JP2003231655A - 芳香族メチリデン化合物、それを製造するためのメチルスチリル化合物、及びそれらの製造方法 - Google Patents

芳香族メチリデン化合物、それを製造するためのメチルスチリル化合物、及びそれらの製造方法

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JP2003231655A
JP2003231655A JP2002028877A JP2002028877A JP2003231655A JP 2003231655 A JP2003231655 A JP 2003231655A JP 2002028877 A JP2002028877 A JP 2002028877A JP 2002028877 A JP2002028877 A JP 2002028877A JP 2003231655 A JP2003231655 A JP 2003231655A
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JP2002028877A
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Mitsuru Hashimoto
充 橋本
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電子写真感光体の電荷輸送材料、有機電界発光
素子の電荷輸送材料や発光材料、あるいは各種の有機半
導体素子に用いられる新規な有機化合物及びその製造方
法の提供。 【解決手段】下記一般式(1)の新規芳香族メチリデン化
合物、それを製造するためのメチルスチリル化合物およ
びそれらの製造方法。 【化1】 [R11は非置換または置換のアルキル基またはアルコキ
シ基、ハロゲン基、シアノ基またはニトロ基、n11は0〜
4、R21およびR31は水素、非置換または置換アルキル
基、非置換または置換シクロアルキル基、非置換または
置換芳香族基、非置換または置換芳香族複素環基、また
はR21およびR31は共同で非置換または置換芳香族環の縮
合した、あるいは非置換または置換芳香族複素環の縮合
した環。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真感光体に
おける機能材料として、有機電界発光素子における電荷
輸送材料や発光材料等の機能材料として、あるいはその
他各種の有機半導体素子に用いられる機能材料として有
用な、新規芳香族メチリデン化合物、それを製造するの
に有用なメチルスチリル化合物、及びそれらの製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】物質の電界発光現象を利用する電界発光
素子は、液晶素子に比べて自己発光型であるために視認
性が高く、ディスプレイなどに用いる場合に鮮明な表示
が可能である。また完全固体素子であるために、耐衝撃
性に優れる等の特徴を有しており、今後、薄型ディスプ
レイ,液晶ディスプレイのバックライト,あるいは平面
光源などに広く用いられることが期待されている。
【0003】現在、実用化されている電界発光素子とし
て硫化亜鉛等の無機材料を用いた分散型電界発光素子が
あるが、この分散型電界発光素子は、その駆動に比較的
高い交流電圧を必要とすることから駆動回路が複雑にな
ったり、また輝度が低いなどの問題がありあまり広く実
用に供されていないのが実状である。
【0004】一方、有機材料を用いる有機電界発光素子
は、1987年にC.W.Tangらによって、電子輸送性の有機蛍
光材料と、正孔輸送性の有機材料を積層して、電子と正
孔の両キャリヤーを、蛍光材料層中に注入して発光させ
る積層構成の素子が提案され、一躍脚光を浴びるところ
となった。(C.W.Tang and S.A.VAN Slyke,Appl.Phys.L
ett.,vol.51,pp.913〜915(1987) ;特開昭63-264629号
公報)。この素子では、10V以下の駆動電圧で1000cd/m2
以上の発光が得られたとされており、その後この提案を
発端として、周辺の活発な研究が行われるようになって
いる。現在では様々な材料や素子構成等が提案され、実
用化に向けた研究開発が活発に行われている。
【0005】その一方で、これまでに提案された材料を
用いる有機電界発光素子には、まだ様々な問題・課題が
あることも事実である。いくつかの例を挙げれば、駆動
状態、非駆動状態にかかわらず、保存することだけで素
子の機能が劣化して発光輝度が低下したり、駆動時や非
駆動時にダークスポットと呼ばれる発光しない領域が発
生・成長したりする劣化が起こり、最終的には素子が短
絡して破壊が起こったりする現象を挙げることができ
る。このような現象は、そこで用いられている材料の本
質的な問題が大きいと言え、現状では実用的に寿命が充
分であるとは言い難い。そのため、素子の実用に当たっ
ては比較的短い寿命で対応可能なデバイスに限定せざる
を得ない状況と言える。さらに、素子のカラー化を考え
ると、現状ではそれに対応できる方式、発光材料が充分
には用意されていない。いずれにしても、これらの問題
・課題を解決し、有機電界発光素子の広範な実用化を目
指すには、そこで用いられる新たな高性能な発光材料、
電荷輸送材料等の新しい材料の開発が待望されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
有機電界発光素子の実状に鑑みなされたもので、低電圧
で高輝度な発光、耐久性に優れた有機電界発光素子を実
現させるため、特に発光材料として有用な芳香族メチリ
デン化合物、それを製造するためのメチルスチリル化合
物、及びそれらの製造方法を提供することにある。これ
により、高輝度発光で高耐久な有機電界発光素子の実現
に寄与しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下記一
般式(1)で表される化合物が提供される。
【化13】 [但し、上記式中R11は、非置換または置換アルキル
基、非置換または置換アルコキシ基、ハロゲン基、シア
ノ基、またはニトロ基を表し、n11は0、1、2、3または4
の整数を表す。n11が2以上の整数のとき、R11は、複数
の同一置換基からなるか、または複数の異なる置換基か
らなる。またR21およびR31は、同一または異なる基であ
って、水素(但しR21およびR31が同時に水素である場合
を除く)、非置換または置換アルキル基(但しR21およ
びR31が同時にアルキル基である場合を除く)、非置換
または置換シクロアルキル基(但しR21およびR31が同時
にシクロアルキル基である場合を除く)、非置換または
置換芳香族基、または非置換または置換芳香族複素環基
を表すか、または、R21およびR31は共同で、非置換また
は置換芳香族環の縮合した、あるいは非置換または置換
芳香族複素環の縮合した環である。]また、本発明によ
れば、下記一般式(2)で表される、前記式(1)の化合物を
製造するための中間体化合物が提供される。
【化14】 [但し、上記式中R13は、非置換または置換アルキル
基、非置換または置換アルコキシ基、ハロゲン基、シア
ノ基、またはニトロ基を表し、n13は0、1、2、3または4
の整数を表す。n13 が2以上の整数のとき、R13 は、複
数の同一置換基からなるか、または複数の異なる置換基
からなる。] さらに、本発明によれば、下記一般式(3)で表される化
合物と、下記一般式(4)で表される化合物とを反応させ
ることを特徴とする、前記一般式(1)で表わされる化合
物の製造方法が提供される。
【化15】 [但し、上記式中Zの各々は、同一又は異なる基であっ
て、-PO(OR)2または-PA 3 +を表し、Rは、非置換または置
換アルキル基を表し、Aは非置換または置換アリール基
を表す。]
【化16】 [但し、上記式中R14は、非置換または置換アルキル
基、非置換または置換アルコキシ基、ハロゲン基、シア
ノ基、またはニトロ基を表し、n14は0、1、2、3または4
の整数を表す。n14が2以上の整数のとき、R14は、複数
の同一置換基からなるか、または複数の異なる置換基か
らなる。またR22およびR32は、同一または異なる基であ
って、水素(但しR22およびR32が同時に水素である場合
を除く)、非置換または置換アルキル基(但しR22およ
びR32が同時にアルキル基である場合を除く)、非置換
または置換シクロアルキル基(但しR22およびR32が同時
にシクロアルキル基である場合を除く)、非置換または
置換芳香族基、または非置換または置換芳香族複素環基
を表すか、または、R22およびR32は共同で、非置換また
は置換芳香族環の縮合した、あるいは非置換または置換
芳香族複素環の縮合した環である。] さらに、本発明によれば、下記一般式(5)で表される化
合物と、下記一般式(6)で表される化合物とを反応させ
ることを特徴とする、前記一般式(1)で表わされる化合
物の製造方法が提供される。
【化17】 [但し、上記式中R12は、非置換または置換アルキル
基、非置換または置換アルコキシ基、ハロゲン基、シア
ノ基、またはニトロ基を表し、n12は0、1、2、3または4
の整数を表す。n12が2以上の整数のとき、R12は、複数
の同一置換基からなるか、または複数の異なる置換基か
らなる。]
【化18】 [但し、上記式中R23およびR33は、同一または異なる基
であって、水素(但しR23およびR33が同時に水素である
場合を除く)、非置換または置換アルキル基(但しR23
およびR33が同時にアルキル基である場合を除く)、非
置換または置換シクロアルキル基(但しR23およびR33
同時にシクロアルキル基である場合を除く)、非置換ま
たは置換芳香族基、または非置換または置換芳香族複素
環基を表すか、または、R23およびR33は共同で、非置換
または置換芳香族環の縮合した、あるいは非置換または
置換芳香族複素環の縮合した環である。またZは、-PO(O
R)2または-PA3 +を表し、Rは、非置換または置換アルキ
ル基を表し、Aは非置換または置換アリール基を表
す。] さらに、本発明によれば、下記式(7)で表される化合物
と、下記一般式(8)で表される化合物とを反応させるこ
とを特徴とする、前記一般式(1)で表わされる化合物の
製造方法が提供される。
【化19】
【化20】 [但し、上記式中R15は、非置換または置換アルキル
基、非置換または置換アルコキシ基、ハロゲン基、シア
ノ基、またはニトロ基を表し、n15は0、1、2、3または4
の整数を表す。n15が2以上の整数のとき、R15は、複数
の同一置換基からなるか、または複数の異なる置換基か
らなる。またR24およびR34は、同一または異なる基であ
って、水素(但しR24およびR34が同時に水素である場合
を除く)、非置換または置換アルキル基(但しR24およ
びR34が同時にアルキル基である場合を除く)、非置換
または置換シクロアルキル基(但しR24およびR34が同時
にシクロアルキル基である場合を除く)、非置換または
置換芳香族基、または非置換または置換芳香族複素環基
を表すか、または、R24およびR34は共同で、非置換また
は置換芳香族環の縮合した、あるいは非置換または置換
芳香族複素環の縮合した環である。またZは、-PO(OR)2
または-PA3 +を表し、Rは、非置換または置換アルキル基
を表し、Aは非置換または置換アリール基を表す。] さらに、本発明によれば、下記一般式(9)で表される化
合物と、下記一般式(10)で表される化合物とを反応させ
ることを特徴とする、前記一般式(1)で表わされる化合
物の製造方法が提供される。
【化21】 [但し、上記式中R16は、非置換または置換アルキル
基、非置換または置換アルコキシ基、ハロゲン基、シア
ノ基、またはニトロ基を表し、n16は0、1、2、3または4
の整数を表す。n16が2以上の整数のとき、R16は、複数
の同一置換基からなるか、または複数の異なる置換基か
らなる。またZの各々は、同一又は異なる基であって、-
PO(OR)2または-PA3 +を表し、Rは、非置換または置換ア
ルキル基を表し、Aは非置換または置換アリール基を表
す。]
【化22】 [但し、上記式中R25およびR35は、同一または異なる基
であって、水素(但しR25およびR35が同時に水素である
場合を除く)、非置換または置換アルキル基(但しR25
およびR35が同時にアルキル基である場合を除く)、非
置換または置換シクロアルキル基(但しR25およびR35
同時にシクロアルキル基である場合を除く)、非置換ま
たは置換芳香族基、または非置換または置換芳香族複素
環基を表すか、または、R25およびR35は共同で、非置換
または置換芳香族環の縮合した、あるいは非置換または
置換芳香族複素環の縮合した環である。] さらに、本発明によれば、前記一般式(3)で表される化
合物と、下記一般式(11)で表される化合物とを反応させ
ることを特徴とする、前記一般式(2)で表わされる化合
物の製造方法が提供される。
【化23】 [但し、上記式中R19は、非置換または置換アルキル
基、非置換または置換アルコキシ基、ハロゲン基、シア
ノ基、またはニトロ基を表し、n19は0、1、2、3または4
の整数を表す。n19が2以上の整数のとき、R19は、複数
の同一置換基からなるか、または複数の異なる置換基か
らなる。] さらに、本発明によれば、前記式(7)で表される化合物
と、下記一般式(12)で表される化合物とを反応させるこ
とを特徴とする、前記一般式(2)で表わされる化合物の
製造方法が提供される。
【化24】 [但し、上記式中R10は、非置換または置換アルキル
基、非置換または置換アルコキシ基、ハロゲン基、シア
ノ基、またはニトロ基を表し、n10は0、1、2、3または4
の整数を表す。n10が2以上の整数のとき、R10は、複数
の同一置換基からなるか、または複数の異なる置換基か
らなる。またZは、-PO(OR)2または-PA3 +を表し、Rは、
非置換または置換アルキル基を表し、Aは非置換または
置換アリール基を表す。]
【0008】本発明による、一般式(1)で表される化合
物は有機電界発光素子の構成材料として有用であり、特
に発光材として優れたものである。また一般式(2)で表
される化合物は、一般式(1)で表される化合物を製造す
る際の有用な中間体である。本発明により提供されるそ
れら化合物、ならびにそれらの製造方法は、高輝度発光
で高耐久な有機電界発光素子の実現に大きく貢献するも
のである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の第1の化合物は、一般式
(1)で表わされる化合物である。
【0010】一般式(1)中、R11は、非置換または置換ア
ルキル基、非置換または置換アルコキシ基、ハロゲン
基、シアノ基、またはニトロ基を表す。ここで、前記非
置換または置換アルキル基としては、炭素数1〜12の
ものを挙げることができる。前記非置換または置換アル
コキシ基としては、炭素数1〜12のものを挙げること
ができる。前記ハロゲン基としては、-F、-Cl、−Br及
び-I等を挙げることができる。また、n11は、0、1、2、
3または4の整数を表わす。n11が2以上の整数のとき、R
11は、複数の同一置換基からなってもよく、または複数
の異なる置換基からなってもよい。なお、一般式(2)〜
(12)におけるR10及びR12〜R19も、R11と同様のものとす
ることができ、n10及びn12〜n19も、n11と同様の数とす
ることができる。
【0011】一般式(1)中、R21およびR31は、(i)同一ま
たは異なる基であって、水素(但しR21およびR31が同時
に水素である場合を除く)、非置換または置換アルキル
基(但しR21およびR31が同時にアルキル基である場合を
除く)、非置換または置換シクロアルキル基(但しR21
およびR31が同時にシクロアルキル基である場合を除
く)、非置換または置換芳香族基、または非置換または
置換芳香族複素環基を表すか、または、(ii)共同で、非
置換または置換芳香族環の縮合した、あるいは非置換ま
たは置換芳香族複素環の縮合した環である。(i)の場
合、R21およびR31の少なくとも一方が、非置換または置
換芳香族基、または非置換または置換芳香族複素環基で
あることが好ましい。前記非置換または置換アルキル基
としては、炭素数1〜12のものが好ましく、前記非置
換または置換シクロアルキル基としては、炭素数3〜8
のものが好ましい。前記非置換または置換芳香族基とし
ては、フェニル基、ナフチル基、フェナントリル基、ア
ントリル基、ピレニル基等、並びにこれらが一つ以上の
メチル基、t-ブチル基、トリフルオロメチル基、ハロゲ
ン原子、フェニル基、メトキシ基、ニトロ基、ベンジル
基、シクロヘキシル基、シアノ基等で置換された基を挙
げることができ、前記非置換または置換芳香族複素環基
としては、チエニル基、ピリジル基、キノリル基等を挙
げることができる。また、(ii)の場合、R21及びR31が共
同で形成しうる縮合環としては、ジベンゾシクロヘプテ
ニリデン基、ジベンゾシクロヘプタニリデン基等が挙げ
られる。なお、一般式(4)、(6)、(8)及び(10)におけるR
22〜R25及びR32〜R35も、それぞれR21及びR31と同様の
ものとすることができる。
【0012】本発明の一般式(1)で表される化合物は、
大別して四通りの合成経路、すなわち、一般式(3)で表
される化合物と一般式(4)で表されるアルデヒド誘導体
との反応、一般式(5)で表される2,3-ビス(2-ホルミル
スチリル)アントラセン誘導体と一般式(6)で表される
化合物との反応、式(7)で表されるジアルデヒドと一般
式(8)で表される化合物との反応、または一般式(9)で表
される化合物と一般式(10)で表されるケトン誘導体との
反応により製造することが出来る。一般式(3)、(6)、
(8)及び(9)において、Zは、-PO(OR)2または-PA3 +を表
し、Rは非置換または置換アルキル基であり、好ましく
は炭素数1〜4の非置換または置換アルキル基である。
またAは非置換または置換アリール基を表わし、好まし
くはフェニル基、トリル基またはナフチル基を表す。式
中複数のZがある場合これらは同一でも異なっていても
よい。また、Zが-PA3 +である場合、この基と適当な塩基
との塩を、反応に供することができる。当該塩基として
は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子のイ
オンを挙げることができる。
【0013】これらの反応は、いずれもアルデヒドまた
はケトンと活性メチレン等との反応であり、通常、有機
溶媒中で塩基を用いて行われる。反応溶媒としては水あ
るいはメタノール、エタノール、ブタノール、アミルア
ルコール等のアルコール類、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、メシチレン、クロルベンゼン、ニトロベンゼン等
の芳香族炭化水素、ジエチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン等のエーテル類、クロロホルム、ジク
ロルメタン、ジクロルエタン等のハロゲン化炭化水素、
ピリジン、キノリン等の複素環式芳香族炭化水素、その
他N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド
等の有機溶媒が挙げられ、通常一般の有機溶媒はすべて
使用可能である。また反応に際して用いられる塩基とし
ては炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウムあ
るいは水酸化ナトリウムなどの無機塩基、トリエチルア
ミン、トリエタノールアミン、ピリジンあるいはヘキサ
メチレンテトラミン等の有機塩基、ナトリウムメトキシ
ド、ナトリウムエトキシド、カリウムブトキシド等のア
ルコール類のアルカリ金属塩、その他ナトリウムアミド
等が挙げられる。用いる塩基の量としては、触媒量から
化学当量以上まで、必要に応じ用いることが出来る。
【0014】反応の温度としては、約-10°Cないし約15
0°Cで行なうことができるが、通常約0°Cないし約80°
Cで行うことが好ましい。反応時間としては、一般に反
応温度との関係で左右され、通常30分ないし100時間程
度であるが、各原料の組み合わせにより、適宜選択され
るべきである。
【0015】反応終了後、反応混合物から目的物を得る
には、濃縮や貧溶媒による希釈などにより粗製品を取り
出し、好ましくは水洗などによって無機分を取り除いて
から、カラムクロマトグラフィーや再結晶、あるいは昇
華精製などの一般的な精製方法によって純粋な目的物を
得ることが出来る。
【0016】本発明の第2の化合物は、一般式(2)で表さ
れる化合物である。
【0017】一般式(2)で表される化合物は、一般式(3)
で表される化合物と一般式(11)で表されるトルアルデヒ
ド誘導体との反応、あるいは一般式(7)で表されるジア
ルデヒドと一般式(12)で表される化合物との反応によっ
て得ることが出来る。一般式(12)において、Zは、-PO(O
R)2または-PA3 +を表し、Rは非置換または置換アルキル
基であり、好ましくは炭素数1〜4の非置換または置換
アルキル基である。またAは非置換または置換アリール
基を表わし、好ましくはフェニル基、トリル基またはナ
フチル基を表わす。また、Zが-PA3 +である場合、この基
と適当な塩基との塩を、反応に供することができる。当
該塩基としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等のハロ
ゲン原子のイオンを挙げることができる。
【0018】これら一般式(2)で表わされる化合物の合
成反応は上記一般式(1)で表わされる化合物の合成反応
と同様にアルデヒドと活性メチレンとの反応であり、通
常、有機溶媒中で塩基を用いて行われる。ここで用いら
れる反応溶媒および塩基並びに反応条件は、上記一般式
(1)で表わされる化合物の合成経路で説明したものと同
様なものを用いることが出来る。
【0019】尚、一般式(2)で表される化合物は、前記
した一般式(1)の化合物を得るための原材料として有用
な、一般式(9)で表される化合物を得るための中間体の
一つとして用いることができる。すなわち、一般式(2)
で表される化合物を下記一般式(13)で表されるハロメチ
ル体に誘導し、その後亜リン酸トリアルキルを作用した
り、トリフェニルホスフィンなどのトリアリールホスフ
ィン化合物を作用したりすることによって一般式(9)で
表される化合物を得ることが出来る。
【化25】
【0020】[但し、上記式中R'はR11と同一の基を表
し、n'はn11と同一の数を表わし、Xはハロゲンを表す。]
【0021】上記の、一般式(2)で表わされる化合物
の一般式(13)で表わされるハロメチル体への誘導は、
四塩化炭素、二硫化炭素等の有機溶剤中、ハロゲン種を
含む化合物を、光照射下及び/又は過酸化ベンゾイル、
あるいはアゾビスイソブチロニトリル等のラジカル発生
剤と共に、30℃ないし100℃程度で30分ないし10時間
程、一般式(2)で表わされる化合物に作用せしめるこ
とにより容易に行うことができる。ハロゲン種を含む化
合物としては、臭素原子を含む化合物が好ましく、臭素
あるいはN-ブロモスクシンイミド等を用いることができ
る。さらに、得られた一般式(13)で表わされるハロメ
チル体を一般式(9)で表わされる化合物にする方法と
しては、亜リン酸トリエステルをこのハロメチル体に50
℃ないし150℃程度で10分ないし10時間程度作用させて
ビスメチルホスホン酸エステル誘導体を得る方法、又は
ハロメチル体にトリフェニルホスフィンなどのトリアリ
ールホスフィン化合物を作用させてビスメチルトリアリ
ールホスフォニウム化合物を得る方法などが挙げられ
る。
【0022】次に、本発明の一般式(1)で表される化合
物の具体例を表1ないし表5に、また一般式(2)で表され
る化合物の具体例を表6に示すが、本発明はこれらに限
定されるものではない。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【0023】先にも述べた様に、本発明による、一般式
(1)で表される化合物は、有機電界発光素子の構成材料
として有用であり、特に発光材料として優れたものであ
る。また一般式(2)で表される化合物は、一般式(1)で表
される化合物を製造する際の有用な中間体である。本発
明により提供されるこれらの化合物、ならびにこれらの
化合物の製造方法は、高輝度発光で高耐久な有機電界発
光素子の実現に大きく貢献するものである。
【0024】
【実施例】以下に本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0025】(実施例1) 化合物番号1-02の製造例(その1) 2,3-ジメチルアントラセン-α,α'-ジイルジホスホン
酸テトラエチル1.20g、2'-ホルミル-α-フェニルスチ
ルベン1.42gをN,N-ジメチルホルムアミド10mlに溶解
し、5〜10°Cでカリウムtert-ブトキシド0.65gを10分
間にわたり少量ずつ添加した。その後、室温にて24時間
撹拌してから、エタノール10mlおよび水10mlを加え、沈
殿物を濾取、水洗、乾燥して黄褐色粉末1.35gを得た。
【0026】次にこの黄褐色粉末を、固定相シリカゲ
ル、移動相としてトルエンにてカラムクロマトグラフィ
ーを行い、橙黄色のガラス状物質を得た。次いでトルエ
ンおよびヘキサンの混合溶媒で再結晶、100°Cで真空乾
燥して淡橙色結晶1.10g(収率59%)を得た。このものの元
素分析値は、炭素94.10%(化合物番号1-02としての計算
値94.27%)、水素5.56%(化合物番号1-02としての計算値
5.73%)であった。赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法)で
は芳香環に起因する伸縮振動を1600cm-1付近に認め、プ
ロトン核磁気共鳴スペクトル(溶媒DMSO-d6、内部標準T
MS)では芳香環環プロトン及びアルケンプロトンをδ=
6.9〜8.5ppm(42H)に認めた。また、マススペクトルで
は、分子イオンピークm/z=738が観測され、以上のこと
より上記で得られた化合物は化合物番号1-02であること
を確認した。
【0027】(実施例2) 化合物番号1-02の製造例(その2) ジフェニルメチルホスホン酸ジエチル3.04g、2,3-ビ
ス(2-ホルミルスチリル)アントラセン2.19gをN,N-ジメ
チルホルムアミド30mlに溶解し、5〜10°Cでカリウムte
rt-ブトキシド1.30gを10分間にわたり少量ずつ添加し
た。その後、室温にて20時間撹拌してから、エタノール
80mlおよび水25mlを加え、沈殿物を濾取、水洗、乾燥し
て黄褐色粉末を得た。この黄褐色粉末を実施例1と同様
に処理し、化合物番号1-02を得た。
【0028】(実施例3) 化合物番号1-02の製造例(その3) 2,3-ジホルミルアントラセン0.703g、2-(2,2'-ジフェ
ニルビニル)ベンジルホスホン酸ジエチル2.56gをN,N-ジ
メチルホルムアミド20mlに溶解し、5〜10°Cでカリウム
tert-ブトキシド0.78gを10分間にわたり少量ずつ添加
した。その後、室温にて20時間撹拌してから、エタノー
ル80mlを加え、沈殿物を濾取、水洗、乾燥して黄褐色粉
末を得た。この黄褐色粉末を実施例1と同様に処理し、
化合物番号1-02を得た。
【0029】(実施例4) 化合物番号1-02の製造例(その4) 2,3-ビス(2-メチルスチリル)アントラセン8.21g、N-ブ
ロモスクシンイミド7.12g、25%含水過酸化ベンゾイル0.
5g及び四塩化炭素80mlからなる混合物を、10時間加熱還
流した。放冷後、ジエチルエーテル200mlを加えてから
析出している結晶を濾別した。その後濾液を濃縮しブロ
モメチル体を得た。このブロモメチル体に、亜リン酸ト
リエチル13.29gを加え120℃で5時間加熱した。反応終了
後、生成している臭化エチル及び過剰の亜リン酸トリエ
チルを減圧下留去し、2,3-ビス(2-メチルスチリル)ア
ントラセン-α,α'-ジイルジホスホン酸テトラエチルを
得た。
【0030】ベンゾフェノン1.82g、上記のようにして
得た2,3-ビス(2-メチルスチリル)アントラセン-α,α'
-ジイルジホスホン酸テトラエチル3.41gをN,N-ジメチル
ホルムアミド30mlに溶解し、5〜10°Cでカリウムtert-
ブトキシド1.30gを10分間にわたり少量ずつ添加した。
その後、室温にて20時間撹拌してから、エタノール80ml
を加え、沈殿物を濾取、水洗、乾燥して黄褐色粉末を得
た。この黄褐色粉末を実施例1と同様に処理し、化合物
番号1-02を得た。
【0031】(実施例5) 化合物番号2-01の製造例(その1) 2,3-ジメチルアントラセン-α,α'-ジイルジホスホン
酸テトラエチル4.78g、2-メチルベンズアルデヒド2.64
gをN,N-ジメチルホルムアミド40mlに溶解し、5〜10°C
でカリウムtert-ブトキシド2.60gを10分間にわたり少
量ずつ添加した。その後、室温にて20時間撹拌してか
ら、水約150ml及びエタノール約150mlから成る混合液に
反応液を注入し、沈殿物を濾取、水洗、乾燥して褐色の
粉末を得た。次にこの粉末を、トルエンから再結晶して
淡褐色結晶2.05g(収率50%)を得た。このものの元素分析
値は、炭素93.54%(化合物番号2-01としての計算値93.62
%)、水素6.26%(化合物番号2-01としての計算値6.38%)で
あった。赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法)では、芳香
環に起因する伸縮振動を1600cm-1付近に認めた。マスス
ペクトルでは、分子イオンピークm/z=410が観測され、
以上のことより上記で得られた化合物は化合物番号2-01
であることを確認した。
【0032】(実施例6) 化合物番号2-01の製造例(その2) 1,2-ジホルミルアントラセン2.34g、2-メチルベンジル
ホスホン酸ジエチル4.85gをN,N-ジメチルホルムアミド6
0mlに溶解し、5〜10°Cでカリウムtert-ブトキシド2.60
gを10分間にわたり少量ずつ添加した。その後、室温に
て20時間撹拌してから、水約150mlを加え、沈殿物を濾
取、水洗、乾燥して褐色の粉末を得た。このものを実施
例5と同様に処理し、化合物番号2-01を得た。
【0033】(実施例7)陽極として、透明電極である
インジウム錫酸化物(ITO)の薄膜をあらかじめ形成した
ガラス基板(ITO ガラス基板) の電極上に、正孔輸送
層、発光層、電子輸送層、及び陰極としてのアルミニウ
ム/リチウム(Al/Li)電極を順次蒸着により形成して、本
発明の化合物を含む有機電界発光素子を作製した。具体
的には、先ず、ITOガラス基板、正孔輸送材料としてN,
N'-ジフェニル-N,N'-ビス(3-メチルフェニル)ベンジジ
ン(TPD)、発光材料として本発明の化合物番号1-02の芳
香族メチリデン化合物、及び電子輸送材料としてトリス
(8-ヒドロキシキノリノ)アルミニウム(Alq)を真空蒸着
装置にセットし、10-4Paまで排気した。次にITOガラス
基板の電極上に、正孔輸送材であるTPDを0.1 〜0.5nm/
秒の蒸着速度で蒸着し、正孔輸送層を50nm形成した。次
に、発光材料である化合物番号1-02を0.1〜0.5nm/秒の
蒸着速度で蒸着し、発光層を50nm形成した。続いて電子
輸送材料であるAlqを0.1nm/秒の速度で蒸着し、膜厚10n
mの電子輸送層を形成した。さらにLiを0.01〜0.02nm/
秒、Alを1〜2nm/秒の蒸着速度で同時に蒸着し、Al/Li電
極を形成した。その厚さは150nmとした。これらの蒸着
はいずれも真空を破らずに連続して行い、また膜厚は水
晶振動子によってモニターすることにより制御した。素
子作製後、直ちに乾燥窒素中で電極の取り出しを行い、
有機電界発光素子を作成した。この様にして作成した素
子に、電圧を印加したところ、均一な緑の発光が得られ
た。
【0034】
【発明の効果】上述のように、本発明に関わる芳香族メ
チリデン化合物を用いた本発明の有機電界発光素子は、
発光特性に優れ、且つ、安定性にも優れた長寿命の素子
である。従って、本発明の化合物ならびにそれらの製造
方法は、工業的に極めて重要なものであると言える。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C09K 11/06 615 C09K 11/06 615 690 690

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表される化合物。 【化1】 [但し、上記式中R11は、非置換または置換アルキル
    基、非置換または置換アルコキシ基、ハロゲン基、シア
    ノ基、またはニトロ基を表し、n11は0、1、2、3または4
    の整数を表す。n11が2以上の整数のとき、R11は、複数
    の同一置換基からなるか、または複数の異なる置換基か
    らなる。またR21およびR31は、同一または異なる基であ
    って、水素(但しR21およびR31が同時に水素である場合
    を除く)、非置換または置換アルキル基(但しR21およ
    びR31が同時にアルキル基である場合を除く)、非置換
    または置換シクロアルキル基(但しR21およびR31が同時
    にシクロアルキル基である場合を除く)、非置換または
    置換芳香族基、または非置換または置換芳香族複素環基
    を表すか、または、R21およびR31は共同で、非置換また
    は置換芳香族環の縮合した、あるいは非置換または置換
    芳香族複素環の縮合した環である。]
  2. 【請求項2】 下記一般式(2)で表される、請求項1の化
    合物を製造するための中間体化合物。 【化2】 [但し、上記式中R13は、非置換または置換アルキル
    基、非置換または置換アルコキシ基、ハロゲン基、シア
    ノ基、またはニトロ基を表し、n13は0、1、2、3または4
    の整数を表す。n13 が2以上の整数のとき、R13 は、複
    数の同一置換基からなるか、または複数の異なる置換基
    からなる。]
  3. 【請求項3】 下記一般式(3)で表される化合物と、下記
    一般式(4)で表される化合物とを反応させることを特徴
    とする、請求項1記載化合物の製造方法。 【化3】 [但し、上記式中Zの各々は、同一又は異なる基であっ
    て、-PO(OR)2または-PA 3 +を表し、Rは、非置換または置
    換アルキル基を表し、Aは非置換または置換アリール基
    を表す。] 【化4】 [但し、上記式中R14は、非置換または置換アルキル
    基、非置換または置換アルコキシ基、ハロゲン基、シア
    ノ基、またはニトロ基を表し、n14は0、1、2、3または4
    の整数を表す。n14が2以上の整数のとき、R14は、複数
    の同一置換基からなるか、または複数の異なる置換基か
    らなる。またR22およびR32は、同一または異なる基であ
    って、水素(但しR22およびR32が同時に水素である場合
    を除く)、非置換または置換アルキル基(但しR22およ
    びR32が同時にアルキル基である場合を除く)、非置換
    または置換シクロアルキル基(但しR22およびR32が同時
    にシクロアルキル基である場合を除く)、非置換または
    置換芳香族基、または非置換または置換芳香族複素環基
    を表すか、または、R22およびR32は共同で、非置換また
    は置換芳香族環の縮合した、あるいは非置換または置換
    芳香族複素環の縮合した環である。]
  4. 【請求項4】 下記一般式(5)で表される化合物と、下記
    一般式(6)で表される化合物とを反応させることを特徴
    とする、請求項1記載化合物の製造方法。 【化5】 [但し、上記式中R12は、非置換または置換アルキル
    基、非置換または置換アルコキシ基、ハロゲン基、シア
    ノ基、またはニトロ基を表し、n12は0、1、2、3または4
    の整数を表す。n12が2以上の整数のとき、R12は、複数
    の同一置換基からなるか、または複数の異なる置換基か
    らなる。] 【化6】 [但し、上記式中R23およびR33は、同一または異なる基
    であって、水素(但しR23およびR33が同時に水素である
    場合を除く)、非置換または置換アルキル基(但しR23
    およびR33が同時にアルキル基である場合を除く)、非
    置換または置換シクロアルキル基(但しR23およびR33
    同時にシクロアルキル基である場合を除く)、非置換ま
    たは置換芳香族基、または非置換または置換芳香族複素
    環基を表すか、または、R23およびR33は共同で、非置換
    または置換芳香族環の縮合した、あるいは非置換または
    置換芳香族複素環の縮合した環である。またZは、-PO(O
    R)2または-PA3 +を表し、Rは、非置換または置換アルキ
    ル基を表し、Aは非置換または置換アリール基を表
    す。]
  5. 【請求項5】 下記式(7)で表される化合物と、下記一般
    式(8)で表される化合物とを反応させることを特徴とす
    る、請求項1記載化合物の製造方法。 【化7】 【化8】 [但し、上記式中R15は、非置換または置換アルキル
    基、非置換または置換アルコキシ基、ハロゲン基、シア
    ノ基、またはニトロ基を表し、n15は0、1、2、3または4
    の整数を表す。n15が2以上の整数のとき、R15は、複数
    の同一置換基からなるか、または複数の異なる置換基か
    らなる。またR24およびR34は、同一または異なる基であ
    って、水素(但しR24およびR34が同時に水素である場合
    を除く)、非置換または置換アルキル基(但しR24およ
    びR34が同時にアルキル基である場合を除く)、非置換
    または置換シクロアルキル基(但しR24およびR34が同時
    にシクロアルキル基である場合を除く)、非置換または
    置換芳香族基、または非置換または置換芳香族複素環基
    を表すか、または、R24およびR34は共同で、非置換また
    は置換芳香族環の縮合した、あるいは非置換または置換
    芳香族複素環の縮合した環である。またZは、-PO(OR)2
    または-PA3 +を表し、Rは、非置換または置換アルキル基
    を表し、Aは非置換または置換アリール基を表す。]
  6. 【請求項6】 下記一般式(9)で表される化合物と、下記
    一般式(10)で表される化合物とを反応させることを特徴
    とする、請求項1記載化合物の製造方法。 【化9】 [但し、上記式中R16は、非置換または置換アルキル
    基、非置換または置換アルコキシ基、ハロゲン基、シア
    ノ基、またはニトロ基を表し、n16は0、1、2、3または4
    の整数を表す。n16が2以上の整数のとき、R16は、複数
    の同一置換基からなるか、または複数の異なる置換基か
    らなる。またZの各々は、同一又は異なる基であって、-
    PO(OR)2または-PA3 +を表し、Rは、非置換または置換ア
    ルキル基を表し、Aは非置換または置換アリール基を表
    す。] 【化10】 [但し、上記式中R25およびR35は、同一または異なる基
    であって、水素(但しR25およびR35が同時に水素である
    場合を除く)、非置換または置換アルキル基(但しR25
    およびR35が同時にアルキル基である場合を除く)、非
    置換または置換シクロアルキル基(但しR25およびR35
    同時にシクロアルキル基である場合を除く)、非置換ま
    たは置換芳香族基、または非置換または置換芳香族複素
    環基を表すか、または、R25およびR35は共同で、非置換
    または置換芳香族環の縮合した、あるいは非置換または
    置換芳香族複素環の縮合した環である。]
  7. 【請求項7】 前記一般式(3)で表される化合物と、下記
    一般式(11)で表される化合物とを反応させることを特徴
    とする、請求項2記載化合物の製造方法。 【化11】 [但し、上記式中R19は、非置換または置換アルキル
    基、非置換または置換アルコキシ基、ハロゲン基、シア
    ノ基、またはニトロ基を表し、n19は0、1、2、3または4
    の整数を表す。n19が2以上の整数のとき、R19は、複数
    の同一置換基からなるか、または複数の異なる置換基か
    らなる。]
  8. 【請求項8】 前記一般式(7)で表される化合物と、下記
    一般式(12)で表される化合物とを反応させることを特徴
    とする、請求項2記載化合物の製造方法。 【化12】 [但し、上記式中R10は、非置換または置換アルキル
    基、非置換または置換アルコキシ基、ハロゲン基、シア
    ノ基、またはニトロ基を表し、n10は0、1、2、3または4
    の整数を表す。n10が2以上の整数のとき、R10は、複数
    の同一置換基からなるか、または複数の異なる置換基か
    らなる。またZは、-PO(OR)2または-PA3 +を表し、Rは、
    非置換または置換アルキル基を表し、Aは非置換または
    置換アリール基を表す。]
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