JP2003237369A - 車両のドア構造 - Google Patents

車両のドア構造

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    • B60J5/047Doors arranged at the vehicle sides characterised by the opening or closing movement
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】センターピラーレス構造の車両において、セン
ターピラーレス構造の車両において、乗降性や荷物の出
し入れ等が良好なセンターピラーレス構造の利点を生か
しつつ、さらにドアの強度、剛性の向上が実現できる構
造を提供する。 【解決手段】フロントドア1を構成するドアサッシュ部
6における後方側の上部からドアボデー部7における後
方側の下部に渡って一体に延びる端辺部8を設ける。端
辺部8は、アウターパネル12とインナーパネル13と
で閉断面が形成され、その閉断面内にはプレス成形され
たパネル部材14と押出し成形されたバー部材15が補
強部材として設けられた断面構造を有している。また、
端辺部8の上下部にはドアロック機構としてのラッチ部
材L1、L2が設けられるとともに、シートベルトアン
カーSAがインナーパネル13と押出し成形されたバー
部材15とに締結されるドア構造とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、センターピラーレ
スタイプの車両におけるドア構造、特にフロントドアに
用いて好適なドア構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両への乗降性を向上させる
ため、センターピラーを無くして車体のドア開口面を広
くさせた車両構造が提案されている。そして、このセン
ターピラーレス構造を実現させる技術としては、ドア開
閉構造に関するもの、シートベルト用部材の配設構造に
関するもの、車体の剛性、強度をセンターピラーのある
車両と同等レベルに確保するもの等がある。
【0003】例えば、図7(A)に示した様に、特開2
001−138864号には、センターピラーが無い車
両において、後端部に開閉用回動支点を有するリアドア
100(又は、車両前後方向に摺動可能なリアドア10
0)の前方部にフロントシート用のシートベルトSBを
支持するシートベルトアンカーSAが設けられた構造が
開示されている。図7(B)は、そのドア構造の詳細を
示した図で、アウターパネル101とインナーパネル1
02他で構成されるリアドア100において、アウター
パネル101とインナーパネル102との間のドア前方
上下部にドアロック機構部品104,105等が設けら
れるとともに、補強部材103が設けられているもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、センターピ
ラーレス構造の車両においての最重要課題は車両の安全
性、特に側面衝突に対しての安全性の確保にある。一般
的に、側面衝突に対しては車両のルーフサイドレールと
サイドシルを連結しているセンターピラーによって車体
の強度、剛性が高められて安全性が確保されているが、
センターピラーレス構造の場合、車体のドア開口部とと
ともにドアそのものの強度、剛性を向上することが必須
である。
【0005】上記、特開2001−138864号で
は、補強部材103をリアドア100の前方上下方向に
配設した構造とされているが、この補強部材103は、
ベルト取付強度を確保するためのものとされ、側面衝突
に対して高い安全性が確保されたドア補強構造となって
おらず、センターピラーレス構造の車両において、車両
本体とともにドアの強度、剛性の向上が実現できる構造
が望まれる。さらに、リアドア100の前方部からシー
トベルトSBが引き出される構造では、後部座席の乗員
がリアドアを開けて下車しようとすると、シートベルト
が邪魔になるばかりでなく、前方の座席の乗員が装着し
ているシートベルトがその乗員を強く締め付ける状態と
なってしまうという問題がある。
【0006】以上より本発明は、センターピラーレス構
造の車両において、センターピラーレス構造の車両にお
いて、乗降性や荷物の出し入れ等が良好なセンターピラ
ーレス構造の利点を生かしつつ、さらにドアの強度、剛
性の向上が実現できる構造を提供することを課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の構成によ
る車両のドア構造は、ドアボデー部と該ドアボデー部の
上方に取付けられてドアウインドガラスを保持するドア
サッシュ部を具備する車両のドア構造であって、ドアサ
ッシュ部の車両後方側において上下方向に延びる端辺部
がドアボデー部の下部まで一体で延長して配設され、端
辺部の上端部と下端部にドアと車体との間を着脱可能に
ロックするロック機構が取付けられたものである。
【0008】本発明の第1の構成によれば、ドアサッシ
ュ部の上下方向に延びる端辺部をドアサッシュの上部か
らドアボデー部の下部に渡って一体で延長して配設して
いるところから、複数の部材で構成する必要が無く低コ
ストで製造できるとともに、端辺部の上端部と下端部に
ドアと車体との間を着脱可能にロックするロック機構を
取付けたことにより、端辺部がルーフサイドレールとサ
イドシルとを連結した構造を形成するので、車体剛性が
高まって側突に対する安全性を高めることができる。
【0009】本発明の第2の構成による車両のドア構造
は、第1の構成において、ドアサッシュ部は、プレス成
形された端辺部と、端辺部の上端部から前方に向かって
延びる様にロール成形された他辺部とから成り、端辺部
と他辺部とでドアウインドガラスが保持されるものであ
る。
【0010】本発明の第2の構成によれば、ドアサッシ
ュ部のうちの端辺部はプレス成形、他辺部はロール成形
により製造されるので、製造工程が簡便で低コストのド
アサッシュとすることができる。
【0011】本発明の第3の構成による車両のドア構造
は、構成1又は2において、端辺部の上部、並びに下部
には、夫々、車体に設けられたロック部材と着脱可能に
係合するラッチ部材が配設されたものである。
【0012】本発明の第3の構成によれば、ドアサッシ
ュの端辺部の上下部にはラッチ部材が配設されるととも
に、車体側のルーフサイドレールとサイドシルには各々
ラッチ部材が着脱可能に係合されるロック部材(ストラ
イカー)が設けられて、ドアサッシュとドアボデーとか
ら成るドアを車体上部と下部にてロックするため、構成
1で説明したのと同じく、車体剛性が高まってより一層
の側突に対する安全性を向上することができる。
【0013】本発明の第4の構成による車両のドア構造
は、構成1〜3のいずれかにおいて、端辺部は、インナ
ーパネルとアウターパネルとから構成され、インナーパ
ネルとアウターパネルとは閉断面を形成するよう接合さ
れたものである。
【0014】本発明の第4の構成によれば、ドアサッシ
ュの端辺部は、インナーパネルとアウターパネルが接合
されて閉断面を形成しているので、側突に対する安全性
確保の効果をより奏することができる。
【0015】本発明の第5の構成による車両のドア構造
は、構成4において、インナーパネルとアウターパネル
によって形成された閉断面の内部には、上下方向に延び
る補強部材が設けられたものである。
【0016】本発明の第5の構成によれば、ドアサッシ
ュのインナーパネルとアウターパネルによって形成され
た閉断面の内部には、上下方向に延びる補強部材が設け
られているので側突に対する安全性確保の効果を一層増
すことができる。
【0017】本発明の第6の構成による車両のドア構造
は、構成6において、補強部材は複数の部材から構成さ
れたものである。
【0018】本発明の第6の構成によれば、ドアサッシ
ュのインナーパネルとアウターパネルによって形成され
た閉断面の内部には、上下方向に延びる補強部材を複数
有しているので構成5の側突に対する安全性確保の効果
をより一層増すことができる。
【0019】本発明の第7の構成による車両のドア構造
は、構成6において、補強部材は、押し出し成形された
バー部材とプレス成形されたパネル部材とから構成され
たものである。
【0020】本発明の第7の構成によれば、ドアサッシ
ュのインナーパネルとアウターパネルによって形成され
た閉断面の内部において、上下方向に延びる複数の補強
部材が、押し出し成形されたバー部材とプレス成形され
たパネル部材とから構成されたものであるため、複雑な
プレス型が不要で、低コスト、且つ高強度の端辺部とす
ることができる。
【0021】本発明の第8の構成による車両のドア構造
は、構成1〜7において、ドアサッシュの端辺部には、
ドアに近接して配設された座席の乗員を拘束するシート
ベルトを案内支持するショルダーアンカー部材が取付け
られたものである。
【0022】本発明の第8の構成によれば、ドアに近接
して配設された座席の乗員を拘束するシートベルトのシ
ョルダーアンカー部材は、構成1〜7で補強されたドア
サッシュの端辺部に取付けられているので、ベルトアン
カーに衝撃的に大きな荷重が加わっても変形することの
無いドアサッシュとすることができる。また、ドア端辺
部がフロントドアの後方側であれば、後部座席の乗員が
下車する場合にシートベルトが邪魔になったり、リアド
アが開放されてもフロントシートに座っている乗員を強
く締め付けたりする問題が解消される。
【0023】本発明の第9の構成による車両のドア構造
は、構成1〜8において、ドアは、隣接する他のドアと
協働して車体に形成された連続した開口を開閉する構造
とされるものである。
【0024】本発明の第9の構成によれば、ドアは、隣
接する他のドアと協同で車体に形成された連続した開口
を開閉する構造とされ、即ち、フロントドアとリアドア
の境部にルーフサイドレールとサイドシルを連結するピ
ラーが無い構造とされて、車体側面は、フロントドアと
リアドアが共に開いた状態において、一つの連続した開
口部となるので、乗員の乗降性や荷物の出し入れが極め
て容易なものとすることができる。
【0025】
【発明の効果】以上から、本発明は、特別な成形方法を
用いることなく、極めて簡便、低コストな方法で、車体
の強度、剛性を高めて側突に対する安全性が確保できる
とともに、乗降性と荷物の出し入れが容易なセンターピ
ラーレス構造の車両を提供することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明に係る車両を示す
斜視図である。図1に示した様に、本発明におけるドア
は、フロントドア1がフロントドア前端部に設けられた
ヒンジ(図省略)を回動支点として開閉するタイプで、
リアドア2が所定範囲内で前後方向に移動可能なスライ
ド式ドアとなっている。また、フロントドア1とリアド
ア2の境部においてルーフサイドレール3とサイドシル
4を上下方向に連結するセンターピラーが無い車体構造
であるため、フロントドア1とリアドア2がともに開い
た状態においては、フロントドア1に対応する車体開口
部とリアドア2に対応する車体開口部とで一つの開口部
5を形成し、乗員の乗降性や荷物の出し入れが容易なも
のとされている。
【0027】そして本発明は、以上のようなピラーレス
構造を有する車両であるため、フロントドア1及びリア
ドア2のロック機構に特徴を持っており、詳細は後で説
明するが、フロントドア1及びリアドア2を閉じた時の
境部付近のルーフサイドレール3およびサイドシル4に
各々ロック機構部材であるストライカー22、26が取
付けらるとともに、フロントドア1の後端部の上部と下
部に各々、ストライカー22、26と係合するラッチ部
材が設けられている。
【0028】なお、図示しないが、図1に示したリアド
ア2は、スライド式ドアに替えてリアドア後端部に設け
られたヒンジを回動支点として開閉するタイプとし、上
で説明したフロントドアとで、所謂、観音開きタイプの
ドア開閉機構としても良い。また、図1では車両前方か
ら見て右側のドアのみ示しているが、左側も同様な開閉
機構が適用でき、本発明は左右両側のドア構造に対して
適用できる。
【0029】次に、本発明の一実施形態に係るドアの構
造の詳細について図2〜図6を用いて説明する。まず、
フロントドア1を車室内側から見た斜視図2とその成形
材の組付け状態図3に示している様に、フロントドア1
は、ドアサッシュ部6とドアボデー部7より構成され
て、ドアサッシュ部6の後方側端辺部8はその上部から
ドアボデー部7の下部に向かって一体で延び、さらに、
ドアサッシュ部6は後方側端辺部8の上部から前方に延
び、最終点としてドアボデー部7の前方上部と連結され
た他辺部10を有しており、端辺部8と他辺部10とで
ドアウインドガラス11を保持する構造となっている。
【0030】また、ドアサッシュ部6の端辺部8におけ
る高さ方向中央部付近には、シートベルトSBを乗員の
肩口方向へ案内するシートベルトアンカーSAが取付け
られるとともに、端辺部8の上部と下部における内部に
は、各々、ドアロック部材としてのラッチ部材L1、L
2が設けられている。
【0031】次に図3を用いてドアサッシュ部6の端辺
部8と他辺部10、ならびにドアボデー部7の端辺部8
に用いられる成形材について説明する。ドアサッシュ部
6はその後端部において上下方向に延びてドアボデー部
の下部にまで至る端辺部8と前方に向かって延びる他辺
部10とから成り、その端辺部8は鋼板材がプレス成形
された平板状のアウターパネル12と車両外側方向に開
いた略コ字状のインナーパネル13とで閉断面を形成す
るとともに、その閉断面内には、後で図5を用いて詳細
を説明する複数の補強部材が一体的に組付けられてい
る。端辺部8の構成部材であるインナーパネル13の上
端部13aはアウターパネル12側に傾斜して他辺部1
0を保持できる幅にまで屈曲されている。そして、その
傾斜面内側には図1におけるルーフサイドレール3に設
けられたストライカー22に係合するラッチ部材L1が
設けられており、開口8bはドアを閉じる際にストライ
カー22が入るためのものとして形成されている。ま
た、他辺部10はロール成形によってドアウインドガラ
ス11(図2参照)の上端部が収まるように溝部10a
が形成されている。
【0032】次に図2における端辺部8の構造を図2の
A−A断面、B−B断面及びC−C断面を示す、図4、
図5及び図6にて説明する。図4は図2におけるA−A
断面図であり、ドアサッシュ部6の端辺部8内に設けら
れたラッチ部材L1と車体側に設けられたストライカー
22によるドア1のロック機構を表している。なお、図
4において、ストライカー以外の車体側部材は鎖線で示
している。
【0033】図4に示した様に、ドアサッシュ部6にお
ける端辺部8の上部は、アウターパネル12、インナー
パネル13、補強パネル部材14、内装材であるトリム
T、及びドアロック機構としてのラッチ部材L1より構
成され、ラッチ部材L1は補強部材としての補強パネル
14にボルト、ナットで固定されているとともに、ドア
1を閉めた際、車体側のルーフサイドレール3と溶接、
一体化されたルーフパネル21に締結されたストライカ
ー22に係合するものである。
【0034】次に、図2における断面B−B、即ちドア
サッシュ部6における端辺部8の高さ方向中央付近の構
造を図5にて説明する。断面B−Bにおける端辺部8
は、断面A−Aから連続して平板状のアウターパネル1
2と、車外方向に向かうに従ってその開口幅が広がる略
コ字状のインナーパネル13と、トリムT及び補強部材
であるプレス成形された補強パネル部材14と中空四角
形断面を有するアルミ合金製の押出し成形部材15で構
成されている。また、シートベルトアンカーSAが押し
出し成形部材15とインナーパネル13にボルト、ナッ
トで締結されてトリムTから車室内に設けられ、さらに
アウターパネル12と補強パネル部材14の前方部の間
には所定の幅を持たせ、この間にはサイドウインドガラ
ス11を上下に円滑に摺動可能な様にグラスガイド16
が設けられている。なお、図中、鎖線部分はスライド式
リアドア2の前端部である。
【0035】ここで、補強部材である補強パネル部材1
4と押出し成形部材15についてもう少し詳しく説明す
ると、補強パネル部材14と押出し成形部材15は、ア
ウターパネル12とインナーパネル13とグラスガイド
16とで形成される閉断面内に設けられている。そし
て、補強パネル部材14はインナーパネル13の車外方
向に向かって開口する傾斜面の略中央部分でインナーパ
ネル13の車室内側、即ち断面略コ字状の底面部13a
を覆う様に溶接されて閉断面を形成し、補強パネル部材
14とインナーパネル13の底面部13aとの間に形成
されるこの閉断面内には、その幅とほぼ同じ外寸法を有
する押出し成形部材15が介挿されるとともに、端辺部
8の高さ方向において数箇所で締結されている。
【0036】端辺部8は、以上のような断面を持つこと
により、側突のような車外方向からの大きな荷重が加わ
った場合においても、インナーパネル13と補強パネル
部材14と押出し成形部材15とが一体化されて極めて
強い強度と剛性を持った構造とされているので、乗員の
安全性が確保できる。また、例えば前面衝突によりシー
トベルトSBとシートベルトアンカーSAを通してイン
ナーパネル13に過大な引っ張り荷重が加わった場合に
おいても、インナーパネル13と補強パネル部材14と
押出し成形部材15とは一体化されているので変形した
り、インナーパネル13が破断されたりするということ
はない。
【0037】次に、フロントドア1の端辺部8における
下部ロック機構を、図2のC−C断面、図6を用いて説
明する。図6に示したフロントドア1におけるドアボデ
ー部7の下方部は、図4と図5で説明したドア端辺部8
の補強構造が上部より延びて、その終端部となってい
る。即ち、端辺部8を構成するアウターパネル12、補
強パネル部材14、押し出し成形部材15及びインナー
パネル13はドアサッシュ部6の上方から一体でドアボ
デー部7の下方部まで延びており、その終端部は、アウ
ターパネル12、補強パネル部材14及びインナーパネ
ル13の3枚のパネルが車室内側に突出するように成形
されているとともに、重ね合わされた状態で溶接されて
いる。そして、インナーパネル13は下方に延びた後、
車室外方向に曲げられてドア最下部においてドアボデー
パネル30と一体化されている。
【0038】インナーパネル13が車室内側に突出した
部分の下方部には、ドアをロックするためのラッチ部材
L2が設けられており、このラッチ部材L2は、車体の
フロアパネル25の外側に溶接されて車体前後方向に延
びるサイドシル4の上方面に締結されたストライカー2
6に着脱可能に係合する。なお、このドア下部のロック
機構と同様に、先に図4で説明したドア上部におけるロ
ック機構も基本的に同じで良く、乗員の操作によってケ
ーブル27を介してラッチ部材L2がストライカーを開
放する一般的な構造とされている。また、図1から分か
るように、本実施例においては、ドア上部に対応するス
トライカー22とドア下部に対応するストライカー26
の向きが異なっているが、本発明の主旨からは、特にそ
の向きを特定するものではない。
【0039】以上、図4と図6で本発明のドアロックに
関する実施例を説明したが、先に説明したように、本発
明はルーフサイドレール3とサイドシル4を連結するセ
ンターピラーが無い車体構造を有するものであって、こ
のため、フロントドア1における後部に、補強構造を有
する端辺部8をドアサッシュ部6の上部からドアボデー
部7の下部に渡って一体的に配設するとともに、ドアサ
ッシュ部6の上部とドアボデー部7の下部とにラッチ部
材L1、L2を夫々設けて、これらラッチ部材L1、L
2をルーフサイドレール3とサイドシル4に夫々締結さ
れたストライカー22、26と係合する構造とすること
により、センターピラーを有する車体と同等の強度、剛
性を得ることができ、よって、本発明により、側突に対
して乗員の安全性が確保された構造を提供することが出
来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両を示す斜視図
【図2】本発明に係るドアを車室内側から見た斜視図
【図3】本発明に係るドアの成形部材の組付けを表す斜
視図
【図4】図2における断面A−Aを表す図
【図5】図2における断面B−Bを表す図
【図6】図2における断面C−Cを表す図
【図7】従来例を示す図
【符号の説明】
1…フロントドア 2…リアドア 3…ルーフサイドレール 4…サイドシ
ル 5…開口 6…ドアサッ
シュ部 7…ドアボデー部 8…端辺部 10…他辺部 11…ドアウ
インドガラス 12…アウターパネル 13…インナ
ーパネル 14…補強パネル部材 15…押出し
成形部材 22,26…ストライカー SB…シート
ベルト SA…シートベルトアンカー L1、L2…
ラッチ部材

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドアボデー部と該ドアボデー部の上方に取
    付けられてドアウインドガラスを保持するドアサッシュ
    部を具備する車両のドア構造であって、上記ドアサッシ
    ュ部の車両後方側において上下方向に延びる端辺部が上
    記ドアボデー部の下部まで一体で延長して配設され、上
    記端辺部の上端部と下端部にドアと車体との間を着脱可
    能にロックするロック機構が取付けられた、車両のドア
    構造。
  2. 【請求項2】上記ドアサッシュ部は、プレス成形された
    上記端辺部と、該端辺部の上記上端部から前方に向かっ
    て延びる様にロール成形された他辺部とから成り、上記
    端辺部と上記他辺部とでドアウインドガラスが保持され
    た、請求項1記載の車両のドア構造。
  3. 【請求項3】上記端辺部の上部、ならびに下部には、夫
    々、車体に設けられたロック部材と着脱可能に係合する
    ラッチ部材が配設された、請求項1又は2記載の車両の
    ドア構造。
  4. 【請求項4】上記端辺部は、インナーパネルとアウター
    パネルとから構成され、上記インナーパネルと上記アウ
    ターパネルとは閉断面を形成するよう接合された、請求
    項1乃至3いずれか記載の車両のドア構造。
  5. 【請求項5】上記インナーパネルと上記アウターパネル
    によって形成された上記閉断面の内部には、上下方向に
    延びる補強部材が設けられた、請求項4記載の車両のド
    ア構造。
  6. 【請求項6】上記補強部材は複数の部材から構成され
    た、請求項5記載の車両のドア構造。
  7. 【請求項7】上記補強部材は、押し出し成形されたバー
    部材とプレス成形されたパネル部材とから構成された、
    請求項6記載の車両のドア構造。
  8. 【請求項8】上記端辺部には、上記ドアに近接して配設
    された座席の乗員を拘束するシートベルトを案内支持す
    るショルダーアンカー部材が取付けられた、請求項1及
    至7いずれか記載の車両のドア構造。
  9. 【請求項9】上記ドアは、隣接する他のドアと協働して
    車体に形成された連続した開口を開閉する構造とされ
    る、請求項1及至8いずれか記載の車両のドア構造。
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