JP2003227680A - 冷蔵庫 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 その裏面に食品等を収納する収納容器が設け
られた引出し式の断熱扉を有する冷蔵庫において、収納
容器にたくさんの食品が収納された場合でも、引出し式
の断熱扉の開閉がスムーズに行われるようにすること。 【解決手段】 収納容器１３の両側部の後端部にそれぞ
れ設けられた第１のローラー１５と、同じく前記収納容
器の両側部にそれぞれ設けられた第１のレール１４と、
冷蔵庫の両内側面の前端部にそれぞれ設けられ前記第１
のレール１４に案内される第２のローラー１８と、同じ
く冷蔵庫の両内側面にそれぞれ設けられ前記第１のロー
ラー１５を案内する第２のレール１７とを備え、前記第
２のローラー１８は下向きに傾斜して取り付けられ、前
記第１のレール１４は第２のローラー１８の傾斜した外
周面に合致する傾斜したガイド面２３Ａが形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、その裏面に食品等
を収納する収納容器が設けられた引出し式の断熱扉を有
する冷蔵庫に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】この種の冷蔵庫は、例えば、特開平１０
−１０３８５３号公報に開示されているように、食品等
の収納の便宜に供しており、引出し式の断熱扉は整理の
し易さと使い勝手の良さから増える傾向にある。

【０００３】図２乃至図４において、従来の冷蔵庫につ
いて説明する。冷蔵庫１は前面を除く両側面、背面、天
井面及び底面を断熱壁として構成される箱状の本体２を
有する。この本体２は鋼板からなる外箱と硬質樹脂材料
からなる内箱との間に発泡ウレタン等の断熱材を充填し
て構成されている。

【０００４】前記本体２の内部は、それぞれ仕切壁によ
り冷蔵室３、野菜室４、２つの冷凍室５、６に区画され
ている。そして、最上部の冷蔵室３の前面開口は開閉可
能な回動式の断熱扉７により閉塞可能であり、冷蔵室３
の下の野菜室４及び冷凍室５、６の前面開口は引出し式
の断熱扉８、９及び１０によりそれぞれ閉塞されてい
る。

【０００５】前記断熱扉７、８、９及び１０は、それぞ
れ鋼板からなる扉外箱である扉材１１と硬質樹脂材料か
らなる扉内箱である扉パネル１２との間に発泡ウレタン
等の断熱材を充填して構成されている。そして、前記野
菜室４及び冷凍室５、６の裏面、即ち扉パネル１２には
食品等を収納するための収納容器１３が取り付けられて
いる。

【０００６】前記収納容器１３の両側部にはそれぞれ金
属製の第１のレール１４が設けられると共に、その後端
部には第１のローラー１５が設けられている。また、冷
蔵庫本体２の両内側面にはそれぞれ第１のローラー１５
を案内するコ字状の第２のレール１７が設けられると共
に、その前端部には第１のレール１４に案内される第２
のローラー１８が設けられている。

【０００７】前記第２のローラー１８は図５に示すよう
に、基部が本体2に埋め込まれた軸支部１９と、その先
端部に取り付けられた内輪部２０及び外輪部２１と、内
輪部２０及び外輪部２１の間に介在させた複数個のボー
ル２２からなり、外輪部２１は回動自在に保持されてい
る。外輪部２１は円筒状であり、第１のレール１４に
は、外輪部２１の周面に合致する平坦なガイド面２３が
形成されている。

【０００８】前記収納容器１３が取り付けられた断熱扉
８、９又は１０を引き出すと、第１のローラー１５が回
転しながら第２のレール１７に案内されると共に、第２
のローラー１８が回転しながら第１のレール１４に案内
される。断熱扉８、９または１０が一杯に引き出される
と、第２のローラー１８が第１のレール１４に設けられ
たストッパー（図示せず）に当たって係止される。断熱
扉８、９または１０を押し込むと、第１のローラー１５
が回転しながら第２のレール１７に案内されると共に、
第２のローラー１８が回転しながら第１のレール１４に
案内され、元の位置に戻る。

【０００９】上述した従来の冷蔵庫では、内容積の大型
化に伴って断熱扉及び収納容器が大型化している。中で
も、野菜室４用の断熱扉８及び収納容器１３は大型とな
り、大根、キャベツ等の重量のある大型食品が収納され
るため、断熱扉８の開閉がスムーズに行われず、ガタツ
クことがあった。特に、食品の収納状況に偏りがある場
合や、設置場所に僅かな傾斜がある場合には、ガタツキ
が顕著になる問題があった。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、その
裏面に食品等を収納する収納容器が設けられた引出し式
の断熱扉を有する冷蔵庫において、収納容器にたくさん
の食品が収納された場合でも、引出し式の断熱扉の開閉
がスムーズに行われるようにすることを目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】このため本発明では、そ
の裏面に食品等を収納する収納容器が設けられた引出し
式の断熱扉を有する冷蔵庫において、前記収納容器の両
側部の後端部にそれぞれ設けられた第１のローラーと、
同じく前記収納容器の両側部にそれぞれ設けられた第１
のレールと、前記冷蔵庫の両内側面の前端部にそれぞれ
設けられ前記第１のレールに案内される第２のローラー
と、同じく前記冷蔵庫の両内側面にそれぞれ設けられ前
記第１のローラーを案内する第２のレールとを備え、前
記第２のローラーは下向きに傾斜して取り付けられ、前
記第１のレールは第２のローラーの傾斜した外周面に合
致する傾斜したガイド面が形成されている。

【００１２】即ち、第２のローラーはその軸支部が下向
きに傾斜して冷蔵庫内本体に取り付けられており、第１
のレールは第２のローラーの傾斜した外周面に合致する
傾斜したガイド面を有している。このようにすると、収
納容器両側部の第１のレールと冷蔵庫の両内側面に設け
た第２のローラーとがバランスよく滑らかに接触するた
め、断熱扉を開閉する際のガタツキが少なくなる。

【００１３】また、本発明は、引出し式の断熱扉を複数
個有しているものにも適用可能である。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づき説明する。本発明を適用する冷蔵庫は図２及び図
３に示す従来の冷蔵庫と同じものであり、重複部分の説
明は省略する。

【００１５】本発明の冷蔵庫において、従来のものと異
なるのは、図１に示すように、第２のローラー１８が下
向きに傾斜して冷蔵庫本体２に取り付けられている。即
ち、第２のローラー１８の軸支部１９は下向きに傾斜し
て冷蔵庫本体２に取り付けられている。また、第１のレ
ール１４は、第２のローラーの外輪部２１の傾斜した外
周面に合致する傾斜したガイド面２３Ａを有している。

【００１６】収納容器１３が取り付けられた断熱扉８、
９または１０を開閉する際、第１のローラー１５が回転
しながら第２のレール１７に案内されると共に、第２の
ローラー１８が回転しながら第１のレール１４に案内さ
れる。

【００１７】このとき、収納容器１３内の食品の収納状
態に偏りがあったり、冷蔵庫１の設置場所に僅かな傾き
があっても、収納容器１３の両側部の第１のレール１４
と冷蔵庫の両内側面に設けた第２のローラー１８とがバ
ランスよく滑らかに接触するため、断熱扉８、９、１０
を開閉する際のガタツキが少なくなる。

【００１８】特に、野菜室４を開閉する断熱扉８の収納
容器１３に大量の食品が詰め込まれている場合でも、断
熱扉８の開閉をスムーズに行うことができる。

【００１９】以上本発明の実施形態について説明した
が、上述の説明に基づいて当業者にとって種々の代替
例、修正又は変形が可能であり、本発明はその趣旨を逸
脱しない範囲で前述の種々の代替例、修正又は変形を包
含するものである。

【００２０】

【発明の効果】以上のように本発明は、その裏面に食品
等を収納する収納容器が設けられた引出し式の断熱扉を
有する冷蔵庫において、前記収納容器の両側部の後端部
にそれぞれ設けられた第１のローラーと、同じく前記収
納容器の両側部にそれぞれ設けられた第１のレールと、
前記冷蔵庫の両内側面の前端部にそれぞれ設けられ前記
第１のレールに案内される第２のローラーと、同じく前
記冷蔵庫の両内側面にそれぞれ設けられ前記第１のロー
ラーを案内する第２のレールとを備え、前記第２のロー
ラーを下向きに傾斜して取り付けることにより、即ち前
記第２のローラーの軸支部を下向きに傾斜して冷蔵庫本
体に取り付けることにより第２のローラーの外周面を下
向きに傾斜させ、前記第１のレールには第２のローラー
の傾斜した外周面に合致する傾斜したガイド面が形成さ
れているので、収納容器内の食品の収納状態に偏りがあ
ったり、冷蔵庫の設置場所に僅かな傾きがあっても、収
納容器両側部の第１のレールと冷蔵庫の両内側面に設け
た第２のローラーとがバランスよく滑らかに接触するよ
うになり、断熱扉を開閉する際のガタツキが少なくで
き、収納容器に大量の食品が詰め込まれている場合で
も、断熱扉の開閉をスムーズに行うことができるもので
ある。

【００２１】特に、大型の収納容器を有する引出し式の
断熱扉や複数の引出し式の断熱扉を備えた冷蔵庫の使い
勝手を向上できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の冷蔵庫の要部拡大断面図である。

【図２】本発明を適用する冷蔵庫の斜視図である。

【図３】同じく冷蔵室の断熱扉を省略し、かつ、野菜室
の断熱扉及び収納容器を取り出した状態を示す冷蔵庫の
斜視図である。

【図４】従来の収納容器と冷蔵庫本体との関係を示す断
面図である。

【図５】図４のＡ部の拡大断面図である。

【符号の説明】

１ 冷蔵庫 ２ 本体 ８〜１０ 断熱扉 １３ 収納容器 １４ 第１のレール １５ 第１のローラー １７ 第２のレール １８ 第２のローラー ２３Ａ ガイド面

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 その裏面に食品等を収納する収納容器が
   設けられた引出し式の断熱扉を有する冷蔵庫において、
   前記収納容器の両側部の後端部にそれぞれ設けられた第
   １のローラーと、同じく前記収納容器の両側部にそれぞ
   れ設けられた第１のレールと、前記冷蔵庫の両内側面の
   前端部にそれぞれ設けられ前記第１のレールに案内され
   る第２のローラーと、同じく前記冷蔵庫の両内側面にそ
   れぞれ設けられ前記第１のローラーを案内する第２のレ
   ールとを備え、前記第２のローラーは下向きに傾斜して
   取り付けられ、前記第１のレールは第２のローラーの傾
   斜した外周面に合致する傾斜したガイド面が形成されて
   いることを特徴とする冷蔵庫。
2. 【請求項２】 その裏面に食品等を収納する収納容器が
   設けられた引出し式の断熱扉を有する冷蔵庫において、
   前記収納容器の両側部の後端部にそれぞれ設けられた第
   １のローラーと、同じく前記収納容器の両側部にそれぞ
   れ設けられた第１のレールと、前記冷蔵庫の両内側面の
   前端部にそれぞれ設けられ前記第１のレールに案内され
   る第２のローラーと、同じく前記冷蔵庫の両内側面にそ
   れぞれ設けられ前記第１のローラーを案内する第２のレ
   ールとを備え、前記第２のローラーはその軸支部が下向
   きに傾斜して冷蔵庫本体に取り付けられ、前記第１のレ
   ールは第２のローラーの傾斜した外周面に合致する傾斜
   したガイド面を有することを特徴とする冷蔵庫。
3. 【請求項３】 その裏面に食品等を収納する収納容器が
   設けられた引出し式の断熱扉を複数個有していることを
   特徴とする請求項１又は請求項２に記載の冷蔵庫。