JP2003232557A - 冷凍装置、空気調和装置並びに室外ファンの駆動制御方法 - Google Patents

冷凍装置、空気調和装置並びに室外ファンの駆動制御方法

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JP2003232557A
JP2003232557A JP2002031966A JP2002031966A JP2003232557A JP 2003232557 A JP2003232557 A JP 2003232557A JP 2002031966 A JP2002031966 A JP 2002031966A JP 2002031966 A JP2002031966 A JP 2002031966A JP 2003232557 A JP2003232557 A JP 2003232557A
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JP
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temperature
outdoor
air conditioner
outdoor fan
outside air
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JP2002031966A
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English (en)
Inventor
Yuji Shiratori
裕次 白鳥
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Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electric Air Conditioning Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electric Air Conditioning Co Ltd
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    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2313/00Compression machines, plants or systems with reversible cycle not otherwise provided for
    • F25B2313/029Control issues
    • F25B2313/0294Control issues related to the outdoor fan, e.g. controlling speed
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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    • Y02B30/70Efficient control or regulation technologies, e.g. for control of refrigerant flow, motor or heating

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 降雪(降雪の可能性)の判断を行うことで、
駆動停止状態にある室外ファンを強制的に回転駆動し、
積雪等による室外ファンの損傷を防止する。 【解決手段】 室内熱交換器21A,21Bを備えた室
内機12A,12Bと、圧縮機16、室外熱交換器19
及び該室外熱交換器に外気を送風するための室外ファン
1を備えた室外機11とを有した空気調和装置10にお
いて、該室外ファン1の回転駆動制御を行う制御装置1
3と、前記室外機11の所定の場所に設置され、外気温
度を検出して前記制御装置13へ伝える温度センサー5
0とを備え、前記制御装置13は、前記室外ファン1が
運転停止状態にあるときに、該温度センサー50により
検出された外気温度が所定温度以下であると判定した場
合は、前記室外ファン1を強制回転駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和装置の室
外機に備えられた室外ファンの駆動制御装置及び駆動制
御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスヒートポンプ式空気調和装置、パッ
ケージ型空気調和装置等の空気調和装置の室外機側に
は、凝縮器(冷房運転時)あるいは蒸発器(暖房運転
時)として機能する室外熱交換器内を流動する冷媒に空
気を吹き込むことで、冷媒と空気との熱交換を促進する
室外ファンが設けられている。空気調和装置の室外機が
運転状態では、室外ファンは常に回転駆動されており、
これにより常に外気が室外熱交換器内へ吹き込まれてい
る。
【0003】一方、室外機が運転停止状態にある場合
(室外機が一つのみ備えられているタイプの空気調和装
置では、空気調和装置自体が運転停止状態にあり、室外
機が複数個備えられているタイプの空気調和装置では、
一部の室外機の運転状態が一時的に停止状態にある場合
等)、停止状態にある室外機の室外ファンを回転駆動す
る必要がないことから、室外ファン自体も駆動停止の状
態にあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図1は、このような空
気調和装置に備えられた室外機11の外観を示した斜視
図である。
【0005】図1で分かるように、室外ファン(プロペ
ラファン)1と、室外ファン1を駆動するモータ(不図
示)が室外機11の上部に設けられており、室外ファン
1の上にはファンガード2が取り付けられている。ま
た、室外熱交換器19および冷却水用熱交換器(放熱
器)46が左右両内側面に取り付けられている。室外フ
ァン1,室外熱交換器19,冷却水用熱交換器46は室
外機11の内の上部空間に配置されており、室外ファン
1の駆動により室外機11内の上部空間が負圧状態とな
り、これにより図1の左右側面から外気が吹き込まれて
室外熱交換器19及び放熱器46内を通過した後、室外
ファン1を通って室外機11の外部(上部)へ吹き出さ
れている。
【0006】このような室外機を備えた空気調和装置
が、降雪や積雪のある地域や、氷結が起きる程度に低温
状態になりやすい地域等に設置された場合、室外ファン
が駆動停止状態であるときは、降雪時間が長くなると室
外ファン上に積雪し続け、さらにはこの積雪した雪が凍
ってしまうことがある(あるいはみぞれ状態の雪がファ
ンに積もり、氷結する)。積雪量が多くなると、ファン
上に積雪(氷結)した雪の重みによりファンにそりが生
じてしまったり、あるいは、ファンに雪を積雪(氷結)
させた状態で室外ファンを駆動した場合、室外ファンと
ファンガードとの間に積雪し、さらには氷結した雪によ
りファンが損傷する場合があった。室外ファンがプラス
チック樹脂から製造されている場合、このような積雪
(氷結)した雪によるファンへの損傷は致命的となり、
ファンの破損を招くことがあった。
【0007】そこで、本発明は、降雪等による室外ファ
ンへの積雪を防止することで、積雪(氷結)した雪によ
る室外ファンへの損傷を防止することが可能な、空気調
和装置の室外ファンの駆動制御装置及び駆動制御方法を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
室内熱交換器を備えた室内機と、圧縮機、室外熱交換器
及び該室外熱交換器に外気を送風するための室外ファン
を備えた室外機とを有した空気調和装置において、該室
外ファンの回転駆動制御を行う制御装置と、前記室外機
の所定の場所に設置され、外気温度を検出して前記制御
装置へ伝える温度センサーとを備え、前記制御装置は、
前記室外ファンが運転停止状態にあるときに、該温度セ
ンサーにより検出された外気温度が所定温度以下である
と判定した場合は、前記室外ファンを強制回転駆動する
ことを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、前記所定温度が降
雪温度であることを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、前記降雪温度が5
℃〜3℃であることを特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明は、前記温度センサー
により検出された外気温度が所定温度以下であると判定
した場合、前記制御装置は、運転停止状態の前記室外フ
ァンを一定の時間間隔で強制回転駆動することを特徴と
する。
【0012】請求項5記載の発明は、前記制御装置によ
る前記室外ファンの強制回転駆動が、前記一定時間間隔
毎に所定時間行われることを特徴とする。
【0013】請求項6記載の発明は、前記強制回転駆動
時における前記室外ファンの回転強弱が、外気温度に応
じて設定可能であることを特徴とする。
【0014】請求項7記載の発明は、前記空気調和装置
がヒートポンプ式空気調和装置であることを特徴とす
る。
【0015】請求項8記載の発明は、室内熱交換器を備
えた複数個の室内機と、圧縮機、室外熱交換器及び該室
外熱交換器に外気を送風するための室外ファンを備えた
複数個の室外機とを有した空気調和装置において、前記
複数個の室外ファンの回転駆動制御を行う制御装置と、
前記複数個の室外機のうち、少なくとも一つの室外機の
所定の場所に設置され、外気温度を検出して前記制御装
置へ伝える少なくとも一つの温度センサーとを備え、前
記制御装置は、前記複数個の室外ファンのうちのいくつ
かの室外ファンが運転停止状態にあるときに、該温度セ
ンサーにより検出された外気温度が所定温度以下である
と判定した場合は、前記運転停止室外ファンを強制回転
駆動することを特徴とする。
【0016】請求項9記載の発明は、前記所定温度が降
雪温度であることを特徴とする。
【0017】請求項10記載の発明は、前記降雪温度が
5℃〜3℃であることを特徴とする。
【0018】請求項11記載の発明は、前記温度センサ
ーにより検出された外気温度が所定温度以下であると判
定した場合、前記制御装置は、前記運転停止室外ファン
を一定の時間間隔で強制回転駆動することを特徴とす
る。
【0019】請求項12記載の発明は、前記制御装置に
よる前記運転停止室外ファンの強制回転駆動が、前記一
定時間間隔毎に所定時間行われることを特徴とする。
【0020】請求項13記載の発明は、前記強制回転駆
動時における前記運転停止室外ファンの回転強弱が、外
気温度に応じて設定可能であることを特徴とする。
【0021】請求項14記載の発明は、前記空気調和装
置がヒートポンプ式空気調和装置であることを特徴とす
る。
【0022】請求項15記載の発明は、前記温度センサ
ーが複数個備えられている場合、前記制御装置は、該温
度センサーからの複数個の外気温度値に統計処理を施
し、当該統計結果に基づいて前記運転停止室外ファンを
強制回転駆動するかどうかを判定することを特徴とす
る。
【0023】請求項16記載の発明は、室内熱交換器を
備えた室内機と、圧縮機、室外熱交換器及び該室外熱交
換器に外気を送風するための室外ファンとを備えた室外
機と、該室外ファンの回転駆動制御を行う制御装置とを
有した空気調和装置における室外ファンの駆動制御方法
であって、外気温度を検出するステップと、前記検出外
気温度と所定温度とを比較するステップと、前記検出外
気温度が前記所定温度以下の場合は、運転停止状態にあ
る室外ファンを強制回転駆動するステップとを有するこ
とを特徴とする。
【0024】請求項17記載の発明は、前記室外ファン
強制回転駆動ステップは、一定時間間隔毎に行われるこ
とを特徴とする。
【0025】請求項18記載の発明は、圧縮機、室外熱
交換器及び該室外熱交換器に外気を送風するための室外
ファンを備えた冷凍装置において、該室外ファンの回転
駆動制御を行う制御装置と、外気温度を検出して前記制
御装置へ伝える温度センサーとを備え、前記制御装置
は、前記室外ファンが運転停止状態にあるときに、該温
度センサーにより検出された外気温度が所定温度以下で
あると判定した場合は、前記室外ファンを強制回転駆動
することを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して説明する。以下では、本実施形態をガスヒ
ートポンプ式空気調和装置に適応した場合について説明
する。
【0027】図2は、本実施形態が適応されるガスヒー
トポンプ式空気調和装置の冷媒回路等の回路図である。
【0028】図2に示すように、ヒートポンプ式空気調
和装置10は、室外機11、複数台(例えば2台)の室
内機12A、12B及び制御装置13を有してなり、室
外機11の室外冷媒配管14と室内機12A、12Bの
各室内冷媒配管15A、15Bとが連結されている。
【0029】室外機11は室外に設置され、室外冷媒配
管14には圧縮機16が配設されるとともに、この圧縮
機16の吸込側にアキュムレータ17が、吐出側に四方
弁18がそれぞれ配設され、この四方弁18側に室外熱
交換器19、室外膨張弁24、ドライコア25が順次配
設されて構成される。室外熱交換器19の上部には、負
圧を利用してこの室外熱交換器19へ外気を送風する室
外ファン1と室外モータが配置されている(図1参
照)。また、圧縮機16は、フレキシブルカップリング
27等を介してガスエンジン30に連結され、このガス
エンジン30により駆動される。更に、室外膨張弁24
をバイパスして冷媒系バイパス管26が配設されてい
る。
【0030】一方、室内機12A、12Bはそれぞれ室
内に設置され、それぞれ、室内冷媒配管15A、15B
に室内熱交換器21A、21Bが配設されるとともに、
室内冷媒配管15A、15Bのそれぞれにおいて室内熱
交換器21A、21Bの近傍に室内膨張弁22A、22
Bが配設されて構成される。上記室内熱交換器21A、
21Bには、これらの室内熱交換器21A、21Bへ送
風する室内ファン23A、23Bが隣接して配置されて
いる。
【0031】尚、図2中の符号28はストレーナを示
す。また、符号29は、圧縮機16の吐出側の冷媒圧力
を圧縮機16の吸込側へ逃す安全弁である。
【0032】また、上記制御装置13は、室外機11及
び室内機12A、12Bの運転を制御し、具体的には、
室外機11におけるガスエンジン30(即ち圧縮機1
6)、四方弁18、室外ファン1及び室外膨張弁24、
並びに室内機12A、12Bにおける室内膨張弁22
A、22B、及び室内ファン23A、23Bをそれぞれ
制御する。
【0033】制御装置13により四方弁18が切り替え
られることにより、ヒートポンプ式空気調和装置10が
冷房運転又は暖房運転に設定される。つまり、制御装置
13が四方弁18を冷房側に切り換えたときには、冷媒
が実線矢印の如く流れ、室外熱交換器19が凝縮器に、
室内熱交換器21A、21Bが蒸発器になって冷房運転
状態となり、各室内熱交換器21A、21Bが室内を冷
房する。また、制御装置13が四方弁18を暖房側に切
り換えたときには、冷媒が破線矢印の如く流れ、室内熱
交換器21A、21Bが凝縮器に、室外熱交換器19が
蒸発器になって暖房運転状態となり、各室内熱交換器2
1A、21Bが室内を暖房する。
【0034】また、制御装置13は、冷房運転時には、
室内膨張弁22A、22Bのそれぞれの弁開度を空調負
荷に応じて制御する。暖房運転時には、制御装置13
は、室外膨張弁24及び室内膨張弁22A、22Bのそ
れぞれの弁開度を空調負荷に応じて制御する。
【0035】さて、上記ガスエンジン30は、エンジン
冷却装置41内を循環する第1媒体としてのエンジン冷
却水により冷却される。このエンジン冷却装置41は、
一端がガスエンジン30に付設された図示しない排ガス
熱交換器にガスエンジン30を介して接続されると共
に、他端がその排ガス熱交換器に直接接続された略閉ル
ープ形状の冷却水配管42にワックス三方弁43、ラジ
エータ46及び循環ポンプ47が順次配設されて構成さ
れる。
【0036】上記循環ポンプ47は、稼働時にエンジン
冷却水を昇圧して、このエンジン冷却水を冷却水配管4
2内で循環させる。
【0037】上記ワックス三方弁43は、ガスエンジン
30を速やかに暖機させるためのものである。このワッ
クス三方弁43は、入口43Aが、冷却水配管42にお
けるガスエンジン30に付設の排ガス熱交換器(不図
示)側に、低温側出口43Bが冷却水配管42における
循環ポンプ47の吸込側に、高温側出口43Cが冷却水
配管42におけるラジエータ(放熱器)46側にそれぞ
れ接続される。
【0038】エンジン冷却水は、循環ポンプ47の吐出
側から約40℃でガスエンジン30の排ガス熱交換器へ
流入し、ガスエンジン30の排熱(排気ガスの熱)を回
収した後にガスエンジン30内を流れてこのガスエンジ
ン30を冷却し、約80℃に加熱される。ガスエンジン
30からワックス三方弁43に流入したエンジン冷却水
は、低温(例えば80℃以下)のときには低温側出口4
3Bから循環ポンプ47に戻されてガスエンジン30を
速やかに暖機し、高温(例えば80℃以上)のときには
高温側出口43Cからラジエータ46へ流れる。
【0039】ラジエータ46は、エンジン冷却水を放熱
して、このエンジン冷却水を約40℃に冷却するもので
ある。このラジエータ46にて冷却されたエンジン冷却
水は、循環ポンプ47の吸込側を経てガスエンジン30
の排ガス熱交換器へ戻され、ガスエンジン30を冷却す
る。また、このラジエータ46は、空気調和装置10の
室外熱交換器19に隣接配置されるので、室外ファン1
の駆動によりラジエータ46の高温冷却水も外気との熱
交換を行い放熱される。
【0040】本実施形態では、外気温度を検出する温度
センサ50が室外機11の所定の場所に取り付けられて
おり、さらに、温度センサ50は制御装置13に接続さ
れており、検出外気温度を制御装置13へ伝えている。
制御装置13は、温度センサ50により検出された外気
温度を監視しており、温度センサ50により検出された
外気温度に基づいて降雪(降雪の可能性)を判断する。
制御装置13による外気温度の監視は、常時行ってもよ
く、あるいは、一定時間間隔毎に行ってもよい。また、
季節的に降雪環境が異なることから、特定の季節のみに
行うようにしてもよい。
【0041】また、温度センサ50の設置場所は、外気
温度を測定する必要があることから、室外熱交換器によ
る熱の影響や、室外ファン1から吹き出される空気の影
響を受けないような場所であれば、任意の場所に取り付
けることができる。
【0042】室外機11が運転停止状態(すなわち、室
外ファン1が停止状態)にある場合、温度センサ50に
より検出された外気温度に基づいて後述する降雪判定処
理を行い、現在の環境が降雪状態にある(あるいは降雪
の可能性がある)と制御装置13が判断した場合、直ち
に運転停止状態にある室外ファン1を強制駆動すること
でファンを回転させる。従って、ファンの回転により、
室外ファン1から外側への空気の吹き出しが発生し、こ
の空気の吹き出しにより降雪中の(あるいはファンに積
雪した)雪がファンガード2の外側(あるいは室外機1
1内側壁)へと吹き飛ばされることになる。従って、室
外ファン1上に雪(みぞれ等)が積もることがないの
で、室外機11の運転開始時に室外ファン1が回転を始
めたとしても、積雪、氷結雪等により室外ファン1が損
傷を受けることはない。強制回転駆動する場合の室外フ
ァンの回転の強弱(室外ファンモータの回転数)は、降
雪を吹き飛ばす程度に設定すればよいし、外気温度に応
じて設定してもよい。また、降雪量、外気温度等が異な
る地域においては、異なった設定値に変更してもよい。
【0043】ここで、運転停止状態とは、室外機への電
源供給がオフの状態、あるいは室外機が待機状態を含む
が、このような状態でも制御装置は室外ファンの駆動を
制御可能な状態にあるものとする。
【0044】また、室外機11(空気調和装置)が運転
駆動されている場合には、外気温度に関わりなく室外フ
ァン1は常に回転駆動されているので、制御装置13は
外気温度の監視、降雪判定処理及び室外ファン1の強制
回転駆動動作を行う必要はない。
【0045】以下、外気温度に基づいて制御装置13が
行う降雪判定処理(室外ファン強制駆動処理)について
説明する。
【0046】図3は、制御装置13により行われる降雪
判定処理を説明するためのフローチャートである。
【0047】本実施形態では、外気温度が所定温度(例
えば、5℃〜3℃)以下である場合に降雪(もしくは降
雪の可能性がある)と判断するものとして説明する。
【0048】図3のフローチャートは、制御装置13
が、一定時間(Tns)毎に温度センサ50の検出外気
温度を監視し、降雪等の判断時には、一定時間間隔(T
1)で所定時間室外ファン1を強制駆動させた後は、新
たな検出外気温度に基づいて降雪判定処理を行う場合の
動作フローを示している。しかしながら、前述したよう
に、外気温度の監視動作および室外ファンの強制駆動制
御は図3で示される動作フローに限定されるものではな
い。例えば、外気温度を常時監視し、外気温度が所定温
度以下であると判断している間は、常時室外ファンを強
制駆動してもよい。
【0049】降雪判定処理(室外ファン強制駆動処理)
は、室外機11の駆動停止時に開始されるか、あるいは
操作者の指示により開始される。まず、室外ファンが現
在駆動されているかどうかを判断する(S1)。室外フ
ァンが駆動されている場合は、この処理は直ちに終了す
る。一方、室外ファンが駆動停止していると判断される
場合は、温度センサー50からの外気温度を検出する
(S2)。検出外気温度(Tout)が所定温度(Ts)
以下かどうかについて判断する(S3)。ここで、検出
外気温度(Tout)が所定温度(Ts)より高い場合
は、タイマーをスタートさせ(S4)、所定時間(Tn
s)を計時する。所定時間(Tns)経過後は再び外気
温度を検出する。なお、以上のステップにおいてステッ
プS1は省略してもよい。
【0050】一方、ステップS3において、検出外気温
度(Tout)が所定温度(Ts)以下であると判断され
る場合は、室外ファン1を強制駆動する(S6)。な
お、ステップS1を省略している場合は、ステップS6
の直前にステップS1の判断がなされてもよい。さら
に、タイマーをスタートし、カウンターの計数値(N)
を1増加する(N=N+1)。ただし、初期段階では
(降雪判定処理開始時)カウンターの計数値Nを1に設
定する(S7)。次に、タイマーの計時により所定時間
(T1)経過したかどうかを判断し(S8)、所定時間
(T1)経過した場合は、室外ファンを駆動停止する
(S9)。さらに、タイマーをスタートし(S10)、
所定時間(T2)経過したかどうか判断する(S1
1)。所定時間(T2)経過した場合は、カウンタの計
数値(N)が所定数(N0)以上かどうかを判断する
(S12)。カウンタの計数値(N)が所定数(N0)
より小さい場合、ステップS6に戻り、室外ファンを強
制駆動する。一方、カウンタの計数値(N)が所定数
(N0)以上である場合、室外機の運転が開始されたか
どうかを判断する(S13)。室外機の運転が開始され
たと判断した場合は、直ちに降雪判定処理(室外ファン
強制駆動処理)を終了する。一方、室外機の運転が開始
されていないと判断した場合は、ステップS4に戻り、
新たな検出外気温度に基づいて降雪判定処理を行う。
【0051】S13のステップにおいて、室外機の運転
が開始されていないと判断した場合、ステップS4のタ
イマーよりもより長い時間(>Tns)を設定したタイ
マーを用いて、同様な処理を行ってもよい。あるいは、
再び、室外機11の駆動が停止されるか、操作者により
指示されるまで、降雪判定処理を中止にしてもよい。
【0052】上述の実施形態は、室外機が一つのみ備え
られた空気調和装置に係わるものであったが、本実施形
態は、複数個の室外機を備えた空気調和装置に関しても
適応できる。複数個の室外機が備えられている場合、空
気調和装置が運転状態にあったとしても、空調負荷に応
じていくつかの室外機が運転停止状態にある場合があ
る。このような停止状態にある室外機の室外ファンも上
述した実施形態と同様な降雪判定処理を行うことで、積
雪に伴う室外ファンの損傷等を防ぐことができる。
【0053】図4は、図2で示される室外機を複数個備
えたヒートポンプ式空気調和装置の室外機の部分のみを
示したものである。なお、図4では3個の室外機が図示
されているが、室外機の数はこれに限定されるものでは
ない。
【0054】このヒートポンプ式空気調和装置の各室外
機における冷媒回路及び冷却回路の構成並びに動作は図
2で示したのと同一であるので、以下では説明を省略す
る。
【0055】本ヒートポンプ式空気調和装置では、各室
外機は共通の制御装置13により全て制御されているも
のとして説明するが、各室外機に個別に制御装置を備え
るように構成してもよい。また、温度センサー50を任
意の一つの室外機に取り付けて外気温度を検出し、この
検出外気温度に基づいて制御装置13により降雪判定処
理を施してもよいが、温度センサー50を各室外機個々
に取り付けて、各温度センサーにより検出した検出外気
温度の値に統計的処理を施すことで、より正確な検出外
気温度に基づいて降雪判定処理を施すことができる。
【0056】図4の実施形態では、温度センサーを任意
の一つの室外機上に設け、さらに、制御装置13が全室
外ファンの回転駆動制御を行うもとのする。なお、符号
51、52は室内機の冷媒管と接続する冷媒ガス管およ
び冷媒液管を各々示している。
【0057】さて、このようなヒートポンプ式空調調和
装置では、空気調和装置が運転状態にある場合でも、空
調負荷等に応じていくつかの室外機11が運転停止状態
にある場合がある。このような場合であっても運転停止
状態にある室外ファンを強制的に回転駆動する必要があ
るので、上述した降雪判定処理が行われる。
【0058】このような空気調和装置においても除雪判
断処理は図3に示したものと同じ動作フローで行われる
が、S1のステップでは全ての室外機の室外ファンに対
して駆動動作中かどうかが判断される。また、ステップ
S2で複数個の温度センサー50が備えられている場合
は、それらの複数個の温度センサー50からの検出外気
温度を検出し、かつ統計的な処理を施すことで、統計値
(例えば、平均検出外気温度)を求める。さらに、S3
のステップのこの平均検出外気温度と所定温度Tsとの
比較が行われる。以後のステップは図3の動作フローと
同じであるが、強制回転駆動されるのは運転停止状態に
ある室外機の室外ファンのみである(他の室外ファンは
通常の運転動作にある)。
【0059】上述した実施形態は、主にヒートポンプ式
空気調和装置に適応したものであったが、本実施形態
は、ヒートポンプ式空気調和装置以外の空気調和装置、
例えばパッケージ型空気調和装置等や、あるいは冷凍装
置(例えば、ショーケース等)にも適応できることは言
うまでもない。また、降雪判定処理並びに室外ファンの
強制駆動制御に関しても、本発明の趣旨を越えない程度
に各種変更が可能である。例えば、上述した実施形態で
は、降雪判定処理並びに室外ファン強制駆動処理は、室
外機及び室内機の制御装置13により行われていたが、
この制御装置13とは別個に、除雪判定処理並びに室外
ファン強制駆動処理を行う専用の制御装置を設けてもよ
い。
【0060】また、上述した実施形態では、外気温度を
検出する温度センサーは1室外機に1つの割合で取り付
けていたが、1室外機に複数個の温度センサーを設け、
より正確な外気温度(室外温度)を検出してもよい。ま
た、温度センサーは必ずしも室外機に取り付ける必要は
なく、外気温度を検出することができる場所であれば、
いかなる場所に設置されていても良い。
【0061】上記実施形態では降雪判定処理を外気温度
にのみ基づいて行っていたが、これに加えて湿度等の降
雪条件を示すパラメータをも考慮して降雪を判定するこ
とで、より一層正確な降雪判定が可能となる。例えば、
本実施例では、実際に降雪状態にあるかないかにかかわ
らず、外気温度が所定温度以下の場合は常に室外ファン
を強制回転駆動していたが、降雪条件を示すパラメータ
をより多く収集することで、室外ファンの不要な強制回
転動作を行わないようにすることができる。
【0062】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、室外フ
ァンが駆動停止状態にあっても、降雪判定処理により降
雪(降雪の可能性)の判断がなされるので、駆動停止状
態にある室外ファンを強制的に回転駆動することがで
き、積雪等による室外ファンの損傷を防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヒートポンプ式空気調和装置の室外機の外観を
示す。
【図2】本発明の一実施態様のヒートポンプ式空気調和
装置の冷媒回路等の回路図である。
【図3】降雪判定処理並びに室外ファン強制回転駆動処
理を示すフローチャートである。
【図4】複数個の室外機を備えたヒートポンプ式空気調
和装置における、室外機の連結を示す図である。
【符号の説明】
1 室外ファン 2 ファンガード 11 室外機 12A,12B 室内機 13 制御装置 19 放熱器 46 室外熱交換器 50 温度センサー

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内熱交換器を備えた室内機と、圧縮
    機、室外熱交換器及び該室外熱交換器に外気を送風する
    ための室外ファンを備えた室外機とを有した空気調和装
    置において、 該室外ファンの回転駆動制御を行う制御装置と、 外気温度を検出して前記制御装置へ伝える温度センサー
    とを備え、前記制御装置は、前記室外ファンが運転停止
    状態にあるときに、該温度センサーにより検出された外
    気温度が所定温度以下であると判定した場合は、前記室
    外ファンを強制回転駆動することを特徴とする空気調和
    装置。
  2. 【請求項2】 前記所定温度が降雪温度であることを特
    徴とする請求項1記載の空気調和装置。
  3. 【請求項3】 前記降雪温度が5℃〜3℃であることを
    特徴とする請求項2記載の空気調和装置。
  4. 【請求項4】 前記温度センサーにより検出された外気
    温度が所定温度以下であると判定した場合、前記制御装
    置は、前記運転停止室外ファンを一定の時間間隔で強制
    回転駆動することを特徴とする請求項1記載の空気調和
    装置。
  5. 【請求項5】 前記制御装置による前記室外ファンの強
    制回転駆動は、前記一定時間間隔毎に所定時間行われる
    ことを特徴とする請求項4記載の空気調和装置。
  6. 【請求項6】 前記強制回転駆動時における前記室外フ
    ァンの回転強弱は、外気温度に応じて設定可能であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の空気調和装置。
  7. 【請求項7】 前記空気調和装置がヒートポンプ式空気
    調和装置であることを特徴とする請求項1記載の空気調
    和装置。
  8. 【請求項8】 室内熱交換器を備えた複数個の室内機
    と、圧縮機、室外熱交換器及び該室外熱交換器に外気を
    送風するための室外ファンを備えた複数個の室外機とを
    有した空気調和装置において、 前記複数個の室外ファンの回転駆動制御を行う制御装置
    と、 前記複数個の室外機のうち、少なくとも一つの室外機の
    所定の場所に設置され、外気温度を検出して前記制御装
    置へ伝える少なくとも一つの温度センサーとを備え、前
    記制御装置は、前記複数個の室外ファンのうちのいくつ
    かの室外ファンが運転停止状態にあるときに、該温度セ
    ンサーにより検出された外気温度が所定温度以下である
    と判定した場合は、前記運転停止室外ファンを強制回転
    駆動することを特徴とする空気調和装置。
  9. 【請求項9】 前記所定温度が降雪温度であることを特
    徴とする請求項8記載の空気調和装置。
  10. 【請求項10】 前記降雪温度が5℃〜3℃であること
    を特徴とする請求項9記載の空気調和装置。
  11. 【請求項11】 前記温度センサーにより検出された外
    気温度が所定温度以下であると判定した場合、前記制御
    装置は、前記運転停止室外ファンを一定の時間間隔で強
    制回転駆動することを特徴とする請求項8記載の空気調
    和装置。
  12. 【請求項12】 前記制御装置による前記運転停止室外
    ファンの強制回転駆動は、前記一定時間間隔毎に所定時
    間行われることを特徴とする請求項11記載の空気調和
    装置。
  13. 【請求項13】 前記強制回転駆動時における前記運転
    停止室外ファンの回転強弱は、外気温度に応じて設定可
    能であることを特徴とする請求項8記載の空気調和装
    置。
  14. 【請求項14】 前記空気調和装置がヒートポンプ式空
    気調和装置であることを特徴とする請求項8記載の空気
    調和装置。
  15. 【請求項15】 前記温度センサーが複数個備えられて
    いる場合、前記制御装置は、該温度センサーからの複数
    個の外気温度値に統計処理を施し、当該統計結果に基づ
    いて前記運転停止室外ファンを強制回転駆動するかどう
    かを判定することを特徴とする空気調和装置。
  16. 【請求項16】 室内熱交換器を備えた室内機と、圧縮
    機、室外熱交換器及び該室外熱交換器に外気を送風する
    ための室外ファンとを備えた室外機と、該室外ファンの
    回転駆動制御を行う制御装置とを有した空気調和装置に
    おける室外ファンの駆動制御方法であって、 外気温度を検出するステップと、 前記検出外気温度と所定温度とを比較するステップと、 前記検出外気温度が前記所定温度以下の場合は、運転停
    止状態にある室外ファンを強制回転駆動するステップと
    を有することを特徴とする空気調和装置における室外フ
    ァンの駆動制御方法。
  17. 【請求項17】 前記室外ファン強制回転駆動ステップ
    は、一定時間間隔毎に行われることを特徴とする請求項
    16記載の空気調和装置における室外ファンの駆動制御
    方法。
  18. 【請求項18】 圧縮機、室外熱交換器及び該室外熱交
    換器に外気を送風するための室外ファンを備えた冷凍装
    置において、 該室外ファンの回転駆動制御を行う制御装置と、 外気温度を検出して前記制御装置へ伝える温度センサー
    とを備え、前記制御装置は、前記室外ファンが運転停止
    状態にあるときに、該温度センサーにより検出された外
    気温度が所定温度以下であると判定した場合は、前記室
    外ファンを強制回転駆動することを特徴とする空気調和
    装置。
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