JP2003237022A - アライメント方法、アライメント装置及びスクリーン印刷用のスクリーン - Google Patents
アライメント方法、アライメント装置及びスクリーン印刷用のスクリーンInfo
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Abstract
く位置合わせすることができるアライメント方法を提供
する。 【解決手段】 基板3と、基板3に印刷するためのスク
リーン4とのずれ状態を特定し、その特定結果に基づい
て基板3とスクリーン4とを位置合わせするアライメン
ト方法において、基板3に設けられた菱形のアライメン
トマーク32と、スクリーン4に設けられた菱形のアラ
イメントマーク22とを観察して基板3とスクリーン4
とのずれ状態を特定し、その特定結果に基づいて基板3
及びスクリーン4の少なくともいずれか一方を操作して
基板3とスクリーン4とを位置合わせする。
Description
ーンとを位置合わせするアライメント方法、アライメン
ト装置及びそれらに適したスクリーンに関する。
わせは手作業で行われていた。すなわち、作業者が25
倍程度のルーペを用いて被印刷体及びスクリーンにそれ
ぞれ設けられたアライメントマークを見比べ、ずれの有
無を判断することにより位置合わせした。従って、印刷
の仕上がり品質は当該作業者の技量に依存していた。
が行われている。CCDカメラを用いたアライメント方
法では、例えば、以下のように位置合わせする。アライ
メント精度を被印刷体の幅方向のずれと、被印刷体の印
刷方向のずれと、被印刷体の平面上での回転方向(偏角
方向)のずれである偏角ずれの3つのパラメータによっ
て表す。被印刷体には2つのアライメントマークA、B
を設ける。一方、スクリーンにはアライメントマーク
A、Bにそれぞれ対応するアライメントマークα、βを
設ける。これらのアライメントマークには、十字の形状
をしたものを用いる。CCDカメラによりこれらのアラ
イメントマークを撮像して画像処理を行うことにより、
それぞれのアライメントマークの重心を特定する。次
に、アライメントマークAの重心及びBの重心の中点
と、アライメントマークαの重心及びβの重心の中点と
を特定し、さらに、これらの中点と中点との幅方向のず
れ量を特定する。そして、特定したずれ量に基づいて幅
方向の位置合わせを行う。また、アライメントマークA
の重心とαの重心との印刷方向のずれ及びアライメント
マークBの重心とβの重心との印刷方向のずれ量をそれ
ぞれ特定する。さらに、2箇所の印刷方向のずれ量の相
違から、偏角ずれを特定する。そして特定した印刷方向
及び偏角のずれに基づいて、印刷方向及び偏角方向の位
置合わせする。
いない印刷では、被印刷体としての基板に色数に応じて
複数回に分けて印刷するため、2回目以降の印刷では1
回目に印刷を行った位置に対して精度良く位置合わせを
行う必要がある。この場合、アライメントマークを基板
の4隅、又は向かい合う2辺の中心に設置することが行
われている。すなわち、アライメントマークの数を増や
すことによって、位置合わせの精度を所定の範囲内とし
ている。
メントマークを用いるアライメント方法では、画像処理
に高度な技術が必要である。また、高速で位置合わせを
するためには、個々のアライメントマークにそれぞれ対
応してCCDカメラを設け、並列的に画像処理をする必
要があることから、位置合わせの精度を所定の範囲内に
するためにアライメントマークの数を増やした場合、C
CDカメラの設置台数も増やす必要がある。この場合、
CCDカメラの台数が増えるほど画像処理が複雑なもの
となり、設備投資に見合った高速化が図れないだけでな
く、位置合わせのための装置も複雑化する。
となく、高速で精度良く位置合わせすることができるア
ライメント方法、アライメント装置及びそれらに適した
スクリーンを提供することを目的とする。
ント方法、アライメント装置及びスクリーンについて説
明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図
面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本
発明が図示の形態に限定されるものではない。
(3)と、前記被印刷体にスクリーン印刷を行うための
スクリーン(4)とのずれ状態を特定し、その特定結果
に基づいて前記被印刷体と前記スクリーンとを位置合わ
せするアライメント方法において、前記被印刷体及び前
記スクリーンのそれぞれに設けられた菱形のアライメン
トマーク(32,22)を観察して前記被印刷体と前記
スクリーンとのずれ状態を特定し、その特定結果に基づ
いて前記被印刷体及び前記スクリーンの少なくともいず
れか一方を操作して前記被印刷体及び前記スクリーンと
を位置合わせすることにより、上述した課題を解決す
る。
イメントマークを菱形としたため、被印刷体及びスクリ
ーンに設けられた一対のアライメントマークを撮影して
画像処理することにより、スクリーンの表面と平行かつ
互いに直交する2軸方向のずれ量と、スクリーンの表面
と直交する軸線を中心とした回転方向、いわゆる偏角方
向に関するずれ量とを特定して高速に位置合わせを行う
ことができる。このため、アライメントマークの数の増
加及びCCDカメラ等の撮像手段の設置台数の増加、並
びにそれらに伴う画像処理の複雑化及び位置合わせのた
めの装置の複雑化を招くことなく、精度良く高速に位置
合わせすることができる。
を対角線方向に関して異方性を有するものとした場合に
は、スクリーンの表面と平行な直交2軸方向に関するず
れ量を互いに区別して確実に認識することができる。
記被印刷体及び前記スクリーンのそれぞれに設けられた
円形のアライメントマーク(31,21)を観察して前
記被印刷体と前記スクリーンとのずれ状態を特定し、そ
の特定結果に基づいて前記被印刷体及び前記スクリーン
とを位置合わせし、その後に前記菱形のアライメントマ
ークを利用したずれ状態の特定と、その特定結果に基づ
く位置合わせとを行ってもよい。この場合、円形のアラ
イメントマークは菱形のそれよりも高速に画像処理を行
うことができる。従って、最初から菱形のアライメント
マークを利用して位置合わせを行う場合よりも、円形の
アライメントマークを利用した方が粗い精度の位置合わ
せを高速で行える。この後、菱形のアライメントマーク
のずれに基づいて位置合わせを行うことにより、短時間
に高精度の位置合わせを行うことができる。
ては、前記菱形のアライメントマークを前記被印刷体及
び前記スクリーンの複数箇所にそれぞれ設け、それぞれ
のアライメントマークを対象として前記ずれ状態の特定
と前記位置合わせとを行ってもよい。この場合には、ス
クリーンに伸びが生じたとき(以下、この現象を版伸び
と呼ぶことがある。)や印刷面が曲面の場合において
も、複数箇所からのずれ状態の情報を取得することによ
り精度良く位置合わせを行うことができる。
刷体(3)と、前記被印刷体にスクリーン印刷を行うた
めのスクリーン(4)とのずれ状態を特定し、その特定
結果に基づいて前記被印刷体と前記スクリーンとを位置
合わせするアライメント装置であって、前記被印刷体及
び前記スクリーンのそれぞれに設けられた菱形のアライ
メントマーク(22,32)を含む所定の領域を撮像
し、得られた画像に対応する信号を出力する撮像部
(5)と、前記被印刷体及び前記スクリーンの少なくと
もいずれか一方を駆動する駆動手段(20)と、前記撮
像部からの信号に基づいて前記被印刷体と前記スクリー
ンとのずれ状態を特定し、その特定結果に基づいて、前
記被印刷体及び前記スクリーンの各アライメントマーク
が一致するように前記駆動手段の動作を制御する制御手
段(7)と、を備えることを特徴とする。
ライメントマークが設けられた被印刷体とスクリーンと
を本発明のアライメント方法に従って位置合わせするこ
とができる。
して、前記アライメントマークが形成する菱形の対角線
方向に関する前記被印刷体と前記スクリーンとのずれ量
と、前記スクリーンと直交する軸線を中心とした回転方
向のずれ量に相当する偏角ずれとを特定してもよい。
リーンのそれぞれに設けられた円形のアライメントマー
ク(21,31)の画像に対応した信号を出力可能であ
り、前記制御手段は、前記円形のアライメントマークの
画像に対応した前記撮像部からの信号に基づいて前記被
印刷体と前記スクリーンとのずれ状態を特定し、その特
定結果に基づいて前記被印刷体及び前記スクリーンとを
位置合わせし、その後に前記菱形のアライメントマーク
の画像に対応した前記撮像部からの信号に基づいて前記
ずれ状態の特定と、その特定結果に基づく位置合わせと
を行ってもよい。
印刷すべきパターンが所定の領域(4a)内に設けられ
たスクリーン印刷用のスクリーン(4)であって、前記
領域外に菱形のアライメントマーク(22)が設けられ
ていることを特徴とするものである。また、本発明のス
クリーンは、矩形の外形を有し、前記菱形のアライメン
トマークの対角線方向が前記矩形の辺の方向と一致して
いてもよい。前記アライメントマークが形成する菱形が
前記対角線方向に関して異方性を有していてもよい。前
記領域外には前記菱形のアライメントマークとは別に円
形のアライメントマーク(21)が設けられてもよい。
これらのスクリーンによれば、同一形状のアライメント
マークを被印刷体に設けることにより本発明のアライメ
ント方法を実現することができる。
アライメント装置1の全体構成を示す図である。この図
に示すように、アライメント装置1は固定台2を備えて
いる。固定台2の上方には被印刷体としての基板3が配
置され、基板3の上方には基板3と所定の間隔を保つよ
うにスクリーン4が配置される。アライメント装置1に
は、基板3とスクリーン4とを位置合わせするために、
基板3及びスクリーン4の少なくともいずれか一方、例
えば基板3を動かすための駆動装置20が設けられる。
駆動装置20は、基板3をスクリーン4の表面と平行か
つ互いに直交する2軸方向(x−y軸方向)と、スクリ
ーン4の表面に直交する軸線を中心とした回転方向(偏
角方向)とに駆動して基板3とスクリーン4とを位置決
めすることができる。このような駆動装置20は例えば
X−Yステージと回転テーブルとを組み合わせる等、各
種の周知の構成を利用できる。なお、駆動装置20は、
基板3に代え、又は基板3に加えてスクリーン4を駆動
して位置決めを行うものでもよい。基板3及びスクリー
ン4は平板状に限定されず、湾曲した板状であってもよ
い。
リーン4のアライメントマークを撮像して映像信号を出
力するCCDカメラ5、5と、CCDカメラ5、5をそ
れぞれスクリーン4の表面に対して平行に移動させるた
めのモータ6、6とが設けられる。さらに、アライメン
ト装置1はマイクロプロセッサにて構成されたCPU7
を備える。CPU7には、アライメント装置1の起動処
理等の基本動作を制御するプログラムが記録されたRO
M8と、CPU7に対する作業領域を提供するRAM9
と、アライメント装置1にて位置合わせを実行するため
に必要な各種のプログラム及びデータが記録された外部
記憶装置10と、モータ6、6をそれぞれ駆動するため
の駆動装置11、11と、CCDカメラ5、5からの映
像信号をそれぞれ画像データに変換して出力する画像処
理部12、12とが接続される。CPU7は、外部記憶
装置10に記憶されたプログラムに基づいて、CCDカ
メラ5を所定位置に移動させるように駆動装置11に指
示信号を出力する。これにより、CCDカメラ5の視野
内にスクリーン4に設けられたアライメントマークが収
まるようにする。また、CPU7は画像処理部11から
の画像データに基づいて、基板3に設けられたアライメ
ントマークと、スクリーン4に設けられたアライメント
マークとのずれを特定する。アライメントマークのずれ
は、x、y軸方向のずれ量と、偏角方向のずれ量(偏角
ずれ)として特定する。そして、特定した3方向のずれ
量に基づいて駆動装置20の各方向の駆動量を算出し、
その駆動量を指示する動作指示信号を駆動装置20に出
力する。
ントマークの配置を模式的に示す図である。スクリーン
4は矩形状の外形を有している。スクリーン4上には、
印刷パターンが形成された印刷領域4aと、印刷領域4
aの周縁に設けられた非印刷領域4bとが設けられる。
非印刷領域4bには、円形のアライメントマーク21と
菱形のアライメントマーク22とを1組として、スクリ
ーン4の向かい合う2辺の付近にそれぞれ1組ずつ、合
計2組設けられている。ただし、各組同士は、向かい合
う2辺に沿う方向について互いにずれた位置となってい
る。また、アライメントマーク22は、菱形の2本の対
角線の方向がスクリーン4の2辺の方向とそれぞれ一致
するように設けられている。しかも、アライメントマー
ク22の2本の対角線の長さは互いに相違し、それによ
り菱形のアライメントマーク22は対角線方向に関して
異方性を有している。CCDカメラ5、5はアライメン
トマーク21及び22の組に対応して2台設けられてい
る。1組のアライメントマーク21とアライメントマー
ク22との距離は、CCDカメラ5においてアライメン
トマーク21を撮像する位置とアライメントマーク22
を撮像する位置との移動距離が短くなるように、所定の
範囲となっている。
ク22が形成された部分を拡大して示す図であり、図2
(a)は上面図、図2(b)は側面図である。スクリー
ン4は、線材40を縦糸及び横糸として織った網41
と、感光性樹脂等から形成される膜42とを有する。線
材40は、例えば、シルク等の繊維やステンレス等の金
属から形成される。網41の密度は、例えば、線径が4
0μm、同一方向の線材と線材との間隔25μmであ
る。膜42はインクの透過を阻止する手段として設けら
れている。膜42に抜け部を設けることにより印刷領域
4aに適宜の印刷パターンが形成される。従って、イン
クを印刷領域4aにおける網41の網の目43を通過さ
せることにより所望の印刷パターンが基板3に印刷され
る。アライメントマーク22は、図2の非印刷領域4b
の膜42に菱形の抜け部を設けることにより形成され
る。円形のアライメントマーク21についても同様にし
て形成される。
イメントマーク21,22による位置合わせの様子を模
式的に示す図である。基板3には、スクリーン4のアラ
イメントマーク21、22に対応するアライメントマー
ク31、32が設けられている。すなわち、スクリーン
4と同様に、円形のアライメントマーク31と異方性を
有する菱形のアライメントマーク32とを1組として、
基板3の向かい合う2辺の付近にそれぞれ1組ずつ、合
計2組設けられている。これらのアライメントマーク
は、基板3とスクリーン4とを正しく位置合わせしたと
きに、x軸方向、y軸方向、偏角方向についての位置
が、スクリーン4の対応するアライメントマークとそれ
ぞれ一致するように設けられている。
の位置からx軸方向、y軸方向にずれている場合、その
ずれ量だけ、図4(a)の左側に示すように、アライメ
ントマーク21と、基板3に設けられた円形のアライメ
ントマーク31とはx軸方向、y軸方向にずれる。従っ
て、アライメントマーク21とアライメントマーク31
とのx軸方向及びy軸方向のずれ量を特定し、基板3と
スクリーン4との相対位置を変化させてアライメントマ
ーク21とアライメントマーク31とを一致させること
により(図4(a)の右側参照)、基板3とスクリーン
4とのx軸方向、y軸方向の位置合わせをすることがで
きる。
向にずれていても、円形のアライメントマーク21、3
1では、1対のアライメントマークから偏角ずれを特定
することはできない。これに対して、図4(b)の左側
に示すように、アライメントマーク22及び基板3に設
けられた菱形のアライメントマーク32においては、基
板3とスクリーン4との偏角ずれθがアライメントマー
ク22とアライメントマーク32との向きのずれとして
現れ、偏角ずれθを特定することができる。このため、
1対のアライメントマーク22及びアライメントマーク
32からx軸方向及びy軸方向のずれ量と、偏角ずれを
特定することができる。従って、図4(b)の右側に示
すようにアライメントマーク22とアライメントマーク
32とを一致させるように基板3とスクリーン4との相
対位置を変化させることにより、基板3とスクリーン4
とを位置合わせすることができる。
イメントマーク32は異方性を有するため、x軸方向及
びy軸方向を明瞭に区別することができる。さらに、菱
形の一部をCCDカメラ5によって撮像できない場合に
も、アライメントマークの向きを特定することができ
る。例えば、菱形の一つの頂点を形成する2辺を特定で
きれば、他の辺が特定できなくとも、アライメントマー
クの向きを特定できる。従って、スクリーン印刷のよう
にスクリーン4が不透明な部分を有する場合、スクリー
ン4に菱形の抜け部を設けることによってアライメント
マーク22を形成し、アライメントマーク22と、スク
リーン4の上方からアライメントマーク22を介して撮
像できる基板のアライメントマーク32との偏角ずれを
特定し、位置合わせすることができる。
理の手順を示すフローチャートである。固定台2とスク
リーン4との間に基板3が搬入されるとCPU7は図5
の処理を実行する。この処理において、CPU7はアラ
イメントマーク21及びアライメントマーク31を撮像
するために画像処理部12に指示信号を出力する(ステ
ップS1)。次に、画像処理部12からの画像データに
エッジ強調処理、コントラスト強調処理、2値化処理等
の画像データのデータ量を縮小しつつ、アライメントマ
ーク21,31のずれ検出の精度を上げるための画像処
理を施す(ステップS2)。なお、エッジ強調処理をし
た場合には、アライメントマーク全体を読まなくても高
速で容易に処理することが可能となる。
基づいて、アライメントマーク21及びアライメントマ
ーク31のx軸方向及びy軸方向のずれ量を特定する。
例えば、まず、アライメントマーク21、21、31、
31の重心をそれぞれ特定する。次に、アライメントマ
ーク21の重心とアライメントマーク21の重心との中
点、アライメントマーク31の重心とアライメントマー
ク31の重心との中点をそれぞれ特定する。そして、そ
の中点と中点との距離をx軸方向、y軸方向の成分に分
けて特定し、基板3とスクリーン4のx軸方向、y軸方
向のずれ量とする。ここで、1対のアライメントマーク
21、31のみからずれ量を特定せず、2対のアライメ
ントマークからずれ量を特定したのは、スクリーン4の
版伸びの影響を考慮したものである。すなわち、スクリ
ーン4が版伸びしている場合には、各位置におけるずれ
量が相違する。この場合に1対のアライメントマーク2
1、31におけるずれ量のみを基板3とスクリーン4と
のずれ量として位置合わせをすると、そのアライメント
マークから離れた位置のずれ量が大きくなるからであ
る。ステップS4では、特定したx軸方向、y軸方向の
ずれ量に相当する距離だけ基板3をx軸方向、y軸方向
に動かすように駆動装置20に動作指示信号を出力す
る。
位置に移動させるように、モータ6を駆動する駆動装置
11に指示信号を出力する。これにより、CCDカメラ
5の視野内にアライメントマーク31が収まるようにす
る。なお、外部記憶装置10にモータ6の制御量を予め
記憶しておくことにより指示信号を出力してもよいし、
アライメントマーク21とアライメントマーク31との
位置関係に関連する情報を外部記憶装置10に記憶して
おき、ステップS3にて特定したアライメントマーク2
1の重心の位置を参照して駆動装置11に指示信号を出
力してもよい。
2及びアライメントマーク32を撮像するために画像処
理部12に指示信号を出力する。ステップS7では、ス
テップS2と同様に、エッジ強調処理等の画像処理部1
2からの画像データにデータ量を縮小しつつ、アライメ
ントマークのずれ検出の精度を上げるための画像処理を
施す。
基づいて、アライメントマーク22及びアライメントマ
ーク32のx軸方向及びy軸方向のずれ量、偏角ずれを
特定する。例えば、x軸方向及びy軸方向のずれ量につ
いては、ステップS3と同様に、それぞれのアライメン
トマークの重心を特定し、アライメントマーク22の重
心とアライメントマーク22の重心との中点、アライメ
ントマーク32の重心とアライメントマーク32の重心
との中点をそれぞれ特定する。そして、その中点と中点
との距離をx軸方向、y軸方向の成分に分けて特定し、
基板3とスクリーン4とのx軸方向、y軸方向のずれ量
とする。偏角ずれについては、まず、アライメントマー
ク22及びアライメントマーク32の辺の向き及び位置
をそれぞれ特定する。特定した辺の向き及び位置から、
それぞれのアライメントマークの向きを特定する。特定
したアライメントマーク22の向きとアライメントマー
ク32の向きとを比較して、偏角ずれを特定する。
る偏角ずれを平均して基板3とスクリーン4との偏角ず
れとする。2対のアライメントマークにおける偏角ずれ
を平均することにより、スクリーン4の版伸びの影響に
よる偏角ずれの誤差を緩和することができる。特に、ス
クリーン4が大きなものとなるほど版伸びも大きくなる
ため、版伸びによる誤差を効果的に緩和することができ
る。ステップS9では、特定したx軸方向及びy軸方向
のずれ量、偏角ずれに相当する量だけ基板3をx軸方
向、y軸方向、偏角方向に動かすように駆動装置20に
指示信号を出力する。これにより、駆動装置20が動作
して基板3とスクリーン4とが位置合わせされる。
での菱形のアライメントマーク22、32による位置合
わせに先立って、ステップS1からS4までの円形のア
ライメントマーク21、31によりx軸方向、y軸方向
について位置合わせを実行しているので、アライメント
マーク22,32のみで位置合わせを行う場合よりも高
速に位置合わせを行える。
メントマーク21を撮像する位置とアライメントマーク
22を撮像する位置との間で移動させるアライメント装
置1を例示したが、1組のアライメントマーク21及び
アライメントマーク22を同時に撮像できるように、ア
ライメントマーク21とアライメントマーク22との距
離を所定範囲に収めてもよい。
10に記憶されたプログラムを実行することにより、基
板3とスクリーン4とのずれを特定して位置合わせする
ための各種の手段として機能しているが、位置合わせに
必要な機能の一部をCPU7に代えて論理回路にて実現
してもよい。また、ステップS2、S7の画像処理は、
CPU7とは別の画像処理専用回路で実行してもよい。
例えば画像処理部12にてステップS2,S7の画像処
理を実行してもよい。
されたアライメントマーク22とアライメントマーク3
2との面積の比較や形状の比較により、z軸方向のずれ
量やx軸、y軸周りの回転方向のずれ量を特定し、位置
あわせすることもできる。撮像されたアライメントマー
ク22又はアライメントマーク32の面積又は形状と、
これらに関連して予め外部記憶装置10に記憶された情
報とを比較して、z軸方向のずれ量やx軸、y軸周りの
回転方向のずれ量を特定し、位置あわせすることもでき
る。
のアライメントマーク21,31を利用した位置合わせ
と、菱形のアライメントマーク22,32を利用した位
置合わせとを実施するものとしたが、アライメントマー
ク21,31を利用した位置合わせを必要なときのみ行
うようにしてもよい。図6及び図7にその実施形態を示
す。
板3を突き当て可能なピン50、50が固定台2に設け
られるとともに、ピン50、50及びアライメントマー
ク35、35を撮像可能なCCDカメラ51とを備えて
いる。なお、CCDカメラ51はアライメントマーク2
1,22の撮影用のCCDカメラ5(図2参照)と兼用
してもよいし、別にしてもよい。その他に、図6のアラ
イメント装置1は、固定台2に対して基板3を搬入及び
搬出するための搬送装置と、スクリーン4を基板3に対
して移動させるためのスクリーン駆動装置とを備える
が、それらの図示は省略した。なお、基板3を移動させ
るための駆動装置20等のその他のアライメント装置の
構成要素は、図1に示したアライメント装置1と同様で
ある。画像処理部12はCCDカメラ5に加えてCCD
カメラ51を駆動する。
U7が実行する位置合わせ処理の手順を示すフローチャ
ートである。この処理において、CPU7は、不図示の
搬送装置に対して基板3をピン50、50に突き当てる
まで搬入するように指示する(ステップS20)。次
に、スクリーン4の初期位置に関連する情報がRAM9
にセットされているか否か判定する(ステップS2
1)。保持されていないと判定した場合は、CCD51
を駆動して、固定台2上の基準位置(例えばピン50の
位置とする。)とアライメントマーク31とを撮像する
ように画像処理部12に指示し、画像処理部12からの
画像データに基づいてピン50とアライメントマーク3
1とのx方向及びy方向についての距離をそれぞれ特定
する(ステップS22)。
位置に配置するようにスクリーン駆動装置に指示する
(ステップS23)。ステップS24では、CCD51
を駆動してピン50とアライメントマーク21とを撮像
するように画像処理部12に指示し、画像処理部12か
らの画像データに基づいてピン50とアライメントマー
ク21とのx方向及びy方向についての距離をそれぞれ
特定する。ステップS25では、ピン50とアライメン
トマーク31とのx方向及びy方向についての距離、及
びピン50とアライメントマーク21とのx方向及びy
方向についての距離に基づいて、アライメントマーク2
1とアライメントマーク31とのずれ量を特定する。次
にそのずれ量をスクリーン4の初期位置に関連する情報
としてRAM9にセットする。ステップS21におい
て、初期位置に関連する情報がセットさせていると判定
した場合は、ステップS22からS26をスキップす
る。
れたずれ量だけスクリーン4を移動させるようにスクリ
ーン駆動装置に指示する。この処理は図5のステップS
4の処理に相当する。
画像処理部12を駆動してアライメントマーク22と3
2とのずれ量を特定する(ステップS28)。ステップ
S29では、ずれ量が所定の基準レベルを超えているか
否か、例えばスクリーン4のアライメントマーク22を
介して基板3のアライメントマーク32が観察できない
程にアライメントマーク22,32がずれているか否か
を判定する。基準レベル以内と判断された場合は、ずれ
量に基づいて位置合わせのための処理を実行する(ステ
ップS30)。ステップS30は図5のステップ9の処
理に相当する。ステップS29にて基準レベルを超えて
いると判定した場合はRAM9の初期位置情報をリセッ
トし(ステップS31)、その後、ステップS21に戻
って初期位置に関連する情報を再度取得する。ステップ
S30の位置合わせの完了後、印刷処理が行われ、その
後に次の基板3が搬入されるときから図7の処理が再開
される。
宜設定、更新することにより、スクリーンが版伸びした
場合にも、適正な誤差範囲で初期位置合わせを実行する
ことができる。なお、上記の例では、基板3を基準とし
てスクリーン4を位置合わせするものとしたが、スクリ
ーン4を基準として基板3を位置合わせしてもよい。基
板3及びスクリーン4とは別に絶対的な基準位置を規定
しておき(例えばピン50の位置)、その基準位置に対
して基板3及びスクリーン4のそれぞれのアライメント
マーク22,32が所定位置に位置決めされるように基
板3及びスクリーン4を駆動することにより、基板3と
スクリーン4とを位置合わせしてもよい。
施例として、図1に示すようなアライメント装置に、図
2に示すような円形のアライメントマーク及び異方性を
有する菱形のアライメントマークを1組として、スクリ
ーンの向かいあう2辺の付近にそれぞれ1組ずつ、合計
2組(4個)のアライメントマークを設けたスクリーン
を配置して位置合わせを行った。スクリーンの大きさは
A4スクリーンとし、それぞれのアライメントマークの
大きさは5mm程度とした。円形のアライメントマーク
の位置はスクリーンの直交する2辺からそれぞれ26.
4mm、4mmずつ離れた位置とし、菱形のアライメン
トマークの位置はスクリーンの直交する2辺から17.
4mm、34mmずつ離れた位置とした。
イメント装置にさらに2台CCDカメラを追加して合計
4台とし、十字形のアライメントマークを2個1組とし
てスクリーンの4隅にそれぞれ1組ずつ、合計4組(8
個)配置したスクリーンを用いて位置合わせを行った。
スクリーンの大きさは実施例と同様にA4スクリーンと
し、それぞれのアライメントマークの大きさは5mm程
度とした。アライメントマークの位置は各組の1つはス
クリーンの直交する2辺からそれぞれ5.7mm、7.
6mmずつ離れた位置とし、他の1つはスクリーンの直
交する2辺から5.7mm、8.6mmずつ離れた位置
とした。
置合わせに5秒を要し、十字形のアライメントマークを
用いた比較例では位置合わせに30秒を要している。従
って、本発明のアライメント方法によれば、位置合わせ
に要する時間を従来に比較して1/6に短縮できること
が確認された。さらに、比較例では位置合わせをしても
部分的にずれが残るが、本発明の実施例ではずれが残ら
ないことも確認された。
メント方法によれば、菱形のアライメントマークを利用
して位置合わせを行うようにしたので、被印刷体とスク
リーンとにそれぞれ設けられた一対のアライメントマー
クの画像に基づいて、直交2軸方向のみならず、いわゆ
る偏角方向のずれをも特定して高速に位置合わせを行う
ことができる。従って、アライメントマークの数の増加
及びCCDカメラ等の撮像手段の設置台数の増加、並び
にそれらに伴う画像処理の複雑化及び位置合わせのため
の装置の複雑化を招くことなく、精度良く高速に位置合
わせすることができる。特に、アライメントマークが形
成する菱形を対角線方向に関して異方性を有するものと
した場合には、スクリーンの表面と平行な直交2軸方向
に関するずれ量を互いに区別して確実に認識することが
できる。さらに、複数のアライメントマークのスクリー
ンの面に沿ったずれ量から偏角ずれを特定する場合に
は、版伸びが生じたときや、印刷面が曲面であるときに
精度良く特定することが困難となるが、そのような弊害
も防止することができる。円形のアライメントマークを
併用して、予め粗い位置合わせを行うようにすれば、よ
り一層高速に処理を終えることができる。
形のアライメントマークを利用して本発明のアライメン
ト方法を実現することができる。
全体構成を示す図。
ンに設けられたアライメントマークの配置を模式的に示
す図。
部分を拡大して示す図。
マークによる位置合わせの様子を模式的に示す図。
置合わせ処理の手順を示すフローチャート。
ト。
Claims (12)
- 【請求項1】 被印刷体と、前記被印刷体にスクリーン
印刷を行うためのスクリーンとのずれ状態を特定し、そ
の特定結果に基づいて前記被印刷体と前記スクリーンと
を位置合わせするアライメント方法において、 前記被印刷体及び前記スクリーンのそれぞれに設けられ
た菱形のアライメントマークを観察して前記被印刷体と
前記スクリーンとのずれ状態を特定し、その特定結果に
基づいて前記被印刷体及び前記スクリーンの少なくとも
いずれか一方を操作して前記被印刷体及び前記スクリー
ンとを位置合わせすることを特徴とするアライメント方
法。 - 【請求項2】 前記ずれ状態として、前記アライメント
マークが形成する菱形の対角線方向に関する前記被印刷
体と前記スクリーンとのずれ量と、前記スクリーンと直
交する軸線を中心とした回転方向のずれ量に相当する偏
角ずれとを特定することを特徴とする請求項1に記載の
アライメント方法。 - 【請求項3】 前記アライメントマークが形成する菱形
が前記対角線方向に関して異方性を有していることを特
徴とする請求項2に記載のアライメント方法。 - 【請求項4】 前記被印刷体及び前記スクリーンのそれ
ぞれに設けられた円形のアライメントマークを観察して
前記被印刷体と前記スクリーンとのずれ状態を特定し、
その特定結果に基づいて前記被印刷体及び前記スクリー
ンとを位置合わせし、その後に前記菱形のアライメント
マークを利用したずれ状態の特定と、その特定結果に基
づく位置合わせとを行うことを特徴とする請求項1〜3
のいずれか1項に記載のアライメント方法。 - 【請求項5】 前記菱形のアライメントマークを、前記
被印刷体及び前記スクリーンの複数箇所にそれぞれ設
け、それぞれのアライメントマークを対象として前記ず
れ状態の特定と前記位置合わせとを行うことを特徴とす
る請求項1〜4のいずれか1項に記載のアライメント方
法。 - 【請求項6】 被印刷体と、前記被印刷体にスクリーン
印刷を行うためのスクリーンとのずれ状態を特定し、そ
の特定結果に基づいて前記被印刷体と前記スクリーンと
を位置合わせするアライメント装置において、 前記被印刷体及び前記スクリーンのそれぞれに設けられ
た菱形のアライメントマークを含む所定の領域を撮像
し、得られた画像に対応する信号を出力する撮像部と、 前記被印刷体及び前記スクリーンの少なくともいずれか
一方を駆動する駆動手段と、 前記撮像部からの信号に基づいて前記被印刷体と前記ス
クリーンとのずれ状態を特定し、その特定結果に基づい
て、前記被印刷体及び前記スクリーンの各アライメント
マークが一致するように前記駆動手段の動作を制御する
制御手段と、を備えることを特徴とするアライメント装
置。 - 【請求項7】 前記制御手段は、前記ずれ状態として、
前記アライメントマークが形成する菱形の対角線方向に
関する前記被印刷体と前記スクリーンとのずれ量と、前
記スクリーンと直交する軸線を中心とした回転方向のず
れ量に相当する偏角ずれとを特定することを特徴とする
請求項6に記載のアライメント装置。 - 【請求項8】 前記撮像部は、前記被印刷体及び前記ス
クリーンのそれぞれに設けられた円形のアライメントマ
ークの画像に対応した信号を出力可能であり、 前記制御手段は、前記円形のアライメントマークの画像
に対応した前記撮像部からの信号に基づいて前記被印刷
体と前記スクリーンとのずれ状態を特定し、その特定結
果に基づいて前記被印刷体及び前記スクリーンとを位置
合わせし、その後に前記菱形のアライメントマークの画
像に対応した前記撮像部からの信号に基づいて前記ずれ
状態の特定と、その特定結果に基づく位置合わせとを行
うことを特徴とする請求項6又は7に記載のアライメン
ト装置。 - 【請求項9】 被印刷体に印刷すべきパターンが所定の
領域内に設けられたスクリーン印刷用のスクリーンであ
って、前記領域外に菱形のアライメントマークが設けら
れていることを特徴とするスクリーン。 - 【請求項10】 矩形の外形を有し、前記菱形のアライ
メントマークの対角線方向が前記矩形の辺の方向と一致
していることを特徴とする請求項9に記載のスクリー
ン。 - 【請求項11】 前記アライメントマークが形成する菱
形が前記対角線方向に関して異方性を有していることを
特徴とする請求項10に記載のスクリーン。 - 【請求項12】 前記領域外には前記菱形のアライメン
トマークとは別に円形のアライメントマークが設けられ
ていることを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項
に記載のスクリーン。
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---|---|---|---|
JP2002035918A JP4136389B2 (ja) | 2002-02-13 | 2002-02-13 | アライメント方法及びアライメント装置 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003237022A true JP2003237022A (ja) | 2003-08-26 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008307830A (ja) * | 2007-06-15 | 2008-12-25 | Yamaha Motor Co Ltd | 印刷装置 |
CN103213376A (zh) * | 2013-04-18 | 2013-07-24 | 高德(无锡)电子有限公司 | 一种丝网印刷过程中快速换线方法 |
JP2014027280A (ja) * | 2012-07-30 | 2014-02-06 | Samsung Display Co Ltd | 集積回路およびこれを含む表示装置 |
JP2014136216A (ja) * | 2013-01-17 | 2014-07-28 | Samsung Display Co Ltd | 印刷装置 |
JP2015077770A (ja) * | 2012-10-29 | 2015-04-23 | 株式会社小森コーポレーション | レンチキュラーレンズシートの印刷機および印刷方法 |
-
2002
- 2002-02-13 JP JP2002035918A patent/JP4136389B2/ja not_active Expired - Fee Related
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