JP2003234514A - 液晶表示装置及びその製造方法 - Google Patents

液晶表示装置及びその製造方法

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JP2003234514A
JP2003234514A JP2002034421A JP2002034421A JP2003234514A JP 2003234514 A JP2003234514 A JP 2003234514A JP 2002034421 A JP2002034421 A JP 2002034421A JP 2002034421 A JP2002034421 A JP 2002034421A JP 2003234514 A JP2003234514 A JP 2003234514A
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side metal
crystal display
type semiconductor
display device
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JP2002034421A
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Yasumori Fukushima
康守 福島
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画素の開口率を低下させることなく、スイッ
チング素子に生じるリーク電流を低減し得る液晶表示装
置及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 薄膜トランジスタ(TFT)20の活性
層21にデータ信号を入力するためのソース配線28を
備え、ソース配線28に対して直交するようにゲート配
線23が形成されている表示領域を有する液晶表示装置
において、ペルチェ効果を有するペルチェ素子10と、
上記活性層21に入射する光を遮断する遮光層としての
吸熱側金属14とを備え、吸熱熱側金属14はペルチェ
素子10の一部をなしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜トランジスタ
(TFT)等のスイッチング素子を用いたアクティブマ
トリクス型の液晶表示装置及びその製造方法に関し、よ
り詳細には、画素の開口率を低下させることなく、トラ
ンジスタに生じるリーク電流を低減し得る液晶表示装置
及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、軽量、薄型、低消費電
力等の利点を備えたディスプレイとして注目を集めてい
る。液晶表示装置では、液晶分子を透明電極で挟んで構
成された画素がマトリクス状に配置されている。そし
て、この個々の画素の透明電極間に対して、任意の電圧
を印加して液晶分子の配向状態を変化させ、液晶分子中
を通過する光の偏光度を変化させて、光の透過率を制御
する。このような光の透過率の制御を、画像情報に基づ
いて行うことによって、画像の表示が行われる。
【0003】液晶表示装置は、駆動方式の違いによっ
て、単純マトリクス型とアクティブマトリクス型とに分
けられる。特に、アクティブマトリクス型の液晶表示装
置は、各画素毎に、スイッチング素子としての薄膜トラ
ンジスタ(TFT)等のアクティブ素子を備えているの
で、各画素毎に独立に信号を送ることができ、解像度に
優れた、鮮明な画像を得ることができる。
【0004】アクティブマトリクス型の液晶表示装置の
スイッチング素子としては、アモルファスシリコン薄膜
を用いたTFTが頻繁に用いられている。また、最近で
は、ポリシリコン膜を用いたTFTが提案されている。
【0005】ポリシリコン膜は、600℃程度以上の温
度でのアモルファスシリコン薄膜の熱処理、あるいは、
エキシマレーザ等の照射によって再結晶化させるレーザ
結晶化、等により形成される。このポリシリコン膜は、
アモルファスシリコン薄膜に比べて高い移動度を有す
る。そのため、ポリシリコン薄膜を用いたTFTでは、
画素のスイッチング素子に加えて、画素のスイッチング
素子を駆動するための駆動回路部分にもポリシリコン薄
膜を用いることができ、同一基板上に上記スイッチング
素子及び駆動回路を形成することができるという利点を
有している。
【0006】ところで、前述したように、液晶表示装置
は、液晶分子中を通過する光の偏光度を変化させること
により光の透過率を制御する装置であって、液晶表示装
置自体には、発光部分が備わっていない。そのため、何
らかの光源が必要となる。例えば、透過型液晶表示装置
の場合、液晶表示装置の背後にバックライト等の照明装
置を配置し、この照明装置から入射される光によって画
像の表示を行う。また、プロジェクター等の場合、光源
としてメタルハライドランプ等を用い、レンズ系と液晶
表示装置とを組み合わせて投影する。
【0007】一般に、シリコン等の半導体に光が照射さ
れて光吸収が起こると、導電帯に電子が励起され、価電
子帯に正孔が生じて電子−正孔対が生成される、いわゆ
る光電効果が生じることが知られている。TFTの活性
層として、上記のアモルファスシリコン薄膜やポリシリ
コン薄膜を用いた場合も、光電効果によって、これらの
薄膜に電子−正孔対が生成される。
【0008】光電効果は、上記の照明装置からの入射光
や、レンズ系などの反射光によっても生じるため、アモ
ルファスシリコン薄膜やポリシリコン薄膜には、光照射
によって、電子−正孔対に起因した光電流が発生する。
この光電流は、TFTのオフ時のリーク電流を増大させ
るため、液晶表示時に、コントラストの劣化等を引き起
こす。
【0009】そこで、特開2001−66587号公報
(2001年3月16日公開)には、TFTに入射する
光を遮る遮光層を設けることによって、リーク電流を低
減する液晶表示装置が開示されている。つまり、特開2
001−66587号公報の液晶表示装置では、TFT
の活性層の上下に遮光層を設けることによって活性層に
入射する光量を抑制し、リーク電流の発生を低減してい
る。
【0010】ところが、上記TFTのオフ時のリーク電
流は、温度上昇に伴って急激に増加する。前述したよう
に、スイッチング素子の動作速度の高速化を実現するた
めに、ポリシリコン薄膜で形成された駆動回路を用いた
場合、駆動回路にICチップを用いた従来の場合より
も、駆動に要する電力が大きい。そのため、駆動時に発
生する発熱量も大きくなる。その結果、液晶表示装置の
温度が上昇して、TFTのオフ時に発生するリーク電流
が増大し、TFT自身も劣化することになる。
【0011】また、液晶表示装置では、画像表示に際し
て、照明装置からの光を照射するため、液晶表示装置の
液晶パネルの温度上昇が生じる。特に、プロジェクター
等では、液晶パネルの明るさの向上や、液晶パネルサイ
ズの縮小に伴って、照射光の光強度が増大する傾向にあ
り、液晶パネルの温度上昇によるリーク電流の発生は、
大きな問題となっている。
【0012】このような液晶パネルの温度上昇を抑制す
るために、特開2000−214478号公報(200
0年8月4日公開)の液晶表示装置は、液晶パネル上の
画素領域の周囲に配置された駆動回路に金属膜を配置
し、この金属膜に接触する半導体素子のペルチェ効果を
利用して、駆動回路を冷却している。また、特開平2−
79021号公報(1990年3月19日公開)には、
画素領域に近接するように温度制御素子を設け、液晶パ
ネルの温度を制御する液晶表示装置が開示されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開2000−214478号公報では、液晶パネル上の
画素領域の周囲に配置された駆動回路を冷却しており、
画素領域を直接冷却していない。また、駆動回路が、液
晶パネルの外側表面に設けられ、画素領域から離れた位
置に配置されている。そのため、駆動回路を効率よく冷
却することが可能であっても、画素領域をも効率よく冷
却することはできない。それゆえ、画素領域での温度上
昇を抑制することができないので、TFTのオフ時に発
生するリーク電流を低減することができないという問題
を有している。
【0014】また、特開平2−79021号公報では、
画素領域に重なるように温度制御素子が配置されている
ため、画素の光が透過する開口部分の面積(開口率)を
低下させるという問題点がある。また、上記特開平2−
79021号公報にて、画素の開口率を向上するため
に、温度制御素子として、ITO(Indium Tin Oxide)
等の透明材料を用いた場合、金属材料を用いた場合に比
べて熱電流の伝導性が低下するので、画素領域の冷却効
率も低下してしまう。
【0015】従って、上記従来の液晶表示装置は、TF
Tのオフ時に発生するリーク電流の増加や、画素の開口
率の低下を招くことなく、効率よく画素領域を冷却する
ことができないという問題を有している。
【0016】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、TFT等のス
イッチング素子に対して行う遮光及び冷却の観点から、
画素の開口率を低下させることなく、スイッチング素子
に生じるリーク電流を低減し得る液晶表示装置及びその
製造方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示装置
は、上記課題を解決するために、スイッチング素子の活
性層にデータ信号を入力するためのソース配線を備え、
該ソース配線に対して直交するようにゲート配線が形成
されている表示領域を有する液晶表示装置において、ペ
ルチェ効果を有するペルチェ素子と、上記活性層に入射
する光を遮断する遮光層とを備え、遮光層がペルチェ素
子の一部をなしていることを特徴としている。
【0018】上記の構成によれば、画像表示時に供給さ
れる駆動電力や、バックライト等の照明装置からの光照
射に伴って、表示領域内のスイッチング素子の温度が上
昇した場合に、ペルチェ効果を利用して、ペルチェ素子
を構成する遮光層から、スイッチング素子に発生した熱
を吸収することができる。そのため、スイッチング素子
を効率よく冷却することができる。
【0019】また、スイッチング素子のみならず、ペル
チェ素子を構成する遮光層の周囲に発生した熱を吸収す
ることができる。そのため、表示領域内に熱がこもるこ
とがなく、表示領域の温度上昇を抑制することができ
る。
【0020】このように、スイッチング素子を含む表示
領域の温度上昇を抑制することにより、スイッチング素
子の活性層に入射した光によって発生するリーク電流の
増加を抑制することができる。特に、活性層に発生する
リーク電流は、温度上昇に伴って急激に増加するため、
上記のように、ペルチェ素子によって活性層を効率よく
冷却することは、リーク電流を低減し、液晶表示のコン
トラストや明るさの劣化を防止するために重要となる。
【0021】さらに、ペルチェ素子の一部が遮光層をな
すように配置されているので、透過した光をスクリーン
上に投影するために必要な表示領域の画素開口率を低下
させることはない。
【0022】これにより、スイッチング素子の劣化や信
頼性の低下を防止し、液晶表示のコントラストや明るさ
等を劣化させることなく、良好な画像表示を行うことが
できる液晶表示装置を提供することができる。
【0023】本発明の液晶表示装置は、上記の液晶表示
装置において、上記ペルチェ素子は、吸熱現象が生じる
吸熱側金属及び発熱現象が生じる発熱側金属と、吸熱側
金属と発熱側金属とを接続しているN型半導体素子及び
P型半導体素子とを有し、吸熱側金属は、上記表示領域
内に形成されて上記遮光層をなし、発熱側金属は、上記
表示領域を避けた位置に配置されていることを特徴とし
ている。
【0024】上記の構成によれば、吸熱側金属は表示領
域内の熱を吸収して、スイッチング素子を含む表示領域
の温度上昇を低減する。そして、吸熱側金属に吸収され
た熱は、ペルチェ素子の配線としてのP型半導体素子及
びN型半導体素子によって交換されて、発熱側金属にて
外部へ放出される。これにより、スイッチング素子や表
示領域の冷却を効率よく行うことができるので、スイッ
チング素子の劣化や信頼性の低下を防止することができ
る。
【0025】また、発熱側金属は、表示領域以外の位置
に配置されているので、発熱側金属にて発生する熱が、
表示領域の温度上昇に影響を与えることはなく、表示領
域内に熱がこもることもない。さらに、吸熱側金属は遮
光層をなしているので、表示領域の画素開口率を低下さ
せることはない。これにより、液晶表示のコントラスト
等を劣化させることなく、良好な画像表示を行うことが
できる液晶表示装置を提供することができる。
【0026】また、本発明の液晶表示装置は、上記の液
晶表示装置において、上記発熱側金属には、放熱体が設
けられていることを特徴としている。
【0027】上記の構成によれば、発熱側金属と放熱体
とが電気的に接続された状態となっているので、発熱側
金属での発熱を効率よく放熱体に伝えて、外部に放熱す
ることができる。そのため、表示領域内での温度上昇を
抑制するとともに、表示領域を冷却することができるの
で、スイッチング素子の劣化や信頼性の低下を防止する
ことができる。
【0028】また、本発明の液晶表示装置は、上記の液
晶表示装置において、上記吸熱側金属及び発熱側金属
は、Al、Cu、Ag、Au、Co、Ta、Ti、Z
r、Hf、W、Mo、Cr、Ni、Ptのうちのいずれ
かの金属、MoSi2、TaSi2、WSi2、CoS
2、NiSi2、PtSi、Pd2S、HfN、Zr
N、TiN、TAN、NbN、TiC、TaC、TiB
2のうちのいずれかの合金、、のうちの1種又は
2種以上の組み合わせ、からなる群のうちのいずれかで
あることを特徴としている。
【0029】また、本発明の液晶表示装置は、上記の液
晶表示装置において、上記N型半導体素子及びP型半導
体素子は、カルコゲナイド系半導体、IV族系半導体、ボ
ロン系半導体のうちのいずれかであることを特徴として
いる。
【0030】ここで、IV族系半導体とは、IV族系元素や
IV族系元素を含む化合物である。また、ボロン系半導体
とは、ボロン(B)やボロンを含む化合物である。
【0031】上記の構成によれば、吸熱側金属にて、ス
イッチング素子や表示領域の熱を効率よく吸収して、発
熱側金属にて効率よく放熱を行うことができるペルチェ
素子を形成することができる。これにより、表示領域を
冷却して、表示領域内の温度上昇を抑制することができ
る。
【0032】また、本発明の液晶表示装置は、上記の液
晶表示装置において、上記活性層が上記ソース配線に重
なるように設けられているとともに、上記吸熱側金属が
ソース配線に重なるように設けられており、さらに、上
記表示領域内に形成されているN型半導体素子及びP型
半導体素子がソース配線に重なるように設けられている
ことを特徴としている。
【0033】上記の構成によれば、表示領域内にて、吸
熱側金属、N型半導体素子、P型半導体素子が、ソース
配線に重なるように設けられているので、画素開口率に
影響を及ぼすことなくペルチェ素子を形成することが可
能になる。これにより、表示領域の画素開口率を充分に
確保することができるとともに、表示領域内での温度上
昇を抑制して、リーク電流によるスイッチング素子の劣
化や信頼性の低下を防止することができる。それゆえ、
画像表示時のコントラストや明るさを向上し、画像表示
を良好に行うことができる液晶表示装置を提供すること
が可能になる。
【0034】また、本発明の液晶表示装置は、上記の液
晶表示装置において、上記吸熱側金属は、N型半導体素
子又はP型半導体素子の少なくとも一方に、導電体を介
して接続されていることを特徴としている。
【0035】上記の構成によれば、スイッチング素子と
吸熱側金属との間に、N型半導体素子又はP型半導体素
子を配置することなくペルチェ素子を形成することがで
きる。そのため、スイッチング素子と吸熱側金属とが接
近するように配置されるので、吸熱側金属は、スイッチ
ング素子に発生した熱を効率よく吸収することができ
る。これにより、スイッチング素子を効率よく冷却する
ことができ、リーク電流の増加を抑制して、スイッチン
グ素子の劣化や信頼性の低下を防止することができる。
【0036】また、本発明の液晶表示装置の製造方法
は、スイッチング素子の活性層にデータ信号を入力する
ためのソース配線を備え、該ソース配線に対して直交す
るようにゲート配線が形成されている表示領域を有する
液晶表示装置の製造方法において、ペルチェ効果を有す
るペルチェ素子が、上記活性層に入射する光を遮断する
遮光層の一部をなすように形成されることを特徴として
いる。
【0037】上記の方法によれば、表示領域内のスイッ
チング素子の温度が上昇した場合に、ペルチェ素子を構
成する遮光層から、ペルチェ効果を利用して、スイッチ
ング素子や表示領域から熱を吸収することができる。そ
のため、スイッチング素子を含む表示領域を効率よく冷
却することができる。
【0038】また、スイッチング素子の温度上昇を低減
することにより、スイッチング素子の活性層に生じるリ
ーク電流の発生を抑制することができるので、スイッチ
ング素子の劣化を防止し、信頼性を向上することができ
る。
【0039】また、本発明の液晶表示装置の製造方法
は、上記の液晶表示装置の製造方法において、上記ペル
チェ素子として、吸熱現象が生じる吸熱側金属及び発熱
現象が生じる発熱側金属と、吸熱側金属と発熱側金属と
を接続しているN型半導体素子及びP型半導体素子とを
形成し、吸熱側金属は、上記表示領域内にて上記遮光層
をなすように形成され、発熱側金属は、表示領域を避け
た位置に形成されることを特徴としている。
【0040】上記の方法によれば、吸熱側金属は表示領
域内の熱を吸収して、ペルチェ素子の配線としてのP型
半導体素子及びN型半導体素子によって交換されて、発
熱側金属にて外部へ放出される。そのため、スイッチン
グ素子や表示領域の冷却を効率よく行うことができるの
で、活性層でのリーク電流の発生を抑制して、スイッチ
ング素子の劣化や信頼性の低下を防止することができ
る。
【0041】また、発熱側金属は、表示領域以外の位置
に配置されているので、発熱側金属にて発生する熱が、
表示領域の温度上昇に影響を与えることはない。さら
に、吸熱側金属は遮光層をなしているので、表示領域の
画素開口率を低下させることはない。
【0042】また、本発明の液晶表示装置の製造方法
は、上記の液晶表示装置の製造方法において、上記活性
層が上記ソース配線に重なるように形成されるととも
に、上記吸熱側金属がソース配線に重なるように形成さ
れ、さらに、上記表示領域内のN型半導体素子及びP型
半導体素子がソース配線に重なるように形成されること
を特徴としている。
【0043】上記の方法によれば、表示領域内にて、吸
熱側金属、N型半導体素子、P型半導体素子が、ソース
配線に重なるように設けられているので、画素開口率に
影響を及ぼすことなくペルチェ素子を形成することが可
能になる。これにより、表示領域の画素開口率を充分に
確保することができるので、画像表示時のコントラスト
や明るさを向上し、画像表示を良好に行うことができる
液晶表示装置を提供することが可能になる。
【0044】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態について図1ないし図8に基づいて説明すれば、
以下の通りである。
【0045】本実施の形態の液晶表示装置は、図1に示
すように、活性層21・21…を備えたスイッチング素
子である薄膜トランジスタ(TFT)20・20…をマ
トリクス状に配置したアクティブマトリクス型液晶表示
装置である。図1に示す液晶表示装置は、ガラスや石英
等にて形成された透明の基板11上に、ペルチェ素子1
0を配置し、さらに、TFT20・20…、上部遮光層
36・36…を配置している。
【0046】なお、以下では、基板11上に配置された
各部材に対して、基板11に近づく方向を下方とし、基
板11から離れる方向を上方とする。
【0047】各薄膜トランジスタ(TFT)20の各活
性層21は半導体であり、半導体であれば特に限定され
るものではない。具体的には、Si(シリコン)、G
e、GaAs、GaP、CdS、CdSe等からなる非
晶質、多結晶、単結晶等の半導体である。また、各TF
T20の活性層21は、データ信号を入力するためのソ
ース配線28とゲート配線23とが交差する部位に対応
した位置にて、ゲート配線23よりも下位に形成されて
いる。ソース配線28は、各TFT20の活性層21に
接続されるソース電極28m及びドレイン電極28pを
含んでいる。
【0048】そして、ソース配線28及びゲート配線2
3は、図2に示すように、液晶表示装置の液晶パネル4
0上にて、表示領域である画素領域42の外部領域に配
置されたソースドライバ48及びゲートドライバ43に
接続されている。ソースドライバ48及びゲートドライ
バ43が、ソース配線28及びゲート配線23を介し
て、画素領域42の各TFT20を駆動することによ
り、液晶表示装置の液晶パネル40上には、画像が表示
される。
【0049】なお、上記液晶表示装置は、ソース配線2
8とゲート配線23とを含む構成であるが、これに限定
されない。また、ソース配線28とゲート配線23との
位置関係は、限定されるものではなく、例えば、ソース
配線28がゲート配線23よりも下位に配置された構成
であってもよい。
【0050】上記各上部遮光層36は、図1に示すよう
に、絶縁層55を介して、各TFT20毎に独立して設
けられ、外部から液晶パネル40(図2)に入射する光
や、光学系からの反射光、液晶パネル40内での乱反射
による光を遮光して、各TFT20への光の入射を阻止
している。このようにして、各TFT20への光の入射
を阻止することにより、各TFT20の活性層21に生
じるリーク電流を防止することができる。
【0051】上記ペルチェ素子10は、ペルチェ効果を
有し、例えば、異種の導体又は異種の半導体の少なくと
も一方を組み合わせて構成される。ペルチェ効果は、異
種の導体間や異種の半導体間、又は導体−半導体間の接
点に電流を流すことにより、該接点にて、熱の発生及び
吸収を生じる現象である。本実施の形態のペルチェ素子
10は、ペルチェ効果を得るために、図3に示すよう
に、P型半導体素子12、N型半導体素子16、吸熱側
金属14、発熱側金属としてのP型側金属34a及びN
型側金属34bを備えている。
【0052】P型半導体素子12、N型半導体素子1
6、吸熱側金属14、P型側金属34a、N型側金属3
4bは、ペルチェ素子10を構成することができる導体
又は半導体であれば特に限定されない。
【0053】具体的には、P型半導体素子12及びN型
半導体素子16として、カルコゲナイド系半導体、IV族
系半導体、ボロン系半導体を挙げることができる。ここ
で、IV族系半導体とは、SiやGe等のIV族系元素や、
IV族系元素を含む化合物をいう。また、ボロン系半導体
とは、B(ボロン)やBを含む化合物をいう。
【0054】カルコゲナイド系半導体としては、例え
ば、Bi2Te3、Sb2Te3、Sm23、Cu2O、C
oSb3、InSb、ZnSb、BiSb、InAsP
n、PbTe、AgSbTe2+GeTe等のうちのい
ずれかを挙げることができる。また、IV族系半導体とし
ては、例えば、Ge、Si、SiGe等のGe−Si
系、FeSi2、MnSi2、MgSi2等のFeSi2
等のうちのいずれかを挙げることができる。さらに、ボ
ロン系半導体としては、B、AlB12、B4C等のうち
のいずれかを挙げることができる。
【0055】また、吸熱側金属14、P型側金属34a
及びN型側金属34bとしては、金属や合金等、特に限
定されない。具体的には、Al、Cu、Ag、Au、
Co、Ta、Ti、Zr、Hf、W、Mo、Cr、N
i、Pt等の金属、MoSi 2、TaSi2、WS
2、CoSi2、NiSi2、PtSi等のケイ素−金
属系合金、Pd2S等の硫黄−金属系合金、Hf
N、ZrN、TiN、TAN、NbN等の窒素−金属系
合金、TiC、TaC等の炭素−金属系合金、TiB
2等のボロン−金属系合金、上記〜のうちの1種
又は2種以上の組み合わせ、のうちのいずれかであるこ
とが好ましい。
【0056】上記P型半導体素子12及びN型半導体素
子16は、図3に示すように、ペルチェ素子10の配線
を形成しており、吸熱側金属14に接続されている。ま
た、P型半導体素子12はP型側金属34aに接続さ
れ、N型半導体素子16はN型側金属34bに接続され
ている。
【0057】上記ペルチェ素子10の構成にて、P型側
金属34aとN型側金属34bとの間に、外部電圧41
を印加し、N型側金属34bから、吸熱側金属14を経
て、P型側金属34aの方向へ電流を流すと、ペルチェ
効果による熱の吸収及び発生が起こる。このとき、P型
半導体素子12及びN型半導体素子16と、各吸熱側金
属14との接触部分では、吸熱現象が起こる。また、P
型側金属34aとP型半導体素子12との接触部分、及
びN型側金属34bとN型半導体素子16との接触部分
にて、発熱現象が起こる。
【0058】このペルチェ効果により、吸熱側金属14
では、周囲の熱が吸収される。そして、吸収された熱
は、ペルチェ素子の配線としてのP型半導体素子12及
びN型半導体素子16によって交換されて、P型側金属
34a及びN型側金属34bに伝わり、該P型側金属3
4a及びN型側金属34bでの発熱現象により、外部へ
放出されることになる。
【0059】上記の構成を有するペルチェ素子10は、
液晶表示装置内に設けられて、液晶表示装置の画像領域
42(図2)に生じた熱を冷却している。つまり、図1
に示すように、基板11に接するように、P型半導体素
子12とN型側金属34bとが形成され、N型側金属3
4bは、TFT20・20…が配置されている画素領域
42を避けるように配置されている。また、P型半導体
素子12とN型側金属34bとは、電気的に接続した状
態とならないように、絶縁層51を介して設けられてい
る。
【0060】P型半導体素子12上には、複数の吸熱側
金属14・14…が設けられ、P型半導体素子12と各
吸熱側金属14とが電気的に接続された状態となってい
る。複数の吸熱側金属14・14…は、複数のTFT2
0・20…が形成される位置に対応するように配置さ
れ、各TFT20毎に独立して形成されるように設けら
れている。また、各各吸熱側金属14間には、絶縁層5
2・52…が設けられている。
【0061】さらに、各吸熱側金属14上には、N型半
導体素子16が形成されて、電気的に接続されている。
これにより、P型半導体素子12とN型半導体素子16
とは、各吸熱側金属14を介して電気的に接続された状
態となる。
【0062】また、N型半導体素子16上には、絶縁層
54を介して、複数の吸熱側金属14・14…に重なる
ように、複数のTFT20・20…が設けられている。
上述したように、複数の吸熱側金属14・14…は、N
型半導体素子16上に形成される各TFT20の形成位
置に対応するように配置されているので、各吸熱側金属
14上には、各TFT20が独立して設けられている。
【0063】上記のように、各TFT20毎に各吸熱側
金属14が設けられているので、各吸熱側金属14は、
各TFT20の下部から、各TFT20の活性層21に
入射する光を遮断することができる。つまり、各吸熱側
金属14は、ペルチェ素子の一部であるとともに、各T
FT20への入射光を遮光する下部遮光層としても機能
している。このように、各吸熱側金属14は、下部遮光
膜としての機能を兼ね備えているので、各TFT20を
冷却することができるとともに、各TFT20への入射
光を遮光することができる。
【0064】さらに、P型半導体素子12が設けられて
いる領域のうち、TFT20が配置されている画素領域
42(図2)以外のP型半導体素子12上にて、発熱側
金属であるP型側金属34aが設けられている。P型側
金属34aは、各吸熱側金属14及びN型半導体素子1
6に接触しないように、絶縁層53を介して設けられて
いる。これにより、P型側金属34aは、P型半導体素
子12に電気的に接続された状態となる。
【0065】一方、基板11上に形成されたN型側金属
34b上には、図1に示すように、各吸熱側金属14に
接続されたN型半導体素子16の一端が配置され、N型
側金属34bとN型半導体素子16とが電気的に接続さ
れている。
【0066】つまり、N型半導体素子16は、各吸熱側
金属14及びN型側金属34bに、電気的に接続される
ように設けられ、N型半導体素子16の一端は、N型側
金属34bに電気的に接続され、N型半導体素子16の
端部以外の位置にて、各吸熱側金属14に電気的に接続
されている。また、N型半導体素子16の他端は、P型
側金属34aに電気的に接続されないように、絶縁層5
3を介して設けられている。
【0067】上記構成の液晶表示装置にて、図3に基づ
いて説明したように、P型側金属34aとN型側金属3
4bとの間に、外部電圧41を印加することにより、ペ
ルチェ効果による熱の吸収及び発生が起こる。すなわ
ち、外部電圧41を印加することにより、P型半導体素
子12と各吸熱側金属14との接触部分、及び、N型半
導体素子16と各吸熱側金属14との接触部分では、吸
熱現象が起こる。また、P型側金属34aとP型半導体
素子12との接触部分、及びN型側金属34bとN型半
導体素子16との接触部分にて、発熱現象が起こる。
【0068】上記のようなペルチェ効果により、各TF
T20にて生じた熱は、各吸熱側金属14にて吸収され
る。そして、吸収された熱は、P型半導体素子12を介
してP型側金属34aに伝えられ、また、N型半導体素
子16を介してN型側金属34bに伝えられ、P型側金
属34a及びN型側金属34bにて、放散される。
【0069】また、上記の構成の液晶表示装置は、図2
に示すように、TFT20・20…が配置された画素領
域42から離れた外部領域に、発熱側金属であるP型側
金属34a及びN型側金属34bが配置されている。こ
のように、発熱側金属であるP型側金属34a及びN型
側金属34bは、画素領域42を避けた位置に設けられ
ているので、ペルチェ効果によって、P型側金属34a
とP型半導体素子12との接触部分、及び、N型側金属
34bとN型半導体素子16との接触部分にて発生する
熱が、画素領域42の各TFT20に影響を及ぼすこと
なく外部へ放出される。これにより、画素領域42を効
率よく冷却することができる。
【0070】さらに、P型側金属34a及びN型側金属
34bから効率よく熱を放出するために、P型側金属3
4aに接触するように放熱体44aを設け、また、N型
側金属34bに接触するように放熱体44bを設けても
よい。これにより、P型側金属34a及びN型側金属3
4bの熱が、放熱体44a、44bに伝導し、放熱体4
4a、44bから熱が放散されるので、P型側金属34
a及びN型側金属34bの冷却が促進される。その結
果、画素領域42を含む液晶パネル40の温度上昇が抑
制され、画素領域42の各TFT20の冷却を効率よく
行うことが可能になる。
【0071】なお、放熱体44a、44bとしては、金
属箔等の熱伝導性に優れたものであればよく、特に限定
されるものではない。また、発熱側金属であるP型側金
属34a及びN型側金属34bの形成位置は、液晶パネ
ル40上に限定されず、P型側金属34a及びN型側金
属34bにて発生した熱が、画素領域42の温度上昇を
引き起こさない位置であればよい。
【0072】このように、ペルチェ素子10(図1)を
有する本実施の形態の液晶表示装置では、ペルチェ効果
を利用することによって、各TFT20を備えた画素領
域42における温度上昇を低減することができる。これ
により、各TFT20にリーク電流が生じた場合にも、
画素領域42がペルチェ素子10によって充分に冷却さ
れているので、リーク電流の増加を低減することができ
る。さらに、各吸熱側金属14は、各TFT20の下部
遮光層としての機能を兼ね備えているので、各TFT2
0に入射した光によって生じるリーク電流を低減するこ
とができる。
【0073】それゆえ、TFT20の劣化を防止し、T
FT20の信頼性を向上することができるので、良好な
画像表示を行うことができる液晶表示装置を提供するこ
とができる。
【0074】また、図4に示すように、本実施の形態の
液晶表示装置では、各TFT20がソース配線28・2
8…に重なるように配置されているので、各TFT20
の下部遮光層としての各吸熱側金属14も、各ソース配
線28に重なるように配置されることになる。そのた
め、各吸熱側金属14に電気的に接続されるように設け
られているP型半導体素子12及びN型半導体素子16
も、ソース配線28に重なるように配置される。
【0075】その結果、ペルチェ素子10が、図3に示
す画素領域42の開口部分45に影響を及ぼすことがな
いため、透過した光をスクリーン上等に投影するために
必要な画素開口率を低下させることがなく、画素の開口
率を充分に確保することができる。これにより、画像表
示時のコントラストや明るさを向上することができ、良
好な画像表示を行うことができる液晶表示装置を提供す
ることができる。
【0076】次に、本実施の形態の液晶表示装置の製造
方法について、図5ないし図8に基づいて説明する。
【0077】図5(a)に示すように、基板11上に、
図1に示すペルチェ素子10を構成するP型半導体12
を形成する。P型半導体12は、CVD(プラズマ化学
気相成長)法あるいはスパッタ法等により、基板11上
に堆積させる。
【0078】また、図示しないが、このとき、基板11
上の画素領域42(図2)以外の領域にて、N型側金属
34bが、フォトリソグラフィ/エッチングにより形成
される。
【0079】続いて、図5(b)に示すように、P型半
導体12上の全面に、SiO2等の第1の絶縁膜13を
堆積し、フォトリソグラフィ/エッチングにより、図5
(c)に示す第1絶縁層13aを形成する。このフォト
リソグラフィ/エッチングにより、中央部分の第1の絶
縁膜13が除去され、P型半導体12が露出した、凹型
の第1開口部33が形成される。その後、図5(c)に
示すように、第1絶縁層13aから第1開口部33にわ
たって、吸熱側金属14が、フォトリソグラフィ/エッ
チングにより形成される。
【0080】このように、P型半導体12上に、吸熱側
金属14が接触するように設けられているので、P型半
導体12と吸熱側金属14とが電気的に接続された状態
となる。また、このとき、吸熱側金属14は、後述する
TFT20に重なるような位置に設けられるように、パ
ターニングされている。
【0081】なお、図示していないが、画素領域42
(図2)以外の領域に形成されたP型半導体素子12上
には、上記第1絶縁層13aが形成されず、フォトリソ
グラフィ/エッチングにより、P型半導体素子12上に
P型側金属34aが、形成される。
【0082】次に、第1絶縁層13a及び吸熱側金属1
4の全面に、図示しないSiO2等の第2の絶縁膜を堆
積し、フォトリソグラフィ/エッチングにより、図5
(d)に示す第2絶縁層15aを形成する。このフォト
リソグラフィ/エッチングにより、全面に形成された第
2の絶縁膜のうち、中央部分の第2の絶縁膜が除去さ
れ、吸熱側金属14が露出した、凹型の第2開口部35
が形成される。
【0083】その後、図5(d)に示すように、第2絶
縁層15aから第2開口部35に沿うように、ペルチェ
素子10を構成するN型半導体16を形成される。N型
半導体16は、CVD法あるいはスパッタ法等により、
吸熱側金属14上に形成される。これにより、吸熱側金
属14上にN型半導体16が接触するように設けられる
ので、N型半導体16と吸熱側金属14とが電気的に接
続された状態となる。
【0084】このように、P型半導体12、吸熱側金属
14、N型半導体16を形成することによって、吸熱側
金属14は、P型半導体12及びN型半導体16に電気
的に接続される。これにより、P型半導体12とN型半
導体16とが、吸熱側金属14を介して、電気的に接続
された状態となる。
【0085】その後、図5(e)に示すように、N型半
導体16の全面に、フォトリソグラフィ等により、Si
2等の第3絶縁層17を堆積する。
【0086】上記の各工程において、図示していない
が、前述したP型側金属34a上には、上記第2の絶縁
層15a及び第3絶縁層17が形成される。また、N型
半導体16の一端は、画素領域42(図2)の外部に配
置されたN型側金属34bに電気的に接続するように形
成され、N型半導体16上に第3絶縁層17が形成され
る。
【0087】なお、上記の第1、2、3絶縁層13a、
15a、17は、図1に示す絶縁層51、52、53、
54に対応する。
【0088】次に、図6(a)に示すように、第3絶縁
層17上にTFT20の活性層21を形成する。活性層
21の形成位置は、前述したように、吸熱側金属14に
重なり合うように配置され、吸熱側金属14毎に設けら
れる。
【0089】具体的な形成方法は、活性層21が多結晶
シリコンの場合、第3絶縁層17上に非晶質シリコン薄
膜を50〜200nm程度の膜厚にて、CVD法等によ
り堆積した後、高温にて熱処理又はレーザ光の照射によ
って、多結晶化させる。次いで、フォトリソグラフィ/
エッチングによりパターニングを行い、所定の形状の活
性層21を形成する。また、この後、閾値電圧を制御す
るために、不純物イオン注入を行ってもよい。
【0090】続いて、図6(b)に示すように、活性層
21上に、ゲート絶縁膜22を形成する。ゲート絶縁膜
22は、CVD法による堆積、あるいは酸化、又はこれ
ら両方を行う等によって形成する。その後、活性層21
のゲート絶縁膜22上に、ゲート配線23を形成する。
ゲート配線23は、活性層21の上部に適宜の幅で形成
されればよいが、後述する活性層21のチャネル領域2
1cの形成位置に対応して、活性層21のほぼ中央に形
成されることが好ましい。
【0091】次に、ゲート配線23をマスクにし、イオ
ン注入によって、リンや砒素等のN型低濃度不純物を活
性層21に注入する。このイオン注入は、5×1012
1×1014/cm2程度のドーズ量にて行う。これによ
り、図6(c)に示すように、ゲート配線23の下部に
位置する活性層21の領域以外に、低濃度不純物領域2
1a・21bが形成される。一方、ゲート配線23の下
部に位置する活性層21の領域には、低濃度不純物を含
まないチャネル領域21cが形成される。
【0092】さらに、図7(a)に示すように、フォト
レジスト24にてゲート配線23の周辺をパターニング
する。そして、フォトレジスト24をマスクにして、N
型低濃度不純物を、5×1012〜1×1014/cm2
度のドーズ量にて、活性層21にイオン注入する。これ
により、低濃度不純物領域21a・21bの外側領域
に、高濃度の不純物を含むソース領域21m及びドレイ
ン領域21pが形成される。
【0093】つまり、活性層21には、図7(a)に示
すように、ゲート配線23の下部にチャネル領域21c
が形成され、チャネル領域21cに隣り合う領域には、
低濃度不純物領域21n・21qが形成され、低濃度不
純物領域21n・21qのさらに外側領域に、ソース領
域21m及びドレイン領域21pが形成されたLDD
(Lightly doped drain)構造となっている。
【0094】このように、活性層21をLDD構造とす
ることにより、活性層21の内部に生じる電界強度を弱
めることができる。具体的には、チャネル領域21c−
ドレイン領域21p間の電界強度を弱めることができる
ので、活性層21に生じるリーク電流を抑制する効果を
得ることができる。なお、低濃度不純物領域21n・2
1qを形成する工程は必ずしも必要ではなく、チャネル
領域21c以外を不純物領域としたシングルドレイン構
造であっても、同様の効果を得ることができる。
【0095】次に、フォトレジスト24を除去した後、
図7(b)に示すように、NSG(Non-doped Silicate
Grass)法により、ゲート絶縁膜22及びゲート配線2
3の全面を覆うように、第4絶縁層25を形成する。続
いて、第4絶縁層25の全面に、BPSG(Borophosph
osilicate glass)を600nm堆積させて第5絶縁層
26を形成する。その後、850℃〜950℃程度にて
熱処理を施す、又は、CMP(Chemical Mechanical Pl
anarization)処理する等によって平坦化を行ってもよ
い。
【0096】続いて、図7(b)に示すように、活性層
21に形成されたソース領域21m及びドレイン領域2
1p上に、電極取り出し用のコンタクトホール部27を
形成するための第3開口部を形成する。そして、この第
3開口部に、Al等の金属材料からなるソース電極28
m及びドレイン電極28pを形成する。
【0097】次いで、図8(a)に示すように、第5絶
縁層26、ソース電極28m、ドレイン電極28pを覆
うように、全面に窒化層31を形成する。さらに、パッ
シベーション層を形成して水素化処理を行い、SiO2
等の第6絶縁層32を堆積する。この後に、エッチバッ
ク又はCMP等により、平坦化を行ってもよい。
【0098】なお、上記窒化層31及び第6絶縁層32
は、図1に示す絶縁層55に対応する。
【0099】次に、図1に示す各TFT20の活性層2
1に入射する光を遮断するために、図8(b)に示すよ
うに、上部遮光層36を形成する。上部遮光層36は、
第6絶縁層32上にて、CVD法又はスパッタ法等によ
り、各TFT20の形成位置に重なるように形成され
る。
【0100】上部遮光層36としては、遮光効果を有す
るものであれば特に限定されない。具体的には、T
a、Ti、W、Mo、Cr、Ni等の金属やポリシリコ
ン等の単層、又はMoSi2、TaSi2、WSi2
CoSi2、NiSi2、PtSi、Pd2S、HfN、
ZrN、TiN、TAN、NbN、TiC、TaC、T
iB2等の単層、又は上記の単層のいずれかを組み
合わせた多層構造であることが好ましい。
【0101】なお、図示していないが、第6絶縁層32
及び上部遮光層36上に、絶縁層を形成し、さらに、こ
の絶縁層に、ITO等の透明電極とドレイン電極28p
とを接続するためのコンタクトホールを形成し、透明電
極とドレイン電極28pとを電気的に接続する。
【0102】上記の製造方法によって製造された液晶表
示装置は、図1に基づいて説明したように、各TFT2
0の下方に、画素領域42(図2)にて発生した熱を外
部に放出して、画素領域42を効率よく冷却するための
ペルチェ素子10が設けられている。さらに、各TFT
20の上方及び下方には、入射光や反射光を遮断するた
めの遮光層が設けられている。各TFT20上方の遮光
層は、上部遮光層26であり、各TFT20下方の遮光
層は、ペルチェ素子10の一部を構成している吸熱側金
属14が、遮光層としての機能を兼ね備えている。
【0103】なお、本実施の形態の液晶表示装置におい
ては、各TFT20の下方にペルチェ素子を配置してい
るが、必ずしもこれに限定されず、各TFT20の上方
にペルチェ素子を配置してもよい。この場合、各TFT
20の上部に設けられる遮光層が、ペルチェ素子の一部
を構成することになる。また、各TFT20の上下に、
それぞれペルチェ素子を配置し、各ペルチェ素子の一部
が遮光層を構成してもよい。
【0104】また、本実施の形態の液晶表示装置におい
ては、発熱側金属であるP型側金属34aとN型側金属
34bとの間に電圧を印加しているが、吸熱側金属14
を複数設けて、吸熱側金属間に電圧を印加する構成とし
てもよい。この場合、電流の流れる方向を制御すること
により、吸熱側金属にて吸熱現象を生じさせ、発熱側金
属にて発熱現象を生じさせることができる。
【0105】さらに、本実施の形態の液晶表示装置にお
いては、画素領域にペルチェ素子を配置する構成である
が、これに限定されず、例えば、ソースドライバやゲー
トドライバのドライバ領域にも、同様にペルチェ素子を
配置してもよい。
【0106】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について図9及び図10に基づいて説明すれば、以下の
通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1
の図面に示した部材と同一の機能を有する部材について
は、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0107】本実施の形態の液晶表示装置では、図9に
示すように、基板11上に、ペルチェ素子60を配置
し、さらに、TFT20・20…、上部遮光層36・3
6…を配置している。ペルチェ素子60は、P型半導体
素子62、N型半導体素子66、吸熱側金属64、発熱
側金属としてのP型側金属34a及びN型側金属34b
を備えている。
【0108】ペルチェ素子60は、液晶表示装置内に設
けられて、液晶表示装置の液晶パネルを冷却している。
つまり、図9に示すように、基板11に接するように、
P型半導体素子62が形成されている。また、TFT2
0・20…が配置されている画素領域を避ける位置に形
成されたP型半導体素子62上には、P型側金属34a
が形成されている。これにより、P型半導体素子62と
P型側金属34aとが電気的に接続された状態となる。
【0109】N型半導体素子66は、P型半導体素子6
2上に絶縁膜を介して設けられている。N型半導体素子
66上には、TFT20・20…の形成位置に対応する
ように吸熱側金属64が形成されている。また、N型半
導体素子66上の画素領域を避けた位置にはN型側金属
34bが形成されている。これにより、P型半導体素子
62と吸熱側金属64及びN型側金属34bとが電気的
に接続された状態となる。また、N型半導体素子66と
P型側金属34aとは、絶縁膜を介して設けられてい
る。
【0110】上記の構成の液晶表示装置において、P型
半導体素子62と吸熱側金属64とを電気的に接続する
ために、図10に示すように、N型半導体素子66に接
触しない位置に導電体であるコンタクト65を設けてい
る。このコンタクト65を介して、P型半導体素子62
と吸熱側金属64とが接触し、電気的に接続される。
【0111】上記のように、各TFT20と吸熱側金属
64とが、近接して形成されているので、吸熱側金属6
4が各TFT20に発生した熱を効率よく吸収すること
ができる。これにより、各TFT20の温度上昇を効率
よく低減することができる。
【0112】さらに、コンタクト65は、図10に示す
ように、画素領域の開口部分45を避けて、例えば、ゲ
ート配線に重なるように設けられるので、画素の開口率
を低下させることがなく、良好な画像表示を行うことが
できる液晶表示装置を提供することができる。
【0113】上記の構成の液晶表示装置の製造方法は、
前記実施の形態1と同様であるが、本実施の形態では、
基板11上にP型半導体素子62を形成し、P型半導体
素子62上に絶縁膜を介して、N型半導体素子66を形
成する。そして、N型半導体素子66上に吸熱側金属6
4を形成する。吸熱側金属64を形成する際には、N型
半導体素子66に接触しない位置にて、吸熱側金属64
が、コンタクト65を介してP型半導体素子62に接続
されるように、パターニングを行う。その後、P型半導
体素子62と吸熱側金属64とを電気的に接続するコン
タクト65を形成する。
【0114】なお、上記の液晶表示装置は、各TFT2
0の下方にペルチェ素子を配置しているが、必ずしもこ
れに限定されず、各TFT20の上方にペルチェ素子を
配置してもよい。この場合、各TFT上に吸熱側金属6
4が形成され、吸熱側金属64上にN型半導体素子66
が形成された構成となる。また、各TFT20の上下
に、それぞれペルチェ素子を配置し、各ペルチェ素子の
一部が遮光層を構成してもよい。
【0115】本発明は上述した各実施形態に限定される
ものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能
であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手
段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発
明の技術的範囲に含まれる。
【0116】
【発明の効果】本発明の液晶表示装置は、以上のよう
に、ペルチェ効果を有するペルチェ素子と、上記活性層
に入射する光を遮断する遮光層とを備え、遮光層がペル
チェ素子の一部をなしているものである。
【0117】それゆえ、表示領域内のスイッチング素子
の温度が上昇した場合に、ペルチェ効果を利用して、ペ
ルチェ素子を構成する遮光層から、スイッチング素子や
ペルチェ素子を構成する遮光層の周囲に発生した熱を吸
収することができるという効果を奏する。これにより、
表示領域内に熱がこもるのを防止するとともに、表示領
域の温度上昇を抑制することができるという効果を奏す
る。また、スイッチング素子の劣化を防止して信頼性を
向上することができるという効果を奏する。
【0118】さらに、表示領域の温度上昇を抑制するの
で、スイッチング素子の活性層に入射した光によって発
生するリーク電流の増加を抑制することができるという
効果を奏する。また、ペルチェ素子の一部が遮光層をな
すように配置されているので、ペルチェ素子が表示領域
の画素開口率を低下させることはないという効果を奏す
る。
【0119】従って、液晶表示のコントラストや明るさ
等を向上させ、良好な画像表示を行うことができる液晶
表示装置を提供することができるという効果を奏する。
【0120】また、本発明の液晶表示装置は、上記の液
晶表示装置において、上記ペルチェ素子は、吸熱現象が
生じる吸熱側金属及び発熱現象が生じる発熱側金属と、
吸熱側金属と発熱側金属とを接続しているN型半導体素
子及びP型半導体素子とを有し、吸熱側金属は、上記表
示領域内に形成されて上記遮光層をなし、発熱側金属
は、上記表示領域を避けた位置に配置されているもので
ある。
【0121】それゆえ、吸熱側金属は表示領域内の熱を
吸収して、スイッチング素子を含む表示領域の温度上昇
を低減することができるという効果を奏する。そして、
吸熱側金属に吸収された熱は、ペルチェ素子の配線とし
てのP型半導体素子及びN型半導体素子によって交換さ
れて、発熱側金属にて外部へ放出されるので、スイッチ
ング素子や表示領域の冷却を効率よく行うことができる
という効果を奏する。
【0122】また、発熱側金属は、表示領域以外の位置
に配置されているので、発熱側金属にて発生する熱が、
表示領域の温度上昇に影響を与えることはないという効
果を奏する。さらに、吸熱側金属は遮光層をなしている
ので、表示領域の画素開口率を低下させることはないと
いう効果を奏する。
【0123】また、本発明の液晶表示装置は、上記の液
晶表示装置において、上記発熱側金属には、放熱体が設
けられているものである。
【0124】それゆえ、発熱側金属での発熱を効率よく
放熱体に伝えて、外部に放熱することができるという効
果を奏する。そのため、表示領域内での温度上昇を抑制
するとともに、表示領域を冷却することができるので、
スイッチング素子の劣化や信頼性の低下を防止すること
ができるという効果を奏する。
【0125】また、本発明の液晶表示装置は、上記の液
晶表示装置において、上記吸熱側金属及び発熱側金属
は、Al、Cu、Ag、Au、Co、Ta、Ti、Z
r、Hf、W、Mo、Cr、Ni、Ptのうちのいずれ
かの金属、MoSi2、TaSi2、WSi2、CoS
2、NiSi2、PtSi、Pd2S、HfN、Zr
N、TiN、TAN、NbN、TiC、TaC、TiB
2のうちのいずれかの合金、、のうちの1種又は
2種以上の組み合わせ、からなる群のうちのいずれかで
あるものである。
【0126】また、本発明の液晶表示装置は、上記の液
晶表示装置において、上記N型半導体素子及びP型半導
体素子は、カルコゲナイド系半導体、IV族系半導体、ボ
ロン系半導体のうちのいずれかであるものである。
【0127】それゆえ、吸熱側金属にて、スイッチング
素子や表示領域の熱を効率よく吸収して、発熱側金属に
て効率よく放熱を行うことができるペルチェ素子を形成
することができるという効果を奏する。これにより、表
示領域を冷却して、表示領域内の温度上昇を抑制するこ
とができるという効果を奏する。
【0128】また、本発明の液晶表示装置は、上記の液
晶表示装置において、上記活性層が上記ソース配線に重
なるように設けられているとともに、上記吸熱側金属が
ソース配線に重なるように設けられており、さらに、上
記表示領域内に形成されているN型半導体素子及びP型
半導体素子がソース配線に重なるように設けられている
ものである。
【0129】それゆえ、表示領域内にて、吸熱側金属、
N型半導体素子、P型半導体素子が、ソース配線に重な
るように設けられているので、画素開口率に影響を及ぼ
すことなくペルチェ素子を形成することが可能になると
いう効果を奏する。これにより、表示領域の画素開口率
を充分に確保することができるとともに、表示領域内で
の温度上昇を抑制して、スイッチング素子の劣化や信頼
性の低下を防止することができるという効果を奏する。
【0130】また、本発明の液晶表示装置は、上記の液
晶表示装置において、上記吸熱側金属は、N型半導体素
子又はP型半導体素子の少なくとも一方に、導電体を介
して接続されているものである。
【0131】それゆえ、スイッチング素子と吸熱側金属
とが接近するように配置されるので、吸熱側金属は、ス
イッチング素子に発生した熱を効率よく吸収することが
できるという効果を奏する。これにより、スイッチング
素子を効率よく冷却することができ、スイッチング素子
の劣化や信頼性の低下を防止することができるという効
果を奏する。
【0132】また、本発明の液晶表示装置の製造方法
は、ペルチェ効果を有するペルチェ素子が、上記活性層
に入射する光を遮断する遮光層の一部をなすように形成
される方法である。
【0133】それゆえ、ペルチェ効果を利用して、スイ
ッチング素子や表示領域から熱を吸収することができる
という効果を奏する。そのため、スイッチング素子を含
む表示領域を効率よく冷却することができるという効果
を奏する。
【0134】また、スイッチング素子の活性層に生じる
リーク電流の発生を抑制することができるので、スイッ
チング素子の劣化を防止し、信頼性を向上することがで
きるという効果を奏する。
【0135】また、本発明の液晶表示装置の製造方法
は、上記の液晶表示装置の製造方法において、上記ペル
チェ素子として、吸熱現象が生じる吸熱側金属及び発熱
現象が生じる発熱側金属と、吸熱側金属と発熱側金属と
を接続しているN型半導体素子及びP型半導体素子とを
形成し、吸熱側金属は、上記表示領域内にて上記遮光層
をなすように形成され、発熱側金属は、表示領域を避け
た位置に形成される方法である。
【0136】それゆえ、吸熱側金属は表示領域内の熱を
吸収し、吸収された熱は、発熱側金属にて外部へ放出さ
れるので、スイッチング素子や表示領域の冷却を効率よ
く行うことができるという効果を奏する。
【0137】また、発熱側金属は、表示領域以外の位置
に配置されているので、発熱側金属にて発生する熱が、
表示領域の温度上昇に影響を与えることはないという効
果を奏する。さらに、吸熱側金属は遮光層をなしている
ので、表示領域の画素開口率を低下させることはないと
いう効果を奏する。
【0138】また、本発明の液晶表示装置の製造方法
は、上記の液晶表示装置の製造方法において、上記活性
層が上記ソース配線に重なるように形成されるととも
に、上記吸熱側金属がソース配線に重なるように形成さ
れ、さらに、上記表示領域内のN型半導体素子及びP型
半導体素子がソース配線に重なるように形成される方法
である。
【0139】それゆえ、表示領域内にて、吸熱側金属、
N型半導体素子、P型半導体素子が、画素開口率に影響
を及ぼすことなくペルチェ素子を形成することが可能に
なるという効果を奏する。これにより、表示領域の画素
開口率を充分に確保し、画像表示時のコントラストや明
るさを向上し、画像表示を良好に行うことができる液晶
表示装置を提供することが可能になるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における液晶表示装置の実施の一形態を
示す概略断面図である。
【図2】上記液晶表示装置の液晶パネルを示す平面図で
ある。
【図3】上記液晶表示装置に備えられたペルチェ素子の
概略図である。
【図4】上記液晶表示装置の液晶パネルの画素領域を示
す概略図である。
【図5】本発明の液晶表示装置の製造工程を説明するも
のであって、(a)〜(e)は、液晶表示装置に備えら
れたペルチェ素子を形成する工程を示す概略断面図であ
る。
【図6】図5に示す本発明の液晶表示装置の製造工程の
続きを示し、(a)〜(c)は、薄膜トランジスタ(T
FT)を形成する工程を示す概略断面図である。
【図7】図6に示す本発明の液晶表示装置の製造工程の
続きを示し、(a)(b)は、薄膜トランジスタ(TF
T)を形成する工程を示す概略断面図である。
【図8】図7に示す本発明の液晶表示装置の製造工程の
続きを示し、(a)(b)は、上部遮光層を形成する工
程を示す概略断面図である。
【図9】本発明における液晶表示装置の他の実施の一形
態を示す概略断面図である。
【図10】上記液晶表示装置の液晶パネルの画素領域を
示す概略図である。
【符号の説明】
10 ペルチェ素子 11 基板 12 P型半導体素子(ペルチェ素子) 14 吸熱側金属(遮光層・ペルチェ素子) 16 N型半導体素子(ペルチェ素子) 20 TFT(スイッチング素子) 21 活性層 21m ソース領域 21p ドレイン領域 23 ゲート配線 28 ソース配線 28m ソース電極 28p ドレイン電極 34a P型側金属(発熱側金属) 34b N型側金属(発熱側金属) 36 上部遮光層(遮光層) 40 液晶パネル 42 画素領域(表示領域) 44a 放熱体 44b 放熱体 45 開口部分 60 ペルチェ素子 62 P型半導体素子(ペルチェ素子) 64 吸熱側金属(遮光層・ペルチェ素子) 65 コンタクト部(導電体) 66 N型半導体素子(ペルチェ素子)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 35/14 H01L 35/18 35/16 35/22 35/18 35/32 A 35/22 29/78 612Z 35/32 619B Fターム(参考) 2H091 FA34Y FB06 FC26 GA13 LA16 MA07 2H092 JA24 JB43 JB51 MA05 MA08 MA13 MA17 NA01 PA09 RA05 5F110 AA06 BB01 CC02 DD02 DD03 DD11 FF29 GG02 GG03 GG04 GG12 GG13 GG15 GG44 GG52 HJ04 HJ13 HL03 HL07 HM15 NN03 NN22 NN40 NN46 NN48 NN71 PP03 QQ11 QQ19

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スイッチング素子の活性層にデータ信号を
    入力するためのソース配線を備え、該ソース配線に対し
    て直交するようにゲート配線が形成されている表示領域
    を有する液晶表示装置において、 ペルチェ効果を有するペルチェ素子と、上記活性層に入
    射する光を遮断する遮光層とを備え、 遮光層がペルチェ素子の一部をなしていることを特徴と
    する液晶表示装置。
  2. 【請求項2】上記ペルチェ素子は、吸熱現象が生じる吸
    熱側金属及び発熱現象が生じる発熱側金属と、 吸熱側金属と発熱側金属とを接続しているN型半導体素
    子及びP型半導体素子とを有し、 吸熱側金属は、上記表示領域内に形成されて上記遮光層
    をなし、 発熱側金属は、上記表示領域を避けた位置に配置されて
    いることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】上記発熱側金属には、放熱体が設けられて
    いることを特徴とする請求項2記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】上記吸熱側金属及び発熱側金属は、A
    l、Cu、Ag、Au、Co、Ta、Ti、Zr、H
    f、W、Mo、Cr、Ni、Ptのうちのいずれかの金
    属、MoSi2、TaSi2、WSi2、CoSi2、N
    iSi2、PtSi、Pd2S、HfN、ZrN、Ti
    N、TAN、NbN、TiC、TaC、TiB2のうち
    のいずれかの合金、、のうちの1種又は2種以上
    の組み合わせ、からなる群のうちのいずれかであること
    を特徴とする請求項2又は3記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】上記N型半導体素子及びP型半導体素子
    は、カルコゲナイド系半導体、IV族系半導体、ボロン系
    半導体のうちのいずれかであることを特徴とする請求項
    2、3又は4記載の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】上記活性層が上記ソース配線に重なるよう
    に設けられているとともに、上記吸熱側金属がソース配
    線に重なるように設けられており、 さらに、上記表示領域内に形成されているN型半導体素
    子及びP型半導体素子がソース配線に重なるように設け
    られていることを特徴とする請求項2ないし5のいずれ
    か1項に記載の液晶表示装置。
  7. 【請求項7】上記吸熱側金属は、N型半導体素子又はP
    型半導体素子の少なくとも一方に、導電体を介して接続
    されていることを特徴とする請求項2ないし6のいずれ
    か1項に記載の液晶表示装置。
  8. 【請求項8】スイッチング素子の活性層にデータ信号を
    入力するためのソース配線を備え、該ソース配線に対し
    て直交するようにゲート配線が形成されている表示領域
    を有する液晶表示装置の製造方法において、ペルチェ効
    果を有するペルチェ素子が、上記活性層に入射する光を
    遮断する遮光層の一部をなすように形成されることを特
    徴とする液晶表示装置の製造方法。
  9. 【請求項9】上記ペルチェ素子として、吸熱現象が生じ
    る吸熱側金属及び発熱現象が生じる発熱側金属と、吸熱
    側金属と発熱側金属とを接続しているN型半導体素子及
    びP型半導体素子とを形成し、 吸熱側金属は、上記表示領域内にて上記遮光層をなすよ
    うに形成され、発熱側金属は、表示領域を避けた位置に
    形成されることを特徴とする請求項8記載の液晶表示装
    置の製造方法。
  10. 【請求項10】上記活性層が上記ソース配線に重なるよ
    うに形成されるとともに、上記吸熱側金属がソース配線
    に重なるように形成され、 さらに、上記表示領域内のN型半導体素子及びP型半導
    体素子がソース配線に重なるように形成されることを特
    徴とする請求項9記載の液晶表示装置の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008541423A (ja) * 2005-05-06 2008-11-20 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション ペルチエ制御相変化メモリ
CN113571483A (zh) * 2021-07-26 2021-10-29 京东方科技集团股份有限公司 显示基板及其制备方法、显示装置
CN114594639A (zh) * 2022-03-09 2022-06-07 昆山龙腾光电股份有限公司 阵列基板及制作方法

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