JP2003237439A - 車両用シート - Google Patents

車両用シート

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JP2003237439A
JP2003237439A JP2002034781A JP2002034781A JP2003237439A JP 2003237439 A JP2003237439 A JP 2003237439A JP 2002034781 A JP2002034781 A JP 2002034781A JP 2002034781 A JP2002034781 A JP 2002034781A JP 2003237439 A JP2003237439 A JP 2003237439A
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seat back
space
lid
vehicle
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JP2002034781A
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Kazuhisa Isshiki
和久 一色
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Toyota Auto Body Co Ltd
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Toyota Auto Body Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートバックを前倒ししてシートクッション
を前方下方に移動したときに生じる後部床面との間の空
間を有効に活用できる車両用シートを提供すること。 【解決手段】 シートバック30を前倒ししたときにシ
ートバック30がシートクッション20上に折り重ねら
れ、シートバック30の背面35が後部床面60と略同
じ高さになるように設定された車両用シート10と後部
床面60との間に形成された空間Kの開口部を覆う蓋体
40をシートバック30の背面35に設け、該蓋体40
はシートバック30の前倒し状態のときに上下に回動可
能で、その回動により空間Kの開口部を開閉可能とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用シートに関
し、特にシートバックを前倒しすることによりシートバ
ックをシートクッション上に折り重ね可能で、シートバ
ックを前倒しした状態ではシートバックの背面が車両の
後部床面と略同じ高さになるようにした車両用シートに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の後部に乗員室と一体に荷
室を設けたRV(リクリエーショナル・ビーヒクル)車
が人気を博しており、RV車は使用状況に応じて荷室を
広くするために後部座席のシートバックを前倒しして、
シートバックの背面と後部床面とが略同じ高さになるよ
うに設定されている。そして、シートバックを前倒しし
たときにシートバックの背面と後部床面とが略同じ高さ
になるようにするために、シートバックの前倒しと連動
してシートクッションを前方下方に移動させて、その上
にシートバックを折り重ねるようにしている。
【0003】その例を図8で説明すると、RV車の室内
には、運転席、助手席となる1列目のシート(図略)の
後に2列目のシート700があり、その後に3列目のシ
ート800が設けられ、さらに最後部に荷室となる後部
床面60が設けられている。後部床面60は、荷箱64
と該荷箱64の上部開口部を覆い床面となる床蓋63か
らなり、荷箱64内への物品の出し入れのときは、該床
蓋63を開閉できるようになっている。後部床面60を
広く使用する場合は、3列目のシート800のシートバ
ック830の上部に取り付けられているヘッドレスト8
0を外し(図8の工程)、シートバック830を回動
可能に支持するリクライニング機構あるいは回動機構の
ロックを解除し()、シートバック830を前倒し
()して、シートバック830の前倒しと連動してシ
ートクッション820を下降しながら前方に移動させ
て、シートバック830をシートクッション820上に
折り重ねてシートバック830の背面835と前記床蓋
63の上面が略同じ高さとなるようにする。そして、床
蓋63を開いて()荷箱64にヘッドレスト80を納
め()、床蓋63を閉じる()という手順で行われ
る。
【0004】このシートバック830の前倒しによるシ
ートクッション820の下降と前方移動の機構を図7に
より説明すると、まずシートクッション820は、該シ
ートクッション820の前部の下端を車両床面Fに取り
付けられたブラケット8211に下端を回動自在に支持
されたリンクアーム8212の上端と回動自在に連結さ
れ、シートクッション820の後方に取り付けたL字状
のヒンジアーム8213の上部先端がシートバック83
0の側面に連結軸82139により回動可能に連結され
ている。シートバック830は、その側面で、車両床面
Fに取り付けられている前記ブラケット8211の後端
に回動軸82119により回動可能に支持されている
(図7の(A))。したがって、シートバック830を
前倒しするとシートバック830は回動軸82119を
回動中心として前方へ回動する。するとシートクッショ
ン820後部のヒンジアーム8213の連結軸8213
9も回動軸82119を回動中心として前方へ回動し、
シートクッション820を前方に押圧することとなる。
すると、シートクッション820はリンクアーム821
2を押圧して該リンクアーム8212の回動に規制され
て前方下方に移動すると同時にシートバック830がシ
ートクッション820上に折り重ねられる(図7の
(B))。
【0005】ところで、車両の後部床面60は、床蓋6
3の上面が前倒しされたシートバック830の背面83
5と略同じ高さになるように、車両床面Fより縦壁62
を介して一段高く形成されている。しかも、この縦壁6
2と3列目のシート800との間は、シートバック83
0を起立した状態では干渉しないように縦壁62との間
に隙間を設けている。したがって、シートバック830
を前倒ししてシートバック830の下端面が縦壁62と
対峙したときに、回動軸82119から縦壁62の距離
よりも回動軸82119からシートバック830の下端
面までの距離が小さい分だけ上方に開口する空間Kが生
じる。後部床面60を荷室として広く使用するためには
シートバック830を前倒ししたときにこの空間Kの開
口部を閉鎖する必要があるが、従来は、厚めのカーペッ
ト材850をシートバック830の背面835と後部床
面60との間に取り付けておき、シートバック830を
起立させたときにはこのカーペット材850が前記空間
K内に折り畳まれるように収納される構造や、図7の2
点鎖線で示すように、シートバック830の背面835
に、シートバック830を前倒ししたときに水平状態を
維持して前記空間Kの開口部を覆う蓋体840を設ける
構造等が採用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
なカーペット材850により前記空間Kの開口部を閉じ
る構造のものでは、カーペット材850が柔らかいため
空間Kの開口部を強度を確保して閉鎖することができな
い。このため、後部床面60をシートバック830の背
面835と一体となった荷室として使用する場合に、空
間Kの開口部に重量物を置かないなど使用が制限される
とともに、カーペット材850では空間Kの開口部が開
閉できないので、空間Kを有効に活用することができ
ず、空間Kが無駄なスペースとなるという問題が生じて
いた。また、単に空間Kの開口部を蓋体840で覆う構
造では、該蓋体840はシートバック830の前倒しの
ための回動に追従して水平状態を維持して前記空間Kの
開口部を埋めて後部床面60を広くするように機能する
のみであり、空間Kの開口部を開閉することはできない
ため、前記空間Kを有効に活用することはできなかっ
た。とくに、2列目と3列目のシートとの間隔の関係
で、3列目のシートバックを前倒しするときに、ヘッド
レストを取り外す必要がある場合は、その取り外したヘ
ッドレストを後部床面上やその下部の荷箱に収納してい
たが、後部床面上に置く場合は荷物積載上邪魔となり、
荷箱内に収納する場合はヘッドレストが汚れたり他の収
納物が収納できなくなったりするという問題がある。
【0007】そこで、本発明は、かかる課題を解決すべ
く、シートバックを前倒ししてシートクッションを前方
下方に移動したときに生じる後部床面との間の空間を有
効に活用できる車両用シートを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1に
記載の車両用シートは、シートバックを前倒しすること
により該シートバックをシートクッション上に折り重ね
可能で、該シートバックを前倒しした状態では、シート
バックの背面がシートバックの後方に縦壁を介して一段
高く形成された車両の後部床面と略同じ高さとなり、か
つシートバックおよびシートクッションと前記縦壁との
間に上方に開放する空間が形成されるように構成されて
おり、前記シートバックの下端には、前記空間を閉じる
蓋体が、前記シートバックを起倒するとき水平状態を維
持するように回動可能に設けられている車両用シートに
おいて、前記蓋体が、前記シートバックが前倒し状態の
とき上下に回動可能で、該回動により前記空間を開閉可
能となっていることを特徴とする。よって、蓋体により
前記空間を閉鎖したときに後部床面とシートバックの背
面が略同一面となり、さらに蓋体により前記空間を開放
したときに、該空間にものを入れることができるように
なり、該空間を有効に活用することができる。
【0009】また、本発明に係る請求項2に記載の車両
用シートは、シートバックフレームから延出し、前記シ
ートバックが前倒し状態で前記蓋体が前記空間を閉じて
いるときに、前記蓋体の下面に当接して該蓋体を支持す
る補強部材が設けられていることを特徴とする。よっ
て、前記蓋体が前記空間を閉じているときに、該蓋体に
上部から大きな力が掛かっても前記補強部材により補強
されるので、蓋体および前記空間への収容物を破損する
おそれがない。
【0010】また、本発明に係る請求項3に記載の車両
用シートは、前記補強部材が、前記シートバックフレー
ムに対し回動可能で、前記空間を開閉するとき該蓋体と
別個に回動するように構成されていることを特徴とす
る。よって、前記蓋体が前記空間を閉鎖して補強部材を
必要とするときに蓋体の下面に当接し、蓋体を開放する
ときには、補強部材も蓋体と別個に回動できて前記空間
を遮ることがないので、前記空間へのものの出し入れが
容易にできる。
【0011】本発明に係る請求項4に記載の車両用シー
トは、前記空間が、前記シートバックを前倒しするとき
に取り外すヘッドレストを収納可能であることを特徴と
する。よって、前記空間にヘッドレストを収納すること
ができるので、従来使用されていないスペースを有効に
活用して、他の荷物の積載を助け、かつ、ヘッドレスト
を汚したりしないで収納することができる。また、シー
トバックを起立させるときは、ヘッドレストを前記空間
から排出しなければならないので、ヘッドレストの使用
を失念することがない。
【0012】本発明に係る請求項5に記載の車両用シー
トは、前記空間内に、ヘッドレストを収納したときに該
ヘッドレストを支持する支持部材を設けたことを特徴と
する。よって、ヘッドレストを確実に固定でき、走行中
の振動などでヘッドレストががたつくことがなく、異音
の発生が抑制できる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る車両用シート
の一の実施の形態について図面を参照して以下に説明す
る。本実施の形態の車両用シートは、RV車に設けられ
たものである。ここで、図1は、シートバックを前倒し
した状態の後部荷室を示した斜視図であり、図2は、シ
ートバックを起立させた状態の車両用シートの側面図で
ある。
【0014】(構成)本発明に係る車両用シートの一実
施の形態の構成について説明する。なお、本実施の形態
の車両用シートは従来の技術で説明した第3列目のシー
トで説明するが、第3列目のシートに限らず、車両の後
部床面と隣り合うシートであれば本発明を適用できる。
車両用シート10は、左右に2分割されたシートクッシ
ョン20とシートバック30と、これらシートクッショ
ン20とシートバック30を車両の床面Fに回動可能に
支持する支持機構21及びリクライニング機構31等か
ら構成されている。以下の説明では左右に2分割された
一方の車両用シート10について説明する。他方の車両
用シート10も同様または左右対称である。シートクッ
ション20は、図2、図3に示すように、シートクッシ
ョン20の前部下面で、シートクッション20の左右の
幅と略同一の間隔で車両床面Fに取り付けられたブラケ
ット211に、リンクアーム212を介して回動可能に
連結されている。すなわち、リンクアーム212は上端
をシートクッション20の前部下面に回動可能に、下端
をブラケット211の前部の軸受部2119に回動可能
にそれぞれ連結されている。シートクッション20の後
端には、下辺を前方に向かって延在してクッションフレ
ームと連結し、後部を上方に向けてL字形としたヒンジ
アーム213を設けて、該ヒンジアーム213の上端の
軸受部2139でシートバック30の下部と回動可能に
連結している。
【0015】シートバック30は、その下端で前記ブラ
ケット211の後部に取り付けられたリクライニング機
構31により回動可能に支持されている。すなわち、リ
クライニング機構31の固定子側311がブラケット2
11の後部に設けた取付部2115にボルト2118、
2118により取り付けられ、回動子側312がシート
バック30の下端に固定されて、シートバック30はリ
クライニング機構31の回動中心313を中心として前
後方向に回動可能となっている。
【0016】一方、この車両用シート10の後方に位置
する後部床面60は、図2、図3に示すように、シート
バック30を前倒ししてシートクッション20上に折り
重ねたときにシートバック30の背面35と略同じ高さ
となるように、車両床面Fより縦壁62を介して一段高
く形成されている。そして、この後部床面60は、その
下方に荷箱64を埋設し、上面に、図1に示すように、
カーペット材を張り付けた厚板合板の床蓋63を設け
て、該床蓋63をその前端に設けたヒンジにより開閉可
能に、あるいは、ヒンジを設けずに取り外し可能にし
て、前記荷箱64の上部開口を開閉できるように構成さ
れている。
【0017】さらに、前記シートバック30の背面35
の下部には、シートバック30を前倒ししてシートクッ
ション20上に折り重ねたときにシートバック30およ
びシートクッション20と前記縦壁62との間に形成さ
れる上方に開放される空間Kを開閉する蓋体40と、該
蓋体40を下面から補強する補強部材50が取り付けら
れている。すなわち、蓋体40は、シートバック30の
左右方向の幅と略同じ大きさの幅を有する厚板材にカー
ペットを張り付けた蓋本体41と、該蓋本体41の前端
をシートバック30の背面下部に回動可能に支持するヒ
ンジ42とから構成されている。蓋本体41をシートバ
ック30の背面下部に回動可能に支持する位置は、図2
のシートバック30の起立位置、図3のシートバック3
0の前倒位置のいずれの位置においても蓋本体41の後
端が後部床面60上に重なったときに、蓋本体41が後
部床面60の上面と略平行になるように設定することが
望ましい。
【0018】つぎに、本実施の形態の車両用シート10
では、図3に示すように、シートバック30を前倒しす
るとシートクッション20が前方へ移動し、シートクッ
ション20の後端と前倒ししたシートバック30の下端
面が前述した後部床面60の縦壁62と対峙してその間
に上方に開口する空間Kが形成されるため、この空間K
の開口部を前記蓋体40で覆うと、蓋本体41を支持す
るシートバック30後端と後部床面60前端との間隔が
大きいため、蓋本体41上に人が膝をつくような局部的
な荷重が掛ると蓋本体41が破損する恐れがある。この
ような蓋本体41の破損を防止するために、シートバッ
クフレーム(図略)に補強部材50が設けられている。
【0019】補強部材50は、図1、図5に示すよう
に、架橋部51と該架橋部51の両端から延在するアー
ム部52、52とによりコ字形のアーチ状に形成され、
該アーム部52の先端に取り付けられたヒンジ53によ
り、シートバックフレーム下端の鋼管製横部材32の左
右に取り付けられたヒンジブラケット55に前記蓋体4
0と同一方向に回動可能に支持されている。ヒンジブラ
ケット55は、回動軸59を挿通する軸受孔を穿設した
ヒンジ部551の下端を円弧状に切り欠き、ヒンジ部5
51の後半部を横部材321と平行にL字状に折り曲げ
てストッパ面552を形成し、その対称形のものをスト
ッパ面552の板端面で突き合せ状に前記横部材321
の所定の位置に取り付けて構成されている。
【0020】補強部材50のヒンジ53は、アーム部5
2を挟むように断面コ字状に折り曲げて、その両立上部
に回動軸59を挿通する軸受孔を穿設したもので、断面
コ字状部にアーム部52を挟んで接続されている。そし
て、このヒンジ53をヒンジブラケット55のヒンジ部
551、551間に挿入してこれらの軸受孔の軸心を一
致させ回動軸59を挿通することにより、補強部材50
をシートバック30に回動可能に支持させる。なお、シ
ートバック30に対する補強部材50の回動は、図示の
反時計回りの方向への回動すなわち架橋部51の上方へ
の回動は比較的自由であるが、時計回り方向すなわち架
橋部51の下方への回動は、コ字状断面のヒンジ53の
底部とヒンジブラケット55のストッパ面552との当
接で制限される。
【0021】また、前記空間K内の車両床面F上には、
図4に示すように、この空間K内に取り外したヘッドレ
スト80を収納したときに、該ヘッドレスト80のステ
ー部82を支持する支持部材65を取り付けて、ヘッド
レスト80の移動やがたつきを防止している。
【0022】(作用)次に、以上のように構成した本実
施の形態の車両用シートの動作について説明する。ま
ず、車両後部の荷室を広くするためにシートバック30
からヘッドレスト80を取り外し、シートバック30の
図示しないロックを解除してシートバック30を車両前
方に前倒しすると、シートバック30はリクライニング
機構31の回動軸313を回動中心として図示の反時計
方向に回動する。このシートバック30の回動に伴っ
て、該シートバック30とシートクッション20とを連
結している軸受部2139も回動軸313を回動中心と
して反時計方向に回動する。シートクッション20は、
軸受部2139の回動によりヒンジアーム213を介し
てシートクッション20が前方に押圧され、リンクアー
ム212の上端を前方へ押圧しながらリンクアーム21
2の下端の軸受部2119を回動中心とするリンクアー
ム212の反時計方向への回動に規制されつつ下降しな
がら前方へ移動する。このシートクッション20の下降
移動と同時にシートバック30がシートクッション20
上に折り重ねられ、シートバック30の背面35が図3
に示すように後部床面60と略同じ高さの平面となる。
【0023】また、シートバック30の前倒し動作に伴
って、蓋体40のヒンジ42も回動軸313を回動中心
として反時計方向に回動し、蓋本体41がその後端を後
部床面60に接触しながら前方に移動し、空間Kの開口
部を閉鎖する。
【0024】一方、補強部材50は、図6に示すよう
に、シートバック30が起立状態(図6の(A))にあ
るときは回動軸59が後方に位置するため、架橋部51
を下端にしてアーム部52が略垂直の状態に垂れ下がっ
た状態となる。そして、シートバック30の前倒し動作
途中では、図6の(B)のように回動軸59が上方に回
動するので、コ字形のヒンジ53の下面がヒンジブラケ
ット55のストッパ面552に当接した状態となる。こ
の当接した状態でさらに前倒しされてシートバック30
がシートクッション20上に折り重ねられると、架橋部
51が蓋本体41の下面に当接して固定される(図6の
(C))ため、架橋部51を上方から押圧する力を保持
することができる。したがって、蓋体40に上方からの
押圧力が掛ってもこの補強部材50により蓋体40の下
面を保持するため、蓋体40を破損することがない。
【0025】さらに、蓋体40で閉鎖された前記空間K
の開口部を開放するために、蓋体40をヒンジ42を回
動中心として上方に回動すると、補強部材50のみがこ
の空間Kの開口部に残ることになるが、図6の(C)に
示すように、補強部材50を回動軸59を回動中心とし
て上方に回動することができ、補強部材50を上方に回
動すると、前記空間Kの開口部を開放して該空間Kに後
述するヘッドレスト80等を収納することができる。
【0026】つぎに、上記のように上部が開放された空
間K内にヘッドレスト80を収納する場合は、図4に示
すように、空間Kの開口部からヘッドレスト80のステ
ー部82を車両床面Fとシートクッション20の間に挿
入し、支持部材65に支持させて、枕部81を空間Kに
収納することができる。そして、補強部材50と蓋体4
0を時計方向に回動して前記空間Kの開口部を閉鎖する
と、枕部81は補強部材50の架橋部51と蓋本体41
の下面とにより抑えられた状態となりがたつかない。
【0027】上記の逆に、空間Kに収納されているヘッ
ドレスト80を取り出す場合は、蓋体40を上方に回動
して補強部材50を回動可能とし、補強部材50も上方
に回動して空間Kの上方の開口部を開放する。そして、
再び蓋体40と補強部材50を下方に回動して空間Kの
開口部を閉鎖し、次ぎにシートバック30を起立方向に
回動する。するとシートクッション20が上昇させられ
て、車両用シート10は通常の着座可能な状態に復帰す
る。その後、シートバック30の上端にヘッドレスト8
0を取り付けて使用可能な状態となる。
【0028】このように、シートバック30を前倒しし
たときにシートバック30がシートクッション20上に
折り重ねられ、シートバック30の背面35が後部床面
60と略同じ高さになるように設定された車両用シート
10と後部床面60との間に形成された空間Kの開口部
を覆う蓋体40をシートバック30の背面35に設け、
該蓋体40はシートバック30の前倒し状態のときに上
下に回動可能で、その回動により空間Kの開口部を開閉
可能としたので、後部床面60を含めた荷室を広くする
ことができ、また前記空間Kをもの入れとして活用する
ことが可能となった。
【0029】なお、本発明は前記実施の形態のものに限
定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様
々な変更が可能である。例えば、前記実施の形態では、
シートバックの回動支持をリクライニング機構とした
が、これに限られず、単に回動軸を有するものでも可能
である。
【0030】
【発明の効果】本発明は、シートバックを前倒しするこ
とによりシートバックがシートクッション上に折り重ね
られ、前倒しした状態では、シートバックの背面がシー
トバックの後方に縦壁を介して一段高く形成された後部
床面と略同じ高さとなり、かつシートバックおよびシー
トクッションと前記縦壁との間に上方に開放する空間が
形成され、前記シートバックの下端に前記空間を閉じる
蓋体を回動可能に設けた車両用シートにおいて、前記蓋
体は、前記シートバックが前倒し状態のとき上下に回動
可能で、該回動により前記空間を開閉可能となるように
構成したので、蓋体により前記空間の開口部を閉鎖した
ときに後部床面とシートバックの背面が略同一面とな
り、さらに蓋体により前記空間を開放したときに、該空
間にものを入れることができ、該空間を有効に活用する
ことが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一の実施の形態に係る車両用シートの
シートバックを前倒しした状態の後部荷室を示した斜視
図である。
【図2】本発明の一の実施の形態に係る車両用シートの
シートバックを起立させた状態の側面図である。
【図3】本発明の一の実施の形態に係る車両用シートの
シートバックを前倒しした状態の側面図である。
【図4】本発明の一の実施の形態に係る車両用シートの
シートバックを前倒しして形成される空間にヘッドレス
トを収納した状態の側面図である。
【図5】本発明の一の実施の形態に係る車両用シートの
補強部材の斜視図である。
【図6】本発明の一の実施の形態に係る車両用シートの
蓋体と補強部材の動作状況を示す側面図である。
【図7】従来の車両用シートの側面図で、(A)はシー
トバックが起立した状態、(B)はシートバックを前倒
しした状態を示す。
【図8】従来の車両用シートのヘッドレストを収納する
手順を示した側面図である。
【符号の説明】
10 車両用シート 20 シートクッション 30 シートバック 40 蓋体 50 補強部材 60 後部床面 80 ヘッドレスト F 車両床面 K 空間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバックを前倒しすることにより該
    シートバックをシートクッション上に折り重ね可能で、
    該シートバックを前倒しした状態では、シートバックの
    背面がシートバックの後方に縦壁を介して一段高く形成
    された車両の後部床面と略同じ高さとなり、かつシート
    バックおよびシートクッションと前記縦壁との間に上方
    に開放する空間が形成されるように構成されており、前
    記シートバックの下端には、前記空間を閉じる蓋体が、
    前記シートバックを起倒するとき水平状態を維持するよ
    うに回動可能に設けられている車両用シートにおいて、 前記蓋体は、前記シートバックが前倒し状態のとき上下
    に回動可能で、該回動により前記空間を開閉可能となっ
    ていることを特徴とする車両用シート。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用シートにおい
    て、 シートバックフレームから延出し、前記シートバックが
    前倒し状態で前記蓋体が前記空間を閉じているときに、
    前記蓋体の下面に当接して該蓋体を支持する補強部材が
    設けられていることを特徴とする車両用シート。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の車両用シートにおい
    て、 前記補強部材は、前記シートバックフレームに対し回動
    可能で、前記空間を開閉するとき該蓋体と別個に回動す
    るように構成されていることを特徴とする車両用シー
    ト。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
    記載の車両用シートにおいて、 前記空間は、前記シートバックを前倒しするときに取り
    外すヘッドレストを収納可能であることを特徴とする車
    両用シート。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の車両用シートにおい
    て、 前記空間内に、ヘッドレストを収納したときに該ヘッド
    レストを支持する支持部材を設けたことを特徴とする車
    両用シート。
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