JP2003235785A - 内視鏡における空気噴流診断装置 - Google Patents

内視鏡における空気噴流診断装置

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JP2003235785A JP2002044939A JP2002044939A JP2003235785A JP 2003235785 A JP2003235785 A JP 2003235785A JP 2002044939 A JP2002044939 A JP 2002044939A JP 2002044939 A JP2002044939 A JP 2002044939A JP 2003235785 A JP2003235785 A JP 2003235785A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空間的、時間的にシャープなパルス状空気噴
流を患者の体腔内患部又はその周辺に当てて、内臓の内
壁の局所的な等価剛性(硬さ),等価粘性,等価質量及
び体腔内異物(腫瘍など)を高精度で知ることができる
内視鏡における空気噴流診断装置を提供する。 【解決手段】 操作部2と挿入部3とからなる内視鏡1
であって、該操作部2から挿入部3にわたって鉗子チャ
ンネルを形成するとともに、該鉗子チャンネル入口30
に外部空気源6から圧縮空気を誘導し、前記挿入部3先
端の鉗子チャンネル出口31には、パルス状加圧空気を
検査部位に照射するために、内部に圧力制御弁を備えた
空気噴流探触子9bを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡における空
気噴流診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、特開2000-14637号公
報には、内臓内壁の弾力性を測定する際にパルス状に空
気を供給することができる内視鏡用送気装置が開示され
ている。
【0003】このものは、コンプレッサと該コンプレッ
サによって圧縮された閉空間を構成する加圧源と、加圧
閉空間の圧力を検出する圧力センサと、加圧閉空間内の
圧力を設定する圧力設定器と、圧力センサの検出圧力及
び圧力設定器の設定圧力に応じ、コンプレッサのオン・
オフを制御して該加圧閉空間の圧力を圧力設定器で設定
された設定圧力に保つ圧力制御機構と、加圧閉空間と接
続された電磁開閉制御されるメインバルブと、メインバ
ルブの出口側からエアーチューブを介して接続されると
ころの、内視鏡鉗子口入り口と接続するための接続チュ
ーブが接続されるための接続口を備えたことを特徴とし
ている。
【0004】これにより、メインバルブを制御機構によ
りパルス状にオン・オフ制御すれば、内視鏡の鉗子口入
り口へパルス状に加圧空気を供給でき、設定圧力に応じ
てコンプレッサのオン・オフを制御するため、設定圧力
の加圧空気を内視鏡の鉗子口出口を介して体腔内あるい
は検査部位に供給できるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような内視鏡用送気装置にあっては、内視鏡の鉗子口入
り口17からパルス状加圧空気が供給され、長さが約1
m程度の鉗子チャンネル18を通過して鉗子口出口19
から噴出されるものであるから(図5参照)、パルス状加
圧空気が鉗子口出口19から噴出する際、時間的にも空
間的にも変化が生じてしまうのである。すなわち、時間
的な変化として鉗子口入り口A側と鉗子口出口B側とで
時間的な応答遅れが生じ(図6参照)、また、空間的な
変化として鉗子口入り口A側と鉗子口出口B側とで空気
噴流の速度分布が若干変化してしまうのである(図7参
照)。このため、内臓内壁(例えば、胃壁)に到達した
際の空気噴流は、本来の空気噴流の波形ではないため、
術者は、これを考慮して診断を行なわなければならず、
正確さに欠けるという問題点がある。
【0006】また、上記提案の内視鏡用送気装置では、
内臓内壁への空気噴流の押し付け力を変え、内臓内壁の
患部に応じて任意に変化させて診断するような機構を想
定しているものではなく、さらなる改良が求められるも
のである。
【0007】本発明は上記問題点にかんがみ、空間的、
時間的にシャープなパルス状空気噴流を患者の体腔内患
部に当てて、内臓の内壁の局所的等価剛性(硬さ),等
価粘性,等価質量及び体腔内異物(腫瘍など)を高精度
で知ることができる内視鏡における空気噴流診断装置を
提供することを技術的課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、操作部と挿入部とからなる内視鏡であって、
該操作部から挿入部にわたって鉗子チャンネルを形成す
るとともに、該鉗子チャンネル入口に外部空気源から圧
縮空気を誘導し、前記挿入部先端の鉗子チャンネル出口
には、パルス状加圧空気を検査部位に照射するために、
内部に圧力制御弁を備えた空気噴流探触子を設ける、と
いう技術的手段を講じた。
【0009】これにより、内視鏡の挿入部先端の鉗子チ
ャンネル出口から外部空気源で圧縮された空気が直接照
射され、空間的、時間的にもシャープなパルス状空気噴
流が患者の体腔内患部に当たり、内臓の内壁の等価剛性
(硬さ),等価粘性,等価質量及び体腔内異物(腫瘍な
ど)を高精度で知ることができるようになった。
【0010】また、操作部と挿入部とからなる内視鏡で
あって、該操作部から挿入部にわたって鉗子チャンネル
を形成するとともに、該鉗子チャンネル入口から、内部
に圧力制御弁を備えた空気噴流探触子と外部空気源から
連絡した鉗子用空気チューブとを挿通し、前記挿入部先
端の鉗子チャンネル出口には、前記空気噴流探触子を臨
ませるので、患者の体腔内患部を触って診断する際、針
や鋏などの鋭利な探触子以外に、空気噴流による探触子
を選択するこができ、これにより、患者の恐怖心を軽減
させるほか、内臓の内壁の等価剛性(硬さ),等価粘
性,等価質量及び体腔内異物(腫瘍など)を高精度で知
ることができる。
【0011】前記空気噴流探触子の圧力制御弁は、電磁
石の励磁により、可動弁体を弁座から離して噴出管路内
の加圧空気を噴射口から噴射させる形式であっても、電
圧を加えると変形する圧電素子を用いた可動弁体を備
え、電圧を可動弁体に印加させて湾曲させた際、可動弁
体が弁座より離れて噴出管路内の加圧空気を噴出口から
噴射させる形式であってもよい。
【0012】特に、空気噴流探触子の圧力制御弁が電圧
を加えると変形する圧電素子を用いた可動弁体を備えた
形式であれば、弁座に設けた通路の開閉の応答性に優
れ、細かな制御も可能となる。また、可動弁体を大幅に
小型化できるという大きなメリットがあるため、空気噴
流探触子全体を小型化することができる。これにより、
内視鏡の挿入部の先端に求められる軽量・小型化に大き
く貢献できるものとなる。
【0013】さらに、パルス状加圧空気の噴風周期を変
更することができるので、患者の体腔内患部の状況に応
じて空気噴流の照射回数を変更することもできる。
【0014】そして、圧力制御弁の周期と、該圧力制御
弁のオンタイムとの比をとってデューティ比を算出し、
該デューティ比及び前記周期を変更して噴風力及び加振
周波数を制御することができるので、患者の体腔内患部
の状況に応じて噴風力及び加振周波数を制御することが
できる。
【0015】また、前記挿入部先端部には、空気噴流探
触子に併設して光学観察対物部を備えて、光学観察対物
部からの情報により患者の体腔内患部を観察することが
できる。
【0016】なお、前記光学観察対物部は、円筒状のレ
ンズ筒と、該レンズ筒先端部に設けた観察窓と、前記レ
ンズ筒内に配置した光学レンズ系と、被写体の結像位置
となる光学レンズ系の背後に配置される、グラスファイ
バ群とから構成されているから、前記空気噴流探触子と
ほぼ同形状で、しかも、簡素な構成であり、内視鏡の挿
入部の先端部に求められる軽量・小型化に大きく貢献で
きるものとなる。
【0017】
【発明の実施の形態】図面を参照しながら本発明の実施
の形態を説明する。図1は内視鏡を体腔内に挿入したと
きの全体図を示しており、この内視鏡1は操作部2及び
挿入部3からなり、さらに操作部2上部には、検査部位
をモニタで見るための電気ケーブル4と、加圧空気を送
給するための空気チューブ5が接続され、該空気チュー
ブ5の他端側にはコンプレッサーなどを内蔵した送気装
置6が接続されている。そして、内視鏡1の挿入部3に
は、基端側の軟性部7を介して湾曲部8を接続し、さら
に、該湾曲部8に先端部9を連設する。前記操作部2か
ら挿入部3にわたっては、内部に鉗子チャンネルを形成
するとともに、鉗子チャンネル入口30に空気チューブ
5を接続し、挿入部3先端の鉗子チャンネル出口31に
は、内部に圧力制御弁を備えた空気噴流探触子9bが設
けられる。該空気噴流探触子9bの上方には、光学観察
対物部9aが併設してある。
【0018】符号10は前記操作部2に設けた湾曲操作
ノブであり、該湾曲操作ノブ10を操作することによ
り、前記湾曲部8を適宜な角度に湾曲させて先端部9を
進退自在に遠隔操作することができる。
【0019】符号11は接眼部であり、前記光学観察対
物部9aからの情報を目視により観察する観察光学系を
形成している。前記光学観察対物部9aからの情報は接
眼部11以外に電気ケーブル4を介してモニタにより観
察することも可能である。
【0020】符号12は、針や鋏などの処置用の鉗子
(図示せず)を挿入するための挿入口であり、該挿入口
12から鉗子用チューブ13を挿入し、該鉗子用チュー
ブ13の他端に設けた操作器14により図示しない鉗子
を遠隔操作することができる。
【0021】図8は、本発明の別の実施形態を示す内視
鏡の全体図である。この実施形態では、操作部2から挿
入部3にわたってチューブ体15により鉗子チャンネル
32を形成し、該鉗子チャンネル入口30から、内部に
圧力制御弁を備えた空気噴流探触子9bを挿入すととも
に、空気噴流探触子9bには鉗子用空気チューブ33を
接続する。挿入部3先端の鉗子チャンネル出口31に
は、パルス状加圧空気を検査部位に照射するために、前
記空気噴流探触子9bを臨ませている。そして、患者の
体腔内患部を触って診断する際は、矢印のように鉗子チ
ャンネル入口30から空気噴流探触子9bと鉗子用空気
チューブ33とを挿入し、遠隔操作によって患部に到達
できるように空気噴流探触子9bを矢印のように挿入部
3先端の適宜位置に臨ませる。符号34は空気チューブ
5を送気装置6に接続するためのコネクタである。な
お、内部に圧力制御弁を備えた空気噴流探触子9bを作
成するに際しては、極微小の先端材料を使用する必要が
あるが、近年のマイクロマシン技術により実現できるも
のである。
【0022】次に、図2を参照して内視鏡1の先端部9
について詳細に説明する。図2は内視鏡の先端部を示す
拡大断面図であり、該先端部9は湾曲部8と連続するチ
ューブ体15により被覆されており、チューブ体15の
上半部側に光学観察対物部9aを形成し、チューブ体1
5の下半部側には、空気噴流探触子9bを形成する。前
記光学観察対物部9aは、円筒状のレンズ筒16と、該
レンズ筒16先端部に設けた観察窓17と、前記レンズ
筒16内に配置した光学レンズ系18a,18bと、被
写体の結像位置となる光学レンズ系18bの背後に配置
される、グラスファイバ19群とから構成されている。
図示しないチューブ体15内には、光学観察領域を照明
する照明手段も配置されている。
【0023】一方、チューブ体15の下半部側に形成す
る空気噴流探触子9bは、筒状のノズル本体20と、前
記空気チューブ5から連絡する噴出管路部21と、截頭
型のノズルキャップ22とにより主要部が構成される。
前記ノズル本体20は、内部に横架状に噴出管路21が
配置され、その噴出管路21の周囲にソレノイド装置2
3が捲回状に横設される。該ソレノイド装置23には、
図外の制御装置から連絡した通電用の導線24が接続さ
れている。また、ノズルキャップ22には、通路25を
設けた弁座26を配設するとともに、中央に貫通孔27
を設けた可動弁体28を前記弁座26に遊嵌状に当接し
て、フランジ部29に嵌合させる。以上の構成により、
加圧空気が噴出される際は、図示しない制御装置からの
電圧がソレノイド装置23に印加されると、ソレノイド
装置23が励磁され、可動弁体28が弁座26より離れ
てソレノイド装置23方向に移動し(図2矢印方向)、
通路25が開放されることにより、噴出管路21内の加
圧された空気が、貫通孔27、可動弁体28の間隙、通
路26を経て、ノズルキャップ22より噴射されること
になる。
【0024】図3は内視鏡の先端部の別実施例を示す拡
大断面図であり、特に、空気噴流探触子9bの別実施形
態を示すものである。この空気噴流探触子9bでは、可
動弁体28’について電圧を加えると変形する圧電素子
を用いる構成であり、該可動弁体28’に電圧を印加さ
せる導線24’を備え、ソレノイド装置23を省略した
構成で、その余の構成は図2に示す空気噴流探触子9b
と同じである。以上の構成により、加圧空気が噴出され
る際は、図示しない制御装置からの電圧が導線24’を
介して可動弁体28’に印加されると、可動弁体28’
は図3の破線に示すように湾曲し、可動弁体28’が弁
座26より離れて通路25が開放されることにより、噴
出管路21内の加圧された空気が、貫通孔27、可動弁
体28の間隙、通路26を経て、ノズルキャップ22よ
り噴射されることになる。
【0025】次に、上記構成における作用を説明する。
いま、内視鏡1の挿入部3を体腔内の広い空間(例え
ば、胃)に挿入し、湾曲操作ノブ10などで湾曲部8を
適宜曲げて胃壁などの診断を行う。湾曲部8に連設する
先端部9には、光学観察対物部9aが設けられ、その前
方を例えば広角な視野範囲Hで観察することができる。
この光学観察対物部9aからの情報は、接眼部11によ
り目視により観察することもできるし、電気ケーブル4
を介してモニタにより観察することもできる。
【0026】術者により、腫瘍部Sらしきものが確認さ
れたとすると(図1参照)、これを再調査するために鋭
い(シャープな)パルス状空気噴流が患部に向けて照射
される(図1の符号F)。これにより、胃壁の等価剛性
(硬さ),等価粘性,等価質量及び体腔内異物(腫瘍な
ど)を高精度で知ることができる。図9は体腔内へ空気
噴流を照射したときの拡大モデルを示したものである。
つまり、胃壁を顕微鏡等で拡大した場合、胃壁の筋力と
して、質量M、ばねK及びダンパCを加えたモデルで表
すことができることを示す。そして、図9の右端の筋肉
に空気噴流Fを吹き付けて衝撃を与えれば質量Mは振動
をし、ダンパCによって減衰振動となり、ついには静止
するのである。ところが、胃壁の筋肉が弱っている場
合、ばねKの弾性力や、ダンパCの復元力が衰え、減衰
振動が長時間になってしまう。このように、平常時と異
常時の胃壁の減衰振動を比較すれば、胃壁の等価剛性
(硬さ),等価粘性,等価質量及び体腔内異物(腫瘍な
ど)を高精度で知ることができるのである。
【0027】このパルス状空気噴流は空気噴流探触子9
bから噴射される。噴射の際は、図示しない制御装置か
らの電圧がソレノイド装置23に印加され、ソレノイド
装置23が励磁され、可動弁体28が弁座26より離れ
てソレノイド装置23方向に移動し(図2矢印方向)、
通路25が開放されることにより、噴出管路21内の加
圧された空気が、貫通孔27、可動弁体28の間隙、通
路26を経て、ノズルキャップ22より噴射されること
になる。また、制御装置によってソレノイド装置23が
消磁すると、ソレノイド装置23方向に移動していた可
動弁体28が遊動するとともに、噴出管路21から流出
する多量の加圧空気により可動弁体28を弁座26に圧
着して通路25を閉鎖し、噴射を停止する。このとき、
パルス状に空気噴流を照射するためには、ソレノイド装
置23を連続的にオン・オフ制御するとよく、図示しな
い制御装置により実施することができる。また、加圧空
気の圧力は送気装置6により適宜調節できるものであ
り、図示しない制御装置内のタイマを変更すれば、パル
スの周期を変更することも可能となる。さらに、ノズル
キャップ22からの噴風の拡がり角度を適宜変更できる
ようにしてもよい。
【0028】また、図4に示すように、バルブのオン・
オフタイムの1周期をT1とし、バルブのオンタイムを
T2としてその比をとれば、デューティ比が算出され
る。
【数1】
【0029】このデューティ比が大きいということは、
バルブのオンタイムが長いということであり、平均的に
噴風に大きな力を発生することとなる。図示しない制御
装置ではこのデューティ比をも自由に制御できるもので
ある。
【0030】上記のようなソレノイド装置23(図2参
照)による空気噴流探触子9bでは、可動弁体28をソ
レノイド(電磁コイル)によって弁座26との当接・離
間を制御するものであり、ソレノイドに通電した後に、
可動弁体28が磁力により引寄せられるため、時間的又
は電気的に若干のロスが生じる。
【0031】そこで、図3に示すように電圧を加えると
可動弁体28自体が変形する空気噴流探触子9bを使用
すると、弁座26に設けた通路25の開閉の応答性に優
れ、細かな制御も可能となる。また、可動弁体28を大
幅に小型化できるという大きなメリットがあるため、空
気噴流探触子9b全体を小型化することができる。これ
により、内視鏡の挿入部の先端部に求められる軽量・小
型化に大きく貢献できるものとなる。
【0032】また、図2及び図3に示すように可動弁体
28自体が内視鏡の挿入部の先端部に設けられているか
ら、空間的、時間的にパルス波形が変形することはな
く、鋭い(シャープ)なパルス状空気噴流を体腔内患部
に当てることが可能となり、内臓の内壁の弾力性(硬
さ),等価質量及び体腔内異物(腫瘍など)を高精度で
知ることができるのである。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、操作部と
挿入部とからなる内視鏡であって、該操作部から挿入部
にわたって鉗子チャンネルを形成するとともに、該鉗子
チャンネル入口に外部空気源から圧縮空気を誘導し、前
記挿入部先端の鉗子チャンネル出口には、パルス状加圧
空気を検査部位に照射するために、内部に圧力制御弁を
備えた空気噴流探触子を設けたので、内視鏡の挿入部先
端の鉗子チャンネル出口から外部空気源で圧縮された空
気が直接照射され、空間的、時間的にもシャープなパル
ス状空気噴流が患者の体腔内患部に当たり、内臓の内壁
の等価剛性(硬さ),等価粘性,等価質量及び体腔内異
物(腫瘍など)を高精度で知ることができるようになっ
た。
【0034】また、操作部と挿入部とからなる内視鏡で
あって、該操作部から挿入部にわたって鉗子チャンネル
を形成するとともに、該鉗子チャンネル入口から、内部
に圧力制御弁を備えた空気噴流探触子と外部空気源から
連絡した鉗子用空気チューブとを挿通し、前記挿入部先
端の鉗子チャンネル出口には、前記空気噴流探触子を臨
ませるので、患者の体腔内患部を触って診断する際、針
や鋏などの鋭利な探触子以外に、空気噴流による探触子
を選択するこができ、これにより、患者の恐怖心を軽減
させるほか、内臓の内壁の等価剛性(硬さ),等価粘
性,等価質量及び体腔内異物(腫瘍など)を高精度で知
ることができる。
【0035】前記空気噴流探触子の圧力制御弁は、電磁
石の励磁により、可動弁体を弁座から離して噴出管路内
の加圧空気を噴射口から噴射させる形式であっても、電
圧を加えると変形する圧電素子を用いた可動弁体を備
え、電圧を可動弁体に印加させて湾曲させた際、可動弁
体が弁座より離れて噴出管路内の加圧空気を噴出口から
噴射させる形式であってもよい。
【0036】特に、空気噴流探触子の圧力制御弁が電圧
を加えると変形する圧電素子を用いた可動弁体を備えた
形式であれば、弁座に設けた通路の開閉の応答性に優
れ、細かな制御も可能となる。また、可動弁体を大幅に
小型化できるという大きなメリットがあるため、空気噴
流探触子全体を小型化することができる。これにより、
内視鏡の挿入部の先端に求められる軽量・小型化に大き
く貢献できるものとなる。
【0037】さらに、パルス状加圧空気の噴風周期を変
更することができるので、患者の体腔内患部の状況に応
じて空気噴流の照射回数を変更することもできる。
【0038】そして、圧力制御弁の周期と、該圧力制御
弁のオンタイムとの比をとってデューティ比を算出し、
該デューティ比及び前記周期を変更して噴風力及び加振
周波数を制御することができるので、患者の体腔内患部
の状況に応じて噴風力及び加振周波数を制御することが
できる。
【0039】また、前記挿入部先端部には、空気噴流探
触子に併設して光学観察対物部を備えて、光学観察対物
部からの情報により患者の体腔内患部を観察することが
できる。
【0040】なお、前記光学観察対物部は、円筒状のレ
ンズ筒と、該レンズ筒先端部に設けた観察窓と、前記レ
ンズ筒内に配置した光学レンズ系と、被写体の結像位置
となる光学レンズ系の背後に配置される、グラスファイ
バ群とから構成されているから、前記空気噴流探触子と
ほぼ同形状で、しかも、簡素な構成であり、内視鏡の挿
入部の先端部に求められる軽量・小型化に大きく貢献で
きるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内視鏡を体腔内に挿入したときの全体図であ
る。
【図2】内視鏡の先端部を示す拡大断面図である。
【図3】内視鏡の先端部の別実施例を示す拡大断面図で
ある。
【図4】メインバルブの周期とオンタイムを示すチャー
トである。
【図5】従来の内視鏡用送気装置の概略斜視図である。
【図6】従来の内視鏡用送気装置におけるエアー吐出状
態の遅れ時間を示す図である。
【図7】従来の内視鏡用送気装置におけるエアー吐出状
態の速度分布を示す図である。
【図8】本発明の別の実施形態を示す内視鏡の全体図で
ある。
【図9】体腔内へ空気噴流を照射したときの拡大モデル
である。
【符号の説明】
1 内視鏡 2 操作部 3 挿入部 4 電気ケーブル 5 空気チューブ 6 送気装置 7 軟性部 8 湾曲部 9 先端部 9a 光学観察対物部 9b 空気噴流探触子 10 湾曲操作ノブ 11 接眼部 12 挿入口 13 鉗子用チューブ 14 操作器 15 チューブ体 16 レンズ筒 17 観察窓 18 光学レンズ系 19 グラスファイバ 20 ノズル本体 21 噴出管路部 22 ノズルキャップ 23 ソレノイド装置 24 導線 25 通路 26 弁座 27 貫通孔 28 可動弁体 29 フランジ部 30 鉗子チャンネル入口 31 鉗子チャンネル出口 32 鉗子チャンネル 33 鉗子用空気チューブ 34 コネクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 信治 広島県広島市南区宇品東3丁目6−3− 1104 Fターム(参考) 4C061 CC04 FF41 GG24 HH02 HH51

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作部と挿入部とからなる内視鏡であっ
    て、該操作部から挿入部にわたって鉗子チャンネルを形
    成するとともに、該鉗子チャンネル入口に外部空気源か
    ら圧縮空気を誘導し、前記挿入部先端の鉗子チャンネル
    出口には、パルス状加圧空気を検査部位に照射するため
    に、内部に圧力制御弁を備えた空気噴流探触子を設けた
    ことを特徴とする内視鏡における空気噴流診断装置。
  2. 【請求項2】 操作部と挿入部とからなる内視鏡であっ
    て、該操作部から挿入部にわたって鉗子チャンネルを形
    成するとともに、該鉗子チャンネル入口から、内部に圧
    力制御弁を備えた空気噴流探触子と外部空気源から連絡
    した鉗子用空気チューブとを挿通し、前記挿入部先端の
    鉗子チャンネル出口には、前記空気噴流探触子を臨ませ
    たことを特徴とする内視鏡における空気噴流診断装置。
  3. 【請求項3】 前記空気噴流探触子の圧力制御弁は、電
    磁石の励磁により、可動弁体を弁座から離して噴出管路
    内の加圧空気を噴射口から噴射させてなる請求項1又は
    請求項2記載の内視鏡における空気噴流診断装置。
  4. 【請求項4】 前記空気噴流探触子の圧力制御弁は、電
    圧を加えると変形する圧電素子を用いた可動弁体を備
    え、電圧を可動弁体に印加させて湾曲させた際、可動弁
    体が弁座より離れて噴出管路内の加圧空気を噴出口から
    噴射させてなる請求項1又は請求項2記載の内視鏡にお
    ける空気噴流診断装置。
  5. 【請求項5】 前記パルス状加圧空気の噴風周期を変更
    してなる請求項1から請求項4のいずれかに記載の内視
    鏡における空気噴流診断装置。
  6. 【請求項6】 前記圧力制御弁の周期と、該圧力制御弁
    のオンタイムとの比をとってデューティ比を算出し、該
    デューティ比を変更して噴風力を制御してなる請求項1
    から請求項5のいずれかに記載の内視鏡における空気噴
    流診断装置。
  7. 【請求項7】 前記挿入部先端部には、空気噴流探触子
    に併設して光学観察対物部を備えてなる請求項1から請
    求項6のいずれかに記載の内視鏡における空気噴流診断
    装置。
  8. 【請求項8】 前記光学観察対物部は、円筒状のレンズ
    筒と、該レンズ筒先端部に設けた観察窓と、前記レンズ
    筒内に配置した光学レンズ系と、被写体の結像位置とな
    る光学レンズ系の背後に配置される、グラスファイバ群
    とから構成されている請求項7記載の内視鏡における空
    気噴流診断装置。
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