方側と
なる反給紙方向に送られる。
【0017】次に、図3を参照して上昇駆動部12につ
いて説明する。上昇駆動部12は、底板上昇アーム13
と、その底板上昇アーム13を一端に固定したアーム支
持軸27と、そのアーム支持軸27を回転させる回転駆
動部28とからなる。アーム支持軸27の底板上昇アー
ム13と反対側の端部にはその軸を径方向に貫通するよ
うにピン29を嵌入させて一体に固定している。そのピ
ン29は、装置本体側に設けているカップリング31の
溝に着脱自在に嵌入できるようになっている。そして、
そのカップリング31が、モータ32(装置本体側に固
定)の回転軸に固定されている。したがって、トレイ1
0を図3の矢示C方向に引き出せば、ピン29がカップ
リング31の溝から簡単に外れるので、トレイ10を装
置本体から簡単に取り出せる。また、トレイ10を装置
本体の所定の位置まで挿入すると、ピン29がカップリ
ング31の溝に嵌入して、モータ32の回転力がアーム
支持軸27に伝達可能な状態になる。そこで、モータ3
2を底板5が上昇する側に回転させると、カップリング
31とピン29を介してアーム支持軸27が回転し、そ
のアーム支持軸27と一体の底板上昇アーム13が上昇
側に回動するので、底板5が底板上昇アーム13によっ
て押し上げられる。アーム支持軸27のモータ32側の
端部には、底板5上に積載されている用紙の残量枚数を
検知する残量検知33を設けている。その残量検知33
は、アーム支持軸27に一端が固定された遮光部材とし
て機能するフィラー34と、そのフィラー34の先端の
遮光部を検知する残量検知センサ35とからなる。その
残量検知33は、底板5上に積載されている用紙の残量
が、予め設定した数十枚という少数枚の残量少になった
ときにフィラー34の先端が残量検知センサ35の検知
部を遮光することにより、用紙の残量検知をラフな精度
で検知する。
【0018】図2に示した画像形成装置は、トレイ10
を装置本体1から引き出してそこに用紙Pをセットした
後に再び装置本体1へ挿着すると、そのトレイ10のセ
ットを図示しないセンサが検知して、図1の上昇駆動部
12の底板上昇アーム13が同図で反時計回り方向に回
動する。それにより、底板5が上昇側に回動し、そこに
積載されている用紙Pが給紙位置まで持ち上げられる。
その底板5の上昇と同時にソレノイド21が動作(O
N)し、呼び出しローラ6が図1に仮想線で示した下降
位置まで下降する。その際呼び出しローラ6は、上昇し
てきた用紙Pによって若干押し上げられ、それが所定の
位置まで押し上げられるとそれを図示しない上限検知セ
ンサが検知し、用紙Pが適切な給紙位置まで上昇したも
のと判断して上昇駆動部12の駆動が停止される。ま
た、ソレノイド21がオフ状態になり、呼び出しローラ
6が上方の退避位置(図1に実線図示位置)に移動し
て、給紙可能な待機状態になる。次に、この状態で給紙
指令が出されると、ソレノイド21が再びオン状態にな
って呼び出しローラ6が下降することにより、それが底
板5上の最上位の用紙Ptoに当接する。
【0019】そして、給紙クラッチ22の連結動作によ
り、駆動モータからの回転力が呼び出しローラ6と給紙
ローラ14に伝達され、それらが給紙方向にそれぞれ回
転を開始する。また、搬送ローラ19も給紙方向に回転
を始める。したがって、その回転を始めた呼び出しロー
ラ6により用紙Ptoが給紙され、その用紙Ptoの給
紙ローラ14への到達を給紙センサ25が検知すると、
ソレノイド21がオフになる。それにより、呼び出しロ
ーラ6は再び上方の退避位置に戻る。なお、呼び出しロ
ーラ6により2枚以上の用紙が送り出されたときには、
下側の用紙からトレイ10内に戻されて、最上位に位置
する用紙Ptoのみが搬送ローラ19に搬送される。そ
の用紙Ptoは、搬送ローラ19を通過するとそれが搬
送センサ16によって検知される。すると、給紙クラッ
チ22が動作して駆動モータからの回転力を呼び出しロ
ーラ6と給紙ローラ14に対して切るようになる。した
がって、その呼び出しローラ6と給紙ローラ14が共に
停止する。以降、その用紙Ptoは図2に示したレジス
トローラ17に搬送され、前述したように中間転写ベル
ト45上の画像と一致するタイミングに調整されて作像
系3に搬送され、そこに画像が形成された後に排紙トレ
イ49上に排出される。
【0020】ところで、図4に示す底板5上に積載され
た用紙Pが呼び出しローラ6による給紙により枚数が次
第に減っていくと、最下位に位置する用紙Penと底板
5の上面との摩擦係数は変わらないが、その底板5に加
わる圧力(用紙の重量により変化する)が小さくなって
いくため、用紙Penが底板5上に留まろうとする力F
は軽減(Fmin)していく。また、戻しローラ7
の搬送力Fを決定する要因の一つに、その戻しローラ
7と用紙Pとの摩擦係数があり、それを用紙間の摩擦係
数よりも大きくすれば、戻しローラ7を回転させたとき
に最下位の用紙Penを給紙方向と反対方向に逆送する
ことができる。ところが、底板5上に積載されている用
紙Pの枚数が多いときには、その用紙Pの重量が全て底
板5上に加わるためFは大きくなる(Fmax)。
そこで、戻しローラ7の搬送力Fを、力Fmaxよ
りも小さくなるように微小なものにすることによって、
max時には用紙を逆送することができなくなるよ
うにする。それにより、戻しローラ7は、用紙の残量枚
数が減って最下位の用紙とその上の積載下位側に位置す
る数枚の用紙のみとなったときに、それを逆送すること
ができる(後述する図5の例ではPenとP+nの2
枚)。
【0021】なお、呼び出しローラ6がソレノイド21
のオンにより下降位置になったときに、図4に示した呼
び出しローラ6による用紙の搬送(搬送力F)に対し
て戻しローラ7が悪影響を与えたり、用紙Pに対してス
トレスを与えたりしないようにするため、戻しローラ7
は例えばスポンジ製とすることにより、その表面硬度を
極端に低くするとよい。あるいは、その戻しローラ7を
保持する部分にバネを設けて、そのバネが圧縮すること
により戻しローラ7の外周の円弧面が底板5の上面と略
同じ高さになるまで逃げるようにしたりするとよい。図
1に示した制御装置50は、各種判断及び処理機能を有
する中央処理装置(CPU)と、各処理プログラム及び
固定データを格納したROMと、処理データを格納する
データメモリであるRAMと、入出力回路(I/O)と
からなるマイクロコンピュータを備えている。この制御
装置50は、図3で説明した残量検知33の残量検知セ
ンサ35から残量枚数情報を入力すると共に、呼び出し
ローラ6と給紙ローラ14の動作情報を基にして戻しロ
ーラ7の動作を制御する。また、センサ9から入力する
センサ信号により、用紙の後端検知の情報をモニタす
る。そして、その後端検知の情報を入力しても、戻しロ
ーラ7の動作履歴からその情報が有効か否かを判断す
る。
【0022】次に、制御装置50が行なう用紙のニアエ
ンド検知について説明する。戻しローラ7の逆送駆動
は、装置の稼動に関わらず通常は切れている。選択され
た給紙段で、給紙装置4による用紙の作像系3への給紙
搬送が続くと、その給紙段のトレイ10内にある底板5
上の用紙は次第にその枚数が減っていく。そして、その
用紙枚数が減少する度に図3で説明した上昇駆動部12
による底板5の上昇が行なわれる。その用紙の残量枚数
が予め設定した数十枚になると、それを残量検知33が
検知する。この数十枚の残量検知(用紙残量少の検知)
をしているときのみ、はじめて戻しローラ7の逆送駆動
が働く条件が満たされる。なお、制御装置50は、この
とき他の選択されていない給紙段でもそこに同様に設け
られている残量検知33が数十枚の残量検知をしていて
も、その給紙段の戻しローラ7は停止状態のままにして
逆送駆動は行なわないように制御する。上記の選択され
ている給紙段において、用紙の数十枚の残量検知がされ
てから、図5(底板5上に用紙が4枚あるときの一例)
に示したタイミング(参照)でソレノイド21がオン
になることにより呼び出しローラ6が下降し、それが底
板5上に積載されている用紙Pの最上位の用紙Ptoに
当接する。その後、ソレノイド21がオフになったとき
から、給紙クラッチ22がオフになることにより呼び出
しローラ6及び給紙ローラ14の駆動が切れるまでの間
に、戻しローラ7による逆送駆動を行なう。
【0023】その逆送駆動の際に、底板5上に用紙Pが
数十枚残っているときには、その用紙の重さにより最下
位に位置する用紙Penと底板5の上面との間には用紙
の重量に応じた摩擦抵抗が働くため、戻しローラ7が図
1で反時計回り方向に回転しても、用紙Penは同図で
左方に逆送されることはない(図5の部参照)。しか
しながら、さらに底板5上の用紙Pが給紙により数枚
(図5の例では2枚)にまで減少すると、その用紙Pの
総重量は極めて軽くなるため、上述した最下位に位置す
る用紙Penと底板5の上面との間に働く摩擦抵抗は大
幅に軽減する。したがって、その摩擦抵抗に対し、戻し
ローラ7による逆送方向の搬送力が勝るようになるた
め、最下位の用紙Penとその上側の用紙P+nが一緒
にエンドフェンス8側に逆送される。なお、この戻しロ
ーラ7による用紙の逆送は、底板5上に積載されている
用紙Pの最上位の用紙Pto上に呼び出しローラ6が下
降して接していると、呼び出しローラ6の搬送力により
最下位の用紙Penと接する上側の用紙P+nは給紙ロ
ーラ14側に給紙されるようになる。したがって、戻し
ローラ7により、最終用紙Penとその上に接する用紙
P+nを共に逆送できるのは、ソレノイド21がオフに
なって呼び出しローラ6が図1に実線で示した退避位置
にあるときのみとなる。したがって、この画像形成装置
では、図5からも明らかなように、ソレノイド21がオ
フになって呼び出しローラ6が用紙を所定量搬送してそ
の用紙から離れた後、すなわちこの例では呼び出しロー
ラ6が用紙から離れたときから、給紙クラッチ22がオ
フになることにより呼び出しローラ6及び給紙ローラ1
4の駆動が切れるまでの間に、戻しローラ7による逆送
駆動を行なっている。
【0024】このようにして、エンドフェンス8側に逆
送された最下位の用紙Penとその上の用紙P+nは、
それらの後端(逆送方向の先端側となる図1で左端)が
エンドフェンス8の下部に形成している受入口8a内に
入り込む。すると、その用紙Penと用紙P+nの後端
をセンサ9が検知する(図5の部参照)。次に、ソレ
ノイド21が再びオンになって呼び出しローラ6が下降
して給紙を開始すると、後端がエンドフェンス8の受入
口8a内に入り込んで後端検知されていた用紙Penと
用紙P+nは、その上側の用紙P+nが給紙方向に送り
出されることにより、最下位の用紙Penもそれと一緒
に給紙側に移動するようになる。それにより、後端検知
が一旦解除される(図5の部参照)。このように、こ
の実施の形態では、センサ9によるセンサチェック(用
紙の後端検知)を実施するタイミング(イベントタイミ
ング)を、既存の給紙クラッチ22の停止タイミングを
利用することでプログラムを容易にし、且つ安定した後
端検知が行なえるようにしている。したがって、センサ
9によるセンサチェックを掛けるイベントとして、新た
にイベントタイミングを設けた場合に比べて制御を簡単
にすることができる。そして、1枚ごとの各用紙の給紙
動作終了を示す給紙クラッチ22の停止タイミングでセ
ンサ9によるセンサチェック(用紙の後端検知)を行な
うため、次の用紙の給紙スタートの時にニアエンド検知
ができ、さらにその次の用紙(最下位の用紙Pen)が
無いときには作像動作を中止させる。それにより、図5
の例では無駄となる5画像目の画像を形成してしまうの
を防止することができる。さらに、ユーザに対して紙無
しを知らせるための警告表示を操作画面上に表示させた
りすると、より効果的である。そして、このニアエンド
検知は、図1に示した制御装置50が有するマイクロコ
ンピュータが全て行なう。
【0025】すなわち、その制御装置50のマイクロコ
ンピュータは、所定のタイミングで図6に示すニアエン
ド処理のルーチンを実行する。まずステップ1で、選択
されている給紙段の残量検知33が用紙残量少を検知し
ているか否かを判断し、用紙残量少を検知していればス
テップ2へ進んでソレノイド21がオンになった後にオ
フになったか否かを判断する。そこで、ソレノイド21
がオンになってからまだオフになっていなければそのま
ま待って、それがオフになるとステップ3へ進んで戻し
ローラ7による逆送駆動を開始させる。そして、次のス
テップ4で、給紙クラッチ22がオフになったか否かを
判断する。そこで、給紙クラッチ22がオフになってい
なければそのまま待って、それがオフになるとステップ
5へ進んで、戻しローラ7による逆送駆動を停止させ
る。次のステップ6では、センサ9が用紙の後端を検知
しているか否かを判断し、そこで、用紙の後端を検知し
ていなければステップ7へ進む。そこでは、ソレノイド
21がオンになっているか否かを判断し、オンになって
いなければそのまま待って、それがオンになるとステッ
プ2へ戻って、再びステップ2以降の判断及び処理を繰
り返す。そして、ステップ6まで進んで、センサ9が用
紙の後端を検知しているのを判断すると(YESの判
断)ステップ8へ進んで作像動作を停止させ、このルー
チンの処理を終了する。
【0026】ところで、図1に示した給紙装置4では、
図4に示したように呼び出しローラ6が用紙を送る力を
、上側に位置する用紙がその下側に位置する用紙に
対して現状の位置を維持しようとする積載枚数に応じて
変化する力をFmax〜F min、戻しローラ7が
用紙を逆送方向に逆送しようとする力をF、底板5上
の用紙が底板5に対して現状の位置を維持しようとする
積載枚数に応じて変化する力をFmax〜Fmin
としたときに、上記各力(F)の関係が、次に示す不等
式の関係を満たすようにしている。 F>Fmax≧Fmax>F>Fmin≧F
min ここで、呼び出しローラ6が用紙を加圧する圧力をP
a、呼び出しローラ6と用紙との摩擦係数をμaとする
とFは、F=μa×Paとなる。また、用紙と用紙
の摩擦係数をμp、用紙1枚の重さをWpとするとF
minは、Fmin=μp×Wpとなる。さらに、用
紙n枚の重さをWp×nとするとFmaxは、F
ax=μp×Wp×nとなる。
【0027】また、戻しローラ7と用紙との摩擦係数を
μb、戻しローラ7が用紙に当接する力をPbとすると
は、F=μb×Wp〜μb×Pbとなる。さら
に、用紙と底板5との摩擦係数をμsとするとFmi
nは、Fmin=μs×Wpとなり、Fmaxは、
max=μs×Wp×nとなる。なお、底板5上に
用紙を他数枚積載した状態では、戻しローラ7(スポン
ジ製)がつぶれたり、逃げたりするため、用紙に当接す
る力は反力のPbとなる。そして、その力Pbは、Wp
<Pb<Wp×n(<Pa)の関係にあり、上記の各摩
擦係数は、μa>μb>μp≧μsの関係にある。よっ
て、F>Fmax≧Fmax>F>Fmin
≧Fminの関係式が成り立つ。
【0028】このような関係になるように、戻しローラ
7の搬送力Fを設定することで、底板5上に積載した
用紙を上側に位置するものから順次給紙することがで
き、その給紙により底板5上の残量枚数が減って用紙の
総重量が減ると、用紙は傾斜した底板5上に留まろうと
する力が弱まって(FminorFmin)、呼び
出しローラ6が用紙から離れる退避位置に移動したとき
に、戻しローラ7により最も下側に位置する最終紙Pe
nとその上に位置する用紙P+nをエンドフェンス8側
に逆送(F>Fmin≧Fmin)し、その逆送
した用紙の後端をセンサ9により検知して、底板5上の
用紙の残量枚数がニアエンド(数枚)になったことを判
断することができる。なお、用紙のニアエンド検知は、
上述した2枚を逆送させる場合に限るものではなく、F
の設定を任意に行なうことにより、3枚以上をニアエ
ンドとすることもできる。その場合、余裕を持って作像
動作を停止させ、ニアエンドをユーザに早目に警告する
ことができる。
【0029】また、図1に示した給紙装置4は、通常は
戻しローラ7による逆送駆動を停止させておき、選択さ
れている給紙段の呼び出しローラ6による給紙動作中に
残量検知33が用紙残量少を検知しているときのみ戻し
ローラ7の逆送駆動を行なって、そのとき他の選択され
ていない給紙段の残量検知が用紙残量少を検知していて
もその給紙段の戻しローラ7は停止状態のままに制御す
るので、戻しローラ7の駆動頻度を必要最小限に抑える
ことができる。したがって、その戻しローラ7の耐久性
の向上が図れる。さらに、戻しローラ7による用紙の逆
送開始タイミングは、呼び出しローラ6が用紙に当接し
てその用紙を所定量搬送してその用紙から離れた後のタ
イミングとし、戻しローラ7による逆送駆動は呼び出し
ローラ6の回転駆動が切れるまでの間に行なうようにし
ているので、常時戻しローラ7と接触する最終紙のダメ
ージを減らすことができる。また、専用タイミングによ
る動作開始イベントを設けずに済むので、制御を簡単に
することができる。さらに、この給紙装置4では、戻し
ローラ7による用紙の逆送が完了した後に用紙のニアエ
ンド(残量が数枚)検知の判断をするようにしているの
で、そのニアエンドの検知は用紙が停止した状態で行な
われるため、誤検知が生じにくい高精度のニアエンド検
知ができる。また、専用タイミングによるチェックイベ
ントを設けずに済むので、制御上の負担も増さない。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による給
紙装置によれば、呼び出しローラが底板上に積載された
用紙の最上位の用紙から離れているときに最下位の用紙
の下面に接触した状態でその用紙を反給紙方向に逆送す
る戻しローラを駆動させ、最下位の用紙を含む積載下位
側の数枚の用紙をエンドフェンスに設けた受入口内に送
り込み、それを逆送用紙検知手段で検知するようにした
ので、底板上に数枚残った残紙を正確にニアエンド検知
することができる。また、その給紙装置を備えた画像形
成装置によれば、搬送路の長さの関係で用紙の給紙に先
だって画像形成動作を開始しなければならない場合であ
っても、底板上に積載された用紙が数枚となるニアエン
ドを検知することができるので、そのニアエンド検知に
よりそれ以降の画像形成動作を停止させることができ
る。それにより、底板上に残っている用紙枚数よりも多
くの数の画像を不用意に像担持体上に形成してしまうの
を防止することができるので、用紙の残量枚数よりも多
くの画像を形成してしまうことにより用紙に転写できず
に余分となった画像をクリーニング装置により消去しな
ければならないという非生産的な動作を未然に防ぐこと
ができる。それにより、トナーの無駄使いを防止できる
と共に、クリーニング装置の負担を軽減することができ
る。また、カラーの画像形成装置の場合には、余分に形
成してしまった画像のトナーをクリーニング装置により
回収しても、その回収したトナーは複数の色のトナーが
混ざり合ったものになるため再使用ができないため、そ
の混合トナーは廃棄物となってしまうが、この発明によ
る画像形成装置によれば、その廃棄物も作らずに済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による給紙装置の一実施形態例を示す
概略構成図である。
【図2】同じくその給紙装置を備えたカラーの画像形成
装置の一例を示す全体構成図である。
【図3】図1の給紙装置に設けられている上昇駆動部を
説明するための斜視図である。
【図4】同じくその給紙装置の各部に働く様々な力関係
を説明するための説明図である。
【図5】同じくその給紙装置の各部の動作タイミングを
示すタイミング図である。
【図6】同じくその給紙装置が有するマイクロコンピュ
ータが行なうニアエンド処理のルーチンを示すフロー図
である。
【図7】従来のカラーの画像形成装置で一画像目の先端
から4色重ね画像を用紙に転写する転写位置までの作像
長に対して最上段のトレイの積載用紙先端から転写位置
までの搬送長が短い場合の問題点を説明するための概略
図である。
【符号の説明】
4:給紙装置 5:底板 6:呼び出しローラ 7:戻しローラ 8:エンドフェンス 8a:受入口 9:センサ(逆送用紙検知手段) 33:残量検知 50:制御装置
フロントページの続き Fターム(参考) 3F048 AA01 AB01 BA03 BB05 CB03 CB06 CC04 DA01 3F343 FA02 FB01 GA01 GB01 GC01 GD01 HB03 HC28 JA01 KB03 KB04 LA15 MA03 MA10 MA24 MB03 MB13 MC21 MC23 MC26 MC27 MC28

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙を積載する底板と、その底板上に積
    載された用紙の最上位の用紙に接離可能に設けられて用
    紙に接触状態で該用紙を給紙する呼び出しローラとを備
    えた給紙装置において、 前記底板の下部に該底板上に積載された用紙の最下位の
    用紙の下面に接触した状態で該用紙とその上の積載下位
    側に位置する数枚の用紙のみを反給紙方向に逆送可能な
    搬送力を付与した戻しローラと、 前記底板上に積載された用紙の後端位置を規制すると共
    に前記戻しローラにより逆送された前記最下位の用紙を
    含む積載下位側の数枚の用紙を受け入れる受入口を設け
    たエンドフェンスと、 前記逆送により前記受入口内に送り込まれた用紙を検知
    する逆送用紙検知手段と、 前記呼び出しローラが最上位の用紙から離れているとき
    に前記戻しローラを逆送側に駆動させ、前記逆送用紙検
    知手段が用紙を検知したときには用紙のニアエンド検知
    を判断する用紙ニアエンド判断手段とを設けたことを特
    徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の給紙装置において、前記
    呼び出しローラが用紙を送る力をF、上側に位置する
    用紙がその下側に位置する用紙に対して現状の位置を維
    持しようとする積載枚数に応じて変化する力をFma
    x〜Fmin、前記戻しローラが用紙を逆送方向に逆
    送しようとする力をF、前記底板上の用紙が底板に対
    して現状の位置を維持しようとする積載枚数に応じて変
    化する力をFmax〜Fminとしたときに、次の
    関係が成り立つようにしたことを特徴とする給紙装置。 F>Fmax≧Fmax>F>Fmin≧F
    min
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の給紙装置におい
    て、前記呼び出しローラにより用紙を給紙する給紙段を
    複数設けると共に、その各給紙段に前記底板上に積載さ
    れた用紙の残量が予め設定した小数枚の残量少になった
    ときにそれを検知する残量検知をそれぞれ設け、 前記用紙ニアエンド判断手段は、通常は前記戻しローラ
    の駆動を停止させておき、選択されている給紙段の前記
    呼び出しローラによる給紙動作中に前記残量検知が用紙
    残量少を検知しているかを判断し、そのとき用紙残量少
    を検知しているときのみ前記戻しローラの逆送駆動を行
    なって、他の選択されていない給紙段の前記残量検知が
    用紙残量少を検知していても該他の給紙段の戻しローラ
    は停止状態のままに制御する手段であることを特徴とす
    る給紙装置。
  4. 【請求項4】 前記戻しローラによる用紙の逆送開始タ
    イミングは、前記呼び出しローラが用紙に当接して該用
    紙を所定量搬送してその用紙から離れた後のタイミング
    とし、前記戻しローラの逆送駆動は前記呼び出しローラ
    の回転駆動が切れるまでの間に行なうようにしているこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の
    給紙装置。
  5. 【請求項5】 前記用紙ニアエンド判断手段は、前記戻
    しローラによる用紙の逆送が完了した後に用紙のニアエ
    ンド検知の判断をする手段であることを特徴とする請求
    項1乃至4のいずれか一項に記載の給紙装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の
    給紙装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008247575A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Ricoh Co Ltd 給紙カセット及び画像形成装置
US7458571B2 (en) 2004-12-27 2008-12-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Sheet feeding apparatus, and image forming apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7458571B2 (en) 2004-12-27 2008-12-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Sheet feeding apparatus, and image forming apparatus
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