JP2003231142A - 離型方法およびポリウレタンシートの成形方法並びにクリーニングブレードの製造方法 - Google Patents

離型方法およびポリウレタンシートの成形方法並びにクリーニングブレードの製造方法

Info

Publication number
JP2003231142A
JP2003231142A JP2002303855A JP2002303855A JP2003231142A JP 2003231142 A JP2003231142 A JP 2003231142A JP 2002303855 A JP2002303855 A JP 2002303855A JP 2002303855 A JP2002303855 A JP 2002303855A JP 2003231142 A JP2003231142 A JP 2003231142A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molding
polyurethane sheet
mold
cleaning blade
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002303855A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4379674B2 (ja
Inventor
Yoshiki Sasagawa
剛紀 笹川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokushin Industries Corp
Hokushin Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokushin Industries Corp
Hokushin Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokushin Industries Corp, Hokushin Industry Co Ltd filed Critical Hokushin Industries Corp
Priority to JP2002303855A priority Critical patent/JP4379674B2/ja
Publication of JP2003231142A publication Critical patent/JP2003231142A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4379674B2 publication Critical patent/JP4379674B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 円筒型ゴムシート成形装置で遠心成形した結
果得られたゴム成型体を脱型した際に、ゴム成型体の金
型面を洗浄や表面粗しをする必要のない離型方法、及び
クリーニングブレード素材をホルダーに接着固定する場
合に接着強度が落ちることなく長期間の使用に耐えるこ
とのできるポリウレタンシートを提供する。 【解決手段】 金型内面に、主鎖がポリシラザン系又は
ポリシロキサン系であり硬度がJIS Aタイプで55
〜85°である離型層を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、離型方法およびポ
リウレタンシートの成形方法並びにクリーニングブレー
ドの製造方法に関し、印刷用のスキージー、特に、電子
写真複写機等の感光ドラム表面に残存するトナーを除去
清掃するのに好適に用いられる、電子写真複写機等のゴ
ム部材、いわゆるクリーニングブレードの成形に用いて
好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真複写機等においては、感
光体表面に残存するトナーを除去清掃する手段として、
ポリウレタンゴム等の弾性ゴム素材を金属ホルダーに固
着したいわゆるクリーニングブレードを回転する感光体
に摺接する方式が一般的に採用されている。
【0003】この方式は回転する感光体にクリーニング
ブレードを物理的に接触させ、超微粒(3μm)のカー
ボンブラック等の顔料を含むトナーを完全に除去するた
めに、感光体に接触するクリーニングブレードの端面は
表面粗さ精度(エッジ精度)が10μm以下と規定され
ており、10μm以上であると記録紙上に糸線等が現れ
コピー不良が生ずる。
【0004】この表面粗さ精度を満たす方法として、一
般的に、平板成形、遠心成形が用いられる。例えば、遠
心成形においては、回転中の円筒型ゴムシート成形装置
内に液状のゴムを注入し、流動性がなくなるまで遠心成
形し、脱型して得られた円筒状ゴム成型体を切断し平板
状にして硬化を完了させた後、所要寸法にカミソリ等で
切断してシート状のクリーニングブレード素材を製造し
ている。然るに、この方法で製造されたシート状のクリ
ーニングブレード素材は自然硬化面、いわゆる鏡面側は
表面粗さ精度が10μm以下で十分クリーニング精度を
満足することができる。このような遠心成形において
は、脱型時にゴム成型体が円筒型ゴムシート成形装置内
面に付着することを防ぐために円筒型ゴムシート成形装
置内面に離型剤を塗布することが常套手段となっている
(特許文献1等参照)。これは、脱型時にゴムシートに
伸び、変形が生じないようにするためである。
【0005】
【特許文献1】特開平7−84479号公報 (段落
[0009])
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、円筒
型ゴムシート成形装置内面に塗布する離型剤としては一
般に、不活性で低エネルギーな表面を持つ飽和炭化水素
系、シリコーン系、フッ素系、樹脂系のワックスが多く
用いられている。具体的には、旭ガラス製K660等の
ワックス状の離型剤を使用している。しかしながら、こ
のような離型剤はゴム成型体に付着してしまい、ゴム成
型体の金型面に離型剤が付着したままであるとクリーニ
ングブレード素材をホルダーに接着固定する場合、接着
強度が極端に落ちてしまい、長期間の使用に耐えられな
いという欠点がある。
【0007】そこで、従来、ゴム成型体の金型面を代替
フロン、有機溶剤等で洗浄し、その上で平面研磨機で表
面粗しを行うことによりゴム成型体に残存する離型剤を
除去する方法を採用している。
【0008】しかしながら、洗浄や表面粗しをしてゴム
成型体の金型面に残存する離型剤を除去する作業は時間
と手間がかかると共に環境へ悪影響を与え、量産性が著
しく低下するという問題がある。また、離型剤は成形の
都度円筒型ゴムシート成形装置内面に塗布する必要があ
るので、その作業に手間を要している。
【0009】本発明はこのような事情に鑑み、円筒型ゴ
ムシート成形装置で遠心成形した結果得られたゴム成型
体を脱型した際に、ゴム成型体の金型面を洗浄や表面粗
しをする必要のない離型方法及びポリウレタンシートの
製造方法を提供し、特に、クリーニングブレード素材を
金属又は樹脂等のホルダーに接着固定する場合に接着強
度が落ちることなく、長期間の使用に耐えることのでき
るクリーニングブレードの製造方法を提供することを課
題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の第1の態様は、金型内面に、主鎖がポリシラザン系
又はポリシロキサン系であり硬度がJIS Aタイプで
55〜85°である離型層を形成することを特徴とする
離型方法にある。
【0011】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、前記主鎖に、Si−OH、Si−H、Si−O−C
25、Si−O−CH3、SiOOCCH3、Si−O−
N=C(CH3)(C25)、Si−NH−C65、又
はSi−O−C(CH3)=CH2の官能基を含むことを
特徴とする離型方法にある。
【0012】本発明の第3の態様は、第1又は2の態様
において、側鎖の全部又は一部が、−CF3、−C
25、−CHF2、−CH2F、又は、−Cnab(a
+b=2n+1:nは2以上の整数)である、又はアル
キル基の一部に−CF3、−C25、−CHF2、−CH
2F、又は、−Cnab(a+b=2n+1:nは2以
上の整数)を含むシランシラン化合物からなる群から選
ばれる少なくとも一種であることを特徴とする離型方法
にある。
【0013】本発明の第4の態様は、第1〜3の何れか
の態様において、前記離型層は、離型剤を塗布して焼成
することにより形成されたことを特徴とする離型方法に
ある。
【0014】本発明の第5の態様は、金型内面に、主鎖
がポリシラザン系又はポリシロキサン系であり硬度がJ
IS Aタイプで55〜85°である離型層を形成し、
ポリウレタンシートを成形することを特徴とするポリウ
レタンシートの成形方法にある。
【0015】本発明の第6の態様は、第5の態様におい
て、前記主鎖に、Si−OH、Si−H、Si−O−C
25、Si−O−CH3、SiOOCCH3、Si−O−
N=C(CH3)(C25)、Si−NH−C65、又
はSi−O−C(CH3)=CH2の官能基を含むことを
特徴とするポリウレタンシートの成形方法にある。
【0016】本発明の第7の態様は、第5又は6の態様
において、側鎖の全部又は一部が、−CF3、−C
25、−CHF2、−CH2F、又は、−Cnab(a
+b=2n+1:nは2以上の整数)である、又はアル
キル基の一部に−CF3、−C25、−CHF2、−CH
2F、又は、−Cnab(a+b=2n+1:nは2以
上の整数)を含むシランシラン化合物からなる群から選
ばれる少なくとも一種であることを特徴とするポリウレ
タンシートの成形方法にある。
【0017】本発明の第8の態様は、第5〜7の何れか
の態様において、前記離型層は、離型剤を塗布して焼成
することにより形成されたことを特徴とするポリウレタ
ンシートの成形方法にある。
【0018】本発明の第9の態様は、第5〜8の何れか
の態様において、前記金型が、円筒状ポリウレタンシー
ト成形用の遠心成形用ドラムであることを特徴とするポ
リウレタンシートの成形方法にある。
【0019】本発明の第10の態様は、第5〜9の何れ
かの態様において、前記ポリウレタンシートがクリーニ
ングブレード用ポリウレタンシートであることを特徴と
するポリウレタンシートの成形方法にある。
【0020】本発明の第11の態様は、第10の態様で
製造したクリーニングブレード用ポリウレタンシートを
切断してブレード用素材とし、当該ブレード用素材の離
型面にホルダーを接着することを特徴とするクリーニン
グブレードの製造方法にある。
【0021】本発明の第12の態様は、第11の態様に
おいて、前記ブレード用素材とホルダーとの接着をウレ
タン系の接着剤又は反応性ホットメルトで行うことを特
徴とするクリーニングブレードの製造方法にある。
【0022】本発明は、主鎖がポリシラザン系又はポリ
シロキサン系であり硬度がJISAタイプで55〜85
°である離型層を形成することにより、離型剤がゴム層
に移行することがなく、シート変形等の問題もなく、ゴ
ム層の接着面から離型剤を除去する工程を省略しても接
着強度を確保することができる。
【0023】このようなポリシラザン系又はポリシロキ
サン系の離型剤は、主鎖に、Si−OH、Si−H、S
i−O−C25、Si−O−CH3、SiOOCCH3
Si−O−N=C(CH3)(C25)、Si−NH−
65、又はSi−O−C(CH3)=CH2の官能基を
含むものである。また、側鎖の全部又は一部が、−CF
3、−C25、−CHF2、−CH2F、又は、−Cna
b(a+b=2n+1:nは2以上の整数)である、
又はアルキル基の一部に−CF3、−C25、−CH
2、−CH2F、又は、−Cnab(a+b=2n+
1:nは2以上の整数)を含むエトキシシラン、ジエト
キシシラン、トリエトキシシラン、テトラエトキシシラ
ン、メトキシシラン、ジメトキシシラン、トリメトキシ
シラン、テトラメトキシシラン、及びジシラザンなどの
シランシラン化合物からなる群から選ばれる少なくとも
一種であるのが好ましい。
【0024】ここで、離型剤における水素のフッ素置換
は、例えば、トリフルオロメチル、トリフルオロプロピ
ル等のフッ素置換されたアルキル基を持つポリジメチル
シロキサン、メトキシシラン、その他の反応性ポリシロ
キサン、シランを配合する方法が採用できる。又、フッ
素の置換率は3〜30%、好ましくは5〜25%、さら
に10〜20%が最も好ましい。
【0025】このような離型剤は、金型内面に塗布して
熱処理することにより、硬化して、硬度がJIS Aタ
イプで55〜85°の硬化皮膜を形成する。
【0026】ここで、硬度が55°より小さいと、複数
の成形の離型に耐えることができず、硬度が85°より
大きいと、離型層と成形されたゴムシートとの密着性が
よく、離型性が低く、好ましくない。
【0027】なお、本発明の離型層は、何れの場合も、
硬化皮膜は純粋なポリジメチルシロキサンであることか
ら、粘着性の大きい、例えば、熱硬化タイプのウレタン
ゴムの様なゴムシートに対し、離型するのに十分な低い
表面エネルギーを持ち、また、前記硬化皮膜は三次元架
橋構造を有するためにゴムシートの離型面へ離型剤含有
成分が移行することを防ぐことができる。
【0028】本発明の離型方法は、特に、クリーニング
ブレード用ポリウレタンシートを製造する場合に有用で
ある。
【0029】クリーニングブレード用ポリウレタンとし
ては、エステル系ポリウレタン、エーテル系ポリウレタ
ンを挙げることができるが、エステル系ポリウレタンが
好ましい。特に、ポリε−カプロラクトン系ジオール、
又はジオール成分と二塩基酸との脱水縮合により得られ
るポリエステルジオールと、ポリイソシアネートとから
合成されるものが好ましい。なお、ポリイソシアネート
としては、2,6−トルエンジイソシアネート(TD
I)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート
(MDI)、パラフェニレンジイソシアネート(PPD
I)、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI)
及び3,3−ジメチルジフェニル−4,4’−ジイソシ
アネート(TODI)などを挙げることができる。
【0030】このように製造されたクリーニングブレー
ド用ポリウレタンは、離型面に離型剤成分が移行してい
なく、その接着性が良好であるので、離型面にホルダー
を接着した場合に、優れた接着強度を得ることができ
る。
【0031】ここで、ブレード用素材とホルダーとの接
着は、ウレタン系の接着剤又はホットメルト剤が好適で
ある。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基づ
いて図面を参照して説明する。
【0033】(実施例1)図1に示す様な円筒型ゴムシ
ート成形装置の円筒型1の内面に、ポリシロキサン系離
型剤を塗布し、熱処理し、硬度JIS Aで68°の離
型層8を形成した。
【0034】(実施例2)図1に示す様な円筒型ゴムシ
ート成形装置の円筒型1の内面に、ポリシロキサン−ポ
リシラザン共重合体の離型剤を塗布し、熱処理すること
により、硬度JIS Aで73°の離型層8を形成し
た。
【0035】(比較例1)ポリシロキサン系離型剤を用
い、硬度JIS Aで90°の離型層を形成した以外は
実施例1と同様に操作した。
【0036】(比較例2)ポリシロキサン−ポリシラザ
ン共重合体の離型剤を用い、硬度がJIS Aで48°
の離型層を形成した以外は実施例1と同様に操作した。
【0037】(比較例3)液状のシリコーンオイルを離
型剤として用いた。
【0038】(試験例)先ず、試験に使用した円筒型ゴ
ムシート成形装置の概略を説明する。円筒型ゴムシート
成形装置の構造は、最外周を保温層2で覆い内部に加熱
用流体の通路3を有し、蓋4で開口を閉じる様にした箱
型の加熱ジャケット5内に円筒型1を設け、加熱ジャケ
ット5の底部を貫通してモーター6で回転する様に設け
た回転軸7の一端に円筒型1の底部を固定したものであ
り、円筒型1の内径は500mm、長さが2100mm
である。
【0039】この円筒型1内に、実施例1又は2に示し
たように、離型層8を形成した後、1000回転しつつ
ゴム硬度JIS Aタイプで70°になる如く配合した
エステル系ポリオールとジイソシアネートの混合物を9
00g注入し、円筒型1を回転しつつ、150℃で1時
間保持した後シート状に硬化したポリウレタンゴムを脱
型したところ、容易に脱型できた。このポリウレタンゴ
ム成型体を軸方向に切断して平らに開き、定盤の上にお
いて110℃で10時間保持して硬化を完了させた。
【0040】上述した成形を実施例1及び2共に20回
繰り返して、その際の離型性を評価した結果を表1に示
す。なお、離型性の評価は、容易に離型できるを◎、離
型できるを○、離型し難く多少シートが変形するを△、
一部離型できないを×とした。
【0041】比較のために、比較例1〜3について同様
にポリウレタンシートを成形した結果を表1に示す。な
お、比較例3のシリコーンオイルは、成形毎に塗布し
た。
【0042】この結果、実施例1及び2の離型剤を用い
た場合、10〜20回の成形において、シリコーンオイ
ルの離型剤と同等の離型性を示した。なお、離型性が低
下した後には、重ね塗りして離型層を設けることによ
り、離型性が回復することも確認できた。
【0043】これらシート状ポリウレタンゴム成型体の
厚さは1.5mmであり、前記シートを切断機に取り付
け幅20mm、長さ400mmに切断してクリーニング
ブレード素材とし、前記各クリーニングブレード素材を
金属製ホルダーにそれぞれウレタン系接着剤を用いて固
着してクリーニングブレードとした。
【0044】各クリーニングブレードについて、JIS
K6256に基づく接着強度90°剥離試験で求めた
結果を表1に示す。実施例1及び2の各接着強度は3.
5〜4.5kgf/cmであり十分に長時間の使用に耐
え得るものであった。なお、剥離は金具と接着シートと
の間でのものであった。一般には、接着強度は1kgf
/cm以上あれば十分とされているので、この結果か
ら、実施例1及び2共にクリーニングブレード素材の洗
浄や表面粗しをしなくても十分に使用できることが確認
された。
【0045】一方、比較例1では、離型性はあまりよく
なかったが、接着強度は3.9〜5.5kgf/cmで
あった。また、比較例2では、成形5回目から離型性が
悪化し、接着強度も2.5〜3.0kgf/cmであっ
た。なお、比較例3のものは洗浄を行わないと接着しな
いので、洗浄後の接着強度を測定した。この結果、接着
強度は洗浄後においても1.2〜2.5kgf/cmで
あった。
【0046】
【表1】
【0047】以上、好適な実施の形態を説明したが、本
発明はこれに限定されるものではない。なお、離型剤の
塗布方法は特に限定されず、例えば、酢酸エチルなどの
有機溶媒に、例えば、3〜100%、好ましくは5〜1
0%の濃度で溶解して塗布すればよい。また、例えば、
円筒型ゴムシート成形装置の内面の離型層の厚さは、例
えば、10μm〜50μm程度であればよい。なお、本
発明方法で製造できるポリウレタンシートは、実施例の
ようにエステル系に限定されず、エーテル系ポリウレタ
ンであってもよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、主鎖がポリシラザン系又はポリシロキサン系であり
硬度がJIS Aタイプで55〜85°である離型層
を、成形装置の金型内面に離型剤を塗布した後、熱処理
をすることにより形成するので、繰り返し成形を行うこ
とができ、遠心成形した結果得られたゴム成型体を脱型
した際に、ゴム成型体の金型面を洗浄や表面粗しをする
必要がなく、且つ、クリーニングブレード素材をホルダ
ーに接着固定する場合に接着強度が落ちることなく長期
間の使用に耐えることのできるクリーニングブレードと
することができるポリウレタンシートの製造が可能であ
るという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る円筒型ゴムシート成
形装置の断面図である。
【符号の説明】
1 円筒型 2 保温層 3 加熱用流体の通路 4 蓋 5 加熱ジャケット 6 モーター 7 回転軸 8 離型層

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型内面に、主鎖がポリシラザン系又は
    ポリシロキサン系であり硬度がJIS Aタイプで55
    〜85°である離型層を形成することを特徴とする離型
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記主鎖に、Si−
    OH、Si−H、Si−O−C25、Si−O−C
    3、SiOOCCH3、Si−O−N=C(CH 3
    (C25)、Si−NH−C65、又はSi−O−C
    (CH3)=CH2の官能基を含むことを特徴とする離型
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、側鎖の全部又
    は一部が、−CF3、−C25、−CHF2、−CH
    2F、又は、−Cnab(a+b=2n+1:nは2以
    上の整数)である、又はアルキル基の一部に−CF3
    −C25、−CHF2、−CH2F、又は、−Cnab
    (a+b=2n+1:nは2以上の整数)を含むシラン
    シラン化合物からなる群から選ばれる少なくとも一種で
    あることを特徴とする離型方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかにおいて、前記離
    型層は、離型剤を塗布して焼成することにより形成され
    たことを特徴とする離型方法。
  5. 【請求項5】 金型内面に、主鎖がポリシラザン系又は
    ポリシロキサン系であり硬度がJIS Aタイプで55
    〜85°である離型層を形成し、ポリウレタンシートを
    成形することを特徴とするポリウレタンシートの成形方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記主鎖に、Si−
    OH、Si−H、Si−O−C25、Si−O−C
    3、SiOOCCH3、Si−O−N=C(CH 3
    (C25)、Si−NH−C65、又はSi−O−C
    (CH3)=CH2の官能基を含むことを特徴とするポリ
    ウレタンシートの成形方法。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6において、側鎖の全部又
    は一部が、−CF3、−C25、−CHF2、−CH
    2F、又は、−Cnab(a+b=2n+1:nは2以
    上の整数)である、又はアルキル基の一部に−CF3
    −C25、−CHF2、−CH2F、又は、−Cnab
    (a+b=2n+1:nは2以上の整数)を含むシラン
    シラン化合物からなる群から選ばれる少なくとも一種で
    あることを特徴とするポリウレタンシートの成形方法。
  8. 【請求項8】 請求項5〜7の何れかにおいて、前記離
    型層は、離型剤を塗布して焼成することにより形成され
    たことを特徴とするポリウレタンシートの成形方法。
  9. 【請求項9】 請求項5〜8の何れかにおいて、前記金
    型が、円筒状ポリウレタンシート成形用の遠心成形用ド
    ラムであることを特徴とするポリウレタンシートの成形
    方法。
  10. 【請求項10】 請求項5〜9の何れかにおいて、前記
    ポリウレタンシートがクリーニングブレード用ポリウレ
    タンシートであることを特徴とするポリウレタンシート
    の成形方法。
  11. 【請求項11】 請求項10で製造したクリーニングブ
    レード用ポリウレタンシートを切断してブレード用素材
    とし、当該ブレード用素材の離型面にホルダーを接着す
    ることを特徴とするクリーニングブレードの製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項11において、前記ブレード用
    素材とホルダーとの接着をウレタン系の接着剤又は反応
    性ホットメルトで行うことを特徴とするクリーニングブ
    レードの製造方法。
JP2002303855A 2001-12-07 2002-10-18 ポリウレタンシートの成形方法並びにクリーニングブレードの製造方法 Expired - Fee Related JP4379674B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002303855A JP4379674B2 (ja) 2001-12-07 2002-10-18 ポリウレタンシートの成形方法並びにクリーニングブレードの製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001373797 2001-12-07
JP2001-373797 2001-12-07
JP2002303855A JP4379674B2 (ja) 2001-12-07 2002-10-18 ポリウレタンシートの成形方法並びにクリーニングブレードの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003231142A true JP2003231142A (ja) 2003-08-19
JP4379674B2 JP4379674B2 (ja) 2009-12-09

Family

ID=27790583

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002303855A Expired - Fee Related JP4379674B2 (ja) 2001-12-07 2002-10-18 ポリウレタンシートの成形方法並びにクリーニングブレードの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4379674B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101050528B1 (ko) * 2009-12-14 2011-07-20 지제이엠 주식회사 클리닝 블레이드 제조 시스템
US8150300B2 (en) 2007-07-09 2012-04-03 Canon Kasei Kabushiki Kaisha Method for manufacturing mold and blade for electrophotographic apparatus, and developer amount controlling blade
WO2014171315A1 (ja) * 2013-04-19 2014-10-23 株式会社きもと 離型性能回復液、離型性能回復方法及びフォトマスク
JP2016068261A (ja) * 2014-09-26 2016-05-09 株式会社ネオス 離型剤組成物

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8150300B2 (en) 2007-07-09 2012-04-03 Canon Kasei Kabushiki Kaisha Method for manufacturing mold and blade for electrophotographic apparatus, and developer amount controlling blade
KR101050528B1 (ko) * 2009-12-14 2011-07-20 지제이엠 주식회사 클리닝 블레이드 제조 시스템
WO2014171315A1 (ja) * 2013-04-19 2014-10-23 株式会社きもと 離型性能回復液、離型性能回復方法及びフォトマスク
JP2014210861A (ja) * 2013-04-19 2014-11-13 株式会社きもと 離型性能回復液、離型性能回復方法及びフォトマスク
JP2016068261A (ja) * 2014-09-26 2016-05-09 株式会社ネオス 離型剤組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP4379674B2 (ja) 2009-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0136620B2 (ja)
JP6708436B2 (ja) 電子写真用部材、電子写真用部材の製造方法、および画像形成装置
JP2009075497A (ja) 電子写真機器用現像ロール
JP2003231142A (ja) 離型方法およびポリウレタンシートの成形方法並びにクリーニングブレードの製造方法
US7662329B2 (en) Centrifugal casting die, method for manufacturing thereof as well as casting material, blade obtained therefrom and method for manufacturing thereof
JP2004025846A5 (ja)
JP2012068490A (ja) 帯電部材、プロセスカートリッジおよび画像形成装置
EP1087268B1 (en) Fuser roller having a thick wearable release layer
JP5055047B2 (ja) 成形型および電子写真装置用ブレードの製造方法
JP2000172068A (ja) 電子写真装置用ブレードの製造方法及び電子写真装置用ブレード体
JPH0691783A (ja) プライマー組成物および熱定着用シリコーンゴムローラ
JP5224728B2 (ja) 帯電部材、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JPH1039666A (ja) 定着器用ローラ
JPH07306616A (ja) 画像形成装置用ブレードおよびその製造方法
JP2001305858A (ja) 電子写真装置用ブレードの製造方法及び電子写真装置用ブレード体
JP3474675B2 (ja) 電子写真装置用クリーニングブレード
JPH0643796A (ja) 電子写真複写機用クリーニングブレードおよびその製造法ならびに該クリーニングブレードを備えたクリーニング装置
JP2635064B2 (ja) 定着器用ロール
JP2003098785A (ja) 電子写真装置用シート材およびその製造方法
JPH09269629A (ja) 半導電性ゴムロール
JP2008094022A (ja) エラストマー成形体の製造方法及び電子写真装置用ブレード部材
JP5103209B2 (ja) ローラの製造方法、現像ローラ及び画像形成装置
JPS60260308A (ja) エラストマ−シ−トの製造方法
JPH11212414A (ja) 電子写真装置用ブレード及びその製造方法
JP2009186584A (ja) ローラの製造方法、現像ローラ及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051012

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20070511

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070626

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070704

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070903

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090617

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090807

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090909

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090909

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4379674

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131002

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees