JP2003236080A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2003236080A
JP2003236080A JP2002037653A JP2002037653A JP2003236080A JP 2003236080 A JP2003236080 A JP 2003236080A JP 2002037653 A JP2002037653 A JP 2002037653A JP 2002037653 A JP2002037653 A JP 2002037653A JP 2003236080 A JP2003236080 A JP 2003236080A
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control board
noise
ball
toroidal core
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JP2002037653A
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Takeji Tokumaru
武治 得丸
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Universal Entertainment Corp
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Aruze Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の弾球遊技機では、静電気を帯びた遊技
球が入賞口等の磁気式近接センサを通過するときに放電
し、静電気によるノイズが磁気式近接センサの配線を介
して制御基板へ直接及んで、制御基板の誤動作を招くこ
とがあった。 【解決手段】 アタッカ12内に設けられた磁気式近接
センサ12sと中継基板28を介した主制御基板25と
の間の配線31には、ニッケル亜鉛系のフェライト材か
らなるトロイダル・コア30が設けられている。このト
ロイダル・コア30は、静電気によるノイズの周波数帯
に対して高いQ特性を示す。アタッカ12に入賞した帯
電したパチンコ球が磁気式近接センサ12s通過する
際、パチンコ球に帯電した静電気が放電し、静電気によ
るノイズが配線31を伝搬しようとしても、配線31の
途中に設けられたトロイダル・コア30によって除去さ
れ、ノイズが主制御基板25まで伝わることはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技球の通過を検
知する磁気式近接センサを備えた弾球遊技機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の弾球遊技機としては、例え
ばパチンコ機がある。
【0003】従来の一般的なパチンコ機においては、遊
技球としてパチンコ球が用いられている。パチンコ遊技
は、遊技者によってハンドルが操作され、上皿に滞留し
ているパチンコ球が遊技盤面に発射されて行われる。発
射されたパチンコ球は盤面に植設された障害釘や風車等
に弾かれながらが盤面を流下し、流下途中、各種入賞口
に入賞しなかったパチンコ球は盤面下部のアウト口より
排出される。流下途中に一般入賞口に入賞すると、所定
数の賞球が払い出される。また、始動入賞口に入賞した
場合は、盤面中央部に設けられた特別図柄表示装置によ
って特別図柄ゲームが行われる。この特別図柄ゲームに
おいて、所定の図柄が停止表示されると大当たりが発生
し、アタッカと呼ばれる大入賞口が開放される。アタッ
カ開放中は、多量のパチンコ球の入賞が見込め、多量の
賞球獲得が期待できる。
【0004】このようなパチンコ機における各種入賞口
へのパチンコ球の入賞は、各入賞口毎に設けられた磁気
式近接センサによって検知されている。また、アタッカ
への入賞もアタッカ内部に設けられた磁気式近接センサ
によって検知されている。図1に示すように、磁気式近
接センサsは、コイルcに発生した磁束mをパチンコ球
pが通過することによってその通過を検知し、出力レベ
ルをハイレベルからロウレベルにする。このロウレベル
検知信号は遊技処理の制御を行う電子回路が形成された
制御基板へ出力され、制御基板は払出装置を制御して賞
球を払い出させる。賞球および球貸し時の球払い出し
は、遊技盤が取り付けられたベースドアの背面上部に設
けられた球タンクに貯留されているパチンコ球が、払出
装置によって球通路を介して上皿または下皿に払い出さ
れることにより行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のパチンコ機にお
いては、金属製のパチンコ球同士が擦れ合ったり、樹脂
製の球通路とパチンコ球との摩擦等によって静電気が発
生する。大量のパチンコ球が集まる前述のアタッカ等に
おいては、球同士が擦れ合う機会が多いため、特に静電
気が発生しやすい。上記従来のパチンコ機においては、
発生した静電気によるノイズが制御基板に及ぶと、制御
基板による遊技の制御処理に誤動作を引き起こすことが
あった。
【0006】このような誤動作を防止するため、制御基
板の基板ケースを金属板等で形成し、静電シールドして
いるパチンコ機が従来あった。また、球タンクや球通路
等を帯電防止持続性樹脂で形成した弾球遊技機が特開平
10−155995号公報に開示されている。この弾球
遊技機によれば、パチンコ球の循環による摩擦等によっ
て遊技機背面の機構板に静電気が帯電することはない。
【0007】しかしながら、基板ケースを金属板等で形
成すると、ケース内部の制御基板が見えなくなり、制御
基板の変造、特に、不正なROM(リード・オンリ・メ
モリ)への交換などによる制御基板に対する不正を発見
することが難しくなる。このため、不正防止を優先させ
て、基板ケースを透明な樹脂で形成せざるを得ず、従
来、十分な静電気対策が施せなかった。
【0008】また、基板ケースを金属板等で形成した
り、球タンクや球通路を帯電防止持続性樹脂で形成した
りしても、静電気を帯びたパチンコ球が入賞口やアタッ
カに設けられた磁気式近接センサsを通過するときに、
帯電した静電気が付近の部材や磁気式近接センサsその
ものに放電することがあった。このため、この静電気放
電によるノイズが磁気式近接センサsの磁束mに影響を
与え、そのリード線を介してノイズが制御基板へ直接及
ぶことがあった。
【0009】また、磁気式近接センサ以外の機械式(接
触式)センサやフォトセンサを入賞口やアタッカ等の球
通過センサに用いれば、静電気によるノイズが近接セン
サの磁束に影響を与え、リード線を介してノイズが制御
基板へ直接及ぶという問題は改善される。しかしなが
ら、接触式センサの場合は、パチンコ球と接触する部分
が摩耗することにより、次第に検知し難くなるという問
題があった。また、フォトセンサの場合は、センサ部分
にゴミ等が付着することにより、検知できなくなるとい
う問題があった。このため、パチンコ球の入賞を確実に
検知する信頼性が重視されることから、検知エラーの少
ない磁気式近接センサが入賞口やアタッカ等のセンサと
して用いられることが要請されている。特に、短時間に
多量のパチンコ球が入賞するアタッカにおいては、入賞
を確実に検知する信頼性がより強く求められるので、磁
気式近接センサが球通過センサとして最適である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたもので、遊技球の通過を検知する磁
気式近接センサと、この磁気式近接センサの検知出力を
入力して遊技処理の制御を行う電子回路が形成された制
御基板と、検知出力をこの制御基板に伝える配線に設け
られたトロイダル・コアとを備えて弾球遊技機を構成し
た。
【0011】このような構成においては、遊技球に帯電
した静電気が磁気式近接センサを通過する際に放電して
静電気によるノイズが配線を伝搬しても、配線の途中に
設けられたトロイダル・コアによってノイズは除去され
る。
【0012】また、本発明は、配線が、検知出力の制御
基板への伝達をなかつぐ中継基板と磁気式近接センサと
の間の配線であることを特徴とする。
【0013】このような構成においては、トロイダル・
コアは磁気式近接センサに近い位置に配置される。従っ
て、配線を伝わろうとするノイズはノイズ発生源の近く
でトロイダル・コアによって効率よく除去される。
【0014】また、本発明は、トロイダル・コアに配線
が巻き廻されていることを特徴とする。
【0015】このような構成においては、トロイダル・
コアは、巻き廻された配線に拘束されるので、配線に沿
って移動してしまうことはなく、配線が巻き廻された位
置に定着する。従って、例えば、ノイズの発生源となる
磁気式近接センサの近くで配線を巻き廻してトロイダル
・コアを留めておくことが出来る。また、トロイダル・
コアに配線が巻き廻されると、配線を伝わるノイズがト
ロイダル・コアを通過する回数が増えるのでノイズの除
去効果が高まる。
【0016】また、本発明は、トロイダル・コアがノイ
ズ周波数帯に対して高いQ特性を有する磁性材料からな
ることを特徴とする。
【0017】このような構成においては、トロイダル・
コアはノイズ周波数帯において高いインピーダンス特性
を示し、ノイズによってトロイダル・コアに誘導される
電流は速やかに熱に変換されて消滅する。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明による弾球遊技機を
パチンコ機に適用した一実施形態について説明する。
【0019】図2は本実施形態によるパチンコ機1の外
観を示す正面図である。パチンコ機1の正面のベースド
ア2には、遊技盤3が取り付けられている。遊技盤3の
下方には上皿4aおよび下皿4bが設けられており、下
皿4bの右側にはハンドル5が設けられている。
【0020】遊技盤3の盤面中央には、液晶表示装置か
らなる特別図柄表示装置6が設けられており、その上方
には普通図柄表示装置7が設けられている。また、特別
図柄表示装置6の下方には始動入賞口8が設けられてお
り、その左右には一般入賞口9および10がそれぞれ対
で設けられている。また、始動入賞口8の左下方には始
動ゲート11が設けられており、その下方には大入賞口
であるアタッカ12が設けられている。
【0021】図3は遊技盤3の背面図である。遊技盤3
の盤面に設けられた各入賞口8,9,10、およびアタ
ッカ12の背後には、入賞したパチンコ球pを集約する
球通路13が設けられている。各入賞口8,9,10、
およびアタッカ12からこの球通路13への導入部分に
は、パチンコ球の通過を検知する磁気式近接センサ8
s,9s,10s,12sがそれぞれ設けられている。
また、始動ゲート11の内側にも磁気式近接センサ11
sが設けられいる。
【0022】図4は、アタッカ12の構成を示す斜視図
である。後述する大当たり遊技中に扉12aが開放する
アタッカ12の内底部には、上述した2つの磁気式近接
センサ12s,12sが設けられている。図中左の磁気
式近接センサ12sは、アタッカ内部に入賞したパチン
コ球pをその通過によって検知し、入賞数をカウントす
るための検知信号を出力する。右側の磁気式近接センサ
12sは、パチンコ球pがこれを通過することにより、
1回の大当たり遊技中に所定回まで可能な扉12aの開
放を継続させるV入賞検知信号を出力する。
【0023】図5は、ベースドア2の背後の構成を示す
背面図である。ベースドア2の背面上部には、パチンコ
球を貯留する球タンク21が設けられている。この球タ
ンク21に貯留されているパチンコ球は、払出球通路2
2を介し、払出装置23によって上皿4aまたは下皿4
bへ払い出される。
【0024】また、ベースドア2の背面中央には、パチ
ンコ機1の遊技処理の制御を行う電子回路が形成された
主制御基板25が設けられている。主制御基板25の上
方には、特別図柄ゲームにおいて特別図柄表示装置6に
表示する図柄の表示制御等を行う図柄制御基板26が設
けられている。また、主制御基板25の下方には賞球の
払い出しに関する制御を行う賞球制御基板27が設けら
れている。また、主制御基板25の裏には、前述した各
磁気式近接センサ8s,9s,10s,11s,12s
の検知出力の主制御基板25への伝達を中継ぐ中継基板
が設けられている。
【0025】図6に示すように、アタッカ12内に設け
られた磁気式近接センサ12sの検知出力を主制御基板
25に伝える、中継基板28と磁気式近接センサ12s
との間の配線31には、トロイダル・コア30が設けら
れている。配線31は、磁気式近接センサ12sに近い
位置において、トロイダル・コア30に1回巻き廻され
ている。トロイダル・コア30は、外径の直径が150
〔mm〕、幅が100〔mm〕のトロイダル状に形成さ
れており、パチンコ機1に発生する静電気によるノイズ
の周波数帯100〔MHz〕〜500〔MHz〕に対し
て高いQ特性を示す磁性材料からなる。本実施形態にお
いては、透磁率850のニッケル亜鉛系のフェライト材
が用いられている。
【0026】このような構成において、遊技に先立ち、
遊技者がプリペイドカードをカードユニットに挿入する
と、球タンク21に貯留されているパチンコ球が払出装
置23によって払出球通路22を介して上皿4aに払い
出される。引き続いて、遊技者によってハンドル5が操
作されると、上皿4aに滞留するパチンコ球が遊技盤3
の遊技領域に打ち込まれる。遊技盤3の盤面を流下した
パチンコ球が一般入賞口9,10に入賞すると、これを
検知した磁気式近接センサ9s,10sより検知信号が
出力される。主制御基板25は、中継基板28を介して
この検知信号を入力すると、賞球制御基板27に対して
所定数の賞球を払い出すように命令を送る。命令を受け
た賞球制御基板27は払出装置23を駆動し、球タンク
21に貯留されているパチンコ球を払出球通路22を介
して賞球として上皿4aまたは下皿4bに所定数払い出
させる。
【0027】また、始動ゲート11をパチンコ球が通過
すると、磁気式近接センサ11sより検知信号が出力さ
れ、これを入力した主制御基板25より図柄制御基板2
6に対して普通図柄ゲーム開始命令が送られる。図柄制
御基板26はこの命令を受けると、普通図柄表示装置7
を制御し、普通図柄ゲームの表示を開始させる。普通図
柄ゲームで入賞が発生すると、始動入賞口8の球受入口
が一定時間拡張して、パチンコ球が入賞し易い状態にな
る。
【0028】また、始動入賞口8にパチンコ球が入賞し
た場合には、磁気式近接センサ8sより検知信号が出力
されて上記のように賞球が払い出されると共に、主制御
基板25より図柄制御基板26に対して特別図柄ゲーム
開始命令が送られる。図柄制御基板26はこの命令を受
けると、特別図柄表示装置6を制御し、特別図柄ゲーム
の表示を開始させる。特別図柄ゲームで所定の図柄が停
止表示されると、大当たり入賞が発生し、アタッカ12
が所定時間開放される大当たり遊技を行うことが出来
る。本実施形態においては、大当たり遊技中、アタッカ
12にパチンコ球が10個入賞するか、扉12aが30
秒間開放すると1ラウンド終了となり、扉12aは閉じ
られる。このラウンド中に、前述したV入賞検知信号が
発生されると、引き続いて次のラウンドが行われ、最高
15ラウンドまで大当たり遊技は継続される。
【0029】アタッカ12に入賞したパチンコ球は磁気
式近接センサ12sに検知され、検知信号が出力され
る。主制御基板25は、この検知信号を入力して入賞個
数をカウントすると共に、賞球制御基板27に対して賞
球の払い出し命令を送る。賞球制御基板27はこの命令
を受けて払出装置23を駆動し、所定数の賞球を上皿4
aまたは下皿4bへ払い出させる。大当たり遊技中は、
アタッカ12へパチンコ球が次々と入賞するので、大量
の賞球を獲得することが出来る。
【0030】このような本実施形態によるパチンコ機1
においては、アタッカ12に入賞したパチンコ球が帯電
していて、磁気式近接センサ12sを通過する際に放電
し、静電気によるノイズが磁気式近接センサ12sの発
生する磁束に影響を与えて配線31を伝搬しようとして
も、配線31の途中に設けられたトロイダル・コア30
によってノイズは除去される。つまり、ノイズによる誘
導電流がトロイダル・コア30に流れ、ノイズは熱にな
って消滅する。
【0031】図7(a),(b)は、主制御基板25の
CPU(中央演算処理装置)の電源電圧VDDとRES
ET端子との間のシンクロ測定により行ったノイズ測定
結果を示すグラフである。各グラフの横軸は時間
〔分〕、縦軸は電源電圧VDD〔v〕を表している。
【0032】測定は、アタッカ12の扉12aを開放し
たまま、1分間に約100発の割合で遊技盤3にパチン
コ球を打ち込み、これを60分間継続させて行った。ま
た、配線31にトロイダル・コア30を設けた本実施形
態の構成の他、配線31にトロイダル・コア30を設け
ない従来の構成についても測定を行った。CPUの電源
電圧VDDは5.0〔v〕なので、5.0±2〔v〕を
超えたもの、つまり7.0〔v〕以上3.0〔v〕以下
の測定値をノイズと見なした。
【0033】同図(a)に示すグラフは、配線31にト
ロイダル・コア30を設けない従来構成の場合の測定結
果を示しており、測定時間60分の間に、測定値が7.
0〔v〕以上3.0〔v〕以下であるノイズが計21回
出現している。これに対して、同図(b)に示すグラフ
は、配線31にトロイダル・コア30を設けた本実施形
態の場合の測定結果を示しており、測定時間60分の間
に、測定値が7.0〔v〕以上3.0〔v〕以下である
ノイズは1回も出現していない。
【0034】また、グラフには示さないが、配線31に
トロイダル・コア30を設けない従来の構成において、
アタッカ12から磁気式近接スイッチ12sを取り外し
て同様な測定を行った。この場合、60分の間に計測さ
れたノイズの発生回数は0回であった。このことから、
主制御基板25のCPUで計測されるノイズは、アタッ
カ12内に設けられた磁気式近接センサ12sから配線
31を介して伝導する静電気によるノイズであることが
推測される。そして、この静電気によるノイズは、配線
31の途中に設けられたトロイダル・コア30によって
除去されることが上記の実験結果から明らかである。
【0035】従って、本実施形態によるパチンコ機1に
よれば、アタッカ12に入賞したパチンコ球の放電によ
って発生する静電気によるノイズが、磁気式近接センサ
12sから主制御基板25まで配線31を介して伝わる
ことはない。この結果、静電気によるノイズによって、
主制御基板25が誤動作を引き起こすことはない。
【0036】また、本実施形態によれば、トロイダル・
コア30が、中継基板28と磁気式近接センサ12sと
の間で配線31が巻き廻されて設けられている。このた
め、トロイダル・コア30は巻き廻された配線31に拘
束され、配線31に沿って移動してしまうことなく、配
線31が巻き廻された磁気式近接センサ12sに近い位
置に定着している。従って、配線31を伝わろうとする
ノイズはノイズ発生源の近くでトロイダル・コア30に
よって効率よく除去される。また、トロイダル・コア3
0に配線31が巻き廻されていることにより、配線31
を伝わるノイズがトロイダル・コア30を通過する回数
が増えてノイズの除去効果が高まる。
【0037】また、本実施形態によれば、トロイダル・
コア30が、パチンコ機1に発生する静電気によるノイ
ズの周波数帯に対して高いQ特性を示すニッケル亜鉛系
のフェライト材から形成されている。従って、トロイダ
ル・コア30はノイズ周波数帯において高いインピーダ
ンス特性を示し、ノイズによってトロイダル・コア30
に誘導される電流は速やかに熱に変換されて消滅する。
【0038】なお、本実施形態においては、パチンコ球
が集中するアタッカ12内に設けられた磁気式近接セン
サ12sと中継基板28との間の配線31にトロイダル
・コア30を設ける構成としたが、その他の磁気式近接
センサ8s〜11sと中継基板28との間の配線31に
もそれぞれトロイダル・コア30を設ける構成としても
よい。この場合、上記実施形態と同様な作用が奏される
上、さらに、各磁気式近接センサ8s〜11sから配線
31を介して主制御基板25へ伝わる静電気によるノイ
ズが徹底して除去され、配線31を伝わるノイズの対策
は万全なものとなる。
【0039】また、本実施形態では本発明をパチンコ機
に適用した場合について説明したが、遊技球の通過を磁
気式近接センサを用いて検知する他の弾球遊技機にも本
発明を同様に適用することが出来、この場合においても
上記実施形態と同様な作用・効果が奏される。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、遊
技球に帯電した静電気が磁気式近接センサを通過する際
に放電して静電気によるノイズが配線を伝搬しても、配
線の途中に設けられたトロイダル・コアによってノイズ
は除去される。従って、ノイズが、磁気式近接センサか
ら制御基板まで配線を介して伝わることはない。この結
果、静電気によるノイズによって、制御基板が誤動作を
引き起こすことはない。
【0041】また、トロイダル・コアを設ける配線を、
検知出力の制御基板への伝達をなかつぐ中継基板と磁気
式近接センサとの間の配線とした場合、トロイダル・コ
アは磁気式近接センサに近い位置に配置される。従っ
て、配線を伝わろうとするノイズはノイズ発生源の近く
でトロイダル・コアによって効率よく除去される。
【0042】また、トロイダル・コアに配線を巻き廻す
構成とした場合、トロイダル・コアは、巻き廻された配
線に拘束されるので、配線に沿って移動してしまうこと
はなく、配線が巻き廻された位置に定着する。従って、
例えば、ノイズの発生源となる磁気式近接センサの近く
で配線を巻き廻してトロイダル・コアを留めておくこと
が出来る。また、トロイダル・コアに配線が巻き廻され
ると、配線を伝わるノイズがトロイダル・コアを通過す
る回数が増えるのでノイズの除去効果が高まる。
【0043】また、トロイダル・コアをノイズ周波数帯
に対して高いQ特性を有する磁性材料で形成した場合、
トロイダル・コアはノイズ周波数帯において高いインピ
ーダンス特性を示し、ノイズによってトロイダル・コア
に誘導される電流は速やかに熱に変換されて消滅する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なパチンコ機の磁気式近接センサの構成
を概略的に示す図である。
【図2】本発明の一実施形態によるパチンコ機の正面図
である。
【図3】本発明の一実施形態によるパチンコ機の遊技盤
の背面図である。
【図4】本発明の一実施形態によるパチンコ機のアタッ
カの構成を示す斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態によるパチンコ機のベース
ドアの背面の構成を示す背面図である。
【図6】本発明の一実施形態によるパチンコ機の磁気式
近接センサと主制御基板との結線図である。
【図7】(a)はパチンコ機のノイズ対策が無い従来構
成の場合のノイズ測定結果を示すグラフであり、(b)
は本発明の一実施形態によってトロイダル・コアを設け
てノイズ対策を施した場合のノイズ測定結果を示すグラ
フである。
【符号の説明】
1…パチンコ機 2…ベースドア 3…遊技盤 6…特別図柄表示装置 7…普通図柄表示装置 8…始動入賞口 9,10…一般入賞口 11…始動ゲート 12…アタッカ 12a…アタッカの扉 8s,9s,10s,11s,12s…磁気式近接セン
サ 13…球通路 21…球タンク 22…払出球通路 23…払出装置 25…主制御基板 26…図柄制御基板 27…賞球制御基板 28…中継基板 30…トロイダル・コア 31…配線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技球の通過を検知する磁気式近接セン
    サと、この磁気式近接センサの検知出力を入力して遊技
    処理の制御を行う電子回路が形成された制御基板と、前
    記検知出力をこの制御基板に伝える配線に設けられたト
    ロイダル・コアとを備えて構成される弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 前記配線は、前記検知出力の前記制御基
    板への伝達をなかつぐ中継基板と前記磁気式近接センサ
    との間の配線であることを特徴とする請求項1に記載の
    弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 前記トロイダル・コアに前記配線が巻き
    廻されていることを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 前記トロイダル・コアはノイズ周波数帯
    に対して高いQ特性を有する磁性材料からなることを特
    徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の
    弾球遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109215976A (zh) * 2017-07-07 2019-01-15 矢崎总业株式会社 浪涌电压降低部件

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