JP2003237505A - ワンマンバスの乗降扉開閉制御装置及びこの装置を用いた乗降扉開閉制御方法 - Google Patents

ワンマンバスの乗降扉開閉制御装置及びこの装置を用いた乗降扉開閉制御方法

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JP2003237505A
JP2003237505A JP2002041041A JP2002041041A JP2003237505A JP 2003237505 A JP2003237505 A JP 2003237505A JP 2002041041 A JP2002041041 A JP 2002041041A JP 2002041041 A JP2002041041 A JP 2002041041A JP 2003237505 A JP2003237505 A JP 2003237505A
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closing
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switch
open
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JP2002041041A
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English (en)
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Kenji Inakoshi
賢司 稲越
Mikio Ono
幹夫 小野
Hiroshi Sakai
宏史 坂井
Hideki Noda
英毅 野田
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Subaru Corp
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子制御ユニットを合理的に配置してハーネ
スの配設を容易にすると共に、乗客に対してより安全な
乗降扉の開閉制御を行うことができるワンマンバスの乗
降扉開閉制御装置及びびこの装置を用いた乗降扉開閉制
御方法を提供する。 【解決手段】 前扉101と中扉100の近傍に前扉、
中扉100、101の開閉を制御する第1及び電子制御
ユニット1、2をそれぞれ配置するとともに、これら電
子制御ユニット1、2を通信線23で結んでローカルエ
リアネットワークを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワンマンバスの乗
降扉開閉制御装置及びこの装置を用いた乗降扉開閉制御
方法に関し、特に電子制御ユニットを通信線で結んでロ
ーカルエリアネットワークを構成したワンマンバスの乗
降扉開閉制御装置及びこの装置を用いた乗降扉開閉制御
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的なワンマンバスには、図10に示
すように乗降扉として中扉100と前扉101が設けら
れると共に、各扉100、101の開閉を行う開閉機器
が扉の近傍に配置されている。一方、これらの扉10
0、101を開閉する操作スイッチは運転席に設けられ
ている。そして、操作スイッチの操作信号が運転席の付
近にある制御ユニットに入力されることにより、各扉1
00、101の開閉機器が制御されるように構成されて
いる。このように構成されたワンマンバスにあっては、
運転手が操作スイッチを操作することにより、中扉10
0と前扉101の開閉制御がなされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の乗降
扉の開閉制御装置は以上のように構成されているため、
制御ユニットと各乗降扉100、101の開閉機器との
間をハーネスで接続しなければならない。特に、中扉1
00の開閉機器と制御ユニットとの間を接続する場合、
車体前後方向にハーネスを配設しなければならず、その
作業が困難であった。
【0004】また、従来の乗降扉の開閉は運転手の操作
によっていたため、操作ミス、スイッチの故障等により
走行中に乗降扉が開状態になる虞があった。更に、停留
所等で停車中に、乗降扉が開いた状態で運転手が誤って
バスを動かした場合、その直後に運転者の操作によって
扉を閉状態になすと、乗降する乗客が乗降扉に挟み込ま
れる虞があった。
【0005】本発明は、このような事情に鑑み、電子制
御ユニットを合理的に配置してハーネスの配設を容易に
すると共に、乗客に対してより安全な乗降扉の開閉制御
を行うことができるワンマンバスの乗降扉開閉制御装置
及びこの装置を用いた乗降扉開閉制御方法を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
になされた本発明にかかるワンマンバスの乗降扉開閉制
御装置は、複数の乗降扉を備えたワンマンバスの乗降扉
開閉制御装置において、乗降扉毎に乗降扉の開閉を制御
する電子制御ユニットをそれぞれ配置するとともに、こ
れら電子制御ユニットを通信線で結んでローカルエリア
ネットワークを構成したことを特徴としている。
【0007】このような構成によれば、乗降扉の開閉機
器であるスイッチ類や負荷装置などを最寄の電子制御ユ
ニットに接続することができるので、車体前後方向に多
数のハーネスを配設する必要がなくなり、配設作業を容
易に行うことができる。また、これら電子制御ユニット
を通信線で結んでローカルエリアネットワークを構成し
たため、乗降扉の開閉制御を容易に行うことができる。
更に、電子制御ユニット内部に格納されたプログラムを
変更することによって、乗降扉の開閉制御の変更を容易
に行うことができる。
【0008】ここで、前記電子制御ユニットが、少なく
とも前扉及び中扉の近傍に配置されていることが望まし
い。
【0009】また、前記課題を解決するためになされた
本発明にかかるワンマンバスの乗降扉開閉制御方法は、
前記したワンマンバスの乗降扉開閉制御装置を用いた乗
降扉開閉制御方法において、走行中に、前記乗降扉を開
く指令を前記電子制御ユニットが受けても、乗降扉の閉
状態が維持され、開動作が阻止されることを特徴として
いる。このような制御方法によれば、車両走行中に運転
者が誤って乗降扉の開操作を行った場合でも、乗降扉は
開かず、乗客の安全が確保される。
【0010】また、前記課題を解決するためになされた
本発明にかかるワンマンバスの乗降扉開閉制御方法は、
前記乗降扉の開いた状態で走行が開始された場合、前記
乗降口に乗客がいる間は乗降扉の開状態を維持し、乗降
口から乗客がいなくなった時点で乗降扉を閉状態になす
ことを特徴としている。このような制御方法によれば、
乗降扉の開いた状態で車両走行が開始された場合、乗降
口から乗客がいなくなった時点で乗降扉が閉じられるた
め、乗降扉に乗客が挟み込まれる虞がなくなる。
【0011】また、走行中に、前記乗降扉を開く指令を
前記電子制御ユニットが受けた際、あるいはまた前記乗
降扉の開いた状態で走行が開始された際、警報を発し、
乗降扉の誤操作、あるいはまた乗降扉の操作がされなか
ったことを運転者に知らせるのが望ましい。
【0012】また、前記乗降扉の開閉状態を検出するス
イッチの異常を前記電子制御ユニットが検知した場合に
は、このスイッチの異常検知前の開閉状態に乗降扉を維
持することが望ましい。このように、乗降扉の開閉状態
を検出するスイッチの異常が検知される前の開閉状態に
乗降扉が維持されるので、乗降扉の誤動作を防止するこ
とができる。
【0013】また前記した乗降扉の開閉状態を検出する
スイッチと同様に、前記乗降扉を開閉する操作スイッチ
の異常を前記電子制御ユニットが検知した場合には、前
記操作スイッチの異常検知前の開閉状態に乗降扉を維持
することが望ましい。この場合にあっても、乗降扉を開
閉する操作スイッチの異常が検出される前の開閉状態に
乗降扉が維持されるので、乗降扉の誤動作を防止するこ
とができる。
【0014】更に、前記乗降扉の開閉状態を検出するス
イッチ、乗降扉を開閉する操作スイッチの異常を運転者
に報知することが望ましい。このように操作スイッチの
異常を運転者に報知するため、スイッチの異常に対する
迅速な対処が可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる一実施形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明
のワンマンバスの乗降扉開閉制御装置を示すブロック図
であって、図1に示す第1及び第2の電子制御ユニット
1、2は、図10のワンマンバスの前扉101と中扉1
00の近傍にそれぞれ配置されている。
【0016】前記第1の電子制御ユニット1の入力ポー
トには、前扉101の開閉状態を検出する前扉マイクロ
スイッチ2と、前扉101に乗客が挟まれていないかど
うかを検出する扉センサ3と、前扉101を開閉する前
扉開閉スイッチ4と、中扉100を開閉する中扉開閉ス
イッチ5と、車外の人を検出するための車外光電管リレ
ーを作動、停止させる車外光電管リレースイッチ6と、
前扉101の乗降ステップに敷設したマットスイッチ7
と、前扉101を開閉させるドアエンジンの作動状態を
検出するドアエンジンスイッチ8がそれぞれ接続されて
いる。また、前記第1の電子制御ユニット1のパルス信
号入力ポートには車速信号が入力される。
【0017】なお、前扉101は2枚のドアパネルを折
り畳み式に構成したもので、各ドアパネル毎に前扉マイ
クロスイッチ2が設置され、この前扉マイクロスイッチ
2は、前扉101の全開時と全閉時に反転する信号を出
力する。また、前扉、中扉開閉スイッチ4、5と車外光
電管リレースイッチ6は運転席に設けられている。
【0018】また、前記第1の電子制御ユニット1の出
力ポートには、前扉101の開閉を制御するドアエンジ
ン電磁弁9と、走行中に前扉、中扉開閉スイッチ4、5
が開操作された際にブザー音を発する警告ブザー10
と、前扉101が開いた時に点灯する前扉開閉パイロッ
トランプ11と、中扉100が開いた時に点灯する中扉
開閉パイロットランプ12と、昇降ステップに乗客がい
る時に点灯する昇降パイロットランプ13とがそれぞれ
接続されている。
【0019】なお、警告ブザー10と前扉、中扉開閉パ
イロットランプ11、12と昇降パイロットランプ13
とは運転席に設けられている。
【0020】また、前記第2の電子制御ユニット2の入
力ポートには、中扉100の開閉状態を検出する中扉マ
イクロスイッチ15と、中扉100の乗降ステップに乗
客がいるのを検出するステップ光電リレー16と、中扉
100の乗降ステップに敷設したマットスイッチ17
と、ステップ光電リレー16を作動、停止させる光電リ
レースイッチ18と、中扉100を開閉させるドアエン
ジンの作動状態を検出するドアエンジンスイッチ19と
がそれぞれ接続されている。なお、前記中扉100は4
枚のドアパネルで両開き式に構成したもので、各ドアパ
ネル毎に中扉マイクロスイッチ15を設置してある。こ
の中扉マイクロスイッチ15は、中扉100の全開時と
全閉時に反転する信号を出力する。
【0021】また、前記第2の電子制御ユニット2の出
力ポートには、中扉100の開閉を制御する2つのドア
エンジン電磁弁20、20と、中扉100の開閉に先だ
ってブザー音を発する予告ブザー21とがそれぞれ接続
されている。
【0022】このドアエンジン電磁弁20、20は並列
接続されてリレー22を介して出力ポートに接続されて
いる。前記ドアエンジン電磁弁9、20は、これをON
にすると、ドアエンジン(エアシリンダの一種)に圧縮
空気を供給して中扉、前扉100、101を開く一方、
OFFにすると、ドアエンジンから圧縮空気を逃がして
中扉、前扉100、101を閉じるようになっている。
【0023】また、ドアエンジンスイッチ8、19はド
アエンジンのピストンの作動、非作動状態を検出するも
ので、前扉、中扉マイクロスイッチ2、15が故障した
場合、それに代わって中扉、前扉100、101の開閉
状態の判定に用いられる。
【0024】前記した第1及び第2の電子制御ユニット
1、2には、ROM,RAM,CPUが内蔵され、所定
の制御プログラムが実行されるように構成されている。
したがって、電子制御ユニット1、2の内部に格納され
た制御プログラムを変更することによって、乗降扉の開
閉制御の変更を容易に行うことができる。
【0025】また、前記した第1及び第2の電子制御ユ
ニット1、2は通信線23で結ばれてトークンパス方式
のLAN(Local Area Network)を構成している。この
ネットワークでは、トークン(Token:認証)をバス上で
巡回させ、トークンを持った電子制御ユニットに送信権
を与えている。送信権を与えられた電子制御ユニット
は、発信元と送信先を付加したデータ(各種スイッチの
操作信号データ及び負荷装置の制御信号データ)を送信
するように構成されている。
【0026】次に、この扉開閉制御装置の動作、即ち扉
の開閉制御について添付図面のフローチャートを参照し
ながら説明する。図2のフローチャートはこの装置で実
行される処理内容を示している。この処理は、例えば電
源スイッチ(図示せず)のON後、イグニッションキー
(図示せず)がONの時にタイマ割込によって所定の時
間毎に実行される。なお、ここでは中扉100の動作に
ついて説明するが、前扉101についても同様の動作が
行なわれる。
【0027】まず、ステップ1で中扉開閉スイッチ5が
正常であるか否かを判定する。正常である場合はステッ
プ2へ進んで、中扉マイクロスイッチ15が正常である
か否かを判定する。これらスイッチ5、15の正常、異
常の判定は、第2の電子制御ユニット2で行なわれる。
【0028】中扉マイクロスイッチ15が正常である場
合には、ステップ3へ進んで、車速が10km/h未満
であるか否かを判定する。車速が10km/h未満の場
合は、ステップ4へ進んで通常処理を実行し、車速が1
0km/h以上の場合には、ステップ5へ進んで走行時
処理を実行する。
【0029】一方、ステップ2で中扉マイクロスイッチ
15が異常であると判定した場合には、ステップ6へ進
んでエラーコード表示2を実行する。この結果、中扉開
閉パイロットランプ12を点滅させることによって、中
扉マイクロスイッチ15が異常である旨の表示がされ
る。次いで、ステップ7に進んで走行時処理を実行す
る。
【0030】また、ステップ1で中扉開閉スイッチ5が
異常であると判定した場合には、ステップ8へ進んで中
扉マイクロスイッチ15が正常であるか否か判定する。
正常である場合はステップ9へ進んでエラーコード表示
3を実行する。この結果、中扉開閉パイロットランプ1
2を点滅させることによって、中扉開閉スイッチ5が異
常である旨の表示がされる。次いで、ステップ10で進
んでエラー時処理2を実行する。
【0031】また、ステップ8で中扉マイクロスイッチ
15が異常であると判定した場合には、ステップ11へ
進んでエラーコード表示4を実行する。この結果、中扉
開閉パイロットランプ12を点滅させることによって、
中扉開閉スイッチ5と中扉マイクロスイッチ15が異常
である旨の表示がされる。次いで、ステップ10で進ん
でエラー時処理2を実行する。
【0032】なお、前記したように中扉開閉スイッチ
5、中扉マイクロスイッチ15の異常を中扉開閉パイロ
ットランプ12を点滅表示させることによって運転手に
告知している。これらステップ6のエラーコード表示
2、ステップ9のエラーコード表示3、ステップ11の
エラーコード表示4の表示は、夫々異なる間隔で点滅さ
せることにより、運転手に識別させている。また、中扉
開閉スイッチ5、中扉マイクロスイッチ15の異常を中
扉開閉パイロットランプ12の点滅表示で告知したが、
昇降パイロットランプ13で行っても良く、また第一の
電子制御ユニット1の出力ポートに表示装置14を接続
して異常であることを表示しても良い。
【0033】次に、このフローチャートの通常処理(ス
テップ4)について、図3と図4のフローチャートを参
照しながら説明する。なお、このフローチャートでは乗
客フラグは前回の処理終了時にステップ122、136
で「0」にリセットされている。まず、車両停止状態
(車速10km/h未満の状態)で中扉100を開く場
合の動作について説明する。いま、中扉開閉スイッチ5
を開操作すると、ステップ101で中扉開閉スイッチ5
の開閉状態を判定し、ステップ102へ進む。ステップ
102では、中扉開閉スイッチ5を切り換えた直後であ
るか否か、つまり今回の処理が中扉開閉スイッチ5を切
り換えた後の最初の処理であるか否かを判定する。この
場合は中扉開閉スイッチ5の切換直後であるので、ステ
ップ103へ進んでブザーONフラグを「0」にする
が、次回の処理からはステップ102からステップ10
4へジャンプする。
【0034】ステップ104では、ブザーONフラグが
「0」であるか否かを判定するが、ブザーONフラグは
ステップ103で「0」にしてあるので、ステップ10
5へ進んで予告ブザー21をONにする。ステップ10
6では、中扉開閉スイッチ5の開操作からの経過時間を
判定する。経過時間が0.8秒以上の場合、ステップ1
07へ進んでブザーONフラグを1にし、ステップ10
8で予告ブザー21をOFFにする。一方、経過時間が
0.8秒未満の場合にはステップ106からステップ1
09へジャンプする。つまり、中扉開閉スイッチ5の開
操作から0.8秒間だけ予告ブザー21が鳴るが、予告
ブザー21が鳴り止んだ際には、ブザーONフラグは
「1」になっているので、その後はステップ105から
ステップ108の処理が省略される。
【0035】ステップ109では、光電リレースイッチ
18のON/OFFを判定し、OFFの場合はステップ
110へ進んで光電リレーの作動を解除する。次のステ
ップ111では、中扉マイクロスイッチ15の開閉状態
を判定するが、このスイッチ15は閉であるので、ステ
ップ112へ進んで中扉開閉スイッチ5の開操作からの
経過時間を判定する。
【0036】経過時間が0.8秒未満の場合は直ちにリ
ターンするが、経過時間が0.8秒以上であると、ステ
ップ113へ進んでドアエンジン電磁弁20をONにす
る。つまり、予告ブザー21が鳴り止むのと同時に中扉
100が開き始める。中扉100が完全に開くと、中扉
マイクロスイッチ15が開になるので、次回の処理から
はステップ111からステップ114へ進んで中扉開閉
パイロットランプ12を点灯させる。
【0037】ところで、光電リレースイッチ18がON
の場合には、ステップ109からステップ115へ進ん
で光電リレーを作動し、次のステップ116で乗降ステ
ップに乗客がいるか否かを判定する。この判定は、光電
リレー16とマットセンサ17によって行なわれる。乗
客がいる場合はステップ117へ進んで乗客フラグを
「1」にし、ステップ118で昇降パイロットランプ1
3を点灯し、ステップ119へ進む。
【0038】ステップ119では、中扉マイクロスイッ
チ15の開閉状態を判定するが、このスイッチ15は閉
であるので、ステップ120へ進んで乗客フラグを判定
する。乗客フラグはステップ117で「1」にしてある
ので、ステップ120から直ちにリターンする。つま
り、乗降ステップに乗客がいる間は中扉100が開くこ
とはない。乗降ステップから乗客がいなくなると、ステ
ップ116からステップ122へ進んで乗客フラグを
「0」にし、ステップ123で昇降パイロットランプ1
3を消灯する。乗客フラグが「0」になると、ステップ
120からステップ121へ進み、乗降ステップから乗
客がいなくなってからの経過時間を判定する。
【0039】経過時間が0.8秒未満の場合は直ちにリ
ターンするが、経過時間が0.8秒以上の場合にはステ
ップ124へ進んでドアエンジン電磁弁20をONにす
る。つまり、乗客がいなくなってから0.8秒後に中扉
100が開き始める。中扉100が完全に開くと、中扉
マイクロスイッチ15が開になるので、次回の処理から
はステップ119からステップ126へ進んで中扉開閉
パイロットランプ12を点灯する。つまり、乗降ステッ
プに乗客がいる場合には中扉100が開くとこはない
が、乗降ステップから乗客がいなくなって0.8秒経過
すると、中扉100は自動的に開くのである。
【0040】次に、中扉100を閉じる場合の動作につ
いて説明する。いま、中扉開閉スイッチ5を閉操作する
と、ステップ101で中扉開閉スイッチ5の開閉状態を
判定し、図4のステップ127へ進む。ステップ127
では,中扉開閉スイッチ5を切り換えた直後であるか否
か、つまり今回の処理が中扉開閉スイッチ5を切り換え
た後の最初の処理であるか否かを判定する。
【0041】この場合は、中扉開閉スイッチ5の切換直
後であるので、ステップ128へ進んでブザーONフラ
グを「0」にするが、次回の処理からはステップ127
からステップ129へジャンプする。次のステップ12
9では、ブザーONフラグが「0」であるか否かを判定
するが、ブザーONフラグはステップ128で「0」に
してあるので、ステップ130へ進んで予告ブザー21
をONにする。
【0042】ステップ131では、中扉開閉スイッチ5
の閉操作からの経過時間を判定する。経過時間が0.8
秒以上の場合、ステップ132へ進んでブザーONフラ
グを1にし、ステップ133で予告ブザー21をOFF
にする。一方、経過時間が0.8秒未満であると、ステ
ップ131からステップ134へジャンプする。つま
り、中扉開閉スイッチ5の開操作から0.8秒間だけ予
告ブザー21が鳴るが、予告ブザー21が鳴り止んだ際
には、ブザーONフラグは「1」になっているので、そ
の後はステップ130からステップ133の処理が省略
される。
【0043】ステップ134では、光電リレースイッチ
18のON/OFF状態を判定し、OFFの場合はステ
ップ135へ進んで光電リレーの作動を解除する。そし
て、ステップ136を経てステップ137へ進み、ドア
エンジン電磁弁20をOFFにして中扉100を閉じ
る。
【0044】一方、光電リレースイッチ18がONの場
合には、ステップ134からステップ138へ進んで中
扉マイクロスイッチ15の開閉状態を判定する。中扉マ
イクロスイッチ15は開であるので、ステップ139へ
進んで光電リレーを作動させる。
【0045】ステップ140では、中扉100の乗降ス
テップに乗客がいるか否かを判定する。乗客がいる場合
は、ステップ141へ進んで昇降パイロットランプ13
を点灯し、ステップ142で乗客フラグを「1」にして
からリターンする。つまり、乗降ステップに乗客がいる
間は、中扉100が閉じることはない。乗降ステップか
ら乗客がいなくなると、ステップ140からステップ1
43へ進んで昇降パイロットランプ13を消灯し、ステ
ップ144で乗客フラグの状態を判定する。
【0046】乗客フラグは、ステップ142で「1」に
してあるので、ステップ145へ進み、乗降ステップか
ら乗客がいなくなってからの経過時間を判定する。経過
時間が0.8秒未満の場合は直ちにリターンするが、経
過時間が0.8秒以上になると、ステップ145からス
テップ136へ進み、乗客フラグを「0」にし、ステッ
プ137でドアエンジン電磁弁20をOFFにする。つ
まり、乗降ステップから乗客がいなくなって0.8秒経
過すると、中扉100が閉じ始める。
【0047】中扉100が完全に閉じると、中扉マイク
ロスイッチ15が閉になるので、次回の処理からはステ
ップ38からステップ46へ進み、中扉開閉パイロット
ランプ12を消灯する。ところで、最初から乗降ステッ
プに乗客がいなかった場合には、乗客フラグは[0]の
ままなので、ステップ44からステップ36へ進む。つ
まり、予告ブザー10が鳴り止むのと同時に中扉100
が閉じ始める。
【0048】次に、図2のフローチャートの走行時処理
(ステップ5)について、図5のフローチャートを参照
しながら説明する。なお、このフローチャートでは乗客
フラグは前回の処理終了時にステップ206で「0」に
リセットされている。まず、ステップ201で中扉開閉
スイッチ5の開閉状態を判定し、開の場合はステップ2
02へ進んで警告ブザー10を鳴らす。次のステップ2
03では、後述のエラーコード表示1を実行する。
【0049】ステップ204では,中扉マイクロスイッ
チ15の開閉状態を判定し、閉の場合はステップ205
へ進んで光電リレー16の作動を解除する。次いで、ス
テップ206を経てステップ207へ進み、ドアエンジ
ン電磁弁20をOFFにする。つまり、以上のステップ
は運転者が走行中に中扉開閉スイッチ5を開操作してし
まった場合でも、中扉100が開くことはない。ここ
で、中扉開閉スイッチ5を閉に戻すと、ステップ201
からステップ208へ進んで警告ブザー10をOFFに
する。つまり、中扉開閉スイッチ5が開になっている間
は、警告ブザー10が鳴り続ける。
【0050】ところで、中扉100が開いた状態で車両
走行が始まり、車速が10km/h以上になった場合に
は、中扉マイクロスイッチ15が開になっているので、
ステップ204からステップ209へ進む。ステップ2
09では、中扉開閉スイッチ5を切り換えた直後である
か、つまり今回の処理が中扉開閉スイッチ5を切り換え
た後の最初の処理であるか否かを判定する。
【0051】この場合は,中扉開閉スイッチ5の切換直
後であるので、ステップ210へ進んでブザーONフラ
グを「0」にするが、次回の処理からはステップ211
へジャンプする。次のステップ211では、ブザーON
フラグが「0」であるか否かを判定するが、ブザーON
フラグはステップ210で「0」にしてあるので、ステ
ップ212へ進んで予告ブザー21をONにする。
【0052】ステップ213では、中扉開閉スイッチ5
の開操作からの経過時間を判定する。経過時間が0.8
秒以上の場合、ステップ214へ進んでブザーONフラ
グを1にし、ステップ215で予告ブザー21をOFF
にする。一方、経過時間が0.8秒未満であると、ステ
ップ213からステップ216へジャンプする。つま
り、中扉開閉スイッチ5の開操作から0.8秒間だけ予
告ブザー21が鳴るが、予告ブザー21が鳴り止んだ際
には、ブザーONフラグは1になっているので、その後
はステップ212からステップ215の処理が省略され
る。
【0053】ステップ216では、光電リレースイッチ
18のON/OFF状態を判定し、OFFの場合はステ
ップ205へ進んで光電リレーの作動を解除する。次い
で、ステップ206を経てステップ207へ進み、ドア
エンジン電磁弁20をOFFにして中扉100を閉じ
る。つまり、光電リレースイッチ18をOFFにしてお
くと、予告ブザー21が鳴り止むのと同時に中扉100
が閉じ始める。
【0054】一方、光電リレースイッチ18がONの場
合には、ステップ216からステップ217へ進んで光
電リレーを作動させる。次のステップ218では、中扉
100の乗降ステップに乗客がいるか否かを判定する。
乗客がいる場合は、ステップ218からステップ219
へ進んで昇降パイロットランプ13を点灯し、ステップ
220で乗客フラグを1にしてからリターンする。つま
り、乗降ステップに乗客がいる間は、中扉100が閉じ
ることはない。
【0055】乗降ステップから乗客がいなくなると、ス
テップ218からステップ221へ進んで昇降パイロッ
トランプ13を消灯し、ステップ222で乗客フラグの
状態を判定する。乗客フラグはステップ219で「1」
にしてあるので、ステップ222からステップ223へ
進み、乗降ステップから乗客がいなくなってからの経過
時間を判定する。経過時間が0.8秒未満の場合は直ち
にリターンするが、経過時間が0.8秒以上になると、
ステップ223からステップ206を経てステップ20
7へ進み、ドアエンジン電磁弁20をOFFにする。
【0056】つまり、乗降ステップから乗客がいなくな
って0.8秒経過すると、中扉100が閉じ始める。中
扉100が完全に閉じると、中扉マイクロスイッチ15
が閉になるので、次回の処理からはステップ204から
ステップ205へ進み、光電リレーの作動を解除する。
ところで、最初から乗降ステップに乗客がいなかった場
合には、乗客フラグは「0」のままなので、ステップ2
22からステップ206へ進む。つまり、予告ブザー2
1が鳴り止むのと同時に中扉100が閉じ始める。
【0057】次に、図5のステップ203のエラーコー
ド表示1の処理について説明する。図6は、その処理内
容を示すフローチャートである。なお、このフローチャ
ートでは消灯フラグは前回の処理終了時にステップ31
0で「0」にリセットされている。まず、ステップ30
1で中扉開閉スイッチ5の開閉状態を判定する。開の場
合はステップ302へ進み、消灯フラグの状態を判定す
る。消灯フラグが「0」の場合はステップ303へ進
み、昇降パイロットランプ13を点灯し、次のステップ
304で昇降パイロットランプ13の点灯からの経過時
間を判定する。
【0058】経過時間が0.1秒未満の場合は直ちにリ
ターンするが、経過時間が0.1秒以上の場合にはステ
ップ305へ進み、消灯フラグを「1」にする。消灯フ
ラグが「1」になると、次回の処理からはステップ30
2からステップ306へ進み、昇降パイロットランプ1
3を消灯し、次のステップ307で昇降パイロットラン
プ13の消灯からの経過時間を判定する。
【0059】経過時間が0.5秒未満の場合は直ちにリ
ターンするが、経過時間が0.5秒以上の場合にはステ
ップ308へ進み、消灯フラグを「0」にする。消灯フ
ラグが「0」になると、次回の処理からはステップ30
2からステップ303へ進む。つまり、昇降パイロット
ランプ13は0.1秒間の点灯と0.5秒間の消灯を繰
返すことになる。
【0060】また、中扉開閉スイッチ5を閉操作する
と、ステップ301からステップ309へ進み、昇降パ
イロットランプ13を消灯し、ステップ310で消灯フ
ラグを「0」にする。つまり、中扉開閉スイッチ5の閉
操作によって、このエラーコード表示1の処理が終了す
る。なお、このエラーコード表示1においても、前記し
たエラーコード表示2乃至4の場合と同様に、中扉開閉
パイロットランプの点滅の間隔を変えることによって表
示しても良い。また表示装置14に表示するようにして
も良い。
【0061】次に、図2のフローチャートのエラー時処
理1(ステップ7)について、図7と図8のフローチャ
ートを参照しながら説明する。まず、中扉開閉スイッチ
5を開操作して中扉100を開く場合の動作について説
明する。
【0062】いま、中扉開閉スイッチ5を開操作する
と、ステップ401で中扉開閉スイッチ5の開閉状態を
判定し、ステップ402へ進む。ステップ402では、
中扉開閉スイッチ5を切り換えた直後であるか、つまり
今回の処理が中扉開閉スイッチ5を切り換えた後の最初
の処理であるか否かを判定する。この場合は、中扉開閉
スイッチ5の切換直後であるので、ステップ403へ進
んでブザーONフラグを「0」にするが、次回の処理か
らはステップ404へジャンプする。次のステップ40
4では、ブザーONフラグが「0」であるか否かを判定
するが、ブザーONフラグはステップ403で「0」に
してあるので、ステップ405へ進んで予告ブザー21
をONにする。
【0063】ステップ406では、中扉開閉スイッチ5
の開操作からの経過時間を判定する。経過時間が0.8
秒以上の場合、ステップ407へ進んでブザーONフラ
グを「1」にし、ステップ408で予告ブザー21をO
FFにする。一方、経過時間が0.8秒未満であると、
ステップ406からステップ409へジャンプする。つ
まり、中扉開閉スイッチ5の開操作から0.8秒間だけ
予告ブザー21が鳴るが、予告ブザー21が鳴り止んだ
際には、ブザーONフラグは1になっているので、その
後はステップ405からステップ408の処理が省略さ
れる。
【0064】ステップ409では、光電リレースイッチ
18のON/OFFを判定し、OFFの場合はステップ
410へ進んで光電リレーの作動を解除する。次のステ
ップ411ではドアエンジンの作動状態を判定する。こ
の場合は、中扉100が閉じているので、つまりドアエ
ンジンがOFF状態になっているので、ステップ412
へ進み、中扉開閉スイッチ5の開操作からの経過時間を
判定する。
【0065】経過時間が0.8秒未満の場合は直ちにリ
ターンするが、経過時間が0.8秒以上であると、ステ
ップ413へ進んでドアエンジン電磁弁20をONにす
る。つまり、予告ブザー21が鳴り止むのと同時に中扉
100が開き始める。
【0066】ところで、光電リレースイッチ18がON
の場合には、ステップ409からステップ414へ進ん
で光電リレーを作動し、次のステップ415で乗降ステ
ップに乗客がいるか否かを判定する。乗客がいない場合
は、ステップ416へ進んで昇降パイロットランプ13
を消灯する。一方、乗客がいる場合には、ステップ41
7へ進んで昇降パイロットランプ13を点灯する。
【0067】ステップ418では、ドアエンジンの作動
状態を判定する。ONの場合はステップ420へ進み、
ドアエンジン電磁弁20をONにするが、OFFの場合
にはステップ421へ進み、ドアエンジン電磁弁20を
OFFにする。この場合は、中扉100が閉じているの
で、つまりドアエンジンがOFF状態になっているの
で、ドアエンジンをOFF状態のまま維持することにな
る。中扉100が開いた後で中扉マイクロスイッチ15
の異常が検出された場合には、ドアエンジンをON状態
に保持することになる。
【0068】つまり、中扉マイクロスイッチ15の異常
が検出される以前の開閉状態に中扉100が維持される
ことになる。これは、次のような中扉マイクロスイッチ
15の故障による中扉100の誤動作を防止するためで
ある。例えば、中扉マイクロスイッチ15が誤って開状
態の信号を出力した場合、図3のフローチャートにおい
てステップ119からステップ120へ進むべきである
のも係わらず、ステップ119からステップ126へ進
んでしまう。このため、乗降ステップに乗客がいる場合
でも、中扉100が予告ブザー10の鳴動停止と同時に
開き始めてしまう。
【0069】次に、中扉100を閉じる場合の動作につ
いて説明する。いま、中扉開閉スイッチ5を閉操作する
と、ステップ401で中扉開閉スイッチ5の開閉状態を
判定し、図8のステップ422へ進む。ステップ422
では、中扉開閉スイッチ5を切り換えた直後であるか、
つまり今回の処理が中扉開閉スイッチ5を切り換えた後
の最初の処理であるか否かを判定する。
【0070】この場合は、中扉開閉スイッチ5の切換直
後であるので、ステップ423へ進んでブザーONフラ
グを「0」にするが、次回の処理からはステップ424
へジャンプする。次のステップ424では、ブザーON
フラグが「0」であるか否かを判定するが、ブザーON
フラグはステップ423で「0」にしてあるので、ステ
ップ425へ進んで予告ブザー21をONにする。
【0071】ステップ426では、中扉開閉スイッチ5
の閉操作からの経過時間を判定する。経過時間が0.8
秒以上の場合、ステップ427へ進んでブザーONフラ
グを「1」にし、ステップ428で予告ブザー21をO
FFにする。一方、経過時間が0.8秒未満であると、
ステップ426からステップ429へジャンプする。つ
まり、中扉開閉スイッチ5の閉操作から0.8秒間だけ
予告ブザー21が鳴るが、予告ブザー21が鳴り止んだ
際には、ブザーONフラグは「1」になっているので、
その後はステップ425からステップ428の処理が省
略される。
【0072】ステップ429では、光電リレースイッチ
18のON/OFFを判定し、OFFの場合はステップ
430へ進んで光電リレーの作動を解除する。次のステ
ップ431では、ドアエンジンの作動状態を判定する。
中扉100が開いている場合、つまりドアエンジンがO
N状態になっているときには、ステップ432へ進み、
中扉開閉スイッチ5の閉操作からの経過時間を判定す
る。
【0073】経過時間が0.8秒未満の場合は直ちにリ
ターンするが、経過時間が0.8秒以上であると、ステ
ップ433へ進んでドアエンジン電磁弁20をOFFに
する。つまり、予告ブザー21が鳴り止むのと同時に中
扉100が閉じ始める。
【0074】ところで、光電リレースイッチ18がON
の場合には、ステップ429からステップ434へ進ん
でドアエンジンの作動状態を判定する。ONの場合はス
テップ435へ進んで光電リレーを作動し、ステップ4
36へ進んで乗降ステップに乗客がいるか否かを判定す
る。
【0075】乗客がいる場合は、ステップ437へ進ん
で昇降パイロットランプ13を点灯し、乗客がいない場
合には、ステップ438へ進んで昇降パイロットランプ
13を消灯する。次いで、ステップ439へ進んでドア
エンジン電磁弁20をONにする。一方、ドアエンジン
がOFFの場合には、ステップ434からステップ44
0へ進み、光電リレーの作動を解除し、ステップ441
でドアエンジン電磁弁20をOFFにする。
【0076】この場合は、中扉100が開いているの
で、つまりドアエンジンがON状態になっているので、
ドアエンジンをON状態のまま保持することになる。中
扉100が閉じた後で中扉マイクロスイッチ15の異常
が検出された場合には、ドアエンジンをOFF状態に保
持することになる。つまり、中扉マイクロスイッチ15
の異常が検出される以前の開閉状態に中扉100が維持
されることになる。中扉100をこのように維持する理
由は、上述の通りである。
【0077】このエラー時処理1では、以上のように、
光電リレーの非作動時には、故障した中扉マイクロスイ
ッチ15の代わりに、ドアエンジンの作動状態から中扉
100の開閉状態を判定して中扉100の開閉制御を行
なうとともに、光電リレーの作動時には、中扉マイクロ
スイッチ15の異常検出前の開閉状態に中扉100を維
持している。
【0078】次に、図2のフローチャートのエラー時処
理2(ステップ10)について、図9のフローチャート
を参照しながら説明する。まず、ステップ501で光電
リレーの作動を解除し、ステップ502でドアエンジン
の作動状態を判定する。ドアエンジンがON状態の場合
はステップ503でドアエンジン電磁弁20をONにす
る。一方、OFFの場合にはステップ504でドアエン
ジン電磁弁20をOFFにする。つまり、中扉開閉スイ
ッチ5の異常検出前の開閉状態に中扉100を維持して
いる。
【0079】以上説明したように、このワンマンバスで
は、第1及び第2の電子制御ユニット1、2を前扉10
1と中扉100の近傍にそれぞれ配置してあるので、車
両の組立にあたって、各扉100、101の開閉装置を
構成するスイッチ類や負荷装置などを最寄の電子制御ユ
ニット1、2に接続し、第1及び第2の電子制御ユニッ
ト1、2を通信線23で結べばよい。このため、車体前
後方向に多数のハーネスを配設する必要がなくなり、作
業が容易になる。
【0080】また、車両走行中に運転手が誤って中扉開
閉スイッチ5を開操作した場合でも、中扉100が開か
れることはなく(閉状態が維持される)、乗客の安全が
確保される。その際、警告ブザー10が鳴って運転手に
中扉開閉スイッチ5の誤操作を知らせる。
【0081】さらに、中扉100が開いた状態で車両走
行が始まった場合でも、乗降ステップに乗客がいる間
は、中扉100が閉じることはなく、乗降ステップから
乗客がいなくなって0.8秒経過した時点で中扉100
が閉じるので、乗客が中扉100に挟み込まれる虞はな
い。
【0082】さらにまた、中扉マイクロスイッチ15の
異常が検知された場合には、このスイッチ15の異常検
知前の開閉状態に中扉100が維持されるので、中扉1
00の誤動作を防止することができる。
【0083】また、中扉開閉スイッチ5の異常が検出さ
れた場合にも、前記した中扉マイクロスイッチ15の場
合と同様に、このスイッチ5の異常検知前の開閉状態に
中扉100が維持されるので、中扉100の誤動作を防
止することができる。
【0084】さらに、中扉開閉スイッチ5または中扉マ
イクロスイッチ15の異常が検知された際には、その旨
がパイロットランプ、表示装置等に表示されるので、迅
速な対処が可能になる。なお、上記実施形態にあって
は、中扉を例にとって説明したが、前扉についても当然
に適用できる。また、前扉、中扉、後扉の3つの扉を有
するワンマンバスにも当然に適用することができる。
【0085】
【発明の効果】本発明にかかるワンマンバスの乗降扉開
閉制御装置によれば、電子制御ユニットを合理的に配置
してハーネスの配設を容易にすると共に、乗客に対して
より安全な乗降扉の開閉制御を行うことができる。ま
た、本発明にかかるワンマンバスの乗降扉開閉制御方法
によれば、乗客に対してより安全な乗降扉の開閉制御を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明にかかる一実施形態のワンマン
バスの乗降扉開閉制御装置を示すブロック図である。
【図2】図2は、図1に示した装置で実行される制御内
容を示すフローチャート図である。
【図3】図3は、図2のフローチャートにおける通常処
理の一部を示すフローチャート図である。
【図4】図4は、図3に続くフローチャート図である。
【図5】図5は、図2のフローチャートにおける走行時
処理を示すフローチャート図である。
【図6】図6は、図5のフローチャートにおけるエラー
コード表示1を示すフローチャート図である。
【図7】図7は、図2のフローチャートにおけるエラー
時処理1の一部を示すフローチャート図である。
【図8】図8は、図7に続くフローチャート図である。
【図9】図9は、図2のフローチャートにおけるエラー
時処理2の一部を示すフローチャート図である。
【図10】ワンマンバスを示す概略側面図である。
【符号の説明】
1 第1の電子制御ユニット 2 第2の電子制御ユニット 4 前扉開閉スイッチ 5 中扉開閉スイッチ 8 ドアエンジンスイッチ 9 ドアエンジン電磁弁 10 警告ブザー 11 前扉開閉パイロットランプ 12 中扉開閉パイロットランプ 13 昇降パイロットランプ 15 中扉マイクロスイッチ 16 光電リレー 17 マットスイッチ 18 光電リレースイッチ 19 ドアエンジンスイッチ 20 ドアエンジン電磁弁 21 予告ブザー 22 リレー 23 通信線 100 中扉 101 前扉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 幹夫 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士 重工業株式会社内 (72)発明者 坂井 宏史 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 野田 英毅 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 Fターム(参考) 2E052 AA09 EB01 EC02 GA05 GB01 GD02 KA27

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の乗降扉を備えたワンマンバスの乗
    降扉開閉制御装置において、 乗降扉毎に乗降扉の開閉を制御する電子制御ユニットを
    それぞれ配置するとともに、 これら電子制御ユニットを通信線で結んでローカルエリ
    アネットワークを構成したことを特徴とするワンマンバ
    スの乗降扉開閉制御装置。
  2. 【請求項2】 前記電子制御ユニットが、少なくとも前
    扉及び中扉の近傍に配置されていること特徴とする請求
    項1に記載されたワンマンバスの乗降扉開閉制御装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1または請求項2に記載され
    たワンマンバスの乗降扉開閉制御装置を用いた乗降扉開
    閉制御方法において、 走行中に、前記乗降扉を開く指令を前記電子制御ユニッ
    トが受けても、乗降扉の閉状態が維持され、開動作が阻
    止されることを特徴とするワンマンバスの乗降扉開閉制
    御方法。
  4. 【請求項4】 前記請求項1または請求項2に記載され
    たワンマンバスの乗降扉開閉制御装置を用いた乗降扉開
    閉制御方法において、 前記乗降扉の開いた状態で走行が開始された場合、 前記乗降口に乗客がいる間は乗降扉の開状態を維持し、
    乗降口から乗客がいなくなった時点で乗降扉を閉状態に
    なすことを特徴とするワンマンバスの乗降扉開閉制御方
    法。
  5. 【請求項5】 走行中に、前記乗降扉を開く指令を前記
    電子制御ユニットが受けた際、あるいはまた前記乗降扉
    の開いた状態で走行が開始された際、警報を発すること
    を特徴とする請求項3または請求項4に記載されたワン
    マンバスの乗降扉開閉制御方法。
  6. 【請求項6】 前記乗降扉の開閉状態を検出するスイッ
    チの異常を前記電子制御ユニットが検知した場合には、 このスイッチの異常検知前の開閉状態に乗降扉を維持す
    ることを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれかに
    記載されたワンマンバスの乗降扉開閉制御方法。
  7. 【請求項7】 前記乗降扉を開閉する操作スイッチの異
    常を前記電子制御ユニットが検知した場合には、 前記操作スイッチの異常検知前の開閉状態に乗降扉を維
    持することを特徴とする請求項3乃至請求項6のいずれ
    かに記載されたワンマンバスの乗降扉開閉制御方法。
  8. 【請求項8】 前記乗降扉の開閉状態を検出するスイッ
    チ、乗降扉を開閉する操作スイッチの異常を運転者に報
    知することを特徴とする請求項6または請求項7に記載
    されたワンマンバスの乗降扉開閉制御方法。
JP2002041041A 2002-02-19 2002-02-19 ワンマンバスの乗降扉開閉制御装置及びこの装置を用いた乗降扉開閉制御方法 Pending JP2003237505A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007236249A (ja) * 2006-03-07 2007-09-20 Kubota Corp 作業機の操作構造
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JP2016215810A (ja) * 2015-05-20 2016-12-22 いすゞ自動車株式会社 車高変更装置および車高変更方法
CN111890896A (zh) * 2020-08-14 2020-11-06 安徽安凯汽车股份有限公司 一种校车乘客门安全控制系统

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