JP2003226174A - 折り畳み座席 - Google Patents
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Abstract
でき、また、折り畳まれた座部の下側の空間を有効に活
用できるようにする。 【解決手段】 設置対象物の床面に対して立設状態にあ
る立設部に取り付けられる取付部材10と、下部前方に
延出するアーム部を有し、取付部材10に回動自在に支
持されて略鉛直状態または傾斜状態となる背当部30
と、背当部30のアーム部に回動自在に支持されて折り
畳み状態または展開状態となる座部60と、一端側が、
座部60における背当部30との支持部分よりも後端側
に回動自在に支持され、他端側が、取付部材10の部位
であって、座部60の折り畳み状態で一端側と座部との
支持部分よりも上方に位置する部位に回動自在に支持さ
れて、座部60の展開状態への変位に連動して背当部3
0を傾斜状態に変位させるリンク機構とを具備する。
Description
等の乗り物、劇場、競技場等の設置対象物に設置される
折り畳み座席に関し、詳しくは、座部の展開状態への変
位に連動して背当部が傾斜状態に変位する折り畳み座席
に関する。
席を設置して、混雑時等に展開状態の座部を折り畳むこ
とにより、より広い乗車空間を確保することが一般にな
されている。また、劇場や競技場等においても、折り畳
み座席を設置して、座席の不使用時には座部を折り畳む
ことにより座席前方に通路としての空間を確保すること
が一般になされている。ここで、折り畳み座席では、使
用時に座部が単に展開するだけではなく、背当部を傾斜
状態に変位させることで座り心地を向上させたものが案
出されている。このような折り畳み座席では、座部の変
位に連動して背当部を変位させる複雑なリンク機構を必
要とする。
置対象物に折り畳み座席を設置するに際しては、座部の
下側に脚部を設けてこの脚部により座部を支持するので
はなく、床面に対して立設状態にある壁面等の立設部
に、背当部と共に座部を支持することで、座部の下側に
暖房用の配管等を配置する等、折り畳み座席の下方の空
間を有効に活用することが考えられる。
部が変位する折り畳み座席では、上記の通り複雑なリン
ク機構が必要であるため、立設部に背当部と共に座部を
単に支持することとするだけでは、折り畳んだ座部の下
側にリンク機構が大きく露呈して美観を損ねるといった
問題が生じる虞がある。また、座部を折り畳んで、折り
畳み座席の前方に広い使用可能空間を確保しても、この
使用可能空間にリンク機構が無用に突出してしまい、リ
ンク機構によって空間の使用に支障を来してしまうとい
った問題を生じる虞もある。
ものであり、座部の展開状態への変位に連動して背当部
が傾斜状態に変位する折り畳み座席において、折り畳ま
れた座部の下側の美観を十分に確保でき、また、折り畳
まれた座部の下側の空間を有効に活用できるようにする
ことを課題とする。
り畳み座席は、設置対象物の床面に対して立設状態にあ
る立設部に取り付けられる取付部材と、下部前方に延出
するアーム部を有し、前記取付部材に回動自在に支持さ
れて略鉛直状態または傾斜状態となる背当部と、該背当
部のアーム部に回動自在に支持されて折り畳み状態また
は展開状態となる座部と、一端側が、前記座部における
背当部との支持部分よりも後端側に回動自在に支持さ
れ、他端側が、前記取付部材の部位であって、座部の折
り畳み状態で一端側と座部との支持部分よりも上方に位
置する部位に回動自在に支持されて、座部の展開状態へ
の変位に連動して背当部を傾斜状態に変位させるリンク
機構とを具備するものである。
が設置されるバスや鉄道車両等の乗り物、劇場、競技場
等、広範の対象物を指すものである。なお、乗降口から
段差なく車内の床面が形成されたいわゆる低床式のバス
や鉄道車両等の乗り物では、車椅子の使用者の乗車時や
混雑時に座部を折り畳んでより広い乗車空間を確保する
ことが切実に要望されるため、上記のような乗り物を設
置対象物とするのが好適である。
内空間を構成する壁面、劇場や競技場等の観客席におい
て床面に立設された支柱等、床面に対して立設された状
態にある部材の広範を指すものである。なお、立設部を
構成する部材としては、上記支柱等のように床面に直接
的に立設された部材に限らず、床面に直接的に立設され
てはいないのであるが、折り畳み座席が設置される状態
において、床面に対して立設された状態となっている部
材であればよい。
持する部分とリンク機構の他端側を支持する部分とを一
体の部材により形成したものに限らず、背当部を支持す
る部分とリンク機構の他端側を支持する部分とを各々個
別に別体の部材により形成し、各部材を合わせて「取付
部材」としてもよい。しかしながら、背当部を支持する
部分とリンク機構の他端側を支持する部分とを一体の部
材により形成すると、折り畳み座席を設置する際に別体
の部材を相互に位置合わせする必要がなく、好適であ
る。
「背当部と座部との支持」、「座部とリンク機構の一端
側との支持」または「リンク機構の他端側と取付部材と
の支持」については、円孔状の軸受けに支軸を挿入する
等して相互の部材を回動にのみ自在に支持してもよい
が、適宜の部材間において、長孔状の軸受けに支軸を挿
入する等して、回動自在且つ摺動自在に支持してもよ
い。
アーム部に座部が支持されており、折り畳まれた座部
は、背当部の前面とアーム部先端部分との間に確保され
た空間に納まるようにして背当部の前方に収納される。
この時、座部における背当部との支持部分よりも後端側
にはリンク機構の一端側が支持されており、座部におけ
るリンク機構の一端側を支持する部分、すなわち座部の
後端部分は、背当部との支持部分を中心に下方に回動す
る。また、座部を折り畳んだ状態では、リンク機構の他
端側と取付部材との支持部分が、座部におけるリンク機
構の一端側との支持部位よりも上方に位置する。よっ
て、座部を折り畳んだ状態では、リンク機構の他端側の
前方に座部が存在することになり、リンク機構の他端側
は、座部により隠蔽され、座部の折り畳みにより確保さ
れた空間に大きく露呈されない。また、リンク機構の他
端側は、座部により隠蔽されるため、座部を折り畳むこ
とにより確保された使用可能空間に無用に突出すること
がない。
側と取付部材との支持部分を、座部を展開した状態では
リンク機構の一端側と座部との支持部分よりも下方に位
置するように構成すると、リンク機構の一端側を他端側
に対して大きく変位させることができる。よって、この
ように構成すると、座部の展開・折り畳みの回動角度を
大きく設定することができ、好適である。
求項1に記載の折り畳み座席において、折り畳み状態の
前記座部の重心は、背当部と座部との支持部分の鉛直線
上または鉛直線上よりも背当部側に位置するものであ
る。
との支持部分の鉛直線上に位置すると、座部の自重によ
っては、背当部と座部との支持部分を中心とした回動力
が生じない。また、座部の重心が背当部と座部との支持
部分の鉛直線上よりも背当部側に位置すると、座部の自
重によって背当部と座部との支持部分を中心とした回動
力が生じるのであるが、この回動力は、座部をより一層
折り畳む方向の力となる。よって、本発明では、折り畳
み状態の座部が自重により不用意に展開されることはな
く、折り畳み状態で保持される。
り畳まれた状態で保持されるため、座部が不用意に展開
しないようにスプリング等の付勢手段により座部を付勢
する必要がなく、付勢手段を省略することが可能とな
る。
求項1または請求項2のいずれかに記載の折り畳み座席
において、前記リンク機構は、前記座部に当接して使用
状態を超えた座部の展開を規制するストッパを具備する
ものである。
が展開しないように座部の展開を規制するストッパが必
要であるが、このストッパを背当部、座部またはリンク
機構とは別途に設けると、全体の構造が煩雑となる。こ
れに対して、本発明では、リンク機構がストッパを具備
するため、ストッパがリンク機構と共に集約して配置さ
れることになり、全体の構造の簡略化が可能である。
求項1から請求項3までのいずれか一つに記載の折り畳
み用座席において、前記背当部は、骨組みを構成する背
当フレームと、該背当フレームに着脱可能に装着されて
背当面を構成する背当シート部材とを具備すると共に、
取付部材を覆うものである。
立設部に取り付けられるのであるが、この取付部材が背
当部に覆われていると、取付部材の取付作業が煩雑とな
る。一方で、取付部材の取付作業性を向上させるために
取付部材を背当部から露呈させると、取付部材が背当部
から無用に露呈して美観を損ねてしまう。これに対し
て、本発明では、背当部が取付部材を覆うため、取付部
材の無用な露呈が防止される。また、背当面を構成する
背当シート部材が背当フレームに着脱可能であるため、
取付部材の取付作業に際しては、骨組みを構成する背当
フレームを残して背当シート部材を取り外せば、取付部
材の大部分が露呈され、取付部材の取付作業が容易とな
る。なお、背当部は、ボルト等の取付手段が設けられる
部位等、露呈されると美観を損ねる部位を覆うものであ
ればよく、美観を損ねない部位については、その部位を
露呈させるものであってもよい。
求項1から請求項4までのいずれか一つに記載の折り畳
み座席において、前記背当部は、下方ほど厚く、前記座
部は、前方ほど厚く構成され、座部の折り畳み状態で
は、背当部の薄い部分と座部の厚い部分とが、背当部の
厚い部分と座部の薄い部分とが、夫々重なり合うもので
ある。
部の前方の厚い部分とが重なり合い、また、背当部の下
方の厚い部分と座部の後方の薄い部分とが重なり合うた
め、背当部及び座部の個々の厚い部分を重ね合わせた場
合に比して、背当部と座部とを重ね合わせた全体の厚さ
が薄くなる。
るため、背当部全体を大きく傾斜させなくても、背当部
の前面によって上部ほど後方に大きく傾斜する背当面を
形成することが可能である。そして、座部が前方ほど厚
く構成されているため、背当部を傾斜させるために座部
全体を大きく展開して略水平状態としても、略水平状態
の座部の上面によって、前方ほど高く傾斜する前ずれが
生じ難い座面を形成することが可能である。
形態としての一例を、図面に基づいて説明する。図1に
示すように、本例の折り畳み座席100は、バス等の乗
り物の室内空間を形成する壁面等の床面に対して立設状
態にある立設部に取り付けられる取付部材10と、背も
たれとして機能する背当部30と、腰掛けとして機能す
る座部60と、肘掛けとして機能するアームレスト90
とを備えるものである。ここで、この折り畳み座席10
0では、背当部30に対して座部60が折り畳み・展開
自在となっており、座部30の展開状態への変位に連動
して、背当部30が後述するリンク機構80(図1では
図示省略)により傾斜状態となるように構成されてい
る。なお、アームレスト90は、座部60の変位に関わ
らず個別に変位されるように構成されている。
構造を、図2に基づいて説明する。取付部材10は、平
板状の金属板により形成された基体部11と、この基体
部11の両側に折り曲げ形成された側板部12と、別体
の金属板により略コ字状に折り曲げ形成され、基体部1
1の下部中央に一体化されたブラケット15とを備えて
いる。この取付部材10は、ボルト(図示省略)によっ
て立設部に取り付けられるものであり、基体部11に
は、ボルトが挿通される長孔状の取付孔13が穿設され
ている。また、基体部11には、複数の抜き孔14が穿
設されており、この抜き孔14により取付部材10全体
の重量の軽減が図られている。
20を介して背当フレーム31が回動自在に取り付けら
れている。支軸20の具体的な装着態様は、次の通りで
ある。支軸20は、大径の頭部21を有しており、この
頭部21を残して、取付部材10に設けられた支軸孔1
6及び背当フレーム31に設けられた支軸孔35に挿通
され、各支軸孔16,35に挿通された後には、取付部
材10の支軸孔16の近傍に突設された押さえ片19を
支軸20の頭部21に被せるようにして折り曲げること
により抜けが防止されている。このようにして支軸20
の抜けを防止することにより、支軸20が取付部材10
の側方に大きく突出することを抑えることができる。
を構成するものであり、左右一対の鉛直杆32と上下一
対の水平杆33とを有する略方形の枠状に形成されてい
る。また、背当フレーム31は、図3に示すように、そ
の水平杆33に、背当部30の背当面を構成する背当シ
ート部材40が着脱自在に装着されて、この背当シート
部材40とで背当部30を構成するものである。なお、
背当シート部材40は、背面を構成する平板状の背面板
41の表側にクッション材42を介して布地等による上
張り43が張られてなるものであり、背面板41の裏側
に設けられた係止部44を背当フレーム31の水平杆3
3に係止させることにより、背当フレーム31に着脱可
能に装着されるものである。ここで、係止部44は、一
側が開口する略コ字状に形成されており、開口の入り口
の幅は、水平杆33に係止部44を外嵌すると容易には
外れないよう、背当フレーム31の水平杆33の外径よ
りも小さくなっている。
ム31に装着された状態で、図1に示すように、側板部
12を含めて取付部材10の上部を覆うものであるが、
取付部材10を立設部に取り付ける作業を行う際には、
背当フレーム31から背当シート部材40を取り外すこ
とで、上記作業を円滑に行うことができる。
に延出するアーム部34が設けられている。このアーム
部34は、背当フレーム31に背当シート部材40を装
着して全体で背当部30を形成した状態においても、背
当部30の前方に延出するものである。そして、このア
ーム部34に、支軸50を介して座部60が回動自在に
取り付けられている。支軸50の具体的な装着態様は次
の通りである。支軸50は、ボルトにより構成されてお
り、座部60に設けられた支軸孔62には、雌ネジが刻
設されている。そして、支軸50は、背当フレーム31
のアーム部34に設けられた支軸孔36にカラー51を
介して挿入されると共に座部60の支軸孔62に螺着さ
れている。また、アーム部34とボルトからなる支軸5
0の頭部との間には、平座金52及びバネ座金53が介
在されている。
レーム61を内部に有し、この座フレーム61にクッシ
ョン材(図示省略)を介して布地等による上張り64が
張られてなるもので、全体が一体的に形成されたもので
ある。なお、上記支軸孔62は座フレーム61に形成さ
れており、この支軸孔62は、座部60の後部側方にお
いて上張り64から露呈されている。また、座フレーム
61の後端の略中央部分も上張り64から露呈されてい
る。
ム61には、リンク機構80の一端側が支軸70を介し
て回動自在に取り付けられており、このリンク機構80
の他端側は、取付部材10のブラケット15に支軸71
を介して回動自在に取り付けられている。各支軸70,
71の具体的な装着態様は、次の通りである。支軸70
は、リンク機構80の一端側に設けられた支軸孔81と
座部60の座フレーム61後端部分に設けられた支軸孔
63とに挿通されている。また、支軸71は、リンク機
構80の他端側に設けられた支軸孔82と取付部材10
のブラケット15に設けられた支軸孔17とに挿通され
ている。そして、各支軸70,71は、両端に止め輪7
2が装着されて抜けが防止されている。
付部83が一端側に向かって突設されており、このスト
ッパ取付部83には、ストッパ84が溶接等により取り
付けられている。このストッパ84は、座部60に当接
することで、座部60の使用状態を超えた展開を規制す
るものである。ここで、ストッパ84は、ボルトにより
構成されており、リンク機構80のストッパ取付部83
に刻設された雌ネジに進退自在に螺着されている。そし
て、座部60の展開量は、ストッパ取付部83からのス
トッパ84の突出量により調節される。なお、ストッパ
84には、ナット85が螺合されており、このナット8
5をストッパ取付部83に向かって締め付けることによ
り、ストッパ84が不用意に進退することなく固定され
る。
示右側)の中間部位には、支軸36が突設されている。
この支軸36は、アームレスト90を回動自在に支持す
るものである。また、取付部材10の側板部12におけ
る支軸36に対応する部位には切り欠き18が設けられ
ている。座部60の折り畳み状態では、背当部30が略
鉛直状態に変位して背当フレーム31が取付部材10の
両側板部12間に収容されるのであるが、側板部12の
切り欠き18内に支軸36が納まることで、支軸36と
取付部材10との干渉が回避される。
後端に支軸孔92を有するボス部91を有しており、こ
のボス部91の支軸孔92に、背当フレーム31の支軸
36を挿入することにより、背当フレーム31に対して
回動自在に支持されている。ここで、支軸36の基端側
は大径部37となっており、支軸36の先端には、平座
金95及びバネ座金96を介して止めネジ94が螺着さ
れている。そして、アームレスト90のボス部91は、
支軸36基端の大径部37と止めネジ94との間に装着
されている。なお、アームレスト90のボス部91は、
スプリング等の付勢手段により支軸36の軸心方向に付
勢されており、アームレスト90が所望の位置にて保持
可能となるように、アームレスト90の回動に適度な抵
抗が付与されている。具体的には、支軸孔92の止めネ
ジ94側の部位に支軸36よりも大径の凹部93が設け
られており、この凹部93に圧縮コイルバネ97が収容
されており、この圧縮コイルバネ97が凹部93の端面
と平座金95の端面とに当接することにより、ボス部9
5を支軸36の基端側に付勢している。
度範囲内にてなされるように規制手段により規制されて
おり、この規制手段の具体的な構造は、次の通りであ
る。図5に示すように、支軸36の大径部37の端面
は、周方向に沿って扇状に切り欠かれており、切り欠き
の境界部分に当接部38が形成されている。また、アー
ムレスト90のボス部91の端面も扇状に切り欠かれて
おり、切り欠きの境界部分に当接部98が形成されてい
る。アームレスト90の回動に際しては、支軸36側の
当接部38とアームレスト90側の当接部98とが互い
に当接することにより、所定角度範囲内に規制される。
なお、本例では、アームレスト90を最も下方に回動さ
せた状態でアームレスト90が略水平状態となり、最も
上方に回動させた状態で略鉛直状態となると共に背当部
60の側方に収納されるように、規制されている。
を、図6及び図7に基づいて説明する。折り畳み座席1
00の収納状態は、図6に示すように、背当部30に対
して座部60を折り畳んだ状態であり、背当部30が支
軸20を中心に取付部材10に対して回動して略鉛直状
態となり、座部60が支軸50を中心に背当部30に対
して回動して略鉛直状態となっている。なお、折り畳み
座席100の収納状態は、アームレスト90を含めて全
体をコンパクトに納めた状態であり、アームレスト90
も、支軸36を中心として背当部30に対して回動し
て、略鉛直状態で背当部30の側方に収納された状態と
なっている。
機構80の他端側の支軸71が一端側の支軸70よりも
上方に位置し、リンク機構80の他端側は、座部60の
後端部分の後方に位置して座部60により隠蔽される。
よって、この折り畳み座席100では、座部60の折り
畳みによって確保された空間にリンク機構80が大きく
露呈することがなく、リンク機構80によって美観を損
ねることがない。また、上記空間にリンク機構80が突
出することがなく、リンク機構80によって上記空間の
使用に支障を来すこともない。なお、本例では、リンク
機構80が下側に湾曲する円弧状に形成されており、他
端側が座部60の後方に位置しても、座部60に干渉し
ないように構成されている。また、ストッパ84は、リ
ンク機構80下側に僅かに突出するだけであり、座部6
0に何ら干渉せず、座部60の折り畳みにより確保され
た空間に大きく露呈することもない。
おける背当部30との支持部分である支軸50は、座部
60の底面寄りに配置されているのに対して、座部60
の重心Gは、座部60の略中央部分に位置しており、座
部60を折り畳んだ状態では、支軸50の鉛直線上より
も背当部30側に座部60の重心が位置する。よって、
この状態では、座部60の自重によって座部60が展開
する方向の回動力は発生せず、折り畳まれた座部60
は、この状態で良好に保持される。
側に延出されたアーム部34の先端部分に支持されてい
る。よって、座部60を折り畳んだ状態では、背当部3
0のアーム部34先端部分から背当部30前面の間の空
間に、座部60がコンパクトに納まる。
60が前方ほど厚く構成されており、座部60を折り畳
んだ状態では、座部60の厚い部分と背当部30の薄い
部分とが重なり合い、また、座部60の薄い部分と背当
部30の厚い部分とが重なり合う。よって、座部60を
折り畳んで背当部30と重ね合わせても、全体の厚さが
無用に厚くなることはない。また、座部60の底面と背
当部30の背面とが略鉛直の平行面となり、収納状態の
折り畳み座席100は、壁面等の立設部に沿って、コン
パクトに納まる。
図7に示すように、背当部30に対して座部60を展開
した状態であり、座部60が支軸50を中心に背当部3
0に対して回動して略水平状態となっている。ここで、
背当部30に対する座部60の回動に際しては、リンク
機構80により座部60の移動が規制されるため、座部
60と背当部30と支持部分である支軸50が前方に移
動する。これにより、背当部30が支軸20を中心に取
付部材10に対して回動して上部が後方に位置する傾斜
状態となる。なお、アームレスト90については、アー
ムレスト90の使用の要否に応じて、支軸36を中心と
して背当部30に対して回動させて、略水平状態の使用
状態または略鉛直状態の収納状態とすればよい。
に、リンク機構80の他端側の支軸71が一端側の支軸
70よりも下方に位置し、リンク機構80の略全体が座
部60の下側に露呈されるのであるが、座部60を展開
した状態における座部60の下側の空間は、使用に用い
られる空間ではない。よって、リンク機構80が座部6
0の下側に露呈しても、何ら支障を来さない。
ク機構80のストッパ84が、座部60の後端部分にお
いて上張り64から露呈された座部フレーム61に当接
して、座部60の使用状態を超えた展開を規制する。こ
こで、ストッパ84は、座部フレーム61の後方斜め下
側に当接しており、座部60や背当部30の表側に露呈
したり突出することがない。なお、座フレーム61にお
けるストッパ84の当接部分には、補強板65が取着さ
れており、ストッパ84の当接に対する座フレーム61
の十分な強度が確保されている。また、座部60の展開
量は、ストッパ取付部83に対するストッパ84の突出
量によって調節される。
を説明したが、本各発明はこれに限定されるものではな
く、本各発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の改良や
変更が可能である。
方にアームレストを設けたが、両側方にアームレストを
設けてもよく、また、アームレストを設けなくてもよ
い。なお、左右の一側方にアームレストを具備する折り
畳み座席と、アームレストを具備しない折り畳み座席と
を、例えば、アームレストを具備しない折り畳み座席に
隣接して、この折り畳み座席側にアームレストを具備す
るタイプの折り畳み座席を設ける等、種々のタイプの折
り畳み座席を適宜組み合わせて連設すると、複数の折り
畳み座席を連設した状態で所望の部位にアームレストを
設けることができる。
を例示したが、2人掛け、3人掛け、或いは、4人以上
の多数人掛け等、複数人掛けの折り畳み座席としてもよ
い。
対象物とした場合には、座部の裏面にグリップを設け、
座部の折り畳みにより確保された折り畳み座席前方の空
間にグリップが突出するようにしてもよい。このように
グリップを設けることで、上記空間を使用する車椅子の
使用者等がグリップを把持して体を安定させることがで
きる。なお、このように座部の裏面にグリップを設ける
場合には、折り畳んだ状態の座部が不用意に展開しない
ように、座部を折り畳まれた状態で固定する固定手段を
設けることが望ましい。
得ることができる。
り畳んだ状態では、リンク機構の他端側が、座部の折り
畳みにより確保された空間に大きく露呈せず、また、無
用に突出しないため、折り畳まれた座部の下側の美観を
十分に確保することができ、また、折り畳まれた座部の
下側の空間を有効に活用することができる。
に記載の発明の効果に加えて、折り畳まれた座部の自重
によっては展開方向の回動力が生じないため、座部を折
り畳まれた状態で良好に保持することができる。また、
座部を保持させる方向の付勢手段を省略することが可能
であるため、付勢手段を省略することで、全体の構造を
簡略化することもできる。
または請求項2のいずれかに記載の発明の効果に加え
て、ストッパがリンク機構と共に集約して配置されるた
め、全体の構造を簡略化することができる。
から請求項3までのいずれか一つに記載の発明の効果に
加えて、背当部が取付部材を覆うため、取付部材の無用
な露呈を防止でき、十分な美観を確保することができ
る。また、背当面を構成する背当シート部材が背当フレ
ームに着脱自在であるため、立設部への取付部材の取付
作業に際して、骨組みを構成する背当フレームを残して
背当シート部材を取り外せば、取付部材の大部分を露呈
させることができ、取付部材の取付作業を円滑に行うこ
とができる。
から請求項4までのいずれか一つに記載の発明の効果に
加えて、背当部及び座部の個々の厚い部分を重ね合わせ
る場合に比して、重なり合わされた座部と背当部との全
体の厚さを薄くすることができ、座部を折り畳んだ状態
で全体をコンパクトに納めることができる。
図である。
座席の構造を示す分解斜視図である。
である。
図である。
断面側面図である。
面側面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 設置対象物の床面に対して立設状態にあ
る立設部に取り付けられる取付部材と、 下部前方に延出するアーム部を有し、前記取付部材に回
動自在に支持されて略鉛直状態または傾斜状態となる背
当部と、 該背当部のアーム部に回動自在に支持されて折り畳み状
態または展開状態となる座部と、 一端側が、前記座部における背当部との支持部分よりも
後端側に回動自在に支持され、他端側が、前記取付部材
の部位であって、座部の折り畳み状態で一端側と座部と
の支持部分よりも上方に位置する部位に回動自在に支持
されて、座部の展開状態への変位に連動して背当部を傾
斜状態に変位させるリンク機構とを具備することを特徴
とする折り畳み座席。 - 【請求項2】 折り畳み状態の前記座部の重心は、背当
部と座部との支持部分の鉛直線上または鉛直線上よりも
背当部側に位置することを特徴とする請求項1に記載の
折り畳み座席。 - 【請求項3】 前記リンク機構は、前記座部に当接して
使用状態を超えた座部の展開を規制するストッパを具備
することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれ
かに記載の折り畳み座席。 - 【請求項4】 前記背当部は、骨組みを構成する背当フ
レームと、該背当フレームに着脱可能に装着されて背当
面を構成する背当シート部材とを具備すると共に、取付
部材を覆うことを特徴とする請求項1から請求項3まで
のいずれか一つに記載の折り畳み座席。 - 【請求項5】 前記背当部は、下方ほど厚く、前記座部
は、前方ほど厚く構成され、座部の折り畳み状態では、
背当部の薄い部分と座部の厚い部分とが、背当部の厚い
部分と座部の薄い部分とが、夫々重なり合うことを特徴
とする請求項1から請求項4までのいずれか一つに記載
の折り畳み座席。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002026599A JP2003226174A (ja) | 2002-02-04 | 2002-02-04 | 折り畳み座席 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002026599A JP2003226174A (ja) | 2002-02-04 | 2002-02-04 | 折り畳み座席 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003226174A true JP2003226174A (ja) | 2003-08-12 |
Family
ID=27748382
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002026599A Pending JP2003226174A (ja) | 2002-02-04 | 2002-02-04 | 折り畳み座席 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003226174A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008237596A (ja) * | 2007-03-27 | 2008-10-09 | Takano Co Ltd | 歩行補助器 |
CN110432682A (zh) * | 2019-08-19 | 2019-11-12 | 刘小玮 | 一种园林花坛椅 |
Citations (4)
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-
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- 2002-02-04 JP JP2002026599A patent/JP2003226174A/ja active Pending
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