JP2003227878A - 物体探査方法 - Google Patents

物体探査方法

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JP2003227878A JP2002027705A JP2002027705A JP2003227878A JP 2003227878 A JP2003227878 A JP 2003227878A JP 2002027705 A JP2002027705 A JP 2002027705A JP 2002027705 A JP2002027705 A JP 2002027705A JP 2003227878 A JP2003227878 A JP 2003227878A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 交流発生器と長尺物体とを接続する際に配線
を引き回す必要の無い物体探査方法を提供する。 【解決手段】 長尺物体30の長手方向に離間した2つ
の部位に対して交流発生器20の2つの出力端子をそれ
ぞれ接続して、2つの部位間に交流電流を通電させるこ
とにより長尺物体30の周囲に交流磁界を発生させ、探
査装置10が備える、交流磁界を検出可能な受信用コイ
ルに誘導される誘導電流の大きさに基づいて、長尺物体
30の位置を探査する場合において、交流発生器20の
一方の出力端子と長尺物体30とを既設の導電性の配線
50または配管を介して接続し、交流発生器20の他方
の出力端子と長尺物体30とを、直接或いは既設の導電
性の配線または配管以外の導電性接続媒体を介して接続
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の媒質によっ
て隠蔽された導電性の長尺物体の位置を、前記媒質の表
面側に設けられた探査装置を用いて探査する物体探査方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、地中や様々な建築物の壁の内
部などに埋め込まれた物体の位置を探査するための探査
装置が広く用いられている。例えば、特開平4−240
585号公報に記載の「埋設物位置探査方法および埋設
物位置探査装置」では、電磁誘導型探査装置と呼ばれ、
交流発生器と受信用コイルを有する探査装置とを備えて
なる装置を用いる方法がある。図6に示すのは電磁誘導
型の探査装置15を用いたループ法を説明する図であ
る。
【0003】まず、地中に埋設されているが、具体的な
埋設位置が不明である金属製の長尺物体(配管)30の
2つの部位に交流発生器20の2つの出力端子を導電性
の配線を使用して直接接続する。その結果、交流発生器
20の一方の出力端子から、上記配線、上記長尺物体3
0、および上記配線を通って、交流発生器20の他方の
出力端子に至る閉ループが形成される。ここで、交流発
生器20から所定の周波数(例えば、1kHz)の交流
電流を出力した場合、長尺物体30の周囲に矢印で示す
交流磁界が発生する。ここで、受信用コイルを有する探
査装置15で地表面を走査すると、長尺物体30により
形成される交流磁界によって上記受信用コイルに発生す
る誘導電流の大きさに変化が現れる。受信用コイルと長
尺物体30との間の距離が短いほど、誘導電流が大きく
測定される(長尺物体30の真上で測定した場合に最も
大きな誘導電流が観測される)ことから、地表面を走査
した場合に観測されるその誘導電流の大きさの分布を見
ることで、長尺物体30の埋設位置を知ることができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
電磁誘導型の探査装置を用いる従来のループ法では、交
流発生器の2つの出力端子が接続される長尺物体の2つ
の部位の離間距離が大きい場合には、それらの接続用に
非常に長い配線を用意する必要があった。また、埋設物
探査を行う度に、配線を引き回す作業を行わねばならな
いという問題があった。
【0005】更に、ビルなどの建築物の壁や床や天井な
どによって隠蔽された長尺物体の位置を探査する場合、
地中に埋設された場合と異なり、他の階を跨いで長尺物
体が配置されている場合もある。その場合には、階を隔
てる天井や床が障害となって、交流発生器と長尺物体と
を接続することがほぼ不可能である。また、長尺物体が
他の階を跨いでいないとしても、交流発生器の2つの出
力端子が接続される2つの部位が、別々の部屋に存在す
る場合には、部屋を隔てる壁が障害となる。以上のよう
に、従来の電磁誘導型探査装置を用いるループ法を使用
するためには、交流発生器と長尺物体とを配線を引き回
して直接接続できることが要件であった。
【0006】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、交流発生器と長尺物体とを接続
する際に、配線を引き回す必要の無い物体探査方法を提
供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明に係る物体探査方法の第一の特徴構成は、特許
請求の範囲の欄の請求項1に記載の如く、所定の媒質に
よって隠蔽された導電性の長尺物体の位置を、前記媒質
の表面側に設けられた探査装置を用いて探査する物体探
査方法であって、前記長尺物体の長手方向に離間した2
つの部位に対して交流発生器の2つの出力端子をそれぞ
れ接続して、前記2つの部位間に交流電流を通電させる
ことにより前記長尺物体の周囲に交流磁界を発生させ、
前記探査装置が備える、前記交流磁界を検出可能な受信
用コイルに誘導される誘導電流の大きさに基づいて、前
記長尺物体の位置を探査する場合において、前記交流発
生器の一方の出力端子と前記長尺物体とを既設の導電性
の配線または配管を介して接続し、前記交流発生器の他
方の出力端子と前記長尺物体とを、直接或いは前記既設
の導電性の配線または配管以外の導電性接続媒体を介し
て接続する点にある。
【0008】上記課題を解決するための本発明に係る物
体探査方法の第二の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の
請求項2に記載の如く、上記第一の特徴構成に加えて、
前記既設の導電性の配線が電力線である点にある。
【0009】上記課題を解決するための本発明に係る物
体探査方法の第三の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の
請求項3に記載の如く、上記第一の特徴構成に加えて、
前記既設の導電性の配線が、電力線の中性線またはアー
ス線である点にある。
【0010】上記課題を解決するための本発明に係る物
体探査方法の第四の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の
請求項4に記載の如く、上記第二または第三の特徴構成
に加えて、前記交流発生器から出力される交流電流の周
波数として、前記電力線を流れる電流の商用電源周波数
とは異なる周波数を用い、前記探査装置によって前記受
信用コイルに誘導される誘導電流に対し、前記誘導電流
に含まれる、前記商用電源周波数と同じ周波数を有する
第1電流成分を阻止し、前記交流電流の周波数と同じ周
波数を有する第2電流成分を通過させる第1周波数フィ
ルタを用いたフィルタリング、および、前記第1電流成
分を通過させ、前記第2電流成分を阻止する第2周波数
フィルタを用いたフィルタリングを施す点にある。
【0011】上記課題を解決するための本発明に係る物
体探査方法の第五の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の
請求項5に記載の如く、上記第二または第三の特徴構成
に加えて、前記交流発生器から出力される交流電流の周
波数として、前記電力線を流れる電流の商用電源周波数
とは異なる周波数を用い、前記受信用コイルが、第1キ
ャパシタと接続され、前記交流電流の周波数に共振する
第1共振回路を構成する第1受信用コイルと、第2キャ
パシタと接続され、前記商用電源周波数に共振する第2
共振回路を構成する第2受信用コイルとを備えてなる点
にある。
【0012】上記課題を解決するための本発明に係る物
体探査方法の第六の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の
請求項6に記載の如く、上記第四または第五の特徴構成
に加えて、前記交流発生器から出力される交流電流の周
波数が、80Hzから10kHzの間の周波数である点
にある。
【0013】以下に作用並びに効果を説明する。本発明
に係る物体探査方法の第一の特徴構成によれば、交流発
生器の一方の出力端子と長尺物体とを既設の導電性の配
線または配管を介して接続し、交流発生器の他方の出力
端子と長尺物体とを、直接或いは上記既設の導電性の配
線または配管以外の導電性接続媒体を介して接続するの
で、交流電流を通電させる長尺物体の2つの部位間の距
離が長くても、或いは2つの部位間に障害物が存在して
いても従来のように長い配線を引き回す必要が無く、探
査を行う際の手間を非常に小さくすることができる。
【0014】本発明に係る物体探査方法の第二の特徴構
成によれば、導通が確保されている既設の電力線を使用
して、交流発生器の少なくとも一方の出力端子と長尺物
体とが接続されるので、確実に導通のとれた閉ループを
構成することができる。また、既設の電力線は、建築物
の内部の至るところに張り巡らされていることから、長
尺物体が階を跨いで設置されている場合や部屋を跨いで
設置されている場合であっても、交流発生器と長尺物体
とを含む閉ループを確実に構築することができる。
【0015】本発明に係る物体探査方法の第三の特徴構
成によれば、電力線の中性線またはアース線を使用し
て、交流発生器の少なくとも一方の出力端子と長尺物体
とが接続されるので、確実に導通のとれた閉ループを構
成することができる。また、既設の電力線の中性線(電
力線が単相2線式、単相3線式、三相4線式などの何れ
であっても中性線は含まれ、共通である)またはアース
線は建築物の内部のコンセントや電気機器に普通に使用
されていることから、長尺物体が階を跨いで設置されて
いる場合や部屋を跨いで設置されている場合であって
も、交流発生器と長尺物体とを含む閉ループを確実に構
築することができる。
【0016】本発明に係る物体探査方法の第四の特徴構
成によれば、交流発生器から出力される交流電流の周波
数として、商用電源周波数とは異なる周波数が使用さ
れ、探査装置においては、上記受信用コイルに誘導され
る誘導電流に対し、上記誘導電流に含まれる上記第1電
流成分を阻止し、上記第2電流成分を通過させる第1周
波数フィルタを用いたフィルタリング、および誘導電流
に含まれる上記第1電流成分を通過させ、上記第2電流
成分を阻止する第2周波数フィルタを用いたフィルタリ
ングを施すので、検出対象とする物体の位置と、検出対
象としない物体の位置とを区別して検出することができ
る。
【0017】例えば、商用電源周波数の電流が電力線の
内の電圧線に流れ、交流発生器から出力された交流電流
が電力線の中性線(既設の配線)を介してガス管(長尺
物体)に流される場合、第1周波数フィルタを用いたフ
ィルタリングを行っただけでは、交流発生器から出力さ
れた交流電流と同じ周波数を有する誘導電流のピーク
が、検出対象とするガス管の上方と、検出対象としない
電力線の中性線の上方の2つの位置で検出されるため、
どちらのピークがガス管の位置を示すのかを判定するこ
とができない。しかし、第2周波数フィルタを用いたフ
ィルタリングを行うことで、電力線の電圧線の位置(電
力線の中性線の位置と同じ)を検出することができるた
め、両者の結果を比較することでガス管の位置を判定す
ることができる。
【0018】本発明に係る物体探査方法の第五の特徴構
成によれば、第1共振回路を構成する第1受信用コイル
と、第2共振回路を構成する第2受信用コイルとによっ
て、互いに異なる周波数を持つ交流磁界を検出すること
ができるので、それぞれの交流磁界の起源の位置を区別
して検出することができる。
【0019】本発明に係る物体探査方法の第六の特徴構
成によれば、交流発生器から出力される交流電流の周波
数が80Hzから10kHzの間の周波数であるので、
探査装置によって検出される交流磁界の周波数が商用電
源周波数(50Hzまたは60Hz)と重畳することを
避けることができる。その結果、良好な感度で、長尺物
体の位置の探査を行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明に係
る物体探査方法について説明する。図1に例示するよう
に、電磁誘導型の探査装置10は、受信機1と探査装置
本体部2とを備えて構成される。媒質40中に隠蔽され
た長尺物体30に対しては、交流発生器20から所定の
周波数の交流電流が出力され、長尺物体30の長手方向
に交流電流が流れることで、長尺物体の周囲に矢印で図
示するような交流磁界が発生する。尚、図1中では交流
発生器20と長尺物体30との間の配線を部分的に省略
しており、その詳細については図2を参照して後述す
る。
【0021】長尺物体30により形成される交流磁界に
よって、受信機1が備える受信用コイル1aに誘導起電
力が励磁され、誘導電流が発生する。この誘導電流に基
づく信号は受信増幅部3において増幅された後、復調検
波部4に送られる。そして、復調検波部4からの出力値
を、制御部5を介してメモリ部7に格納すると共に、表
示部6において表示することができる。従って、探査装
置10の使用者は、表示部6の表示内容を見ながら長尺
物体30の探査を行うことができる。
【0022】図2に例示するのは、交流発生器20から
出力された交流電流が長尺物体30に至る配線経路を示
す図である。本実施形態では、長尺物体30の2つの部
位X、Yに対して交流発生器20の出力端子21、22
が接続される。
【0023】このように、長尺物体30に対して交流電
流を流し、その隠蔽されている位置を探査するために
は、交流発生器20の出力端子21、22がそれぞれ接
続される部位X、Yを確保しておく必要があるのだが、
長尺部体30が、ビルなどの建築物内部に張り巡らさ
れ、コンクリートなどの媒質40によって隠蔽されたガ
ス管のような物体である場合には、別々の部屋にある部
位Xと部位Yとを使用することや、別々の階にある部位
Xと部位Yとを使用することを行わねばならないことが
ある。本実施形態では、交流発生器20の2つの出力端
子21、22と長尺物体の2つの部位X、Yとを含む閉
ループを、既設の配線を介して構築することで、従来の
課題を解決しており、その詳細について以下に説明す
る。
【0024】まず、既存の配線について図2を参照して
説明する。交流発生器20の2つの出力端子21、22
と長尺物体の2つの部位X、Yとを含む閉ループを構築
するために使用可能な既設の配線は、電力線やアース線
などの配線がある。図2に示すような単相3線式配線の
分電盤は、電圧線51と、中性線52と、電圧線53と
を有している。本実施形態で言う電力線は、電圧線5
1、中性線52、および電圧線53を含む。
【0025】分電盤から各電気機器へ電力を供給する場
合、200V用の電気機器には電圧線51と電圧線53
と含む電力線を供給し、100V用の電気機器には電圧
線51と中性線52とを含む電力線、或いは中性線52
と電圧線53とを含む電力線を供給する。コンセントへ
至る電力線についても同様である。このように、分電盤
が共通であるならば、電気機器に至る電力線およびコン
セントに至る電力線に関して導通が確保されている。詳
細には、100V用の電気機器に至る電力線に含まれる
中性線52は全ての電力線において共通であり、更に、
その中性線52は、100V用のコンセントに至る電力
線に含まれる中性線52とも共通である。
【0026】図2中に例示しているのは、長尺物体30
の長手方向に離間した2つの部位Xと部位Yとを、それ
ぞれの部位に近接する、100V用のコンセントに至る
電力線50aに含まれる中性線52から引き出されるノ
ードBと、同じく100V用のコンセントに至る電力線
50bに含まれる中性線52から引き出されるノードC
と接続することで、交流発生器20の2つの出力端子2
1、22と長尺物体の2つの部位X、Yとを含む閉ルー
プを構成した場合の例である。つまり、交流発生器20
の出力端子21を長尺物体30の部位Xに直接接続し、
出力端子22を既設の配線である電力線を介して部位Y
に接続している。尚、ノードBおよびノードCの代わり
に、100V用の電気機器に至る電力線50cに含まれ
る中性線52から引き出されるノードEを使用すること
もできる。本実施形態において、「交流発生器の出力端
子と直接接続する」とは、交流発生器の出力端子と長尺
物体との間に、特定の用途で使用されることを目的にし
て既設されている導電性接続媒体が介在しないことを意
味し、出力端子と長尺物体とを単なる延長ケーブルを介
して接続しているような場合は、両者を直接接続してい
ると見なす。
【0027】このように、長尺物体30の2つの部位X
および部位Yにそれぞれ近接して配置されるノードを選
択して使用することができるため、部位Xおよび部位Y
が別々の部屋にある場合や、別々の階にある場合であっ
ても、従来法の場合における配線の取り回しの問題など
が解消される。
【0028】尚、電力線50の中性線52の代わりに、
通常、保安接地されているアース線54を使用すること
もできる。従って、交流発生器20の出力端子22をア
ース線54aに接続されたノードAと結合し、長尺物体
30の部位Yを別のアース線54b(アース線54aと
共通)に接続されたノードDと結合するような改変も行
うことが出来る。更に、電圧線51および電圧線53に
供給される電流を遮断している場合には、交流発生器2
0と長尺物体30とを接続するために電力線50の電圧
線51または電圧線53を用いることもできる。
【0029】交流発生器20の出力端子21は、長尺物
体30の所定の部位Xに接続され、更に、交流発生器2
0の出力端子22は、電力線50aの中性線52(ノー
ドB)と、中性線52と、電力線50bの中性線52
(ノードC)とを介して長尺物体30の所定の部位Yに
接続されることで、閉ループが構築されている。
【0030】その後、交流発生器20から交流電流を出
力して、長尺物体30の2つの部位Xおよび部位Yの間
に交流電流を通電させることにより、長尺物体30の周
囲に交流磁界を発生させる。その交流磁界は、上述した
ように媒質40の表面を走査可能に設けられた探査装置
10の受信用コイル1aを使用することで検出される。
探査装置10によって検出される交流磁界は、探査装置
10と長尺物体30との間の距離が短いほど大きく観測
されるため、交流磁界の分布を調べることで、長尺物体
の埋設位置を知ることができる。
【0031】図3に示すのは、媒質40中に長尺物体3
0としてのガス管と、電力線50とが媒質表面に対して
平行な方向に埋設された場合(図3(a))において、
媒質40の表面の、長尺物体30および電力線50の長
手方向に対して垂直な方向の磁界の強さの分布を示すグ
ラフ(図3(b))である。尚、交流発生器20から出
力される交流電流の周波数は1kHzであり、電力線5
0の電圧線に流れる電流の周波数(商用電源周波数)は
60Hzである。但し、この電力線50に含まれる中性
線を介して交流発生器20と長尺物体30とを接続して
いるため、電力線50には60Hzの交流電流(電圧
線)と1kHzの交流電流(中性線)とが流されてい
る。長尺物体30および電力線50により形成される交
流磁界の大きさは、図1を参照して説明したように、受
信用コイル1aに誘導された誘導電流の大きさとして検
出されるのだが、図3では、媒質40表面における磁界
の大きさとして図示する。
【0032】受信用コイル1aに誘導される誘導電流に
は、長尺物体30により形成される交流磁界を起源とす
る誘導電流(周波数は1kHz)と、電力線50により
形成される交流磁界を起源とする誘導電流(周波数は6
0Hz)という2つの周波数成分の電流が含まれる。こ
こで、実際に検出したい誘導電流は、周波数が1kHz
の誘導電流であることから、図1を参照して説明した復
調検波部4は、受信用コイル1aに誘導される誘導電流
に対し、その誘導電流に含まれる、商用電源周波数と同
じ周波数を有する第1電流成分を阻止し、且つ交流発生
器20から出力される交流電流の周波数と同じ周波数を
有する第2電流成分を通過させる第1周波数フィルタを
用いたフィルタリング、および、上記第1電流成分を通
過させ、且つ上記第2電流成分を阻止する第2周波数フ
ィルタを用いたフィルタリングを施す。その結果、第1
周波数フィルタを用いたフィルタリングによって、長尺
物体30および中性線(電力線50に含まれる)により
形成される交流磁界を起源とする誘導電流(周波数は1
kHz)が得られ、第2周波数フィルタを用いたフィル
タリングによって、電圧線(電力線50に含まれる)に
より形成される交流磁界を起源とする誘導電流(周波数
は60Hz)が得られる。
【0033】以上のように、交流発生器20から出力し
た交流電流は長尺物体30と電力線50の内の中性線に
流れることから、第1周波数フィルタを用いたフィルタ
リングによって、誘導電流の大きさのピーク(図3中で
は交流磁界の大きさで表す)が、長尺物体30の上方
と、中性線の上方(電力線50と同じ位置)との2つの
位置に現れる波形Aが得られる。一方で、第2周波数フ
ィルタを用いたフィルタリングによって、誘導電流の大
きさのピークが(図3中では交流磁界の大きさで表す)
電圧線の上方(電力線50と同じ位置)に現れる波形B
が得られる。
【0034】以上のように、第1周波数フィルタを用い
たフィルタリングを行っただけでは、図3(b)の波形
Aにおいて長尺物体30の上方と中性線の上方(電力線
50の上方)との2つの位置にピークが現れるため、ど
ちらのピークが検出対象とする長尺物体30によるもの
かが分からない。しかし、第2周波数フィルタを用いた
フィルタリングを行うことで、図3(b)の波形Bにお
いて電圧線の上方(電力線50の上方)にピークが現
れ、それが波形Aの中性線によるピークと重なるため、
波形Aの2つのピークの中から中性線によるピークがど
ちらであるかを判定することができる。
【0035】従って、受信用コイル1aに誘導される誘
導電流に対して、第1周波数フィルタを用いたフィルタ
リングおよび第2周波数フィルタを用いたフィルタリン
グを行った結果(例えば、図3(b)に例示した波形A
および波形Bのデータなど)を制御部5に伝達して、表
示部6に表示させることや、メモリ7に格納することが
できる。そして、探査装置10で媒質40表面にわたっ
て走査した場合に得られる誘導電流の大きさの分布か
ら、長尺物体30の埋設位置を知ることができる。
【0036】更に、長尺物体30に流す交流電流の周波
数を1kHzとしたことから、長尺物体30、および電
力線50またはアース線54の長さが数十mであって
も、それらに大きな電流を流すことができる。具体的に
は、長尺物体30、および電力線50またはアース線5
4に対して出力される交流電流の周波数:fと、その長
尺物体30、および電力線50またはアース線54にお
けるインピーダンス:Zとの関係は図4に示すようにな
る。つまり、周波数の増大に伴ってインピーダンスも大
きくなる(損失が大きくなる)のだが、約1kHzの周
波数ではインピーダンスは小さい。
【0037】図4(a)に示すのは、交流電流を流した
場合のアース線54(長さ6m)のインピーダンスであ
る。図中から明らかであるように、1kHz以下の周波
数ではそのインピーダンスが約0.1オーム以下という
小さい値になっている。また、図4(b)に示すのは、
交流電流を流した場合のガス管(長さ1m)(長尺物体
30)のインピーダンスである。この場合も、1kHz
以下の周波数ではそのインピーダンスが約0.01Ω以
下という小さい値になっている。
【0038】以上のように、交流発生器20から出力さ
れる交流電流の周波数が1kHzの場合には、6mの長
さのアース線54と1mの長さの長尺物体30のインピ
ーダンスは共に非常に小さいことから、上述の実施例に
おいて部位Xと部位Yとの間が数十mの長さであって
も、小さい損失で長尺物体30、および電力線50また
はアース線54に大きな電流を流すことができ、その結
果、探査装置10が長尺物体30を検出し易くすること
ができる。
【0039】或いは、交流発生器20から出力される交
流電流の周波数が他の電気機器が使用する周波数と重畳
しないという条件の下で、交流発生器20から出力され
る交流電流の周波数を別の値に設定することもできる。
例えば、電力線50をインターネットなどの通信目的で
使用する場合には、10kHz〜450kHzの搬送波
が使用される。また、商用電源周波数は50Hzまたは
60Hzである。従って、交流発生器20から出力され
る交流電流の周波数が、商用電源周波数以上であり、且
つ10kHz以下の周波数であれば、他の電気機器が使
用する周波数と重畳することがない。より好ましくは、
交流発生器20から出力される交流電流の周波数は、商
用電源周波数と明確に区別できる80Hz以上であり、
長尺物体30、および電力線50またはアース線54に
おける損失が小さい10kHz以下である。なお、交流
発生器20から出力される交流電流の周波数は、商用電
源周波数の整数倍を避ける方が、商用電源周波数の高調
波の影響を受けないので、より好ましい。
【0040】<別実施形態> <1>以上の実施形態では、交流発生器20の一方の出
力端子(図2では出力端子21)から長尺物体30への
接続のためにのみ既設の配線(電力線やアース線)を使
用した場合を説明したが、交流発生器20の2つの出力
端子21、22から長尺物体30へ、共に既設の配線
(但し、両者は共通でない)を介して長尺物体30に接
続するような改変も可能である。例えば、所定の電力線
を介して交流発生器20の出力端子21から長尺物体3
0への接続を行い、所定のアース線を介して交流発生器
20の出力端子22から長尺物体30への接続を行うこ
ともできる。
【0041】<2>電力線の中性線52やアース線54
といった既設の導電性の配線を使用して、交流発生器2
0の出力端子と長尺物体30とを接続する場合について
説明したが、必ずしも導電性の配線を使用しなくても構
わない。例えば、ガス管などの導電性の配管などを使用
しても構わない。つまり、導電性の物体であれば他の様
々なものと置き換えることができる。
【0042】<3>以上の実施形態では、受信機が1つ
の受信用コイルを備えている場合を例に説明を行った
が、受信用コイルが複数個設けられていてもよく、その
場合の探査装置11の構成を図5に例示する。探査装置
11は、図1に例示した探査装置10の受信機1を、図
5に例示する受信機1’に改変したものである。図5に
おいて、受信機1’は、第1受信用コイル1bと第1キ
ャパシタ8bとを備えてなる共振回路と、第2受信用コ
イル1cと第2キャパシタ8cとを備えてなる共振回路
とを有している。
【0043】ここで、第1キャパシタ8bと接続され、
交流発生器20から出力される交流電流の周波数に共振
する共振回路を構成する第1受信用コイル1bが、長尺
物体30により形成され、交流発生器20から出力され
る交流電流の周波数と同じ周波数を有する交流磁界を検
出するように設計し、第2キャパシタ8cと接続され、
商用電源周波数に共振する共振回路を構成する第2受信
用コイル1cが、他の電気機器または電力線50により
形成され、商用電源周波数と同じ周波数を有する交流磁
界を検出するように設計される。その結果、上述した復
調検波部4におけるフィルタリングにより得られた図3
(b)のようなグラフと同様の結果(例えば、第1受信
用コイル1bにより波形Aが検出され、第2受信用コイ
ル1cにより波形Bが検出される)を得ることができ
る。
【0044】尚、受信用コイルおよびキャパシタの特性
を変えることで、検出する(共振する)周波数を調整す
ることができることから、交流発生器20から出力され
る交流電流の周波数や商用電源の周波数が変更された場
合であっても容易に対応することができる。また、その
ような受信用コイルを2つ以上設けてもよく、具体的に
は、検出対象とする交流磁界の周波数の数に合せて設け
ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】長尺物体を探査するための各装置の機能ブロッ
ク図である。
【図2】長尺物体を探査するための配線系統を説明する
図である。
【図3】(a)は長尺物体の埋設例を説明する図であ
り、(b)は(a)に示した長尺物体により形成される
磁界の強さを示すグラフである。
【図4】(a)および(b)は、長尺物体に流す交流電
流の周波数と、その長尺物体におけるインピーダンスを
示すグラフである。
【図5】長尺物体を探査するための各装置の別の機能ブ
ロック図である。
【図6】従来の埋設物探査方法を説明する図である。
【符号の説明】
1 受信機 1’ 受信機 1a 受信用コイル 1b 第1受信用コイル 1c 第2受信用コイル 2 探査装置本体部 3 受信増幅部 4 復調検波部 5 制御部 6 表示部 7 メモリ部 8b 第1キャパシタ 8c 第2キャパシタ 10 探査装置 11 探査装置 15 探査装置 20 交流発生器 21 出力端子 22 出力端子 30 長尺物体 40 媒質 50 電力線 51 電圧線 52 中性線 53 電圧線 54 アース線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の媒質によって隠蔽された導電性の
    長尺物体の位置を、前記媒質の表面側に設けられた探査
    装置を用いて探査する物体探査方法であって、 前記長尺物体の長手方向に離間した2つの部位に対して
    交流発生器の2つの出力端子をそれぞれ接続して、前記
    2つの部位間に交流電流を通電させることにより前記長
    尺物体の周囲に交流磁界を発生させ、 前記探査装置が備える、前記交流磁界を検出可能な受信
    用コイルに誘導される誘導電流の大きさに基づいて、前
    記長尺物体の位置を探査する場合において、 前記交流発生器の一方の出力端子と前記長尺物体とを既
    設の導電性の配線または配管を介して接続し、前記交流
    発生器の他方の出力端子と前記長尺物体とを、直接或い
    は前記既設の導電性の配線または配管以外の導電性接続
    媒体を介して接続することを特徴とする物体探査方法。
  2. 【請求項2】 前記既設の導電性の配線が電力線である
    請求項1に記載の物体探査方法。
  3. 【請求項3】 前記既設の導電性の配線が、電力線の中
    性線またはアース線である請求項1に記載の物体探査方
    法。
  4. 【請求項4】 前記交流発生器から出力される交流電流
    の周波数として、前記電力線を流れる電流の商用電源周
    波数とは異なる周波数を用い、 前記探査装置によって前記受信用コイルに誘導される誘
    導電流に対し、前記誘導電流に含まれる、前記商用電源
    周波数と同じ周波数を有する第1電流成分を阻止し、前
    記交流電流の周波数と同じ周波数を有する第2電流成分
    を通過させる第1周波数フィルタを用いたフィルタリン
    グ、および、前記第1電流成分を通過させ、前記第2電
    流成分を阻止する第2周波数フィルタを用いたフィルタ
    リングを施すことを特徴とする請求項2または請求項3
    に記載の物体探査方法。
  5. 【請求項5】 前記交流発生器から出力される交流電流
    の周波数として、前記電力線を流れる電流の商用電源周
    波数とは異なる周波数を用い、 前記受信用コイルが、第1キャパシタと接続され、前記
    交流電流の周波数に共振する第1共振回路を構成する第
    1受信用コイルと、第2キャパシタと接続され、前記商
    用電源周波数に共振する第2共振回路を構成する第2受
    信用コイルとを備えてなることを特徴とする請求項2ま
    たは請求項3に記載の物体探査方法。
  6. 【請求項6】 前記交流発生器から出力される交流電流
    の周波数が、80Hzから10kHzの間の周波数であ
    る請求項4または請求項5に記載の物体探査方法。
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