JP2003229089A - ハロゲン化金属ランプおよび照明システム - Google Patents

ハロゲン化金属ランプおよび照明システム

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JP2003229089A JP2003005138A JP2003005138A JP2003229089A JP 2003229089 A JP2003229089 A JP 2003229089A JP 2003005138 A JP2003005138 A JP 2003005138A JP 2003005138 A JP2003005138 A JP 2003005138A JP 2003229089 A JP2003229089 A JP 2003229089A
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  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 調光条件下であってもより高い効率およびよ
り優れた色性能を有するアーク放電ハロゲン化金属ラン
プおよび照明システムを提供すること。 【解決手段】 ハロゲン化金属ランプ10は、放電領域
を規定する透光性の管壁構造25と、第1の電極32a
と、第2の電極32bとを有する放電チャンバであっ
て、第1の電極32aと第2の電極32bとは対向して
いる、放電チャンバ20と、放電領域201に封入さ
れ、水銀と、希ガスと、ハロゲン化プラセオジウムおよ
びハロゲン化ナトリウムを含む少なくとも2種類のハロ
ゲン化物とを含むイオン化可能材料とを備える。管壁構
造の直径をDとし、第1の電極32aと第2の電極32
bとの間の電極間距離をLとすると、直径Dと電極間距
離Lとは実質的に直交しており、かつ、L/D>4とい
う関係を満たす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高輝度アーク放電
ランプに関し、より詳細には、高効率を有する、調光可
能な高輝度アーク放電ハロゲン化金属ランプに関する。
【0002】
【従来の技術】室内照明および屋外照明に用いるエネル
ギ保存型照明システムの必要性が高まるにつれて、より
大きなランプ効率を達成するランプが、一般の照明用途
向けに開発されつつある。近年、室内用途、屋外用途、
工業用途および商業用途向けに、例えば、無電極蛍光ラ
ンプが市場で販売されている。そのような無電極ランプ
の利点は、従来の蛍光ランプの寿命を制限する一因であ
る内部電極と加熱フィラメントとが不要である点であ
る。しかし、無電極ランプシステムは、ランプと共に無
線周波コイルを収容するためのランプ機器設計がより大
きく且つ複雑となる無線周波電力システムの必要性、他
の電子機器との電磁波妨害、および、複雑な始動条件の
ために、さらなる回路構成が必要となり、結果、かなり
高価なものとなる。
【0003】別の種類の高効率ランプは、屋内および屋
外照明用に広く使用されつつあるアーク放電ハロゲン化
金属ランプである。このようなランプは周知であり、光
透過性のアーク放電チャンバを備えている。チャンバ内
部には1対の電極が間隔をあけて配置されており、封止
されている。このアーク放電チャンバは、典型的には、
特定のモル比の不活性始動ガスおよび1つ以上のイオン
化可能な金属またはハロゲン化金属等の適切な活性材料
を含む。1つ以上のイオン化可能な金属とハロゲン化金
属とが両方含まれていもよい。このランプは、次の動作
時の始動電圧および電流制限を提供する(磁気または電
気のいずれかである)安定器回路を備えており、通常1
20ボルトrms電位の標準交流電流光ソケット内で動
作する、比較的低電力なランプであり得る。
【0004】そのようなランプは、セラミック材料から
構成されたアーク放電チャンバを有し得る。アーク放電
チャンバは、通常、水銀とともに、NaI、TlI、な
らびに、DyI、HoI、TmI等のハロゲン化
希土類を含み、適切な電圧降下を提供するか、または、
電極間を負荷する。これらの材料を含むランプは、補正
済み色温度(CCT)および色調指数(CRI)の良好
な性能と、95ルーメン/ワット(LPW)までの比較
的高い効率とを有する。従来のハロゲン化金属ランプで
は、アーク放電チャンバがCeIとNaIとを含み、
これにより高効率を達成している(例えば、特許文献1
参照。)。また、アーク放電チャンバが、水銀とともに
ヨウ化ナトリウムを含み、これにより高効率を達成して
いるものもある(例えば、特許文献2参照。)。当然、
より効率のよいランプを用いて、照明時の電気エネルギ
をさらに節約するためには、いっそう高いランプ効率を
有する高輝度アーク放電ハロゲン化金属ランプが必要で
ある。100%の照明出力が必要でない場合に、電流を
減少させ、使用時にランプを調光することにより、より
多くの電気エネルギを節約することができる。多くの照
明用途に、そのような調光条件下において優れた性能を
有する高輝度アーク放電ハロゲン化金属ランプを用いる
ことが望ましいとされる。
【0005】
【特許文献1】米国特許第5,973,453号明細書
【0006】
【特許文献2】米国特許第6,300,729号明細書
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ランプ出力が
規格出力の約50%まで低減された調光条件下におい
て、上述のセラミック材料から構成されたチャンバを有
するアーク放電ハロゲン化金属ランプは、比較的強いT
l放射に起因して、緑色が強く発光することになる。そ
の結果、このようなランプは、色調指数が大幅に低下し
た光を発することになる。
【0008】従って、本発明の目的は、調光条件下であ
ってもより高い効率およびより優れた色性能を有するア
ーク放電ハロゲン化金属ランプおよび照明システムを提
供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によるハロゲン化
金属ランプは、放電領域を規定する透光性の管壁構造
と、第1の電極と、第2の電極とを有する放電チャンバ
であって、前記第1の電極と前記第2の電極とは対向し
ている、放電チャンバと、前記放電領域に封入されるイ
オン化可能材料であって、前記イオン化可能材料は、水
銀と、希ガスと、ハロゲン化プラセオジウムおよびハロ
ゲン化ナトリウムを含む少なくとも2種類のハロゲン化
物とを含む、イオン化可能材料とを備え、前記管壁構造
の直径をDとし、前記第1の電極と前記第2の電極との
間の電極間距離をLとすると、前記直径Dと前記電極間
距離Lとは実質的に直交しており、かつ、L/D>4と
いう関係を満たし、これにより上記目的を達成する。
【0010】前記管壁構造は多結晶アルミナから形成さ
れていてもよい。
【0011】前記ハロゲン化プラセオジウムはヨウ化プ
ラセオジム(PrI)であり、前記ハロゲン化ナトリ
ウムはヨウ化ナトリウム(NaI)であってもよい。
【0012】前記管壁構造は、前記第1の電極側に位置
する第1の端部と前記第2の電極側に位置する第2の端
部とを有しており、前記第1の端部および前記第2の端
部は、先細りになっていてもよい。
【0013】前記放電チャンバは、前記第1の端部およ
び前記第2の端部のうち少なくとも一方を覆う熱シール
ドをさらに備えてもよい。
【0014】前記希ガスは、キセノン(Xe)、アルゴ
ン(Ar)、ネオン(Ne)およびクリプトン(Kr)
からなる群から選択されるガスであってもよい。
【0015】前記直径Dと前記電極間距離Lとは、7≦
L/D≦9という関係を満たしてもよい。
【0016】前記放電領域の容積に対する前記水銀の量
の比は、4mg/cm以下であってもよい。
【0017】前記イオン化可能材料は、ハロゲン化セリ
ウムをさらに含んでもよい。
【0018】上記ハロゲン化金属ランプは、透明かつ球
状のエンベロープと、前記エンベロープと結合する口金
であって、前記エンベロープ内部へ延びる第1のアクセ
スワイヤと第2のアクセスワイヤとを有する、口金とを
さらに備え、前記放電チャンバは前記エンベロープ内に
配置されており、前記第1の電極は前記第1のアクセス
ワイヤと接続され、前記第2の電極は前記第2のアクセ
スワイヤと接続されていてもよい。
【0019】前記ハロゲン化プラセオジウムはヨウ化プ
ラセオジム(PrI)であり、前記ハロゲン化ナトリ
ウムはヨウ化ナトリウム(NaI)であってもよい。
【0020】本発明によるハロゲン化金属ランプと、前
記ハロゲン化金属ランプを動作させる動作回路とを含む
照明システムは、前記ハロゲン化金属ランプが、放電領
域を規定する透光性の管壁構造と、第1の電極と、第2
の電極とを有する放電チャンバであって、前記第1の電
極と前記第2の電極とは対向している、放電チャンバ
と、前記放電領域に封入されるイオン化可能材料であっ
て、前記イオン化可能材料は、水銀と、希ガスと、ハロ
ゲン化プラセオジウムおよびハロゲン化ナトリウムを含
む少なくとも2種類のハロゲン化物とを含む、イオン化
可能材料とを備え、前記管壁構造の直径をDとし、前記
第1の電極と前記第2の電極との間の電極間距離をLと
すると、前記直径Dと前記電極間距離Lとは実質的に直
交しており、かつ、L/D>4という関係を満たしてお
り、前記動作回路は、前記ハロゲン化金属ランプを始動
させ放電させる電圧を前記ハロゲン化金属ランプに供給
し、前記ハロゲン化金属ランプの動作出力を調整する電
流を前記ハロゲン化金属ランプに供給するように構成さ
れおり、これにより上記目的を達成する。
【0021】前記放電領域の容積に対する前記水銀の量
の比は、4mg/cm以下であってもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0023】図1を参照する。図1は、アーク放電ハロ
ゲン化金属ランプ10の部分断面図を示す。この図は、
一部を切り取った球状ホウケイ酸ガラスエンベロープ1
1が従来のエジソン型金属口金12にはめ込まれた状態
を示している。ガラスエンベロープ11は、透明であ
る。ニッケルまたは軟鋼で形成された引き込み電極ワイ
ヤ(第1および第2のアクセスワイヤ)14および15
が、口金12内で2つの電気的に絶縁された電極金属部
分のうちそれぞれ対応する電極金属部分から、ホウケイ
酸ガラスフレア(エンベロープ長軸通過フレア)16を
通って平行に延びている。ホウケイ酸ガラスフレア16
は、口金12の位置に配置され、エンベロープ11の長
軸方向の軸(図1の点線104)に沿ってエンベロープ
11の内部へと延びている。第1のアクセスワイヤ14
および第2のアクセスワイヤ15は、まず、エンベロー
プ長軸通過フレア16の一方の側に位置した状態から、
エンベロープ長軸通過フレア16に平行な方向に延び
て、その一部がさらにエンベロープ11の内側に配置さ
れる。エンベロープ11の内側にある第1のアクセスワ
イヤ14および第2のアクセスワイヤ15の残りの部分
の一部が、初めの方向とは異なる方向に鋭角に折り曲げ
られ、その後、折り曲げられた第1のアクセスワイヤ1
4は、少しだけ延びて終端する。その結果、第1のアク
セスワイヤ14は、エンベロープ長軸104とほぼ交差
する。
【0024】しかし、フレア16を通ってエンベロープ
11の内側でエンベロープ長軸104から離れる方向に
最初に曲げられた第2のアクセスワイヤ15は、最初に
曲げられた部分に続く部分がエンベロープ長軸104と
実質的に平行な方向に延びるように、図1の15aにて
再度曲げられる。その後、第2のアクセスワイヤ15
は、再度曲げられた部分に続く部分がエンベロープ長軸
104と実質的に垂直な方向に延びるように、図1の1
5bにて再度直角に曲げられる。第2のアクセスワイヤ
15は、エンベロープ11が口金12に嵌め込まれた端
部と逆の端部の近傍において、エンベロープ長軸104
とほぼ交差する。第2のアクセスワイヤ15のエンベロ
ープ長軸104と平行な部分は、ランプの動作時に、第
2のアクセスワイヤ15の表面から光電子が発生しない
ように、酸化アルミニウムセラミックチューブ18内を
通っている。また、第2のアクセスワイヤ15のエンベ
ロープ長軸104と平行な部分は、ガス不純物を補足す
る従来技術のゲッター19を支持している。第2のアク
セスワイヤ15はさらに2ヵ所(図1の15cおよび1
5d)で直角に曲げられる。第2のアクセスワイヤ15
の端部は、上述の第2のアクセスワイヤ15が最初にエ
ンベロープ長軸104と交差する部分の下に配置され、
かつ、その交差する部分と平行に配置される。この残り
の端部は、最終的には、口金12と反対側のエンベロー
プ11の端部でホウケイ酸ガラスディンプル24につな
がれる。
【0025】図1は、可視光に対して半透明である多結
晶アルミナ壁を有するシェル構造として囲まれた領域の
周りに構成されたセラミックアーク放電チャンバ20の
1つの可能な構成の形を示す。チャンバ20は、管壁構
造25と、1対の小さな内径/外径セラミック切頭円筒
シェル部分21aおよび21b(またはチューブ21a
および21bとも呼ぶ)とを有する。チューブ21aお
よび21bは、管壁構造25の2つの開口端部のそれぞ
れ対応する端部に焼き嵌めされている。
【0026】管壁構造25は、チャンバ20の端部間に
直径の大きな切頭円筒シェル部分101と、チャンバ2
0の各端部に極めて短い直径の小さな切頭円筒シェル部
分102aおよび102bとを有する。管壁構造25
は、円錐シェル部分103aおよび103bを有してお
り、これにより直径の小さな切頭円筒シェル部分102
aおよび102bと直径の大きな切頭円筒シェル部分1
01とは連結されている。
【0027】なお、本明細書において、直径の小さな切
頭円筒シェル部分102aと円錐シェル部分103aと
を合わせて第1の端部と呼ぶ。同様に、直径の小さな切
頭円筒シェル部分102bと円錐シェル部分103bと
を合わせて第2の端部と呼ぶ。第1の端部は、円錐シェ
ル部分103aから直径の小さな切頭円筒シェル部分1
02aへと先細りになっている。同様に、第2の端部
は、円錐シェル部分103bから直径の小さな切頭円筒
シェル部分102bへと先細りになっている。第1の端
部と第2の端部とは対向している。第1の端部は、後述
する第1の電極側に位置しており、第2の端部は、後述
する第2の電極側に位置している。
【0028】チャンバ20はまた、熱を遮断するように
機能する第1の熱シールド(図示せず)および第2の熱
シールド(図示せず)を備え得る。第1の熱シールド
は、直径の小さな切頭円筒シェル部分102aと円錐シ
ェル部分103aとチューブ21aとのうち少なくとも
1つを覆う。第1の熱シールドは、好ましくは、第1の
端部(直径の小さな切頭円筒シェル部分102aおよび
円錐シェル部分103a)を覆う。同様に、第2の熱シ
ールドは、直径の小さな切頭円筒シェル部分102bと
円錐シェル部分103bとチューブ21bとのうち少な
くとも1つを覆う。第2の熱シールドは、好ましくは、
第2の端部(直径の小さな切頭円筒シェル部分102b
および円錐シェル部分103b)を覆う。チャンバ20
は、第1の熱シールドおよび第2の熱シールドのうちい
ずれか一方のみを有していてもよい。
【0029】チャンバ電極配線ワイヤ26aおよび26
bは、ニオビウムから形成される。チャンバ電極配線ワ
イヤ26aおよび26bは、それぞれチューブ21aお
よび21bから延びている。ワイヤ26aは、第1のア
クセスワイヤ14がエンベロープ長軸104と交差す
る、第1のアクセスワイヤ14の端部まで達し、溶接に
よって第1のアクセスワイヤ14に取り付けられてい
る。ワイヤ26bは、上述した第2のアクセスワイヤ1
5がエンベロープ長軸104と交差する部分まで達し、
溶接によってアクセスワイヤ15に取り付けられてい
る。この構成により、チャンバ20は、第1のアクセス
ワイヤ14および第2のアクセスワイヤ15のこれらの
溶接部分の間に配置且つ支持され、その長さ方向の軸が
エンベロープ長軸104とほぼ一致する。さらに、電力
は、第1のアクセスワイヤ14を通ってチャンバ20へ
と提供され得る。
【0030】図2は、図1のアーク放電チャンバ20の
断面図である。図2には、管壁構造25とチューブ21
aおよび21bとによって規定される、管壁内部の放電
領域201が示されている。図1に示す構成要素と同一
の構成要素には同一の参照符号を付し、これらについて
の詳細な説明は省略する。
【0031】放電領域201には、イオン化可能材料が
封入される。このようなイオン化可能材料は、水銀と、
希ガスと、ハロゲン化物とを含む。希ガスは、キセノン
(Xe)、アルゴン(Ar)、ネオン(Ne)およびク
リプトン(Kr)からなる群から選択される。ハロゲン
化物は、少なくともハロゲン化プラセオジウムおよびハ
ロゲン化ナトリウムを含む。
【0032】チャンバ電極配線ワイヤ26aは、ニオビ
ウムから形成されている。ワイヤ26aはまた、チュー
ブ21aおよびガラスフリット27aの熱膨張特性と比
較的近い熱膨張特性を有している。ワイヤ26aは、こ
のガラスフリット27aによってチューブ21aの内表
面に固定される(そして、ワイヤ26aがチューブ21
aを通った状態で、ワイヤ26aの開口部を密閉して封
止している)。しかし、ワイヤ26aは、動作時にチャ
ンバ20の放電領域201内に形成されたプラズマによ
って生じる化学腐食に耐えることができない。したがっ
て、プラズマ内での動作に耐え得るモリブデン引き込み
ワイヤ29aの一端が、配線ワイヤ26aの一端に溶接
によって接続され、引き込みワイヤ29aの他端はタン
グステン主電極軸31aの一端に溶接によって接続され
る。
【0033】さらに、タングステン電極コイル32a
が、主電極軸31aの他端の先端部分に設けられ、溶接
によって一体化される。このようにして、電極33a
は、主電極軸31aおよび電極コイル32aによって構
成される。電極33aはタングステンから形成され、ハ
ロゲン化金属プラズマの化学腐食に対する比較的良好な
耐性を有し、電子の良好な熱イオン放射を提供する。引
き込みワイヤ29aは、電極33aをアーク放電チャン
バ20の放電領域201内の所定の位置に配置するよう
に機能する。配線ワイヤ26aの直径は、典型的には、
0.9mmである。主電極軸31aの直径は、典型的に
は、0.5mmである。なお、本明細書において、配線
ワイヤ26aと引き込みワイヤ29aと主電極軸31a
とタングステン電極コイル32aとは、第1のアクセス
ワイヤ14と接続して電力を供給するので、これら配線
ワイヤ26aと引き込みワイヤ29aと主電極軸31a
とタングステン電極コイル32aとは、第1の電極とし
ても機能する。
【0034】同様に、図2において、チャンバ電極配線
ワイヤ26bは、ニオビウムから形成されている。ワイ
ヤ26bはまた、チューブ21bおよびガラスフリット
27bの熱膨張特性と比較的近い熱膨張特性を有してい
る。本実施の形態では、配線ワイヤ26aおよび26b
は、ニオビウムから形成されているが、これに限定され
ない。配線ワイヤ26aおよび26bは、アルミナの熱
膨張係数と近い熱膨張係数を有する導電性サーメット等
から形成されてもよい。チャンバ電極配線ワイヤ26b
は、ガラスフリット27bによってチューブ21bの内
表面に固定されている(そして、ワイヤ26bがチュー
ブ21bを通った状態で、ワイヤ26bの開口部を密閉
して封止している)。プラズマ内での動作に耐え得るモ
リブデン引き込みワイヤ29bの一端は、配線ワイヤ2
6bの一端に溶接によって接続され、引き込みワイヤ2
9bの他端がタングステン主電極軸31bの一端に溶接
によって接続される。
【0035】タングステン電極コイル32bが、主電極
軸31bの他端の先端部分に設けられ、溶接によって一
体化される。このようにして、電極33bが主電極軸3
1bおよび電極コイル32bによって構成される。引き
込みワイヤ29bは、電極33bをアーク放電チャンバ
20の放電領域201内の所定の位置に配置するように
機能する。配線ワイヤ26bの直径もまた、典型的に
は、0.9mmである。主電極軸31bの直径もまた、
典型的には、0.5mmである。なお、本明細書におい
て、配線ワイヤ26bと引き込みワイヤ29bと主電極
軸31bとタングステン電極コイル32bとは、第2の
アクセスワイヤ15と接続して電力を供給するので、こ
れら配線ワイヤ26bと引き込みワイヤ29bと主電極
軸31bとタングステン電極コイル32bとは、第2の
電極としても機能する。
【0036】さらにランプの構造で考慮すべき点は、ア
ークチャンバ20の電極33aと33bとの間の長さま
たは距離「L」(電極間距離)、対、そのアークチャン
バ電極間距離Lにわたる、アークチャンバ20の管壁構
造25の有効直径「D」(あるいは有効半径)の比L/
Dである。電極間距離Lと直径Dとは、実質的に直交し
ている。本明細書において、「実質的に直交する」と
は、電極間距離Lの方向と直径Dの方向とが完全に直交
する場合に加えて、電極間距離Lの方向と直径Dの方向
とが完全に直交しないものの、そのことに起因して発光
特性の低下が通常のランプ設計において問題にならない
程度であることをいう。この比は、チャンバ20に含ま
れる活性材料の量、対、チャンバ20の容積に対する所
定の比の範囲内で、(放電領域201を形成する)チャ
ンバ20に含まれる総容積と共に、アークチャンバ20
の構成を選択する上で重要な要素である。このL対Dの
アスペクト比は、アークチャンバ20から放射される光
の量、活性材料原子の励起状態の分布、材料輝線の広が
り等に影響する。
【0037】さらに、アークチャンバ20の有効直径D
が小さくなるにしたがって、アークチャンバ20内にあ
る放射金属の強い放射スペクトル線の自己吸収が減少す
る。したがって、図3から示されるように、アークチャ
ンバ20の有効直径Dの増加と共に自己吸収が増加する
と、ランプ効率が低下する。長寿命のランプを得る場
合、アークチャンバ20の管壁負荷は、所定の最大値
(例えば、セラミック製アーク放電チャンバを有する低
ワット数ハロゲン化金属ランプの場合、約30〜35W
/cm)までに制限される必要がある。管壁負荷が高
くなるほど、通常、活性材料塩とアークチャンバ20の
管壁およびフリット材料との化学反応がさらに深刻な問
題となり、このようなランプから十分に有用な動作寿命
を得るのは実質的に困難である。
【0038】電極間距離L、および、この電極間距離L
に対する有効直径D(または半径)を独立して選択する
ことはできない。有効直径Dが小さい場合、電極間距離
Lを長くして、管壁内面積を増大し、アークチャンバ2
0の管壁負荷が増大するのを低減するか、または、なく
す必要がある。管壁負荷を一定に維持する場合、電極間
距離Lが長くれば有効直径D(または半径)は小さくな
り得る。電極間距離L、対、有効直径D(または半径)
の比を一定に維持する場合、許容可能な管壁負荷が大き
くなるほど、アークチャンバ20内におけるハロゲン化
金属アーク放電による光放射の効率は、その効率が制限
値に達するまで上昇することになる。
【0039】次に図4を参照する。図4は、本発明の典
型的なランプについての、ランプ効率(LPW)と、有
効直径Dに対する電極間距離Lの比L/Dとの関係を示
す。従来の高効率ランプにおけるランプ効率は、典型的
には、95ルーメン/ワット(LPW)である。本発明
のランプにおいて、電極間距離Lと直径DとがL/D≧
2という関係を満たす場合に、従来のランプ効率と同等
である95ルーメン/ワット(LPW)以上のランプ効
率が得られた。さらに、L/D>4という関係を満たす
場合に、従来のランプ効率に比べて20%以上高い効率
が得られることが分かった。ランプ効率が従来に比べて
20%以上増加するので、発光性能を維持しつつ、従来
の照明設計で用いられている照明の灯数を20%低減す
ることができる。
【0040】さらに好ましくは、電極間距離Lと直径D
とは、7≦L/D≦9という関係を満たす。この場合
に、最も高いランプ効率が得られることが分かった。図
4から、L/D>9という関係を満たすと、ランプ効率
が低下傾向にあることがわかる。しかしながら、電極間
距離Lと直径Dとが9<L/D≦20という関係を満た
していれば、本発明のランプ効率は、従来のランプ効率
(95LPW)よりも高いことが分かった。なお、電極
間距離Lと直径DとがL/D>20という関係を満たす
と、電極間距離Lが非常に大きくなり、通常の点灯回路
を用いた放電の始動および放電の維持が困難となるか、
または、直径Dが小さくなり、管壁における電子の消滅
に起因して放電の維持が困難となる。したがって、電極
間距離Lと直径Dとは、L/D<20という関係を満た
すことが好ましい。
【0041】アーク放電ランプを特徴付ける変数を、正
規化管壁負荷(ワット/有効直径)と呼ぶ。正規化管壁
負荷は、管壁負荷の効果と放射トラップ現象の効果とを
組み合わせて1つの尺度としたものである。図5は、正
規化管壁負荷(ワット/有効直径(W/D))を変数と
した、上述のアークチャンバ20のランプ効率(LP
W)のグラフを示す。図5から分かるように、アークチ
ャンバの管壁負荷がある最大値まで上昇するにつれて、
ランプ効率も上昇し得る。その後、ランプ効率は、ほぼ
飽和状態になる。このことは、管壁負荷をさらに増加し
ても、または、アークチャンバ20の直径(すなわち、
有効直径D)をさらに減少させても、もしくは、これら
を組み合わせて行って、より大きな正規化管壁負荷を得
たとしても、さらなる効率の上昇は得られないことを示
す。図5に示される特性を有するアークチャンバでは、
正規化管壁負荷の値が約30〜44ワット/mmの場合
に最適な効率が得られる。これらの値を超えると、ラン
プ効率は減少するかまたはそれ以上上昇せず、おそら
く、ランプの動作寿命が減少することになる。
【0042】アークチャンバ20を図1および図2の構
成とは異なる別の幾何学的形状に構成してもよい。この
ような構成の一例を図6A〜図6Gに示す。図1および
図2ならびに図6A〜図6Gに示すそれぞれの例におい
て、アークチャンバの長軸に沿った断面図を示す。管壁
内表面および管壁外表面はアークチャンバの長軸を回転
軸とする回転体の表面であるが、ここでは必ずしも必要
でないので図示しない。このような管壁内表面の有効直
径Dは、電極間の(すなわち、電極間距離Lにわたる)
断面図の内面積を求めて、この面積をLで除算すること
により求めることができる。他の種類の内表面は、その
有効直径を求めるために、より煩雑な平均化手順を必要
とする場合があり得る。
【0043】図6Aは、管壁構造の断面が楕円形である
アークチャンバを示す。
【0044】図6Bは、管壁構造の両端が平坦となるよ
うに切断された、直円柱の断面を有するアークチャンバ
を示す。
【0045】図6Cは、管壁構造の両端が半球であり、
管壁構造の側面が凹状となる断面を有するアークチャン
バを示す。
【0046】図6Dは、管壁構造の両端が半球となるよ
うに切断された直円柱の断面を有するアークチャンバを
示す。
【0047】図6Eは、管壁構造の両端が半球であり、
管壁構造の側面が楕円形である断面を有するアークチャ
ンバを示す。
【0048】図6Fは、管壁構造の両端の直径が小さ
く、かつ、平坦となるように切断された直円柱の断面を
有するアークチャンバを示す。図6Fでは、直径の小さ
な端部は、直円柱と端部との間で次第に先細りになった
部分円錐によって、直円柱に接続されている。
【0049】図6Gは、管壁構造の両端の直径が大き
く、かつ、平坦となるように切断された直円柱の断面を
有するアークチャンバを示す。図6Gでは、直径の大き
な端部は、直円柱と端部との間で直円柱へと先細りにな
った逆部分円錐によって、直円柱に接続されている。さ
らに別の多くの構成が可能である。各構成は、それぞれ
異なる理由から望ましい形態とされる。従って、各構成
はそれぞれ利点および欠点を有する。つまり、特定の活
性材料および他のランプ特性を考慮した場合には、多く
の構成のうちある所定のアークチャンバの構成が、他よ
りも多くの利点を有することになる。図6A〜図6Fに
示すいずれのアークチャンバ構成においても、放電領域
に提供される、本発明によるイオン化可能材料を用い、
かつ、電極間距離Lと直径Dとが上述の関係(すなわ
ち、L/D>4)を満たす場合に、従来に比べて高いラ
ンプ効率を有するアーク放電ハロゲン化金属ランプが得
られる。
【0050】次に、図1および図2に示した構成におけ
る本発明のハロゲン化金属ランプの具体的な構成を説明
する。
【0051】(実施の形態1)本発明の実施の形態1に
おいて、アーク放電チャンバ20は、多結晶アルミナか
ら形成されており、チャンバ20の放電領域201内に
約36mmのキャビティ長を有する。電極33aと電極
33bとの間の管壁構造25の有効直径Dは約4mmで
ある。チャンバ20の放電領域201内の電極33aと
電極33bとの間の電極間距離Lは、約32mmであ
り、同じ値のアーク長が得られる。ランプの規格出力
は、公称150Wである。アーク放電チャンバ20にお
ける放電領域201内に提供される活性材料の量は、H
gが0.5mg、ハロゲン化金属であるヨウ化プラセオ
ジウム(PrI)およびヨウ化ナトリウム(NaI)
が10〜15mgであり、PrI:NaIのモル比の
範囲は1:3.5〜1:10.5であった。さらに、室
温、約330mbarの圧力で、イグニッションガスと
してキセノン(Xe)ガスを放電領域201内に提供し
た。
【0052】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
おいて、別のハロゲン化金属(ヨウ化セリウム(CeI
))を加え、構成は同じだが電極間距離Lが短くな
り、有効直径Dが大きくなったアークチャンバを用い
る。この実施の形態2において、アーク放電チャンバ2
0内の放電領域201のキャビティ長は約28mmであ
る。電極33aと電極33bとの間の管壁構造25の有
効直径Dは約5mmである。チャンバ20内の電極33
aと電極33bとの間の電極間距離Lは、約24mmで
あり、同じ値のアーク長が得られる。ここでもランプの
規格出力は150Wである。アーク放電チャンバ20に
おける放電領域201内に提供される活性材料の量は、
Hgが2.2mg、ハロゲン化金属であるPrI、C
eIおよびNaIが15mgであり、PrI:Ce
:NaIのモル比は0.5:1:15.75、0.
88:1:19.69、または2:1:31.5であっ
た。ここでも、室温、約330mbarの圧力で、イグ
ニッションガスとしてXeガスを放電領域201内に提
供した。
【0053】実施の形態1および2では、イグニッショ
ンガスとしてXeを採用したが、これに限定されない。
イグニッションガスは、キセノン(Xe)、アルゴン
(Ar)、ネオン(Ne)およびクリプトン(Kr)か
らなる群から選択されるガスである。
【0054】図7は、実施の形態1に基づく、または、
実施の形態1と同様の、典型的なPrI/NaI活性
材料混合型のランプにおける、ハロゲン化活性材料の種
々のモル比のCCT(K)の変化とランプ出力ワット数
(W)の変化との関係を示す。凡例の□は、PrI
よびNaIが合わせて10mgであり、PrI:Na
Iのモル比が1:3.5のアーク放電ハロゲン化金属ラ
ンプの結果を示す。凡例の○は、PrIおよびNaI
が合わせて10mgであり、PrI:NaIのモル比
が1:7のアーク放電ハロゲン化金属ランプの結果を示
す。凡例の△は、PrIおよびNaIが合わせて10
mgであり、PrI:NaIのモル比が1:10.5
のアーク放電ハロゲン化金属ランプの結果を示す。ラン
プを流れる電流を制限することによってランプ出力ワッ
ト数(W)を規格出力100%(150W)から減少さ
せると、対応するCCT(K)の値が減少する。種々の
モル比のアーク放電ハロゲン化金属ランプにおいて、ラ
ンプ出力ワット数を規格出力100%から(150W)
50%(75W)まで減少させ、ランプを調光した。こ
れらのアーク放電ハロゲン化金属ランプを調光した結
果、いずれのアーク放電ハロゲン化金属ランプにおける
CCT値の変化も、既存のランプにおけるCCT値の変
化と比較してはるかに小さい。
【0055】図8は、実施の形態1に基づく、または、
実施の形態1と同様の、典型的なPrI/NaI活性
材料混合型のランプにおける、ハロゲン化活性材料の種
々のモル比のランプ効率(LPW)の変化とランプ出力
ワット数(W)の変化との関係を示す。ランプをライン
電圧で動作させつつ、ランプを流れる電流を制限するこ
とによって、ランプ出力ワット数を規格出力100%
(150W)から減少させると、ランプ出力ワット数の
減少に応じてランプ効率が低下する。ここでも、図7と
同じアーク放電ハロゲン化金属ランプを用いている。種
々のモル比のアーク放電ハロゲン化金属ランプにおい
て、ランプ出力ワット数を規格出力100%(150
W)から50%(75W)まで減少させ、ランプを調光
した。これらのアーク放電ハロゲン化金属ランプを調光
した結果、いずれのアーク放電ハロゲン化金属ランプに
おけるランプ効率の変化も、既存のランプにおけるラン
プ効率の変化と実質的に同じであった。
【0056】図9は、第1の実施の形態に基づく、また
は、第1の実施の形態と同様の、典型的なPrI/N
aI活性材料混合型のランプにおける、ハロゲン化活性
材料の種々のモル比のランプCRIの変化とランプ出力
ワット数(W)の変化との関係を示す。ランプをライン
電圧で動作させつつ、ランプを流れる電流を制限するこ
とによって、ランプ出力ワット数を規格出力100%
(150W)から減少させると、ランプ出力ワット数の
減少に応じてランプCRIが減少する。ここでも、図7
と同じアーク放電ハロゲン化金属ランプを用いている。
種々のモル比のアーク放電ハロゲン化金属ランプにおい
て、ランプ出力ワット数を規格出力100%(150
W)から50%(75W)まで減少させ、ランプを調光
した。これらのアーク放電ハロゲン化金属ランプを調光
した結果、いずれのアーク放電ハロゲン化金属ランプに
おけるランプCRIの変化も、既存のランプにおけるラ
ンプCRIの変化と比較してはるかに小さかった。
【0057】図10は、本発明の典型的なランプの、ラ
ンプ効率と、アークチャンバにおいて使用される活性材
料が含まれる領域の単位容積あたりの水銀封入量との関
係を示す。特定のランプ電圧で動作するランプの場合、
上述の実施の形態1において使用されるチャンバのよう
に細く、かつ、長いアークチャンバで用いられる単位容
積あたりの水銀封入量は比較的低く、上述の実施の形態
2において使用されるチャンバのように太く、かつ、短
いアークチャンバで用いられる単位チャンバ容積あたり
の水銀ド封入量は、比較的高い。活性材料として、ハロ
ゲン化プラセオジムおよびハロゲン化ナトリウムを用い
た場合、単位容積あたりの水銀封入量が低いランプにお
いて、比較的高いランプ効率が得られた。
【0058】本発明のランプにおいて、単位容積あたり
の水銀封入量(mg/cm)が、約16mg/cm
以下である場合に、従来のランプ効率と同等である95
ルーメン/ワット(LPW)以上のランプ効率が得られ
た。さらに、単位容積あたりの水銀封入量(mg/cm
)が、約4mg/cm以下である場合に、従来のラ
ンプ効率に比べて、20%以上高い効率が得られること
が分かった。本発明のランプのランプ効率が従来に比べ
て20%以上増加するので、発光性能を維持しつつ、従
来の照明設計で用いられている照明の灯数を20%低減
することができる。
【0059】次に、実施の形態1および2とは異なるさ
らなる実施例1〜8を説明する。実施例1〜8につい
て、規格出力100%における種々の光特性の測定結果
を示す。実施例1〜5については、規格出力100%お
よび50%のそれぞれにおける種々の光特性の測定結果
を示す。このような調光は、実施例1〜5のランプをラ
イン電圧で動作させつつ、ランプを流れる電流を制限す
ることによって行った。
【0060】
【実施例】(実施例1)アーク放電チャンバ20の放電
領域201内に、活性材料として、Hgを0.5mg、
ハロゲン化金属であるNaIおよびPrIを合計15
mg提供した。PrI:NaIのモル比は1:3.5
とした。室温、約330mbarの圧力で、Xeガスを
放電領域201内に提供した。放電チャンバ20の容積
は0.45cmであり、単位容積あたりの水銀封入量
は、約1.1(mg/cm)であった。電極33aと
33bとの間のアーク長(電極間距離L)は32mmで
あった。管壁構造25の有効直径Dは4mmであった。
150Wにおける、管壁負荷は31W/cmであっ
た。ランプの光特性の測定結果を表1に示す。
【0061】(実施例2)アーク放電チャンバ20の放
電領域201内に、活性材料として、Hgを0.5m
g、ハロゲン化金属であるNaIおよびPrIを合計
10mg提供した。PrI:NaIのモル比は1:
3.5とした。室温、約330mbarの圧力で、Xe
ガスを放電領域201内に提供した。放電チャンバ20
の容積は0.45cmであり、単位容積あたりの水銀
封入量は、約1.1(mg/cm)であった。電極3
3aと33bとの間のアーク長(電極間距離L)は32
mmであった。管壁構造25の有効直径Dは4mmであ
った。150Wにおける、管壁負荷は31W/cm
あった。ランプの光特性の測定結果を表1に示す。
【0062】(実施例3)アーク放電チャンバ20の放
電領域201内に、活性材料として、Hgを0.5m
g、ハロゲン化金属であるNaIおよびPrIを合計
10mg提供した。PrI:NaIのモル比は1:7
とした。室温、約330mbarの圧力で、Xeガスを
放電領域201内に提供した。放電チャンバ20の容積
は0.45cmであり、単位容積あたりの水銀封入量
は、約1.1(mg/cm)であった。電極33aと
33bとの間のアーク長(電極間距離L)は32mmで
あった。管壁構造25の有効直径Dは4mmであった。
150Wにおける、管壁負荷は31W/cmであっ
た。ランプの光特性の測定結果を表1に示す。
【0063】(実施例4)アーク放電チャンバ20の放
電領域201内に、活性材料として、Hgを0.5m
g、ハロゲン化金属であるNaIおよびPrIを合計
12.5mg提供した。PrI:NaIのモル比は
1:7とした。室温、約330mbarの圧力で、Xe
ガスを放電領域201内に提供した。放電チャンバ20
の容積は0.45cmであり、単位容積あたりの水銀
封入量は、約1.1(mg/cm)であった。電極3
3aと33bとの間のアーク長(電極間距離L)は32
mmであった。管壁構造25の有効直径Dは4mmであ
った。150Wにおける、管壁負荷は31W/cm
あった。ランプの光特性の測定結果を表1に示す。
【0064】(実施例5)アーク放電チャンバ20の放
電領域201内に、活性材料として、Hgを0.5m
g、ハロゲン化金属であるNaIおよびPrIを合計
10mg提供した。PrI:NaIのモル比は1:1
0とした。室温、約330mbarの圧力で、Xeガス
を放電領域201内に提供した。放電チャンバ20の容
積は0.45cmであり、単位容積あたりの水銀封入
量は、約1.1(mg/cm)であった。電極33a
と33bとの間のアーク長(電極間距離L)は32mm
であった。管壁構造25の有効直径Dは4mmであっ
た。150Wにおける、管壁負荷は31W/cmであ
った。ランプの光特性の定結果を表1に示す。
【0065】(実施例6)アーク放電チャンバ20の放
電領域201内に、活性材料として、Hgを2.2m
g、ハロゲン化金属であるPrI、CeI、および
NaIを合計15mg提供した。PrI:CeI
NaIのモル比は0.5:1:10.5とした。室温、
約330mbarの圧力で、Xeガスを放電領域201
内に提供した。放電チャンバ20の容積は0.55cm
であり、単位容積あたりの水銀封入量は、4(mg/
cm)であった。電極33aと33bとの間のアーク
長(電極間距離L)は24mmであった。管壁構造25
の有効直径Dは6mmであった。150Wにおける、管
壁負荷は31.3W/cmである。ランプの光特性の
測定結果を表1に示す。
【0066】(実施例7)アーク放電チャンバ20の放
電領域201内に、活性材料として、Hgを2.2m
g、ハロゲン化金属であるPrI、CeI、および
NaIを合計15mg提供した。PrI:CeI
NaIのモル比は0.8:1:19.69とした。室
温、約330mbarの圧力で、Xeガスを放電領域2
01内に提供した。放電チャンバ20の容積は0.55
cmであり、単位容積あたりの水銀封入量は、4(m
g/cm)であった。電極33aと33bとの間のア
ーク長(電極間距離L)は24mmであった。管壁構造
25の有効直径Dは6mmである。150Wにおける、
管壁負荷は31.3W/cmであった。ランプの光特
性の測定結果を表1に示す。
【0067】(実施例8)アーク放電チャンバ20の放
電領域201内に、活性材料として、Hgを2.2m
g、ハロゲン化金属であるPrI、CeI、および
NaIを合計15mg提供した。PrI:CeI
NaIのモル比は2:1:31.5とした。室温、約3
30mbarの圧力で、Xeガスを放電領域201内に
提供した。放電チャンバ20の容積は0.55cm
あり、単位容積あたりの水銀封入量は、4(mg/cm
)であった。電極33aと33bとの間のアーク長
(電極間距離L)が24mmである。管壁構造25の有
効直径Dは6mmである。150Wにおける、管壁負荷
は31.3W/cmである。ランプの光特性の測定結
果を表1に示す。
【0068】表1:実施例1〜5のランプを規格出力1
00%および50%で動作させた場合の光特性の測定結
果、および、実施例6〜8のランプを規格出力100%
で動作させた場合の光特性の測定結果
【0069】
【表1】 上記実施例1〜6のランプの規格出力100%(150
W)から半分(75W)に低減した際、発光される光は
緑の色相を含まず実質的に白色のままであった。そのよ
うな色は、一般の照明用途に十分適用可能であり、上記
の調光条件下において色または色相の変化を識別するこ
とは実質的に不可能であった。したがって、本発明のラ
ンプは、調光範囲内においても同じCCTが維持され、
色相の点で実質的に一定である。さらに、本発明のラン
プは、規格出力100%において、従来の標準的なラン
プのランプ効率に比べて、より高いランプ効率を有す
る。
【0070】なお、実施の形態1および2、ならびに、
実施例1〜8では、ランプの規格出力が公称150Wで
ある例についてのみ説明してきた。しかしながら、本発
明は、ランプの規格出力は150Wに限定されない。他
の規格出力においても、チャンバ構成(チャンバ形状、
電極間距離L、有効直径D、イオン化可能材料のモル比
等)を変更するだけで、同様の効果を得ることができ
る。例えば、規格出力が70W〜400Wの範囲におい
ては、放電領域内のPrIの量は、好ましくは、0.
5mg/cm〜50mg/cmの範囲である。Pr
の量が0.5mg/cmより小さい場合、Prの
発光への寄与が小さくなり、その結果、所望の効率が得
られなくなる。PrIの量が50mg/cmより大
きい場合、発光色として白色が得られにくくなるととも
に、放電が不安定になる。
【0071】図11は、本発明のランプにおける電子安
定器回路40のブロック図である。電子安定器回路40
は、ランプ動作時のランプ出力(動作出力)を変化さ
せ、ランプを調光させる。例えば、電子安定器回路40
は、ランプ出力を100%から50%に低減し得る。電
子安定器回路40は、電源47に接続される。電源47
は、60ヘルツAC電源であり得る。電源47は、固定
電圧において60Hzの交流電流を電子安定器回路40
に供給する。
【0072】電子安定器回路40は、電源47に接続さ
れた力率補正および電磁波妨害フィルタ回路部41と、
電力調整回路部(降圧チョッパ部)42と、フルブリッ
ジ回路部(フルブリッジインバータ)43と、イグナイ
タ44と、調光制御回路部46とを備える。
【0073】力率補正および電磁波妨害フィルタ回路部
41は、電源47から電力を受け取る。力率補正および
電磁波妨害フィルタ回路部41は、ライン電圧と同相の
単一周波電流を維持しつつ、極性が交互に変化するライ
ン電圧を、ピークライン電圧よりもかなり大きな値の一
定の極性の電圧に変換する。なお、力率補正および電磁
波妨害フィルタ回路部41は、この間の電磁発光を制限
する。
【0074】電力調整回路部(または降圧チョッパ部)
42は、力率補正および電磁波妨害フィルタ回路部41
から単一周波電流と一定の極性の電圧とを受け取る。電
力調整回路部42は、調整された一定の極性の電圧およ
び電流を生成し、出力する。このような調整は、電力調
整回路部42に接続された調光制御回路部46が行う。
調光制御回路部46は、内部に設定されている基準値を
用いて、受け取った電圧値を所定の電圧値へと調整す
る。電力調整回路部42はまた、ランプ動作の始動時に
は100%の電圧を出力し、アーク放電を行う。
【0075】フルブリッジ回路部(フルブリッジインバ
ータ)43は、電力調整回路部42から出力された一定
の電圧の波形を低周波数の方形波に変換する。
【0076】イグナイタ44は、4kVの始動電圧パル
スを生成する。その後、イグナイタ44は、フルブリッ
ジインバータ43から出力された低周波数の方形波電圧
をイグナイタ44に接続されたランプ45に供給し、ラ
ンプ45をアーク放電させる。
【0077】図12は、図11の電子安定器回路40の
回路図を示す。図11に示す構成要素と同一の構成要素
には同一の参照符号を付し、これらについての詳細な説
明は省略する。力率補正および電磁波妨害フィルタ回路
部41とフルブリッジインバータ43とは従来と同様で
あるため詳細な説明を省略する。
【0078】電力調整回路部42は、ランプ45に流れ
る電流を検出するための抵抗Rcを備える。
【0079】調光制御回路部46は、増幅部1202
と、比較部1204と、駆動回路1206とを備える。
調光制御回路46は、抵抗Rcを流れる電流をモニタ
し、検出された電流を電圧に変換する。変換された電圧
をフィードバック信号1201と呼ぶ。
【0080】増幅部1202は、抵抗R1と、抵抗R2
と、基準電圧Vrefと、増幅器1203とを備える。
フィードバック信号1201は、抵抗R1を介して誤差
増幅器1203に入力される。誤差増幅器1203は、
基準電圧Vrefと抵抗R1および抵抗R2とに基づい
て、フィードバック信号1201を増幅させる。ここ
で、基準電圧Vrefを変化させることによって、ラン
プに流れる電流を所望の値に設定することができる。こ
れにより、ランプ出力を変化させ、ランプの調光を達成
することができる。
【0081】比較部1204は比較器1205を備え
る。増幅したフィードバック信号1201が、比較器1
205に入力される。比較器1205は、フィードバッ
ク信号1201と、鋸波とを比較し、電力調整回路部4
2のスイッチ1207をスイッチングするためのスイッ
チングパルス信号を生成する。
【0082】駆動回路1206は、スイッチングパルス
信号を所定の電圧レベルに調整し、調整されたスイッチ
ングパルス信号をスイッチ1207に出力する。スイッ
チングパルス信号によって、電力調整回路部42のオン
/オフが制御され、所望の値に設定された電流をランプ
に提供する。
【0083】なお、ランプを動作させるために用いられ
る電子安定器回路40は、図11および図12の構成に
限定されない。電子安定器回路40は、ランプに供給さ
れる電流を制御することによって、ランプ出力(動作出
力)を変更可能な構成であれば、任意であり得る。
【0084】好適な実施形態を参照して本発明を説明し
たが、当業者であれば、本発明の趣旨および範囲から逸
れることなく、形態の変更を為し得ることを理解する。
【0085】
【発明の効果】本発明によるハロゲン化金属ランプは、
管壁構造と、第1の電極と、第2の電極とを有する放電
チャンバと、放電チャンバ内に封入されるイオン化可能
材料とを含む。イオン化可能材料はハロゲン化プラセオ
ジウムおよびハロゲン化ナトリウムを含む少なくとも2
種類のハロゲン化物を含み、かつ、管壁構造の直径をD
とし、第1の電極と第2の電極との間の電極間距離をL
とすると、直径Dと電極間距離Lとは実質的に直交して
おり、かつ、L/D>4という関係を満たすので、従来
のランプ効率に比べて高いランプ効率が得られる。さら
に、上述の条件を満たすことにより、調光条件下であっ
ても、高いランプ効率および良好な色性能が維持され得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】セラミックアーク放電チャンバの構成を内部に
有する本発明のアーク放電ハロゲン化金属ランプの側面
図(部分的に断面図)
【図2】図1のアーク放電チャンバの拡大した断面図
【図3】本発明の典型的なランプについての、ランプ効
率(LPW)と放電チャンバの有効直径との関係を示す
【図4】本発明の典型的なランプについての、ランプ効
率(LPW)と、アーク放電チャンバ電極間長さ対有効
直径の比との関係を示す図
【図5】本発明の典型的なランプについての、ランプ効
率(LPW)と、アーク放電出力対有効直径の比との関
係を示す図
【図6A】図1のアーク放電チャンバの別の形態の断面
【図6B】図1のアーク放電チャンバの別の形態の断面
【図6C】図1のアーク放電チャンバの別の形態の断面
【図6D】図1のアーク放電チャンバの別の形態の断面
【図6E】図1のアーク放電チャンバの別の形態の断面
【図6F】図1のアーク放電チャンバの別の形態の断面
【図6G】図1のアーク放電チャンバの別の形態の断面
【図7】150Wから75Wまで調光した場合の、活性
材料としてPrIおよびNaIを異なるモル比で用い
た本発明の典型的なランプについての補正済み色温度
(CCT)の変化を示す図
【図8】150Wから75Wまで調光した場合の、活性
材料としてPrIおよびNaIを異なるモル比で用い
た本発明の典型的なランプについてのランプ効率(LP
W)の変化を示す図
【図9】150Wから75Wまで調光した場合の、活性
材料としてPrIおよびNaIを異なるモル比で用い
た本発明の典型的なランプについての色調指数(CR
I)の変化を示す図
【図10】本発明の典型的なランプについて、ランプ効
率(LPW)と単位放電チャンバ容積あたりの水銀封入
量との関係を示す図
【図11】本発明のランプにおける電子安定器回路のブ
ロック図
【図12】図11の電子安定器回路の回路図
【符号の説明】 10 アーク放電ハロゲン化金属ランプ 11 球状ホウケイ酸ガラスエンベロープ 12 エジソン型金属口金 14、15 引き込み電極ワイヤ(アクセスワイヤ) 18 酸化アルミニウムセラミックチューブ 19 ゲッター 20 セラミックアーク放電チャンバ 21a、21b 内径/外径セラミック切頭円筒シェル
部分(チューブ) 25 管壁構造 26a、26b チャンバ電極配線ワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 請川 信 京都府京田辺市松井ヶ丘3−16−18 (72)発明者 野原 浩司 兵庫県西宮市大谷町3−18 (72)発明者 ジェイコブ マヤ アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02446, ブルックライン, マーシャル ストリート 25 Fターム(参考) 3K072 AA14 AC11 BA05 BB10 CA16 DD08 DE02 GA02 GB18 HA10 5C015 QQ03 QQ18 QQ19 RR01 5C039 HH03 HH04 5C043 AA01 AA02 CC03 DD05

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電領域を規定する透光性の管壁構造
    と、第1の電極と、第2の電極とを有する放電チャンバ
    であって、前記第1の電極と前記第2の電極とは対向し
    ている、放電チャンバと、 前記放電領域に封入されるイオン化可能材料であって、
    前記イオン化可能材料は、水銀と、希ガスと、ハロゲン
    化プラセオジウムおよびハロゲン化ナトリウムを含む少
    なくとも2種類のハロゲン化物とを含む、イオン化可能
    材料とを備えたハロゲン化金属ランプであって、 前記管壁構造の直径をDとし、前記第1の電極と前記第
    2の電極との間の電極間距離をLとすると、前記直径D
    と前記電極間距離Lとは実質的に直交しており、かつ、
    L/D>4という関係を満たす、ハロゲン化金属ラン
    プ。
  2. 【請求項2】 前記管壁構造は多結晶アルミナから形成
    されている、請求項1に記載のハロゲン化金属ランプ。
  3. 【請求項3】 前記ハロゲン化プラセオジウムはヨウ化
    プラセオジム(PrI)であり、前記ハロゲン化ナト
    リウムはヨウ化ナトリウム(NaI)である、請求項1
    に記載のハロゲン化金属ランプ。
  4. 【請求項4】 前記管壁構造は、前記第1の電極側に位
    置する第1の端部と前記第2の電極側に位置する第2の
    端部とを有しており、前記第1の端部および前記第2の
    端部は、先細りになっている、請求項1に記載のハロゲ
    ン化金属ランプ。
  5. 【請求項5】 前記放電チャンバは、前記第1の端部お
    よび前記第2の端部のうち少なくとも一方を覆う熱シー
    ルドをさらに備える、請求項4に記載のハロゲン化金属
    ランプ。
  6. 【請求項6】 前記希ガスは、キセノン(Xe)、アル
    ゴン(Ar)、ネオン(Ne)およびクリプトン(K
    r)からなる群から選択されるガスである、請求項1に
    記載のハロゲン化金属ランプ。
  7. 【請求項7】 前記直径Dと前記電極間距離Lとは、7
    ≦L/D≦9という関係を満たす、請求項1に記載のハ
    ロゲン化金属ランプ。
  8. 【請求項8】 前記放電領域の容積に対する前記水銀の
    量の比は、4mg/cm以下である、請求項1に記載
    のハロゲン化金属ランプ。
  9. 【請求項9】 前記イオン化可能材料は、ハロゲン化セ
    リウムをさらに含む、請求項1に記載のハロゲン化金属
    ランプ。
  10. 【請求項10】 透明かつ球状のエンベロープと、 前記エンベロープと結合する口金であって、前記エンベ
    ロープ内部へ延びる第1のアクセスワイヤと第2のアク
    セスワイヤとを有する、口金とをさらに備え、 前記放電チャンバは前記エンベロープ内に配置されてお
    り、前記第1の電極は前記第1のアクセスワイヤと接続
    され、前記第2の電極は前記第2のアクセスワイヤと接
    続されている、請求項1に記載のハロゲン化金属ラン
    プ。
  11. 【請求項11】 前記ハロゲン化プラセオジウムはヨウ
    化プラセオジム(PrI)であり、前記ハロゲン化ナ
    トリウムはヨウ化ナトリウム(NaI)である、請求項
    2に記載のハロゲン化金属ランプ。
  12. 【請求項12】 前記ハロゲン化プラセオジウムはヨウ
    化プラセオジム(PrI)であり、前記ハロゲン化ナ
    トリウムはヨウ化ナトリウム(NaI)である、請求項
    7に記載のハロゲン化金属ランプ。
  13. 【請求項13】 前記ハロゲン化プラセオジウムはヨウ
    化プラセオジム(PrI)であり、前記ハロゲン化ナ
    トリウムはヨウ化ナトリウム(NaI)である、請求項
    8に記載のハロゲン化金属ランプ。
  14. 【請求項14】 ハロゲン化金属ランプと、前記ハロゲ
    ン化金属ランプを動作させる動作回路とを含む照明シス
    テムであって、 前記ハロゲン化金属ランプは、 放電領域を規定する透光性の管壁構造と、第1の電極
    と、第2の電極とを有する放電チャンバであって、前記
    第1の電極と前記第2の電極とは対向している、放電チ
    ャンバと、 前記放電領域に封入されるイオン化可能材料であって、
    前記イオン化可能材料は、水銀と、希ガスと、ハロゲン
    化プラセオジウムおよびハロゲン化ナトリウムを含む少
    なくとも2種類のハロゲン化物とを含む、イオン化可能
    材料とを備え、 前記管壁構造の直径をDとし、前記第1の電極と前記第
    2の電極との間の電極間距離をLとすると、前記直径D
    と前記電極間距離Lとは実質的に直交しており、かつ、
    L/D>4という関係を満たしており、 前記動作回路は、前記ハロゲン化金属ランプを始動させ
    放電させる電圧を前記ハロゲン化金属ランプに供給し、
    前記ハロゲン化金属ランプの動作出力を調整する電流を
    前記ハロゲン化金属ランプに供給するように構成されて
    いる、照明システム。
  15. 【請求項15】 前記放電領域の容積に対する前記水銀
    の量の比は、4mg/cm以下である、請求項14に
    記載の照明システム。
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