JP2003227094A - パーフルオロポリエーテルホスフェートの水性組成物および紙に撥油性を与えるためのその使用 - Google Patents

パーフルオロポリエーテルホスフェートの水性組成物および紙に撥油性を与えるためのその使用

Info

Publication number
JP2003227094A
JP2003227094A JP2003007425A JP2003007425A JP2003227094A JP 2003227094 A JP2003227094 A JP 2003227094A JP 2003007425 A JP2003007425 A JP 2003007425A JP 2003007425 A JP2003007425 A JP 2003007425A JP 2003227094 A JP2003227094 A JP 2003227094A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phosphate
paper
molecular weight
weight
ocf
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003007425A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4340440B2 (ja
Inventor
Patrizia Maccone
マッコーネ パトリツィア
Fiorenza D'aprile
ダプリル フィオレンツァ
Mario Visca
ヴィスカ マリオ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Solvay Specialty Polymers Italy SpA
Original Assignee
Solvay Solexis SpA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Solvay Solexis SpA filed Critical Solvay Solexis SpA
Publication of JP2003227094A publication Critical patent/JP2003227094A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4340440B2 publication Critical patent/JP4340440B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G65/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule
    • C08G65/002Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from unsaturated compounds
    • C08G65/005Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from unsaturated compounds containing halogens
    • C08G65/007Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from unsaturated compounds containing halogens containing fluorine
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G65/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule
    • C08G65/02Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from cyclic ethers by opening of the heterocyclic ring
    • C08G65/32Polymers modified by chemical after-treatment
    • C08G65/329Polymers modified by chemical after-treatment with organic compounds
    • C08G65/335Polymers modified by chemical after-treatment with organic compounds containing phosphorus
    • C08G65/3353Polymers modified by chemical after-treatment with organic compounds containing phosphorus containing oxygen in addition to phosphorus
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H17/00Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its constitution; Paper-impregnating material characterised by its constitution
    • D21H17/20Macromolecular organic compounds
    • D21H17/33Synthetic macromolecular compounds
    • D21H17/46Synthetic macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • D21H17/53Polyethers; Polyesters

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェットエンド使用においてオレイン酸およ
び脂肪酸混合物に対する耐性試験のような最も厳しい性
能試験に合格できる撥油性を紙に与える水性組成物を提
供すること。 【解決手段】 式: (A)T-O-[Rf-CFY-L-O]P(O)(O-+
(OH);および/または (B)(OH)m(O-+2-mP(O)[O-L-YFC
-O-Rf-CFY-L-O-P(O)(O-+)]m′-[O-
L-YFC-O-Rf-CFY-L-O]P(O)(O -+
2-m(OH)m の(パー)フルオロポリエーテルホスフェートの水性組
成物およびウェットエンド法を用いて大量に紙に撥油性
を与えるためのその使用

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撥油特性を有する
紙の製造のためのセルロース繊維/微小繊維のウェット
エンド処理用の水性組成物に関する。
【0002】より具体的には、本発明は紙に撥油性を与
えることができ、食品産業またはペットフード産業用の
撥油性製品の製造者により求められる適用試験(耐脂試
験)に合格することができるフッ素化物を基にした水性
組成物に関する。
【0003】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】植物
油を基にした脂肪や、コーヒー、チョコレートなどの製
品の包装、さらに肉、ポテトチップ、ハンバーガー、ポ
ップコーンなどの脂肪含量の高い食品、電子レンジで調
理される食品、およびペットフードの包装に紙が使用さ
れることは公知である。このような用途には、油脂に対
する耐性を与えることができる製品を用いて紙を処理す
ることが必要である。
【0004】撥油性は一般に、表面張力を徐々に減少さ
せた複数の炭化水素の滴または炭化水素混合物を紙試料
に接触させたまま15秒間維持し、これら炭化水素の滴
または炭化水素混合物に含まれる油の浸透に対するサイ
ズされた紙の耐性という観点から評価される (キット
試験、TAPPI 557法)。通常、ひまし油、トル
エンおよびヘプタンを含む混合物からなる滴が組成比率
を変化させて使用される。しかし、キット試験で得られ
る撥油性値は、フッ素化添加物の界面活性のみの指数で
あり、食品に長時間接触する紙包装材の標準的な使用条
件、ならびに製品を得るための温度(電子レンジでの紙
包装材の加熱)および屈曲による機械的応力による過酷
な使用条件の両方において、油脂に対する保護壁という
観点からの実際の性能との相関性は低いことがしばしば
ある。このような理由から、例えば以下のような実際の
用途に関係がより深いと考えられる一連の試験をユーザ
は利用する:
【0005】− ラルストン(Ralston)しわ試験(R
P-2試験):ペットフード包装用の耐脂紙における油
の浸透に対する耐性を評価する。着色油により変色した
紙の表面の割合を測定する。試料の許容限度は変色表面
が2%である。 − オレイン酸耐性試験:オレイン酸に対する耐性を6
0℃で2時間評価する。紙が変色せず、ハローを示さな
ければ試験に合格である(変色表面の%=0)。 − 脂肪酸混合物耐性試験:パルミチン/ラウリン脂肪
酸(C16/C12)の混合物に対する耐性を65℃で5分
間評価する。紙が変色せず、ハローを示さなければ試験
に合格である。 前記試験の詳細な記載については実施例を参照された
い。
【0006】形成済みの紙に撥油性を与えるための組成
物は先行技術において公知である。しかし、前記処理に
使用される組成物は、ウェットエンド用途に用いられる
場合必ずしも有効でないことは公知である。現に、撥油
性を与えるために前期組成物が紙スラリーに添加された
場合、組成物は紙の微小繊維に均一に吸着されなければ
ならない。前記組成物は例えばポリマー保持剤のような
紙スラリー中に存在する種々の添加物と相互作用する可
能性があるため、この均一な吸着は必ずしも生じるとは
限らない。
【0007】公知の撥油性組成物は、フッ素化成分を含
み、その中でもパーフルオロアルキル基を含むホスフェ
ート、パーフルオロアルキル鎖を有する界面活性剤の存
在下の主鎖に対して側鎖のパーフルオロアルカンを含む
ポリマーおよび/またはその誘導体(例えば、米国特許
第5,271,806号明細書)が挙げられる。前記商
業的に利用される成分はパーフルオロアルキルセグメン
トを含むが、それは分解によりパーフルオロオクチル成
分を生じる。後者は、生体内蓄積傾向があるため、避け
なければならない。例えば、国際公開第WO01/30
873号パンフレット参照。
【0008】米国特許第6,221,434号明細書
に、撥油性を与えるための紙表面サイジング用の(パ
ー)フルオロポリエーテルリン酸モノまたはジエステル
の使用が記載されている。実施例によると、前記成分
は、成分に対する重量比4:1および10:1のイソプ
ロピルアルコールを含む水溶液中でNH4OHとの塩の
形でも使用され、その水溶液に紙が浸される。この特許
において、紙のウェットエンド使用のために前記成分を
用いることは全く記載されていない。紙ウェットエンド
使用において、前記化合物との重量比が4:1のイソプ
ロパノールを含む水溶液中の前記化合物を用いて出願人
により行われた試験は、食品産業で求められる適用試験
に合格するのに十分な撥油性値を前記成分が与えること
ができないことを示している(比較実施例参照)。
【0009】したがって、ウェットエンド使用において
オレイン酸および脂肪酸混合物に対する耐性試験のよう
な最も厳しい性能試験に合格できる撥油性を紙に与える
水性組成物を提供する必要性が感じられた。
【0010】
【特許文献1】米国特許第5,271,806号明細書
【特許文献2】国際公開第WO01/30873号パン
フレット
【特許文献3】米国特許第6,221,434号明細書
【0011】
【課題を解決するための手段】出願人は驚くべきこと
に、上記の条件を満たすことができる(パー)フルオロ
ポリエーテルホスフェートを基にした特殊な水性組成物
を意外にも見出した。
【0012】本発明の目的は、以下の成分: I) 以下から選択されるホスフェート (A) T-O-[Rf-CFY-L-O]P(O)(O
-+)(OH) (B) (OH)m(O-+2-mP(O)[O-L-YF
C-O-Rf-CFY-L-O-P(O)(O-+)]m′-
[O-L-YFC-O-Rf-CFY-L-O]P(O)(O-
+2-m(OH)m または(A)および(B)の混合物[式中、m′は0か
ら20、好ましくは0から4の間の整数であり;Lは-
CH2-(OCH2CH2n-、-CO-NR′-(CH2q-
(ここで、R′=HまたはC1-C4アルキルであり、n
は0から8、好ましくは1から3の数であり;qは1か
ら8、好ましくは1から3の数である)から選択される
有機基であり; Z+=アルカリ金属イオンもしくはNR4基(ここで、R
=HまたはC1-C4アルキル)もしくは脂肪族アミンイ
オン; Y=F、CF3; mは0から1の間の数(両端を含む)であり;Rfは、
鎖に沿って統計的に分布し、以下の構造:(CFX
O)、(CF2CF2O)、(CF2CF2CF2O)、
(CF2CF2CF2CF2O)、(CR45CF2CF
2O)、(CF(CF3)CF2O)、(CF2CF(CF
3)O) (式中、 X=F、CF3; R4およびR5は互いに等しいかまたは異なって、H、C
l、または炭素原子1から4のパーフルオロアルキルか
ら選択される)を少なくとも1つ有する繰り返し単位で
形成される、350から8,000、好ましくは500
から3,000の数平均分子量を有する(パー)フルオ
ロポリオキシアルキレン鎖であり;Tは、F原子の位置
で任意に1つまたは2つ、好ましくは1つのH原子で置
換された-CF3、-C25、-C37、-CF2Cl、-C2
4Cl、-C36Clから選択される(パー)フルオロ
アルキル基である];ならびに II) C1-C5脂肪族アルコール、好ましくはイソブ
タノール、脂肪族および環状エーテル、好ましくはテト
ラヒドロフラン、脂肪族アセテートおよびそれらの混合
物から選択される溶剤からなり、成分I)およびII)
の重量比が1:1から1:0.05の範囲、好ましくは
1:0.5から1:0.1の範囲にある水性組成物であ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】式(B)を有する成分I)が使用
されるとき、m′は0と異なる、好ましくは1である成
分(B)の混合物は、m′=0である成分(B)と5:
95から50:50の範囲のモル比で使用することがで
きる。
【0014】特に、式(A)および(B)のRfは以下
の構造を1つ有することができる: 1) -(CF2O)a′-(CF2CF2O)b′- [a′/b′は0.5から2の間(両端を含む]、a′
およびb′は前記分子量を与えるような整数]; 2) -(C36O)r-(C24O)b-(CFXO)t- [r/b=0.5から2.0;(r+b)/tは10か
ら30の範囲、b、rおよびtは上記分子量を与えるよ
うな整数、Xは上記の意味をもつ]; 3) -(C36O)r′-(CFXO)t′ [t′は0であることができる;t′が0ではないと
き、r′/t′=10から30、r′およびt′は上記
分子量を与えるような整数;Xは上記の意味をもつ]; 4) -(OCF2CF(CF3))z-OCF2(R′f)
y-CF2O-(CF(CF3)CF2O)z- [式中、zは分子量が上記のものになるような整数;y
は0から1の間の整数、R′fは例えば炭素原子1から
4のフルオロアルキレン基である]; 5) −(OCF2CF2CR45q-OCF2(R′
f)y-CF2O-(CR45CF2CF2O)s- [式中、qおよびsは分子量が上記のものになるような
整数;R4、R5、R′f、yは上記の意味をもつ]; 6) −(C36O)r′′(CFXO)t′′-OCF2
(R′f)y-CF2O(CF(CF3)CF2O)r′′
(CFXO)t′′- [式中、r′′/t′′=10から30、r′′および
t′′は上記の分子量を与えるような整数;R′fおよ
びyは上記の意味をもつ]。
【0015】単官能および二官能(パー)フルオロポリ
オキシアルキレンは、-COF末端基を有する、対応す
る(パー)フルオロポリオキシアルキレンから製造する
ことができる(例えば、英国特許第1,104,482
号明細書、米国特許第3,715,378号明細書、米
国特許第3,242,218号明細書、米国特許第4,
647,413号明細書、欧州特許出願公開第148,
482号明細書、米国特許第4,523,039号明細
書、欧州特許出願公開第340,740号明細書、国際
公開第WO90/03357号パンフレット、米国特許
第3,810,874号明細書、欧州特許出願公開第2
39,123号明細書、米国特許第5,149,842
号明細書、米国特許第5,258,110号明細書参
照)。
【0016】本発明の組成物は、成分I)およびII)
について上記に記載した比の量の溶剤II)、7から1
0の範囲のpHに達するまでの塩基の水溶液を、Z+
+である成分I)に相当するホスフェートに添加する
ことにより調製される。塩基はアンモニアおよびトリエ
タノールアミンから選択されるのが好ましい。
【0017】本発明の組成物は、20から25重量%の
ホスフェートI)を含む濃縮液として調製される。成分
II)は上記の割合であり、100重量%に満たない分
は水で補足される。前記組成物は、その後塗布時に水と
希釈され、好ましくは乾燥セルロースに対して0.1か
ら5重量%のホスフェートを含んでもよい。ウェットエ
ンド使用のため希釈された前記組成物は、ホスフェート
I)の凝集体の平均サイズが動的レーザ光散乱(Dynami
c Laser Light Scattering、DLLS)により測定した
場合150nmより小さいことを示す。
【0018】ウェットエンド法は、水中のセルロースス
ラリーから始まる紙形成からなる。スラリーは、適切に
精製されたクラフト法および/または亜流酸塩法により
得られたバージン針葉樹材またはバージン広葉樹材、ま
たはリサイクルセルローススラリー、もしくは前記二種
類のスラリーの混合物から形成されてもよい。スラリー
中の乾燥セルロース濃度は、0.1重量%から10重量
%の範囲である。パルプスラリーは、紙産業で一般に使
用されている添加物、例えばタルク、カオリン、炭酸カ
ルシウムまたは二酸化チタンのような有機または無機充
填剤、でんぷん、デキストリンなどの支持剤、保持剤、
凝集剤、緩衝系、殺菌剤、殺生物剤、金属イオン封鎖
剤、ASA(アルケニル無水コハク酸)またはAKD
(アルキルケテン二量体)などの粘度調整剤を含んでも
よい。セルロース懸濁液は、酸性pHおよび塩基性pH
のいずれを有してもよいが、好ましくは塩基性pHを有
する。
【0019】本発明の組成物は、一般的に、セルロース
の乾燥含量に対して0.1重量%から5重量%の範囲の
ホスフェートI)含量を有する紙を得られるような量で
水性セルローススラリーに添加される。
【0020】セルロース繊維のホスフェート保持を向上
させるには、ホスフェートを添加する前にパルプスラリ
ーに固定剤(fixative agent)を添加するのが好まし
い。前記固定剤は通常、乾燥セルロースを基にして0.
01重量%から1重量%の範囲の量の、10,000か
ら5,000,000の範囲の分子量を有する一般的に
ポリマー性のカチオン化合物である。固定剤は例えば以
下のようなものである:カチオンポリアクリルアミド、
ポリアミン、ポリアミドアミン-エピクロロヒドリン、
またはジメチルアミン-エピクロロヒドリンコポリマ
ー、ポリエチレンイミン、ポリジアリル-ジメチル-塩化
アンモニウム。水硬度を和らげるため、パルプスラリー
にキレート剤(chelants)を添加してもよい。
【0021】セルローススラリーにホスフェートを添加
した後、紙産業で使用される標準的な手順に従って、水
を除去し、湿潤紙を得て、例えば90℃から130℃の
範囲の温度で紙を乾燥させる。
【0022】(パー)フルオロポリエーテルホスフェー
トI)の製造は、以下のとおり行うことができる。構造
(A)の単官能ホスフェートは、対応する(パー)フル
オロアルキレンオキシドヒドロキシ末端をPOCl3
反応させることにより製造することができる。化合物
(A)を得るためには、2/1から10/1の範囲、好
ましくは6/1から8/1の範囲のモル比のPOCl3
/ヒドロキシ末端化合物を使用する必要がある。反応
は、50℃から100℃の間、好ましくは70℃から8
0℃の間の温度でヒドロキシ末端化合物をPOCl3
にゆっくりと滴下し、HCl蒸気をKOHトラップ中に
除去することにより行われる。形成された付加物がH2
Oにより加水分解される間、余分なPOCl3は蒸留に
より除去される。得られた生成物の分離は、適当な有機
溶剤、例えば酢酸エチルなどを用いた抽出により行われ
る。
【0023】構造(A)生成物は、例えば溶剤蒸発のよ
うな公知の技術に従って有機相から分離される。
【0024】構造(B)の二官能(パー)フルオロポリ
エーテルホスフェートの製造は、対応する(パー)フル
オロアルキレンオキサイドジ-ヒドロキシ末端をPOC
3と反応させることにより行うことができる。m′=
0の誘導体を得るには、モル比が4/1から20/1の
間、好ましくは12/1から16/1の間のPOCl3
/ジヒドロキシ末端化合物を使用する必要がある。反応
は、50℃から100℃の間、好ましくは70℃から8
0℃の間の温度でヒドロキシ末端化合物をPOCl3
にゆっくりと滴下し、HCl蒸気をKOHトラップ中に
除去することにより行われる。形成された付加物がH2
Oにより加水分解される間、余分なPOCl3は蒸留に
より除去される。m′=0の生成物(B)の分離は、適
当な有機溶剤、例えば酢酸エチルなどを用いて、抽出に
より行われる。生成物は、例えば溶剤蒸発のような公知
の技術に従って有機相から分離される。
【0025】m′>0の構造(B)の生成物を得るに
は、POCl3の除去後、反応付加物を様々な量のジヒ
ドロキシ末端化合物とさらに反応させるという相違点以
外はm′=0の場合と同じように進む。続いて加水分解
を行い、上記の技術を行う。
【0026】本発明のさらなる目的は、撥油紙を得るた
め、セルロース繊維(ウェットエンド)を基にしたパル
プスラリーの添加物として上記の水性組成物を使用する
ことである。
【0027】
【実施例】以下の実施例は本発明を例証するものであっ
て、本発明を限定するものではない。
【0028】実施例 特性決定方法成分I)の凝集体測定 引用によりここに組み込まれる米国特許第6,197,
903号明細書に記載の動的レーザ光散乱(DLLS)
が使用された。
【0029】撥油性評価 撥油性の評価は以下の試験により行われた: A) キット試験(KT) この試験は、異なる濃度のひまし油、トルエン、および
n-ヘプタンを有する16の溶液に適用されるTAPP
I557法に従う。前記溶液は種々の撥油性処理レベル
を区別し、したがって溶液1の34.5ダイン/cmか
ら溶液12の22ダイン/cm、溶液16の20.3ダ
イン/cmまでの範囲の表面張力の関数としてキット試
験値それぞれを基本的に当てはめる。動物性または植物
性脂肪は、約7のキット試験値に相当する24ダイン/
cm以上の表面張力を有する。
【0030】以下の方法によってキット試験値をサイズ
された紙に当てはめる:紙試料を清潔で平らな黒色表面
上に置き、25mmの高さから溶液1を1滴落とす。滴
を紙に接触させたまま15秒間放置し、次いで清潔な吸
取り紙で滴を取り除いて、滴の下の表面を検査した。も
し前記表面に暗色(ハロー)が現れなければ、より低い
表面張力を有する溶液を用いて暗色ハローの存在が観察
されるまで試験を繰り返す。紙に当てはめられたキット
試験値は、暗色ハローを引き起こす直前の溶液に相当す
るものである。
【0031】B) ラルストン(Ralston)しわ試験
(RP-2試験) この試験に必要な反応物および器具は、ラルストンピュ
リナ社により入手可能である。ラルストンしわ試験は、
ペットフード包装に使用されている耐脂紙の油浸透に対
する耐性を評価することを可能にする。10cm×10
cmの寸法の試験される紙試料は、23℃、50±2%
の相対湿度で24時間調整された。次いで、試料と同じ
表面をもち、100個の小さな正方形の格子が印刷され
ている艶出し紙シートの上に試料を配置した。全体を平
らでなめらかな、堅い表面に置いた。7.5cmの直径
を有する金属リングを、試験される紙試料の上に置い
た。金属パイプ(高さ=2.5cm、内径2.5cm)を
試料の中央に配置し、次いで5gの砂(オタワ砂、20
−30メッシュ)をパイプに注いだ。次に、試料の中央
に砂状錐体を形成するようパイプを取り除いた。次い
で、ラルストンピュリナにより提供される、0.1重量
%の赤色染料を含んだ特殊な合成油1.3ccを注射器
により砂状錐体に添加した。通常、試験には同じ紙標本
の試料が少なくとも4つ準備される。砂付き試料を、そ
の後50±2%の相対湿度で60℃のストーブ内に24
時間置いた。この時間が経過したら、砂付き試料を取り
除き、その下にある油で変色した格子の表面を評価し
た。RP-2試験の結果は、変色した小さい正方形の数
として表され、また小さい正方形の割合を表す。これ
は、同じ標本の少なくとも4つの試料で得られた結果の
平均である。標本の許容限度は変色表面が2%である。
【0032】同様のより厳しい試験は、0.6cmの厚
さのゴム層で覆われた重量2,040±45g、直径
9.5cm、幅4.5cmの適当なロールで2つの対角線
に沿ってあらかじめしわをつけた紙標本を使用すること
からなる。しわをつける間のロール速度は2から3cm
/秒でなければならない。この場合でも、上記と同じ許
容限度が有効である。
【0033】C) オレイン酸に対する耐性試験 10cm×10cmの寸法のサイズされた紙試料を調整
のため60℃のストーブ内に置き、次いで25mmの高
さから同じ温度のオレイン酸10滴を落とした。紙試料
をこうして60℃のストーブに2時間放置した。試験時
間が経過すると、紙試料をストーブから取り出し、油滴
を除去して、方法A)と同様に紙を視覚的に評価した。
もしサイズされた側もしくは反対側のどちらにおいても
紙がハローを示さなければ、試験はプラスであると考え
られる。
【0034】D) 脂肪酸混合物に対する耐性試験 以下の重量組成:パルミチン酸(C16)20%およびラ
ウリン酸(C12)80%を有する、自然に存在する脂肪
酸の混合物の数滴を、10cm×10cmの寸法のサイ
ズされた紙試料に熱付着(65℃)させる。紙を65℃
の換気ストーブ内に5分間放置した。この時間が経過す
ると、油滴を除去して、方法A)と同様に紙を視覚的に
評価した。もし、サイズされた側、まして反対側にもハ
ローの存在が紙に認められなければ、試験はプラスであ
ると考えられる。
【0035】セルロース精製度の測定 精製度は、ATICELCA MC 201-76法に
従って測定された。この方法自体は、UNI 7621
-76標準に対応している。
【0036】実施例1 水8リットルを含むシート形成機に以下の成分を投入し
た:32°SRの精製度を有する針葉樹材30%および
広葉樹材70%からなるセルロース3g、NalcoTM
7607(カチオン保持剤)0.012g、そして最
後に、pH=9および150nmより小さい凝集体平均
サイズを有する水性調合物0.0105g。この水性調
合物は、20重量%のホスフェートと20重量%のテト
ラヒドロフラン(THF)を含有し、ホスフェートは、
85モル%の構造(B)のホスフェート(m′=0)と
25モル%の構造(B)のホスフェート(m′=2)
[両方とも、Z=NH4 +;L=-CH2-CH2(OCH2
CH2n-(ここで、n=2);m=0.5;Y=F;R
fはタイプ1]の反復単位(ここで、a′/b′=0.
5)からなり数平均分子量1,400を有する]とから
形成される。スラリーは、乾燥セルロースに対して0.
7重量%のホスフェートI)を含む結果となった。得ら
れたシートを100℃で3分間乾燥した。
【0037】適用試験は以下の撥油性能を示した: -A) KT=7 -B) RP-2=0%(しわがあっても0%) -C) オレイン酸耐性=プラス -D) C12/C16脂肪酸混合物耐性=プラス
【0038】実施例2 水8リットルを含むシート形成機に以下の成分を投入し
た:32°SRの精製度を有する針葉樹材30%および
広葉樹材70%からなるセルロース3g、NalcoTM
7607を0.012g、そして最後に、実施例1の
ホスフェート混合物22重量%およびイソブタノール1
0重量%を含む、pH=9および150nmより小さい
凝集体平均サイズを有する水性調合物0.095g。ス
ラリーは乾燥セルロースに対して0.7重量%のホスフ
ェートI)を含む結果となった。得られたシートを10
0℃で3分間乾燥した。
【0039】適用試験は以下の撥油性能を示した: -A) KT=7 -B) RP-2=0%(しわがあっても0%) -C) オレイン酸耐性=プラス -D) C12/C16脂肪酸混合物耐性=プラス
【0040】実施例3(比較例) 水8リットルを含むシート形成機に以下の成分を投入し
た:32°SRの精製度を有する針葉樹材30%および
広葉樹材70%からなるセルロース3g、NalcoTM
7607を0.012g、そして最後に、実施例1の
ホスフェート混合物(ただしZ=NH34 +、m=1.5)
20重量%を含む、pH=4および150nmより大き
い凝集体平均サイズを有する水性調合物0.084g。
スラリーは乾燥セルロースに対して0.7重量%のホス
フェートI)を含む結果となった。得られたシートを1
00℃で3分間乾燥した。
【0041】適用試験は以下の撥油性能を示した: -A) KT=5/6 -B) RP-2=約2%(しわがあっても2%) -C) オレイン酸耐性=マイナス -D) C12/C16脂肪酸混合物耐性=マイナス
【0042】実施例4(比較例) 水8リットルを含むシート形成機に以下の成分を投入し
た:32°SRの精製度を有する針葉樹材30%および
広葉樹材70%からなるセルロース3g、NalcoTM
7607を0.012g、およびパーフルオロアルキ
ルホスフェートスコッチバン(商品名) FC 807
A (3M)0.021g。スラリーは乾燥セルロース
に対して0.7重量%の上記ホスフェートを含む結果と
なった。得られたシートを100℃で3分間乾燥した。
【0043】適用試験は以下の撥油性能を示した: -A) KT=12 -B) RP-2=0%(しわがあっても0%) -C) オレイン酸耐性=プラス -D) C12/C16脂肪酸混合物耐性=マイナス
【0044】実施例5(比較例) 水8リットルを含むシート形成機に以下の成分を投入し
た:32°SRの精製度を有する針葉樹材30%および
広葉樹材70%からなるセルロース3g、NalcoTM
7607を0.012g、およびパーフルオロアルキ
ルエチルホスフェート AG(商品名)530 N(旭
硝子)のジエタノールアミン塩0.021g。スラリー
は乾燥セルロースに対して0.7重量%の上記ホスフェ
ートを含む結果となった。得られたシートを100℃で
3分間乾燥した。
【0045】適用試験は以下の撥油性能を示した: -A) KT=12 -B) RP-2=0%(しわがあっても0%) -C) オレイン酸耐性=マイナス -D) C12/C16脂肪酸混合物耐性=マイナス
【0046】実施例6(比較例) 水8リットルを含むシート形成機に以下の成分を投入し
た:32°SRの精製度を有する針葉樹材30%および
広葉樹材70%からなるセルロース3g、NalcoTM
7607を0.012g、そして最後に、実施例1と
同様のホスフェート混合物(ただし構造式においてm=
0)20重量%およびイソプロパノール(IPA)を前
記混合物に対して1:4の比で含む水性調合物0.10
5g。紙スラリーは乾燥セルロースに対して0.7重量
%の上記ホスフェートを含む結果となった。得られたシ
ートを100℃で3分間乾燥した。
【0047】適用試験は以下の撥油性能を示した: -A) KT=7 -B) RP-2=0%(しわがあっても0%) -C) オレイン酸耐性=プラス -D) C12/C16脂肪酸混合物耐性=マイナス
【0048】実施例7(比較例) 水8リットルを含むシート形成機に以下の成分を投入し
た:32°SRの精製度を有する針葉樹材30%および
広葉樹材70%からなるセルロース3g、NalcoTM
7607を0.012g、そして最後に、溶剤抜きの
実施例1の水性組成物0.105g。スラリーは乾燥セ
ルロースに対して0.7重量%のホスフェートI)を含
む結果となった。得られたシートを100℃で3分間乾
燥した。
【0049】適用試験は以下の撥油性能を示した: -A) KT=6 -B) RP-2=0%(しわがあっても<1%) -C) オレイン酸耐性=マイナス(残留ハロー) -D) C12/C16脂肪酸混合物耐性=マイナス
【0050】
【表1】
【0051】
【発明の効果】ウェットエンド使用においてオレイン酸
および脂肪酸混合物に対する耐性試験のような最も厳し
い性能試験に合格できる撥油性を紙に与える水性組成物
を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 3/00 112 C09K 3/00 112D 112E D21H 21/16 D21H 21/16 (72)発明者 パトリツィア マッコーネ イタリア、20100 ミラノ、ヴィア デル タ 3 (72)発明者 フィオレンツァ ダプリル イタリア、20054 ノヴァ ミラネーゼ. ミラノ、ヴィア アルバ 18 (72)発明者 マリオ ヴィスカ イタリア、15100 アレッサンドリア、ヴ ィアレ ミケル 26/5 Fターム(参考) 4J002 CH051 DE027 EC036 ED036 EH036 EL066 GH02 4L055 AG34 AG37 AG69 AH24 AH50 AJ02 BE08 EA30 EA32 FA19 GA30 GA48

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の成分: I) 以下から選択されるホスフェート: (A) T-O-[Rf-CFY-L-O]P(O)(O
    -+)(OH) (B) (OH)m(O-+2-mP(O)[O-L-YF
    C-O-Rf-CFY-L-O-P(O)(O-+)]m′-
    [O-L-YFC-O-Rf-CFY-L-O]P(O)(O-
    +2-m(OH)m または(A)および(B)の混合物[式中、 m′は0から20、好ましくは0から4の整数であり;
    Lは-CH2-(OCH2CH2n-、-CO-NR′-(CH
    2q-(ここで、R′=HまたはC1-C4アルキルであ
    り、nは0から8、好ましくは1から3の数であり;q
    は1から8、好ましくは1から3の数である)から選択
    される有機基であり;Z+=アルカリ金属イオンもしく
    はNR4基(ここで、R=HまたはC1-C4アルキル)も
    しくは脂肪族アミンイオン; Y=F、CF3; mは0から1の間の数(両端を含む)であり;Rfは、
    鎖に沿って統計的に分布し、以下の構造:(CFX
    O)、(CF2CF2O)、(CF2CF2CF2O)、
    (CF2CF2CF2CF2O)、(CR45CF2CF
    2O)、(CF(CF3)CF2O)、(CF2CF(CF
    3)O) (式中、 X=F、CF3; R4およびR5は互いに等しいかまたは異なって、H、C
    l、または炭素原子1から4のパーフルオロアルキルか
    ら選択される)を少なくとも1つ有する繰り返し単位で
    形成される、350から8,000、好ましくは500
    から3,000の数平均分子量を有する(パー)フルオ
    ロポリオキシアルキレン鎖であり;Tは、F原子の位置
    で任意に1つまたは2つ、好ましくは1つのH原子で置
    換された-CF3、-C25、-C37、-CF2Cl、-C2
    4Cl、-C36Clから選択される(パー)フルオロ
    アルキル基である];ならびに II) C1-C5脂肪族アルコール、好ましくはイソブ
    タノール、脂肪族および環状エーテル、好ましくはテト
    ラヒドロフラン、脂肪族アセテートおよびそれらの混合
    物から選択される溶剤からなり、成分I)およびII)
    の重量比が1:1から1:0.05の範囲、好ましくは
    1:0.5から1:0.1の範囲にある水性組成物。
  2. 【請求項2】 使用されるホスフェート(B)混合物
    が、5:95から50:50の範囲のモル比のホスフェ
    ート(B)(ここで、m′は0と異なり、好ましくは1
    である)と、ホスフェート(B)(ここで、m′=0)
    により形成される請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 式(A)および(B)のRfが、以下の
    構造: 1)-(CF2O)a′-(CF2CF2O)b′- [a′/b′は0.5から2の間(両端を含む)、a′
    およびb′は前記分子量を与えるような整数]; 2)-(C36O)r-(C24O)b-(CFXO)t- [r/b=0.5から2.0;(r+b)/tは10か
    ら30の範囲、b、rおよびtは前記分子量を与えるよ
    うな整数であり、Xは前記の意味をもつ]; 3)-(C36O)r′-(CFXO)t′- [t′は0であることができる;t′が0ではないと
    き、r′/t′=10から30、r′およびt′は前記
    分子量を与えるような整数;Xは前記の意味をもつ]; 4)-(OCF2CF(CF3))z-OCF2(R′f)y-
    CF2O-(CF(CF3)CF2O)z- [式中、yは0または1、R′fは好ましくは1から4
    の炭素原子のフルオロアルキレン基、そしてzは分子量
    が前記のものになるような整数である]; 5)−(OCF2CF2CR45q-OCF2(R′f)y
    -CF2O-(CR45CF2CF2O)s- [式中、R4、R5、R′f、yは前記の意味をもつ;q
    およびsは分子量が前記のものになるような整数であ
    る]; 6)−(C36O)r′′(CFXO)t′′-OCF
    2(R′f)y-CF2O(CF(CF3)CF2O)r′′
    (CFXO)t′′- [式中、r′′/t′′=10から30、r′′および
    t′′は前記分子量を与えるような整数;R′fおよび
    yは前記の意味をもつ]により形成される群から選択さ
    れる請求項1または2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 動的レーザ光散乱(DLLS)により測
    定されたホスフェートI)の凝集体の平均サイズが15
    0nmより小さい請求項1〜3のいずれか1つに記載の
    水性組成物。
  5. 【請求項5】 20から25重量%のホスフェート
    I)、前記割合の成分II)、100重量%への補充分
    として水を含む請求項1〜4のいずれか1つに記載の組
    成物。
  6. 【請求項6】 ホスフェートI)の濃度が0.1から5
    重量%になるまで水で希釈された請求項5に記載の組成
    物。
  7. 【請求項7】 撥油紙を大量に得るために、セルロース
    繊維を基にしたパルプスラリーの添加物として請求項1
    〜6のいずれか1つに記載の水性組成物のウェットエン
    ドの使用。
JP2003007425A 2002-01-15 2003-01-15 紙に撥油性を与えるためのパーフルオロポリエーテルホスフェートの水性組成物 Expired - Fee Related JP4340440B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
IT2002A000056 2002-01-15
IT2002MI000056A ITMI20020056A1 (it) 2002-01-15 2002-01-15 Composizioni acquose di fosfati di perfluoropolieteri e loro uso per conferire oleorepellenza alla carta

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003227094A true JP2003227094A (ja) 2003-08-15
JP4340440B2 JP4340440B2 (ja) 2009-10-07

Family

ID=11448869

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003007425A Expired - Fee Related JP4340440B2 (ja) 2002-01-15 2003-01-15 紙に撥油性を与えるためのパーフルオロポリエーテルホスフェートの水性組成物

Country Status (5)

Country Link
US (1) US6790890B2 (ja)
EP (1) EP1327649B1 (ja)
JP (1) JP4340440B2 (ja)
DE (1) DE60328931D1 (ja)
IT (1) ITMI20020056A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013528682A (ja) * 2010-06-01 2013-07-11 ソルヴェイ・スペシャルティ・ポリマーズ・イタリー・エッセ・ピ・ア フルオロポリエーテルホスフェート誘導体

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITMI20031104A1 (it) 2003-06-03 2004-12-04 Solvay Solexis Spa Acidi carbossilici(per) fluoropolieterei e loro uso per il trattamento oleorepellente della carta
ITMI20031105A1 (it) 2003-06-03 2004-12-04 Solvay Solexis Spa Uso per il trattamento oleorepellente della carta di perfluoropolieteri carbossilici
US7067781B2 (en) * 2003-12-08 2006-06-27 Wausau Paper Corp. Single ply paper product, method for manufacturing, and article
ITMI20050188A1 (it) 2005-02-10 2006-08-11 Solvay Solexis Spa Composizioni acquose contenenti sali di-carbossilici perfluoropolieterei per il trattamento oleorepellente della carta
CA2621110C (en) * 2005-07-22 2012-12-18 International Paper Company Paper substrate containing a fluorine containing compound and having enhanced grease-resistance and glueability
ITMI20051533A1 (it) * 2005-08-04 2007-02-05 Solvay Solexis Spa Usi di composti fluororurati per il trattamento protettivo di superfici in titanio
US7674928B2 (en) 2006-11-13 2010-03-09 E.I. Du Pont De Nemours And Company Polyfluoroether-based phosphates
US9371412B2 (en) 2008-07-01 2016-06-21 Solvay Specialty Polymers Italy S.P.A. Process for imparting grease, oil and water repellence to substrates
IT1406089B1 (it) 2011-02-22 2014-02-06 Lamberti Spa Composizioni per impartire resistenza a grassi e oli
CN103992680B (zh) 2013-02-15 2018-05-15 罗门哈斯公司 烷氧基化的氟烷基磷酸盐组合物
WO2017102670A1 (en) 2015-12-17 2017-06-22 Solvay Specialty Polymers Italy S.P.A. Composition of (per)fluoropolyethers for the treatment of cellulosic substrates
WO2018212011A1 (ja) * 2017-05-16 2018-11-22 Dicグラフィックス株式会社 リキッドインキ組成物、印刷物及びラミネート積層体

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3242218A (en) 1961-03-29 1966-03-22 Du Pont Process for preparing fluorocarbon polyethers
US3492374A (en) * 1963-06-14 1970-01-27 Du Pont Polyfluoropolyoxa-alkyl phosphates
GB1104482A (en) 1964-04-09 1968-02-28 Montedison Spa Perfluoro-olefin derivatives
US3715378A (en) 1967-02-09 1973-02-06 Montedison Spa Fluorinated peroxy polyether copolymers and method for preparing them from tetrafluoroethylene
US3810874A (en) 1969-03-10 1974-05-14 Minnesota Mining & Mfg Polymers prepared from poly(perfluoro-alkylene oxide) compounds
DE2405042A1 (de) * 1974-02-02 1975-08-14 Hoechst Ag Gemische fluorhaltiger phosphorsaeureester
US4523039A (en) 1980-04-11 1985-06-11 The University Of Texas Method for forming perfluorocarbon ethers
EP0415462B1 (en) 1983-12-26 1996-05-08 Daikin Industries, Limited Halogen-containing polyether
US4647413A (en) 1983-12-27 1987-03-03 Minnesota Mining And Manufacturing Company Perfluoropolyether oligomers and polymers
IT1188635B (it) 1986-03-27 1988-01-20 Ausimont Spa Lubrificanti per fluoropolieterei interni per mezzi magnetici di registrazione
IT1217452B (it) 1988-05-02 1990-03-22 Ausimont Spa Perfluoropolieteri contenenti un alogeno diverso da fluoro e aventi un gruppo terminale a funzione acida
AU4524389A (en) 1988-09-28 1990-04-18 Exfluor Research Corporation Perfluoroacetal and perfluoroketal compounds and use thereof in thermal shock testing
IT1229845B (it) 1989-04-20 1991-09-13 Ausimont Srl Procedimento per la preparazione di perfluoropolieteri perossidici.
US5271806A (en) 1991-04-17 1993-12-21 Minnesota Mining And Manufacturing Company Method for sizing paper
IT1269886B (it) * 1994-06-14 1997-04-15 Ausimont Spa Processo per il trattamento superficiale di materiali cellulosici, metallici,vetrosi,oppure cementi,marmi,graniti e simili
US5874169A (en) * 1997-03-17 1999-02-23 Seagate Technology, Inc. Polymeric perfluoro polyether phosphate lubricant topcoat
IT1303779B1 (it) 1998-11-23 2001-02-23 Ausimont Spa Preparazione di soluzioni di polimeri fluorurati solfonici.
IT1303808B1 (it) * 1998-12-01 2001-02-23 Ausimont Spa Trattamenti di superfici con derivati bifunzionali diperfluoropolieteri.
IT1314183B1 (it) * 1999-08-04 2002-12-06 Ausimont Spa Composizioni cosmetiche a base di perfluoropolieteri per laprotezione della pelle
WO2001030873A1 (en) 1999-10-27 2001-05-03 3M Innovative Properties Company Fluorochemical sulfonamide surfactants
ITMI20010114A1 (it) * 2001-01-23 2002-07-23 Ausimont Spa Processo per ottenere miscele di mono- e biesteri fosforici

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013528682A (ja) * 2010-06-01 2013-07-11 ソルヴェイ・スペシャルティ・ポリマーズ・イタリー・エッセ・ピ・ア フルオロポリエーテルホスフェート誘導体

Also Published As

Publication number Publication date
EP1327649A3 (en) 2003-12-10
EP1327649B1 (en) 2009-08-26
EP1327649A2 (en) 2003-07-16
ITMI20020056A0 (it) 2002-01-15
ITMI20020056A1 (it) 2003-07-15
JP4340440B2 (ja) 2009-10-07
DE60328931D1 (de) 2009-10-08
US20030134952A1 (en) 2003-07-17
US6790890B2 (en) 2004-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4361283B2 (ja) パーフルオロポリエーテルホスフェートの水性組成物の紙に撥油性を与えるための使用
JP4340440B2 (ja) 紙に撥油性を与えるためのパーフルオロポリエーテルホスフェートの水性組成物
JP3388618B2 (ja) 多孔質セラミック材料表面に撥油・撥水性を付与する方法
CA2535906C (en) Aqueous compositions containing perfluoropolyether di-carboxylic acids for the oleo-repellant treatment of paper
JP3574222B2 (ja) 表面処理方法
TW424121B (en) Oil, water and solvent resistant paper by treatment with fluorochemical copolymers
EP1489124B1 (en) Perfluoropolyether carboxylic acids and use thereof for the oleo-repellent paper sizing
JP4179817B2 (ja) フッ素化ポリマーの分散液
JP3617530B2 (ja) セルロース系物質の過フッ素化キャリヤーによる脱酸
EP1484445B1 (en) Use of carboxylic perfluoropolyethers for the oleo-repellent paper sizing
JPH0859751A (ja) 油及び水をはじく紙、それらの製造方法、及びこの目的のための新規なフツ素含有コポリマー
EP2576656A1 (en) Fluoropolyether phosphate derivatives
US20070031678A1 (en) Use of fluorinated compounds for the protective treatment of titanium surfaces
JP3142567B2 (ja) 紙をサイジングする方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080610

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090417

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20090427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090623

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090706

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120710

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120710

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120710

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130710

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees