JP2003235779A - 食器洗浄機 - Google Patents

食器洗浄機

Info

Publication number
JP2003235779A
JP2003235779A JP2002196393A JP2002196393A JP2003235779A JP 2003235779 A JP2003235779 A JP 2003235779A JP 2002196393 A JP2002196393 A JP 2002196393A JP 2002196393 A JP2002196393 A JP 2002196393A JP 2003235779 A JP2003235779 A JP 2003235779A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
cleaning
nozzle holder
collar
holder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002196393A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4147060B2 (ja
Inventor
Yoshiaki Kato
由秋 嘉藤
Masumi Nozu
真澄 野津
Tadaharu Hosoki
忠治 細木
Mamoru Tsumori
衛 津森
Yoshimasa Tameishi
芳正 為石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoshizaki Electric Co Ltd
Original Assignee
Hoshizaki Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoshizaki Electric Co Ltd filed Critical Hoshizaki Electric Co Ltd
Priority to JP2002196393A priority Critical patent/JP4147060B2/ja
Publication of JP2003235779A publication Critical patent/JP2003235779A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4147060B2 publication Critical patent/JP4147060B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Washing And Drying Of Tableware (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄工程終了後に洗浄液がノズルホルダに残
留せず、洗浄液がすすぎ工程後に後垂れするのを防ぐ。 【解決手段】 洗浄液が供給されるノズルヘッダ41の
下部位置に、洗浄ノズルホルダ43が設けられる。洗浄
ノズルホルダ43に洗浄ノズル44が接続される。洗浄
ノズルホルダ43を貫通するすすぎ水管路46に、環状
部材47が連設される。洗浄ノズルホルダ43内部に、
環状部材47周りに回転可能に嵌合されるノズルカラー
58が配置される。このノズルカラー58の形状が、円
錐形状とされると共に、その円錐形状の裾野が洗浄ノズ
ル44の根元部まで延在される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄槽内の上部に
設けられた洗浄ノズルホルダから洗浄ノズルに洗浄液を
供給し、この洗浄液を洗浄槽内の食器に噴射する食器洗
浄機に関し、更に詳細には、洗浄工程終了後に洗浄液が
洗浄ノズルホルダに残留しない構造を持った食器洗浄機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】飲食に供した皿やコップ等の食器を自動
的に洗浄するための食器洗浄機が、喫茶店やレストラン
等の厨房や一般家庭に設置され、広く使用されるに至っ
ている。図6は、従来の食器洗浄機の要部斜視図であ
る。この食器洗浄機10の本体11には、図示しない開
閉扉等で液密に密閉される洗浄槽12が画成されてお
り、この洗浄槽12の上部に、上部噴射組立体20が設
けられ、洗浄槽12の下部には、上部噴射組立体20に
対向する下部噴射組立体30が設けられ、洗浄槽12に
収容されて両噴射組立体20,30間に置かれた図示し
ない食器が各噴射組立体20,30から噴射される洗浄
液やすすぎ水を受けて洗浄されるよう構成される。な
お、上部噴射組立体20と下部噴射組立体30とは、上
下対称の構成となっている。
【0003】図7は、上部噴射組立体20の縦断面図で
ある。この上部噴射組立体20は、下方が開口し側部に
洗浄液供給管21が接続される椀状のノズルヘッダ22
と、上方が開口しノズルヘッダ22の下部外周に隙間を
持って嵌合されて軸心Xを中心に回転可能に取り付けら
れた椀状の洗浄ノズルホルダ23と、このノズルホルダ
23から放射状に延びる3本の洗浄ノズル24とを備え
る。
【0004】前記洗浄ノズルホルダ23の下部には、ノ
ズルヘッダ22の側部から挿通されてノズルヘッダ22
内部で直角に折れ曲がったすすぎ水供給管25の下端部
が突出されており、この下端部に有底中空ボルト26が
螺着固定されることで、すすぎノズル27のすすぎノズ
ルホルダ28がボルト26周りに回転可能に取り付けら
れる。
【0005】前記洗浄ノズルホルダ23底部とすすぎノ
ズルホルダ28との間のすすぎ水供給管25下端部外周
には、ノズルホルダ回転支持板29が螺着固定されてお
り、このノズルホルダ回転支持板29が、洗浄ノズルホ
ルダ23の底部に設けられたボールベアリング31を支
持するようになっている。
【0006】このボールベアリング31は、洗浄ノズル
ホルダ23内部に取り付けられたノズルカラー32によ
って底面方向に突出するように抑えられており、このノ
ズルカラー32は、洗浄ノズルホルダ23内部において
肉厚が厚く成形されたすすぎ水供給管25の肉厚部25
aの外周に回転可能に嵌合されている。
【0007】前述した上部噴射組立体20では、洗浄工
程において洗浄液供給管21からノズルヘッダ22内に
洗浄液が供給されると、この洗浄液は、図7の矢印a方
向に流れて洗浄ノズルホルダ23内に入り、次に各洗浄
ノズル24に供給されて洗浄槽12内に噴射される。洗
浄ノズル24および洗浄ノズルホルダ23は、この噴射
の反力により、軸心Xを中心に回転する。
【0008】次のすすぎ工程に入ると、洗浄液の供給が
停止され、すすぎ水供給管25からすすぎ水が供給され
る。このすすぎ水は、すすぎ水供給管25から有底中空
ボルト26の側部に穿設された通孔26aを通り、各す
すぎノズル27に供給されて洗浄槽12内に噴射され
る。すすぎノズル27およびすすぎノズルホルダ28
は、この噴射の反力により、軸心Xを中心に回転する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記食器洗浄機10で
洗浄液を用いた洗浄工程が終わり、すすぎ工程に入ると
きは、洗浄液供給管21からの洗浄液の供給が停止され
る。前記洗浄ノズルホルダ23やノズルヘッダ22内に
残留した洗浄液は、洗浄ノズル24の噴射孔や、洗浄ノ
ズルホルダ23底部の隙間、すすぎ水供給管25の肉厚
部25aとノズルカラー32との間の嵌合部分の隙間か
ら、上部噴射組立体20の外部に排出されるようになっ
ている。
【0010】しかし、従来の食器洗浄機10の洗浄ノズ
ルホルダ23の構造では、図7に示す如く、ノズルカラ
ー32の外周部と該ノズルホルダ23の底面側部との間
に溝33が形成されており、また、すすぎ水供給管25
の肉厚部25a頭部とノズルカラー32の頭部との間に
溝34が形成されているため、これらの溝33,34に
洗浄液が残留してしまう。これらの溝33,34に洗浄
液が残留すると、すすぎ工程が終了して洗浄槽12の扉
を開いたときの振動で洗浄液が上部噴射組立体20から
滴下し、すすぎ工程で洗浄液が洗い流された食器の表面
に洗浄液が後垂れしてしまうという不具合が生じる。
【0011】また、前記洗浄ノズルホルダ23の金属板
製の底面23aが絞り加工で製造されるのに対し、この
底面23a上に置かれるノズルカラー32は樹脂成形で
製造されるため、両方の面の密着性が悪く、ノズルカラ
ー32の周辺部をタッピングネジ36で締め付けても、
図8に示すように、両面間に隙間37が残り、この隙間
37に表面張力で残留した洗浄液が食器に後垂れすると
いう問題がある。なお、タッピングネジ36ではなく、
強い力で締め付けることができるボルト,ナットのよう
な部材を用いれば、この隙間37を無くすことも可能で
あるが、ボルトやナットを用いるにはそれだけ取付用の
広いスペースが必要となり、タッピングネジ36しか入
らない狭いスペースにボルト,ナットを取り付けること
はできないのが現状である。
【0012】
【発明の目的】本発明は、従来の技術に係る食器洗浄機
に内在している前記欠点に鑑み、これを好適に解決する
べく提案されたものであって、洗浄工程終了後に洗浄液
がノズルホルダに残留せず、また、洗浄液がすすぎ工程
後に後垂れすることのない構造を持った食器洗浄機を提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、所期
の目的を達成するため、本発明に係る食器洗浄機は、洗
浄液が供給されるノズルヘッダと、該ノズルヘッダの下
部位置に設けられる洗浄ノズルホルダと、該洗浄ノズル
ホルダに連設される洗浄ノズルと、前記洗浄ノズルホル
ダを貫通して該ノズルホルダが周りを回転可能なすすぎ
水管路と、前記すすぎ水管路の終端部分に接続されたす
すぎノズルとを、食器が収容される洗浄槽内の上部に備
える食器洗浄機において、前記洗浄ノズルホルダ内部に
配置され、該洗浄ノズルホルダの底面に固定されると共
に前記すすぎ水管路の周りに回転可能に嵌合されるノズ
ルカラーの形状を、円錐形状にすると共に該円錐形状の
裾野を前記洗浄ノズルの根元部まで延在したことを特徴
とする。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る食器洗浄機に
つき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら
以下説明する。なお、食器洗浄機自体の基本的な構成
は、図6を参照して従来の技術で説明したものと同じで
あるので、その説明は省略する。
【0015】図1は、本発明の一実施例に係る食器洗浄
機の上部噴射組立体40の縦断面図である。本実施例に
係る上部噴射組立体40は、洗浄液を流す管路とすすぎ
水を流す管路とを分離した2重管構造になっており、ノ
ズルヘッダ41と、このノズルヘッダ41の内部に洗浄
液を導入する洗浄液導入口42と、ノズルヘッダ41の
下部外周に隙間を持って嵌合し回転可能に支持される洗
浄ノズルホルダ43と、該洗浄ノズルホルダ43に連設
される複数の洗浄ノズル44とを備える。
【0016】更に、前記ノズルヘッダ41の側部にすす
ぎ水導入口45が開口するすすぎ水管路46は、ノズル
ヘッダ41内部で中心軸X方向に曲げられ、すすぎ水管
路46の端部にはすすぎ水管路46の一部を構成する厚
肉の環状部材47が液密に連設されている。この環状部
材47の下端部は洗浄ノズルホルダ43の底面から若干
突出しており、この底面に、中空ボルト48が、支持部
材としてのノズルホルダ支持板49を介して螺着固定さ
れている。
【0017】前記中空ボルト48の下端部には、有底中
空ボルト51が、すすぎノズルホルダ52を介して螺着
固定されている。このすすぎノズルホルダ52にはすす
ぎノズル53が連設されており、前記すすぎ水導入口4
5からすすぎ水管路46に供給されたすすぎ水は、有底
中空ボルト51の中空部から側部通孔51aを通って各
すすぎノズル53に供給され、該ノズル53の図示しな
い噴射孔から洗浄槽12内の食器にすすぎ水が噴射され
る。すなわち、すすぎ水管路46を構成する環状部材4
7の終端部分に、中空ボルト48および有底中空ボルト
51を介してすすぎノズル53が接続される。なお、す
すぎノズル53の噴射孔からすすぎ水が噴射される反力
によって、該すすぎノズル53およびすすぎノズルホル
ダ52は有底中空ボルト51の外周囲を回転する。
【0018】前記洗浄ノズルホルダ43は、薄い金属板
を椀状に絞り加工して製造され、側面に設けたノズル取
付穴に洗浄ノズル44の根元部が差し込まれて溶接等に
より固定される。洗浄ノズルホルダ43の上端開口部に
は、厚手の例えば樹脂製でなるリング状部材55が嵌合
され、このリング状部材55が、ノズルヘッダ41の下
端部外周に隙間56を持って嵌合される。リング状部材
55の、ノズルヘッダ41側面直下に当たる部分には、
全周に亘る凹溝57が設けられており、この凹溝57内
に溜まった水が、隙間56を通って洗浄ノズルホルダ4
3内に入るようになっている。
【0019】前記洗浄ノズルホルダ43内に設けられて
いる厚肉の環状部材47の上端部分には、内径部から外
径部に向かうにつれて下方向に向かって約45度程度で
傾斜する傾斜面47aが設けられている。そして、この
環状部材47の外周囲に回転可能に嵌合される樹脂成形
体で成るノズルカラー58は、円錐形状を成し、その傾
斜する上面の最上端は、傾斜面47aの下端部と略連続
する位置になっている。このため、本実施例の食器洗浄
機では、環状部材47の上端とノズルカラー58の上端
との間には、図7に示す従来技術のような溝34は形成
されない。
【0020】更に、前記ノズルカラー58の外周部分
(裾野部分)は、前記洗浄ノズルホルダ43の側周面まで
延在し、その先端は滑らかに洗浄ノズル44の根元部ま
で延びている。これにより、本実施例の食器洗浄機で
は、ノズルカラー58と洗浄ノズルホルダ43との間
に、図7に示す従来技術のような大きな溝33は形成さ
れない。
【0021】前記ノズルカラー58は、洗浄ノズルホル
ダ43の底面にタッピングネジ60によりネジ止めさ
れ、ボールベアリング(ベアリング)61がノズルカラー
58に保持される。このボールベアリング61は、前記
ノズルホルダ支持板49の上面で転動可能となってお
り、洗浄ノズル44から洗浄液が噴射した時に洗浄ノズ
ルホルダ43が環状部材47周りに回転する。この洗浄
ノズルホルダ43は、ノズルホルダ支持板49を介して
すすぎ水管路46(すなわち、図6に示すすすぎ水供給
管25)によって支持される。
【0022】図2は、ノズルカラー58の底部の拡大図
である。本実施例では、ノズルカラー58の底部のボー
ルベアリング61に隣接する部分(ボールベアリング6
1の保持部より外周側)に、軸Xを中心とする環状のリ
ブ63を突設してあり、このリブ63が、洗浄ノズルホ
ルダ43の内底面に密着するようになっている。なお、
実施例ではリブ63は一重であるが、複数のリブを径方
向に離間して同心的に設けるようにしてもよい。
【0023】前述したように、洗浄ノズルホルダ43は
絞り加工されているのに対し、ノズルカラー58は樹脂
成形品であるため、両者間には隙間64が存在してしま
う。しかも、両者間をタッピングネジ60のような締付
力の弱い結合部材で結合せざるを得ないという事情があ
る。しかるに、本実施例では、幅の狭いリブ63の部分
だけが洗浄ノズルホルダ43の内底面に接触(略線接触)
する構成としているため、タッピングネジ60の締付力
だけでもリブ63が全周に亘って洗浄ノズルホルダ43
の内底面に密着し、隙間64に残る洗浄液がリブ63と
洗浄ノズルホルダ43の内底面との間を通ってボールベ
アリング61の保持部から漏れ出るのは防止される。
【0024】
【実施例の作用】次に、前述した本実施例の食器洗浄機
の作用について説明する。
【0025】本実施例に係る食器洗浄機では、洗浄工程
に入ると、前記洗浄液導入口42からノズルヘッダ41
内に洗浄液が供給され、この洗浄液はノズルヘッダ41
内部から洗浄ノズルホルダ43内に入り、環状部材47
の傾斜面47aとノズルカラー58の傾斜する上面に沿
って洗浄ノズル44方向に流れ、洗浄ノズル44の噴射
孔から洗浄槽12内に噴射される。この噴射の反力が洗
浄ノズル44に加わるため、洗浄ノズルホルダ43は、
環状部材47の周りに回転し、洗浄液は洗浄槽12内に
満遍なく噴射される。
【0026】洗浄工程が終了して洗浄液導入口42から
供給される洗浄液がストップすると、ノズルヘッダ41
内部の洗浄液は自重により洗浄ノズルホルダ43内に入
り、続いて前記傾斜面47aおよびノズルカラー58の
上面に沿って洗浄ノズル44の方向に流れ、噴射孔から
洗浄槽12内に排出される。また、環状部材47とノズ
ルカラー58との嵌合部分の摺接面に残留する洗浄液も
自重により摺接面から洗浄槽内に滴下する。
【0027】すすぎ工程に入ると、すすぎ水導入口45
からすすぎ水管路46内にすすぎ水が供給され、このす
すぎ水は、有底中空ボルト51の通孔51aからすすぎ
ノズル53内に入り、洗浄槽12内に噴射される。この
噴射による反力がすすぎノズル53に加わることで、す
すぎノズル53は有底中空ボルト51の周りを回転し、
これにより満遍なくすすぎ水が洗浄槽12内に噴射され
る。
【0028】図6に示すように、洗浄槽12内に設けら
れた下部噴射組立体30からもすすぎ水が吹き上げら
れ、すすぎ水の飛沫が洗浄槽12内に充満し、すすぎ水
の飛沫が図1の洗浄ノズルヘッダ41の周面に付着し、
壁面を伝ってすすぎ水が前記凹溝57に集められる。こ
のすすぎ水は、隙間56を通って洗浄ノズルホルダ43
内に入り、内部の壁面を伝い、壁面に付着した洗浄液を
希釈しながら、環状部材47の傾斜面47aおよびノズ
ルカラー58の上面を流れ、洗浄ノズル44の噴射孔か
ら洗浄槽12内に滴下し、洗浄ノズルホルダ43内の残
留洗浄液がすすぎ水で洗い流される。
【0029】本実施例に係る食器洗浄機は、洗浄工程後
に洗浄ノズルホルダ43内に残る洗浄液が、従来と比べ
て図7の溝33,34が無い分だけ少なく、このため、
僅かなすすぎ水が隙間56から洗浄ノズルホルダ43内
に入ることで、該ノズルホルダ43内部に残留する洗浄
液は奇麗に洗い流される。また、環状部材47とノズル
カラー58との間の嵌合部分の摺接面に入ったすすぎ水
も、自重によって摺接面を下に流れ、ここに残留する洗
浄液を希釈しながら洗浄槽12内に滴下する。
【0030】前記ノズルカラー58内部に入ったすすぎ
水は、図2に示す隙間64内にも入る。この隙間64に
残留する洗浄液がすすぎ水で希釈され、溢れた部分は、
洗浄ノズル44に流れ、該ノズル44の噴射孔から洗浄
槽12内に排出されるが、タッピングネジ60によって
狭くなった部分に表面張力によって残留する洗浄液は、
希釈されたまま隙間64内に残留することになる。
【0031】すすぎ工程が終了したとき、洗浄槽12の
扉が開けられ、洗浄槽12内の食器が外部に取り出され
る。この扉の開閉時で生じる振動は、前記洗浄ノズルホ
ルダ43に加わるが、本実施例では、図2に示すよう
に、リブ63が洗浄ノズルホルダ43の内底面に密着し
ているため、振動が加わっても隙間64内に残留する希
釈された洗浄液がボールベアリング61の保持部から食
器に滴下することはない。
【0032】以上述べたように、本実施例の食器洗浄機
では、食器を洗浄した後の洗浄液の後切れが良くなり、
ノズルホルダ内部に残留する洗浄液量を少なくしたの
で、少ないすすぎ水がノズルホルダ内に入るだけでノズ
ルホルダ内を奇麗に洗い流すことが可能となり、洗浄液
のすすぎ工程後の後垂れを防止できると共に、使用する
すすぎ水量を少なくでき、ランニングコストの低減を図
ることができる。
【0033】
【別実施例】図3〜図5は、別実施例に係る食器洗浄機
の要部を示すものであって、前述した実施例と異なる部
分についてのみ説明すると共に、同一部材には同じ符号
を付して示すこととする。図3に示す第1の別実施例に
係るノズルカラー66の外周部分(裾野部分)は、前述し
た実施例と同様に、前記洗浄ノズルホルダ43の側周面
まで延在し、その先端は滑らかに洗浄ノズル44の根元
部まで延びている。またこの外周部先端の底面は、洗浄
ノズルホルダ43における内底面の輪郭に略沿うよう形
成され、ノズルカラー66の外周部先端底面と洗浄ノズ
ルホルダ43の内底面との間に大きな隙間が形成されな
いよう構成されている。これにより、洗浄工程の終了時
において洗浄ノズルホルダ43内に残留する洗浄液の量
が低減し、すすぎ工程においてすすぎ水により残留洗浄
液は短時間で希釈排出され、すすぎに要する時間が短縮
してすすぎ性能が向上する。
【0034】また、前記ノズルカラー66における外周
部先端の上端、すなわち傾斜する上面の最下端(円錐形
状の裾野上端)は、前記洗浄ノズル44の根元部(洗浄ノ
ズルホルダ43に対する洗浄ノズル44の連設端)にお
ける内周下端より上方(ノズル内側)に臨むよう設定され
ている。すなわち、ノズルカラー66の傾斜する上面に
沿って流れる洗浄液が、洗浄ノズル44の根元部下端よ
り下方に臨む洗浄ノズルホルダ43の側周面に当って抵
抗が発生することはなく、該洗浄液は洗浄ノズル44内
に円滑に導入される。従って、洗浄工程が終了した際に
ノズルヘッダ41から洗浄ノズルホルダ43内に入った
洗浄液は、ノズルカラー66の上面に沿って洗浄ノズル
44内に円滑に流れ、洗浄液は素早く排出される。これ
により、例えば洗浄工程の終了後、ノズルから後垂れが
終わるのを待ってからすすぎ工程へ移行するようタイマ
ーで制御される場合に、次のすすぎ工程への待ち時間を
短縮することができると共に、すすぎ水による残留洗浄
液の排出に要する時間も短くし得る。
【0035】図4および図5に示す第2の別実施例に係
るノズルカラー68は、前述した第1の別実施例と同様
に構成される他に、その底部における前記タッピングネ
ジ60によるネジ止め位置より外周側、すなわち洗浄ノ
ズルホルダ43に穿設されるネジ用の通孔70より洗浄
ノズル44の根元部側に、前記軸Xを中心とする環状の
リブ72が突設され、このリブ72が、洗浄ノズルホル
ダ43の内底面に密着するようになっている。またこの
リブ72は、前記ノズルカラー68の回転軸方向に沿う
断面形状が、該ノズルカラー68の底面から突出するに
つれて幅が小さくなる、例えば逆三角形状に設定され
る。これにより、前記タッピングネジ60でノズルカラ
ー68を洗浄ノズルホルダ43の底面にネジ止めする際
に、前記リブ72が洗浄ノズルホルダ43の内底面に圧
縮されながら確実に密着する。なお、前記ネジ用の通孔
70は、前記ボールベアリング61の保持部より外側に
設けられている。すなわち、ノズルカラー68や洗浄ノ
ズルホルダ43の加工精度にバラツキがあっても、前記
リブ72による確実なシールが達成され、洗浄工程にお
いて前記ネジ用の通孔70やボールベアリング61の保
持部から洗浄液が漏れてホルダ内圧力が低下し、これに
より洗浄能力が低下するのは防止される。また、洗浄工
程後の残留洗浄液の後垂れも確実に防止することができ
る。なお、ノズルカラー68の底部に、複数のリブ72
を同心状に設けてもよい。
【0036】実施例では、洗浄ノズルホルダと洗浄ノズ
ルとが別体で構成されて溶接等により接続される場合で
説明したが、洗浄ノズルホルダと洗浄ノズルとが一体成
形されているものであってもよく、この構成ではノズル
カラーが内部に配設されるホルダからノズルに移行する
部分がノズルの根元部となる。また実施例では、洗浄ノ
ズルホルダがノズルホルダ支持板に対してボールベアリ
ングを介して回転可能に載置されるよう構成したが、ノ
ズルホルダ支持板やボールベアリングを省略し、環状部
材の外周囲に回転可能に嵌合されたノズルカラー、その
他の手段により上下方向の位置決めを行なうと共に回転
可能とする構成を採用し得る。更に、前述した実施例で
はノズルカラーの底部にリブを突設したが、洗浄ノズル
ホルダの内底面に同様のリブを突設し、該リブをノズル
カラーの外底面に密着させる構成を採用し得る。
【0037】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明に係る食器
洗浄機では、洗浄ノズルホルダ内部に配置されるノズル
カラーの形状を円錐形状にすると共にその裾野を洗浄ノ
ズルの根元部まで延在するよう構成したから、ノズルホ
ルダ内に残留する洗浄液を洗浄ノズルに効率的に導びい
て噴射孔から外部に排出することができる。すなわち、
食器洗浄後の洗浄液の後切れが良くなり、しかもすすぎ
工程後の洗浄液の後垂れもなくなり、更に、使用するす
すぎ水の量を少なくできるためランニングコストが低減
する。またノズルカラーの底面に、洗浄ノズルホルダの
内底面に密着する環状のリブを設けたので、両者の加工
精度が低くてもノズルホルダの内底面にリブを密着させ
ることができ、両者の間から洗浄液が漏れ出るのを防止
し得る。
【0038】なお、ノズルカラーにおける円錐形状の裾
野上端を、洗浄ノズルの根元部における内周下端より上
方に臨むよう設定したことで、ノズルホルダ内に残留す
る洗浄液を洗浄ノズルに円滑に導びいて排出することが
でき、すすぎ工程へ移行するまでの待ち時間を短縮する
ことができる。更に、前記リブの断面形状を、ノズルカ
ラーの底面から突出するにつれて幅が小さくなるよう設
定したから、該リブは洗浄ノズルホルダに対して確実に
密着し、シール性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る食器洗浄機の上部噴
射組立体の要部縦断面図である。
【図2】 図1に示すノズルカラーと洗浄ノズルホルダ
の底部を示す要部拡大図である。
【図3】 第1の別実施例に係るノズルカラーと洗浄ノ
ズルホルダの底部を示す要部拡大図である。
【図4】 第2の別実施例に係るノズルカラーを洗浄ノ
ズルホルダから分離した状態で底部を示す要部拡大図で
ある。
【図5】 第2の別実施例に係るノズルカラーを洗浄ノ
ズルホルダにネジ止めした状態で底部を示す要部拡大図
である。
【図6】 従来の食器洗浄機の要部斜視図である。
【図7】 図6に示す従来の上部噴射組立体の要部縦断
面図である。
【図8】 図7に示す洗浄ノズルホルダの底部を示す要
部拡大図である。
【符号の説明】
41 ノズルヘッダ,43 洗浄ノズルホルダ,44 洗
浄ノズル 46 すすぎ水管路,47 環状部材(すすぎ水管路),4
7a 傾斜面 49 ノズルホルダ支持板(支持部材),53 すすぎノズ
ル 58 ノズルカラー,61 ボールベアリング(ベアリン
グ),63 リブ 66 ノズルカラー,68 ノズルカラー,72 リブ
フロントページの続き (72)発明者 細木 忠治 愛知県豊明市栄町南館3番の16 ホシザキ 電機株式会社内 (72)発明者 津森 衛 愛知県豊明市栄町南館3番の16 ホシザキ 電機株式会社内 (72)発明者 為石 芳正 愛知県豊明市栄町南館3番の16 ホシザキ 電機株式会社内 Fターム(参考) 3B082 BL05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄液が供給されるノズルヘッダ(41)
    と、該ノズルヘッダ(41)の下部位置に設けられる洗浄ノ
    ズルホルダ(43)と、該洗浄ノズルホルダ(43)に連設され
    る洗浄ノズル(44)と、前記洗浄ノズルホルダ(43)を貫通
    して該ノズルホルダ(43)が周りを回転可能なすすぎ水管
    路(46,47)と、前記すすぎ水管路(46,47)の終端部分に接
    続されたすすぎノズル(53)とを、食器が収容される洗浄
    槽(12)内の上部に備える食器洗浄機において、 前記洗浄ノズルホルダ(43)内部に配置され、該洗浄ノズ
    ルホルダ(43)の底面に固定されると共に前記すすぎ水管
    路(46,47)の周りに回転可能に嵌合されるノズルカラー
    (58,66,68)の形状を、円錐形状にすると共に該円錐形状
    の裾野を前記洗浄ノズル(44)の根元部まで延在したこと
    を特徴とする食器洗浄機。
  2. 【請求項2】 前記すすぎ水管路(46)の前記ノズルカラ
    ー(58,66,68)が嵌合される部分を厚肉の環状部材(47)に
    すると共に、該環状部材(47)の上端部の形状を、前記円
    錐形状に連続する傾斜面(47a)とした請求項1記載の食
    器洗浄機。
  3. 【請求項3】 前記ノズルカラー(66)における円錐形状
    の裾野上端が、前記洗浄ノズル(44)の根元部における内
    周下端より上方に臨むよう設定した請求項1または2記
    載の食器洗浄機。
  4. 【請求項4】 前記ノズルカラー(58,68)の底面に、前
    記洗浄ノズルホルダ(43)の回転軸周りの全周に亘って該
    ノズルホルダ(43)の内底面に密着する環状のリブ(63,7
    2)を設けた請求項1〜3の何れかに記載の食器洗浄機。
  5. 【請求項5】 前記環状のリブ(72)は、前記ノズルカラ
    ー(68)の回転軸方向に沿う断面形状が、該ノズルカラー
    (68)の底面から突出するにつれて幅が小さくなるよう設
    定される請求項4記載の食器洗浄機。
JP2002196393A 2001-12-10 2002-07-04 食器洗浄機 Expired - Fee Related JP4147060B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002196393A JP4147060B2 (ja) 2001-12-10 2002-07-04 食器洗浄機

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-376371 2001-12-10
JP2001376371 2001-12-10
JP2002196393A JP4147060B2 (ja) 2001-12-10 2002-07-04 食器洗浄機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003235779A true JP2003235779A (ja) 2003-08-26
JP4147060B2 JP4147060B2 (ja) 2008-09-10

Family

ID=27790665

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002196393A Expired - Fee Related JP4147060B2 (ja) 2001-12-10 2002-07-04 食器洗浄機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4147060B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101269916B1 (ko) 2011-03-11 2013-05-31 주식회사 제트크린 식기세척기의 세척수와 헹굼수 배수장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101269916B1 (ko) 2011-03-11 2013-05-31 주식회사 제트크린 식기세척기의 세척수와 헹굼수 배수장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP4147060B2 (ja) 2008-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN204158346U (zh) 喷臂装置及洗碗机
CN106377211B (zh) 洗碗机
CN104706293B (zh) 喷臂装置及洗碗机
CN106137075B (zh) 一种洗碗机顶喷淋组件及洗碗机
CA2517049A1 (en) Warewash machine arm mount assembly
JP2003235779A (ja) 食器洗浄機
CN106821249B (zh) 一种洗碗机的喷淋器
JP4225478B2 (ja) 食器洗浄機のノズル構造
CN203425940U (zh) 一种喷头
CN111387899A (zh) 一种清洗装置
JP3923479B2 (ja) 洗浄機
CN208973730U (zh) 一种连接稳定的洗碗机
CN208808412U (zh) 一种喷臂水路系统及具有该喷臂水路系统的洗碗机
CN209285417U (zh) 洗碗机
JP4504587B2 (ja) 食器洗浄機
CN216135832U (zh) 一种喷淋臂及具有其的清洁设备
CN210846815U (zh) 一种玻璃清洗喷头
CN203610232U (zh) 家用水龙头喷射器
CN211093877U (zh) 洗碗机清洗组件及洗碗机
JPH09187413A (ja) 洗浄機
CN212939628U (zh) 一种洗碗机喷淋系统及洗碗机
CN110859570A (zh) 喷臂组件及具有其的洗涤电器
JPH0328859Y2 (ja)
JP4011999B2 (ja) 食器洗浄機
JP3366839B2 (ja) 洗浄機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070821

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080401

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080617

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080623

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4147060

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110627

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110627

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120627

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130627

Year of fee payment: 5

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees