JP2003232380A - 等速継手 - Google Patents

等速継手

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JP2003232380A
JP2003232380A JP2002030598A JP2002030598A JP2003232380A JP 2003232380 A JP2003232380 A JP 2003232380A JP 2002030598 A JP2002030598 A JP 2002030598A JP 2002030598 A JP2002030598 A JP 2002030598A JP 2003232380 A JP2003232380 A JP 2003232380A
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JP
Japan
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ball
radius
ball groove
curvature
constant velocity
Prior art date
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Application number
JP2002030598A
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English (en)
Inventor
Yuichi Nakamichi
祐一 中道
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Matsui Mfg Co Ltd
Original Assignee
Matsui Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 グリースを有効に保持して効果的な潤滑を行
なうことができ、また研磨工程にムダがなく仕上げるこ
とができるボール溝を有する等速継手を得る。 【解決手段】 外輪及び内輪のそれぞれに周方向に互い
に離して分布させた複数個のボール溝5に沿って転動す
るボールにより外輪側シャフトと内輪側シャフトとの間
でトルクを等速伝達する等速継手において、ボール溝5
の底面の中心から左右に、前記ボール溝の対称中心平面
8に対して左右のボール接触ポイント9,10とボール
1の中心とを結ぶラインがなすボールコンタクトアング
ルαの0.4〜0.6倍の角度にわたる内側部分βのボ
ール溝曲率半径を、ボール溝の先端側端部で内側部分β
の外側部分のボール溝曲率半径よりも僅かに小さい曲率
半径に変更しかつシャフト側端部に向ってこの変更曲率
半径を連続的に減少させ、先端側端部からシャフト側端
部に向かって増大するグリース溜まりをなす空隙11を
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外輪及び内輪のそ
れぞれに周方向に互いに離して分布させた複数個のボー
ル溝に沿って転動するボールにより外輪側シャフトと内
輪側シャフトとの間でトルクを等速伝達する等速継手に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来このような等速継手のボール溝は、
図1(a)に示すように、ボール1とボール溝2の底面
との間にグリースが溜まる若干の隙間3を生ずるよう
に、ボール曲面の曲率半径より大きい一定の曲率半径に
し、また、ボールの転動面としてボール溝2の全体を一
様に研磨していた。
【0003】しかし、従来のボール溝は、グリース溜ま
りとなる隙間が狭く、グリース充填時にボール溝に行き
渡りにくい欠点があった。
【0004】更に、実質的にボールが接触することがな
い底面も含めてボール溝全体を研磨して仕上げていたた
め、研磨工具にかかる負荷が大きく、従って、摩耗がそ
れだけ早まり、研磨工具の交換頻度が高まるという欠点
があった。
【0005】更に、図1の(b)に示すように、一定曲
率半径のボール溝2底面の中心に狭い幅の1条の窪み4
を形成するものも提案されているが、この窪み4はボー
ル溝2の先端側からシャフト側まで一様の幅及び深さで
形成しており、充填したグリースは先端側から継手を包
囲するブーツ内の空間に逃げてしまい、ボール1の潤滑
に有効に使用されないという欠点があり、また窪み4以
外のボール溝2の曲面は、やはり実質的にボール1が接
触することがない底面も含めて全体的に研磨されてい
た。
【発明が解決しようとする課題】
【0006】従って、本発明の目的は、グリースを有効
に保持して効果的な潤滑を行なうことができ、また研磨
工程にムダがなく仕上げることができるボール溝を有す
る等速継手を得るにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明等速継手は、ボール溝の底面の中心から左右
に、前記ボール溝の対称中心平面に対して左右のボール
接触ポイントとボールの中心とを結ぶラインがなすボー
ルコンタクトアングルの0.4〜0.6倍の角度にわた
る内側部分のボール溝曲率半径を、ボール溝の先端側端
部で前記内側部分の外側のボール溝曲率半径よりも僅か
に小さい曲率半径に変更しかつシャフト側端部に向って
この変更曲率半径を連続的に減少させたことを特徴とす
る。
【0008】本発明等速継手のこの構成によれば、ボー
ル溝の先端側端部ではボールとボール溝底面中央との間
の空隙は小さく、この空隙はシャフト側端部に向かって
大きくなり、充填したグリースが先端側から継手を包囲
するブーツ内の空間に逃げることが防止され、かつ潤滑
を必要とする要部におけるグリースの保持性がよくな
る。
【0009】更に、この曲率半径変更部分は研磨仕上げ
不要とすることができる。
【0010】本発明の好適な実施例においては、ボール
溝の先端側端部からシャフト側端部に向けて、前記曲率
半径変更部分の幅を一定にするか、又は小さい幅から連
続的に幅を増大させる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、図面につき本発明の好適な
実施の形態を説明する。
【0012】図2は、本発明によるボール溝5を形成し
た等速継手の外輪側のヘッド部6及びこれに連続するシ
ャフト7の一部を示す。
【0013】本発明によれば、図3に示すように、ボー
ル溝5の底面の中心から左右に、ボール溝5の対称中心
平面8に対して左右のボール接触ポイント9,10とボ
ール1の中心Oとを結ぶラインがなすボールコンタクト
アングルαの0.4〜0.6倍の角度にわたる内側部分
βのボール溝曲率半径を、ボール溝の先端側の端部5A
で外側部分(内側部分βの外側)のボール溝曲率半径よ
りも僅かに小さい曲率半径に変更しかつシャフト側の端
部5Bに向ってこの変更曲率半径を連続的に減少させ
る。
【0014】このような構成により、グリース溜まりと
して機能するボール1とボール溝5の内側部分βとの間
の空隙11は、ボール溝の先端側端部では小さく、また
シャフト側端部に向かって徐々に増大する。
【0015】曲率半径変更部分βの幅は、図4(a)に
示すように先端側端部からシャフト側端部に向かって一
定にするか、又は図4(b)に示すように小さい幅から
大きい幅に増大させることができる。
【0016】
【発明の効果】本発明等速継手によれば、ボール溝の先
端側端部ではボールとボール溝底面中央との間の空隙は
小さく、この空隙はシャフト側端部に向かって大きくな
り、充填したグリースが先端側から継手を包囲するブー
ツ内の空間に逃げることが防止されるとともに、潤滑を
必要とする要部におけるグリースの保持性がよくなり、
また、この曲率半径変更部分は研磨仕上げする必要はな
く、研磨工程の時間を短縮することができかつ研磨工具
の摩耗率が減少し、寿命が増大するという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)及び(b)はそれぞれ従来の等速継手
のボール溝とボールとの関係を示す説明図である。
【図2】 本発明によるボール溝を形成した等速継手の
外輪側のヨーク及びこれに連続するシャフトの一部を示
し、(a)は一部断面とする正面図、(b)は一部断面
とする側面図、(c)は(b)の円で囲んだ部分の部分
拡大図である。
【図3】 本発明による等速継手のボール溝とボールと
の関係を示す説明図である。
【図4】 (a)及び(b)はそれぞれ本発明による等
速継手のボール溝の異なる実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ボール 2 ボール溝(従来) 3 隙間 4 窪み 5 ボール溝(本発明) 6 ヘッド部 7 シャフト 8 対称中心平面 9 接触ポイント 10 接触ポイント 11 空隙 α ボールコンタクトアングル β 内側部分

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外輪及び内輪のそれぞれに周方向に互い
    に離して分布させた複数個のボール溝に沿って転動する
    ボールにより外輪側シャフトと内輪側シャフトとの間で
    トルクを等速伝達する等速継手において、ボール溝の底
    面の中心から左右に、前記ボール溝の対称中心平面に対
    して左右のボール接触ポイントとボールの中心とを結ぶ
    ラインがなすボールコンタクトアングルの0.4〜0.
    6倍の角度にわたる内側部分のボール溝曲率半径を、ボ
    ール溝の先端側端部で前記内側部分の外側のボール溝曲
    率半径よりも僅かに小さい曲率半径に変更し、かつシャ
    フト側端部に向ってこの変更曲率半径を連続的に減少さ
    せたことを特徴とする等速継手。
  2. 【請求項2】 ボール溝の先端側端部からシャフト側端
    部に向けて、前記曲率半径変更部分の幅を一定にした請
    求項1記載の等速継手。
  3. 【請求項3】 ボール溝の先端側端部からシャフト側端
    部に向けて、前記曲率半径変更部分の幅を小さい幅から
    連続的に増大させる請求項1記載の等速継手。
JP2002030598A 2002-02-07 2002-02-07 等速継手 Pending JP2003232380A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005207484A (ja) * 2004-01-22 2005-08-04 Ntn Corp 軸継手
US7690999B2 (en) 2003-11-21 2010-04-06 Ntn Corporation Shaft coupling

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7690999B2 (en) 2003-11-21 2010-04-06 Ntn Corporation Shaft coupling
JP2005207484A (ja) * 2004-01-22 2005-08-04 Ntn Corp 軸継手
JP4578111B2 (ja) * 2004-01-22 2010-11-10 Ntn株式会社 軸継手

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