JP2003227101A - 舗装材 - Google Patents

舗装材

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JP2003227101A
JP2003227101A JP2002025042A JP2002025042A JP2003227101A JP 2003227101 A JP2003227101 A JP 2003227101A JP 2002025042 A JP2002025042 A JP 2002025042A JP 2002025042 A JP2002025042 A JP 2002025042A JP 2003227101 A JP2003227101 A JP 2003227101A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 公園の歩道等に用いられる舗装材として、き
わめて簡単に得られ、加工性、コスト等の面で優れ、し
かも製造時や設置時の作業性にも優れ、耐久性にも優れ
ているものを提供する。 【解決手段】 板厚が薄い平板状を呈する舗装材10
は、縦枠11aと横枠11bとから枠組み状態で形成さ
れている枠板部11とその上端側を覆う天板部12とを
有し全体が合成樹脂により一体に形成されている舗装材
本体13と、この舗装材本体の内部に下方に開口して形
成されている内部空間14に充填して形成されるコンク
リート製充填物15とから構成されている。このコンク
リート製充填物は、該舗装材本体下面よりもわずかに下
方に突出して形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば道路、公
園あるいは庭などにおいて地面の表面を覆うことにより
歩道、遊歩道等の敷設に用いられる舗装材に関する。
【0002】
【従来の技術】公園の歩道や景勝地等の遊歩道を整備す
るために、舗装材として敷石を敷設することが従来から
行われている。このような敷石として従来一般には、自
然石を切り出して用いたり、コンクリートあるいは天然
木材等によって形成したものを用いたりしている。
【0003】たとえば特開平11−107203号公報
には、コンクリート製の基材によって構成した舗装材が
例示されている。この例では、コンクリート製基材の表
面にゴム素材を緩衝表面層として設けることにより、寒
冷地での凍結等に対処できるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種の舗装
材として、形状(たとえば方形状)が同じタイルによる
多数枚の敷石を自然石で準備しようとすると、加工の手
間が大変で、コストも嵩むという問題があった。特に、
このような敷石を舗装材として用いるには、所定の色を
した石を石切場等で切り出して所定の形状、たとえばそ
の多くは方形状に切り出して使用することが必要であ
り、形状や大きさ、さらには色等を揃える等の特別な加
工が必要であり、煩雑な作業が必要で、また廉価に提供
できないという問題があった。
【0005】これに対して、コンクリート製の舗装材に
よれば、加工は比較的簡単で、自然石に比べてコスト面
での問題は小さくなるがが、コンクリート素材が外表面
に露呈しているままでは、見栄えや体裁が悪く、敷設箇
所によっては、適宜の表面加工や表面処理を施す必要が
生じるという問題があった。このため、天然木材を舗装
材として用いたものもあり、見栄えや体裁は良くなる
も、腐食等を生じやすく、耐久性に欠けるという問題が
あった。
【0006】また、最近は、特開2001−32811
8号公報に示されるように、廃プラスチックの再利用が
考えられており、該廃プラスチックを利用して舗装材を
形成したものも知られている。しかし、このような廃プ
ラスチックで単純に形成した平板状ブロックを舗装材と
して用いると、該ブロックの重量が軽すぎたり、設置箇
所の地盤との接着性の面で問題があり、また敷設したと
きの全体としての体裁や見栄えの面での問題もあった。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、道路、公園等の歩道や景勝地等の遊歩道に
用いられる舗装材として、きわめて簡単に得られ、加工
性、コスト等の面で優れ、しかも製造時や設置時の作業
性にも優れ、耐久性にも優れているとともに、外表面に
適宜の模様、たとえば木目模様を形成することが簡単
で、装飾性の面でも優れている舗装材を得ることを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的に応える
ために本発明(請求項1記載の発明)に係る舗装材は、
板厚が薄い平板状を呈する舗装材であって、縦枠と横枠
とから枠組み状態で形成されている枠板部と、この枠板
部の上端側を覆う天板部とを有し全体が合成樹脂材によ
り一体に形成されている舗装材本体と、この舗装材本体
の内部に下方に開口して形成されている内部空間に充填
して形成されるコンクリート製の充填物とを備えてなる
ことを特徴とする。
【0009】本発明によれば、枠板部と天板部とからな
る舗装材本体を、合成樹脂、たとえば木質系樹脂により
形成するとともに、該舗装材本体の内部空間に、コンク
リート製の充填物を形成して一体化することにより、き
わめて簡単に得られ、加工性、コスト等の面で優れ、し
かも製造時や設置時の作業性にも優れ、重量の面からも
充分であり、耐久性にも優れているとともに、外表面に
適宜の模様、たとえば木目模様を形成することが簡単
で、装飾性の面でも優れている舗装材を得ることができ
る。
【0010】本発明(請求項2記載の発明)に係る舗装
材は、請求項1において、前記舗装材本体の内部空間に
臨む内壁面には、前記コンクリート製充填物との結合状
態を維持するための係合突部が形成されていることを特
徴とする。このようにすれば、樹脂製の舗装材本体とコ
ンクリート製充填物との接合強度を得て、充填物の脱落
等を招くおそれがなくなる。
【0011】本発明(請求項3記載の発明)に係る舗装
材は、請求項1または請求項2において、前記舗装材本
体は、少なくとも二つの内部空間を備え、かつ隣接する
内部空間同士を仕切る仕切壁部の肉厚は、前記枠板部の
外側に位置する外壁部の肉厚よりも厚く形成されている
ことを特徴とする。このようにすれば、敷設状況によっ
て、該舗装材を切断することが簡単にしかも適切に行え
る。
【0012】本発明(請求項4記載の発明)に係る舗装
材は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項におい
て、前記舗装材本体における枠板部の外壁部外側には、
わずかに突出する突起部が設けられていることを特徴と
する。このようにすれば、敷設ブロックを敷設する際
に、各ブロック間に隙間を持たせることができるから、
全体の見栄えや体裁などをよくし、また水はけなどにつ
いても対処することができる。
【0013】本発明(請求項5記載の発明)に係る舗装
材は、請求項1ないし請求項4のいずれか1項ににおい
て、前記舗装材本体の内部空間内に形成されるコンクリ
ート製充填物は、該舗装材本体の下面よりもわずかに下
方に突出するように形成されていることを特徴とする。
このようにすれば、舗装材は、コンクリート製充填物の
下面が設置箇所の地盤に直接接触するため、該地盤との
接着性がよくなり、安定した設置状態が得られる。
【0014】本発明(請求項6記載の発明)に係る舗装
材は、請求項1ないし請求項5のいずれか1項におい
て、前記舗装材本体は、ブロック成形用型枠により合成
樹脂で一体に成形され、前記コンクリート製充填物は、
前記舗装材本体の内部空間を型枠として充填されて成形
されていることを特徴とする。このようにすれば、舗装
材の製造が簡単かつ適切に行え、また舗装材本体とコン
クリート製充填物との接着性も充分である。
【0015】本発明(請求項7記載の発明)に係る舗装
材は、請求項1ないし請求項6のいずれか1項におい
て、前記舗装材本体は、廃プラスチック材、廃木再生材
等の再生材料を含んで形成されている木質系樹脂によ
り、外表面が木目模様を呈するように形成されているこ
とを特徴とする。このような構成によれば、舗装材本体
を木質系樹脂で成形することによって、舗装材本体を外
観上から木目模様を呈するように形成できるから、舗装
材として全体から見ての見栄えをよくなる。しかも、こ
のような木質様製品を得るための樹脂として、廃プラス
チック等の再生材料を含んだ木質系樹脂を利用すれば、
資源の有効活用を図れ、製品のコストダウンも可能であ
る。
【0016】本発明(請求項8記載の発明)に係る舗装
材は、請求項7において、木質系樹脂は、不純物を含む
木質廃材から得られた木質廃材粉砕粉のうちの、木粉の
表面に、この木粉より小径でかつ硬い微粉末を担持させ
て固定粒とし、この固定粒を含む木質廃材粉砕粉と、不
純物を含む樹脂廃材から得られた樹脂廃材粉砕粉とを混
錬することにより得られることを特徴とする。このよう
な構成によれば、通常の木質材料よりも水分を吸収しに
くく、外観上は木目模様を呈することができて、木製品
と同様の外観を形成することができるとともに、耐久性
に関しては木製品とはるかに水に強い木質様成形品とし
ての舗装材本体を得ることができ、舗装材としての効果
を発揮させることができるのである。
【0017】ここで、このような木質系樹脂としては、
不純物を含む木質廃材から得られた木質廃材粉砕粉と、
不純物を含む樹脂廃材から得られた樹脂廃材粉砕粉とを
混錬することによって得られ、不純物が成形品全体に対
して合計で20wt%以下含まれ、木質廃材のうちの木
質部分が成形品全体に対して51〜55wt%含まれ、
樹脂廃材のうちの樹脂部分が成形品全体に対して25〜
30wt%含まれるものを用いるとよい。このようにす
れば、型成形時の成形性がよくなるとともに、不純物を
比較的多く含んでいることから、資源の有効利用や環境
保護の観点からも優れた舗装材の舗装材本体を得ること
ができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1ないし図4は本発明に係る舗
装材の一つの実施の形態を示す。これらの図において、
全体を符号10で示すものは、板厚が薄い平板状を呈す
る舗装材である。この舗装材10は、たとえば道路、公
園や景勝地等での歩道、遊歩道に敷き詰められる敷石と
して用いられる。
【0019】前記舗装材10は、縦枠11aと横枠11
bとから枠組み状態で形成されている枠板部11と、こ
の枠板部11の上端側を覆う天板部12とを有し全体が
後述する木質系樹脂等のような合成樹脂により一体に形
成されている舗装材本体13と、この舗装材本体13の
内部に下方に開口して形成されている内部空間14に充
填して形成されるコンクリート製充填物15とから構成
されている。
【0020】ここで、舗装材本体13は、ブロック成形
用の型枠により合成樹脂で一体に成形されている。ま
た、コンクリート製充填物15は、図3に示すように反
転させた舗装材本体13の内部空間14を型枠として、
コンクリートを充填することにより成形されている。こ
のように形成されるコンクリート製充填物15は、該舗
装材本体13の下面よりもわずかに下方に突出するよう
に形成されている。これは、舗装材10を歩道等の設置
箇所に敷設したときに、地盤との接着性を確保するため
である。
【0021】前記舗装材本体13の内部空間14に臨む
枠板部11の内壁面には、前記コンクリート製充填物1
5との結合状態を維持するための係合突部16が形成さ
れている。この実施の形態では、係合突部16として蟻
溝形状をもつ突部が内壁面に突設されている。このよう
な係合突部16は、コンクリート製充填物15と舗装材
本体13との接合状態を確保し、該充填物15が脱落す
るのを防止するために機能する。
【0022】前記舗装材本体13は、縦枠11aと横枠
11bとによって区画された複数(ここでは4つ)の内
部空間14を備え、かつ隣接する内部空間14同士を仕
切る仕切壁部の肉厚は、前記枠板部11の外側に位置す
る外壁部の肉厚よりも厚く形成されている。これは、た
とえば歩道を構成するように舗装材10を敷き並べてい
ったときに、歩道の端の部分で舗装材10よりも小さい
区画が存在したときに、該区画に合わせて舗装材10を
切断して使用するためのものである。すなわち、切断し
たときに、枠板部11を構成する部分が両方の切断ブロ
ックに存在するようにするためである。
【0023】また、前記舗装材本体13における枠板部
11の外壁部外側には、わずかに突出する突起部17が
設けられている。これは、舗装材10を敷き並べたとき
において、各ブロック10間に隙間が生じるようにし、
これにより歩道からの水はけをよくしたり、敷き並べた
舗装材10の見栄えを良くするためのものである。
【0024】また、図1(a)中符号19で示すもの
は、天板部12の外表面において内側の縦枠11aの中
央位置に沿って形成したノッチであり、このノッチ19
は、該舗装材10を、縦方向に切断して分割する際の目
印として、また天板部12による外表面の装飾として機
能するところである。
【0025】ここで、上述したような舗装材10を構成
する舗装材本体13の成形材料としては、不純物を含む
木質廃材から得られた木質廃材粉砕粉、不純物を含む樹
脂廃材から得られた樹脂廃材粉砕粉を含んで形成されて
いる木質系樹脂が用いられ、これを型成形することによ
り、成形品の外表面全体、特に天板部12のが医療面が
図1(a)に示すように木目模様を呈するように形成さ
れている。
【0026】具体的には、不純物を含む木質廃材から得
られた木質廃材粉砕粉と、不純物を含む樹脂廃材から得
られた樹脂廃材粉砕粉とを混錬して、型成形するように
しており、しかも前記不純物が成形品全体に対して合計
で20wt%以下含まれている木質系樹脂を用いる。こ
のようにすれば、成形性がよくなるとともに、不純物を
比較的多く含んでいることから、資源の有効利用や環境
保護の観点からも優れた木質様成形品を得ることができ
るのである。
【0027】なお、「木質廃材」としては、たとえば住
宅等の建物を解体した際に排出される木質廃材や、家具
を解体した際に排出される木質廃材、建物建築中に排出
される木材の端材、おが屑等が挙げられ、これら木質廃
材には、木質部分のほか、石膏、断熱材、樹脂部材等の
不純物が含まれている。また、「樹脂廃材」としては、
飲料物を含む食品の容器や包装等に使用される樹脂製品
や、その他の樹脂製品、さらには、住宅等の建物を解体
した際に排出される樹脂廃材や、家具を解体した際に排
出される樹脂廃材等が挙げられ、これらの樹脂廃材に
は、樹脂部分のほか、樹脂の温度変化等に伴う膨張収縮
を防止するための炭酸カルシウムや、補強材や充填材と
して用いられるタルク(たとえば含水ケイ酸マグネシウ
ムを微粉化して焼成することで得られるもの)、顔料、
ガラス繊維で補強された強化プラスチック(FRP) 等の不
純物が含まれている。また、「樹脂部分を構成する樹
脂」としては、ポリプロピレン樹脂(FP)、硬質または軟
質のポリ塩化ビニル樹脂(PVC) 、発泡塩化ビニル樹脂、
ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET) ポリスチレン樹
脂(PC)、ポリエチレン樹脂、フェノール樹脂、ウレタン
樹脂、ABS樹脂などが挙げられる。
【0028】また、上記の木質系樹脂としては、木質廃
材のうちの木質部分が成形品全体に対して51〜55w
t%含まれているものを用いてもよい。このようにすれ
ば、木質廃材粉砕粉のうちの木粉が、成形品全体に対し
て51〜55wt%含まれているから、本物の木材によ
り近い手触り等の風合いを出せるとともに、利用する木
質部分が多いので、木質廃材の再利用率を向上させるこ
とが可能である。ここで、木質部分の濃度を上記のよう
に設定したのは、51wt%未満では、本物の木材によ
り近い手触り等の風合いを出すことが難しく、また55
wt%を越えると、木質過多となって成形性が低下する
ためである。
【0029】さらに、上記の木質系樹脂において、樹脂
廃材のうちの樹脂部分が成形品全体に対して25〜30
wt%含まれているようにしてもよい。このようにすれ
ば、樹脂廃材粉砕粉のうちの樹脂粉が、成形品全体に対
して25〜30wt%含まれているから、成形品の強度
や高度を十分に得ることができるとともに、成形性を向
上させることができる。ここで、樹脂部分の濃度を上記
の範囲に設定したのは、25wt%未満では、樹脂分が
少なすぎて、成形性が向上させるためである。また、3
0wt%を越えると、樹脂過多となって十分な強度や硬
度が得られないためである。
【0030】また、上記の木質系樹脂において、木質廃
材粉砕粉のうちの木粉の粒径が1〜300μmであるよ
うに設定してもよい。このようにすれば、木粉の粒径に
よって成形性に優れ、木粉の粒径が上記の値に設定され
ているため、外表面に木粉の細かい粒子が出現し、これ
によって該表面がなめらかになり、成形後の表面処理を
容易に行うことができる。
【0031】さらに、上記の木質系樹脂によれば、不純
物を含む木質廃材から得られた木質廃材粉砕粉のうち
の、木粉の表面に、この木粉より小径でかつ硬い微粉末
を担持させて固定粒とし、この固定粒を含む木質廃材粉
砕粉と、不純物を含む樹脂廃材から得られた樹脂廃材粉
砕粉とを混錬して、型成形するとよい。このようにすれ
ば、通常の木質材料からも水分を吸収しにくく、木材と
は異なり腐食等に強い舗装材本体13を得ることができ
るのである。
【0032】すなわち、外観上は木目模様を呈すること
ができて、木製品と同様の外観を形成することができる
が、耐久性に関しては木製品とはるかに水に強い木質様
成形品を提供できるのである。ここで、微粉末として
は、酸化チタン、酸化フェライト、アルミニューム、ニ
ッケル、銀、セラミック、炭酸カルシウム等の微粉末が
挙げられる。また、固定粒を含む木質廃材粉砕粉と、不
純物を含む樹脂廃材から得られた樹脂廃材粉砕粉とを混
錬する際において、顔料を添加してこの顔料とともに混
錬してもよい。この場合、顔料によって成形品の表面に
色彩や模様を呈することもできる。さらに、顔料は、有
色顔料であり、たとえば酸化鉄、カドミウムイエロー、
カーボンブラック等の無機顔料である。
【0033】そして、このように木質系樹脂で舗装材本
体13を成形すれば、舗装材本体13を外観上から木目
模様を呈するように形成できるから、舗装材10の外観
を本物の木材に近いようにすることができる。したがっ
て、このような舗装材10を敷き詰めることにより形成
した歩道をみると、あたかも木材が並べられているよう
に見え、自然の景観を損なうことはない。また、このよ
うな木質系樹脂として木質廃材や樹脂廃材等の再生材料
を含んだ木質系樹脂を利用することにより、資源の有効
活用を図れるばかりでなく、製品のコストダウンも可能
である。
【0034】また、上述した成形材料を用いて舗装材本
体13を形成すると、該舗装材本体13の成形が簡単に
行えるばかりでなく、規格化された舗装材本体13によ
って舗装材10全体の組立て作業がより一層簡単にな
り、コスト低減も図れる。
【0035】以上のような構成による舗装材10によれ
ば、枠板部11と天板部12とからなる舗装材本体13
を、合成樹脂、特に木質系樹脂により形成するととも
に、該舗装材本体13の内部空間14に、コンクリート
製の充填物15を形成して一体化することにより、舗装
材10をきわめて簡単に得ることができ、また加工性、
コスト等の面で優れ、しかも製造時や設置時の作業性に
も優れ、重量の面からも充分であり、耐久性にも優れて
いる。さらに、外表面に適宜の模様、たとえば木目模様
を形成することが簡単で装飾性の面でも優れている。
【0036】また、舗装材10では、舗装材本体の内部
空間に臨む内壁面に設けた係合突部16によって、樹脂
製の舗装材本体13とコンクリート製充填物15との接
合強度を得て、該充填物15の脱落等を招くおそれがな
くなる。また、舗装材本体13において、隣接する内部
空間14,14同士を仕切る仕切壁部(横枠11bまた
は縦枠11a)の肉厚を、枠板部外側の外壁部の肉厚よ
りも約2倍程度厚く形成しているから、敷設状況によっ
て、該舗装材10を切断することが簡単にしかも適切に
行える。
【0037】また、舗装材本体13における枠板部11
の外壁部外側に、わずかに突出する突起部17を設けて
いるから、敷設ブロック10を敷設する際に、各ブロッ
ク10間に隙間を持たせることができ、全体の見栄えや
体裁などをよくし、また水はけなどについても対処する
ことができる。
【0038】また、コンクリート製充填物15を、舗装
材本体13の下面よりもわずかに下方に突出するように
しているから、舗装材10は、コンクリート製充填物1
5の下面が設置箇所の地盤に直接接触するため、該地盤
との接着性がよくなり、安定した設置状態が得られる。
【0039】さらに、舗装材本体13を、ブロック成形
用型枠により合成樹脂で一体に成形し、コンクリート製
充填物15を、該舗装材本体13の内部空間14を型枠
として充填することにより成形しているから、舗装材1
0の製造が簡単かつ適切に行え、また舗装材本体13と
コンクリート製充填物15との接着性も充分である。
【0040】なお、本発明は上述した実施の形態で説明
した構造には限定されず、各部の形状、構造等を適宜変
形、変更し得ることはいうまでもない。たとえば上述し
た実施の形態では、四つの内部空間14を有する舗装材
本体13とそれぞれの内部空間14内に形成されたコン
クリート製充填物15とからなる舗装材10である場合
を説明したが、本発明はこれに限定されず、図5
(a),(b)に示すように、六つの内部空間14を有
する形状の舗装材本体13を用いた舗装材10であって
もよいことは勿論で、大きさや形状等は適宜変形するこ
とは自由である。
【0041】また、上述した実施の形態では、係合突部
16として蟻溝形状をもつものを例示したが、これには
限定されず、樹脂製の舗装材本体13とコンクリート製
充填物15との間の接合強度を確保し、両部材を一体化
できるような形状であれば、どのような形状の係合突部
でもよく、舗装材本体13側の内壁面に余裕があれば、
適宜の形状の凹溝を設けてもよい。
【0042】また、前述した実施の形態では、舗装材本
体13を形成するための材料として、不純物を含む木質
廃材から得られた木質廃材粉砕粉、不純物を含む樹脂廃
材から得られた樹脂廃材粉砕粉を含んで形成されている
木質系樹脂を用いているが、本発明はこれに限定されな
い。たとえば舗装材本体13の成形材料として、天然木
材による木粉、おがくず等のようなセルロース系材料の
微粉末の表面にこの微粉末よりも小径で、かつ硬い無機
材料(チタン、ニッケル等のような金属材料またはセラ
ミック等の非金属材料)の微粉末を担持させて作成した
粉体を混合した、木質系樹脂を着色し、型成形すること
によって木目模様を呈するように形成してもよい。
【0043】このように舗装材本体13を木質系樹脂で
成形することによって、該舗装材本体13を外観上から
木目模様を呈するように形成できるから、舗装材10を
全体から見ての体裁や見栄えをよくし、自然の景観を即
した歩道を形成することが可能となり、舗装材10とし
ての効果を発揮させることができる。
【0044】しかし、このような舗装材本体13を得る
ための材料としては上記の例に限られるものではなく、
木材を材料に加工しても形成できるし、また木質様製品
を得るための木質系樹脂として、廃プラスチック材、廃
木再生材等の再生材料を含んだものを用いて形成しても
よい。このような木質系樹脂で形成すると、資源の有効
活用を図れ、製品のコストダウンも可能である。勿論、
一般的な合成樹脂で形成したものでも、自然の景観を損
なうことがないような配慮を施せば、使用可能である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る舗装材
によれば、枠板部と天板部とからなる舗装材本体を、合
成樹脂、たとえば木質系樹脂により形成するとともに、
該舗装材本体の内部空間に、コンクリート製の充填物を
形成して一体化することにより、きわめて簡単に得ら
れ、加工性、コスト等の面で優れ、しかも製造時や設置
時の作業性にも優れ、重量の面からも充分であり、耐久
性にも優れているとともに、外表面に適宜の模様を形成
することが簡単で、装飾性の面でも優れている等の種々
優れた効果を奏する。
【0046】さらに、本発明によれば、舗装材を構成す
る舗装材本体を、たとえば木質系樹脂で成形し、外観上
から木目模様を呈するように形成しているため、舗装材
としての外観上での見栄えを向上させることができる。
しかも、このような舗装材本体を木質様製品として得る
ための樹脂として、廃プラスチック等の再生材料を利用
すると、資源の有効活用を図れ、また製品のコストダウ
ンも可能である等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る舗装材の一実施の形態を示し、
(a)は全体の平面図、(b)はその側面図である。
【図2】 図1の要部断面図である。
【図3】 本発明に係る舗装材を構成する舗装材本体を
裏返して示す概略斜視図である。
【図4】 本発明に係る舗装材を複数個敷き並べたとき
の状態を示す概略図である。
【図5】 本発明に係る舗装材の別の実施の形態を示
し、(a)は全体の平面図、(b)はその側面図であ
る。
【符号の説明】
10…舗装材、11…枠板部、11a…縦枠、11b…
横枠、12…天板部、13…舗装材本体、14…内部空
間、15…コンクリート製充填物、16…係合突部、1
7…突起部、19…ノッチ。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板厚が薄い平板状を呈する舗装材であっ
    て、 縦枠と横枠とから枠組み状態で形成されている枠板部
    と、この枠板部の上端側を覆う天板部とを有し全体が合
    成樹脂材により一体に形成されている舗装材本体と、 この舗装材本体の内部に下方に開口して形成されている
    内部空間に充填して形成されるコンクリート製の充填物
    とを備えてなることを特徴とする舗装材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の舗装材において、 前記舗装材本体の内部空間に臨む内壁面には、前記コン
    クリート製充填物との結合状態を維持するための係合突
    部が形成されていることを特徴とする舗装材。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の舗装材に
    おいて、 前記舗装材本体は、少なくとも二つの内部空間を備え、
    かつ隣接する内部空間同士を仕切る仕切壁部の肉厚は、
    前記枠板部の外側に位置する外壁部の肉厚よりも厚く形
    成されていることを特徴とする舗装材。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれか1項
    に記載の舗装材において、 前記舗装材本体における枠板部の外壁部外側には、わず
    かに突出する突起部が設けられていることを特徴とする
    舗装材。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれか1項
    に記載の舗装材において、 前記舗装材本体の内部空間内に形成されるコンクリート
    製充填物は、該舗装材本体の下面よりもわずかに下方に
    突出するように形成されていることを特徴とする舗装
    材。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれか1項
    に記載の舗装材において、 前記舗装材本体は、ブロック成形用型枠により合成樹脂
    で一体に成形され、 前記コンクリート製充填物は、前記舗装材本体の内部空
    間を型枠として充填されて成形されていることを特徴と
    する舗装材。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれか1項
    に記載の舗装材において、 前記舗装材本体は、廃プラスチック材、廃木再生材等の
    再生材料を含んで形成されている木質系樹脂により、外
    表面が木目模様を呈するように形成されていることを特
    徴とする舗装材。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の舗装材において、 木質系樹脂は、不純物を含む木質廃材から得られた木質
    廃材粉砕粉のうちの、木粉の表面に、この木粉より小径
    でかつ硬い微粉末を担持させて固定粒とし、この固定粒
    を含む木質廃材粉砕粉と、不純物を含む樹脂廃材から得
    られた樹脂廃材粉砕粉とを混錬することにより得られる
    ことを特徴とする舗装材。
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