JP2003227912A - 回折光学素子 - Google Patents

回折光学素子

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JP2003227912A JP2002026309A JP2002026309A JP2003227912A JP 2003227912 A JP2003227912 A JP 2003227912A JP 2002026309 A JP2002026309 A JP 2002026309A JP 2002026309 A JP2002026309 A JP 2002026309A JP 2003227912 A JP2003227912 A JP 2003227912A
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Yoshibumi Tokiyoda
義文 常世田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 波長特性を大きく低下させることなく、回折
効率の角度特性を向上させる。 【解決手段】 第1の回折素子要素の最適設計溝高さが
d10、第2の回折素子要素の最適設計溝高さがd20であ
るときに、第1の回折素子要素10の溝の高さd1、及
び第2の回折素子要素20の溝の高さをd2が、式0.
5≦D1/D≦0.9(D1=d1+d2、溝高さの最適設
計値D=d10+d20)を満足するようにする。また、第
1の回折素子要素10、及び第2の回折素子要素20の
少なくとも一方をガラスから構成し、或いはこれら回折
素子要素10,20の少なくとも一方を樹脂から構成す
る。更に、回折光学素子の溝の高さの最適設計値Dを、
d線とg線とで色消し条件を満足するように決定するよ
うにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入射した光に対し
て回折光束を生じさせる回折光学素子に関し、更に詳し
くは、複数の回折素子要素を積み重ねて構成した複層型
の回折光学素子に関する。
【0002】
【従来の技術】回折光学素子は、微小間隔(約1mm)
当たり数百本程度の細かい等間隔のスリット状若しくは
溝状の格子構造を備えて作られた光学素子であり、光が
入射されると、スリットや溝の間隔(ピッチ)と光の波
長とで定まる方向に回折光束を生じさせる性質を有して
いる。このような回折光学素子は種々の光学系に用いら
れており、例えば、特定次数の回折光を一点に集めてレ
ンズとして使用するものなどが知られている。
【0003】このような回折光学素子においては近年、
複層型と呼ばれる回折光学素子が提案されてきている。
このタイプの回折光学素子は、鋸歯状に形成された面を
持つ複数の回折素子要素を分離或いは密着させた形で積
層させてなるものであり、所望の広波長領域(例えば可
視光領域)のほぼ全域で高い回折効率が保たれる、すな
わち波長特性が良好であるという特徴を有している。
【0004】一般に複層型回折光学素子の構造は、例え
ば図4に示すように、第1の材質からなる第1の回折素
子要素110と、第1の材質とは屈折率や分散値が異な
る第2の材質からなる第2の回折素子要素120とから
構成され、それぞれの回折素子要素の対向し合う面は図
のように鋸歯状になっている。ここで、特定の2波長に
対して色消し条件を満足させるように、第1の回折素子
要素110の溝の高さd1を所定の値に決定し、第2の
回折素子要素120の溝の高さd2を別の所定の値に決
定する。これにより、特定の2波長に対しては回折効率
が1.0となり、その他の波長に対しても、かなり高い
回折効率を得ることができるようになる。ここで、回折
効率とは、透過型の回折光学素子において、回折光学素
子に入射する光の振幅値I0と一次回折光の振幅値I1
の割合η(=I1/I0)とする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の回折光学素子において、特定の2波長に対し
て色消し条件を満足させようとすると、第1の回折素子
要素110の溝の高さd1と第2の回折素子要素120
の溝の高さd2はそれぞれが単体で用いられる場合より
もかなり大きなものになってしまう。一般によく知られ
ている回折光学素子(すなわち単層の回折光学素子)の
溝の高さは1μm程度であるのに対し、このような複層
型の回折光学素子ではほとんどの場合、回折光学素子の
溝の高さの最適設計値、すなわち素子全体の溝の高さD
(=d1+d2)は10μm以上にもなってしまう。
【0006】このように回折光学素子全体の溝の高さが
大きなものとなると、入射する光線が基準光軸からわず
かに傾いただけで、両回折素子要素110,120を適
切に通過する光束が減少してしまう。このため、回折光
学素子の別の評価尺度として、入射光線の入射角の変化
に対する回折効率の低下の度合い(以下、これを角度特
性と称する)を採用した場合には、このような複層側の
回折光学素子では、一般に知られている通常の回折光学
素子に比べて角度特性が大きく低下してしまうという問
題があった。
【0007】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、波長特性を大きく低下させることなく、回
折効率の角度特性を向上させることが可能な構成の回折
光学素子を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、請求項1に記載の回折光学素子は、少なくとも
第1の回折素子要素と第2の回折素子要素とを有して構
成される回折光学素子において、回折光学素子の溝の高
さの最適設計値をDとし、前記回折光学素子の実際の溝
の高さをD1としたときに、式0.5≦D1/D≦0.9
を満足することを特徴とする。
【0009】また、請求項2に記載の回折光学素子は、
第1の回折素子要素、及び第2の回折素子要素の少なく
とも一方がガラスから構成されていることを特徴とす
る。また、請求項3に記載の回折光学素子は、第1の回
折素子要素、及び第2の回折素子要素の少なくとも一方
が樹脂から構成されていることを特徴とする。また、請
求項4に記載の回折光学素子は、本回折光学素子の溝の
高さの最適設計値が、d線とg線とで色消し条件を満足
するように決定されたものであることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態について説明する。図1(A)は本発明
に係る回折光学素子の概念を示すものであり、分離した
2層で構成される複層型回折光学素子の模式断面図であ
る。本実施形態における回折光学素子1では、図1
(A)に示すように、光の入射側に設けられる第1の回
折素子要素10と、光の射出側に設けられる第2の回折
素子要素20とが所定の間隔をおいて対向するように配
置されており、回折素子要素10,20同士が対向する
面はともに鋸歯状に成形されている。また、これら第1
及び第2の回折素子要素10,20は互いに異なる材質
からなっており、相異なる屈折率と分散を有している。
図1(B)は本発明の回折光学素子1と同じ第1及び第
2の回折素子要素10’,20’を用いて最適設計した
場合に得られる回折光学素子(以下、これを本発明の回
折光学素子1に対して「基準の回折光学素子」と称す
る)1’の概念を模式断面図により示している。
【0011】図1(A),(B)に示すように、分離さ
れた2層で構成される複層型の回折光学素子1,1’の
溝の高さは、基準の回折光学素子1’の場合では、第1
の回折素子要素10’の溝の高さd10、及び第2の回折
素子要素20’の溝の高さd20から、これらの値の和、
すなわちD=d10+d20として得られる。また同様に、
本発明の回折光学素子1の場合では、第1の回折素子要
素10の溝の高さd1、及び第2の回折素子要素2の溝
の高さd2から、これらの値の和、すなわちD1=d1+
d2として得られる。
【0012】ここで、基準の回折光学素子1’における
第1の回折素子要素10’の溝の高さd10、及び第2の
回折素子要素20’の溝の高さd20は、色消しを行う2
波長がλ1,λ2であり、第1の回折素子要素10’の波
長λ1に対する屈折率をn11、第1の回折素子要素1
0’の波長λ2に対する屈折率をn12、第2の回折素子
要素20’の波長λ1に対する屈折率をn21、第2の回
折素子要素20’波長λ2に対する屈折率をn22である
とき、下の両式(1),(2)からなる連立方程式を解
くことにより得られる。
【0013】
【数1】 d10・(n11−1)−d20・(n21−1)=λ1 … (1) d10・(n11−1)−d20・(n22−1)=λ2 … (2)
【0014】本発明では、上記のようにして求められた
d10及びd20の和として得られる基準の回折光学素子
1’の溝の高さ(溝高さの最適設計値)Dに対し、本発
明の回折光学素子1の溝の高さD1(=d1+d2)が下
式(3)を満足するように第1の回折素子要素の溝の高
さd1、及び第2の回折素子要素の溝の高さd2 を決定
する。
【0015】
【数2】0.5≦D1/D≦0.9 … (3)
【0016】このようにして本発明の回折光学素子1の
溝の高さD1を決定する具体的な手順の一例を説明す
る。上記両式(1),(2)からなる連立方程式を解く
ことにより基準の回折光学素子1’における第1の回折
素子要素10’の溝の高さd10と第2の回折素子要素2
0’の溝の高さd20が得られたら、先ず、第1の回折素
子要素10’の溝の高さd10に上式(3)を満たすD1
/Dの値(この値は任意に選択する)を乗じてこれを本
発明の回折光学素子1における第1の回折素子要素10
の溝の高さd1として設定する。次に、本発明の回折光
学素子1における第2の回折素子要素20の溝の高さd
2を、使用する波長領域(例えば可視光領域)において
高い回折効率(例えば0.98以上)が得られる値に仮
設定する。
【0017】このようにして本発明に係る回折光学素子
1における第1の回折素子要素10の溝の高さd1と、
第2の回折素子要素20の溝の高さd2を設定したら、
これら両値d1,d2より本発明の回折光学素子1の溝の
高さD1(=d1+d2)を求め、この値D1が上式(3)
を満足することを確認する。ここで、溝の高さD1が式
(3)を満たしていなかった場合には、第2の回折素子
要素20の溝の高さd2を仮設定する上記作業をやり直
し、溝の高さD1が式(3)を満たしていた場合には、
仮設定したd2の値を本発明の回折素子要素20の溝の
高さとして設定(本設定)する。
【0018】上記過程を経て得られた(設定された)溝
の高さd1を有する第1の回折素子要素10と、溝の高
さd2を有する第2の回折素子要素20とからなる本発
明の回折光学素子1では、使用する波長領域に対する回
折効率(波長特性)を大きく落ち込ませることなく、角
度特性が改善される(詳細は後述の実施例参照)。
【0019】上式(3)において、本発明に係る回折光
学素子1の溝の高さの採り得る下限の値が、基準の回折
光学素子1’における溝の高さ(溝高さの最適設計値)
Dの0.5倍になっているのは、この下限値を下回る
と、短波長側(g線付近)及び長波長側(C線付近)で
の回折効率の低下が大きくなる(すなわち、波長特性が
悪くなる)とともにフレアー光量が増大してくるためで
ある。このような回折光学素子は、撮像デバイス等の結
像レンズに適用することは困難となる。
【0020】また、上式(3)において、本発明に係る
回折光学素子1の溝の高さの採り得る上限の値が、基準
の回折光学素子1’における溝の高さDの0.9倍にな
っているのは、この上限値を上回ると、本発明の回折光
学素子1の溝の高さが基準の回折光学素子1’の溝の高
さ(すなわち最適設計値)とほとんど変わらなくなって
しまい、本発明の趣旨を失ってしまうからである。
【0021】なお、上記下限値は0.5よりも大きい
0.55である方がより良い波長特性の結果が得られ、
0.6とすれば更に良い波長特性の結果が得られる。ま
た、上限値は0.9よりも0.85である方がより良い
角度特性の結果が得られ、0.8とすれば更に良い角度
特性の結果が得られる。
【0022】ところで、本発明の回折光学素子1を構成
する第1の回折素子要素10、及び第2の回折素子要素
20の少なくとも一方はガラスから構成されていること
が好ましい。ガラスの種類は多く、材料選択の幅が広い
からである。また、上記両回折素子要素10,20の少
なくとも一方は樹脂から構成されていることが好まし
い。樹脂は種類が少なく選択の幅は狭いが加工が容易で
あり、生産性に優れているからである。
【0023】また、本発明に係る回折光学素子1の溝の
高さの最適設計値Dは、d線とg線とで色消し条件を満
足するように決定されたものであることが好ましい。こ
のようにすれば、本発明の回折光学素子1が、ほとんど
全波長に対して適用することができるようになり、白色
光を使用する写真カメラの撮像レンズ等に用いることも
容易となる。
【0024】
【実施例】以下、上記過程を経て得られた本発明に係る
回折光学素子の実施例を示す。
【0025】(第1実施例)第1実施例では、第1の回
折素子要素10の材質をBK7(ショット社製ガラ
ス)、第2の回折素子要素20の材質をF2(ショット
社製ガラス)とし、d線(587.6nm)とg線(435.8n
m)とで色消しを行った。このときの屈折率の諸元を下
の表1に示す。
【0026】
【表1】 λ1=587.6nm λ2=435.8nm n11=1.51680 n12=1.52668 n21=1.62004 n22=1.64202
【0027】これらの値を上記式(1),(2)に代入
して基準の回折光学素子1’の溝の高さ(最適設計値)
d10及びd20を求めると、下の表2に示す値になった。
【0028】
【表2】 d10(最適)=20453nm d20(最適)=16100nm D=36553nm
【0029】(例1−1)この例では、本発明の回折光
学素子1における第1の回折素子要素10の溝の高さd
1を、例えば、最適設計値d10の約0.90倍の18400nmと
した。そして、本発明の回折光学素子1における第2の
回折素子要素20の溝の高さd2を、可視光領域で高い
回折効率が得られる値d2=14400nmに設定した。この
ときD1/D=0.897となり、式(3)が満たされた。
【0030】(例1−2)この例では、本発明の回折光
学素子1における第1の回折素子要素10の溝の高さd
1を、例えば、最適設計値d10の約0.75倍の15400nmと
した。そして、本発明の回折光学素子1における第2の
回折素子要素20の溝の高さd2を、可視光領域で高い
回折効率が得られる値d2=11900nmに設定した。この
ときD1/D=0.747となり、式(3)が満たされた。
【0031】(例1−3)この例では、本発明の回折光
学素子1における第1の回折素子要素10の溝の高さd
1を、例えば、最適設計値d10の約0.51倍の10500nmと
した。そして、本発明の回折光学素子1における第2の
回折素子要素20の溝の高さd2を、可視光領域で高い
回折効率が得られる値d2=7850nmに設定した。この
ときD1/D=0.502となり、式(3)が満たされた。
【0032】下の表3に、本発明の回折光学素子1にお
ける溝(格子)ピッチが0.1mmであり、入射光線が
d線で、かつその入射角が+5度である場合の回折効率
を示す。また、波長に対する回折効率が大きく落ち込ん
でいないことを示すため、C線の回折効率も合わせて示
す。なお、C線の回折効率は入射角±0度についてのも
のである。
【0033】
【表3】 回折効率 入射角+5度 C線 最適設計値 0.57 0.994 (例1−1) 0.68 0.991 (例1−2) 0.80 0.989 (例1−3) 0.92 0.973
【0034】(第2実施例)第2実施例では、第1の回
折素子要素10の材質をFK52(ショット社製ガラ
ス)、第2の回折素子要素20の材質をBaF4(ショ
ット社製ガラス)とし、d線(587.6nm)とg線(43
5.8nm)とで色消しを行った。このときの屈折率の諸
元を下の表4に示す。
【0035】
【表4】 λ1=587.6nm λ2=435.8nm n11=1.48605 n12=1.49338 n21=1.60562 n22=1.62318
【0036】これらの値を上記式(1),(2)に代入
して基準の回折光学素子1’の溝の高さ(最適設計値)
d10及びd20を求めると、下の表5に示す値になった。
【0037】
【表5】 d10(最適)=24965nm d20(最適)=19066nm D=44031nm
【0038】(例2−1)この例では、本発明の回折光
学素子1における第1の回折素子要素10の溝の高さd
1を、例えば、最適設計値d10の約0.80倍の20000nmと
した。そして、本発明の回折光学素子1における第2の
回折素子要素20の溝の高さd2を、可視光領域で高い
回折効率が得られる値d2=15100nmに設定した。この
ときD1/D=0.797となり、式(3)が満たされた。
【0039】(例2−2)この例では、本発明の回折光
学素子1における第1の回折素子要素10の溝の高さd
1を、例えば、最適設計値d10の約0.70倍の17500nmと
した。そして、本発明の回折光学素子1における第2の
回折素子要素20の溝の高さd2を、可視光領域で高い
回折効率が得られる値d2=13100nmに設定した。この
ときD1/D=0.695となり、式(3)が満たされた。
【0040】(例2−3)この例では、本発明の回折光
学素子1における第1の回折素子要素10の溝の高さd
1を、例えば、最適設計値d10の約0.60倍の15000nmと
した。そして、本発明の回折光学素子1における第2の
回折素子要素20の溝の高さd2を、可視光領域で高い
回折効率が得られる値d2=11100nmに設定した。この
ときD1/D=0.593となり、式(3)が満たされた。
【0041】下の表6に、本発明の回折光学素子1にお
ける溝ピッチが0.1mmであり、入射光線がd線で、
かつその入射角が+5度である場合の回折効率を示す。
また、波長に対する回折効率が大きく落ち込んでいない
ことを示すため、C線の回折効率も合わせて示す(C線
の回折効率は入射角±0度についてのもの)。
【0042】
【表6】 回折効率 入射角+5度 C線 最適設計値 0.28 0.995 (例2−1) 0.62 0.989 (例2−2) 0.74 0.985 (例2−3) 0.81 0.982
【0043】(第3実施例)第3実施例では、第1の回
折素子要素10の材質をSK11(ショット社製ガラ
ス)、第2の回折素子要素20の材質をSF4(ショッ
ト社製ガラス)とし、d線(587.6nm)とg線(435.8
nm)とで色消しを行った。このときの屈折率の諸元を
下の表7に示す。
【0044】
【表7】 λ1=587.6nm λ2=435.8nm n11=1.56384 n12=1.57530 n21=1.75520 n22=1.79121
【0045】これらの値を上記式(1),(2)に代入
して基準の回折光学素子1’の溝の高さ(最適設計値)
d10及びd20を求めると、下の表8に示す値になった。
【0046】
【表8】 d10(最適)=11657nm d20(最適)=7925nm D=19582nm
【0047】(例3−1)この例では、本発明の回折光
学素子1における第1の回折素子要素10の溝の高さd
1を、例えば、最適設計値d10の約0.85倍の10000nmと
した。そして、本発明の回折光学素子1における第2の
回折素子要素20の溝の高さd2を、可視光領域で高い
回折効率が得られる値d2=6700nmに設定した。この
ときD1/D=0.853となり、式(3)が満たされた。
【0048】(例3−2)この例では、本発明の回折光
学素子1における第1の回折素子要素10の溝の高さd
1を、例えば、最適設計値d10の約0.75倍の9000nmと
した。そして、本発明の回折光学素子1における第2の
回折素子要素20の溝の高さd2を、可視光領域で高い
回折効率が得られる値d2=5950nmに設定した。この
ときD1/D=0.763となり、式(3)が満たされた。
【0049】(例3−3)この例では、本発明の回折光
学素子1における第1の回折素子要素10の溝の高さd
1を、例えば、最適設計値d10の約0.65倍の7500nmと
した。そして、本発明の回折光学素子1における第2の
回折素子要素20の溝の高さd2を、可視光領域で高い
回折効率が得られる値d2=4850nmに設定した。この
ときD1/D=0.631となり、式(3)が満たされた。
【0050】下の表9に、本発明の回折光学素子1にお
ける溝ピッチが0.1mmであり、入射光線がd線で、
かつその入射角が+5度である場合の回折効率を示す。
また、波長に対する回折効率が大きく落ち込んでいない
ことを示すため、C線の回折効率も合わせて示す(C線
の回折効率は入射角±0度についてのもの)。
【0051】
【表9】 回折効率 入射角+5度 C線 最適設計値 0.91 0.994 (例3−1) 0.94 0.989 (例3−2) 0.96 0.989 (例3−3) 0.97 0.980
【0052】(第4実施例)第4実施例では、第1の回
折素子要素10の材質をPMMA、第2の回折素子要素
20の材質を樹脂Aとし、d線(587.6nm)とg線(4
35.8nm)とで色消しを行った。このときの屈折率の諸
元を下の表10に示す。
【0053】
【表10】 λ1=587.6nm λ2=435.8nm n11=1.4908 n12=1.5016 n21=1.7046 n22=1.7336
【0054】これらの値を上記式(1),(2)に代入
して基準の回折光学素子1’の溝の高さ(最適設計値)
d10及びd20を求めると、下の表11に示す値になっ
た。
【0055】
【表11】 d10(最適)=18520nm d20(最適)=12066nm D=30586nm
【0056】(例4−1)この例では、本発明の回折光
学素子1における第1の回折素子要素10の溝の高さd
1を、例えば、最適設計値d10の約0.86倍の16000nmと
した。そして、本発明の回折光学素子1における第2の
回折素子要素20の溝の高さd2を、可視光領域で高い
回折効率が得られる値d2=10310nmに設定した。この
ときD1/D=0.860となり、式(3)が満たされた。
【0057】(例4−2)この例では、本発明の回折光
学素子1における第1の回折素子要素10の溝の高さd
1を、例えば、最適設計値d10の約0.70倍の13000nmと
した。そして、本発明の回折光学素子1における第2の
回折素子要素20の溝の高さd2を、可視光領域で高い
回折効率が得られる値d2=8240nmに設定した。この
ときD1/D=0.694となり、式(3)が満たされた。
【0058】(例4−3)この例では、本発明の回折光
学素子1における第1の回折素子要素10の溝の高さd
1を、例えば、最適設計値d10の約0.52倍の9700nmと
した。そして、本発明の回折光学素子1における第2の
回折素子要素20の溝の高さd2を、可視光領域で高い
回折効率が得られる値d2=5970nmに設定した。この
ときD1/D=0.512となり、式(3)が満たされた。
【0059】下の表12に、本発明の回折光学素子1に
おける溝ピッチが0.1mmであり、入射光線がd線
で、かつその入射角が+5度である場合の回折効率を示
す。また、波長に対する回折効率が大きく落ち込んでい
ないことを示すため、C線の回折効率も合わせて示す
(C線の回折効率は入射角±0度についてのもの)。
【0060】
【表12】 回折効率 入射角+5度 C線 最適設計値 0.74 0.995 (例4−1) 0.82 0.993 (例4−2) 0.89 0.986 (例4−3) 0.95 0.971
【0061】(第5実施例)第5実施例では、第1の回
折素子要素10の材質を紫外線硬化樹脂B、第2の回折
素子要素20の材質を紫外線硬化樹脂Cとし、d線(58
7.6nm)とg線(435.8nm)とで色消しを行った。こ
のときの屈折率の諸元を下の表13に示す。
【0062】
【表13】 λ1=587.6nm λ2=435.8nm n11=1.524 n12=1.537 n21=1.635 n22=1.674
【0063】これらの値を上記式(1),(2)に代入
して基準の回折光学素子1’の溝の高さ(最適設計値)
d10及びd20を求めると、下の表14に示す値になっ
た。
【0064】
【表14】 d10(最適)=9500nm d20(最適)=6900nm D=16400nm
【0065】(例5−1)この例では、本発明の回折光
学素子1における第1の回折素子要素10の溝の高さd
1を、例えば、最適設計値d10の約0.80倍の7600nmと
した。そして、本発明の回折光学素子1における第2の
回折素子要素20の溝の高さd2を、可視光領域で高い
回折効率が得られる値d2=5360nmに設定した。この
ときD1/D=0.790となり、式(3)が満たされた。
【0066】(例5−2)この例では、本発明の回折光
学素子1における第1の回折素子要素10の溝の高さd
1を、例えば、最適設計値d10の約0.70倍の6700nmと
した。そして、本発明の回折光学素子1における第2の
回折素子要素20の溝の高さd2を、可視光領域で高い
回折効率が得られる値d2=4630nmに設定した。この
ときD1/D=0.691となり、式(3)が満たされた。
【0067】(例5−3)この例では、本発明の回折光
学素子1における第1の回折素子要素10の溝の高さd
1を、例えば、最適設計値d10の約0.62倍の5900nmと
した。そして、本発明の回折光学素子1における第2の
回折素子要素20の溝の高さd2を、可視光領域で高い
回折効率が得られる値d2=3980nmに設定した。この
ときD1/D=0.602となり、式(3)が満たされた。
【0068】下の表15に、本発明の回折光学素子1に
おける溝ピッチが0.1mmであり、入射光線がd線
で、かつその入射角が+5度である場合の回折効率を示
す。また、波長に対する回折効率が大きく落ち込んでい
ないことを示すため、C線の回折効率も合わせて示す
(C線の回折効率は入射角±0度についてのもの)。
【0069】
【表15】 回折効率 入射角+5度 C線 最適設計値 0.94 0.996 (例5−1) 0.96 0.988 (例5−2) 0.97 0.982 (例5−3) 0.98 0.977
【0070】上記結果より、本発明の回折光学素子1を
構成する第1の回折素子要素10の溝の高さd1と第2
の回折素子要素20の溝の高さd2との和であるD1(=
d1+d2)が上式(3)を満たすときには、入射角+5
度での回折効率は、この回折光学素子が最適設計される
場合よりも高い値を示しており、角度特性は大変良好で
あるといえる。また、d線及びg線についての回折効率
は常に0.97以上であって回折効率の波長依存性は低
く、波長により回折効率が急激に低下する減少は見られ
ないので、波長特性も非常に良好であるといえる。
【0071】上記実施例は、分離した2層で構成される
複層型の回折光学素子についてのものであるが、本発明
は、密着した2層で構成される複層型の回折光学素子の
ほか、分離或いは密着した3層以上で構成される複層型
の回折光学素子についても有効である。
【0072】図2は、密着した3層で構成される複層型
回折光学素子の概念図であり、光の出射側の面が鋸歯状
に形成された第1の回折素子要素30と、この第1の回
折素子要素30における鋸歯状の面に密着するように積
層された第2の回折素子要素40と、この第2の回折素
子要素40における光の出射側の面に密着するように積
層された第3の回折素子要素50とから構成されてい
る。これら第1、第2及び第3の回折素子要素30,4
0,50は互いに異なる材質からなっており、相異なる
屈折率と分散を有している。
【0073】このような構成の回折光学素子について
は、下式(5),(6),(7)の連立方程式をd10
d20及びd30について解けばよい。ここで、d10、d
20、d30はそれぞれ、第1の回折素子要素の最適設計溝
高さ、第2の回折素子要素の最適設計溝高さ、及び第3
の回折素子要素の最適設計溝高さであり(d10、d20
d30は図示せず)、λ1、λ2、λ3は色消しを行う所望
の波長である。また、n11は第1の回折素子要素30の
波長λ1での屈折率、n12は第1の回折素子要素30の
波長λ2での屈折率、n13は第1の回折素子要素30の
波長λ3での屈折率、n21は第2の回折素子要素40の
波長λ1での屈折率、n22は第2の回折素子要素40の
波長λ2での屈折率、n23は第2の回折素子要素40の
波長λ3での屈折率、n31は第3の回折素子要素50の
波長λ1での屈折率、n32は第3の回折素子要素50の
波長λ2での屈折率、n33第3の回折素子要素50の波
長λ3での屈折率である。
【0074】
【数3】 d10・(n11−1)−d20・(n21−1)+d30・(n31−1)=λ1…(5) d10・(n12−1)−d20・(n22−1)+d30・(n32−1)=λ2…(6) d10・(n13−1)−d20・(n23−1)+d30・(n33−1)=λ3…(7)
【0075】上式(5),(6),(7)からなる連立
方程式を解くことにより、第1、第2及び第3の回折素
子要素30,40,50の最適設計溝高さd10、d20
d30が求められたら、前述の実施形態に示したものと同
様な手順により本発明の回折光学素子を構成する第1の
回折素子要素30の溝の高さd1、第2の回折素子要素
40の溝の高さd2、及び第3の回折素子要素50の溝
の高さd3を決定する。但し、図2に示す形態で3層が
密着している複層型の回折光学素子では、本発明の回折
光学素子における溝の高さD1は、第1の回折素子要素
30の溝の高さd1と第3の回折素子要素50の溝の高
さd3との和(D1=d1+d3)となり、基準の回折光学
素子(図示せず)における溝の高さ(最適設計値)D
は、第1の回折素子要素30の溝の高さ(最適設計値)
d10と第3の回折素子要素50の溝の高さ(最適設計
値)d30との和(D=d10+d30)となる。
【0076】図3は、密着した2層で構成される複層型
回折光学素子の場合の例を示しており、光の出射側の面
が鋸歯状に形成された第1の回折光学素子70と、この
第1の回折光学素子70における鋸歯状の面に密着する
ように積層された第2の回折光学素子80とから構成さ
れている。また、これら第1及び第2の回折素子要素7
0,80は互いに異なる材質からなっており、相異なる
屈折率と分散を有している。第1及び第2の回折素子要
素の溝の高さd1,d2の求め方は、前述の分離した2層
で構成される複層型の回折光学素子1の場合と同じであ
るが、本形態に係る回折光学素子の溝の高さD1は第1
の回折素子要素の溝の高さd1そのもの、また、この形
態に対応する基準の回折光学素子(図示せず)の溝の高
さ(最適設計値)Dは、第1の回折素子要素の溝の高さ
(最適設計溝高さ)d10そのものとなる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る回折
光学素子によれば、回折光学素子の溝の高さの最適設計
値をDとし、回折光学素子の実際の溝の高さをD1とし
たときに、式0.5≦D1/D≦0.9を満足するよう
に溝の高さを小さくするすることにより、波長特性を大
きく低下させることなく、回折効率の角度特性を従来に
比して向上させることができる。また、このような回折
光学素子の溝の高さD1は最適設計値Dより低くなるの
で、加工製造が容易になるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明に係る回折光学素子の一実施形
態を示す、分離した2層で構成される複層型回折光学素
子の模式断面図であり、(B)はこの回折光学素子に対
応する基準の回折光学素子の模式断面図である。
【図2】密着した3層で構成される複層型回折光学素子
の模式断面図である。
【図3】密着した2層で構成される複層型回折光学素子
の模式断面図である。
【図4】従来の回折光学素子の概念図である。
【符号の説明】
1 回折光学素子 10,30,70 第1の回折素子要素 20,40,80 第2の回折素子要素 50 第3の回折素子要素 d1 第1の回折素子要素の溝の高さ d2 第2の回折素子要素の溝の高さ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも第1の回折素子要素と第2の
    回折素子要素とを有して構成される回折光学素子におい
    て、 前記回折光学素子の溝の高さの最適設計値をDとし、前
    記回折光学素子の実際の溝の高さをD1としたときに、
    式 0.5≦D1/D≦0.9 を満足することを特徴とする回折光学素子。
  2. 【請求項2】 前記第1の回折素子要素、及び前記第2
    の回折素子要素の少なくとも一方がガラスから構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の回折光学素子。
  3. 【請求項3】 前記第1の回折素子要素、及び前記第2
    の回折素子要素の少なくとも一方が樹脂から構成されて
    いることを特徴とする請求項1又は2記載の回折光学素
    子。
  4. 【請求項4】 前記回折光学素子の溝の高さの前記最適
    設計値が、d線とg線とで色消し条件を満足するように
    決定されたものであることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載の回折光学素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008242186A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Canon Inc 回折光学素子及びそれを用いた光学系
US7957063B2 (en) 2006-06-16 2011-06-07 Nikon Corporation Diffractive optical device, optical system using the diffractive optical device and method for manufacturing diffractive optical device
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CN106970437A (zh) * 2017-05-09 2017-07-21 南京邮电大学 基于紫外光刻技术的反射式光栅的制作方法

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