JP2003230808A - 多孔質フィルタ、浄水器、フィルタの製造方法並びにフィルタを製造するための圧入方法、圧入装置、シール方法及びシール剤の施与装置 - Google Patents

多孔質フィルタ、浄水器、フィルタの製造方法並びにフィルタを製造するための圧入方法、圧入装置、シール方法及びシール剤の施与装置

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JP2003230808A
JP2003230808A JP2002032202A JP2002032202A JP2003230808A JP 2003230808 A JP2003230808 A JP 2003230808A JP 2002032202 A JP2002032202 A JP 2002032202A JP 2002032202 A JP2002032202 A JP 2002032202A JP 2003230808 A JP2003230808 A JP 2003230808A
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filter
flow passage
press
porous
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Muneyuki Iwabuchi
宗之 岩渕
Junji Sakon
淳司 左近
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NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハウジングに装着する際に、処理前流体と処
理後流体の隔離を容易に行うことができるフィルタ、そ
のフィルタを備えた浄水器、そのフィルタの製造に好適
な製造方法、そのフィルタの製造に好適な目詰め剤の圧
入方法及び圧入装置、並び端面のにシール方法及びシー
ル剤施与装置を提供する。 【解決手段】 少なくとも2つの端面41、43と、一
の端面41から他の端面43まで連通する多数の流通路
3a、3bを有する多孔質フィルタ1である。少なくと
も1つの端面41において所定の流通路3aがシールさ
れており、かつ、流通路がシールされて形成された面と
その周囲の面との高低差が1.0mm以下のフィルタ、
そのフィルタを備えた浄水器である。所定の流通路内に
目詰め剤を圧入する圧入工程と、一の端面にシール層を
形成するシール工程とを含むフィルタの製造方法、その
製造に適した圧入方法、圧入装置、シール方法、シール
剤施与装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は第1に、流体を濾
過する多孔質フィルタに関し、特に浄水器などのフィル
タアセンブリーへの装着が容易な多孔質フィルタに関す
る。本発明は第2に、上記フィルタを備えた浄水器に関
する。本発明は第3に、上記フィルタの製造に適したフ
ィルタの製造方法に関する。本発明は第4に、上記フィ
ルタの製造に好適に用いることができる圧入方法に関す
る。本発明は第5に、上記フィルタの製造に好適に用い
ることができる圧入装置に関する。本発明は第6に、上
記フィルタの製造に好適に用いることができるシール方
法に関する。本発明は第7に、上記フィルタの製造に好
適に用いることができるシール剤の施与装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 多数の流通路を有する多孔質体からな
るフィルタは、一般に変形しにくく、耐久性が高いセラ
ミックスなどの材質であることが多く、高分子膜等と比
較して、物理的強度、耐久性に優れるため信頼性が高い
こと、耐食性が高いため酸アルカリ等による洗浄を行っ
ても劣化が少ないこと、更には、濾過能力を決定する細
孔径の精密な制御が可能である点において優れているた
め、種々のフィルタに用いられており、特に固液分離用
のフィルタ等として有用であり、浄水器などにも利用さ
れ始めている。
【0003】 セラミックス等で作られた多孔質フィル
タは、平板状、チューブ状等、種々の形状に加工された
多孔質体を濾材として濾過を行うが、単位体積当たりの
濾過面積が大きく、濾過処理能力が高い点において、多
孔質体からなる筒状の基材に被処理流体の流路となる多
数の流通路(セル)を穿設した、いわゆるモノリス型フ
ィルタが特に固液分離に広範に利用されている。
【0004】 モノリス型フィルタは、基材となる多孔
質体のみを濾材として、あるいは透水量を確保しつつ分
離性能を向上させる観点から、セルの内周面にセラミッ
クスなどでできた多孔質の濾過膜を形成した状態で使用
される。例えば、チューブ状、あるいはハニカム状基材
の表面、例えば流通路の内周面に濾過膜を形成したフィ
ルタは、ハウジング内に収容し、流入する処理前流体と
流出する処理後流体を隔離した構造として使用される場
合がある。
【0005】 この様なフィルタには、一般に処理前流
体と処理後流体を隔離するためのシールが行われるが、
例えばフィルタの外面とハウジングとを直接又はシール
用パッキンなどのシール部材を用いて密着させてシール
することによりハウジング内における処理前流体と処理
後流体との隔離を行う必要がある場合がある。一方、フ
ィルタはハウジング内に脱着容易に装着する必要もある
ため、フィルタをハウジング内へ装着する際に上述のよ
うな隔離を容易に行うことができるフィルタが求められ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は上述のよう
な要求に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、フィルタをハウジングに装着する際に、処理前
流体と処理後流体の隔離を容易に行うことができるフィ
ルタ、そのフィルタを備えた浄水器、そのフィルタの製
造に好適な製造方法、そのフィルタの製造に好適な目詰
め剤の圧入方法及び圧入装置、並びに端面のシール方法
及びシール剤施与装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】 本発明は第1に、少な
くとも2つの端面と、一の端面から他の端面まで連通す
る多数の流通路を有する多孔質フィルタであって、少な
くとも1つの端面において所定の流通路がシールされて
おり、かつ、流通路がシールされて形成された面とその
周囲の面との高低差が1.0mm以下であることを特徴
とする多孔質フィルタを提供するものである(第1の発
明)。
【0008】 第1の発明において、前記シールされた
流通路内において、目詰め部が流通路端部から流通路の
内部方向に0.5mm以上形成されていることが好まし
く、少なくとも1つの端面において、線状に連続して隣
接する流通路がシールされており、他の端面において、
残余の流通路がシールされていることが好ましい。ま
た、多孔質フィルタがセラミックスの多孔質基体と前記
基体の少なくとも一部の表面上に形成された多孔質の濾
過膜を有することが好ましく、流通路の長手方向に対す
る垂直断面が円形状又は略円形状であることが好まし
い。更に、フィルタが浄水器用フィルタであることが好
ましい。
【0009】 本発明は第2に、上記多孔質フィルタを
備えた浄水器を提供するものである(第2の発明)。
【0010】 本発明は第3に、フィルタの製造方法で
あって、少なくとも2つの端面と、一の端面から他の端
面まで連通する多数の流通路を有する多孔質基体の少な
くとも1つの端面において、所定の流通路内に目詰め剤
を圧入する圧入工程と、前記一の端面にシール層を形成
するシール工程とを含むことを特徴とするフィルタの製
造方法を提供するものである(第3の発明)。
【0011】 第3の発明において、前記圧入工程が、
圧入を行わない流通路をマスキングする工程と、前記一
の端面と目詰め剤とを接触させて加圧することにより目
詰め剤を所定の流通路内に圧入する工程とを含むことが
好ましい。また、シール工程が、端面に対して20〜8
5度の角度からシール剤を施与する施与工程を含むこと
が好ましく、施与工程が、多孔質基体を流通路の長手方
向を軸に回転させつつシール剤を施与することにより行
われることが好ましい。
【0012】 本発明は第4に、少なくとも2つの端面
と、一の端面から他の端面まで連通する多数の流通路を
有する多孔質基体における所定の流通路に所定量の目詰
め剤を圧入する圧入方法であって、一の端面において圧
入しない流通路をマスキングするマスキング工程と、前
記一の端面全体と目詰め剤とを接触させて加圧する加圧
工程とを含むことを特徴とする圧入方法を提供するもの
である(第4の発明)。
【0013】 本発明は第5に、少なくとも2つの端面
と、一の端面から他の端面まで連通する多数の流通路を
有する多孔質基体における所定の流通路に目詰め剤を圧
入する圧入装置であって、目詰め剤を多孔質基体の一の
端面に接触させるための目詰め剤受けと、目詰め剤受け
上にセットされた多孔質基体の他の端面を押圧する押圧
手段とを備えていることを特徴とする圧入装置を提供す
るものである(第5の発明)。
【0014】 本発明は第6に、少なくとも2つの端面
と、一の端面から他の端面まで連通する多数の流通路を
有する多孔質基体における端面のシール方法であって、
少なくとも1つの端面に対して20〜85度の角度から
シール剤を施与することを特徴とするシール方法を提供
するものである(第6の発明)。第6の発明において、
多孔質基体を流通路の長手方向を軸に回転させつつシー
ル剤を施与することが好ましく、多孔質基体が、少なく
とも1つの端面において所定の流通路が目詰めされてい
ることが好ましい。
【0015】 本発明は第7に、少なくとも2つの端面
と、一の端面から他の端面まで連通する多数の流通路を
有する多孔質基体端面にシール剤を施与するシール剤施
与装置であって、前記基体を流通路の長手方向を軸に回
転させる回転手段と、少なくとも1つの端面に対して2
0〜85度の角度からシール剤をスプレーするスプレー
手段を備えていることを特徴とするシール剤施与装置を
提供するものである(第7の発明)。第7の発明におい
て、スプレー手段と基体端面との間に、側面にシール剤
が施与されないようにするための遮蔽板を備えているこ
とが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態につ
いて説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当
業者の通常の知識に基づいて、適宜、設計の変更、改良
等が加えられることが理解されるべきである。なお、本
発明において、断面とは、特に断りのない限り、流通路
の長手方向(図1におけるX軸方向)に対する垂直断面
を意味する。
【0017】 第1の発明の多孔質フィルタ1は、例え
ば図1(a)、(b)、(c)及び(d)に示すよう
に、少なくとも2つの端面41及び43と、一の端面4
1から他の端面43まで連通する多数の流通路3a及び
3bを有する多孔質体である。第1の発明の重要な特徴
は、多孔質フィルタ1の一の端面41において、所定の
流通路3aがシールされており、かつ、図2(b)に示
すように、流通路3aがシールされて形成された面6
1、即ち流通路の開口部を塞ぐように形成されたシール
層の面と、その周囲の面63、即ち多孔質基体上に形成
されたシール層の面との高低差が1.0mm以下、好ま
しくは0.5mm以下となっていることである。なお、
図1(a)〜(d)及び以下の図面において、点線で示
した丸がその端面でシールされた流通路を示し、黒く塗
りつぶした丸がその端面で開口している流通路を示す。
【0018】 多孔質フィルタの端面をシールする場
合、図10に示すように流通路3aがシールされて形成
された面61がその周囲の面63よりも低くなる傾向に
ある。この高低差aが1.0mmより大きいと、この端
面41とフィルタを収納するハウジング内部との間に隙
間ができやすく、処理前流体と処理後流体の隔離が充分
に行われにくくなり、フィルタの機能を充分に発揮させ
ることが困難となる。
【0019】 第1の発明の多孔質フィルタは、図2
(b)に示すように、この高低差aが1.0mm以下、
好ましくは0.5mm以下、最も好ましくはほぼ0mm
であることにより、端面41とフィルタを収納するハウ
ジング内部とを直接又はシール部材を介して密着させて
処理前流体と処理後流体とを隔離することが容易とな
り、フィルタの機能を充分に発揮させつつハウジングへ
装着することが容易となる。第1の発明のフィルタは、
少なくとも1つの端面において高低差aが1.0mm以
下であるが、2つの端面において高低差aが1.0mm
以下であることが好ましい。また、少なくとも1つの端
面全体において高低差aが1.0mm以下であることが
好ましいが、必ずしも端面全体である必要はなく一部に
おける高低差aが1.0mm以下であってもよい。例え
ば、図3に示すように、パッキン211により端面41
と側面7とを隔離し、端面41からフィルタ内へ流入す
る処理前流体と、側面7から流出する処理後流体を隔離
するような場合には、パッキン211が密着する端面4
1の外周近傍において、高低差aが上述の範囲内にあれ
ば本発明の効果を奏することができる。
【0020】 第1の発明において、図2(a)、
(b)に示すように、シールされた流通路3a内におい
て、目詰め部6が流通路端部31から流通路の内部方向
(I方向)に形成されていることが好ましい。この様に
目詰め部6が形成されていることにより、流通路3aが
シールされて形成された面61とその周囲の面63との
高低差を1.0mm以下とすることが容易となり、更に
シールの信頼性を高めることができる。目詰め部の長さ
に特に制限はないが、この長さが短すぎると上記高低差
aを低減する効果及びシールの信頼性を高める効果が小
さくなる。従って流通路端部31から流通路3aの内部
方向への長さbが0.5mm以上、更には1.0mm以
上、特に2.0mm以上であることが好ましい。また、
目詰め部の長さが長すぎると、フィルタとしての処理面
積が減少するとともに製造しにくくなる。従って長さb
は10.0mm以下、更には5.0mm以下、特に3.
0mm以下であることが好ましい。
【0021】 第1の発明の多孔質フィルタ1は、図1
(a)、(b)に示すように、多孔質フィルタ1の一の
端面41において、線状に連続して隣接する所定の流通
路3aがシールされており、図1(c)、(d)に示す
ように、他の端面43において、残余の流通路3bがシ
ールされていることが好ましい。この様な構成とし、端
面41から処理前流体を流入させると、処理前流体はシ
ールされていない流通路3bからフィルタ1内に流入す
る。流通路3bは他の端面43においてシールされてい
るため、流通路3bから流入した処理前流体は多孔質の
基体を通って側面7から処理後流体として排出されると
ともに、流通路3aからも排出される。この様に、フィ
ルタ内部にも排出路を確保することにより、処理能力の
向上を図ることができる。
【0022】 第1の発明の多孔質フィルタにおいて、
シールされている線状に連続して隣接する一連の流通路
を1本の線とみなすと、この1本の線を構成する流通路
は3個以上であることが好ましい。更に、図1(b)に
示すように任意の最外周側に位置する流通路3ao
ら、他の任意の最外周に位置する流通路3ao 'までの連
続して隣接する流通路が一の端面41においてシールさ
れていることが、製造の容易さの観点から好ましい。同
様に、製造の容易さの観点から、一の端面41において
シールされている流通路3aは、直線状に連続して隣接
する流通路であることが好ましいが、曲線状に連続して
隣接する流通路であっても、多角線状に連続して隣接す
る流通路であってもよい。
【0023】 また、上記シールされた線状に連続して
隣接する一連の流通路を1本の線とみなして、これを2
本以上設ける場合、一定の間隔で設けることが、均一な
排出による処理能力の向上の観点から好ましい。具体的
には、一の端面41においてシールされた一連の流通路
3aを1本の線とすると、図1(a)〜(d)に示すよ
うに、これを略平行に設ける形態の他、線が交差するよ
うに設けてもよく、これらを組み合わせてもよい。更
に、一連の流通路3aの線を曲線状や多角線状に設ける
場合との組合せでもよく、その形態が特に制限されるこ
とはない。一の端面41においてシールされた流通路3
aの数に特に制限はないが、数が多すぎると、その分流
入口が少なくなり、少なすぎると充分な排出量が得られ
ない。その数は処理容量やフィルタの大きさによって適
宜選択することができるが、流通路の総断面積、即ち流
通路3a及び流通路3bの開口断面積の合計に対して、
好ましくは2〜20%、更に好ましくは6〜15%、最
も好ましくは8〜11%の断面積となるような数を選択
することができる。
【0024】 第1の発明において、フィルタを構成す
る多孔質体のみで濾過を行ってもよいが、処理速度を確
保しつつ分離性能を向上させる観点からは、比較的細孔
径の大きな多孔質基体の表面に、これよりも細孔径の小
さい濾過膜を形成することが好ましい。この様な構成と
することにより濾過膜の平均細孔径を小さくしても、流
体が基体内を透過する際の圧力損失を抑えることができ
る。この場合には、図2(b)に示すように、処理前流
体が流入する流通路3bの内周面上に濾過膜9を形成す
ることが上記目的を効率よく達成できる点で好ましい。
更に、端面41においてシールされ、処理後流体が排出
される流通路3aの内周面上には、濾過膜が形成されて
いない部分を有していることが圧力損失を抑える点で好
ましい。上述の観点から、濾過膜が形成されない流通路
3aの内周面の面積は、流通路3aにおける内周面の総
面積の、好ましくは50%以上、更に好ましくは70%
以上、最も好ましくは80%以上である。濾過膜の平均
細孔径はフィルタの用途・目的、即ち処理前流体中に含
まれる濾過すべき異物の粒径によって適宜選択すること
ができるが、例えば本発明のフィルタを浄水器に用いる
場合には、濾過膜の平均細孔径は、好ましくは0.1〜
2.0μm、更に好ましくは0.2〜0.7μm程度と
することができる。
【0025】 本発明の多孔質フィルタの基体となる多
孔質基体(以下基体という)の材質は多孔質体であれば
特に制限はないが、強度、耐久性の観点からセラミック
スであることが好ましい。基体の細孔径はフィルタの目
的・用途に応じて適宜選択することができる。また、基
体がセラミックスである場合の種類や製法に特に制限は
ないが、一般に骨材と基体用焼結助剤から形成されるこ
とが好ましい。骨材は基体の主成分を構成するセラミッ
クス製の粒子であり、例えばアルミナ、ムライト、コー
ジェライト、炭化珪素、窒化珪素、窒化アルミニウム、
陶磁器屑等の1種又は2種以上の粒子が好ましく、濾過
の目的に適合するように適宜選択される。骨材の平均粒
子径は、好ましくは5〜200μm程度である。骨材の
基体中の含有量は、骨材と基体用焼結助剤の合計を基準
として、好ましくは65〜99.5質量%である。
【0026】 基体用焼結助剤は、上記骨材とともに焼
成することにより骨材間の結合を強化し、強固な多孔質
体を形成するために用いられるものである。その材質は
特に限定されないが、例えばアルミナ、シリカ、ジルコ
ニア、チタニア、ガラスフリット、長石、コージェライ
ト等の1種又は2種以上を用いることができ、濾過の目
的や骨材の材質によって適宜選択することができる。基
体用焼結助剤の平均粒子径に特に制限はないが、5μm
以下の平均粒子径であることが好ましい。基体用焼結助
剤の含有量は、骨材と基体用焼結助剤の合計を基準とし
て、好ましくは0.5〜35質量%である。製造方法は
後に詳述するが、このような骨材と焼結助剤を含む杯土
を任意の形状に成形した後、焼成することにより多孔質
のセラミックスフィルタの基体を形成することができ
る。
【0027】 濾過膜の材質に特に制限はないが、セラ
ミックス粒子と濾過膜用焼結助剤を含むことが好まし
い。セラミックス粒子には、骨材に好ましいものとして
挙げた上述の材料の中から選択して使用することが好ま
しい。但し、好ましい平均粒子径は0.1〜10μm程
度である。より小さい粒子径を選択することにより、焼
成後の細孔径が小さくなるため、粒子径は濾過の目的に
応じて適切な細孔径となるよう適宜選択することがで
き、例えば浄水器に使用するような範囲の細孔径を得よ
うとする場合は、好ましくは0.2〜5.0μm、更に
好ましくは0.4〜2.0μm程度の平均粒子径を選択
することができる。濾過膜用焼結助剤も、基体用焼結助
剤に好ましいものとして挙げた材料の中から選択して使
用することが好ましい。セラミックス粒子と濾過膜用焼
結助剤の比率は、セラミックス粒子と濾過膜用焼結助剤
の合計を基準としてセラミックス粒子が好ましくは85
〜99.5質量%含まれ、濾過膜用焼結助剤が、好まし
くは0.5〜15質量%含まれる。濾過膜は、これらの
セラミックス粒子と濾過膜用焼結助剤をスラリー状とし
て基体表面に施与した後焼成することによって形成する
ことができる。また、濾過膜は、1層であってもよい
が、2層以上としてもよく、その場合は最外層の濾過膜
の平均細孔径を最も小さくし、基体に向かって順に細孔
径を大きくすることが好ましい。
【0028】 シール層の材質は、特に制限はないが、
基体がセラミックスである場合には、強度及び基体との
接着性の観点からセラミックスであることが好ましく、
基体に含まれる成分の一部と同様の成分を含むセラミッ
クスであることが更に好ましい。但し、実質的に被処理
流体を透過させないことが必要とされるため、セラミッ
クスをフリット化させた釉薬等、特にシリカ及びアルミ
ナを主成分として、これに10質量%以下のジルコニア
を含むフリット化された釉薬等が好ましい。
【0029】 目詰め部の材質に特に制限はないが、基
体がセラミックスである場合には、強度及び基体との接
着性の観点からセラミックスであることが好ましく、基
体に含まれる成分の一部と同様の成分を含むセラミック
スであることが更に好ましい。但し、被処理流体が容易
に透過する材質であると、端面において隣接する流通路
から目詰め部を通って流体がリークする場合があり好ま
しくない。従って、濾過膜と同一又はそれ以下の細孔径
を有することが好ましく、実質的に細孔がなく流体を透
過させないことが更に好ましい。一方、目詰め部の材料
は、収縮が大きすぎると割れが発生しやすくなるため、
収縮の小さな材料であることが好ましい。具体的には、
フリット化された釉薬等、特にシリカ及びアルミナを主
成分とし、これに10質量%以下のジルコニアを含むフ
リット化された釉薬等を含むことが好ましく、この様な
釉薬のみであることが更に好ましい。
【0030】 第1の発明において、フィルタが有する
流通路の長手方向に対する断面形状に特に制限はなく、
三角形、四角形、五角形、六角形等の任意の多角形の
他、円形、楕円形等やコルゲート形状などとすることが
できるが、多孔質の基体及び濾過膜の強度の観点及び濾
過膜を内周面に均一に形成できる観点で円形状又は略円
形状であることが好ましい。ここで略円形状には、楕円
形、長円形、オーバル形状などの他、多角形の頂点が丸
められた形状なども含む。流通路の断面の大きさにも特
に制限はないが、小さすぎると被処理流体の流入時の抵
抗が大きくなりすぎ好ましくなく、大きすぎると充分な
濾過面積をとることが出来なくなり好ましくない。流通
路3の断面積の好ましい範囲は、被処理流体の粘度によ
っても異なるが、例えば本発明のフィルタを浄水器に用
いる場合、好ましくは0.2〜20mm2、更に好まし
くは0.5〜10mm2とすることができる。この様な
範囲にすることにより、濾過膜を形成させる際の成膜を
均一に行いやすく、また、単位容積当たりの膜面積を比
較的大きく取れる、即ちフィルタをコンパクト化するこ
とができる。また、流通路の数に特に制限はなく、強
度、大きさ及び処理量の関係から当業者であれば適宜選
択することができる。
【0031】 第1の発明のフィルタの形状は、図1
(a)〜(d)に示すような円筒状であることが好まし
いが、特に制限はなく、用途・目的、設置場所などに応
じてあらゆる形状とすることができる。また、大きさ
も、処理量や設置場所などに応じて適宜選択することが
できる。
【0032】 次に、第2の発明である上記フィルタを
備えた浄水器について説明する。第1の発明の多孔質フ
ィルタは、ハウジングへの装着時に処理前流体と処理後
流体を隔離することが容易なためハウジングへの装着が
容易となるとともにフィルタとしての機能を充分に発揮
させることができ、浄水器、特に家庭用浄水器に好適に
用いることができる。浄水器に用いる場合には、フィル
タを囲繞し、流入口と排出口が設けられたハウジング
に、本発明のフィルタを装着すればよい。本発明の浄水
器は、更に、他の浄化・殺菌手段、例えば活性炭などを
備えていることも好ましい。図3に本発明の多孔質フィ
ルタを備えた浄水器の一例を示すが、下部に活性炭21
2が配置され、その上部に本発明の多孔質フィルタ1が
配置されている。処理前水は流入管200から流入し、
活性炭層212を通って、フィルタ1の下側の端面41
からフィルタ1に入り、濾過された浄水はフィルタ1の
側面7又は上側の端面から流出し、吐出管226を通っ
て吐出される。この際に、パッキン211等のシール部
材によりフィルタ1の下側の端面41と側面7を隔離す
ることが必要であるが、本発明のフィルタを用いること
により確実に隔離できるように装着することが容易とな
る。
【0033】 次に第3の発明である、多孔質フィルタ
の製造に適したフィルタの製造方法について、好適な具
体例に基づいて説明する。第3の発明は、少なくとも2
つの端面と、一の端面から他の端面まで連通する多数の
流通路を有する基体の少なくとも一の端面において、所
定の流通路に目詰め剤を圧入する圧入工程と、前記一の
端面にシール剤を施与するシール工程とを含む。
【0034】 第3の発明における基体は、例えば以下
のような方法で形成することができる。例えば上述の好
ましい骨材及び好ましい基体用焼結助剤の中から選択し
た骨材及び基体用焼結助剤を上述の好ましい比率(骨
材:基体用焼結助剤=65〜95質量%:35〜5質量
%)で用意し、これに分散媒、有機バインダー、必要に
より界面活性剤、可塑剤等を添加し、混練して杯土とす
る。これを、例えば円形の細孔径を多数有する円筒形の
形状に押出成形し、これを乾燥させ、所定の長さに切断
して、基体の成形体を得た後、選択した骨材及び焼結助
剤に応じた所定の温度及び時間、例えば1000〜16
00℃の最高温度で0.1〜3時間、焼成することによ
り基体を形成することができる。
【0035】 得られた基体に濾過膜を形成することも
好ましい。濾過膜を形成する成膜工程は、例えば上述の
好ましいセラミックス粒子の中から選択したセラミック
ス粒子単独、又はこのセラミックス粒子と上述の好まし
い濾過膜用焼結助剤の中から選択した焼結助剤を、セラ
ミックス粒子/濾過膜用焼結助剤の質量比で、好ましく
は75〜99.5/25〜0.5、更に好ましくは80
〜95/20〜5の比率で混合したものを用意し、これ
を水等の分散媒中に分散させ、必要に応じて有機バイン
ダー、pH調整剤、界面活性剤、消泡剤等を添加して成
膜用スラリーを作成し、所定の基体表面に施与し、乾燥
後、選択したセラミックス粒子及び焼結助剤に応じた所
定の温度及び時間、例えば900〜1450℃の最高温
度で0.1〜3時間程度保持し、焼成することにより行
うことができる。成膜用スラリーを基体表面に施与する
方法は、例えば濾過膜を形成すべき面側から成膜用スラ
リーを接触させた状態で、濾過膜を形成すべき面側から
加圧する方法や逆の面側から減圧する方法等が挙げられ
る。具体的には直濾過法成膜法やクロスフロー成膜法
が、特に流通路内周面にスラリーを施与し濾過膜を形成
する場合に好ましい。この場合に、所定の流通路に濾過
膜を形成させないためには、所定の流通路を封止してお
くことが好ましい。
【0036】 第3の発明において、例えば上述の方法
により形成された基体に対して、目詰め剤を圧入する圧
入工程を行う。圧入工程は、一の端面、例えば図1
(a)の端面41において、シールする流通路3a内に
目詰め剤を圧入することにより行うことができる。圧入
の方法に特に制限はないが、好ましくは、以下に説明す
る第4の発明である圧入方法により圧入することができ
る。第4の発明である圧入方法は、マスキング工程と圧
入工程とを含む。マスキング工程は、例えばテープや板
材などのマスキング部材を用いて、目詰め剤を圧入しな
い流通路3bにマスキングを施す。圧入工程に特に制限
はないが、好ましくは以下に説明する第5の発明である
圧入装置を用いて、目詰め剤を端面41と接触させて加
圧することにより流通路3a内に所定量の目詰め剤を圧
入することができる。
【0037】 第5の発明である圧入装置は、目詰め剤
受けと押圧手段とを備え、好ましくは更に密閉手段を備
えている。目詰め剤受けは、所定の流通路に圧入する目
詰め剤を所定量入れて基体端面と目詰め剤とを接触させ
る容器であり、例えば図4に示すように基体の端面が目
詰め剤と接触できる開口部401と底部403と内側面
405とを有している。開口部401の形状は好ましく
は、基体の外周と相似形であって基体の外周以上の大き
さである。底部403も好ましくは基体の外周と相似形
であって、更に好ましくは開口部401よりも小さく、
内側面405には開口部401から底部403に向かっ
て狭まるようにテーパーがついている。この様な構成と
することにより、基体の端面全体に目詰め剤を接触させ
ることができ、かつ目詰め剤受けの内側面405と基体
端面の外周部を密閉させることが容易となり、この間か
ら目詰め剤が漏出することを容易に防止することができ
る。
【0038】 押圧手段は、目詰め剤を流通路内に圧入
するように目詰め剤受け内の目詰め剤に加圧することが
できれば特に制限はなく、例えば油圧、空気圧、モータ
ー、人力などの駆動手段を用いて、目詰め剤に圧力を加
えることができるものであればよいが、例えば図5に示
す様な押圧装置300が好適である。押圧装置300
は、基体の端面を押圧する押圧ヘッド303、押圧力を
付与する押圧レバー307、押圧ヘッド303と押圧レ
バー307とを接続し押圧力を押圧ヘッド303に伝達
する伝達部材305、押圧レバー307を軸止する支持
架台311及び押圧ヘッド303が一定方向に可動する
ように配置された軸受313を備えている。この様な構
成とすることにより、基体の端面全体を均一に押圧する
ことができる。
【0039】 押圧装置300には更に支持架台の底部
に目詰め剤受け400を所定位置にセットすることがで
きるセット枠315を備えていることが好ましい。セッ
ト枠315を備えていることにより、目詰め剤受け40
0を所定位置に容易にセットすることができる。また、
押圧力を解除した際に押圧ヘッドを所定位置に戻すこと
ができるように配置されたバネ317等の弾性部材を備
えていることも好ましい。更に、押圧時に基体の破損を
防ぐために押圧ヘッド303の先端部にシリコーンゴム
などの弾性材319を備えていることも好ましい。な
お、油圧シリンダー、空気圧シリンダー、モーターなど
を備え、これにより押圧力を付与してもよい。
【0040】 密封手段を備える場合には、端面の外周
と目詰め剤受けの内側面との間から目詰め剤が漏出しな
いように密閉できる手段であることが好ましいが、例え
ば図4に示すように、端面の外周に配置されたシリコー
ンゴムなどの弾性材350等が好適である。他の好適な
密封手段は、例えば図6に示すようなエアチューブなど
である。基体11を目詰め剤受け400にセット後又は
セット前にエアチューブ内をエアで満たすことにより、
内側面405と基体端面の外周の間を効果的に密封する
ことができる。なお、この様な密封手段を備えている場
合には、目詰め剤受けの内側面405にテーパーが設け
られていてもいなくてもよい。
【0041】 上述のような装置を用いて、先ず目詰め
剤受け400に所定量の目詰め剤を入れ、これをセット
枠315にセットし、目詰め剤受け中の目詰め剤と基体
の一の端面が接触するように基体を目詰め剤受けの開口
部401上に置く。次に、押圧レバー309を押し下げ
ることにより押圧ヘッド303が基体の他の端面から基
体を目詰め剤受けの方向へ押圧し、目詰め剤が加圧され
てマスキングされていない流通路内へ圧入される。この
様にして所定量の目詰め剤を所定の流通路の所定深さま
でいちどに圧入することができるとともに、目詰め部の
端部と基体端面の高さをほぼ同一とすることができる。
【0042】 ここで用いる、目詰め剤は、加圧により
流通路内へ移動することができる流体であることが好ま
しく、特にスラリー状の流体であることが好ましい。目
詰め剤の成分としては、目詰め部の材質として好ましい
ものとして挙げたセラミックスの中から選ばれた成分を
含み、更にメチルセルロースやポリビニルアルコールな
どのバインダー成分及び水を含むことが好ましい。バイ
ンダー成分としてはポリビニルアルコールが特に好まし
い。
【0043】 次に、基体を任意的に加熱して乾燥・焼
成を行い、又は乾燥・焼成を行わずに、所定の流通路に
目詰め剤が圧入された端面にシール層を形成するための
シール工程を行う。シール工程は、シールすべき流通路
又は基体から被処理流体が漏出しないようにシール層を
形成できる工程であれば特に制限はないが、例えば第6
の発明であるシール方法によって行うことが好ましい。
第6の発明であるシール方法は、シール剤を基体の端面
に対して20〜85度、好ましくは30〜75度の角度
からシール剤を施与することを特徴とするが、例えば図
7に示すような第7の発明であるシール剤施与装置50
0を用いて好適に行うことができる。
【0044】 シール剤施与装置500は、回転手段と
スプレー手段とを備えている。回転手段としては、例え
ば基体の側面と接触し基体を流通路の長手方向を軸に回
転させるように装置台504上に配置された4個のロー
ラー502及びローラー502の少なくとも1つ、好ま
しくは少なくとも2つを回転させるモーター等の駆動手
段(図示せず)を例えばボックス501中に備えている
ことが好ましく、駆動手段は直接又は伝達手段、例えば
ベルトや歯車などを介して少なくとも1つ、好ましくは
少なくとも2つのローラー502を回転させるように接
続している。この様な構成によりローラー502上に基
体の側面が接するように基体を置くと、駆動手段と接続
しているローラー502の回転により、基体を回転させ
ることができる。回転手段には、基体の回転速度を制御
する制御手段を備えていることが好ましく、例えばモー
ターの回転速度を制御するコントローラー(図示せず)
等により回転速度を調節できることが好ましい。スプレ
ー手段としては、図8に示すようにノズル方向(B方
向)の端面に対する角度Cが20〜85度、好ましくは
30〜75度となるように設置されたスプレーガン50
6を備えている。この様な構成によりシール剤を端面に
対して20〜85度、好ましくは30〜75度の角度か
ら施与することができ、シール剤を広い範囲に均一に効
率よく施与することができる。角度Cが小さすぎると均
一に効率よく施与することができないが、角度Cが大き
すぎても、即ちスプレーの角度が端面に対して直角に近
くても均一に効率よく施与することができない。スプレ
ーには、特に制限はなく、重力式や加圧式のスプレーを
用いることができるが、重力式スプレーを用いることが
シール剤を霧状に均一にスプレーすることができる点で
好ましい。また、図7に示すように、スプレーガン50
6を2つ備えていることも2つの端面を同時に施与でき
る点で好ましい。
【0045】 シール剤施与装置は、図7に示すように
遮蔽板510を備えていることが好ましい。遮蔽板51
0は、シール面である端面とスプレーの間に位置し、ス
プレーが基体の側面に施与されないように配置されてい
る。この様な遮蔽板を備えていることにより、基体側面
にマスキングなどを行わなくても側面にシール剤が施与
されるのを防止することができ、端面のみにシール剤を
施与することができる。遮蔽板は、端面の外周形状の全
部又は一部と同様の形状の開口部又は欠切部を有するこ
とが好ましく、端面の外周形状が円形である場合には、
その円の半径以下、好ましくはその半径の90%以下の
半径である円形の開口部又は円弧形の欠切部を有するこ
とが好ましい。更に、図8に示すように、この遮蔽板5
10が基体端面におけるスプレーガンが位置する方向の
外周部近傍、好ましくは外周から0〜20mmの範囲を
遮蔽するように設けることが好ましい。この様な配置と
することにより、シール剤が側面に付着することを防止
しつつ、効果的にシール剤を端面に施与することができ
る。なお、図7に示すように施与装置がスプレーガン5
06を2つ備えている場合には、各々に対応した遮蔽板
510を備えていることが好ましい。
【0046】 シール剤施与装置は、更に乾燥手段(図
示せず)を備えていることが好ましい。乾燥手段を備え
ていることにより、基体を回転させながら端面にシール
剤を施与すると同時に乾燥を行うことができ、シール剤
が所望の厚みになるまでシール剤の施与と乾燥を繰り返
し行う際に1工程で行うことができる。乾燥手段は、例
えば送風式のドライヤなどが好ましく、好ましくは温風
を送ることによりシール剤を乾燥させることができるも
のであることが好ましい。
【0047】 上述のようなシール装置を用いて、目詰
め部が形成された端面がシール剤の施与面となるように
基体側面をローラー上にのせる。次にローラーを回転さ
せることにより基体を外周方向に所定の回転速度、例え
ば1回転/3秒程度で回転させつつ、スプレーにより端
面に対して20〜85度、好ましくは30〜75度の角
度からシール剤を施与し、基体を例えば5回転程度させ
た後、基体を乾燥させる。シール剤が所定の厚みに施与
されるまでこの操作を例えば3回程度繰り返す。シール
装置がドライヤ等の乾燥手段を備えている場合には、シ
ール剤を施与しつつ乾燥できるために1回のシール工程
により、所望のシール剤の厚みとすることができる。
【0048】 ここで用いるシール剤は、スプレーによ
り施与できる程度の粘度である流体であることが好まし
く、特にスラリー状の流体であることが好ましい。シー
ル剤の成分としては、シール層の材質として好ましいも
のとして挙げたセラミックスの中から選ばれた成分を含
み、更にメチルセルロースやポリビニルアルコールなど
のバインダー成分及び水を含むことが好ましい。バイン
ダー成分としてはメチルセルロースが特に好ましい。
【0049】 シール工程において、施与されたシール
剤を焼成することが好ましい。特にシール剤がフリット
化された釉薬等を含む場合には、釉薬が溶融する温度で
焼成することにより、より強固なシール層を形成するこ
とができる。なお、圧入工程の後に焼成を行わない場合
には、ここでの焼成により目詰め剤の焼成も同時に行う
ことができる。また、圧入工程とシール工程は少なくと
も1つの端面に対して行えばよいが、両端面に対して行
うことが特に好ましい。
【0050】
【実施例】 以下、実施例に基づき本発明を更に詳細に
説明する。 (基体の作成)骨材として平均粒子径50μmのアルミ
ナ90質量%に焼結助剤としてガイロメ系粘度10質量
%を加え、この合計100質量部に対して約15質量部
の水を加えて、これらをニーダーで混練し、更に有機バ
インダーとしてメチルセルロース5質量部、油脂1質量
部を加え混練して押出し用の杯土を調製した。次に、真
空土練機を用いて、温度0〜5℃で直径約130mm、
長さ350mmの円柱状の成形体を成形した。次いで、
この成形体をラム式成形機を用いて直径2mmの流通路
を1200本有し、直径90mm、長さ180mmのフ
ィルタ成形体を成形し、成形後60〜110℃で16〜
20時間乾燥した。これを1250℃で1時間焼成し
て、多孔質基体を作成した。
【0051】 (成膜工程)原料として、平均粒子径5
μmのアルミナに、有機バインダーを1質量%、水を8
0質量%となるように加えて成膜スラリーを作成した。
図9に示すクロスフロー濾過装置を用い、上記成膜スラ
リーを上記多孔質基体11の流通路内に圧入させた直後
に真空ポンプ113により真空チャンバ106内を減圧
にし、所定の膜圧の成膜原料が基体に付着するまで成膜
スラリーを循環させ流通路内壁面に成膜を行った。その
後基体内のスラリーを排出し、基体内を常圧に保ったま
ま、真空チャンバ内を減圧とし真空乾燥を約10分間行
った。更に、60℃で20時間乾燥した後、960℃で
1時間焼成して所定の流通路内へ濾過膜を形成した。
【0052】 (実施例1) (圧入工程)SiO2を65質量%、Al23を20質
量%、ZrO2を5質量%含むフリット75質量部に対
して、ポリビニルアルコール10質量%水溶液を25質
量部加えて目詰め剤Aとした。所定量の目詰め剤Aを図
4に示す目詰め剤受け400に入れ、これを図5に示す
押圧装置にセットした。作成した基体の所定の流通路を
マスキングテープでマスキングし、図4に示すように弾
性材350としてリング状シリコーンゴムを、基体端面
の外周部に配置した。この基体を目詰め剤受け内にセッ
トし、図5に示す押圧レバー307を押し下げ、目詰め
剤Aをマスキングがされていない流通路内へ目詰め部の
長さが3mmとなるよう圧入した。もう一方の端面も同
様に圧入工程を行い、残りの流通路に目詰め剤を圧入し
た。
【0053】 (シール工程)SiO2を65質量%、
Al23を20質量%、ZrO2を5質量%含むフリッ
ト100質量部に対して、90質量部のメチルセルロー
ス1.5質量%水溶液を加え、シール剤Kとした。シー
ル剤Kを図7に示す重力式スプレーガンのカップ507
に入れ、目詰め剤Aが圧入された基体の側面を施与装置
500のローラー502上にのせ、1回転/3秒の回転
速度で基体を回転させながらシール剤Kを端面に対して
30度の角度からスプレーすることにより施与した。基
体が5回転したところで基体を施与装置から取り出し、
60℃で0.5時間乾燥した。この操作を3回繰り返し
た。もう一方の端面も同様の操作を行った後、この基体
を950℃で1時間焼成して300μmの厚みのシール
層を形成し、図1(a)〜(d)に示すようなフィルタ
を得た。
【0054】 (評価)得られたフィルタの高低差aを
測定したところ0.3mmだった。更に、得られたフィ
ルタを図3に示す浄水器にセットしたところ、処理前の
流入水と処理後の流出水をパッキン211により容易に
隔離することができた。
【0055】 (実施例2)目詰め剤の固体成分とし
て、実施例1で用いたフリット90質量%と基体の作成
に用いたアルミナ/ガイロメ混合物10質量%との混合
物を用いた以外は実施例1と同様の材料を用いて同様の
操作を行いフィルタを得た。得られたフィルタの高低差
aを測定したところ1.0mmだった。更に、得られた
フィルタを図3に示す浄水器にセットしたところ、処理
前の流入水と処理後の流出水をパッキン211により容
易に隔離することができた。
【0056】 (比較例1)実施例1のシール剤の施与
方法の換わりに、実施例1で用いたシール剤Kをスポン
ジに吸収させ、このスポンジ上に基体端面を押しつけて
シール剤を施与する方法を用いた以外は、実施例1と同
様の材料を用いて同様の操作を行いフィルタを得た。得
られたフィルタの高低差aを測定したところ2.7mm
だった。更に、得られたフィルタを図3に示す浄水器に
セットしたところ、処理前の流入水と処理後の流出水を
パッキン211により隔離することができず、浄水器と
しての機能を充分に発揮することができなかった。
【0057】 (比較例2)実施例1の圧入工程を行わ
なかったこと以外は、実施例1と同様の材料を用いて同
様の操作を行い図10に示すようなシール層を有するフ
ィルタを得た。得られたフィルタの高低差aを測定した
ところ3.1mmだった。更に、得られたフィルタを図
3に示す浄水器にセットしたところ、処理前の流入水と
処理後の流出水をパッキン211により隔離することが
できず、浄水器としての機能を充分に発揮することがで
きなかった。
【0058】
【発明の効果】 以上説明してきたように、本発明の多
孔質フィルタは、端面における高低差aが1.0mm以
下であるため、処理前流体と処理後流体の隔離が容易に
行うことができた。また、本発明の浄水器は、上記隔離
が容易に行えるため浄水器としての機能を充分に発揮す
ることができた。更に、本発明の製造方法、目詰め剤の
圧入方法、圧入装置、シール方法及びシール剤の施与装
置により上記多孔質フィルタを好適に製造することがで
きた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の多孔質フィルタの一形態を示す図で
あり、(a)は一の端面側から見た斜視図、(b)はそ
の平面図、(c)は他の端面側から見た斜視図、(d)
はその平面図である。
【図2】 (a)は、図1(b)のII−II断面図で
あり、(b)は(a)のII(b)部分の拡大図であ
る。
【図3】 本発明の浄水器の一例を示す模式的な断面図
である。
【図4】 圧入装置における目詰め剤受けの一例を示す
模式的な断面図である。
【図5】 圧入装置における押圧装置の一例を示す模式
的な斜視図である。
【図6】 圧入装置における目詰め剤受けの他の例を示
す模式的な断面図である。
【図7】 シール剤施与装置の一例を示す模式的な斜視
図である。
【図8】 シール剤施与装置におけるスプレーガン、遮
蔽板及び基体の関係を示す模式図である。
【図9】 成膜工程に用いる成膜装置の一例を示す模式
図である。
【図10】 比較例2で作成されたフィルタの断面の一
部を模式的に示した断面図である。
【符号の説明】
1…多孔質フィルタ、3…流通路、3a、3c…線状に
連続して隣接する流通路、3ao…3aのなかで最外周
に位置する流通路、3b…残余の流通路、5…シール
層、6…目詰め部、7…側面、9…濾過膜、11…基
体、31…流通路端部、41、43…端面、61…流通
路がシールされて形成された面、63…流通路がシール
されて形成された面の周囲の面、102、103…フラ
ンジ、106…真空チャンバ、107…スラリーポン
プ、108…貯蔵槽、109…スラリー、113…真空
ポンプ、200…流入管、201…トップカバー、20
2…ボトムカバー、205…不織布、206…スポン
ジ、208…Oリング、210…逆止弁、212…活性
炭、214…ベース、218…カバーホルダー、219
…ホルダーナット、220…足ゴム、221…浄水コネ
クター、223…吐水コネクター、224…コネクター
ホルダー、225…パイプカバー、226…吐水管、2
28…Oリング、300…押圧装置、303…押圧ヘッ
ド、305…伝達部材、307…押圧レバー、311…
支持架台、313…軸受、315…セット枠、317…
バネ、319…弾性材、350…弾性材、400…目詰
め剤受け、401…開口部、403…底部、405…内
側面、407…エアチューブ、500…シール剤施与装
置、501…ボックス、502…ローラー、504…装
置台、506…スプレーガン、508…ノズル、507
…カップ、510…遮蔽板、511…開口部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/44 C02F 1/44 H Fターム(参考) 4D006 GA07 KA71 KB12 KD19 MA02 MA07 MA09 MA10 MA22 MC03X NA39 NA46 NA47 NA73 PB06 PC51 4D019 AA03 BA05 BB06 BD01 CA01 CB04 CB06 CB07

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2つの端面と、一の端面から
    他の端面まで連通する多数の流通路を有する多孔質フィ
    ルタであって、少なくとも1つの端面において所定の流
    通路がシールされており、かつ、流通路がシールされて
    形成された面とその周囲の面との高低差が1.0mm以
    下であることを特徴とする多孔質フィルタ。
  2. 【請求項2】 前記シールされた流通路内において、目
    詰め部が流通路端部から流通路の内部方向に0.5mm
    以上形成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    多孔質フィルタ。
  3. 【請求項3】 少なくとも1つの端面において、線状に
    連続して隣接する流通路がシールされており、他の端面
    において、残余の流通路がシールされていることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の多孔質フィルタ。
  4. 【請求項4】 多孔質フィルタがセラミックスの多孔質
    基体と前記基体の少なくとも一部の表面上に形成された
    多孔質の濾過膜を有することを特徴とする請求項1乃至
    3の何れか1項に記載の多孔質フィルタ。
  5. 【請求項5】 流通路の長手方向に対する垂直断面が円
    形状又は略円形状であることを特徴とする請求項1乃至
    4の何れか1項に記載の多孔質フィルタ。
  6. 【請求項6】 フィルタが浄水器用フィルタであること
    を特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の多孔
    質フィルタ。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6の何れか1項に記載の多
    孔質フィルタを備えた浄水器。
  8. 【請求項8】 フィルタの製造方法であって、少なくと
    も2つの端面と、一の端面から他の端面まで連通する多
    数の流通路を有する多孔質基体の少なくとも1つの端面
    において、所定の流通路内に目詰め剤を圧入する圧入工
    程と、前記一の端面にシール層を形成するシール工程と
    を含むことを特徴とするフィルタの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記圧入工程が、圧入を行わない流通路
    をマスキングする工程と、前記一の端面と目詰め剤とを
    接触させて加圧することにより目詰め剤を所定の流通路
    内に圧入する工程とを含むことを特徴とする請求項8に
    記載のフィルタの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記シール工程が、端面に対して20
    〜85度の角度からシール剤を施与する施与工程を含む
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載のフィルタの製
    造方法。
  11. 【請求項11】 前記施与工程が、多孔質基体を流通路
    の長手方向を軸に回転させつつシール剤を施与すること
    により行われることを特徴とする請求項10に記載のフ
    ィルタの製造方法。
  12. 【請求項12】 少なくとも2つの端面と、一の端面か
    ら他の端面まで連通する多数の流通路を有する多孔質基
    体における所定の流通路に所定量の目詰め剤を圧入する
    圧入方法であって、一の端面において圧入しない流通路
    をマスキングするマスキング工程と、前記一の端面全体
    と目詰め剤とを接触させて加圧する加圧工程とを含むこ
    とを特徴とする圧入方法。
  13. 【請求項13】 少なくとも2つの端面と、一の端面か
    ら他の端面まで連通する多数の流通路を有する多孔質基
    体における所定の流通路に目詰め剤を圧入する圧入装置
    であって、目詰め剤を多孔質基体の一の端面に接触させ
    るための目詰め剤受けと、目詰め剤受け上にセットされ
    た多孔質基体の他の端面を押圧する押圧手段とを備えて
    いることを特徴とする圧入装置。
  14. 【請求項14】 少なくとも2つの端面と、一の端面か
    ら他の端面まで連通する多数の流通路を有する多孔質基
    体における端面のシール方法であって、少なくとも1つ
    の端面に対して20〜85度の角度からシール剤を施与
    することを特徴とするシール方法。
  15. 【請求項15】 多孔質基体を流通路の長手方向を軸に
    回転させつつシール剤を施与することを特徴とする請求
    項14に記載のシール方法。
  16. 【請求項16】 多孔質基体が、少なくとも1つの端面
    において所定の流通路が目詰めされていることを特徴と
    する請求項14又は15に記載のシール方法。
  17. 【請求項17】 少なくとも2つの端面と、一の端面か
    ら他の端面まで連通する多数の流通路を有する多孔質基
    体端面にシール剤を施与するシール剤施与装置であっ
    て、前記基体を流通路の長手方向を軸に回転させる回転
    手段と、少なくとも1つの端面に対して20〜85度の
    角度からシール剤をスプレーするスプレー手段を備えて
    いることを特徴とするシール剤施与装置。
  18. 【請求項18】 スプレー手段と前記端面との間に、側
    面にシール剤が施与されないようにするための遮蔽板を
    備えていることを特徴とする請求項17に記載のシール
    剤施与装置。
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