JP2003227567A - 変速機用電動駆動装置 - Google Patents

変速機用電動駆動装置

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JP2003227567A
JP2003227567A JP2002028542A JP2002028542A JP2003227567A JP 2003227567 A JP2003227567 A JP 2003227567A JP 2002028542 A JP2002028542 A JP 2002028542A JP 2002028542 A JP2002028542 A JP 2002028542A JP 2003227567 A JP2003227567 A JP 2003227567A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変速ユニットの切換シャフトを軸方向に変位
させるセレクト用アクチュエータ8aの揺動腕13aを
揺動変位させる為の機構の効率を向上させる。そして、
小型のセレクト用電動モータ9aを使用しても、迅速な
変速動作を可能にする。 【解決手段】 セレクト用電動モータ9aの回転駆動軸
54の回転を、ピニオンギヤ52とセクタギヤ56とを
介して出力軸12aに伝達し、この出力軸12aに固定
した上記揺動腕13aを揺動変位させる。上記ピニオン
ギヤ52とセクタギヤ56とは効率の良い伝達機構を構
成する為、上記課題を解決できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係る変速機用電動
駆動装置は、自動車用変速機の変速比を自動的に、或は
運転者の指示に従って切り替える為の駆動装置として利
用する。
【0002】
【従来の技術】自動車用の変速機として従来から、運転
者がクラッチペダルと共にシフトレバーを操作する事に
よりギヤを切り換える手動変速機、或は運転状況に応じ
て変速比を自動的に切り換える自動変速機が、広く使用
されている。又、このうちの自動変速機としては、トル
クコンバータと遊星歯車機構とを組み合わせたもの、可
変式のプーリと無端ベルトとを組み合わせたもの等が、
従来から使用されている。更に、従来手動変速機として
使用されていた変速ユニットの切り換えを自動的に行な
える様にすると共に、クラッチの断接を自動的に行なえ
る様にした自動車用変速機も、操作が容易で、しかも伝
達効率が一般的な自動変速機に比べて高い事から、近年
使用される様になっている。この様な自動車用変速機で
変速ユニットを構成するギヤの切り換えを行なう為の構
造として従来から、国際公開WO 01/31234 A1に記載され
たものが知られている。この国際公開に係る変速機用電
動駆動装置に就いて、図16〜22により説明する。
【0003】先ず、図16〜19の第1例に就いて説明
する。手動変速機と同様の変速ユニットを内蔵したミッ
ションケース1の側面から、この変速ユニットの変速比
を切り換える為の切換シャフト2の先端部3を突出させ
ている。この先端部3の中間部には雄スプライン部4を
形成しており、この雄スプライン部4に、その内周面に
雌スプラインを形成したスプライン筒5をスプライン係
合させている。そして、上記先端部3の更に端部で、上
記スプライン筒5から突出した部分に、外周面に係合溝
6を設けた係合駒7を結合している。
【0004】上述の様なスプライン筒5と係合駒7とを
組み付けた上記切換シャフト2は、軸方向(図16の表
裏方向、図17の上下方向)に変位する事によりセレク
ト動作(一般的な手動式フロアシフト車でシフトレバー
を車両の幅方向に変位させる事により行なう動作で、変
速の為のギヤを選択する動作)を、回転させる事により
シフト動作(同じくシフトレバーを車両前後方向に変位
させる事により行なう動作で、選択したギヤに対応する
シンクロメッシュ機構を結合して当該ギヤを動力伝達可
能にする動作)を、それぞれ行なわせる。例えば、図2
0に示す様に、前進5段(1速〜5速)、後退1段
(R)の6種類の変速状態を実現する変速ユニットで考
えた場合、セレクト動作では、何れの変速状態ともなら
ない(シンクロメッシュ機構がフリー状態となってい
る)ニュートラル状態のまま、図20の左右方向両端位
置と左右方向中央位置との3種類の位置を選択する。
又、シフト動作では、このニュートラル状態での3種類
の位置から、何れかの方向(図20の上方又は下方)に
変位させ、何れかのシンクロメッシュ機構を接続状態と
して、何れかの変速状態とする。このうちのセレクト動
作を行なわせるべく、上記切換シャフト2を軸方向に変
位させる為に、上記ミッションケース1の外面と上記係
合駒7との間に、セレクト用アクチュエータ8を設けて
いる。
【0005】このセレクト用アクチュエータ8は、図1
8に示す様に、セレクト用電動モータ9の出力軸により
回転駆動される多条ウォームギヤ10と、ウォームホイ
ール11とを噛合させている。そして、このウォームホ
イール11の回転中心である出力軸12に揺動腕13の
基端部を結合固定して、この揺動腕13を、上記ウォー
ムホイール11と共に回転する様に構成している。更
に、この揺動腕13の先端部片側面(図16の左端部上
面)に形成した係合凸部14を、上記係合駒7の係合溝
6に係合させて、上記切換シャフト2を、軸方向に変位
自在としている。
【0006】一方、上記シフト動作を行なわせるべく、
上記切換シャフト2を回転させる為に、上記ミッション
ケース1の外面と前記スプライン筒5の外周面に固設し
た駆動腕15の先端部との間に、シフト用アクチュエー
タ16を設けている。このシフト用アクチュエータ16
は、図19に示す様に、略円筒状のシフト用ケース17
の一端部(図19の左端部)に正転逆転自在なシフト用
電動モータ18を、段付円筒状のモータハウジング19
を介して支持固定している。
【0007】又、このモータハウジング19の内側にボ
ールねじ軸20の中間部基端寄り部分を、深溝型玉軸受
等の転がり軸受21により、(軸方向の変位を阻止した
状態で)回転のみ自在に支持している。そして、上記ボ
ールねじ軸20の基端部で上記転がり軸受21よりも突
出した部分と、上記シフト用電動モータ18の出力軸2
2とを、回転力の伝達自在に結合している。
【0008】又、上記ボールねじ軸20の周囲にボール
ナット23を配置し、このボールねじ軸20の外周面に
形成した雄ボールねじ溝24と、ボールナット23の内
周面に形成した雌ボールねじ溝25との間に複数のボー
ル26を配置して、ボールねじ装置27を構成してい
る。上記ボールナット23は、後述の様に自身の回転を
阻止されているので、上記ボールねじ軸20の回転に伴
ってこのボールねじ軸20の軸方向に変位する。又、こ
のボールナット23の片端面(図の右端面)に、円筒状
の出力部材28の基端部を結合している。
【0009】又、上記出力部材28の中間部外周面は、
上記シフト用ケース17の前端部(図19の右端部)内
周面に係止した滑り軸受29に摺接させている。又、こ
の出力部材28の先端部は結合ブラケット30と結合ピ
ン31(図16〜17)とを介して、前記駆動腕15の
先端部に、揺動変位自在に結合している。又、上記出力
部材28の中間部外周面にこの出力部材28の軸方向に
形成したガイド溝32に、上記シフト用ケース17の先
端部に固定したガイドピン33を係合させて、上記出力
部材28及び上記ボールナット23の回転を防止してい
る。
【0010】更に、上記出力部材28と上記シフト用ケ
ース17との間に、上記ボールナット23のストローク
の中間位置で係合して、このボールナット23が軸方向
に変位する事に対する抵抗を発生させるディテント機構
34を設けている。このディテント機構34を構成する
為、上記出力部材28の中間部外周面に摺鉢状の凹孔3
5を形成すると共に、上記シフト用ケース17に設けた
シリンダ部36内にボール37を、このシフト用ケース
17の直径方向の変位自在に保持している。そして、ば
ね38により上記ボール37を、上記出力部材28の外
周面に向け、弾性的に押し付けている。
【0011】上述の様に構成する従来の変速機用電動駆
動装置は、次の様にして、前記ミッションケース1に内
蔵した変速ユニットのギヤを切り換える。先ず、前記セ
レクト用アクチュエータ8を構成するセレクト用電動モ
ータ9を所定方向に回転させて、前記揺動腕13を図1
7の上下方向に揺動変位させる。そして、この揺動腕1
3の先端部に設けた係合凸部14より前記切換シャフト
2を、前記係合駒7を介して所定方向に軸方向変位さ
せ、セレクト動作を行なう。
【0012】この様にしてセレクト動作を行なった後、
シフト動作を行なうべく、前記シフト用アクチュエータ
16を伸縮させる事により、前記駆動腕15を介して上
記切換シャフト2を所定方向に回転させる。この様にシ
フト動作を行なう際には、前記シフト用電動モータ18
により前記ボールねじ軸20を所定方向に回転させる。
そして、前記ボールねじ装置27により前記ボールナッ
ト23及び出力部材28を軸方向に変位させて、上記駆
動腕15を押し引きする。
【0013】次に、図21〜22は、前記国際公開に係
る従来構造の第2例を示している。本例の場合には、ミ
ッションケース1の開口部分に固定した円輪状の支持プ
レート39の内側に回転自在に支持した切換シャフト2
の先端部(図22の上端部)で上記ミッションケース1
から突出した部分に、駆動ブラケット40を固定してい
る。そして、この駆動ブラケット40の外周面片側に形
成した係合溝6aに、セレクト用アクチュエータ8(図
16〜18参照)の揺動腕13の先端部に設けた係合凸
部14を係合させている。又、上記駆動ブラケット40
の外周面他側部分の軸方向両端部に形成した1対の駆動
腕15a、15aの先端部同士の間にスライドピン41
を、上記切換シャフト2と平行に支持している。そし
て、このスライドピン41を、シフト用アクチュエータ
16(図16、18、20参照)の出力部材28aの先
端部に形成した円孔42に、揺動並びに軸方向の変位自
在に挿通している。上述の様に構成する第2例の場合
も、前述した第1例の場合と同様に、上記揺動腕13を
揺動させる事により上記切換シャフト2を軸方向に変位
させて、セレクト動作を行なえる。又、上記出力部材2
8aを軸方向に変位させる事によって、シフト動作を行
なえる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述した、国際公開に
係る従来構造の場合、セレクト用アクチュエータ8で、
セレクト用電動モータ9の回転運動を揺動腕13の揺動
運動に変換する為の機構として、多条ウォームギヤ10
とウォームホイール11とから成るウォーム減速機構を
使用している。この様なウォーム減速機構は、伝達効率
が悪く、上記揺動腕13を高速で変位させる為には、上
記セレクト用電動モータ9として、大型で消費電力が嵩
むものを使用しなければならないと言った問題が生じ
る。セレクト動作に要する力は小さい為、上述の様に、
減速機構の伝達効率が悪い事に起因して、大型で消費電
力が嵩むセレクト用電動モータ9を使用する事は、変速
機用電動駆動装置の設計の自由度確保の面からも、省エ
ネルギ化の面からも好ましくない。本発明は、この様な
事情に鑑みて、小型で消費電力が少なくて済むセレクト
用電動モータの使用を可能な変速機用電動駆動装置を実
現すべく発明したものである。
【0015】
【課題を解決する為の手段】本発明の変速機用電動駆動
装置は、前述した従来から知られている変速機用電動駆
動装置と同様に、セレクト用アクチュエータと、シフト
用アクチュエータとを備える。このうちのセレクト用ア
クチュエータは、複数のギヤのうちから所望のギヤを選
択する為に切換シャフトを軸方向に変位させるセレクト
動作を、セレクト用電動モータを駆動源として行なわせ
るものである。又、上記シフト用アクチュエータは、選
択したギヤを動力伝達可能な状態にする為に上記切換シ
ャフトを回転させるシフト動作を、シフト用電動モータ
を駆動源として行なわせるものである。
【0016】この様な本発明の変速機用電動駆動装置で
は、上記セレクト用アクチュエータは、上記セレクト用
電動モータの出力軸により回転駆動されるピニオンギヤ
と、このピニオンギヤと噛合したセクタギヤと、このセ
クタギヤと共に揺動する揺動腕とを備えたものである。
そして、この揺動腕の先端部を上記切換シャフトの一部
に係合させる事により、この揺動腕の揺動に伴ってこの
切換シャフトを軸方向に変位自在としている。又、上記
シフト用アクチュエータは、複数のボールを介して互い
に螺合したボールねじ軸とボールナットとを備え、上記
シフト用電動モータの出力軸によりこれらボールねじ軸
とボールナットとのうちの一方の部材を回転駆動自在と
し、これらボールねじ軸とボールナットとのうちの何れ
かの部材で軸方向の変位を自在とされた部材に出力部材
の基端部を結合したものである。そして、この出力部材
の先端部を、上記切換シャフトを回転させる為の駆動腕
の先端部に係合している。
【0017】
【作用】上述の様に構成する本発明の変速機用電動駆動
装置は、次の様にして、変速ユニットのギヤを切り換え
る。先ず、セレクト用アクチュエータを構成するセレク
ト用電動モータを所定方向に回転させて、ピニオンギヤ
を介してセクタギヤ並びにこのセクタギヤを固定した揺
動腕を揺動変位させる。そして、この揺動腕の先端部に
より切換シャフトを、軸方向に関して所定の方向に変位
させて、セレクト動作を行なう。このセレクト動作に要
する力は小さく、又、上記ピニオンギヤとセクタギヤと
による伝達機構の効率は高い。この為、この伝達機構の
減速比をあまり大きくせず(ピニオンギヤとセクタギヤ
との半径比をあまり大きくせず)、上記揺動腕の変位速
度を確保する場合でも、上記セレクト用電動モータとし
て特に大きな出力を有するものを使用しなくても、上記
セレクト動作を迅速且つ確実に行なえる。
【0018】この様にしてセレクト動作を行なった後、
シフト動作を行なうべく、シフト用アクチュエータによ
り、駆動腕を介して上記切換シャフトを所定方向に回転
させる。この様なシフト動作は、上記シフト用アクチュ
エータを構成するボールねじ軸とボールナットとのうち
の一方の部材を回転させ、他方の部材を軸方向に移動さ
せる事で行なうが、この様にボールねじ軸又はボールナ
ットが軸方向に移動する力は十分に大きくできる。従っ
て、セレクト動作に比べて大きな力を有するシフト動作
も、確実に行なえる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の変速機用電動駆
動装置を組み込んだ、自動車用変速装置の1例を示して
いる。エンジン43のクランクシャフト44の回転は、
クラッチ装置45を介して変速ユニット46の入力軸4
7に伝達される。そして、この変速ユニット46の出力
を、プロペラシャフト48を介して駆動輪49、49に
伝達する様にしている。図1に示した構造の場合、上記
クラッチ装置45は、一般の手動変速機と組み合わされ
る乾式単板クラッチであり、油圧式、或は電動式のクラ
ッチ用アクチュエータ50により断接させる様にしてい
る。
【0020】そして、上記変速ユニット46の変速比の
切り換えを、本発明の対象である変速機用電動駆動装置
により行なう様にしている。この為に、上記変速ユニッ
ト46を収納したミッションケース1aの外面から突出
した切換シャフト2aを、セレクト用アクチュエータ8
aとシフト用アクチュエータ16aとにより駆動自在と
している。このうちのセレクト用アクチュエータ8aは
上記切換シャフト2aを、軸方向(図1の上下方向)に
変位させる。これに対して上記シフト用アクチュエータ
16aは上記切換シャフト2aを、捻り方向に回転させ
る。
【0021】上記セレクト用アクチュエータ8aは、図
2〜6に示す様に構成している。このセレクト用アクチ
ュエータ8aは、セレクト用ケース51に、セレクト用
電動モータ9aと、ピニオンギヤ52と、出力軸12a
と、請求項3〜6に記載した位置センサである変位セン
サ53とを組み付けて成る。このピニオンギヤ52は伝
達軸55の中間部外周面に、この伝達軸55と一体に形
成されている。又、この伝達軸55は、上記セレクト用
電動モータ9aの回転駆動軸54と同心に配置された状
態で上記セレクト用ケース51内に、1対の玉軸受によ
り回転自在に支持されている。そして、上記回転駆動軸
54の先端部と上記伝達軸55の基端部とをセレーショ
ン係合(スプライン係合を含む)させて、この回転駆動
軸54の回転をこの伝達軸55に伝達自在としている。
この構成により、がたつきの少ない回転伝達部を低コス
トで得られる様にしている。尚、この場合のセレーショ
ン係合の雄・雌は、図示の場合と逆でも良い。
【0022】又、上記セレクト用電動モータ9aは上記
セレクト用ケース51を構成する本体57の片側面に、
取付フランジ64を挿通したボルト65、65により結
合固定している。この状態で上記セレクト用電動モータ
9aの先端部が上記本体57の片側面に形成した凹孔6
6内にがたつきなく嵌合し、この先端部に係止したOリ
ング67により、この嵌合部をシールする。この構成に
より、上記伝達軸55等を設置したセレクト用ケース5
1内への雨水等の異物進入を防止すると共に、このセレ
クト用ケース51内に封入したグリースの漏洩を防止し
ている。
【0023】又、上記出力軸12aは上記伝達軸55と
平行に配置された状態で上記セレクト用ケース51内
に、やはり1対の玉軸受により回転自在に支持してい
る。更に、上記出力軸12aの中間部外周面にセクタギ
ヤ(扇状歯車)56を、この出力軸12aと一体に設け
ており、このセクタギヤ56と上記ピニオンギヤ52と
を噛合させて、上記出力軸12aを両方向に所定角度分
回転駆動自在としている。この構成により、上記出力軸
12aを所定角度分、セレクト動作に必要とされるトル
クで駆動自在な構造を、コンパクトに実現している。
尚、上記セレクト用ケース51内に、上記セクタギヤ5
6及びピニオンギヤ52を収納自在とする為に、このセ
レクト用ケース51を、上記本体57にカバー58を被
着する事により構成している。又、このセレクト用ケー
ス51内に封入するグリースは、上記各玉軸受及び上記
両ギヤ52、56同士の噛合部で互いに同じ種類とする
事により、各部の潤滑に使用するグリース同士の混入に
伴う劣化を防止する。合わせて、グリースの管理及び充
填作業の簡略化による低コスト化を図る。
【0024】又、上記出力軸12aの先端面(図6の右
端面)には凹部59を、この先端面の直径方向に形成し
ている。又、この先端面中心部でこの凹部59に位置す
る部分にねじ孔60を形成し、この凹部59内に揺動腕
13aの基端部を、がたつきなく嵌合させている。そし
て、この揺動腕13aの基端部に形成した通孔61を挿
通した結合ねじ62を上記ねじ孔60に螺合し、更に緊
締している。この状態で、上記揺動腕13aの基端部は
上記出力軸12aの先端部に結合固定されて、この出力
軸12aと共に回転自在となる。尚、上記揺動腕13a
の先端部にはピンを嵌合固定して、前記切換シャフト2
aに固定した係合駒7(図1参照)と係合自在な係合凸
部14aとしている。尚、この係合凸部14aとなるべ
き上記ピンの先半部(図5〜6の右半部)には高周波熱
処理を施して、上記係合凸部14aの外周面を焼き入れ
硬化している。そして、切換シャフト2aの端部に固定
した係合駒7の係合溝6b(図1参照)との係合に伴
う、上記係合凸部14aの外周面の摩耗を抑えている。
【0025】又、上記セレクト用ケース51に前記変位
センサ53を、上記出力軸12aと同心に支持してい
る。この為に、上記出力軸12aを装着する為に前記本
体57の先端部に形成した取付孔63を、この本体57
の両側面に開口させている。又、この変位センサ53の
検出部68に突設した係合突起69を、上記出力軸12
aの基端部に形成した係合凹部70に係合させている。
そして、この出力軸12aの回転を上記検出部68に伝
達自在としている。上記変位センサ53は、上記検出部
68の回転角度に応じて抵抗値等の電気的特性を変え
る、ポテンショメータの如きもので、その測定値に基づ
き、上記出力軸12aの揺動角度を検出自在としてい
る。
【0026】尚、上記係合凸部14aとなるべき上記ピ
ンを上記揺動腕13aの先端部に固定する構造に就いて
は、圧入、ねじ止め等の他、かしめにより行なう事もで
きる。かしめにより行なう場合でも、上記ピンのうちで
高周波熱処理により焼き入れ硬化している部分は、上記
係合凸部14aの先半部外周面のみである為、かしめ作
業は容易に行なえる。かしめにより固定する場合には、
上記ピンの基端部を上記揺動腕13aの先端部に形成し
た取付孔に挿入する。そして、このピンの軸方向中間部
に形成した外向フランジ状の鍔部若しくはこの軸方向中
間部に係止した止め輪の片面を、上記揺動腕13aの片
面(図5〜6の右面)に突き当てる。そして、上記ピン
の端部でこの揺動腕13aの他面(図5〜6の左面)か
ら突出した部分を径方向外方にかしめ広げて、この部分
と上記鍔部若しくは止め輪との間で、上記揺動腕13a
の先端部を挟持する。上記ピンの基端部は焼き入れ硬化
する事なく生のままとしているので、上記かしめ広げ作
業は容易に行なえる。
【0027】上述の様な構成を有するセレクト用アクチ
ュエータ8aは、上記セレクト用ケース51の本体57
の基端部に固設した取付フランジ71を挿通した図示し
ない取付ボルトにより、前記ミッションケース1a(図
1参照)の外面に結合固定される。上記セレクト用ケー
ス51に装着する各部材のうち、重量の嵩む前記セレク
ト用電動モータ9aは、上記本体57の基端寄り、即
ち、上記取付フランジ71に近い部分に取り付けてい
る。これに対して、軽量な上記変位センサ53は、上記
本体57の先端寄り、即ち、上記取付フランジ71から
遠い側に取り付けている。この構成により、運転時に上
記ミッションケース1aから上記セレクト用ケース51
に伝わった振動が成長する事を防止して、上記変位セン
サ53の検出値に誤差を生じたり、この変位センサ53
が損傷する事を防止している。
【0028】上述の様に構成するセレクト用アクチュエ
ータ8aにより前記切換シャフト2aを軸方向に変位さ
せる場合は、前記セレクト用電動モータ9aへの通電に
基づいて、前記ピニオンギヤ52を所定方向に回転させ
る。この結果、このピニオンギヤ52と噛合したセクタ
ギヤ56を固設した上記出力軸12aが回動し、上記揺
動腕13aが揺動変位する。そして、この揺動腕13a
の先端部に設けた係合凸部14aが、前記係合駒7を介
して、上記切換シャフト2aを軸方向に変位させる。こ
の変位量は、上記出力軸12aの回転角度として、上記
変位センサ53により検出される。そこで、この変位セ
ンサ53の検出信号を、上記セレクト用電動モータ9a
への通電を制御する為の制御器に送れば、上記切換シャ
フト2aを所定位置にまで軸方向変位させる事ができ
る。
【0029】尚、図示の例では、前記セレクト用ケース
51の本体57に対する上記変位センサ53の取付位置
の微調節を容易に行なえる様にしている。即ち、本例の
場合には、上記変位センサ53を収納したホルダ72を
上記セレクト用ケース51の本体57に取り付けるべ
く、このホルダ72に、図4に示す様に、フランジ部7
3、73を設けている。そして、これら両フランジ部7
3、73に形成した通孔74、74を挿通した取付ねじ
75、75を上記本体57に形成したねじ孔に螺合し更
に緊締している。本例の場合、上記各通孔74、74
を、上記揺動腕13aの揺動中心である、上記出力軸1
2aの中心線上の点をその中心とする、円弧状の長孔と
している。この構成により、本体57に対する上記変位
センサ53の取付位置の微調節を容易に行なって、上記
揺動腕13aの揺動位置を適正に検出できる様にしてい
る。
【0030】又、図示の例では、上記本体57に対する
上記セレクト用電動モータ9a及び変位センサ53の取
り付け方向を同じとして、これら両部材9a、53の組
み付けを容易に行なえる様にしている。即ち、上記セレ
クト用電動モータ9a及び変位センサ53を何れも、上
記本体57に対して図6の左方から組み付ける様にして
いる。従って、上記セレクト用電動モータ9a及び変位
センサ53に付属のハーネスの取り回しが容易になる
等、上記組み付け作業の容易化を図れる。
【0031】尚、図示の例では、上記変位センサ53と
して接触式のものを使用しているが、この変位センサ5
3としては、近接センサ等の非接触式のセンサを使用す
る事もできる。非接触式のセンサを使用すれば、運転時
に加わる振動により、前記係合突起69と係合凹部70
との接触部が摩耗する等の問題が生じる事をなくせる。
尚、この様な場合に使用する非接触式のセンサの検出機
構としては、光学式、電磁式、ホールICを使用したも
の等、従来から知られている各種機構を使用できる。こ
の場合に、非接触式のセンサ(接触式の場合も同様)
は、上記揺動腕13aの揺動の全範囲で位置検出できる
ものである必要はない。セレクト動作を行なう為に必要
な位置、即ち、揺動の両端位置と中央位置との3個所位
置を検出できるものであれば良い。
【0032】更には、変位センサ53が接触式、非接触
式に関係なく、この変位センサ53の検出信号をワイヤ
レス通信により、制御器側に送る様に構成する事もでき
る。検出信号をワイヤレス送信する事により、上記変位
センサ53に付属のハーネスを省略できる。尚、この場
合には、この変位センサ53として、電池を内蔵したも
のを使用する。或は、ハーネスが必須となる、上記セレ
クト用電動モータ9aの側から電力を供給する事もでき
る。このセレクト用電動モータ9aと上記変位センサ5
3とは隣接している為、このセレクト用電動モータ9a
から変位センサ53に電力を供給する為のハーネスを設
ける事は容易である。
【0033】次に、前記シフト用アクチュエータ16a
は、図7〜10に示す様に構成している。このシフト用
アクチュエータ16aは、アルミニウム合金の如き軽金
属等の非鉄金属製で略円筒状のシフト用ケース17aの
一端部(図7、8、10の左端部)に、正転逆転自在な
シフト用電動モータ18aを支持固定している。この為
に本例の場合には、上記シフト用ケース17aの一端部
に段付円筒状の外径側嵌合部76を設け、この外径側嵌
合部76に、上記シフト用電動モータ18aの先端部
(図7、8、10の右端部)に形成した内径側嵌合部7
7を内嵌している。この内径側嵌合部77の外周面に形
成した係止溝にはOリング78を装着し、このOリング
78をこの係止溝の底部と上記外径側嵌合部76の内周
面との間で弾性的に圧縮している。この状態で、上記シ
フト用電動モータ18aの先端部外周面及び上記シフト
用ケース17aの基端部外周面に形成した結合フランジ
同士を突き合わせ、これら両結合フランジを結合ボルト
79、79により結合している。
【0034】尚、上記Oリング78を上記外径側嵌合部
76に押し込みつつ、上記シフト用ケース17aと上記
シフト用電動モータ18aとを組み合わせる場合、この
シフト用電動モータ18a内の圧力が上昇する。この様
な圧力上昇を抑えて、上記シフト用ケース17aの先端
部内周面と後述する出力部材28aの外周面との間に設
けたシールリング93が捲れるのを防止する為に、上記
シフト用ケース17aの一部に空気抜きの為の小孔を形
成する事もできる。この様な小孔は、組立完了後に樹脂
(接着剤)により塞いでおく。但し、上記シールリング
93の組付けを最後に行なう場合、或は、圧力上昇が限
られたものである場合には、この様な配慮は不要であ
る。
【0035】上記Oリング78は、上記シフト用ケース
17a内への雨水等の異物進入を防止すると共に、この
シフト用ケース17a内に封入したグリースの漏洩を防
止する。尚、このグリースは、このシフト用ケース17
a内に設けた各転がり接触部の潤滑の他、後述する出力
部材28aの外周面と滑り軸受29の内周面との滑り接
触部の潤滑を行なう。この様に各部を潤滑するグリース
に関しても、シフト用アクチュエータ16a全体として
同種のものを使用して、混入に伴う劣化を防止すると共
に、グリースの管理及び充填作業の簡略化による低コス
ト化を図る。尚、上記シフト用電動モータ18aに関し
ては、前記セレクト用電動モータ9a(図3〜6)と同
じ仕様(同一種類)のものを使用する事が、コスト低減
を図る面から好ましい。即ち、上記両モータ18a、9
aの仕様を同じとする事により、量産効果によるコスト
低減の他、制御回路の一部共通化によるコスト低減、誤
組み付け防止の為の配慮等が不要になる。又、上記両モ
ータ18a、9aとして、直流42V等、従前の自動車
用バッテリに比べて高い電源電圧で駆動されるものを使
用する事が、これら両モータ18a、9aの小型化と変
速操作の迅速化とを両立させる面から好ましい。
【0036】又、上記シフト用ケース17aの内側中間
部基端寄り部分にボールねじ軸20aの中間部基端寄り
部分を、深溝型玉軸受等の転がり軸受21により、(軸
方向の変位を阻止した状態で)回転のみ自在に支持して
いる。そして、上記ボールねじ軸20aの基端部で上記
転がり軸受21よりも突出した部分と、上記シフト用電
動モータ18aの出力軸22とを、前述したセレクト用
アクチュエータ8aの場合と同様にセレーション係合
(スプライン係合を含む)させて、上記出力軸22の回
転を上記ボールねじ軸20aに伝達自在としている。
尚、この場合のセレーション係合の雄・雌に関しても、
図示の場合と逆でも良い。更には、上記ボールねじ軸2
0aを、上記シフト用電動モータ18aの出力軸22と
一体にしても良い。一体にする事で、これらボールねじ
軸20aと出力軸22との結合作業を省略できる他、結
合部でのがたつきを完全になくす事ができる。
【0037】尚、上記転がり軸受21の外輪80と内輪
81とのうちの外輪80は、上記シフト用ケース17a
の内周面に形成した段部82に外輪間座83を介して突
き当てた状態で、円筒状の抑えナット84によりこの段
部82に向け抑え付け、上記シフト用ケース17aの内
周面に固定している。尚、上記外輪間座83の内径は、
この外輪間座83に請求項7に記載したストッパとして
の役目を持たせる為、後述するボールナット23aの外
径よりも小さくしている。一方、上記内輪81は、上記
ボールねじ軸20aの中間部外周面に係止した止め輪8
5(或はこのボールねじ軸20aと一体の鍔部)とこの
ボールねじ軸20aの基端部外周面に形成した雄ねじ部
に螺着した抑えナット86との間で挟持する事により、
上記ボールねじ軸20aの外周面に固定している。又、
上記外輪間座83に上記ストッパとしての役目を持たせ
る為に、上記止め輪85の両側面のうちで上記ボールナ
ット23aに対向する面は、上記外輪間座83の両側面
のうちでこのボールナット23aに対向する面よりも軸
方向(図10の左方)に凹ませている。
【0038】従って、このボールナット23aが図10
の状態から左方に移動した場合には、図11に示す様
に、このボールナット23aの端面が上記外輪間座83
に突き当たり、上記止め輪85に突き当たる事はない。
この様に構成する理由は、上記ボールナット23aの軸
方向端面が上記ボールねじ軸20aに固定の部分に突き
当たる事を防止して、これらボールナット23aとボー
ルねじ軸20aとの間に配置したボールの食い込みに伴
う作動不良の発生を防止する為である。
【0039】又、上記ボールねじ軸20aの周囲に上記
ボールナット23aを配置し、このボールねじ軸20a
の外周面に形成した雄ボールねじ溝と、ボールナット2
3aの内周面に形成した雌ボールねじ溝との間に複数の
ボールを配置して、ボールねじ装置27aを構成してい
る。尚、上記ボールねじ軸20aと上記ボールナット2
3aと上記各ボールとは、何れも軸受鋼等の鉄系金属と
し、熱膨張量の差を小さくして、使用温度の変化に伴う
がたつきの発生を防止している。又、少なくとも互いに
転がり接触する部分には熱処理による硬化層を形成し
て、当該部分の転がり疲れ寿命を確保している。この場
合に行なう熱処理としては、焼き入れ・焼き戻し、浸
炭、浸炭窒化、高周波熱処理等のうちから、材料に応じ
た適切なものを選択する。尚、硬化層の表面硬度はHR
c55以上、厚さは0.1〜1.5mm程度とする事が好
ましい。尚、上記複数のボールに関しては、窒化珪素等
のセラミック製のボールを使用する事もできる。セラミ
ック製のボールを使用すれば、転がり接触部分で金属接
触の発生を確実に防止し、仮に潤滑不良が生じた場合で
も、焼き付き等のより重大な損傷に結び付きにくくでき
る。
【0040】又、ボールねじ軸20aの外周面に雄ボー
ルねじ溝を加工する方法、及び、ボールナット23aの
内周面に雌ボールねじ溝を加工する方法は、切削加工
等、従来から知られている各種方法を採用できるが、塑
性加工により造れば、優れた耐久性を有する高品質のね
じ溝を低コストで造れる。この場合に使用する塑性加工
としては、雄ボールねじ溝に関しては転造加工が、雌ボ
ールねじ溝に関しては冷間鍛造が、それぞれ適切であ
る。
【0041】何れにしても、上記ボールねじ装置27a
には、軸方向隙間が1〜250μm程度の正の隙間を持
たせる事が、消費エネルギの低減と耐久性を向上させる
面から好ましい。即ち、上記ボールねじ装置27aに負
の隙間を持たせた(予圧を付与した)場合には、前記シ
フト用電動モータ18aの消費エネルギが増大する。し
かも、運転時に絶えずエンジンから加わる、200〜3
00Hz程度の振動によって、無負荷状態でボールが振
動変位する事により、上記各ボールねじ溝にフレッチン
グ摩耗が発生し易くなる。これに対して、上記軸方向隙
間を1〜250μm程度の正の値にすれば、上記シフト
用電動モータ18aの消費エネルギを低減できるだけで
なく、上記フレッチング摩耗を抑えられる。尚、この軸
方向隙間の値を300μm以上にすると、やはりフレッ
チング摩耗が発生し易くなる。
【0042】前記ボールナット23aは、後述の様に自
身の回転を阻止されているので、前記ボールねじ軸20
aの回転に伴ってこのボールねじ軸20aの軸方向に変
位する。又、このボールナット23aの片端面(図10
の右端面)には円柱状の出力部材28aの基端部を結合
している。この為に本例の場合には、この出力部材28
aの基端部内周面に形成した大径部87を、上記ボール
ナット23aの先端面(図10の右端面)中央部に突設
した円筒状の結合用突部88に、がたつきなく外嵌して
いる。そして、上記出力部材28aの基端縁を、この結
合用突部88の基端部外周面に形成した係止溝89に向
けかしめ付ける事により、上記出力部材28aと上記ボ
ールナット23aとを結合固定している。この構成によ
り、これら出力部材28aとボールナット23aとの間
で両方向のスラスト力をがたつきなく伝達可能な構造
を、低コストで実現している。尚、上記出力部材28a
の基半部(図10の左半部)は中空円筒状として、上記
ボールねじ軸20aとの干渉を防止している。この構成
により、上記ボールナット23aの軸方向長さが必要以
上に長くなる事を防止しつつ、必要とするストロークを
確保している。
【0043】尚、上記出力部材28aは、使用時に外気
に曝される為、防錆を考慮した材質とする事が好まし
い。この為には、上記出力部材28a全体をステンレス
鋼製としたり、この出力部材28aの外周面で少なくと
も使用時に前記シフト用ケース17aから露出する部分
に、メッキ層或は樹脂皮膜等の防蝕皮膜を形成する。こ
の構成により、上記出力部材28aの外周面が腐蝕する
事を防止し、腐蝕に基づいてこの出力部材28aの外周
面と次述する滑り軸受29の内周面との間の摺動抵抗が
増大する事を防止している。
【0044】又、上記出力部材28aの中間部外周面
は、上記シフト用ケース17aの前端部(図7、8、1
0の右端部)内周面に係止した滑り軸受29に摺接させ
ている。この滑り軸受29の軸方向寸法は十分に確保し
て、上記出力部材28aに加わるモーメント荷重に対す
る剛性を確保している。又、この出力部材28aの先端
部は二股に形成して、図12〜14に示す様に、前記切
換シャフト2aの端部にスプライン係合させた駆動腕1
5bの中間部に結合している。即ち、この駆動腕15b
の中間部に、上記切換シャフト2aの径方向に長い長孔
90を形成すると共に、この中間部を上記出力部材28
aの先端面に径方向に形成した凹部91に挿入してい
る。そして、この凹部91を横切る状態で上記出力部材
28aの先端部に固定したピン92を、上記長孔90に
係合させている。本例の変速機用電動駆動装置はこの様
に構成する事により、上記シフト用ケース17aを前記
ミッションケース1aの外面に固定した状態で、上記切
換シャフト2aを揺動変位自在としている。尚、前述し
た様に、シフト用ケース17aはアルミニウム合金等の
非鉄系金属製で、上記ミッションケース1aと同系列の
材料により造られている。この為、シフト用ケース17
aの軽量化を図れると共に、このシフト用ケース17a
とミッションケース1aとの熱膨張係数の差を小さくし
て、使用温度の変化に伴うがたつきの発生を防止してい
る。
【0045】又、本例の場合には、図8に示す様に、前
記ボールナット23aの外周面に軸方向に形成したガイ
ド溝32aに、上記シフト用ケース17aの先端部に固
定したガイドピン33aを係合させて、上記出力部材2
8a及び上記ボールナット23aの回転を防止してい
る。但し、この様なガイド溝32aとガイドピン33a
とによる回り止め構造は、必ずしも設ける必要はない。
即ち、本例の場合には、上述の様に、駆動腕15bと凹
部91との係合に基づいて上記出力部材28a及びこの
出力部材28aを固定した上記ボールナット23aの回
転を防止している。従って、上記ガイド溝32aとガイ
ドピン33aとによる回り止め構造は省略しても良い。
又、ガイドピンによる回り止め構造を設ける場合でも、
図8に示す様にねじ止めにより上記ガイドピン33aを
上記シフト用ケース17aに固定する構造に限らず、図
14に示す様に、単なる円柱状のガイドピン33bをシ
フト用ケース17aに嵌合固定する構造を採用する事も
できる。
【0046】上述の様に構成する本例の変速機用電動駆
動装置は、次の様にして、前記ミッションケース1aに
内蔵した変速ユニットのギヤを切り換える。先ず、前記
セレクト用アクチュエータ8aを構成するセレクト用電
動モータ9aを所定方向に回転させて、前記揺動腕13
aを図1、2、6の上下方向に揺動変位させる。そし
て、この揺動腕13aの先端部に設けた係合凸部14a
より前記切換シャフト2aを、前記係合駒7を介して所
定方向に軸方向変位させ、セレクト動作を行なう。この
場合に上記切換シャフト2aの軸方向位置は、前記変位
センサ53により検出する。
【0047】この様にしてセレクト動作を行なった後、
シフト動作を行なうべく、前記シフト用アクチュエータ
16aを伸縮させる事により、前記駆動腕15bを介し
て上記切換シャフト2aを所定方向に回転させる。この
様にシフト動作を行なう際には、前記シフト用電動モー
タ18aにより前記ボールねじ軸20aを所定方向に回
転させる。そして、前記ボールねじ装置27aにより前
記ボールナット23a及び出力部材28aを軸方向に変
位させて、上記駆動腕15bを押し引きする。この際に
上記シフト用アクチュエータ16aは、ニュートラル状
態に対応する中立状態(長さ寸法が中間の状態)から全
伸長状態又は全収縮状態に変位する。この様に、セレク
ト動作とシフト動作とを順次行なう変速作業は、セレク
ト方向(X方向)の変位とシフト方向(Y方向)の変位
とを互いに関連付けつつ、制御器からの電気的制御によ
り行なう。
【0048】次に、図15は、本発明の実施の形態の別
例を示している。本例の場合には、セレクト用アクチュ
エータ8aを納めるセレクト用ケース51aと、シフト
用アクチュエータ16aを納めるシフト用ケース17b
とを一体としている。そして、これら両ケース51a、
17bで共通の取付フランジ71aをミッションケース
1a(図1)の外面に結合する事によって、上記両アク
チュエータ8a、16aをこの外面に固定自在としてい
る。本例の場合には、この様な構成を採用する事によ
り、上記両アクチュエータ8a、16aの取付スペース
を低減可能にすると共に、取付作業の容易化を図ってい
る。
【0049】尚、上述の各例は、シフト用アクチュエー
タとして、ボールねじ軸を軸方向移動させる事なく回転
させ、ボールナットを回転させる事なく軸方向に移動さ
せる構造を示した。但し、本発明の変速機用電動駆動装
置を構成するシフト用アクチュエータを構成するボール
ねじ装置は、この様な構造に限定されず、他の3種類の
構造を採用する事もできる。第一の構造は、回転も軸方
向移動もしないボールナットに対してボールねじ軸を、
回転及び軸方向移動自在に係合させる構造である。第二
の構造は、回転のみで軸方向移動しないボールナットに
対してボールねじ軸を、回転を阻止した状態で軸方向移
動自在に係合させる構造である。第三の構造は、回転も
軸方向移動もしないボールねじ軸に対してボールナット
を、回転及び軸方向移動自在に係合させる構造である。
【0050】
【発明の効果】本発明は、以上に述べた通り構成され作
用するので、小型で消費電力が少なくて済むセレクト用
電動モータを使用した変速機用電動駆動装置を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例の全体構成を示す略
平面図。
【図2】セレクト用アクチュエータの正面図。
【図3】同じく平面図。
【図4】同じく背面図。
【図5】同じく左側面図。
【図6】図2のA−A断面図。
【図7】シフト用アクチュエータの平面図。
【図8】同じく正面図。
【図9】同じく右側面図。
【図10】図8のB−B断面図。
【図11】ボールナットを端部まで移動させた状態で示
す、図10の中央部拡大図。
【図12】シフト用アクチュエータと駆動腕とを連結し
た状態を示す正面図。
【図13】図12のC−C断面図。
【図14】ボールナットの回り止め構造の別例を示す断
面図。
【図15】セレクト用アクチュエータとシフト用アクチ
ュエータとを一体化した構造の1例を示す平面図。
【図16】従来の変速機用電動駆動装置の第1例を示す
平面図。
【図17】図16のD−D断面図。
【図18】同E−E断面図。
【図19】同F−F断面図。
【図20】変速機のシフトパターンの1例を示す略平面
図。
【図21】従来の変速機用電動駆動装置の第2例を示す
部分平面図。
【図22】図21のG−G断面図。
【符号の説明】
1、1a ミッションケース 2、2a 切換シャフト 3 端部 4 雄スプライン部 5 スプライン筒 6、6a、6b 係合溝 7 係合駒 8、8a セレクト用アクチュエータ 9、9a セレクト用電動モータ 10 多条ウォームギヤ 11 ウォームホイール 12、12a 出力軸 13、13a 揺動腕 14、14a 係合凸部 15、15a、15b 駆動腕 16、16a シフト用アクチュエータ 17、17a、17b シフト用ケース 18、18a シフト用電動モータ 19 モータハウジング 20、20a ボールねじ軸 21 転がり軸受 22 出力軸 23、23a ボールナット 24 雄ボールねじ溝 25 雌ボールねじ溝 26 ボール 27、27a ボールねじ装置 28、28a 出力部材 29 滑り軸受 30 結合ブラケット 31 結合ピン 32、32a ガイド溝 33、33a、33b ガイドピン 34 ディテント機構 35 凹孔 36 シリンダ部 37 ボール 38 ばね 39 支持プレート 40 駆動ブラケット 41 スライドピン 42 円孔 43 エンジン 44 クランクシャフト 45 クラッチ装置 46 変速ユニット 47 入力軸 48 プロペラシャフト 49 駆動輪 50 クラッチ用アクチェータ 51、51a セレクト用ケース 52 ピニオンギヤ 53 変位センサ 54 回転駆動軸 55 伝達軸 56 セクタギヤ 57 本体 58 カバー 59 凹部 60 ねじ孔 61 通孔 62 結合ねじ 63 取付孔 64 取付フランジ 65 ボルト 66 凹孔 67 0リング 68 検出部 69 係合突起 70 係合凹部 71、71a 取付フランジ 72 ホルダ 73 フランジ部 74 通孔 75 取付ねじ 76 外径側嵌合部 77 内径側嵌合部 78 0リング 79 結合ボルト 80 外輪 81 内輪 82 段部 83 外輪間座 84 抑えナット 85 止め輪 86 抑えナット 87 大径部 88 結合用突部 89 係止溝 90 長孔 91 凹部 92 ピン 93 シールリング
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 寛 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 (72)発明者 橋谷 秀樹 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 Fターム(参考) 3J062 AA02 AB22 AC07 CD12 CD22 CD23 CD79 3J067 AA05 AB23 AC02 BA52 DA01 DA41 DB32 GA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のギヤのうちから所望のギヤを選択
    する為に切換シャフトを軸方向に変位させるセレクト動
    作を、セレクト用電動モータを駆動源として行なわせる
    セレクト用アクチュエータと、選択したギヤを動力伝達
    可能な状態にする為に上記切換シャフトを回転させるシ
    フト動作を、シフト用電動モータを駆動源として行なわ
    せるシフト用アクチュエータとを備えた変速機用電動駆
    動装置であって、上記セレクト用アクチュエータは、上
    記セレクト用電動モータの出力軸により回転駆動される
    ピニオンギヤと、このピニオンギヤと噛合したセクタギ
    ヤと、このセクタギヤと共に揺動する揺動腕とを備えた
    ものであり、この揺動腕の先端部を上記切換シャフトの
    一部に係合させる事により、この揺動腕の揺動に伴って
    この切換シャフトを軸方向に変位自在としており、上記
    シフト用アクチュエータは、複数のボールを介して互い
    に螺合したボールねじ軸とボールナットとを備え、上記
    シフト用電動モータの出力軸によりこれらボールねじ軸
    とボールナットとのうちの一方の部材を回転駆動自在と
    し、これらボールねじ軸とボールナットとのうちの何れ
    かの部材で軸方向の変位を自在とされた部材に出力部材
    の基端部を結合したものであって、この出力部材の先端
    部を、上記切換シャフトを回転させる為の駆動腕の先端
    部に係合している、変速機用電動駆動装置。
  2. 【請求項2】 セレクト用アクチュエータを納めるセレ
    クト用ケースとシフト用アクチュエータを納めるシフト
    用ケースとが一体であり、これら両ケースで共通のフラ
    ンジをミッションケースの外面に結合する事によって、
    上記両アクチュエータをこの外面に固定自在とした、請
    求項1に記載した変速機用電動駆動装置。
  3. 【請求項3】 セレクト用アクチュエータを構成する揺
    動腕の揺動位置を検知する為の位置センサが設けられて
    おり、このセレクト用アクチュエータを納めるセレクト
    用ケースに、このセレクト用ケースをミッションケース
    の外面に結合する為のフランジが設けられており、この
    セレクト用ケースに対してセレクト用電動モータを組み
    付ける位置を、同じく上記位置センサとを組み付ける位
    置よりも上記フランジに近い部分とした、請求項1〜2
    の何れかに記載した変速機用電動駆動装置。
  4. 【請求項4】 位置センサを収納したホルダをセレクト
    用ケースに取り付けるべく、このホルダのフランジ部に
    形成した、取付ねじ挿通用の通孔を、揺動腕の揺動中心
    をその中心とする円弧状の長孔とした、請求項3に記載
    した変速機用電動駆動装置。
  5. 【請求項5】 セレクト用ケースに対して位置センサ及
    びセレクト用電動モータを、同じ側から着脱自在とし
    た、請求項3〜4の何れかに記載した変速機用電動駆動
    装置。
  6. 【請求項6】 位置センサが非接触式である、請求項3
    〜5の何れかに記載した変速機用電動駆動装置。
  7. 【請求項7】 シフト用アクチュエータを構成するボー
    ルナットの軸方向端面がボールねじ軸に固定の部分に突
    き当たる事を防止するストッパを、上記シフト用アクチ
    ュエータを収納したシフト用ケースの内周面に設けた、
    請求項1〜6の何れかに記載した変速機用電動駆動装
    置。
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