JP2003232087A - 軸組用金物 - Google Patents

軸組用金物

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JP2003232087A
JP2003232087A JP2002032123A JP2002032123A JP2003232087A JP 2003232087 A JP2003232087 A JP 2003232087A JP 2002032123 A JP2002032123 A JP 2002032123A JP 2002032123 A JP2002032123 A JP 2002032123A JP 2003232087 A JP2003232087 A JP 2003232087A
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metal
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movable plate
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JP2002032123A
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Sadao Suganami
貞男 菅波
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Ube Kimitsu Housing KK
Original Assignee
Ube Kimitsu Housing KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】十分な耐変形強度を有し、また、制振性能を有
する軸組用金物を提供することを課題とする。 【解決手段】断面形状が角を丸めたコ字形状であって、
背部2aにボルト孔7を穿設した金属製の本体2を設
け、前記本体2の両側面の内側又は外側に、制振シート
3を介して可動板4を定着し、前記両側面から前記制振
シート3及び可動板4に連通するピン孔5を形成して成
り、前記可動板4に設けるピン孔5bを前記本体2の両
側面に設けるピン孔5aよりも小径にし、角部2b、2
cの内面に沿って補強板6を定着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、軸組用金物、より
詳細には、木造住宅の構成部材である柱と梁を連結する
場合等に使用する軸組用金物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記軸組用金物は、先ず柱等の被連結材
側に固定され、次いで梁等の連結材側に埋入状態にして
固定されるもので、その用途からして当然のことなが
ら、負荷を受けても変形しない十分な耐変形強度が要求
される。
【0003】この種金物としては、例えば図6に示すよ
うなコ字形のものが用いられているが、その場合、連結
材に負荷がかかって金物の連結材埋入部分が引っ張られ
ると、金物の2つの直角部分が引延ばされ、金物は徐々
にU字状に近い状態に変形して引張強度がなくなり、接
合部分が緩んでしまうという問題があった。
【0004】また、従来の柱と梁を連結する場合等に使
用する軸組用金物においては、制振性ということは考慮
されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の軸組
用金物におけるこのような問題点に鑑みてなされたもの
で、十分な耐変形強度を有し、また、制振性能を有する
軸組用金物を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明に係る軸組用金物は、断面形状が角に丸みを持
たせたコ字形状であって、背部にボルト孔を穿設した金
属製の本体を設け、前記丸みを持たせた角部の内面に沿
って、補強板を定着したことを特徴とするものである。
【0007】また、上記課題を解決するための本発明に
係る別の軸組用金物は、断面形状が角を丸めたコ字形状
であって、背部にボルト孔を穿設した金属製の本体を設
け、前記本体の両側面の内側又は外側に、制振シートを
介して可動板を定着し、前記両側面から前記制振シート
及び可動板に連通するピン孔を形成して成り、前記可動
板に設けるピン孔を前記本体の両側面に設けるピン孔よ
りも小径にしたことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に
依拠して説明する。先ず、第1の実施形態について説明
するに、図1は、本発明に係る金物1の一部切截側面
図、図2は、その拡大横断面図で、金物1は、金属板を
角に丸みを持たせてコ字形状に折曲した本体2を設け、
その一方の角部2bの内面から他方の角部2cの内面に
かけて、本体2と同種又は異種の金属製補強板6を固定
して成る。
【0009】本体2の背部2aには、補強板6を貫ぬい
てボルト孔7が複数形成されるが、このボルト孔7の周
縁における背部2aと補強板6は、単なる重合状態であ
ってもよいが(図3(B))、好ましくは、補強板6で
背部2aをかしめるようにする(図3(A))。
【0010】本体2の両側面には、縦方向に定間隔置き
に複数のピン孔5が穿設される。図示した例では、ピン
孔5は2列設けてある。8、8aは、外方のピン孔列の
上下に設けた掛止溝で、それぞれ上辺及び下辺から切り
込むことによって形成される。
【0011】金物1は、基本的には従来のものと同様に
して使用する。即ち、先ず、ボルト孔7の内側からボル
ト12を通し、これを、予め被連結材11に形成されて
いるボルト孔に挿通し、その先端に被連結材11の外側
からナット13をネジ付けることにより、金物1を被連
結材11に固定する(図4参照)。
【0012】次いで、各ピン孔5に対応する位置にピン
挿通孔14を貫設した連結材15を近付ける。この連結
材15には、金物1に対応するコの字形の金物収納部1
6が削成されていて、金物1はこの金物収納部16内に
収まる。その状態でピン挿通孔14にドリフトピン17
を打込んで、ピン孔5に挿通することにより、金物1を
連結材15に固定する。
【0013】その際、予め一番上のピン挿通孔14にド
リフトピン17を挿通固定した連結材15を上方から落
とし込み、その金物収納部16内に下方から金物1を進
入させる。すると、上記ドリフトピン17が上側の掛止
溝8内に係入することにより、連結材15が被連結材1
1に仮止めされると共に、各ピン孔5とこれらに対応す
るピン挿通孔14との位置決めがなされるので、その後
のドリフトピン17の打込み作業が容易となる。
【0014】このような被連結材11と連結材15との
接合状態において、地震等による振動が伝わると、連結
材15が被連結材11から離れようとして金物1を引張
るが、本発明に係る金物1においては、一般的な金物に
おいて強度的に弱い角部2b、2cが丸みを持ち、且
つ、その内面側に補強板6が当てがわれているので、そ
の部分が、上記引張力に対し十分な引張強度を備える。
従って、角部2b、2cが引延ばされて、本体2がU字
状に変形するようなことはない。
【0015】次いで、図5乃至図8に示された、本発明
の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態の
金物1aは、金属板を角に丸みを持たせてコ字形状に折
曲した本体2を設け、その両内側面に、天然ゴム、合成
ゴム等の粘弾性物質製の制振シート3を介して可動板4
を固定して成る。
【0016】5は、本体2の両側面、制振シート3及び
可動板4を貫いて設けたピン孔で、縦方向に定間隔置き
に適宜数並設される。各ピン孔5を構成する両側面の孔
5aは、可動板4の孔5bよりも大径とされる(制振シ
ート3の孔5cは、通例更に大径とされる。)。
【0017】上述した例においては、可動板4は本体2
の内面に定着されているが、可動板4を本体2の外面に
定着することもある(図7参照)。この場合も、可動板
4は制振シート3を介して定着され、本体2の側面のピ
ン孔5aは、可動板4のピン孔5bよりも大径とされ
る。
【0018】好ましくは、以上いずれの場合において
も、本体2の丸みを持たせた一方の角部2bから他方の
角部2cにかけて補強板6を定着する。本体2の背部2
aには、補強板6を貫くボルト孔7が複数形成される
が、上記実施形態と同様に、このボルト孔7の周縁にお
ける背部2aと補強板6は、単なる重合状態であっても
よいが(図3(B))、好ましくは、補強板6で背部2
aをかしめるようにする(図3(A))。
【0019】この実施形態の金物1aも、上記実施形態
の場合と同様にして用いる(図8参照)が、この場合に
おける被連結材11と連結材15との接合状態におい
て、地震等による振動が伝わると、連結材15が被連結
材11から離れようとするが、連結材15に挿通されて
いるドリフトピン17が、孔径の小さい可動板4のピン
孔5bの縁部に当たるため、被連結材15の動きが可動
板4に作用することになる。
【0020】可動板4は、制振シート3を介して本体2
に定着されているが、制振シート3は、天然ゴム、合成
ゴム等の粘弾性物質製であるため、振動を受けてずり変
形(剪断変形)を起こし、本体2に対して若干ずれ動
く。かくして、本体2が無理に引張られることがなく、
無理に引張られることによって起こる変形がない。補強
板6を定着した場合には、角部2b、2cの引張強度が
増し、変形がより確実に防止される。
【0021】
【発明の効果】本発明は上述した通りであって、本発明
に係る軸組用金物は、金物本体の角部が補強されている
ので、耐変形強度に優れており、特に請求項2に記載の
発明においては、連結材側に固定される部分と、被連結
材側に固定される部分とが別体であって、制振シートを
挟んで結合されているので、連結材と被連結材の一方に
かかった振動が他方に伝達されにくく、その結果金物
は、より優れた耐変形強度を有するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る軸組用金物の一部切截正面図であ
る。
【図2】本発明に係る軸組用金物の構成を示す拡大横断
面図である。
【図3】本発明に係る軸組用金物における補強材の接合
方法を示す図である。
【図4】本発明に係る軸組用金物の使用方法を示す図で
ある。
【図5】本発明に係る軸組用金物の他の構成を示す一部
切截正面図である。
【図6】本発明に係る軸組用金物の他の構成を示す拡大
横断面図である。
【図7】本発明に係る軸組用金物の他の構成の変形例を
示す横断面図である。
【図8】本発明に係る軸組用金物の使用方法を示す図で
ある。
【図9】従来の軸組用金物の形状例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 金物 1a 金物 2 本体 2a 背部 2b 角部 2c 角部 3 制振シート 4 可動板 5 ピン孔 5a ピン孔 5b ピン孔 5c ピン孔 6 補強板 7 ボルト孔 8 掛止溝 8a 係止溝 11 被連結材 12 ボルト 13 ナット 14 ピン挿通孔 15 連結材 16 金物収納部 17 ドリフトピン 18 ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 DG01 FA01 FA02 GA01 GA55 GA74 HB02 HD11 HE01 KA04 LA10 2E125 AA03 AA13 AB12 AC23 AG03 AG04 AG12 AG13 AG21 AG23 BB09 BB14 BB22 BB36 BC02 BC09 BD01 BE07 BE08 BF06 BF08 CA05 CA14 CA65 CA79 EA14 EA17 EA25

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面形状が角に丸みを持たせたコ字形状
    であって、背部にボルト孔を穿設した金属製の本体を設
    け、前記丸みを持たせた角部の内面に沿って、補強板を
    定着したことを特徴とする軸組用金物。
  2. 【請求項2】 断面形状が角に丸みを持たせたコ字形状
    であって、背部にボルト孔を穿設した金属製の本体を設
    け、前記本体の両側面の内側又は外側に、制振シートを
    介して可動板を定着し、前記両側面から前記制振シート
    及び可動板に連通するピン孔を形成して成り、前記可動
    板に設けるピン孔を前記本体の両側面に設けるピン孔よ
    りも小径にしたことを特徴とする軸組用金物。
  3. 【請求項3】 前記金物の上部及び/又は下部に掛止溝
    を形成した請求項1又は2に記載の軸組用金物。
  4. 【請求項4】 前記丸みを持たせた角部の内面に沿っ
    て、補強板を定着した請求項2に記載の軸組用金物。
  5. 【請求項5】 前記補強板の端縁を延長して、前記本体
    の背部に設けたボルト孔の縁をかしめた請求項1又は4
    に記載の軸組用金物。
JP2002032123A 2002-02-08 2002-02-08 軸組用金物 Ceased JP2003232087A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7187188B2 (ja) 2018-06-29 2022-12-12 大和ハウス工業株式会社 木質軸部材の接合構造

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