JP2003231926A - アノードの投入方法及び炉の設計方法 - Google Patents

アノードの投入方法及び炉の設計方法

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JP2003231926A
JP2003231926A JP2002033006A JP2002033006A JP2003231926A JP 2003231926 A JP2003231926 A JP 2003231926A JP 2002033006 A JP2002033006 A JP 2002033006A JP 2002033006 A JP2002033006 A JP 2002033006A JP 2003231926 A JP2003231926 A JP 2003231926A
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    • C22B15/00Obtaining copper
    • C22B15/0026Pyrometallurgy
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 炉床に損傷を与えることなく炉内に投入する
ことのできるアノードの投入方法または炉の設計方法を
提供する。 【解決手段】 板状に形成された略矩形のアノード1の
先端部を折り曲げて、該アノード1を製銅炉2の熔湯2
0内にスロープ8を介して投入するアノード1の投入方
法である。前記熔湯20の深さがD(cm)、前記スロ
ープ8の高さがH(cm)、スロープ8の傾斜角度がβ
(°)、前記アノード1の厚さがb(cm)であるとき
に、前記アノード1の折り曲げ角度α(°)と、前記ア
ノードの折り曲げられた先端部の長さc(cm)とを、 式(1):D>A×(csinα/b)β+0.06
(H−190) の関係を満たすように設定する。ただし、前記A,Bは 式(2):A=−1051(sinβ)2+2028s
inβ−839.3 式(3):B=7.378(sinβ)2−11.64
sinβ+3.806 により与えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硫化銅鉱の製錬に
おける炉へのアノードの投入方法及び炉の設計方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、硫化銅鉱の製錬法としては、
熔錬炉(S炉)、分離炉(CL炉)、製銅炉(C炉)の
各々を樋を介して連結し、連続的に製錬処理を行う方法
(いわゆるMI法)が知られている。この方法において
は、まず銅精鉱を熔錬炉において熔融して、硫化銅およ
び硫化鉄を主成分とするカワと、原料中の脈石や熔剤や
酸化鉄等を主成分とするカラミとを生成する。ついで、
カラミとカワを分離炉において分離する。そして、カワ
を製銅炉において酸化させて粗銅を生産する。こうして
得られた粗銅(熔体)を精製炉に収納し、ここで酸化還
元を行って銅の品位を向上させる。さらに、この熔体を
略直方体形状のアノードに鋳造して、該アノードを電解
槽中に挿入して電解精製を行うことで、電気銅が製造さ
れる。
【0003】ところで、電解精製を行うとアノードは電
解液中に溶解していき、厚さが徐々に薄くなり薄板状に
なっていく。アノードが薄くなり過ぎると電解槽に落下
するおそれがあるため、アノードがある程度の厚さにな
ったときに、電解精製を終了してアノードを回収する。
このとき得られた薄板状のアノード(以下、残基アノー
ドという。重量50〜110kg)は、銅熔錬工程に繰
り返されて再度炉内で熔解される。この残基アノードを
投入する炉としては、該残基アノードの熔解に熱が必要
であることから、熱過剰の製銅炉に投入することが好ま
しい。しかし、前記薄板状の残基アノードをそのまま製
銅炉に投入すると、残基アノードが炉床に衝突して損傷
を与えるおそれがある。これに対して、特開平11−1
727号公報に開示されているように、残基アノードの
先端部を若干折り曲げて、製銅炉内に投入する方法が提
案されている。この方法によれば、上述した残基アノー
ドを製銅炉に損傷を与えることなく投入することができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電解精製で
使用済みのアノードの中には、電解精製途中で抜き出さ
れ、前記残基アノードに比べて厚さや重量の大きいもの
がある(以下、広義の残基アノードという。)。この広
義の残基アノードや、鋳造時の重量や形状が規格外のア
ノード(以下、廃アノードという)については、上述し
たように単に先端を折り曲げて、そのまま製銅炉内に投
入するだけでは、製銅炉の炉床への衝突を回避すること
ができないという問題があった。
【0005】これらの重量のあるアノード(重量110
kg以上のアノード)は、精製炉に投入していたが、精
製炉は熱不足であるので、これらのアノードを熔解する
ために多量の熱を必要とする。このため、精製炉を加熱
するための多量の燃料が必要であり、コスト高になって
しまうという問題があった。また、アノードの重量によ
って、投入する炉を代える必要があるため、作業負担が
大きいという問題があった。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、前記広義の残基アノードや廃アノードであっ
ても炉床に損傷を与えることなく炉内に投入することの
できるアノードの投入方法または炉の設計方法を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた請求項1に記載した発明は、略矩形板状のア
ノードの先端部を折り曲げて、該アノードを炉の熔湯内
にスロープを介して投入するアノードの投入方法であっ
て、前記熔湯の深さがD(cm)、前記スロープの高さ
がH(cm)、スロープの傾斜角度がβ(°)、前記ア
ノードの厚さがb(cm)であるときに、前記アノード
の折り曲げ角度α(°)と、前記アノードの折り曲げら
れた先端部の長さc(cm)とを、 式(1):D>A×(csinα/b)β+0.06
(H−190) の関係を満たすように設定することを特徴とする構成と
した。ただし、前記A,Bは 式(2):A=−1051(sinβ)2+2028s
inβ−839.3 式(3):B=7.378(sinβ)2−11.64
sinβ+3.806 により与えられる。
【0008】上記のように構成すると、アノードの折り
曲げ角度αと、先端部の長さcを、上述した式(1)〜
式(3)により算出することにより、炉内に投入したア
ノードが炉床に衝突することを防止できる。したがっ
て、アノード投入により炉床が損傷するおそれがなくな
る。また、上述した式(1)〜式(3)は、前記残基ア
ノード(重量50〜110kg)のみならず、この残基
アノードよりも重い広義の残基アノードや廃アノード
(重量110kg以上)にも適用することができるた
め、アノードの重量に応じて投入する炉の種類を代える
必要がなくなり、工程を簡略化することができる。
【0009】請求項2に記載した発明は、前記アノード
を投入する炉は、製銅炉であることを特徴とする構成と
した。上記のように構成すると、前記アノードを精製炉
で熔解するための多量の燃料が不要となる。一方、製銅
炉においては、炉内で発熱反応が発生していて熱過剰に
なっているため、前記アノードを熔解するために加熱す
る必要が無い。また、前記アノードは、製銅炉の温度を
適正温度に保つ冷剤として機能させることができるた
め、従来使用していた冷剤を不要とすることができる。
したがって、コストを大幅に低減することができるとと
もに、エネルギー的にも効率を良くすることができる。
【0010】請求項3に記載した発明は、前記スロープ
の斜度は、50°〜70°であることを特徴とする構成
とした。上記のように構成すると、上述した式(1)か
ら式(3)により、前記アノードが炉床に衝突するか否
かの判別を極めて高い精度で判別することができる。
【0011】請求項4に記載した発明は、前記アノード
の投入には、硫化銅鉱の製錬における製銅炉の天井また
は側壁に設けられて、この製銅炉の内外を連通させる開
口部と、この開口部に前記製銅炉の内外方向に離間して
取り付けられて、前記開口部をそれぞれ独立して開閉す
る外シャッタおよび内シャッタと、前記開口部内に残基
アノードを投入する投入機構とを備えたアノード投入装
置を用いることを特徴とする構成とした。
【0012】上記のように構成すると、外シャッタを開
口し、内シャッタを閉鎖した状態で、投入機構によって
前記アノードを開口部内に下降させた後、両シャッタの
中間に配設された受け取り機構に係合することによりア
ノードを一旦停止させる。ついで、外シャッタを閉鎖し
た後に内シャッタを開口して前記アノードを製銅炉内に
投入する。このように製銅炉内と外気との間で熱的に遮
断した状態でアノードの投入を行うことができるため、
製銅炉内の状態を適正な状態に保つことができる。ま
た、前記受け取り機構の位置を調整することにより、前
記スロープの高さHを最適な値に調整することができ、
アノードの炉床への衝突をより確実に防止することがで
きる。
【0013】請求項5に記載した発明は、先端部が折り
曲げられた略矩形板状のアノードを炉の熔湯内にスロー
プを介して投入する炉の設計方法であって、 前記アノ
ードの折り曲げ角度がα(°)、前記アノードの折り曲
げられた先端部の長さがc(cm)、前記アノードの厚
さがb(cm)、スロープの傾斜角度がβ(°)である
ときに、前記熔湯の深さD(cm)と、前記スロープの
高さH(cm)とを、式(1):D>A×(csinα
/b)β+0.06(H−190) の関係を満たすように設定することを特徴とする構成と
した。ただし、前記A,Bは 式(2):A=−1051(sinβ)2+2028s
inβ−839.3 式(3):B=7.378(sinβ)2−11.64
sinβ+3.806 により与えられる。
【0014】上記のように構成すると、前記熔湯の深さ
D(cm)と、前記スロープの高さH(cm)とを、上
述した式(1)〜式(3)により算出することにより、
炉内に投入したアノードが炉床に衝突することを防止で
きる。したがって、アノード投入により炉床が損傷する
おそれがなくなる。また、上述した式(1)〜式(3)
は、前記広義の残基アノードや廃アノードにも適用する
ことができるため、アノードの重量に応じて投入する炉
の種類を代える必要が無くなり、工程を簡略化すること
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態におけ
るを図面と共に説明する。図1は本発明の実施の形態に
おけるアノード1を製銅炉2内に投入する投入装置3の
概略断面図である。同図に示したように、この投入装置
3は、硫化銅鉱の製錬における製銅炉2の天井に設けら
れて、この製銅炉2の内外を連通させる貫通孔4と、こ
の貫通孔4の内面に固定された略角筒形状のシュート5
と、このシュート5に、前記製銅炉2の内外方向に離間
して取り付けられ、かつたがいに独立して開閉される外
シャッタ6および内シャッタ7と、前記シュート5の開
口端上方までアノード1を搬送する搬送機構(図示せ
ず)を備えている。ここで、前記装置3は、前記シュー
ト5の内面が、製銅炉2の内外を連通させる開口部(ス
ロープ)8となっている。
【0016】また、この装置3により投入されるアノー
ド1は、略長方形の薄板状に形成され、両肩部に突起が
形成されて、この突起の下面が、移送時の取扱いを向上
させるための係合部10とされている。
【0017】そして、このアノード1は、折曲プレス2
1により、先端部9を折り曲げられる。図2は折曲プレ
ス21の断面図、図3は折曲プレス21の平面図であ
る。折曲プレス21は、第1フレーム22および第2フ
レーム23と、第1の対の案内部材24および第2の対
の案内部材25によって該第1フレーム22および第2
フレーム23によって支持された第1保持部材26およ
び第2保持部材27と、第1保持部材26および第2保
持部材27にそれぞれ取り付けられて、相互に協同して
第1保持部材および第2保持部材を互いに接近させたり
離間させる第1油圧シリンダ28および第2油圧シリン
ダ29を具備している。第1保持部材26は、上側に垂
直面30が形成され、下側に傾斜面31が配された押圧
面を有しており、第2保持部材27は垂直で第1保持部
材の垂直面にのみ対向する押圧面32を有している。こ
の第2保持部材27の下方に配設されているのは、第2
フレーム23によって案内され、また第2フレーム23
に支持された油圧シリンダ33によって作動される一対
の折り曲げ部材34である。各折り曲げ部材34は、第
1保持部材26の傾斜面31に合致する傾斜面35を有
している。第1保持部材26および第2保持部材27の
作動により、アノード1はそれらの間に挟持され、折り
曲げ部材34の作動で、アノード1の下端(先端)10
が折り曲げ部材34によって第1保持部材26の傾斜面
31に対して押圧され、アノード1の下端10が所定の
角度α、長さcで折り曲げられる。これらについては詳
細を後述する。
【0018】前記外シャッタ6は、シュート5の上端を
閉鎖する板状のシャッタ本体11と、このシャッタ本体
11を水平方向に前後動させるエアシリンダ12とから
構成されている。
【0019】これと同様に、内シャッタ7も、シュート
5の上下方向略中間位置を閉鎖するシャッタ本体13
と、これを駆動するエアシリンダ14とから構成されて
いる。
【0020】また、前記シュート5には、シャッタ本体
11とシャッタ本体13との間において、シュート5内
に投入されたアノード1を一端停止させる受取り機構1
5が設置されている。この受取り機構15は、アノード
1の両肩部分に形成された係合部10の間隔よりも僅か
に狭い間隔で離間され、シュート5の内部に投入された
アノード1の係合部10に係合する、平行に配置された
2本の棒状の突起19を備えている。また、前記装置3
は、アノード1をシュート5内に投入するための投入機
構16により投入される。前記投入機構16は、ロッド
を上方にして配置された2本の昇降シリンダ17と、こ
の昇降シリンダ17のロッドの下端に設けられ、アノー
ドを把持するチャック18とを備えている。
【0021】そして、製銅炉2は、内部に中空部を備え
た略直方体形状に形成され、この中空部には、銅材を熔
解した熔湯20が貯留されている。前記アノード1は、
前記熔湯20の深さがD(cm)、前記シュート5の開
口部(スロープ)8の高さがH(cm)、スロープ8の
傾斜角度がβ(°)、前記アノード1の厚さがb(c
m)であるときに、前記アノード1の折り曲げ角度α
(°)と、前記アノード1の折り曲げられた先端部9の
長さc(cm)とを、 式(1):D>A×(csinα/b)β+0.06
(H−190) の関係を満たすように設定されている。ただし、前記
A,Bは 式(2):A=−1051(sinβ)2+2028s
inβ−839.3 式(3):B=7.378(sinβ)2−11.64
sinβ+3.806 により与えられる。
【0022】以下、アノード1を製銅炉2内に投入する
方法について説明する。まず、投入機構16のチャック
18に把持されたアノード1を、図示しない搬送機構に
よりシュート5の上方に位置させる。次に、外シャッタ
6のエアシリンダ12が収縮してシャッタ本体11を移
動させ、シュート5の上端部を開口状態とする。つい
で、昇降シリンダ17が伸長してアノード1を下降させ
た後、チャック18を開放してアノード1をシュート5
内に投入する。 すると、アノード1は、その両肩に形
成された係合部10が、受取り機構15に備えられた突
起19に係合し、シュート5内で一旦停止する。これに
よって、アノード1の下端が内シャッタ7を損傷するこ
とを防止することができる。
【0023】ついで、エアシリンダ12が伸張して、シ
ャッタ本体11によりシュート5の上端を閉塞した後、
内シャッタ7のエアシリンダ14が収縮してシャッタ本
体13がシュート5の内部から退避する。そして、受取
り機構15の突起19が図示しない移動手段によりアノ
ード1との係合位置から移動する。これにより、突起1
9とアノード1との係合が解除されて、アノード1が落
下する。このようにして、アノード1を、シュート5内
を挿通させて製銅炉2の内部に投入することができる。
【0024】このように、内シャッタ7によりシュート
5を閉塞した状態でシュート5内にアノード1を投入し
た後、外シャッタ6によりシュート5の開口端を閉塞し
た状態で内シャッタ7を開口させてアノード1を製銅炉
2の内部に投入しても、炉床に激突せず、その損傷を防
止できる。また、アノード1を製銅炉2の内部に投入し
ても、炉2内のヒートバランスをほとんど崩すことな
く、製錬工程に対する悪影響が防止することができる。
すなわち、高品位銅から構成されているアノード1を製
銅炉2内に投入して再利用することが可能となり、元々
熱余剰の製銅炉の冷剤として活用でき、エネルギー効率
を向上することができる。
【0025】上述したように、アノード1の折り曲げ角
度αと、先端部10の長さcとは、上述した式(1)〜
式(3)により算出されているため、詳細を後述するよ
うに、製銅炉2の熔湯20中に侵入したアノード1に効
率的に旋回力が発生し、アノード1が炉床に衝突するこ
とを防止できる。したがって、アノード1の投入により
炉床が損傷するおそれがなくなる。また、上述した式
(1)〜式(3)は、前記残基アノード(重量50〜1
10kg)のみならず、この残基アノードよりも重い広
義の残基アノードや廃アノード(重量110kg以上)
にも適用することができるため、アノード1の重量に応
じて投入する炉の種類を代える必要がなくなり、工程を
簡略化することができる。なお、廃アノードとは、鋳造
時にバリや反りが発生したり、不純物の多い少ないとい
った規格外のアノードや、電解最終段階にまで至らない
アノード類を示す。また、式(1)〜式(3)の算出過
程については、詳細を後述する。
【0026】製銅炉2においては、炉内で発熱反応が発
生していて熱過剰になっているため、前記アノード1を
熔解するために加熱する必要が無い。また、前記アノー
ド1は、製銅炉2の温度を適正温度に保つ冷剤として機
能させることができるため、従来使用していた冷剤を不
要とすることができる。具体的には、アノードを再熔解
するにはアノード1トン当たり180Mcalの熱量が
必要である。また、通常、残基アノードと廃アノードを
合わせた発生量はアノード生産量の約18%に相当す
る。それゆえ、例えば、アノードの年間生産量が30万
トンの銅製錬所では残基アノードと廃アノードを再熔解
するために1年間で約9700Gcalの熱量が必要で
ある。従来のように上記熱量を重油の燃焼熱で補償する
と、重油の真発熱量の約50%が上記再熔解に利用可能
であるので、約2000m3の重油を燃焼させなければ
ならない。本実施の形態においては、上記再熔解に必要
な熱量の全部に製銅炉の余剰熱を用いることができるの
で、プロセスの熱収支を大幅に改善することができる。
したがって、コストを大幅に低減することができるとと
もに、エネルギー的にも効率を良くすることができる。
【0027】なお、本実施の形態においては、MI法で
使用する製銅炉2にアノード1を投入する場合について
説明したが、本発明は、これに限らず、例えば、フラッ
シュコンバータ法であってもよい。また、アノード1
は、製銅炉2内に投入することが好ましいが、これに限
らず、転炉、精製炉に投入してもよい。また、アノード
1は、廃アノードに限らず、重量のある広義の残基アノ
ード(重量110kg以上)であってもよく、残基アノ
ード(重量50〜110kg)であってもよい。また、
アノード1を投入する装置3としては、上述したように
外シャッタ6および内シャッタ7を備えているものが好
ましいが、上述した式(1)〜式(3)を満たすように
設計されていれば、これに限られない。また、前記スロ
ープ8の斜度は、50°〜70°であることが好まし
い。このようにすると、上述した式(1)から式(3)
により、前記アノード1が炉床に衝突するか否かの判別
を極めて高い精度で判別することができる。
【0028】また、上述した実施の形態においては、熔
湯20の深さDや、スロープの高さH、傾斜角度β、ア
ノード1の厚さbを定数として、アノード1の曲げ角度
α、曲げ長さcを算出する場合について説明したが、ア
ノード1の曲げ角度α、曲げ長さcを定数として、スロ
ープ8の高さHや熔湯20の深さDを調整してもよい。
このようにしても、アノード1が炉床に衝突することを
防止できる。また、装置3が既設置の場合には、受け取
り機構15の位置を調整することで、スロープ8の高さ
Hを調整することができる。
【0029】《実施例》本発明者は、アノードが炉床に
衝突する条件を算出するために模型による実験を行っ
た。以下にその過程を図4〜図14を用いて説明する。
実際のアノード1および投入装置3と物理的に相似なア
ノード模型40および投入装置模型42を製作するため
には、アノード模型40の運動の相似則を予め見極める
必要がある。ところが、アノード1が湯面に達するまで
と、アノード1が熔湯20に侵入した後とでは、アノー
ド1が主として受ける力が異なっている。そこで、これ
らを個別に整理して相似条件を求め、その後モデルを統
合する。
【0030】まず、アノード1が湯面に達するまでの工
程における、実際のアノード1とアノード模型40との
相似条件を求める。ガスゾーンを落下するアノード1に
は慣性力と重力とが作用する。アノード1の代表長さを
Lとすると、重力Fgは式(4)、慣性力Fiは式
(5)で表される。ここで、ρsはアノード1の密度、
vは速度、gは重力加速度を表す。 式(4):Fg=ρs×g×L3 式(5):FL=ρs×L2×v2 実際のアノード1と物理的に相似なアノード模型40を
作るには、両者のFg/FLを等しくすればよい。すな
わち、アノード模型40のパラメータをプライム(’)
で表記すると、式(6)が相似条件である。 式(6):Fg/FL=g×L/v2=g×L’/v’2
【0031】ここで、アノード模型40の縮尺を1/k
倍、落下距離をhとし、エネルギー保存則である式
(7)を適用すると、相似条件として式(8)が得られ
る。 式(7):m×v2/2=m×g×h 式(8):1/k=L’/L=h’/h それゆえ、1/k倍のアノード模型40は、実際のアノ
ード1の1/k倍の高さから落下させれば良い。
【0032】アノード1が熔湯20内に侵入した後の相
似条件を求める。図4に示すように、熔湯20に侵入し
た後のアノード1には、主として慣性力Fiと抵抗力F
dが作用する。アノード1と粗銅は密度がほぼ等しいの
で重力や浮力は不要である。慣性力Fiと抵抗力Fdは
それぞれ式(9)、式(10)で表される。 式(9):Fi=ρs×L×b×v2 式(10):Fd=ρL×c×L×v2×sinα ここで、ρLは粗銅の密度を表し、bはアノード1の厚
さ、αは曲げ角、cはアノード1の下端から曲げ位置ま
での距離を表す。bやcの代表寸法をLと別に定義した
のは、これらを実験において可変にするためである。
【0033】実際の投入装置3と力学的に相似な装置模
型42を作るには、両者のFd/Fiを等しくすれば良
い。さらに、粗銅とアノード1とは密度がほぼ等しい
(ρL=ρs)ので、模擬浴41とアノード模型40の
密度を等しくすれば相似条件が緩和される。その結果、
相似条件として式(11)が得られる。 式(11):Fd/Fi=(c×sinα)/b=
(c’×sinα’)/b’ また、アノード模型40の厚さを実際のアノード1の1
/K倍とすると、式(12)が成り立つ。 式(12):1/K=b’/b=(c’×sinα’)
/(c×sinα) したがって、曲げ角をα=α’としてアノード模型40
を製作した場合、厚みと同じ縮尺率で曲げ位置を決めれ
ばよい。要するに、湯深も含めて全体を同じ比率で縮小
すればよい。
【0034】以上の考察を総括すると、以下のようにな
る。縮尺1/k倍で製作したアノード模型40は、実際
のアノード1の1/k倍の高さから落下させれば良い。
縮尺1/K倍で製作したアノード模型40は、模型と密
度が等しい浴中で実際のアノード1と相似の運動をす
る。それゆえ、模擬浴41とアノード模型40の密度を
等しくして、一切を同じ縮尺1/k=1/Kで製作すれ
ばよい。
【0035】アノード模型40および装置模型42は実
際のアノード1および投入装置3の縮尺1/10で製作
した。装置模型42の湯深は、実炉湯面上の想定落下点
における湯深(約83cm)に倣い、スロープ43の長
さは実機3のアノード吊り下げフック18以下の長さに
倣った。また、スロープ43の斜度(傾斜角度)は実際
のスロープ8と等しい58°の他に、50°、70°で
試験した。アノード模型40はアクリル樹脂(密度約
1.18g/cm3)で製作し、模擬浴(熔湯)41に
はアクリル樹脂と密度が等しい食塩水を用いた。ただ
し、静止したアノード模型40が浴中で浮上しないよう
に、食塩水の密度はアクリル樹脂よりわずかに低い1.
15g/cm3に調整した。食塩水は透明塩化ビニル製
角形水槽(400mmL×250mmW×300mm
H)に収容した(図5参照)。
【0036】アノード模型40は、下端の曲げ部分44
がスロープ43の上方を指すように、スロープ43上に
配置した。この向きは実際の装置3と同じである。滑落
後のアノード模型40の運動は、CCDカメラを用いて
毎秒125フレームで撮影した。試験は各模型40とも
5回以上行い、画像から侵入深さの平均値を求めた。同
一試験条件における侵入深さの変動は概ね±0.5cm
以内であった。実機におけるガスゾーンの高さ(模擬浴
41の上面からスロープ43の下端までの高さ)は溶湯
の深さDの1倍から5倍に相当する値を採りうる。装置
模型42を用いた予察実験の結果によると、ガスゾーン
の高さを1×Dから5×Dの間で変化させてもアノード
模型40の侵入深さに実験誤差よりも大きな相異が生じ
なかった。そこで、装置模型42においてガスゾーンの
高さを3.5×Dに相当する290mmに固定して、以
下の実験を行った。
【0037】図6は浴中を運動する板厚1mmのアノー
ド模型40の連続写真をトレースした図である。図6の
左側には平板アノード模型45の運動、右側には下端か
ら16mmの位置で30°折り曲げたアノード模型40
の運動を示した。また、各画像の左下に記した時間は、
一番上の写真の撮影時刻を0とした場合の経過時間であ
る。アノード模型40の下端を折り曲げた結果、上向き
の旋回力が生じ、水底との衝突が回避されたことがわか
る。
【0038】アノード模型40の厚さb、アノード模型
40下端から曲げ位置までの距離c、曲げ角αを変化さ
せて、これらの変数と侵入深さとの関係を調査した。図
7は実機同様の58°のスロープ43を用いた場合の結
果、図8は50°のスロープ43を用いた場合の結果で
ある。なお、アノード模型40が底面に衝突した事例は
×で示した。また、アノード模型40のb、c及び侵入
深さの単位はmmで表示した。縮尺1/10のアノード
模型40を用いたので、単位をcmに置き換えるだけで
実機1におけるこれらの値が得られる。αは特に断りが
ない限り30°である。さらに、図7,図8の横軸には
実機におけるアノード1の重量も記した。ただし、アノ
ード1の見かけ密度を8.0g/cm3 とみなして換算
した。これらの図は、cとαを適宜選択すれば鋳造時に
生じた廃アノード(350kg)1も製銅炉(C炉)2
で処理できることを示している。
【0039】図7,図8に共通の特徴は以下の3点であ
る。すなわち、 (i)板厚bが増大するほど侵入深さが増す。 (ii)アノード模型40下端から曲げ位置までの距離
cが長くなるほど侵入深さが減少する。 (iii)曲げ角度αが増大するほど侵入深さが増大す
る。 これらのうち、(i)はアノード模型40の慣性力が増
大するほど侵入深さが増大することを示しており、(i
i)と(iii)はアノード模型40が浴41から受け
る抵抗力が増大するほど侵入深さが減少することを示し
ている(式(9)、(10)参照)。
【0040】一方、図7と図8を比較すると、各模型4
0ともスロープ43の斜度(傾斜角度)が大きくなるほ
ど深く侵入することがわかる。スロープ43の斜度が7
0°になると侵入深さが更に増す。その原因は、スロー
プ43が急峻になるほど浴面に対する侵入角が大きくな
り、その分浴中で旋回しなければならない角度が増すこ
とである。ゆえに、スロープ43の斜度を緩めて、処理
可能なアノード模型40の形状(c、α)と重量(b)
の範囲を広げることが望ましい。
【0041】侵入深さに及ぼすスロープ43の斜度の影
響を総括し、図9に示す。侵入深さはbが大きいほどス
ロープ43の斜度に敏感になり、逆にcやαが大きいほ
ど鈍感になる。なお、図9には傾き1と2の勾配を三角
形で図示した。実験データによると、実際の装置3にお
けるスロープ8を1°緩くする毎に、実際のアノード1
の侵入深さが1−2cm浅くなると考えられる。
【0042】式(11)に示した無次元数Fd/Fiは
模擬浴41に侵入したアノード模型40の運動を支配す
る重要なパラメータである。端的に示せば、Fd/Fi
が増大するほど、アノード模型40の旋回力が増すため
侵入深さが浅くなる。スロープ43の斜度が50°、5
8°、70°の各場合について、侵入深さとFd/Fi
との関係を整理して、順に図10,図11,図12を得
た。
【0043】これらの図は、スロープ模型43の斜度を
一定とすると、侵入深さがFd/Fiによってほぼ一意
的に決まることを示している。特に斜度が50°および
58°の場合は、極めて高い精度で侵入深さの推算と、
底面との衝突/非衝突の判別が可能である。一方、斜度
が70°の場合はプロットのばらつきが目立ち、衝突/
非衝突の判別にもやや難がある。プロットのばらつきの
特徴から、抵抗力を受ける面が小さい(cが小さい)た
めに旋回力の発達が遅いアノード模型40ほど深く侵入
する傾向が見られる。ゆえに、斜度70°の事例は安定
した旋回運動を実現することの重要性を示している。以
上の事情を勘案すれば、斜度70°のプロットを近似す
る曲線も実用に値する。
【0044】図13は、スロープの高さ190mmH
(基準値)の場合と、スロープ43の高さ240mmH
(基準値+50mm)の場合との、侵入深さの比較であ
る。図14は、スロープ43の高さ190mmH(基準
値)の場合と、スロープ43の高さ 290mmH(基
準値+100mm)の場合との、侵入深さの比較であ
る。これらの図によれば、スロープ43の落差の増加に
ともなって侵入深さが増大するという一般的傾向が見ら
れる。これらの図の実線を縦軸方向に+3、+6それぞ
れ平行移動させて、B=A+3、C=A+6の破線をそ
れぞれ引くと、全てのプロットは破線の下方に位置づけ
られる。それゆえ、実機においてスロープ8の落差を5
0cmH、100cmH増加させると、アノード1の侵
入深さは3cm、6cm程度増大すると判断できる。
【0045】以上のようにして、前記アノードの折り曲
げ角度がα(°)、前記アノードの折り曲げられた先端
部の長さがc(cm)、前記アノードの厚さがb(c
m)、スロープの傾斜角度がβ(°)と、前記熔湯の深
さD(cm)と、前記スロープの高さH(cm)との関
係式として、式(1)〜式(3)を得た。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載し
た発明によれば、アノードが前記残基アノード(重量5
0〜110kg)よりも重たい広義の残基アノードや廃
アノードを炉内に投入する場合であっても、これらのア
ノードが炉床に衝突することを防止でき、アノード投入
により炉床を損傷するおそれがなくなる。また、アノー
ドの重量に応じて投入する炉の種類を代える必要がな
り、工程を簡略化することができる。
【0047】請求項2に記載した発明によれば、前記ア
ノードを製銅炉の冷剤として使用することができ、これ
らのアノードを精製炉で熔解するための多量の燃料が不
要となるため、コストやエネルギーを大幅に節約するこ
とができる。また、前記アノードを再熔解に必要な熱量
の全部に製銅炉の余剰熱を用いることができるので、プ
ロセスの熱収支を大幅に改善することができる。
【0048】請求項3に記載した発明によれば、前記ア
ノードが炉床に衝突するか否かの判別を極めて高い精度
で判別することができる。請求項4に記載した発明によ
れば、炉内のヒートバランスをほとんど崩すことなく、
製錬作業への悪影響を防止することができる。
【0049】請求項5に記載した発明によれば、アノー
ドが前記残基アノード(重量50〜110kg)よりも
重い広義の残基アノードや廃アノードを炉内に投入する
場合であっても、これらのアノードが炉床に衝突するこ
とを防止でき、アノード投入により炉床を損傷するおそ
れがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態におけるアノードの投入
装置を示す斜視図である。
【図2】 本発明の実施の形態におけるアノードの折曲
げ機構を示す正面図である。
【図3】 図2に示す折曲げ機構の平面図である。
【図4】 アノードが受ける力を示す説明図である。
【図5】 実験装置を示す概略断面図である。
【図6】 実験結果を示す説明図である。
【図7】 スロープの傾斜角度58°における、アノー
ドの厚さ、曲げ角度、曲げ長さと侵入深さとの関係を示
すグラフである。
【図8】 スロープの傾斜角度50°における、アノー
ドの厚さ、曲げ角度、曲げ長さと侵入深さとの関係を示
すグラフである。
【図9】 スロープの傾斜角度と侵入深さとの関係を示
すグラフである。
【図10】 スロープの傾斜角度50°における、無次
元数Fd/Fiと侵入深さとの関係を示すグラフであ
る。
【図11】 スロープの傾斜角度58°における、無次
元数Fd/Fiと侵入深さとの関係を示すグラフであ
る。
【図12】 スロープの傾斜角度70°における、無次
元数Fd/Fiと侵入深さとの関係を示すグラフであ
る。
【図13】 スロープの落差の違いによる侵入深さの比
較を示すグラフである。
【図14】 スロープの落差の違いによる侵入深さの比
較を示すグラフである。
【符号の説明】
1 アノード 2 製銅炉 5 シュート 8 開口部(スロープ) 10 先端部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略矩形板状をなすアノードの先端部を折
    り曲げて、該アノードを炉の熔湯内にスロープを介して
    投入するアノードの投入方法であって、 前記熔湯の深さがD(cm)、前記スロープの高さがH
    (cm)、スロープの傾斜角度がβ(°)、前記アノー
    ドの厚さがb(cm)であるときに、 前記アノードの折り曲げ角度α(°)と、前記アノード
    の折り曲げられた先端部の長さc(cm)とを、 式(1):D>A×(csinα/b)β+0.06
    (H−190) の関係を満たすように設定することを特徴とするアノー
    ドの投入方法。ただし、前記A,Bは 式(2):A=−1051(sinβ)2+2028s
    inβ−839.3 式(3):B=7.378(sinβ)2−11.64
    sinβ+3.806 により与えられる。
  2. 【請求項2】 前記アノードを投入する炉は、製銅炉で
    あることを特徴とする請求項1に記載のアノードの投入
    方法。
  3. 【請求項3】 前記スロープの斜度は、50°〜70°
    であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    のアノードの投入方法。
  4. 【請求項4】 前記アノードの投入には、硫化銅鉱の製
    錬における製銅炉の天井または側壁に設けられて、この
    製銅炉の内外を連通させる開口部と、この開口部に前記
    製銅炉の内外方向に離間して取り付けられて、前記開口
    部をそれぞれ独立して開閉する外シャッタおよび内シャ
    ッタと、前記開口部内に残基アノードを投入する投入機
    構とを備えたアノード投入装置を用いることを特徴とす
    る請求項1から請求項3のいずれかに記載のアノードの
    投入方法。
  5. 【請求項5】 先端部が折り曲げられた略矩形板状のア
    ノードを炉の熔湯内にスロープを介して投入する炉の設
    計方法であって、 前記アノードの折り曲げ角度がα(°)、前記アノード
    の折り曲げられた先端部の長さがc(cm)、前記アノ
    ードの厚さがb(cm)、スロープの傾斜角度がβ
    (°)であるときに、前記熔湯の深さD(cm)と、前
    記スロープの高さH(cm)とを、 式(1):D>A×(csinα/b)β+0.06
    (H−190) の関係を満たすように設定することを特徴とする炉の設
    計方法。ただし、前記A,Bは 式(2):A=−1051(sinβ)2+2028s
    inβ−839.3 式(3):B=7.378(sinβ)2−11.64
    sinβ+3.806 により与えられる。
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