JP2003227604A - 焼却炉および焼却炉の燃焼排ガス再循環方法 - Google Patents

焼却炉および焼却炉の燃焼排ガス再循環方法

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JP2003227604A JP2002027526A JP2002027526A JP2003227604A JP 2003227604 A JP2003227604 A JP 2003227604A JP 2002027526 A JP2002027526 A JP 2002027526A JP 2002027526 A JP2002027526 A JP 2002027526A JP 2003227604 A JP2003227604 A JP 2003227604A
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護 須鎗
Makoto Nishimura
真 西村
Katsuya Akiyama
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排ガスの持つ顕熱を有効に利用し、なおか
つ、その酸素濃度の低さを有効に使用することによっ
て、NOx及びDXN類またはN2Oを有効に低減する
ことができる焼却炉および焼却炉の燃焼排ガス再循環方
法を提供する。 【解決手段】 被焼却物を燃焼する流動層107と、流
動層107で発生する可燃ガスを燃焼する高温二次燃焼
領域108を有する流動床式焼却炉101において、高
温二次燃焼領域108の直下流側である炉頂109の高
温燃焼ガスを空気、水蒸気あるいは排ガスを駆動流体1
12とするエジェクタ122により、流動層107の上
部である還元領域106から流動層107の主燃焼が起
こっている部分に再循環する流動床式焼却炉101の構
成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市ゴミや産業廃
棄物等の焼却に用いられる焼却炉および焼却炉の燃焼排
ガス再循環方法に関し、特に主燃焼領域で発生する可燃
ガスを燃焼する二次燃焼領域の直下流側の燃焼排ガスを
主燃焼領域の上部に再循環する焼却炉および焼却炉の燃
焼排ガス再循環方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、都市ゴミや産業廃棄物等の焼
却炉の高効率化が急速に進みつつある。リサイクル法に
見られるように有効な資源回収、未利用エネルギー回
収、処理物の資源化等廃棄物有効利用への取組みも強化
されつつある。また、有害物質の安定処理に対しては、
ダイオキシン(DXN)等微量汚染物質等の抑制など廃
棄物処理に要求される課題は多い。
【0003】近年、環境負荷低減を目標に各種次世代炉
が提案されている。都市ゴミ焼却炉の排ガス対策は低N
Ox燃焼技術から、DXN低減技術へと移ってきたが、
DXN低減とNOx低減を両立することは非常に困難な
課題である。
【0004】NOxは生成由来により、Fuel NO
xとThermal NOxがある。都市ゴミ中に含ま
れている窒素分よりNH3、HCN等を経由して生成さ
れるNOxがFuel NOxと呼ばれ、高温化で主と
して空気中の窒素から発生するNOxがThermal
NOxと呼ばれている。都市ゴミ焼却炉から排出され
るNOxはその80%がFuel NOxであると言わ
れている。
【0005】Fuel NOxの抑制手段としては、二
段燃焼法が知られている。二段燃焼法とは、主燃焼領域
を還元雰囲気として、NH3、HCNを経由して発生す
るNOを還元してN2にし、その後、二次空気を導入し
て、COを完全に燃焼させるという方法である。一方、
DXNの抑制手段としては、熱的分解処理が知られてい
る。熱的分解処理は高温で未燃ガスと酸化剤を良く混合
し、時間をかけて燃焼させることが必要である。したが
って、DXNの抑制手段とNOxの抑制手段とは相反す
る燃焼方法が要求される。
【0006】また、二段燃焼法は低空気比燃焼法と言わ
れ、低NOx燃焼法として実用されたが、COの排出、
ボイラの腐食等のトラブルを抱えていた。更に、CO量
とDXN量とは相関があり、低空気比燃焼法はDXN抑
制の観点から使用されなくなっている。
【0007】そこで、上記課題を解決するべく、従来の
二段燃焼技術に高温の排ガス再循環技術を組合わせるこ
とにより、DXN低減とNOx低減を両立させるべく、
第2758090号特許のように、循環送風機により、
集塵装置下流の排ガスを一次燃焼領域(主燃焼領域)の
上部から二次燃焼領域に循環する排ガス再循環技術が開
示されている。
【0008】しかし、これまで実用されてきたストーカ
式焼却炉に適用されてきた排ガス再循環技術において
は、都市ゴミ焼却炉の排ガスが大量のダストを含み、ま
た、それ自身が腐食性ガスであることから、集塵装置
(主としてバグフィルタ)を通して除塵した排ガスを循
環していた。また、その多くは一次空気、特に酸素分を
多く必要としない乾燥空気として再循環することによる
顕熱利用であるが、ダスト分を落とした排ガスは既に2
00℃以下(集塵装置下流での排ガス温度は170℃〜
200℃)であり、顕熱利用といえども限界があった。
更に、循環送風機である通常のブロアで扱える温度は3
00℃程度であり、高温の排ガスをそのまま循環するこ
とが困難であった。
【0009】更に、現状、下水汚泥の多くは流動床焼却
炉により焼却処理されている。流動床焼却炉は低温で燃
焼反応が進行するため、地球温暖化ガスであるN2Oの
排出が他の燃焼方式の焼却炉に対して顕著に排出量が多
いことがわかっている。また、下水汚泥には比較的窒素
分が多く、Fuel NOxの排出も多い。したがっ
て、下水汚泥焼却炉の排ガス対策は、NOxと同時にN
2Oをも抑制する必要がある。N2Oの抑制手段として
は、DXNと同様に熱的分解処理が知られている。高温
で維持することにより分解が可能である。従って、N2
O抑制手段とNOx抑制手段とは相反する燃焼方法が要
求されている。
【0010】
【発明の解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みてされたものであり、排ガスの持つ顕熱を有効に利
用し、かつ、その酸素濃度の低さを有効に使用すること
によって、都市ごみ焼却に於いてはNOxと同時にDX
N類を、下水汚泥焼却に関してはNOxと同時にN2O
を、有効に低減することが可能である焼却炉および焼却
炉の燃焼排ガス再循環方法を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1に記載の焼却炉は、被焼却物を燃焼する主燃焼領域
と、主燃焼領域で発生する可燃ガスを燃焼する二次燃焼
領域とを有する焼却炉において、前記二次燃焼領域の直
下流側の燃焼排ガスを、前記主燃焼領域の上部から主燃
焼領域に向けて噴出する噴出手段を備えていることを特
徴としている。
【0012】この構成によると、高温・低酸素濃度であ
る二次燃焼領域の直下流のガスを主燃焼領域の上部から
主燃焼領域に向けて噴出することができ、炎部分を高温
かつ低酸素にすることができる。このため、固体燃焼で
生成したFuel NOxの前駆物質であるNH3、H
CNを気相反応でN2に還元することが可能となる。ま
た、主燃焼領域の上部に高温域を形成できることにな
り、排ガスの高温領域の滞留時間を長くでき、DXN類
あるいはN2Oの分解を促進することが可能となる。
【0013】請求項2に記載の焼却炉は、請求項1に記
載の焼却炉であって、前記噴出手段は、駆動流体のエジ
ェクタ効果を利用した噴出手段であることを特徴として
いる。
【0014】この構成によると、エジェクタ効果を利用
することにより、高温のガスを主燃焼領域に向けて吹き
込むことが可能となる。
【0015】請求項3に記載の焼却炉は、請求項1また
は2に記載の焼却炉であって、前記駆動流体が空気、蒸
気、バグフィルター出口のガスのいずれか、もしくはそ
れら2種以上からなる混合体であることを特徴としてい
る。
【0016】この構成によると、二次燃焼領域の直下流
側のガス酸素濃度を酸素リッチ側に調整することがで
き、同時に一部COを燃焼させることが可能となる。ま
た、低酸素濃度の排ガスを主燃焼領域に吹き込むことに
より、二段燃焼の効果を強化することができ、NOxの
低減が可能となる。
【0017】請求項4に記載の焼却炉は、請求項1乃至
3のいずれかに記載の焼却炉であって、前記噴出手段に
より前記主燃焼領域に向けて噴出するガスの温度が40
0℃以上であることを特徴としている。
【0018】この構成によると、フィルターを通過して
排ガスを再循環した場合と比べて、主燃焼領域に向けて
噴出する排ガスの温度が高温である。また、常温で排ガ
スを再循環させた場合や、排ガスの再循環をしない場合
と比べてCOとNOxを削減することができる。
【0019】請求項5に記載の焼却炉の燃焼排ガス再循
環方法は、被焼却物を燃焼する主燃焼領域と、主燃焼領
域で発生する可燃ガスを燃焼する二次燃焼領域とを有す
る焼却炉の燃焼排ガス再循環方法において、前記二次燃
焼領域の直下流側の燃焼排ガスを、前記主燃焼領域の上
部から噴出手段により主燃焼領域に向けて噴出し、燃焼
排ガスを再循環することを特徴としている。
【0020】この構成によると、高温・低酸素濃度であ
る二次燃焼領域の直下流のガスを主燃焼領域の上部から
主燃焼領域に向けて噴出することができ、炎部分を高温
かつ低酸素にすることができる。このため、固体燃焼で
生成するFuel NOxの含窒素中間生成物であるN
H3、HCNを気相反応でN2に還元することが可能と
なる。また、主燃焼領域の上部に高温域を形成できるこ
とになり、排ガスの高温領域の滞留時間を長くでき、D
XN類あるいはN2Oの分解を促進することが可能とな
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
にかかる焼却炉の一実施形態例について説明する。
【0022】図1は、本発明に係る焼却炉の実施形態の
一例を示したものであり、流動床式焼却炉の概略図であ
る。
【0023】図1に示すように、流動床式焼却炉101
は、供給機102が設けられ、それに続いて主燃焼領域
である流動層107があり、その上部には高温二次燃焼
領域108が設けられ、炉頂109に続くように構成さ
れている。また、炉頂109から流動層107の上方に
向かって高温排ガスを循環させる排ガス再循環装置12
0が構成されている。被焼却物は供給機102により、
焼却炉101内へと供給される。
【0024】流動層107の下方には、風箱107aを
有している。流動層107では、風箱107aから供給
される一次燃焼空気110により燃焼が行われ、不燃物
が不燃物排出装置103に排出される。流動層107で
は、乾燥して揮発したごみの可燃分が気相で燃焼する。
ここで、流動層107とは分散器104の上方であっ
て、二次燃焼空気導入位置よりも上流側の領域である。
ここで、二次燃焼空気導入位置とは、二次燃焼空気11
1を供給する二次燃焼空気流入口111aの位置をい
う。
【0025】高温二次燃焼領域108は、二次燃焼空気
導入位置よりも下流側の炉内燃焼空間で、炉出口までの
領域である。流動層107と二次燃焼領域108との境
界である二次燃焼空気導入位置には、二次燃焼空気11
1を供給する二次燃焼空気流入口111aが設けられて
いる。ここから供給される二次燃焼空気111によっ
て、流動層107における燃焼によって生じた燃焼ガス
のうち、流動層107で燃焼しきれなかった未燃ガスを
二次燃焼空気111と混合し完全に燃焼させる。なお、
ここでいう二次燃焼空気111とは、実質的に空気程度
の酸素濃度を有する気体を指している。
【0026】排ガス再循環装置120は、排ガス再循環
ライン121、噴出手段であるエジェクタ122、駆動
流体112、図示されないブロワーから構成されてい
る。排ガス再循環装置120では、高温排ガスは、高温
二次燃焼領域108の直下流側である炉頂109から排
ガス再循環ライン121によって圧縮空気112ととも
にエジェクタ122まで送られるのが好ましい。ここ
で、高温二次燃焼領域108の直下流側とは、高温二次
燃焼領域108の下流でありかつ焼却炉101の本体か
ら排出される前の部分であって、二次燃焼は完了してい
るがガス冷却装置などを経ていない焼却炉101内の部
分をいう。
【0027】そして、高温排ガスは、ブロワーで昇圧さ
れた空気を駆動流体として、エジェクタ122により流
動層107の上部の還元領域106に向けて噴出手段1
22により噴出される。ここで、流動層107の上部と
は、高温二次燃焼領域108よりも手前(上流)の還元
領域106の部分をいい、噴出手段122を流動層10
7の火炎に向かって吹き付けることができるように構成
することができる部分をいう。従って、エジェクタ12
2は、二次燃焼空気流入口111aの手前(上流)付近
の還元領域106から、流動層107の火炎に向かって
高温排ガスを吹き込むように構成されることが望まし
い。
【0028】なお、排ガス再循環装置120は、図2に
示すように、再循環排ガスを炉頂109から排ガス再循
環ライン121よって圧縮空気112とともに還元領域
106に再循環させるだけではなく、一次燃焼空気10
1として再循環することも可能である。
【0029】上記の構成において、本実施の形態にかか
る流動床式焼却炉101の動作について説明する。
【0030】本実施の形態に係る流動床式焼却炉101
を用いると、酸素濃度の低い高温排ガスが炉頂109か
ら還元領域106へ高温のまま再循環される。すなわ
ち、炉頂における燃焼ガスの温度は900℃前後であ
り、エジェクタ122に使用する駆動流体112が常温
空気であれば、流量比1の場合には、再循環された排ガ
スの温度は450℃程度となる。また、炉頂における燃
焼ガスの酸素濃度を6〜7%とすると、再循環された排
ガスの酸素濃度は14%程度となる。更に、再循環され
たガスは運動量を持っているため、撹拌効果も期待でき
る。
【0031】次に、小型実験装置を使用した都市ごみの
燃焼実験結果について説明する。
【0032】排ガス再循環量を8%、酸素濃度を5.6
%とした実験条件でのNOxを実測した場合、NOxの
実測値は、排ガス再循環がない場合が250ppm、常
温で排ガスを再循環した場合が140ppm、400℃
で排ガスを再循環した場合が120ppmとなった。
【0033】従って、本実施の形態に係る流動床式焼却
炉101を用いると、高温・低酸素濃度の二次燃焼領域
108の直下流のガスを流動層107の上部である還元
領域106に向けて噴出することにより、炎部分を高温
且つ低酸素にすることができるため、固体燃焼で生成し
たFuel NOxの前駆物質であるNH3、HCNを
気相反応でN2に還元することが可能となる。また、流
動層107の上部である還元領域に高温域を形成できる
ことになり、排ガスの高温領域の滞留時間を長くでき、
N2Oの分解を促進することが可能となる。
【0034】なお、本発明に係る焼却炉は、前記実施例
に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した
限りにおいて様々な設計変更が可能である。
【0035】例えば、前記実施形態における流動床式焼
却炉101では、二次燃焼領域108の直下流側である
炉頂109から高温排ガスを再循環している。しかし、
二次燃焼領域の直下流側であれば、二次燃焼領域の下流
でありかつ焼却炉の本体から排出される前の部分であっ
て、二次燃焼は完了しているがガス冷却装置などを経て
いない焼却炉内の部分から高温排ガスを再循環すればよ
い。従って、炉頂よりも下流側から高温排ガスを再循環
してもよい。
【0036】また、前記実施形態における流動床式焼却
炉101では、二次燃焼空気流入口111aの手前(上
流)付近から、流動層107の火炎の頂点に向かって高
温排ガスを吹き込むようにエジェクタ122を構成して
いる。しかし、流動層の上部である二次燃焼領域よりも
手前(上流)の還元領域の部分であれば、流動層の火炎
に向かって吹き付けることができるようにエジェクタを
構成してもよい。従って、流動層の上部であれば二次燃
焼空気流入口から離れた部分から、火炎の上部に向かっ
て高温ガスを吹き込むようにエジェクタを構成しても良
い。
【0037】また、前記実施形態における焼却炉101
では、駆動流体112としてブロワーで昇圧された空気
を使用しているが、駆動流体112を水蒸気とすること
が可能である。エジェクタ駆動流体112を水蒸気とす
れば、酸素濃度は0%であるので、再循環排ガスと混合
後のガスの酸素濃度は3〜4%となる。一般に、都市ゴ
ミ焼却施設では、ボイラ、発電付きの施設が増えてお
り、蒸気はプロセスから調達可能である。この場合、蒸
気温度は、250〜400℃程度であり、流量比1では
炉内に吹き込まれる再循環排ガスの温度は500℃程度
になる。
【0038】更に、焼却炉の排ガスは、通常バグフィル
ターでダスト除去を行っており、このバグフィルター出
口のガスをブーストアップしてエジェクタ駆動流体11
2とすることが可能である。この場合、500℃レベル
で、酸素濃度6〜7%の再循環排ガスを炉内に供給する
ことができる。駆動流体112は、空気、蒸気、バグフ
ィルター出口のガス、およびそれら2種以上からなる混
合体のいずれであっても良いが、駆動流体の酸素濃度を
5〜15%程度になるように調整するのが好ましい。
【0039】なお、前記実施形態における焼却炉は、流
動床式焼却炉であるが、それに限られない。
【0040】
【発明の効果】以上から、炉頂の燃焼ガスが持つ高温顕
熱を利用し、再循環することにより、主燃焼部の燃焼を
促進し、燃焼が安定する。なお、フィルター通過の排ガ
スを再循環した場合と比べて、循環する排ガスの温度が
高温である点で優れている。
【0041】また、排ガス再循環する分は排ガスとして
流量が減少するため、DXN等同等濃度であれば、大気
への排出量が減少することとなる。一般的な排ガス再循
環では、ボイラを通過するガス量は減少しないため、ボ
イラの持ち出し顕熱が減少せず、ボイラ効率の向上は望
めないが、ボイラ通過ガス量が減少するために持ち出し
顕熱が減少し、ボイラの効率が向上する。更に、ガス量
が低減されることにより、排ガス処理設備のコンパクト
化を図ることができる。
【0042】更に、再循環された排ガスが顕熱を持った
低酸素濃度ガスであることにより、Fuel NOxの
効果的な抑制方法である二段燃焼効果で、再循環排ガス
を導入する撹拌効果によりNOの還元とCOの燃焼が行
われ、Fuel NOxの生成を抑制することができ
る。
【0043】また、エジェクタ効果を利用した噴出手段
を用いると、駆動流体の種類等を変化させることによ
り、酸素濃度が異なる再循環排ガスや、温度の異なる再
循環排ガスを吹き込むことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る焼却炉の実施形態の一例を示した
ものであり、流動床式焼却炉の概略図である。
【図2】本発明に係る焼却炉の実施形態の別の一例を示
したものであり、流動床式焼却炉の概略図である。
【符号の説明】
101 流動床式焼却炉(焼却炉) 107 流動層(主燃焼領域) 108 高温二次燃焼領域(二次燃焼領域) 112 駆動流体 122 エジェクタ(噴出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F23J 15/00 F23C 11/02 302 // F23L 17/00 601 F23J 15/00 G (72)発明者 秋山 勝哉 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 Fターム(参考) 3K064 AA01 AA03 AB01 AC02 AC05 AD08 BA09 3K070 DA02 DA05 DA06 DA55 DA75 3K078 AA04 AA05 AA08 CA03 CA11 CA24 CA27

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被焼却物を燃焼する主燃焼領域と、主燃
    焼領域で発生する可燃ガスを燃焼する二次燃焼領域とを
    有する焼却炉において、前記二次燃焼領域の直下流側の
    燃焼排ガスを、前記主燃焼領域の上部から主燃焼領域に
    向けて噴出する噴出手段を備えていることを特徴とする
    焼却炉。
  2. 【請求項2】 前記噴出手段は、駆動流体のエジェクタ
    効果を利用した噴出手段であることを特徴とする請求項
    1に記載の焼却炉。
  3. 【請求項3】 前記駆動流体が空気、蒸気、バグフィル
    ター出口のガスのいずれか、もしくはそれら2種以上か
    らなる混合体であることを特徴とする請求項1または2
    に記載の焼却炉。
  4. 【請求項4】 前記噴出手段により前記主燃焼領域に向
    けて噴出するガスの温度が400℃以上であることを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の焼却炉。
  5. 【請求項5】 被焼却物を燃焼する主燃焼領域と、主燃
    焼領域で発生する可燃ガスを燃焼する二次燃焼領域とを
    有する焼却炉の燃焼排ガス再循環方法において、前記二
    次燃焼領域の直下流側の燃焼排ガスを、前記主燃焼領域
    の上部から噴出手段により主燃焼領域に向けて噴出し、
    燃焼排ガスを再循環することを特徴とする焼却炉の燃焼
    排ガス再循環方法。
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