JP2003230308A - 野菜移植機 - Google Patents

野菜移植機

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JP2003230308A
JP2003230308A JP2002247305A JP2002247305A JP2003230308A JP 2003230308 A JP2003230308 A JP 2003230308A JP 2002247305 A JP2002247305 A JP 2002247305A JP 2002247305 A JP2002247305 A JP 2002247305A JP 2003230308 A JP2003230308 A JP 2003230308A
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逸人 安本
Minoru Kuwabara
桑原  穣
Norihiko Muneyoshi
紀彦 宗好
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Abstract

(57)【要約】 【課題】苗搬送ポットの搬送距離を苗搬送ポットの搬送
距離を長くして野菜苗を供給しやすくすると共に、搬送
距離増大による不具合の発生を防止すると共に、移植爪
を両側から支持して安定して作動できるようにする。 【解決手段】 機体フレーム2上に設けた苗供給部7よ
り苗を移植爪51内に投入して、該移植爪を畝25上へ
移動して移植する野菜移植機において、機体フレーム2
上の左右に駆動スプロケット41と従動スプロケット4
2を配置し、苗搬送ポット40をチェーン状に連結して
前記スプロケット間に巻回し、進行方向後側に苗26の
挿入部を配置し、前側に受継部50を配置した苗供給部
を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、苗供給部より苗を
移植爪内に投入して、該移植爪を畝上へ移動して、移植
爪を開けて畝上へ苗を落下させ、覆土輪で覆土して移植
する野菜移植機に関し、特に、玉葱の苗を移植する移植
機の移植爪に苗を供給するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、野菜移植機の、移植爪内に投
入して、該移植爪を回動させて、圃場に移植する野菜移
植機の技術は公知となっている。例えば、特開平200
1−258319号の技術である。該野菜移植機は、円
板状の供給台の周囲に所定間隔をあけて苗搬送ポットを
配置して、回転させて移植爪上方へ搬送るように、側方
より苗を供給し、前方へ回動して移植爪の上方より落下
するようにし、該移植爪は前方よりクランクにより駆動
する構成としていた。また、特開2000−84826
号には、移植爪に苗を供給する苗供給部を、複数の苗搬
送ポットをチェーンで連結して構成した技術が示されて
いる。該技術では、正円状のターンテーブルと比べて苗
供給部に配置される苗搬送ポットの数が増大して、苗供
給作業の忙しさが軽減されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平2001−
258319号の技術では、供給台の側方より苗を供給
する構成では、供給位置と移植爪上方までの距離が短い
ために、苗搬送ポットは直ぐに移植爪上方に至り、苗供
給作業は大変忙しい作業となってしまう。また、移植爪
をクランクにより駆動する構成としていたので、片持ち
支持となり、剛性が不足して偏磨耗を生じるおそれがあ
ったのである。また、前記特開2000−84826号
では、チェーンを介して苗搬送ポットを連結しているの
で、挿入部を形成したターンテーブルに苗搬送ポットを
挿入する場合と比べて、搬送位置を位置決めすることが
困難である。つまり、移植爪と連動して、苗搬送ポット
からの苗落下を行わせることが困難となる。該技術で
は、苗落下位置での位置決めを安定させる方策や、チェ
ーンのテンション調整等の具体的解決手段が示されてい
ない。そこで本発明は、苗搬送ポットの搬送距離を苗搬
送ポットの搬送距離を長くして野菜苗を供給しやすくす
ると共に、搬送距離増大による不具合の発生を防止する
と共に、移植爪を両側から支持して安定して作動できる
ようにする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。請求項1においては、機体フレー
ム上に設けた苗供給部より苗を移植爪内に投入して、該
移植爪を畝上へ移動して移植する野菜移植機において、
機体フレーム上の左右に駆動スプロケットと従動スプロ
ケットを配置し、苗の挿入される苗搬送体をチェーン状
に連結して前記スプロケット間に巻回し、進行方向後側
に苗の挿入部を配置し、前側に受継部を配置した苗供給
部を構成したものである。
【0005】また、請求項2においては、前記受継部を
駆動スプロケット側に配置したものである。
【0006】また、請求項3においては、前記受継部の
下方に左右一対の移植爪を設け、該一対の移植爪の左右
一側部に駆動部を配置し、他側部にガイド部を設けたも
のである。
【0007】また、請求項4においては、機体フレーム
上に設けた苗供給部より苗を移植爪内に投入して、該移
植爪を畝上へ移動して移植する野菜移植機において、前
記移植爪をくちばし状の一対の爪部より構成して、閉じ
方向に付勢部材により付勢し、該移植爪を当接アームと
連結して、該当接アームを開閉カムに当接し、移植爪を
開閉カムにて開ける側に駆動する構成としたものであ
る。
【0008】また、請求項5においては、機体フレーム
上に設けた苗供給部より苗を移植爪内に投入して、該移
植爪を畝上へ移動して移植する野菜移植機において、苗
供給部には、機体フレーム上の左右に駆動スプロケット
と従動スプロケットを配置し、苗の挿入される苗搬送体
をチェーン状に連結して前記スプロケット間に巻回し、
両スプロケット間にわたる二列の苗搬送体の移動経路の
うち、張り側となる移動経路の下方に、移植爪へ苗を供
給するための苗落下位置を設けたものである。
【0009】また、請求項6においては、機体フレーム
上に設けた苗供給部より苗を移植爪内に投入して、該移
植爪を畝上へ移動して移植する野菜移植機において、苗
供給部には、機体フレーム上の左右に駆動スプロケット
と従動スプロケットを配置し、苗の挿入される苗搬送体
をチェーン状に連結して前記スプロケット間に巻回し、
苗搬送体の移動経路上で、苗搬送体がいずれかのスプロ
ケットに当接保持される部位の下方に、移植爪へ苗を供
給するための苗落下位置を設けたものである。
【0010】また、請求項7においては、機体フレーム
上に設けた苗供給部より苗を移植爪内に投入して、該移
植爪を畝上へ移動して移植する野菜移植機において、苗
供給部には、機体フレーム上の左右に駆動スプロケット
と従動スプロケットを配置し、苗の挿入される苗搬送体
をチェーン状に連結して前記スプロケット間に巻回し、
両スプロケットの下端外周に面取りを形成して、苗搬送
体に形成されるスプロケット下側への突出部と、スプロ
ケット下端との当接衝撃を和らげるようにしたものであ
る。
【0011】また、請求項8においては、機体フレーム
上に設けた苗供給部より苗を移植爪内に投入して、該移
植爪を畝上へ移動して移植する野菜移植機において、苗
供給部には、機体フレーム上の左右に駆動スプロケット
と従動スプロケットを配置し、苗の挿入される苗搬送体
をチェーン状に連結して前記スプロケット間に巻回し、
従動スプロケットを枢支する支持台を左右方向へ移動自
在に設けると共に、該支持台の反駆動スプロケット側で
調整ボルトを機体フレームに挿入して、該調整ボルトと
前記支持台との間には付勢部材を介設し、ダブルナット
を用いて、調整ボルトの支持台側への移動を制止すると
共に、前記付勢部材による付勢力を調整可能としたもの
である。
【0012】また、請求項9においては、機体フレーム
上に設けた苗供給部より苗を移植爪内に投入して、該移
植爪を畝上へ移動して移植する野菜移植機において、苗
供給部には、循環経路に沿って移動する複数の苗搬送体
を配置し、該苗搬送体群の下方に、苗搬送体より苗を落
下させるための開口部を形成した苗搬送台を配置すると
共に、苗搬送台上に、前記開口部の苗搬送体移動方向前
側で苗搬送体への供給指示目標部材を立設したものであ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を説明す
る。図1は本発明の一実施例に係る歩行型野菜移植機の
全体的な構成を示した側面図、図2は同じく平面図、図
3は機体フレームとミッションケース部分の側面図、図
4は機体フレーム部分の平面図、図5は苗供給部の平面
図、図6は受継部の後面断面図、図7は同じく平面図、
図8は移植部の後面図、図9は同じく側面図、図10は
同じく平面図、図11は移植爪の側面断面図、図12は
鎮圧輪支持部の側面図、図13は鎮圧輪部分の後面図で
ある。
【0014】本発明の一実施例に係る玉葱用の歩行型の
野菜移植機について全体構成から説明する。図1、図2
において、野菜移植機1は、機体フレーム2の前部上に
エンジン3を載置し、前後中央部上に走行ミッションケ
ース4と植付けミッションケース5を配置し、機体フレ
ーム2後部上から後方にハンドル部材となるハンドルフ
レーム6を水平方向に連設して、該ハンドルフレーム6
の中途部上に苗供給部7を配置し、ハンドルフレーム6
後部を運転操作部9としている。
【0015】前記機体フレーム2の前部には前輪支持軸
10を横架し、該前輪支持軸10の両側に前輪支持フレ
ーム11・11の一端を取り付け、該前輪支持フレーム
11・11の他端に前輪12・12を支持している。ま
た、機体フレーム2の中途部より回動支持軸13・14
を横架し、走行ミッションケース4より後輪駆動軸15
を水平方向側方に突出し、該後輪駆動軸15の両側に駆
動ケース16・16を連設して、該駆動ケース16・1
6の後部に後輪17・17を支持している。そして、前
輪支持フレーム11と駆動ケース16はリンク機構を介
して連結されるとともに、機体フレーム2下部に設けた
油圧シリンダ19とリンク機構を介して駆動ケース16
が連結され、該油圧シリンダ19を伸縮させることによ
り前輪支持フレーム11と駆動ケース16が前輪支持軸
10及び後輪駆動軸15を中心に回動されて、機体を昇
降可能としている。
【0016】そして、植付けミッションケース5の後部
であって後述する後フレーム2b・2bの間の苗供給部
7の下方に移植部20が配置され、後フレーム2b・2
bで保護できるとともに、該移植部20は移植爪51を
昇降して、上端位置で苗供給部7より苗26を受け取
り、下端位置で移植爪51を開いて畝25上に苗を落下
させて、その後方に配置した覆土輪22により苗の根部
に土を寄せて覆土して移植する構成としている。
【0017】次に各部の構成を説明する。まず、走行部
及び植付け部を支えるシャーシから説明する。図3、図
4に示すように、シャーシは機体フレーム2と、該機体
フレーム2に連設する走行ミッションケース4と植付け
ミッションケース5と、該走行ミッションケース4と植
付けミッションケース5とを連結する連結部材となる連
結プレート30と、前記植付けミッションケース5と機
体フレーム2を連結するハンドルフレーム6から構成さ
れ、それぞれを連結固定することにより補強部材を必要
とせず補強し合い剛性を高める構成としている。
【0018】前記機体フレーム2は側面視略逆「へ」字
状に構成して、該機体フレーム2を前フレーム2aと後
フレーム2bから構成して略前後中央部で連結し、該前
フレーム2aはプレート状に構成してその前部上にエン
ジン3を載置固定し、後部上にステー2cを介して走行
ミッションケース4を載置固定している。前記後フレー
ム2bは横フレーム2dから左右両側より後方へパイプ
を延設した平面視Π状に構成して、該前部の左右水平方
向の横フレーム2dに前フレーム2a後端を固設してい
る。左側の後フレーム2bの前後中途部上より中柱2e
を立設している。また、前フレーム2a後部に前記回動
支点軸13を支持して側方に突出し、横フレーム2d延
長上に回動支点軸14を支持し、走行ミッションケース
4下部に後輪駆動軸15をそれぞれ左右水平方向に平行
に支持している。
【0019】そして、前フレーム2aの前後方向の左右
中心線を走行部(機体)の中心線として、左右一側(本
実施例では進行方向左側)に偏位して回動支持軸13・
14と後輪駆動軸15が側方に延設されて、野菜移植機
1が畝25を跨いで走行するときに、走行部が左右一側
に偏位して走行し、後述するように往路と復路で左右一
側2列ずつ(往路で1条目と二条目を、復路で3条目と
4条目を)移植できるようにしている。なお、左右の前
輪12・12と後輪17・17は畝25の形状や幅等に
合わせて左右位置(車幅)を調整できるようにしてい
る。
【0020】そして、図2、図3に示すように、前記後
フレーム2bの後部上及び中柱2e上部にハンドルフレ
ーム6の前部が連結され、該ハンドルフレーム6の前部
を植付けミッションケース5上部と連結し、前後中途部
上に苗供給部7と左右の苗載台31・31を支持し、後
部に昇降レバー32や主クラッチレバー33や作業レバ
ーやアクセルレバーやサイドクラッチレバーや高さ調節
レバー等の操作レバーを配置している。
【0021】前記ハンドルフレーム6は平面視「E」状
に右フレーム6Rと中フレーム6Mと左フレーム6Lか
ら構成し、右フレーム6Rと中フレーム6Mの前部間に
植付けミッションケース5を支持固定し、前後中途部間
に連結プレート34を架設して、該連結プレート34の
下面に前記右側の後フレーム2b後端上部が固設され
る。このようにして3者が互いに連結固定されて剛性を
アップしている。該連結プレート34下部には苗供給部
7の駆動ケースが付設される。
【0022】また、中フレーム6Mと左フレーム6Lの
前後中途部間に補強パイプ6aが連結され、該左フレー
ム6Lの前部下面には前記中柱2e上端が連結固定され
る。このようにして、右フレーム6Rと中フレーム6M
と左フレーム6Lの間で連結固定することで剛性をアッ
プしている。また、右フレーム6Rの前後中途部より苗
載台フレーム35が外側方に突設されて苗載台31を取
り付け、左フレーム6Lより苗載台フレーム36を外側
方に突設して苗載台31を取り付けている。
【0023】本実施例では、機体右側のハンドルフレー
ム6側部の後輪17後方(苗供給部7の右斜め後方)に
主作業者23が位置し、機体左側のハンドルフレーム6
側部の後輪17後方(苗供給部7の左斜め後方)に補助
作業者24が位置し、或いは、一人作業の場合は機体右
側のみ位置し、主作業者23は前記操作レバーを操作す
るとともに、苗載台31から苗26を取り、苗供給部7
の各苗搬送ポット40に一つずつ(あるいは所定本数ず
つ)苗を挿入していく。補助作業者24は主作業者23
が苗搬送ポット40に挿入できなかった苗搬送ポット4
0に苗を挿入して補完する。
【0024】前記走行ミッションケース4と植付けミッ
ションケース5はそれぞれ上下方向に向けて機体中央部
の前後に並設され、該走行ミッションケース4と植付け
ミッションケース5の左右一側に連結プレート30を貼
設して両ケースを連結する構成として一体的な構成物と
している。そして、前述のように前フレーム2aの後部
上に走行ミッションケース4を固設し、後フレーム2b
上部にハンドルフレーム6を介して植付けミッションケ
ース5の上部を固設している。こうして,側面視におい
て、機体フレーム2が逆「へ」字状に折れ曲がり状に構
成されている中央の凹部上方を、走行ミッションケース
4と植付けミッションケース5と連結プレート30によ
り連結固定することによって、側面視で三角形を構成す
ることができて剛性を高めているのである。
【0025】次に苗供給部7について図2、図5、図
6、図7より説明する。図2に示すように、前記左フレ
ーム6Lの中途部より補助作業者24側(機体中心と反
対側)へ平面視U字状の支持フレーム37が水平側方へ
突設され、該支持フレーム37とハンドルフレーム6の
前後中途部上に、板体を長円形(長リング形)に構成し
た苗搬送台39が略水平に固設されている。
【0026】そして、図2、図5に示すように、駆動ス
プロケット41が連結プレート34上に、従動スプロケ
ット42が支持フレーム37上にそれぞれ回転自在に支
持して配置され、該駆動スプロケット41と従動スプロ
ケット42にチェーン状に連結した苗搬送体としての苗
搬送ポット40連が巻回されている。該駆動スプロケッ
ト41へは前記植付けミッションケース5よりチェーン
等の伝動機構を介して動力が伝達される。このようにし
て苗供給部7が構成される。
【0027】こうして、苗搬送台39が機体中心から偏
位した車輪(前輪12・後輪17)側へ延設されること
で、苗供給部7が畝25を跨ぐように配設されて、二条
植えの場合、四条の植付け幅を跨ぐようになり、畝25
の両側に位置する主作業者23と補助作業24の両者が
苗供給部7に対面して苗載台31より苗を取って苗搬送
ポット40に苗を供給できるようにしている。そして、
主作業者23が位置する走行部側に駆動スプロケット4
1を配置して苗供給部7を駆動するようにして、植付け
ミッションケース5からの駆動伝達経路が短く、伝達機
構をコンパクトに構成できるようにしている。また、苗
搬送ポット40連を長円形とすることで前後に左右方向
の直線部分(または円弧状の略直線部分)を構成するこ
とができて、左右方向の搬送距離を長くして苗を挿入す
るための時間を長くして苗供給を行なえる時間を長くし
て挿入抜けがないようにできて、移植するタイミングを
従来よりも速くすることで移植効率を上げられるように
している。なお、本実施例では苗搬送を長円形としてい
るが、少なくとも直線部分が苗供給部7と後述する受継
部50にあればよく、三角形状に構成することも四角形
状または多角形状に構成することも可能である。
【0028】前記苗搬送ポット40は、図6、図7に示
すように、筒体の上部を拡開した漏斗状に構成し、上方
より苗を挿入し易い形状としている。苗搬送ポット40
の下部外周には連結板43が直径方向に延設して水平方
向に固設され、該連結板43の端部同士が隣接する苗搬
送ポット40の連結板43と枢支ピン44により互いに
回動自在に枢結され、苗搬送ポット40と連結板43と
枢支ピン44により連結して無端体を構成して、チェー
ン等を不要として簡単な構成としている。そして、該苗
搬送ポット40の上下中途部側面に前記駆動スプロケッ
ト41と従動スプロケット42の外周面が当接するよう
にして、本実施例では平面視右回り回動して、補助作業
者24側で反転して受継部50側へ苗を搬送するように
している。なお、駆動スプロケット41と従動スプロケ
ット42は上下複数枚(本実施例では二枚)配置して、
苗搬送ポット40の上下中途部に当接して安定して搬送
できるようにしている。
【0029】前記連結板43の一側の下部(搬送方向前
部が好ましい)にはプレート状の蓋体45の一側が支点
ピン46により枢支され、該蓋体45の他側の上面で前
記苗搬送ポット40の下面を蓋する構成としている。つ
まりシャッターとしている。そして、該蓋体45の他側
の下面の左右一側にはローラ47が回転自在に枢支さ
れ、苗搬送台39上を転動するようにしている。該ロー
ラ47は苗搬送ポット40毎に取り付けられるが、搬送
方向に対して左右交互にローラ47が配置されている。
つまり、一つの苗供給部7において、多数連結した苗搬
送ポット40・40・・・は偶数個とし、それぞれ順に
番号を付したときに、奇数に位置する苗搬送ポット40
と偶数に位置する苗搬送ポットでは搬送方向に対して交
互に左右逆側にローラ47・47・・・を配置している
のである。言い換えれば、奇数(または偶数)のローラ
47は内周側に、偶数(または奇数)のローラ47は外
周側に配置するのである。
【0030】そして、前記苗搬送台39は前記ローラ4
7が転動するレールの役目を果たしており、該苗搬送台
39の前記ローラ47が転動する経路において、受継部
50、つまり、機体上方の苗搬送台39の前部側に開口
部(または切欠)39a・39bを左右前後位置をズラ
せて並設配置して、該開口部39a・39bでローラ4
7を支えるものがなくなり支点ピン46を中心に蓋体4
5が下方に回動して、苗搬送ポット40の下方を開口
し、苗を移植部20に落下させるようにしている。
【0031】即ち、左右方向に長い長円形の苗搬送台3
9の前部右側の苗搬送ポット40の移動軌跡部に開口部
39a・39bを搬送方向に沿って開口し、該開口部3
9a・39bは苗搬送ポット40の底面積よりも大きく
して苗を落下できるようにするとともに、搬送方向に対
しては連結した苗搬送ポット40の3ピッチまたは5ピ
ッチ離れた位置に開口しており、この間隔は条幅(条間
隔)に合わせている。そして、進行方向に対して一方は
左右一側を、他方は左右他側をそれぞれローラ47が落
ち込むように位置を合わせて側方に大きく開口し、ロー
ラ47が位置しない側は苗搬送ポット40の底面よも若
干広げる程度で苗は落下する(蓋体45が下方へ回動で
きる)が、進行方向前後隣接する苗搬送ポット40に付
設されているローラ47は落ち込まないようにしてい
る。つまり、開口部39a・39bは苗搬送ポット40
の搬送方向中心線に対して、互いに左右逆側に広げて開
口している。そして、開口部39a・39b内における
進行方向終端側のローラ47が通過する位置には、徐々
に上昇して苗搬送台39のローラ47転動面につながる
スロープ(傾斜面)39c・39cがそれぞれ設けられ
て、ローラ47が引っ掛かることなく移動に伴って徐々
に蓋体45が閉じるようにしている。
【0032】図5に示すように、苗搬送ポット40連の
移動経路は長円状となっており、両スプロケット41・
42間にわたって、二列の移動経路が形成されている。
該二列の移動経路は、苗搬送ポット40とスプロケット
41・42との係合が外れた直線状の経路である。該二
列の移動経路のうち、駆動スプロケット41の回転方向
後側となる機体進行方向前側の移動経路は、苗搬送ポッ
ト40連の張り側である。一方、駆動スプロケット41
の回転方向前側となる機体進行方向後側の移動経路は、
苗搬送ポット40連の緩み側となっている。前側の移動
経路は、苗搬送ポット40連の移動方向において、従動
スプロケット42から駆動スプロケット41に至る経路
であり、駆動スプロケット41の回転駆動によって引っ
張られる部位である。したがって、この部位に位置する
苗搬送ポット40連は「張った」状態にある。また、後
側の移動経路は、苗搬送ポット40連の移動方向におい
て、従動スプロケット42から駆動スプロケット41に
至る経路であり、駆動スプロケット41の回転駆動によ
って押し出される部位である。したがって、苗搬送ポッ
ト40連全体が有する緩みが、この部位に位置する苗搬
送ポット40連に集中し、後側の移動経路に位置する苗
搬送ポット40連は、「緩んだ」状態にある。なお、両
スプロケット41・42と係合している部位の苗搬送ポ
ット40連は、両スプロケット41・42により位置決
めされるので、「張った」状態でも、「緩んだ」状態で
もない。
【0033】前記受継部50に備える開口部39aは、
前記張り側となる前側の移動経路の下方に設けられてい
る。該開口部39aは、苗搬送ポット40から移植爪5
1へ苗を供給するための苗落下位置である。「張った」
状態の移動経路を移動中の苗搬送ポット40は、駆動ス
プロケット41と完全に連動して移動する。したがっ
て、苗を受け取る移植爪51の受継部50(上死点位
置)への移動タイミングと、苗搬送ポット40の苗落下
位置(開口部39aの上方)への移動タイミングとを、
合わせることができる。逆に、「緩んだ」状態の移動経
路を移動中の苗搬送ポット40は、各苗搬送ポット40
の緩み量(移動方向に対する左右への押し出し量)が特
定されないので、駆動スプロケット41の駆動とは完全
には連動しない。つまり、前記両移動タイミングにズレ
が生じうる。
【0034】以上のように、前記張り側となる移動経路
の下方に、移植爪51へ苗を供給するための苗落下位置
を設けることで、苗供給部7より移植爪51へ苗の受け
渡しを確実に行うことができる。このため、受継ぎ不良
による植付けミスが発生することがない。
【0035】受継部50に備えるもう一つの開口部39
bは、苗搬送ポット40連の移動経路上で、苗搬送ポッ
ト40が駆動スプロケット41に当接保持される部位、
つまり半円状となっている経路の下方に、設けられてい
る。該開口部39aも、苗搬送ポット40から移植爪5
1へ苗を供給するための苗落下位置である。苗搬送ポッ
ト40は駆動スプロケット41と当接した状態では、位
置決めがされており、駆動スプロケット41に対して苗
搬送ポット40がズレることはない。このため、前記部
位に位置する苗搬送ポット40は、駆動スプロケット4
1と完全に連動して移動する。したがって前述と同様
に、苗を受け取る移植爪51の受継部50(上死点位
置)への移動タイミングと、苗搬送ポット40の苗落下
位置(開口部39aの上方)への移動タイミングとを、
合わせることができる。
【0036】以上のように、苗搬送ポット40が駆動ス
プロケット41に当接保持される部位の下方に、移植爪
51へ苗を供給するための苗落下位置を設けることで、
苗供給部7より移植爪51へ苗の受け渡しを確実に行う
ことができる。このため、受継ぎ不良による植付けミス
が発生することがない。
【0037】なお、苗搬送ポット40が従動スプロケッ
ト42に当接保持される部位の下方に、移植爪51へ苗
を供給するための苗落下位置を設ける構成としても、前
述と同様の効果を得ることができる。もっとも、駆動ス
プロケット41側の前記下方位置に苗落下位置を設ける
方が、移植爪51と苗搬送ポット40との移動タイミン
グを合わせる上では好ましい。従動スプロケット42
は、前記張り側である前側の移動経路上の苗搬送ポット
40連を介して、駆動スプロケット41に駆動される構
成であるので、張り側の苗搬送ポット40連のズレ等の
影響分だけ、回転駆動タイミングが駆動スプロケット4
1とズレてしまうためである。
【0038】このように、苗供給部7は長円状に苗搬送
ポット40・40・・・が配置されて、機体後方の主作
業者23と補助作業者24が位置する前を順に通過し
て、その通過時に苗26を苗搬送ポット40内に挿入
し、その前方の移植部20が位置する上方へ回転移動さ
せる。この移植部20上方位置において、3ピッチ離れ
たローラ47・47が同時に開口部39a・39b内に
落ち込み、蓋体45・45を下方に回動して開き、苗を
落下させて移植部20の移植爪51・51内に投入する
ようにしている。この落下させる部分を受継部50とす
る。つまり、受継部50は駆動スプロケット41が位置
する苗供給部7の駆動側に位置し、機体側に位置するこ
とによって移植部20と近づけることができて受継が良
好となる。そして、ローラ47・47はスロープ39c
・39cに当接して徐々に上昇して蓋体45・45を閉
じるのである。従って、一つの移植爪51に対して苗搬
送ポット40から一つおきに供給される。つまり、奇数
となる苗搬送ポット40は左右の開口部の左側(または
右側)、偶数となる苗搬送ポット40は右側(または左
側)の開口部で下方の蓋体45が開かれ、奇数と偶数で
左右の条(1条と2条または3条と4条)の移植爪51
・51に落下することになる。よって、同時2条の植付
けが可能となり、左右条の間隔も一定に保てるのであ
る。
【0039】次に、移植部20について図8乃至図10
より説明する。前記後フレーム2b・2bの間の機体中
央部における植付けミッションケース5の後方に移植部
20が配設され、該移植部20は、左右一側に配置され
駆動部となるロータリケース52と、左右中央部に位置
して受継部50から畝25へ搬送する左右の移植爪51
・51と、左右他側方に配置してガイド部となる昇降ガ
イド53と、これらを連結するアームやリンク等から構
成されている。ロータリケース52と昇降ガイド53は
左右機体フレーム2に固定され、この間に移植爪51・
51が配設され、該移植爪51・51は前記受継部50
の下方で側面視楕円状の軌跡で昇降するように構成され
ている。
【0040】前記ロータリケース52は一端が機体フレ
ーム2より左右水平方向に突設した支点軸54に回転自
在に支持され、該ロータリケース52の外側側面の支点
軸54外周部に伝動体となるスプロケット55が固設さ
れ、チェーン等の伝動手段を介して前記植付けミッショ
ンケース5と連動連結され、該移植部20と前記苗供給
部7が同期して駆動するように構成されている。尚、ス
プロケット55の代わりに歯車等により伝動する構成と
することもでき限定するものではない。
【0041】前記ロータリケース52内には三つの歯車
が直列的に配置してそれぞれ噛合され、ロータリケース
52他側より出力軸56を前記スプロケット55と反対
側に突出している。該出力軸56上にアーム57の一端
が固設されている。こうして、ロータリケース52が一
回転すると同時にアーム57が逆方向に一回転するよう
に前記歯車が設定されている。前記アーム57の他端に
連結軸59の一端が固設され、該連結軸59上に条幅に
合わせて移植爪支持体60・60の一側(前側)が軸受
を介して回転自在に支持されている。該移植爪支持体6
0・60の前後中途部間には連結補助軸62が連結され
て、剛性をアップしている。該移植爪支持体60は左右
のプレートより構成して、左右のプレート間の連結軸5
9上に開閉カム61を固設している。
【0042】前記移植爪支持体60の他側(後側)には
漏斗状のカップ60aを形成して、受継部50より苗が
入り易くし、該カップ60a下部に開閉可能に移植爪5
1を配置している。移植爪51の開閉機構は、前記カッ
プ60aの前部と後部に同距離はなれた位置に爪支点軸
63・63を左右水平方向に設け、該爪支点軸63に移
植爪51の上部の前後一端を枢支している。そして、移
植爪51は前後略対称に構成したくちばし状の爪部51
a・51aを合わせた状態で苗を収納支持し、開いた状
態で苗を落下させるようにしており、合わせる側の爪部
51a上部のカップ60aの左右両側に枢支軸64・6
4を設けて前後の爪部51a・51aを連結している。
そして、該枢支軸64・64とカップ60a上部との間
にバネ69・69を介装して、枢支軸64・64を持ち
上げるようにして、移植爪51を閉じるように付勢して
いる。
【0043】また、前記開閉カム61側に位置する爪部
51aの爪支点軸63上には当接アーム65の一端が枢
支され、該当接アーム65の他端にローラ66を設けて
前記開閉カム61の外周に当接するように構成してい
る。該当接アーム65と爪部51a上部との間には爪開
閉量調節機構67が設けられており、該爪開閉量調節機
構67は両者間にボルト68を螺装して、該ボルト68
を回動することにより両者の間隔を調節して、爪部51
aの回動量を調節できるようにしている。
【0044】つまり、前記バネ69により爪部51aは
閉じるように付勢され、支点軸63に対して反対側に位
置する当接アーム65の先端は開閉カム61に当接され
て回動が規制されている。即ち、開閉カム61の外周形
状によって爪部51aが回動して移植爪51が開閉され
ることになるのである。このように構成することによっ
て、常に移植爪51は閉じ方向に付勢され、開閉カム6
1により強制的に開くように制御されるため、開き位置
でロックするような構成では、十分な開きが得られない
とロックできずに苗を落とすことができない場合があっ
たが、本実施例のように構成することで確実に開いて苗
を落下させることができるのである。
【0045】そして、前記ロータリケース52と左右反
対側に位置する移植爪支持体60の前部が上方に延出さ
れて延出部60bが形成され、該延出部60bより支持
軸70が昇降ガイド53側の側方に突出され、該支持軸
70の端部にローラ71を設けて上下方向に配置した昇
降ガイド53に嵌入して、移植爪51の昇降をガイドす
るようにしている。
【0046】このような構成において、移植爪51が上
昇端に位置して爪部51a・51aは閉じて、受継部5
0において、苗供給部7より苗が投入されると、植付け
ミッションケース5からの動力によりロータリケース5
2が回動され、アーム57も同時に回動されて、左右の
一対の移植爪51・51は同時に、昇降ガイド53に沿
って下降し、植付け爪51は略楕円軌跡を描いて下降す
る。そして、下端位置まで下降すると、開閉カム61の
回動により、該開閉カム61に当接した当接アーム65
が回動されて(開閉カム61の小径部に当接する)、爪
支点軸63・63を中心に爪部51aが回動されて、移
植爪51・51が開かれ、畝25上の下端位置で苗が落
下放出されるのである。更に回動すると、移植爪51・
51が上昇されて、上昇位置で開閉カム61の回転によ
り左右一対の移植爪51・51が同時に閉じられるので
ある。
【0047】次に覆土輪22の支持構成について図1
2、図13より説明する。前記左右の後フレーム2b・
2bの前後中途部下面から下方にステー72・72が突
設され、該ステー72・72に鎮圧輪フレーム73の前
端が支点軸80により枢支されて枢支部としている。該
枢支部近傍に後述するロック部89が設けられている。
該鎮圧輪フレーム73は平面視U字状に構成し、後端部
より後方にハンドル74を突出し、左右中央部より上方
に支持ステー75を突設し、下方に取付フレーム76を
垂設している。
【0048】前記取付ステー76下端に前後方向に枢支
軸90を突設し、該枢支軸90上に鎮圧輪支持フレーム
91の下部を枢支している。該鎮圧輪支持フレーム91
は後面視において、横「E」型に構成して、中央のフレ
ーム下部に前記枢支軸90を枢支し、左右両側のフレー
ムと中央のフレームの下部の間に鎮圧輪22・22・2
2・22を左右一対ずつ回転自在に配置している。この
一対の鎮圧輪22・22は前記移植爪51・51の進行
方向の線を跨ぐ構成としている。こうして、左右中央下
部に枢支軸90を配置して左右の鎮圧輪22・22・・
・を左右傾倒自在に支持して、畝25上面の傾斜に追随
して鎮圧精度を高め、移植後の苗26の根部の両側を押
さえる構成としている。
【0049】前記支持ステー75の上部に左右方向に枢
支軸77を設け、該枢支軸77に延設部材となるガイド
杆78の一側が摺動自在に挿入され、該枢支軸77の両
側のガイド杆78上には付勢部材となるバネ79a・7
9bが外嵌されている。該ガイド杆78の他端は前記ハ
ンドルフレーム6(中フレーム6M)の後部に支点軸8
1により回転自在に支持されている。このように構成す
ることによって、前記鎮圧輪22は前記バネ79bの付
勢力により下方へ押圧するように付勢されている。そし
て、作業終了時や回行するときに、ハンドル74を持っ
て鎮圧輪22を上昇させると、枢支軸77が支点軸80
・81を結ぶ線上よりも上方に位置すると死点越えとな
って、鎮圧輪22を上昇した位置に維持することができ
るのである。
【0050】次に、鎮圧輪22を上昇させた位置にロッ
クするためのロック部89の構成について説明する。前
記枢支部近傍にはロック部89が設けられている。該ロ
ック部89は前記鎮圧輪フレーム73の回動基部側に枢
支軸93によりロックアーム94の一端を枢支し、該ロ
ックアーム94の他側には長手方向と上方(支点軸80
に対して半径方向)に延びるL字状の長孔94aが形成
され、一方、機体フレーム2(後フレーム2b)の前記
ステー72よりも上方位置に係止ピン95を突出して、
該係止ピン95を前記長孔94aに挿入している。
【0051】更に、前記ロックアーム94の他端(上
端)にワイヤー96とバネ97の一端が連結され、該バ
ネ97の他端は前方の後フレーム2bに連結されてロッ
クアーム94を前方へ回動するように付勢し、ワイヤー
96の他端は前記昇降レバー32の回動基部設けたアー
ム99と連結している。該昇降レバー32には更に図示
しないワイヤー等を介してエンジン3近傍に設けた油圧
操作レバーと連結され、該昇降レバー32の操作により
前記油圧シリンダ19を作動させて機体を昇降可能とし
ている。
【0052】このような構成において、前記ハンドル7
4を持ち上げて鎮圧輪22を上昇させると、ロックアー
ム94も持ち上げられて、係止ピン95が長孔94aに
沿って下降し、鎮圧輪22が上昇位置で前述の如く死点
越えによって上昇位置で維持される位置に至ると、係止
ピン95が長孔94aの垂直部94bに入り、ロックア
ーム94はバネ97の引っ張り力により下方へ回動付勢
され、係止ピン95が長孔94aの垂直部94bに維持
され、鎮圧輪22が自重等により下方へ回動しようとし
ても、垂直部94bに係止ピン95が係合されて回動で
きず、鎮圧輪22は上昇位置にロックされることにな
る。そして、作業開始時や回行後の作業再開時に、昇降
レバー32を機体が下降するように、前方へ回動操作す
ると、ワイヤー96が引っ張られてロックアーム94を
後方へ回動し、この回動によって長孔94aの内面が係
止ピン95を下方に押して鎮圧輪フレーム73を下方へ
押し、死点越え部分を通過させて鎮圧輪22を下げるの
である。つまり、昇降レバー32の下降操作に連動して
鎮圧輪22を下降することができるのである。このよう
にして昇降レバー32の下降操作で鎮圧輪22も同時に
下降させて操作性を向上しているのである。なお、本実
施例においては、2条植えとしているが、移植爪及びそ
の駆動機構を更に一対左右方向に付加して4条植えとす
ることも可能である。また、本実施例では走行部が進行
方向右側に偏心しているが、左側に偏心した構成とする
ことも可能である。
【0053】次に、苗供給部の構成の異なる第二実施例
の野菜移植機について説明する。第二実施例において
は、第一実施例と苗供給部の構成が異なるのみであり、
他の点は同一である。したがって以下では、両実施例で
同一の部分に関しては同符号を用いると共に、その部分
に関する説明を省略する。
【0054】第二実施例の野菜移植機に備える苗供給部
107について図14、図15、図16より説明する。
図14に示すように、駆動スプロケット141の支持部
が、右フレーム6Rと中フレーム6Mとを連結する連結
プレート134により構成される。該連結プレート13
4には図示せぬ駆動ケースが固設され、該駆動ケースよ
り上方には駆動軸182が延設されて、該駆動軸182
に駆動スプロケット141が固設されている。一方、従
動スプロケット142の支持部が、中フレーム6Mと左
フレーム6Lとに支持されて側方へ突設した支持フレー
ム137と、該支持フレーム137上に配置する取付フ
レーム262とで構成される。該取付フレーム262に
は上方に延出する支持軸282が枢設されており、該支
持軸282に従動スプロケット142が固設されてい
る。そして、駆動スプロケット141と従動スプロケッ
ト142とに、無端状に連結したポット取付基部140
連が巻回されている。ポット取付基部140にはそれぞ
れ、一の苗が挿入される苗挿入用ポット148が保持さ
れる。該駆動スプロケット141へは前記ミッションケ
ース104よりチェーン等の伝動機構を介して動力が伝
達される。このようにして苗供給部107が構成され
る。
【0055】以上において、ポット取付基部140は、
それぞれを連結して長円状を形成する連結体である。ま
た、連結体であるポット取付基部140と、苗挿入用ポ
ット148とは、苗搬送手段としての苗搬送体を構成す
る。後述するが、苗挿入用ポット148は、ポット取付
基部140(連結体)に対して着脱自在である。
【0056】前記駆動スプロケット141および従動ス
プロケット142は、金属、特に、アルミニウムで成型
される。また、両スプロケット141・142には、自
らの回転中心回りに、それぞれ中抜き部分141a・1
42aが放射状に多数形成されている。そして、両スプ
ロケット141・142は、中抜き部分141a・14
2aの形成により軽量化が図られると共に、金属製(ア
ルミ製)とすることで剛性が保たれている。また、両ス
プロケット141・142は、アルミ製であるので、成
型が容易である。
【0057】両スプロケット141・142の外周に
は、該スプロケット141・142の有する歯と歯との
間に、それぞれ、ポット取付基部140(連結体)の嵌
合環158との当接部141c・142cが形成されて
いる。該当接部141c・142cは嵌合環158と係
合するように、円弧状に形成される。両スプロケット1
41・142がそれぞれ有する当接部141c・142
cの形成数は、本実施例では、16となっている。この
ため、長円状となるポット取付基部140連の円弧状と
なる一端部には、両スプロケット141・142の回動
位置によらず、8から9のポット取付基部140が位置
することとなる。
【0058】そして、主作業者123は、右側の後輪1
17の後方を歩行して、長円状となるポット取付基部1
40連の右端部より苗126をポット取付基部140へ
供給する。また、補助作業者124は、左側の後輪11
7の後方に歩行して、長円状となるポット取付基部14
0連の右左端部より苗126をポット取付基部140へ
供給する。
【0059】ポット取付基部140連の円弧状となる端
部は、作業者123・124による苗供給位置である。
両側の苗供給位置はそれぞれ、左右に位置する前記苗載
台131・131の近傍に位置する。このため、作業者
123・124はそれぞれ、片手の往復運動により、苗
載台131から苗供給位置の苗挿入用ポット148に苗
供給が可能である。以上において、苗供給位置に常時位
置するポット取付基部140の数が多ければ多いほど、
作業者123・124は、苗挿入用ポット148への苗
の供給を確実に行うことができると共に、一方の作業者
のみにより確実な苗供給を行うことも可能となる。つま
り、2条植えにおける苗供給を、一人の作業者により行
うことが可能である。前記スプロケット141・142
にそれぞれ、嵌合環158に対する当接部141c・1
42cを五つ以上形成することで、当接部が四つである
十文字形の駆動輪(スプロケット)を用いる場合と比べ
て、円弧状部を移動する苗挿入用ポット148の数が多
いので、同じ搬送速度であれば苗を挿入する機会が増加
して苗供給を確実に行うことが可能である。
【0060】前記ポット取付基部140(連結体)につ
いて、図15、図16を用いて説明する。ポット取付基
部140は、苗挿入用ポット148を着脱自在とする嵌
合環158と、該嵌合環158の両側に形成される第一
連結部143aと第二延出部143b・143bとを備
える。嵌合環158は、上下を開口した筒体である。ま
た、連結体であるポット取付基部140は、次のように
して無端状に連結される。水平面内で延出する第一連結
部143aと、第二連結部143b・143bとは、嵌
合環158の外周面に突設されている。また、第二連結
部143b・143bは、それぞれ第一延出部143a
の上下に位置する位置関係となる。隣接するポット取付
基部140・140間において、一方のポット取付基部
140の第一連結部143aと、他方のポット取付基部
140の第二連結部143b・143bとは、平面視重
複する。そして、第一連結部143aおよび第二連結部
143b・143bが、上方より枢支ピン144を挿入
して互いに左右回動自在に枢結されて、ポット取付基部
140・140間が連結される。以上のようにポット取
付基部140を構成して、ポット取付基部140・14
0・・・を無端状に左右揺動自在に連結して無端体を構
成し、チェーン等を不要として簡単な構成としている。
【0061】そして、該ポット取付基部140の上下中
途部側面に前記駆動スプロケット141と従動スプロケ
ット142の外周面とが当接するようにして、本実施例
では平面視右回り回動して、補助作業者124側で反転
して受継部150側へ苗を搬送するようにしている。な
お、駆動スプロケット141と従動スプロケット142
は外周面に多数形成した凹部をポット取付基部140の
上下中途部に当接して安定して搬送できるようにしてい
る。
【0062】前記苗挿入用ポット148は、図17
(a)、図17(b)に示すように、筒体の上部を拡開
した形状に構成し、上方より苗を挿入し易い形状として
いる。なお、図17(a)は苗挿入用ポット148側面
断面図であり、図17(b)は同じく底面図である。苗
の挿入方向において、入口側となるポット上端より出口
側となるポット下端に向けて、内径が小さくなるように
形成されている。そして、苗挿入用ポット148への苗
の挿入を容易とすると共に、苗挿入用ポット148から
の苗の落下方向を制限して、移植爪151への苗の受渡
しが確実に行われるようにしている。苗挿入用ポット1
48の上部は、下方より上方に向けて、径が徐々に大き
くなる円筒を複数連ねたようにして、段付に形成されて
いる。苗挿入用ポット148の内面148dにおいて、
前記各円筒の上端部が内面148dにおける凸部148
bとなっている。また、該各円筒の下端部が内面148
dにおける凹部148cとなっている。つまり、苗挿入
用ポット148の内面148dを凹凸状として、苗が苗
挿入用ポットの内面と接触する面積を制限するようにし
ている。また、苗挿入用ポット148は樹脂製としてお
り、該苗挿入用ポットの少なくとも内面の一部が段付と
なるように塑性形成されている。苗挿入用ポットの内面
に全面的に段付を形成しても良く、外面の形状は問うも
のではない。
【0063】以上構成により、苗に水分が付着していて
も、苗が苗挿入用ポットの内面に苗が張り付いてしまう
不具合が防止されて、苗挿入用ポットからの落下による
移植爪151(移植部120)への苗の受渡しが確実に
行われることとなる。苗の移植時の事前準備として、苗
を薬液または消毒液に浸すことがあるが、水分の付着し
た状態においても移植爪151への受渡しに不具合が生
じないので、前記事前準備作業の後、苗の乾燥を待つこ
となく直ちに移植作業に移ることができる。また、植付
作業開始後に降雨が発生した場合においても、苗の苗挿
入用ポット内面への張り付きを恐れるために、作業を中
断する必要がない。さらに、野菜移植機に灌水機構を設
けず、移植作業の開始時に苗の活着性を高めるために苗
に水分を付与しても、不具合が生じることがない。さら
に、若干の降雨があって、苗に水分が付着した場合に
も、移植爪151への受渡しの不具合を恐れて、作業を
中断する必要がない。また、苗挿入用ポット148を樹
脂製とし、塑性形成により内面の一部を段付とするの
で、苗挿入用ポット148の製造が安価かつ容易に実現
できる。
【0064】一方、ポット取付基部140の嵌合環15
8は内部に、苗挿入用ポット148を挿入可能に形成さ
れており、苗挿入用ポット148の外周面が嵌合環15
8の内周面に略当接した状態で保持される。この状態の
嵌合環158に対する苗挿入用ポット148の位置を、
苗挿入用ポット148の保持位置とする。以上構成によ
り、苗挿入用ポット148はポット取付基部140に対
し着脱式に構成される。苗を挿入する苗挿入用ポット1
48と、ポット取付基部140とが別体であるので、苗
挿入用ポット148の破損時等には苗挿入用ポット14
8のみを交換するだけでよく、メンテナンス性が向上す
る。また、一条植えや半端な条ができた場合には、一つ
おきに、つまり、ポット連の奇数または偶数番目の苗挿
入用ポット148を取り外すことで、間違いなく容易に
一条植えができる。また、奇数または偶数番目の苗挿入
用ポット148の色を他と異なるように構成すること
で、条毎に別の種類の苗を間違いなく挿入して植えつけ
ることができる。また、苗挿入用ポット148は前述し
たように、樹脂製であり、下部のポット取付基部148
への挿入部がスリガラス状の半透明に形成され、上部が
透明体である。一方、ポット取付基部140はアルミ製
である。このため、苗挿入用ポット148をポット取付
基部140に対し着脱式としながら、走行時の振動等に
より、苗挿入用ポット148とポット取付基部140と
の間で擦れ合って、相互が摩耗したり、異音を発生する
などの不具合が生じない。また、上部が透明であるの
で、短い苗を挿入した場合でも、挿入ミスの有無も容易
に判断できる。
【0065】また、ポット取付基部140と苗挿入用ポ
ット148とには、苗挿入用ポット148の抜け防止構
成が設けられており、互いが嵌合可能に構成されてい
る。図15、図17(a)・(b)に示すように、苗挿
入用ポット148の外周面上に突起148aが設けられ
ると共に、嵌合環158の内周面には、前記保持位置で
の突起148aに対応する位置に、嵌合孔158aが形
成されている。前記保持位置では、嵌合孔158aに突
起148aが嵌合し、ポット取付基部140と苗挿入用
ポット148との嵌合位置となっている。該両部材の嵌
合により、ポット取付基部140からの苗挿入用ポット
148の抜けが防止される。特に、苗挿入用ポット14
8は前述したように合成樹脂製なので、苗挿入用ポット
148を撓ませて、嵌合孔158aと突起148aとの
係合・離脱を図ることができ、係合・離脱が容易であ
る。
【0066】このため、走行時の振動あるいは機体を運
搬車での積載移動時などの風圧等により、苗挿入用ポッ
ト148がポット取付基部140から脱落することがな
い。なお、本実施例(第二実施例)では、苗挿入用ポッ
ト148の外周面に凸部として突起148aを形成し、
嵌合環158の内周面に凹部として嵌合孔158aを形
成して、苗挿入用ポット148の抜け防止を構成してい
る。本発明は、この構成に限定されるものではなく、嵌
合環158の内周面と、苗挿入用ポット148の外周面
とに、それぞれ凹部または凸部が形成される構成であれ
ば良い。例えば、凹部としては、貫通孔である嵌合孔1
58aに代えて、窪みを形成するものとしても良い。ま
た、嵌合環158に凸部を形成し、苗挿入用ポット14
8に凹部を形成する構成としても良い。また、ネジ式の
ように回転させて嵌合固定することも可能である。
【0067】ポット取付基部140・140間の連結箇
所(第一連結部143aおよび第二連結部143b・1
43b)の下方には、図15、図16に示すように、シ
ャッター145の回動支点、つまり、シャッター145
の支持部が設けられている。シャッター145は、板状
部材の折曲加工により形成された部材であり、平面部1
45aと、平面部145aの一側に形成される回動支持
部145bと、他側に形成されるローラ取付部145c
とが備えられる。回動支持部145bは、シャッター1
45の搬送方向前側で、前記板状部材が断面視U字状に
折曲されて形成された部位である。該回動支持部145
bに挿入される支点ピン146を、ポット取付基部14
0の外周面下部に突設されるシャッター支持部143c
に水平方向に固定して、シャッター145がポット取付
基部140に対して上下回動自在に係止される。また、
U字状とすることで回動支持部145bを組み立てやす
く容易に着脱できるようにしている。そして、平面部1
45aで前記苗挿入用ポット148の下面を蓋する構成
としている。また、シャッター145の枢支位置(支点
ピン146および回動支持部145b)は、後述するシ
ャッター145の開閉構成のため、シャッター145に
おいて搬送方向の前側に設けられている。ローラ支持部
145cは、シャッター145の搬送方向後側の左右一
側で、前記板状部材を平面部145aに対して垂直下方
に板面が進行方向と平行となるように折曲した部位であ
る。ローラ支持部145cにはローラ147が配置さ
れ、該ローラ147は進行方向に対して直角水平方向に
支持ピン149を支持して、シャッター145に対し回
転自在に枢支される。
【0068】シャッター145は金属製であり、ローラ
支持部145cと平面部145aとはそれぞれ、金属製
の一体成型部材(シャッター145)の一部として形成
されている。苗挿入用ポット148の搬送方向より見
て、シャッター145は「L」字形状である。前記ロー
ラ支持部145cは一端をL字状に折り曲げるだけの構
成なので簡単に製作することができる。このため、ロー
ラ147の取付部材と、苗挿入用ポット148の下面を
蓋する部材とを別体で構成して、両部材を溶接等の連結
方法により連結する場合と比べ、シャッター145の剛
性を保つことができる。そして、シャッター145(ロ
ーラ支持部145c)の板厚を厚く形成して、錘を付設
することなくシャッター145がスムースに回動できる
ようにしている。前記第一実施例ではシャッター45を
薄く構成して、ローラ47を金属製として重くして錘の
役割を果たしている。
【0069】シャッター145に設けるローラ147
は、苗搬送台139上を転動するようにしている。該ロ
ーラ147はポット取付基部140毎に取り付けられる
が、搬送方向に対して左右交互にローラ147が配置さ
れている。つまり、一つの苗供給部107において、多
数連結したポット取付基部140・140・・・は偶数
個とし、それぞれ順に番号を付したときに、奇数に位置
するポット取付基部140と偶数に位置するポット取付
基部140では搬送方向に対して交互に左右逆側にロー
ラ147・147・・・を配置しているのである。言い
換えれば、奇数(または偶数)のローラ147は内周側
に、偶数(または奇数)のローラ147は外周側に配置
するのである。
【0070】また、ローラ147は合成樹脂で形成され
て、自己潤滑性を有する合成樹脂とすることにより簡単
な構成でスムースな回転が得られるようにしている。そ
して、ローラ147が金属製(アルミ製)の苗搬送台3
9上を転動する際に、相互が摩耗したり、異音が発生す
るのを、防止している。
【0071】そして、前記苗搬送台139は前記ローラ
147が転動するレールの役目を果たしている。転動さ
せることでシャッターが摺接する構成に比べて摩擦が小
さく摩耗も殆どなく、動力負荷が小さく、騒音も小さく
なる。そして、該苗搬送台139の前記ローラ147が
転動する経路において、機体上方の苗搬送台139の前
部側に開口部(または切欠)139a・139bを左右
前後位置をズラせて並設配置している。該開口部139
a・139bでローラ147を支えるものがなくなり支
点ピン46を中心にシャッター145が下方に回動する
と、ポット取付基部140の下方が開口されて、苗が移
植部120に落下するようにしている。つまり、前記受
継部150とは、苗搬送台139から移植部120へ苗
を受け渡す部位のことである。
【0072】即ち、左右方向に長い長円形の苗搬送台1
39の前部右側のポット取付基部140の移動軌跡部に
開口部139a・139bを搬送方向に沿って開口し、
該開口部139a・139bはポット取付基部140の
底面積よりも大きくして苗を落下できるようにするとと
もに、搬送方向に対しては連結したポット取付基部14
0の3ピッチまたは5ピッチ離れた位置に開口してお
り、この間隔は条幅(条間隔)に合わせている。そし
て、進行方向に対して一方は左右一側を、他方は左右他
側をそれぞれローラ147が落ち込むように位置を合わ
せて側方に大きく開口し、ローラ147が位置しない側
はポット取付基部140の底面よも若干広げる程度で苗
は落下する(シャッター145が下方へ回動できる)
が、進行方向前後隣接するポット取付基部140に付設
されているローラ147は落ち込まないようにしてい
る。つまり、開口部139a・139bはポット取付基
部140の搬送方向中心線に対して、互いに左右逆側に
広げて開口している。
【0073】そして、開口部139a・139b内にお
ける進行方向終端側のローラ147が通過する位置に
は、徐々に上昇して苗搬送台139のローラ147転動
面につながるスロープ(傾斜面)139c・139cが
それぞれ設けられている。スロープ139c・139c
の傾斜方向は、搬送方向に対し前高後低であり、ローラ
147が引っ掛かることなく移動に伴って徐々にシャッ
ター145が閉じるようにしている。シャッター145
の開閉は、ローラ147の下方に、該ローラ147の当
接する苗搬送台139の有無により行われる。特に、シ
ャッター145において、開放から閉鎖に至る際には、
スロープ139cにローラ147が案内されることで行
われる。シャッター145の開閉構成が以上のようなも
のであるので、前述したように、シャッター145の枢
支位置を搬送方向の前側とすることで、シャッター14
5がスロープ139cとの当接時に、必ず閉鎖方向に回
転するようにしている。シャッター145の枢支位置を
搬送方向の後側に設ける場合は、シャッター145の開
放角度やスロープ139cの傾斜角度の大きさによって
は、シャッター145のスロープ139cへの当接時
に、さらに開放方向へ回動したり、シャッター145が
スロープ139cに抵抗したりする可能性がある。
【0074】このように、苗供給部107は長円状にポ
ット取付基部140・140・・・が配置されて、機体
後方の主作業者123と補助作業者124が位置する前
を順に通過して、その通過時に苗126を苗挿入用ポッ
ト148内に挿入し、その前方の移植部120が位置す
る上方へ回転移動させる。この移植部120上方位置に
おいて、3ピッチ離れたローラ147・147が同時に
開口部139a・139b内に落ち込み、シャッター1
45・145を下方に回動して開き、苗を落下させて移
植部120の移植爪151・151内に投入するように
している。この落下させる部分を受継部150とする。
つまり、受継部150は駆動スプロケット141が位置
する苗供給部107の駆動側に位置し、機体側に位置す
ることによって移植部120と近づけることができて受
継が良好となる。そして、ローラ147・147はスロ
ープ139c・139cに当接して徐々に上昇してシャ
ッター145・145を閉じるのである。従って、一つ
の移植爪151に対してポット取付基部140から一つ
おきに供給される。つまり、奇数となるポット取付基部
140は左右の開口部の左側(または右側)、偶数とな
るポット取付基部140は右側(または左側)の開口部
で下方のシャッター145が開かれ、奇数と偶数で左右
の条(1条と2条または3条と4条)の移植爪151・
151に落下することになる。よって、同時2条の植付
けが可能となり、左右条の間隔も一定に保てるのであ
る。
【0075】開口部139a・139bは、前述したよ
うに、苗搬送体(ポット取付基部140および苗挿入用
ポット148)より移植爪151へ苗を供給するための
苗落下位置である。同じく前述したように、苗搬送体連
の円弧状となる端部、つまりポット取付基部140と両
スプロケット141・142との係合部は、作業者12
3・124による苗供給位置である。開口部139a
は、前記移動方向方向で開口部139bの後方に位置し
ており、該移動方向において、開口部139a、開口部
139bの順に配置されている。ただし、該苗供給位置
において、一対の苗落下位置が配置される駆動スプロケ
ット141側では、前記移動方向における開口部139
bの後方で、苗供給が行われることは望ましくない。開
口部139a・139bの開口幅は、前記移動方向で
は、ポット取付基部140の二個相当の幅となってお
り、苗落下直後の苗挿入用ポット148に苗を挿入する
と、苗が前記シャッター145の制止を受けることな
く、落下してしまう。つまり、植付けミスが発生する。
【0076】以上の不具合を防止するため、苗搬送体の
移動方向における開口部139a・139bの後方で、
苗の供給が行われるように、作業者に苗供給の開始位置
を警告する手段を、苗供給部107に設けている。図1
4、図16に示すように、苗搬送台139上には、供給
指示目標部材295が立設されている。該供給指示目標
部材295は、作業者に苗供給の開始位置を警告する手
段である。該供給指示目標部材295は、苗搬送体の移
動経路上に配置され、苗搬送体の移動方向における開口
部139bの前方に位置している。図17に示すよう
に、供給指示目標部材295は、後面視で、逆L字状と
した部材であり、供給指示目標部材295の上端部は、
苗搬送体連の外側より内側に向かって延出し、平面視で
苗搬送体と重複するようになっている。つまり、平面視
で、苗搬送体の移動経路上に仕切りを設けたようにし
て、苗供給の開始位置が明確化されるようにしている。
【0077】以上のように、開口部139a・139b
の苗搬送体の移動方向における前側で、苗搬送体への供
給指示目標部材を立設することで、作業者に苗供給の開
始位置を警告することができる。そして、所定の苗落下
位置以外で苗が落下する不具合を防止して、植付ミスの
発生を防止することができる。
【0078】前記駆動スプロケット141および従動ス
プロケット142には、前述したように、連結体である
ポット取付基部140連が巻回されている。支持フレー
ム137上に回転自在に支持される両スプロケット14
1・142は、シャーシの左右両側に配置されている。
そして、ポット取付基部140の嵌合環158が、両ス
プロケット141・142と当接するように配置され
る。スプロケット141・142の外周に形成される歯
は、嵌合環158・158間に嵌まり込むと共に、前記
歯間の外周は、嵌合環158の外周面と滑らかに接する
ように、円弧状の凹部に形成されている。そして、両ス
プロケット141・142と当接して係合するポット取
付基部140連は、駆動スプロケット141の駆動によ
り駆動される。
【0079】図19に示すように、ポット取付基部14
0に設ける支点ピン146と、従動スプロケット142
とは、平面視重複するものとなっている。該支点ピン1
46と駆動スプロケット141とも同様に、平面視重複
するものとなっている。図17に示すように、駆動スプ
ロケット141の下端面141dと、支点ピン146に
回動自在に設けるシャッター支持部145bとは、略当
接するようになっている。そして、駆動スプロケット1
41の当接部141cと、前記嵌合環158外周とが係
合した状態で、ポット取付基部140の上方への移動
が、駆動スプロケット141により制止されるようにし
ている。従動スプロケット142とポット取付基部14
0との間も同様に構成されており、ポット取付基部14
0連が両スプロケット141・142から脱落しないよ
うになっている。
【0080】ポット取付基部140は、長円状となる移
動経路の円弧状となる端部に到達すると、前記両スプロ
ケット141・142のいずれか一方と係合する。当接
部141cと嵌合環158外周との当接による係合であ
る。同時に、下端面141dの下側にシャッター支持部
145bが入り込んで略当接状態となる。この当接状態
への移行時に、シャッター支持部145bが両スプロケ
ット141・142の外端面と接触して衝撃を発生させ
たり、下端面141dの下側へ入り込めなかったりする
不具合を防止するため、両スプロケット141・142
の下端外周には、面取りが形成されている。駆動スプロ
ケット141の下端外周には面取り141eが形成され
(図17)、従動スプロケット142の下端外周には面
取り142eが形成される(図20)。
【0081】そして、下端面141dの下側にシャッタ
ー支持部145bが入り込む際に、苗搬送体に形成され
る両スプロケット141・142の下側への突出部(シ
ャッター支持部145b)と、両スプロケット141・
142の下端面との当接衝撃を和らげるようにしてい
る。以上構成により、両スプロケット141・142の
外端面(当接部141c)と苗搬送体外周(嵌合環15
8外周)とが係合する際に、衝撃が発生したり、下端面
141dの下側へ入り込めなかったりする不具合が防止
される。
【0082】図19、図20を用いて、従動スプロケッ
ト142の左右方向への位置調節部について説明する。
前記支持フレーム137は、一対の基部フレーム251
・251と、該基部フレーム251・251間を橋架す
る基部フレーム250とを、備えている。一対の基部フ
レーム251・251は、苗搬送台139の左方に設け
る左苗搬送台249を支持する。基部フレーム251・
251上には、従動スプロケット142の支持台262
が載置されている。従動スプロケット142は、支持台
262に枢設した支持軸282に固設されて、支持台2
62に対して回動自在となっている。該支持台262は
平面視鼓状に形成されており、両端部がそれぞれ基部フ
レーム251・251の上方に位置すると共に、該両端
部にはそれぞれ一対ずつガイド溝262a・262aが
形成されている。また、基部フレーム251にも、平面
視支持台262と重複する部位で、四角パイプとした基
部フレーム251の上下両壁にそれぞれ挿通孔25a・
251aが形成されている。そして、ガイド溝262a
と上下の挿通孔251a・251aとにガイドボルト2
63を挿通し、該ガイドボルト263とナット264と
を螺合させて、基部フレーム251に支持台262をス
ライド自在かつ脱落不能に取付けている。つまり、ガイ
ドボルト263とナット264とにより、基部フレーム
251と支持台262とは、締結固定はされていない。
したがって、支持台262は、ガイド溝262a・26
2a・・・の形成方向(左右方向)に沿って、基部フレ
ーム251・251上をスライド可能となっている。ガ
イド溝262aの形成方向は、支持台262の取付状態
で左右方向となっており、支持台262は左右方向に摺
動可能である。
【0083】図19、図20に示すように、支持台26
2の反駆動スプロケット141側に位置する橋架フレー
ム250には、調整ボルト265が機体の内側から外側
へ向けて挿入されている。四角パイプとした橋架フレー
ム250の左右両壁には、該調整ボルト265を挿通す
る挿通孔が形成されている。機体の内側に位置する調整
ボルト265のボルト頭265aと、前記支持台262
との間には、付勢部材であるスプリング266が介設さ
れている。支持台262には橋架フレーム250側で、
下方に延出する取付部262bが形成されており、該取
付部262bに形成される取付孔に、前記スプリング2
66の一端が係止される。調整ボルト265の螺子軸2
65bは、橋架フレーム250の機体外側に突出してお
り、該突出した螺子軸265bにナット267・267
からなるダブルナットが螺合されている。調整ボルト2
67はスプリング266により支持台262側に付勢さ
れるが、螺子軸265b上でナット267・267を締
結することにより、調整ボルト265の支持台262側
への移動が制止される。
【0084】そして、螺子軸265b上でのナット26
7・267の締結位置を調整することで、調整ボルト2
66と従動スプロケット141との間に作用するスプリ
ング266の付勢力を調整可能である。従動スプロケッ
ト141は、前述したように、苗搬送体を構成するポッ
ト取付基部140に当接して、左右位置が略規制されて
いる。したがって、調整ボルト266の橋架フレーム1
50への制止位置を調整することで、従動スプロケット
141が苗搬送体に加えるテンションを調節することが
できる。そして、駆動スプロケット141によるポット
取付基部(連結体)140連の駆動を良好なものとする
ことができる。
【0085】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
以下に示すような効果を奏するのである。即ち、請求項
1に示す如く、機体フレーム上に設けた苗供給部より苗
を移植爪内に投入して、該移植爪を畝上へ移動して移植
する野菜移植機において、機体フレーム上の左右に駆動
スプロケットと従動スプロケットを配置し、苗の挿入さ
れる苗搬送体をチェーン状に連結して前記スプロケット
間に巻回し、進行方向後側に苗の挿入部を配置し、前側
に受継部を配置した苗供給部を構成したので、苗搬送ポ
ットがチェーン状に無端体を構成することができて、チ
ェーンやベルト等を必要とせず構成が簡単となる。ま
た、連結苗を連続的に後ろから前方へ搬送して移植爪へ
の受継部に搬送することができ、苗挿入作業者は後方及
び側方に位置することができて作業位置の範囲を広くと
ることができ、作業がし易くなる。また、受継部までの
搬送経路が長くなり、苗抜け(欠苗)が容易に判り、移
植精度を向上することができる。
【0086】請求項2に示す如く、前記受継部を駆動ス
プロケット側に配置したので、苗供給部と移植爪の駆動
部を近づけて配置することが可能となり、駆動構成をコ
ンパクトに構成でき、駆動経路が短くなって誤差も小さ
くすることができる。また、駆動部は強度が高いフレー
ムに固定されるので、受継部の強度も高くなり、歪みや
誤差が小さくなる。
【0087】請求項3に示す如く、前記受継部の下方に
左右一対の移植爪を設け、該一対の移植爪の左右一側部
に駆動部を配置し、他側部にガイド部を設けたので、移
植爪を両側より支持することができて、強度アップし
て、植付け精度を向上することかできる。
【0088】請求項4の如く、機体フレーム上に設けた
苗供給部より苗を移植爪内に投入して、該移植爪を畝上
へ移動して移植する野菜移植機において、前記移植爪を
くちばし状の一対の爪部より構成して、閉じ方向に付勢
部材により付勢し、該移植爪を当接アームと連結して、
該当接アームを開閉カムに当接し、移植爪を開閉カムに
て開ける側に駆動する構成としたので、開閉カムにより
強制的に移植爪を開けるため、開け量が不足することが
なく、確実に移植爪を開けて苗を畝上に落下させること
ができ、植付け精度を向上することができる。
【0089】請求項5の如く、機体フレーム上に設けた
苗供給部より苗を移植爪内に投入して、該移植爪を畝上
へ移動して移植する野菜移植機において、苗供給部に
は、機体フレーム上の左右に駆動スプロケットと従動ス
プロケットを配置し、苗の挿入される苗搬送体をチェー
ン状に連結して前記スプロケット間に巻回し、両スプロ
ケット間にわたる二列の苗搬送体の移動経路のうち、張
り側となる移動経路の下方に、移植爪へ苗を供給するた
めの苗落下位置を設けたので、苗供給部より移植爪へ苗
の受け渡しを確実に行うことができる。このため、受継
ぎ不良による植付けミスが発生することがない。
【0090】請求項6の如く、機体フレーム上に設けた
苗供給部より苗を移植爪内に投入して、該移植爪を畝上
へ移動して移植する野菜移植機において、苗供給部に
は、機体フレーム上の左右に駆動スプロケットと従動ス
プロケットを配置し、苗の挿入される苗搬送体をチェー
ン状に連結して前記スプロケット間に巻回し、苗搬送体
の移動経路上で、苗搬送体がいずれかのスプロケットに
当接保持される部位の下方に、移植爪へ苗を供給するた
めの苗落下位置を設けたので、苗供給部より移植爪へ苗
の受け渡しを確実に行うことができる。このため、受継
ぎ不良による植付けミスが発生することがない。
【0091】請求項7の如く、機体フレーム上に設けた
苗供給部より苗を移植爪内に投入して、該移植爪を畝上
へ移動して移植する野菜移植機において、苗供給部に
は、機体フレーム上の左右に駆動スプロケットと従動ス
プロケットを配置し、苗の挿入される苗搬送体をチェー
ン状に連結して前記スプロケット間に巻回し、両スプロ
ケットの下端外周に面取りを形成して、苗搬送体に形成
されるスプロケット下側への突出部と、スプロケット下
端との当接衝撃を和らげるようにしたので、両スプロケ
ットの外端面と苗搬送体外周とが係合する際に、衝撃が
発生したり、スプロケット下端面の下側へ入り込めなか
ったりする不具合が防止される。
【0092】請求項8の如く、機体フレーム上に設けた
苗供給部より苗を移植爪内に投入して、該移植爪を畝上
へ移動して移植する野菜移植機において、苗供給部に
は、機体フレーム上の左右に駆動スプロケットと従動ス
プロケットを配置し、苗の挿入される苗搬送体をチェー
ン状に連結して前記スプロケット間に巻回し、従動スプ
ロケットを枢支する支持台を左右方向へ移動自在に設け
ると共に、該支持台の反駆動スプロケット側で調整ボル
トを機体フレームに挿入して、該調整ボルトと前記支持
台との間には付勢部材を介設し、ダブルナットを用い
て、調整ボルトの支持台側への移動を制止すると共に、
前記付勢部材による付勢力を調整可能としたので、調整
ボルトの機体フレームへの制止位置を調整することで、
従動スプロケットが苗搬送体に加えるテンションを調節
することができる。そして、駆動スプロケットによる連
結体連の駆動を良好なものとすることができる。
【0093】請求項9の如く、機体フレーム上に設けた
苗供給部より苗を移植爪内に投入して、該移植爪を畝上
へ移動して移植する野菜移植機において、苗供給部に
は、循環経路に沿って移動する複数の苗搬送体を配置
し、該苗搬送体群の下方に、苗搬送体より苗を落下させ
るための開口部を形成した苗搬送台を配置すると共に、
苗搬送台上に、前記開口部の苗搬送体移動方向前側で苗
搬送体への供給指示目標部材を立設したので、作業者に
苗供給の開始位置を警告することができる。そして、所
定の苗落下位置以外で苗が落下する不具合を防止して、
植付ミスの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る歩行型野菜移植機の全
体的な構成を示した側面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】機体フレームとミッションケース部分の側面図
である。
【図4】機体フレーム部分の平面図である。
【図5】苗供給部の平面図である。
【図6】受継部の後面断面図である。
【図7】同じく平面図である。
【図8】移植部の後面図である。
【図9】同じく側面図である。
【図10】同じく平面図である。
【図11】移植爪の側面断面図図である。
【図12】鎮圧輪支持部の側面図である。
【図13】鎮圧輪部分の後面図である。
【図14】苗供給部107を示す平面図である。
【図15】受継部150を示す後面断面図である。
【図16】同じく平面図である。
【図17】苗挿入用ポットの二面図である。
【図18】供給指示目標部材を示す後面図である。
【図19】従動スプロケット142の左右位置調整部を
示す平面図である。
【図20】従動スプロケット142の左右位置調整部を
示す後面図である。
【符号の説明】
2 機体フレーム 4 苗供給部 25 畝 26 苗 40 苗搬送ポット 41 駆動スプロケット 42 従動スプロケット 50 受継部 51 移植爪 61 開閉カム 65 当接アーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑原 穣 岡山市江並428番地 セイレイ工業株式会 社内 (72)発明者 宗好 紀彦 岡山市江並428番地 セイレイ工業株式会 社内 Fターム(参考) 2B060 AA03 AA10 AC02 BA03 CA06 CB06 CB23 CC05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体フレーム上に設けた苗供給部より苗
    を移植爪内に投入して、該移植爪を畝上へ移動して移植
    する野菜移植機において、機体フレーム上の左右に駆動
    スプロケットと従動スプロケットを配置し、苗の挿入さ
    れる苗搬送体をチェーン状に連結して前記スプロケット
    間に巻回し、進行方向後側に苗の挿入部を配置し、前側
    に受継部を配置した苗供給部を構成したことを特徴とす
    る野菜移植機。
  2. 【請求項2】 前記受継部を駆動スプロケット側に配置
    したことを特徴とする請求項1記載の野菜移植機。
  3. 【請求項3】 前記受継部の下方に左右一対の移植爪を
    設け、該一対の移植爪の左右一側部に駆動部を配置し、
    他側部にガイド部を設けたことを特徴とする請求項1記
    載の野菜移植機。
  4. 【請求項4】 機体フレーム上に設けた苗供給部より苗
    を移植爪内に投入して、該移植爪を畝上へ移動して移植
    する野菜移植機において、前記移植爪をくちばし状の一
    対の爪部より構成して、閉じ方向に付勢部材により付勢
    し、該移植爪を当接アームと連結して、該当接アームを
    開閉カムに当接し、移植爪を開閉カムにて開ける側に駆
    動する構成としたことを特徴とする野菜移植機。
  5. 【請求項5】 機体フレーム上に設けた苗供給部より苗
    を移植爪内に投入して、該移植爪を畝上へ移動して移植
    する野菜移植機において、 苗供給部には、機体フレーム上の左右に駆動スプロケッ
    トと従動スプロケットを配置し、苗の挿入される苗搬送
    体をチェーン状に連結して前記スプロケット間に巻回
    し、両スプロケット間にわたる二列の苗搬送体の移動経
    路のうち、張り側となる移動経路の下方に、移植爪へ苗
    を供給するための苗落下位置を設けた、ことを特徴とす
    る野菜移植機。
  6. 【請求項6】 機体フレーム上に設けた苗供給部より苗
    を移植爪内に投入して、該移植爪を畝上へ移動して移植
    する野菜移植機において、 苗供給部には、機体フレーム上の左右に駆動スプロケッ
    トと従動スプロケットを配置し、苗の挿入される苗搬送
    体をチェーン状に連結して前記スプロケット間に巻回
    し、苗搬送体の移動経路上で、苗搬送体がいずれかのス
    プロケットに当接保持される部位の下方に、移植爪へ苗
    を供給するための苗落下位置を設けた、ことを特徴とす
    る野菜移植機。
  7. 【請求項7】 機体フレーム上に設けた苗供給部より苗
    を移植爪内に投入して、該移植爪を畝上へ移動して移植
    する野菜移植機において、 苗供給部には、機体フレーム上の左右に駆動スプロケッ
    トと従動スプロケットを配置し、苗の挿入される苗搬送
    体をチェーン状に連結して前記スプロケット間に巻回
    し、 両スプロケットの下端外周に面取りを形成して、苗搬送
    体に形成されるスプロケット下側への突出部と、スプロ
    ケット下端との当接衝撃を和らげるようにした、ことを
    特徴とする野菜移植機。
  8. 【請求項8】 機体フレーム上に設けた苗供給部より苗
    を移植爪内に投入して、該移植爪を畝上へ移動して移植
    する野菜移植機において、 苗供給部には、機体フレーム上の左右に駆動スプロケッ
    トと従動スプロケットを配置し、苗の挿入される苗搬送
    体をチェーン状に連結して前記スプロケット間に巻回
    し、 従動スプロケットを枢支する支持台を左右方向へ移動自
    在に設けると共に、該支持台の反駆動スプロケット側で
    調整ボルトを機体フレームに挿入して、該調整ボルトと
    前記支持台との間には付勢部材を介設し、ダブルナット
    を用いて、調整ボルトの支持台側への移動を制止すると
    共に、前記付勢部材による付勢力を調整可能とした、こ
    とを特徴とする野菜移植機。
  9. 【請求項9】 機体フレーム上に設けた苗供給部より苗
    を移植爪内に投入して、該移植爪を畝上へ移動して移植
    する野菜移植機において、 苗供給部には、循環経路に沿って移動する複数の苗搬送
    体を配置し、該苗搬送体群の下方に、苗搬送体より苗を
    落下させるための開口部を形成した苗搬送台を配置する
    と共に、苗搬送台上に、前記開口部の苗搬送体移動方向
    前側で苗搬送体への供給指示目標部材を立設した、こと
    を特徴とする野菜移植機。
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