JP2003237056A - インクジェット記録装置及びその制御方法、プログラム - Google Patents

インクジェット記録装置及びその制御方法、プログラム

Info

Publication number
JP2003237056A
JP2003237056A JP2002041836A JP2002041836A JP2003237056A JP 2003237056 A JP2003237056 A JP 2003237056A JP 2002041836 A JP2002041836 A JP 2002041836A JP 2002041836 A JP2002041836 A JP 2002041836A JP 2003237056 A JP2003237056 A JP 2003237056A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording head
voltage fluctuation
voltage
prediction
recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002041836A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Misumi
義範 三隅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2002041836A priority Critical patent/JP2003237056A/ja
Priority to CNB031061435A priority patent/CN1221391C/zh
Priority to US10/367,812 priority patent/US6857717B2/en
Publication of JP2003237056A publication Critical patent/JP2003237056A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単かつ安価な構成で、吐出の安定化を図
り、かつ高品位記録を行うことができるインクジェット
記録装置及びその制御方法、プログラムを提供する。 【解決手段】 外部インタフェース47より、印刷パタ
ーンを含む印刷データを入力し、その印刷パターンに基
づいて、CPU30によって実行されるプログラムによ
って、インクジェット記録ヘッド11の1回の吐出動作
での複数の記録素子の同時吐出数を算出する。次に、そ
の同時吐出数に基づいて、インクジェット記録ヘッド1
1の駆動電圧の電圧変動を予測する。そして、その予測
結果に基づいて、インクジェット記録ヘッド11の駆動
信号を印刷開始前に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクを吐出する
複数の記録素子を有する記録ヘッドを用いて、印刷パタ
ーンを印刷するインクジェット記録装置及びその制御方
法、プログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の記
録装置は、画像情報に基づいて、紙やプラスチック薄板
等の被記録材上にドットパターンからなる画像を記録し
ていくように構成されている。このような記録装置は、
記録方式により、インクジェット式、ワイヤドット式、
サーマル式、レーザービーム式等に分けることができ
る。これらの記録方式の内のインクジェット式(インク
ジェット記録装置)は、記録ヘッドの吐出口からインク
(記録液)滴を吐出飛翔させ、これを被記録材に付着さ
せて記録するように構成されている。
【0003】このような記録方式を適用した記録ヘッド
は、液体を吐出するために設けられたオリフィスと、そ
のオリフィスに連通し、液滴を吐出するための熱エネル
ギーが液体に作用する部分である熱作用部を構成の一部
とする液流路とを有する液吐出部と、熱エネルギーを発
生する電気熱変換体(発熱体)とを具備している基体部
(チップ)とからなる。
【0004】近年、そうした基体部は、複数の発熱体を
基板上に実装するのみならず、それぞれの発熱体の駆動
ドライバと、1ビットずつシリアル入力される画像デー
タを駆動ドライバにパラレル転送するためのシフト数が
同一ビット数のシフトレジスタと、シフトレジスタから
出力されるデータを一時記憶するラッチ回路等の制御ロ
ジック回路を、同一基板内に実装できるようになってき
た。
【0005】また、さらなる高速記録のために、フルラ
インヘッド等、長尺ヘッドの開発が進められているが、
インクジェット記録方式の記録ヘッドの基体部をその長
さに合わせて製造した場合、歩留まりの大幅な低下によ
り、コストアップが避けられない。そこで、歩留まりを
下げずに長尺ヘッドを構成するために、従来の記録ヘッ
ドの記録幅をもった基体部(チップ)を複数個配列し
て、長尺ヘッドを構成する方法が用いられている。この
ような構成の場合の記録方法の1つとしては、記録ヘッ
ドを構成する複数のチップをブロックとして分割して、
各ブロックを時分割駆動して記録する方法がとられてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、駆動周期等の要素から、ブロック数が制限さ
れているために、結合チップの数を多くすればするほ
ど、同時駆動されるブロック内における通電電圧の差
が、そのブロックの1つのノズルからインク吐出を行わ
せる時に必要な電圧と、そのブロックに属する全てのノ
ズルからインク吐出を行わせる時に必要な電圧との間で
非常に大きなものとなる。これにより、チップ内の配線
抵抗での電圧変動で発熱体にかかるエネルギーに差が生
じ、入力される画像データによっては、エネルギー不足
による記録不良が発生したり、逆に、過大なエネルギー
が発熱体にかかり、記録ヘッドの寿命を短くしてしまう
という課題が生じる。
【0007】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたものであり、簡単かつ安価な構成で、吐出の安定化
を図り、かつ高品位記録を行うことができるインクジェ
ット記録装置及びその制御方法、プログラムを提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明によるインクジェット記録装置は以下の構成
を備える。即ち、インクを吐出する複数の記録素子を有
する記録ヘッドを用いて、印刷パターンを印刷するイン
クジェット記録装置であって、前記印刷パターンを含む
印刷データを入力する入力手段と、前記印刷パターンに
基づいて、前記記録ヘッドの1回の吐出動作での前記複
数の記録素子の同時吐出数を算出する算出手段と、前記
同時吐出数に基づいて、前記記録ヘッドの駆動電圧の電
圧変動を予測する予測手段と、前記予測手段の予測結果
に基づいて、前記記録ヘッドの駆動信号を印刷開始前に
設定する設定手段とを備える。
【0009】また、好ましくは、前記算出手段は、前記
記録ヘッドの記録素子列毎に、前記記録ヘッドの1回の
吐出動作での前記複数の記録素子の同時吐出数を算出す
る。
【0010】また、好ましくは、前記同時吐出数に応じ
た電圧変動を予測するための電圧変動予測テーブルを記
憶する記憶手段とを更に備え、前記予測手段は、前記同
時吐出数に基づいて、前記電圧変動予測テーブルを参照
して、前記記録ヘッドの駆動電圧の電圧変動を予測し、
前記設定手段は、前記予測手段で予測された電圧変動に
基づいて、前記記録ヘッドの駆動信号を印刷開始前に設
定する。
【0011】また、好ましくは、前記印刷パターンのデ
ューティを計算する計算手段と、前記同時吐出数に応じ
た電圧変動を予測するための第1電圧変動予測テーブル
を記憶する第1記憶手段と、前記印刷パターンのデュー
ティに応じた電圧変動を予測するための第2電圧変動予
測予測テーブルとを記憶する第2記憶手段と、前記予測
手段は、前記同時吐出数に基づいて、前記第1電圧変動
予測テーブルを参照して、前記記録ヘッドの1回の吐出
動作での駆動電圧の第1電圧変動を予測し、かつ前記印
刷パターンのデューティに基づいて、前記第2電圧変動
予測テーブルを参照して、前記印刷パターンの印刷動作
での駆動電圧の第2電圧変動を予測し、前記設定手段
は、前記予測手段で予測された第1及び第2電圧変動に
基づいて、前記記録ヘッドの駆動信号を印刷開始前に設
定する。
【0012】また、好ましくは、前記駆動信号は、1回
の吐出動作に対する単数または複数のプレパルスとメイ
ンパルスとで構成される分割パルスからなる。
【0013】また、好ましくは、前記設定手段は、前記
駆動信号を構成する前記分割パルスの波形を印刷開始前
に設定する。
【0014】上記の目的を達成するための本発明による
インクジェット記録装置の制御方法は以下の構成を備え
る。即ち、インクを吐出する複数の記録素子を有する記
録ヘッドを用いて、印刷パターンを印刷するインクジェ
ット記録装置の制御方法であって、前記印刷パターンを
含む印刷データを入力する入力工程と、前記印刷パター
ンに基づいて、前記記録ヘッドの1回の吐出動作での前
記複数の記録素子の同時吐出数を算出する算出工程と、
前記同時吐出数に基づいて、前記記録ヘッドの駆動電圧
の電圧変動を予測する予測工程と、前記予測工程の予測
結果に基づいて、前記記録ヘッドの駆動信号を印刷開始
前に設定する設定工程とを備える。
【0015】上記の目的を達成するための本発明による
プログラムは以下の構成を備える。即ち、インクを吐出
する複数の記録素子を有する記録ヘッドを用いて、印刷
パターンを印刷するインクジェット記録装置の制御をコ
ンピュータに機能させるためのプログラムであって、前
記印刷パターンを含む印刷データを入力する入力工程の
プログラムコードと、前記印刷パターンに基づいて、前
記記録ヘッドの1回の吐出動作での前記複数の記録素子
の同時吐出数を算出する算出工程のプログラムコード
と、前記同時吐出数に基づいて、前記記録ヘッドの駆動
電圧の電圧変動を予測する予測工程のプログラムコード
と、前記予測工程の予測結果に基づいて、前記記録ヘッ
ドの駆動信号を印刷開始前に設定する設定工程のプログ
ラムコードとを備える。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施形態について詳細に説明する。
【0017】尚、本明細書において、「印刷」(以下に
おいては、「記録」という場合もある)とは、文字、図
形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を
問わず、また人間が視覚で知覚しうるように顕在化した
ものであるか否かを問わず、記録媒体上に液体を付与す
ることによって広く画像、模様、パターン等を形成す
る、または媒体の加工を行う場合も言うものとする。
【0018】また、「被記録材」とは、一般的な記録装
置で用いられている紙のみならず、広く布、プラスチッ
クフィルム、金属板等、記録ヘッドによって吐出される
インクを受容可能なものも言うものとする。
【0019】さらに「インク」とは、上記「印刷」の定
義と同様広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与
されることによって画像、模様、パターン等の形成、ま
たは記録媒体の加工に供されうる液体を言うものとす
る。
【0020】<実施形態1>図1は本発明の実施形態1
のインクジェット記録装置の外観斜視図であり、図2は
本発明の実施形態1のインクジェット記録装置の内部斜
視図である。また、図3は本発明の実施形態1のインク
ジェット記録ヘッドの外観斜視図である。
【0021】図1において、ガイドプレート2を含むイ
ンクジェット記録装置100は、自身の全ての構成要素
を支持するフレーム1を有し、ガイドプレート2の下面
は、被記録材(不図示)の上面の印刷平面と、エンドレ
スベルトと関連して被記録材が送られる送り経路を構成
する。
【0022】被記録材は、複数の後押しローラ3と協動
するように、ガイドプレート2の細長いスロットから突
出するベルトの下部走行面によって送り経路に沿って送
られる。特に、図1では、後押しローラ3は2列で構成
され、被記録材を支持し、ガイドプレート2の下面に押
し当てて平らにさせておくのを確実にしている。また、
後押しローラ3は、アームの自由端に回転自在に取付ら
れている。これらのアームは、フレーム1の一部である
適当なハウジングに回動自在に連結され、ばねの等の付
勢手段によって被記録材に押し当たるように上方に付設
されている。
【0023】図2において、ベルト6は一対の送りロー
ラ4によって支持され、一方の送りローラ4は、モータ
によって駆動される。また、不定長のテープが、ハウジ
ングに取付られたロールでインクジェット記録装置10
0に貯蔵されており、このテープは一対の送りローラ4
によってロールから上方に送られる。送りローラ5は、
テープをガイドプレート2の下面と圧力プレート7の上
面とによって達成されたスロートに送るのに役立つよう
に機能する。圧力プレート7は、該圧力プレート7と、
フレーム1に形成されたハウジングとの間に収容された
バネ9に応答して、テープをガイドプレート2の下面に
押し付けるように移動自在に取付られている。
【0024】テープは、別個の対の送りローラ10によ
って記録位置に引っ張り出され、インクジェット記録ヘ
ッド11によって印刷パターンが印刷されてストリップ
から切断された後、個々の長さのテープを取り出し場所
に送られる。また、送りローラ4、5及び送りローラ1
0は、これらの両対の送りローラに連結されたモータに
よって駆動される。
【0025】図2に示されるように、テープの位置及
び、一対の送りローラ4、5、圧力プレート7及び送り
ローラ10の位置によって構成されるテープの移動経路
は、被記録材の送り経路に対してオフセットされた平行
な関係に配置され、夫々の送り経路は互いに離されてい
る。
【0026】インクジェット記録ヘッド11は、摺動ブ
ラケット12によって間隔を隔てられた一対の平行なレ
ール13に取付られている。これらのレール13は、フ
レーム1に取付られた固定ブラケット14によって支持
され、被記録材及びテープのインクジェット記録装置1
00の送りの方向に対して垂直方向に延びている。イン
クジェット記録ヘッド11は、一対のローラ15で支持
されたエンドレスベルト6によってレール13に沿って
前後に移動され、ローラ15のうちの一方のローラは可
逆モータ17によって駆動される。インクジェット記録
ヘッド11は、ブラケット18によってベルト16に連
結される。
【0027】図3に示されるように、インクジェット記
録ヘッド11は、ノズルプレート19を有する。また、
このノズルプレート19は、液滴を吐出する記録素子
(ノズル)からなる吐出口が列を成して形成されたノズ
ル列20を有している。そして、これらのノズル列20
から小滴のインクが、インクジェット記録ヘッド11を
通って移動する被記録材に所定の像が形成されるよう
に、ソフトウェアの制御の下、所定のパターンで放出さ
れる。ノズル列20の配列は、被記録材又はテープの送
り経路に沿う移動の方向に対して略垂直に配置される。
【0028】特に、インクジェット記録ヘッド11は、
ノズル列20からプリント信号に従って液滴を吐出する
液滴吐出部と記録装置本体との間で伝送されるプリント
信号の受け渡しをする電気配線がなされるフレキシブル
ケーブルやTAB等のシート配線部材とを有する記録ユ
ニット部21と、記録ユニット部21に供給される記録
液等を収容する記録液貯蔵室(共通液室)を有するとと
もに、記録ユニット部21を保持するための筐体の役割
を担う記録液貯蔵ユニット部22(以下、枠体と称す
る)から構成される。
【0029】そして、このインクジェット記録ヘッド1
1は、インクジェット記録装置100のキャリッジ23
に対して着脱可能に搭載される、いわゆるカートリッジ
方式を採るものとなっている。
【0030】(制御構成)次に、上述したインクジェッ
ト記録装置100の各構成要素の記録制御を実行するた
めの機能構成について、図4を参照して説明する。
【0031】図4は本発明の実施形態1のインクジェッ
ト記録装置の機能構成を示すブロック図である。
【0032】同図において、30はCPU、31はCP
U30が実行する制御プログラムを格納するプログラム
ROM、32は各種データを保存するバックアップRA
Mである。33は被記録材搬送のための走査モータであ
り、吸引ポンプによるインクジェット記録ヘッド11の
吸引回復動作にも用いられる。35はワイピング制御に
用いるワイピング用ソレノイド、36は給紙制御に用い
る給紙ソレノイド、37はインクジェット記録装置10
0を空冷する冷却用のファンである。
【0033】41は被記録材の有無を検知する給紙セン
サ、42は印刷済の被記録材の有無を検知する排紙セン
サ、43は吸引ポンプの位置を検知する吸引ポンプ位置
センサである。44はキャリッジ23のホームポジショ
ン(HP)を検知するキャリッジHPセンサ、45はド
アの開閉を検知するドアオープンセンサである。46は
インクジェット記録装置100の環境温度(機内温度)
を測定する温度センサである。
【0034】47は印刷データを生成するホストコンピ
ュータ等の外部機器とインクジェット記録装置100を
接続する外部インタフェースである。48は印刷データ
のヘッドドライバ49への供給制御を行うゲートアレイ
である。49は印刷データに基づいてインクジェット記
録ヘッド11を駆動するヘッドドライバ、50はインク
カートリッジである。インクカートリッジ50は、イン
クの残量を検知するインク残量センサ52を有する。
【0035】インクジェット記録ヘッド11は、インク
を吐出させるためのメインヒータ53、インクジェット
記録ヘッド11の温調制御を行うサブヒータ54、イン
クジェット記録ヘッド11の各種情報を記憶しているR
OM55を有する。
【0036】上記機能構成の動作を説明すると、外部イ
ンタフェース47に印刷データが入力されると、ゲート
アレイ48とCPU30との間で記録信号がプリント用
の印刷データに変換される。そして、モータドライバが
駆動されると共に、ヘッドドライバ47に送られた印刷
データに従ってインクジェット記録ヘッド11が駆動さ
れ、記録が行われる。
【0037】インクジェット記録ヘッド11は、図4に
示したように、複数の吐出口に連通する液路を形成する
ための流路壁部材とインク供給口を有する液室とが取り
付けられて構成されている。この場合、インク供給口か
ら注入されるインクが内部の共通液室へ貯えられて各液
路へ供給され、その状態で基体に備えられた発熱体を駆
動することで吐出口からインクの吐出がなされる。
【0038】実施形態1の場合、インクジェット記録ヘ
ッド11によって、例えば、図5に示すような印刷パタ
ーンを連続的に印刷する。
【0039】次に、インクジェット記録ヘッド11の基
体部の制御ロジック回路の構成例について、図6を用い
て説明する。
【0040】図6は本発明の実施形態1のインクジェッ
ト記録ヘッドの基体部の制御ロジック回路の構成例を示
すブロック図である。
【0041】図6において、2000が基体、2001
が発熱体、2002がパワートランジスタ、2003が
ラッチ回路、2004がシフトレジスタ、2015が発
熱体2001の抵抗値や基体温度をモニタするためのセ
ンサである。
【0042】また、2005〜2014は入力パッドを
表わしている。具体的には、入力信号としてシフトレジ
スタを動かすためのクロック入力パッド2005、画像
データをシリアルに入力する画像データ入力パッド20
06、ラッチ回路2003で画像データを保持させるた
めのラッチクロックを入力するラッチ入力パッド200
7、パワートランジスタ2002のオン時間、即ち、発
熱体2001に電流を流して駆動する時間を外部からコ
ントロールするための駆動信号入力(ヒートパルスもし
くはヒート信号)を入力する入力パッド2008、4n
個の発熱体2001を4個ずつn個にブロック分割し
(図6では、ブロック1,2,…,n−1,n)、時分
割駆動する際のブロック選択を行うブロック選択信号
(ブロックイネーブル)入力パッド2013−1〜20
13−n、シフトレジスタ2004とラッチ回路200
3を初期化するリセット信号の入力パッド2012、セ
ンサ駆動信号の入力パッド2014a,2014b、ロ
ジック回路駆動電圧(5V)の入力パッド2009、G
ND端子2010、発熱体駆動電源の入力パッド201
1等で構成されている。
【0043】このような構成のインクジェット記録ヘッ
ド11の駆動シーケンスは、次のようなものである。
【0044】まず、インクジェット記録装置100本体
より画像データをクロックに同期してシリアルにインク
ジェット記録ヘッド11の基体部2000へ送信する
と、それを画像データ入力パッド2006を介してシフ
トレジスタ2004が取り込む。次に、その取り込んだ
画像データはラッチ回路2003で一時記憶され、その
画像データの値に応じたON/OFF出力がラッチ回路
2003よりなされる。その状態で、入力パッド200
8より駆動信号が入力されると、画像データの値が“O
N”であり、かつブロック選択されている部分の1つも
しくは複数のパワートランジスタ2002がその駆動信
号がONである時間駆動される。これにより、そのパワ
ートランジスタ2002に対応した1つもしくは複数の
発熱体2001に電流が流れ、熱エネルギーが発生し、
発熱体2001上のインクが発泡し、そのエネルギーで
インクが吐出する。
【0045】図7は、ブロック分割数を“8(=n)”
とし、各ブロック当たりの発熱体の数を“38”とした
計304個の発熱体を有する構成のインクジェット記録
ヘッド11に印加される信号(ヒート信号やブロック選
択信号)を示すタイムチャートである。
【0046】図7において、BENBは、各ブロックを
選択するためのブロック選択信号を表わし、BENBが
“H”である時に、その信号が接続されている発熱体や
パワートランジスタが駆動可能状態となる。
【0047】さらに、画像データの値が“H”であり、
Heat(ヒート信号)が“H”となると、対応する発
熱体やパワートランジスタが駆動する。また、Tは時分
割制御による記録動作の1サイクルの周期、SELEC
T BLOCKは時分割駆動時の選択ブロック番号を指
定する信号である。
【0048】ここで、図7の3001にその一例を示す
ように、ヒート信号としては、短パルスと長パルスとで
構成されるダブルパルスを用いている。
【0049】これは、インク吐出を発生させないレベル
の短いパルス(プレパルス)により、発熱体の周囲にあ
るインク等の温度を上昇させ、長いパルス(メインパル
ス)を印加することにより、シングルパルスの印加と比
べてインク吐出量を増やすことができる。
【0050】また、そのプレパルスのパルス幅やプレパ
ルスとメインパルスとの間隔を変えることにより吐出量
制御が行え、さらにメインパルス幅を制御することによ
り、発熱体の抵抗値のバラツキ等により変化するインク
吐出に必要な投入電源を調整できる。 (電圧変動補正)実施形態1は、インクジェット記録ヘ
ッド11のノズル列の内、実際にインク吐出に使用され
るノズル数(同時吐出数)を、印刷パターンに基づいて
算出し、その同時吐出数に応じて生じる駆動電圧の電圧
変動を補正するものである。以下、その補正方法の詳細
について、以下に説明する。
【0051】インクジェット記録ヘッド11は、図8に
示すように、300dpi密度で千鳥に偶数列と奇数列
の2列のノズル列を有し、このノズル列の各列は304
個のノズルで構成されている。つまり、インクジェット
記録ヘッド11は、計608個のノズルを有している。
また、各ノズル内には、熱エネルギーを発生する発熱体
が配設されている。
【0052】そして、実施形態1では、インクジェット
記録ヘッド11は、1つのブロックが38個の発熱体か
らなる記録ヘッド用の基体部(チップ)を走査方向に対
して垂直に8つ配列して構成する。
【0053】この場合の時分割駆動による時分割記録の
様子について、図9を用いて説明する。
【0054】図9は本発明の実施形態1のインクジェッ
ト記録ヘッドで時分割記録を行う様子を示す図である。
【0055】図9では、インクジェット記録ヘッド11
のノズル列を8分割した例を示している。但し、時分割
記録のためのブロック数を増加させることは、駆動周期
などの問題から、困難である。そのため、このようなノ
ズル列を8分割したブロックの時分割制御の場合、各カ
ラム中の304ノズルが同時に駆動されると各ブロック
の38ノズル全てが同時に駆動されることになる。
【0056】尚、実施形態1では、各チップの回路構成
は、上述の図6に示すような構成であるが、これに限定
されない。例えば、各チップのシフトレジスタ204に
データ出力端子を追加し(不図示)、画像データ入力パ
ッド206は共通とし、あるシフトレジスタ204でい
っぱいになった画像データを次チップのシフトレジスタ
204の画像データ入力パッド206に接続することに
よって、画像データがシリアルで入力されるような構成
とし、その他の信号に関しては基本的にパラレル入力と
するような構成とすることもできる。
【0057】ここで、図6に示す構成のインクジェット
記録ヘッド11の駆動条件として、例えば、駆動電圧を
17.2V、1回の吐出動作での駆動信号を構成するダ
ブルパルスを、プレパルス0.65μs、休止時間1.
14μs、メインパルス1.65μsで駆動する場合の
ノズル数による電圧降下について検討する。
【0058】この駆動条件では、例えば、1ブロックで
1ノズルからインク吐出が発生する場合のインクジェッ
ト記録ヘッド11にかかる電圧と、1ブロック中の38
ノズル全てからインク吐出が発生する場合のインクジェ
ット記録ヘッド11にかかる電圧との間の電圧差は、
4.93Vとなる。換言すれば、1ノズルからインク吐
出が発生する場合に対して、38ノズル全てからインク
吐出が発生する場合には、4.93Vの電圧降下が生じ
る。そして、この電圧降下が生じている状態では、1ブ
ロック中の38ノズル全てからインク吐出を行うと吐出
安定化を図ることができない恐れがある。
【0059】そこで、上記の駆動条件において、ダブル
パルスのパルス幅(プレパルス幅とメインパルス幅の
和)を補正することで、電圧降下分に相当する駆動電圧
の補正を行う。特に、この例では、駆動条件のダブルパ
ルスのパルス幅を2.20μs分のパルス幅補正するこ
とで、電圧降下分に相当する駆動電圧の補正が可能とな
る。
【0060】このパルス幅補正の具体例を図10に示す
と、ダブルパルス波形において、メインパルスに破線の
補正分を追加すれば、インクジェット記録ヘッド11に
かかる入力エネルギーは常に一定となり、単吐時と38
ノズル同時吐出時とは均一な吐出性能を得ることができ
る。
【0061】以上のことから、1吐出から38同時吐出
までの各々の電圧変動を実駆動して取得し、その電圧変
動を補正するためのパルス幅補正値の関係をまとめる
と、図11に示すようなテーブルとなる。そして、この
テーブルを使用することで、駆動中に実際に電圧変動を
測定しなくても、1回の吐出動作でのブロック中の同時
吐出数を事前に取得して、その同時吐出数に応じた電圧
変動を予測(決定)することができる。以下、このテー
ブルを電圧変動予測テーブルと称する。
【0062】尚、この電圧変動予測テーブルは、インク
ジェット記録ヘッド11を構成するノズル列(カラム)
毎に用意しても良いし、共通して用いても良い。また、
異なる環境温度下それぞれでの1吐から38同時吐出ま
での各々の電圧変動を実駆動して取得し、その電圧変動
を補正するためのパルス幅補正値の関係をまとめておく
ことで、環境温度に応じた複数の電圧変動予測テーブル
を用意することもできる。
【0063】そして、実施形態1では、吐出カラム(実
施形態1の場合、奇数列及び偶数列)毎に、その吐出カ
ラムを複数のブロックに分割した各ブロックの同時吐出
数を印刷開始前に算出する。次に、その算出された同時
吐出数に基づいて、電圧変動予測テーブルを参照して、
ブロック毎に駆動信号のパルス幅設定を行うことによっ
て、ブロック内の同時吐出数による電圧変動の影響が解
消された均一な吐出が可能となる。加えて、全吐出時の
電圧効果によるパワー不足に起因する記録不良の発生
や、過大電流投入によるインクジェット記録ヘッドの寿
命を短くしてしまうことを防ぐとともに、記録のずれを
少なくし、高品位な記録を達成することができる。
【0064】尚、図10では、1回の吐出動作に対する
駆動信号が、1つのプレパルスと1つのメインパルスで
構成されている例を示しているが、このプレパルスは1
つに限定されず、複数のプレパルスとメインパルスで構
成されていても良い。このように、1回の吐出動作に対
する駆動信号を、単数または複数のプレパルスとメイン
パルスとで構成するパルス群を分割パルスと総称し、特
に、1つのプレパルスと1つのメインパルスで構成され
ているパルス群をダブルパルスと称している。
【0065】そして、実施形態1では、パルス幅設定処
理として、この分割パルスの波形を制御することで、駆
動電圧の変動によるインク吐出への悪影響を解消し、吐
出安定化を図る。ここで、分割パルスの波形の制御と
は、プレパルス及びメインパルスの少なくとも一方のパ
ルス幅の制御、プレパルス及びメインパルス間の間隔幅
の制御、プレパルス及びメインパルスのパルス高さの制
御等が挙げられる。
【0066】次に、本実施形態のインクジェット記録装
置100で実行される処理について、図12を参照して
説明する。
【0067】図12は本発明の実施形態1のインクジェ
ット記録装置で実行される処理を示すフローチャートで
ある。
【0068】尚、図12で実行される処理は、インクジ
ェット記録装置100内部のプログラムROM31に記
憶されるプログラムをCPU30が読み出して実行する
ことで実現されても良いし、専用のハードウエアで実現
されても良い。また、上述の電圧変動予測テーブル(図
11)は、例えば、プログラムROM31あるいはバッ
クアップRAM32に記憶されている。
【0069】ステップS101で、電源ONにすると、
まず、インクジェット記録装置100内の温度センサ4
6によって環境温度(装置内温度)を測定する。次に、
ステップS102で、外部インタフェース47を介し
て、印刷パターンとその印刷枚数を含む印刷データを受
信し、その印刷データ中の印刷パターンを解析する。
【0070】次に、ステップS103で、印刷パターン
に基づいて、インクジェット記録ヘッド11の各カラム
中の各ブロックの同時吐出数を算出する。次に、ステッ
プS104で、電圧変動予測テーブル(図11)を参照
し、各カラム中の各ブロックの同時吐出数に対応する電
圧降下分を予測電圧変動として決定する。これにより、
各ブロックの予測電圧変動に対応するパルス補正値が得
られる。
【0071】次に、ステップS105で、各ブロックの
パルス補正値を印加パルス条件として、1回の吐出動作
における各ブロックの印刷に用いる入力印加パルスを設
定する。
【0072】そして、ステップS106で、印刷データ
の有無を判定する。印刷データがない場合(ステップS
106でNO)、ステップS101に戻る。一方、印刷
データがある場合(ステップS106でYES)、ステ
ップS107に進み、その印刷データに基づく印刷を開
始する。
【0073】以上説明したように、実施形態1によれ
ば、インクジェット記録ヘッド11のノズル列の同時吐
出数に基づいて、インクジェット記録ヘッド11の駆動
電圧の電圧変動を予測し、その予測結果に応じてその電
圧変動を補正するためのパルス補正値を決定する。これ
により、吐出の安定化を図ることができ最適な入力パル
スの印加パルス条件を設定することができ、濃度の一様
性に優れた高品位の画像を得ることができる。
【0074】また、印刷パターンから決定されるインク
ジェット記録ヘッド11の1回の吐出動作における同時
吐出数から、インクジェット記録ヘッド11の駆動電圧
の電圧変動をあらかじめ予測することによって、インク
吐出のための入力パルスの印加パルス条件を印刷開始前
に設定することが可能となる。これにより、従来のよう
に、印刷中に印刷データを先読みして、その読み取った
印刷データに基づいて入力パルスの印加パルス条件を設
定するという複雑かつ不確かな吐出安定化手段を用いる
必要がなくなる。よって、インクジェット記録装置本体
及び記録ヘッドをより簡略化することができ、大幅なコ
ストダウンと吐出安定化向上を図ることができ、安価で
高品質なインクジェット記録装置を提供することができ
る。
【0075】<実施形態2>実施形態1では、μsオー
ダーで、インクジェット記録ヘッド11のノズル列を分
割したブロック内の瞬間電圧降下の補正について説明し
たが、インクジェット記録装置100本体からインクジ
ェット記録ヘッド11間におけるmsオーダーの電圧降
下も、本発明者の実験・計測により明らかになってい
る。
【0076】ここで、印刷パターン(図5)全体の印刷
デューティ(画像記録密度)によるインクジェット記録
ヘッド11の駆動電圧の電圧降下を図13に示す。
【0077】図13は本発明の実施形態2の印刷デュー
ティに応じた電圧降下の様子を示す図である。
【0078】図13では、100%デューティの場合に
駆動電圧17.2Vから16.0Vまで電圧降下し、5
0%デューティの場合に駆動電圧17.2Vから16.
6Vまで電圧降下し、25%デューティの場合に駆動電
圧17.2Vから16.9Vまで電圧降下する。また、
印刷開始から電圧降下値が一定になるまでの安定時間
は、1.3msecである。
【0079】この安定時間は、図14に示すようなイン
クジェット記録装置100本体からインクジェット記録
ヘッド11までの簡略化回路構成中のコンデンサ容量に
よって異なる。実施形態2では、例えば、容量が180
0μFのコンデンサで電圧降下時定数は1.3msec
となる。
【0080】そして、印刷パターンのデューティによっ
て電圧降下値と電圧降下時定数が本発明者の実験により
わかっているので、これに基づいて、msecオーダー
での電圧降下の補正についても、実施形態1と同様の補
正方法により吐出安定化を図ることができる。そして、
実施形態1の同様の手順によって、所定の電圧降下時定
数における、デューティに応じた電圧変動を補正するた
めのパルス幅補正値の関係をまとめると、例えば、図1
5に示すようなデューティ別の電圧変動予測テーブルと
なる。
【0081】次に、実施形態2のインクジェット記録装
置100で実行される処理について、図16を用いて説
明する。
【0082】図16は本発明の実施形態2の記録装置で
実行される処理を示すフローチャートである。
【0083】尚、図16で実行される処理は、実施形態
1と同様、インクジェット記録装置100内部のプログ
ラムROM31に記憶されるプログラムをCPU30が
読み出して実行することで実現されても良いし、専用の
ハードウエアで実現されても良い。また、実施形態2で
は、実施形態1の電圧変動予測テーブル(図11:第1
電圧変動予測テーブル)及び上述のデューティ別の電圧
変動予測テーブル(図15:第2電圧変動予測テーブ
ル)を使用し、これらは、例えば、プログラムROM3
1あるいはバックアップRAM32に記憶されている。
【0084】ステップS201で、電源ONにすると、
まず、インクジェット記録装置100内の温度センサ4
6によって環境温度(装置内温度)を測定する。次に、
ステップS202で、外部インタフェース47を介し
て、印刷パターンとその印刷枚数を含む印刷データを受
信し、その印刷データ中の印刷パターンを解析する。
【0085】次に、ステップS203で、印刷パターン
に基づいて、インクジェット記録ヘッド11の各カラム
中の各ブロックの同時吐出数を算出する。次に、ステッ
プS204で、第1電圧変動予測テーブル(図11)を
参照し、各カラム中の各ブロックの同時吐出数に対応す
る電圧降下分を第1予測電圧変動として決定する。これ
により、各ブロックの第1予測電圧変動に対応する第1
パルス補正値が得られる。
【0086】次に、ステップS205で、印刷パターン
全体のデューティを算出する。次に、第2電圧変動予測
テーブル(図15)を参照し、印刷パターンのデューテ
ィに対応する電圧降下分を第2予測電圧変動として決定
する。これにより、印刷パターンのデューティに応じた
第2予測電圧変動に対応する第2パルス補正値が得られ
る。
【0087】次に、ステップS206で、各ブロックの
第1パルス補正値に第2パルス補正値を加えて得られる
パルス補正値を印加パルス条件として、各ブロックの印
刷に用いる入力印加パルスを設定する。
【0088】そして、ステップS207で、印刷データ
の有無を判定する。印刷データがない場合(ステップS
207でNO)、ステップS201に戻る。一方、印刷
データがある場合(ステップS207でYES)、ステ
ップS208に進み、その印刷データに基づく印刷を開
始する。
【0089】以上説明しように、実施形態2によれば、
実施形態1で説明した処理に加えて、印刷パターンのデ
ューティに応じた電圧降下分を予測して、その予測結果
に応じてその電圧変動を補正するための補正値を決定す
る。これにより、実施形態1に比べて、更に精度の高い
吐出安定化を図ることができる。
【0090】尚、以上の実施形態において、記録ヘッド
から吐出される液滴はインクであるとして説明し、さら
にインクタンクに収容される液体はインクであるとして
説明したが、その収容物はインクに限定されるものでは
ない。例えば、記録画像の定着性や耐水性を高めたり、
その画像品質を高めたりするために記録媒体に対して吐
出される処理液のようなものがインクタンクに収容され
ていても良い。
【0091】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0092】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0093】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0094】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0095】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0096】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0097】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0098】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0099】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0100】また、本発明は、前述した実施形態の機能
を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図
に示すフローチャートに対応したプログラム)を、シス
テム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシス
テム或いは装置のコンピュータが該供給されたプログラ
ムコードを読み出して実行することによっても達成され
る場合を含む。その場合、プログラムの機能を有してい
れば、形態は、プログラムである必要はない。
【0101】従って、本発明の機能処理をコンピュータ
で実現するために、該コンピュータにインストールされ
るプログラムコード自体も本発明を実現するものであ
る。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するた
めのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0102】その場合、プログラムの機能を有していれ
ば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行され
るプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プ
ログラムの形態を問わない。
【0103】プログラムを供給するための記録媒体とし
ては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハー
ドディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD
−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発
性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,
DVD−R)などがある。
【0104】その他、プログラムの供給方法としては、
クライアントコンピュータのブラウザを用いてインター
ネットのホームページに接続し、該ホームページから本
発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮
され自動インストール機能を含むファイルをハードディ
スク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供
給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログ
ラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファ
イルを異なるホームページからダウンロードすることに
よっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理を
コンピュータで実現するためのプログラムファイルを複
数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバ
も、本発明に含まれるものである。
【0105】また、本発明のプログラムを暗号化してC
D−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所
定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを
介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロ
ードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化され
たプログラムを実行してコンピュータにインストールさ
せて実現することも可能である。
【0106】また、コンピュータが、読み出したプログ
ラムを実行することによって、前述した実施形態の機能
が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コン
ピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一
部または全部を行ない、その処理によっても前述した実
施形態の機能が実現され得る。
【0107】さらに、記録媒体から読み出されたプログ
ラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコ
ンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモ
リに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、
その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU
などが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理
によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
簡単かつ安価な構成で、吐出の安定化を図り、かつ高品
位記録を行うことができるインクジェット記録装置及び
その制御方法、プログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のインクジェット記録装置の
外観斜視図である。
【図2】本発明の実施形態のインクジェット記録装置の
内部斜視図である。
【図3】本発明の実施形態のインクジェット記録ヘッド
の外観斜視図である。
【図4】本発明に実施形態のインクジェット記録装置の
機能構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施形態1の印刷パターンの一例を示
す図である。
【図6】本発明の実施形態1のインクジェット記録ヘッ
ドの基体部の制御ロジック回路の構成例を示すブロック
図である。
【図7】本発明の実施形態1のインクジェット記録ヘッ
ドに印加される信号を示すタイムチャートである。
【図8】本発明の実施形態1のインクジェット記録ヘッ
ドのノズル列の構成を示す図である。
【図9】本発明の実施形態1のインクジェット記録ヘッ
ドの各ブロックを時分割駆動して記録を行う様子を示す
図である。
【図10】本発明の実施形態1のパルス幅補正を説明す
るための図である。
【図11】本発明の実施形態1の電圧変動予測テーブル
の一例を示す図である。
【図12】本発明の実施形態1のインクジェット記録装
置で実行される処理を示すフローチャートである。
【図13】本発明の実施形態2のインクジェット記録装
置の電圧降下グラフである。
【図14】本発明の実施形態2のインクジェット記録装
置とインクジェット記録ヘッドとの簡易回路図である。
【図15】本発明の実施形態2の電圧変動予測テーブル
の一例を示す図である。
【図16】本発明の実施形態2のインクジェット記録装
置で実行される処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 フレーム 2 ガイドプレート 3、4、5、10、15 ローラ 6 ベルト 7 圧力プレート 9 バネ 11 インクジェット記録ヘッド 12 摺動ブラケット 13 レール 14 固定ブラケット 16 ベルト 17 モータ 18 ブラケット 19 ノズルプレート 20 ノズル列 21 記録ユニット 22 枠体 23 キャリッジ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出する複数の記録素子を有す
    る記録ヘッドを用いて、印刷パターンを印刷するインク
    ジェット記録装置であって、 前記印刷パターンを含む印刷データを入力する入力手段
    と、 前記印刷パターンに基づいて、前記記録ヘッドの1回の
    吐出動作での前記複数の記録素子の同時吐出数を算出す
    る算出手段と、 前記同時吐出数に基づいて、前記記録ヘッドの駆動電圧
    の電圧変動を予測する予測手段と、 前記予測手段の予測結果に基づいて、前記記録ヘッドの
    駆動信号を印刷開始前に設定する設定手段とを備えるこ
    とを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記算出手段は、前記記録ヘッドの記録
    素子列毎に、前記記録ヘッドの1回の吐出動作での前記
    複数の記録素子の同時吐出数を算出することを特徴とす
    る請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記同時吐出数に応じた電圧変動を予測
    するための電圧変動予測テーブルを記憶する記憶手段と
    を更に備え、 前記予測手段は、前記同時吐出数に基づいて、前記電圧
    変動予測テーブルを参照して、前記記録ヘッドの駆動電
    圧の電圧変動を予測し、 前記設定手段は、前記予測手段で予測された電圧変動に
    基づいて、前記記録ヘッドの駆動信号を印刷開始前に設
    定することを特徴とする請求項1に記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  4. 【請求項4】 前記印刷パターンのデューティを計算す
    る計算手段と、 前記同時吐出数に応じた電圧変動を予測するための第1
    電圧変動予測テーブルを記憶する第1記憶手段と、 前記印刷パターンのデューティに応じた電圧変動を予測
    するための第2電圧変動予測予測テーブルとを記憶する
    第2記憶手段と、 前記予測手段は、前記同時吐出数に基づいて、前記第1
    電圧変動予測テーブルを参照して、前記記録ヘッドの1
    回の吐出動作での駆動電圧の第1電圧変動を予測し、か
    つ前記印刷パターンのデューティに基づいて、前記第2
    電圧変動予測テーブルを参照して、前記印刷パターンの
    印刷動作での駆動電圧の第2電圧変動を予測し、 前記設定手段は、前記予測手段で予測された第1及び第
    2電圧変動に基づいて、前記記録ヘッドの駆動信号を印
    刷開始前に設定することを特徴とする請求項1に記載の
    インクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動信号は、1回の吐出動作に対す
    る単数または複数のプレパルスとメインパルスとで構成
    される分割パルスからなることを特徴とする請求項1に
    記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記設定手段は、前記駆動信号を構成す
    る前記分割パルスの波形を印刷開始前に設定することを
    特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 インクを吐出する複数の記録素子を有す
    る記録ヘッドを用いて、印刷パターンを印刷するインク
    ジェット記録装置の制御方法であって、 前記印刷パターンを含む印刷データを入力する入力工程
    と、 前記印刷パターンに基づいて、前記記録ヘッドの1回の
    吐出動作での前記複数の記録素子の同時吐出数を算出す
    る算出工程と、 前記同時吐出数に基づいて、前記記録ヘッドの駆動電圧
    の電圧変動を予測する予測工程と、 前記予測工程の予測結果に基づいて、前記記録ヘッドの
    駆動信号を印刷開始前に設定する設定工程とを備えるこ
    とを特徴とするインクジェット記録装置の制御方法。
  8. 【請求項8】 前記算出工程は、前記記録ヘッドの記録
    素子列毎に、前記記録ヘッドの1回の吐出動作での前記
    複数の記録素子の同時吐出数を算出することを特徴とす
    る請求項7に記載のインクジェット記録装置の制御方
    法。
  9. 【請求項9】 前記予測工程は、前記同時吐出数に基づ
    いて、前記同時吐出数に応じた電圧変動を予測するため
    の電圧変動予測テーブルを参照して、前記記録ヘッドの
    駆動電圧の電圧変動を予測し、 前記設定工程は、前記予測工程で予測された電圧変動に
    基づいて、前記記録ヘッドの駆動信号を印刷開始前に設
    定することを特徴とする請求項7に記載のインクジェッ
    ト記録装置の制御方法。
  10. 【請求項10】 前記印刷パターンのデューティを計算
    する計算工程と、 前記予測工程は、前記同時吐出数に基づいて、前記同時
    吐出数に応じた電圧変動を予測するための第1電圧変動
    予測テーブルを参照して、前記記録ヘッドの1回の吐出
    動作での駆動電圧の第1電圧変動を予測し、かつ前記印
    刷パターンのデューティに基づいて、前記印刷パターン
    のデューティに応じた電圧変動を予測するための第2電
    圧変動予測予測テーブルを参照して、前記印刷パターン
    の印刷動作での駆動電圧の第2電圧変動を予測し、 前記設定工程は、前記予測工程で予測された第1及び第
    2電圧変動に基づいて、前記記録ヘッドの駆動信号を印
    刷開始前に設定することを特徴とする請求項7に記載の
    インクジェット記録装置の制御方法。
  11. 【請求項11】 前記駆動信号は、1回の吐出動作に対
    する単数または複数のプレパルスとメインパルスとで構
    成される分割パルスからなることを特徴とする請求項7
    に記載のインクジェット記録装置の制御方法。
  12. 【請求項12】 前記設定工程は、前記駆動信号を構成
    する前記分割パルスの波形を印刷開始前に設定すること
    を特徴とする請求項11に記載のインクジェット記録装
    置の制御方法。
  13. 【請求項13】 インクを吐出する複数の記録素子を有
    する記録ヘッドを用いて、印刷パターンを印刷するイン
    クジェット記録装置の制御をコンピュータに機能させる
    ためのプログラムであって、 前記印刷パターンを含む印刷データを入力する入力工程
    のプログラムコードと、 前記印刷パターンに基づいて、前記記録ヘッドの1回の
    吐出動作での前記複数の記録素子の同時吐出数を算出す
    る算出工程のプログラムコードと、 前記同時吐出数に基づいて、前記記録ヘッドの駆動電圧
    の電圧変動を予測する予測工程のプログラムコードと、 前記予測工程の予測結果に基づいて、前記記録ヘッドの
    駆動信号を印刷開始前に設定する設定工程のプログラム
    コードとを備えることを特徴とするプログラム。
JP2002041836A 2002-02-19 2002-02-19 インクジェット記録装置及びその制御方法、プログラム Withdrawn JP2003237056A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002041836A JP2003237056A (ja) 2002-02-19 2002-02-19 インクジェット記録装置及びその制御方法、プログラム
CNB031061435A CN1221391C (zh) 2002-02-19 2003-02-19 喷墨记录装置及其控制方法
US10/367,812 US6857717B2 (en) 2002-02-19 2003-02-19 Inkjet printing apparatus, control method therefor, and program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002041836A JP2003237056A (ja) 2002-02-19 2002-02-19 インクジェット記録装置及びその制御方法、プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003237056A true JP2003237056A (ja) 2003-08-26

Family

ID=27782124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002041836A Withdrawn JP2003237056A (ja) 2002-02-19 2002-02-19 インクジェット記録装置及びその制御方法、プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003237056A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006231776A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Canon Inc 記録装置及び記録制御方法
JP2009006550A (ja) * 2007-06-27 2009-01-15 Brother Ind Ltd インクジェット記録装置
WO2015111451A1 (ja) 2014-01-24 2015-07-30 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006231776A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Canon Inc 記録装置及び記録制御方法
JP4717470B2 (ja) * 2005-02-25 2011-07-06 キヤノン株式会社 記録装置及び記録制御方法
JP2009006550A (ja) * 2007-06-27 2009-01-15 Brother Ind Ltd インクジェット記録装置
WO2015111451A1 (ja) 2014-01-24 2015-07-30 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0182631B1 (ko) 프린팅 헤드 및 이를 보정하는 장치 및 방법
US6857717B2 (en) Inkjet printing apparatus, control method therefor, and program
JPH106497A (ja) インクジェットプリントヘッドの動作制御方法
JP3272800B2 (ja) カラー記録装置
JP3610279B2 (ja) 記録ヘッドおよび該記録ヘッドを備えた記録装置
US8439471B2 (en) Ink jet recording apparatus, and method for controlling recording head temperature
US20030142159A1 (en) Estimating local ejection chamber temperature to improve printhead performance
JPH03227636A (ja) 液体噴射記録装置
JPH07242004A (ja) プリントヘッド及びその製造装置及び製造方法及びプリント装置
JP5235436B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH06336025A (ja) インクジェット記録装置
JPH0531906A (ja) インクジエツト記録装置
JPH07241992A (ja) 記録ヘッド及び該記録ヘッドを用いた記録方法及び装置
JP2003237056A (ja) インクジェット記録装置及びその制御方法、プログラム
US7101010B2 (en) Printhead swath temperature control
JP2002355970A (ja) 記録装置
JP2003237041A (ja) インクジェット記録装置及びその制御方法、プログラム
JP4266569B2 (ja) 記録装置及び記録装置の記録制御方法
JP3190184B2 (ja) 記録装置及び記録装置の補正方法
JP3160388B2 (ja) インクジェット記録装置および該装置で用いられるインクジェット記録ヘッド
JPH09174847A (ja) 記録装置
JP3174208B2 (ja) 記録装置
JP4455013B2 (ja) 記録ヘッドの駆動方法、記録ヘッド、及び記録装置
JP4289976B2 (ja) 記録ヘッドの駆動方法、記録ヘッドの素子基板、記録ヘッド、ヘッドカートリッジ、及び記録装置
JP2005138425A (ja) 記録ヘッドおよび該記録ヘッドを備えた記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050510