JP3961838B2 - 舗装材 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば道路、公園あるいは庭などにおいて地面の表面を覆うことにより歩道、遊歩道等の敷設に用いられる舗装材に関する。
【0002】
【従来の技術】
公園の歩道や景勝地等の遊歩道を整備するために、舗装材として敷石を敷設することが従来から行われている。このような敷石として従来一般には、自然石を切り出して用いたり、コンクリートあるいは天然木材等によって形成したものを用いたりしている。
【0003】
たとえば特開平11−107203号公報には、コンクリート製の基材によって構成した舗装材が例示されている。この例では、コンクリート製基材の表面にゴム素材を緩衝表面層として設けることにより、寒冷地での凍結等に対処できるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この種の舗装材として、形状(たとえば方形状)が同じタイルによる多数枚の敷石を自然石で準備しようとすると、加工の手間が大変で、コストも嵩むという問題があった。特に、このような敷石を舗装材として用いるには、所定の色をした石を石切場等で切り出して所定の形状、たとえばその多くは方形状に切り出して使用することが必要であり、形状や大きさ、さらには色等を揃える等の特別な加工が必要であり、煩雑な作業が必要で、また廉価に提供できないという問題があった。
【0005】
これに対して、コンクリート製の舗装材によれば、加工は比較的簡単で、自然石に比べてコスト面での問題は小さくなるがが、コンクリート素材が外表面に露呈しているままでは、見栄えや体裁が悪く、敷設箇所によっては、適宜の表面加工や表面処理を施す必要が生じるという問題があった。
このため、天然木材を舗装材として用いたものもあり、見栄えや体裁は良くなるも、腐食等を生じやすく、耐久性に欠けるという問題があった。
【0006】
また、最近は、特開2001−328118号公報に示されるように、廃プラスチックの再利用が考えられており、該廃プラスチックを利用して舗装材を形成したものも知られている。しかし、このような廃プラスチックで単純に形成した平板状ブロックを舗装材として用いると、該ブロックの重量が軽すぎたり、設置箇所の地盤との接着性の面で問題があり、また敷設したときの全体としての体裁や見栄えの面での問題もあった。
【0007】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、道路、公園等の歩道や景勝地等の遊歩道に用いられる舗装材として、きわめて簡単に得られ、加工性、コスト等の面で優れ、しかも製造時や設置時の作業性にも優れ、耐久性にも優れているとともに、外表面に適宜の模様、たとえば木目模様を形成することが簡単で、装飾性の面でも優れている舗装材を得ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような目的に応えるために本発明(請求項1記載の発明)に係る舗装材は、板厚が薄い平板状を呈する舗装材であって、縦枠と横枠とから枠組み状態で形成されている枠板部と、この枠板部の上端側を覆う天板部とを有し全体が合成樹脂材により一体に形成されている舗装材本体と、この舗装材本体の内部に下方に開口して形成されている内部空間に充填して形成されるコンクリート製の充填物とを備え、舗装材本体は、ブロック成形用型枠により合成樹脂で一体に成形されるとともに、この舗装材本体の内部空間に臨む内壁面には、コンクリート製充填物との結合状態を維持するための係合突部が形成され、コンクリート製充填物は、舗装材本体の内部空間を型枠として充填されて成形されており、舗装材本体は、少なくとも二つの内部空間を備え、隣接する内部空間同士を仕切る仕切壁部は、枠板部の外側に位置する外壁部と同じ高さをもつように形成されるとともに、この仕切壁の肉厚は、外壁部の肉厚よりも約2倍程度厚く形成されていることを特徴とする。
【0009】
このような本発明によれば、枠板部と天板部とからなる舗装材本体を、合成樹脂、たとえば木質系樹脂により形成するとともに、該舗装材本体の内部空間に、コンクリート製の充填物を形成して一体化することにより、きわめて簡単に得られ、加工性、コスト等の面で優れ、しかも製造時や設置時の作業性にも優れ、重量の面からも充分であり、耐久性にも優れているとともに、外表面に適宜の模様、たとえば木目模様を形成することが簡単で、装飾性の面でも優れている舗装材を得ることができる。
【0010】
また、舗装材本体の内壁面に形成した係合突部により、樹脂製の舗装材本体とコンクリート製充填物との接合強度を得て、充填物の脱落等を招くおそれがなくなる。
【0011】
さらに、舗装材本体において隣接する内部空間同士を仕切る仕切壁部の肉厚を、枠板部の外側に位置する外壁部の肉厚よりも厚く形成しているから、敷設状況によって、該舗装材を切断することが簡単にしかも適切に行える。
また、舗装材本体をブロック成形用型枠により合成樹脂で一体に成形するとともに、コンクリート製充填物を舗装材本体の内部空間を型枠として充填することで成形しているため、舗装材の製造が簡単かつ適切に行え、また舗装材本体とコンクリート製充填物との接着性も充分である。
【0012】
本発明(請求項2記載の発明)に係る舗装材は、請求項1において、前記舗装材本体における枠板部の外壁部外側には、わずかに突出する突起部が設けられていることを特徴とする。
このようにすれば、敷設ブロックを敷設する際に、各ブロック間に隙間を持たせることができるから、全体の見栄えや体裁などをよくし、また水はけなどについても対処することができる。
【0013】
本発明(請求項3記載の発明)に係る舗装材は、請求項1または請求項2において、前記舗装材本体の内部空間内に形成されるコンクリート製充填物は、該舗装材本体の下面よりもわずかに下方に突出するように形成されていることを特徴とする。
このようにすれば、舗装材は、コンクリート製充填物の下面が設置箇所の地盤に直接接触するため、該地盤との接着性がよくなり、安定した設置状態が得られる。
【0014】
【0015】
本発明(請求項4記載の発明)に係る舗装材は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記舗装材本体は、廃プラスチック材、廃木再生材等の再生材料を含んで形成されている木質系樹脂により、外表面が木目模様を呈するように形成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、舗装材本体を木質系樹脂で成形することによって、舗装材本体を外観上から木目模様を呈するように形成できるから、舗装材として全体から見ての見栄えをよくなる。しかも、このような木質様製品を得るための樹脂として、廃プラスチック等の再生材料を含んだ木質系樹脂を利用すれば、資源の有効活用を図れ、製品のコストダウンも可能である。
【0016】
【0017】
ここで、このような木質系樹脂としては、不純物を含む木質廃材から得られた木質廃材粉砕粉と、不純物を含む樹脂廃材から得られた樹脂廃材粉砕粉とを混錬することによって得られ、不純物が成形品全体に対して合計で20wt%以下含まれ、木質廃材のうちの木質部分が成形品全体に対して51〜55wt%含まれ、樹脂廃材のうちの樹脂部分が成形品全体に対して25〜30wt%含まれるものを用いるとよい。
このようにすれば、型成形時の成形性がよくなるとともに、不純物を比較的多く含んでいることから、資源の有効利用や環境保護の観点からも優れた舗装材の舗装材本体を得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1ないし図4は本発明に係る舗装材の一つの実施の形態を示す。これらの図において、全体を符号10で示すものは、板厚が薄い平板状を呈する舗装材である。この舗装材10は、たとえば道路、公園や景勝地等での歩道、遊歩道に敷き詰められる敷石として用いられる。
【0019】
前記舗装材10は、縦枠11aと横枠11bとから枠組み状態で形成されている枠板部11と、この枠板部11の上端側を覆う天板部12とを有し全体が後述する木質系樹脂等のような合成樹脂により一体に形成されている舗装材本体13と、この舗装材本体13の内部に下方に開口して形成されている内部空間14に充填して形成されるコンクリート製充填物15とから構成されている。
【0020】
ここで、舗装材本体13は、ブロック成形用の型枠により合成樹脂で一体に成形されている。また、コンクリート製充填物15は、図3に示すように反転させた舗装材本体13の内部空間14を型枠として、コンクリートを充填することにより成形されている。このように形成されるコンクリート製充填物15は、該舗装材本体13の下面よりもわずかに下方に突出するように形成されている。これは、舗装材10を歩道等の設置箇所に敷設したときに、地盤との接着性を確保するためである。
【0021】
前記舗装材本体13の内部空間14に臨む枠板部11の内壁面には、前記コンクリート製充填物15との結合状態を維持するための係合突部16が形成されている。この実施の形態では、係合突部16として蟻溝形状をもつ突部が内壁面に突設されている。このような係合突部16は、コンクリート製充填物15と舗装材本体13との接合状態を確保し、該充填物15が脱落するのを防止するために機能する。
【0022】
前記舗装材本体13は、縦枠11aと横枠11bとによって区画された複数(ここでは4つ)の内部空間14を備え、かつ隣接する内部空間14同士を仕切る仕切壁部の肉厚は、前記枠板部11の外側に位置する外壁部の肉厚よりも厚く形成されている。これは、たとえば歩道を構成するように舗装材10を敷き並べていったときに、歩道の端の部分で舗装材10よりも小さい区画が存在したときに、該区画に合わせて舗装材10を切断して使用するためのものである。すなわち、切断したときに、枠板部11を構成する部分が両方の切断ブロックに存在するようにするためである。
【0023】
また、前記舗装材本体13における枠板部11の外壁部外側には、わずかに突出する突起部17が設けられている。これは、舗装材10を敷き並べたときにおいて、各ブロック10間に隙間が生じるようにし、これにより歩道からの水はけをよくしたり、敷き並べた舗装材10の見栄えを良くするためのものである。
【0024】
また、図1(a)中符号19で示すものは、天板部12の外表面において内側の縦枠11aの中央位置に沿って形成したノッチであり、このノッチ19は、該舗装材10を、縦方向に切断して分割する際の目印として、また天板部12による外表面の装飾として機能するところである。
【0025】
ここで、上述したような舗装材10を構成する舗装材本体13の成形材料としては、不純物を含む木質廃材から得られた木質廃材粉砕粉、不純物を含む樹脂廃材から得られた樹脂廃材粉砕粉を含んで形成されている木質系樹脂が用いられ、これを型成形することにより、成形品の外表面全体、特に天板部12の外表面が図1(a)に示すように木目模様を呈するように形成されている。
【0026】
具体的には、不純物を含む木質廃材から得られた木質廃材粉砕粉と、不純物を含む樹脂廃材から得られた樹脂廃材粉砕粉とを混錬して、型成形するようにしており、しかも前記不純物が成形品全体に対して合計で20wt%以下含まれている木質系樹脂を用いる。このようにすれば、成形性がよくなるとともに、不純物を比較的多く含んでいることから、資源の有効利用や環境保護の観点からも優れた木質様成形品を得ることができるのである。
【0027】
なお、「木質廃材」としては、たとえば住宅等の建物を解体した際に排出される木質廃材や、家具を解体した際に排出される木質廃材、建物建築中に排出される木材の端材、おが屑等が挙げられ、これら木質廃材には、木質部分のほか、石膏、断熱材、樹脂部材等の不純物が含まれている。
また、「樹脂廃材」としては、飲料物を含む食品の容器や包装等に使用される樹脂製品や、その他の樹脂製品、さらには、住宅等の建物を解体した際に排出される樹脂廃材や、家具を解体した際に排出される樹脂廃材等が挙げられ、これらの樹脂廃材には、樹脂部分のほか、樹脂の温度変化等に伴う膨張収縮を防止するための炭酸カルシウムや、補強材や充填材として用いられるタルク(たとえば含水ケイ酸マグネシウムを微粉化して焼成することで得られるもの)、顔料、ガラス繊維で補強された強化プラスチック(FRP) 等の不純物が含まれている。
また、「樹脂部分を構成する樹脂」としては、ポリプロピレン樹脂(FP)、硬質または軟質のポリ塩化ビニル樹脂(PVC) 、発泡塩化ビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET) ポリスチレン樹脂(PC)、ポリエチレン樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、ABS樹脂などが挙げられる。
【0028】
また、上記の木質系樹脂としては、木質廃材のうちの木質部分が成形品全体に対して51〜55wt%含まれているものを用いてもよい。このようにすれば、木質廃材粉砕粉のうちの木粉が、成形品全体に対して51〜55wt%含まれているから、本物の木材により近い手触り等の風合いを出せるとともに、利用する木質部分が多いので、木質廃材の再利用率を向上させることが可能である。ここで、木質部分の濃度を上記のように設定したのは、51wt%未満では、本物の木材により近い手触り等の風合いを出すことが難しく、また55wt%を越えると、木質過多となって成形性が低下するためである。
【0029】
さらに、上記の木質系樹脂において、樹脂廃材のうちの樹脂部分が成形品全体に対して25〜30wt%含まれているようにしてもよい。このようにすれば、樹脂廃材粉砕粉のうちの樹脂粉が、成形品全体に対して25〜30wt%含まれているから、成形品の強度や高度を十分に得ることができるとともに、成形性を向上させることができる。ここで、樹脂部分の濃度を上記の範囲に設定したのは、25wt%未満では、樹脂分が少なすぎて、成形性が向上させるためである。また、30wt%を越えると、樹脂過多となって十分な強度や硬度が得られないためである。
【0030】
また、上記の木質系樹脂において、木質廃材粉砕粉のうちの木粉の粒径が1〜300μmであるように設定してもよい。このようにすれば、木粉の粒径によって成形性に優れ、木粉の粒径が上記の値に設定されているため、外表面に木粉の細かい粒子が出現し、これによって該表面がなめらかになり、成形後の表面処理を容易に行うことができる。
【0031】
さらに、上記の木質系樹脂によれば、不純物を含む木質廃材から得られた木質廃材粉砕粉のうちの、木粉の表面に、この木粉より小径でかつ硬い微粉末を担持させて固定粒とし、この固定粒を含む木質廃材粉砕粉と、不純物を含む樹脂廃材から得られた樹脂廃材粉砕粉とを混錬して、型成形するとよい。このようにすれば、通常の木質材料からも水分を吸収しにくく、木材とは異なり腐食等に強い舗装材本体13を得ることができるのである。
【0032】
すなわち、外観上は木目模様を呈することができて、木製品と同様の外観を形成することができるが、耐久性に関しては木製品とはるかに水に強い木質様成形品を提供できるのである。ここで、微粉末としては、酸化チタン、酸化フェライト、アルミニューム、ニッケル、銀、セラミック、炭酸カルシウム等の微粉末が挙げられる。また、固定粒を含む木質廃材粉砕粉と、不純物を含む樹脂廃材から得られた樹脂廃材粉砕粉とを混錬する際において、顔料を添加してこの顔料とともに混錬してもよい。この場合、顔料によって成形品の表面に色彩や模様を呈することもできる。さらに、顔料は、有色顔料であり、たとえば酸化鉄、カドミウムイエロー、カーボンブラック等の無機顔料である。
【0033】
そして、このように木質系樹脂で舗装材本体13を成形すれば、舗装材本体13を外観上から木目模様を呈するように形成できるから、舗装材10の外観を本物の木材に近いようにすることができる。したがって、このような舗装材10を敷き詰めることにより形成した歩道をみると、あたかも木材が並べられているように見え、自然の景観を損なうことはない。また、このような木質系樹脂として木質廃材や樹脂廃材等の再生材料を含んだ木質系樹脂を利用することにより、資源の有効活用を図れるばかりでなく、製品のコストダウンも可能である。
【0034】
また、上述した成形材料を用いて舗装材本体13を形成すると、該舗装材本体13の成形が簡単に行えるばかりでなく、規格化された舗装材本体13によって舗装材10全体の組立て作業がより一層簡単になり、コスト低減も図れる。
【0035】
以上のような構成による舗装材10によれば、枠板部11と天板部12とからなる舗装材本体13を、合成樹脂、特に木質系樹脂により形成するとともに、該舗装材本体13の内部空間14に、コンクリート製の充填物15を形成して一体化することにより、舗装材10をきわめて簡単に得ることができ、また加工性、コスト等の面で優れ、しかも製造時や設置時の作業性にも優れ、重量の面からも充分であり、耐久性にも優れている。さらに、外表面に適宜の模様、たとえば木目模様を形成することが簡単で装飾性の面でも優れている。
【0036】
また、舗装材10では、舗装材本体の内部空間に臨む内壁面に設けた係合突部16によって、樹脂製の舗装材本体13とコンクリート製充填物15との接合強度を得て、該充填物15の脱落等を招くおそれがなくなる。
また、舗装材本体13において、隣接する内部空間14,14同士を仕切る仕切壁部(横枠11bまたは縦枠11a)の肉厚を、枠板部外側の外壁部の肉厚よりも約2倍程度厚く形成しているから、敷設状況によって、該舗装材10を切断することが簡単にしかも適切に行える。
【0037】
また、舗装材本体13における枠板部11の外壁部外側に、わずかに突出する突起部17を設けているから、敷設ブロック10を敷設する際に、各ブロック10間に隙間を持たせることができ、全体の見栄えや体裁などをよくし、また水はけなどについても対処することができる。
【0038】
また、コンクリート製充填物15を、舗装材本体13の下面よりもわずかに下方に突出するようにしているから、舗装材10は、コンクリート製充填物15の下面が設置箇所の地盤に直接接触するため、該地盤との接着性がよくなり、安定した設置状態が得られる。
【0039】
さらに、舗装材本体13を、ブロック成形用型枠により合成樹脂で一体に成形し、コンクリート製充填物15を、該舗装材本体13の内部空間14を型枠として充填することにより成形しているから、舗装材10の製造が簡単かつ適切に行え、また舗装材本体13とコンクリート製充填物15との接着性も充分である。
【0040】
なお、本発明は上述した実施の形態で説明した構造には限定されず、各部の形状、構造等を適宜変形、変更し得ることはいうまでもない。たとえば上述した実施の形態では、四つの内部空間14を有する舗装材本体13とそれぞれの内部空間14内に形成されたコンクリート製充填物15とからなる舗装材10である場合を説明したが、本発明はこれに限定されず、図5(a),(b)に示すように、六つの内部空間14を有する形状の舗装材本体13を用いた舗装材10であってもよいことは勿論で、大きさや形状等は適宜変形することは自由である。
【0041】
また、上述した実施の形態では、係合突部16として蟻溝形状をもつものを例示したが、これには限定されず、樹脂製の舗装材本体13とコンクリート製充填物15との間の接合強度を確保し、両部材を一体化できるような形状であれば、どのような形状の係合突部でもよく、舗装材本体13側の内壁面に余裕があれば、適宜の形状の凹溝を設けてもよい。
【0042】
また、前述した実施の形態では、舗装材本体13を形成するための材料として、不純物を含む木質廃材から得られた木質廃材粉砕粉、不純物を含む樹脂廃材から得られた樹脂廃材粉砕粉を含んで形成されている木質系樹脂を用いているが、本発明はこれに限定されない。たとえば舗装材本体13の成形材料として、天然木材による木粉、おがくず等のようなセルロース系材料の微粉末の表面にこの微粉末よりも小径で、かつ硬い無機材料(チタン、ニッケル等のような金属材料またはセラミック等の非金属材料)の微粉末を担持させて作成した粉体を混合した、木質系樹脂を着色し、型成形することによって木目模様を呈するように形成してもよい。
【0043】
このように舗装材本体13を木質系樹脂で成形することによって、該舗装材本体13を外観上から木目模様を呈するように形成できるから、舗装材10を全体から見ての体裁や見栄えをよくし、自然の景観を即した歩道を形成することが可能となり、舗装材10としての効果を発揮させることができる。
【0044】
しかし、このような舗装材本体13を得るための材料としては上記の例に限られるものではなく、木材を材料に加工しても形成できるし、また木質様製品を得るための木質系樹脂として、廃プラスチック材、廃木再生材等の再生材料を含んだものを用いて形成してもよい。このような木質系樹脂で形成すると、資源の有効活用を図れ、製品のコストダウンも可能である。勿論、一般的な合成樹脂で形成したものでも、自然の景観を損なうことがないような配慮を施せば、使用可能である。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る舗装材によれば、枠板部と天板部とからなる舗装材本体を、合成樹脂、たとえば木質系樹脂により形成するとともに、該舗装材本体の内部空間に、コンクリート製の充填物を形成して一体化することにより、きわめて簡単に得られ、加工性、コスト等の面で優れ、しかも製造時や設置時の作業性にも優れ、重量の面からも充分であり、耐久性にも優れているとともに、外表面に適宜の模様を形成することが簡単で、装飾性の面でも優れている等の種々優れた効果を奏する。
また、本発明によれば、舗装材本体において隣接する内部空間同士を仕切る仕切壁部の肉厚を、枠板部の外側に位置する外壁部の肉厚よりも約2倍程度厚く形成しているから、敷設状況によって、該舗装材を切断することが簡単にしかも適切に行えるという利点がある。
【0046】
さらに、本発明によれば、舗装材を構成する舗装材本体を、たとえば木質系樹脂で成形し、外観上から木目模様を呈するように形成しているため、舗装材としての外観上での見栄えを向上させることができる。しかも、このような舗装材本体を木質様製品として得るための樹脂として、廃プラスチック等の再生材料を利用すると、資源の有効活用を図れ、また製品のコストダウンも可能である等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る舗装材の一実施の形態を示し、(a)は全体の平面図、(b)はその側面図である。
【図2】 図1の要部断面図である。
【図3】 本発明に係る舗装材を構成する舗装材本体を裏返して示す概略斜視図である。
【図4】 本発明に係る舗装材を複数個敷き並べたときの状態を示す概略図である。
【図5】 本発明に係る舗装材の別の実施の形態を示し、(a)は全体の平面図、(b)はその側面図である。
【符号の説明】
10…舗装材、11…枠板部、11a…縦枠、11b…横枠、12…天板部、13…舗装材本体、14…内部空間、15…コンクリート製充填物、16…係合突部、17…突起部、19…ノッチ。

Claims (4)

  1. 板厚が薄い平板状を呈する舗装材であって、
    縦枠と横枠とから枠組み状態で形成されている枠板部と、
    この枠板部の上端側を覆う天板部とを有し全体が合成樹脂材により一体に形成されている舗装材本体と、
    この舗装材本体の内部に下方に開口して形成されている内部空間に充填して形成されるコンクリート製の充填物とを備え、
    前記舗装材本体は、ブロック成形用型枠により合成樹脂で一体に成形されるとともに、この舗装材本体の内部空間に臨む内壁面には、前記コンクリート製充填物との結合状態を維持するための係合突部が形成され、
    前記コンクリート製充填物は、前記舗装材本体の内部空間を型枠として充填されて成形されており、
    前記舗装材本体は、少なくとも二つの内部空間を備え、
    隣接する内部空間同士を仕切る仕切壁部は、前記枠板部の外側に位置する外壁部と同じ高さをもつように形成されるとともに、この仕切壁の肉厚は、前記外壁部の肉厚よりも約2倍程度厚く形成されていることを特徴とする舗装材。
  2. 請求項1記載の舗装材において、
    前記舗装材本体における枠板部の外壁部外側には、わずかに突出する突起部が設けられていることを特徴とする舗装材。
  3. 請求項1または請求項2記載の舗装材において、
    前記舗装材本体の内部空間内に形成されるコンクリート製充填物は、該舗装材本体の下面よりもわずかに下方に突出するように形成されていることを特徴とする舗装材。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の舗装材において、
    前記舗装材本体は、廃プラスチック材、廃木再生材等の再生材料を含んで形成されている木質系樹脂により、外表面が木目模様を呈するように形成されていることを特徴とする舗装材。
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