JP2003234688A - 通信方法、基地局および端末 - Google Patents

通信方法、基地局および端末

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JP2003234688A JP2002030338A JP2002030338A JP2003234688A JP 2003234688 A JP2003234688 A JP 2003234688A JP 2002030338 A JP2002030338 A JP 2002030338A JP 2002030338 A JP2002030338 A JP 2002030338A JP 2003234688 A JP2003234688 A JP 2003234688A
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雅行 藤瀬
Kinya Asano
欽也 浅野
Satoshi Shimizu
聡 清水
Kiyohito Tokuda
清仁 徳田
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Communications Research Laboratory
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基地局と端末との間で、大量のデータを効率
良く伝送し、端末の構成を簡略化する。 【解決手段】 FCMSは、ダウンリンク専用のスロッ
トであり、1フレームに必ず1個あり、先頭に配置さ
れ、基地局情報、スロット割り当て情報、アップリンク
データに対するACK情報などが含まれる。MDSは、
通常のデータ通信に使用されるスロットである。また、
MDSは、ダウンリンクでは、基地局からの登録/登録
削除応答(通知)等の送信に使用され、アップリンクで
は、ダウンリンクデータに対するACKの送信に使用さ
れる。ACTSは、アップリンク専用のスロットであ
り、1フレームに対して必ず1個以上が割り当てられ、
移動局からの登録/登録削除要求等の送信に使用され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばマルチメ
ディアデータを基地局から車両に対して伝送すると共
に、車両から基地局に対してデータを伝送する路車間通
信システムに対して適用可能な通信方法、基地局および
端末に関する。
【0002】
【従来の技術】路車間通信システムに対する要求として
マルチメディア通信の実現がある。マルチメディア通信
では、移動局から情報の要求を行い、画像や音楽データ
等のマルチメディアデータをダウンロードする場合が多
く、移動局からの送信(上り)データ量に比して受信
(下り)データ量が多いという特徴がある。したがっ
て、路車間通信システムによってマルチメディア通信を
実現するためには、バースト的に発生する大量のデータ
を効率良く移動局に伝送するアクセス方式が必要であ
る。また、移動局からの送信データのデータ量も、車両
にて撮影した画像データを伝送するような場合には、必
ずしも少ないとは言えず、効率良くデータを伝送するこ
とが望まれる。なお、本明細書では、端末は、移動局お
よび固定局の両者を含む用語として使用し、実施の形態
は、この発明を移動局に適用したものであるが、この発
明は、固定局に対しても適用可能なものである。
【0003】従来から無線LAN(Local Area Network)
等で使用されるアクセス方式として、CSMA(Carrie
r Sense Multiple Access:搬送波検出多元接続) 方式
が知られている。この方式は、ステーションがキャリア
センスによってチャンネルの使用状況を見てからフレー
ムを送信するかどうかを決定する方式である。キャリア
検出に加えて何らかの衝突回避機構を備えたCSMA/
CA(CSMA with Collision Avoidance)も知られて
いる。
【0004】無線通信において、ステーション間の距離
が長すぎたり、壁などの電波を通過させない障害物があ
るために、電波が到達しないことがある。互いの送信信
号が到達しないステーションが隠れ端末と呼ばれる。隠
れ端末に対しては、キャリアセンスが有効に機能しない
ために、CSMA方式においてフレームの衝突の頻度が
増え、特性が劣化する。路車間通信では、車載アンテナ
が比較的指向性が高く、隠れ端末問題が生じ易い。その
ため、CSMAを路車間通信に適用するのが困難であっ
た。
【0005】さらに、従来の無線通信方式として、プリ
アサイン方式やポーリング方式が知られている。プリア
サイン方式は、周波数や時間によって分割された各帯域
を一対のステーション間の通信に専用に固定的に割り当
てる方式である。ポーリング方式は、中央のステーショ
ンが他のステーションに対して送信フレームの有無を順
次問い合わせるポーリングを繰り返す方式である。路車
間通信では、高速で車がセルを移動し、端末数が不定で
あるので、プリアサイン方式やポーリング方式の適用が
難しい。
【0006】本願発明者は、このような問題を解決し、
例えば路車間のマルチメディア通信を円滑に行うことを
可能とする通信方法について、先に提案している(特願
2001−212753参照)。先に提案されている上
記発明のフレーム構成について、図22を参照して説明
する。フレームについては、TDMAフレームなる用語
も適宜使用する。
【0007】図22において、BSが基地局を表し、T
1〜Tnがn個の移動局のそれぞれを表す。図22Aに
示すように、下り回線を通じて伝送される1下りフレー
ムが一つの通知スロット(影を付して示すスロット)と
1または複数例えば7個のデータスロットとから構成さ
れる。連続した時間を一定の間隔に区切ることがスロッ
ト化と呼ばれ、区切りの一つ一つがスロットと称され
る。通知スロットには、通知パケットが挿入され、デー
タスロットには、データパケットが挿入される。基地局
BSからの通知パケットおよびデータパケットが移動局
T1〜Tnによってそれぞれ受信される。
【0008】通知パケットには、今から送信しようとし
ている下りフレーム内の各データスロットの使用状況と
次の下りフレーム内の各データスロットの使用予定の情
報と、上りフレーム内の各データスロットの使用状況と
次の上りフレーム内の各データスロットの使用予定の情
報と、一つ前の上りフレームで移動局が送信したアップ
ロードパケットに対する基地局での受信状況の情報が含
まれる。
【0009】図22Bが上りフレームの構成例を示す。
上りフレームは、1または複数例えば5個のデータスロ
ットと、ダウンロード要求パケットが配置されるダウン
ロード要求スロットと、アップロード要求パケットが配
置されるアップロード要求スロットと、ACKスロット
とから構成されている。ACKスロットは、基地局BS
からダウンロードされる7個のデータスロットと1対1
に対応している。
【0010】ダウンロード要求スロットおよびアップロ
ード要求スロットは、最小限それぞれ1個のスロットが
あれば良い。しかしながら、要求スロットの数が少ない
と、各移動局が要求パケットを基地局BSに送信する場
合に、衝突が生じるおそれが高くなる。一方、要求スロ
ットの個数を多くすることは、データスロットの数を少
なくする。したがって、図22Bの例では、ダウンロー
ド要求スロットの数を7とし、アップロード要求スロッ
トの数を5としている。
【0011】下りフレームと上りフレームのタイミング
の関係について説明すると、ダウンロード要求パケット
およびアップロード要求パケットを送信する場合、基地
局が要求パケットを反映して次のフレームの通知パケッ
トを生成する余裕があることが必要である。また、下り
フレームのデータパケットの受信状況の情報を有するA
CKパケットは、次のフレームのアップロードとの衝突
を回避するために、アップロードが始まるまでに、全て
基地局BSに送信される必要がある。さらに、基地局か
らの通知パケットを受けてからアップロードデータパケ
ットおよび要求パケットを送信し始めることが必要とさ
れる。
【0012】移動局にダウンロードまたはアップロード
の要求が発生した場合、移動局は、基地局から通知され
た内容にしたがって、次フレームの任意のダウンロード
要求スロット、またはアップロード要求スロットを使用
して要求パケットを上り回線を介して基地局BSに対し
て送信する。
【0013】基地局は、移動局からのダウンロード要求
パケットが到着した場合に、下りフレームデータスロッ
ト割り当て処理を行い、アップロード要求パケットを受
け取った場合に、上りフレームデータスロット割り当て
処理を行う。そして、このフレームおよび次のフレーム
のデータスロットの使用状況と一つ前の上りフレームで
受信したアップロードパケットの受信状況をもとに、通
知パケットが生成される。
【0014】ダウンロード要求を行なった移動局に対し
て、下りフレームの各データスロットを使用してデータ
パケットが移動局に対して送信される。移動局は、基地
局から送信された通知パケットおよびデータパケットを
受信し、その受信状況をACKスロットを用いて基地局
に送信する。
【0015】アップロード要求を行なった移動局は、基
地局から送信された通知パケットを受信し、割り当てら
れたデータスロットを用いて基地局にデータパケットを
送信する。基地局は、ある移動局への送信またはある移
動局からの受信が全て終了した場合には、その移動局に
割り当てていたデータスロットを解放する。
【0016】基地局がある移動局にデータパケットを送
信している間に、他の移動局からの要求パケットを受信
した場合は、その次のフレームより各移動局にデータス
ロットを一つ割り当て、残りの全ての空きデータスロッ
トを、ある規則にしたがって各移動局に割り当てる。そ
の規則の一例を下記に示す。
【0017】ダウンロード要求の場合では、各移動局に
送信するデータパケットの残り数が最も少ない移動局に
全ての空きのデータスロットを割り当てる。アップロー
ド要求の場合では、各移動局から受信するデータパケッ
トの残り数が最も少ない移動局に全ての空きのデータス
ロットを割り当てる。まだ空きのデータスロットがあれ
ば、その次に残りのデータパケットの数が少ない移動局
に空きのデータスロットを割り当てる。この割り当て処
理を、空きのデータスロットが無くなるか、割り当てる
移動局がなくなるまで行う。
【0018】このデータスロット割り当ての規則につい
て、ダウンロードを例にしてより詳細に説明する。アッ
プロードの場合も同様の規則が成り立つ。この割り当て
規則は、移動局に対してデータパケットを送信中に、他
の1以上の移動局からダウンロード要求パケットを受信
しない場合には、空きのデータスロットの全てを移動局
に割り当てる第1の規則と、移動局に対してデータパケ
ットを送信中に、他の1以上の移動局からダウンロード
要求パケットを受信する場合には、ダウンロード要求パ
ケットを受信したフレームの次のフレーム以降の各フレ
ームにおいて、要求パケットを送信した各移動局に対し
て、1つのデータスロットを割り当て、送信すべきデー
タパケットの残り数が最も少ない移動局に対して、各フ
レーム中の残りの空きデータスロットを割り当て、さら
に、各フレーム内にまだ空きデータスロットがあれば、
送信すべきデータパケットの残り数が少ない移動局の順
に残りの空きデータスロットを割り当てる第2の規則と
からなり、第2の規則に基づく処理が空きのデータスロ
ットが無くなるか、または割り当てる移動局が無くなる
まで行なわれるものである。なお、第2の規則について
は、いくつかの変形が可能である。上りフレームデータ
スロット割り当て処理は、下りフレーム割り当て処理と
同様になされる。
【0019】移動局が基地局から次のフレームに空きが
ある、という通知を受け取った場合、要求パケットを持
っている移動局は、次の通知パケットを受け取るまでの
任意のダウンロードまたはアップロード要求スロットを
使用してダウンロードまたはアップロード要求パケット
を送信する。
【0020】移動局において、基地局から通知パケット
を受信すると、ダウンロード要求の場合には、次の下り
フレームに空きデータスロットがあるか否かが通知パケ
ットの内容に基づいて決定される。アップロード要求の
場合には、次の上りフレームに空きデータスロットがあ
るか否かが通知パケットの内容に基づいて決定される。
空きデータスロットがないと決定されるときには、要求
パケットを送信せずに、待機する。
【0021】空きデータスロットがあると決定されると
きには、要求パケットを送信する要求スロットが任意に
決定され、要求パケットが送信される。ダウンロード要
求パケットがダウンロード要求スロットを使用して伝送
され、アップロード要求パケットがアップロード要求ス
ロットを使用して伝送される。
【0022】次の通知パケットが受信され、受信した通
知パケットの情報に基づいて、送信した要求パケットが
受信されたか否かが決定される。要求パケットが基地局
で受信されたと決定され、ダウンロード要求の場合で
は、移動局が基地局から送信されたデータパケットを受
信し、このフレームでのデータパケットの受信が終了す
ると、ACKスロットを使用して受信状況を示す情報が
含まれるACKパケットを送信する。全てのデータパケ
ットの受信が終了すると、待機状態となる。
【0023】アップロード要求の場合では、データパケ
ットが上りフレームのデータスロットを使用して送信さ
れる。全てのデータパケットの送信が終了すると、待機
状態となる。なお、ある移動局からのデータの受信が全
て終了した場合には、その移動局に割り当てていたデー
タスロットが解放される。
【0024】上述した先に提案されている通信方法によ
れば、ダウンロード時に1フレーム内の1以上のデータ
スロットをある移動局に対して割り当てることができる
ので、1フレーム内で、1つのデータスロットを一つの
移動局に対して割り当てる方法と比較して、スループッ
トを高くすることができる。また、アップロード時でも
同様に、1つの移動局に対して1以上のデータスロット
を割り当てることができ、移動局から基地局へ比較的大
量のデータを短時間でアップロードすることができる利
点がある。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】上述した先に提案した
通信方法では、上り回線(アップリンク)の各フレーム
内にACKスロットを配置している。そして、そのフレ
ームのデータパケットの受信が完了すると、ACKパケ
ットを送信するようにされている。この方式は、安定な
通信を確保する面では、利点があるが、そのフレームの
データパケットを蓄えておく、移動局側のバッファ容量
が増大し、ACKパケットを送信するための処理が複雑
となる問題があった。また、ACKを毎フレーム挿入す
る必要がなく、EOD(End Of Data)のようなデータで
識別される一連のデータが受信されれば、ACKを基地
局に返すようにすれば良い。
【0026】したがって、この発明の目的は、先の出願
と同様に、比較的短時間で大量のデータを通信できる利
点を損なわずに、端末側の回路規模および処理が簡単と
できる通信方法、基地局および端末を提供することにあ
る。
【0027】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、基地局と端末との間で、ア
ップリンクとダウンリンクとが同時に利用可能とされ、
アップリンクおよびダウンリンクを通じて複数のスロッ
トからなるフレームを単位として無線通信を行う通信方
法において、ダウンリンクの1フレームには、少なくと
も1個のフレーム制御用データが挿入され、フレーム制
御用データがダウンリンクのスロット割当情報とアップ
リンクのスロット割当情報とアップリンクデータに対す
る応答情報が含まれるようにした通信方法である。
【0028】請求項6の発明は、基地局と端末との間
で、アップリンクとダウンリンクとが同時に利用可能と
され、アップリンクおよびダウンリンクを通じて複数の
スロットからなるフレームを単位として無線通信を行う
通信方法において、アップリンクを介して端末からダウ
ンロード要求もしくはアップロード要求のデータを基地
局が受信した時に、応答信号を基地局がダウンリンクの
データスロットを使用して端末に対して返すようにした
通信方法である。
【0029】請求項18の発明は、基地局と端末との間
で、アップリンクとダウンリンクとが同時に利用可能と
され、アップリンクおよびダウンリンクを通じて複数の
スロットからなるフレームを単位として無線通信を行う
通信システムにおける基地局において、1フレームの先
頭にそのフレームのスロット割当情報を有するフレーム
制御用データが配置され、アップリンクを介して複数の
端末より、情報のダウンロード要求を受けた基地局はF
IFO方式を用いて、各端末に対してダウンリンクのス
ロットを割り当てることを特徴とする基地局である。
【0030】請求項19の発明は、基地局と端末との間
で、アップリンクとダウンリンクとが同時に利用可能と
され、アップリンクおよびダウンリンクを通じて複数の
スロットからなるフレームを単位として無線通信を行う
通信システムにおける基地局において、1フレームの先
頭にそのフレームのスロット割当情報を有するフレーム
制御用データが配置され、アップリンクを介して複数の
端末より、情報のダウンロード要求を受けた基地局はラ
ウンドロビン方式を用いて、各端末に対してダウンリン
クのスロットを割り当てることを特徴とする基地局であ
る。
【0031】請求項20の発明は、基地局と端末との間
で、アップリンクとダウンリンクとが同時に利用可能と
され、アップリンクおよびダウンリンクを通じて複数の
スロットからなるフレームを単位として無線通信を行う
通信システムにおける基地局において、1フレームの先
頭にそのフレームのスロット割当情報を有するフレーム
制御用データが配置され、アップリンクを介して複数の
端末より、情報のダウンロード要求を受けた基地局は変
形FIFO方式を用いて、各端末に対してダウンリンク
のスロットを割り当てることを特徴とする基地局であ
る。
【0032】請求項26の発明は、基地局と端末との間
で、アップリンクとダウンリンクとが同時に利用可能と
され、アップリンクおよびダウンリンクを通じて複数の
スロットからなるフレームを単位として無線通信を行う
通信システムにおける端末において、ひとかたまりのデ
ータを基地局から受信した時に、データスロットを使用
して応答信号を返すようになされ、ひとかたまりのデー
タの受信が正常になされなかった場合に、ひとかたまり
のデータの全てを最初から基地局に再送させるようにし
た端末である。
【0033】請求項27の発明は、基地局と端末との間
で、アップリンクとダウンリンクとが同時に利用可能と
され、アップリンクおよびダウンリンクを通じて複数の
スロットからなるフレームを単位として無線通信を行う
通信システムにおける端末において、ひとかたまりのデ
ータを基地局から受信した時に、データスロットを使用
して応答信号を返すようになされ、ひとかたまりのデー
タの受信が正常になされなかった場合に、ひとかたまり
のデータの内で正常に受信できなかったデータ以降を基
地局に再送させるようにした端末である。
【0034】請求項28の発明は、基地局と端末との間
で、アップリンクとダウンリンクとが同時に利用可能と
され、アップリンクおよびダウンリンクを通じて複数の
スロットからなるフレームを単位として無線通信を行う
通信システムにおける端末において、ひとかたまりのデ
ータを基地局から受信した時に、データスロットを使用
して応答信号を返すようになされ、ひとかたまりのデー
タの受信が正常になされなかった場合に、ひとかたまり
のデータの内で正常に受信できなかったデータのみを基
地局に再送させるようにした端末である。
【0035】この発明では、ひとかたまりのデータを単
位として応答信号を返すようにしているので、通常送信
と再送処理とが同じものとなり、端末側でのバッファの
容量を小さくでき、また、処理を簡単化できる。ひとか
たまりのデータとは、インターネット等の有線で伝送さ
れるIPパケットを指している。後述する実施の形態で
は、このIPパケットを分割し、無線伝送に必要なアド
レス等の情報を付加してデータパケットとして伝送して
いる。なお、先に提案し、上述した出願においては、こ
のIPパケットをデータパケットとして伝送している。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態につ
いて図面を参照して説明する。一実施形態における回線
構成は、同時に通信可能な上り回線(以下では、アップ
リンクと称する)および下り回線(以下では、ダウンリ
ンクと称する)からなる。一例として、ダウンリンク
(基地局から移動局へのリンク)とアップリンク(移動
局から基地局へのリンク)とで別の周波数を使用するF
DD(Frequency division duplexing:周波数分割複信)
方式が使用され、ダウンリンクおよびアップリンクとも
にそれぞれ1波ずつの無線回線が使用される。また、多
重アクセス方式は、TDMA(Time Division Multiple
Access)方式をベースとした予約Slotted ALOHA 方式で
あり、基地局BS(Base Station)による集中制御がなさ
れる。
【0037】図1において、参照符号1は、基地局を示
す。基地局1は、ネットワークと接続されたネットワー
ク制御部2と、MDP(Message Data Packet)生成部3
と、FCMP(Frame Control Message Packet)生成部4
と、MDPおよびFCMPを選択的に出力するセレクタ
5と、セレクタ5の出力が供給され、無線装置6に含ま
れる送信部7と、送信部7からの無線信号を移動局に向
かって放射するアンテナ8と、アンテナ8の移動局から
の受信信号が供給される受信部9と、受信パケット判定
部10とから構成されている。MDPは、先の出願にお
けるデータパケットに相当し、FCMPが先の出願にお
ける通知パケットに相当するもので、そのフレームの制
御用のデータが含まれている。
【0038】ネットワーク制御部2を介してマルチメデ
ィアデータがネットワークからMDP生成部3に供給さ
れ、MDP生成部3によって、MDPが生成される。F
CMP生成部4によって、FCMPが生成される。受信
パケット判定部10によって判定された受信パケットが
ネットワーク制御部2を介してネットワークに送信され
る。ネットワークとしては、携帯電話ネットワーク、放
送ネットワーク、インターネット等が可能である。
【0039】基地局1は、ダウンリンクの各フレームの
先頭のFCMPによって、ダウンリンクおよびアップリ
ンクのスロット割り当て状況を移動局に対して通知す
る。各移動局は、FCMPの内容から自分がどのデータ
スロットのデータを受信すべきかを判断できる。また、
FCMPには、上りフレーム内の各データスロットの割
り当て状況から各移動局は、FCMPの内容から自分が
どのデータスロットを使用してデータを送信すべきかを
判断できる。さらに、FCMPには、アップリンクデー
タに対する基地局での受信状況の情報が含まれる。すな
わち、アップロードパケットが基地局に正常に受信され
たか否かの情報がFCMPに含まれる。
【0040】次に、図2を参照して移動局の構成例を説
明する。移動局は、先の出願の端末に相当する。図2に
おいて、参照符号21が移動局を示す。参照符号22が
ネットワーク制御部を示し、ネットワーク制御部22に
対してデータ機器が接続される。データ機器は、受信デ
ータを利用し、または送信データを発生するものであ
る。データ機器としては、携帯電話端末、パーソナルコ
ンピュータ、ディジタル放送受信機、ディジタルカメ
ラ、カーナビゲーション装置、GPS(Global Position
ing System) 、ディスプレイ、オーディオシステム等が
使用可能である。
【0041】参照符号23および24がそれぞれネット
ワーク制御部22に接続されたACTP(ACTivation Pa
cket)生成部およびMDP生成部である。これらの生成
部23および24と無線装置27に含まれる送信部28
との間には、セレクタ26が設けられている。セレクタ
26で選択されたデータが送信部28に供給される。送
信部28からの無線信号がアンテナ29から放射され、
基地局1へアップロードされる。
【0042】移動局21に要求が発生した場合、ACT
P生成部23によってACTPが生成される。MDPが
MDP生成部24で生成される。ACTPには、アップ
ロード要求およびダウンロード要求が含まれる。
【0043】ダウンロード時では、移動局21は、基地
局1が送信したFCMPおよびMDPをアンテナ29を
介して受信する。アンテナ29によって受信された受信
信号が無線装置27の受信部30に供給される。受信部
30からの受信信号が受信パケット判定部31に供給さ
れる。受信パケット判定部31は、受信パケットがFC
MPかMDPかを判別する。
【0044】受信パケット判定部31からの受信パケッ
トがネットワーク制御部22を介してデータ機器に供給
される。移動局21に要求が発生した場合、移動局21
は、基地局1が送信したFCMPを受信し、通知内容に
従って、ACTP生成部23にてACTPを生成し、A
CTPを基地局に送信する。
【0045】上述した基地局1(図1)および移動局2
1(図2)は、路車間通信システムにおける基地局およ
び車両に搭載されている移動局に相当するものである。
より具体的には、図3に示すような路車間通信システム
に対してこの発明を適用することができる。図3のシス
テムは、参照符号41で示す統合基地局と、参照符号4
1,422,・・・で示す光ファイバと、参照符号43
1,432,・・・で示され、統合基地局41と光ファイ
バ421,422,・・・で接続された複数の局地基地局
とによって構成される。局地基地局431,432,・・
・が例えば道路に沿って所定の間隔で設置され、車両4
4に搭載されている移動局との路車間通信が可能とされ
ている。アンテナ以外の部分は、統合基地局41に設置
され、アンテナが局地基地局431,432,・・・にそ
れぞれ設置される。
【0046】かかる路車間通信システムにおいて、統合
基地局41は、所定の無線変調方式によって変調され
た、MDP、FCMPを生成し、その無線信号を無線光
変換装置によって光信号に変換する。無線光変換装置
は、例えばレーザダイオードからの光信号を直接若しく
は光変調器によって光信号に変換する構成とされてい
る。この光信号が光ファイバ421,422,・・・を介
して1以上の局地基地局43 1,432,・・・に送信さ
れる。局地基地局431,432,・・・においては、ホ
トダイオードに代表される光無線変換装置によって光信
号を無線周波数帯の信号へ変換し、無線信号を路側アン
テナから移動局にMDPおよびFCMPを伝送する。
【0047】車両44に搭載された移動局は、路側アン
テナから放射された無線信号を受信するアンテナと、ア
ンテナにて受信された無線信号をそれぞれ対応する携帯
電話機や放送受信機に送る接続部とを備えている。ま
た、アップリンクにおいては、移動局からの所定の無線
変調方式によって変調されたACTP、MDPを局地基
地局431,432,・・・で受信し、上述した無線光変
換装置と同様の原理を持つ、無線光変換装置によって光
信号へ変換し、光ファイバ421,422,・・・を介し
て統合基地局41へ伝送する。統合基地局41において
は、上述した光無線変換装置と同様の原理を持つ光無線
変換装置によって無線周波数帯の信号に変換し、移動局
から送信されてきたパケットを受信する。
【0048】なお、統合基地局41に設けた、周波数変
換統合分配装置によって携帯電話や放送等の変調された
個別の無線周波数または中間周波数を、ある特定の周波
数帯例えばミリ波帯に含まれるように、統合変換し共用
周波数帯の無線信号を路側アンテナから放射しても良
い。この場合には、車両44に搭載された移動局は、共
用周波数帯に感度を有するアンテナと、アンテナにて受
信された無線信号を個別の無線周波数や中間周波数の無
線信号に変換し、分配する周波数変換分配装置と、周波
数変換分配装置からの個別の無線周波数や中間周波数の
無線信号をそれぞれ対応する携帯電話機や放送受信機に
送る接続部とを備えている。
【0049】図1に示される基地局1は、図3のシステ
ムにおける統合基地局41および局地基地局431,4
2,・・・の全体に対応したものである。図2に示さ
れる移動局21は、車両44に搭載されている移動局に
対応するものである。一実施形態では、基地局1から移
動局21に対するダウンリンクと、その逆の移動局21
から基地局1に対するアップリンクとが同時に通信可能
なように構成されている。
【0050】さらに、この発明の一実施形態について説
明する。一実施形態では、OSI参照モデルの階層構造
に対応する無線ネットワーク構成であり、その第2層
(データリンク層)に対応する技術である。データリン
ク層は、さらに、MAC(MediaAccess Control)層とそ
の上位のLLC(Logical Link Control)層に分けられ
る。図4Aは、一実施形態のチャンネル構成を示す。ダ
ウンリンクのTDMAの1フレームが1個のFCMS(F
rame Control Message Slot)と複数個(n個)のMDS
(Message Data Slot)で構成される。アップリンクのT
DMAの1フレームが複数個のACTS(ACTivation Sl
ot)と複数個のMDSとで構成される。これらの合計
は、n個(MDS個数+ACTS個数=n個)である。
ダウンリンクとアップリンクとでは、フレーム周期が等
しく、スロット周期が異なる。以下、各スロットについ
て説明する。
【0051】スロットFCMSは、1TDMAフレーム
に必ず1個のスロットがあり、TDMAフレームの先頭
に配置される。FCMSは、ダウンリンク専用のスロッ
トであり、基地局情報、ダウンリンク/アップリンクの
スロット割り当て情報、アップリンクデータに対するA
CK(ACKnowledgment:肯定応答)情報などがFCMSに
含まれる。ACKを返すことによって次のデータが要求
される。一方、誤りが検出されると、NACK(Negativ
e ACKnowledgment:否定応答)が返される。この場合、
移動局は、誤りとされたデータを再送信する。
【0052】1個以上のスロットMDSが1TDMAフ
レームに対して割り当てられる。ダウンリンクでは、基
地局が多重化を行い、アップリンクでは、複数の移動局
MS(Mobile Station)が多重化を行う。MDSは、通常
のデータ通信に使用される。また、ダウンリンクでは、
基地局からの登録/登録削除応答(通知)、コネクショ
ン設定/コネクション解放応答(通知)の送信にMDS
が使用され、アップリンクでは、ダウンリンクデータに
対するACKの送信にMDSが使用される。
【0053】1TDMAフレームに対して必ず1個以上
のスロットACTSが割り当てられる。ACTSは、ア
ップリンク専用のスロットであり、移動局からの登録/
登録削除要求、コネクション設定/コネクション解放要
求の送信に使用されるランダムアクセス可能なスロット
である。
【0054】ダウンリンクのフレーム構成は、先の出願
で提案されたもの(図22参照)と同様に、先頭にスロ
ット割り当て情報を含むFCMSが配置され、その後に
データスロットMDSが続いている。一方、アップリン
クのフレーム構成は、先の出願で提案されたものと相違
している。すなわち、ACK用のスロットが設けられ
ず、データスロットMDSを使用してダウンリンクデー
タに対するACKが送信される。また、固定のダウンロ
ード要求スロットおよびアップロード要求スロットが設
けられず、フレームの先頭のACTSによって要求を送
信するようにしている。
【0055】図4Bは、一実施形態におけるパケットフ
ォーマットを示す。1スロットは、先頭にプリアンブル
PR、その後にユニークワードUWが続き、更に、パケ
ットが続き、最後にガードタイムGTが位置する構成と
されている。パケットは、各スロットにおけるプリアン
ブル、ユニークワード、ガードタイムを除いた部分であ
り、図4Cに示すように、固定長のヘッダと可変長のペ
イロードとで構成される。
【0056】ガードタイムは、端末間の伝搬遅延差に起
因するバーストの衝突をさけるために設けられている。
アップリンクとダウンリンクとでは、スロット周期が異
なるために、ガードタイム長が異なる。但し、アップリ
ンクでの各スロットのガードタイムが同等の長さとさ
れ、同様に、ダウンリンクでの各スロットのガードタイ
ムが同等の長さとされる。TDMAフレーム毎のガード
タイムは規定されていない。スロット間のガードタイム
がそのままTDMAフレーム間のガードタイムとなる。
【0057】プリアンブルは、各スロットにおいて共通
の長さ、値とされる。プリアンブル長は、例えば32ビ
ットである。ユニークワードは、FCMSとACTSで
は、共通の長さ、値とされる。MDSでは、長さは、F
CMSおよびACTSと共通であるが、値が異なる。
【0058】ここで、ダウンリンクにおけるスロットの
割り当て方式とACKの送信について説明する。図5
は、基地局の送信バッファの内容の一例である。宛先ア
ドレス(移動局のアドレス)として、A,B,C,・・
・が示されている。送信バッファの最初の1行に格納さ
れている、データ(1-1,1-2,1-3,・・・,1-6)が宛
先アドレスAに対して送信されるひとまとまり(以下、
シーケンスと称する)のデータであり、最後のパケット
1-6にデータの最後を示すEOD(End Of Data)が含まれ
ている。同様、(2-1,2-2,・・・,2-5)が宛先アド
レスBに対して送信されるシーケンス番号2のデータで
ある。以下、同様に、宛先アドレスA、B、Cのそれぞ
れに対する送信データの例が示されている。なお、1-1
等は、MDSに配置されるパケット(MDP)を示して
いる。
【0059】このように送信バッファに送信すべきデー
タが格納されている場合、ダウンリンクのスロット割り
当ての方法として、3通りの方法が可能である。第1の
方法がFIFO(First-In First-Out)方式であり、第2
の方法がラウンドロビン方式であり、第3の方法が変形
FIFO方式である。これらについて順に説明する。
【0060】図6がFIFO方式を示す。ダウンリンク
では、TDMAフレームの各スロットに対して、送信バ
ッファに格納された順にパケットが配置される。この例
では、ダウンリンクの1TDMAフレームが一つのFC
MSと8個のMDSとからなる例である。宛先アドレス
Aの移動局は、1シーケンスのデータを正常に受信する
と、アップリンクのMDSを使用してACKを基地局に
返す。例えばシーケンス番号1のデータ(1-1,・・
・,1-6)を受信すると、1-ACKを基地局にMDSを
利用して返す。以下、同様に、各基地局は、各シーケン
スのデータを受信する毎に、ACKを基地局に返す。
【0061】図7は、ラウンドロビン方式を示す。ラウ
ンドロビン方式は、送信バッファにデータが格納されて
いる宛先アドレス(移動局)に対して順に送信すべきデ
ータの有無を問い合わせ、データがあれば、ダウンリン
クのスロットにそのデータを配置する方法である。この
例では、宛先アドレスとして、A,B,Cがあるので、
(A→B→C)の問い合わせが繰り返してなされる。図
5の例では、最初に宛先アドレスCのシーケンス番号5
のデータの送信が終了するので、その後は、A→Bの問
い合わせがなされ、さらに、宛先アドレスBのシーケン
ス番号2のデータが終了すると、Aの宛先アドレスのデ
ータのみがスロットに割り当てられる。アップリンクを
介して移動局がACKを返す方法は、上述したのと同様
に、1シーケンスのデータの受信がされた場合にACK
を返すものである。
【0062】図8は、変形FIFO方式を示す。この方
式は、入力した順にデータをダウンリンクの各スロット
に配置する点では、FIFO方式と同様である。但し、
1シーケンスのデータが所定の個数のパケット(ここで
は、6個のパケット)に満たない長さの場合では、残っ
たスロットを空きスロットのままとし、ACKを1シー
ケンスのデータを受信する毎に返す。
【0063】このように、一実施形態では、先の出願に
おいては、1TDMAフレーム毎にデータが受信された
場合にACKを送信するのと異なり、1シーケンスのデ
ータ単位で応答信号を返すようにしている。若し、正常
に受信できない場合には、NACKが返される。1シー
ケンスのデータの受信を完了するのは、上述した3つの
方法の何れにおいても、固定されず、したがって、アッ
プリンクのMDSを使用してACKを返すようにしてい
る。また、正常にデータが受信できなかった場合には、
再送が必要である。再送制御の方法については後述す
る。
【0064】図9は、FCMSのパケットフォーマット
の一例である。図9中の各行が16ビット(2オクテッ
ト)の長さであり、パケットの先頭部分(図の上側)に
ヘッダが位置し、その後にペイロードが位置し、さら
に、ペイロードがダウンリンクに関する情報DLと、ア
ップリンクに関する情報ULとに分割して配されてい
る。FCMSのパケットに配される各データについて以
下に順番に説明する。
【0065】ヘッダの先頭のスロットタイプ(2ビッ
ト)は、スロットの種別を示す。(00b)がFCMS
であり、(01b)がMDSであり、(10b)がAC
TSである。図9は、FCMSであるので、(00b)
が設定される。bは、ビット表記であることを示す。
【0066】モード(2ビット)は、通信システムの動
作モードを示す。動作モードは、以下のものが可能とさ
れている。
【0067】(00b):マルチメディアステーション
(単数BS単数AP)(点型) (01b):マルチメディアレーン(単数BS複数A
P)(短距離線型) (10b):アドバンスドマルチメディアレーン(複数
BS複数AP)(長距離線型) (11b):マルチメディアウェイ(複数BS複数A
P)(面型)
【0068】バージョン(2ビット)は、各動作モード
に対するバージョンを示し、(00b):バージョン
1、(01b):バージョン2、(10b):バージョ
ン3、(11b):バージョン4とされる。
【0069】スロットカウント(6ビット)は、ダウン
リンクのMDSの個数、およびアップリンクのACTS
とMDSの合計個数を示す。(000000b)の1個
から(111111b)の64個までの値をとりうる。
ダウンリンクのMDSの個数のデフォルト値が8スロッ
トであるので、スロットカウントが7(000111
b)に設定される。
【0070】サブスロットカウント(4ビット)は、ア
ップリンクのACTS内のサブスロットの個数を示す。
(0000b)の1個から(1111b)の16個まで
の値をとりうる。ACTS内のサブスロット個数のデフ
ォルト値が3スロットであるので、サブスロットカウン
トが2(0010b)に設定される。
【0071】ソースMAC(Media Access Control)アド
レス(8ビット)は、発信元のMACアドレスを示す。
FCMSの発信元ノードは、基地局であるので、基地局
の論理チャンネルID(00000001b)が設定さ
れる。
【0072】ディスティネーションMACアドレス(8
ビット)は、宛先ノードのMACアドレスを示す。FC
MSは、全て移動局が宛先ノードとなるため、不定の論
理チャンネルID(11111111b)が設定され
る。
【0073】チャンネルカウント(8ビット)は、コネ
クションを設定している論理チャンネル数を示す。優先
度が1の場合の論理チャンネル個数を1として、現在コ
ネクションを設定している全論理チャンネル個数を設定
する。(00000000b)の0チャンネルから(1
1111111b)の255チャンネルまでがある。
【0074】スロットアサインメントターム(8ビッ
ト)は、次スロットの割当周期を示す。移動局に対して
アップリンク用にスロット(MDS)を割り当てたにも
かかわらず、有効データが送信されなかった場合に、そ
の移動局に対して次のスロットを割り当てる周期をTD
MAフレーム単位で示す。(00000000b)の1
周期から(11111111b)の256周期までがあ
る。割当周期の最大値のデフォルト値を5周期としてい
るので、この8ビットが5(00000100b)に設
定される。
【0075】プロパゲーションディレイ(10ビット)
は、光ファイバ部分の伝播遅延を示す。光ファイバ長を
50m単位で指定する。(0000000000b)の
0mから(1111111111b)の51150mま
で50m刻みで指定される。例えば上述した図3に示す
路車間通信システムの例では、光ファイバ421,422
,423 の長さが示される。
【0076】トランスミッションコントロール(6ビッ
ト)は、スロット割当制御方式、再送制御方式に関する
制御情報を示す。この6ビットを(b1,b2 ,b3
4,b5,b6)と表記するすると、各ビットの意味が
以下のように規定されている。なお、ビットb4 ,b5
およびb6は、未使用である。なお、種別が3種類以上
の場合には、2ビット以上を割り当てるようにしても良
い。
【0077】b1:ダウンリンクスロットの割当制御方
式の種別を示し、 b1=0(0b):FIFO方式 b1=1(1b):ラウンドロビン方式とされる。
【0078】b2:再送制御方式の再送データ単位の種
別を示し、 b2=0(0b):セグメント単位 b2=1(1b):上位層PDU方式 とされる。
【0079】b3:上位層とのデータ受け渡し方式の種
別を示し、 b3=0(0b):ランダム方式 b3=1(1b):シーケンシャル方式 とされる。
【0080】ベースステーションID(48ビット)
は、基地局のIDを示す。基地局を一意に識別するため
のユニークなID(Ethernetアドレス等)が設定され
る。
【0081】16ビットのヘッダCRC(cyclic redund
ancy code)が配置される。例えば1+x5+x12+x16
が生成多項式として使用される。CRCは、エラー検出
符号である。
【0082】次に、ペイロードに配置されるデータにつ
いて説明する。図10Aに示すように、DLで示すダウ
ンリンクのスロット割当情報は、2オクテット(1スロ
ット当り)毎に区切られ、ディスティネーションMAC
アドレス(8ビット)、割当スロットタイプ(2ビッ
ト)およびリザーブドエリア(6ビット)によって構成
される。
【0083】ディスティネーションMACアドレスは、
各スロットを利用する移動局のMACアドレス(論理チ
ャンネルID)を示す。スロットタイプが(01b)で
あって、MDSを指定し、且つパケットタイプが制御パ
ケットの登録応答の時は、不定の論理チャンネルID
(11111111b)が設定される。また、送信デー
タが無い場合には、不能の論理チャンネルID(000
00000b)が設定される。その他の場合は宛先とな
る移動局の論理チャンネルIDが設定される。割当スロ
ットタイプ(2ビット)は、各スロットの種別を示し、
ダウンリンクで指定するスロットタイプは、(MDS:
01b)である。
【0084】ULで示すアップリンクのスロット割当情
報は、2オクテット(1スロット当り)毎に区切られて
いる。図10Bに示すように、アップリンクのスロット
割当情報は、ソースMACアドレス(8ビット)、割当
スロットタイプ(2ビット)、リザーブドエリア(6ビ
ット)から構成される。
【0085】ソースMACアドレスは、各スロットを利
用する移動局のMACアドレス(論理チャンネルID)
を示す。スロットタイプが(10b)でACTSを示す
場合では、ソースMACアドレスとして不定の論理チャ
ンネルID(11111111b)が設定される。その
他の場合は、発信元となる移動局の論理チャンネルID
が設定される。
【0086】割当スロットタイプは、各スロットの種別
を示す。アップリンクでは、(01b):MDSと、
(10b):ACTSが設定される。
【0087】アップリンクデータに対するACK情報
は、図10Cに示すように、4オクテット(1スロット
当り)毎に区切られている。ソースMACアドレス(8
ビット)、コントロール(2ビット)、リザーブドエリ
ア(6ビット)、ACKシーケンスナンバー、またはコ
リジョンディテクション(16ビット)から構成され
る。
【0088】ソースMACアドレスは、ACK情報に対
する移動局のMACアドレス(論理チャンネルID)を
示す。アップリンクスロットがMDSではなくACTS
として使用された場合、ソースMACアドレスとして不
定の論理チャンネルID(11111111b)が設定
される。その他の場合は、ACK情報に対する移動局の
論理チャンネルIDが設定される。
【0089】コントロールは、本割当に対する制御情報
を示す。コントロールの2ビットを(b1,b2 )とす
ると、ビットb1がACKシーケンスナンバーが有効か
否かを示す。(b1=0b)が無効を示し、(b1=1
b)が有効を示す。ビットb2 は、ACKシーケンスナ
ンバーがACKかNACKかを示す。(b2 =0b)が
NACKを示し、(b2 =1b)がACKを示す。
【0090】ACKシーケンスナンバー(16ビット)
は、ACKのシーケンス番号を示す。アップリンクデー
タに対して正確に受信できたデータのシーケンス番号が
設定される。
【0091】アップリンクスロットがMDSではなくA
CTSとして使用された場合(ソースMACアドレスと
して不定の論理チャンネルIDが設定された場合)、A
CKシーケンスナンバーフィールドは、コリジョンディ
テクションフィールドとして使用される。コリジョンデ
ィテクションは、前回のACTSで衝突があったか否か
を示す。サブスロットの個数が1〜16個の範囲である
ので、各サブスロットに対応するビットにて衝突の有無
を設定する。(0b)が衝突なし、(1b)が衝突あり
と規定される。
【0092】ペイロードの最後に、16ビットのペイロ
ードCRCが配されている。例えば1+x5+x12+x
16が生成多項式として使用される。以上のデータがペイ
ロードに配置されるものである。
【0093】図11は、MDP(Message Data Packet)
のパケットフォーマットの一例である。図11中の各行
が2オクテットの長さであり、パケットの先頭部分(図
の上側)にヘッダが位置し、その後にペイロードが位置
する。ヘッダの最後にヘッダCRC(16ビット)が付
加され、ペイロードの最後にペイロードCRC(16ビ
ット)が付加されている。
【0094】最初にヘッダに含まれるデータについて説
明する。ヘッダの先頭のスロットタイプ(2ビット)
は、スロットの種別を示す。(00b)がFCMSであ
り、(01b)がMDSであり、(10b)がACTS
である。図11は、MDSであるので、(01b)が設
定される。
【0095】パケットタイプ(2ビット)がパケットの
種別を示す。(00b)がデータパケットを示し、(0
1b)が制御パケットを示す。使用状況に応じて何れか
の値が設定される。
【0096】コントロール(4ビット)がパケットの制
御情報を示す。4ビットを(b1234 )と表記す
る。ビットb1は、本パケットのペイロード部分および
データシーケンスナンバーが有効か否かを示す。(b1
=0b)は、無効(ペイロードなし、データシーケンス
無効)を示し、(b1=1b)は、有効(ペイロードあ
り、データシーケンス有効)を示す。
【0097】ビットb2 は、本パケットが上位層PDU
(Procotol Data Unit)の最後か否かを示す。(b2 =0
b)は、上位層PDUの先頭、または途中を示し、(b
2 =1b)は、上位層PDUの最後を示す。ビットb3
は、本パケットのACKシーケンスナンバーが有効か否
かを示す。(b3=0b)は、無効を示し、(b3=1
b)は、有効を示す。ビットb4 は、ACKシーケンス
ナンバーがACKかNACKかを示す。(b4 =0b)
がNACKを示し、(b4 =1b)がACKを示す。
【0098】バッファカウント(8ビット)が送信バッ
ファ内のデータ数を示す。MAC層における送信バッフ
ァに残っているデータパケットの個数が設定される。2
56個以上の場合は、(11111111b)が設定さ
れる。
【0099】ソースMACアドレス(8ビット)は、発
信元ノードのMACアドレスを示す。ダウンリンクの場
合、発信元基地局の論理チャンネルID(000000
01b)が設定される。アップリンクの場合、発信元移
動局の論理チャンネルIDが設定される。
【0100】ディスティネーションMACアドレス(8
ビット)は、宛先ノードのMACアドレスを示す。ダウ
ンリンクの場合、パケットの種別がデータパケットの時
は、宛先移動局の論理チャンネルIDが設定される。パ
ケット種別が制御パケットの場合で、登録応答の時は不
定の論理チャンネルID(11111111b)が設定
される。その他(登録削除応答、コネクション設定応
答、コネクション解放応答)の時は、宛先移動局の論理
チャンネルIDが設定される。アップリンクの場合は、
宛先基地局の論理チャンネルID(00000001
b)が設定される。
【0101】データ長(16ビット)は、本パケットの
ペイロード長をオクテット(8ビット)単位で示す。1
6ビットが全て0の場合が1オクテットのデータ長であ
り、16ビットが全て1の場合は、65536オクテッ
トである。一実施形態では、例えばペイロード長が25
6オクテットであるので、(000000001111
1111b)がデータ長として設定される。
【0102】データシーケンスナンバー(16ビット)
は、256オクテットのデータのシーケンス番号を示
す。再送制御のためのデータのシーケンス番号を示す。
データ長は、IPパケットの最大長より短いものであれ
ば良く、256オクテットの値は、一例である。
【0103】ACKシーケンスナンバー(16ビット)
は、ACKのシーケンス番号を示す。正確に受信できた
データのシーケンス番号を指定する。なお、ダウンリン
クでは、ACKシーケンスナンバーのフィールドを使用
しない。
【0104】16ビットのヘッダCRCが位置する。生
成多項式として、例えば1+x5+x12+x16が使用さ
れる。以上のデータがヘッダに配置されるものである。
【0105】ペイロード本体には、LLCのPDUが設
定される。ペイロードの後にペイロードCRC(16ビ
ット)が付加される。生成多項式として、ヘッダCRC
と同一のものが使用される。
【0106】図12は、ACTSに配されるACTP(A
CTivation Packet)のパケットフォーマットの一例であ
る。図12中の各行が2オクテットの長さであり、パケ
ットの先頭部分(図の上側)にヘッダが位置し、その後
にペイロードが位置する。ヘッダの最後にヘッダCRC
(16ビット)が付加され、ペイロードの最後にペイロ
ードCRC(16ビット)が付加されている。
【0107】ヘッダの先頭のスロットタイプ(2ビッ
ト)は、スロットの種別を示す。(00b)がFCMS
であり、(01b)がMDSであり、(10b)がAC
TSである。本スロットは、ACTSであるので、(1
0b)が設定される。
【0108】パケットタイプ(2ビット)がパケットの
種別を示す。本スロットでは、制御パケットのみが使用
されるので、(01b)が設定される。
【0109】コントロール(4ビット)がパケットの制
御情報を示す。4ビットを(b1234 )と表記す
る。ビットb1〜b4 は、未使用(未定義)である。
【0110】データ長(8ビット)は、パケットのペイ
ロード長をオクテット(8ビット)単位で示す。8ビッ
トが全て0の場合が1オクテットのデータ長であり、8
ビットが全て1の場合は、256オクテットである。
【0111】ソースMACアドレス(8ビット)は、発
信元ノードのMACアドレスを示す。登録要求の場合
は、不能の論理チャンネルID(00000000b)
が設定される。その他(登録削除要求、コネクション設
定要求、コネクション解放要求)の場合は、発信元移動
局の論理チャンネルIDが設定される。
【0112】ディスティネーションMACアドレス(8
ビット)は、宛先ノードのMACアドレスを示す。登録
要求の場合は、不定の論理チャンネルID(11111
111b)が設定される。その他(登録削除要求、コネ
クション設定要求、コネクション解放要求)の場合は、
宛先基地局の論理チャンネルID(00000001
b)が設定される。
【0113】16ビットのヘッダCRCが位置する。生
成多項式として、例えば1+x5+x12+x16が使用さ
れる。以上のデータがヘッダに配置されるものである。
【0114】ペイロード本体にLLCのPDUが設定さ
れる。ペイロード本体の後にペイロードCRC(16ビ
ット)が付加される。生成多項式として、ヘッダCRC
と同一のものが使用される。
【0115】次に、スロット割当制御方式について説明
する。ダウンリンクでは、FCMSの他にMDSのスロ
ットが割り当てられる。ダウンリンクにおけるMDS
は、ユーザのデータを送信するために使用されるMDS
と、無線ゾーンに入った場合の登録等の呼制御に関する
データ(登録/登録削除応答(通知)、コネクション設
定/解放応答(通知))を送信するためのMDSとに分
類される。呼制御データは、ユーザデータに比して重要
度が高いので、送信すべき呼制御データがある場合は、
ユーザデータよりも優先的にスロットを割り当てる。
【0116】すなわち、 高優先:呼制御データ用MDS(登録/登録削除応答、
コネクション設定/解放応答) 低優先:ユーザデータ用MDS(データ/再送データ)
とされる。
【0117】ユーザデータに関するスロット割当は、呼
制御データへの割当で使用した残りのスロットに関して
行う。ユーザデータへスロットを割り当てる場合、スロ
ット割当管理テーブルを参照して行う。図13Aは、ス
ロット割当管理テーブルの一例を示す。
【0118】コネクション設定MACアドレスは、コネ
クションを確立している移動局のMACアドレス(論理
チャンネルID)を示す。コネクション優先度は、ラウ
ンドロビン時に割り当てるスロット数に対応する。な
お、コネクション設定MACアップロードは、LLC部
が管理するコネクション管理テーブルと同等の設定値を
用いる。ダウンリンク送信バッファ状態とは、基地局の
送信バッファに存在するデータ(パケット数)を示す。
アップリンク送信バッファ状態は、移動局から送信され
るMDPに含まれるバッファカウントフィールドの設定
値に対応する。基地局は、移動局からのMDPを受信す
るたびに、アップリンク送信バッファ状態を更新する。
【0119】コネクションを設定している移動局に対し
て例えばラウンドロビン方式により均等にスロットを割
り当てる。但し、コネクション優先度により、ラウンド
ロビン時に割り当てるスロット数が異なる。なお、ダウ
ンリンクバッファ状態が0(すなわち、送信すべきデー
タがない)移動局に対しては、スロットを割り当てな
い。また、送信バッファに全スロット数分のデータ(パ
ケット)数がないバッファは、残りのスロットについて
は割り当てない。データ送信を行なわないスロットで
は、(1010b)のパケットを送信することも可能と
する。
【0120】スロット割当管理テーブルが図13Aに示
す場合において、送信すべき呼制御データがないとき、
ダウンリンクの1TDMAフレームにおけるスロット割
当は、図13Bに示すものとなる。移動局(A)は、送
信すべきデータがないので、1フレームの最初のデータ
スロットが移動局(B)に割り当てられる。次に、移動
局(C)に対してスロットが割り当てられるが、コネク
ション優先度が「2」であるので、二つのスロットが移
動局「C」に対して割り当てられる。次に、移動局
「D」に対してスロットが割り当てられる。以下、順に
ダウンリンク送信バッファに入っているデータがなくな
るまで、スロット割当がなされる。図13Aの場合で
は、データ個数が7個であるので、ダウンリンクの1T
DMAフレームの最後のスロットが空きスロットとな
る。次回のラウンドロビン割当の始まりは、MACアド
レスが「A」の移動局からである。
【0121】図14および図15のフローチャートは、
ダウンリンクのスロット割当処理、すなわち、FCMS
の作成処理の流れを示す。割当処理としては、例えばラ
ウンドロビン方式が使用されるが、それ以外のFIFO
方式(図6)または変形FIFO方式(図8)を使用し
ても良い。これらの図は、一連の処理の流れを示すもの
であるが、作図スペースの制約上、図14および図15
に分割して描かれている。
【0122】ステップS1では、制御データ(呼制御用
のデータ)の有無が調べられる。制御データは、呼制御
データを意味し、ユーザデータよりも優先的にスロット
が割り当てられるデータである。制御データがある場
合、ステップS2において、残りスロット数(その1T
DMAフレーム内の残りの空きスロット数)と制御デー
タ数の大小関係が判定される。制御データ数が残りスロ
ット数より多い場合では、全スロットを制御データに割
り当てる(ステップS3)。そして、処理が終了する。
【0123】残りスロット数が制御データ数より多いと
ステップS2において判定されると、制御データが残り
スロットに割り当てられる(ステップS4)。したがっ
て、ステップS5で示すように、残りスロット数=残り
スロット数−制御データ数となる。残りスロット数が0
かどうかがステップS6において決定される。残りスロ
ット数が0ならば、割当処理が終了する。
【0124】ステップS6において、残りスロットが未
だあると決定されると、ステップS7において、前回記
憶分(MAC−ID、未割当データ数)が読み出され
る。ステップS1において、制御データがないと決定さ
れた場合には、残りスロット数がそのままとされ(ステ
ップS8)、次に、ステップS7に処理が移る。
【0125】ステップS9では、未割当データの有無が
調べられる。未割当データが無いと決定されると、ステ
ップS10において、フラグが全てOFFとされる。未割
当データがあるとステップS9で決定されると、ステッ
プS11において、残りスロット数と未割当データ数の
大小関係が判定される。未割当データ数が残りスロット
数より多い場合では、割当可能なスロットを未割当デー
タに割り当てる(ステップS12)。割り当てられたデ
ータ数が未割当データ数から減じられる(ステップS1
3)。ステップS14において、現在のMAC−IDと
未割当データ数が記憶され、処理が終了する。
【0126】ステップS11において、未割当データ数
が残りスロット数より少ない場合では、残りスロットを
未割当データに割り当てる(ステップS15)。したが
って、ステップS16で示すように、残りスロット数=
残りスロット数−未割当データ数となる。残りスロット
数が0かどうかがステップS17において決定される。
残りスロット数が0ならば、割当処理が終了する。残り
スロット数が0でない場合には、未割当データが無い場
合と同様に、ステップS10において、フラグが全てOF
Fとされる。
【0127】ステップS10より後の処理が図15に示
されている。図15に示すステップS18において、次
のMAC−IDが読み出される。そして、ステップS1
9において、フラグがONか否かが決定される。フラグが
ONであれば、処理が終了する。フラグがONでない場合に
は、ステップS20において、データ個数が0か否かが
決定される。データ個数が0であれば、ステップS21
において、フラグがONとされ、ステップS18(次のM
AC−IDの読み出し)に戻る。
【0128】データ個数が1以上であれば、ステップS
22において、フラグが全てOFFとされ、ステップS2
3の判定処理がなされる。ステップS23では、(優先
度、データ個数の少ない方)(以下、適宜「少ない方」
と称する)と(残りスロット数)とが比較される。(残
りスロット数>少ない方)の場合、(残りスロット数=
少ない方)の場合、並びに(残りスロット数<少ない
方)の場合のそれぞれに応じた割り当て処理がなされ
る。
【0129】(残りスロット数>少ない方)の場合で
は、ステップS24において、スロットの割当がなさ
れ、ステップS25において、データ個数がデクリメン
トさせられる。ステップS26では、データ個数が0か
否かが判定される。データ個数が0でないと、ステップ
S27において、(残りスロット数=残りスロット数−
少ない方のデータ個数)の処理がされる。その後、ステ
ップS18(次のMAC−IDが読み出し)に戻る。デ
ータ個数が0の場合には、ステップS28において、フ
ラグがONとされてからステップS27に処理が移る。
【0130】(残りスロット数=少ない方)の場合で
は、ステップS29において、スロットの割当がなさ
れ、ステップS30において、データ個数がデクリメン
トさせられる。ステップS31では、現在のMAC−I
D、データ個数(0)が記憶される。そして、処理が終
了する。
【0131】(残りスロット数<少ない方)の場合で
は、ステップS32において、割り当て可能なデータ個
数の割当がなされ、ステップS33において、データ個
数がデクリメントさせられる。ステップS34では、現
在のMAC−ID、未割当データ個数が記憶される。そ
して、処理が終了する。
【0132】次に、アップリンクにおけるスロット割り
当て処理について説明する。ダウンリンクのスロット割
当処理と同様に、割当処理としては、例えばラウンドロ
ビン方式が使用されるが、それ以外のFIFO方式(図
6)または変形FIFO方式(図8)を使用しても良
い。
【0133】アップリンクでは、MDSとACTSのス
ロットを割り当てる。ACTSに関しては、1TDMA
フレームの先頭に必ず1スロットが割り当てられるもの
とする。MDSに関しては、ダウンリンクデータに対す
るACK用として強制的に割り当てられるものと、通常
のアップリンクデータ用として割り当てられるものがあ
る。但し、アップリンクデータ用の場合でも、MDPの
ACKシーケンスナンバーフィールドを使用してACK
を送信することが可能である。また、ダウンリンクデー
タに対するACK用の場合でも、ペイロードフィールド
に通常のアップリンクデータを含めて送信することが可
能である。
【0134】ダウンリンクデータに対するACK用とし
て割当が必要な場合は、通常のアップリンクデータ用よ
りも優先的にスロットを割り当てる。すなわち、 高優先:ダウンリンクデータに対するACK用MDS 低優先:アップリンクデータ用MDS とされる。
【0135】ダウンリンクデータに対するACK用のス
ロットは、MDPのコントロールフィールドの上位層P
DUの最後のフラグメントか否かを示す2ビットが1
(有効)の場合、必ず割り当てるようにする。
【0136】アップリンクデータ用のMDSを割り当て
る場合は、ダウンリンクの場合と同様にスロット割当管
理テーブル(図13A)を参照し、コネクションを設定
している移動局に対して、ラウンドロビン方式により均
等にスロットを割り当てる。コネクション優先度の値に
より、ラウンドロビン時に割り当てるスロット数は異な
る。アップリンク送信バッファ状態が0(すなわち、送
信バッファにデータがない)の移動局に対してもラウン
ドロビン割当時に必ず1つのスロットを割り当てるよう
にする。但し、その場合は、1TDMAフレーム内では
1つのみの割当とする。
【0137】スロット管理テーブルが前述した図13A
に示すものである場合において、送信すべきダウンリン
クデータに対するACKがないとき、アップリンクのス
ロット割当は、図16に示すものとなる。1フレームの
ACTSを除いた最初のデータスロットが移動局(A)
に割り当てられる。次に、移動局(B)に対してスロッ
トが割り当てられる。さらに、移動局(C)に対してス
ロットが割り当てられるが、コネクション優先度が
「2」であるので、二つのスロットが移動局「C」に対
して割り当てられる。以下、順にスロット割当がなされ
る。次回のラウンドロビン割当の始まりは、「C」の移
動局からである。なお、スロットを割り当てたにもかか
わらず、有効データが送信されない移動局に対しては、
設定されたTDMA周期の間スロットを割り当てない。
有効データが送信された時点で通常のラウンドロビン方
式で割り当てるようになされる。
【0138】図17および図18のフローチャートは、
アップリンクのスロット割当処理、すなわち、FCMS
の作成処理の流れを示す。これらの図は、一連の処理の
流れを示すものであるが、作図スペースの制約上、図1
7および図18に分割して描かれている。
【0139】ステップS41では、1TDMAフレーム
の先頭の1スロットがACTSに対して割り当てられ
る。残りスロット数が−1とされる(ステップS4
2)。ACK用のスロット割当の有無がステップS43
において調べられる。ACK用のスロット割当がある場
合、優先的にACKに対するスロット割当がなされる。
ステップS44において、残りスロット数(その1TD
MAフレーム内の残りの空きスロット数)とACK用ス
ロット数の大小関係が判定される。ACK用スロット数
が残りスロット数より多い場合では、全スロットをAC
K用スロットに割り当てる(ステップS45)。そし
て、処理が終了する。
【0140】残りスロット数がACK用スロット数より
多いとステップS44において判定されると、ACK用
データが残りスロットに割り当てられる(ステップS4
6)。したがって、ステップS47で示すように、残り
スロット数=残りスロット数−ACK用データ数とな
る。求められた残りスロット数が0かどうかがステップ
S48において決定される。残りスロット数が0なら
ば、割当処理が終了する。
【0141】ステップS48において、残りスロットが
未だあると決定されると、ステップS49において、前
回記憶分(MAC−ID、未割当データ数)が読み出さ
れる。ステップS43において、ACK用のスロット割
当がないと決定された場合には、残りスロット数がその
ままとされ(ステップS50)、次に、ステップS49
に処理が移る。
【0142】ステップS51では、未割当データの有無
が調べられる。未割当データが無いと決定されると、ス
テップS52において、フラグが全てOFFとされる。未
割当データがあるとステップS51で決定されると、ス
テップS53において、残りスロット数と未割当データ
数の大小関係が判定される。未割当データ数が残りスロ
ット数より多い場合では、割当可能なスロットを未割当
データに割り当てる(ステップS54)。割り当てられ
たデータ数が未割当データ数から減じられる(ステップ
S55)。ステップS56において、現在のMAC−I
Dと未割当データ数が記憶され、処理が終了する。
【0143】ステップS53において、未割当データ数
が残りスロット数より少ない場合では、残りスロットを
未割当データに割り当てる(ステップS57)。したが
って、ステップS58で示すように、残りスロット数=
残りスロット数−未割当データ数となる。残りスロット
数が0かどうかがステップS59において決定される。
残りスロット数が0ならば、割当処理が終了する。残り
スロット数が0でない場合には、未割当データが無い場
合と同様に、ステップS52において、フラグが全てOF
Fとされる。
【0144】ステップS52より後の処理が図18に示
されている。図18に示すステップS60において、次
のMAC−IDが読み出される。そして、ステップS6
1において、フラグがONか否かが決定される。フラグが
ONであれば、処理が終了する。なお、処理が終了する前
にステップS62において、残りのスロットをACTS
に割り当てることも可能である。
【0145】フラグがONでない場合には、ステップS6
3において、データ個数が0か否かが決定される。デー
タ個数が0であれば、ステップS64において、1順目
の割当か否かが決定される。1順目の割当であれば、ス
テップS65において、スロットが1個割り当てられ
る。そして、ステップS66において、フラグがONとさ
れ、ステップS60(次のMAC−IDの読み出し)に
戻る。ステップS64において、1順目の割当でないと
決定された場合では、スロットを1個割り当てる処理
(ステップS65)をスキップしてステップS66(フ
ラグをONする)に移る。
【0146】データ個数が1以上であれば、ステップS
67において、フラグが全てOFFとされ、ステップS6
8の判定処理がなされる。ステップS68では、(優先
度、データ個数の少ない方)(以下、適宜「少ない方」
と称する)と(残りスロット数)とが比較される。(残
りスロット数>少ない方)の場合、(残りスロット数=
少ない方)の場合、並びに(残りスロット数<少ない
方)の場合のそれぞれに応じた割り当て処理がなされ
る。
【0147】(残りスロット数>少ない方)の場合で
は、ステップS69において、スロットの割当がなさ
れ、ステップS70において、データ個数がデクリメン
トさせられる。ステップS71では、データ個数が0か
否かが判定される。データ個数が0でないと、ステップ
S72において、(残りスロット数=残りスロット数−
少ない方のデータ個数)の処理がされる。その後、ステ
ップS60(次のMAC−IDが読み出し)に戻る。ス
テップS71において、データ個数が0の場合には、ス
テップS73において、フラグがONとされてからステッ
プS72に処理が移る。
【0148】(残りスロット数=少ない方)の場合で
は、ステップS74において、スロットの割当がなさ
れ、ステップS75において、データ個数がデクリメン
トさせられる。ステップS76では、現在のMAC−I
D、データ個数(0)が記憶される。そして、処理が終
了する。
【0149】(残りスロット数<少ない方)の場合で
は、ステップS77において、割り当て可能なデータ個
数の割当がなされ、ステップS78において、データ個
数がデクリメントさせられる。ステップS79では、現
在のMAC−ID、未割当データ個数が記憶される。そ
して、処理が終了する。
【0150】次に、一実施形態における再送制御方式に
ついて説明する。一実施形態では、再送制御方式として
GBN(Go-Back-N)方式を使用している。GBN方式
は、ACKまたはNACKの折り返し動作の間にも引き
続き次のパケットの送信を行い、ACKまたはNACK
が返った時点で、次のパケットを送信すべきか否かを決
定する方式である。但し、以下のデータ(パケット)に
関しては、再送を行なわない。
【0151】MDP:ブロードキャストデータ(ディス
ティネーションMACアドレス:0x1111111
1)→ユーザデータおよび呼制御データのどちらの場合
も再送しない MDP:アップリンクにおけるACK/NACK情報の
みのデータ(コントロール:0x0*1*)→有効デー
タが含まれない場合。
【0152】データ送信側は、通常のGBN方式の再送
制御を行う。送信側は、送信したデータを受信側からの
ACKが返ってくるまで、送信バッファに残しておく。
アップリンクデータに対するACKは、FCMSのAC
Kシーケンスナンバーフィールドを使用し、ダウンリン
クデータに対するACKは、MDSのACKシーケンス
ナンバーフィールドを使用する。ACKを受信すると、
そのACKシーケンス番号より以前のデータをバッファ
から削除し、通常のデータ送信を継続する。NACKを
受信すると、そのNACKシーケンス番号より以前のデ
ータをバッファから削除し、次のシーケンス番号のデー
タ(パケット)から順次再送を行う。再送処理開始のト
リガーは、以下の通りである。
【0153】(1)NACKを受信した場合(データエ
ラー) NACKシーケンスナンバーより以前のデータを送信バ
ッファから削除し、次のシーケンス番号のデータから順
次再送する。
【0154】(2)重複するACKを受信した場合(デ
ータ送信リンクにおける通信品質の劣化) 同じシーケンスナンバーのACKを複数回継続して受信
した場合は、バッファに残っているデータから順次再送
する。なお、ACKの重複受信回数は、スタティックに
(外部から)設定可能とする。
【0155】(3)ACKが返ってこない場合(ACK
送信における通信品質の劣化) ACKがタイムアウトになった場合には、バッファに残
っているデータから順次再送する。なお、タイムアウト
値は、スタティックに(外部から)設定可能とする。
【0156】データ受信側は、通常のGBN方式の再送
制御を行う。受信側は、データ(パケット)エラー検出
以降に受信したデータを全て破棄する。そして、正常に
受信できたデータのシーケンス番号をACKシーケンス
ナンバーフィールドに設定し、ダウンリンクの場合は、
コントロールフィールドの第1ビットを有効(1b)に
設定し、その第2ビットをNACK(0b)と設定し、
アップリンクの場合は、コントロールフィールドの第3
ビットを有効(1b)に設定し、その第4ビットをNA
CK(0b)と設定して、ACKを返す。ACKは、ダ
ウンリンクでは、FCMP(Frame Control Message Pac
ket)を利用して送信し、アップリンクでは、MDPを利
用して送信する。なお、ACK/NACKを返すタイミ
ングは、以下の通りである。
【0157】(1)ダウンリンクの場合(アップリンク
データに対するACK/NACK) FCMSを送出する直前に、それまでに正常に受信した
MDPに対してFCMPを利用してACKを返す。コン
トロールフィールドの第1ビットを「1」(有効)と
し、その第2ビットを「1」(ACK)とし、現在のデ
ータ番号をACKシーケンスナンバーに設定する。一
方、データエラーを検出した場合は、コントロールフィ
ールドの第1ビットを「1」(有効)とし、その第2ビ
ットを「0」(NACK)とし、正常に受信できたデー
タ番号をACKシーケンスナンバーに設定する。
【0158】(2)アップリンクの場合(ダウンリンク
データに対するACK/NACK) FCMSに含まれるアップリンクのMDSのスロット位
置情報を参照し、それまでに正常に受信したMDPに対
してMDPを利用してACKを返す。コントロールフィ
ールドの第3ビットを「1」(有効)とし、その第4ビ
ットを「1」(ACK)とし、現在のデータ番号をAC
Kシーケンスナンバーに設定する。一方、データエラー
を検出した場合は、コントロールフィールドの第3ビッ
トを「1」(有効)とし、その第4ビットを「0」(N
ACK)とし、正常に受信できたデータ番号をACKシ
ーケンスナンバーに設定する。
【0159】図19は、一実施形態における再送制御処
理の一例を示す。図19は、シーケンス番号=1、シー
ケンス番号=2のデータが正常に送受信され、シーケン
ス番号=3のデータがエラーとなった例である。受信側
は、処理ST1においては、シーケンス番号「2」のデ
ータの次にシーケンス番号「4」を受信したことによっ
て、「3」のデータエラーを検出し、正常に受信したシ
ーケンス番号「2」を示したNACKを送信する。デー
タエラーは、期待したシーケンス番号とは異なる番号の
データを受信することによって検出する。処理ST2に
おいては、データエラー検出後に受信したシーケンス番
号「4」「5」「6」のデータについては破棄する。
【0160】なお、データエラーの原因としては、デー
タ(パケット)ロス、ベースバンド部におけるエラー、
ヘッダCRCエラー、ペイロードCRCエラー等が考え
られる。
【0161】送信側は、NACKを受信することによっ
て、処理ST3において、正常に受信されたシーケンス
番号「2」のデータまでを送信バッファから削除し、
「3」以降のデータ全てを順次再送する。
【0162】受信側では、処理ST4において、再送に
より受信したデータのシーケンス番号「3」を示したA
CKを送信する。
【0163】衝突検出時の再送制御について説明する。
アップリンクのACTSは、ランダムアクセススロット
のために、複数の移動局が同時に送信することによる衝
突の可能性がある。ベースバンド処理部において、デー
タ受信状態であるにもかかわらず、フレームとして認識
できない場合、並びにフレームとして認識できたが、ペ
イロード部分で衝突が発生した場合には、ベースバンド
処理部からエラーが発生する。
【0164】このエラーが通知されると、次に送出する
FCMSのコリジョンディテクションフィールドの値を
1(衝突あり)に設定する。移動局は、FCMSのコリ
ジョンディテクションフィールドを参照し、送信したA
CTPが衝突した場合は、ランダム関数にて何周期目の
ACTSのどのサブスロットを送信するかを決定し、そ
れにしたがって再送を行う。
【0165】移動局側のアップリンク用のチャンネルア
クセス処理について説明する。移動局において、呼制御
データの送信要求があった場合、FCMPに含まれるA
CTSの位置情報を参照してそのスロット位置でACT
Pを送信する。ACTSは、複数のサブスロットに分割
されているが、どのサブスロット位置にてACTPを送
信するかは、衝突の確率を減らすために、ランダム関数
で決定する。他の移動局のACTPと衝突が発生した場
合、基地局は、FCMSのコリジョンディテクションフ
ィールドに衝突情報を設定し、移動局は、その情報を参
照して再送を行う。また、上位層のLLCからユーザデ
ータの送信要求が発生すると、FCMSに含まれる自分
の移動局用のMDSの位置を参照してそのスロット位置
でMDPを送信する。
【0166】移動局がサービスエリアに進入時の処理に
ついて説明する。移動局は、FCMPに含まれているベ
ースステーションIDの値を保持しておく。ベースステ
ーションIDのフィールドには、基地局(BS)を一意
に識別するユニークな番号(例えばEthernetアドレス)
が設定されている。最初にサービスエリアに移動局が進
入した時には、ベースステーションIDが保持されてい
ない。また、異なるサービスエリアに進入した時には、
保持しているものと異なるベースステーションIDが受
信される。これらの場合が発生した場合には、LLCに
対して通知がなされる。
【0167】上述したように、図19に示す再送処理
は、1シーケンス単位で応答信号が返されるので、1シ
ーケンスを単位として再送を行う方法(第1の方法)で
ある。第1の方法は、正常に送受信できたシーケンスナ
ンバーのデータパケットは、有効なものとし、正常に送
受信できなかった以降のシーケンスナンバーのデータパ
ケットを再送する方法である。再送処理としては、他の
方法も可能である。すなわち、正常に送受信できなかっ
た場合では、その途中まで受信できたものを含めて受信
パケットを全て破棄し、先頭からデータを再送する方法
(第2の方法)が可能である。さらに、先の出願にて提
案されている方法(第3の方法)も可能である。第2の
方法では、通常送信と再送とを区別する必要がなくな
り、再送処理のために、端末側でデータをバッファに蓄
えておく必要がなく、端末側のバッファの規模を小さく
でき、処理も簡単とできる。
【0168】図20および図21は、先の出願における
再送処理(第3の方法)を説明するものである。これら
の図20および図21は、時間軸方向で連続したタイミ
ングチャートを、作図スペースの制約によって、分割し
て示すものである。また、図20Aおよび図21Aのタ
イミングチャートは、基地局1から移動局21へのダウ
ンリンクを使用したパケット伝送動作を示す。図20B
および図21Bのタイミングチャートは、移動局21か
ら基地局1へのアップリンクを使用したパケット伝送動
作を示す。
【0169】タイミングチャートは、移動局21とし
て、例えば5個の移動局T1〜T5が存在する例であ
る。infoの参照符号は、基地局BSが全ての移動局
に対して一斉に送信する通知パケット、並びに移動局T
1〜T5の受信する通知パケットを示している。図示の
例では、1下りフレームが7個のデータスロットを含
み、1上りフレームが5個のデータスロットを含んでい
る。また、ダウンロードまたはアップロードされるデー
タ量は、6個のデータスロットを使用して伝送される量
と仮定している。
【0170】図示しない前のタイミングにおいて、移動
局T1およびT3において、ダウンロード要求およびア
ップロード要求が発生していることを想定する。図20
Aに示すように、移動局T1およびT3がダウンロード
されたデータを受信する。また、移動局T1およびT3
がアップロードするデータをアップリンクを介して送信
する。移動局T1がダウンロードされたデータの内で、
1-5の参照符号を付したデータパケットが正常に送受信
できなかった例と、移動局T2がアップロードするデー
タの内で、2-5が正常に送受信できなかった例とが示さ
れている。ダウンロードの場合は、ACKスロットを使
用して、また、アップロードの場合は通知スロットを使
用して、ACKまたはNACKが送受信される。この場
合、データパケット単位でACKまたはNACKが送受
信される。
【0171】図21Aに示すように、パケット1-5が移
動局T1に対して所定の時間後に再送され、パケット2-
5が基地局に対して所定の時間後に再送される。これら
の再送されたパケットによって、1シーケンスのデータ
が完結する。
【0172】先の出願に示される再送方法は、データパ
ケット単位で応答信号を返すので、安定した通信が可能
となる反面、移動局側に再送されたデータを受け取るま
で、データを蓄えておく大容量のバッファが必要とな
る。
【0173】好ましくは、上述した3通りのデータ再送
方法のうち、少なくとも2個の再送方法を基地局が行う
ことができるようになされる。例えばシーケンスの最初
から全て再送する第1の方法と、シーケンスの途中迄の
データを有効とし、残りのデータを再送する第2の方法
とが可能とされ、移動局側のバッファの容量に応じてこ
れらを選択できるようになされる。何れの再送方法であ
るかは、例えばFCMP内に識別データとして挿入され
る。さらに、移動局側のバッファが比較的大容量であれ
ば、先願のようなパケット単位で再送する第3の方法も
選択するようにしても良い。
【0174】この発明は、上述したこの発明の一実施形
態等に限定されるものでは無く、この発明の要旨を逸脱
しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。例えば
上述したデータフォーマットにおける各種のデータ長、
データの値等は、一例であって種々の変更が可能であ
る。また、この発明は、路車間通信に限らず、無線LA
N等の他の無線データ通信に対しても適用することがで
きる。
【0175】
【発明の効果】この発明によれば、1TDMAフレーム
に、複数のデータスロットをある移動局に対して割り当
てることができるので、1フレーム内の一つのデータス
ロットを一つの移動局に対して割り当てる方法と比較し
て、上りおよび下りの両方向ともにスループットを高く
することができる。この発明は、マルチメディアデータ
のように、バースト的に発生するデータを送信(ダウン
ロードおよびアップロード)するのに好適なものであ
る。また、この発明では、一連のデータが受信されれ
ば、応答信号を返すようにしているので、再送処理を行
う場合でも、通常の通信処理と同様の処理が可能とな
り、また、端末側のバッファを頗る小規模とできる。し
たがって、端末装置の構成を簡単とすることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態における基地局の構成例
を示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施形態における移動局の構成例
を示すブロック図である。
【図3】この発明を適用できる路車間通信システムの説
明に用いる略線図である。
【図4】この発明の一実施形態におけるダウンリンクお
よびアップロードのそれぞれのデータ構成および1スロ
ットのデータの構成を示す略線図である。
【図5】送信バッファに格納されているデータの一例を
示す略線図である。
【図6】スロット割当方式の一例を示す略線図である。
【図7】スロット割当方式の他の例を示す略線図であ
る。
【図8】スロット割当方式のさらに他の例を示す略線図
である。
【図9】パケットFCMPのフォーマットを示す略線図
である。
【図10】パケットFCMPのフォーマットのペイロー
ドをより詳細に示す略線図である。
【図11】パケットMDPのフォーマットを示す略線図
である。
【図12】パケットACTPのフォーマットを示す略線
図である。
【図13】スロット割当管理テーブルおよびダウンリン
クのスロット割当の一例を示す略線図である。
【図14】ダウンリンクのスロット割当処理動作を説明
するためのフローチャートである。
【図15】ダウンリンクのスロット割当処理動作を説明
するためのフローチャートである。
【図16】アップリンクのスロット割り当ての一例を示
す略線図である。
【図17】アップリンクのスロット割当処理動作を説明
するためのフローチャートである。
【図18】アップリンクのスロット割当処理動作を説明
するためのフローチャートである。
【図19】再送処理動作の一例を説明するための略線図
である。
【図20】先に提案されている出願の通信動作を説明す
るためのタイミングチャートである。
【図21】先に提案されている出願の通信動作を説明す
るためのタイミングチャートである。
【図22】先に提案されている出願におけるフレーム構
成を示す略線図である。
【符号の説明】 1・・・基地局、3・・・MDP生成部、4・・・FC
MP生成部、6・・・無線装置、10・・・受信パケッ
ト判定部、21・・・移動局、23・・・ACTP生成
部、24・・・MDP生成部、27・・・無線装置、3
1・・・受信パケット判定部、41・・・統合基地局、
431,432 ,433 ・・・局地基地局、44・・・
車両
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沖田 誠 東京都小金井市貫井北町4−2−1 独立 行政法人通信総合研究所内 (72)発明者 藤瀬 雅行 東京都小金井市貫井北町4−2−1 独立 行政法人通信総合研究所内 (72)発明者 浅野 欽也 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 (72)発明者 清水 聡 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 (72)発明者 徳田 清仁 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 Fターム(参考) 5K033 AA01 AA04 BA06 CA11 DA17 5K034 AA02 AA10 AA11 EE03 EE11 HH01 HH02 JJ11 LL01 5K067 AA13 AA42 BB03 BB21 BB43 CC04 DD11 DD24 EE02 EE10

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局と端末との間で、アップリンクと
    ダウンリンクとが同時に利用可能とされ、上記アップリ
    ンクおよびダウンリンクを通じて複数のスロットからな
    るフレームを単位として無線通信を行う通信方法におい
    て、 上記ダウンリンクの1フレームには、少なくとも1個の
    フレーム制御用データが挿入され、 上記フレーム制御用データがダウンリンクのスロット割
    当情報とアップリンクのスロット割当情報とアップリン
    クデータに対する応答情報が含まれるようにした通信方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記フレーム制御用データに、光ファイバ部分の伝搬遅
    延に関する情報が含まれる通信方法。
  3. 【請求項3】 基地局と端末との間で、アップリンクと
    ダウンリンクとが同時に利用可能とされ、上記アップリ
    ンクおよびダウンリンクを通じて複数のスロットからな
    るフレームを単位として無線通信を行う通信方法におい
    て、 上記ダウンリンクを介して基地局からひとかたまりのデ
    ータを端末が受信した時に、応答信号を上記端末が上記
    アップリンクのデータスロットを使用して上記基地局に
    対して返すようにした通信方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 上記応答信号に対して1つのデータスロットの割当がな
    され、応答信号に対するデータスロットの割当がユーザ
    データに比して優先的に行なわれる通信方法。
  5. 【請求項5】 請求項3において、上記応答信号が上記
    データスロットを介して送信されるデータパケットの一
    部に挿入する通信方法。
  6. 【請求項6】 基地局と端末との間で、アップリンクと
    ダウンリンクとが同時に利用可能とされ、上記アップリ
    ンクおよびダウンリンクを通じて複数のスロットからな
    るフレームを単位として無線通信を行う通信方法におい
    て、 上記アップリンクを介して端末からダウンロード要求も
    しくはアップロード要求のデータを基地局が受信した時
    に、応答信号を上記基地局が上記ダウンリンクのデータ
    スロットを使用して上記端末に対して返すようにした通
    信方法。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 上記応答信号に対して1つのデータスロットの割当がな
    され、応答信号に対するデータスロットの割当がユーザ
    データに比して優先的に行なわれる通信方法。
  8. 【請求項8】 請求項6において、 上記応答信号が上記データスロットを介して送信される
    データパケットの一部に挿入する通信方法。
  9. 【請求項9】 請求項1または請求項2に記載のいずれ
    か1つの通信方法および請求項3から請求項5に記載の
    いずれか1つの通信方法および請求項6から請求項8に
    記載のいずれか1つの通信方法を利用することによって
    構築された通信方法。
  10. 【請求項10】 請求項1から請求項9に記載の通信方
    法において、 上記アップリンクを介して複数の端末より、情報のダウ
    ンロード要求を受けた上記基地局はFIFO方式を用い
    て、各端末に対してダウンリンクのスロットを割り当て
    ることを特徴とする通信方法。
  11. 【請求項11】 請求項1から請求項9に記載の通信方
    法において、 上記アップリンクを介して複数の端末より、情報のダウ
    ンロード要求を受けた上記基地局はラウンドロビン方式
    を用いて、各端末に対してダウンリンクのスロットを割
    り当てることを特徴とする通信方法。
  12. 【請求項12】 請求項1から請求項9に記載の通信方
    法において、 上記アップリンクを介して複数の端末より、情報のダウ
    ンロード要求を受けた上記基地局は変形FIFO方式を
    用いて、各端末に対してダウンリンクのスロットを割り
    当てることを特徴とする通信方法。
  13. 【請求項13】 請求項1から請求項9に記載の通信方
    法において、請求項10から請求項12に記載のダウン
    リンクスロット割り当て方式がすべて利用可能あり、こ
    れらは選択することによりそのいずれか1つが利用可能
    であること特徴とする通信方法。
  14. 【請求項14】 請求項1から請求項13に記載の通信
    方法において、 ひとかたまりのデータを受信した時に、応答信号を返す
    ようになされ、 上記ひとかたまりのデータの受信が正常になされなかっ
    た場合に、上記ひとかたまりのデータの全てを最初から
    再送するようにした通信方法。
  15. 【請求項15】 請求項1から請求項13に記載の通信
    方法において、ひとかたまりのデータを受信した時に、
    応答信号を返すようになされ、 上記ひとかたまりのデータの受信が正常になされなかっ
    た場合に、上記ひとかたまりのデータの内で正常に受信
    できなかったデータ以降を再送するようにした通信方
    法。
  16. 【請求項16】 請求項1から請求項13に記載の通信
    方法において、 ひとかたまりのデータを受信した時に、応答信号を返す
    ようになされ、上記ひとかたまりのデータの受信が正常
    になされなかった場合に、上記ひとかたまりのデータの
    内で正常に受信できなかったデータのみを再送するよう
    にした通信方法。
  17. 【請求項17】 請求項1から請求項13に記載の通信
    方法において、請求項14から請求項16に記載の再送
    方式がすべて利用可能あり、これらは選択することによ
    りそのいずれか1つが利用可能であること特徴とする通
    信方法。
  18. 【請求項18】 基地局と端末との間で、アップリンク
    とダウンリンクとが同時に利用可能とされ、上記アップ
    リンクおよびダウンリンクを通じて複数のスロットから
    なるフレームを単位として無線通信を行う通信システム
    における基地局において、 1フレームの先頭にそのフレームのスロット割当情報を
    有するフレーム制御用データが配置され、 上記アップリンクを介して複数の端末より、情報のダウ
    ンロード要求を受けた上記基地局はFIFO方式を用い
    て、各端末に対してダウンリンクのスロットを割り当て
    ることを特徴とする基地局。
  19. 【請求項19】 基地局と端末との間で、アップリンク
    とダウンリンクとが同時に利用可能とされ、上記アップ
    リンクおよびダウンリンクを通じて複数のスロットから
    なるフレームを単位として無線通信を行う通信システム
    における基地局において、 1フレームの先頭にそのフレームのスロット割当情報を
    有するフレーム制御用データが配置され、 上記アップリンクを介して複数の端末より、情報のダウ
    ンロード要求を受けた上記基地局はラウンドロビン方式
    を用いて、各端末に対してダウンリンクのスロットを割
    り当てることを特徴とする基地局。
  20. 【請求項20】 基地局と端末との間で、アップリンク
    とダウンリンクとが同時に利用可能とされ、上記アップ
    リンクおよびダウンリンクを通じて複数のスロットから
    なるフレームを単位として無線通信を行う通信システム
    における基地局において、 1フレームの先頭にそのフレームのスロット割当情報を
    有するフレーム制御用データが配置され、 上記アップリンクを介して複数の端末より、情報のダウ
    ンロード要求を受けた上記基地局は変形FIFO方式を
    用いて、各端末に対してダウンリンクのスロットを割り
    当てることを特徴とする基地局。
  21. 【請求項21】 請求項18から請求項20に記載のダ
    ウンリンクスロット割り当て方式がすべて利用可能あ
    り、これらは選択することによりそのいずれか1つが利
    用可能であること特徴とする基地局。
  22. 【請求項22】 請求項18から請求項21に記載の基
    地局において、 ひとかたまりのデータを端末から受信した時に、上記フ
    レーム制御用データによって応答信号を返すようになさ
    れ、 上記ひとかたまりのデータの受信が正常になされなかっ
    た場合に、上記ひとかたまりのデータの全てを最初から
    端末が再送するようにした基地局。
  23. 【請求項23】 請求項18から請求項21に記載の基
    地局において、 ひとかたまりのデータを端末から受信した時に、上記フ
    レーム制御用データによって応答信号を返すようになさ
    れ、 上記ひとかたまりのデータの受信が正常になされなかっ
    た場合に、上記ひとかたまりのデータの内で正常に受信
    できなかったデータ以降を再送するようにした基地局。
  24. 【請求項24】 請求項18から請求項21に記載の基
    地局において、 ひとかたまりのデータを端末から受信した時に、上記フ
    レーム制御用データによって応答信号を返すようになさ
    れ、 上記ひとかたまりのデータの受信が正常になされなかっ
    た場合に、上記ひとかたまりのデータの内で正常に受信
    できなかったデータのみを再送するようにした基地局。
  25. 【請求項25】 請求項22から請求項24に記載の再
    送方式がすべて利用可能あり、これらは選択することに
    よりそのいずれか1つが利用可能であること特徴とする
    基地局。
  26. 【請求項26】 基地局と端末との間で、アップリンク
    とダウンリンクとが同時に利用可能とされ、上記アップ
    リンクおよびダウンリンクを通じて複数のスロットから
    なるフレームを単位として無線通信を行う通信システム
    における端末において、 ひとかたまりのデータを基地局から受信した時に、デー
    タスロットを使用して応答信号を返すようになされ、 上記ひとかたまりのデータの受信が正常になされなかっ
    た場合に、上記ひとかたまりのデータの全てを最初から
    基地局に再送させるようにした端末。
  27. 【請求項27】 基地局と端末との間で、アップリンク
    とダウンリンクとが同時に利用可能とされ、上記アップ
    リンクおよびダウンリンクを通じて複数のスロットから
    なるフレームを単位として無線通信を行う通信システム
    における端末において、ひとかたまりのデータを基地局
    から受信した時に、データスロットを使用して応答信号
    を返すようになされ、 上記ひとかたまりのデータの受信が正常になされなかっ
    た場合に、上記ひとかたまりのデータの内で正常に受信
    できなかったデータ以降を基地局に再送させるようにし
    た端末。
  28. 【請求項28】 基地局と端末との間で、アップリンク
    とダウンリンクとが同時に利用可能とされ、上記アップ
    リンクおよびダウンリンクを通じて複数のスロットから
    なるフレームを単位として無線通信を行う通信システム
    における端末において、ひとかたまりのデータを基地局
    から受信した時に、データスロットを使用して応答信号
    を返すようになされ、 上記ひとかたまりのデータの受信が正常になされなかっ
    た場合に、上記ひとかたまりのデータの内で正常に受信
    できなかったデータのみを基地局に再送させるようにし
    た端末。
  29. 【請求項29】 請求項26から請求項28に記載の再
    送方式がすべて利用可能あり、これらは選択することに
    よりそのいずれか1つが利用可能であること特徴とする
    端末。
  30. 【請求項30】 請求項26から請求項29に記載の端
    末において、上記応答信号が上記データスロットを介し
    て送信されるデータパケットの一部に挿入する端末。
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