JP2003236461A - 外装材の多色塗装方法 - Google Patents
外装材の多色塗装方法Info
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Landscapes
- Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】2色以上の仕上げが簡便にできるようになり、
また、廃棄されるだけのシート片を有効利用することが
できる、建築物等の外装材の多色塗装方法を提供する。 【解決手段】所望の形状を切除して孔部を設けることが
できるように、かつ、孔部と同じ形状の対をなすシート
片の形成が可能な、ミシン目が施されている多層目地シ
ートを被塗装物に対して貼り付けた後、所望の形状をミ
シン目に沿って切除して孔部Aを設け、対をなすシート
片A’を形成する工程、孔部Aを通じて第1塗料を塗布
して第1塗膜を形成する工程、多層目地シートのうち最
上層を剥離した後、さらに所望の形状をミシン目に沿っ
て切除して孔部Bを設けて、対をなすシート片B’を形
成する工程、孔部Bを通じて第2塗料を塗布して第2塗
膜を形成する工程、多層目地シートのうちの2層目を剥
離する工程を含むことを特徴とする外装材の多色塗装方
法。
また、廃棄されるだけのシート片を有効利用することが
できる、建築物等の外装材の多色塗装方法を提供する。 【解決手段】所望の形状を切除して孔部を設けることが
できるように、かつ、孔部と同じ形状の対をなすシート
片の形成が可能な、ミシン目が施されている多層目地シ
ートを被塗装物に対して貼り付けた後、所望の形状をミ
シン目に沿って切除して孔部Aを設け、対をなすシート
片A’を形成する工程、孔部Aを通じて第1塗料を塗布
して第1塗膜を形成する工程、多層目地シートのうち最
上層を剥離した後、さらに所望の形状をミシン目に沿っ
て切除して孔部Bを設けて、対をなすシート片B’を形
成する工程、孔部Bを通じて第2塗料を塗布して第2塗
膜を形成する工程、多層目地シートのうちの2層目を剥
離する工程を含むことを特徴とする外装材の多色塗装方
法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の外装材を多色
化することができる塗装方法に関する。
化することができる塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】美観や基材の保護の観点から建築物等に
は外装材が塗布されている。近年、この外装材として、
より高級感のある石材調や陶磁器調の意匠材を用いるこ
とが主流となってきている。
は外装材が塗布されている。近年、この外装材として、
より高級感のある石材調や陶磁器調の意匠材を用いるこ
とが主流となってきている。
【0003】このような外装材は、下塗り材を形成した
基材に対して、目地シートや目地テープを貼り付け、意
匠材を塗布した後、目地シートや目地テープを剥離する
という方法によって形成されている。
基材に対して、目地シートや目地テープを貼り付け、意
匠材を塗布した後、目地シートや目地テープを剥離する
という方法によって形成されている。
【0004】これらを用いて2色以上の仕上げを行うに
する場合は、1色目の塗膜を作成した後、ズレのないよ
うに2色目を作成するための目地シートや目地テープを
先の塗装に合わせて再度貼り付けたり、その上、1色目
の塗膜の上にマスキングしなければならないため工数が
非常に多くなり、塗料メーカーのカタログには様々な色
調の塗料が用意されているにも関わらず、これらを組み
合わせた2色以上の仕上げを施こすという外装材の仕上
げはあまり行われていなかった。
する場合は、1色目の塗膜を作成した後、ズレのないよ
うに2色目を作成するための目地シートや目地テープを
先の塗装に合わせて再度貼り付けたり、その上、1色目
の塗膜の上にマスキングしなければならないため工数が
非常に多くなり、塗料メーカーのカタログには様々な色
調の塗料が用意されているにも関わらず、これらを組み
合わせた2色以上の仕上げを施こすという外装材の仕上
げはあまり行われていなかった。
【0005】一方、使用される目地シートは、予め、所
望の意匠に型抜きされていて、この抜かれた型は廃棄さ
れていた。しかしながら、実際に利用される目地部と廃
棄される型とを比較すると、廃棄される意匠型の方が遙
かに大量であり、最近の環境問題、殊に産業廃棄物低減
という観点から問題があった。
望の意匠に型抜きされていて、この抜かれた型は廃棄さ
れていた。しかしながら、実際に利用される目地部と廃
棄される型とを比較すると、廃棄される意匠型の方が遙
かに大量であり、最近の環境問題、殊に産業廃棄物低減
という観点から問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、2色以上の
仕上げを簡便に行うことができ、また、廃棄されるシー
ト片を有効利用することができる、建築物等の外装材の
多色塗装方法を提供することを目的とする。
仕上げを簡便に行うことができ、また、廃棄されるシー
ト片を有効利用することができる、建築物等の外装材の
多色塗装方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、所望の形状を
切除して孔部を設けることができるように、かつ、上記
孔部と同じ形状の対をなすシート片を形成できるよう
に、ミシン目が施されている多層目地シートを用いた塗
装方法であり、上記多層目地シートを被塗装物に対して
貼り付けた後、上記多層目地シートの有する所望の形状
をミシン目に沿って切除して孔部Aを設け、上記孔部A
と対をなすシート片A’を形成する工程(1)、上記工
程(1)によって設けられた上記孔部Aを通じて第1塗
料を塗布して被塗装物上に第1塗膜を形成する工程
(2)、上記多層目地シートのうち最上層を剥離した
後、さらに所望の形状をミシン目に沿って切除して孔部
Bを設けて、上記孔部Bと対をなすシート片B’を形成
する工程(3)、上記工程(3)によって設けられた上
記孔部Bを通じて第2塗料を塗布して第2塗膜を形成す
る工程(5)、上記多層目地シートのうちの2層目を剥
離する工程(6)を含むことを特徴とする外装材の多色
塗装方法である。
切除して孔部を設けることができるように、かつ、上記
孔部と同じ形状の対をなすシート片を形成できるよう
に、ミシン目が施されている多層目地シートを用いた塗
装方法であり、上記多層目地シートを被塗装物に対して
貼り付けた後、上記多層目地シートの有する所望の形状
をミシン目に沿って切除して孔部Aを設け、上記孔部A
と対をなすシート片A’を形成する工程(1)、上記工
程(1)によって設けられた上記孔部Aを通じて第1塗
料を塗布して被塗装物上に第1塗膜を形成する工程
(2)、上記多層目地シートのうち最上層を剥離した
後、さらに所望の形状をミシン目に沿って切除して孔部
Bを設けて、上記孔部Bと対をなすシート片B’を形成
する工程(3)、上記工程(3)によって設けられた上
記孔部Bを通じて第2塗料を塗布して第2塗膜を形成す
る工程(5)、上記多層目地シートのうちの2層目を剥
離する工程(6)を含むことを特徴とする外装材の多色
塗装方法である。
【0008】ここで、工程(3)と工程(5)との間
に、工程(2)において孔部Aを通じて形成された第1
塗膜上に、シート片A’を貼り付ける工程(4)、およ
び、工程(5)が、さらに、工程(4)において貼り付
けたシート片A’を剥離する工程を含んでいることが好
ましい。
に、工程(2)において孔部Aを通じて形成された第1
塗膜上に、シート片A’を貼り付ける工程(4)、およ
び、工程(5)が、さらに、工程(4)において貼り付
けたシート片A’を剥離する工程を含んでいることが好
ましい。
【0009】さらに、上記2つの外装材の多色塗装方法
は、多層目地シートおよびシート片をすべて剥離した
後、クリヤー塗料を塗布してクリヤー塗膜を形成する工
程(7)を含んでいてもよい。
は、多層目地シートおよびシート片をすべて剥離した
後、クリヤー塗料を塗布してクリヤー塗膜を形成する工
程(7)を含んでいてもよい。
【0010】ここで、上記被塗装物の表面には、予め下
塗り材が形成されていてもよい。
塗り材が形成されていてもよい。
【0011】また、本発明は、上記の外装材の多色塗装
方法において用いられる、所望の形状を切除して孔部を
設けることができるように、かつ、上記孔部と同じ形状
の対をなすシート片を形成できるように、ミシン目が施
されていることを特徴とする多層目地シートである。
方法において用いられる、所望の形状を切除して孔部を
設けることができるように、かつ、上記孔部と同じ形状
の対をなすシート片を形成できるように、ミシン目が施
されていることを特徴とする多層目地シートである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の外装材の多色塗装方法
は、所望の形状を切除して孔部を設けることができるよ
うに、かつ、上記孔部と同じ形状の対をなすシート片を
形成できるように、ミシン目が施されている多層目地シ
ートを用いる。上記多層目地シートは特に限定されず、
例えば、通常、外装材の形成時に用いられる、所望の形
状を切除して孔部を設けることができるようにミシン目
が施された、少なくとも1枚のシートボディと離型材と
を重ね合わせてあるものである。上記シートボディ同士
およびシートボディと離型材とは、例えば、接着成分に
よって貼り合わされている。ここで、作業性の観点か
ら、上記接着成分は各層間の剥離が容易に行えるもので
あることが好ましい。上記シートボディの材質としては
特に限定されず、例えば、ポリウレタン等を挙げること
ができる。また、上記離型材としては、通常、紙等が用
いられる。
は、所望の形状を切除して孔部を設けることができるよ
うに、かつ、上記孔部と同じ形状の対をなすシート片を
形成できるように、ミシン目が施されている多層目地シ
ートを用いる。上記多層目地シートは特に限定されず、
例えば、通常、外装材の形成時に用いられる、所望の形
状を切除して孔部を設けることができるようにミシン目
が施された、少なくとも1枚のシートボディと離型材と
を重ね合わせてあるものである。上記シートボディ同士
およびシートボディと離型材とは、例えば、接着成分に
よって貼り合わされている。ここで、作業性の観点か
ら、上記接着成分は各層間の剥離が容易に行えるもので
あることが好ましい。上記シートボディの材質としては
特に限定されず、例えば、ポリウレタン等を挙げること
ができる。また、上記離型材としては、通常、紙等が用
いられる。
【0013】上記多層目地シートの断面の具体例を図1
に、また、シートの意匠の一部を図2に示す。
に、また、シートの意匠の一部を図2に示す。
【0014】上記被塗装物としては特に限定されず、主
には建築物の外壁に用いられるものを挙げることがで
き、例えば、鉄、ステンレス、アルミニウム等およびそ
の表面処理物の金属、セメント類、石灰類、石膏類等の
セメント系、ポリ塩化ビニル類、ポリエステル類、ポリ
カーボネート類、アクリル類等のプラスチック系等のも
のを例示することができる。なお、これらの被塗装物の
表面は、必要に応じて素地調整が行われた後、例えば、
シーラーやフィラー等、目地材と呼ばれる各種下塗り材
が形成されていてもよい。
には建築物の外壁に用いられるものを挙げることがで
き、例えば、鉄、ステンレス、アルミニウム等およびそ
の表面処理物の金属、セメント類、石灰類、石膏類等の
セメント系、ポリ塩化ビニル類、ポリエステル類、ポリ
カーボネート類、アクリル類等のプラスチック系等のも
のを例示することができる。なお、これらの被塗装物の
表面は、必要に応じて素地調整が行われた後、例えば、
シーラーやフィラー等、目地材と呼ばれる各種下塗り材
が形成されていてもよい。
【0015】本発明において用いられる第1および第2
の塗料は互いに塗色が異なっており、そのことによって
多色塗装を行うことができる。このような第1および第
2の塗料としては特に限定されず、建築物等の外装材分
野において用いられるものを挙げることができ、例え
ば、塗膜形成性樹脂および骨材を含んでいる建築用意匠
性塗料等を挙げることができる。上記塗膜形成性樹脂と
しては特に限定されず、例えば、アクリル樹脂エマルシ
ョン等を挙げることができる。また、上記骨材としては
特に限定されず、例えば、体質顔料、着色顔料、大理
石、御影石等の自然石を粒状に粉砕したもの、着色珪砂
および顔料とともに焼成したセラミックを粒状に粉砕し
たもの等を挙げることができる。
の塗料は互いに塗色が異なっており、そのことによって
多色塗装を行うことができる。このような第1および第
2の塗料としては特に限定されず、建築物等の外装材分
野において用いられるものを挙げることができ、例え
ば、塗膜形成性樹脂および骨材を含んでいる建築用意匠
性塗料等を挙げることができる。上記塗膜形成性樹脂と
しては特に限定されず、例えば、アクリル樹脂エマルシ
ョン等を挙げることができる。また、上記骨材としては
特に限定されず、例えば、体質顔料、着色顔料、大理
石、御影石等の自然石を粒状に粉砕したもの、着色珪砂
および顔料とともに焼成したセラミックを粒状に粉砕し
たもの等を挙げることができる。
【0016】また、本発明において用いられるクリヤー
塗料は、さらに美観、基材の保護およびその他の機能を
与えるものである。このようなクリヤー塗料としては特
に限定されず、建築物等の外装材分野において用いられ
るものを挙げることができ、耐汚染性クリヤー塗料、同
5分づや有りおよび同3分づや有り等の様々なグレード
のつやを有するクリヤー塗膜を得られるクリヤー塗料等
を挙げることができる。
塗料は、さらに美観、基材の保護およびその他の機能を
与えるものである。このようなクリヤー塗料としては特
に限定されず、建築物等の外装材分野において用いられ
るものを挙げることができ、耐汚染性クリヤー塗料、同
5分づや有りおよび同3分づや有り等の様々なグレード
のつやを有するクリヤー塗膜を得られるクリヤー塗料等
を挙げることができる。
【0017】本発明の第1の工程は、上記目地シートを
被塗装物に貼り付けた後、上記多層目地シートの有する
所望の形状をミシン目に沿って切除して孔部Aを設け、
孔部Aと対をなすシート片A’を形成するものである。
この工程によって、多層目地シートに設けられた所望の
孔部Aから被塗装物が見えることになる。
被塗装物に貼り付けた後、上記多層目地シートの有する
所望の形状をミシン目に沿って切除して孔部Aを設け、
孔部Aと対をなすシート片A’を形成するものである。
この工程によって、多層目地シートに設けられた所望の
孔部Aから被塗装物が見えることになる。
【0018】本発明の第2の工程は、上記工程(1)に
よって設けられた孔部Aを通じて上記第1塗料を塗布し
て被塗装物上に第1塗膜を形成するものである。上記塗
布方法としては特に限定されず、例えば、スプレー、ハ
ケ、ローラ等の塗装具を用いる方法を挙げることができ
る。塗布量としては、例えば、0.01〜3.0Kg/
m2である。
よって設けられた孔部Aを通じて上記第1塗料を塗布し
て被塗装物上に第1塗膜を形成するものである。上記塗
布方法としては特に限定されず、例えば、スプレー、ハ
ケ、ローラ等の塗装具を用いる方法を挙げることができ
る。塗布量としては、例えば、0.01〜3.0Kg/
m2である。
【0019】本発明の第3の工程は、まず、上記多層目
地シートのうちの最上層および上記第1の工程で貼り付
けたシート片A’を剥離するものである。これは、上記
第1塗膜が指触乾燥と呼ばれる、指で塗膜を押しても指
紋が付かない程度の乾燥状態になる前に行う必要があ
り、上記第2の工程直後に行われることが好ましい。上
記第1塗膜が指触乾燥すると、剥離が困難になる恐れが
ある。
地シートのうちの最上層および上記第1の工程で貼り付
けたシート片A’を剥離するものである。これは、上記
第1塗膜が指触乾燥と呼ばれる、指で塗膜を押しても指
紋が付かない程度の乾燥状態になる前に行う必要があ
り、上記第2の工程直後に行われることが好ましい。上
記第1塗膜が指触乾燥すると、剥離が困難になる恐れが
ある。
【0020】次に、さらに所望の形状をミシン目に沿っ
て切除して孔部Bを設けて、上記孔部Bと対をなすシー
ト片B’を形成する。このようにすることで、再び、孔
部Bを通じて被塗装物が見えることになる。
て切除して孔部Bを設けて、上記孔部Bと対をなすシー
ト片B’を形成する。このようにすることで、再び、孔
部Bを通じて被塗装物が見えることになる。
【0021】ここで、本発明の第4の工程として、上記
孔部Bを通じて形成された第1塗膜上に、孔部Bと対を
なすシート片B’を貼り付けてもよい。この場合は上記
第1塗膜が充分に乾燥していることが好ましい。具体的
には、上記第2の工程の終了から上記第4の工程を行う
までのインターバルは、使用する塗料の種類によって適
宜設定することができる。
孔部Bを通じて形成された第1塗膜上に、孔部Bと対を
なすシート片B’を貼り付けてもよい。この場合は上記
第1塗膜が充分に乾燥していることが好ましい。具体的
には、上記第2の工程の終了から上記第4の工程を行う
までのインターバルは、使用する塗料の種類によって適
宜設定することができる。
【0022】本発明の第5の工程は、上記工程(3)に
よって設けられた孔部Bを通じて、第2塗料を塗布して
第2塗膜を形成するものである。上記塗布方法および塗
布量は特に限定されず、具体的には、上記第2の工程と
同様のものを挙げることができる。
よって設けられた孔部Bを通じて、第2塗料を塗布して
第2塗膜を形成するものである。上記塗布方法および塗
布量は特に限定されず、具体的には、上記第2の工程と
同様のものを挙げることができる。
【0023】本発明の第6の工程は、上記多層目地シー
トのうちの2層目を剥離するものである。これも上記第
3の工程と同様に、上記第2塗膜が指触乾燥前に行う必
要があり、上記第5の工程直後に行われることが好まし
い。上記第2塗膜が指触乾燥すると、剥離が困難になる
恐れがある。なお、上記第4の工程において上記第1塗
膜上にシート片A’を貼り付けている場合は、上記第6
の工程において、それを剥離する必要がある。
トのうちの2層目を剥離するものである。これも上記第
3の工程と同様に、上記第2塗膜が指触乾燥前に行う必
要があり、上記第5の工程直後に行われることが好まし
い。上記第2塗膜が指触乾燥すると、剥離が困難になる
恐れがある。なお、上記第4の工程において上記第1塗
膜上にシート片A’を貼り付けている場合は、上記第6
の工程において、それを剥離する必要がある。
【0024】このように本発明の第1の工程から第5の
工程によって、簡便に2色の外装材を得ることができ
る。なお、3色以上の外装材は、上述した工程を繰り返
すことによって得ることができる。また、孔部Aと孔部
Bとは同一の形状でもよいし、さらに、外装材に様々な
意匠を表現するために異なる形状でもよい。
工程によって、簡便に2色の外装材を得ることができ
る。なお、3色以上の外装材は、上述した工程を繰り返
すことによって得ることができる。また、孔部Aと孔部
Bとは同一の形状でもよいし、さらに、外装材に様々な
意匠を表現するために異なる形状でもよい。
【0025】さらに、本発明の第7の工程として、上記
多層目地シートおよび上記シート片をすべて剥離した
後、上記クリヤー塗料を塗布してクリヤー塗膜を形成し
てもよい。上記塗布方法および塗布量としては特に限定
されず、具体的には、上記第2の工程と同様のものを挙
げることができる。なお、上記第7の工程を行う場合、
直前までに行われた塗料を塗布して得られる塗膜が充分
に乾燥していることが好ましく、具体的には、直前の塗
料の塗布終了からのインターバルは、使用する塗料の種
類によって適宜設定することができる。
多層目地シートおよび上記シート片をすべて剥離した
後、上記クリヤー塗料を塗布してクリヤー塗膜を形成し
てもよい。上記塗布方法および塗布量としては特に限定
されず、具体的には、上記第2の工程と同様のものを挙
げることができる。なお、上記第7の工程を行う場合、
直前までに行われた塗料を塗布して得られる塗膜が充分
に乾燥していることが好ましく、具体的には、直前の塗
料の塗布終了からのインターバルは、使用する塗料の種
類によって適宜設定することができる。
【0026】このようにして、外装材上にさらにクリヤ
ー塗膜を形成することができる。
ー塗膜を形成することができる。
【0027】また、本発明の多層目地シートは、上記の
外装材の多色塗装方法において用いられる、所望の形状
を切除して孔部を設けることができるように、かつ、前
記孔部と同じ形状の対をなすシート片を形成できるよう
に、ミシン目が施されていることを特徴とするものであ
る。このような多層目地シートを用いることで、今まで
非常に手間と時間がかかっていた外装材の多色塗装を、
非常に簡便に行うことができる。
外装材の多色塗装方法において用いられる、所望の形状
を切除して孔部を設けることができるように、かつ、前
記孔部と同じ形状の対をなすシート片を形成できるよう
に、ミシン目が施されていることを特徴とするものであ
る。このような多層目地シートを用いることで、今まで
非常に手間と時間がかかっていた外装材の多色塗装を、
非常に簡便に行うことができる。
【0028】
【実施例】実施例1
図1の断面であり図2の意匠形状を切除できるように、
かつ、この孔部と同じ形状の対をなすシート片を形成で
きるようにミシン目が施されている、シートボディと離
型材の2層からなる目地シートを準備した。
かつ、この孔部と同じ形状の対をなすシート片を形成で
きるようにミシン目が施されている、シートボディと離
型材の2層からなる目地シートを準備した。
【0029】上記2層からなる目地シートを、予め素地
調整した後、ニッペアンダーフィラーS目地用(日本ペ
イント社製目地用下塗り材)をスプレーにて塗布量0.
6Kg/m2で1回塗布し、室温で16時間放置して下
塗り材を形成したコンクリート壁面に対して貼り付け
た。続いて、図3のような交互模様となるようにミシン
目に沿って切除して孔部aを設け、孔部aと対をなすシ
ート片a’を得た。
調整した後、ニッペアンダーフィラーS目地用(日本ペ
イント社製目地用下塗り材)をスプレーにて塗布量0.
6Kg/m2で1回塗布し、室温で16時間放置して下
塗り材を形成したコンクリート壁面に対して貼り付け
た。続いて、図3のような交互模様となるようにミシン
目に沿って切除して孔部aを設け、孔部aと対をなすシ
ート片a’を得た。
【0030】続いて、上記孔部aを通じて、第1塗料と
してニッペジキトーンカフェ・色相NJ−883A(日
本ペイント社製建築用中塗り塗料)をスプレーにて塗布
量1.6Kg/m2で1回塗りし、下塗り材上に第1塗
膜を得た。塗布後、直ちに多層目地シートの最上層であ
る離型材を剥離した。
してニッペジキトーンカフェ・色相NJ−883A(日
本ペイント社製建築用中塗り塗料)をスプレーにて塗布
量1.6Kg/m2で1回塗りし、下塗り材上に第1塗
膜を得た。塗布後、直ちに多層目地シートの最上層であ
る離型材を剥離した。
【0031】16時間経過後、さらにミシン目に沿って
切除して孔部bを設け、孔部bと対をなすシート片b’
を形成した。さらに、上記孔部aを通じて形成した第1
塗膜上に、孔部aと対をなすシート片a’を貼り付けて
図4のようにした後、孔部bを通じて、第2塗料として
ニッペジキトーンカフェ・色相NJ−885B(日本ペ
イント社製建築用中塗り塗料)を上記と同様にして塗布
し、下塗り材上に第2塗膜を得た。塗布後、直ちに多層
目地シートの2層目をおよび上記第1塗膜上に貼り付け
たシート片a’を剥離した。その後16時間放置して、
下塗り材上に2色からなる外装材を得た。
切除して孔部bを設け、孔部bと対をなすシート片b’
を形成した。さらに、上記孔部aを通じて形成した第1
塗膜上に、孔部aと対をなすシート片a’を貼り付けて
図4のようにした後、孔部bを通じて、第2塗料として
ニッペジキトーンカフェ・色相NJ−885B(日本ペ
イント社製建築用中塗り塗料)を上記と同様にして塗布
し、下塗り材上に第2塗膜を得た。塗布後、直ちに多層
目地シートの2層目をおよび上記第1塗膜上に貼り付け
たシート片a’を剥離した。その後16時間放置して、
下塗り材上に2色からなる外装材を得た。
【0032】実施例2
実施例1で得られた外装材上に、ニッペジキトーンUク
リヤー3分つや有り(日本ペイント社製建築用上塗り塗
料)をスプレーにて塗布量0.10Kg/m2で2回塗
りした後、2時間放置して、下塗り材上にクリヤー塗膜
を有する2色からなる外装材を得た。
リヤー3分つや有り(日本ペイント社製建築用上塗り塗
料)をスプレーにて塗布量0.10Kg/m2で2回塗
りした後、2時間放置して、下塗り材上にクリヤー塗膜
を有する2色からなる外装材を得た。
【0033】
【発明の効果】本発明の外装材の多色塗装方法は、2色
以上の外装材の仕上げを簡便に行うことができるもので
ある。従来、目地シートや目地テープを使用する色の分
だけ用意し、逐次貼り替える必要があった。そのため手
間と費用がかかり、このような仕上げはあまりなされて
いなかったが、本発明によって、多様なユーザーニーズ
に対応できるようになった。
以上の外装材の仕上げを簡便に行うことができるもので
ある。従来、目地シートや目地テープを使用する色の分
だけ用意し、逐次貼り替える必要があった。そのため手
間と費用がかかり、このような仕上げはあまりなされて
いなかったが、本発明によって、多様なユーザーニーズ
に対応できるようになった。
【0034】また、本発明の外装材の多色塗装方法は、
従来廃棄されるだけであった型抜きを行わず、ミシン目
を利用し、また、切除することによって発生するシート
片を有効に利用するので、無駄をなくし環境にもやさし
い塗装方法を提供することができた。
従来廃棄されるだけであった型抜きを行わず、ミシン目
を利用し、また、切除することによって発生するシート
片を有効に利用するので、無駄をなくし環境にもやさし
い塗装方法を提供することができた。
【図1】ミシン目が施された多層目地シートの断面の一
部を示した図である。
部を示した図である。
【図2】ミシン目が施された多層目地シートの意匠の一
部を上から見た図である。
部を上から見た図である。
【図3】孔部aを設けた多層目地シートの意匠の一部を
上から見た図である。
上から見た図である。
【図4】孔部bを設け、さらに孔部aにシート片a’を
貼り付けた多層目地シートの意匠の一部を上から見た図
である。
貼り付けた多層目地シートの意匠の一部を上から見た図
である。
1 ミシン目が施されている2層からなる多層目地シ
ート 1’ シートボディ 1’’離型材 2 ミシン目 3 孔部a 3’ シート片a’が貼り付けられた孔部a 4 孔部b
ート 1’ シートボディ 1’’離型材 2 ミシン目 3 孔部a 3’ シート片a’が貼り付けられた孔部a 4 孔部b
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 4D073 AA01 BB03 DB03 DB08 DB13
DB22 DB24 DB29 DB35
4D075 AE02 AE03 AE09 AE13 BB25Z
BB40Y BB60X CB11 CB15
CB16 CB36 DA06 DB01 DB02
DB04 DB07 DB12 DB31 DB38
DB43 DB48 DB50 DC02 EA10
EA13 EA23 EA43 EB22
Claims (5)
- 【請求項1】所望の形状を切除して孔部を設けることが
できるように、かつ、前記孔部と同じ形状の対をなすシ
ート片を形成できるように、ミシン目が施されている多
層目地シートを用いた塗装方法であり、前記多層目地シ
ートを被塗装物に対して貼り付けた後、前記多層目地シ
ートの有する所望の形状をミシン目に沿って切除して孔
部Aを設け、前記孔部Aと対をなすシート片A’を形成
する工程(1)、前記工程(1)によって設けられた前
記孔部Aを通じて第1塗料を塗布して被塗装物上に第1
塗膜を形成する工程(2)、前記多層目地シートのうち
最上層を剥離した後、さらに所望の形状をミシン目に沿
って切除して孔部Bを設けて、前記孔部Bと対をなすシ
ート片B’を形成する工程(3)、前記工程(3)によ
って設けられた前記孔部Bを通じて第2塗料を塗布して
第2塗膜を形成する工程(5)、前記多層目地シートの
うちの2層目を剥離する工程(6)を含むことを特徴と
する外装材の多色塗装方法。 - 【請求項2】前記工程(3)と前記工程(5)との間
に、前記工程(2)において前記孔部Aを通じて形成さ
れた前記第1塗膜上に、前記シート片A’を貼り付ける
工程(4)、および、前記工程(5)が、さらに、前記
工程(4)において貼り付けたシート片A’を剥離する
工程を含んでいる請求項1に記載の外装材の多色塗装方
法。 - 【請求項3】さらに、前記多層目地シートおよび前記シ
ート片をすべて剥離した後、クリヤー塗料を塗布してク
リヤー塗膜を形成する工程(7)を含んでいる請求項1
または2に記載の外装材の多色塗装方法。 - 【請求項4】前記被塗装物の表面には、予め下塗り材が
形成されている請求項1〜3のうちのいずれか1つに記
載の外装材の多色塗装方法。 - 【請求項5】請求項1〜4の外装材の多色塗装方法にお
いて用いられる、所望の形状を切除して孔部を設けるこ
とができるように、かつ、前記孔部と同じ形状の対をな
すシート片を形成できるように、ミシン目が施されてい
ることを特徴とする多層目地シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002034113A JP2003236461A (ja) | 2002-02-12 | 2002-02-12 | 外装材の多色塗装方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002034113A JP2003236461A (ja) | 2002-02-12 | 2002-02-12 | 外装材の多色塗装方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003236461A true JP2003236461A (ja) | 2003-08-26 |
Family
ID=27776715
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002034113A Pending JP2003236461A (ja) | 2002-02-12 | 2002-02-12 | 外装材の多色塗装方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003236461A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006118378A1 (en) * | 2005-04-08 | 2006-11-09 | Bong Ryeol Cha | The jig for taping device |
JP2012219480A (ja) * | 2011-04-07 | 2012-11-12 | Watanabe Kogyo Kk | コンクリート打放し様仕上げ工法 |
-
2002
- 2002-02-12 JP JP2002034113A patent/JP2003236461A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006118378A1 (en) * | 2005-04-08 | 2006-11-09 | Bong Ryeol Cha | The jig for taping device |
JP2012219480A (ja) * | 2011-04-07 | 2012-11-12 | Watanabe Kogyo Kk | コンクリート打放し様仕上げ工法 |
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