JP2003227423A - 燃焼式ヒータを有する内燃機関 - Google Patents

燃焼式ヒータを有する内燃機関

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JP2003227423A
JP2003227423A JP2002026959A JP2002026959A JP2003227423A JP 2003227423 A JP2003227423 A JP 2003227423A JP 2002026959 A JP2002026959 A JP 2002026959A JP 2002026959 A JP2002026959 A JP 2002026959A JP 2003227423 A JP2003227423 A JP 2003227423A
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combustion
combustion gas
internal combustion
combustion engine
heater
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JP2002026959A
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English (en)
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Yoshio Yamashita
芳雄 山下
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、燃焼式ヒータを有する内燃機関に
おいて、内燃機関に吸入される酸素量を過剰に減少させ
ることなく吸入空気温度を高めることができる技術を提
供することを課題とする。 【解決手段】 本発明に係る燃焼式ヒータを有する内燃
機関は、内燃機関と独立した燃焼室を有する燃焼式ヒー
タ13と、この燃焼式ヒータ13から排出された燃焼ガ
スと内燃機関1の吸気管3を流れる吸入空気との間で熱
交換を行う熱交換器17とを備えることを特徴としてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼式ヒータを有
する内燃機関に関し、詳しくは冷却水や吸入空気等の機
関関連要素を昇温させて内燃機関の暖機や暖房性能の向
上を図る燃焼式ヒータを有する内燃機関に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車輌に搭載される内燃機関、
特に軽油を燃料とする圧縮着火式内燃機関(ディーゼル
エンジン)やガソリンを燃料とし且つ希薄燃焼運転可能
な火花点火式内燃機関(リーンバーンガソリンエンジ
ン)等の希薄燃焼式内燃機関は、理論空燃比で運転され
る火花点火式内燃機関に比して発熱量が少なくなり易
い。そこで、希薄燃焼式内燃機関機関では、該内燃機関
と独立した燃焼室を有する燃焼式ヒータを併設し、その
燃焼式ヒータの燃焼熱を利用して内燃機関の暖機や車室
内用暖房装置の性能を向上させる技術が提案されてい
る。
【0003】このような技術としては、例えば特開20
00−240519号公報に記載されたような燃焼式ヒ
ータを有する内燃機関が知られている。
【0004】前記公報に記載された燃焼式ヒータを有す
る内燃機関は、内燃機関のクランキング時に燃焼式ヒー
タの燃焼ガスを内燃機関の吸気通路へ導入し、燃焼ガス
が持つ熱により内燃機関の吸入空気を暖め、以て内燃機
関の始動性を高めようとするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、燃焼式ヒー
タは、効率の高い燃焼、言い換えれば完全燃焼に近い燃
焼を行うことが可能であるため、燃焼式ヒータから排出
される燃焼ガスには、少量の酸素と多量の二酸化炭素が
含まれることになる。また、内燃機関のクランキング時
は機関回転数が200rpm〜400rpm程度と極め
て低くなるため、それに応じて内燃機関に吸入されるガ
ス量も少なくなる。
【0006】従って、特開2000−240519号公
報に記載された燃焼式ヒータを有する内燃機関のよう
に、内燃機関のクランキング時に燃焼式ヒータの燃焼ガ
スが内燃機関の吸気通路供給されると、燃焼ガスの熱に
よって内燃機関の吸入空気を暖めることは可能となる
が、内燃機関に吸入されるガスにおいて燃焼ガスが占め
る割合が空気に比して多くなる。このため、内燃機関に
吸入されるガスに含まれる酸素量が減少すると同時に二
酸化炭素量が増加することになり、その結果、内燃機関
における燃料の着火性や燃焼安定性が損なわれ、内燃機
関の始動性が悪化する場合がある。
【0007】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、燃焼式ヒータを有する内燃機関において、内
燃機関に吸入される酸素量を過剰に減少させることなく
吸入空気温度を高めることができる技術を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した課題
を解決するために以下の手段を採用した。すなわち、本
発明に係る燃焼式ヒータを有する内燃機関は、内燃機関
と独立した燃焼室を有する燃焼式ヒータと、前記燃焼式
ヒータから排出された燃焼ガスと前記内燃機関の吸気管
を流れる吸入空気との間で熱交換を行う熱交換器と、を
備えることを特徴とする。
【0009】この発明は、燃焼式ヒータを有する内燃機
関において、燃焼式ヒータから排出された燃焼ガスを内
燃機関の吸気管内へ導入せずに、燃焼ガスと吸気管内の
吸入空気との間で熱交換のみを行わせることを最大の特
徴としている。
【0010】かかる燃焼式ヒータを有する内燃機関で
は、燃焼式ヒータから排出された燃焼ガスが熱交換器へ
供給される。熱交換器は、燃焼ガスと吸気管内を流れる
吸入空気との間で熱交換を行わせる。すなわち、熱交換
器は、燃焼ガスの熱を吸気管内の吸入空気へ伝達させ
る。
【0011】この場合、内燃機関の吸入空気中に燃焼式
ヒータからの燃焼ガスが混入することなく吸入空気温度
が高められることになる。その結果、内燃機関に吸入さ
れる酸素量を減少させることなく吸入空気温度が高めら
れることになる。
【0012】次に、本発明は、前述した課題を解決する
ために以下のような手段を採用しても良い。すなわち、
本発明に係る燃焼式ヒータを有する内燃機関は、内燃機
関と独立した燃焼室を有する燃焼式ヒータと、前記内燃
機関の吸気管に配置され、前記燃焼式ヒータから排出さ
れた燃焼ガスの熱を前記吸気管内を流れる吸入空気へ伝
達させる熱交換器と、前記燃焼式ヒータから排出される
燃焼ガスを前記熱交換器へ導く第1の燃焼ガス導入管
と、前記燃焼式ヒータから排出される燃焼ガスを前記吸
気管内へ導く第2の燃焼ガス導入管と、前記燃焼式ヒー
タから前記第1の燃焼ガス導入管と前記第2の燃焼ガス
導入管とへ流入する燃焼ガス量の比率を変更する流量比
変更手段と、少なくとも前記内燃機関が完爆するまで
は、前記第1の燃焼ガス導入管へ流入する燃焼ガス量が
前記第2の燃焼ガス導入管に流入する燃焼ガス量より多
くなるよう前記流量比変更手段を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とするようにしても良い。
【0013】この発明は、燃焼式ヒータを有する内燃機
関において、燃焼式ヒータから吸気管内へ導入される燃
焼ガス量と燃焼式ヒータから熱交換器へ導入される燃焼
ガス量との比率を変更可能に構成し、少なくとも内燃機
関が完爆するまでは、吸気管内へ導入される燃焼ガス量
に比して熱交換器へ導入される燃焼ガス量を多くするこ
とを最大の特徴としている。
【0014】かかる発明では、少なくとも内燃機関が完
爆するまでは、制御手段は、第1の燃焼ガス導入管へ流
入する燃焼ガス量が第2の燃焼ガス導入管へ流入する燃
焼ガス量より多くなるよう流量比変更手段を制御する。
【0015】この場合、燃焼式ヒータから排出される燃
焼ガスの大部分が第1の燃焼ガス導入管を介して熱交換
器へ流入し、残りの少量の燃焼ガスが第2の燃焼ガス導
入管を介して内燃機関の吸気管へ流入することになる。
【0016】燃焼式ヒータから排出された燃焼ガスが熱
交換器に流入すると、燃焼ガスの熱が熱交換器を介して
間接的に吸気管内の吸入空気へ伝達される。また、燃焼
式ヒータから排出された燃焼ガスが吸気管内へ流入する
と、燃焼ガスの熱が吸気管内の吸入空気へ直接伝達され
る。
【0017】この結果、燃焼式ヒータから内燃機関の吸
入空気中へ混入される燃焼ガス量を抑制しつつ内燃機関
の吸入空気温度を高めることが可能となる。
【0018】尚、制御手段は、少なくとも内燃機関が完
爆するまでは、燃焼式ヒータから排出される燃焼ガスの
全てが第1の燃焼ガス導入管へ流入するよう流量比変更
手段を制御するようにしてもよい。
【0019】この場合、燃焼式ヒータからの燃焼ガスを
内燃機関の吸入空気中へ混入させることなく吸入空気温
度を高めることが可能となる。
【0020】また、本発明に係る燃焼式ヒータを有する
内燃機関において、内燃機関の排気管に排気浄化触媒が
配置されている場合には、第1の燃焼ガス導入管は、燃
焼式ヒータから排出された燃焼ガスを熱交換器へ導くと
ともに、熱交換器を経由した燃焼ガスを排気浄化触媒よ
り上流の排気管へ導くようにしてもよい。この場合、燃
焼式ヒータから排出された燃焼ガスが熱交換器を経由し
た後に排気浄化触媒へ流入することになるため、内燃機
関の吸入空気を昇温させつつ排気浄化触媒を昇温させる
ことが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る内燃機関の具
体的な実施態様について図面に基づいて説明する。
【0022】図1は、本発明を適用する内燃機関の概略
構成を示す図である。図1に示す内燃機関1は、4つの
気筒1aを備えた水冷式の圧縮着火式ディーゼル機関で
ある。
【0023】この内燃機関1には、図示しないクランク
シャフトが所定角度回転する度にパルス信号を出力する
クランクポジションセンサ30と、図示しないウォータ
ージャケットを流れる冷却水の温度に対応した電気信号
を出力する水温センサ31が取り付けられている。
【0024】前記内燃機関1の各気筒1aには、その噴
孔が燃焼室に臨むよう燃料噴射弁1bが取り付けられて
いる。各燃料噴射弁1bは、図示しない燃料ポンプから
供給される燃料を所定の圧力となるまで蓄える蓄圧室
(コモンレール室)1cと連通している。
【0025】このような燃料噴射系では、燃料ポンプか
ら吐出された燃料が蓄熱室にて所定圧力に達するまで蓄
圧される。蓄圧室1cにて所定圧力まで蓄圧された燃料
は、各気筒1aの燃料噴射弁1bに印加され、各燃料噴
射弁1bが開弁した際に各気筒1aの燃焼室へ噴射され
る。
【0026】次に、前記内燃機関1には、吸気枝管2が
接続され、その吸気枝管2の各枝管が各気筒1aの燃焼
室と図示しない吸気ポートを介して連通している。前記
吸気枝管2は、吸気管3に接続され、吸気管3は、エア
フィルタを内装したエアクリーナボックス4に接続され
ている。
【0027】前記吸気管3における前記エアクリーナボ
ックス4の直下流の部位には、該吸気管3内を流れる吸
入空気の質量に対応した電気信号を出力するエアフロー
メータ29が取り付けられている。
【0028】前記吸気管3における前記エアフローメー
タ29より下流の部位には、遠心過給機(ターボチャー
ジャ)5のコンプレッサハウジング5aが設けられてい
る。このコンプレッサハウジング5aより下流の吸気管
3には、前記コンプレッサハウジング5aにて圧縮され
た際に高温となった吸入空気を冷却するためのインター
クーラ6が設けられている。
【0029】前記インタークーラ6下流の吸気管3に
は、吸気管3内の吸入空気流量を調節する吸気絞り弁7
が設けられ、この吸気絞り弁7には、該吸気絞り弁7を
開閉駆動する吸気絞り用アクチュエータ8が取り付けら
れている。
【0030】このように構成された吸気系では、エアク
リーナボックス4に流入した新気がエアフィルタにて埃
や塵を除去された後、吸気管3を経てコンプレッサハウ
ジング5aに導かれ、コンプレッサハウジング5a内で
圧縮される。コンプレッサハウジング5a内で圧縮され
て高温となった新気は、インタークーラ6にて冷却され
る。インタークーラ6で冷却された吸入空気は、必要に
応じて吸気絞り弁7によって流量を調節された後、吸気
枝管2を経て各気筒1aの燃焼室に分配される。各気筒
1aの燃焼室へ分配された吸入空気は、燃料噴射弁1b
から噴射される燃料とともに燃焼される。
【0031】また、内燃機関1には、排気枝管9が接続
され、この排気枝管9の各枝管が各気筒1aの燃焼室と
図示しない排気ポートを介して連通している。前記排気
枝管9は、遠心過給器5のタービンハウジング5bを介
して排気管10に接続され、排気管10は、下流にて図
示しないマフラーに接続されている。
【0032】前記排気管10の途中には、排気中の有害
ガス成分を浄化する排気浄化触媒11が配置されてい
る。この排気浄化触媒11は、該排気浄化触媒11の床
温が所定の温度以上であるときに活性して排気中の有害
ガス成分を浄化可能となる触媒である。
【0033】上記したような排気浄化触媒11として
は、酸化触媒、選択還元型リーンNOx触媒、吸蔵還元
型リーンNOx触媒、ディーゼル・パティキュレート・
フィルタ(DPF)、ディーゼル・パティキュレート・
NOx・リダクション(DPNR)触媒等を例示するこ
とができる。
【0034】前記排気管10において排気浄化触媒11
の直上流の部位には、該排気管10を流通する排気の空
燃比に対応した電気信号を出力する空燃比センサ12が
設けられている。
【0035】このように構成された排気系では、各気筒
1aの燃焼室で燃焼された混合気(既燃ガス)が排気ポ
ートを介して排気枝管9へ排出され、次いで排気枝管9
から遠心過給器5のタービンハウジング5b内に流入す
る。タービンハウジング5b内に流入した排気は、ター
ビンハウジング5b内の図示しないタービンホイールを
回転させた後に該タービンハウジング5b内から流出す
る。
【0036】前記タービンハウジング5bから排出され
た排気は、排気管10を介して排気浄化触媒11に流入
する。その際、排気浄化触媒11の床温が温度浄化ウィ
ンド内にあれば、排気浄化触媒11において排気中の有
害ガス成分が除去又は浄化される。排気浄化触媒11に
て有害ガス成分を除去又は浄化された排気は、マフラー
を介して大気中に放出される。
【0037】次に、内燃機関1には、燃焼式ヒータ13
が併設されている。燃焼式ヒータ13は、図2に示すよ
うに、外筒140と、外筒140に内装される中間筒1
41と、中間筒141に内装される燃焼筒142とを備
えている。
【0038】前記外筒140と前記中間筒141との間
には、内燃機関1の冷却水を流すためのヒータ内冷却水
路200が形成されている。前記外筒140には、前記
ヒータ内冷却水路200内に冷却水を取り入れるための
冷却水導入ポート143と、前記ヒータ内冷却水路20
0内の冷却水を排出するための冷却水排出ポート144
とが形成されている。
【0039】前記冷却水導入ポート143には、冷却水
導入管20が接続され、前記冷却水排出ポート144に
は、冷却水排出管21が接続されている。冷却水導入管
20と冷却水排出管21は、図1に示すように、内燃機
関1の図示しないウォータジャケットと接続されてい
る。冷却水導入管20の途中には、電動式のウォーター
ポンプ22が設けられ、内燃機関1のウォータジャケッ
ト内を流れる冷却水が冷却水導入ポート143へ強制的
に送り込まれるようになっている。一方、冷却水排出管
21の途中には、室内用暖房装置のヒータコア23が配
置され、該冷却水排出管21を流れる冷却水の持つ熱が
暖房用空気へ伝達されるようになっている。
【0040】前記した燃焼筒142の基端部には、燃料
蒸発部(ウィック)151が設けられている。このウィ
ック151には、内燃機関1用の燃料ポンプから吐出さ
れた燃料の一部を該ウィック151に導く燃料導入管2
7が接続されている。前記燃焼筒142内における前記
ウィック151の近傍には、前記燃料導入管27からウ
ィック151へ供給された燃料を気化するための燃料気
化用グロープラグ152と、前記燃料気化用グロープラ
グ152によって気化された燃料に点火するための燃料
点火用グロープラグ153とが配置されている。尚、燃
料気化用グロープラグ152と燃料点火用グロープラグ
153とは単一のグロープラグにより兼用されるように
してもよい。
【0041】前記外筒140には、前記燃焼筒142へ
燃焼用の空気を送り込むための送風ファン149と、こ
の送風ファン149を回転駆動するファンモータ150
とを内装したハウジング148が取り付けられている。
【0042】前記ハウジング148には、該ハウジング
148内に燃焼用空気を取り込むための吸気ポート14
6が形成されている。前記吸気ポート146には、図1
に示すように、吸気導入通路14が接続され、この吸気
導入通路14は、吸気管3におけるインタークーラ6と
吸気絞り弁7との間の部位に接続されている。
【0043】前記燃焼筒142の周壁における複数箇所
には、該燃焼筒142内と前記ハウジング148内とを
連通させる貫通孔142aが設けられ、前記ハウジング
148内において前記送風ファン149によって送り出
された空気が前記貫通孔142aを介して燃焼筒142
内へ流入することが可能になっている。
【0044】前記中間筒141と燃焼筒142との間に
は、前記燃焼筒142で発生した燃焼ガスを流すための
燃焼ガス通路201が形成されている。前記中間筒14
1の適当な部位には、前記燃焼ガス通路201と前記外
筒140の外部とを連通する燃焼ガス排出ポート145
が形成されている。
【0045】前記燃焼ガス排出ポート145には、図1
に示すように、燃焼ガス排出通路15が接続され、この
燃焼ガス排出通路15は、前記吸気管3における前記吸
気絞り弁7より下流の部位に接続されている。
【0046】前記燃焼ガス排出通路15の途中には、第
1のバイパス通路16が接続され、この第1のバイパス
通路16は、前記吸気管3の途中に設けられた熱交換器
17に接続されている。
【0047】前記熱交換器17は、燃焼式ヒータ13か
ら排出された燃焼ガスと吸気管3内を流れる空気との間
で熱交換を行うものであり、例えば、吸入空気が流通す
る複数の空気通路と燃焼ガスが流通する複数の燃焼ガス
通路とが交互に交差するよう構成されるようにしてもよ
い。
【0048】前記熱交換器17には、第2のバイパス通
路18が接続されており、この第2のバイパス通路18
は、排気管10においてタービンハウジング5bと排気
浄化触媒11との間の部位に接続されている。
【0049】尚、前記した燃焼ガス排出通路15と第1
のバイパス通路16との接続部位には、三方切換弁19
が配置されている。以下では、燃焼ガス排出通路15に
おいて、三方切換弁19を基準として燃焼式ヒータ13
側の部位を第1の燃焼ガス排出通路15aと称し、三方
切換弁19を基準として吸気管3側の部位を第2の燃焼
ガス排出通路15bと称するものとする。
【0050】前記三方切換弁19は、第2の燃焼ガス排
出通路15bと第1のバイパス通路16との何れか一方
を遮断することにより、第1の燃焼ガス排出通路15a
と第2の燃焼ガス排出通路15bとを導通させ、又は第
1の燃焼ガス排出通路15aと第1のバイパス通路16
とを導通させるよう構成されている。
【0051】このように構成された燃焼式ヒータ13で
は、ファンモータ150、燃料気化用グロープラグ15
2、燃料点火用グロープラグ153、及び電動ウォータ
ーポンプ22が通電されるとともに、図示しない燃料ポ
ンプが作動される。
【0052】この場合、燃料ポンプが図示しない燃料タ
ンク内の燃料を吸い上げて前記燃焼筒142のウィック
151へ供給するとともに、ファンモータ150が送風
ファン149を作動させて吸気管3内を流れる空気の一
部をハウジング148内へ取り込むとともに燃焼筒14
2内へ向けて送り出すことになる。送風ファン149に
よって送り出された空気は、貫通孔142aを通って燃
焼筒142内へ流入する。
【0053】続いて、前記ウィック151に供給された
燃料が燃料気化用グロープラグ152によって加熱され
て気化し、その気化燃料と送風ファン149によって供
給された空気とが混合気を形成する。前記混合気は、燃
料点火用グロープラグ153によって更に加熱されて点
火される。
【0054】前記燃焼筒142内で点火されて燃焼した
燃焼ガスは、送風ファン149によって送り出される空
気の圧力によって燃焼筒142内から燃焼ガス通路20
1へ押し出され、次いで燃焼ガス通路201から燃焼ガ
ス排出ポート145へ排出される。
【0055】燃焼ガス排出ポート145へ排出された燃
焼ガスは、第1の燃焼ガス排出通路15aへ流入し、そ
の第1の燃焼ガス排出通路15aにより三方切換弁19
へ導かれる。
【0056】その際、三方切換弁19が第1のバイパス
通路16を遮断していると、第1の燃焼ガス排出通路1
5aと第2の燃焼ガス排出通路15bとが導通するた
め、燃焼式ヒータ13から排出された燃焼ガスが吸気管
3内へ導かれることになる。
【0057】一方、三方切換弁19が第2の燃焼ガス排
出通路15bを遮断していると、第1の燃焼ガス排出通
路15aと第1のバイパス通路16とが導通するため、
燃焼式ヒータ13から排出された燃焼ガスが熱交換器1
7を介して排気管10内へ導かれることになる。
【0058】また、電動ウォーターポンプ22は、内燃
機関1のウォータジャケット内の冷却水を燃焼式ヒータ
13の冷却水導入ポート143へ圧送する。冷却水導入
ポート143へ圧送された冷却水は、前記冷却水導入ポ
ート143からヒータ内冷却水路200へ導かれ、ヒー
タ内冷却水路200を通った後に冷却水排出ポート14
4へ排出される。
【0059】その際、燃焼ガス通路201を流れる燃焼
ガスの熱が中間筒141の壁面を介してヒータ内冷却水
路200内を流れる冷却水に伝達され、冷却水の温度が
上昇する。
【0060】このようにして昇温された冷却水は、冷却
水排出ポート144から冷却水排出管21へ排出され、
ヒータコア23を経て内燃機関1のウォータジャケット
内へ戻され、ウォータジャケット内を循環する。ヒータ
コア23では、冷却水が持つ熱の一部が暖房用空気に伝
達され、暖房用空気を昇温させる。
【0061】ここで図1に戻り、上記したように構成さ
れた内燃機関1には、該内燃機関1を制御するための電
子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)
28が併設されている。このECU28は、内燃機関1
の運転条件や運転者の要求に応じて内燃機関1の運転状
態を制御するユニットである。
【0062】ECU28には、前述したエアフローメー
タ29、クランクポジションセンサ30、水温センサ3
1、及び空燃比センサ12に加え、図示しないアクセル
ペダルの操作量(アクセル開度)に対応した電気信号を
出力するアクセルポジションセンサ33、イグニッショ
ンスイッチ34、スタータスイッチ35等の各種センサ
が電気配線を介して接続され、上記した各種センサの出
力信号がECU28に入力されるようになっている。
【0063】また、ECU28には、燃料噴射弁1b、
吸気絞り用アクチュエータ8、三方切換弁19、電動ウ
ォーターポンプ22、ファンモータ150、燃料気化用
グロープラグ152、燃料点火用グロープラグ153等
が電気配線を介して接続され、ECU28が上記した各
種センサの出力信号値をパラメータとして、燃料噴射弁
1b、吸気絞り用アクチュエータ8、三方切換弁19、
電動ウォーターポンプ22、ファンモータ150、燃料
気化用グロープラグ152、燃料点火用グロープラグ1
53等を制御することが可能となっている。
【0064】ここで、ECU28は、図3に示すよう
に、双方向性バス280によって相互に接続された、C
PU281と、ROM282と、RAM283と、バッ
クアップRAM284と、入力ポート286と、出力ポ
ート287とを備えるとともに、前記入力ポート286
に接続されたA/Dコンバータ(A/D)285を備え
ている。
【0065】前記入力ポート286は、クランクポジシ
ョンセンサ30、イグニッションスイッチ34、スター
タスイッチ35等のように、デジタル信号形式の信号を
出力するセンサの出力信号を入力し、それらの出力信号
をCPU281やRAM283へ送信する。
【0066】前記入力ポート286は、空燃比センサ1
2、エアフローメータ29、水温センサ31、アクセル
ポジションセンサ33等のように、アナログ信号形式の
信号を出力するセンサのA/D285を介して入力し、
それらの出力信号をCPU281やRAM283へ送信
する。
【0067】前記出力ポート287は、燃料噴射弁1
b、吸気絞り用アクチュエータ8、三方切換弁19、電
動ウォーターポンプ22、ファンモータ150、燃料気
化用グロープラグ152、燃料点火用グロープラグ15
3等と電気配線を介して接続され、CPU281から出
力される制御信号を、前記した燃料噴射弁1b、吸気絞
り用アクチュエータ8、三方切換弁19、電動ウォータ
ーポンプ22、ファンモータ150、燃料気化用グロー
プラグ152、あるいは燃料点火用グロープラグ153
へ送信する。
【0068】前記ROM282は、燃料噴射弁1bを制
御するための燃料噴射弁制御ルーチン、吸気絞り弁7を
制御するための吸気絞り制御ルーチン、燃焼式ヒータ1
3と三方切換弁37と電動ウォーターポンプ22を統括
して制御するヒータ制御ルーチン等の各種アプリケーシ
ョンプログラムに加え、内燃機関1の運転状態と基本燃
料噴射量(基本燃料噴射時間)との関係を示す燃料噴射
量制御マップ、内燃機関1の運転状態と基本燃料噴射時
期との関係を示す燃料噴射時期制御マップ、内燃機関1
の運転状態と吸気絞り弁7の目標開度との関係を示す吸
気絞り弁開度制御マップなどの各種制御マップを記憶し
ている。
【0069】前記RAM283は、各センサからの出力
信号やCPU281の演算結果等を格納する。前記演算
結果は、例えば、クランクポジションセンサ30がパル
ス信号を出力する時間的な間隔に基づいて算出される機
関回転数である。これらのデータは、クランクポジショ
ンセンサ30がパルス信号を出力する都度、最新のデー
タに書き換えられる。
【0070】前記バックアップRAM284は、内燃機
関1の運転停止後もデータを記憶可能な不揮発性のメモ
リである。
【0071】前記CPU281は、前記ROM282に
記憶されたアプリケーションプログラムに従って動作し
て、燃料噴射弁制御、吸気絞り制御、燃焼式ヒータ制御
などの既知の制御に加え、本発明の要旨となる始動時ヒ
ータ制御を実行する。
【0072】以下、本発明の要旨となる始動時ヒータ制
御について述べる。ECU28は、内燃機関1が冷間始
動されることを検出すると、内燃機関1の始動開始前、
すなわち内燃機関1のクランキングが開始される前に第
2の燃焼ガス排出通路15bを遮断し且つ第1の燃焼ガ
ス排出通路15aと第1のバイパス通路16とが導通す
るよう三方切換弁19を制御するとともに燃焼式ヒータ
13を作動させる。
【0073】尚、三方切換弁19は、駆動電力が印加さ
れていないときは第1のバイパス通路16を遮断し、駆
動電力が印加されたときは第2の燃焼ガス排出通路15
bを遮断するよう構成されるようにしてもよく、その場
合には、ECU28は、三方切換弁19に対して駆動電
力を印加することにより、第2の燃焼ガス排出通路15
bを遮断し且つ第1の燃焼ガス排出通路15aと第1の
バイパス通路16とを導通させる。
【0074】第1の燃焼ガス排出通路15aと第1のバ
イパス通路16とが導通した状態で燃焼式ヒータ13が
作動すると、燃焼式ヒータ13から排出された燃焼ガス
は、第1の燃焼ガス排出通路15a、三方切換弁19、
及び第1のバイパス通路16を順次経由して熱交換器1
7へ流入する。
【0075】燃焼式ヒータ13の燃焼ガスが熱交換器1
7に流入すると、該燃焼ガスと吸気管3内の空気との間
で熱交換が行われる。具体的には、燃焼ガスの熱が吸気
管3内の空気へ伝達されることになる。
【0076】熱交換器17において吸気管3内の空気と
の間で熱交換が行われた後の燃焼ガスは、熱交換器17
から第2のバイパス通路18を経由して排気管10内に
流入する。排気管10内に流入した排気は、排気管10
を通って排気浄化触媒11へ流入する。その際、燃焼ガ
スの余熱が排気浄化触媒11へ伝達され、排気浄化触媒
11が昇温する。
【0077】その後、ECU28は、少なくとも内燃機
関1が完爆するまで(スタータモータ等の外的要素に依
らずに内燃機関1が自立運転可能な燃焼状態となるま
で)は、燃焼式ヒータ13の燃焼ガスが熱交換器17を
経由して排気管10内へ流入する状態を維持する。
【0078】これは、内燃機関1が完爆する前、つまり
内燃機関1のクランキング時は、機関回転数が低く吸入
空気量が少なくなるため、燃焼式ヒータ13の燃焼ガス
が吸気管3内へ供給されると、燃焼ガスの熱によって吸
入空気を暖めることが可能となるが、内燃機関1の気筒
1aに吸入されるガスにおいて燃焼ガスが占める割合が
空気に比して多くなるため、内燃機関に吸入されるガス
に含まれる酸素量が減少すると同時に二酸化炭素量が増
加し、その結果、内燃機関1における燃料の着火性や燃
焼安定性が損なわれることが想定されるからである。
【0079】このように内燃機関1が完爆するまでの期
間において、燃焼式ヒータ13の燃焼ガスが熱交換器1
7へ供給されると、内燃機関1に吸入される酸素量を減
少させることなく吸入空気を暖めることが可能になるた
め、各気筒1a内で燃料を燃焼させるために必要となる
酸素量を確保しつつ、燃料噴射弁1bから噴射される燃
料の霧化及び各気筒1aにおける圧縮端温度(圧縮行程
上死点付近における気筒1a内の温度)の上昇を図るこ
とが可能となる。
【0080】更に、燃焼式ヒータ13の燃焼ガスは、熱
交換器17を経由した後に排気浄化触媒11へ供給され
るため、熱交換器17を経由した後の燃焼ガスが持つ余
熱により排気浄化触媒11を昇温させることも可能とな
り、その結果、内燃機関1の始動後における排気エミッ
ションを向上させることも可能となる。
【0081】次に、本実施の形態における始動時ヒータ
制御について図3に沿って説明する。
【0082】図4は、始動時ヒータ制御ルーチンを示す
フローチャート図である。始動時ヒータ制御ルーチン
は、予めECU28のROM282に記憶されているル
ーチンであり、内燃機関1の始動時においてイグニッシ
ョンスイッチ34がオフからオンへ切り換えられたこと
をトリガとしてCPU281が実行するルーチンであ
る。
【0083】始動時ヒータ制御ルーチンにおいて、CP
U281は、先ずS401において水温センサ31の出
力信号値(冷却水温度):Twを入力する。
【0084】S402では、CPU281は、前記S4
01で入力された冷却水温度:Twが所定温度(例え
ば、−10℃)未満であるか否かを判別する。
【0085】前記S402において前記冷却水温度:T
wが前記所定温度未満であると判定された場合は、CP
U281は、内燃機関1の始動に先駆けて予熱処理を行
う必要があるとみなし、S403へ進む。
【0086】S403では、CPU281は、内燃機関
1を搭載する車両の車室内に予め設けられている予熱ラ
ンプ(図示せず)を点灯させる。
【0087】S404では、CPU281は、予熱処理
の実行時間(予熱時間:T)を決定する。その際の予熱
時間:Tは、図5に示されるように、前記S401で入
力された冷却水温度:Twが低くなるほど長くなるよう
設定され、且つ、前記冷却水温度:Twが高くなるほど
短くなるよう設定される。
【0088】S405では、CPU281は、内燃機関
1の吸気管3内の雰囲気温度及び排気浄化触媒11の温
度を昇温させるべく予熱処理の実行を開始する。具体的
には、CPU281は、燃料気化用グロープラグ15
2、燃料点火用グロープラグ153、送風ファン14
9、及び燃料ポンプに駆動電力を供給して燃焼式ヒータ
13を作動させるとともに、三方切換弁19に対する駆
動電力の印加を開始して第1の燃焼ガス排出通路15a
と第1のバイパス通路16とを導通させる。更に、CP
U281は、予熱時間計時カウンタ:Cを作動させる。
この予熱時間計時カウンタ:Cは、予熱処理実行開始時
からの経過時間を計時するカウンタであり、例えば、C
PU281に内蔵されているレジスタなどで構成されて
いる。
【0089】この場合、燃焼式ヒータ13から排出され
た高温の燃焼ガスが熱交換器17へ供給され、燃焼ガス
の熱が吸気管3内の空気に伝達される。次いで、熱交換
器17から排出された燃焼ガスが第2のバイパス通路1
8及び排気管10を通じて排気浄化触媒11へ導かれ、
燃焼ガスの余熱が排気浄化触媒11に伝達される。
【0090】この結果、吸気管3内の雰囲気温度が高め
られるとともに排気浄化触媒11の温度が高められるこ
とになる。
【0091】S406では、CPU281は、前記予熱
時間計時カウンタ:Cの計時時間:Cが前記S404で
決定された予熱時間(T)以上となったか否かを判別す
る。
【0092】前記S406において前記予熱時間計時カ
ウンタ:Cの計時時間:Cが前記予熱時間(T)未満で
あると判定された場合は、CPU281は、前記予熱時
間計時カウンタ:Cの計時時間:Cが前記予熱時間
(T)以上に達するまで前記S406の処理を繰り返し
実行する。
【0093】前記S406において前記予熱時間計時カ
ウンタ:Cの計時時間:Cが前記予熱時間(T)以上で
あると判定された場合は、CPU281は、S407へ
進み、予熱処理の実行を終了する。具体的には、CPU
281は、燃焼式ヒータ13から熱交換器17及び排気
浄化触媒11への燃焼ガスの供給を継続しつつ予熱ラン
プを消灯させる。
【0094】S408では、CPU281は、スタータ
スイッチ35がオン状態にあるか否かを判別する。
【0095】前記S408においてスタータスイッチ3
5がオン状態にない(スタータスイッチ35がオフ状態
にある)と判定された場合は、CPU281は、当該S
408の処理を再度実行する。
【0096】前記S408においてスタータスイッチ3
5がオン状態にあると判定された場合は、CPU281
は、S409において内燃機関1の始動を開始させる。
具体的には、CPU281は、スタータモータを作動さ
せるとともに燃料噴射弁1bを作動させる。
【0097】S410では、CPU281は、クランク
ポジションセンサ30がパルス信号を出力する時間的な
間隔に基づいて内燃機関1の機関回転数:Neを算出す
る。
【0098】S411では、CPU281は、前記S4
10で算出された機関回転数:Neが所定回転数(例え
ば、600〜800rpm)以上となったか否かを判別す
る。
【0099】前記S411において前記機関回転数:Ne
が前記所定回転数未満であると判定された場合は、CP
U281は、内燃機関1が完爆していないとみなし、前
述したS410以降の処理を再度実行する。
【0100】前記S411において前記機関回転数:Ne
が前記所定回転数以上であると判定された場合は、CP
U281は、内燃機関1が完爆したとみなし、S412
へ進む。
【0101】S412では、CPU281は、三方切換
弁19に対する駆動電力の印加を停止し、第1の燃焼ガ
ス排出通路15aと第2の燃焼ガス排出通路15bとを
導通させる。
【0102】この場合、燃焼式ヒータ13から排出され
た高温の燃焼ガスは、第1の燃焼ガス排出通路15a及
び第2の燃焼ガス排出通路15bを通じて吸気管3内へ
導かれ、吸気管3の上流から流れてきた空気とともに内
燃機関1の各気筒1aに吸入されることになる。
【0103】この結果、燃焼ガスの熱が吸気管3、吸気
枝管2、吸気ポート、あるいは燃焼室などの壁面に伝達
されて壁面付着燃料量の減少や燃料の霧化促進を図るこ
とが可能となる上、各気筒1a内の圧縮端温度を高める
ことが可能となる。尚、内燃機関1の始動後における機
関回転数はクランキング時に比して十分に高くなり、そ
れに応じて吸入空気量もクランキング時に比して十分に
多くなるため、各気筒1a内に吸入されるガスにおいて
二酸化炭素(CO2)の量が酸素(O2)の量に比して過
剰に多くなることがない。従って、冷間始動後における
内燃機関1の燃焼状態を安定させることが可能となる。
【0104】このようにCPU281が始動時ヒータ制
御ルーチンを実行することにより、内燃機関1が冷間状
態で始動される場合は、少なくとも内燃機関1が完爆す
るまでの期間において内燃機関1に吸入される酸素量を
減少させることなく吸入空気を暖めることができるた
め、各気筒1a内で燃料を燃焼させるために必要となる
酸素量を確保しつつ燃料の霧化及び圧縮端温度の上昇を
図ることが可能となり、以て内燃機関1の始動性を向上
させることができる。
【0105】更に、本実施の形態に係る燃焼式ヒータを
有する内燃機関では、内燃機関1が完爆するまでの期間
において、燃焼式ヒータ13の燃焼ガスが熱交換器17
を経由した後に排気浄化触媒11へ流入するよう構成さ
れているため、燃焼ガスの余熱により排気浄化触媒11
を昇温させることが可能となり、以て冷間始動後の排気
エミッションを向上させることも可能となる。
【0106】尚、本実施の形態に係る燃焼式ヒータを有
する内燃機関は、少なくとも内燃機関1が完爆するまで
の期間において、燃焼式ヒータ13から排出される全て
の燃焼ガスが熱交換器17を経由して排気浄化触媒11
へ導かれるよう構成されているが、燃焼式ヒータ13か
ら排出される燃焼ガスの大部分が熱交換器17を経由し
て排気浄化触媒11へ供給され、且つ残りの一部の燃焼
ガスが吸気管3内へ供給されるようにしてもよい。
【0107】また、本実施の形態では、本発明に係る内
燃機関として軽油を燃料とする圧縮着火式内燃機関を例
に挙げたが、これに限られるものではなく、ガソリンを
燃料とし且つ希薄燃焼運転可能な火花点火式内燃機関で
あってもよい。
【0108】
【発明の効果】本発明に係る燃焼式ヒータを有する内燃
機関では、燃焼式ヒータから吸気管内へ供給される燃焼
ガス量を減少又は燃焼式ヒータから吸気管内への燃焼ガ
スの供給を停止させるとともに、燃焼ガスの熱を熱交換
器を介して吸気管内の吸気へ伝達させることにより、内
燃機関に吸入される酸素量を減少させることなく吸入空
気温度を高めることが可能となり、以て内燃機関の始動
時などに燃料の着火性や燃焼安定性を向上させることが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用する内燃機関の概略構成を示す
【図2】 燃焼式ヒータの構成を示す図
【図3】 ECUの内部構成を示すブロック図
【図4】 始動時ヒータ制御ルーチンを示すフローチャ
ート図
【図5】 冷却水温度:Twと予熱時間:Tとの関係を
示す図
【符号の説明】
1・・・・内燃機関 3・・・・吸気管 10・・・排気管 11・・・排気浄化触媒 13・・・燃焼式ヒータ 15・・・燃焼ガス排出通路 15a・・第1の燃焼ガス排出通路 15b・・第2の燃焼ガス排出通路 16・・・第1のバイパス通路 17・・・熱交換器 18・・・第2のバイパス通路 19・・・三方切換弁 28・・・ECU

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関と独立した燃焼室を有する燃焼
    式ヒータと、 前記燃焼式ヒータから排出された燃焼ガスと前記内燃機
    関の吸気管を流れる吸入空気との間で熱交換を行う熱交
    換器と、を備えた燃焼式ヒータを有する内燃機関。
  2. 【請求項2】 内燃機関と独立した燃焼室を有する燃焼
    式ヒータと、 前記内燃機関の吸気管に配置され、前記燃焼式ヒータか
    ら排出された燃焼ガスの熱を前記吸気管内を流れる吸入
    空気へ伝達させる熱交換器と、 前記燃焼式ヒータから排出される燃焼ガスを前記熱交換
    器へ導く第1の燃焼ガス導入管と、 前記燃焼式ヒータから排出される燃焼ガスを前記吸気管
    内へ導く第2の燃焼ガス導入管と、 前記燃焼式ヒータから前記第1の燃焼ガス導入管と前記
    第2の燃焼ガス導入管とへ流入する燃焼ガス量の比率を
    変更する流量比変更手段と、 少なくとも前記内燃機関が完爆するまでは、前記第1の
    燃焼ガス導入管へ流入する燃焼ガス量が前記第2の燃焼
    ガス導入管に流入する燃焼ガス量より多くなるよう前記
    流量比変更手段を制御する制御手段と、を備えることを
    特徴とする燃焼式ヒータを有する内燃機関。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、少なくとも前記内燃機
    関が完爆するまでは、前記燃焼式ヒータから排出される
    燃焼ガスの全てが前記第1の燃焼ガス導入管へ流入する
    よう前記流量比変更手段を制御することを特徴とする請
    求項2に記載の燃焼式ヒータを有する内燃機関。
  4. 【請求項4】 前記内燃機関の排気管に配置された排気
    浄化触媒を更に備え、 前記第1の燃焼ガス導入管は、前記燃焼式ヒータから排
    出された燃焼ガスを前記熱交換器へ導くとともに、前記
    熱交換器を経由した燃焼ガスを前記排気浄化触媒より上
    流の前記排気管内へ導くことを特徴とする請求項2に記
    載の燃焼式ヒータを有する内燃機関。
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