JP2003227094A - パーフルオロポリエーテルホスフェートの水性組成物および紙に撥油性を与えるためのその使用 - Google Patents
パーフルオロポリエーテルホスフェートの水性組成物および紙に撥油性を与えるためのその使用Info
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Abstract
び脂肪酸混合物に対する耐性試験のような最も厳しい性
能試験に合格できる撥油性を紙に与える水性組成物を提
供すること。 【解決手段】 式: (A)T-O-[Rf-CFY-L-O]P(O)(O-Z+)
(OH);および/または (B)(OH)m(O-Z+)2-mP(O)[O-L-YFC
-O-Rf-CFY-L-O-P(O)(O-Z+)]m′-[O-
L-YFC-O-Rf-CFY-L-O]P(O)(O -Z+)
2-m(OH)m の(パー)フルオロポリエーテルホスフェートの水性組
成物およびウェットエンド法を用いて大量に紙に撥油性
を与えるためのその使用
Description
紙の製造のためのセルロース繊維/微小繊維のウェット
エンド処理用の水性組成物に関する。
えることができ、食品産業またはペットフード産業用の
撥油性製品の製造者により求められる適用試験(耐脂試
験)に合格することができるフッ素化物を基にした水性
組成物に関する。
油を基にした脂肪や、コーヒー、チョコレートなどの製
品の包装、さらに肉、ポテトチップ、ハンバーガー、ポ
ップコーンなどの脂肪含量の高い食品、電子レンジで調
理される食品、およびペットフードの包装に紙が使用さ
れることは公知である。このような用途には、油脂に対
する耐性を与えることができる製品を用いて紙を処理す
ることが必要である。
せた複数の炭化水素の滴または炭化水素混合物を紙試料
に接触させたまま15秒間維持し、これら炭化水素の滴
または炭化水素混合物に含まれる油の浸透に対するサイ
ズされた紙の耐性という観点から評価される (キット
試験、TAPPI 557法)。通常、ひまし油、トル
エンおよびヘプタンを含む混合物からなる滴が組成比率
を変化させて使用される。しかし、キット試験で得られ
る撥油性値は、フッ素化添加物の界面活性のみの指数で
あり、食品に長時間接触する紙包装材の標準的な使用条
件、ならびに製品を得るための温度(電子レンジでの紙
包装材の加熱)および屈曲による機械的応力による過酷
な使用条件の両方において、油脂に対する保護壁という
観点からの実際の性能との相関性は低いことがしばしば
ある。このような理由から、例えば以下のような実際の
用途に関係がより深いと考えられる一連の試験をユーザ
は利用する:
P-2試験):ペットフード包装用の耐脂紙における油
の浸透に対する耐性を評価する。着色油により変色した
紙の表面の割合を測定する。試料の許容限度は変色表面
が2%である。 − オレイン酸耐性試験:オレイン酸に対する耐性を6
0℃で2時間評価する。紙が変色せず、ハローを示さな
ければ試験に合格である(変色表面の%=0)。 − 脂肪酸混合物耐性試験:パルミチン/ラウリン脂肪
酸(C16/C12)の混合物に対する耐性を65℃で5分
間評価する。紙が変色せず、ハローを示さなければ試験
に合格である。 前記試験の詳細な記載については実施例を参照された
い。
物は先行技術において公知である。しかし、前記処理に
使用される組成物は、ウェットエンド用途に用いられる
場合必ずしも有効でないことは公知である。現に、撥油
性を与えるために前期組成物が紙スラリーに添加された
場合、組成物は紙の微小繊維に均一に吸着されなければ
ならない。前記組成物は例えばポリマー保持剤のような
紙スラリー中に存在する種々の添加物と相互作用する可
能性があるため、この均一な吸着は必ずしも生じるとは
限らない。
み、その中でもパーフルオロアルキル基を含むホスフェ
ート、パーフルオロアルキル鎖を有する界面活性剤の存
在下の主鎖に対して側鎖のパーフルオロアルカンを含む
ポリマーおよび/またはその誘導体(例えば、米国特許
第5,271,806号明細書)が挙げられる。前記商
業的に利用される成分はパーフルオロアルキルセグメン
トを含むが、それは分解によりパーフルオロオクチル成
分を生じる。後者は、生体内蓄積傾向があるため、避け
なければならない。例えば、国際公開第WO01/30
873号パンフレット参照。
に、撥油性を与えるための紙表面サイジング用の(パ
ー)フルオロポリエーテルリン酸モノまたはジエステル
の使用が記載されている。実施例によると、前記成分
は、成分に対する重量比4:1および10:1のイソプ
ロピルアルコールを含む水溶液中でNH4OHとの塩の
形でも使用され、その水溶液に紙が浸される。この特許
において、紙のウェットエンド使用のために前記成分を
用いることは全く記載されていない。紙ウェットエンド
使用において、前記化合物との重量比が4:1のイソプ
ロパノールを含む水溶液中の前記化合物を用いて出願人
により行われた試験は、食品産業で求められる適用試験
に合格するのに十分な撥油性値を前記成分が与えること
ができないことを示している(比較実施例参照)。
オレイン酸および脂肪酸混合物に対する耐性試験のよう
な最も厳しい性能試験に合格できる撥油性を紙に与える
水性組成物を提供する必要性が感じられた。
フレット
に、上記の条件を満たすことができる(パー)フルオロ
ポリエーテルホスフェートを基にした特殊な水性組成物
を意外にも見出した。
-Z+)(OH) (B) (OH)m(O-Z+)2-mP(O)[O-L-YF
C-O-Rf-CFY-L-O-P(O)(O-Z+)]m′-
[O-L-YFC-O-Rf-CFY-L-O]P(O)(O-
Z+)2-m(OH)m または(A)および(B)の混合物[式中、m′は0か
ら20、好ましくは0から4の間の整数であり;Lは-
CH2-(OCH2CH2)n-、-CO-NR′-(CH2)q-
(ここで、R′=HまたはC1-C4アルキルであり、n
は0から8、好ましくは1から3の数であり;qは1か
ら8、好ましくは1から3の数である)から選択される
有機基であり; Z+=アルカリ金属イオンもしくはNR4基(ここで、R
=HまたはC1-C4アルキル)もしくは脂肪族アミンイ
オン; Y=F、CF3; mは0から1の間の数(両端を含む)であり;Rfは、
鎖に沿って統計的に分布し、以下の構造:(CFX
O)、(CF2CF2O)、(CF2CF2CF2O)、
(CF2CF2CF2CF2O)、(CR4R5CF2CF
2O)、(CF(CF3)CF2O)、(CF2CF(CF
3)O) (式中、 X=F、CF3; R4およびR5は互いに等しいかまたは異なって、H、C
l、または炭素原子1から4のパーフルオロアルキルか
ら選択される)を少なくとも1つ有する繰り返し単位で
形成される、350から8,000、好ましくは500
から3,000の数平均分子量を有する(パー)フルオ
ロポリオキシアルキレン鎖であり;Tは、F原子の位置
で任意に1つまたは2つ、好ましくは1つのH原子で置
換された-CF3、-C2F5、-C3F7、-CF2Cl、-C2
F4Cl、-C3F6Clから選択される(パー)フルオロ
アルキル基である];ならびに II) C1-C5脂肪族アルコール、好ましくはイソブ
タノール、脂肪族および環状エーテル、好ましくはテト
ラヒドロフラン、脂肪族アセテートおよびそれらの混合
物から選択される溶剤からなり、成分I)およびII)
の重量比が1:1から1:0.05の範囲、好ましくは
1:0.5から1:0.1の範囲にある水性組成物であ
る。
されるとき、m′は0と異なる、好ましくは1である成
分(B)の混合物は、m′=0である成分(B)と5:
95から50:50の範囲のモル比で使用することがで
きる。
の構造を1つ有することができる: 1) -(CF2O)a′-(CF2CF2O)b′- [a′/b′は0.5から2の間(両端を含む]、a′
およびb′は前記分子量を与えるような整数]; 2) -(C3F6O)r-(C2F4O)b-(CFXO)t- [r/b=0.5から2.0;(r+b)/tは10か
ら30の範囲、b、rおよびtは上記分子量を与えるよ
うな整数、Xは上記の意味をもつ]; 3) -(C3F6O)r′-(CFXO)t′ [t′は0であることができる;t′が0ではないと
き、r′/t′=10から30、r′およびt′は上記
分子量を与えるような整数;Xは上記の意味をもつ]; 4) -(OCF2CF(CF3))z-OCF2(R′f)
y-CF2O-(CF(CF3)CF2O)z- [式中、zは分子量が上記のものになるような整数;y
は0から1の間の整数、R′fは例えば炭素原子1から
4のフルオロアルキレン基である]; 5) −(OCF2CF2CR4R5)q-OCF2(R′
f)y-CF2O-(CR4R5CF2CF2O)s- [式中、qおよびsは分子量が上記のものになるような
整数;R4、R5、R′f、yは上記の意味をもつ]; 6) −(C3F6O)r′′(CFXO)t′′-OCF2
(R′f)y-CF2O(CF(CF3)CF2O)r′′
(CFXO)t′′- [式中、r′′/t′′=10から30、r′′および
t′′は上記の分子量を与えるような整数;R′fおよ
びyは上記の意味をもつ]。
オキシアルキレンは、-COF末端基を有する、対応す
る(パー)フルオロポリオキシアルキレンから製造する
ことができる(例えば、英国特許第1,104,482
号明細書、米国特許第3,715,378号明細書、米
国特許第3,242,218号明細書、米国特許第4,
647,413号明細書、欧州特許出願公開第148,
482号明細書、米国特許第4,523,039号明細
書、欧州特許出願公開第340,740号明細書、国際
公開第WO90/03357号パンフレット、米国特許
第3,810,874号明細書、欧州特許出願公開第2
39,123号明細書、米国特許第5,149,842
号明細書、米国特許第5,258,110号明細書参
照)。
について上記に記載した比の量の溶剤II)、7から1
0の範囲のpHに達するまでの塩基の水溶液を、Z+=
H+である成分I)に相当するホスフェートに添加する
ことにより調製される。塩基はアンモニアおよびトリエ
タノールアミンから選択されるのが好ましい。
ホスフェートI)を含む濃縮液として調製される。成分
II)は上記の割合であり、100重量%に満たない分
は水で補足される。前記組成物は、その後塗布時に水と
希釈され、好ましくは乾燥セルロースに対して0.1か
ら5重量%のホスフェートを含んでもよい。ウェットエ
ンド使用のため希釈された前記組成物は、ホスフェート
I)の凝集体の平均サイズが動的レーザ光散乱(Dynami
c Laser Light Scattering、DLLS)により測定した
場合150nmより小さいことを示す。
ラリーから始まる紙形成からなる。スラリーは、適切に
精製されたクラフト法および/または亜流酸塩法により
得られたバージン針葉樹材またはバージン広葉樹材、ま
たはリサイクルセルローススラリー、もしくは前記二種
類のスラリーの混合物から形成されてもよい。スラリー
中の乾燥セルロース濃度は、0.1重量%から10重量
%の範囲である。パルプスラリーは、紙産業で一般に使
用されている添加物、例えばタルク、カオリン、炭酸カ
ルシウムまたは二酸化チタンのような有機または無機充
填剤、でんぷん、デキストリンなどの支持剤、保持剤、
凝集剤、緩衝系、殺菌剤、殺生物剤、金属イオン封鎖
剤、ASA(アルケニル無水コハク酸)またはAKD
(アルキルケテン二量体)などの粘度調整剤を含んでも
よい。セルロース懸濁液は、酸性pHおよび塩基性pH
のいずれを有してもよいが、好ましくは塩基性pHを有
する。
の乾燥含量に対して0.1重量%から5重量%の範囲の
ホスフェートI)含量を有する紙を得られるような量で
水性セルローススラリーに添加される。
させるには、ホスフェートを添加する前にパルプスラリ
ーに固定剤(fixative agent)を添加するのが好まし
い。前記固定剤は通常、乾燥セルロースを基にして0.
01重量%から1重量%の範囲の量の、10,000か
ら5,000,000の範囲の分子量を有する一般的に
ポリマー性のカチオン化合物である。固定剤は例えば以
下のようなものである:カチオンポリアクリルアミド、
ポリアミン、ポリアミドアミン-エピクロロヒドリン、
またはジメチルアミン-エピクロロヒドリンコポリマ
ー、ポリエチレンイミン、ポリジアリル-ジメチル-塩化
アンモニウム。水硬度を和らげるため、パルプスラリー
にキレート剤(chelants)を添加してもよい。
した後、紙産業で使用される標準的な手順に従って、水
を除去し、湿潤紙を得て、例えば90℃から130℃の
範囲の温度で紙を乾燥させる。
トI)の製造は、以下のとおり行うことができる。構造
(A)の単官能ホスフェートは、対応する(パー)フル
オロアルキレンオキシドヒドロキシ末端をPOCl3と
反応させることにより製造することができる。化合物
(A)を得るためには、2/1から10/1の範囲、好
ましくは6/1から8/1の範囲のモル比のPOCl3
/ヒドロキシ末端化合物を使用する必要がある。反応
は、50℃から100℃の間、好ましくは70℃から8
0℃の間の温度でヒドロキシ末端化合物をPOCl3中
にゆっくりと滴下し、HCl蒸気をKOHトラップ中に
除去することにより行われる。形成された付加物がH2
Oにより加水分解される間、余分なPOCl3は蒸留に
より除去される。得られた生成物の分離は、適当な有機
溶剤、例えば酢酸エチルなどを用いた抽出により行われ
る。
うな公知の技術に従って有機相から分離される。
エーテルホスフェートの製造は、対応する(パー)フル
オロアルキレンオキサイドジ-ヒドロキシ末端をPOC
l3と反応させることにより行うことができる。m′=
0の誘導体を得るには、モル比が4/1から20/1の
間、好ましくは12/1から16/1の間のPOCl3
/ジヒドロキシ末端化合物を使用する必要がある。反応
は、50℃から100℃の間、好ましくは70℃から8
0℃の間の温度でヒドロキシ末端化合物をPOCl3中
にゆっくりと滴下し、HCl蒸気をKOHトラップ中に
除去することにより行われる。形成された付加物がH2
Oにより加水分解される間、余分なPOCl3は蒸留に
より除去される。m′=0の生成物(B)の分離は、適
当な有機溶剤、例えば酢酸エチルなどを用いて、抽出に
より行われる。生成物は、例えば溶剤蒸発のような公知
の技術に従って有機相から分離される。
は、POCl3の除去後、反応付加物を様々な量のジヒ
ドロキシ末端化合物とさらに反応させるという相違点以
外はm′=0の場合と同じように進む。続いて加水分解
を行い、上記の技術を行う。
め、セルロース繊維(ウェットエンド)を基にしたパル
プスラリーの添加物として上記の水性組成物を使用する
ことである。
て、本発明を限定するものではない。
903号明細書に記載の動的レーザ光散乱(DLLS)
が使用された。
n-ヘプタンを有する16の溶液に適用されるTAPP
I557法に従う。前記溶液は種々の撥油性処理レベル
を区別し、したがって溶液1の34.5ダイン/cmか
ら溶液12の22ダイン/cm、溶液16の20.3ダ
イン/cmまでの範囲の表面張力の関数としてキット試
験値それぞれを基本的に当てはめる。動物性または植物
性脂肪は、約7のキット試験値に相当する24ダイン/
cm以上の表面張力を有する。
された紙に当てはめる:紙試料を清潔で平らな黒色表面
上に置き、25mmの高さから溶液1を1滴落とす。滴
を紙に接触させたまま15秒間放置し、次いで清潔な吸
取り紙で滴を取り除いて、滴の下の表面を検査した。も
し前記表面に暗色(ハロー)が現れなければ、より低い
表面張力を有する溶液を用いて暗色ハローの存在が観察
されるまで試験を繰り返す。紙に当てはめられたキット
試験値は、暗色ハローを引き起こす直前の溶液に相当す
るものである。
(RP-2試験) この試験に必要な反応物および器具は、ラルストンピュ
リナ社により入手可能である。ラルストンしわ試験は、
ペットフード包装に使用されている耐脂紙の油浸透に対
する耐性を評価することを可能にする。10cm×10
cmの寸法の試験される紙試料は、23℃、50±2%
の相対湿度で24時間調整された。次いで、試料と同じ
表面をもち、100個の小さな正方形の格子が印刷され
ている艶出し紙シートの上に試料を配置した。全体を平
らでなめらかな、堅い表面に置いた。7.5cmの直径
を有する金属リングを、試験される紙試料の上に置い
た。金属パイプ(高さ=2.5cm、内径2.5cm)を
試料の中央に配置し、次いで5gの砂(オタワ砂、20
−30メッシュ)をパイプに注いだ。次に、試料の中央
に砂状錐体を形成するようパイプを取り除いた。次い
で、ラルストンピュリナにより提供される、0.1重量
%の赤色染料を含んだ特殊な合成油1.3ccを注射器
により砂状錐体に添加した。通常、試験には同じ紙標本
の試料が少なくとも4つ準備される。砂付き試料を、そ
の後50±2%の相対湿度で60℃のストーブ内に24
時間置いた。この時間が経過したら、砂付き試料を取り
除き、その下にある油で変色した格子の表面を評価し
た。RP-2試験の結果は、変色した小さい正方形の数
として表され、また小さい正方形の割合を表す。これ
は、同じ標本の少なくとも4つの試料で得られた結果の
平均である。標本の許容限度は変色表面が2%である。
さのゴム層で覆われた重量2,040±45g、直径
9.5cm、幅4.5cmの適当なロールで2つの対角線
に沿ってあらかじめしわをつけた紙標本を使用すること
からなる。しわをつける間のロール速度は2から3cm
/秒でなければならない。この場合でも、上記と同じ許
容限度が有効である。
のため60℃のストーブ内に置き、次いで25mmの高
さから同じ温度のオレイン酸10滴を落とした。紙試料
をこうして60℃のストーブに2時間放置した。試験時
間が経過すると、紙試料をストーブから取り出し、油滴
を除去して、方法A)と同様に紙を視覚的に評価した。
もしサイズされた側もしくは反対側のどちらにおいても
紙がハローを示さなければ、試験はプラスであると考え
られる。
ウリン酸(C12)80%を有する、自然に存在する脂肪
酸の混合物の数滴を、10cm×10cmの寸法のサイ
ズされた紙試料に熱付着(65℃)させる。紙を65℃
の換気ストーブ内に5分間放置した。この時間が経過す
ると、油滴を除去して、方法A)と同様に紙を視覚的に
評価した。もし、サイズされた側、まして反対側にもハ
ローの存在が紙に認められなければ、試験はプラスであ
ると考えられる。
従って測定された。この方法自体は、UNI 7621
-76標準に対応している。
た:32°SRの精製度を有する針葉樹材30%および
広葉樹材70%からなるセルロース3g、NalcoTM
7607(カチオン保持剤)0.012g、そして最
後に、pH=9および150nmより小さい凝集体平均
サイズを有する水性調合物0.0105g。この水性調
合物は、20重量%のホスフェートと20重量%のテト
ラヒドロフラン(THF)を含有し、ホスフェートは、
85モル%の構造(B)のホスフェート(m′=0)と
25モル%の構造(B)のホスフェート(m′=2)
[両方とも、Z=NH4 +;L=-CH2-CH2(OCH2
CH2)n-(ここで、n=2);m=0.5;Y=F;R
fはタイプ1]の反復単位(ここで、a′/b′=0.
5)からなり数平均分子量1,400を有する]とから
形成される。スラリーは、乾燥セルロースに対して0.
7重量%のホスフェートI)を含む結果となった。得ら
れたシートを100℃で3分間乾燥した。
た:32°SRの精製度を有する針葉樹材30%および
広葉樹材70%からなるセルロース3g、NalcoTM
7607を0.012g、そして最後に、実施例1の
ホスフェート混合物22重量%およびイソブタノール1
0重量%を含む、pH=9および150nmより小さい
凝集体平均サイズを有する水性調合物0.095g。ス
ラリーは乾燥セルロースに対して0.7重量%のホスフ
ェートI)を含む結果となった。得られたシートを10
0℃で3分間乾燥した。
た:32°SRの精製度を有する針葉樹材30%および
広葉樹材70%からなるセルロース3g、NalcoTM
7607を0.012g、そして最後に、実施例1の
ホスフェート混合物(ただしZ=NH34 +、m=1.5)
20重量%を含む、pH=4および150nmより大き
い凝集体平均サイズを有する水性調合物0.084g。
スラリーは乾燥セルロースに対して0.7重量%のホス
フェートI)を含む結果となった。得られたシートを1
00℃で3分間乾燥した。
た:32°SRの精製度を有する針葉樹材30%および
広葉樹材70%からなるセルロース3g、NalcoTM
7607を0.012g、およびパーフルオロアルキ
ルホスフェートスコッチバン(商品名) FC 807
A (3M)0.021g。スラリーは乾燥セルロース
に対して0.7重量%の上記ホスフェートを含む結果と
なった。得られたシートを100℃で3分間乾燥した。
た:32°SRの精製度を有する針葉樹材30%および
広葉樹材70%からなるセルロース3g、NalcoTM
7607を0.012g、およびパーフルオロアルキ
ルエチルホスフェート AG(商品名)530 N(旭
硝子)のジエタノールアミン塩0.021g。スラリー
は乾燥セルロースに対して0.7重量%の上記ホスフェ
ートを含む結果となった。得られたシートを100℃で
3分間乾燥した。
た:32°SRの精製度を有する針葉樹材30%および
広葉樹材70%からなるセルロース3g、NalcoTM
7607を0.012g、そして最後に、実施例1と
同様のホスフェート混合物(ただし構造式においてm=
0)20重量%およびイソプロパノール(IPA)を前
記混合物に対して1:4の比で含む水性調合物0.10
5g。紙スラリーは乾燥セルロースに対して0.7重量
%の上記ホスフェートを含む結果となった。得られたシ
ートを100℃で3分間乾燥した。
た:32°SRの精製度を有する針葉樹材30%および
広葉樹材70%からなるセルロース3g、NalcoTM
7607を0.012g、そして最後に、溶剤抜きの
実施例1の水性組成物0.105g。スラリーは乾燥セ
ルロースに対して0.7重量%のホスフェートI)を含
む結果となった。得られたシートを100℃で3分間乾
燥した。
および脂肪酸混合物に対する耐性試験のような最も厳し
い性能試験に合格できる撥油性を紙に与える水性組成物
を提供することができる。
Claims (7)
- 【請求項1】 以下の成分: I) 以下から選択されるホスフェート: (A) T-O-[Rf-CFY-L-O]P(O)(O
-Z+)(OH) (B) (OH)m(O-Z+)2-mP(O)[O-L-YF
C-O-Rf-CFY-L-O-P(O)(O-Z+)]m′-
[O-L-YFC-O-Rf-CFY-L-O]P(O)(O-
Z+)2-m(OH)m または(A)および(B)の混合物[式中、 m′は0から20、好ましくは0から4の整数であり;
Lは-CH2-(OCH2CH2)n-、-CO-NR′-(CH
2)q-(ここで、R′=HまたはC1-C4アルキルであ
り、nは0から8、好ましくは1から3の数であり;q
は1から8、好ましくは1から3の数である)から選択
される有機基であり;Z+=アルカリ金属イオンもしく
はNR4基(ここで、R=HまたはC1-C4アルキル)も
しくは脂肪族アミンイオン; Y=F、CF3; mは0から1の間の数(両端を含む)であり;Rfは、
鎖に沿って統計的に分布し、以下の構造:(CFX
O)、(CF2CF2O)、(CF2CF2CF2O)、
(CF2CF2CF2CF2O)、(CR4R5CF2CF
2O)、(CF(CF3)CF2O)、(CF2CF(CF
3)O) (式中、 X=F、CF3; R4およびR5は互いに等しいかまたは異なって、H、C
l、または炭素原子1から4のパーフルオロアルキルか
ら選択される)を少なくとも1つ有する繰り返し単位で
形成される、350から8,000、好ましくは500
から3,000の数平均分子量を有する(パー)フルオ
ロポリオキシアルキレン鎖であり;Tは、F原子の位置
で任意に1つまたは2つ、好ましくは1つのH原子で置
換された-CF3、-C2F5、-C3F7、-CF2Cl、-C2
F4Cl、-C3F6Clから選択される(パー)フルオロ
アルキル基である];ならびに II) C1-C5脂肪族アルコール、好ましくはイソブ
タノール、脂肪族および環状エーテル、好ましくはテト
ラヒドロフラン、脂肪族アセテートおよびそれらの混合
物から選択される溶剤からなり、成分I)およびII)
の重量比が1:1から1:0.05の範囲、好ましくは
1:0.5から1:0.1の範囲にある水性組成物。 - 【請求項2】 使用されるホスフェート(B)混合物
が、5:95から50:50の範囲のモル比のホスフェ
ート(B)(ここで、m′は0と異なり、好ましくは1
である)と、ホスフェート(B)(ここで、m′=0)
により形成される請求項1に記載の組成物。 - 【請求項3】 式(A)および(B)のRfが、以下の
構造: 1)-(CF2O)a′-(CF2CF2O)b′- [a′/b′は0.5から2の間(両端を含む)、a′
およびb′は前記分子量を与えるような整数]; 2)-(C3F6O)r-(C2F4O)b-(CFXO)t- [r/b=0.5から2.0;(r+b)/tは10か
ら30の範囲、b、rおよびtは前記分子量を与えるよ
うな整数であり、Xは前記の意味をもつ]; 3)-(C3F6O)r′-(CFXO)t′- [t′は0であることができる;t′が0ではないと
き、r′/t′=10から30、r′およびt′は前記
分子量を与えるような整数;Xは前記の意味をもつ]; 4)-(OCF2CF(CF3))z-OCF2(R′f)y-
CF2O-(CF(CF3)CF2O)z- [式中、yは0または1、R′fは好ましくは1から4
の炭素原子のフルオロアルキレン基、そしてzは分子量
が前記のものになるような整数である]; 5)−(OCF2CF2CR4R5)q-OCF2(R′f)y
-CF2O-(CR4R5CF2CF2O)s- [式中、R4、R5、R′f、yは前記の意味をもつ;q
およびsは分子量が前記のものになるような整数であ
る]; 6)−(C3F6O)r′′(CFXO)t′′-OCF
2(R′f)y-CF2O(CF(CF3)CF2O)r′′
(CFXO)t′′- [式中、r′′/t′′=10から30、r′′および
t′′は前記分子量を与えるような整数;R′fおよび
yは前記の意味をもつ]により形成される群から選択さ
れる請求項1または2に記載の組成物。 - 【請求項4】 動的レーザ光散乱(DLLS)により測
定されたホスフェートI)の凝集体の平均サイズが15
0nmより小さい請求項1〜3のいずれか1つに記載の
水性組成物。 - 【請求項5】 20から25重量%のホスフェート
I)、前記割合の成分II)、100重量%への補充分
として水を含む請求項1〜4のいずれか1つに記載の組
成物。 - 【請求項6】 ホスフェートI)の濃度が0.1から5
重量%になるまで水で希釈された請求項5に記載の組成
物。 - 【請求項7】 撥油紙を大量に得るために、セルロース
繊維を基にしたパルプスラリーの添加物として請求項1
〜6のいずれか1つに記載の水性組成物のウェットエン
ドの使用。
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